説明

半導体装置の製造方法

【課題】デュアルダマシン法による解像限界以下の溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)のパターンをCD値を高精度に形成することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】被エッチング層上に、第1のハードマスク膜と、第2のハードマスク膜とを成膜する成膜工程S11と、第1のピッチを有し、第2のハードマスク膜よりなるパターンであって、溝のパターンを形成する際のエッチングマスクとなる溝形成用マスクパターンを形成するための第1の溝形成用マスクパターン形成工程S12〜S14と、第4のピッチで設けられた開口部を有する第2のレジスト膜と、第2のレジスト膜の開口部と連通し、第2のレジスト膜の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する第1の有機膜とよりなる第2レジストパターンを用いて、第1のハードマスク膜をエッチングする第1の凹部形成用マスクパターン形成工程S15〜S18とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体プロセスに用いられる半導体装置の製造方法に係り、特にデュアルダマシン法により解像限界以下の多層配線のパターンを形成する際、溝(トレンチ)及び孔(ビア)のパターンのCD値を高精度で形成することのできる半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの高集積化に伴って、製造プロセスに要求される配線や分離幅は、微細化されてきている。一般的に、微細パターンは、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストパターンを形成し、レジストパターンをエッチングのマスクに用いて下地の各種薄膜をエッチングすることで形成される。従って、微細パターンを形成するためにはフォトリソグラフィ技術が重要であるが、近時の半導体デバイスの微細化は、フォトリソグラフィ技術の解像限界以下を要求するまでに至っている。また、現在主流であるArF液浸露光技術の解像限界は、4xnm世代で限界に達すると言われている。従って、更に微細な3xnm世代では、ダブルパターニング技術(Double Pattering:DP)という微細化技術によって達成されようとしており、現在ダブルパターニング技術の開発が盛んに行われている。
【0003】
このような解像限界以下のパターンを形成する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0004】
特許文献1は、第1の感光膜パターン(以下「第1レジストパターン」という)を形成し、第1レジストパターンをベークした後、第1レジストパターン上に酸化膜を形成する。この後、第1レジストパターン同士の間に第2の感光膜パターン(以下「第2レジストパターン」という)を形成し、第1レジストパターン及び第2レジストパターンをエッチングマスクに用いて下地の薄膜をエッチングして微細パターンを形成する。このようなプロセスは、LLE(Lithography Lithography Etching)プロセスと呼ばれている。
【0005】
特許文献1によれば、2つの露光マスクを利用して微細パターンを形成するので、1つの露光マスクを利用して微細パターンを形成する場合に比較して半分以下の微細な線幅を有する微細パターンを得ることができる。このため、解像限界以下の微細パターンを形成することができる。
【0006】
一方、半導体デバイスの高集積化に伴って、半導体デバイス間の配線も微細化してきている。この微細化による配線間隔の減少は、配線間に大きな容量を発生させ、信号の伝播速度を低下させることにより動作速度の遅延を招く。この問題を解決するため、近時、層間絶縁膜として比誘電率の低い絶縁材料(Low−k材料)が用いられ、配線材料として、低抵抗かつ高いエレクトロマイグレーション耐性を有する銅(Cu)が注目されており、銅の溝配線や接触孔の形成には、デュアルダマシン法が多用されている。
【0007】
デュアルダマシン法により銅の多層配線を形成する場合には、下層の銅配線上にエッチングストップ層を成膜し、その上に層間絶縁膜としてLow−k膜を形成し、その上にメタルハードマスク膜、反射防止膜(BARC:Bottom Anti-Reflection Coating)、フォトレジスト膜を成膜する。その後、Low−k膜をエッチングしてビアを形成し、次いでトレンチのエッチングを行った後、エッチングストップ層をエッチングしてビアを貫通させ、更にCuの埋め込み配線層を形成している。
【0008】
このようなデュアルダマシン法により銅の多層配線を形成する技術は、例えば、特許文献2に記載されている。
【特許文献1】特許第2757983号公報
【特許文献2】特開2007−335450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)及び孔(ビア)のパターンを形成して銅の多層配線のパターンを形成する場合、次のような問題があった。
【0010】
解像限界以下の微細な孔(ビア)、溝(トレンチ)のパターンを形成するためには、孔(ビア)、溝(トレンチ)のそれぞれのパターンに対応するマスクを用いたフォトリソグラフィを行う必要がある。しかし、露光技術の限界、すなわち解像限界のために、90nm以下のピッチを形成できないという問題があった。
【0011】
また、従来のLLEプロセスは、フォトリソグラフィ技術によりレジストパターンを2回形成する工程を含むプロセスであり、2回目のレジストパターンを形成する工程で、1回目に形成されたレジストパターンの形状を保持したまま、1回目のレジストパターンどうしの中間に、2回目のレジストパターンが形成されるように行うことを特徴とする。従って、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)のゲート膜のような凸状のパターンを形成する場合には、このようなLLEプロセスを適用することができる。一方、孔(ビア)、溝(トレンチ)のような凹状のパターンを形成する場合には、2回目のレジストパターンを形成する工程で、1回目のレジストパターンの上に、2回目のレジストパターンの開口部が形成されなくてはならず、1回目に形成されたレジストパターンの形状を保持したまま行うことはできない。従って、従来のLLEプロセスを、孔(ビア)、溝(トレンチ)を形成するデュアルダマシン法に適用できないという問題があった。
【0012】
また、ハードマスク膜を1層用いてデュアルダマシン法を行う場合には、溝(トレンチ)と孔(ビア)のパターンの何れか一方のエッチングは、レジストパターンをエッチングマスクに用いて行わなければならない。そして、レジストパターンをエッチングマスクに用いる場合には、Low−k膜のレジスト膜に対するエッチングレートの比(選択比)があまり大きくないため、Low−k膜をエッチングする間にレジスト膜もエッチングされてレジストパターンの形状が劣化しやすい。その結果、微細化の進んだプロセスにおいては、レジストパターンの形状をLow−k膜に転写する転写精度を確保することができないという問題があった。
【0013】
更に、フォトレジストをエッチングマスクに用いてデュアルダマシン法を行う場合、被エッチング層に先に孔(ビア)を形成し、その後溝(トレンチ)を形成するいわゆるビアファーストのプロセスを行うと、孔(ビア)形成後にフォトレジストを除去するアッシング工程において、Low−k膜がOプラズマに曝されることによって特性劣化及び形状劣化が発生し、特に形状劣化によってCD(限界寸法:Critical Dimension)値が所望の寸法からずれてしまうという問題があった。
【0014】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)及び孔(ビア)のパターンを形成して銅の多層配線のパターンを形成する際、溝(トレンチ)及び孔(ビア)のパターンのCD値を高精度で形成することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0016】
第1の発明は、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、該溝の底に設けられ、該溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部とを備える半導体装置の製造方法において、被エッチング層上に、順次、第1のハードマスク膜と、第2のハードマスク膜とを成膜する成膜工程と、第1のピッチを有し、前記第2のハードマスク膜よりなるパターンであって、前記溝のパターンを形成する際のエッチングマスクとなる溝形成用マスクパターンを形成するために、前記第2のハードマスク膜上に第1のレジスト膜を成膜し、第2のピッチを有し、前記第1のレジスト膜よりなる第1レジストパターンを形成し、該第1レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第2のハードマスク膜をエッチングする第1の溝形成用マスクパターン形成工程と、前記第1のピッチと略等しい第3のピッチを有し、前記第1のハードマスク膜よりなるパターンであって、前記凹部のパターンを形成する際のエッチングマスクとなる凹部形成用マスクパターンを形成するために、前記溝形成用マスクパターンが形成された前記第1のハードマスク膜上に、順次、第1の有機膜と、第2のレジスト膜とを成膜し、第4のピッチで設けられた開口部を有する前記第2のレジスト膜と、該第2のレジスト膜の開口部と連通し、該第2のレジスト膜の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する前記第1の有機膜とよりなる第2レジストパターンを形成し、該第2レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第1のハードマスク膜をエッチングする第1の凹部形成用マスクパターン形成工程とを有することを特徴とする。
【0017】
なお、本発明における凹部とは、凹部の底が被エッチング層の底面まで貫通していない行き止まりの穴の場合と、凹部の底が被エッチング層の底面まで貫通している孔(ビア)の場合の何れをも含むものとし、以後凹部を凹部(孔又はビア)と記載する。
【0018】
また、本発明において、第1のピッチは、溝(トレンチ)のパターンのピッチであり、第3のピッチは、凹部(孔又はビア)のパターンのピッチであり、通常は、第1のピッチと第3のピッチとは、等しいか又は略等しいものとする。また、第2のピッチは、溝(トレンチ)のパターンのピッチを形成するための第1レジストパターンのピッチであり、第2のピッチは、第1のピッチと等しくすることもでき、又は、第1レジストパターンを溝(トレンチ)のパターンの1つおき若しくは2つ以上おきに対応して形成するために、第2のピッチを第1のピッチより大きくすることもできる。また、第4のピッチは、凹部(孔又はビア)のパターンのピッチを形成するための第2レジストパターンのピッチであり、第4のピッチは、第3のピッチと等しくすることもでき、又は、第2レジストパターンを凹部(孔又はビア)のパターンの1つおき若しくは2つ以上おきに対応して形成するために、第4のピッチを第3のピッチより大きくすることもできる。
【0019】
第2の発明は、第1の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第4のピッチは、前記第3のピッチより大きく、前記第1の凹部形成用マスクパターン形成工程の後、更に、順次、第2の有機膜と、第3のレジスト膜とを成膜し、前記第4のピッチで設けられた開口部を有する前記第3のレジスト膜と、該第3のレジスト膜の開口部と連通し、該第3のレジスト膜の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する前記第2の有機膜とよりなる第3レジストパターンを形成し、該第3レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第1のハードマスク膜をエッチングする第2の凹部形成用マスクパターン形成工程を有することを特徴とする。
【0020】
なお、本発明において、第3レジストパターンのピッチは、第2レジストパターンのピッチと同じく第4のピッチであるため、例えば、第4のピッチが第3のピッチの2倍である場合、第2レジストパターンと第3レジストパターンとによって形成されるパターンが、凹部(孔又はビア)のパターンとなる。
【0021】
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第2のピッチは、前記第1のピッチより大きく、前記第1の溝形成用マスクパターン形成工程の後、更に、第4のレジスト膜を成膜し、前記第2のピッチを有し、前記第4のレジスト膜よりなる第4レジストパターンを形成し、該第4レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第2のハードマスク膜をエッチングする第2の溝形成用マスクパターン形成工程を有することを特徴とする。
【0022】
なお、本発明において、第4レジストパターンのピッチは、第1レジストパターンのピッチと同じく第2のピッチであるため、例えば、第2のピッチが第1のピッチの2倍である場合、第1レジストパターンと第4レジストパターンとによって形成されるパターンが、溝(トレンチ)のパターンとなる。
