説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】配線層の平坦性を維持しつつ、配線とインダクタとの間に生じる寄生容量を低減させた半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板101上に形成された第1の層間絶縁膜506と、第1の層間絶縁膜506のうち配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線106と、第1の層間絶縁膜506のうち配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた第1のダミーパターン107と、第1の層間絶縁膜506のうちインダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターン108と、第1の層間絶縁膜506の上方に形成された第2の層間絶縁膜と、第2のダミーパターン108の上方であって、第2の層間絶縁膜のうちインダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタ111とを備える。第2のダミーパターン108として金属が形成されていない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の技術は、半導体装置及びその製造方法に関し、特にインダクタを搭載する場合に、インダクタと、インダクタの下層に配線形成用ダミーパターンを設けた半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体装置の高集積化、高機能化、微細化に伴って、配線を溝の中に埋め込み、且つ配線材料に銅を用いた、配線構造が採用されてきている。この構造を作製するには、基板上に層間絶縁膜を堆積した後、リソグラフィ及びドライエッチング工程などを用いて層間絶縁膜に溝を形成する。次いで、層間絶縁膜上に例えば、めっき法などにより銅を堆積し、Chemical Mechanical Polishing(CMP)により銅膜の一部を研磨除去することにより、先に設けた溝の中に銅が埋め込めこまれてなる配線を形成できる。このとき、配線を埋め込む溝の周囲に、ダミーパターンと呼ばれるパターンを設けることにより、配線層及び層間絶縁膜の平坦化を図ることができる。
【0003】
図8(a)〜(e)を用いて、埋め込み型の配線の一般的な形成方法を説明する。
【0004】
まず、図8(a)に示す工程で、半導体基板上に堆積された層間絶縁膜1901にリソグラフィ及びドライエッチング工程を用いて溝1902、1903を形成する。ここで、溝1902は配線用の溝であり、溝1903はCMP用のダミーパターンである。
【0005】
次に、図8(b)に示す工程で、先に形成した溝を含む半導体基板の上面全体に、例えばめっき法などにより銅1904を堆積する。
【0006】
次に、図8(c)に示す工程で、CMPにより層間絶縁膜1901上の銅を除去し、溝の中に埋め込まれた銅を残すことにより、配線1905を形成する。この時、配線形成用の溝1902の周辺にダミーパターン(ダミーの溝)を設けていなければ溝中に埋め込まれた銅1904が過剰に研磨され、基板上面に段差1906が生じてしまう。
【0007】
ここで、図8(d)では、ダミーパターンが形成されていない半導体装置について、CMPにより層間絶縁膜1901上の銅を除去する工程を示している。ダミーパターンも配線も形成されていない領域では、配線及びダミーパターンが設けられている領域に比べて層間絶縁膜1901の研磨量が大きくなるので層間絶縁膜厚が互いに異なり、両領域の境界に段差が生じてしまう。
【0008】
そこで、図8(e)に示すように、ウエハに配線を設けない領域についてもダミーパターンを設けることにより、層間絶縁膜1901の上面1908はCMP後も良好な平坦性を示す。このように、層間絶縁膜中に埋め込み型の銅配線を形成する場合には、ダミーパターンを設けることにより、配線を形成した層について良好な平坦性を確保でき、同様の工程を繰り返して配線層を積層することができる。
【0009】
一方、素子の微細化に伴い、シリコン等からなる半導体基板上に形成したComplementary MOS(CMOS)トランジスタについても高周波用に使用する要望が高まっている。
【0010】
CMOS構造をベースとした高周波デバイスでは、可変容量や配線部での容量などと合せてインダクタが搭載される。インダクタは、配線層の上層部あるいは、配線層上に形成されるが、銅配線のような埋め込み型配線を利用して形成する場合には、通常の配線と同様にダミーパターンが必要となる。そのため、インダクタを配線層と同層に形成する先行事例では、インダクタ周辺にダミーパターンが配置されている。
【0011】
図9は、埋め込み型配線とインダクタとを備えた従来の半導体装置を示す断面図である。この例では、素子分離領域1802が形成された半導体基板1801上にトランジスタ1803が形成され、トランジスタ及び半導体基板1801上に第1の層間絶縁膜1804が形成される。第1の層間絶縁膜1804の上部には埋め込み型の配線1806が形成されており、この配線1806は、コンタクトプラグ1805によって半導体基板1801の不純物拡散領域に接続されている。配線1806の上層には、複数の配線層で構成された積層配線構造1810が形成されており、各配線はビア1809によって接続されている。
