説明

半導体装置の製造方法及び基板処理装置

【課題】シリコン含有膜の露出面に形成する酸化膜中や、既に基板上に成膜済みの誘電膜中等に水素が混入することを抑制させ、半導体装置の性能を向上させる。
【解決手段】 水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを処理室内に供給し、処理室内に供給された還元性ガスをプラズマ放電して生成した還元性ガスプラズマを基板の表面に供給する還元工程と、酸化性ガスを処理室内に供給し、処理室内に供給された酸化性ガスをプラズマ放電して生成した酸化性ガスプラズマを基板の表面に供給する酸化工程と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の積層構造は、シリコン基板などの基板表面に成膜とパターンエッチングとを繰り返すことで製造されている。例えばフラッシュメモリには、基板上に下層からフローティング層等のシリコン含有膜、ゲート電極層等の金属膜が積層され、パターニングされることで積層構造が形成されている。シリコン含有膜や金属膜等の薄膜は、CVDやスパッタリングなどにより形成されている。また、パターニングは、ドライエッチング工程により薄膜表面を物理的に削ることにより行われている。
【0003】
上記ドライエッチング工程により、シリコン含有膜の露出面がダメージを受けてしまう。そこで、シリコン含有膜の露出面を酸化することにより酸化膜を形成してダメージを修復する必要がある。しかし、このシリコン含有膜の酸化を行うと、シリコン含有膜だけでなく金属膜までもが酸化されてしまいこの金属膜の抵抗値を増大させてしまう。
【0004】
このため、半導体装置の製造方法の一工程では、金属膜の酸化を抑制し、シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化処理することが要求されている。例えば還元性ガスとして水素と、酸化性ガスとしての酸素と、の混合ガスから生成したプラズマにより、金属膜の酸化を抑制しつつ、シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化処理する基板処理方法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−177191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記基板処理方法では、シリコン含有膜の露出面に形成する酸化膜中や、既に基板上に成膜済みの誘電膜中等に水素が混入してしまう場合がある。その場合、上記基板処理方法で製造された半導体装置では、シリコン含有膜の露出面に形成した酸化膜中や、既に基板上に成膜済みの誘電膜中等でリーク電流等生じて電荷保持力が低下するなど半導体装置の性能が劣化してしまうことがあった。
【0007】
本発明は、シリコン含有膜の露出面に形成する酸化膜中や、既に基板上に成膜済みの誘電膜中等に水素が混入することを抑制させ、半導体装置の性能を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様によれば、金属膜及びシリコン含有膜が表面に露出している基板を処理する処理室を備える半導体装置の製造方法であって、水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して生成した還元性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する還元工程と、酸化性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記酸化性ガスをプラズマ放電して生成した酸化性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する酸化工程と、を有し、前記還元工程と前記酸化工程とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制しつつ、前記シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する半導体
装置の製造方法が提供される。
【0009】
本発明の第2の態様によれば、金属膜及びシリコン含有膜が表面に露出している基板を処理する処理室と、水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給する還元性ガス供給部と、酸化性ガスを前記処理室内に供給する酸化性ガス供給部と、前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して還元性ガスプラズマを生成して前記基板に供給すると共に、前記処理室内に供給された酸化性ガスをプラズマ放電して酸化性ガスプラズマを生成して前記基板に供給するプラズマ生成部と、前記還元性ガス供給部、前記酸化性ガス供給部、及び前記プラズマ生成部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記還元性ガスプラズマの前記基板への供給と前記酸化性ガスプラズマの前記基板への供給とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