Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
活性成分のための担体としてのカチオン性ラテックス、その製造方法および使用方法
説明

活性成分のための担体としてのカチオン性ラテックス、その製造方法および使用方法

本発明は、広く種々の基体、例えば布地、金属、セルロース材料、プラスチック等と組み合わせて使用することができるポリマー材料の分野、ならびに例えば抗微生物、抗細菌および抗真菌物質を包含する活性剤の分野に関する。本発明はさらに、少なくとも1種の活性成分を含むラテックスポリマーコーティングならびにそのようなラテックス組成物を製造および使用する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く種々の基体、例えば布地、金属、セルロース材料、プラスチック等と組み合わせて使用することができるポリマー材料の分野、ならびに例えば抗微生物(antimicrobial)、抗細菌(antibacterial)および抗真菌(antifungal)物質を包含する活性剤の分野に関する。本発明はさらに、少なくとも1種の活性成分を含むラッテクスポリマーコーティングならびにそのようなラテックス組成物を製造および使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
固体基体へのラテックスポリマーコーティングの堆積は、ある種の最終用途性能、例えば疎水性、強度、接着性、適合性または他の特性をそれらの基体に与えるために長く使用されてきた。出発モノマー、界面活性剤、乳化重合条件および他のパラメータの選択に依存して、堆積されたポリマーは、アニオン性、カチオン性または両性の電荷を帯びるように設計することができ、これはコーティングの性能に直接影響を及ぼす特徴である。さらに、得られるラテックスポリマーは、様々な他の機能性材料とブレンドすることで、最終的なコーティング材料に追加的または高められた特徴を与えることができる。
【0003】
米国特許出願公開第2005/0003163号明細書に開示されたカチオン性ラテックスポリマーにより示される1つの特に有用な特徴は、それら固有の抗微生物特性である。カチオン性ポリマーはまた、これらの特性を高めるために、低分子の生物活性化合物、より典型的には抗微生物活性と関連する化合物を含む組成物とブレンドすることができる。これら抗微生物成分は通常、ポリマーが製造された後に添加される処方成分として、比較的少量で使用される。そのようなブレンドは有用であるが、一方、これらの組成物が与え得る抗微生物保護の範囲を広くするかまたは制御する試みには、多くの実際的な問題が残っている。例えば、そのような組成物および方法はしばしば、特にそれらの抗真菌特性において、材料の長期間の保護を提供するのに不十分である。抗微生物特性を増大させるか、またはさらにうまく制御する方法がまた必要とされる。新たな抗微生物材料、すなわちポリマーを導入することに関連する調節の問題が重要であり得る。さらには、抗微生物特性の有効性を長くするかまたは延長するための取組みは、理解し難いままである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0003163号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、必要なのは、ラテックスポリマーに抗微生物活性を与え、かつそれを高める新しい方法および取組み、ならびにそれから製造されるコーティングおよび物品である。必要なのはまた、そのような材料の抗微生物活性をさらに厳密に管理する方法であり、それには、それらの生物活性の有効性を延長する取組みを含む。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ラテックスの特性を向上させかつ制御することができるように、活性成分(限定されないが生物活性な成分を含む)を組み込む新規な方法および取組みを包含する。本明細書においてさらに検討されるように、「活性成分」という語句は、有機成分および無機成分を包含し、所望の最終的な利益を提供する添加物としての広い用語で解釈されるべきである。1つの例として、本発明の活性成分は、限定されないが、抗微生物(antimicrobial)、抗細菌(antibacterial)、抗真菌(antifungal)、抗ウィルスまたは抗寄生虫活性を与える1種以上の生物活性成分を包含する。別の例としては、本発明の活性成分は、限定されないが、1種以上の保湿剤、老化防止剤、UV-フィルター、日焼け剤またはふけ防止剤を包含する。
【0007】
より明確には、本発明はまた、種々の活性成分を組み込む新規な方法および取組みを包含する。本発明はまた、新しいタイプの活性カチオン性ポリマーラテックス材料に関する。1つの態様においては、この開示は、活性成分、例えば抗微生物成分を、重合プロセス中にラテックス中に組み込む方法を提供する。
【0008】
1つの態様においては、本発明は、
a) i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;および
ii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー
の重合生成物を含むラテックスポリマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含むポリマーラテックス組成物であって、抗微生物活性を提供する前記組成物を提供する。
【0009】
別の態様においては、本発明は、抗微生物活性を有するパーソナルケア製品を使用することによって細菌を防除することを含む、脱臭方法を提供する。抗微生物活性は臭いを減じ、発汗抑制組成物と組み合わせることができる。パーソナルケア製品は、膜を形成することができる少なくとも1種のカチオン性ポリマーラテックス組成物を含み得る。少なくとも1種のカチオン性ポリマーラテックス組成物はさらに、少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分、または少なくとも1種のプロセス後活性成分(post-process active component)、またはそれらの組合せを含み得る。少なくとも1種の追加の活性成分は、静電気防止、ふけ防止、アクネ防止、防腐、着色、キレート化、酸化防止、芳香、コンディショニング、スタイリング、保湿、軟化、疎水/親水、脱毛、防虫または日焼け止めの機能性を示すことができる。パーソナルケア製品は、生物表面、無生物表面または空気に施与することができ、日焼け止め、ボディウォッシュ、シャンプー、ローションまたは脱臭剤として処方され得る。脱臭剤は、ロールオン、スティックまたはスプレーであることができる。1つの実施形態においては、パーソナルケア製品は、少なくとも700mlの泡の高さ、6〜約7のpH、および約3秒〜約30秒の泡密度を示す。
【0010】
従来、抗微生物剤は、重合プロセス後に、ラテックス製品のためのまたは塗料のような最終用途のための防腐剤として、比較的少量で、ラテックスに添加されてきた。本発明は、得られるラテックス粒子が活性成分のための担体として機能するように、容易にラテックスに組み込むことができる、疎水性の高い成分を含む広範囲の活性成分のより高い濃度の使用を可能にする。このやり方で活性成分を完全に組み込むことは、添加物の実質的に均質な分布を提供することができ、結果として、予め作られた分散物に比べて優れておりかつ持続する性能を生じる。
【0011】
本発明の1つの態様においては、典型的にはそれぞれの1種以上の活性成分をモノマー流に溶かすことによって、乳化重合中1種以上の活性剤がポリマー中に組み込まれるように、乳化重合が行われる。このやり方で、活性剤をラテックスポリマーマトリックス内に少なくとも一部カプセル封入することができる。1種以上の活性成分を重合プロセス中いつでもモノマー流に添加することができるが、しかし当業者は、ある種の活性成分は、活性成分の完全性および機能を維持するために、重合プロセスにおいて遅く添加することから利益を得ることを認識するであろう。このプロセスにより提供される1つの利点は、それぞれの活性剤が実質的に分解することなく、大量の活性成分(疎水性成分を含む)を組み込むかまたはカプセル封入することができることである。
【0012】
別の態様においては、本発明はまた、少なくとも1種の活性成分のための担体としても機能する内在的な抗微生物特性を有するカチオン性ラテックスに基づき、且つ本明細書において開示されるラテックスとブレンドすることができる1種以上の添加物を場合によりさらに含む、調整可能な系を提供する。かくして、これらのラテックスは、活性な機能性成分のための担体であること、およびブレンドされる組成物の1成分を任意的に構成することの他に、例えば結合、強度および分散特性を提供することのような多機能の目的を有することができる。
【0013】
1つの態様においては、活性成分が典型的には乳化重合プロセス中にラテックス中に組み込まれるので、これらの活性成分は、ラテックスポリマーマトリックス内に少なくとも一部カプセル封入されることができる。別の態様においては、活性成分は、ラテックスポリマーマトリックス内に実質的にカプセル封入されることができる。1つの理論に縛られることを意図しないが、活性成分を所望の最終用途に送り出すことによって、カプセル封入される活性成分を有するラテックスポリマーは、それらが分散される環境中への活性成分の持続的でかつ制御される暴露を提供することができ、それによって、製品または用途に対し、より長くより有効な保護を提供することができると思われる。さらには、本明細書において記載される両方の活性カチオン性ラテックスが、乳化重合プロセスに存在することによって形成されることができるので、重合方法は有利には、高分子量ポリマーの製造を可能にする。
【0014】
さらなる態様においては、本明細書に開示される方法はまた、活性剤を分散させる取組みの組合せを用いて活性剤の挙動を調整する可能性を提供する。例えば、乳化重合プロセス中に抗微生物成分をラテックスに組み込むこと、および得られたラテックス製品を同じまたは異なる抗微生物成分とブレンド中で混合することの両方によって、高度に調整された抗微生物特性を製品に与えることができる。この取り組みは、状況および必要とされる性能に依存して、ポリマー、添加物、または両方を用いて抗微生物特性を選択し、かつ調整することを可能にする。同様に、他の機能性もまた制御することができる。
【0015】
なおさらなる態様においては、本明細書において開示される技術は、標準の方法により与えられるより多い量の活性成分を、ラテックス組成物中にカプセル封入する能力を提供することができる。例えば、ラテックスポリマーが製造されたなら、抗微生物成分は通常、処方成分として比較的少量で使用され、そのような抗微生物剤は、典型的には約1000〜2000ppmの範囲の濃度で使用される。それに対して、本発明により得られるラテックス組成物の抗微生物成分は、全モノマー重量に基づき約40重量%もの高い濃度で使用することができる。この態様においては、本発明は、そのままもしくは添加物として使用することができる安定な濃縮分散物として、または希釈され、抗微生物保護を必要とする他の系に添加されることができる濃縮分散物として、提供することができる。高い抗微生物成分濃度は柔軟性を提供し、これらのラテックス組成物を濃縮物として使用すること、ならびに非濃縮形態で使用することを保証する。
【0016】
本明細書において開示される方法は、限定されないが有機または無機の剤を含む任意の活性成分に適用することができるが、本発明は、任意の有益な材料のカプセル封入によって、ラテックス、基体、または特定の最終製品の特性を提供するか、または特性を高めるための方法を包含すると解釈すべきである。1つの例として、本発明は、生物活性剤の特定の選択に依存して、抗微生物活性、抗細菌活性、抗真菌活性、抗ウィルス活性、抗寄生虫活性またはそれらの任意の組合せを含むことができる生物活性ラテックスを包含する。
【0017】
本明細書において使用されるように、「活性」成分という語は、限定されないが、抗微生物剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウィルス剤、抗寄生虫剤、UV剤、医薬品(pharmaceutical)、機能性食品(neutraceutical)、ビタミン、薬用化粧品、化粧品、酸化物、無機物、顔料等を包含する。換言すれば、この語は、得られるラテックス組成物に利益を提供するカプセル封入可能な全ての成分を包含するように使用される。1つの例としては、保湿剤が本発明の活性成分と考えられる。同様に、UV剤が本発明の活性成分と考えられる。かくして、本発明はさらに、保湿剤およびUV剤の両方を組み込むラテックスを包含する。
【0018】
別の態様においては、本発明は、
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む活性カチオン性ポリマーラテックスを提供する。
【0019】
別の態様においては、本発明は、
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の生物活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む生物活性カチオン性ポリマーラテックスを提供する。
【0020】
それ故、活性という語は、限定されないが、生物活性を包含する。これらの態様においては、広い重量百分率範囲のエチレン性不飽和の第1のモノマーおよび、カチオン性またはカチオンへの前駆体であるエチレン性不飽和の第2のモノマー(「カチオン性」モノマーと称することができる)を使用することができる。例えばラテックスは、全モノマー重量に基づき約0.01〜約75重量%のカチオン性第2モノマーを含むことができる。
【0021】
また、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分は任意の成分であるが、本発明はまた、広い範囲の量および濃度のこの成分の使用を提供する。かくして、当業者に理解されるように、少なくとも1種の立体的に嵩高い成分を組み込まない活性なカチオン性ポリマーラテックスにおいては、ラテックス安定性は、カチオン性第2モノマーの相対的割合を増加させることによって、界面活性剤、例えば非イオン界面活性剤の添加等(そのような方法の任意の組合せを含む)によって、高めることができる。少なくとも1種の立体的に嵩高い成分の存在下で、カチオン性第2モノマーの相対的割合を減ずることができ、および/または界面活性剤を除くことができる。
【0022】
さらに、本発明のラテックスはまた、ラテックスを立体的に安定化させるために、カチオン性ポリマーラテックス中に組み込まれる立体的に嵩高い成分を含むことができる。これらの立体的に嵩高い成分としては、限定されないが、以下に示されるようなモノマー、ポリマーおよびそれらの混合物を包含し得る。かくして、カチオン性ポリマーの主鎖の一部に結合するかまたはそれを構成することができるコモノマーとして、モノマーを組み込むことができ、その例は、アルコキシル化エチレン性不飽和の第3のモノマーを包含する。ラテックス表面に吸着するかまたはグラフト重合することによって、ポリマーを組み込むことができ、その例は、ポリビニルアルコールを包含する。
【0023】
なお別の態様においては、本発明は、活性カチオン性ポリマーラテックスを製造する方法であって、乳化重合中、任意のときに、
a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
b) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
c) 少なくとも1種の活性成分;
d) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;
e) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
f) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマー;および
g) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物の乳化重合を開始することを含む方法を提供する。
【0024】
なお別の態様においては、本発明は、生物活性なカチオン性ポリマーラテックスを製造する方法であって、乳化重合中、任意のときに、
a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
b) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
c) 少なくとも1種の生物活性成分;
d) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;
e) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
f) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマー;および
g) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物の乳化重合を開始することを含む方法を提供する。
【0025】
かくして、1つの態様においては、少なくとも1種の活性成分は、乳化重合プロセス中任意のときにモノマー供給物中に溶解させることができる。さらに、別の態様においては、水性組成物成分および少なくとも1種の活性成分を、乳化重合を開始する前に分散物として供給することができる。このように本発明は、少なくとも1種の活性成分が種(seed)段階で存在する、バッチプロセスを提供する。この態様においては、乳化重合は、少なくとも1種の活性成分を含む組成物の全成分が開始時から存在するときに、開始される。さらに本発明はまた、組成物の全成分が開始時から存在しないが、重合開始後の種々の時間にいくらかが添加されるときに乳化重合が一度に開始される、半連続プロセスを提供する。この態様においては、例えば、少なくとも1種の活性成分は、種段階後の任意のときに添加することができる。別の態様においては、例えば、乳化重合を開始し、ポリマーを伸長(propagate)させるのに必要とされるあらゆる成分の全量の少なくとも一部を除いて、上記で提供された任意の他の成分または成分の組合せを、種段階後の任意のときに添加することができる。かくして、本明細書において提供される活性カチオン性ラテックスは、任意の種々のバッチによって、または半連続プロセスによって作ることができる。例えば、少なくとも1種の活性成分は分散物として提供されることができ、かつ乳化重合プロセス中に組成物に添加することができる。
【0026】
本発明はまた、
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む活性カチオン性ポリマーラテックスを含む殺菌剤組成物に関する。
【0027】
殺菌剤はさらに、少なくとも1種の活性成分、例えば天然の植物に基づく蝋、動物由来の蝋、天然の無機蝋、合成の無機蝋、合成蝋、1より大きい炭素鎖長を含むアルコール、アルコールのエステル、ステアリン酸金属塩、カルボン酸、脂肪酸、油、脂肪アミド、薬用化粧品または機能性食品成分等を含むことができる。
【0028】
1つの態様においては、本発明の活性ラテックスは、人工のボールおよびソケットジョイント、ロッド、ステント、歯科用インプラント、ピン、スクリュー、カテーテル等を含む医療用インプラントに適用できるコーティングとして提供または使用することができる。そのようなコーティングはまた、日用品の表面、例えばエア-コンディショニングコイル、エアフィルター、パイプ、屋根、浴室用品、台所用品等に供給することができる。そのようなコーティングは、乗り物ならびに家屋、病院および他の建物において、微生物感染、例えば細菌およびカビの感染を防ぐことができる。得られる生成物のさらなる使用例は、水性溶液としての使用、または例えば冷却水回路を滅菌するための粉末形態での直接的使用、もしくは例えば塗料もしくは他の表面コーティングへの添加による間接的使用である。
【0029】
別の態様においては、本発明の活性ラテックスは、パーソナルケア製品、医薬品、薬用化粧品または機能性食品の用途に提供または使用することができる。限定されない例としては、臭気抑制剤、保湿剤、しわ防止剤および老化防止剤、アクネ防止剤、ふけ防止剤、静電気防止剤、防腐剤、コンディショナー、スタイリング補助剤、キレート化剤、酸化防止剤、紫外線遮断剤および吸収剤、肌褐色化剤もしくは日焼け剤、ビタミンおよびハーブサプリメント、植物抽出物、フリーラジカル除去剤、着色剤、芳香剤および香料のために提供または使用することができる。さらには、本発明の活性ラテックスは、そのような用途の包装において使用することができる。
【0030】
これらおよび他の本発明の特徴、態様、実施形態および利点は、以下の発明の詳細な説明の検討後に明らかになるであろう。しかしながら、これらの態様、実施形態および実施例は、例示の目的のためだけに提供され、いかなるやり方でもその範囲を限定すると解釈されるべきではないと理解すべきである。さらに本発明は、本明細書において提供される実施形態及び態様の組合せを含む。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、ASTM G21を用いた、クラフト紙にコーティングされた種々の抗微生物ラテックスの抗微生物特性の評価を示すグラフである。
【図2】図2は、乾燥ラテックスの1”X1”チップを作ること、真菌種を試料に直接接種すること、およびその後、7日後にその増殖を観察することに基づく、30-III真菌試験の結果を示すグラフである。
【図3】図3は、28日間にわたって、ASTM D-3273に従って試験された、コーティングされた紙試料の試験の第2ラウンドの結果を示すグラフである。この研究においては、真菌種は、表面に直接には接種せず、むしろ胞子として湿潤室に保持し、これをその後、コーティングされた紙の表面にのせた。