【0023】
第4の発明は、第1乃至第3の何れか一つの発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第1のハードマスク膜よりなる前記凹部形成用マスクパターンをエッチングマスクに用いて、前記被エッチング層をエッチングした後、前記第2のハードマスク膜よりなる前記溝形成用マスクパターンをエッチングマスクに用いて、前記第1のハードマスク膜及び前記被エッチング層をエッチングすることによって、前記溝及び前記凹部を形成する溝・凹部形成工程を有することを特徴とする。
【0024】
第5の発明は、第1乃至第4の何れか一つの発明に係る半導体装置の製造方法において、前記半導体装置は、前記半導体基板上であって前記被エッチング層の下層に設けられる第1の配線と、前記溝の内部に設けられる第2の配線と、前記凹部の内部に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線とを接続する電極とを備えることを特徴とする。
【0025】
第6の発明は、第1乃至第5の何れか一つの発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第1の有機膜の開口部は、該開口部の側壁面がテーパー状であることを特徴とする。
【0026】
第7の発明は、第2の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第2の有機膜の開口部は、該開口部の側壁面がテーパー状であることを特徴とする。
【0027】
第8の発明は、第6の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第1の有機膜の開口部の側壁面は、前記第1の有機膜の開口部の側壁にエッチングガスの反応生成物を付着させながらエッチングすることによって形成されることを特徴とする。
【0028】
第9の発明は、第7の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第2の有機膜の開口部の側壁面は、前記第2の有機膜の開口部の側壁にエッチングガスの反応生成物を付着させながらエッチングすることによって形成されることを特徴とする。
【0029】
第10の発明は、第8又は第9の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記エッチングガスは、CF及びCHFの何れか一つを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)のパターンを形成して銅の多層配線のパターンを形成する際、溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)のパターンのCD値を高精度で形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
次に、本発明を実施するための最良の形態について第1の実施の形態乃至第4の実施の形態を例示し、図面と共に説明する。
【0032】
第1の実施の形態乃至第4の実施の形態のそれぞれは、溝(トレンチ)を形成するためのマスクパターンを形成する溝形成用マスクパターン形成工程、又は凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンを形成する凹部形成用マスクパターン形成工程において、ダブルパターニングプロセスであるLLEプロセスを行うか否かにおいて差異を有する。すなわち、第1の実施の形態では、凹部形成用マスクパターン形成工程でLLEプロセスを行う。第2の実施の形態では、溝形成用マスクパターン形成工程及び凹部形成用マスクパターン形成工程の何れの工程においてもLLEプロセスを行う。第3の実施の形態では、溝形成用マスクパターン形成工程でLLEプロセスを行う。第4の実施の形態では、溝形成用マスクパターン形成工程及び凹部形成用マスクパターン形成工程の何れの工程においてもLLEプロセスを行わない。
(第1の実施の形態)
図1A乃至図3を参照し、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法及び成膜装置を説明する。
【0033】
初めに、図1A乃至図2Dを参照し、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
【0034】
図1A及び図1Bは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図2A乃至図2Dは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図である。また、図1A及び図1Bの、ステップS11乃至ステップS25の各々の工程が行われた後の微細パターンの構造は、図2A(a)乃至図2D(o)の各々の断面図で示される構造に対応する。なお、図2D(p)は、その後第2の配線が形成された後の断面図である。
【0035】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図1A及び図1Bに示すように、成膜工程と、第1の溝形成用マスクパターン形成工程と、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程と、第2の凹部形成用マスクパターン形成工程と、溝・凹部形成工程とを含む。成膜工程はステップS11の工程を含み、第1の溝形成用マスクパターン形成工程はステップS12乃至ステップS14の工程を含み、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程はステップS15乃至ステップS18の工程を含み、第2の凹部形成用マスクパターン形成工程はステップS19乃至ステップS22の工程を含み、溝・凹部形成工程はステップS23乃至ステップS25の工程を含む。
【0036】
すなわち、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンを形成する凹部形成用マスクパターン形成工程で、1回目のレジストパターンどうしの中間に2回目のレジストパターンを形成するLLEプロセスを行うことを特徴とする。
【0037】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に設けられる第1の配線と、第1の配線より上層に設けられる第2の配線と、第1の配線と第2の配線との間に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造するための方法であり、第1の配線が設けられた後、第2の配線と電極(ビア電極)とを形成するための溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を形成する工程を含む。
【0038】
本実施の形態に係る半導体装置では、予め第1の配線102が設けられた半導体基板100を準備する。半導体基板100には、側面及び下面がバリアメタル層101で被覆された第1の配線用の溝(トレンチ)が設けられ、第1の配線102は、第1の配線用の溝(トレンチ)を埋め込むように形成されている。
【0039】
例えばスパッタ法により、タンタル(Ta)よりなるバリアメタル層101を成膜する。次に、スパッタ法により銅(Cu)よりなるシード層を堆積させ、めっき法によりCuよりなる第1の配線102を形成する。続いて、コロイダル・シリカスラリを研磨材としたCMP法によって、第1の配線102、Taよりなるバリアメタル層101を研磨、除去して平坦化する。
【0040】
なお、Taよりなるバリアメタル層101の膜厚は、特に限定されるものではなく、例えば10〜100nmとすることができる。Cuよりなり、埋め込まれる溝(トレンチ)の深さで決定される第1の配線102の厚さも、特に限定されるものではなく、例えば500〜1500nmとすることができる。
【0041】
初めに、ステップS11を含む成膜工程を行う。ステップS11は、第1のハードマスク膜105と、第2のハードマスク膜106とを含む膜を成膜する工程である。図2A(a)は、ステップS11の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0042】
ステップS11では、図2A(a)に示すように、バリアメタル層101を介して第1の配線102が形成され、平坦化された半導体基板100を覆うように、順次、エッチングストップ層103、絶縁膜104、第1のハードマスク膜105、第2のハードマスク膜106を成膜する。
【0043】
なお、絶縁膜104は、本発明における被エッチング層に相当する。
【0044】
初めにエッチングストップ層103を成膜する。エッチングストップ層103は、被エッチング層である絶縁膜104をエッチングする際にエッチングを終端させるための層であるとともに、Cuよりなる第1の配線102の拡散防止膜としても機能する層であり、例えばSiC膜を用いることができる。SiC膜よりなるエッチングストップ層103は、例えばプラズマCVD法(化学気相法:Chemical Vapor Deposition)によって成膜することができ、その厚さは、特に限定されるものではないが、例えば10〜100nmとすることができる。
【0045】
次に、絶縁膜(被エッチング層)104を成膜する。絶縁膜(被エッチング層)104は、第1の配線102と、図2D(p)を用いて後述する溝104bに形成される第2の配線114と、同じく図2D(p)を用いて後述する凹部(孔又はビア)104cに形成され、第1の配線102と第2の配線114を接続する電極(ビア電極)115の相互間での寄生容量を低減するための低誘電率層(以下「Low−k層)という。)として機能する膜である。絶縁膜(被エッチング層)104として、例えば炭素含有シリコン酸化膜などと呼ばれているSiCOH膜を用いることができる。
【0046】
SiCOH膜よりなる絶縁膜(被エッチング層)104は、例えばプラズマCVD法によって成膜することができ、その厚さは、特に限定されるものではないが、例えば500〜1500nmとすることができる。また、SiCOH膜を多孔質膜としたp−SiCOH膜を用いることもできる。
【0047】
次に、第1のハードマスク膜105を成膜する。第1のハードマスク膜105は、絶縁膜(被エッチング層)104に、図2D(o)の溝(トレンチ)104bのパターンを形成する際のマスクとして機能する膜であり、例えばSiC膜、SiN膜を用いることができる。SiC又はSiNよりなる第1のハードマスク膜105は、例えばプラズマCVD法によって成膜することができ、その厚さは、特に限定されるものではないが、例えば10〜100nmとすることができる。
【0048】
次に、第2のハードマスク膜106を成膜する。第2のハードマスク膜106は、絶縁膜(被エッチング層)104に、図2D(o)の凹部(孔又はビア)104cのパターンを形成する際のマスクとして機能する膜であり、例えばTi、TiN膜を用いることができる。Ti、TiNよりなる第2のハードマスク膜106は、例えばスパッタ法によって成膜することができ、その厚さは、特に限定されるものではないが、例えば10〜100nmとすることができる。
【0049】
次に、ステップS12乃至ステップS14を含む第1の溝形成用マスクパターン形成工程を行う。第1の溝形成用マスクパターン形成工程は、第1のピッチp1を有し、第2のハードマスク106よりなるパターンであって、図2D(p)に示す第2の配線114が形成される溝(トレンチ)104bのパターンを形成する際のマスクとなる溝形成用マスクパターン106aを形成する工程である。
【0050】
ステップS12は、第2のピッチp2を有し、第1のレジスト膜108よりなる第1レジストパターン108aを形成する工程である。図2A(b)は、ステップS12の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0051】
ステップS12では、図2A(b)に示すように、第2のハードマスク膜106上に、順次、反射防止膜(BARC膜)107、第1のレジスト膜108を成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、第2のピッチp2を有し、第1のレジスト膜108よりなる第1レジストパターン108aを形成する。
【0052】
反射防止膜(BARC膜)107の材質は、例えばCVD法により成膜されたアモルファスカーボン、スピンオンにより成膜されたポリフェノールやi線レジスト等のフォトレジストを含む広範な有機系の材料を用いることができる。また、反射防止膜(BARC膜)107の厚さは、特に限定されるものではなく、例えば50〜200nmとすることができる。
【0053】
第1のレジスト膜108の材質は、例えばArFレジストを用いることができる。また、第1のレジスト膜108の厚さは、特に限定されるものではなく、例えば50〜200nmとすることができる。
【0054】
ステップS13は、第1レジストパターン108aをエッチングマスクに用いて、第2のハードマスク膜106をエッチングする工程である。図2A(c)は、ステップS13の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0055】
ステップS13では、図2A(b)に示す第2のピッチp2を有し、第1のレジスト膜108よりなる第1レジストパターン108aをエッチングマスクに用いて、図2A(c)に示すように、反射防止膜(BARC膜)107及び第2のハードマスク膜106をエッチングする。エッチングガスとして、例えばC、CO、O、及びArの混合ガスを用いることができる。