【0012】
配線1806の近傍にはダミーパターン1808が、配線1806が形成されない領域にはダミーパターン1807が適宜形成される。インダクタ1811は上層の配線層内に形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2001−144605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来の半導体装置では、インダクタ1811が上層の配線層内に配置されるため、インダクタ1811の下方に配線層は存在しないが、ダミーパターン1807が配置されている。一般にダミーパターンは配線と同時に形成されるため、インダクタ下層に配線ではないが、銅からなるダミーパターンが配置されることになる。この時、インダクタとダミーパターンの間に寄生容量が発生してしまうため、インダクタのQ値特性が劣化するという不具合が生じる可能性がある。
【0015】
積層配線構造を有する場合には、各層のダミーパターンについて寄生容量が発生してしまい、インダクタのQ値を劣化させる可能性がある。従来技術において、同じ配線層内の配線から一定の距離を空けてインダクタを配置することはできるが、その場合でも下層のダミーパターンとの間で発生する寄生容量を低減することはできない。
【0016】
本発明の目的は、配線層の平坦性を維持しつつ、配線とインダクタとの間に生じる寄生容量を低減させた半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一例に係る半導体装置は、配線形成領域と、インダクタ領域とを備えた半導体装置である。この半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上または上方に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜のうち前記配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線及び第1のダミーパターンと、前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターンと、前記第1の層間絶縁膜の上または上方に形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2のダミーパターンの上方であって、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタとを備えている。そして、前記第2のダミーパターンとして導電体が形成されていない。
【0018】
この構成によれば、インダクタの下方に設けられた第2のダミーパターンが金属で構成されていないので、インダクタと第2のダミーパターンとの間に生じる寄生容量を、第2のダミーパターンが金属で構成される場合に比べて著しく低減することができる。このため、インダクタのQ値を向上させることができる。
【0019】
また、第2のダミーパターンが形成されていることで、第1の層間絶縁膜の上面に形成される段差を小さくすることができる。
【0020】
前記第2のダミーパターンは、空洞で構成されていてもよいし、絶縁膜で構成されていてもよい。
【0021】
本発明の別の一例に係る半導体装置は、配線形成領域と、インダクタ領域とを備えた半導体装置である。この半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上または上方に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜のうち前記配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線及び第1のダミーパターンと、前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターンと、前記第1の層間絶縁膜の上または上方に形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2のダミーパターンの上方であって、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタとを備え、前記第2のダミーパターンと前記インダクタとは、平面的に見て少なくとも一部が重ならない。
【0022】
この構成によれば、インダクタと、インダクタの下方に設けられた第2のダミーパターンとが平面的に見て少なくとも一部が重ならないことでインダクタと第2のダミーパターンとの間に生じる寄生容量を低減することができるので、インダクタのQ値を向上させることができる。また、第2のダミーパターンが設けられていることで、第1の層間絶縁膜の上面の平坦性は向上している。
【0023】