制しつつ、前記シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する基板処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る半導体装置の製造方法及び基板処理装置によれば、シリコン含有膜の露出面に形成する酸化膜中や、既に基板上に成膜済みの誘電膜中等に水素が混入することを抑制させ、半導体装置の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る基板処理工程のフロー図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る基板処理工程におけるガス供給及び高周波電力印加のタイミング図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る基板処理工程が実施される前のフラッシュメモリの積層構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る基板処理工程が実施された後のフラッシュメモリの積層構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る基板処理工程におけるガス供給及び高周波電力印加のタイミング図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る基板処理工程が実施される前のフラッシュメモリの積層構造を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る基板処理工程が実施された後のフラッシュメモリの積層構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
以下に本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
本発明に係る基板処理装置は、変形マグネトロン型プラズマ源(Modified Magnetron Typed Plasma Source)を用いて基板をプラズマ処理する基板処理炉(以下、MMT装置と称する)として構成されている。MMT装置は、放電用電極に高周波電力を供給して電界を形成すると共に、磁界を形成してマグネトロン放電を発生させる。これにより、放電用電極から放出された電子がドリフトしながらサイクロイド運動を続けて周回することで長寿命となって電離生成率を高めることができる。従って、MMT装置は、高密度プラズマを生成可能である。MMT装置は、ガスを励起分解させて基板表面を酸化又は窒化等の拡散処理する等、基板へ各種のプラズマ処理を施すことができる。
【0014】
(1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の縦断面図である。基板処理装置は、処理容器203を備えている。処理容器203は、ドーム型の上側容器210と碗型の下側容器211とを備えている。上側容器210は、酸化アルミニウム(Al)又は石英(SiO)等の非金属材料で形成されている。下側容器211は、アルミニウム(Al)で形成されている。上側容器210は下側容器211の上に被せられる。上側容器210と下側容器211とで処理室201が気密に形成されている。上側容器210の外周には、外部環境や他処理炉等の装置に影響を及ぼさないように、電界や磁界を有効に遮蔽する遮蔽板223が設けられている。
【0015】
なお、下側容器211の底面には、後述するサセプタ217に対して基板としてのウエハ200を突き上げるウエハ突上げピン266が少なくとも3個設けられている。また、下側容器211の側壁には、ゲートバルブ244が設けられている。ゲートバルブ244は、開のときに図示しない搬送機構により処理室201内にウエハ200を搬送可能とし、閉のとき処理室201内を気密にすることができる。
【0016】
(サセプタ)
処理室201内の底側中央には、ウエハ200を保持するサセプタ217が配置されている。サセプタ217は、例えば窒化アルミニウム(AlN)やセラミックス、又は石英等の非金属材料で形成されている。これにより、後述する基板処理のプラズマ生成時にウエハ200に対してサセプタ217からの金属汚染を低減可能としている。なお、サセプタ217は、下側容器211と絶縁されている。サセプタ217の内部には、ウエハ200を加熱する加熱機構としてのヒータ(図中省略)が一体的に埋め込まれている。ヒータは、電源部(図中省略)から電力が印加されてウエハ200を例えば700℃〜800℃程度にまで加熱可能である。なお、電源部は、温度センサ(図中省略)が検出した温度情報に基づきヒータへの通電具合がフィードバック制御される。電源部は、コントローラ121に接続されている。
【0017】
また、サセプタ217の内部には、インピーダンスを変化させる電極(図中省略)が設けられている。この電極は、インピーダンス可変機構274を介してアースに接地されている。インピーダンス可変機構274は、コイルや可変コンデンサにより構成されている。インピーダンス可変機構274のコイルのパターン数や可変コンデンサの容量値を制御することで、電極及びサセプタ217を介してウエハ200の電位を制御可能である。インピーダンス可変機構274は、コントローラ121に接続されている。