【図4】図4は、ASTM D-3273を用いた、コーティングされた紙と比較した、ウェットエンドプロセスにて抗微生物ラテックスが紙中に組み込まれた紙の抗微生物特性の評価を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
発明の詳細な説明
本発明は、広範囲の種々の最終用途、例えば限定されないが、皮膚および毛髪用製品、医薬品、薬用化粧品、機能性食品を含むパーソナルケア製品において、または布地、金属、セルロース材料、プラスチック等へのコーティングとして使用することができる新規なラテックスポリマー材料であって、ポリマー材料がラテックスポリマー中に組み込まれた活性成分を含む、新規なラテックスポリマー材料を提供する。本発明はまた、高濃度の活性成分、例えば抗真菌剤を乳化重合中に組み込むことを可能にする新規な方法およびプロセスを提供する。1つの態様においては、例えば開示されたプロセスは、乳化重合中、全モノマー重量に基づき約0.01〜約40%(”phm”またはモノマー100重量部当たりの重量部)の実質的に疎水性の成分を組み込むために使用することができる。活性成分は、種形成段階中ごく初期を含む重合プロセス中任意の段階で導入することができるが、1つの態様においては、活性成分または添加物を、重合プロセスの遅い段階中に、例えば約30〜約90%のモノマーが重合反応器中に供給されたときに、添加することができる。
【0033】
有用な活性添加物は、固体、液体またはそれらの組合せであることができる。本発明において使用することができる多くの活性添加物は、実質的に水に不溶性であるか、または水に限られた溶解性を有する。この態様においては、典型的な水不溶性の疎水性活性剤は、乳化重合において使用されるモノマーの少なくとも1種に可溶性であり得る。かくして、典型的な疎水性活性成分は、適当なときに、供給されるモノマー中にそれを実質的にまたは一部溶かすことによって、重合反応器中に導入することができる。したがって、1つの例として、抗微生物特性を与えるために選択される典型的成分は通常、ポリマーラテックスを製造するために使用されるモノマー中に可溶性である。別の態様においては、本発明において有用な活性添加物はまた、実質的に水溶性であることができ、その1例としては、o-フェニルフェネート(脱プロトンされたo-フェニルフェノール)および同様の剤を包含する。この態様においては、そのような親水性の活性添加物が、重合されるべきモノマーに可溶性であることは必要ない。
【0034】
別の態様においては、活性成分が、使用されるモノマーの少なくとも1種に可溶性であることは必要とされない。というのは、これらの成分はまた、予め作られた分散物として水に添加することができるからである。この態様においては、とりわけ、比較的濃縮された量の添加物を使用し、界面活性剤、分散剤等を使用することにより、かつ典型的には混合装置例えば高速ミキサー、ホモジナイザー、Eppenbachミキサーまたは同様の装置を使用することにより分散させることによって、分散物を作ることができる。そのような場合には、分散物は反応器に供給されて、適当な量の活性成分をラテックス中に送達することができる。
【0035】
1つの態様においては、本発明は、
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む活性カチオン性ポリマーラテックスを包含する。
【0036】
別の態様においては、本発明は、
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の生物活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む生物活性カチオン性ポリマーラテックスを提供する。
【0037】
本明細書において提供されるように、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分は、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマーまたはそれらの任意の組合せから、独立して選択することができる。これらの成分、ならびに任意または追加の成分のそれぞれが、本明細書において考慮される。
【0038】
本発明の1つの態様においては、 a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびにc) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分を含む、殺菌剤組成物を製造することができる。
【0039】
殺菌剤はさらに、少なくとも1種の活性成分、例えば天然の植物に基づく蝋、動物由来の蝋、天然の無機蝋、合成の無機蝋、合成蝋、1より大きい炭素鎖長を含むアルコール、アルコールのエステル、ステアリン酸金属塩、カルボン酸、脂肪酸、油、脂肪アミド、薬用化粧品または機能性食品成分等を含むことができる。
【0040】
殺菌剤組成物はさらに、種々の一般的な殺菌化合物、例えば4級アンモニウム化合物、フェノールおよびアルコールならびに、家庭の清掃に使用される界面活性剤または溶媒を含むことができ、それにはグリコールエーテル、アルコール、塩素化溶媒、例えば塩化メチレン、ならびに石油誘導体溶媒が含まれる。無機洗剤ビルダー、例えばホスフェート、シリケート、カーボネートおよびゼオライトもまた添加し得る。組み合わせたとき、少なくとも一部カプセル封入される少なくとも1種の活性成分を有するラテックスポリマーは、長期間の殺菌活性を提供することができるが、殺菌化合物は短期間の殺菌活性を提供し得る。殺菌剤組成物のpHは、4以下であるか、または9以上であることができる。
【0041】
別の態様においては、本発明はまた、活性カチオン性ポリマーラテックスを製造する方法であって、乳化重合中任意のときに、
a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
b) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
c) 少なくとも1種の生物活性成分;
d) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;
e) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
f) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマー;および
g) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物の乳化重合を開始することを含む方法を包含する。
【0042】
なお別の態様においては、本発明は、生物活性カチオン性ポリマーラテックスを製造する方法であって、乳化重合中任意のときに、
a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
b) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
c) 少なくとも1種の生物活性成分;
d) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;
e) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
f) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマー;および
g) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物の乳化重合を開始することを含む方法を提供する。
【0043】
なお別の態様においては、本発明は、活性カチオン性ポリマーラテックスを製造する方法であって、
a) i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
ii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
iii) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
iv) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;および
v) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物を提供すること;
b) 組成物の乳化重合を開始すること;ならびに
c) 乳化重合プロセス中に、少なくとも1種の活性成分を組成物に添加すること
を含む方法を提供する。
【0044】
別の態様においては、本発明は、生物活性カチオン性ポリマーラテックスを製造する方法であって、
a) i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
ii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
iii) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
iv) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;および
v) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物を提供すること;
b) 組成物の乳化重合を開始すること;ならびに
c) 乳化重合プロセス中に、少なくとも1種の生物活性成分を組成物に添加すること
を含む方法を提供する。
【0045】
エチレン性不飽和の第1のモノマー、エチレン性不飽和の第2のモノマーおよび立体的に嵩高い成分として使用できる多くの化合物が、欧州特許 EP 1109845 および対応するPCT 国際公開 WO 00/8008077に開示されており、それらの各開示は、その全部が、引用することによって本明細書に組み入れられる。
【0046】
エチレン性不飽和の第1のモノマー
種々のエチレン性不飽和の第1のモノマーを、本発明のラテックスにおいて使用することができる。1つの態様においては、エチレン性不飽和の第1のモノマーは、非イオン性であり得る。適当なモノマーの例は、少なくとも米国特許第5,830,934号, 米国特許出願公開第2005/0065284号および2005/0003163号, ならびに欧州特許 EP 1109845(全てKrishnanによる)において見出すことができ、それらの各開示は、その全部が、引用することによって本明細書に組み入れられる。この態様においては、そのようなモノマーの例としては、限定されないが、ビニル芳香族モノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化オレフィンモノマー、脂肪族共役ジエンモノマー、非芳香族不飽和モノ-もしくはジカルボン酸エステルモノマー、不飽和ジカルボン酸モノマーの半エステルに基づくモノマー、不飽和モノ-もしくはジカルボン酸モノマー、窒素含有モノマー、ニトリル含有モノマー、環状もしくは非環状のアミン含有モノマー、分岐もしくは非分岐アルキルビニルエステルモノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化アルキルアクリレートモノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化アリールアクリレートモノマー、カルボン酸ビニルエステル、酢酸アルケニルエステル、カルボン酸アルケニルエステル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、またはそれらの任意の組合せを包含し、そのいずれも20個までの炭素原子を有する。
【0047】
この態様においては、出願人は、アクリレートおよびメタアクリレート部分のいずれかの部分が適当なモノマーに開示されているとき、アクリレートおよびメタアクリレート部分を開示することを意図している。かくして、アクリレートモノマーが適当なエチレン性不飽和の第1のモノマーであるという開示はまた、対応するメタクリレートモノマーもまた適当な第1のモノマーであるという開示を包含する。略語(メタ)アクリレートは、そのような開示を表すために使用することができる。
【0048】
多くの異なるエチレン性不飽和の第1のモノマーを、本発明の活性ラテックスを製造するのに使用できる。1つの態様においては、エチレン性不飽和の第1のモノマーの適当な例としては、限定されないが、スチレン、パラ-メチルスチレン、クロロメチルスチレン、ビニルトルエン、エチレン、ブタジエン、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、モノメチルマレート、イタコン酸、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-(イソブトキシメチル)(メタ)アクリルアミド、ビニルネオデカノエート、ビニルベルサテート(versatates)、酢酸ビニル、C3-C8アルキルビニルエーテル、C3-C8アルコキシビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオロブチルエチレン、過フッ素化C3-C8アルファ-オレフィン、フッ素化C3-C8アルキルビニルエーテル、過フッ素化C3-C8アルキルビニルエーテル、過フッ素化C3-C8アルコキシビニルエーテル等、またはそれらの任意の組合せを包含する。かくして、適当なエチレン性不飽和の第1のモノマーのハロゲン化類縁体はこの開示に包含され、出願人は、フッ素置換類縁体、塩素置換類縁体、臭素置換類縁体およびヨウ素置換類縁体を含む、これらのモノマーの任意のかつ全てのハロゲン置換された類縁体もしくは誘導体を開示するものである。「ハロゲン置換された」という語は、部分的にハロゲン置換されたものおよび過剰にハロゲン置換されたものを含むことを意味し、ここで、任意のハロゲン置換基は同じまたは異なることができる。この態様においてはなお、出願人は、アクリレートおよびメタアクリレートのいずれかの部分が適当なモノマーにおいて開示されるとき、アクリレートおよびメタアクリレート部分の両方を開示することを意図している。
【0049】
別の態様においては、エチレン性不飽和の第1のモノマーは、ハロゲン化されることができるか、またはハロゲン化されないことができる。同様に、エチレン性不飽和の第1のモノマーは、フッ素化されることができるか、またはフッ素化されないことができる。例えばアルキルアクリレートまたはメタアクリレートのフッ素化された類縁体ならびにフッ素化されない化合物を使用することができる。エチレン性不飽和の第1のモノマーはまた、塩素化されることができるか、または塩素化されないことができる。エチレン性不飽和の第1のモノマーはまた、臭素化されることができるか、または臭素化されないことができる。エチレン性不飽和の第1のモノマーはまた、ヨウ素化されることができるか、またはヨウ素化されないことができる。例えば、アルキルアクリレートまたはメタアクリレートのフッ素化された類縁体ならびにフッ素化されない化合物を使用することができる。
【0050】
本発明のなお別の態様においては、本明細書において提供されるラテックスは、全モノマー重量に基づき、約20〜約99.5重量%のエチレン性不飽和の第1のモノマーを含むことができる。この態様においては、本発明のラテックスはまた、全モノマー重量に基づき、約30〜約99重量%、約40〜約97重量%、約50〜約95重量%、約60〜約90重量%、または約70〜約90重量%のエチレン性不飽和の第1のモノマーを含むことができる。この態様においては、出願人は、そのような範囲ならびにそれに包含される下位の範囲および下位の範囲の組合せが正当に含み得る、独立してそれぞれ可能な数を開示することを意図している。この態様においては、当業者に理解されるように、特定のモノマーの特定の化学的および物理的特性は、そのモノマーに最適な重量範囲に関係がある。
【0051】
エチレン性不飽和カチオン性の第2のモノマー
なお別の態様においては、本発明のラテックスポリマーはまた、カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーの重合生成物を含む。本明細書において提供されるように、カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーは、ひとまとめにして「カチオン性モノマー」という語によって言及することができ、すなわち正の電荷を有するかまたは正の電荷を有するようにされ得る任意のモノマーである。1つの態様においては、この正の電荷は、モノマー中のヘテロ原子、例えば窒素の存在によって与えられることができ、このヘテロ原子は、モノマーに正の電荷を与える、プロトンまたは任意の他のカチオン性ルイス酸の付加の部位を構成し得る。例えば、4級アミンモノマーを、本発明のラテックスにおいて「カチオン性モノマー」として使用することができ、これには、本明細書において開示される任意の中性アミンモノマーから、例えば酸を用いたプロトン付加またはハロゲン化アルキルを用いたアルキル化によって得ることができる4級アミンモノマーが包含される。典型的なヘテロ原子としては、限定されないが、窒素、硫黄、リン等が包含される。かくして、カチオン性モノマーは典型的には、そのエチレン性不飽和化によってラテックスポリマー中に組み込まれる。
【0052】
適当なカチオン性モノマーの例は、少なくとも米国特許出願公開第2005/0065284号および2005/0003163号(全てKrishnanによる)に見出すことができる。この態様においては、カチオン性モノマーの例には、限定されないが、アミンモノマー、アミドモノマー、4級アミンモノマー、ホスホニウムモノマー、スルホニウムモノマー、またはそれらの任意の組合せが含まれ、そのいずれも20個までの炭素原子を有する。さらに、本発明のラテックスにおいて使用できるエチレン性不飽和のカチオン性モノマーの適当な例としては、限定されないが、ジメチルアミノエチルアクリレート;ジエチルアミノエチルアクリレート;ジメチルアミノエチルメタクリレート;ジエチルアミノエチルメタクリレート;ターシャリーブチルアミノエチルメタクリレート;N,N-ジメチルアクリルアミド;N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド;アクリロイルモルホリン;N-イソプロピルアクリルアミド;N,N-ジエチルアクリルアミド;ジメチルアミノエチルビニルエーテル;2-メチル-1-ビニルイミダゾール;N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド;ビニルピリジン;ビニルベンジルアミン;ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩;ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩;ジアリルジメチルアンモニウムクロリド;N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メチル4級塩;トリメチル-(ビニルオキシエチル)アンモニウムクロリド;1-ビニル-2,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド;ビニルベンジルアミン塩酸塩;ビニルピリジニウム塩酸塩;またはそれらの任意の組合せが包含される。これらの挙げられた例は遊離の塩基化合物および種々の4級塩、例えば塩酸塩もしくは塩化メチル4級塩を含むが、モノマーに正の電荷を与える任意の適当なルイス酸を使用して、この開示のカチオン性モノマーを形成させることができる。
【0053】
さらなる態様においては、他のアミンまたはアミン塩をまた、エチレン性不飽和の第2のモノマーとして使用して、本発明のラテックスポリマーを製造することができる。例えば、種々のアミン塩を、例えばエポキシ基と2級アミンとの反応およびそれに続く新たに形成される3級アミンの酸での中和によって、得ることができる。例えば、グリシジルメタクリレートと2級アミンとの反応を行うことができ、生成物をフリーラジカル重合させることができる。4級アミン官能性はまた、例えばエポキシ基を有する予め形成されたポリマー上での「後-反応(post-reaction)」として生じ得る。そのような反応の例は、文献「カチオン電着性コーティングのためのポリマー組成物(Polymer Compositions for Cationic Electrodepositable Coatings)、Journal of Coatings Technology, 第54巻, 第686号, 1982年3月」に記載されており、この文献は、その全部が、引用することによって本明細書に組み入れられる。カチオン官能性はまた、スルホニウムまたはホスホニウム化学を用いて与えることができることも認識されるべきであり、その例は、上記で引用した参考文献に記載されており、当業者に認識されるであろう。
【0054】
さらなる態様においては、本発明のラテックスポリマーは、全モノマー重量に基づき約0.01〜約75重量%の、カチオン性またはカチオンへの前駆体であるエチレン性不飽和の第2のモノマーを含むことができる。この態様においては、本発明のラテックスはまた、全モノマー重量に基づき約0.025〜約70重量%、約0.05〜約60重量%、約0.1〜約50重量%、約0.25〜約40重量%、約0.5〜約30重量%、約1〜約20重量%、または約1.5〜約15重量%のカチオン性第2モノマーを含むことができる。この態様においては、出願人は、そのような範囲ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せが正当に含み得る、独立してそれぞれ可能な数を開示することを意図している。
【0055】
立体的に嵩高い成分
