説明

医療処置におけるEP2選択的受容体アゴニストの使用

本発明は、EP2選択的受容体アゴニストを用いて、肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復する方法であって、その必要がある患者に療法有効量のEP2選択的受容体アゴニストを投与することを含む方法。
【請求項2】
肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復する方法であって、その必要がある患者に療法有効量の式Iの化合物
【化1】

またはそのプロドラッグ、もしくはその医薬的に許容できる塩を投与することを含む方法:
式中:
Aは、SO2またはCOであり;
Gは、Ar、Ar1-V-Ar2、Ar-(C1-C6)アルキレン、Ar-CONH-(C1-C6)アルキレン、R1R2-アミノ、オキシ(C1-C6)アルキレン、Arで置換されたアミノ、またはAr(C1-C4)アルキレンで置換されたアミノ、およびR11であり、ここでR11はHまたは(C1-C8)アルキルであり、R1およびR2は別個であって、独立してHおよび(C1-C8)アルキルから選択され、あるいはR1とR2はアミノ基の窒素原子と一緒になって5員または6員アザシクロアルキルを形成し、該アザシクロアルキルは酸素原子を含んでもよく、かつ独立して最高2個のオキソ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル、フルオロまたはクロロでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
Bは、NまたはCHであり;
Qは、下記のものであり:
-(C2-C6)アルキレン-W-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C4-C8)アルキレン-:アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-X-(C1-C5)アルキレン-:アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C5)アルキレン-X-:アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C3)アルキレン-X-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンはそれぞれ、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C2-C4)アルキレン-W-X-(C0-C3)アルキレン-:各アルキレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C0-C4)アルキレン-X-W-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C2-C5)アルキレン-W-X-W-(C1-C3)アルキレン-:2つ存在するWは互いに独立しており、各アルキレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エテニレン-(C1-C4)アルキレン-:各アルキレンおよびエテニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エテニレン-(C0-C2)アルキレン-X-(C0-C5)アルキレン-:各アルキレンおよびエテニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エテニレン-(C0-C2)アルキレン-X-W-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンおよびエテニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エチニレン-(C1-C4)アルキレン-:各アルキレンおよびエチニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、あるいは
-(C1-C4)アルキレン-エチニレン-X-(C0-C3)アルキレン-:各アルキレンおよびエチニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい;
Zは、カルボキシル、(C1-C6)アルコキシカルボニル、テトラゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、5-オキソ-1,2,4-オキサジアゾリル、5-オキソ-1,2,4-チアジアゾリル、(C1-C4)アルキルスルホニルカルバモイルまたはフェニルスルホニルカルバモイルであり;
Kは、結合、(C1-C9)アルキレン、チオ(C1-C4)アルキレン、(C1-C4)アルキレンチオ(C1-C4)アルキレン、(C1-C4)アルキレンオキシ(C1-C4)アルキレンまたはオキシ(C1-C4)アルキレンであり、(C1-C9)アルキレンはモノ-不飽和であってもよく、Kが結合でない場合、Kは独立してクロロ、フルオロ、ヒドロキシまたはメチルでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
Mは、-Ar3、-Ar4-V1-Ar5、-Ar4-S-Ar5、-Ar4-SO-Ar5、-Ar4-SO2-Ar5、または-Ar4-O-Ar5であり;
Arは、部分飽和もしくは完全不飽和の5〜8員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または2つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5または6員環からなる二環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または3つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる三環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、これらの部分飽和または完全飽和の環、二環式環または三環式環は、炭素原子において置換した1もしくは2個のオキソ基または硫黄原子において置換した1もしくは2個のオキソ基を含んでいてもよく;あるいはArは、完全飽和5〜7員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1または2個の異種原子を含み;
Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5〜8員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または2つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる二環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または3つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる三環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、これらの部分飽和または完全飽和の環、二環式環または三環式環は、炭素原子において置換した1もしくは2個のオキソ基または硫黄原子において置換した1もしくは2個のオキソ基を含んでいてもよく;
Ar、Ar1およびAr2部分は、その部分が単環式である場合は1つの環の、その部分が二環式である場合は一方もしくは両方の環の、またはその部分が三環式である場合は1、2もしくは3つの環の炭素または窒素において、各部分について最高3個の独立してR3、R4およびR5から選択される置換基で置換されていてもよく、ここでR3、R4およびR5は独立して下記のものであり:ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボキシ、(C1-C7)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシカルボニル、(C1-C7)アルキル、(C2-C7)アルケニル、(C2-C7)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルカノイル、ホルミル、(C1-C8)アルカノイル、(C1-C6)アルカノイル(C1-C6)アルキル、(C1-C4)アルカノイルアミノ、(C1-C4)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノまたはモノ-N-、ジ-N,N-、ジ-N,N'-もしくはトリ-N,N,N'-(C1-C4)アルキル置換アミノカルボニルアミノ、スルホンアミド、(C1-C4)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C1-C6)アルキルチオ、(C1-C6)アルキルスルフィニル、(C1-C4)アルキルスルホニル、またはモノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノスルフィニル;
Ar3、Ar4およびAr5は、それぞれ独立して、部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5〜8員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または2つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる二環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または3つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる三環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、これらの部分飽和または完全飽和の環、二環式環または三環式環は、炭素原子において置換した1もしくは2個のオキソ基または硫黄原子において置換した1もしくは2個のオキソ基を含んでいてもよく;Ar3、Ar4およびAr5部分は、その部分が単環式である場合は1つの環の、その部分が二環式である場合は一方もしくは両方の環の、またはその部分が三環式である場合は1、2もしくは3つの環の炭素または窒素において、各部分について最高3個の独立してR31、R41およびR51から選択される置換基で置換されていてもよく、ここでR31、R41およびR51は独立して下記のものであり:ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボキシ、(C1-C7)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシカルボニル、(C1-C7)アルキル、(C2-C7)アルケニル、(C2-C7)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルカノイル、ホルミル、(C1-C8)アルカノイル、(C1-C6)アルカノイル(C1-C6)アルキル、(C1-C4)アルカノイルアミノ、(C1-C4)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノまたはモノ-N-、ジ-N,N-、ジ-N,N'-もしくはトリ-N,N,N'-(C1-C4)アルキル置換アミノカルボニルアミノ、スルホンアミド、(C1-C4)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C1-C6)アルキルチオ、(C1-C6)アルキルスルフィニル、(C1-C4)アルキルスルホニル、またはモノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノスルフィニル;
Wは、オキシ、チオ、スルフィノ、スルホニル、アミノスルホニル-、-モノ-N-(C1-C4)アルキレンアミノスルホニル-、スルホニルアミノ、N-(C1-C4)アルキレンスルホニルアミノ、カルボキサミド、N-(C1-C4)アルキレンカルボキサミド、カルボキサミドオキシ、N-(C1-C4)アルキレンカルボキサミドオキシ、カルバモイル、-モノ-N-(C1-C4)アルキレンカルバモイル、カルバモイルオキシ、または-モノ-N-(C1-C4)アルキレンカルバモイルオキシであり、Wのアルキル基は炭素において1〜3個のフッ素で置換されていてもよく;
Xは、5員または6員芳香族環であって、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1または2個の異種原子を含んでいてもよく;この環は独立してハロ、(C1-C3)アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、ヒドロキシル、(C1-C4)アルコキシ、またはカルバモイルでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
R1、R2、R3、R4、R5、R11、R31、R41およびR51は、アルキル、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン部分を含む場合、炭素において独立してハロまたはヒドロキシでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
