説明

検索装置及び検索プログラム

【課題】絞り込んだ検索対象の中から、所望の対象を効率的に選択する。
【解決手段】検索により絞り込んだ施設情報(候補地点)を所定の表示順に並べた場合の中央値(候補地点)を元に2分割し、最初、中央、最後の候補地点を表示する。ユーザは表示した3つ(最初、中央、最後)の候補地点に、所望の候補地点が存在する場合にはその候補地点を選択する。一方、所望の候補地点が存在しない場合には、分割された中央値よりも前側にあるか後側にあるかを、前半ボタン、後半ボタンで選択していくことで目的地の施設を絞り込んでいく。候補表示欄が5欄で253個の候補地点を順次リスト表示すると最大50回の操作が必要になるのに対し、分割表示によれば253個、6階層なので最大6回の操作で所望の候補を選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索装置及び検索プログラムに関し、例えば、文字列を入力して該当する対象を検索するものに関する。
【背景技術】
【0002】
読み等の文字列を入力することで、その入力文字列に対応した文字列を含む対象を検索する検索装置が携帯電話やナビゲーション装置などの各種分野で使用されている。
例えば、ナビゲーション装置の場合、特許文献1で提案されているように、目的地の地名・施設名などを検索する場合に、その名称の読みや、住所、電話番号等をタッチパネルから入力することで、候補地点を絞り込むようになっている。
そして、読みの入力やジャンルによる検索が完了すると、絞り込んだ候補地点を表示画面にリスト表示し、表示したリストの中に所望の施設が存在すればリストから選択し、存在しなければ1つ又はページ単位でスクロールさせることで所望の施設を探して選択するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−271084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなナビゲーション装置に適用された場合を含む検索装置では、絞り込んだ候補地点を50音順等の順番により先頭から所定件数づつ、例えば、5件づつ一覧表示している。
このため、所望の施設が絞り込んだ候補地点の最後の方の表示順位だと、何回もスクロールやページ送りの操作をしなければならなかった。特に、絞り込んだ件数が多い場合には操作回数が多くなっていた。
【0005】
リスト表示の後方に所望施設が存在する場合、先頭の表示から逆方向にスクロールやページ送りすることも可能である。
しかし、実際には、所望施設が絞り込んだ全検索対象のどの辺にあるかを認識することができないため、逆方向のスクロールやページ送りをした方が早く所望施設に到達できるのかも不明であった。
【0006】
そこで本発明は、入力文字に対応して絞り込んだ検索対象の中から、所望の対象を効率的に選択することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)前記目的を達成するために請求項1記載の発明では、文字を入力する入力手段と、前記入力手段で入力された文字に対応する対象を候補対象として絞り込む絞込手段と、前記絞り込んだ候補対象から所定の表示順で連続する候補対象群を現階層候補対象群として取得する現階層取得手段と、前記取得した現階層候補対象群から、候補対象が連続した候補対象群であって、他の候補対象群と不連続である複数の候補対象群を下階層候補対象群として特定する下階層特定手段と、前記特定した下階層候補対象群のいずれか1つを選択する下階層選択手段と、前記取得した現階層候補対象群から、前記特定した下階層候補対象群を除く候補対象を表示する候補対象表示手段と、前記表示された候補対象を選択する候補選択手段と、前記選択された候補対象を検索結果として出力する出力手段と、を備え、前記現階層取得手段は、全ての候補対象、又は、前記選択された下階層候補対象群を、現階層候補対象群として取得する、ことを特徴とする検索装置を提供する。
(2)請求項2記載の発明では、前記下階層特定手段は、前記取得した現階層候補対象群から、最初と中央の候補対象間の連続する候補対象群と、中央と最後の候補対象間の連続する候補対象群を下階層候補対象群として特定し、前記候補対象表示手段は、前記取得した現階層候補対象群の最初の候補対象と、最後の候補対象と、中央の候補対象の少なくとも3つの候補対象を表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の検索装置を提供する。
(3)請求項3記載の発明では、前記特定した各下階層候補対象群を構成する候補対象の範囲を表示する範囲表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検索装置を提供する。
(4)請求項4記載の発明では、前記下階層特定手段は、各下階層候補対象群に対応した複数の選択ボタンで構成され、前記範囲表示手段は、前記各選択ボタンに候補対象の範囲を表示する、ことを特徴とする請求項3に記載の検索装置を提供する。
(5)請求項5記載の発明では、前記候補対象表示手段は、前記現階層取得手段で取得した現階層候補対象群の候補対象数が、表示可能件数以下である場合には、全ての候補対象を表示する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の検索装置を提供する。
(6)請求項6記載の発明では、リスト表示に切り換える表示切換手段を備え、前記リスト表示への切り換えが指示された場合、前記候補対象表示手段は、前記絞り込んだ候補対象を所定の表示順でリスト表示する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の検索装置を提供する。
(7)請求項7記載の発明では、文字を入力する入力機能と、前記入力機能で入力された文字に対応する対象を候補対象として絞り込む絞込機能と、前記絞り込んだ候補対象から所定の表示順で連続する候補対象群を現階層候補対象群として取得する現階層取得機能と、前記取得した現階層候補対象群から、候補対象が連続した候補対象群であって、他の候補対象群と不連続である複数の候補対象群を下階層候補対象群として特定する下階層特定機能と、前記特定した下階層候補対象群のいずれか1つを選択する下階層選択機能と、前記取得した現階層候補対象群から、前記特定した下階層候補対象群を除く候補対象を表示する候補対象表示機能と、前記表示された候補対象を選択する候補選択機能と、前記選択された候補対象を検索結果として出力する出力機能と、をコンピュータに実現させる検索プログラムであって、前記現階層取得機能は、全ての候補対象、又は、前記選択された下階層候補対象群を、現階層候補対象群として取得する、ことを特徴とする検索プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、全ての候補対象、又は、選択された下階層候補対象群を対象として、候補対象が連続した候補対象群であって、他の候補対象群と不連続である複数の候補対象群を下階層候補対象群として特定すると共に、特定した下階層候補対象群を除く候補対象を表示し、特定した下階層候補対象群、又は表示した候補対象を選択する構成としたので、所望の検索対象の表示及び選択を効率的に行うこことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の検索装置及び検索プログラムについて、ナビゲーション装置及びナビゲーション用プログラムにおける好適な実施の形態について、図1から図11を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態では、検索により絞り込んだ施設情報(候補地点)を所定の表示順に並べた場合の中央値(候補地点)を元に2分割し、最初、中央、最後の候補地点を表示する。
ユーザは表示した3つ(最初、中央、最後)の候補地点に、所望の候補地点が存在する場合にはその候補地点を選択する。
一方、所望の候補地点が存在しない場合には、分割された中央値よりも前側にあるか後側にあるかを、前半ボタン、後半ボタンで選択していくことで目的地の施設を絞り込んでいく。