【0018】
サセプタ217の中央下部には、サセプタ217を昇降させるサセプタ昇降機構268が設けられている。また、サセプタ217の周辺側には、貫通孔217aが少なくとも3個形成されている。貫通孔217aは、ウエハ突き上げピン266が貫通可能に構成されている。サセプタ昇降機構268によりサセプタ217が下降された際に、非接触な状態でウエハ突き上げピン266が貫通孔217aを突き抜けるような位置関係となるように構成されている。なお、サセプタ昇降機構268は、コントローラ121に接続されている。
【0019】
(プラズマ生成部)
処理容器203(上側容器210)の外周側には、放電機構として筒状、例えば円筒状に形成された筒状電極215が設けられている。筒状電極215は、処理室201内のプラズマ生成領域224を囲んでいる。筒状電極215には、インピーダンスの整合を行う整合器272を介して高周波電力を印加する高周波電源273が接続されている。主に筒状電極215、整合機272、及び高周波電源273によりプラズマ生成部が構成されている。なお、高周波電源273は、コントローラ121に接続されている。
【0020】
また、筒状電極215の外表面の上下端近傍には、磁界形成機構として筒状、例えば円筒状に形成された上下の筒状磁石216が配置されている。筒状磁石216は、永久磁石である。上下の筒状磁石216、216は、処理室201の半径方向に沿った両端(内周端と外周端)に磁極を有する。これら上下の筒状磁石216、216は、磁極の向きが互いに逆向きに設定されている。つまり、これら上下の筒状磁石216、216は、内周部の磁極同士が異極になっている。これにより、筒状電極215の内周面に沿って円筒軸方向に磁力線が形成可能である。
【0021】
(ガス供給系)
処理室201の上部には、シャワーヘッド236が設けられている。シャワーヘッド236は、キャップ状の蓋体233と、ガス導入口234と、ガスバッファ室237と、ガス開口238と、遮蔽プレート240と、ガス吹出口239とを備えている。ガスバッファ室237は、ガス導入口234から導入されたガスを分散する分散空間として設けられている。
【0022】
ガス導入口234には、ガス供給管232が接続されている。ガス供給管232には、還元性ガス供給管241aの下流端、酸化性ガス供給管241bの下流端がそれぞれ接続されている。このように、処理室201内へは複数種類、ここでは、2種類のガスを供給するガス供給路として、2本のガス供給管が設けられている。本実施形態では、還元性ガスとして水素ガスより分子サイズの大きい一酸化炭素ガス(COガス)を、酸化性ガスとして酸素ガス(Oガス)を用いている。なお、還元性ガスは、一酸化炭素ガス(COガス)の他に一酸化窒素ガス(NOガス)等の亜酸化物ガス、又はこれらの混合ガスでもよい。また、酸化性ガスは、酸素ガス(Oガス)の他にオゾンガス(Oガス)等の酸素含有ガス、又はこれらの混合ガスでもよい。
【0023】
還元性ガス供給管241aには、上流方向から順に、COガスボンベ251a、流量制御器であるマスフローコントローラ251b、及び開閉弁であるバルブ251cが設けられている。COガスボンベ251aからのCOガスは、マスフローコントローラ251b、バルブ251cを介して還元性ガス供給管241a内を流れ、ガス供給管232内に導入される。ガス供給管232内に導入されたCOガスは、ガス導入口234からシャワーヘッド236を介して処理室201内に供給される。主に、COガスボンベ251a、マスフローコントローラ251b、バルブ251c、還元性ガス供給管241a、ガス供給管232、シャワーヘッド236により還元性ガス供給部251が構成される。なお、マスフローコントローラ251b及びバルブ251cは、コントローラ121に接続されている。
【0024】
酸化性ガス供給管241bには、上流方向から順に、Oガスボンベ252a、流量制御器(流量制御手段)であるマスフローコントローラ252b、及び開閉弁であるバルブ252cが設けられている。Oガスボンベ252aからのOガスは、マスフローコントローラ252b、バルブ252cを介して酸化性ガス供給管241b内を流れ、ガス供給管232内に導入される。ガス供給管232内に導入されたOガスは、ガス導入口234からシャワーヘッド236を介して処理室201内に供給される。主に、Oガスボンベ252a、マスフローコントローラ252b、バルブ252c、酸化性ガス供給管241b、ガス供給管232、シャワーヘッド236により酸化性ガス供給部252が構成される。なお、マスフローコントローラ252b及びバルブ252cは、コントローラ121に接続されている。
【0025】
(ガス排気系)
下側容器211の側壁下部には、ガス排気口235が設けられている。ガス排気口235には、ガス排気管231の上流端が接続されている。ガス排気管231には、上流方向
から順に、圧力調整器であるAPC242、開閉弁であるバルブ243b、排気装置である真空ポンプ246が設けられている。なお、APC242は、弁を開閉して処理室201内の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能なように構成されている開閉弁である。真空ポンプ246を作動させつつ、圧力センサ(図中省略)により検出された圧力に基づいてAPC242の弁の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気可能に構成されている。