VおよびV1は、それぞれ独立して、結合、チオ(C1-C4)アルキレン、(C1-C4)アルキレンチオ、(C1-C4)アルキレンオキシ、オキシ(C1-C4)アルキレンまたは(C1-C3)アルキレンであり、これらは独立してヒドロキシまたはフルオロでモノ-またはジ-置換されていてもよく;
ただし:
a.Kが(C2-C4)アルキレンであり、MがAr3であり、Ar3がシクロペンタ-1-イル、シクロヘキサ-1-イル、シクロヘプタ-1-イルまたはシクロオクタ-1-イルである場合、これらの(C5-C8)シクロアルキル置換基はその1位においてヒドロキシで置換されることはなく;
b.Kが結合であり;Gがフェニル、フェニルメチル、置換フェニルまたは置換フェニルメチルであり;Qが(C3-C8)アルキレンであり;MがAr3またはAr4-Ar5である場合、Aはスルホニルである。
【請求項3】
肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復する方法であって、その必要がある患者に療法有効量の(3-(((4-t-ブチル-ベンジル)-(ピリジン-3-スルホニル)-アミノ)-メチル)-フェノキシ)-酢酸またはその医薬的に許容できる塩を投与することを含む方法。
【請求項4】
高血圧症を処置し、または肺高血圧症を処置する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
関節癒合を促進する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
腱および靭帯の修復を促進し、または軟骨修復を促進する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
二次骨折の発生を低下させる方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
無血管性壊死を処置する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
四肢移植後の骨治癒を促進する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
肝再生を促進する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
創傷治癒を促進する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
胃潰瘍の発症を低下させる方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
歯のエナメル質、手指の爪または足指の爪の生長を促進する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
緑内障を処置し、または高眼圧症を処置する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
転移性骨疾患により起きる損傷を修復する方法である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
療法有効量のEP2選択的受容体アゴニストを含む、肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復するための医薬組成物
【請求項2】
肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復するための医薬組成物であって、療法有効量の式Iの化合物
【化1】

またはそのプロドラッグ、もしくはその医薬的に許容できる塩を含む医薬組成物
式中:
Aは、SO2またはCOであり;
Gは、Ar、Ar1-V-Ar2、Ar-(C1-C6)アルキレン、Ar-CONH-(C1-C6)アルキレン、R1R2-アミノ、オキシ(C1-C6)アルキレン、Arで置換されたアミノ、またはAr(C1-C4)アルキレンで置換されたアミノ、およびR11であり、ここでR11はHまたは(C1-C8)アルキルであり、R1およびR2は別個であって、独立してHおよび(C1-C8)アルキルから選択され、あるいはR1とR2はアミノ基の窒素原子と一緒になって5員または6員アザシクロアルキルを形成し、該アザシクロアルキルは酸素原子を含んでもよく、かつ独立して最高2個のオキソ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル、フルオロまたはクロロでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
Bは、NまたはCHであり;
Qは、下記のものであり:
-(C2-C6)アルキレン-W-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C4-C8)アルキレン-:アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-X-(C1-C5)アルキレン-:アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C5)アルキレン-X-:アルキレンは、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C3)アルキレン-X-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンはそれぞれ、独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C2-C4)アルキレン-W-X-(C0-C3)アルキレン-:各アルキレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C0-C4)アルキレン-X-W-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C2-C5)アルキレン-W-X-W-(C1-C3)アルキレン-:2つ存在するWは互いに独立しており、各アルキレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エテニレン-(C1-C4)アルキレン-:各アルキレンおよびエテニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エテニレン-(C0-C2)アルキレン-X-(C0-C5)アルキレン-:各アルキレンおよびエテニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エテニレン-(C0-C2)アルキレン-X-W-(C1-C3)アルキレン-:各アルキレンおよびエテニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、