例えば、候補表示欄が5欄で253個の候補地点を順次リスト表示すると最大50回の操作が必要になる。これに対し、本実施形態の分割表示によれば、253個を階層化すると6階層となるなので、最大6回の操作で所望の候補を選択することができ、大幅な操作数減となる。
【0010】
施設一覧を表示するに当たり、該当する全ての施設の先端及び終端、中央値を表示する。
(a)先端及び終端、中央値がユーザの所望する施設である場合には、該当する施設ボタンを押下(タッチ)することで目的地として設定できる。
(b)先端及び終端、中央値に存在しない場合には中央値よりも先端側か終端側かを選択すると選択した範囲内のデータを再び(a)のように表示する。
(c)但し、表示するデータ件数が一覧表示出来る件数以下場合には、通常のリスト表示を行う。
(d)また先端、終端、中央値及びその間を示すボタンを表示しても、まだ表示領域が残る場合には、先端の次のデータを順次表示するようにしてもよい。
【0011】
(2)実施形態の詳細
図1は本実施形態の検索装置が適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
このナビゲーション装置は、車両に搭載され、この図1に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50とを備えている。
まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両がいずれの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方位を検出する手段であればよい。
【0012】
相対方位センサ12は、例えば交差点を曲がったか否かを検出するものであり、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転型の抵抗ボリューム或いは車輪部に取り付ける角度センサでもよい。
また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
【0013】
GPS(Global Positioning System)受信装置14は、人工衛星からの信号を受信する装置であり、信号の発信時刻、受信装置の位置情報、受信装置の移動速度、受信装置の進行方向など様々な情報を得ることができる。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
【0014】
データ送受信装置16は、電話回線や電波を利用して車両外部と通信をし、情報の交換を行うための装置である。
例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報に基づいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43またはスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
【0015】
この情報処理制御装置20は、以下のような構成を有している。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22はナビゲーションに関するプログラム、特に、現在位置の検出、経路の探索、表示案内などに関するナビゲーションプログラムを格納している。
センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
【0016】
RAM24は、後述する入力装置41により入力された目的地の情報、通過地点の情報等の利用者が入力した情報を記憶すると共に、利用者の入力情報に基づいてCPU21により演算された結果や、経路探索された結果、または情報記憶装置50から読み込まれた地図情報を格納するための記憶手段である。
通信インタフェース25は、現在位置検出手段10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
【0017】
第2ROM26は、ナビゲーションに関するプログラム、特に、音声案内に関するナビゲーションプログラムを格納している。
画像プロセッサ27は、CPU21で処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。
画像メモリ29は、画像プロセッサ27により処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカ44に出力する。
【0018】
入出力装置40は、利用者により目的地、通過地点、探索条件等のデータを入力する入力装置41、画像を表示するディスプレイ42、情報を印刷するプリンタ43、音声を出力するスピーカ44より構成される。入力装置41は、例えば、ディスプレイ42の表面に配置されたタッチパネル、タッチスイッチ、ジョイスティック、キースイッチ等で構成される。
ディスプレイ42には、現在地周辺の地図や、各種操作画面、目的地までの走行経路が表示される。
【0019】
情報記憶装置50は、伝送路45を介して情報処理制御装置20に接続される。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、詳細目的地データファイル58、その他のデータファイル59を格納している。
この情報記憶装置50は、一般的には、光学的記憶媒体であるDVD−ROM、CD−ROMや磁気的記憶媒体であるハードディスクなどで構成されるが、光磁気ディスク、半導体メモリなどの各種情報記憶媒体で構成してもよい。
【0020】
地図データファイル51には、全国道路地図、各地域の道路地図または住宅地図等の地図データが記憶されている。道路地図は、主要幹線道路、高速道路、細街路等の各道路と地上目標物(施設等)から構成される。住宅地図は、地上建造物等の外形を表す図形及び、道路名称等が表示される市街図である。細街路とは、例えば、国道、県道以下の道幅が所定値以下の比較的狭い道路で、「一方通行」等の交通規制情報が付加されていない道路である。
【0021】
交差点データファイル52には交差点の地理的位置座標や名称等の交差点に関するデータが、ノードデータファイル53には地図上において経路探索に利用される各ノードの地理座標データ等が、道路データファイル54には道路の位置と種類及び車線数及び各道路間の接続関係等の道路に関するデータがそれぞれ記憶されている。
また、写真データファイル55には各種施設や観光地、または主要な交差点等の視覚的表示が要求される場所を写した写真の画像データが、案内地点データファイル57には道路に設置されている案内表示板の内容や分岐点の案内等、案内が必要とされる地点の案内データが、詳細目的地データファイル58には、上記目的地データファイル56に記憶されている目的地に関する詳細なデータが、それぞれ記憶されている。
【0022】
目的地データファイル56には、主要観光地や建物、電話帳に記載されている企業・事業所等の目的地として選択可能な場所や施設等、目的地検索の対象についてのデータが記憶されている。
図2は、目的地データファイル56に記憶される目的地データ(地点情報)の内容について概念的に表したものである。
図2に示されるように、目的地データとしては、検索キー、名称、座標、電話番号、付加情報等、及び、本実施形態において使用されるキーワードが記憶される。
検索キーは目的地の「名称」の読みである。この検索キーは、入力装置41の入力単位(本実施形態ではタッチパネルの50音キー)に対応している。
座標は目的地の緯度、経度から成るx、y座標情報である。付加情報は目的地に関する詳細なデータが記憶されている。
【0023】
キーワードは、各検索項目用(名称用、住所用、ジャンル用)のキーワードがそれぞれ区別可能に保存されている。例えば、名称用のキーワードとしては、目的地「筑波大学」に対してキーワード「つくば」「だいがく」が格納され、目的地「カクドナルド 東京駅前店」の場合には、キーワード「かくどなるど」「とうきょうえき」等が格納される。
