説明

半導体ウェハ・テストに用いられるDUTアレイ用のレイアウト

【課題】複数のDUTのレイアウトを実現する。
【解決手段】ウェハ・テスト用の半導体ウェハ上に形成されるDUT(被試験デバイス)用のレイアウトは、第1のアレイのDUT(102)と、その第1のアレイに隣接して形成された第1のパッド・セット(104)とを含んでいる。その第1のパッド・セットは、ゲート・フォース・パッド(108)、ソース・パッド(110)およびドレイン・パッド(112)を含んでいる。第1のアレイにおけるそれらDUTの各々は、その第1のパッド・セットのゲート・パッドに接続されている。第1のアレイにおけるそれらDUTの各々は、その第1のパッド・セットのソース・パッドに接続されている。第1のアレイにおけるそれらDUTの各々は、その第1のパッド・セットのドレイン・パッドに接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、被試験デバイス(devices under test:被試験装置)(DUT)アレイ(DUT arrays)に関し、特に、半導体ウェハ(wafer)レベル・テスト(試験)に用いられるDUTアレイ用のレイアウトに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体の作製、製造または組立て(fabrication)プロセス(処理)を評価しおよび/または制御するために、集積回路装置(デバイス)はテスト・デバイス(試験装置)としてウェハ上に作製(形成)される。これらのテスト・デバイスは、被試験デバイス(devices under test:被試験装置)(DUT)と呼ばれる。典型的には、DUTがウェハ上に形成されたウェハはウェハ・テスタ(tester)内に配置される。ウェハ・テスタは、ウェハ上のDUT用のコンタクト・パッドと電気的コンタクト(接触、導体、接続)を形成する複数プローブのアレイ(array)を有する。次いで、ウェハ・テスタは、DUTの電気的テスト(試験)を実行する。
【0003】
典型的には、ウェハ上の各DUTはそれに割り当てられた1つ以上のコンタクト・パッドを有する。従って、ウェハ上の全てのDUTをテストするために、ウェハ・テスタは、ウェハ上の全てのDUTのまたは複数のテスト・グループのDUTの全てのコンタクト・パッドとコンタクトを一度(一回)で形成するのに充分な複数のプローブを有する。従って、ウェハ上のDUTの数は、ウェハ・テスタを用いて適当な(妥当な)時間内にテストできるDUTの数によって制限され得る。
【0004】
今日では、種々のDUTアレイが使用されている。例えば、駆動(ドライブ)電流の可変性を決定するためのCMOSデバイス・アレイが、Ohkawa, S.、Aoki, M., Masuda, H.、“Analysis and Characterization of Device Variations in an LSI Chip Using an Integrated Device Matrix Array”(集積デバイス・マトリックス・アレイを用いたLSIチップにおけるデバイス変動(変数)の分析および特徴付け)、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、pp 70-75, 2003に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。しかし、このアレイにおいて、DUTは順次測定され、それは非常に遅い(slow)。また、例えば閾値電圧のような各デバイス・パラメータは、大きいアレイ・サイズのせいで測定できない。さらに、この方法(アプローチ)は、スクライブ線(scribe lines:画線、けがき線)に移植(port)することはできない。
【非特許文献1】Ohkawa, S.、Aoki, M., Masuda, H.、“Analysis and Characterization of Device Variations in an LSI Chip Using an Integrated Device Matrix Array”、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、pp 70-75, 2003
【0005】
種々のDUTの別のアレイが、Leffers, R.、Jacubiec, A.、“An Integrated Test Chip for Complete Characterization and Mounting of 0.25 um CMOS Technology that fits into five scribe line structures 150um by 5000um”(150μm×5000μmの5つのスクライブ線構造に収まる0.25μmCMOS技術の完全な特徴付けおよび実装のための集積テスト・チップ)、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、pp 59-63, 2003に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。しかし、このアレイは、或る複数のピンに接続された作動増幅器(operational amplifier)を有するカスタム(customized)プローブ・カードを必要とする。さらに、全ての測定は順次行われ、ソースとドレインの双方に必要なフォース(force:印加)およびセンス(検出)パッドが存在する。
【非特許文献2】Leffers, R.、Jacubiec, A.、“An Integrated Test Chip for Complete Characterization and Mounting of 0.25 um CMOS Technology that fits into five scribe line structures 150um by 5000um”、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、pp 59-63, 2003
【0006】
複数CMOSデバイスの別のアレイがQuarantelli, M.、Saxena, S.、Dragone, N.、Babcock, J. A.、Hess, C.、Mainehane, S.、Winters, S.、Chen, J.、Karbasi, H.、Guardiani, C.、“Characterization and Modeling of MOSFET Mismatch of a Deep Submicron Technology”(ディープ・サブミクロン技術のMOSFET不整合の特徴付けおよびモデル化)、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、Monterey (USA)、2003に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。このアレイにおいて、ルーティング抵抗を大幅に増大させるドレイン経路上に選択デバイスが存在し、テスト時間を節減するために複数のデバイスを並列に測定する場合に顕著な(noticeable)電圧降下(低下)が生じるであろう。同様の制限が存在するCMOSデバイス・アレイが、Saxena, S.、Minehane, S.、Cheng, J.、Sengupta, M.、Hess, C.、Quarantelli, M.、Kramer, G. M.、Redford, M.、“Test Structures and Analysis Techniques for Estimation of the Impact of Layout on MOSFET Performance and Variability”(MOSFETの性能および変動性に与えるレイアウトの影響の評価のためのテスト構造および分析技術)、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、Hyogo (Japan)、2004に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。さらに、これらのアレイは、望ましいであろうスクライブ線に収まることはない。