本明細書に開示されるように、本発明の1つの態様は、a) 本明細書に開示されるラテックスポリマー;b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;およびc) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分を含むカチオン性ポリマーラテックスを包含する。別の態様においては、本発明は、a) 本明細書に開示されるラテックスポリマー;b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;およびc) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分を含むカチオン性ポリマーラテックスを包含する。なお別の態様においては、本発明は、a) 本明細書に開示されるラテックスポリマー;b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の生物活性成分;およびc) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分を含むカチオン性ポリマーラテックスを包含する。
【0056】
ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分は、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマーまたはそれらの任意の組合せから独立して選択することができる。この態様においては、理論に縛られることを意図しないが、この立体的に嵩高い成分は典型的には、カチオン性ポリマーラテックス中に組み込まれて、ラテックスを立体的に安定化させる。
【0057】
本明細書において使用されるように、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマーの使用に関して「組み込まれる」という語は、限定されないが、例えば第3のモノマーと本明細書に開示される第1のモノマーおよび第2のカチオン性モノマーとの共重合によって、この第3のモノマーをカチオン性ポリマーに付加して、カチオン性ポリマーラテックスを形成させることを包含する。さらに、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマーに関して「組み込まれる」という語はまた、この第3のモノマーを、カチオン性ポリマーに、任意の他の様式で、例えばポリマー主鎖にグラフト重合させることによって、付加することを含むことができる。別の態様においては、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマーの使用に関して「組み込まれる」という語は、限定されないが、このポリマーを、ラテックス中に、限定されないが、立体的に嵩高いポリマーをラテックス表面に吸着もしくはグラフト重合させることを含む方法によって、付加または会合させることを含む。例えば、ポリビニルアルコールは、このやり方でラテックス中に組み込むことができる。この立体的安定化成分は、カチオン性ポリマーラテックスの堆積特性に影響を及ぼすことなくラテックス粒子に立体的安定性を組み込む、非イオンモノマーまたは非イオンポリマーを包含することができる。
【0058】
立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマーとして使用することができる典型的なモノマーは、限定されないが、アルコキシル化(例えばエトキシル化またはプロポキシル化)官能性を含むエチレン性不飽和モノマーを包含する。1つの態様においては、そのようなモノマーの例としては、限定されないが、以下から独立して選択される少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和化合物が含まれる:
a) CH2=C(R1A)COO(CH2CHR2AO)mR3A、ここでR1A, R2AおよびR3Aは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、mは1〜30(上限値下限値を含む)の整数であることができる。この態様においては、R1A, R2A, およびR3AはまたHもしくはメチルから独立して選択され、mは1〜10(上限値下限値を含む)の整数であることができる;
b) CH2=C(R1B)COO(CH2CH2O)n(CH2CHR2BO)pR3B、ここでR1B, R2BおよびR3Bは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、nおよびpは1〜15(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数であることができる。この態様においてはまた、R1B, R2BおよびR3BはHもしくはメチルから独立して選択され、nおよびpは1〜10(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数であることができる;
c) CH2=C(R1C)COO(CH2CHR2CO)q(CH2CH2O)rR3C、ここでR1C, R2CおよびR3Cは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、qおよびrは1〜15(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数であることができる。この態様に対してさらには、R1C, R2CおよびR3CはHもしくはメチルから独立して選択され、qおよびrは1〜10(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数であることができる;または
d) これらの化合物のいずれかの任意の組合せ。
【0059】
本発明の別の態様においては、多数の他のタイプの不飽和化合物を、立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマーとして使用することができ、限定されないが、重合性の界面活性剤が含まれる。かくして、適当な立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマーのさらなる例は、限定されないが、ジカルボン酸のアルコキシル化モノエステル;ジカルボン酸のアルコキシル化ジエステル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、例えばNOIGEN RN(商標);またはそれらの任意の組合せを包含する。この態様においては、例えば二価酸、例えばマレイン酸およびイタコン酸のエトキシル化モノ-およびジエステルをまた使用して、所望の安定化効果を達成することができる。界面活性剤のアクリレート、メタクリレート、ビニルおよびアリル類縁体(重合性の界面活性剤と称される)をまた、このやり方で使用できる。そのような重合性の界面活性剤の例は、限定されないが、Cognisにより販売されるTREM LF-40(商標)を含む。1つの態様においては、これらの界面活性剤は、界面活性剤をラテックスポリマー自体の中に組み込むことを可能にするエチレン性不飽和を有すること、ならびに様々な疎水性および親水性の官能性を有することにおいて典型的である。別の態様においては、本発明に特に適用可能な界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を含み、ここでは、疎水性の特性がアルキレンオキシド基の存在に起因すると思われる。適当な非イオン性界面活性剤の例は、限定されないが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等から誘導される部分を含む。そのような種においては、親水性の程度は、官能性の選択に基づいて変化し得る。
【0060】
ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分はまた、少なくとも1種のポリマーを構成することができる。さらに、理論に縛られることを意図しないが、そのようなポリマーは得られるラテックスポリマーに立体安定性を提供すると考えられる。そのようなポリマーは時には、この技術分野では、保護コロイドと呼ばれる。立体的に嵩高いポリマーの例は、限定されないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース等を包含し、これらの物質またはその誘導体の任意の組合せを含む。さらには、任意の上記した立体的に嵩高いモノマーおよび任意のこれらの立体的に嵩高いポリマーの混合物または組合せをまた、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分として使用できる。安定性を与えることができる、本発明において使用できる多数の他のモノマーおよびポリマーは、Krishnanらによる米国特許第5,830,934号において提供されており、この全部が、引用することにより本明細書に組み入れられる。
【0061】
任意の少なくとも1種の立体的に嵩高い成分は、全モノマー重量に基づき0〜約25重量%の範囲の量で存在することができる。この態様においては、本発明のラテックスはまた、全モノマー重量に基づき約0.1〜約20重量%、約0.2〜約18重量%、約0.5〜約15重量%、約0.7〜約12重量%、または約1〜約10重量%の立体的に嵩高い成分を含むことができる。この態様においては、出願人は、そのような範囲ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せが正当に含み得る、独立してそれぞれ可能な数を開示することを意図している。
【0062】
フリーラジカル開始剤
なおさらなる態様においては、本発明のラテックスはフリーラジカル開始剤を含むことができ、その選択は当業者に公知である。かくして、性質がカチオン性またはアニオン性のいずれであっても、任意の重合開始剤を重合開始剤として使用することができ、例えばパーサルフェート、ペルオキシド等であり、典型的な開始剤は、アゾに基づく化合物および組成物である。さらには、この態様においては、カチオン性ラテックスを製造するために、分解するとカチオン種を生じ、ラテックスのカチオン電荷に寄与する任意のフリーラジカル開始剤を使用することができる。そのような開始剤の例は、限定されないが、2,2´-アゾビス(2-アミジノプロパン)二塩酸塩)を含み、これは、バージニア州、リッチモンドのWako ChemicalsによりWAKO V-50(商標)として市販されている。
【0063】
活性剤およびその組み込み
本明細書に開示されるカチオン性ラテックスの重合およびカプセル封入法は、単独または組み合わせた広範囲の活性剤と共に使用することができる。カチオン性ラテックスは、部分的には、少なくとも1種の抗微生物剤を用いて補われ得るカチオン性ポリマーの固有の抗微生物特性によって、非常に有用であると証明された。
【0064】
1つの態様においては、本発明はまた、抗真菌強化されたカチオン性ラテックスを製造し、かつ、得られる紙のシートが実質的に抗真菌性であるように、そのようなラテックスをウェットエンド(wet end)プロセスによってパルプ繊維上に堆積させる方法を提供する。一部分、この方法はパルプ繊維およびカチオン性ラテックス上での反対の電荷によって促進されるので、パルプ繊維上への堆積を含むこの方法は、堆積するために得られるカチオン性ラテックス中に抗微生物活性成分を組み込むこのプロセスの有用性を強調する。この反対の電荷という特徴により、典型的には、繊維上へのカチオン性ラテックスの堆積の実質的均質性および実質的に均質な製品を得ることができる。この態様においては、典型的開始剤はまた、アゾに基づく化合物および組成物を含む。
【0065】
本明細書において提供されるように、広範囲の重合条件を使用することができる。1つの態様においては、活性成分もしくは添加物は典型的には、使用されるモノマーの少なくとも1種に可溶性であるか、または使用されるモノマー混合物もしくは組成物に可溶性である。別の態様においては、少なくとも1種の活性成分を含む組成物の全ての成分が開始時に存在するとき、乳化重合を開始することを含む、種形成段階中、非常に初期を含む重合プロセス中の任意の段階で、活性添加物を導入することができる。別の態様においては、添加物は、重合プロセスの遅い段階中に添加することができる。例えば、約30%のモノマーが重合反応器中に供給されたとき、活性成分をモノマー供給物中に導入することができる。
【0066】
理論に縛られることを意図しないが、重合プロセスにおいて比較的遅く活性成分をモノマー供給物中に導入することは、重合条件から生じる活性剤の劣化を最小限にすることを助け得ると思われる。例えば、活性剤が、重合が行われるより低い温度で劣化し得るか、または特定のモノマーもしくは他の成分と反応し得る可能性がある。したがって、そのような分解プロセスを最小限にするために、例えばプロセスが約50%より多く、約60%より多く、約70%より多く、約80%より多く、または約90%より多く完了しているようなプロセスの時点で、活性剤を添加することができ、かくして、重合条件下で活性剤と他の成分との接触時間を最小限にすることができる。活性剤の劣化を最小限にするための別の取組みは、乳化重合後の適当なときに、熱的、化学的、光化学的または同様の手段によって活性化されることができる「潜在的」活性部分を含む活性剤を使用することである。
【0067】
本発明の別の態様においては、例えば、得られるラテックスが、乳化重合が約50%完了したときに活性成分を添加することにより製造されるのと同じラテックスによって示される標準の活性に比べて、実質的に減少しない活性を示すプロセス中の時間を含む、乳化重合プロセス中任意の段階に、活性添加物を導入することができる。かくして、この標準の活性は、同様の条件下で評価される、乳化重合が約50%完了したときに活性成分を添加することによって製造される、実質的に同じ濃度で同じ活性成分および同じラテックスから合成される同じラテックスの活性である。「実質的に減少しない」という語は、標準の活性と比較した、得られる活性ラテックスの活性における差異に言及するために使用され、これは、以下の規準の1つ以上に合う:1) 得られる活性ラテックスの測定された活性が、標準の測定された活性より約15%以下である;2) 得られる活性ラテックスの活性が、数字で表した標準の活性等級より約35%以下である、任意の活性尺度に基づく数字で表した活性等級を有する;または3) 得られる活性ラテックスの活性レベルの経験に基づく記述的等級が、標準の活性等級レベルより2以下の記述的等級レベルだけ低い。例として、抗微生物活性の測定は、以下の試験規準の任意の1つ以上に従って決定することができる:ASTM E2180-01; ASTM E2149-01; ASTM E1882-05; ASTM D3273; AATCC 試験法30, パート3; AATCC試験法100; ASTM D5590。「実質的に減少しない」の規準1)の例は、以下のようである:標準についての最小阻止濃度(MIC)0.010mg/mLより15%未満である、0.009mg/mLのMICを有する抗微生物ラテックスを提供するように、乳化重合プロセス中の時間に、生物活性な添加物を導入することができるか、または導入を開始することができる。「実質的に減少しない」の規準2)の例は、以下のようである:標準について7の生物活性の数字で表した活性等級より35%未満である、任意の活性尺度5に基づく生物活性の数字で表した活性等級を有する抗微生物ラテックスを提供するように、乳化重合プロセス中の時間に、生物活性な添加物を導入することができるか、または導入を開始することができる。「実質的に減少しない」の規準3)の例は、以下のようである:「優れた活性」、「非常に良好な活性」および「良好な活性」の連続的な等級レベルを包含する、経験に基づく記述的等級系において、標準についての「優れた活性」の活性等級に比べて、「良好な活性」の活性等級を有する抗微生物ラテックスを提供するように、乳化重合プロセス中の時間に、生物活性な添加物を導入することができるか、または導入を開始することができる。これらの生物活性の測定のいずれにおいても、先に開示したように、この結果を与える重合プロセス中の任意のときに生物活性な添加物を導入することができるか、またはこの結果を与える重合プロセス中の時間に導入を開始することができる。
【0068】
別の態様においては、重合プロセスにおいて比較的遅く活性成分をモノマー供給物中に導入することは必要ない。例えば、添加剤はまた、約0%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、または約100%のモノマーが重合反応器中に供給されたときに添加することができる。この態様においては、組成物の全ての成分が開始時から存在するわけでないが、限定されないが、少なくとも1種の活性成分を含むいくらかが、重合開始後種々の時間に添加されるときに、乳化重合が開始される。この態様においてはまた、出願人は、そのような数の間の任意のおよび全ての範囲を開示し、そのような範囲ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せが、正当に含み得る個々のそれぞれの可能な数を特許請求することを意図している。
【0069】
別の態様においては、典型的には、妥当な重合速度を与える最低温度と、抗微生物活性成分の実質的な劣化または分解を生じない許容できる最高温度との間から選択される温度範囲で、重合を行うことができる。1つの態様においては、重合が進行する可能な限り最低の温度で重合を行うことができる。この場合、重合温度は、組み込まれる任意の活性成分を実質的に劣化または分解させないように十分低く、なお重合速度および時間が最終のラテックスポリマーの有用な製造のために適切であるように十分高くなくてはならない。
【0070】
当業者に公知の方法および材料を使用して、モノマー、添加物、界面活性剤、水等の混合物を乳化することによって作られるプレ-エマルジョンとして、活性剤を供給することもできる。例えば、この態様においては、とりわけ、比較的濃縮された量の添加物を使用し、界面活性剤、分散剤等を用いて分散させ、かつ典型的には混合装置、例えば高速ミキサー、ホモジナイザー、Eppenbachミキサーまたは同様の装置を使用することによって、分散物を作ることができる。さらには、添加物が分散物、エマルジョン、懸濁物等であるか、または重合前にモノマー混合物中に実質的に溶解されるエマルジョンポリマーを提供する、任意の他の考えられるプロセスまたは当業者に公知のプロセスを使用することができる。
【0071】
1つの態様においては、抗真菌および抗細菌特性を提供する有用な活性剤は、多くの場合、特に高温にさらされるときに、酸化または還元を受けやすいことがあり得る。したがって生物活性剤の溶解性の他に、生物活性剤を選択し、かつ組み込む別の態様は、そのような成分を劣化させる酸化または還元反応を減らすことである。本発明のプロセスは典型的には、重合温度を制御することによって、重合温度への暴露を制御するために活性成分を反応中に添加する時間を調整することによって、レドックス劣化を減らすかもしくは緩和するために適当な酸化剤もしくは還元剤を重合中のある時間に添加することによって、またはこれらの方法の任意の組合せによって、この結果を達成することができる。
【0072】
本発明の1つのさらなる態様においては、少なくとも1種の生物活性成分は、ウンデシレン酸;ウンデシレンアルコール;ウンデシレン酸とヒドロキシルエチル(メタ)アクリレートもしくはポリエチレングリコール(メタ)アクリレートとの反応生成物;ウンデシレンアルコールと(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸もしくはイタコン酸との反応生成物;キトサンもしくは変性キトサン;またはそれらの任意の組合せから独立して選択することができる。本発明において使用できる追加の活性成分は、Krishnan による米国特許出願公開第2005/0003163号に与えられており、これは、その全部が引用することにより本明細書に組み入れられる。本発明の別の態様は、少なくとも1種の生物活性成分が、銅、銅塩、銀、銀塩、亜鉛、亜鉛塩、酸化銀、酸化亜鉛、クロルヘキシジン、クロルヘキシジングルコネート、グルタラール、ハラゾン、ヘキサクロロフェン、ニトロフラゾン、ニトロメルソール、ポビドン-ヨウ素、チメロソール(thimerosol)、C1〜C5-パラベン、次亜塩素酸塩、クロフカルバン(clofucarban)、クロロフェン、ポリキサマー-ヨウ素、フェノール類、マフェニド酢酸塩、アミナクリン塩酸塩、4級アンモニウム塩、オキシクロロセン、メタブロムサラン、メルブロミン、ジブロムサラン、グリセリルラウレート、ピリチオン塩、ナトリウムピリチオン、亜鉛ピリチオン、(ドデシル)(ジエチレンジアミン)グリシン、(ドデシル)(アミノプロピル)グリシン、フェノール、m-クレゾール、o-クレゾール、p-クレゾール、o-フェニル-フェノール、レゾルシノール、ビニルフェノール、ポリマーグアニジン、ポリミキシン、バシトラシン、サーキュリン、オクタペプチン(octapeptin)、 リゾチーム(lysozmye)、リソスタフィン、細胞分解(cellulytic)酵素、バンコマイシン、リストセチン、アクチノイジン(actinoidin)、アボパルシン、チロシジンA、グラミシジンS、ポリオキシン(polyoxin)D、ツニカマイシン、ネオマイシン、ストレプトマイシンまたはそれらの任意の組合せから独立して選択されることを提供する。
【0073】
