説明

ホスファチジルイノシトール3−キナーゼのイソインドリノンインヒビター

本発明は、PI3K、特に、PI3Kγのインヒビターとして有用な化合物に関する。本発明はまた、前記化合物を含む薬学的に許容され得る組成物、および様々な疾患、状態または障害の処置においてその組成物を使用する方法も提供する。本発明の組成物は、薬学的に許容され得るキャリア、佐剤またはビヒクルを含んでもよく、また、多発性硬化症を処置するための薬剤、抗炎症剤、免疫調節剤または免疫抑制剤などの治療薬をさらに含んでもよい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化120】

を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで:
は、NまたはCHであり;
は、N、CHまたはC−CHであり;
は、フェニル環、5〜6員ヘテロアリール環、ピリドン環、または9〜10員縮合二環式のヘテロアリールもしくは複素環式環系から選択され、ここで、前記環または環系の各々は、独立して存在する1個または2個のR1aで必要に応じて置換され、前記ヘテロアリールまたは複素環式環の各々は、窒素、酸素または硫黄から選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を有し;
1aは、クロロ、フルオロ、C1−8脂肪族、−(CH0−23−6脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄から選択される最大2個のヘテロ原子を有する−(CH0−2−5〜6員複素環式、−CN、−C(O)C1−4脂肪族、−C(O)NH(C1−4脂肪族)、−C(O)N(C1−4脂肪族)、−C(O)OC1−4脂肪族、−S(O)NH(C1−4脂肪族)、−S(O)N(C1−4脂肪族)または−S(O)1−4脂肪族であり、ここで、R1aの前記脂肪族または脂環式の最大3個の隣接していない炭素原子は、−O−、−S−または−N(R1b)−で置換され得、R1aの前記脂肪族、脂環式または複素環式の各々は、必要に応じてかつ独立して、最大4個のJで置換され;
各Jは、独立して、フルオロ、オキソ、−(CH0−2CN、−(CH0−2CF、−C(O)R1b、−C(O)N(R1b、−C(O)O(R1b)、−N(R1b、−N(R1b)C(O)R1b、−(CH0−2OR1b、フェニルもしくは5〜6員ヘテロアリール、4−6ヘテロシクリルまたは9−11縮合二環式のヘテロアリールもしくはヘテロシクリルであり、前記ヘテロアリールまたはヘテロシクリル環の各々は、窒素、酸素または硫黄から選択される最大3個の原子を有し、前記脂環式、フェニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの各々は、最大2個のR1cで必要に応じて置換され;
各R1bは、独立して、水素、C1−8脂肪族、−(CH0−13−6脂環式、またはNもしくはOから選択される最大2個のヘテロ原子を有する−(CH0−14−6複素環式から選択されるか、または2つのR1bが、それらが結合している原子と一体となって、5〜6員複素環式環を形成し、ここで、脂肪族、脂環式または複素環式の各々は、最大3個のF原子または最大2個の−OH、−C1−2アルキルもしくは−OC1−2アルキル基で必要に応じて置換され;
各R1cは、独立して、フルオロ、クロロ、C1−4脂肪族、−(CH0−2OH、−CN、−C(O)C1−4脂肪族または−C(O)OC1−4脂肪族であり;
は、水素、F、Cl、CF、C1−2脂肪族、C3−4脂環式、−N(CH、−N(CH、−OCF、−OCHFまたは−OC1−2脂肪族であり;
は、水素、C1−6脂肪族、C3−6脂環式、NもしくはOから選択される1個もしくは2個の原子を有するC4−7ヘテロシクリル、−(CH0−1CF、−OH、−OC1−6脂肪族、−OC3−6脂環式、1つの酸素原子を有する−OC3−6ヘテロシクリル、−O(CHOC1−2脂肪族もしくは−OC1−2アルキルC(O)OC1−3脂肪族、またはベンジルであり;そして
は、水素またはC1−6アルキルであるか;またはRおよびRは、それらが結合している炭素と一体となって、3〜6員脂環式環、NもしくはOから選択される最大2個の原子を有する3〜6員複素環式環、またはCアルケニルを形成し、ここで、R、R、またはRとRとが一体となったときの前記脂肪族、脂環式もしくはヘテロシクリルの各々は、最大3個のF原子、または最大2個のC1−2アルキル、−C(O)C1−4アルキル、−C(O)OC1−4アルキル、−OHもしくは−OC1−2アルキル基で必要に応じて置換され;
Aは、NまたはCRであり;
Bは、NもしくはCRであるか、またはA=Bは、硫黄原子であり;
Cは、NまたはCRであり;
Dは、NまたはCRであり;
Eは、NまたはCRであり、ここで、A、B、C、DまたはEのうちの2個以下が、Nであり;
は、水素、CHまたはOCHであり;