【0026】
(制御部)
制御部としてのコントローラ121は、信号線Aを介してAPC242、バルブ243b、真空ポンプ246を、信号線Bを介してサセプタ昇降機構268を、信号線Cを介してゲートバルブ244を、信号線Dを介して整合器272、高周波電源273を、信号線Eを介してマスフローコントローラ251b,252b及びバルブ251c,252cを、さらに図示しない信号線を介してサセプタ217に埋め込まれたヒータやインピーダンス可変機構274をそれぞれ制御するよう構成されている。
【0027】
コントローラ121は、後述する基板処理工程における還元工程と酸化工程とを重複して実施することにより、金属膜の酸化を抑制しつつ、シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して露出面に酸化膜を形成するよう構成されている。
【0028】
(2)基板処理工程
次に、上述の基板処理装置の処理炉202を用いて、半導体装置の製造工程の一工程として例えばフラッシュメモリの積層構造を選択酸化する基板処理工程について説明する。以下に、本実施形態にかかる基板処理工程を、図2のフロー図及び図3の概要図を参照しつつ具体的に説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
【0029】
先ず、本実施形態にかかる基板処理工程の説明に先立ち、処理対象の基板としてのウエハ200の構成について説明する。例えば図4に示すように、フラッシュメモリの積層構造300は、ウエハ(シリコン基板)200上にシリコン酸化膜からなるトンネルゲート層301と、ポリシリコン膜からなるフローティングゲート層302と、ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造のONOインターポリシリコン303層と、ポリシリコン膜及びタングステン(W)等の金属膜304bの2層構造からなるコントロールゲート電極層304と、が順次積層され、ドライエッチング工程によりパターニングされることで構成されている。
【0030】
なお、ドライエッチング工程を実施することで、ウエハ(シリコン基板)200表面や、トンネルゲート層301、フローティングゲート層302、ONOインターポリシリコン303層、コントロールゲート電極層304等のシリコン含有膜309の露出面には、エッチングダメージ305が発生している。そこで、本実施形態にかかる基板処理工程では、ウエハ200に基板処理を施し、W等の金属膜304bの酸化を抑制しつつ、シリコン含有膜309の露出面を選択的に酸化して酸化膜306を形成することで、エッチングダメージ305を修復する。酸化膜306が形成された様子を図5に示す。
【0031】
(ウエハ搬入)
次に、本実施形態にかかる基板処理工程を具体的に説明する。先ず、ウエハ200は図中省略の搬送機構によって処理室201内に搬入され、サセプタ217上に載置される(S1)。具体的に説明すると、サセプタ217が基板搬送位置まで下降し、ウエハ突上げピン266の先端がサセプタ217の貫通孔217aを通過する。このとき、サセプタ217表面よりも所定の高さ分だけ突き上げピン266が突き出された状態となる。次に、ゲートバルブ244を開き、搬送機構によってウエハ200をウエハ突上げピン266の
先端上に載置する。搬送機構が処理室201外へ退避したら、ゲートバルブ244を閉じる。そして、サセプタ昇降機構268によりサセプタ217を上昇させることで、サセプタ217上面にウエハ200を載置させ、更にウエハ200を処理する位置まで上昇させる。
【0032】
(減圧調整,温度調整)
続いて、処理室201内が所定の圧力(真空度)となるように、真空ポンプ246によって処理室201内を真空排気すると共に、サセプタ217内のヒータによってウエハ200を加熱する(S2)。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ(図中省略)により測定される。この測定された圧力に基づきAPC242がフィードバック制御されて処理室201の圧力を例えば0.1〜300Paの範囲の内、所定の圧力に維持する。また、サセプタ217内のヒータ(図中省略)は、温度センサ(図中省略)が検出した温度情報に基づきヒータへの通電具合が電源部(図中省略)によりフィードバック制御され、例えば室温〜1000℃の範囲の内、所定の処理温度となるようにウエハ200を加熱する。
【0033】
(還元性ガス供給開始)