【0056】
ステップS14は、第1レジストパターン108aを除去する工程である。図2A(d)は、ステップS14の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0057】
ステップS14では、図2A(b)に示す第2のピッチp2を有し、第1のレジスト膜108よりなる第1レジストパターン108aを、反射防止膜(BARC膜)107とともに除去する。例えば、Oプラズマアッシング法によって、第1レジストパターン108a及び反射防止膜(BARC膜)107を除去することができる。第1レジストパターン108a及び反射防止膜(BARC膜)107が除去されることによって、図2A(d)に示すように、第1のピッチp1を有し、第2のハードマスク膜106よりなる溝形成用マスクパターン106aが形成される。
【0058】
なお、ステップS14でOプラズマアッシング法を行って第1レジストパターン108a及び反射防止膜(BARC膜)107を除去する際、絶縁膜104が第1のハードマスク膜105で被覆された状態であるため、Low−k膜よりなる絶縁膜104に特性劣化及び形状劣化(プラズマダメージ)を発生させることがない。
【0059】
また、本実施の形態において、第2のピッチp2は第1のピッチp1と等しいため、第1の溝形成用マスクパターン形成工程を行うことによって、第1のピッチp1を有する溝形成用マスクパターン106aを形成することができる。すなわち、第1のピッチp1が解像限界以下でない場合には、第1のピッチp1を有する溝形成用マスクパターン106aを1回の溝形成用マスクパターン形成工程によって形成することができる。
【0060】
次に、ステップS15乃至ステップS18を含む第1の凹部形成用マスクパターン形成工程を行う。第1の凹部形成用マスクパターン形成工程は、第3のピッチp3を有し、第1のハードマスク105よりなるパターンであって、第1の配線102と、溝(トレンチ)104bの内部に形成される第2の配線114との間に設けられ、第1の配線102と第2の配線114との間を接続する電極(ビア電極)115が形成される凹部(孔又はビア)104cを形成する際のマスクとなる凹部形成用マスクパターン105bを形成する工程である。
【0061】
ステップS15は、第1の有機膜109と、第2のレジスト膜110とを成膜し、第4のピッチp4を有する第2のレジスト膜110よりなるパターン110aを形成する工程である。図2B(e)は、ステップS15の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0062】
ステップS15では、図2B(e)に示すように、溝形成用マスクパターン106aが形成された第1のハードマスク膜105上に、第1の有機膜109、第2のレジスト膜110を成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、第4のピッチp4を有し、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aを形成する。
【0063】
第1の有機膜109の材質は、反射防止膜(BARC膜)107と同様に、アモルファスカーボン、ポリフェノール、フォトレジストを含む広範な有機系の材料を用いることができる。また、第1の有機膜109の厚さは、特に限定されるものではなく、例えば50〜200nmとすることができる。
【0064】
第2のレジスト膜110の材質は、例えばArFレジストを用いることができる。また、第2のレジスト膜110の厚さは、特に限定されるものではなく、例えば50〜200nmとすることができる。
【0065】
ステップS16は、パターン110aをエッチングマスクに用いて、第1の有機膜109をエッチングして、第2レジストパターン110bを形成する工程である。図2B(f)は、ステップS16の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0066】
ステップS16では、図2B(e)に示す第4のピッチp4を有し、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aをエッチングマスクに用いて、第1の有機膜109をプラズマエッチングする。このプラズマエッチングは、第1の有機膜109の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングするものであり、使用するエッチングガスは、例えば、CF/CHF/Arである。このプラズマエッチングでは、開口部の側壁に反応生成物を付着させながら深さ方向にエッチングを進行させることによって、側壁面をテーパー状とする。これによって、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)を、第2のレジスト層110の開口部の寸法(ボトムCD)より小さくすることができる。
【0067】
その結果、図2B(f)に示すように、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aと、第2のレジスト膜110の開口部と連通し、第2のレジスト膜110の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する第1の有機膜109とよりなる第2レジストパターン110bを形成することができる。
【0068】
ステップS17は、第2レジストパターン110bをエッチングマスクに用いて、第1のハードマスク膜105をエッチングする工程である。図2B(g)は、ステップS17の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0069】
ステップS17では、図2B(f)に示す第2のレジスト膜110と第1の有機膜109とよりなる第2レジストパターン110bをエッチングマスクに用いて、図2B(g)に示すように、第1のハードマスク膜105をエッチングする。エッチングガスとして、例えばC、CO、O、及びArの混合ガスを用いることができる。
【0070】
ステップS18は、第2レジストパターン110bを除去する工程である。図2B(h)は、ステップS18の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0071】
ステップS18では、例えば、Oプラズマアッシング法によって、図2B(f)に示す第2のレジスト膜110と、第1の有機膜109よりなる第2レジストパターン110bを除去する。第2レジストパターン110bが除去されることによって、図2B(h)に示すように、第4のピッチp4を有し、第1のハードマスク膜105よりなるパターン105aが形成される。
【0072】
なお、本実施の形態において、第3のピッチp3は、第1のピッチp1に等しい。また、第4のピッチp4は第3のピッチp3より大きく、第3のピッチp3、すなわち第1のピッチp1の2倍であるため、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程を行った後の半導体基板100には、第2のハードマスク膜106の全ての開口部のうち1つおきの開口部に対応して、第1のハードマスク膜105の開口部が形成される。
【0073】
次に、ステップS19乃至ステップS22を含む第2の凹部形成用マスクパターン形成工程を行う。第2の凹部形成用マスクパターン形成工程は、第1の凹部形成マスクパターン形成工程の後、第2のハードマスク膜106の開口部のうち第1のハードマスク膜105の開口部が形成されていない開口部に対応して、第1のハードマスク膜105の開口部を形成する工程である。
【0074】
ステップS19は、第2の有機膜111と、第3のレジスト膜112とを成膜し、第4のピッチp4を有する第3のレジスト膜112よりなるパターン112aを形成する工程である。図2C(i)は、ステップS19の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0075】
ステップS19は、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程におけるステップS15と同様の工程である。ただし、ステップS19では、図2C(i)に示すように、第2のハードマスク膜106の開口部のうち第1のハードマスク膜105の開口部が形成されていない開口部に対応して、第3のレジスト膜112の開口部が形成されるようにパターン112aを形成する。
【0076】
また、第2の有機膜111及び第3のレジスト膜112の材質及び膜厚は、ステップS15と同様にすることができる。
【0077】
ステップS20は、パターン112aをエッチングマスクに用いて、第2の有機膜111をエッチングして、第3レジストパターン112bを形成する工程である。図2C(j)は、ステップS20の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0078】
ステップS16と同様にして、図2C(i)に示す第4のピッチp4を有し、第3のレジスト膜112よりなるパターン112aをエッチングマスクに用いて、第2の有機膜111をプラズマエッチングすることにより、第2の有機膜111の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングすることができる。その結果、図2C(j)に示すように、第3のレジスト膜112よりなるパターン112aと、第3のレジスト膜112の開口部と連通し、第3のレジスト膜112の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する第2の有機膜111とよりなる第3レジストパターン112bを形成することができる。
【0079】
ステップS21は、第3レジストパターン112bをエッチングマスクに用いて、第1のハードマスク膜105をエッチングする工程である。図2C(k)は、ステップS21の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0080】
ステップS17と同様にして、図2C(j)に示す第3のレジスト膜112と第2の有機膜111とよりなる第3レジストパターン112bをエッチングマスクに用いて、図2C(k)に示すように、第1のハードマスク膜105をエッチングする。
【0081】
ステップS22は、第3レジストパターン112bを除去する工程である。図2C(l)は、ステップS22の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0082】
ステップS18と同様にして、例えば、Oプラズマアッシング法によって、図2C(j)に示す第3のレジスト膜112と、第2の有機膜111よりなる第3レジストパターン112bを除去する。第3レジストパターン112bが除去されることによって、図2C(l)に示すように、第3のピッチp3を有し、第1のハードマスク膜105よりなる凹部形成用マスクパターン105bが形成される。
【0083】
なお、本実施の形態において、第3のピッチp3は、第1のピッチp1に等しく、第4のピッチp4は第3のピッチp3、すなわち第1のピッチp1の2倍であるため、第2の凹部形成用マスクパターン形成工程を行った後の半導体基板100には、第2のハードマスク膜106の全ての開口部に対応して、第1のハードマスク膜105の開口部が形成される。
【0084】
次に、ステップS23乃至ステップS25を含む溝・凹部形成工程を行う。溝・凹部形成工程は、絶縁膜(被エッチング層)104をエッチングして、図2D(o)に示す第2の配線の溝(トレンチ)104bと、第1の配線102と溝(トレンチ)104bに形成される第2の配線114との間に設けられ、第1の配線102と第2の配線114との間を接続する電極(ビア電極)115が形成される凹部(孔又はビア)104cとを形成する工程である。
【0085】
ステップS23は、凹部形成用マスクパターン105bをエッチングマスクに用いて、絶縁膜(被エッチング層)104をエッチングする工程である。ステップS23では、図2D(m)に示すように、溝形成用マスクパターン106aの開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有し、第1のハードマスク膜105よりなる凹部形成用マスクパターン105bをエッチングマスクに用いて、絶縁膜(被エッチング層)104をエッチングする。
【0086】
絶縁膜(被エッチング層)104がSiCOH膜よりなる場合、絶縁膜(被エッチング層)104は、プラズマエッチングすることができる。SiCOH膜のプラズマエッチングの条件は、特に限定されるものではないが、例えば後述するプラズマエッチング装置を用いて、ガス供給系より例えばCFガス、Oガス及びArガスを処理容器内に供給し、処理容器内を例えば6.7Pa(50mTorr)以下の圧力に保持した後、周波数が60MHzの第1の高周波電力を例えば1000Wとして上部電極に供給し、処理ガスをプラズマ化するとともに、バイアス用の高周波として、周波数が13.56MHzの第2の高周波電力を例えば300Wとして下部電極に供給する。このプラズマ中には、炭素とフッ素との化合物の活性種が含まれており、SiCOH膜がこれら活性種雰囲気に曝されると、これらの膜中の原子と反応して化合物が生成され、これによりSiCOH膜よりなる絶縁膜(被エッチング層)104がエッチングされて凹部104aが形成される。