【非特許文献3】Quarantelli, M.、Saxena, S.、Dragone, N.、Babcock, J. A.、Hess, C.、Mainehane, S.、Winters, S.、Chen, J.、Karbasi, H.、Guardiani, C.、“Characterization and Modeling of MOSFET Mismatch of a Deep Submicron Technology”、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、Monterey (USA)、2003
【非特許文献4】Saxena, S.、Minehane, S.、Cheng, J.、Sengupta, M.、Hess, C.、Quarantelli, M.、Kramer, G. M.、Redford, M.、“Test Structures and Analysis Techniques for Estimation of the Impact of Layout on MOSFET Performance and Variability”、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、Hyogo (Japan)、2004
【0007】
複数バイポーラ・デバイスのアレイが、Einfeld, J.、Schaper, U.、Kollmer, U.、Nelle, P.、Englisch, J.、Stecher, M.、“A New Test Circuit for the Matching Characterization of npn Bipolar Transistors”(npnバイポーラ・トランジスタのマッチング(照合)特徴付けのための新しいテスト回路)、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、Hyogo (Japan)、2004に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。このアレイにおいて、全てのDUTピン(この場合、ベース、エミッタおよびコレクタ)に対する選択デバイスが存在し、各測定が順次実行され、それは非常に遅い(slow)プロセスである。
【非特許文献5】Einfeld, J.、Schaper, U.、Kollmer, U.、Nelle, P.、Englisch, J.、Stecher, M.、“A New Test Circuit for the Matching Characterization of npn Bipolar Transistors”、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、Hyogo (Japan)、2004
【0008】
デバイスのパラメータ変動を決定するに用いられるCMOSの別のアレイが、Schaper, U.、Einfeld, J.、Sauerbrey, A.、“Parameter Variation on Chip Level”(チップ・レベルのパラメータ変動)Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、pp 155-158, 2005に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。このアレイにおいて、各トランジスタは、デコーダ(復号器)によってアドレスされ、個々に順次測定される。
【非特許文献6】Schaper, U.、Einfeld, J.、Sauerbrey, A.、“Parameter Variation on Chip Level”、Proc. International Conference on Microelectronic Test Structures (ICMTS)、pp 155-158
【0009】
さらに、SRAMまたはROMベースのアレイが、DeBord, J. R. D.、Grice, T.、Garcia, R.、Yeric, G.、Cohen, E.、Sutandi, A.、Garcia, J.、Grecen, G.、“Infrastructure for Successful BEOL Characterization and Yield Ramp at the 65nm Node and Below”(65nmおよびそれより小さいノードにおける成功するBEOL特徴付けおよび歩留まりランプのためのインフラストラクチャ)Proc. IITC 2005に開示されている。ここで、この文献を参照により組み込む。しかし、これらのアレイは、駆動電流および閾値電圧のようなデバイス関連のパラメータの変動を抽出するのには用いられない。
【非特許文献7】DeBord, J. R. D.、Grice, T.、Garcia, R.、Yeric, G.、Cohen, E.、Sutandi, A.、Garcia, J.、Grecen, G.、“Infrastructure for Successful BEOL Characterization and Yield Ramp at the 65nm Node and Below”、Proc. IITC 2005
【発明の開示】
【0010】
発明の概要
1つの典型例の実施形態において、ウェハ・テスト用に半導体ウェハ上に形成されるDUT(devices under test:被試験デバイス)用のレイアウトは、複数のDUTからなる複数のDUTの第1のアレイ(第1のDUTアレイ)と、その第1のアレイに隣接して形成された第1のパッド・セット(組)とを含んでいる。その第1のパッド・セットは、ゲート・フォース(force:印加)パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドを含んでいる。第1のアレイにおけるそれらDUTの各々は、その第1のパッド・セットのそのゲート・パッドに接続されている。第1のアレイにおけるそれらDUTの各々は、その第1のパッド・セットのそのソース・パッドに接続されている。第1のアレイにおけるそれらDUTの各々は、その第1のパッド・セットのそのドレイン・パッドに接続されている。
【0011】
本出願は、図面とともに次の詳細な説明を参照することによって最も良く理解できる。図面において、同様の部分は同じ参照番号で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本明細書においてデバイスおよび/または構造体を、絶対的および/または相対的方向または方位を用いて説明する。そのような方向および/または方位は、単なる典型例であり、簡潔な説明を助けるためのものであって、デバイスおよび/または構造体がどのように配置されるまたは形成されるかを決して限定するものではない、と理解すべきである。