本発明の別の一例に係る半導体装置は、配線形成領域と、インダクタ領域とを備えた半導体装置であって、半導体基板と、前記半導体基板上または上方に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜のうち前記配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線及び第1のダミーパターンと、前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターンと、前記第1の層間絶縁膜の上または上方に形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2のダミーパターンの上方であって、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタとを備え、前記インダクタ領域内での前記第2のダミーパターンの面積率は、前記配線形成領域内での前記第1のダミーパターンの面積率よりも小さい。
【0024】
この構成によれば、インダクタ領域内での第2のダミーパターンの面積率は、配線形成領域内での第1のダミーパターンの面積率よりも小さいので、インダクタと第2のダミーパターンとの重なりが小さくなっており、インダクタと第2のダミーパターンとの間の寄生容量を低減することができる。
【0025】
本発明の別の一例に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタ及び前記半導体基板の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜に溝を形成する工程と、前記溝に導電体を埋め込むことで前記第1の層間絶縁膜のうち配線形成領域に位置する部分に配線及び第1のダミーパターンを形成した後、前記第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内の前記導電膜を選択的に除去する工程と、前記第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内に第2のダミーパターンとなる空洞ができるように、前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜の上または上方に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第3の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域に位置する部分にインダクタを形成する工程とを備えている。
【0026】
この方法によれば、第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された溝内に第2のダミーパターンとなる空洞を形成するので、インダクタと第2のパターンとの間に生じる寄生容量を小さくすることができる。また、第2のダミーパターンを形成することで、導電膜を除去する際などに第1の層間絶縁膜の上面を平坦に保つことができる。
【0027】
本発明の別の一例に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタ及び前記半導体基板の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜に溝を形成する工程と、前記溝に導電体を埋め込むことで前記第1の層間絶縁膜のうち配線形成領域に位置する部分に配線及び第1のダミーパターンを形成した後、前記第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内の前記導電膜を選択的に除去する工程と、前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内に第2のダミーパターンとなる絶縁膜を埋め込む工程と、前記第1の層間絶縁膜の上方に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域に位置する部分にインダクタを形成する工程とを備えている。
【0028】
この方法によれば、第2のダミーパターンとして第2の層間絶縁膜に絶縁膜を埋め込むので、インダクタと第2のダミーパターンとの間に生じる寄生容量を低減することができる。そのため、インダクタのQ値を大きくすることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一例に係る半導体装置及びその製造方法によると、第1のダミーパターン及び第2のダミーパターンを形成することで配線層の平坦化を実現しつつ、インダクタと第2のダミーパターンとの間に生じる寄生容量を低減し、インダクタのQ値を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図であり、(c)は、配線溝を拡大して示す図である。
【図2】(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図3】(a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】(a)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図である。
【図5】(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】(a)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図である。
【図7】(a)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図である。