-(C1-C4)アルキレン-エチニレン-(C1-C4)アルキレン-:各アルキレンおよびエチニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい、あるいは
-(C1-C4)アルキレン-エチニレン-X-(C0-C3)アルキレン-:各アルキレンおよびエチニレンは、それぞれ独立してフルオロまたは(C1-C4)アルキルから選択される最高4個の置換基で置換されていてもよい;
Zは、カルボキシル、(C1-C6)アルコキシカルボニル、テトラゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、5-オキソ-1,2,4-オキサジアゾリル、5-オキソ-1,2,4-チアジアゾリル、(C1-C4)アルキルスルホニルカルバモイルまたはフェニルスルホニルカルバモイルであり;
Kは、結合、(C1-C9)アルキレン、チオ(C1-C4)アルキレン、(C1-C4)アルキレンチオ(C1-C4)アルキレン、(C1-C4)アルキレンオキシ(C1-C4)アルキレンまたはオキシ(C1-C4)アルキレンであり、(C1-C9)アルキレンはモノ-不飽和であってもよく、Kが結合でない場合、Kは独立してクロロ、フルオロ、ヒドロキシまたはメチルでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
Mは、-Ar3、-Ar4-V1-Ar5、-Ar4-S-Ar5、-Ar4-SO-Ar5、-Ar4-SO2-Ar5、または-Ar4-O-Ar5であり;
Arは、部分飽和もしくは完全不飽和の5〜8員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または2つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5または6員環からなる二環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または3つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる三環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、これらの部分飽和または完全飽和の環、二環式環または三環式環は、炭素原子において置換した1もしくは2個のオキソ基または硫黄原子において置換した1もしくは2個のオキソ基を含んでいてもよく;あるいはArは、完全飽和5〜7員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1または2個の異種原子を含み;
Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5〜8員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または2つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる二環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または3つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる三環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、これらの部分飽和または完全飽和の環、二環式環または三環式環は、炭素原子において置換した1もしくは2個のオキソ基または硫黄原子において置換した1もしくは2個のオキソ基を含んでいてもよく;
Ar、Ar1およびAr2部分は、その部分が単環式である場合は1つの環の、その部分が二環式である場合は一方もしくは両方の環の、またはその部分が三環式である場合は1、2もしくは3つの環の炭素または窒素において、各部分について最高3個の独立してR3、R4およびR5から選択される置換基で置換されていてもよく、ここでR3、R4およびR5は独立して下記のものであり:ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボキシ、(C1-C7)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシカルボニル、(C1-C7)アルキル、(C2-C7)アルケニル、(C2-C7)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルカノイル、ホルミル、(C1-C8)アルカノイル、(C1-C6)アルカノイル(C1-C6)アルキル、(C1-C4)アルカノイルアミノ、(C1-C4)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノまたはモノ-N-、ジ-N,N-、ジ-N,N'-もしくはトリ-N,N,N'-(C1-C4)アルキル置換アミノカルボニルアミノ、スルホンアミド、(C1-C4)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C1-C6)アルキルチオ、(C1-C6)アルキルスルフィニル、(C1-C4)アルキルスルホニル、またはモノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノスルフィニル;
Ar3、Ar4およびAr5は、それぞれ独立して、部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5〜8員環であって、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または2つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる二環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、または3つの縮合した、独立して部分飽和、完全飽和もしくは完全不飽和の5員もしくは6員環からなる三環式環であって、独立して窒素、硫黄および酸素から選択される1〜4個の異種原子を含んでいてもよく、これらの部分飽和または完全飽和の環、二環式環または三環式環は、炭素原子において置換した1もしくは2個のオキソ基または硫黄原子において置換した1もしくは2個のオキソ基を含んでいてもよく;Ar3、Ar4およびAr5部分は、その部分が単環式である場合は1つの環の、その部分が二環式である場合は一方もしくは両方の環の、またはその部分が三環式である場合は1、2もしくは3つの環の炭素または窒素において、各部分について最高3個の独立してR31、R41およびR51から選択される置換基で置換されていてもよく、ここでR31、R41およびR51は独立して下記のものであり:ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、カルボキシ、(C1-C7)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシカルボニル、(C1-C7)アルキル、(C2-C7)アルケニル、(C2-C7)アルキニル、(C3-C7)シクロアルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルキル、(C3-C7)シクロアルキル(C1-C4)アルカノイル、ホルミル、(C1-C8)アルカノイル、(C1-C6)アルカノイル(C1-C6)アルキル、(C1-C4)アルカノイルアミノ、(C1-C4)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノまたはモノ-N-、ジ-N,N-、ジ-N,N'-もしくはトリ-N,N,N'-(C1-C4)アルキル置換アミノカルボニルアミノ、スルホンアミド、(C1-C4)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C1-C6)アルキルチオ、(C1-C6)アルキルスルフィニル、(C1-C4)アルキルスルホニル、またはモノ-N-もしくはジ-N,N-(C1-C4)アルキルアミノスルフィニル;
Wは、オキシ、チオ、スルフィノ、スルホニル、アミノスルホニル-、-モノ-N-(C1-C4)アルキレンアミノスルホニル-、スルホニルアミノ、N-(C1-C4)アルキレンスルホニルアミノ、カルボキサミド、N-(C1-C4)アルキレンカルボキサミド、カルボキサミドオキシ、N-(C1-C4)アルキレンカルボキサミドオキシ、カルバモイル、-モノ-N-(C1-C4)アルキレンカルバモイル、カルバモイルオキシ、または-モノ-N-(C1-C4)アルキレンカルバモイルオキシであり、Wのアルキル基は炭素において1〜3個のフッ素で置換されていてもよく;
Xは、5員または6員芳香族環であって、独立して酸素、窒素および硫黄から選択される1または2個の異種原子を含んでいてもよく;この環は独立してハロ、(C1-C3)アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、ジフルオロメチルオキシ、ヒドロキシル、(C1-C4)アルコキシ、またはカルバモイルでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
R1、R2、R3、R4、R5、R11、R31、R41およびR51は、アルキル、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン部分を含む場合、炭素において独立してハロまたはヒドロキシでモノ-、ジ-またはトリ-置換されていてもよく;
VおよびV1は、それぞれ独立して、結合、チオ(C1-C4)アルキレン、(C1-C4)アルキレンチオ、(C1-C4)アルキレンオキシ、オキシ(C1-C4)アルキレンまたは(C1-C3)アルキレンであり、これらは独立してヒドロキシまたはフルオロでモノ-またはジ-置換されていてもよく;
ただし:
a.Kが(C2-C4)アルキレンであり、MがAr3であり、Ar3がシクロペンタ-1-イル、シクロヘキサ-1-イル、シクロヘプタ-1-イルまたはシクロオクタ-1-イルである場合、これらの(C5-C8)シクロアルキル置換基はその1位においてヒドロキシで置換されることはなく;
b.Kが結合であり;Gがフェニル、フェニルメチル、置換フェニルまたは置換フェニルメチルであり;Qが(C3-C8)アルキレンであり;MがAr3またはAr4-Ar5である場合、Aはスルホニルである。
【請求項3】
療法有効量の(3-(((4-t-ブチル-ベンジル)-(ピリジン-3-スルホニル)-アミノ)-メチル)-フェノキシ)-酢酸またはその医薬的に許容できる塩を含む、肺高血圧症を処置し、関節癒合を促進し、腱および靭帯の修復を促進し、二次骨折の発生を低下させ、無血管性壊死を処置し、軟骨修復を促進し、四肢移植後の骨治癒を促進し、肝再生を促進し、創傷治癒を促進し、胃潰瘍の発症を低下させ、高血圧症を処置し、歯のエナメル質もしくは手足指の爪の生長を促進し、緑内障を処置し、高眼圧症を処置し、または転移性骨疾患により起きる損傷を修復するための医薬組成物
【請求項4】
高血圧症を処置し、または肺高血圧症を処置するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項5】
関節癒合を促進するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項6】
腱および靭帯の修復を促進し、または軟骨修復を促進するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項7】
二次骨折の発生を低下させるための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項8】
無血管性壊死を処置するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項9】
四肢移植後の骨治癒を促進するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項10】
肝再生を促進するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項11】
創傷治癒を促進するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項12】
胃潰瘍の発症を低下させるための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項13】
歯のエナメル質、手指の爪または足指の爪の生長を促進するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項14】
緑内障を処置し、または高眼圧症を処置するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物
【請求項15】
転移性骨疾患により起きる損傷を修復するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物

【公表番号】特表2006−519250(P2006−519250A)
【公表日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−506276(P2006−506276)
【出願日】平成16年2月23日(2004.2.23)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000553
【国際公開番号】WO2004/078169
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】