住所用、ジャンル用のキーワードも同様に、当該目的地に対応するキーワードが格納される。ここで、ジャンルとは、各目的地の階層化された分類であり、「食べる・飲む」「買う・借りる」「泊まる」「見る・遊ぶ」「車関連施設」等に分類化され、「買う・借りる」の下位層には「コンビニエンスストア」「スーパーマーケット」「ディスカウント」「デパート」等が決められており、各目的地にはどのジャンルに属しているかが予め規定、及び記憶されている。
【0024】
キーワードは、例えば、目的地の名称、住所等に所定数以上含まれている「語」がキーワードとして抽出されるが、これ以外に、「コンビニエンスストア」を意味する「こんびに」、「ゲームセンター」を意味する「げーせん」等の短縮形、省略形の語もキーワードとして作成されている。
本実施形態では、後述するように入力文字に対応して読みから絞り込まれたキーワードの表記(表示)を、入力キーとして表示するようになっている。
【0025】
各目的地データは、その表記の読みに含まれない語であっても、短縮形や愛称等がキーワードとして格納される場合がある。例えば、目的地名称「ゲームセンターコガミ ○○本社」のキーワードとして「げーむせんたー」「こがみ」「ほんしゃ」の他、短縮形の「げーせん」がキーワードとして格納される場合がある。
【0026】
このように構成されたナビゲーション装置では、次のようにして経路案内が行われる。
ナビゲーション装置は、現在位置検出装置10で現在位置を検出し、情報記憶装置50の地図データファイル51から現在位置周辺の地図情報を読み込みディスプレイ42に表示する。
そして、本実施形態による候補の分割表示処理を含む目的地設定処理により目的地が設定されると、情報処理制御装置20は、現在位置から目的地に至る走行経路の候補を複数探索(演算)し、ディスプレイ42に表示した地図上に表示し、運転者がいずれかの走行経路を選択すると、選択した走行経路をRAM24に格納することで、走行経路を取得する(走行経路取得手段)。
【0027】
なお、情報処理制御装置20は、情報処理センタに車両現在位置(又は入力された出発地)と目的地を送信し、情報処理センタで探索された目的地までの走行経路を受信することにより走行経路を取得するようにしてもよい。この場合、目的地や走行経路の通信は通信インターフェイス25を介して、無線通信により行う。
【0028】
車両が走行すると、現在位置検出装置10によって検出された現在位置を追跡することにより、経路案内を行う。
経路案内は、探索した走行経路に対応する道路データと現在位置検出装置10で検出される現在位置とのマップマッチングにより、地図上の車両位置を特定し、車両現在位置周辺の地図をディスプレイ42に表示すると共に、探索した走行経路と現在位置とを地図上に表示する。
また、探索した走行経路と現在位置との関係から、案内の必要性、すなわち直進が所定距離以上続く場合、所定の進路変更地点等の走行経路の案内、及び方面案内が必要か否か等について判断し、必要である場合にはディスプレイ42の表示及び音声による案内を実行する。
【0029】
次に、本実施形態による候補の分割表示処理を含む目的地設定処理について説明する。
図3は、入力装置41及びディスプレイ42について表したものである。
図3に示されるように、ディスプレイ42には、目的地の設定画面や現在地周辺の地図画面など各種メニュー画面を表示すると共に、表示画面(ディスプレイ)上には、指で直接触れることでポインティングすることができるタッチパネルが設けられている。ユーザがディスプレイ42の各画面に表示されているボタン等をタッチすると、当該ボタンに対応する情報がタッチパネルで検出されてナビゲーション装置1に入力することができるようになっている。
ディスプレイ42の外周縁には、入力装置41の固定枠が配置され、固定枠の上部領域には、物理的に存在する押しボタン(ハードキー)によって構成された目的地設定キー411と、現在地周辺の地図画面を表示させるための地図キー412が設けられている。
【0030】
目的地設定キー411は、目的地や経由地点など(以下、目的地とする)を設定するための文字列入力画面を表示させるためのキーである。
この目的地設定キー411が選択されると、本実施形態による目的地設定処理が行われる。なお、本実施形態による目的地設定処理により設定される目的地は、経路探索に使用されるほか、決定した目的地や、現在地周辺の候補目的地を地図画面上に表示する場合に使用される。
【0031】
図3のディスプレイ42は、文字列入力画面が表示された状態の画面について表示されている。
この文字列入力画面では、キーワード欄421、入力キーボード422、入力文字欄423、候補件数欄424、修正キー425、戻るキー426、完了キー427、次ワードキー428が表示される。
キーワード欄421には、入力文字に従って絞り込まれたキーワード(関連キーワードを含む)が表示される。キーワード欄421に表示されるキーワードは、入力キーとして表示され、表示されたキーワードをタッチすることで当該キーワードを選択することができるようになっている。なお、キーワードと関連キーワードとは区別して表示される。
キーワード欄421は、名称用、住所用、ジャンル用の各キーワード欄421が存在し、それぞれ、名称タブ421a、住所タブ421b、ジャンルタブ421cを選択することで、選択タブに対応するキーワード欄421と絞り込まれているキーワードとが最上位に表示される。
【0032】
入力キーボード422は、50音を入力するための各キーから構成されている。なお、テンキーや機能キーを表示するようにしてもよい。
入力文字欄423は、入力キーボード422による入力文字や、キーワード欄421から選択されたキーワードが表示される。入力文字とキーワードとは区別可能に表示され、候補件数欄424には、入力文字欄423に表示される入力文字やキーワードにより絞り込まれた候補地点(目的地データ)の件数が表示される。
【0033】
修正キー425は入力文字や選択したキーワードを修正する場合のキー、戻るキー426は最後の操作の前の状態に戻すためのキーである。
完了キー427は、入力文字やキーワードを確定させ、文字の入力やキーワードの選択によって絞り込まれた目的地の候補地点を分割表示するためのキーである。
次ワードキー428は、入力文字欄423に表示された入力済みの文字で検索文字の入力を終わらせ(検索文字として指定し)、及び次に別の検索文字を入力する場合のキーである。
【0034】
次に、図3の文字列入力画面において、ユーザが文字列を入力した後に完了キー427を選択した場合の、候補の分割表示処理について説明する。
以下の説明では、文字列入力画面において文字列「とすにー」の入力後、完了キー4227が選択された場合を例に説明する。
図4は、入力文字列「とすにー」に対応して検索された候補地点(目的地データ)について例示したものである。
この図4(a)に例示するように、情報処理制御装置20は、入力文字「とすにー」に対応する候補地点として目的地データファイル56から候補地点「トスニー」から「トスニーリゾートイン」までの25件を絞り込み、RAM24に記憶する。
【0035】
なお本実施形態では、候補地点の絞り込みは、完了キー427が選択された時点で行うようになっているが、文字が入力される毎に順次絞り込みを行うようにしてもよい。
すなわち、「と」が入力された時点で目的地データファイル56から「と」を含む候補地点を絞り込みRAM24に記憶する。そして、さらに「す」が入力された時点で、「と」に対応してRAM24に記憶した候補地点の中から更に「とす」に対応する候補地点を絞り込みRAM24に記憶する。以下同様に文字の入力毎に順次絞りこみとRAM24の記憶を行う。
この場合、完了キー427の選択は、入力された文字に対応して既に絞り込まれ、RAM24に記憶された候補地点を対象として、候補表示処理の開始を意味することになる。
【0036】
情報処理制御装置20は、候補地点を分割表示するために、絞り込んだ候補地点を並び順に従って、次の規則に従って階層化を行う。
いま、第n階層に対応する候補地点群として、p個の候補地点K1〜Kpが存在するものとする。
