説明

ステージシステム及びステージシステムの補正方法

【課題】ステージの左右の歪みを短時間で補正する。
【解決手段】互いに平行となるように離間配置し、移動体2の対向する面に配された一対のガイド軸22,32と、ガイド軸22,32のうち一方のガイド軸22に設けられ移動体2の一側部2aを一方のガイド軸22に沿って移動させる第1の搬送機構20と、ガイド軸22,32のうち他方のガイド軸32に設けられ移動体2の他側部2bを他方のガイド軸32に沿って移動させる第2の搬送機構30と、移動体2の一側部2aを一方のガイド軸22に沿って基準位置まで移動させたとき、移動体2の他側部2bの所定位置からのずれ量を検出する検出部40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型の基板の欠陥等の検査を行うステージシステム及びこのステージシステムの補正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2つの軸を設け、これらの軸に沿ってステージを移動させるステージ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このように、基板検査装置で用いるステージとしては、両側にサーボモータが配置され、両方のサーボモータが同時に駆動することにより、ステージを上下に移動するものがある。
【0003】
この検査装置の場合、ガラスの裏面もしくは透過観察をするため、図6(a)に示すように、ステージ100の中央部もしくは一部が空洞になっていることが多い。そして、サーボモータ101がサーボOFFの状態では、サーボモータ101が位置制御を行わないため、ステージ100の自重もくしは機械的なガタにより、図6(b)に示すようにステージ100が数mm程度歪む場合がある。この歪んだ状態で、サーボモータ101をサーボONし、サーボモータ101を駆動させてステージ100を移動すると、左右のサーボモータ101は全く同一の動作ができないため、図6(c)に示すように、左側の方が右側よりも進むとサーボモータ101に通常よりも多くの負荷がかかり、過負荷エラーになってしまうこともある。
【0004】
このような事態を回避するために、ステージ100の歪みや機械的なガタでサーボモータ101が過負荷エラーにならないように、ステージ100の左右の位置を補正することが有効である。ステージ100の左右の位置を補正する一手段として、左右に位置検出としてフォトセンサ102を配置する方法が挙げられる。この方法では、ステージ100に配置された遮光板103がフォトセンサ102を遮光するか遮光しないかで、ステージ100の左右の歪みの有無を検出することができる。
【特許文献1】特開2002−343706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では、フォトセンサのON/OFFで判断しているため、どれくらい歪んでいるかが分からず、補正に時間がかかる。また、位置検出センサで補正する場合は、センサ位置で補正量が決まるため、センサ位置の調整に時間がかかる。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ステージの左右の歪みを短時間で補正するステージシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のステージシステムは、互いに平行となるように離間配置し、移動体の対向する面に配された一対のガイド軸と、前記ガイド軸のうち一方のガイド軸に設けられ前記移動体の一側部を前記一方のガイド軸に沿って移動させる第1の搬送機構と、前記ガイド軸のうち他方のガイド軸に設けられ前記移動体の他側部を前記他方のガイド軸に沿って移動させる第2の搬送機構と、前記移動体の一側部を前記一方のガイド軸に沿って基準位置まで移動させたとき、前記移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出する検出部とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のステージシステムは、前記移動体の一側部が基準位置まで移動したか否かを判別する判別手段を備えると共に、前記検出部が測長器からなることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のステージシステムは、前記検出部により検出されたずれ量に基づいて前記第1の搬送機構及び前記第2の搬送機構を制御する制御部を備え、前記第1の搬送機構または前記第2の搬送機構の一方のみを制御する選択手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のステージシステム。
【0010】