は、水素、F、Cl、C1−3脂肪族、−(CH0−1CF、−(CH0−1CHFまたは−O(CH0−1CFであり;
は、水素、F、Cl、C1−3脂肪族、−(CH0−1CF、−(CH0−1CHF、N(R1b、−OH、−O(CH0−1CFまたは−OC1−8脂肪族であり、ここで、前記脂肪族の最大2個の隣接していない炭素原子は、−O−で置換され得;
は、水素、フルオロ、クロロ、C1−4脂肪族、−C(O)OH、−C(O)OC1−4脂肪族、−C(O)N(R1b、−CN、−C(RD1)=N−OR1b、−N(R1b、−N(RD1)C(O)C1−4脂肪族、−N(RD1)C(O)フェニル、−N(RD1)S(O)1−4脂肪族、−N(RD1)S(O)N(R1b、−N(RD1)S(O)フェニル−OH、−OC1−8脂肪族、−O(CH0−13−6脂環式、−SC1−4脂肪族、−S(O)C1−4脂肪族、−S(O)1−4脂肪族または−S(O)N(R1bであり;ここで、Rの前記脂肪族、脂環式または複素環式の最大2個の隣接していない炭素原子は、−O−で置換され得、Rの前記脂肪族、脂環式またはフェニルの各々は、最大5個のフッ素原子で置換され得るか;またはRおよびRは、それらが結合している原子と一体となって、フェニル環またはピリジル環を形成し;
各RD1は、独立して、水素またはC1−2アルキルであり;そして
は、水素、F、Cl、−NHC(O)C1−8脂肪族、−OH、−OC1−2脂肪族、−(CH0−1CF、−(CH0−1CHF、C1−3脂肪族、C3−4脂環式、N(R1b、アゼチジン−1−イルである、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
が、水素、フルオロ、クロロ、C1−4脂肪族、−(CH0−1CF、−C(O)N(R1b、−CN、−N(R1b、−NHC(O)C1−8脂肪族、−OH、−O(CH0−1CF、−O(CH0−1CHF、−O(CH0−1CHF、−OC1−8脂肪族、−O(CH0−13−6脂環式、−SC1−8脂肪族、−S(O)1−8脂肪族、−S(O)N(R1bであり;ここで、Rの前記脂肪族、脂環式または複素環式の最大2個の隣接していない炭素原子は、−O−で置換され得るか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一体となって、フェニル環またはピリジル環を形成し;
が、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−(CH0−1CF、−OH、−OC1−6アルキル、−OC3−6シクロアルキル、1つの酸素原子を有する−OC3−6ヘテロシクリル、−O(CHOC1−2アルキルもしくは−OC1−2アルキルC(O)OC1−3アルキルまたはベンジルであり;そして
が、水素またはC1−6アルキルであるか;またはRおよびRが、それらが結合している炭素と一体となって、3〜6員シクロアルキル環、1つの酸素原子を有する3〜6員複素環式環を形成し、ここで、R、R、またはRとRとが一体となったときの前記アルキル、シクロアルキルもしくはヘテロシクリルの各々は、最大2個のF、C1−2アルキルまたは−OC1−2アルキルで必要に応じて置換される、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項3】
各R1bが、独立して、水素、C1−4脂肪族またはC3−6脂環式から選択され;
が、水素、F、Cl、−OCF、−OC1−2脂肪族、−CFまたはC1−2脂肪族であり;
が、水素、F、Cl、C1−3脂肪族、−(CH0−1CF、−N(R1b、−OH、−OCFまたは−OC1−8脂肪族であり;
が、水素、フルオロ、クロロ、C1−4脂肪族、(CH0−1CF、−C(O)NHC1−8脂肪族、−CN、−N(R1b、−NHC(O)C1−8脂肪族、−OH、−OCF、−OCHF、−OC1−8脂肪族、−O(CH0−13−6脂環式、−SC1−8脂肪族、−S(O)1−8脂肪族、−S(O)N(R1bであり;ここで、Rの前記脂肪族または脂環式の最大2個の隣接していない炭素原子は、−O−で置換され得るか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一体となって、フェニル環またはピリジル環を形成し;
が、水素、F、Cl、−NHC(O)C1−8脂肪族、−OH、−OCF、−OC1−2脂肪族、CF、C1−2脂肪族、C3−4脂環式、N(CH、アゼチジン−1−イルであり;
が、水素、F、Cl、CF、C1−2脂肪族、C3−4脂環式、−N(CH、−N(CH、−OCFまたは−OC1−2脂肪族であり;
が、水素、C1−2アルキル、−OH、−OC1−2アルキル、−O(CHOC1−2アルキルまたは−OC1−2アルキルC(O)OC1−2アルキルであり;そして
が、水素またはC1−2アルキルである、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項4】
式:
【化121】