【0013】
図1を参照すると、1つの典型例の実施形態において、被試験デバイス(DUT)の典型例のレイアウト100が半導体ウェハ上の領域に作製、製造または組立て(fabricate)られる。この典型例の実施形態において、レイアウト100は、行および列に配列されたDUTアレイ102を含んでいる。図1は、4行8列に配列された32個のDUTを示しているが、DUTアレイ102は、単一の行または列を含めて、任意の数の行および列に配列された任意の数のDUTを含むことができる、と認識すべきである。
【0014】
また、レイアウト100は、DUTアレイ102に隣接して形成されたパッド・セット(組)104を含んでいる。特に、この典型例の実施形態において、パッド・セット104は、ゲート・センス(検知)パッド106、ゲート・フォース(印加)パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112を含んでいる。DUTアレイ102における各DUTは、パッド・セット104のゲート・センス・パッド106、ゲート・フォース・パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112に接続されている。以下でより詳しく説明するように、レイアウト100は、ゲート・センス・パッド106なしで形成することもできる。従って、パッド・セット104は、ゲート・フォース・パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112だけを含んでいてもよい。
【0015】
この典型例の実施形態において、パッド・セット104は、DUTアレイ102に隣接して横方向に形成されている。レイアウト100は、2金属層のFEOL(front end-of-line、ウェハ・プロセス・ラインの前半部)の短いフロー・プロセスを用いてウェハ上の領域に形成することができる。しかし、レイアウト100は、種々のプロセスを用いて形成することができる、と認識すべきである。
【0016】
レイアウト100を形成した後、DUTアレイ102における各DUTは、ウェハ・テスタを用いてウェハ上で電気的にテスト(試験)される。特に、この典型例の実施形態において、そのウェハ・テスタ上の複数のプローブは、ゲート・センス・パッド106、ゲート・フォース・パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112にコンタクト(接触)し、次いで個々に順番に(直列に)(individually in series)DUTアレイ102における各DUTをテストする。上述のように、レイアウト100は、ゲート・センス・パッド106なしで形成することができる。この場合、ウェハ・テスタ上の複数のプローブは、ゲート・フォース・パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112にコンタクトし、次いで個々に順番にDUTアレイ102における各DUTをテストする。この典型例の実施形態において、DUTアレイ102における各DUTは順次テストされる。しかし、DUTアレイ102における各DUTは、任意の所望の順序で個々に順番にテストすることもできる、と認識すべきである。
【0017】
図2Aおよび2Bを参照すると、別の典型例の実施形態において、複数のDUTの典型例のレイアウト200が、DUTアレイ102に隣接して形成されたパッド・セット104と共に形成されている。この典型例の実施形態において、レイアウト200は、DUTアレイ102の上に垂直方向に隣接して形成されたパッド・アレイ104を含んでいる。特に、図2Bに示されているように、DUTアレイ102は、ウェハ上の1層中に形成されている。パッド・アレイ104は、DUTアレイ102が形成された層の上に積層されたウェハ上の別の層中に形成されている。また、図2Bにも示されているように、DUTアレイ102におけるDUTと、パッド・アレイ104におけるゲート・センス・パッド106、ゲート・フォース・パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112とを相互接続するために、DUTアレイ102およびパッド104が形成されるそれぞれの層の間に、任意の数の金属層202を形成することができる。
【0018】
また、図2Bに示されているように、この典型例の実施形態において、ゲート・センス・パッド106、ゲート・フォース・パッド108、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112は、DUTアレイ102における複数のDUTにわたって(対して)整列した開孔(holes)204を含んでいる。開孔204は、整合および測定エラー(誤り)を生じさせ得るようにDUTアレイ102における複数のDUTをランダムにカバーする(覆う)ことを防止するために、DUTアレイ102におけるDUTより大きくなるようサイズ(大きさ)が調整されている。また、金属層202は、DUTアレイ102における複数のDUTをランダムにカバーするのを防止するようルーティング(経路形成、ルート形成)することができる。
【0019】
図3は、DUTアレイ102の典型例のアドレスおよびルーティング方式(scheme:スキーム)を示している。この典型例の実施形態において、DUTアレイ102は、DUTアレイ102の左下の隅部(コーナ)からDUTアレイ102の右上の隅部まで順次アドレスされる32個のDUTを含んでいる。しかし、種々のアドレス方式を用いてもよいと認識すべきである。
【0020】
行デコーダ(復号器)302および列デコーダ304を用いて、DUTアレイ102における各DUTを個々にアドレスすることができる。この実施形態において、DUTアレイ102における各DUTは、DUTアレイ102における各DUTを個々にアドレスするために、行デコーダ302および列デコーダ304を用いてテストされる。例えば、行デコーダ302および列デコーダ304を用いて、DUTアレイ102におけるDUT(0)を最初にアドレスすることができる。次いで、パッド・アレイ104を用いてDUT(0)をテストすることができる。次いで、行デコーダ302および列デコーダ304を用いて、DUTアレイ102におけるDUT(1)をアドレスすることができる。次いで、パッド・アレイ104を用いてDUT(1)をテストすることができる。このような形態で、DUT(2)〜DUT(31)を、行デコーダ302および列デコーダ304を用いて個々にアドレスし、次いでパッド・アレイ104を用いてテストすることができる。DUTアレイ102における各DUTは、この例において順次アドレスされてテストされるが、それらDUTは任意の所望の順序でアドレスしてテストすることができる、と認識すべきである。
【0021】
図4は、ソース・パッド110、ドレイン・パッド112、ゲート・フォース・パッド108およびゲート・センス・パッド106に接続された一個のDUT402を示している。単なる例として、DUT402は、NMOSトランジスタとして示されている。しかし、DUT402は種々のタイプ(型)のデバイスとすることができる、と認識すべきである。
【0022】