本発明のなお別の態様は、少なくとも1種の生物活性成分が、抗真菌活性を示すことができることを提供する。この態様においては、この開示に適用可能な適当な抗真菌剤は、限定されないが、アゾール、4級アンモニウム化合物、ジチオカルバメート、ジカルボキシイミドまたはそれらの任意の組合せを包含する。例えばこの態様においては、アゾール抗真菌剤は、プロピコナゾール(propiconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、アザコナゾール(azaconazole)、ビテルナトール(biternatol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトナフォル(flutnafol)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、メトコナゾール(metconazole)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、パーフアゾエート(perfuazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、トリアジメフォン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、ウニコナゾール(uniconazole)またはそれらの任意の組合せから選択することができる。またこの態様においては、ジチオカルバメート抗真菌剤は、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メチラム(metiram)、ジネブ(zineb)またはそれらの任意の組合せから選択することができる。
【0074】
別の態様においては、適当な抗真菌剤は、限定されないが、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、4,5-ジメチル-N-(2-プロペニル)-2-(トリメチルシリル)-3-チオフェンカルボキサミド(シルチオファム(sylthiopham))、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、トリチコナゾール(triticonazole)、フルトリアフォル(flutriafol)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazote)、テトラコナゾール(tetraconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ビテルタノール(bitertanol)、ピレメタニル(pyremethanil)、シプロジニル(cyprodinil)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、クレゾキシム(kresoxim)-メチル、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ZEN90160(商標)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、ベナラキシル(benalaxyl)、フララキシル(furalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、R-メタラキシル(R-metalaxyl)、オルフレイス(orfurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、カルボキシン(carboxin)、プロクロラズ(prochloraz)、トリフルミゾール(triflumizole)、ピリフェノックス(pyrifenox)、アシベンゾラー-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、クロロタロニル(chlorothalonil)、シモキサニル(cymoxanil)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ファモキサドン(famoxadone)、キノキシフェン(quinoxyfen)、フェンプロピジン(fenpropidine)、スピロキサミン(spiroxamine)、トリアゾキシド(triazoxide)、BAS50001F(商標)、ヒメキサゾール(hymexazole)、ペンサイキュロン(pencycuron)、フェナミドン(fenamidone)、グアザチン(guazatine)等(それらの任意の組合せを含む)を包含し得る。本発明のなお別の態様は、適当な抗真菌剤が、限定されないが、ベノミル(benomyl)(ベンレート(benlate)としてまた知られる)、カプタン(captan)、カルベンダジム(carbendazim)、カプロパミド(capropamid)、エチリモル(ethirimol)、フルトラニル(flutolanil)、フォセチル(fosetyl)-アルミニウム、フベリダゾール(fuberidazole)、ヒメキサノール(hymexanol)、カスガマイシン(kasugamycin)、イミノクタジン(iminoctadine)-三酢酸塩、イプコナゾール(ipconazole)、イプロジオン(iprodione)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル-M(metalaxyl-M)(メフェノキサム(mefenoxam))、ヌアリモル(nuarimol)、オキシン(oxine)-銅、オキソリン酸(oxolinic acid)、パーフラゾエート(perfurazoate)、プロパモカルブ(propamocarb)塩酸塩、ピロキロン(pyroquilon)、キントゼン(quintozene)(PCNBとしてまた知られる)、シルチオファム(silthiopham)、MON(商標)65500、テクナゼン(tecnazene)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チフルザミド(thifluzamide)、チオフェネート-メチル(thiophenate-methyl)、チラム(thiram)、トルクロフォス-メチル(tolclofos-methyl)、トリフルミゾール(triflumizole)等(それらの任意の組合せを含む)を包含することができることを提供する。さらには、これらの抗真菌剤の任意の組合せまたは混合物が使用できる。
【0075】
本発明のさらなる態様においては、少なくとも1種の活性成分は、天然の植物に基づく蝋、動物由来の蝋、天然および合成の無機蝋および合成蝋、例えばパラフィン、カルナウバ、オゾケライト(ozocertie)、モンタン蝋、ポリオレフィン蝋例えばポリブチレン、蜜蝋、またはラノリン、カンデリラおよびカルナウバ蝋;2個より多い、好ましくは4個より多い炭素鎖長を含むアルコール、特に脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、プロピレングリコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、リグノセリルアルコール;上記したアルコールのエステル例えばステアレートおよびミリステート;ステアリン酸金属塩例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸バリウム;カルボン酸例えばカプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン-2,6-ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、コハク酸、アジピン酸およびセバシン酸、特に3個より多い炭素鎖長を有するカルボン酸;脂肪酸例えばステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸およびリノール酸;油例えば香油、精油、植物油、魚油、パラフィン油および鉱油;1級アミド例えばステアラミド、オレアミド、エルカミド、2級アミド例えばステアリルステアラミド、ステアリルエルカミド、ビスアミド例えばエチレンビスステアラミド、エチレンビスオレアミド、アルカノールアミド例えばココモノエタノールアミド、ココジエタノールアミド、オレインジエタノールアミド、ラウリンジエタノールアミドおよびステアリンジエタノールアミド、ならびに他の種々のアミド例えばカプリルアミド、ペラルゴンアミド、カプラミド、ラウラミド、ミリスタミド、パルミタミド、ステアラミド、アラキダミド、ベヘナミド、ステアリルステアラミド、パルミトールアミド、オレアミド、エルカミド、リノールアミド、リノレンアミド、オレイルパルミタミド、ステアリルエルカミド、エルシルエルカミド、オレイルオレアミド、エルシルステアラミドおよびリシノールアミドを含む脂肪アミド;脂肪ビスアミド例えばエチレンビスステアラミド、エチレンビスオレアミドおよびエチレンビス12-ヒドロキシステアラミド、またはそれらの任意の組合せから独立して選択される疎水性成分であることができる。
【0076】
本発明の別の態様においては、少なくとも1種の生物活性成分は、薬用化粧品または機能性食品成分であることができる。例えば、活性成分は、保湿剤またはしわ防止/老化防止剤成分、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、エラスチン、コラーゲン、多糖類、グリコサミノグリカン、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、グルコサミンアスコルベート、アルギニンアスコルベート、リジンもしくはチロシンアスコルベート、グルタチオンアスコルベート、ニコチンアミドアスコルベート、ナイアシンアスコルベート、アラントインアスコルベート、クレアチンアスコルベート、クレアチニンアスコルベート、コンドロイチンアスコルベート、キトサンアスコルベート、DNAアスコルベート、カルノシンアスコルベート、トコトリエノール、ルチン、ケルセチン、ヘスペレジン(hesperedin)、ジオスミン(diosmin)、マンジフェリン(mangiferin)、マンゴスチン(mangostin)、シアニジン、アスタキサンチン、ルテイン、リコピン、レスベラトロール、テトラヒドロクルクミン、ローズマリー酸、ヒペリシン、エラグ酸、クロロゲン酸、オレウロペイン(oleuropein)、アルファ-リポ酸、ナイアシンアミドリポエート、グルタチオン、アンドログラホリド(andrographolide)、カルノシン、ナイアシンアミド、ポリフェノール、ピクノジェノールおよびそれらの混合物;UV遮断剤および吸収剤成分例えばベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ホモサラート、桂皮酸アルキル、サリチレート例えばサリチル酸オクチル、ジベンゾイルメタン、アントラニレート、メチルベンジリデン、オクチルトリアゾン、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、オクトクリレン、トリアジン、シンナメート、シアノアクリレート、ジシアノエチレン、エトクリレン(etocrilene)、ドロメトリゾールトリシロキサン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、ドロメトリゾール、ジオクチルブタミドトリアゾン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸およびパラ-アミノベンゾエートならびに、それらのエステル誘導体;アクネ防止剤例えばサリチル酸;ふけ防止剤例えばピリチオン亜鉛;肌褐色化剤もしくは日焼け剤成分例えばジヒドロキシアセトン、エリトルロース(erytrulose)、メラニン;酸化防止剤例えばビタミンCおよびその誘導体(例えば酢酸アスコルビル、リン酸アスコルビルおよびパルミチン酸アスコルビル)、ビタミンAおよびその誘導体;葉酸およびその誘導体;ビタミンEおよびその誘導体例えば酢酸トコフェリル、フラボン、もしくはフラボノイド、アミノ酸例えばヒスチジン、グリシン、チロシン、トリプトファンおよびそれらの誘導体;カロテノイドおよびカロテン;尿酸およびその誘導体;クエン酸、乳酸、リンゴ酸;スチルべンおよびその誘導体;およびザクロ抽出物;ビタミンK1もしくはK2、ビタミンK1オキシドもしくはビタミンK2オキシド、ホルモン、無機物、草本植物(plant)抽出物もしくは植物(botanical)抽出物、抗炎症剤、草本植物抽出物の濃縮物、緩和薬、皮膚保護剤、湿潤剤、シリコーン、肌をなめらかにする成分、鎮痛もしくは抗掻痒剤、皮膚浸透促進剤、可溶化剤、アルカロイドおよび加工助剤;種々の染料および顔料を包含する着色剤;ならびに身体用の香料もしくは芳香剤;またはそれらの任意の組合せであり得る。活性カチオン性ラテックスの1つの実施形態においては、より広いUV/可視スペクトルの保護を提供するために、酸化亜鉛もしくは酸化チタンと組み合わせて相乗作用的に使用される少なくとも1種の紫外線遮断剤を含む日焼け止め剤が処方され得る。少なくとも1種の紫外線遮断剤は、ポリマーに結合されるか、またはポリマー内に分散もしくはカプセル封入されることができる。
【0077】
少なくとも1種の活性成分は、フリーラジカル除去剤、例えばハロゲン化銅(I)、ハロゲン化銅(II)、酢酸銅(II)、蟻酸銅(II)、酢酸銅(I)、蟻酸銅(I)、ハロゲン化鉄(II)、ハロゲン化鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、システイン、グルタチオン、N-アセチルシステイン、L-アルファ-アセトアミド-ベータメルカプトプロピオン酸、S-ニトロソ-グルタチオン、N-アセチル-3-メルカプト-アラニン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボキシレート、デスフェリオキサミン、アロプリノール、スーパーオキシドジスムターゼおよびサレン(salen)-マンガン錯体;ならびにそれらの任意の組合せであることができる。
【0078】
本発明のなお別の態様においては、乳化重合中に添加できる活性成分の量は、全モノマー重量に基づき約0.01〜約40重量%の活性添加物の範囲であり得る。別の態様においては、乳化重合中に添加できる活性成分の量は、全モノマー重量に基づき約0.025〜約35重量%、約0.05〜約30重量%、約0.1〜約25重量%、約0.25〜約20重量%、または約0.5〜約15重量%の活性添加物の範囲であり得る。この態様においては、出願人は、そのような範囲ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せが正当に含み得る、独立してそれぞれ可能な数を開示することを意図している。「後-添加(post-add)」として添加される活性成分の量と比べたとき、活性添加物のこれらの濃度は典型的には、後-添加量よりはるかに大きい。とりわけ、この特徴は、濃縮物として、添加物として、または希釈でき、所望の機能性例えば抗微生物保護、保湿、UV保護等を必要とする他の系に添加することができる濃縮分散物として使用することができる、安定な濃縮分散物を提供する。
【0079】
本明細書において開示されるように、1つの態様においては、活性成分は典型的には、乳化重合プロセス中にモノマー供給物に溶解される。かくして、活性添加物は典型的には、使用される1種以上のモノマー中に少なくとも一部可溶性である。さらには、活性添加物は、使用される1種以上のモノマー中に、適度に可溶性であるか、実質的に可溶性であるか、または非常に可溶性であることができる。この特徴は、とりわけ、疎水性活性成分の組み込み、量が多く濃度が高い活性成分の使用、抗微生物特性の効力を高めることによって生物活性な材料を含む活性剤の特性を大きく制御すること、最少量の界面活性剤の使用、および活性成分の少なくとも一部カプセル封入することを可能にし得る。いくつかの例では、ラテックスポリマーは実質的に、添加された活性成分をカプセル封入することができ、かくしてラテックスポリマーは、活性成分のためのある種の担体として機能し得る。このプロセスはまた、これらの化合物の活性を実質的に劣化させることなく活性成分の組み込みを可能にする。
【0080】
本発明の組成物はまた、少なくとも1種の後-添加される添加物無機成分を含むことができる。1つの実施形態においては、少なくとも1種の後-添加される添加物無機成分はカプセル封入されないが、膜形成を助けることができる。適当な後-添加される添加物無機成分は、限定されないが、酸化チタンもしくは酸化亜鉛を含む(限定されない)無機顔料;黒色顔料、例えば黒酸化鉄;装飾的もしくは多色の顔料、例えばウルトラマリンもしくは赤酸化鉄;光沢のある顔料、金属効果の顔料、真珠光沢顔料ならびに蛍光もしくは燐光顔料;金属酸化物、金属水酸化物および金属酸化物水和物、混合相顔料、硫黄含有シリケート、金属硫化物、錯体メタロ-シアニド、硫酸金属塩、クロム酸金属塩、モリブデン酸金属塩、黄酸化鉄、茶酸化鉄、マンガンバイオレット、スルホケイ酸ナトリウムアルミニウム、酸化クロム水和物、フェロシアン化鉄(III)およびコチニールを包含する。後-添加される無機成分はまた、少なくとも1種の無機固体、例えば種子、破砕された種子の堅果殻、ビーズ、ヘチマ粒子、ポリエチレンボール、クレー、カルシウムベントナイト、カオリン、陶土、タルク、パーライト、雲母、バーミキュライト、シリカ、石英粉末、モンモリロナイト、炭酸カルシウム、タルクもしくは雲母族の構成要素またはそれらの化学的同等物であり得る。なおさらには、少なくとも1種の後-添加される無機成分は、ナノ-無機材料、例えばナノクレー、ナノ酸化物、ナノチューブ等であることができる。暗示されているが、本発明はそれらの任意の組合せを含む。上記した後-添加される添加物はまた、活性カチオン性ポリマーラテックス中に少なくとも一部カプセル封入されることができる。
【0081】
別の態様においては、本発明において有用な活性添加物はまた、任意の範囲まで水溶性であることができ、それには実質的に水溶性であることが含まれ、その例は、o-フェニルフェネート(脱プロトンされたo-フェニルフェノール)、グリセリン、プロピレングリコール、および同様の剤を包含する。かくして、そのような親水性活性添加物が、重合されるべき任意のモノマー中に可溶性であることは必要ではない。なお別の態様においては、本発明において有用な活性添加物は、重合されるモノマー中に実質的に不溶性であることができ、かつ水に実質的に不溶性であることができる。この態様においては、とりわけ、特定の濃度の添加物を、界面活性剤等を使用して、典型的には高速ミキサーもしくはホモジナイザーを使用して分散させることによって、活性成分の分散物を作ることができる。
【0082】
後-添加される添加物は典型的には、処方物中に後-混合される分散物であるので、それらが使用されるポリマーの膜、バインダー、コーティング等の中に活性添加物を適切に分散させることは困難であり得る。さらには、今日使用される典型的な添加物分散物は、水分感受性および添加物の浸出を引き起こし得るかまたはそれに関連することがあり得るので、多くの後-添加は、適切な抗真菌保護を提供するのに十分な時間生成物内に残らない。本開示において提供される取組みは、最小の界面活性剤を使用して活性添加物をラテックス中に組み込むことを可能にし、かつ添加物が重合中に導入されるので、典型的には添加物はカプセル封入され、得られるラテックスから容易には放出されない。その結果、活性成分の浸出はほとんどなく、ポリマーの膜、バインダー、コーティング等の中に活性成分を全体にわたって良好に分布させることができる。したがって、この方法は、持続する機能性、例えば抗真菌または抗細菌保護を与えながらも、潜在的により安全な、より環境にやさしい分散物を提供することができる。活性剤はまた、所望なら、ポリマー担体および活性添加物の適切な選択によって、改変もしくは制御されるやり方で放出され得る。
【0083】
本明細書に開示されたプロセスはまた、本明細書において提供されるものほど安定でない典型的な濃縮分散物とは対照的に、ラテックスを濃縮物として使用することを可能にする。その結果、典型的な濃縮分散物は容易には扱えず、したがって最終生成物中に容易には組み込むことができず、投与量が増加すると、性能例えば水感受性に有害な影響を有し得る。本明細書において提供されるラテックスの濃縮物は希釈することができ、そのような材料が適切な濃度の添加物を提供するのに必要とされるなら、他の材料と一緒に、またはそれなしで使用することができる。このやり方での活性成分の完全な組み込みは、添加物の均質な分布を提供し、結果として、予め作られた分散物と比べて優れた持続する性能をもたらす。
【0084】
活性剤のこの完全な組み込みの追加的な利益は、これらのラテックスを用いて製造される膜において明らかであり、これは実質的に透明であることが観察される。この特徴は、ラテックス粒子中への活性剤の非常に均質な同化を強調し、用途、例えば透明な活性膜のために、いかにこの均質な分布が有用な特性を提供し得るかを強調する。1つの実施形態においては、活性成分は、処方物、例えば膜から、ある期間にわたって放出されることができ(すなわち、改変されるかまたは制御される放出)、放出期間は、周囲の条件、例えばポリマーラテックス組成物が使用される環境のpHまたは特定の活性成分の特性に依存し得る。得られるポリマーラテックスの粒径は、約15nm〜約5ミクロンであり得る。より好ましくは、粒径は、約20nm〜約2ミクロン、最も好ましくは約50nm〜約1ミクロンである。
【0085】
他の添加物
本開示の別の態様においては、本明細書で提供されるラテックスはまた、他の添加物を含んで、ポリマーの1種以上の物性もしくは機械的特性を改善することができ、その選択は当業者に公知である。そのような添加物は、例えば加工助剤および性能補助剤を包含し、限定されないが、架橋剤、天然もしくは合成のバインダー、可塑剤、軟化剤、発泡阻止剤、発泡補助剤、難燃剤、分散剤、pH-調整成分、金属イオン封鎖剤もしくはキレート化剤、または他の機能性成分、またはそれらの任意の適当な組合せを包含する。
【0086】
ポリマーA
当業者に認識されるように、任意のカチオン性ポリマーラテックスを本発明において使用することができる。1つの例として、ポリマーAが本発明のカチオン性ポリマーラテックスを表す。
【表1】