を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで:
は、CHまたはNであり;
は、フェニル環、5員ヘテロアリール環、6員ヘテロアリール環または9もしくは10員縮合二環式のヘテロアリールもしくは複素環式環系から選択され、ここで、前記環または環系の各々は、独立して存在する1個または2個のR1aで必要に応じて置換され、前記ヘテロアリールまたは複素環式環の各々は、窒素、酸素または硫黄から選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を有し;
1aは、クロロ、フルオロ、C1−6脂肪族、C3−6脂環式、−CN、−C(O)R1b、−C(O)N(R1b、−C(O)O(R1b)または−OR1bであり、ここで、前記脂肪族または脂環式の各々は、最大3個のJで必要に応じて置換され;
各Jは、独立して、フルオロ、オキソ、−CN、−C(O)R1b、−C(O)N(R1b、−C(O)O(R1b)、−N(R1b、−N(R1b)C(O)R1b、−OR1b、または窒素、酸素もしくは硫黄から選択される最大3個の原子を有する5員のヘテロアリールもしくはヘテロシクリルであり;
各R1bは、独立して、水素、C1−4脂肪族またはC3−6脂環式から選択され;
は、水素、F、Cl、CFまたはCHであり;
Bは、Nであり;
Cは、CRであり、ここで、Rは、水素、フルオロ、クロロ、C1−3脂肪族、CF、−OCFまたは−OC1−2脂肪族であり;そして
Dは、CRであり、ここで、Rは、フルオロ、クロロ、C1−3脂肪族、CF、−OCFまたは−OC1−2脂肪族である、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項5】
がNである、請求項4に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項6】
がCHである、請求項5に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項7】
【化122】

が、置換ピリジン−3−イルである、請求項6に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項8】
式:
【化123】

を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
は、
【化124】

であり、ここで、
1aは、−CNもしくは最大3個のF原子もしくは最大2個のCHで必要に応じてかつ独立して置換される−C1−4アルキル、−OC1−2アルキルまたは−OH基であり;
は、C1−2アルキルであり;
は、水素、−OH、−OC1−4アルキル、または最大2個の−OH基で必要に応じて置換されるC1−4アルキルであり;
は、水素もしくはCHであるか、またはRおよびRは一体となって、最大2個のOH基で必要に応じて置換されるC3−6シクロアルキル環、またはC1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキルもしくはC(O)OC1−4アルキルで必要に応じて置換される1つの酸素原子または窒素原子を有する4〜6員複素環式環を形成し;
は、水素、F、C1−2アルキルまたは−OC1−2アルキルであり;そして
は、−ORD1、−C(O)N(RD1)RD2、−S(O)N(RD1)RD2、−S(O)1−2D2、−N(RD1)S(O)D2または−N(RD1)S(O)N(RD1)RD2であり、ここで、
D1は、水素またはC1−2アルキルであり、RD2は、C1−4アルキル、−(CH0−13−6シクロアルキル、または最大2個の酸素原子もしくは窒素原子を有する−(CH0−14−6ヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は、最大3個のF原子または最大2個の−OH基で必要に応じて置換される、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項9】
1aが、最大3個のフッ素原子で必要に応じて置換されるC1−2アルキルである、請求項8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項10】
1aが、CNで必要に応じて置換されるC1−4アルキルである、請求項8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項11】
がCHである、請求項8に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項12】
およびRの少なくとも1つが水素でない、請求項8に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項13】
およびRの各々がCHである、請求項12に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項14】
およびRが一体となって、C1−4アルキル、−C(O)C1−4アルキルまたは−C(O)OC1−4アルキルで必要に応じて置換される1つの酸素原子または窒素原子を有する4〜6員複素環式環を形成する、請求項12に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項15】
が、N、OまたはSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ1個または2個のR1a基で必要に応じて置換される、5員ヘテロアリール環である、請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項16】
が、必要に応じて置換されるピラゾール−4−イル、ピラゾール−3−イル、イミダゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,5−トリアゾール−3−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,2−チアゾール−5−イル、1,2−イソオキサゾール−3−イルである、請求項15に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項17】
が、
【化125】