図4は、以下でより詳しく説明するようにそれぞれの(複数の)ツリー・ルーティング構造体を通してソース・パッド110およびドレイン・パッド112にそれぞれ接続されたDUT402のソースおよびドレインを示している。この典型例の実施形態において、特定のDUTアレイにおける全てのDUTのソースは、以下でより詳しく説明するように、並列に1つのソース・ツリー・ルーティング構造体(tree routing structure)を通してソース・パッド110に接続される。さらに、特定のDUTアレイにおける全てのDUTのドレインは、以下でより詳しく説明するように、並列に1つのドレイン・ツリー・ルーティング構造体を通してドレイン・パッド112に接続される。従って、電気的テストの期間において、ソース・パッド110およびドレイン・パッド112とコンタクト(接触)している複数のプローブは、1度で(at a time)、DUTアレイにおける全てのDUTに信号を送信しその全てのDUTから信号を受信することができる。
【0023】
また、図4は、選択回路400を通してゲート・フォース・パッド108およびゲート・センス・パッド106に接続されたDUT402のゲートを示している。この典型例の実施形態において、特定のDUTアレイにおける全てのDUTのゲートは、選択回路400を通してゲート・フォース・パッド108およびゲート・センス・パッド106に接続されている。従って、電気的テストの期間において、ゲート・フォース・パッド108およびゲート・センス・パッド106とコンタクト(接触)している複数のプローブは、選択回路400を通してDUTアレイにおける1つのDUTに1度に(at a time)接続される。次いで、DUTアレイにおける各DUTがテストのために選択される。上述のように、ゲート・センス・パッド106は、幾つかの適用例(アプリケーション)においてなくすことができ、例えばゲート漏出(リーク)が無視できるときになくすことができる。
【0024】
DUTアレイにおける各DUTをテストするために、選択回路400を用いて、行および列(row and column)選択信号によってアドレスされる各DUTを選択する。図4に示されているように、選択回路400は、行選択信号および列選択信号を受信する選択ロジック(論理)406を含んでいる。従って、選択回路400は、その特定のDUTをテストするために、DUTアレイにおける特定のDUTのゲートをゲート・フォース・パッド108およびゲート・センス・パッド106に接続する。また、図4に示されているように、DUT402のゲートの非選択時にDUT402をターンオフ状態に保つプルダウン・トランジスタ404に接続される。DUT402の極性に応じて、その代わりにプルダウン・トランジスタを用いてもよいことに留意すべきである。
【0025】
この典型例の実施形態において、選択回路400は、また、DUTアレイにおけるDUTのオフ状態(condition)を測定するために、DUTアレイにおける全てのDUTをターンオフするモードを含んでいる。このモードを呼び出すために、グローバル(全、帯域的)イネーブル信号を列デコーダ304(図3)に供給(接続、結合)することができる。例えば、グローバル・イネーブル・ピンが接地点に結合されたとき、列デコーダ304(図3)の出力を強制的にゼロ(0)に設定することによって、全てのDUTがターンオフされる。次いで、オフ状態電流(Ioff)測定(測定値)が、DUTアレイにおけるそれらのDUTについて得られる。
【0026】
図5Aは、DUT402用の典型例のルーティング接続を示している。図5Aに示されているように、DUT402はセル502内に配置されている。この典型例の実施形態において、第1のL字型ルーティング構造体504がセル502の第1の隅部(コーナ)に配置されている。図5Aに示されているように、第1のL字型ルーティング構造体504はDUT402のドレインに接続されている。第2のL字型ルーティング構造体506が、セル502の第2の隅部に配置されている。図5Aに示されているように、第2のL字型ルーティング構造体506はDUT402のソースに接続されている。第3のL字型ルーティング構造体508がセル502の第3の隅部に配置されている。図5Aに示されているように、第3のL字型ルーティング構造体508はDUT402のゲートに接続されている。第4のL字型ルーティング構造体510がセル502の第4の隅部に配置されている。図5に示されているように、第4のL字型ルーティング構造体510はDUT402のウェル(well:井戸)に接続されている。図5Bに示されているように、同じルーティング接続を使用しつつ、DUT402を90度回転させることができる。
【0027】
図6は、DUTアレイにおける複数のDUTのドレインおよびソースを共に並列に接続する典型例のツリー・ルーティング構造体を示している。この典型例の実施形態において、複数のDUTのドレインを、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602を用いて共に並列に接続し、複数のDUTのソースを、ソース・ツリー・ルーティング構造体604を用いて共に並列に接続する。
【0028】
図6に示されているように、隣接する2つのDUTのドレインを、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602の1つの分枝(ブランチ)を用いて共に並列に接続する。例えば、DUT402(0)のドレインがセル502(0)の隅部に配置されたL字型ルーティング構造体504(0)に接続され、DUT402(1)のドレインがセル502(1)の隅部に配置されたL字型ルーティング構造体504(1)に接続されている、と仮定する。図6に示されているように、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602の第1の階層(hierarchy)における分枝604(0)は、DUT402(0)およびDUT402(1)のドレインを共に並列に接続する。特に、分枝604(0)は、L字型ルーティング構造体504(0)に接続されたセグメント606(0)と、L字型ルーティング構造体504(1)に接続されたセグメント606(1)とを含んでいる。この典型例の実施形態において、分枝604(0)のセグメント606(0)および606(1)は電気的に平衡状態に(バランス)される。例えば、セグメント606(0)および606(1)の寸法(dimensions)および電気的特性は同じにできる。同様の形態で、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602の第1の階層における別の分枝604(1)は、DUT402(2)およびDUT402(3)のドレインを共に並列に接続する。
【0029】
図6に示されているように、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602の第2の階層における分枝608(0)は、分枝604(0)および604(1)を共に並列に接続して、DUT402(0)、402(1)、402(2)およびDUT402(3)のドレインを共に並列に接続する。特に、分枝608(0)は、分枝604(0)に接続されたセグメント610(0)と、分枝604(1)に接続されたセグメント610(1)とを含んでいる。この典型例の実施形態において、セグメント610(0)および610(1)は電気的に平衡状態に(バランス)される。例えば、セグメント610(0)および610(1)の寸法および電気的特性は同じにできる。この形態で、任意の数のDUTのドレインを、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602の適切な数の分枝および階層を用いて、共に並列に接続することができる。