【0087】
成分1および2を反応器に仕込んだ。成分3、4および5を、水性モノマータンクに仕込んだ。成分6および7を、モノマータンクに仕込んだ。初期触媒および供給触媒を調製した。約10%の各モノマーを反応器に供給した。反応容器をN2でパージし、約155°Fに加熱した。その温度を保持しながら、成分8および9を仕込んだ。反応を30分間保持した。水性モノマーについては約5時間かけて、モノマーについては約5時間かけて、カチオン供給物については約5.5時間(330分間)かけて、供給を開始した。成分12、13、14および15を仕込み、反応を15分間保持した。成分16、17、18および19を仕込み、反応を15分間保持した。反応系を冷却した。
【0088】
ポリマーAは、41.10%の実際の固形分含量を有し、転化率は〜100%である。粒径は140.0nMである。粘度は117.00である。最終pHは3.1である。
【0089】
典型的基体および活性カチオン性ポリマーラテックスのための用途
多数の異なる基体、例えば布地、金属、セルロース材料、プラスチック等への、本開示のラテックスポリマーコーティングの堆積は、それらの材料に、所望の最終用途性能を与えることができ、したがって、様々な用途のために基体を調整することができる。例えば、1つの態様においては、本発明の開示は、少なくとも1種の繊維および、本明細書において提供される少なくとも1種の活性カチオン性ポリマーラテックスを含むことができる、処理された繊維材料を提供する。1つの態様においては、処理された繊維材料は、少なくとも1種の繊維および、少なくとも1種の繊維上に堆積されるかまたは繊維と会合される少なくとも1種の活性カチオン性ポリマーラテックスを含むことができる。所望なら、活性カチオン性ポリマーを粉末の形態で繊維に施与するか、またはポリマー組成物を当業者に公知の任意の適当な方法によって繊維上に堆積させることができる。
【0090】
本明細書において使用されるように、「繊維」という語は、広く解釈することを意図したものであり、種々の方法で存在し得る単繊維もしくは複合繊維を包含することができる。所望ならば、単繊維のみが、本発明の活性カチオン性ポリマーラテックスで処理され得ることを認識すべきである。本発明に関連して使用することができる繊維は、天然繊維、合成繊維またはそれらの任意の組合せもしくは混合物を包含することができる。天然繊維としては、限定されないが、動物繊維(例えば絹および羊毛);鉱物繊維(例えばアスベスト);ならびに植物に基づく繊維(例えば綿、亜麻、ジュートおよびラミー)が包含される。合成繊維としては、限定されないが、ポリマーから作られたもの、例えばポリアミド、ポリエステル、アクリル繊維およびポリオレフィンが包含される。繊維の他の例としては、限定されないが、レーヨンおよび、繊維形態に押し出された無機物質、例えばガラス、ホウ素、炭化ホウ素、窒化ホウ素、炭素、グラファイト、ケイ酸アルミニウム、溶融石英および金属例えば鋼が包含される。別の態様においては、所望ならば、セルロースもしくは木材繊維をまた、本発明の生物活性カチオン性ポリマーラテックスで処理することもできる。任意の適当な繊維例えば上記材料を用いた再生繊維をまた使用することもできる。所望ならば、繊維の任意の混合物を、本発明の活性カチオン性ポリマーラテックスで処理することができる。
【0091】
処理された繊維材料は、別の態様においては、複合繊維構造を形成するように繊維上に堆積された少なくとも1種の他のポリマー層、例えば所望なら使用することができる種々のタイプの多重のポリマー層を有することができる。例えば、アニオン性ポリマーラテックスを、処理された繊維材料上に堆積させて、処理された繊維材料の特定の特性を向上させることができる。別の態様においては、繊維材料を、活性カチオン性ポリマーラテックスおよびアニオン性ポリマーラテックスを用いて交互に連続方式で処理して、多重層構造を形成させることができる。理論に縛られることを意図しないが、カチオン性ポリマーとアニオン性ポリマーとの間の単純なクーロン相互作用が、そのような構造の安定性を高め、丈夫な処理繊維材料をもたらすと思われる。活性剤を含まない種々の他のポリマーの層を同様に使用することができ、例えば、繊維材料上に存在するカチオン性ポリマーラテックスの上に堆積させて、複合構造を形成させることができる。このやり方で、本発明に従って特別に改変された表面を有する独特の層をなす構造を構成することができる。
【0092】
さらなる態様においては、本発明はまた、本明細書に提供されるように、基体および、その上に堆積もしくは配置された活性カチオン性ポリマーラテックスを含む製品を提供する。この開示の目的のために、「基体」という語は、無機材料、有機材料、その複合物、その混合物またはそれらの任意のタイプの組合せから形成されるもの全てを含むように広く解釈し、説明することを意図している。例えば基体は、限定されないが、繊維、充填剤、顔料等ならびに他の有機および無機材料を包含することができる。
【0093】
本発明の1つの態様においては、本明細書に開示されるように、繊維基体を使用することができる。「繊維基体」という語はまた、本明細書において開示される少なくとも全ての繊維、織布および不織布を含むように広く解釈することを意図している。かくして、繊維基体は、例えば織布、紡ぎ糸、織地、布地基体等の形態で存在し得る。繊維基体のさらなる例は、限定されないが、天然繊維、例えば綿および羊毛から合成繊維、例えばナイロン、アクリル繊維、ポリエステル、ウレタン等までを包含する。公知の施与プロセス、例えばロッド/ナイフコーティング、含侵、背面コーティング、印刷を使用して、個々の繊維上に前処理として、または仕上げ品として、生物活性カチオン性ポリマーラテックスを施与することができる。また本明細書において使用されるように、「布地基体」という語は、Krishnan らによる米国特許第5,403,640号における使用に従って定義することができ、その開示は、その全部が、引用することによって本明細書に組み入れられる。この態様においては、例えば「布地基体」は、本明細書に記載された繊維の任意のものから形成される、繊維、織布、紡ぎ糸(yarn)、糸(thread)、スライバー(sliver)、織布、編み地(knitted fabric)、不織布、室内装飾材料織地(upholstery fabric)、ふさ付きカーペット(tufted carpet)、パイルカーペット等を包含することができ、その任意の組合せが含まれる。
【0094】
本発明の活性カチオン性ラテックス組成物はまた、広く種々のプラスチックまたはゴム基体に施与することができる。そのような材料の例は、限定されないが、日用品成形熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン;工学熱可塑性樹脂、例えばポリスルホン、アセタール、ポリカーボネート等;熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂、ウレタンおよび関連材料;ならびに押出しもしくはブロー成形された膜を包含する。ポリマーは、ロッド/ナイフコーティング、噴霧、浸漬による表面上へのコーティングとして、押出しプロセス中のラミネートコーティングとして、または成形プロセス中に金型に施与されるコーティングとして、施与することができる。ゴム製品は、シート、押出し/成形された物品、複合材等を包含し得る。別の態様においては、本発明の活性カチオン性ラテックス組成物はまた、固体形態で分散させることができる。この態様においては、本発明のラテックスは、例えば、凝固または噴霧乾燥されて、固体活性カチオン性ラテックスを提供することができ、これは、プラスチック製品において添加物として、例えば押出しもしくはブロー成形のようなプロセスにおいて、種々のポリエチレン、ポリプロピレン等のための添加物として、および多数の他のポリマーおよびプラスチック用途において、固体形態で使用することができる。
【0095】
本発明の活性カチオン性ラテックス組成物はまた、木材または金属基体に施与することができる。この態様においては、適当な基体は、全ての種類の天然および工学処理された木材基体を包含する。適当な金属基体は、金属および金属合金の両方、例えば炭素鋼、ステンレス鋼を包含し、固体鋼棒、シート、コイル、ロープ等を包含し、ここで、組成物は、多くのプロセス、例えば噴霧浸漬、ブラッシング、ローラーコーティングおよび関連した方法の1つによって、コーティングとして施与される。
【0096】
これに関連して、基体およびその上に堆積もしくは配置された活性カチオン性ポリマーラテックスを含む製品は、関連分野の当業者に公知の標準の手順に従って作ることができる。製品は、別の態様においては、複合構造を形成するように、その上に堆積された少なくとも1種の他のポリマー層を有することができ、かくして、所望なら、種々のタイプの多重ポリマー層を使用することができる。例えば、種々のポリマーの他の層は、製品中に存在する生物活性カチオン性ポリマーラテックスの上に堆積させて、複合構造を形成させることができる。この態様においては、生物活性カチオン性ラテックスの堆積の後に、アニオン性ラテックスまたは他のポリマーを堆積させて、製品の特定の特性を向上させることができる。かくして、特別に改変された表面を有する独自に調整された品を、本発明に従って製造することができる。
【0097】
より広い態様においては、本発明はまた、任意の材料およびその上に堆積または配置された活性カチオン性ポリマーラテックスを含むコーティングされた材料を提供し、ここでは、他の材料の追加の層を場合により、本発明の活性カチオン性ポリマーラテックスと組み合わせて使用することができる。本明細書において使用されるように、「材料」という語は、限定されないが、任意の無機材料、任意の有機材料、任意のその複合材またはその任意の組合せを含むように広く使用することが意図されている。適当な材料の例としては、限定されないが、繊維、充填剤、粒子、顔料、それらの複合物、それらの組合せ、それらの混合物等が包含される。
【0098】
多重堆積プロセスを使用して、布地および繊維材料以外の領域での用途を有する複合膜を作ることもできる。1つの態様においては、例えば本発明の活性カチオン性ポリマーラテックスを使用して、多重エラストマー手袋を製造することができる。本明細書において提供される生物活性カチオン性ポリマーラテックスを用いて、セルロース構造を作ることもでき、これは、限定されないが、セルロース複合体および特別丈夫なセルロース構造を包含する。セルロース複合体の例は、限定されないが、ろ過、靴の中敷き、フローリングフェルト、ガスケット等を包含する。特別丈夫なセルロース構造は、限定されないが、荷敷袋(dunnage bag)、工業用ワイプ(industrial wipe)、および関連する構造を包含する。さらなる態様においては、本発明の堆積プロセスおよび活性カチオン性ポリマーラテックスはまた、凝集剤、製紙のための湿式および乾式の強度添加物、保持補助剤(retention aid)、セメント改良、染料の固定、再分散性粉末等を含む他の技術において、使用することもできる。
【0099】
本発明は、活性材料を製造するために使用される従来の方法に比べて特定の利点を提供することができる。この態様においては、例えば、残余の活性ラテックスが加工処理流動媒体中に残らないように、活性カチオン性ラテックスを基体上に実質的に堆積させることができ、これは環境的な観点から潜在的利点を提供する。さらには、活性カチオン性ラテックスを、正味負の電荷を有する任意の基体上に、優先的に堆積させることができ、堆積は均質なやり方で行われ、それによってより少ないラテックスポリマーを用いることができる。この態様に加えて、理論に縛られることを意図しないが、活性カチオン性ラテックスは、負に荷電した基体上にポリマー材料の実質的に均質な単層を形成させることができ、それによって、所望の適用範囲を提供するためにより少ないラテックスを使用することを可能にすることができると思われる。活性カチオン性ラテックスは乳化重合プロセスに存在することによって形成されることができるので、この製造方法は有利には、高分子量ポリマーの製造を可能にする。
【0100】
本明細書に開示される活性カチオン性ポリマーラテックスはまた、カチオン性保持助剤およびカチオン性界面活性剤の必要性を除くことができる。1つの態様においては、例えば、活性カチオン性ポリマーラテックスは、カチオン性界面活性剤を実質的になくすことができる。この特徴は特に望ましいものとなり得る。というのは、カチオン性界面活性剤は一般に良く保持されず、水環境中で発泡および他の悪影響を引き起こすことがあるからである。しかしながら、別の態様においては、この開示はまた、カチオン性界面活性剤挙動を示すことができる活性剤の使用および/または保持助剤の使用も提供する。さらには、所望なら、ポリマーラテックスは、例えば非イオン性界面活性剤を包含する慣用の界面活性剤をなくすことができる。
【0101】
本明細書において提供されるように、本発明のラテックス組成物は、当業者によく知られている種々の技術を用いて、広く種々の基体に施与することができる。その結果、本発明には多数の用途があり、その多くは、以下に挙げるものにおいて提供される。この態様において、ここに挙げたものは包括的ではないが、特定の用途は、限定されないが、以下を含む:布地例えば、住宅用および商業用カーペットもしくはタイル;HVACもしくは真空掃除機、または自動車用途のための液体および空気フィルター;医療用外科用の手術着、無菌布、外傷用医薬材料、カバー等;繊維のための前処理、衣類、家具、シート、タオル等のためのプリントもしくは染色された織地のための前処理;おむつおよび失禁用品;自動車の内部用途、例えば内装(trim)、座席の張り地(upholstery)、マット、フィルター等;座席の張り地のコーティング;積層および結合接着剤;音響吸収のためのフォーム;発泡品、例えば枕およびマットレス;食品取扱等のためのベルトもしくは他の機械部品;テープ、例えばマスキングテープ、外科用テープ、工業用テープ等;電気用、工業用および家庭用の掃除用ワイプ(wipe)、布およびスポンジ;靴製品、例えば中敷き、ボックストウ等;プラスチックおよび/もしくはゴム品、例えば工具ハンドル、工具グリップ、玩具、ゴム手袋、シートもしくは他の物品;機械ハウジング、例えばコンピュータ、ディスプレーおよび診断装置もしくは器械用のハウジング;医療用装置、例えばカテーテル、バルーン、管、注射器、診断キット等;包装もしくは製品保護材、腐敗しやすいもの、コンピュータ周辺装置、半導体、メモリーチップ、CD、DVD等へ適用されるようなもの;アクリル樹脂、ポリカーボネート等のための衝撃改良材;手袋のためのオーバーディップ(overdip)もしくはアンダーディップ(underdip)、例えばクリーンルームのための手袋;通気性のある膜;織地で支持された手袋のための浸透防止材;まな板;押出され、ブロー成形された包装用フィルム;紙製品、例えば集塵袋、ブックカバー、エアフィルター、液体フィルター、壁紙、湿乾ワイプ(wipe)、ティッシュペーパー等;ビニルの床を覆う敷物のためのフェルト;成形されたパルプ用途;包装品、例えば箱、カートン、成形品および関連品;贈り物の包装のためのサイズプレスコーティング(size press coating)、インクジェット媒材、通気性コーティング等;マスキング、外科用用途、一般目的の用途等で使用するための紙、テープ、ラベルにおけるウェットエンド添加物;紙において使用するためのバインダー;ウォールボード、例えば石膏ウォールボード等において使用するためのバインダー;テープ、ラベル、ステッカー、フィルム、製本、感圧性の用途、可撓性包装およびラミネート接着剤(FPLA)等において使用するための接着剤;無機および/もしくは有機材料、例えば充填剤もしくは顔料のコーティングもしくはカプセル封入、建築用シーラーおよびグラウト、石膏ウォールボードコーティングもしくはバインダー、外装もしくは内装コーティング等;タイル接着剤;病院、クリーンルーム、クリニック、学校および関連のある環境で使用するための床用コーティング;病院および医療環境のためのコーティング;天井用タイル;グラスファイバーコーティング、例えばガラスマット、絶縁材、フィルター材料、強化複合材等;空調もしくは冷蔵コイルのためのコーティング;空調系、熱交換、イオン交換、冷却水処理を含むプロセス用水系、太陽エネルギーユニット、コーティングパイプ等のための他の部品;キッチン用品;衛生用器具の部品;水系の部品;装置のオペレーターユニット、例えばタッチパネル;浴室で使用される材料、例えばシャワーカーテン、備品、トイレ用品、および結合もしくは封止用コンパウンド;医療用装置、例えばステント、インプラント、補綴、カテーテル、管、コンタクトレンズ、コンタクトレンズクリーナーもしくは保存溶液、保護もしくは裏張り用の膜において使用されるようなもの、医療用の器具、および生物活性剤の持続する作用を提供するための他の医療用装置;多数の人が接触する物品、例えば電話の受話器、階段の手すり、ドアハンドル、窓の留め具、公共輸送機関における吊革のひもおよび吊革のハンドル等;負傷もしくは外科用の処置;負傷もしくは外科用の手当て用品(負傷もしくは外科用の手当て用品の吸収材層のような層を含む);医療用および運動選手用のテープ;外科用無菌布;医療用装置、例えばセンサー、電極、骨髄造影用器具(osteomy appliances)等を接着するのに使用されるテープもしくはラベル;液体殺菌剤およびクリーナー;パーソナルケア用もしくは衛生用製品、例えばシャンプー、ローション、クリーム、毛髪およびスキンケア製品、脱臭剤、ボディウォッシュ、化粧品、トイレ用品等;床以外の表面の衛生コーティング、例えば病院、クリニック、学校、家庭、オフィス等におけるもの;壁、天井、床、調理台等に適用できるような硬質多孔性表面コーティング;装飾的コンクリート;木材、例えばオリエンテッドストランドボード(oriented strand board) (OSB) コーティング;コーティングもしくは浸漬のための敷板および建築用材料;複合建築材料;家具コーティング;テーブルトップ、カウンタートップ、ドアノブ、ドアハンドル、備品等において使用される衛生コーティング;床用途、例えばラミネート、硬木フロアリング、および他の複合床材におけるようなもの;装飾ラミネート、例えばテーブルトップ、カウンタートップ、家具等;他の建築材料、例えば屋根材料、壁材料、ファサード、垣根もしくは木材保護用途のためのもの;海洋用途、例えばボート船体、船着場、ブイ、ドリリングプラットフォーム(drilling platform)もしくはバラスト水タンクにおけるような用途;金属、例えばキャビネット、ドアノブ、ハンドル、備品等;ならびに家具、他社製部品組み込み製品製造販売企業 (OEM)の器具に適用可能なコーティング等。
【0102】
1つの態様においては、本発明の抗微生物処方物は、生物付着阻止剤として、特に冷却回路において有用であり得る。藻類もしくは細菌の侵入による冷却回路への損傷を防ぐために、回路は典型的には、たびたび清掃されるかまたは適切にオーバーサイズ(oversized)されなければならない。発電所および化学プラントにおいて通常見出される開放冷却系においては、殺微生物物質、例えばホルマリンの添加は一般に不可能である。他の殺微生物物質はしばしば非常に腐食性であるか、または発泡することから、このタイプの系においてそれらを使用することはできない。系の部品への細菌または藻類の堆積はこのように、有効に阻止することができる。したがって、本発明の処方物および材料は、そのような用途において非常に有用であり得る。
【0103】
別の態様においては、本発明はまた、冷却水に、分散した形態で抗微生物処方物を添加することによって、冷却水流またはプロセス水系を滅菌するための方法を提供する。分散した形態は、例えば本明細書において詳述したような乳化重合、また沈殿重合もしくは懸濁重合によって、またはその後これらの方法のいずれかによって得られた抗微生物ポリマーを、例えばジェットミルで粉砕することによって、製造プロセス自体の中で得ることができる。
【0104】
本発明の抗微生物ラテックスポリマーは、抗微生物作用が望まれるのと関連する広く種々の目的のために使用することができるコーティング組成物として、施与または使用することができる。例えば、1つの態様においては、本明細書において開示される抗微生物ラテックスポリマーは、広範囲の絶縁材料、例えば細菌の攻撃の危険が特にあるパイプのための被覆材料に関連して使用することができる。かくして、本発明の材料は、エラストマー絶縁材料に関連して使用されるときに有用である。そのようなコーティング組成物はまた、例えばパイプライン(その例は、加熱パイプである)を絶縁するために、かつバルブおよびダクトを絶縁するために使用されるような工業用の絶縁と関連して使用することができる。さらには、本明細書において開示される抗微生物ラテックスは、熱および/または音響の絶縁ならびに多くの最終用途のための関連する絶縁材料に関連して使用することができる。本明細書において提供されるラテックスはまた、抗微生物コーティングのための基体として、工業的フォームおよび発泡材料に関連して使用することができる。本明細書において開示される抗微生物ラテックスを含むそのようなコーティングはまた、空調プラント、冷却器、冷蔵庫および他の冷蔵ユニットならびにまたその部品のためのコーティングとして、かつ海洋船舶のための塗料としてのコーティング組成物のため、および木材の防腐のためのコーティングとして使用することができる。本開示の抗微生物ラテックスを含むコーティングはまた、衛生設備、病院または食品工業において、基体、例えば金属、プラスチックまたはセラミックのコーティングとして、または感染病原体を容易に伝染させ得る任意のタイプの頻繁に接触する物品を含む任意の物品、例えばドアハンドル、衛生用備品、スィッチおよびグリップのコーティングとして使用することができる。そのようなコーティングの場合には、粉末コーティングの形態のコーティング組成物の使用が有利であり得る。
【0105】
そのほかに、少なくとも1種の活性成分を含むラテックスポリマーコーティングは、多数の異なる基体上に堆積して、任意の上記した材料に所望の最終用途性能特性を与えるか、または広範囲の薬用化粧品もしくは機能性食品の利益を提供することができる。例えば、1つの態様においては、本発明の少なくとも1種の活性成分を含むポリマーラテックスは、種々の保湿剤、しわ防止剤、老化防止剤、紫外線遮断剤および吸収剤、肌褐色化剤もしくは日焼け剤、ビタミンおよびハーブサプリメント、植物抽出物、フリーラジカル除去剤、着色剤、ヘアダイ、芳香剤および香料において、またはその一部として使用することができる。
【0106】
活性ラテックスの医療用装置への適用
本明細書において使用される「医療用装置」という語は、哺乳動物中に挿入されるか、または哺乳動物中に材料を挿入するプロセスにおいて使用される、天然もしくは人工の任意の材料をいう。本発明の抗微生物ラテックスおよび組成物の適用のために適当な特定の医療用装置は、限定されないが、末梢的に挿入可能な中心静脈カテーテル、透析カテーテル、長期間穴をあける(long term tunneled)中心静脈カテーテル、長期間穴をあけない(long term non-tunneled)中心静脈カテーテル、末梢静脈カテーテル、短期間中心静脈カテーテル、動脈カテーテル、肺動脈Swan-Ganzカテーテル、泌尿器カテーテル、人工泌尿器括約筋、長期間の泌尿器装置、泌尿器拡張器、泌尿器ステント、他の泌尿器装置、組織結合泌尿器装置、ペニス補綴、血管接合組織、血管カテーテル入口、血管拡張器、血管外拡張器、血管ステント、血管外ステント、傷の排膿管、脳水腫シャント、心室カテーテル、腹膜カテーテル、ペースメーカー系、小さいかまたは一時的な接合置換品、心臓弁、心臓補助装置等、骨補綴、接合部補綴、歯科用補綴を含む補綴等を包含する。
【0107】
1つの態様においては、本発明の活性カチオン性ラテックスに関連して使用することができる医療用装置は、限定されないが、非金属材料、例えば熱可塑性樹脂もしくはポリマー材料を包含する。そのような材料の例としては、ゴム、プラスチック、ポリエチレン、ポリウレタン、シリコーン、GORTEX(商標)(ポリテトラフルオロエチレン)、DACRON(商標)(ポリエチレンテトラフタレート)、ポリ塩化ビニル、TEFLON(商標)(ポリテトラフルオロエチレン)、エラストマー、ゼラチンで封止されたナイロンおよびDACRON(商標)、コラーゲンもしくはアルブミンが包含される。1つの例として、医療用装置を被覆するために使用される各生物活性カチオン性ラテックスの量は、ある程度までは変化するが、細菌および真菌生物体の増殖を阻止するのに有効な濃度を形成させるのに、少なくとも十分な量である。
【0108】
1つの態様においては、活性ラテックスは、単独で、または2種以上組み合わせて使用することができる。各活性ラテックスは、本明細書に提供される1種以上の活性成分を含むことができる。本明細書において開示される任意の適用または用途はさらに、適用表面にわたって分散させることができる少なくとも1種の他の活性剤と共に少なくとも1種の活性ラテックスを使用することを含む。表面を含侵するのに使用される各活性ラテックスおよび活性剤の量は、ある程度までは変化するが、少なくとも有効な濃度である。
【0109】
1つの態様においては、生物活性剤は、任意の医薬品、例えば抗生物質、防腐剤、殺菌剤、またはそれらの任意の組合せから選択することができる。別の態様においては、抗微生物剤は、限定されないが、ペニシリン、セファロスポリン、カルベペネム(carbepenem)、他のベータ-ラクタム抗生物質、アミノグリコシド、マクロライド、リンコサミド(lincosamide)、糖ペプチド、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、キノロン、フシジン(fucidin)、スルホンアミド、トリメトプリム、リファマイシン、オキサリン(oxaline)、ストレプトグラミン、リポペプチド、ケトリド(ketolide)、ポリエン、アゾール、エキノカンジン(echinocandin)またはそれらの任意の組合せを包含する抗生物質であることができる。
【0110】
1つの態様においては、少なくとも1種の医薬品もしくは薬品を、本明細書において提供される生物活性ラテックスを用いて、医療用装置に施与し、生物活性ラテックスに付着する(むしろカプセル封入される)ことができる薬品と組合せて使用することができる。例えば、カチオン性生物活性ラテックスコーティングを、イオン荷電を有することができる医療用装置へのコーティングとして施与することができる。その後、荷電コーティングおよび薬品が互いにさらされるとき、相補的な電荷を有する薬品を、装置の表面に施与された荷電コーティングに施与するか、または結合させることができる。薬品とコーティングとの間の結合力を使用して、薬品が装置の表面から容易に放出されることができる程度を左右することができる。1つの態様においては、この開示は、この薬品送達の特徴を有するインプラントまたは医療用装置を、選択される解剖学的部位に送達することを提供する。この態様においては、有用な典型的な薬品としては、限定されないが、抗微生物剤および抗生物質、例えばネオマイシンおよびサルファ剤、抗炎症剤、例えばステロイドもしくは非ステロイドの抗炎症剤、またはそれらの組合せが包含される。
【0111】
本明細書において記載されたものと同様または同等の任意の方法、装置および材料を、本発明の実施もしくは試験において使用することができるが、典型的な方法、装置および材料が本明細書において記載される。本明細書において挙げられる全ての刊行物および特許は、記載および開示の目的のために引用することによって本明細書に組み入れられ、それは例えば、記載された本発明と共に使用され得る、刊行物に記載された構成および方法である。本明細書において検討される刊行物は、単に本願の出願日前のそれらの開示のために提供される。本明細書における何ものも、先行発明によって先のそのような開示に本発明者らが権利を与えられないことを容認するものとして解釈されるべきではない。
【0112】
本明細書において使用されるように、任意のタイプの様々な開示または特許請求の範囲の記載、例えば温度範囲、濃度範囲、原子数の範囲、重量%等では、そのような範囲ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せが、正当に包含し得る独立してそれぞれ可能な数を開示または特許請求することを意図している。かくして、特定の数の炭素原子を有する化学部分の開示または特許請求の範囲の記載では、本明細書での開示と一致する、そのような数の範囲が含み得る、独立してあらゆる可能な数、下位の範囲および下位の範囲の組合せを開示または特許請求することを意図している。例えば、本明細書において使用されるように、Rが12個までの炭素原子を有するアルキル基(あるいは、C1〜C12アルキル基)から選択されるという開示は、1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11または12個の炭素原子を有するアルキル基、ならびにこれらの2つの数の任意の範囲、例えばC3〜C8アルキル基から選択することができ、またこれらの2つの数の任意の範囲の組合せ、例えばC3〜C5アルキル基およびC7〜C10アルキル基を包含するR基をいう。かくして出願人らは、用語、例えば「12個までの炭素原子を有する基」を、そのような範囲ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せが、正当に包含し得る任意の独立した数に取り替える権利を有する。別の例では、モル比が典型的には約0.1〜約1.0の範囲にわたるとの開示によって、出願人らは、モル比が、約0.1:1、約0.2:1、約0.3:1、約0.4:1、約0.5:1、約0.6:1、約0.7:1、約0.8:1、約0.9:1または約1.0:1、ならびにそれに包含される任意の下位の範囲および下位の範囲の組合せから選択することができることを列挙することを意図している。同様に、特定の重量%が約80重量%〜約90重量%であり得るとの開示では、出願人らは、重量%が、約80重量%、約81重量%、約82重量%、約83重量%、約84重量%、約85重量%、約86重量%、約87重量%、約88重量%、約89重量%または約90重量%であり得ることを列挙することを意図している。
【0113】
もし、どのような理由のためでも(例えば出願人が出願の時点で知らないであろう参考文献について説明するために)、出願人らが、開示の全限度より少ないものを特許請求することを選択するなら、出願人らは、ある範囲に従って、もしくは同様のやり方で特許請求され得るようなそのような群の任意の個々の構成要素(その群の中の任意の下位の範囲または下位の範囲の組合せを含む)を但し書きで排除するか(proviso out)除く(exclude)権利を留保する。さらに、もし、どのような理由のためでも(例えば出願人が出願の時点で知らないであろう参考文献について説明するために)、出願人らが、開示の全限度より少ないものを特許請求することを選択するなら、出願人らは、特許請求された群の任意の個々の置換基、添加物、化合物、モノマー、界面活性剤、構造等、またはそれらの任意の群、または任意の個々の構成要素を但し書きで排除するか除く権利を留保する。
【0114】
本明細書において開示される任意の特定の化合物については、任意の一般的な開示または示される構造はまた、特定の一連の置換基から生じ得る、全ての異性体、例えば配座異性体、位置異性体(regioisomers)、立体異性体等を包含する。一般的な構造はまた、状況が必要とする全ての鏡像体、ジアステレオマーおよび他の光学異性体(鏡像体形態にせよラセミ形態にせよ)ならびに立体異性体の混合物を包含する。
【実施例】
【0115】
本発明を以下の実施例によってさらに説明するが、実施例は、いかなるやり方でも、その範囲に限定されるように解釈されるべきではない。一方、本明細書の記載を読んだ後に、本発明の意図および特許請求の範囲の範囲から離れることなく、当業者に示唆され得る、種々の他の態様、実施形態、改変およびその同等物を用いることができることを明確に理解すべきである。
【0116】
以下の実施例において、他に特定されなければ、試薬は市販のものから入手した。試薬への言及は、商標登録されていない記載、銘柄もしくは商標名、またはその両方への言及を含み得る。カチオン性ポリマーラテックスのための一般的合成試験手順を含む一般的な手順は、Krishnanによる 米国特許出願公開第2005/0065284号および2005/0003163号において提供されており、この開示のそれぞれが、引用することにより、その全部が本明細書に組み入れられる。
【0117】
例証的実施例1
当業者が認識するように、脱臭組成物は、種々の化学成分を種々の量で含み得る。表1は、例証的な脱臭組成物および各成分の量を示す。この例証的な脱臭組成物は、まず成分1および3を合わせることによって製造することができる。次に製造者は、得られた混合物を撹拌下で成分2にゆっくりと添加し、加熱(75℃)した後、成分4を、得られたバッチに添加し、成分4が溶解するまでバッチを混合することができる。次に製造者は、成分5をバッチにゆっくりと添加し、成分5が溶解するまでバッチを混合した後、バッチを45℃の温度まで冷却する。次に製造者は、成分6〜7をバッチに添加し、均質なバッチが生じるまで混合する。最後に製造者は、バッチを4500rpmにて10分間均質化し、その結果、脱臭処方物を得る。そのような脱臭組成物は、ロールオン、スティックまたはスプレーとして処方することができ、場合により、発汗抑制剤と組み合わせることができる。
【表2】

【0118】
例証的実施例2
ボディウォッシュ処方物は、種々の化学成分を種々の量で含み得る。表2は、例証的ボディウォッシュ処方物および各成分の量を示す。この例証的ボディウォッシュ処方物は、成分1中に成分2を溶解することによって製造され得る。次に製造者は、成分3を添加し、混合し、得られたバッチを加熱(75℃)して、第1相を形成させる。製造者はその後、成分4および5を合わせ、70℃に加熱し、バッチが完全に溶融するまで混合して、第2相を形成させる。次に製造者は、撹拌しながら第2相を第1相に添加し、均質なバッチが生じるまで混合する。その後製造者は、穏やかに撹拌しながら成分6〜8を1種ずつバッチに添加し、40℃に冷却することができる。次に製造者は、成分9をバッチに添加し、バッチを混合し、必要なときは成分10を用いてpHを6.0〜6.5に調整する。最後に製造者は、必要なときは20%NaCl溶液を用いて粘度を7,000〜15,000CPSに調整する。製造の30分以内に、この例の処方物の粘度を、Brookfield RVT#4を用いて、20RPM、30秒にて測定した。製造12時間後に、粘度を再び、Brookfield RVT#5を用いて、20RPM、30秒にて測定した。
【表3】

【0119】
例証的実施例3
当業者が認識するように、シャンプー処方物は、種々の化学成分を種々の量で含み得る。表3は、例証的なシャンプー処方物(対照)および各成分の量を示す。この例証的シャンプー処方物は、まず成分1〜5を合わせ(第1相)、得られた相をゆっくりと混合しながら75℃の温度に加熱することによって製造することができる。次に製造者は、成分6〜7を合わせ(第2相)、得られた相をゆっくりと混合しながら75℃の温度に加熱することができる。製造者はその後、第2相を第1相に添加し、室温で均質なバッチが生じるまで2相を混合する。次に、成分8〜9を一度にバッチに添加することができる。最後に、得られたバッチのpHを、成分10を用いて6.0〜6.5に調整することができる。
【表4】