ウエハ200が処理温度に到達したら、処理室201内への還元性ガスの供給を開始する(S3)。具体的に説明すると、バルブ251cを開けることで、COガスボンベ251aからのCOガスが、マスフローコントローラ251b、バルブ251cを介して還元性ガス供給管241aを流れ、ガス供給管232に導入される。ガス供給管232に導入されたCOガスは、ガス導入口234からシャワーヘッド236のガス吹出口239を介して処理室201内のウエハ200の表面(処理面)に向けてシャワー状に導入されつつ、ガス排気管231から排気される。これにより、後述する酸化工程よりも還元工程を先に開始することで、酸化工程において金属膜304bが酸化することを抑制させることができる。また、金属膜304bの自然酸化を抑制させることができる。なお、COガスのガス流量は、例えば1〜1000sccmの範囲内である。そして、真空ポンプ246、及びAPC242により処理室201内の雰囲気圧力を例えば0.1〜300Paの範囲内に調整する。COガスの供給は、後述する放電停止,ガス供給停止S6まで連続して行う。
【0034】
(プラズマ放電開始)
処理室201内の圧力が安定したら、筒状電極215に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加し、プラズマ放電を開始させる(S4)。筒状電極215への高周波電力の印加により、処理室201内に還元性ガスプラズマであるCOガスプラズマが生成される。COガスプラズマ中には、COラジカル(CO)等が生成される。そして、生成されたCOガスプラズマにより、サセプタ217上のウエハ200の表面にプラズマ処理が施され、金属膜304bの酸化を抑制させることができる。なお、高周波電力の印加は、例えば10〜1000W程度の範囲内の出力である。また、インピーダンス可変機構274を予め所定のインピーダンス値に制御しておく。なお、放電の開始S4から後述の放電の停止S6までCOガスの雰囲気内で行っている。これにより、放電継続中、COガスプラズマが生成されているので、金属膜304bが酸化することを抑制させることができる。
【0035】
(酸化性ガス供給開始)
プラズマ放電開始から所定時間(例えば5秒)経過後、酸化性ガスの供給を開始する(S5)。具体的には、バルブ252cを開けることで、Oガスボンベ252aからのOガスが、マスフローコントローラ252b、バルブ252cを介して酸化性ガス供給管241b内を流れ、ガス供給管232内に導入される。なお、Oガスのガス流量は、例えば1〜1000sccmの範囲内である。このガス供給管232内でCOガスとO
スとが混合し、混合ガスとなる。この混合ガスは、ガス導入口234からシャワーヘッド236のガス吹出口239を介して処理室201内のウエハ200の表面(処理面)に向けてシャワー状に導入されつつ、ガス排気管231から排気される。
【0036】
処理室201内へのOガスの導入により、プラズマ生成領域224にCOガスとOガスとの混合ガスによる混合ガスプラズマが生成される。そして、生成された混合ガスプラズマにより、サセプタ217上のウエハ200の表面にプラズマ処理が施される。このとき、COガス及びOガスの混合ガスはプラズマにより乖離し、COラジカル(CO)やOラジカル(O)等が生成される。Oラジカル(O)はシリコン含有膜309及び金属膜304bに作用してそれぞれを酸化させる。一方、COラジカル(CO)は金属膜304bに対して還元性を持つので酸化された金属膜304bを効果的に還元させる。結果として金属膜304bの酸化を抑制しつつ、シリコン含有膜309の露出面を選択的に酸化する。これにより、シリコン含有膜309の露出面にのみ酸化膜306を選択的に形成し、エッチングダメージ305が修復される。なお、COガス供給開始S3から後述するガス供給停止S6までが本実施形態の還元工程を構成し、Oガス供給開始S5から後述するガス供給停止S6までが本実施形態の酸化工程を構成している。
【0037】
本実施形態では、還元性ガスとして水素ガスを用いていないので、酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等に水素が混入することを抑制させることができる。また、本実施形態では、還元性ガスとして水素ガスよりも分子サイズの大きい一酸化炭素(CO)ガスを用いているので、酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等に還元ガスの成分が拡散し難くなる。従って、酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等に還元ガスの成分が混入することを抑制させることができる。その結果、リーク電流等を低減させて電荷保持力を高めることができるので、半導体装置の性能を向上させることができる。
【0038】
なお、処理室201内へのOガスの導入は、プラズマ放電中にCOガス雰囲気内で徐々にOガスの流量を増やすようにする。これにより、還元性を保ちつつ適度な酸化性を持たせることができるので、急激な金属膜304bの酸化を抑制させることができる。
【0039】
なお、図3において、COガスと混合ガス(COガス+Oガス)との濃度比率を斜め線にして示してある。最終的にOガスとCOガスとの流量比は、例えばO:CO=1:20程度となるよう制御する。一般的にCOガスの割合が増えると、還元性が高くなり金属膜304bへの酸化を一層抑制するので好ましい。しかし、シリコン含有膜309の露出面の酸化レートが低下する。従って、酸化レートの低下が許容できる範囲内であれば、COガスの流量比を下げる(COの割合を増やす)方が好ましい。
【0040】
(放電停止,ガス供給停止)