【0030】
図6に示されているように、隣接する2つのDUTのソースを、ソース・ツリー・ルーティング構造体604の1つの分枝を用いて共に並列に接続する。例えば、DUT402(0)のソースがセル502(0)の隅部に配置されたL字型ルーティング構造体506(0)に接続され、DUT402(1)のソースがセル502(1)の隅部に配置されたL字型ルーティング構造体506(1)に接続されている、と仮定する。図6に示されているように、ソース・ツリー・ルーティング構造体604の第1の階層(hierarchy)における分枝612(0)は、DUT402(0)およびDUT402(1)のソースを共に並列に接続する。特に、分枝612(0)は、L字型ルーティング構造体506(0)に接続されたセグメント614(0)と、L字型ルーティング構造体506(1)に接続されたセグメント614(1)とを含んでいる。この典型例の実施形態において、分枝612(0)のセグメント614(0)および614(1)は電気的に平衡状態に(バランス)される。例えば、セグメント614(0)および614(1)の寸法および電気的特性は同じにできる。同様の形態で、ソース・ツリー・ルーティング構造体604の第1の階層における別の分枝612(1)は、DUT402(2)およびDUT402(3)のソースを共に並列に接続する。
【0031】
図6に示されているように、ソース・ツリー・ルーティング構造体604の第2の階層における分枝610(0)は、分枝612(0)および612(1)を共に並列に接続して、DUT402(0)、402(1)、402(2)およびDUT402(3)のソースを共に並列に接続する。特に、分枝616(0)は、分枝612(0)に接続されたセグメント618(0)と、分枝612(1)に接続されたセグメント618(1)とを含んでいる。この典型例の実施形態において、セグメント618(0)および618(1)は電気的に平衡状態(にバランス)される。例えば、セグメント618(0)および618(1)の寸法および電気的特性は同じにできる。この形態で、任意の数のDUTのソースを、ソース・ツリー・ルーティング構造体604の適切な数の分枝および階層を用いて、共に並列に接続することができる。
【0032】
このように、この典型例の実施形態において、DUTアレイにおける1行の複数のDUTにおける各DUTのドレインは、ドレイン・ツリー・ルーティング構造体602の第1の階層において共に並列に接続される。同様に、DUTアレイにおける1行の複数のDUTにおける各DUTのソースは、ソース・ツリー・ルーティング構造体604の第1の階層において共に並列に接続される。
【0033】
図7は、DUTアレイにおける積層された複数行のDUTを示している。図7に示されているように、複数行のDUTのドレイン・ツリー・ルーティング構造体602は、共に並列に一側部の垂直ドレイン・ツリー702に接続される。複数行のDUTのソース・ツリー・ルーティング構造体604は、共に並列に別の側部の垂直ソース・ツリー704に接続される。図7において、垂直ドレイン・ツリー702は左側にあるように示され、垂直ソース・ツリー704は右側にあるように示されている。上述のように、これらの方位は、相対的であり、垂直ドレイン・ツリー702および垂直ソース・ツリー704の位置は入れ替えることができる。
【0034】
また、図7は、DUTアレイにおける複数の列のDUTの間に垂直に走る(伸びる)各ルーティング・ライン(線)706を示している。この実施形態において、ルーティング・ライン706は、電力供給(給電)、ゲート・フォース、ゲート・センスおよび選択の各信号を伝送(搬送)することができる。
【0035】
図8を参照すると、別の典型例の実施形態において、複数のDUTアレイの間に配置された制御ロジック用の複数のパッドからなるパッド・セット802を有する典型例のパッド・フレーム800が作製されている。この典型例の実施形態において、パッド・フレーム800は、パッド・セット802の一側部に配置された5つのDUTアレイ102に対する(用の)5つのパッド・セット104のスーパーセット(superset:上位集合)804と、パッド・セット802の別の側部に配置された5つのDUTアレイに対する(用の)5つのパッド・セット104のスーパーセット806とを含んでいる。
【0036】
この典型例の実施形態において、スーパーセット804および806に対応するそれぞれのDUTアレイの複数のDUTは、実行されるべき2つのタイプの実験を表す様々な異なるタイプのDUTである。例えば、スーパーセット804に対応するそれぞれのDUTアレイの複数のDUTはNMOSタイプ(型)のDUTであり、一方、スーパーセット806に対応するそれぞれのDUTアレイの複数のDUTはPMOSタイプ(型)のDUTである。スーパーセット804および806は、任意の数の異なるタイプのDUTを有する任意の数のDUTアレイ102に対応し得る、と認識すべきである。
【0037】
図8に示されているように、パッド・セット802およびスーパーセット804および806は、直線状に配置することができる。この典型例の実施形態において、パッド・フレーム800は、約4mmの高さ808、および約60μ(ミクロン)の幅810を有する。しかし、パッド・フレーム800は種々の寸法を有することができる、と認識すべきである。
【0038】
この典型例の実施形態において、パッド・フレーム800は、ウェハ上の複数のICダイ(dice)相互間のスクライブ線に形成される。パッド・フレーム800およびICダイはIC作製ラインを用いてウェハ上に形成される。ウェハ上にパッド・フレーム800およびICダイが形成された後、スクライブ線におけるパッド・フレーム800のそれぞれのDUTアレイにおけるDUTがテストされる。DUTがテストされた後、各ICダイはスクライブ線に沿ってダイスカット(dice:さいの目に切る)される。次いで、それらのICチップはパッケージされる。しかし、パッド・フレーム800は、ウェハ上の任意の領域に形成することができる、と認識すべきである。
【0039】
図9は、パッド・フレーム800の一部分をより詳しく示している。特に、図9は、一側部の1つのパッド・セット104と別の側部の別のパッド・セット104の間に配置された8つのパッドを有するパッド・セット802を示している。また、図9に示されているように、パッド・セット104は4つのパッドを含み、各パッドはそのパッドの下に配置された8つのDUTを有する。従って、各パッド・セット104は32個のDUTの上に配置されている。
【0040】
図10は、パッド・フレーム800の一部の断面を示している。図10に示されているように、パッド・フレーム800の複数のパッド1002は、DUTアレイ102および制御ロジック1004の上に形成されている。特に、図10に示されているように、DUTアレイ102および制御ロジック1004がウェハ上の1つの層中に形成されている。パッド1002は、DUTアレイ102および制御ロジック1004が形成された層の上のウェハ上の別の層中に形成される。また、図10にも示されているように、複数のDUTアレイ102におけるDUT、制御ロジック1004およびパッド1002を相互接続するために、DUTアレイ102および制御ロジック1004が形成されている層と、パッド1002が形成されている層との間に、任意の数の金属層202を形成することができる。
【0041】