【0120】
合成実施例4
表4に示された成分を含む、少なくとも1種の抗微生物ポリマー成分を含む脱臭組成物を、例証的実施例1の方法に従って製造した。
【表5】

【0121】
合成実施例5
本実施例においては、表5に示された成分を含む基本のボディウォッシュ処方物を、例証的実施例2の方法に従って製造した。防腐剤Glydant(登録商標)(DMDMヒダントイン)を成分10と混合し、pHを測定する直前のバッチに添加した。泡の高さを測定するために、5グラムの生成物および145グラムの水を計量し、ブレンダーに添加した。生成物および水を10秒間すりつぶし、1000mlの目盛付きシリンダーに注いだ。泡の高さを読んだ後、2分間待ち、その後液体の高さを読んだ。泡密度を決定するために、10グラムの生成物および145グラムの水を計量し、ブレンダーに添加した。生成物および水を10秒間すりつぶし、得られた泡を100mlの目盛付きシリンダーに注いだ。次にゴム栓を目盛付きシリンダー中に落とし、栓が80mlの印に達したときタイマーをスタートさせた。栓が30mlの印に達したときにタイマーを止めた。次に、時間を記録した。栓が30mlの印に達したなら、目盛付きシリンダーの底で集めた液体の量に基づいて、泡排水を決定した。
【表6】

【0122】
合成実施例6
本実施例においては、ステアリン酸グリコールを含まない、商標Polymer JR 400の下に販売されているような、0.2%ポリクウォタニウム-10(polyquarternium-10)を含む基本のボディウォッシュ処方物を製造した。ポリクウォタニウム-10を水に分散させ、水和するまで混合した後、表6に示された成分1〜3を添加した。次に、例証的実施例2に示した方法に従ってボディウォッシュを製造した。粘度、泡の高さ、泡排水および泡密度を、合成実施例5に示した方法に従って測定した。
【表7】

【0123】
合成実施例7
本実施例においては、例証的実施例2に示した方法に従って、0.2%ポリクウォタニウム-10を含む基本のボディウォッシュ処方物を製造した。表7は、本実施例のボディウォッシュ処方物および各成分の量を示す。粘度、泡の高さ、泡排水および泡密度を、合成実施例5に示した方法に従って測定した。
【表8】

【0124】
合成実施例8
本実施例においては、例証的実施例2に示した方法に従って、1.0%ポリマー材料(ステアリン酸グリコールを含まない)を含むボディウォッシュ処方物を製造した。表8は、本実施例のボディウォッシュ処方物および各成分の量を示す。本実施例は、本明細書においてより詳細に記載されているように、ポリマーA(Polymer A)を含む。粘度、泡の高さ、泡排水および泡密度を、合成実施例5に示した方法に従って測定した。
【表9】

【0125】
合成実施例9
本実施例においては、例証的実施例2に示した方法に従って、1.0%ポリマー材料を含む、なお別の基本のボディウォッシュ処方物を製造した。表9は、本実施例のボディウォッシュ処方物および各成分の量を示す。粘度、泡の高さ、泡排水および泡密度を、合成実施例5に示した方法に従って測定した。
【表10】

【表11】

【0126】
合成実施例10
評価のために、少なくとも1種のポリマーを含むシャンプー処方物を製造した。本実施例においては、シャンプー処方物は、例証的実施例3に示した方法に従って製造され、これは、抗微生物ポリマーを含んでいた。表11は、シャンプー処方物および各成分の量を示す。Brookfield RVT#5を用いて、20RPMにて粘度を測定した。泡の高さを決定するために、5グラムの生成物および145グラムの水を計量し、ブレンダーに加えた。生成物および水を10秒間すりつぶし、1000mlの目盛付きシリンダーに注いだ。泡の高さを読んだ後、2分間待って、その後、液体の高さを読んだ。泡密度を決定するために、10グラムの生成物および145グラムの水を計量し、ブレンダーに加えた。生成物および水を10秒間すりつぶし、得られた泡を100mlの目盛付きシリンダーに注いだ。次にゴム栓を目盛付きシリンダー中に落とし、栓が80mlの印に達したときタイマーをスタートさせた。栓が30mlの印に達したときにタイマーを止めた。次に、時間を記録した。栓が30mlの印に達したなら、目盛付きシリンダーの底で集めた液体の量に基づいて、泡排水を決定した。
【表12】

【0127】
合成実施例11
本実施例においては、別のシャンプー処方物を例証的実施例3に従って製造し、これは、芳香剤を含むが、抗微生物ポリマーは含まなかった。表12は、シャンプー処方物および各成分の量を示す。得られたバッチのpHを、成分10を用いて6.69に調整した。粘度、泡の高さ、泡排水および泡密度を、合成実施例10に概略を述べた試験に従って測定した。
【表13】

【0128】
合成実施例12
本実施例においては、別のシャンプー処方物を例証的実施例3に示した方法に従って製造し、これは、芳香剤ならびに抗微生物ポリマー材料を含んでいた。表13は、シャンプー処方物および各成分の量を示す。得られたバッチのpHを、成分11を用いて6.66に調整した。粘度、泡の高さ、泡排水および泡密度を、合成実施例10に概略を述べた試験に従って測定した。例証的実施例3および合成実施例10〜12について、これらの物性を表14にまとめる。
【表14】

【表15】

【0129】
合成実施例13
生物活性剤の初期導入によって製造される活性カチオン性ラテックス
1ガロンの反応器に、以下の成分を仕込むことができる:約1142gの水;約5.95gの非イオン性界面活性剤ABEX(登録商標)2525 (Rhodia);約11.90gのメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(Cognis からのMPEG 550);および約31.7gのジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩(Ciba Specialty Chemicals からのAGEFLEX(商標)FM1Q75MC)。次に、反応器を数回減圧/N2で満たすというサイクルに供することによって、反応器内容物を脱酸素することができ、その後、約59.5gのブチルアクリレートおよび約119gのスチレンを反応器に添加することができる。反応器を再び数回減圧/N2で満たすというサイクルに供した後、反応器内容物温度を約165°Fに上げることができ、そのとき、約23.80の水および約2.38gのWAKO V-50 (Wako Chemicals)の開始剤溶液を反応混合物中に注入する。この反応混合物を約165°Fに約30分間保持した後、反応器への以下の供給を開始する。
【0130】
30分間の「保持時間」後に、以下の成分を反応器に供給することができる。
【0131】
1) 約238gのブタジエンからなるブタジエン供給物、約5時間かけて供給した;
2) 約102gのブチルアクリレート、約517gのスチレンおよび約119gの本明細書に開示されているような任意の適当な生物活性剤からなる混合モノマー供給物。混合物全体の全供給時間は、約5時間であり得る。生物活性成分は、混合モノマー供給物の約1時間後に混合モノマー供給物中に導入することができ、これは、約119gの生物活性剤を約495gのスチレン/ブチルアクリレートモノマー混合物中に溶解させることを含み、混合モノマー供給の最後の4時間の供給にわたって反応器中に導入される;
3) 約152gの水、約47.60gのMPEG 550 (Cognis)、約47.60gのジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩 (Ciba Specialty Chemicals からのAGEFLEX(商標)FM1Q75MC)および約74.5gのN-メチロールアクリルアミドから成る水性モノマー供給物。この水性モノマー供給物は、約3時間かけて反応器に供給され得る;ならびに
4) 約202gの水および約4.8gのWAKO(商標)V-50から成る水性開始剤供給物、これは、約5.5時間かけて反応器に供給され得る。
【0132】
供給物の添加が終了したとき、ほとんどのモノマー(約98%より多く)が反応してしまうまで反応を続ける。次に反応器内容物を冷却し、減圧処理して、未反応モノマーを除去し、固形分濃度を約40重量%まで上げる。必要もしくは所望なら、ラテックスのpHを、反応揮発物を除去する前に必要とされるように、調整することができる。
【0133】
合成実施例14
生物活性剤の遅い導入によって製造される生物活性の活性カチオン性ラテックス
5時間のスチレン/ブチルアクリレート供給の約4時間後に、約49gの生物活性成分の試料を混合モノマー流に導入することができる以外は実施例13に与えられた詳細に従って、乳化重合反応を行うことができる。このプロセスは、生物活性剤を約124gのスチレン/ブチルアクリレートモノマー混合物中に溶解させることを含み、これは、混合モノマー供給の最後の1時間の供給にわたって反応器に導入される。
【0134】
合成実施例15
抗真菌剤を組み込むカチオン性ラテックスの評価
抗真菌剤を組み込むカチオン性ラテックスの評価のためのターゲットとして、抗真菌ウォールボードを鑑定した。この実施例の目的は、製紙のために使用される慣用のウェットエンドプロセスにおいて、石膏ウォールボードの化粧紙に組み込まれたカチオン性ポリマー中に抗真菌剤を送達することであった。
【0135】
乳化重合中にポリマー中に種々の濃度で組み込まれた種々の抗真菌添加物を有する、数種のカチオン性ポリマーを製造した。ポリマーは、紙へのコーティングとして、ならびにウェットエンドプロセスにおける添加による、両方で試験された。主な抗真菌評価は、ASTM G-21 およびASTM D-3273に基づいて行い、これは、最良の抗真菌結果が、2種の抗真菌添加物の組合せ(プロピコナゾール(propiconazole) (“PZ”)およびテブコナゾール(tebuconazole) (“TZ”))を用いて得られることを示した。
【0136】
コーティングの研究は、湿潤基準で0.4%のPZ/TZ濃度が、十分な阻止効果を有すること、ならびにPZ/TZがウェットエンドを通って運ばれることができ、紙の上にきれいに堆積することができることを示した。一連のカチオン性ポリマー(ポリマー中へ組み込まれた添加物なし)を、AATCC-100法を用いて、抗細菌特性(カチオン性モノマーの低濃度および高濃度の両方)について評価した。ポリマーは、>99%殺菌を示したが、一方、カチオンでない対照ポリマーは殺菌活性を示さなかった。
【0137】
結果および検討:
この研究で使用された抗真菌添加物を表15に示す。
【表16】