そして、Oガスの導入開始から所定時間(例えば60秒)経過後、高周波電源273からの筒状電極215への電力供給を停止して放電を停止する。同時に、還元性ガス供給管241aのバルブ251cを閉じて処理室201内へのCOガスの供給を停止すると共に、酸化性ガス供給管241bのバルブ252cを閉じて処理室201内へのOガスの供給を停止する(S6)。なお、上述したように、放電の開始S4から放電の停止S6までCOガスの雰囲気内で行っているので、放電継続中、COガスプラズマにより金属膜304bが酸化することを抑制させることができる。
【0041】
(ウエハ搬出準備)
そして、真空排気を所定時間継続し、未反応ガスや中間生成物等を処理室201内から排出した後、バルブ243bの開度を調節して処理室201内を隣接する真空搬送室内と同圧化する(S7)。
【0042】
(ウエハ搬出)
処理済みウエハ200は、ウエハ搬入と逆の手順で処理室201内から搬出される(S8)。そして、本実施形態における基板処理工程を終了する。
【0043】
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
【0044】
(a)本実施形態によれば、還元工程と酸化工程とを重複して実施しているので、金属膜304bの酸化を抑制しつつ、シリコン含有膜309の露出面に酸化膜306を形成することができる。これにより、エッチングダメージ305を修復することができる。
【0045】
(b)本実施形態によれば、金属膜304b及びシリコン含有膜309が表面に露出しているウエハ200を選択酸化する際、還元性ガスとして水素ガスを用いていないので、酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等に水素が混入することを抑制させることができる。また、本実施形態では、還元性ガスとして水素ガスよりも分子サイズの大きい一酸化炭素(CO)ガスを用いているので、酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等に還元ガスの成分、即ちCOが拡散し難くなる。従って、酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等にCOが混入することを抑制させることができる。その結果、リーク電流等を低減させて電荷保持力を高めることができるので、半導体装置の性能を向上させることができる。
【0046】
なお、比較例として従来の水素ガスを用いる選択酸化では、水素ガスの分子サイズが小さいので、シリコン含有膜309の露出面に形成される酸化膜306中や、既にウエハ200上に成膜済みの誘電膜中等に水素が拡散して混入し易くなる。
【0047】
(c)本実施形態によれば、酸化工程より先に還元工程を開始している。これにより、酸化工程において金属膜304bが酸化することを抑制させることができる。また、金属膜304bの自然酸化を抑制させることができる。
【0048】
(d)本実施形態によれば、酸化工程を開始する際、処理室201内に供給する酸化性ガスの流量を徐々に増加させている。すなわち、処理室201内でCOガスプラズマにより金属膜304bを還元しつつ、Oガスを徐々に供給してCOガスとOガスとの混合ガスのプラズマによりシリコン含有膜309の酸化を行っている。これにより、還元性を保ちつつ適度な酸化性を持たせることができるので、急激な金属膜304bの酸化を抑制させることができる。
【0049】
(e)本実施形態によれば、放電開始より先にCOガスの供給を開始し、放電停止と同時にCOガスの供給を停止している。これにより、COガス雰囲気内で放電を開始でき、COガス雰囲気内で放電を停止できるので、放電前後で金属膜304bが酸化することを抑制させることができる。
【0050】
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態に係る基板処理工程におけるガス供給及び高周波電力印加のタイミング図である。なお、図6は、混合ガスプラズマによるプラズマ処理の継続中から基板処理工程の終了までを示している。第1の実施の形態と異なる点は、放電の停止S6前において、酸化性ガスの供給を停止しても還元性ガスの供給を所定時間続けると共に、高周波電力を低減してプラズマ処理を継続している点が異なる。それ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0051】
すなわち、図6に示すように、第2の実施形態に係る基板処理工程は、放電の停止S6前にOガスの供給を停止した後もCOガスの供給を継続すると共に、高周波電力を100W以下程度まで徐々に低減した高周波電力によりCOガスプラズマ処理を所定時間(例えば5秒)行う。なお、高周波電量の低減は、段階的に行ってもよい。
【0052】
本実施形態によれば、酸化工程の完了後に還元工程を継続している。これにより、放電の停止S6前に、例えばタングステン(W)からなる金属膜304bから昇華してプラズマ中に浮遊しているW酸化物等の金属酸化物を、COラジカル(CO)により還元させることができる。還元された金属粒子は、処理室201内から速やかに排気される。その結果、複数枚の基板処理を行った後であっても、処理室201内に金属酸化物が残留することを抑制させることができる。従って、金属酸化物等のパーティクルを低減させることができ、半導体装置の性能を向上させることができる。また、処理室201内のクリーニング回数を低減させ、スループットを向上させることができる。