また、本発明のステージシステムは、前記検出部が、光を照射する光照射部と、該光照射部に対向して設けられ前記光照射部より照射した光を受光する受光部と、前記移動体の他側部に設けられ前記光照射部より照射した光を遮蔽する遮光板とを備え、
前記受光部により受光される受光信号に基づいて前記移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のステージシステム。
【0011】
また、本発明のステージシステムは、前記受光部が、前記移動体の移動方向に配置されたラインセンサであることを特徴とする。
【0012】
本発明のステージシステムを補正する方法は、上記を用いたステージシステムを補正する方法であって、前記ガイド軸のうち一方のガイド軸に設けられ前記移動体の一側部を前記第1の搬送機構により前記一方のガイド軸に沿って移動させるとともに、前記ガイド軸のうち他方のガイド軸に設けられ前記移動体の他側部を前記第2の搬送機構により前記他方のガイド軸に沿って移動させる工程と、前記移動体の一側部を前記一方のガイド軸に沿って基準位置まで移動させたとき、前記移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出する工程と、前記ずれ量に基づいて前記移動体の他側部の位置を補正する工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては以下の効果を奏する。
本発明のステージシステムでは、検出部を備えることにより、基準位置に移動体の一側部が移動するだけで、移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出することができ位置補正が可能になる。したがって、この検出されたずれ量分だけ移動体の他側部を移動させれば良いため、簡易な操作で移動体の他側部の位置補正をすることができ、補正に要する時間を短縮することが可能になる。
【0014】
また、本発明のステージシステムによれば、判別手段を設けることにより、基準位置を正確に認識することができるため、移動体の一側部が基準位置に位置するときの移動体の他側部の所定位置からのずれ量をより正確に求めることが可能になる。
【0015】
また、本発明のステージシステムによれば、制御部を備えることにより、検出したずれ量分第1または第2の搬送機構の一方を駆動させることで、移動体の一側部または移動体の他側部の位置を正確に補正することができる。また、選択手段が第1の搬送機構側に設けられている場合、移動体の他側部を補正する際、選択手段により第1の搬送機構をOFF状態にすることにより、移動体の他側部のみを移動させることが可能になる。一方、制御手段が第2の搬送機構側に設けられている場合、移動体の一側部を補正する際、選択手段により第2の搬送機構をOFF状態にすることにより、移動体の他側部のみを移動させることが可能になる。
【0016】
また、本発明のステージシステムによれば、受光部により受光される受光信号に基づいて移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出することにより移動体の他側部を補正することが可能になるため、光照射部及び受光部の配置の調整が簡易になる。
【0017】
また、本発明のステージシステムによれば、受光部としてラインセンサを用いることにより、移動体の他側部のずれ量を簡易かつ正確に求めることが可能になる。
【0018】
本発明のステージシステムの補正方法によれば、移動体の一側部が基準位置に位置するだけで、移動体の他側部のずれ量が検出されるため、短時間で移動体の他側部の位置を補正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明の一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
本実施形態に係るステージシステム1は、図1に示すように、ステージ(移動体)2に吸着された基板TをAB方向に搬送可能な搬送機構10と、この搬送機構10に接続された制御部50とを備えている。このステージシステム1には、例えば、ステージ2に対向する位置に配された検査装置(図示略)が設けられている。
【0020】
搬送機構10は、図1に示すように、基台3の略垂直方向に立設されステージ2の一端部2aに配された第1のボールナット21を有し、第1のボールナット21をAB方向に移動可能な第1の搬送機構20と、ステージ2の他側部2bに配された第2のボールナット31を有し、第2のボールナット31をAB方向に移動可能な第2の搬送機構30とを備えている。この第1の搬送機構20及び第2の搬送機構30はステージ2を介して略平行に配されている。
【0021】