【0087】
ステップS24は、凹部形成用マスクパターン105bをエッチングマスクに用いて、第1のハードマスク105及び絶縁膜(被エッチング層)104をエッチングする工程である。ステップS24では、凹部形成用マスクパターン105bの開口部の寸法より大きい寸法の開口部を有し、第2のハードマスク膜106よりなる図2D(m)に示す溝形成用マスクパターン106aをエッチングマスクに用いて、第1のハードマスク膜105及び絶縁膜(被エッチング層)104をエッチングする。
【0088】
ステップS23と同様にして、プラズマエッチングすることができる。プラズマエッチングの条件は、特に限定されるものではないが、例えば後述するプラズマエッチング装置を用いて、ガス供給系より例えばCFガス、Oガス及びArガスを処理容器内に供給し、処理容器内を例えば6.7Pa(50mTorr)以下の圧力に保持した後、周波数が60MHzの第1の高周波電力を例えば1000Wとして上部電極に供給し、処理ガスをプラズマ化するとともに、バイアス用の高周波として、周波数が13.56MHzの第2の高周波電力を例えば300Wとして下部電極に供給する。このプラズマ中には、炭素とフッ素との化合物の活性種が含まれており、SiC膜及びSiCOH膜がこれら活性種雰囲気に曝されると、これらの膜中の原子と反応して化合物が生成され、これによりSiCよりなる第1のハードマスク膜105及びSiCOH膜よりなる絶縁膜(被エッチング層)104がエッチングされることによって、図2D(n)に示すように、溝104bが形成されるとともに、ステップS23において形成した凹部104aが更にエッチングされることによって凹部104cが形成される。
【0089】
ステップS25は、引き続き、エッチングストップ層103をエッチングして第1の配線102を露出する工程である。ステップS25では、図2D(o)に示すように、凹部104cの開口部に対応してエッチングストップ層103がエッチングされ、第1の配線102が露出される。
【0090】
その後、スパッタ法により、タンタル(Ta)よりなるバリアメタル層113を成膜し、スパッタ法により銅(Cu)よりなる図示しないシード層を堆積させ、めっき法によりCuよりなる第2の配線114及び電極(ビア電極)115を形成し、コロイダル・シリカスラリを研磨材としたCMP法によって、第2の配線114、Taよりなるバリアメタル層113を研磨、除去して平坦化することによって、第2の配線層を形成することができる。第2の配線層が形成された後の半導体基板の構造を示す断面図を図2D(p)に示す。
【0091】
次に、図3を参照し、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法に使用されるエッチング装置について説明する。
【0092】
図3は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法におけるエッチングを含む工程で使用されるエッチング装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
【0093】
図3に示すように、エッチング装置20は、処理容器(チャンバ)22と、チャンバ22内に配置されたウェハWの載置台23と、チャンバ22の上方において載置台23と対向するように配置されたシャワーヘッド24と、チャンバ22内のガス等を排気するTMP(Turbo Molecular Pump)25と、チャンバ22及びTMP25との間に配置され、チャンバ22内の圧力を制御する可変式バタフライバルブとしてAPC(Adaptive Pressure Control)バルブ26とを有する。
【0094】
載置台23には高周波電源27が整合器(Matcher)28を介して接続されており、高周波電源27は高周波電力を載置台23に供給する。これにより、載置台23は下部電極として機能する。また、整合器28は、載置台23からの高周波電力の反射を低減して高周波電力の載置台23への供給効率を最大にする。載置台23は高周波電源27から供給された高周波電力を処理空間Sに印加する。
【0095】
シャワーヘッド24は円板状の下部ガス供給部29及び円板状の上部ガス供給部30からなり、下部ガス供給部29に上部ガス供給部30が重ねられている。また、下部ガス供給部29及び上部ガス供給部30はそれぞれ第1のバッファ室31及び第2のバッファ室32を有する。第1のバッファ室31及び第2のバッファ室32はそれぞれガス通気孔33、34を介してチャンバ22内に連通する。
【0096】
また、シャワーヘッド24には高周波電源35が整合器36を介して接続されており、高周波電源35は高周波電力をシャワーヘッド24に供給する。これにより、シャワーヘッド24は上部電極として機能する。また、整合器36は整合器28と同様の機能を有する。シャワーヘッド24は高周波電源35から供給された高周波電力を処理空間Sに印加する。
【0097】
このエッチング装置20のチャンバ22内では、上述したように、載置台23及びシャワーヘッド24が処理空間Sに高周波電力を印加することにより、シャワーヘッド24から処理空間Sに供給された処理ガスを高密度のプラズマにしてイオンやラジカルを発生させ、該イオンやラジカルによってウェハWにエッチング処理を施す。
【0098】
また、シャワーヘッド24には載置台23に載置されたウェハWを上方から観測してウェハWのエッチングの終点を検出する電子顕微鏡を有する終点検出装置(図示しない)が配設されている。
【0099】
ここで、Oプラズマアッシング法によってレジストを除去するためのガス供給系として、第1のバッファ室31は酸素含有ガス供給系(図示しない)に接続されている。酸素含有ガス供給系は第1のバッファ室31へ酸素含有ガスを供給する。供給された酸素含有ガスはガス通気孔33を介してチャンバ22へ供給される。また、第2のバッファ室32は不活性ガス供給系(図示しない)に接続されている。不活性ガス供給系は第2のバッファ室32は不活性ガスを供給する。供給された不活性ガスはガス通気孔34を介してチャンバ22内へ供給される。
【0100】
また、SiCOH膜をエッチングするためのエッチングガス供給系として、第1のバッファ室31はフルオロカーボンガス供給系(図示しない)に接続されている。フルオロカーボンガス供給系は第1のバッファ室31へフルオロカーボンガスを供給する。供給されたフルオロカーボンガスはガス通気孔33を介してチャンバ22へ供給される。また、第2のバッファ室32はハロゲン含有ガス供給系(図示しない)に接続されている。ハロゲン含有ガス供給系は第2のバッファ室32はハロゲン含有ガスを供給する。供給されたハロゲン含有ガスはガス通気孔34を介してチャンバ22内へ供給される。
【0101】
なお、本実施の形態では、複数のチャンバ、トランスファモジュール、ゲートバルブ等を配置するとともに、図示しないローダーモジュール、ロードロックモジュール、ウェハ載置台、フープ、当を組合せることによって基板処理システムを構成することもでき、それらの各モジュールを、図示しないLCD(Liquid Crystal Display)よりなる表示部を備えたオペレーションパネル等によって作業者が制御することができる。
【0102】
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を行うことによって、解像限界以下の微細なCD値を有する溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を精度良く形成することができる作用効果について説明する。
【0103】
まず、本実施の形態においては、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程及び第2の凹部形成用マスクパターン形成工程において、それぞれ第2のレジスト膜110及び第3のレジスト膜112を第4のピッチp4で設けられる開口部を有するパターンを形成した後、それぞれ第1の有機膜109及び第2の有機膜111に第4のピッチp4で設けられる開口部を、その開口部の側壁面がテーパー状になるように形成することができる。従って、それぞれ第1の有機膜109及び第2の有機膜111に、それぞれ第2のレジスト膜110及び第3のレジスト膜112に設けられる開口部の寸法よりも小さい寸法の開口部を有するパターンを形成することができるため、解像限界以下の微細なCD値を有する凹部(孔又はビア)を精度良く形成することができる。
【0104】
また、前述したように、本実施の形態においては、第3のピッチp3の2倍の第4のピッチp4を有するマスクを用いて凹部形成用マスクパターン形成工程を2回繰返すことによって、それぞれの工程で形成される第2レジストパターン110bと第3レジストパターン112bが、第2レジストパターン110bで形成される開口部が第3レジストパターン112bで形成される開口部の間に交互に配置されるように形成される。その結果、第3のピッチp3を有する開口部よりなる凹部形成用マスクパターン105bを形成することができる。従って、例えば90nmのピッチを有するマスクを用いて45nmのピッチを有する凹部形成用マスクパターン105bを形成することができ、解像限界以下のピッチで溝を形成することができる。
【0105】
また、ハードマスク膜を2層用いることにより、2層のハードマスク膜のそれぞれを、溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンに加工することができる。ここでは、図10を用いて、従来のハードマスク膜が1層である場合と比較した場合の作用効果を説明する。図10は、従来の半導体装置の製造方法を説明するための図である。図10(a)に示すように、予め第1の配線202がバリアメタル層201を介して設けられた半導体基板200上に、SiC膜203、Low−k膜204、パターンが形成されたTiN膜205、有機膜206、SiO膜207、フォトレジスト膜208が設けられている。図10(a)に示すように、互いにずれているTiN膜のパターン205aとフォトレジスト膜のパターン208aとを用い、エッチングを行うことによって、初めに、フォトレジスト膜のパターン208aを転写して凹部(孔又はビア)のパターン204aを形成し(図10(b))、フォトレジスト膜208及びSiO膜207を除去し(図10(c))、その後、有機膜206及びLow−k膜204をエッチングしながらTiN膜のパターン205aを転写して溝(トレンチ)のパターン204bを形成する(図10(d))。
【0106】
この従来のハードマスクを1層用いる場合には、フォトレジスト膜208のパターン208aを用いて凹部(孔又はビア)のパターン204aを形成するため、図10(b)から図10(c)の間に、Low−k膜が露出された状態でフォトレジスト膜208及び有機膜206をアッシング工程を用いて除去する際に、Low−k膜204がOプラズマに曝される。その結果、特性劣化及び形状劣化(プラズマダメージ)が発生し、そのうち特に形状劣化が発生する場合、CD値が所望の寸法からずれてしまう。
【0107】
しかしながら、本実施の形態においては、ハードマスク膜を2層用い、2層のハードマスク膜のそれぞれを、溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンに加工することができるため、絶縁膜(被エッチング層)をエッチング加工する工程の前に、レジストを除去するアッシング工程を済ませることができる。従って、絶縁膜(被エッチング層)をエッチング加工する工程の後はアッシング工程を行う必要がないため、絶縁膜(被エッチング層)にプラズマダメージが発生せず、CD値を精密に制御することができる。
【0108】
また、本実施の形態においては、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程で、第2レジストパターンをエッチングマスクに用いて、第1のハードマスク膜をエッチングした後、第2レジストパターンを除去する。従って、第2の凹部形成用マスクパターン形成工程で、第3レジストパターンをエッチングマスクに用いて、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程で第1のハードマスク膜に形成されたパターン上に、開口部を形成することができる。その結果、溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を同時に形成するデュアルダマシン法において、初めてLLEプロセスを適用して解像限界以下の微細パターンを形成することができるようになった。
【0109】
次に、ステップS16において、第1の有機膜109の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件を実施例として示す。
【0110】
実施例1として、図3に示したエッチング装置20を使用し、図2B(e)に示す状態から図2B(f)に示す状態になるように、以下の条件で第1の有機膜109のプラズマエッチングを行った。
エッチングガス:CF/CHF/Ar=50/50/200sccm
圧力:13.3Pa(100mTorr)
電極間距離:35mm
温度(下部/上部/側壁部)=30/30/50℃
冷却用ヘリウム圧力(中央部/周辺部)=1330/4655Pa(10/35Torr)
時間:70秒