この場合、情報処理制御装置20は、最初の候補地点K1、最後の候補地点Kp、及び中央の候補地点Kqを第1階層で表示する候補地点に設定する。
ここで、qは、pが偶数の場合にはq=p/2で、pが奇数の場合にはq=(p+1)/2である。なお、pが偶数の場合、q=(p/2)+1としてもよい。
【0037】
このように第n階層におけるp個の候補地点を、中央の候補地点Kqで2分割し、前半と後半の両候補地点群(第n階層の表示対象を除いた、K2〜Kq−1と、Kq+1〜Kp−1)を、第n+1階層の候補地点群に設定する。この設定した第n+1階層の候補地点群の数を改めてpとして、n+1階層の候補地点3つの設定と、中央の候補地点Kqによる2分割を繰り返す。
即ち、第1階層で表示対象とならない候補地点K2〜候補地点Kq−1までの数をpとして同様に第2階層で表示する3つの候補地点の設定と2分割を行う。また、第1階層で表示対象とならない候補地点Kq+1〜候補地点p−1までの数をpとして同様に第2階層で表示する3つの候補地点の設定と、2分割を行う。
同様にして、第3階層、第4階層…第m階層の各階層で表示対象となる各候補地点の設定と2分割を行う。
【0038】
各候補地点群の数、即ち候補地点K2〜候補地点Kq−1の数、候補地点Kq+1〜候補地点p−1の数が、候補地点の表示可能数s(本実施形態ではs=5)以下となった場合、当該候補地点K2〜候補地点Kq−1、候補地点Kq+1〜候補地点p−1を最下層とする。
この最下層の候補地点群に対しては、最初の候補地点K1、最後の候補地点Kp、及び中央の候補地点Kqを表示する分割表示ではなく、所定の表示順(例えば、50音順、現在位置からの距離が近い順等)に一覧表示するリスト表示となる。
【0039】
なお、本実施形態では所定の表示順として50音順を採用するが、表示順として距離が近い順とする場合には、後述する各候補地点欄内に、又は各候補地点欄に対応させて、現在位置からの距離を表示する。ユーザは表示された距離表示を参考に、2分割表示した中央の候補地点までの距離よりも近いか遠いかにより、前半ボタン、後半ボタン(後述)を選択することになる。
【0040】
以上の階層化規則に従って、図4(a)の候補地点25件を階層化した状態を表したものが図4(b)である。
この図4(b)に示されるように、情報処理制御装置20は、全25件の候補地点のうち、最初の候補地点「トスニー」、最後の候補地点「トスニーリゾートイン」、中央の候補地点「トスニーストア岡山」を第1階層に設定することで、全候補地点を中央の候補地点「トスニーストア岡山」で2分割する。
【0041】
そして、情報処理制御装置20は、中央の候補地点よりも前方(最初の候補地点側)11個の候補地点群に対して、中央の候補地点「トスニー平面駐車場」で2分割し、この中央の候補地点と、最初の候補地点「トスニーアンバサダー」、最後の候補地点「トスニーストア梅田」を第2階層の表示対象として設定する。
設定した表示対象は、第1階層の候補地点表示画面(後述)において、中央の候補地点よりも前方の候補地点群を選択する前半ボタン(後述)が押下された場合の、第2階層の候補地点として表示される。
【0042】
また、情報処理制御装置20は、中央の候補地点よりも後方(最後の候補地点側)11個の候補地点群に対して、中央の候補地点「トスニーストア福岡」で2分割し、この中央の候補地点と、最初の候補地点「トスニーストア郡山」、最後の候補地点「トスニーランドホテル」を、第2階層の第2表示対象として設定する。
設定した表示対象は、第1階層の候補地点表示画面(後述)において、中央の候補地点よりも後方の候補地点群を選択する後半ボタン(後述)が押下された場合の、第2階層の候補地点として表示される。
【0043】
そして情報処理制御装置20は、第2階層における各中央の候補地点「トスニー平面駐車場」と「トスニーストア福岡」で分割された第3階層の各候補群の数が、候補地点の表示可能数s(本実施形態ではs=5)以下となるので、各候補群「トスニー英語教室」〜「トスニーシー駅」、「トスニーホテルミラコ」〜「トスニーストア池袋」、…をそれぞれ第3階層(最下層)で表示する候補地点として設定する。
【0044】
以上のように、絞り込んだ全候補地点に対する階層化が完了すると、情報処理制御装置20は、候補地点表示画面60に第1階層に設定された候補地点を分割表示する。
図5は、分割表示された候補地点表示画面60を表した図である。
最初に、候補地点表示画面60で表示される各ボタンや表示欄について説明する。
【0045】
候補地点表示画面60において、入力文字列表示欄61は、文字列入力画面(図3)で確定した入力文字列を表示する欄である。図5の例では、入力文字列として「とすにー」が表示されている。
エリア入力欄62は、入力文字列に対応して、地点名称を検索する(絞り込む)際の、検索エリアを設定する欄である。エリアには、例えば、デフォルトに設定されている「全エリア」や、都道府県を検索エリアとする「愛知県」、「東京都」、…などがある。
【0046】
情報処理制御装置20は、目的地データファイル56に記憶されている全地点のうち、ここで選択されているエリアに含まれる候補地点を絞り込むことになる。但し、「全エリア」が選択されている場合には、エリアによる絞り込みを行わない。
エリア修正ボタン73は、エリア入力欄62に設定された検索エリアを変更する際にタッチするボタンである。エリア修正ボタン73をタッチすると、選択可能な各エリアが表示され、そこから何れかのエリアを選択することで、エリア入力欄62に設定されている検索エリアを変更することが可能となる。
【0047】
ジャンル入力欄64は、入力文字列に対応して、地点名称を検索するジャンルを設定する欄である。ジャンルには、例えば、デフォルトに設定されている「全ジャンル」、「レストラン」、「ホテル」、…などがある。
情報処理制御装置20は、目的地データファイル56に記憶されている全地点のうち、ここで選択されているジャンルに含まれる候補地点を絞り込むことになる。但し、「全ジャンル」が選択されている場合には、ジャンルによる絞り込みを行わない。
ジャンル修正ボタン63は、ジャンル入力欄64に設定された検索ジャンルを変更する際にタッチするボタンである。ジャンル修正ボタン63をタッチすると、選択可能な各ジャンルが表示され、そこから何れかのジャンルを選択することで、ジャンル入力欄64に設定されている検索ジャンルを変更することが可能となる。
【0048】
以上のように、ナビゲーション装置1は、エリアとジャンルを用いて、絞り込みを行うことで、候補地点の数を減らすことができるようになっている。
【0049】
件数表示欄65には、入力文字(及び、エリア、ジャンル)に対応して検索された(絞り込まれた)地点名称の件数が表示される。図5(a)の例では、図4(a)に例示した絞り込み結果に対応して25件と表示されている。
【0050】
候補地点欄81〜85は、絞り込まれた候補地点を表示す欄で、候補表示手段として機能する。
候補地点表示画面60で表示される各階層に対して設定された、最初の候補地点が最上段の候補地点欄81に表示され、中央の候補地点が中央の候補地点欄83に表示され、最後の候補地点が最下段の候補地点欄85に表示される。
図5(a)は、入力文字列「とすにー」に対応して絞り込まれた25件の候補地点(図4(a)参照)の第1階層につての候補地点表示画面なので、各候補地点81、83、85には、それぞれ候補地点「トスニー」、「トスニーストア岡山」、「トスニーリゾートイン」が表示されている。
【0051】
候補地点欄81と83、候補地点欄83と84の間に挟まれた候補地点欄82と84は、最下層の場合には候補地点が表示される。
また、最下層よりも上位階層の場合、候補地点欄82、84は、中央の候補地点で2分割された候補地点群の前半を選択する前半ボタン、後半を選択する後半ボタンとして機能する。以下の説明で、前半ボタン、後半ボタンとして機能する場合の候補地点83、84は、前半ボタン82、後半ボタン84として説明する。
前半ボタン82には、最初の候補地点「トスニー」と、中央の候補地点「トスニーストア岡山」の間にある前半候補群の選択が可能であることを表すための範囲表示として「 トスニー<トスニーストア岡山」が表示される。