【化126】

から選択される、請求項16に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項18】
が、
【化127】

から選択される、請求項16に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項19】
が、
【化128】

から選択される、請求項16に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項20】
が、
【化129】

であり;
が、CHであり;
が、水素、C1−2アルキル、OHまたはOCHであり;
が、水素またはCHであり;
が、水素であり;そして
が、−OC1−2アルキルまたは−OC3−5シクロアルキルであり、各々は、最大3個のフッ素原子で必要に応じて置換される、
請求項16に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項21】
が、1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イルまたは1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イルである、請求項20に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項22】
が、1〜3個の窒素を有し、かつ1個または2個のR1a基で必要に応じて置換される、6員ヘテロアリール環である、請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項23】
が、必要に応じて置換されるピリジニル基である、請求項22に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項24】
が、
【化130】

であり;
が、CHであり;
が、水素、C1−2アルキル、OHまたはOCHであり;
が、水素またはCHであり;
が、水素、F、Cl、C1−3脂肪族、(CH0−1CF、−OCFまたは−OC1−8脂肪族であり;そして
が、−C(O)NHC1−8脂肪族である、
請求項23に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項25】
が、
【化131】

【化132】

【化133】

から選択される、請求項24に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項26】
およびRの各々が、−OCHである、請求項6から14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項27】
が、−C(O)OH、−C(O)N(R1b、−CN、−S(O)1−8脂肪族または−S(O)N(R1bである、請求項8から14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項28】
およびRの各々が、独立して、水素、フルオロ、クロロ、C1−3脂肪族、CF、−OCF、−OCHFまたは−OC1−2脂肪族であり、ここで、RおよびRの少なくとも1つは、水素でない、請求項8から14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項29】
が、水素であり、Rが、最大3個のF原子で必要に応じて置換される−OC1−3アルキルである、請求項28に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項30】
【化134】

が:
【化135】

【化136】

から選択される、請求項8から14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的な許容され得る塩。
【請求項31】
前記化合物が、表1から選択される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項32】
請求項1に記載の化合物および薬学的に許容され得るキャリア、佐剤またはビヒクルを含む、薬学的組成物。
【請求項33】
多発性硬化症を処置するための薬剤、抗炎症剤、免疫調節剤または免疫抑制剤から選択される治療薬をさらに含む、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記治療薬が、ベータインターフェロン、グラチラマー、ナタリズマブまたはミトキサントロンである、請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
多発性硬化症、癲癇、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病または筋萎縮性側索硬化症から選択される脳または脊髄の自己免疫疾患または炎症性疾患から選択される疾患または状態を処置するかまたはその重症度を下げる方法であって、該方法は、請求項1から14もしくは31のいずれか1項に記載の化合物またはその塩あるいはそれらの薬学的組成物を前記患者に投与する工程を包含する、方法。
【請求項36】
前記疾患または障害が、多発性硬化症である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記患者に追加の治療薬を投与する追加の工程を包含する、請求項35に記載の方法であって、ここで、前記追加の治療薬は、処置される疾患に対して適切であり、前記追加の治療薬は、単回投与形態として前記化合物もしくは組成物とともに投与されるか、または複数回投与形態の一部として前記化合物もしくは組成物とは別個に投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記追加の治療薬が、多発性硬化症を処置するのに有用であり、ベータインターフェロン、グラチラマー、ナタリズマブまたはミトキサントロンから選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
生物学的サンプルにおいてPI3Kγキナーゼ活性を阻害する方法であって、該方法は、前記生物学的サンプルを、請求項1から14もしくは31のいずれか1項に記載の化合物または前記化合物を含む組成物と接触させる工程を包含する、方法。

【公表番号】特表2013−515074(P2013−515074A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546137(P2012−546137)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2010/061484
【国際公開番号】WO2011/087776
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】