【図8】(a)〜(e)は、従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図9】埋め込み型配線とインダクタとを備えた従来の半導体装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
【0032】
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図であり、(c)は、配線溝を拡大して示す図である。
【0033】
本実施形態の半導体装置では、素子分離領域102が設けられたシリコン等からなる半導体基板101上にMOSトランジスタ103等の素子が設けられている。MOSトランジスタ103及び半導体基板101上に第1の層間絶縁膜104が設けられており、第1の層間絶縁膜104上には第2の層間絶縁膜506が設けられている。第2の層間絶縁膜506には銅などの金属からなる配線106が埋め込まれている。この配線106はコンタクトプラグ105によって半導体基板101の不純物拡散領域に接続されている。第2の層間絶縁膜506に設けられた配線106の上層には、複数の配線層で構成された積層配線構造110が形成されており、各配線はビア109によって接続されている。配線106、ダミーパターン107、空洞108は各配線層内に形成されている。
【0034】
配線106の近傍(配線形成領域内)にはダミーパターン107が形成されている。ダミーパターン107は第2の層間絶縁膜506に形成された溝内に配線106の構成材料と同じ材料が埋め込まれることで形成されている。
【0035】
また、配線106と同じ配線層のインダクタ領域と、その上層の配線層のインダクタ領域にはダミーパターンとして空洞108が設けられている。空洞108は第2の層間絶縁膜506および各層間絶縁膜に形成された溝内に形成されている。空洞108が形成された溝の幅や深さはダミーパターン107が設けられた溝と同様であってもよく、溝間の距離は任意に設定可能である。
【0036】
空洞108の上層配線層内には配線106と同じ材料で構成されたインダクタ111が設けられている。インダクタ111は例えば渦巻き状の平面形状を有している。
【0037】
図1(c)に示すように、ダミーパターン用の溝幅(溝の径)を例えば1μmとすると、溝上に厚さ500nm程度の層間絶縁膜113をChemical Vapor Deposition(CVD)法などにより形成した場合、溝の底のコーナー部は絶縁膜で埋められずに空洞114が形成される(図1(c)左図)。あるいは、層間絶縁膜113の形成条件によっては、絶縁膜が溝全体に均一に堆積されず、溝中央部に空洞115が形成される。
【0038】
本実施形態の半導体装置によれば、インダクタ111の下層にダミーパターンとして空洞108が形成されているので、インダクタ111とダミーパターンとの間に寄生容量は発生しない。このため、インダクタとダミーパターン間に寄生容量が発生した場合に比べて、インダクタ111のQ値を向上させることが可能となる。
【0039】
また、後述のように、インダクタ領域には配線形成領域と同様の溝が形成されているので、配線材料の研磨工程において段差が形成されにくくなっている。このため、各配線層の上面を平坦化することができる。
【0040】
なお、図1(a)、(b)に示す例ではインダクタ領域内の各溝に空洞が設けられているが、溝内の一部に空洞が設けられていれば寄生容量の発生を抑えることができる。また、全ての配線層内に空洞108が形成されていてもよいが、少なくとも一部の配線層に空洞108が形成されていれば寄生容量の発生を抑えることができる。
【0041】
また、以上ではダミーパターンとして空洞108を設ける例を説明したが、ダミーパターンとして金属などの導電体が設けられていなければ、溝内に形成されるのは空洞108に限られない。
【0042】
−半導体装置の製造方法−
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図2(a)〜(e)、図3(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0043】
まず、図2(a)に示す工程で、STI等により半導体基板101の上部に素子分離領域102を形成した後、ゲート電極を有するMOSトランジスタ103を公知の方法によって形成する。次に、CVD法などによりMOSトランジスタ103及び半導体基板101上に第1の層間絶縁膜104を形成した後、第1の層間絶縁膜104を貫通するコンタクトプラグ105を形成する。
【0044】
次に、図2(b)に示す工程で、CVD法などにより、第1の層間絶縁膜104上に第2の層間絶縁膜506を形成する。
【0045】
次いで、図2(c)に示す工程で、リソグラフィ及び第2の層間絶縁膜506のドライエッチングを行って第2の層間絶縁膜506内に配線形成用の溝507、配線形成領域におけるダミーパターン形成用の溝508、インダクタ領域におけるダミーパターン形成用の溝509を形成する。溝507の幅は例えば200nm程度であり、溝508、509の幅は例えば200nm程度である。溝509同士の間隔は例えば2μm程度である。
【0046】
次に、図2(d)に示す工程で、銅膜(導電体)510を溝507、508、509を含む基板の上面上に形成する。銅膜510は例えばめっき法により形成される。
【0047】