後半ボタン84には、中央の候補地点「トスニーストア岡山」と、最後の候補地点「トスニーリゾートイン」の間にある後半候補群の選択が可能であることを表すための範囲表示として「 トスニーストア岡山<トスニーリゾートイン」が表示される。
【0052】
このように、前半ボタン82、後半ボタン84は、下階層特定手段、選択ボタン、範囲表示手段として機能する。
そして、下階層特定手段、選択ボタンとしての前半ボタン82、後半ボタン84は、絞り込まれた全候補地点を対象として所定の表示順に並べた場合の順序において、分割表示の対象として設定された各候補地点が連続しない候補地点間に配設する。
【0053】
両候補群の範囲表示は、候補地点欄81、83、85における候補地点の表示位置よりも、所定文字数(表示では2文字)分後方から開始するように表示される。すなわち、範囲表示は所定文字数の空白の後に表示するようになっている。
これにより、ユーザが候補地点の表示と範囲表示とを区別しやすくなる。
【0054】
各候補地点欄81〜85は、その欄に表示されている候補地点を選択する候補選択手段としても機能し、タッチされた候補地点欄に表示されている地点が目的地として設定される。
なお、候補地点欄が選択された場合に、詳細画面に遷移し、選択された候補地点に対応する地点情報を地点情報データファイル58から読み出して表示し、この詳細画面で決定ボタンが選択された場合に当該地点を目的地に設定するようにしてもよい。
【0055】
また前半ボタン82と後半ボタン83は、選択されたボタンの範囲表示に対応する候補地点群に基づく1つ下層の候補地点表示画面に遷移するボタンである。
【0056】
上位ボタン90は、候補地点表示画面において分割表示されている現在の階層の1つ上の階層に移行して表示するためのボタンである。下の階層に移行して表示する場合には、前半ボタン82又は後半ボタン84をタッチする。
上位ボタン90は、最上位階層である第1階層の分割表示を行う場合には、非アクティブ表示にし、選択できない状態を区別して表示するようにしてもよい。
【0057】
前ボタン74、次ボタン77は、現在の表示が分割表示である場合、現在表示されている階層と同一階層で、1つ前、1つ後ろ(50音順等の所定の表示順の最初側、最後側)の候補地点群に対する分割表示に移行して表示するためのボタンである。
前ボタン74、次ボタン77は、現在の表示が候補地点を一覧表示するリスト表示である場合、各候補地点欄81〜85に表示される候補地点を1件ずつスクロールアップ、スクロールダウンするためのボタンである。
【0058】
ページボタン75、76は、現在の表示がリスト表示である場合、各候補地点81〜85に表示されている候補地点をページ単位(候補地点の表示可能数s単位で、本実施形態では5件単位)でスクロールアップ、スクロールダウンするためのボタンである。
ページボタン75、76は、現在の表示が分割表示である場合には、リスト表示に切り替える切り替え手段としても機能する。リスト表示から分割表示への切り替えは、ページボタン75、76のダブルクリック(所定時間内での連続2回のタッチ)により行う。 但し、分割表示とリスト表示相互の切り替えを行う専用の表示切り替えボタンを配置するようにしてもよい。
【0059】
以上のように構成された候補地点表示画面60における図5(a)以降の画面遷移について説明する。
図5(a)の候補地点表示画面60において、候補地点欄81、83、85のいずれかがタッチされると、情報処理制御装置20は、タッチ箇所に表示されている候補地点を目的地として確定する。以降、ユーザの指示に応じて、確定した目的地を中心とする地図をディスプレイ42に表示したり、現在位置から目的地までの走行経路を探索したりする。
【0060】
候補地点欄81、83、85に表示された候補地点に希望する地点が存在せず、ユーザによって前半ボタン82がタッチされると、情報処理制御装置20は、第2階層(現在の階層よりも1つ下の階層)の候補地点表示画面60に遷移し、図5(b)に示すように、中央の候補地点「トスニーストア岡山」よりも前側にリストされている候補地点群の分割表示をする。
すなわち、情報処理制御装置20は、タッチされた前半ボタン82に表示されている候補地点「トスニー」と「トスニーストア岡山」間に存在する候補地点群に対して設定された第2階層の分割表示として、最初の候補地点「トスニーアンバダサー」、最後の候補地点「トスニーストア梅田」、及び中央の候補地点「トスニー平面駐車場」を、それぞれ候補地点欄81、85、83に表示する。
【0061】
そして、情報処理制御装置20は、次の第3階層を選択するための前方ボタン82の範囲表示として「 トスニーアンバダサー<トスニー平面駐車場」を表示し、後方ボタン84の範囲表示として「 トスニー平面駐車場<トスニーストア梅田」を表示する。
【0062】
図5(b)に示した第2階層の候補地点表示画面60において、上位ボタン90が選択されると、情報処理制御装置20は、1つ上の階層である第1階層の分割表示(図5(a)参照)に戻る。
一方、次ボタン77が選択されると、情報処理制御装置20は、現在と同一階層である第2階層の1つ後ろの候補地点群に対する分割表示に移行し、最初の候補地点「トスニーストア郡山」、最後の候補地点「トスニーランドホテル」、及び中央の候補地点「トスニーストア福岡」を、それぞれ候補地点欄81、85、83に表示する。
【0063】
次ページボタン76が選択されると、情報処理制御装置20は、分割表示からリスト表示に切り替え、最後の候補地点「トスニーストア梅田」の次の候補地点「トスニーストア岡山」(図4参照)から「トスニーストア名古屋」までの5件の候補地点をリスト表示する。
【0064】
図5(b)の候補地点表示画面60において、前半ボタン82が選択されると、情報処理制御装置20は、図6(c)に示す第3階層の候補地点表示画面60に遷移し、中央の候補地点「トスニー平面駐車場」よりも前側にリストされている第3階層の候補地点群を分割表示する。
この第3階層は最下層なので、情報処理制御装置20は、画面表示を分割表示からリスト表示に切り替え、タッチされた前半ボタン82に対応して設定された第3階層の各地点候補「トスニー英語教室」「トスニー・オンアイス」「トスニーシー」「トスニーシー駅」をそれぞれ候補地点欄81〜84に表示する。
図6(c)に示すように、この候補地点群で設定されている候補地点は4つなので(図4(b)参照)、候補地点欄85は空欄になっている。
【0065】
一方、図5(b)の候補地点表示画面60において、後半ボタン84が選択されると、情報処理制御装置20は、図6(d)に示す候補地点表示画面60に遷移し、中央の候補地点「トスニー平面駐車場」よりも後側にリストされている第3階層の候補地点群を分割表示する。この第3階層も最下層なので、情報処理制御装置20は、リスト表示に切り替えて、設定されている4つの地点候補「トスニーホテルミラコ」「トスニー立体駐車場」「トスニーストアアクア」「トスニーストア池袋」をそれぞれ候補地点欄81〜84に表示する。
【0066】
図7(a)は、第2階層の後側の候補地点群を分割表示した候補地点表示画面60を表したものである。
情報処理制御装置20は、図5(a)に示した第1階層の候補地点画面表示60において、後半ボタン84が選択された場合に図7(e)の候補地点画面60を表示する。
また、情報処理制御装置20は、図5(b)に示した候補地点表示画面、即ち、図5(a)で分割する候補地点群と同一階層(第2階層)で1つ前側の候補地点群を分割表示した候補地点表示画面60において、前ボタン74が選択された場合にも、図7(e)の候補地点画面60を表示する。
同様に、情報処理制御装置20は、図4に例示した現在説明中の候補地点の場合には存在しないが、図5(a)で分割する候補地点群と同一階層(第2階層)で1つ後側の候補地点群が存在する場合には、その候補地点表示画面60の後ボタン75が選択された場合にも、図7(e)の候補地点表示画面60を表示する。
【0067】
この図7(e)に示す第2階層の候補地点表示画面60において後半ボタン84が選択されると、情報処理制御装置20は、図7(f)の候補地点画面60に遷移する。