さらに、第1,第2の搬送機構20,30は、ステージ2の移動方向(AB方向)を中心として回転可能に支持された第1,第2のボールネジ軸22,32とを備えている。また、第1,第2のボールナット21,31は、第1,第2のボールネジ軸(一対のガイド軸)22,32に螺合されている。また、第1,第2のボールネジ軸22,32の一端は、基台3に固定された第1,第2の軸受23,33を介して回転自在となっている。さらに、第1,第2のボールネジ軸22,32の一端側には、第1,第2のサーボモータ24,34が接続されている。
【0022】
前記第1,第2のボールナット21,31は、内面に多数のボール(図示略)が設けられており、このボール(図示略)が、第1,第2のボールネジ軸22,32の軸方向の回転に伴い回転移動するため、ステージ3が第1,第2のボールナット21,31とともにAB方向に移動可能となっている。
【0023】
さらに、第2のボールナット31側には、第2のボールナット31の所定位置からのずれ量を検出する測長器(検出部)40が設けられている。すなわち、本実施例では、ステージ2の他側部2bの所定位置からのずれ量の検出を第2のボールナット31の所定位置からのずれ量を検出して求めている。
測長器40は、図2に示すように、第2のボールナット31の側面に設けられた遮光板41に対して光を照射するレーザ(光照射部)42と、この光照射部42により照射された光を受光するラインセンサ(受光部)43とを備えている。
レーザ42は、AB方向にも延びる略直線状の照明光となっており、対向した位置に配されたラインセンサ43に向かって照明光を照射するようになっている。また、遮光板41は、第1のボールナット21が後述する原点センサ25により感知する位置にあるとき、レーザ42から照射された光のうち一部を遮光する位置に配されている。
【0024】
ラインセンサ43は、レーザ42の対面の第2のボールナット31の移動方向に沿って配置されており、レーザ42により照射された光のうち遮光板41に遮光されていない光を受光するようになっている。このように、ラインセンサ43は、1次元状に並べられた多数の受光部を有するCCD素子からなっており、ミクロンレベルの測長ができ、10μm程度の測長が可能となっている。したがって、ステージ2の歪みは数mm程度であるため、このような測長器で十分である。さらに、ラインセンサ43により受光した受光信号を測長データとして制御部50に送られるようになっている。
【0025】
また、第1の搬送機構20側には、第1のボールナット21が基準位置まで移動したか否かを判定する初期化用の原点センサ(判別手段)25と、ステージ2が規定範囲外に移動することを防止するリミットセンサ26とが設けられている。
原点センサ25は、第1のボールナット21を感知すると、制御部50により第1,第2のサーボモータ24,34の駆動を停止するようになっている。
リミットセンサ26は、ステージ2がAB方向に移動した際、上下方向の限界位置に到達したことを検出するものである。したがって、リミットセンサ26により検出されると、制御部50により第1,第2のサーボモータ24,34の駆動を停止するようになっている。
【0026】
制御部50は、第1,第2のサーボモータ24,34のそれぞれの駆動を制御するモータドライバ51,52と、モータドライバ51,52を介して第1,第2のサーボモータ24,34に指令を与えるパルス発生器53と、パルス発生器53から発生した第1のサーボモータ24に向かう指令パルスの入力のON/OFFを制御するスイッチ(選択手段)54と、スイッチ54の開閉制御及びラインセンサ43から送られてきた測長データ(受光信号)に基づいてパルス発生器53に位置指令を送る制御PC55とを備えている。
【0027】
制御PC55は、ステージ2に設けられた水準センサ(図示略)に基づいて、第2のサーボモータ34を回転させる指令を送るようになっている。また、ステージ2の平行度が最適であるときの、ラインセンサ43により送られた測長データを最適値(所定位置)として記憶するようになっている。また、制御PC55は、ラインセンサ43により受光された測長データを受けて、この測長データと最適値とを比較し、これらに差がある場合、差分値を求めこの差分値だけ第2のボールネジ軸32を回転させるように、パルス発生器53及びモータドライバ52に位置指令を送るようになっている。
【0028】
次に、以上の構成からなる本実施形態のステージシステム1を用いて、ステージ2の補正を行う補正方法について図3に示すブロック図を用いて説明する。
まず、ステージ2を初期化(ステップS1)し、初期化終了位置で、ステージ2に設けられた水準センサ(図示略)に基づいて、第2のサーボモータ34を回転させ、ステージ2の左右の歪みの少ない最適な位置する。すなわち、ステージ2の移動方向(AB方向)に直交する軸方向の第1のボールナット21と第2のボールナット31との位置が等しくなるときのラインセンサ43の値を最適値として、制御PC55にあらかじめ記憶させておく。