この結果、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法(ボトムCD)135nmに対して、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)が、ウェハ中央部で118nm、ウェハ周縁部で122nmとなった。また、電子顕微鏡で開口部の断面形状を観察したところ、第1の有機膜109の開口部側壁形状は、テーパー状になっていた。従って、第1の有機膜109の開口部の寸法を、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法より小さくすることが可能となる。すなわち、パターン110aのパターンの開口径より小径の孔や、パターン110aの開口部の幅より細い幅の溝を形成することが可能となる。
【0111】
また、実施例2として、実施例1における第1の有機膜109のエッチングにおいて、上部電力を1000Wに増加させ、それ以外は同一のエッチング条件で同様なプラズマエッチングを行った。この結果、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法(ボトムCD)135nmに対して、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)が、ウェハ中央部で112nm、ウェハ周縁部で112nmとなった。また、電子顕微鏡で開口部の断面形状を観察したところ、第1の有機膜109の開口部側壁形状は、テーパー状となっていた。
【0112】
さらに、実施例3として、実施例1における第1の有機膜109のエッチングにおいて、上部電力を1500Wに増加させ、それ以外は同一のエッチング条件で同様なプラズマエッチングを行った。この結果、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法(ボトムCD)135nmに対して、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)がウェハ中央部で100nm、ウェハ周縁部で98nmとなった。また、電子顕微鏡で開口部の断面形状を観察したところ、第1の有機膜109の開口部側壁形状は、テーパー状となっていた。
【0113】
次に、実施例4及び実施例5として、第1の有機膜109をプラズマエッチングする際のエッチングガスCF/CHF/Arのうち、CFとCHFの流量比を、実施例1の50/50から、実施例4では35/65に変更し、実施例5では20/80に変更し、それ以外は実施例1と同一のエッチング条件で同様なプラズマエッチングを行った。この結果、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法(ボトムCD)135nmに対して、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)が、実施例4ではウェハ中央部で120nm、ウェハ周縁部で118nmとなり、実施例5ではウェハ中央部で112nm、ウェハ周縁部で112nmとなった。実施例4及び実施例5から、エッチングガスについては、CFとCHFのうち、CFの流量を減少させ、CHFの流量を増加させることによって、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)をより小さくすることができた。このように、CFとCHFの流量比を変えることによっても、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)を制御することができる。
【0114】
次に、実施例6及び実施例7として、第1の有機膜109をプラズマエッチングする際の圧力を、実施例1の13.3Paから、実施例6では6.65Paに変更し、実施例7では4.4Paに変更し、それ以外は実施例1と同一のエッチング条件で同様なプラズマエッチングを行った。この結果、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法(ボトムCD)135nmに対して、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)が、実施例6ではウェハ中央部で115nm、ウェハ周縁部で117nmとなり、実施例7ではウェハ中央部で118nm、ウェハ周縁部で120nmとなった。実施例6及び実施例7から、圧力範囲としては、少なくとも4.4〜13.3Paの範囲で同様な効果が得られ、この範囲内における圧力の違いは、開口部の寸法(ボトムCD)にはほとんど影響しない。
【0115】
また、実施例8として、エッチング時間を70秒から50秒に短縮し、それ以外は実施例1と同一のエッチング条件で同様なプラズマエッチングを行った。この結果、第2のレジスト膜110よりなるパターン110aの開口部の寸法(ボトムCD)135nmに対して、第1の有機膜109の開口部の寸法(ボトムCD)がウェハ中央部で132nm、ウェハ周縁部で132nmとなった。この結果から分かるように、エッチング時間を短縮すると開口部の寸法(ボトムCD)は、増える傾向を示す。したがって、エッチング時間を変えることによって、開口部の寸法(ボトムCD)を制御することができる。
【0116】
以上、本実施の形態によれば、各々のハードマスク膜が溝形成用マスクパターン及び凹部形成用マスクパターンに対応するように2層のハードマスク膜を用いるため、絶縁膜(被エッチング層)がOプラズマアッシングによって受けるダメージを防止することができる。また、凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンを形成する凹部形成用マスクパターン形成工程で、テーパー状を有する開口部を有するパターンを用いたLLEプロセスを適用して微細な凹部形成用マスクパターンを形成することができる。その結果、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを形成する際、溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを絶縁膜(被エッチング層)に転写する転写精度を向上させることができる。
【0117】
なお、本実施の形態によれば、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部と、半導体基板上であって被エッチング層の下層に設けられる第1の配線と、溝の内部に設けられる第2の配線と、凹部の内部に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造することができる。しかし、半導体装置として必ずしも第1の配線、第2の配線、及び第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置に限定されるものではなく、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部を有する半導体装置を製造することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図4A乃至図5Eを参照し、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
【0118】
図4A及び図4Bは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図5A乃至図5Eは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図である。また、図4A及び図4BのステップS31乃至ステップS48の各々の工程が行われた後の微細パターンの構造は、図5A(a)乃至図5E(r)の各々の断面図で示される構造に対応する。なお、図5E(s)は、その後第2の配線が形成された後の断面図である。
【0119】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、溝形成用マスクパターン形成工程を2回(第1の溝形成用マスクパターン形成工程と第2の溝形成用マスクパターン形成工程)行う点において、第1の実施の形態と相違する。
【0120】
すなわち、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、溝形成用マスクパターン形成工程及び凹部形成用マスクパターン形成工程の何れの工程においても、1回目のレジストパターンどうしの中間に2回目のレジストパターンを形成するLLEプロセスを行うことを特徴とする。
【0121】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図4A及び図4Bに示すように、成膜工程と、第1の溝形成用マスクパターン形成工程と、第2の溝形成用マスクパターン形成工程と、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程と、第2の凹部形成用マスクパターン形成工程と、溝・凹部形成工程とを含む。成膜工程はステップS31の工程を含み、第1の溝形成用マスクパターン形成工程はステップS32乃至ステップS34の工程を含み、第2の溝形成用マスクパターン形成工程はステップS35乃至ステップS37の工程を含み、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程はステップS38乃至ステップS41の工程を含み、第2の凹部形成用マスクパターン形成工程はステップS42乃至ステップS45の工程を含み、溝・凹部形成工程はステップS46乃至ステップS48の工程を含む。
【0122】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に設けられる第1の配線と、第1の配線より上層に設けられる第2の配線と、第1の配線と第2の配線との間に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造するための方法であり、第1の配線が設けられた後、第2の配線と電極(ビア電極)とを形成するための溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を形成する工程を含む。
【0123】
本実施の形態に係る半導体装置では、予め第1の配線122が設けられた半導体基板120を準備する。半導体基板120には、側面及び下面がバリアメタル層121で被覆された第1の配線用の溝(トレンチ)が設けられ、第1の配線122は、第1の配線用の溝(トレンチ)を埋め込むように形成されているのは、第1の実施の形態と同様である。
【0124】
初めに、ステップS31を含む成膜工程を行う。ステップS31は、第1のハードマスク膜125と、第2のハードマスク膜126とを含む膜を成膜する工程であり、第1の実施の形態のステップS11の工程と同一の工程である。図5A(a)は、ステップS31の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0125】
ステップS31では、図5A(a)に示すように、バリアメタル層121を介して第1の配線122が形成され、平坦化された半導体基板120を覆うように、順次、エッチングストップ層123、絶縁膜(被エッチング層)124、第1のハードマスク膜125、第2のハードマスク膜126を成膜する。それぞれの膜の成膜方法は、第1の実施の形態のステップS11の工程と同一である。
【0126】
次に、ステップS32乃至ステップS34を含む第1の溝形成用マスクパターン形成工程を行う。第1の溝形成用マスクパターン形成工程は、第1のピッチp1を有し、第2のハードマスク124よりなるパターンであって、図5E(s)に示す溝(トレンチ)124bのパターンを形成する際のマスクとなる溝形成用マスクパターン126bを形成する工程である。
【0127】
ステップS32は、第2のピッチp2´を有し、反射防止膜(BARC膜)127を介して第1のレジスト膜128よりなる第1レジストパターン128aを形成する工程であり、第1の実施の形態におけるステップS12と同様の工程である。図5A(b)は、ステップS32の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0128】
ステップS33は、第1レジストパターン128aをエッチングマスクに用いて、反射防止膜(BARC)127及び第2のハードマスク膜126をエッチングする工程であり、第1の実施の形態におけるステップS13と同様の工程である。図5A(c)は、ステップS33の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0129】
ステップS34は、第1レジストパターン128a及び反射防止膜(BARC膜)127を除去する工程であり、第1の実施の形態におけるステップS14と同様の工程である。図5A(d)は、ステップS34の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0130】
ステップS34では、Oプラズマアッシング法を行って第1レジストパターン128a及び反射防止膜(BARC膜)127を除去する際、絶縁膜124が第1のハードマスク膜125で被覆された状態であるため、Low−k膜よりなる絶縁膜124に特性劣化及び形状劣化(プラズマダメージ)を発生させることがない。
【0131】
また、本実施の形態において、第2のピッチp2´は、第1のピッチp1の2倍であるため、図5A(d)に示すように、ステップS34で形成される第2のハードマスク膜126よりなるパターンは、第1のピッチp1で形成されるべき図5B(g)に示す溝形成用マスクパターン126bの各パターンが1つおきに形成されたパターン126aである。