上述したように1つ下の階層である第3階層は最下層なので、情報処理制御装置20は、分割表示からリスト表示に切り換えて、選択された後半ボタン84に対応する候補地点群の各候補地点を候補地点欄81〜85にリスト表示する。
【0068】
なお、上述したように、第3階層(最下層)をリスト表示した図6(c)、(d)の候補地点表示画面では、その候補地点群に対して設定されている候補地点が4つなので(図4(b)参照)、5番目の候補地点欄85は空欄になっている。
これに対して、最下層の候補地点群の数が、候補地点の表示可能数s(本実施形態ではs=5)よりも少ない場合、図7(f)に示したように、当該候補地点群「トスニーストア町田」〜「トスニーランド駅」に続く次の候補地点「トスニーランドホテル」までをリスト表示するようにしてもよい。また、当該候補地点群の前の候補地点「トスニーストア福岡」からリスト表示するようにしてもよい。
図5(c)のように空欄表示とするか、図7(f)のように前又は後の候補地点を表示するかについては、何れを採用してもよく、また、何れか一方をデフォルトとして設定しておきユーザの選択で他方に変更できるようにしてもよい。
【0069】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明ではこれに限定されるものではなく、請求項に記載した範囲で他の実施形態や変形例を採用することが可能である。
例えば、説明した実施形態では、候補地点表示画面60で表示可能な候補地点欄の数sがs=5の場合について説明した。そして、この表示可能な候補地点欄の数sに対応して、前半ボタン82、後半ボタン84による2欄分を引いた(s−2)欄(本実施形態では3欄)分の候補地点3つを設定することで、図4(b)に示す階層化を行った。
これに対して、候補地点表示画面60の画面サイズに応じて、表示可能な候補地点欄sを他の数としてもよい。
【0070】
図8は、候補地点欄の数s=7の場合の、図4(a)の候補地点25件を階層化した状態を表したものである。
図9(a)、(a)は、図8(a)、(b)に対応する第1階層を分割表示した候補地点表示画面60を表したものである。
【0071】
まず、図8(a)と図9(a)に示した、第1変形例について説明する。
この第1変形例の場合、情報処理制御装置20は、対象となる候補地点群をp件、候補地点欄の数sとした場合、対象候補地点群の最初から3番目(最初から(s−4)番目)の候補地点K1〜K3と、最後の候補地点Kpを分割表示する候補地点に設定する。
更に情報処理制御装置20は、候補地点K4〜Kp−1の中央の候補地点Krを設定する。この場合のrはq+1で、qは実施形態で説明した値である。
【0072】
その結果、図4(a)に示した25件の候補地点の場合、図8(a)示すように、最初の3候補地点「トスニー」「トスニーアンバダサー」「トスニー英語教室」と、中央の候補地点「トスニーストア郡山」と、最後の候補地点「トスニーリゾートイン」の5件が、第1階層で分割表示する候補地点に設定される。
さらに、第1階層の前側、「トスニー英語教室」と「トスニーストア郡山」間の候補地点群に対して、最初の3候補地点「トスニー・オンアイス」「トスニーシー」「トスニーシー駅」と、中央の候補地点「トスニー立体駐車場」と、最後の候補地点「トスニーストア岡山」の5件が、第2階層で分割表示する候補地点に設定される。
また、第2階層の前側、「トスニーシー駅」と「トスニー立体駐車場」間の候補地点群「トスニー平面駐車場」「トスニーホテルミラコ」が、第3階層でリスト表示する候補地点に設定される。
第2、第3階層の候補地点群に対しても図8(a)に示すように、同様に各候補地点群が設定される。
【0073】
そして、図9(a)に示すように、第1階層に設定された各候補地点が候補地点欄81〜83、85、87に表示さる。
また、連続しない候補地点の間(候補地点「トスニー英語教室」「トスニーストア郡山」間と、候補地点「トスニーストア郡山」「トスニーリゾートイン」間)の候補地点欄84と候補地点86を、それぞれ前半ボタン84、後半ボタン86とし、範囲表示を行う。
【0074】
このように第1変形例によれば、s−4件(sは表示可能数)の候補地点をまとめて候補地点欄81から順に表示することで、候補地点を連続して表示する通常のリスト表示としての機能を合わせ持つことで、一覧することができる。
ここでs−4件の4件は、前半ボタン、後半ボタン、中央の候補地点、最後の候補地点の4件である。
また、後述する第2変形例を含め、分割表示において5件の検索候補を表示するので、階層数を少なくすることができ、最下層までの操作回数を少なくすることができる。
【0075】
次に図8(a)と図9(b)に示した第2変形例について説明する。
この第1、第2変形例では、説明した実施形態よりも候補地点欄の数が2つ多く、表示可能な候補地点も2件増えている。そして第1変形例では、増えた2つの候補地点を、最初の候補地点K1に続くK2、K3とした。
これに対して第2変形例では、増えた2つの候補地点を最初の候補地点K1に続くK2と、最後の候補地点Kpの1つ前のKp−1とする。
【0076】
この第2変形例の場合、情報処理制御装置20は、実施形態と同様にして、中央の候補地点Kqを設定する。
即ち、対象となる候補地点群の数をpとした場合、pが偶数の場合にはq=p/2、又はq=(p/2)+1で、pが奇数の場合にはq=(p+1)/2として候補地点Kqを設定する。
更に、情報処理制御装置20は、対象候補地点群における最初とその次の候補地点K1、K2と、最後とその1つ前の候補地点Kp、Kp−1を分割表示する候補地点に設定する。
【0077】
その結果、図4(a)に示した25件の候補地点の場合、図8(b)示すように、最初の2候補地点「トスニー」「トスニーアンバダサー」と、中央の候補地点「トスニーストア岡山」と、最後の2候補地点「トスニーランドホテル」「トスニーリゾートイン」の5件が、第1階層で分割表示する候補地点に設定される。
さらに、第1階層の前側、「トスニーアンバダサー」と「トスニーストア岡山」間の候補地点群に対して、最初の2候補地点「トスニー英語教室」「トスニー・オンアイス」と、中央の候補地点「トスニーホテルミラコ」と、最後の2候補地点「トスニーストア池袋」「トスニーストア梅田」の5件が、第2階層で分割表示する候補地点に設定される。
また、第2階層の前側、「トスニー・オンアイス」と「トスニーホテルミラコ」間の候補地点群「トスニーシー」「トスニーシー駅」「トスニー平面駐車場」が、第3階層でリスト表示する候補地点に設定される。
第2、第3階層の候補地点群に対しても図8(b)に示すように、同様に各候補地点群が設定される。
【0078】
そして、図9(b)に示すように、第1階層に設定された各候補地点が候補地点欄81、82、84、86、87に表示さる。
また、連続しない候補地点の間(候補地点「トスニーアンバダサー」「トスニーストア岡山」間と、候補地点「トスニーストア岡山」「トスニーランドホテル」間)の候補地点欄83と候補地点85を、それぞれ前半ボタン83、後半ボタン85とし、範囲表示を行う。
【0079】
次に、下階層特定手段、選択ボタンとして機能する前半ボタン82、後半ボタン84における範囲表示に関する変形例について図10、図11を参照して説明する。
図10(a)は、前半ボタン82と後半ボタン84の表記で候補地点の範囲を表すために、説明した実施形態では「<」を使用したのに対して、この変形例では「〜」を使用することで、ユーザは「から」とよむことで範囲表示であることが認識しやすくなる。
すなわち、最初の候補地点K1、中央の候補地点Kq、最後の候補地点Kpに対して、前半ボタン82に「 K1〜Kq」と表示し、後半ボタン84に「 Kq〜Kp」と表示する。その結果、図10(a)に示すように、前半ボタン82には、「 トスニー〜トスニーストア岡山」と表示され、後半ボタン84には「 トスニーストア岡山〜トスニーリゾー」と表示される。
【0080】
図10(a)の例では、前、後半ボタン82、84の範囲表示は、最初の2文字分の空白の後に「最初側の候補地点の表示〜最後側の候補地点の表示」を表示する場合、すなわち、「 K1〜Kq」「 Kq〜Kp」と表示する場合について説明した。