次に、図2(e)に示す工程で、銅膜510をCMPにより研磨することで銅膜510のうち溝の外部に設けられた部分を除去し、配線106と、配線106の近傍に位置し、溝508内に埋め込まれた銅膜(ダミーパターン107)と、溝509内に埋め込まれた銅膜513とを形成する。
【0048】
次に、図3(a)に示す工程で、基板(作製中の半導体装置)のうち配線形成領域を覆い、インダクタ領域に開口が形成されたレジストマスク514を形成する。レジストマスク514は例えばリソグラフィを用いて形成される。
【0049】
次に、図3(b)に示す工程で、例えば硫酸などの薬液を用いたウェットエッチングによりインダクタ領域内に配置された銅膜513を除去する。これにより、溝509内は空洞となる。
【0050】
次いで、図3(c)に示す工程で、レジストマスク514を除去する。
【0051】
続いて、図3(d)に示す工程で、第2の層間絶縁膜506及び配線106上に絶縁膜からなる層間絶縁膜を形成する。この際に、溝509内は絶縁膜で完全に埋め込まれないので、溝509内に空洞108が形成される。その後、以上の配線及びダミーパターンの形成工程を繰り返すことにより、積層配線構造110を形成する。ここで、上層の配線層内には配線106と同じ銅などからなるインダクタ111を形成する。
【0052】
本実施形態の製造方法で作製された半導体装置では、インダクタ111の下層に設けられたダミーパターンとして空洞108が形成されているので、インダクタ111とダミーパターンとの間に寄生容量が発生しない。このため、インダクタの下方に金属からなるダミーパターンを設ける場合に比べて寄生容量を大きく低減することができ、インダクタ111のQ値を十分に高くすることが可能となる。
【0053】
また、インダクタ領域においても配線形成領域と同様に各層間絶縁膜にダミーパターンが形成されているので、配線層内に生じる段差が緩和されている。そのため、段差の形成に起因する接続不良などの不具合を抑えつつ、Q値の優れたインダクタを形成することが可能となる。
【0054】
(第2の実施形態)
図4(a)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図である。
【0055】
図4(a)、(b)に示すように、本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置と同様に、素子分離領域102が形成された半導体基板101上に形成されたMOSトランジスタ103と、半導体基板101上に形成された第1の層間絶縁膜104と、第1の層間絶縁膜104上に形成された第2の層間絶縁膜506と、第2の層間絶縁膜506に形成された配線106と、配線106に接続されたコンタクトプラグ105と、ダミーパターン107と、インダクタ領域内の第2の層間絶縁膜506に形成されたダミーパターン208とを備えている。上層の配線層にはインダクタ111が形成されている。
【0056】
また、第2の層間絶縁膜506に設けられた配線106の上層には複数の配線層で構成された積層配線構造210が形成されており、各配線はビア109により接続されている。
【0057】
配線106の近傍に設けられたダミーパターン107は溝内に埋め込まれ、配線106の構成材料と同じ銅などからなっている。
【0058】
本実施形態の半導体装置が第1の半導体装置と異なるのは、インダクタ領域内の層間絶縁膜内に溝が所定の間隔で形成されており、当該溝内にダミーパターン208として絶縁膜が設けられている点である。このダミーパターン208は、例えばシリコン窒化膜等の絶縁体で構成されている。
【0059】
本実施形態の半導体装置では、インダクタ領域内のダミーパターン208として絶縁膜が設けられているので、インダクタ111とダミーパターン208との間に寄生容量が発生しない。このため、インダクタ111のQ値を高くすることができる。
【0060】
また、後述のように、インダクタ領域には配線形成領域と同様の溝が形成されているので、配線材料の研磨工程において段差が形成されにくくなっている。このため、各配線層の上面を平坦化することができる。
【0061】
なお、図4(a)、(b)に示す例ではインダクタ領域内の各溝に絶縁膜が設けられているが、溝内の一部に絶縁膜が設けられていれば寄生容量の発生を抑えることができる。また、全ての配線層内に絶縁膜が形成されていてもよいが、少なくとも一部の配線層に絶縁膜が形成されていれば寄生容量の発生を抑えることができる。
【0062】
なお、ダミーパターン208である絶縁膜の誘電率が、当該ダミーパターンを設けた層間絶縁膜の誘電率に比べて低ければ、インダクタとダミーパターンとの間の寄生容量を更に低減でき、より高いQ値を実現することが可能となる。
【0063】
また、ダミーパターン208は単一の絶縁膜で構成されていてもよいが、シリコン窒化膜や酸化膜の積層体であっても同様の効果がある。
【0064】
−半導体装置の製造方法−
図5(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0065】
まず、第1の実施形態で説明したように、図2(a)〜(e)、及び図3(a)〜(c)に示す工程によって、素子分離領域102が形成された半導体基板101上にMOSトランジスタ103、第1の層間絶縁膜104、コンタクトプラグ105、第2の層間絶縁膜506、配線106、ダミーパターン107、溝509などを形成する。図5(a)は図3(c)と同じ状態の半導体装置を示している。