【0132】
次に、ステップS35乃至ステップS37を含む第2の溝形成用マスクパターン形成工程を行う。第2の溝形成用マスクパターン形成工程は、第1の溝形成用マスクパターン形成工程において形成されたパターン126aの開口部の間に開口部が配置されるように、再度第2のハードマスク膜126よりなるパターンを形成する工程である。
【0133】
ステップS35は、第2のピッチp2´を有し、反射防止膜(BARC膜)129を介して第4のレジスト膜130よりなる第4レジストパターン130aを形成する工程であり、第1の溝形成用マスクパターン形成工程におけるステップS32と同様の工程である。図5B(e)は、ステップS35の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0134】
ステップS36は、第4のレジストパターン130aをエッチングマスクに用いて、反射防止膜(BARC)129及び第2のハードマスク膜126をエッチングする工程であり、第1の溝形成用マスクパターン形成工程におけるステップS33と同様の工程である。図5B(f)は、ステップS36の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0135】
ステップS37は、第4レジストパターン130a及び反射防止膜(BARC膜)129を除去する工程であり、第1の溝形成用マスクパターン形成工程におけるステップS34と同様の工程である。図5B(g)は、ステップS37の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0136】
ステップS37でも、Oプラズマアッシング法を行って第4レジストパターン130a及び反射防止膜(BARC膜)129を除去する際、絶縁膜124が第1のハードマスク膜125で被覆された状態であるため、Low−k膜よりなる絶縁膜124に特性劣化及び形状劣化(プラズマダメージ)を発生させることがない。
【0137】
第2のピッチp2´は第1のピッチp1の2倍であるため、第2の溝形成用マスクパターン形成工程を行うことによって、第1の溝形成用マスクパターン形成工程において形成されたパターン126aの開口部の間に開口部が配置されるようにパターンを形成することによって、第1のピッチp1を有する溝形成用マスクパターン126bを形成することができる。従って、解像限界以上の第2のピッチp2´を有するマスクを用いて溝形成用マスクパターン形成工程を2回行うことによって、解像限界以下の第1のピッチp1を有する溝形成用マスクパターン126bを形成することができる。
【0138】
次に、ステップS38乃至ステップS41を含む第1の凹部形成用マスクパターン形成工程、及びステップS42乃至ステップS45を含む第2の凹部形成用マスクパターン形成工程を行う。第1及び第2の凹部形成用マスクパターン形成工程は、第3のピッチp3を有し、第1のハードマスク膜125よりなるパターンであって、図5E(s)に示す第1の配線122と第2の配線136との間に設けられ、第1の配線122と第2の配線136とを接続する電極(ビア電極)137が形成される凹部(孔又はビア)124cを形成する際のマスクとなる凹部形成用マスクパターン125bを形成する工程であり、第1の実施の形態におけるステップS15乃至ステップS18を含む第1の凹部形成用マスクパターン形成工程、及びステップS19乃至ステップS22を含む第2の凹部形成用マスクパターン形成工程と同様である。図5C(h)乃至図5D(o)の各々は、ステップS38乃至ステップS45の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0139】
なお、ステップS39、ステップS43において、第1の有機膜131、第2の有機膜133の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件は、第1の実施の形態のステップS16において、第1の有機膜109の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件と同様にすることができる。
【0140】
第1の凹部形成用マスクパターン形成工程を行った後の半導体基板120には、図5C(k)に示すように、第2のハードマスク膜126の開口部の1つおきに対応して第1のハードマスク膜125の開口部が形成され、第4のピッチp4を有するパターン125aが形成され、その後第2の凹部形成用マスクパターン形成工程を行った後の半導体基板120には、図5D(o)に示すように、第2のハードマスク膜126の全ての開口部に対応して、第1のハードマスク膜125の開口部が形成され、第3のピッチp3を有する凹部形成用マスクパターン125bが形成される。
【0141】
次に、ステップS46乃至ステップS48を含む溝・凹部形成工程を行う。溝・凹部形成工程は、絶縁膜(被エッチング層)124をエッチングして、図5E(s)に示す第2の配線136が形成される溝(トレンチ)124bと、第1の配線122と第2の配線136との間に設けられ、第1の配線122と第2の配線136とを接続する電極(ビア電極)137が形成される凹部(孔又はビア)124cとを形成する工程であり、第1の実施の形態におけるステップS23乃至ステップS25を含む溝・凹部形成工程と同様の工程である。図5E(p)乃至図5E(r)の各々は、ステップS46乃至ステップS48の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0142】
ステップS46乃至ステップS48を含む溝・凹部形成工程を行うことによって、絶縁膜(被エッチング層)124がエッチングされることによって凹部124aを経て溝124bが形成されるとともに、ステップS46において形成した凹部124aが更にエッチングされることによって凹部124cが形成される。
【0143】
その後、図5E(s)に示すように、バリアメタル層135を成膜し、図示しないシード層を介してめっき法によりCuよりなる第2の配線136及び電極(ビア電極)137を形成し、CMP法によって平坦化することによって、第2の配線層を形成するのは、第1の実施の形態と同様である。
【0144】
以上、本実施の形態によれば、各々のハードマスク膜が溝形成用マスクパターン及び凹部形成用マスクパターンに対応するように2層のハードマスク膜を用いるため、絶縁膜(被エッチング層)がOプラズマアッシングによって受けるダメージを防止することができる。また、溝(トレンチ)を形成するためのマスクパターンを形成する溝形成用マスクパターン形成工程で、LLEプロセスを適用して微細な凹部形成用マスクパターンを形成することができる。更に、凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンを形成する凹部形成用マスクパターン形成工程で、テーパー状を有する開口部を有するパターンを用いたLLEプロセスを適用して微細な凹部形成用マスクパターンを形成することができる。その結果、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを形成する際、溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを絶縁膜(被エッチング層)に転写する転写精度を向上させることができる。
【0145】
なお、本実施の形態によれば、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部と、半導体基板上であって被エッチング層の下層に設けられる第1の配線と、溝の内部に設けられる第2の配線と、凹部の内部に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造することができる。しかし、半導体装置として必ずしも第1の配線、第2の配線、及び第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置に限定されるものではなく、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部を有する半導体装置を製造することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図6A乃至図7Dを参照し、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
【0146】
図6A及び図6Bは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図7A乃至図7Dは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図である。また、図6A乃至図6BのステップS51乃至ステップS64の各々の工程が行われた後の微細パターンの構造は、図7A(a)乃至図7D(n)の各々の断面図で示される構造に対応する。なお、図7D(o)は、その後第2の配線が形成された後の断面図である。
【0147】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、溝形成用マスクパターン形成工程を2回(第1の溝形成用マスクパターン形成工程と第2の溝形成用マスクパターン形成工程)行い、凹部形成用マスクパターン形成工程を1回(第1の凹部形成用マスクパターン形成工程)行う点において、第1の実施の形態と相違する。
【0148】
すなわち、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、溝形成用マスクパターン形成工程で、1回目のレジストパターンどうしの中間に2回目のレジストパターンを形成するLLEプロセスを行うことを特徴とする。
【0149】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図6A及び図6Bに示すように、成膜工程と、第1の溝形成用マスクパターン形成工程と、第2の溝形成用マスクパターン形成工程と、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程と、溝・凹部形成工程とを含む。成膜工程はステップS51の工程を含み、第1の溝形成用マスクパターン形成工程はステップS52乃至ステップS54の工程を含み、第2の溝形成用マスクパターン形成工程はステップS55乃至ステップS57の工程を含み、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程はステップS58乃至ステップS61の工程を含み、溝・凹部形成工程はステップS62乃至ステップS64の工程を含む。
【0150】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に設けられる第1の配線と、第1の配線より上層に設けられる第2の配線と、第1の配線と第2の配線との間に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造するための方法であり、第1の配線が設けられた後、第2の配線と電極(ビア電極)とを形成するための溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を形成する工程を含む。
【0151】
本実施の形態に係る半導体装置で、予めバリアメタル層141を介して第1の配線142が設けられた半導体基板140を準備するのは、第1の実施の形態と同様である。
【0152】
初めに、ステップS51を含む成膜工程を行う。ステップS51は、エッチングストップ層143と、絶縁膜(被エッチング層)144と、第1のハードマスク膜145と、第2のハードマスク膜146とを成膜する工程であり、第1の実施の形態のステップS11の工程と同一の工程である。図7A(a)は、ステップS51の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0153】
次に、ステップS52乃至ステップS54を含む第1の溝形成用マスクパターン形成工程、及びステップS55乃至ステップS57を含む第2の溝形成用マスクパターン形成工程を行う。第1及び第2の溝形成用マスクパターン形成工程は、第1のピッチp1を有し、第2のハードマスク146よりなるパターンであって、図7D(o)に示す第2の配線154が形成される溝(トレンチ)144bを形成する際のマスクとなる溝形成用マスクパターン146bを形成する工程であり、第2の実施の形態におけるステップS32乃至ステップS34を含む第1の溝形成用マスクパターン形成工程、及びステップS35乃至ステップS37を含む第2の溝形成用マスクパターン形成工程と同一である。図7A(b)乃至図7B(g)の各々は、ステップS52乃至ステップS57の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0154】
第1の溝形成用マスクパターン形成工程を行った後の半導体基板140には、図7A(d)に示すように第2のピッチp2´を有するパターン146aが形成され、その後第2の溝形成用マスクパターン形成工程を行った後の半導体基板140には、図7B(g)に示すように第1のピッチp1を有する溝形成用マスクパターン146bが形成される。
【0155】