【0029】
そして、初期化時に第1の搬送機構20側に設けられている原点センサ25により原点サーチを行う。このとき、制御PC55により、第1,第2のサーボモータ24,34に同じ指令パルスを送り初期化する。原点サーチ終了後、レーザ42により光が照射され、遮光板41で照射された光の一部が遮蔽される。このとき、第2の搬送機構30側に設けられたラインセンサ43により、レーザ42により照射された光のうち遮光板41により遮光されていない光が受光される。そして、ラインセンサ43により受光された受光信号が測長データとして制御P55に送られる(ステップS2)。この場合において、制御PC55は、検出された測長データと最適値とを比較し(ステップS3)、検出された測長データと最適値との差が許容範囲外であれば(ステップS4「YES」)、位置補正を行う。一方、検出された測長データと最適値との差が許容範囲内であれば(ステップS4「NO」)、位置補正は行われず通常の動作が続行される。
【0030】
位置補正は、まず、制御PC55からの指令でスイッチ54をOFF状態にし、パルス発生器53から発生した第1のサーボモータ24に向かう指令パルスを遮断する(ステップS5)。次に、制御PC55により測長データと最適値との差分を求め、この差分だけ指令パルスが第2のサーボモータ34に送られる。そして、第2のサーボモータ34により第2のボールネジ軸32が回転し、第2のボールナット31の位置が補正される(ステップS6)。このように、第2のボールナット31の補正が終了したら、制御PC55により、スイッチをON状態にし、第1,第2のサーボモータ24,34ともに駆動できるようにする(ステップS7)。
【0031】
本実施形態に係るステージシステム1によれば、第2の搬送機構30側に測長器40を備えることにより、原点センサ25に第1のボールナット21を移動するだけで、第2のボールナット31の所定位置からのずれ量を検出することができ位置補正が可能になる。したがって、簡易な操作で第2のボールナット31の位置補正をすることができるため、補正に要する時間を短縮することが可能になる。
【0032】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、測長器40に代えて、図4に示すように、レーザ測長器60及び反射板61を設けても良い。この構成の場合、レーザ測長器の電源は常にON状態にしておく必要がある。また、リニアスケールを用いて同様の測定を行うことも可能である。
また、図5に示すように、反射型変位センサ62を用いても良い。この構成の場合、反射板63を反射型変位センサ62に対して斜めに取り付けて、三角測量の原理に基づいて高さhと距離xとの関係をあらかじめ求めておく。この距離xの求め方としては、まず初期化を行う。そして、初期化終了後に反射型変位センサ62により高さhの測定を行う。次いで、この測定値を制御PC55により取り込み、距離xを求める。この求められた距離xとあらかじめ求められた距離xとを比較し、差分すなわちずれ量だけ第2のサーボモータ34を駆動させ第2のボールナット31を移動させて、ステージ2の左右の位置補正を行う。
【0033】
また、接触式の変位センサを用いることも可能である。この構成の場合、変位センサが接触する第2のボールナット31の側面を傾斜させることにより、第2のボールナット31の所定位置からのずれ量に応じて変位センサにより出力される電圧値が変化する。この変化した電圧値に基づいて第2のサーボモータ34を駆動させることにより、ステージ2の左右の位置補正が可能になる。
【0034】
また、原点センサ25により感知する位置にあるとき、遮光板41がレーザ42から照射された光のうち一部を遮光する位置に配置したが、第1のボールナット21が基準位置に位置するときの第2のボールナット31の所定位置からのずれ量を検出可能な位置に測長器(検出部)40を配置すれば良い。また、本実施形態では、第1のボールナット21が原点センサ25により感知する位置にあるときを基準位置としたが、これに限るものではなく、ある決められた位置(指定位置)を基準位置とし、この位置に移動したときに、第2のボールナット31の位置を補正することも可能である。したがって、通常動作時のステージ2の左右の位置補正は、測長器40の位置を変えることにより、任意の位置で補正できることになる。
【0035】
また、スイッチ54は、位置補正を行う際、第1のサーボモータ24に向かう指令パルスの入力のON/OFFを制御し、第2のボールナット31を移動させたが、これに代えて、第2のサーボモータ34に向かう指令パルスの入力のON/OFFを制御し、第1のボールナット21を移動させても良い。また、第2のサーボモータ34のみを駆動する方法として、スイッチ54を用いたが、これに代えて、サーボモータ24に指令パルス阻止機能があれば、指令パルス阻止をON状態にしてサーボモータ24を駆動しないようにしても良い。さらに、モータドライバ51,52に指令を与えるパルス発生器53を共通に用いたが、別々にパルス発生器を設けそれぞれを単体に駆動させても良い。