【0053】
<本発明の他の実施形態>
なお、上述の実施形態においては、S6の放電終了と同時にCOガス及びOガスの供給を停止し、所定時間、真空排気するよう構成されているが、本発明はこれに限定されない。S6の放電終了後、COガスのみ所定時間流し続けるようにしてもよい。これにより、処理室201内の残留酸素ラジカル(O)をより低減させることができる。
【0054】
また、上述の実施形態においては、酸化工程より先に還元工程を開始しているが、本発明はこれに限定されない。酸化工程と還元工程とを同時に開始てもよい。すなわち、処理室201内にCOガスの供給とOガスの供給とを同時に開始して、COガスとOガスとの混合ガスによる混合ガスプラズマによりウエハ200をプラズマ処理してもよい。これにより、基板処理工程の時間を短縮し、スループットを向上させることができる。但し、先に還元工程を行うことなく、酸化工程と還元工程とを同時に開始すると、ガス供給時において、酸化性ガスによる金属膜304bの急激な酸化が生じる恐れがある。また、同時に開始するとしても、Oガスを徐々に増加させてもよい。そこで、先に還元工程を行った後、酸化工程を実施する本実施形態の基板処理工程がより有効である。
【0055】
なお、本発明が適用可能な金属膜304bは、W(タングステン)の他に、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)、Rh(ロジウム)、Ru(ルテニウム)、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)、Cu(銅)等により構成することができる。
【0056】
また、上述の実施形態では、ウエハ(シリコン基板)200表面や、シリコン含有膜309の露出面に選択的に酸化処理を施すようにしているが、本発明はこれに限定されない。窒化珪素(SiN)膜や酸化アルミニウム(Al)膜等の絶縁膜の露出面に選択的に酸化処理を施すようにしてもよい。
【0057】
例えば図7に示すように、フラッシュメモリの積層構造310は、ウエハ(シリコン基板)200上にシリコン酸化膜からなるトンネルゲート層311、窒化珪素(SiN)からなるチャージトラッピング層312、酸化アルミニウム(Al)膜からなるブロッキング酸化膜層313、窒化タンタル(TaN)膜からなるコントロールゲート電極層314が順次積層され、ドライエッチング工程によりパターニングされることで構成されている。なお、ドライエッチング工程を実施することで、ウエハ(シリコン基板)200表面や、トンネルゲート層311、チャージトラッピング層312、ブロッキング酸化膜層313等の絶縁膜319の露出面には、エッチングダメージ315が発生している。
【0058】
そこで、本発明の基板処理工程を実施することにより、TaN等の金属膜の酸化を抑制
しつつ、絶縁膜319の露出面を選択的に酸化することで、図8で示すように、絶縁膜319の露出面に酸化膜316を形成することができる。これにより、上述の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0059】
なお、上述の実施の形態ではフラッシュメモリの積層構造に適用した場合を説明したが、本発明は、DRAMの積層構造にも適用可能である。
【0060】
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0061】
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
【0062】
金属膜及びシリコン含有膜が表面に露出している基板を処理する処理室を備える半導体装置の製造方法であって、
水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して生成した還元性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する還元工程と、
酸化性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記酸化性ガスをプラズマ放電して生成した酸化性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する酸化工程と、
を有し、
前記還元工程と前記酸化工程とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制しつつ、前記シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する
半導体装置の製造方法が提供される。
【0063】
好ましくは、前記還元性ガスは、一酸化炭素ガス又は一酸化窒素ガスの少なくともいずれかを含む。
【0064】
より好ましくは、前記酸化性ガスは、酸素ガス又はオゾンガスの少なくともいずれかを含む。
【0065】
より好ましくは、前記酸化工程より先に前記還元工程を開始する。
【0066】
より好ましくは、前記酸化工程を開始する際、前記処理室内に供給する前記酸化性ガスの供給量を徐々に増加させる。
【0067】
より好ましくは、前記酸化工程の完了後に前記還元工程を継続する。