図11は、パッド・フレーム800用の典型例のパッド・マッピング(写像)を示している。この典型例の実施形態において、パッド・フレーム800は50個のパッドを含んでいる。図11に示されているように、パッド22〜29は、パッド・フレーム800におけるDUTアレイへ電力および制御信号を供給するようマッピングされる。パッド18〜21は、第1のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド14〜17は、第2のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド10〜13は、第3のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド6〜9は、第4のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド2〜5は、第5のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド30〜33は、第6のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド34〜37は、第7のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド38〜41は、第8のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド42〜45は、第9のDUTアレイ用のパッド・セットに対応する。パッド46〜49は、第10のDUTアレイに対応する。上述のように、この典型例の実施形態において、第1〜第5のDUTアレイ(パッド・フレーム800のパッド2〜21)がNMOSのDUTに用いられ、第6〜第10のDUTアレイ(パッド・フレーム800のパッド30〜49)がPMOSのDUTに用いられる。
【0042】
図10を参照すると、制御ロジック1004は、DUTアレイにおける各DUTを個々に順番にテストするよう構成されている。この典型例の実施形態において、制御ロジックは、パッド・フレーム800の全てのDUTアレイ102を並列にテストするよう構成されている。従って、10個のDUT(パッド・フレーム800の第1〜第10のDUTアレイの各々からの1つのDUT)が並列に一度でテストされる。さらに、この典型例の実施形態において、パッド・フレーム800の第1〜第10のDUTアレイの各々における同じアレイ位置における複数のDUTが一度でテストされる。
【0043】
例えば、パッド・フレーム800の第1〜第10のDUTアレイの各々におけるDUTが、図3に示された形態で配置されアドレスされる。従って、この典型例の実施形態において、図3を参照すると、パッド・フレーム800(図10)の第1〜第10のDUTアレイの各々におけるそれぞれのDUT(0)が、並列に一度にテストされる。それらDUT(0)がテストされた後、パッド・フレーム800(図10)の第1〜第10のDUTアレイの各々におけるDUT(1)が、並列に一度にテストされる。上述のように、パッド・フレーム800(図10)のそれらのDUTアレイにおけるそれぞれのDUTが、任意の所望の順序で個々に順番にテストできる、と認識すべきである。
【0044】
図10を再び参照すると、この典型例の実施形態において、パッド・フレーム800のパッド1およびパッド50(図11)は、ソースおよびドレイン抵抗を測定するために用いられる較正(calibration)パッドとして用いられる。特に、図4を参照すると、ソース抵抗は測定点408において測定でき、ドレイン抵抗は測定点410において測定できる。図11を参照すると、パッド1および50は機能のないパッド(non-functional pads)として残されている、と認識すべきである。
【0045】
図10を参照すると、この典型例の実施形態において、制御ロジック1004は、テスト用のDUTアレイ102における個々のDUTを選択するための選択回路400(図4)の一部を含むことができる。特に、ロジック1004は、選択回路400(図4)のグローバル部分を含んでいる。図7を参照すると、選択回路400(図4)のローカル(局所)部分は、各DUTに隣接して配置されたローカル・ロジック708に配置されている。
【0046】
典型例の実施形態について説明したが、本発明の精神および/または範囲から逸脱することなく種々の変形を行うことができる。従って、本発明は、図面に示され上述の説明における具体的形態に限定して解釈されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、1つの典型例の実施形態による被試験デバイス(DUT)の典型例のレイアウトを示している。
【図2】図2Aは、別の典型例の実施形態による被試験デバイスの別の典型例のレイアウトを示している。図2Bは、図2Aの側部断面図を示している。
【図3】図3は、被試験デバイスのアレイ用の典型例のアドレスおよびルーティング方式を示している。
【図4】図4は、被試験デバイス用の典型例のコア構成を示している。
【図5】図5Aおよび5Bは、被試験デバイス用の典型例のルーティング接続を示している。
【図6】図6は、被試験デバイス用の典型例のツリー・ルーティング構造体を示している。
【図7】図7は、ツリー・ルーティング構造体に接続された被試験デバイスの複数の行を示している。
【図8】図8は、典型例の実施形態による典型例のパッド・フレームを示している。
【図9】図9は、図8に示したパッド・フレームの一部分を示している。
【図10】図10は、図9の断面を示している。
【図11】図11は、パッド・フレームの典型例のパッド・マッピングを示している。
【符号の説明】
【0048】
100 レイアウト
102 DUTアレイ
104 パッド・セット
106 ゲート・センス・パッド
108 ゲート・フォース・パッド
110 ソース・パッド
112 ドレイン・パッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェハ・テストにおいて使用するための半導体ウェハ上に形成される被試験デバイス(DUT)用のレイアウトであって、
複数の被試験デバイスの第1のアレイと、
前記第1のアレイに隣接して形成され、ゲート・フォース・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドを含む第1のパッド・セットと、
を含み、
前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ソース・パッドに接続され、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ドレイン・パッドに接続され、
さらに、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々およびゲート・フォース・パッドに接続される選択回路を含み、
前記選択回路は、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々を前記ゲート・フォース・パッドに選択的に接続するよう構成されるものである、
レイアウト。
【請求項2】
前記第1のアレイと前記第1のパッド・セットは前記ウェハ上に互いに水平方向に隣接して形成されているものである、請求項1に記載のレイアウト。
【請求項3】
前記第1のアレイと前記第1のパッド・セットは前記ウェハ上に互いに垂直方向に隣接して形成されているものである、請求項1に記載のレイアウト。
【請求項4】