【0066】
次に、図5(b)に示す工程で、溝509を含む基板の上面全体に例えばシリコン窒化膜からなる絶縁膜709を形成する。ここで、絶縁膜709は溝509内に埋め込まれている。
【0067】
次に、図5(c)に示す工程で、CMPによって配線106や第2の層間絶縁膜506が露出するまで絶縁膜709を研磨し、溝509内に埋め込まれた絶縁膜709からなるダミーパターン208を形成する。
【0068】
その後、図5(d)に示すように、配線106、ダミーパターン107、208の形成工程を繰り返すことにより、積層配線構造210を形成する。ここで、上層の配線層内には配線106と同じ銅などからなるインダクタ111を形成する。
【0069】
本実施形態の製造方法で作製された半導体装置では、インダクタ111の下層に絶縁膜で構成されたダミーパターン208が形成されているので、インダクタ111とダミーパターン208との間に寄生容量が発生しない。このため、インダクタの下方に金属からなるダミーパターンを設ける場合に比べて寄生容量を大きく低減することができ、インダクタ111のQ値を十分に高くすることが可能となる。
【0070】
また、インダクタ領域においても配線形成領域と同様に各層間絶縁膜にダミーパターンが形成されているので、配線層内に生じる段差が緩和されている。そのため、段差の形成に起因する接続不良などの不具合を抑えつつ、Q値の優れたインダクタを形成することが可能となる。
【0071】
(第3の実施形態)
図6(a)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図である。
【0072】
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置と同様に、素子分離領域102が形成された半導体基板101上に形成されたMOSトランジスタ103と、半導体基板101上に形成された第1の層間絶縁膜104と、第1の層間絶縁膜104上に形成された第2の層間絶縁膜506と、第2の層間絶縁膜506に形成された配線106と、配線106に接続されたコンタクトプラグ105と、ダミーパターン307と、インダクタ領域内の第2の層間絶縁膜506に形成されたダミーパターン308とを備えている。上層の配線層にはインダクタ111が形成されている。
【0073】
また、第2の層間絶縁膜506に設けられた配線106の上層には複数の配線層で構成された積層配線構造310が形成されており、各配線はビア109により接続されている。
【0074】
配線106の近傍に設けられたダミーパターン307は溝内に埋め込まれ、配線106の構成材料と同じ銅などからなっている。
【0075】
本実施形態の半導体装置が第1の半導体装置と異なるのは、ダミーパターン308が溝に埋め込まれた導電体で構成されていること、及びインダクタ領域内のダミーパターン308とインダクタ111とが平面的に見て少なくとも部分的に重ならないことである。特に、ダミーパターン308とインダクタ111とが平面的に見て重ならなければより好ましい。ダミーパターン308は配線106と同じ材料で構成されていてもよい。インダクタ111、配線106、ダミーパターン308は例えば銅やAl、あるいは金属の積層膜などで構成されていてもよい。
【0076】
また、図示はしていないが、インダクタ111の直下のダミーパターン308が平面的に見て重ならないようにしておけば、それより下層のダミーパターン308が平面的にみて重なっていたとしても、半導体基板1の垂直方向の距離が離れているため、寄生容量を低減する効果は発揮される。
【0077】
インダクタ111は1つの配線層内にコイル状に形成されており、インダクタ111を形成する金属膜の幅は例えば数μmから10μm程度であり、当該金属膜同士の間隔は数μm〜20μm程度である。一方、配線形成領域内のダミーパターン307の幅は1μm程度、配置間隔は例えば2μm程度である。なお、インダクタ111を構成する金属膜同士の間にダミーパターン308が形成されていてもよい。
【0078】
本実施形態の半導体装置では、ダミーパターン308がインダクタ111の直下方に配置されないので、ダミーパターンとインダクタとが平面的に見て重なる場合に比べてダミーパターン308とインダクタ111との距離を大きくすることができる。このため、ダミーパターン308とインダクタ111との間に生じる寄生容量を低減することができ、インダクタ111のQ値を向上させることができる。
【0079】
(第4の実施形態)
図7(a)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、(b)は、当該半導体装置の配線形成領域(左側)とインダクタ領域(右側)を示す平面図である。
【0080】
図7(a)、(b)に示すように、本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置と同様に、素子分離領域102が形成された半導体基板101上に形成されたMOSトランジスタ103と、半導体基板101上に形成された第1の層間絶縁膜104と、第1の層間絶縁膜104上に形成された第2の層間絶縁膜506と、第2の層間絶縁膜506に形成された配線106と、配線106に接続されたコンタクトプラグ105と、ダミーパターン407と、インダクタ領域内の第2の層間絶縁膜506に形成されたダミーパターン408とを備えている。上層の配線層にはインダクタ111が形成されている。
【0081】
また、第2の層間絶縁膜506に設けられた配線106の上層には複数の配線層で構成された積層配線構造410が形成されており、各配線はビア109により接続されている。配線106、ダミーパターン407、ダミーパターン408は各配線層内に形成されている。
【0082】
配線106の近傍に設けられたダミーパターン407は溝内に埋め込まれ、配線106の構成材料と同じ銅などからなっている。
【0083】
本実施形態の半導体装置が第1の半導体装置と異なるのは、インダクタ領域においてインダクタ111の下方に形成されたダミーパターン408の面積率(所定領域において、基板主面の全体中のダミーパターンが占める面積の割合)が配線形成領域におけるダミーパターン407の面積率よりも小さいことである。なお、ダミーパターン408は配線106と同じ材料で構成されていてもよく、例えば銅やAl、あるいは金属の積層膜などで構成されていてもよい。
【0084】
図7(a)、(b)に示す例では、ダミーパターン408の大きさはダミーパターン407と同等にしてダミーパターン408の形成箇所をダミーパターン407よりも少なくしている。すなわち、ダミーパターン408のダミーパターン密度をダミーパターン407の密度や配線106の配線密度よりも小さくしている。ここでの、「ダミーパターンの密度」とは、単位面積当たりのダミーパターン面積を指す。なお、ダミーパターン408のサイズをダミーパターン407よりも小さくしてダミーパターン407と同等の数だけ設けてもよい。
【0085】
本実施形態の半導体装置では、ダミーパターン408の面積率をダミーパターン407と同様の面積率で配置した場合に比べてインダクタ111とダミーパターン408とがオーバーラップする面積を小さくすることができる。そのため、インダクタ111とダミーパターン408との間に生じる寄生容量を低減し、インダクタ111のQ値を高くすることができる。
【0086】
ダミーパターンの形成については、基板上面の平坦性を確保するために、局所的な面積率が規定されているが、実際のレイアウトを配置するに当たってはマスクレイアウトツールにて自動で発生される。そのため、通常は一定の値とならず、規定されるダミーパターンの面積率は数10%の幅を持った値となる。本実施形態の半導体装置においては、配線形成領域とインダクタ領域のそれぞれでダミーパターンの面積率に、例えば10%以上の差を設ける。
【0087】
以上で説明した例は本発明の一例であって、各部材の形状や構成材料、ダミーパターンの個数、平面面積などは本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、各実施形態に係る半導体装置の構成を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上説明したように、本発明の一例に係る半導体装置及びその製造方法によると、複数の配線層に形成された埋め込み型の金属配線と、インダクタとを搭載する半導体装置を形成する方法等に有用である。
【符号の説明】
【0089】
101 半導体基板
102 素子分離領域
103 MOSトランジスタ
104 第1の層間絶縁膜
105 コンタクトプラグ
106 配線
107、208、307、308、407、408 ダミーパターン
108、114、115 空洞
109 ビア
110、210、310、410 積層配線構造
111 インダクタ
113 層間絶縁膜
506 第2の層間絶縁膜
507、508、509 溝
510、513 銅膜
514 レジストマスク
709 絶縁膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線形成領域と、インダクタ領域とを備えた半導体装置であって、
半導体基板と、
前記半導体基板上または上方に形成された第1の層間絶縁膜と、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線及び第1のダミーパターンと、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターンと、
前記第1の層間絶縁膜の上または上方に形成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2のダミーパターンの上方であって、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタとを備え、
前記第2のダミーパターンとして導電体が形成されていない半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第2のダミーパターンは、前記第1の層間絶縁膜内に形成された空洞である半導体装置。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第2のダミーパターンは、前記第1の層間絶縁膜に埋め込まれた絶縁膜である半導体装置。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体装置において、
前記絶縁膜の誘電率は、前記第1の層間絶縁膜の誘電率よりも低い半導体装置。
【請求項5】
配線形成領域と、インダクタ領域とを備えた半導体装置であって、
半導体基板と、