その結果、図10(a)の後半ボタンのように、最後側の候補地点「トスニーリゾートイン」であるのに対して「トスニーリゾー」までの表示になっている。
そこで、図10(b)に示すように、前、後半ボタン82、84の表示可能文字数(前の空白2文字分を除いた表示可能文字数の中央に範囲を示す「〜」を表示することで、「〜」の後側に表示される候補地点の表記が短くなることを防止し、必ず所定文字数(図10(b)の例では8文字)表示されるようにしている。
但し、「〜」前の候補地点が所定文字数よりも少ない場合、又は、前の候補地点が所定文字数よりも少なくて後の候補地点が所定文字数よりも多い場合には、「〜」の文字を前詰めし、前の候補地点に続けて表示することでより多くの文字を表示することができる。
なお、「〜」に代えて、横棒の両端に矢頭が表示された左右矢印(後述する図11(d)の矢印を横にした矢印)を使用するようにしてもよい。
【0081】
なお、図10(a)、(b)に示した変形例では、前、後半ボタン82、84の範囲表示として、「〜」の前後に、最初の候補地点K1、中央の候補地点Kq、最後の候補地点Kpを表示する場合について説明した。
これに対して、前、後半ボタン82、84を選択した場合に、実際に表示される候補地点を「〜」の前後に表示するようにしてもよい。
すなわち、前半ボタン82を「 K2〜Kq−1」と表示し、後半ボタン84を「 Kq+1〜Kp−1」と表示するようにしてもよい。
その結果、表示可能文字数=10であれば、前半ボタン82の表示は「 トスニーアンバダサー〜トスニーストア梅田」となり、後半ボタン84の表示は「 トスニーストア郡山〜トスニーランドホテル」(図10(a)の例の表示形式の場合)となる。
このように、前、後半ボタン82、84を選択した場合に表示され選択可能な候補地点が表示されることで、全候補地点欄の数sと同数の候補地点を表示することができる。
【0082】
図10(c)と図11(d)は、範囲表示として、範囲を表す記号を表示して、候補地点を表示しない場合の例である。
図10(c)は「〜」を縦にした表示で、図11(d)は上下矢印による表示である。
このように、候補地点を表示せずに記号だけの表示とすることで、候補地点を選択するためのボタン(候補地点欄81、83、85)と、範囲選択をするための前、後半ボタン82、84の区別が容易になる。
【0083】
図11(e)は、候補地点欄に候補番号と候補地点を表示し、前、後半ボタンの範囲表示として候補地点番号と記号を表示するようにしたものである。
図11(e)の例では、範囲を表す候補地点として、図10(a)、(b)で説明した変形例の更に変形で説明したように、前、後半ボタンを選択した場合に、実際に表示される候補地点の候補番号を表示し、範囲を示す記号として「〜」を使用した場合の例である。
ここで、候補番号は、図4(a)で例示したように、入力文字列に対応して絞り込まれた全候補地点を、所定の表示順(50音順等)で並べた場合の順番が採用される。
【0084】
なお、候補地点表示画面60で表示される各候補地点毎に候補番号を付し、前、後半ボタン、又は範囲選択ボタンには、各ボタンの前後に表示されている候補地点の候補番号を表示するようにしてもよい。
例えば、最初の候補地点を「(1)K1」、中央の候補地点を「(2)Kq」、最後の候補地点を「(3)Kp」と表示し、前半ボタン82を「(1)〜(2)」、後半ボタン84を「(2)〜(3)」と表示する。
この場合、図11(e)に示した例を含めて、前、後半ボタンの表示として、1又は複数の空白の後に、候補番号を記載するようにしてもよい。
【0085】
また、記号「〜」に代えて、図10(c)、図11(d)及びその変形例として説明した記号を使用するようにしてもよい。
【0086】
以上説明した実施形態及び各変形例では、下階層特定手段(前半ボタン82、後半ボタン84)として、候補地点欄を使用する場合について説明した。すなわち、実施形態では、候補地点欄82、84を、図9(a)の例では候補地点欄84、86を、図9(b)の例では候補地点欄83、85をそれぞれ前半ボタン、後半ボタンとして機能させる場合について説明した。
これに対して、図11(f)に示すように、下階層特定手段としての前半ボタン88、後半ボタン89を、候補地点欄81〜85とは別個に配設するようにしてもよい。
これにより、全候補地点欄の数sと同数の候補地点を表示することができる。
この場合、下階層特定手段を独立させた分だけ(図11(f)の例では2件分)候補地点欄に表示する件数が増加することになるので、2分割表示のための階層化は、候補地点を5件設定する場合の例である、図8(a)、又は(b)の方法による。なお、図11(f)は、図8(b)の方法で階層化した場合に対応した表示である。
【0087】
また説明した実施形態では2分割の場合について説明したが、t分割(t=3以上)としてもよい。
いま、候補地点表示画面60に表示可能な候補表示欄の数をs欄、分割数をtとした場合、情報処理制御装置20は、候補地点と、範囲指定ボタン(前半ボタン82、後半ボタン84に相当する)を次のように設定する。
即ち、t分割の場合、t個の範囲指定ボタンH1〜Ht(前半ボタン82、後半ボタン84に対応)が必要となるので、(s−t)個の候補地点を設定する。そして、最初の候補地点K1と最後の候補地点Kpの他に、第1〜第(s−t−2)の中央候補地点Kq1〜Kq(s−t−2)を表示する。
そして、最初の範囲指定ボタンH1の前側(所定の表示順の最初側)と、最後の範囲指定ボタンHtの後側、及び、各範囲指定ボタンH1〜Htの間に、1つ以上の候補地点を表示する。
【0088】
また、説明した実施形態では、入力文字を含むキーワード表示することで検索する文字を効率的に入力する場合について説明したが、キーワードを使用しないことも可能である。
【0089】
説明した実施形態では、文字列入力画面(図3)で完了キー427がタッチされた場合に、RAM24に記憶した全候補地点について、図4(b)に示すように第1階層から最下層までの階層化を行う場合について説明した。
これに対して、情報処理制御装置20は、完了キー427のタッチにより第1階層の候補地点を設定し、第2階層以下の候補地点の設定は前半ボタン82又は後半ボタン84が選択される毎に、選択ボタンに対応する候補地点群の候補地点を設定するようにしてもよい。
【0090】
また、説明した実施形態では、日本国内で使用されることを想定したナビゲーション装置(検索装置)について説明した。すなわち、文字を入力する入力装置41を入力を日本語の入力単位である50音キーで構成し、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、詳細目的地データファイル58等に、日本国内の目的地検索に関するデータを記憶した日本仕様のナビゲーション装置について説明した。
しかしながら、ナビゲーション装置が用いられる環境は、日本国内に限定されるものではない。入力装置41や各データの仕様を地域に対応させることにより、上述した分割表示を利用した検索機能を諸外国において使用することができる。
【0091】
例えば、日本国外向けのナビゲーション装置(目的地入力装置)の一例として、英語(英字)入力に対応したアルファベットキーを備えた装置としても良い。
更に、ドイツ語、スペイン語、フランス語、アラビア語、中国語、韓国語、ロシア語など任意の言語入力に対応した装置とするようにしてもよい。例えば、中国語入力に対応したナビゲーション装置の場合、入力装置41は、中国語のピンイン入力に対応した入力キーボード422を備える。
【0092】
入力対象となる言語は、必ずしもナビゲーション装置の使用対象となる国(地域)に対応させる必要はない。例えば、ドイツ語入力対応のナビゲーション装置をフランス国内で使用できるようにしてもよい。この場合、目的地データファイル56や継続関係データファイル59などにおける、目的地検索を行う際に検索対象となるデータ、即ち、入力文字と比較されるデータ(例えば、目的地の名称、キーワード、住所など)には、入力言語に対応したデータを記憶する。