前記第1のアレイは前記ウェハ上の第1の層中に形成され、前記第1のパッド・セットは第2の層中に形成され、前記第2の層は前記第1の層の上に形成され、前記第1のパッド・セットは前記第1のアレイの上に形成されるものである、請求項3に記載のレイアウト。
【請求項5】
前記第1のパッド・セットのゲート・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドの各々は複数の開孔を含み、前記複数の開孔は前記第1のアレイの各々における前記被試験デバイスの各々の上に配置されており、前記開孔は前記被試験デバイスよりも大きいものである、請求項4に記載のレイアウト。
【請求項6】
さらに、前記第1の層と前記第2の層の間に形成される1以上の金属層を含み、
前記1以上の金属層は、前記第1のアレイにおける被試験デバイスと、前記第1のパッド・セットにおけるゲート・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドとを相互に接続するものである、請求項4に記載のレイアウト。
【請求項7】
さらに、前記第1のアレイの行(rows)に隣接して配置された行デコーダと、
前記第1のアレイの列(columns)に隣接して配置された列デコーダと、
を含み、
前記第1のアレイにおける個々の被試験デバイスは、前記行デコーダおよび列デコーダを使用してそれぞれ独立に(別々に)アドレス可能なものである、請求項1に記載のレイアウト。
【請求項8】
前記第1のアレイにおける1つの被試験デバイスは1つのセル内に形成されており、前記被試験デバイスはドレイン、ソース、ゲートおよびウェルを含み、
前記レイアウトは、さらに、
前記セルの第1の隅部に配置され前記ドレインに接続される第1のL字型ルーティング構造と、
前記セルの第2の隅部に配置され前記ソースに接続される第2のL字型ルーティング構造と、
前記セルの第3の隅部に配置され前記ゲートに接続される第3のL字型ルーティング構造と、
前記セルの第4の隅部に配置され前記ウェルに接続される第4のL字型ルーティング構造と、
を含むものである、請求項1に記載のレイアウト。
【請求項9】
前記第1のアレイにおける各被試験デバイスはドレインおよびソースを含み、
前記レイアウトは、さらに、
前記第1のアレイにおける各被試験デバイスのドレインに接続され、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスを並列に前記ドレイン・パッドに接続するドレイン・ツリー・ルーティング構造と、
前記第1のアレイにおける各被試験デバイスのソースに接続され、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスを並列に前記ソース・パッドに接続するソース・ツリー・ルーティング構造と、
を含むものである、請求項1に記載のレイアウト。
【請求項10】
前記ドレイン・ツリー・ルーティング構造は、前記ドレイン・ツリー・ルーティング構造の第1の階層における第1の分枝を含み、
前記第1の分枝は第1の被試験デバイスのドレインに接続された第1のセグメントと、第2の被試験デバイスのドレインに接続された第2のセグメントとを含み、前記第1の被試験デバイスは前記第2の被試験デバイスに隣接しており、前記第1の分枝の第1および第2のセグメントは電気的に平衡(バランス)しているものである、請求項9に記載のレイアウト。
【請求項11】
前記ドレイン・ツリー・ルーティング構造は、前記ドレイン・ツリー・ルーティング構造の第1の階層における第2の分枝を含み、
前記第2の分枝は、第3の被試験デバイスのドレインに接続された第1のセグメントと、第4の被試験デバイスのドレインに接続された第2のセグメントとを含み、前記第3の被試験デバイスは前記第4の被試験デバイスに隣接しており、前記第2の分枝の第1および第2のセグメントは電気的に平衡しているものである、請求項10に記載のレイアウト。
【請求項12】
前記ドレイン・ツリー・ルーティング構造は、前記ドレイン・ツリー・ルーティング構造の第2の階層における第3の分枝を含み、
前記第3の分枝は、前記第1の分枝に接続された第1のセグメントと、前記第2の分枝に接続された第2のセグメントとを含み、前記第1の分枝は前記第2の分枝に隣接しており、前記第3の分枝の第1および第2のセグメントは電気的に平衡しているものである、請求項11に記載のレイアウト。
【請求項13】
前記ソース・ツリー・ルーティング構造は、
前記ソース・ツリー・ルーティング構造の第1の階層における第1の分枝を含み、
前記第1の分枝は、前記第1の被試験デバイスのソースに接続された第1のセグメントと、前記第2の被試験デバイスのソースに接続された第2のセグメントとを含み、前記第1の分枝の前記第1および第2のセグメントは電気的に平衡しており、
さらに、前記ソース・ツリー・ルーティング構造の第1の階層における第2の分枝を含み、
前記第2の分枝は、第3の被試験デバイスのソースに接続された第1のセグメントと、第4の被試験デバイスのソースに接続された第2のセグメントとを含み、前記第2の分枝の前記第1および第2のセグメントは電気的に平衡しており、
さらに、前記ソース・ツリー・ルーティング構造の第2の階層における第3の分枝を含み、
前記第3の分枝は、前記第1の分枝に接続された第1のセグメントと、前記第2の分枝に接続された第2のセグメントとを含み、前記第1の分枝は前記第2の分枝に隣接しており、前記第3の分枝の第1および第2のセグメントは電気的に平衡しているものである、請求項12に記載のレイアウト。
【請求項14】
前記第1、第2、第3および第4の被試験デバイスは前記第1のアレイの1行内に配置されているものである、請求項13に記載のレイアウト。
【請求項15】
さらに、複数の被試験デバイスの第2のアレイと、
前記第2のアレイに隣接して形成された第2のパッド・セットと、
前記第1のアレイと前記第2のアレイの間に形成された、前記第1と第2のアレイ用の1組(セット)の制御ロジックと、
前記1組の制御ロジックの上に且つ前記第1のパッド・セットと前記第2のパッド・セットの間に形成された第3のパッド・セットと、
を含む請求項1に記載のレイアウト。
【請求項16】
前記第1のアレイと前記第2のアレイとが並列にテストされる、請求項15に記載のレイアウト。
【請求項17】
前記第1および第2のアレイ、前記第1および第2のパッド・セット、前記1組の制御ロジックおよび前記第3のパッド・セットは、前記ウェハ上のスクライブ線に沿って形成されるものである、請求項15に記載のレイアウト。
【請求項18】
ウェハ・テストにおいて使用するための半導体ウェハ上に形成される被試験デバイス(DUT)用のレイアウトであって、
複数の被試験デバイスの第1のアレイと、
前記第1のアレイに隣接して形成され、ゲート・フォース・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドを含む第1のパッド・セットと、
を含み、
前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ソース・パッドに接続され、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ドレイン・パッドに接続され、
さらに、複数の被試験デバイスの第2のアレイと、
前記第2のアレイに隣接して形成され、ゲート・フォース・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドを含む第2のパッド・セットと、