本実施の形態においても、ステップS54及びステップS57では、Oプラズマアッシング法を行ってレジストパターン148a、150a及び反射防止膜(BARC膜)147、149を除去する際、絶縁膜144が第1のハードマスク膜145で被覆された状態であるため、Low−k膜よりなる絶縁膜144に特性劣化及び形状劣化(プラズマダメージ)を発生させることがない。
【0156】
次に、ステップS58乃至ステップS61を含む第1の凹部形成用マスクパターン形成工程を行う。第1の凹部形成用マスクパターン形成工程は、第3のピッチp3を有し、第1のハードマスク143よりなるパターンであって、図7D(o)に示す第1の配線142と第2の配線154との間に設けられ、第1の配線142と第2の配線154とを接続する電極(ビア電極)155が形成される凹部(孔又はビア)144cを形成する際のマスクとなる凹部形成用マスクパターン145aを形成する工程である。
【0157】
ただし、本実施の形態において、第3のピッチp3が第1のピッチp1に等しいとともに、第4のピッチp4´は第3のピッチp3に等しい。従って、1回の凹部形成用マスクパターン形成工程(第1の凹部形成用マスクパターン形成工程)を行うことにより、半導体基板140には、第2のハードマスク膜146の全ての開口部に対応して、第1のハードマスク膜145の開口部が形成される。
【0158】
ステップS58は、第1の有機膜151と、第2のレジスト膜152とを成膜し、第4のピッチp4´を有する第2のレジスト膜152よりなるパターン152aを形成する工程であり、第1の実施の形態のステップS15と同様の工程である。図7C(h)は、ステップS58の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0159】
ステップS59は、パターン152aをエッチングマスクに用いて、第1の有機膜151をエッチングして、第2レジストパターン152bを形成する工程であり、第1の実施の形態のステップS16と同様の工程である。図7C(i)は、ステップS59の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0160】
なお、ステップS59において、第1の有機膜151の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件は、第1の実施の形態のステップS16において、第1の有機膜109の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件と同様にすることができる。
【0161】
ステップS60は、第2レジストパターン152bをエッチングマスクに用いて、第1のハードマスク膜145をエッチングする工程であり、第1の実施の形態のステップS17と同様の工程である。図7C(j)は、ステップS60の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0162】
ステップS61は、第2レジストパターン152bを除去する工程であり、第1の実施の形態のステップS18と同様の工程である。図7C(k)は、ステップS18の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0163】
以上、ステップS58乃至ステップS61の工程が行われることによって、図7C(k)に示すように、第3のピッチp3を有し、第1のハードマスク膜145よりなる凹部形成用マスクパターン145aが形成される。
【0164】
次に、ステップS62乃至ステップS64を含む溝・凹部形成工程を行う。溝・凹部形成工程は、絶縁膜(被エッチング層)144をエッチングして、図7D(o)に示す第2の配線154が形成される溝(トレンチ)144bと、第1の配線142と第2の配線154との間に設けられ、第1の配線142と第2の配線154とを接続する電極(ビア電極)155が形成される凹部(孔又はビア)144cとを形成する工程であり、第1の実施の形態におけるステップS23乃至ステップS25を含む溝・凹部形成工程と同様の工程である。図7D(l)乃至図7D(n)の各々は、ステップS62乃至ステップS64の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0165】
ステップS62乃至ステップS64を含む溝・凹部形成工程を行うことによって、絶縁膜(被エッチング層)144がエッチングされることによって凹部144aを経て溝144bが形成されるとともに、ステップS62において形成した凹部144aが更にエッチングされることによって凹部144cが形成される。
【0166】
その後、図7D(o)に示すように、バリアメタル層153を成膜し、図示しないシード層を介してめっき法によりCuよりなる第2の配線154及び電極(ビア電極)155を形成し、CMP法によって平坦化することによって、第2の配線層を形成するのは、第1の実施の形態と同様である。
【0167】
以上、本実施の形態によれば、各々のハードマスク膜が溝形成用マスクパターン及び凹部形成用マスクパターンに対応するように2層のハードマスク膜を用いるため、絶縁膜(被エッチング層)がOプラズマアッシングによって受けるダメージを防止することができる。また、溝(トレンチ)を形成するためのマスクパターンを形成する溝形成用マスクパターン形成工程で、LLEプロセスを適用して微細な凹部形成用マスクパターンを形成することができる。更に、凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンを形成する凹部形成用マスクパターン形成工程で、テーパー状を有する開口部を有するパターンを用いて微細な凹部形成用マスクパターンを形成することができる。その結果、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを形成する際、溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを絶縁膜(被エッチング層)に転写する転写精度を向上させることができる。
【0168】
なお、本実施の形態によれば、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部と、半導体基板上であって被エッチング層の下層に設けられる第1の配線と、溝の内部に設けられる第2の配線と、凹部の内部に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造することができる。しかし、半導体装置として必ずしも第1の配線、第2の配線、及び第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置に限定されるものではなく、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部を有する半導体装置を製造することができる。
(第4の実施の形態)
次に、図8乃至図9Cを参照し、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
【0169】
図8は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図9A乃至図9Cは、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図である。また、図8のステップS71乃至ステップS81の各々の工程が行われた後の微細パターンの構造は、図9A(a)乃至図9C(k)の各々の断面図で示される構造に対応する。なお、図9C(l)は、その後第2の配線が形成された後の断面図である。
【0170】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、溝形成用マスクパターン形成工程を1回(第1の溝形成用マスクパターン形成工程)行い、凹部形成用マスクパターン形成工程を1回(第1の凹部形成用マスクパターン形成工程)行う点において、第1の実施の形態と相違する。
【0171】
すなわち、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、溝形成用マスクパターン形成工程及び凹部形成用マスクパターン形成工程の何れの工程においてもLLEプロセスを行わないことを特徴とする。
【0172】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図8に示すように、成膜工程と、第1の溝形成用マスクパターン形成工程と、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程と、溝・凹部形成工程とを含む。成膜工程はステップS71の工程を含み、第1の溝形成用マスクパターン形成工程はステップS72乃至ステップS74の工程を含み、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程はステップS75乃至ステップS78の工程を含み、溝・凹部形成工程はステップS79乃至ステップS81の工程を含む。
【0173】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に設けられる第1の配線と、第1の配線より上層に設けられる第2の配線と、第1の配線と第2の配線との間に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造するための方法であり、第1の配線が設けられた後、第2の配線と電極(ビア電極)とを形成するための溝(トレンチ)及び凹部(孔又はビア)を形成する工程を含む。
【0174】
本実施の形態に係る半導体装置で、予めバリアメタル層161を介して第1の配線162が設けられた半導体基板160を準備するのは、第1の実施の形態と同様である。
【0175】
初めに、ステップS71を含む成膜工程を行う。ステップS71は、エッチングストップ層163と、絶縁膜(被エッチング層)164と、第1のハードマスク膜165と、第2のハードマスク膜166とを成膜する工程であり、第1の実施の形態のステップS11の工程と同一の工程である。図9A(a)は、ステップS71の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0176】
次に、ステップS72乃至ステップS74を含む第1の溝形成用マスクパターン形成工程を行う。第1の溝形成用マスクパターン形成工程は、第1のピッチp1を有し、第2のハードマスク166よりなるパターンであって、図9C(l)に示す第2の配線172が形成される溝(トレンチ)164bを形成する際のマスクとなる溝形成用マスクパターン166aを形成する工程である。また第1の溝形成用マスクパターン形成工程は、第1の実施の形態におけるステップS12乃至ステップS14を含む第1の溝形成用マスクパターン形成工程と同一である。図9A(b)乃至図9A(d)の各々は、ステップS72乃至ステップS74の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0177】
次に、ステップS75乃至ステップS78を含む第1の凹部形成用マスクパターン形成工程を行う。第1の凹部形成用マスクパターン形成工程は、第3のピッチp3を有し、第1のハードマスク165よりなるパターンであって、図9C(l)に示す第1の配線162と第2の配線172との間に設けられ、第1の配線162と第2の配線172とを接続する電極(ビア電極)173が形成される凹部(孔又はビア)164cを形成する際のマスクとなる凹部形成用マスクパターン165aを形成する工程である。また、第1の凹部形成用マスクパターン形成工程は、第3の実施の形態におけるステップS58乃至ステップS61を含む第1の凹部形成用マスクパターン形成工程と同一である。図9B(e)乃至図9B(h)の各々は、ステップS75乃至ステップS78の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0178】
なお、ステップS76において、第1の有機膜169の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件は、第1の実施の形態のステップS16において、第1の有機膜109の開口部の側壁面をテーパー状にプラズマエッチングする際の条件と同様にすることができる。
【0179】
次に、ステップS79乃至ステップS81を含む溝・凹部形成工程を行う。溝・凹部形成工程は、絶縁膜(被エッチング層)164をエッチングして、図9C(l)に示す第2の配線172の溝(トレンチ)164bと、第1の配線162と第2の配線172との間に設けられ、第1の配線162と第2の配線172とを接続する電極(ビア電極)173が形成される凹部(孔又はビア)164cとを形成する工程であり、第1の実施の形態におけるステップS23乃至ステップS25を含む溝・凹部形成工程と同様の工程である。図9C(i)乃至図9C(k)の各々は、ステップS79乃至ステップS81の各々の工程が行われた後の半導体基板の構造を示す断面図である。
【0180】
ステップS79乃至ステップS81を含む溝・凹部形成工程を行うことによって、絶縁膜(被エッチング層)164がエッチングされることによって凹部164aを経て溝164bが形成されるとともに、凹部164cが形成される。
【0181】
その後、図9C(l)に示すように、バリアメタル層171を成膜し、図示しないシード層を介してめっき法によりCuよりなる第2の配線172及び電極(ビア電極)173を形成し、CMP法によって平坦化することによって、第2の配線層を形成するのは、第1の実施の形態と同様である。