また、第1,第2のサーボモータ24,34に代えて、リニアモータ等の駆動源を用いても良い。また、受光部としてラインセンサ43を用いたが、これに限るものではなく、例えば受光素子であっても良く、この構成の場合、受光素子により受光した受光強度に基づいて位置補正を行えば良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係るステージシステムの全体を示す平面図である。
【図2】図1のステージシステムに用いられる検出器を示し、(a)は側面図であり、(b)は図1のX−X線矢視における断面図である。
【図3】図1のステージシステムを用いてステージの左右の位置を補正する補正方法の流れを示すフローチャート図である。
【図4】図1の検出器の他の変形例を示す平面図である。
【図5】図1の検出器の他の変形例の(a)は全体図を示す平面図であり、(b)は検出器の要部平面図である。
【図6】従来のステージ装置を示し、(a)はステージが歪んでいない状態の平面図であり、(b)はサーボOFFでのステージが歪んだ状態の平面図であり、(c)はサーボエラーが発生した状態の平面図である。
【符号の説明】
【0037】
2 ステージ(移動体)
2a ステージの一側部
2b ステージの他側部
20 第1の搬送機構
22,32 第1,第2のボールネジ軸(一対のガイド軸)
25 原点センサ(判別手段)
30 第2の搬送機構
40 測長器(検出器)
50 制御部
54 スイッチ(選択手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行となるように離間配置し、移動体の対向する面に配された一対のガイド軸と、
前記ガイド軸のうち一方のガイド軸に設けられ前記移動体の一側部を前記一方のガイド軸に沿って移動させる第1の搬送機構と、
前記ガイド軸のうち他方のガイド軸に設けられ前記移動体の他側部を前記他方のガイド軸に沿って移動させる第2の搬送機構と、
前記移動体の一側部を前記一方のガイド軸に沿って基準位置まで移動させたとき、前記移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出する検出部とを備えることを特徴とするステージシステム。
【請求項2】
前記移動体の一側部が基準位置まで移動したか否かを判別する判別手段を備えると共に、前記検出部が測長器からなることを特徴とする請求項1に記載のステージシステム。
【請求項3】
前記検出部により検出されたずれ量に基づいて前記第1の搬送機構及び前記第2の搬送機構を制御する制御部を備え、前記第1の搬送機構または前記第2の搬送機構の一方のみを制御する選択手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のステージシステム。
【請求項4】
前記検出部が、光を照射する光照射部と、該光照射部に対向して設けられ前記光照射部より照射した光を受光する受光部と、前記移動体の他側部に設けられ前記光照射部より照射した光を遮蔽する遮光板とを備え、
前記受光部により受光される受光信号に基づいて前記移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のステージシステム。
【請求項5】
前記受光部が、前記移動体の移動方向に配置されたラインセンサであることを特徴とする請求項4に記載のステージシステム。
【請求項6】
請求項1を用いたステージシステムを補正する方法であって、
前記ガイド軸のうち一方のガイド軸に設けられ前記移動体の一側部を前記第1の搬送機構により前記一方のガイド軸に沿って移動させるとともに、前記ガイド軸のうち他方のガイド軸に設けられ前記移動体の他側部を前記第2の搬送機構により前記他方のガイド軸に沿って移動させる工程と、
前記移動体の一側部を前記一方のガイド軸に沿って基準位置まで移動させたとき、前記移動体の他側部の所定位置からのずれ量を検出する工程と、
前記ずれ量に基づいて前記移動体の他側部の位置を補正する工程とを備えることを特徴とするステージシステムの補正方法。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−14905(P2008−14905A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−189186(P2006−189186)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】