を含み、
前記第2のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第2のパッド・セットの前記ソース・パッドに接続され、前記第2のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第2のパッド・セットの前記ドレイン・パッドに接続され、
さらに、前記第1および第2のアレイに接続された1組の制御ロジックを含み、
前記1組の制御ロジックは、前記第1のアレイにおける被試験デバイスを、前記第2のアレイにおける被試験デバイスと並列にテストし、前記第1のアレイにおける全ての被試験デバイスを個々に順番にテストし、前記第2のアレイにおける全ての被試験デバイスを個々に順番にテストするよう構成されているものである、
レイアウト。
【請求項19】
前記第1のパッド・セットは前記第1のアレイの垂直方向に上に形成され、前記第2のパッド・セットは前記第2のアレイの垂直方向に上に形成されるものである、請求項18に記載のレイアウト。
【請求項20】
前記1組の制御ロジックは前記第1のアレイと前記第2のアレイの間に形成されており、
さらに、前記1組の制御ロジックの垂直方向に上に且つ前記第1のパッド・セットと前記第2のパッド・セットの間に形成された第3のパッド・セットを含む、請求項19に記載のレイアウト。
【請求項21】
前記第1および第2のアレイ、前記第1および第2のパッド・セット、前記1組の制御ロジックおよび前記第3のパッド・セットは、前記ウェハ上のスクライブ線に沿って形成されるものである、請求項20に記載のレイアウト。
【請求項22】
ウェハ・テストにおいて使用するための半導体ウェハ上に形成される被試験デバイス(DUT)用のレイアウトを形成する方法であって、
複数の被試験デバイスの第1のアレイを形成するステップと、
前記第1のアレイに隣接して、ゲート・フォース・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドを含む第1のパッド・セットを形成するステップと、
を含み、
前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ソース・パッドに接続され、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ドレイン・パッドに接続され、
さらに、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々およびゲート・フォース・パッドに接続される選択回路を形成するステップを含み、
前記選択回路は、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々を前記ゲート・フォース・パッドに選択的に接続するよう構成されているものである、
方法。
【請求項23】
さらに、複数の被試験デバイスの第2のアレイを形成するステップと、
前記第2のアレイに隣接して第2のパッド・セットを形成するステップと、
1組の制御ロジックを形成するステップと、
前記1組の制御ロジックの上に第3のパッド・セットを形成するステップと、
を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のパッド・セットは前記第1のアレイの垂直方向に上に形成され、前記第2のパッド・セットは前記第2のアレイの垂直方向に上に形成され、前記第3のパッド・セットは前記1組の制御ロジックの垂直方向に上に形成されるものである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記1組の制御ロジックは前記第1のアレイと前記第2のアレイの間に形成され、前記第3のパッド・セットは前記第1のパッド・セットと前記第2のパッド・セットの間に形成され、前記第1および第2のアレイ、前記第1および第2のパッド・セット、前記1組の制御ロジックおよび前記第3のパッド・セットは、前記ウェハ上のスクライブ線に沿って形成されるものである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記1組の制御ロジックは、前記第1のアレイにおける被試験デバイスを前記第2のアレイにおける被試験デバイスと並列にテストし、前記第1のアレイにおける全ての被試験デバイスを個々に順番にテストし、前記第2のアレイにおける全ての被試験デバイスを個々に順番にテストするよう構成されているものである、
請求項23に記載の方法。
【請求項27】
ウェハ・テストにおいて使用するための半導体ウェハ上に形成される被試験デバイス(DUT)用のレイアウトを形成する方法であって、
集積回路製造ラインを用いて、ウェハ上に集積回路ダイを形成するステップと、
前記集積回路製造ラインを用いて、前記ウェハ上のスクライブ線に複数の被試験デバイスの第1のアレイを形成するステップと、
前記集積回路製造ラインを用いて、前記ウェハ上の前記スクライブ線に前記第1のアレイに隣接して、ゲート・フォース・パッド、ソース・パッドおよびドレイン・パッドを含む第1のパッド・セットを形成するステップと、
を含み、
前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットの前記ソース・パッドに接続され、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々は並列に前記第1のパッド・セットのドレイン・パッドに接続され、
さらに、前記集積回路製造ラインを用いて、前記ウェハ上の前記スクライブ線に選択回路を形成するステップを含み、
前記選択回路は、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々および前記ゲート・フォース・パッドに接続され、前記選択回路は、前記第1のアレイにおける前記被試験デバイスの各々を前記ゲート・フォース・パッドに選択的に接続するよう構成され、
さらに、前記ウェハ上に前記集積回路ダイ、第1のアレイ、第1のパッド・セットおよび選択回路を形成した後で、前記第1のアレイにおける全ての被試験デバイスを前記選択回路を用いて個々に順番にテストするステップと、
前記全ての被試験デバイスのテストの後で、前記ウェハ上の前記集積回路ダイをスクライブ線に沿って複数の集積回路チップを形成するようにダイスカットするステップと、
前記集積回路チップをパッケージするステップと、
を含む方法。
【請求項28】
さらに、前記全ての被試験デバイスのテストによって生成されたテスト・データを処理するステップを含み、
前記データの処理は半導体の製造プロセスを評価または制御することを含むものである、請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−103946(P2007−103946A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−272330(P2006−272330)
【出願日】平成18年10月3日(2006.10.3)
【出願人】(502180233)ピー・デイ・エフ ソリユーシヨンズ インコーポレイテツド (7)
【氏名又は名称原語表記】PDF SOLUTIONS, INC.
【住所又は居所原語表記】333 West San Carlos Street, Suite 700, San Jose, California 95110, United States of America
【Fターム(参考)】