【0182】
以上、本実施の形態によれば、各々のハードマスク膜が溝形成用マスクパターン及び凹部形成用マスクパターンに対応するように2層のハードマスク膜を用いるため、絶縁膜(被エッチング層)がOプラズマアッシングによって受けるダメージを防止することができる。また、凹部(孔又はビア)を形成するためのマスクパターンを形成する凹部形成用マスクパターン形成工程で、テーパー状を有する開口部を有するパターンを用いて微細な凹部形成用マスクパターンを形成することができる。その結果、デュアルダマシン法により解像限界以下の溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを形成する際、溝(トレンチ)のパターン及び凹部(孔又はビア)のパターンを絶縁膜(被エッチング層)に転写する転写精度を向上させることができる。
【0183】
なお、本実施の形態によれば、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部と、半導体基板上であって被エッチング層の下層に設けられる第1の配線と、溝の内部に設けられる第2の配線と、凹部の内部に設けられ、第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置を製造することができる。しかし、半導体装置として必ずしも第1の配線、第2の配線、及び第1の配線と第2の配線とを接続する電極(ビア電極)とを備える半導体装置に限定されるものではなく、半導体基板上の被エッチング層に、溝と、溝の底に設けられ、溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部を有する半導体装置を製造することができる。
【0184】
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0185】
【図1A】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図1B】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図2A】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その1)である。
【図2B】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その2)である。
【図2C】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その3)である。
【図2D】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その4)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法に使用されるエッチング装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図4A】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図4B】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図5A】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その1)である。
【図5B】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その2)である。
【図5C】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その3)である。
【図5D】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その4)である。
【図5E】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その5)である。
【図6A】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図6B】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図7A】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その1)である。
【図7B】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その2)である。
【図7C】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その3)である。
【図7D】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その4)である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
【図9A】本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その1)である。
【図9B】本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その2)である。
【図9C】本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であり、各工程における微細パターンの構造を模式的に示す断面図(その3)である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0186】
20 エッチング装置
22 処理容器(チャンバ)
23 載置台
24 シャワーヘッド
25 TMP
26 APCバルブ
27、35 高周波電源
28、36 整合器
29 下部ガス供給部
30 上部ガス供給部
31 第1のバッファ室
32 第2のバッファ室
33、34 ガス通気孔
100、120、140、160 半導体基板
101、113、121、135、141、153、161、171 バリアメタル層
102、122、142、162 第1の配線
103、123、143、163 エッチングストップ層
104、124、144、164 絶縁膜(被エッチング層)
104a、104c、124a、124c、144a、144c、164a、164c 凹部(孔又はビア)
104b、124b、144b、164b 溝(トレンチ)
105、125、145、165 第1のハードマスク膜
105a、110a、112a、125a、126a、132a、134a、146a、152a、170a パターン
105b、125b、145a、165a 凹部形成用マスクパターン
106、126、146、166 第2のハードマスク膜
106a、126b、146b、166a 溝形成用マスクパターン
107、127、129、147、149、167 反射防止膜(BARC)
108、128、148、168 第1のレジスト膜
108a、128a、148a、168a 第1レジストパターン
109、131、151、169 第1の有機膜
110、132、152、170 第2のレジスト膜
110b、132b、152b、170b 第2レジストパターン
111、133 第2の有機膜
112、134 第3のレジスト膜
112b、134b 第3レジストパターン
114、136、154、172 第2の配線
115、137、155、173 電極(ビア電極)
130、150 第4のレジスト膜
130a、150a 第4レジストパターン

p1 第1のピッチ
p2、p2´ 第2のピッチ
p3 第3のピッチ
p4、p4´ 第4のピッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上の被エッチング層に、溝と、該溝の底に設けられ、該溝の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する凹部とを備える半導体装置の製造方法において、
被エッチング層上に、順次、第1のハードマスク膜と、第2のハードマスク膜とを成膜する成膜工程と、
第1のピッチを有し、前記第2のハードマスク膜よりなるパターンであって、前記溝のパターンを形成する際のエッチングマスクとなる溝形成用マスクパターンを形成するために、前記第2のハードマスク膜上に第1のレジスト膜を成膜し、第2のピッチを有し、前記第1のレジスト膜よりなる第1レジストパターンを形成し、該第1レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第2のハードマスク膜をエッチングする第1の溝形成用マスクパターン形成工程と、
前記第1のピッチと略等しい第3のピッチを有し、前記第1のハードマスク膜よりなるパターンであって、前記凹部のパターンを形成する際のエッチングマスクとなる凹部形成用マスクパターンを形成するために、前記溝形成用マスクパターンが形成された前記第1のハードマスク膜上に、順次、第1の有機膜と、第2のレジスト膜とを成膜し、第4のピッチで設けられた開口部を有する前記第2のレジスト膜と、該第2のレジスト膜の開口部と連通し、該第2のレジスト膜の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する前記第1の有機膜とよりなる第2レジストパターンを形成し、該第2レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第1のハードマスク膜をエッチングする第1の凹部形成用マスクパターン形成工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記第4のピッチは、前記第3のピッチより大きく、
前記第1の凹部形成用マスクパターン形成工程の後、更に、順次、第2の有機膜と、第3のレジスト膜とを成膜し、前記第4のピッチで設けられた開口部を有する前記第3のレジスト膜と、該第3のレジスト膜の開口部と連通し、該第3のレジスト膜の開口部の寸法より小さい寸法の開口部を有する前記第2の有機膜とよりなる第3レジストパターンを形成し、該第3レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第1のハードマスク膜をエッチングする第2の凹部形成用マスクパターン形成工程を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第2のピッチは、前記第1のピッチより大きく、
前記第1の溝形成用マスクパターン形成工程の後、更に、第4のレジスト膜を成膜し、前記第2のピッチを有し、前記第4のレジスト膜よりなる第4レジストパターンを形成し、該第4レジストパターンをエッチングマスクに用いて、前記第2のハードマスク膜をエッチングする第2の溝形成用マスクパターン形成工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記第1のハードマスク膜よりなる前記凹部形成用マスクパターンをエッチングマスクに用いて、前記被エッチング層をエッチングした後、前記第2のハードマスク膜よりなる前記溝形成用マスクパターンをエッチングマスクに用いて、前記第1のハードマスク膜及び前記被エッチング層をエッチングすることによって、前記溝及び前記凹部を形成する溝・凹部形成工程を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記半導体装置は、前記半導体基板上であって前記被エッチング層の下層に設けられる第1の配線と、前記溝の内部に設けられる第2の配線と、前記凹部の内部に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線とを接続する電極とを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記第1の有機膜の開口部は、該開口部の側壁面がテーパー状であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記第2の有機膜の開口部は、該開口部の側壁面がテーパー状であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第1の有機膜の開口部の側壁面は、前記第1の有機膜の開口部の側壁にエッチングガスの反応生成物を付着させながらエッチングすることによって形成されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記第2の有機膜の開口部の側壁面は、前記第2の有機膜の開口部の側壁にエッチングガスの反応生成物を付着させながらエッチングすることによって形成されることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記エッチングガスは、CF及びCHFの何れか一つを含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置の製造方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−135624(P2010−135624A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311149(P2008−311149)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】