なお、検索対象となるデータには、入力言語の他に、使用対象となる国(地域)の言語に対応したデータを記憶するようにしてもよい。
また、目的地検索を行う際に検索対象とならないデータ、例えば、付加情報のデータは、入力言語に対応したデータを記憶する必要はない。検索対象とならないデータには、例えば、入力言語に対応したデータを記憶しても、使用対象となる国(地域)の言語に対応したデータを記憶しても、また、入力言語と使用対象となる国(地域)の言語の両方の言語に対応したデータを記憶してもよい。
【0093】
以上説明した実施形態、及び各種変形例によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)入力文字列に対応して絞り込まれた候補地点を分割表示することで、ユーザの所望する地点(施設)がどの位置に存在する場合であっても、一定の操作回数で表示することが可能となり、ユーザの操作負担を軽減することが可能となる。
特に、絞り込まれた候補地点の後半以降に存在する場合であっても後半ボタン84の選択により、所望する地点を含む候補地点群を少ない操作で選択することができる。
【0094】
例えば、2分割表示の場合、最下層である6階層目に所望の候補地点が存在した場合であっても、5回の操作で最下層を表示し、6回目の操作で所望の候補地点を選択することができる。
すなわち、最下層がu階層目である場合には、最大u回の操作で所望の候補地点を選択でき、所望の候補地点が最下層よりも上位階層に存在する場合には階層数と同一回数の操作で選択することができる。
そして、例えば、候補表示欄の数が5欄である場合、6階層で253の候補地点を分割表示することが可能であるので、253個の全ての候補地点を6回以内の操作で選択できることになる。
なお、253件を5つの候補表示欄で順次リスト表示すると、ページボタン76を使用したとしても最大50回の操作が必要になるのと比較すると、本実施形態では最大6回の操作ですみ、選択操作回数を大幅に減らすことができる。
そして、上述したように3分割以上の分割表示とした場合には更に少ない操作とすることができる。
【0095】
(b)第1階層の候補地点画面60において、絞り込んだ候補地点の先端(最初)と終端(最後)が候補地点欄81、85に表示されているため、ユーザは自分の所望している地点(施設)が現在の検索条件にて該当しているのかを全てのページをスクロールしなくとも知ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本実施形態が適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
【図2】目的地データファイルに記憶される目的地データ(地点情報)の内容について概念的に表した説明図である。
【図3】入力装置及びディスプレイについて表した説明図である。
【図4】入力文字列に対応して検索された候補地点について例示したものである。
【図5】分割表示された候補地点表示画面を表した図である。
【図6】最下層の候補地点群をリスト表示した候補地点表示画面の図である。
【図7】候補地点表示画面の他の例を表した図である。
【図8】候補地点欄の数7の場合の、階層化状態を表した図である。
【図9】図8の階層構造により第1階層を分割表示した候補地点表示画面の図である。
【図10】範囲表示に関する変形例の図である。
【図11】範囲表示に関する他の変形例の図である。
【符号の説明】
【0097】
10 現在位置検出装置
20 情報処理制御装置
40 入出力装置
41 入力装置
42 ディスプレイ
422 入力キーボード
423 入力文字欄
424 候補件数欄
425 修正キー
426 戻るキー
427 完了キー
428 次ワードキー
50 情報記憶装置
71 タッチパネル
81〜85 候補地点欄
82 前半ボタン
84 後半ボタン
90 上位ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字を入力する入力手段と、
前記入力手段で入力された文字に対応する対象を候補対象として絞り込む絞込手段と、
前記絞り込んだ候補対象から所定の表示順で連続する候補対象群を現階層候補対象群として取得する現階層取得手段と、
前記取得した現階層候補対象群から、候補対象が連続した候補対象群であって、他の候補対象群と不連続である複数の候補対象群を下階層候補対象群として特定する下階層特定手段と、
前記特定した下階層候補対象群のいずれか1つを選択する下階層選択手段と、
前記取得した現階層候補対象群から、前記特定した下階層候補対象群を除く候補対象を表示する候補対象表示手段と、
前記表示された候補対象を選択する候補選択手段と、
前記選択された候補対象を検索結果として出力する出力手段と、を備え、
前記現階層取得手段は、全ての候補対象、又は、前記選択された下階層候補対象群を、現階層候補対象群として取得する、
ことを特徴とする検索装置。
【請求項2】
前記下階層特定手段は、前記取得した現階層候補対象群から、最初と中央の候補対象間の連続する候補対象群と、中央と最後の候補対象間の連続する候補対象群を下階層候補対象群として特定し、
前記候補対象表示手段は、前記取得した現階層候補対象群の最初の候補対象と、最後の候補対象と、中央の候補対象の少なくとも3つの候補対象を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
【請求項3】
前記特定した各下階層候補対象群を構成する候補対象の範囲を表示する範囲表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検索装置。
【請求項4】
前記下階層特定手段は、各下階層候補対象群に対応した複数の選択ボタンで構成され、
前記範囲表示手段は、前記各選択ボタンに候補対象の範囲を表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の検索装置。
【請求項5】
前記候補対象表示手段は、前記現階層取得手段で取得した現階層候補対象群の候補対象数が、表示可能件数以下である場合には、全ての候補対象を表示する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の検索装置。
【請求項6】
リスト表示に切り換える表示切換手段を備え、
前記リスト表示への切り換えが指示された場合、前記候補対象表示手段は、前記絞り込んだ候補対象を所定の表示順でリスト表示する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の検索装置。
【請求項7】
文字を入力する入力機能と、
前記入力機能で入力された文字に対応する対象を候補対象として絞り込む絞込機能と、
前記絞り込んだ候補対象から所定の表示順で連続する候補対象群を現階層候補対象群として取得する現階層取得機能と、
前記取得した現階層候補対象群から、候補対象が連続した候補対象群であって、他の候補対象群と不連続である複数の候補対象群を下階層候補対象群として特定する下階層特定機能と、
前記特定した下階層候補対象群のいずれか1つを選択する下階層選択機能と、
前記取得した現階層候補対象群から、前記特定した下階層候補対象群を除く候補対象を表示する候補対象表示機能と、
前記表示された候補対象を選択する候補選択機能と、
前記選択された候補対象を検索結果として出力する出力機能と、をコンピュータに実現させる検索プログラムであって、
前記現階層取得機能は、全ての候補対象、又は、前記選択された下階層候補対象群を、現階層候補対象群として取得する、
ことを特徴とする検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−265875(P2009−265875A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−113765(P2008−113765)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】