【0068】
より好ましくは、前記還元工程の継続は、前記プラズマ放電の出力を徐々に低減して行う。
【0069】
金属膜及び絶縁膜が表面に露出している基板を処理する処理室を備える半導体装置の製造方法であって、
水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して生成した還元性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する還元工程と、
酸化性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記酸化性ガスをプラズマ放電して生成した酸化性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する酸化工程と、
を有し、
前記還元工程と前記酸化工程とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制し
つつ、前記絶縁膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する
半導体装置の製造方法が提供される。
【0070】
金属膜及びシリコン含有膜が表面に露出している基板を処理する処理室と、
水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給する還元性ガス供給部と、
酸化性ガスを前記処理室内に供給する酸化性ガス供給部と、
前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して還元性ガスプラズマを生成して前記基板に供給すると共に、前記処理室内に供給された酸化性ガスをプラズマ放電して酸化性ガスプラズマを生成して前記基板に供給するプラズマ生成部と、
前記還元性ガス供給部、前記酸化性ガス供給部、及び前記プラズマ生成部を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記還元性ガスプラズマの前記基板への供給と前記酸化性ガスプラズマの前記基板への供給とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制しつつ、前記シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する
基板処理装置が提供される。
【符号の説明】
【0071】
121 コントローラ
200 ウエハ(基板)
201 処理室
215 筒状電極(プラズマ生成部)
251 還元性ガス供給部
252 酸化性ガス供給部
272 整合機(プラズマ生成部)
273 高周波電源(プラズマ生成部)
304b 金属膜
309 シリコン含有膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属膜及びシリコン含有膜が表面に露出している基板を処理する処理室を備える半導体装置の製造方法であって、
水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して生成した還元性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する還元工程と、
酸化性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に供給された前記酸化性ガスをプラズマ放電して生成した酸化性ガスプラズマを前記基板の表面に供給する酸化工程と、
を有し、
前記還元工程と前記酸化工程とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制しつつ、前記シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
金属膜及びシリコン含有膜が表面に露出している基板を処理する処理室と、
水素ガスより分子サイズの大きい還元性ガスを前記処理室内に供給する還元性ガス供給部と、
酸化性ガスを前記処理室内に供給する酸化性ガス供給部と、
前記処理室内に供給された前記還元性ガスをプラズマ放電して還元性ガスプラズマを生成して前記基板に供給すると共に、前記処理室内に供給された酸化性ガスをプラズマ放電して酸化性ガスプラズマを生成して前記基板に供給するプラズマ生成部と、
前記還元性ガス供給部、前記酸化性ガス供給部、及び前記プラズマ生成部を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記還元性ガスプラズマの前記基板への供給と前記酸化性ガスプラズマの前記基板への供給とを重複して実施することで、前記金属膜の酸化を抑制しつつ、前記シリコン含有膜の露出面を選択的に酸化して前記露出面に酸化膜を形成する
ことを特徴とする基板処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2011−187749(P2011−187749A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52390(P2010−52390)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】