前記半導体基板上または上方に形成された第1の層間絶縁膜と、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線及び第1のダミーパターンと、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターンと、
前記第1の層間絶縁膜の上または上方に形成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2のダミーパターンの上方であって、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタとを備え、
前記第2のダミーパターンと前記インダクタとは、平面的に見て少なくとも一部が重ならない半導体装置。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体装置において、
前記第2のダミーパターンは、前記第1の層間絶縁膜に埋め込まれ、前記配線と同じ材料で構成されている半導体装置。
【請求項7】
請求項5または6に記載の半導体装置において、
前記第2のダミーパターンと前記インダクタとは、平面的に見て重ならない半導体装置。
【請求項8】
配線形成領域と、インダクタ領域とを備えた半導体装置であって、
半導体基板と、
前記半導体基板上または上方に形成された第1の層間絶縁膜と、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記配線形成領域内に位置する部分に埋め込まれた配線及び第1のダミーパターンと、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれた第2のダミーパターンと、
前記第1の層間絶縁膜の上または上方に形成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2のダミーパターンの上方であって、前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域内に位置する部分に埋め込まれたインダクタとを備え、
前記インダクタ領域内での前記第2のダミーパターンの面積率は、前記配線形成領域内での前記第1のダミーパターンの面積率よりも小さい半導体装置。
【請求項9】
請求項8に記載の半導体装置において、
前記第2のダミーパターンの前記インダクタ領域における密度は前記配線の前記配線形成領域における配線密度よりも小さい半導体装置。
【請求項10】
請求項8または9に記載の半導体装置において、
前記第2のダミーパターンは、前記第1の層間絶縁膜に埋め込まれ、前記配線と同じ材料で構成されている半導体装置。
【請求項11】
半導体基板上に形成されたトランジスタ及び前記半導体基板の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜に溝を形成する工程と、
前記溝に導電体を埋め込むことで前記第1の層間絶縁膜のうち配線形成領域に位置する部分に配線及び第1のダミーパターンを形成した後、前記第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内の前記導電膜を選択的に除去する工程と、
前記第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内に第2のダミーパターンとなる空洞ができるように、前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜の上または上方に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第3の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域に位置する部分にインダクタを形成する工程とを備えている半導体装置の製造方法。
【請求項12】
半導体基板上に形成されたトランジスタ及び前記半導体基板の上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜に溝を形成する工程と、
前記溝に導電体を埋め込むことで前記第1の層間絶縁膜のうち配線形成領域に位置する部分に配線及び第1のダミーパターンを形成した後、前記第1の層間絶縁膜のうちインダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内の前記導電膜を選択的に除去する工程と、
前記第1の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域に位置する部分に形成された前記溝内に第2のダミーパターンとなる絶縁膜を埋め込む工程と、
前記第1の層間絶縁膜の上方に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜のうち前記インダクタ領域に位置する部分にインダクタを形成する工程とを備えている半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−233807(P2011−233807A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−104860(P2010−104860)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】