【0138】
理想的には、重合条件中、材料は実質的に反応性でなく、それ故、重合中に劣化しない。幾つかの実施形態においては、劣化のためか、またはポリマーラテックスからの抽出の困難さのためかいずれにせよ、低濃度の添加物が観察され得る。いずれの場合にも、ラテックス中の添加物の保持は、仕上げの紙中の抗真菌特性の保持に至る。
【0139】
Amicalを用いた初期の重合作業は、比較的多い量で組み込まれるとき、Amicalが分解することを示した。重合温度が潜在的に分解に寄与するものとして調査され、実行できる限り低く保持された(典型的には<70℃)。試料は重合の最後に、所望の固形分含量まで除去処理された。
【0140】
試料の初期試験を表16に示す。この試験はASTM G-21を含み、ここでは、真菌を直接、コーティングされた紙試料上に接種した後、加湿チャンバーで28日間保持した。#10のMeyer棒を用いてラテックスコーティングを紙に施与し、単一コートのみを施与した。しかしながら、紙が完全に覆われることができなかったことを考慮して、これは適切なコーティング厚でなかったことが決定された。このことは、図1に示された真菌増殖データに反映される。
【0141】
PZ/TZの組合せを有するラテックス試料(合成実施例13に示されるMB-38;合成実施例14に示されるMB-39)は、強い真菌阻止特性を示した。
【0142】
ラテックス試料から回収した添加物濃度を決定し、最初に添加した添加物の量と比較した。このデータを表16にまとめる。
【表17】

【0143】
この実施例においては、Amicalは、十分な量が重合中に添加されたときでさえ、ラテックス中にあまり組み込まれない傾向があった。有意量のPZ/TZの組合せならびにトリクロサンが回収された。
【0144】
ASTM G-21の研究において観察された結果はまた、より短い(7日間インキュベーション)真菌研究(本明細書においては30-IIIと称する)において、再現された。結果を図2に示す。Microban Z01、0.4%のピリチオン亜鉛(湿潤規準)およびPZ/TZは全て良好に作用した。30-III真菌試験は、乾燥したラテックスの1”X1”チップを作ること、および試料に直接真菌種を接種すること、ならびにその後、7日後の菌増殖を観察することに基づくものだった。これはG-21試験のような厳密な試験ではないが、添加物の効力を迅速に示した。この試験においては、Amical試料は、何らかの真菌阻止を示した。
【0145】
この試験においては、カチオン性ポリマーはそれだけで(添加物なしで)は、有意の真菌抵抗性を示さなかった。カチオン荷電の変化は、抗真菌性能に影響を及ぼさないようであった。これは、ポリマー膜に真菌種を接種し、6ヶ月間加湿チャンバーに置いた異なる抗真菌試験(真菌の増殖がなかった)と対照的である。この結果についての1つの理由は、試験された膜が、本明細書において試験されたものよりはるかに厚い膜(約4ミルまたは100ミクロン)であったことによる可能性がある。
【0146】
試験の第2ラウンドは、増加させたコーティング厚を用いて行って、紙の表面の全部の被覆を確実にした。コーティングされた紙試料の試験の第2ラウンドは、ASTM D-3273に従って試験した。この研究において、持続時間は同じ(28日間)ままであったが、真菌種は表面に直接には接種しなかった。むしろ、現実の例におけるように、加湿チャンバーに胞子として保持した後、コーティングされた紙の表面上に落ち着かせた。この研究の結果は、図3において概略が述べられる。
【0147】
この研究において、AmicalおよびPZ/TZが有効であったが、Z01はうまく作用しなかった。添加物なしのカチオン性ポリマーはまた、抗真菌特性を示さないようであり、コーティングされていない紙試料と同様であると思われた。図3に示される分析データは、真菌試験の開始前のコーティングされた試料の測定値に基づいていた。紙からの添加物の回収は、定量的でない。
【0148】
研究の次の段階は、コーティングされた紙と同じ性能を、ウェットエンドプロセスによって得ることができることを証明することであった。紙上へのラテックスの堆積は、一定量のラテックス(繊維に基づき10%)を軟材繊維上に堆積させること、およびこれらを抗真菌評価に供することを含んでいた。ラテックス中の添加物の量は、約7.5%(1つの試料において、2.5重量%PZおよび5重量%TZ)であった。このデータは、図4にまとめられている。この研究において、PZ/TZ添加物を有するカチオン性ラテックス(MB-87)および、PZ/TZ添加物を有していないカチオン性ラテックス(MB-86)を用いて、紙試料を作った。先に述べたように、ラテックス中のPZ/TZ添加物の量は、〜7.5%(乾燥重量に基づく)であった。これは、仕上げられた紙および10%ポリマーまたはラテックス中に、約6680ppmのPZ/TZ(繊維に基づく重量)を与える。
【0149】
28%の活性を有するPZ/TZの分散物(M-3078)も提供した。これは、カチオン性ラテックスMB-86と共に後−添加として使用して、本質的に同じ量のPZ/TZを与えた。故に、分散物を有する後−添加試料は、重合されたラテックス試料よりはるかに多い約10%のPZ/TZ濃度を有しており、その結果、仕上げられた紙中に約9000ppmのPZ/TZ濃度をもたらした。添加物のないラテックス(MB-86)、後−添加されたPZ/TZを有するMB-86および重合されたPZ/TZ試料MB-87の抗真菌作用の結果を図4に示す。
【0150】
まさにコーティングされた試料の研究におけるように、カチオン性ラテックスのみを有する紙は、真菌D-3273試験を通過しなかった。後−添加された試料および重合されたPZ/TZ試料の両方は試験を通過した。重合された添加物試料(MB-87)はPZ/TZを〜3000ppm少なく有するが、なお後−添加試料と同等または少し良く作用するようであったことに注意すべきである。真菌の増殖は観察されなかった。
【0151】
種々の活性成分の組み込みを証明するために、実験を行った。活性成分をモノマー流に溶かすことによって、活性成分は、乳化重合プロセス中にポリマー中に組み込まれる。当業者は、得られる組成物において1種以上のラテックスポリマーを使用できることを認識するであろう。
【0152】
合成実施例16
得られるラテックス粒子が活性成分のための担体として機能するように、活性成分として、結合されたUV安定剤2-(4-ベンゾイル-3-ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレート(以下では、BHPEA(Bimax(登録商標)社から入手可能)と称する)の組み込みを評価するために、実験を行った。得られるラテックス処方物は、日焼け止めとして使用することができる。あるいは、結合されたUV安定剤の他に、受容可能な量のUV安定剤を後−添加し(結合されていない)、ラテックス組成物中に分散させることができる。
【0153】
本実施例においては、活性成分をモノマー流に溶かすことによって、活性剤が乳化重合中にポリマー中に組み込まれるように、乳化重合を行った。表17は、カチオン性ラテックス処方物および各成分の量を示す。まず、成分1〜4を反応器に仕込んだ。次に成分5〜9をモノマータンクに添加した。次に成分10〜12をモノマータンクに添加した。その後、初期触媒(成分13〜14)および供給触媒(成分15〜16)を調製した。次に、成分10〜11を含む10%の供給物を反応に供給した。次に反応容器を不活性気体(窒素)でパージし、140°Fの温度に加熱した。目標温度に達したら、反応を30分間維持した。次に水性モノマー(成分5〜9)を3時間、モノマー流(成分10〜12)を5時間、一緒に供給した。触媒供給物を5.5時間で反応に供給した。2時間後、反応温度を170°Fに上げた。次に成分17〜20を反応に仕込み、15分間保持した。最後に、反応を冷却した。
【0154】
以下の表に挙げた成分は、通常の慣例を用いて略記される。幾つかの用語についての定義が提供される。本明細書において特定の略語が特に定義されなければ、略語は不確定であると考えるべきでなく、むしろ当業者の通常の専門用語内で使用されるべきである。
【0155】
DW --脱イオン水;
Abex(登録商標)2525 --非イオン性界面活性剤;
FMQ75MC --カチオン性モノマー、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩(ここで、FMQ80MCはまた化学的に同じであり、活性が異なる);
MPEG550MA -- メトキシポリエチレングリコールメタクリレート;
Special NMA --N-メチロールアクリルアミドとアクリルアミドとの登録商標ブレンド;
BA --ブチルアクリレート;
MMA --メチルメタクリレート;
Wako V50 -- 2,2´-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩;
TBHP -- ターシャリーブチルヒドロペルオキシド;
AWC -- ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート;
SFS --ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート;
STY --スチレン;
ST --スチレン;
【表18】

【0156】
得られるラテックスポリマー処方物の実際の%固形分量は、電子レンジ(microwave solids oven)によって決定した。得られるラテックスポリマー処方物の粒径は、Coulter(登録商標)光散乱粒径分析器によって決定した。粘度は、Brookfield DV-E viscometer #4を用いて、20RPMにて測定した。試験結果を表18にまとめる。
【表19】

【0157】
合成実施例17
活性成分として異なる量のBHPEAの組み込みを評価するために、合成実施例16に示される製造方法に従って、実験を行った。表19は、カチオン性ラテックスポリマー処方物および各成分の量を示す。得られた物性を表20にまとめる。
【表20】

【表21】

【0158】
合成実施例18
本実施例においては、活性成分であるシリコーンポリエーテルコポリマー(GE SiliconesからY-15790として入手可能)をポリマーラテックス処方物中に組み込んだ。表21は、カチオン性ラテックス処方物および種々の量の各成分を示す。成分1および2を反応器に仕込んだ。次に、成分2〜4をモノマータンクに仕込んだ後、成分5〜6を仕込んだ。初期触媒(成分9〜10)および供給触媒(成分11〜12)を調製し、10%の各モノマー(成分3〜8)を仕込み、反応に供給した。次に、反応容器を不活性気体(窒素)でパージし、70℃の温度に加熱した。反応が70℃に達したなら、成分9〜10を仕込んだ。次に反応を30分間保持した。その後、水性モノマー(成分3〜5)およびモノマー(成分6〜8)を5時間、供給触媒を5.5時間かけて、一緒に供給した。3時間の時点で、モノマー(成分6〜8)を供給物に添加した。その後反応を30分間保持した。次に、成分13〜16を仕込み、15分間保持した。最後に、成分17〜20を仕込み、15分間保持した。
【0159】
ポリマーを減圧除去処理し、約41〜42%の固形分含量に調整した。
【表22】

【0160】
合成実施例19
本実施例においては、活性成分であるポリシロキサン(GE SiliconesからCoatosil 1211として入手可能)をポリマーラテックス処方物中に組み込んだ。表22は、カチオン性ラテックス処方物および種々の量の各成分を示す。ポリマーラテックス処方物は、合成実施例18に示される方法に従って製造した。
【表23】

【0161】
合成実施例20
本実施例においては、セトステアリルエーテル(Warren ChemicalからLove A Canal waxとして入手可能)を、ポリマーラテックス処方物中に組み込まれる活性成分として供給した。表23は、カチオン性ラテックス処方物および種々の量の各成分を示す。ポリマーラテックス処方物は、合成実施例18に示される方法に従って製造した。
【表24】

【0162】
合成実施例21
本実施例においては、活性成分であるポリジメチルシロキサン(Dow Corning Silicone Fluid 200として入手可能)をポリマーラテックス処方物中に組み込んだ。表24は、カチオン性ラテックス処方物および種々の量の各成分を示す。ポリマーラテックス処方物は、合成実施例18に示される方法に従って製造した。
【表25】

【0163】
合成実施例22
本実施例においては、活性成分であるポリエチレングリコール(Dow ChemicalからPEG 600として入手可能)をポリマーラテックス処方物中に組み込んだ。表25は、カチオン性ラテックス処方物および種々の量の各成分を示す。ポリマーラテックス処方物は、合成実施例18に示される方法に従って製造した。
【表26】

【0164】
合成実施例23
本実施例においては、活性成分であるグリセリン(JT Bakerから入手可能)をポリマーラテックス処方物中に組み込んだ。表26は、カチオン性ラテックス処方物および種々の量の各成分を示す。ポリマーラテックス処方物は、合成実施例18に示される方法に従って製造した。
【表27】

【0165】
予測的実施例24
所望の結果を得るために、種々の活性成分を、任意の量でカチオン性ラテックスポリマー中にカプセル封入することができる。例えば、以下の活性成分を、モノマー100重量部当たりの重量部(phm)に基づき約1%〜約2%またはそれ以上カプセル封入することができる:有機UVフィルター、例えばベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ホモサラート、桂皮酸アルキル、例えばメトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸オクチル;セルフタニング(self-tanning)活性成分、例えばジヒドロキシアセトン(DHEA);ふけ防止剤、例えばピリチオン亜鉛;保湿剤、例えばアロエヴェラ(aloe vera)抽出物;フリーラジカル除去剤、例えばビタミンA、CおよびE、ならびに他の酸化防止剤、例えばフェノール系酸化防止剤、例えばBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)およびBHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)。
【0166】
予測的実施例25
所望の結果を得るために、種々の無機活性成分を、任意の量でカチオン性ラテックスポリマー中にカプセル封入することができる。例えば、以下の活性成分を典型的には、モノマー100重量部当たりの重量部(phm)に基づき約0.01%〜約2%またはそれ以上カプセル封入することができる:限定されないが、酸化チタンもしくは酸化亜鉛を含む顔料;黒色顔料、例えば黒酸化鉄;装飾的もしくは多色の顔料、例えばウルトラマリンもしくは赤酸化鉄;光沢のある顔料、金属効果の顔料、真珠光沢顔料ならびに蛍光もしくは燐光顔料;金属酸化物、金属水酸化物および金属酸化物水和物、混合相顔料、硫黄含有シリケート、金属硫化物、錯体メタロ-シアニド、硫酸金属塩、クロム酸金属塩、モリブデン酸金属塩、黄酸化鉄、茶酸化鉄、マンガンバイオレット、スルホケイ酸ナトリウムアルミニウム、酸化クロム水和物、フェロシアン化鉄(III)およびコチニール。無機成分はまた、少なくとも1種の無機固体、例えば種子、破砕された種子の堅果殻、ビーズ、ヘチマ粒子、ポリエチレンボール、クレー、カルシウムベントナイト、カオリン、陶土、タルク、パーライト、雲母、バーミキュライト、シリカ、石英粉末、モンモリロナイト、炭酸カルシウム、タルクもしくは雲母族の構成要素またはそれらの化学的同等物であり得る。少なくとも1種の無機活性成分は、ナノ-無機材料、例えばナノクレー、ナノ酸化物、ナノチューブ等であることができる。暗示されているが、本実施例はそれらの任意の組合せを含み得る。
【0167】
明細書において、典型的な実施形態を開示してきた。特定の語が使用されるが、それらは、包括的かつ説明的な意味で使用され、限定の目的では使用されない。本明細書の記載を読んだ後に、本開示の意図または請求の範囲の範囲から離れることなく、当業者に示唆され得る、種々の他の実施形態、態様、変形および請求の範囲に開示されたものと同等物を用いることができることを明確に理解すべきである。
【0168】
観察された特定の試験結果は、特定の組成物ならびに処方物のタイプおよび使用される試験の方式に従って、またはそれらに依存して変化し得る。結果におけるそのような予想される変動または差異は、本発明の実施に従って予期される。
【0169】
本発明の特定の実施形態を本明細書において説明し、詳細に記載するが、本発明はそれらに限定されない。上記の詳細な説明は、本発明の典型例として提供され、本発明を限定すると解釈されるべきではない。変更は当業者に明らかであり、本発明の意図から離れない全ての変更は、添付の請求の範囲に含まれるものと解釈される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項2】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマーが、ビニル芳香族モノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化オレフィンモノマー、脂肪族共役ジエンモノマー、非芳香族不飽和モノ-もしくはジカルボン酸エステルモノマー、不飽和ジカルボン酸モノマーの半エステルに基づくモノマー、不飽和モノ-もしくはジカルボン酸モノマー、ニトリル含有モノマー、環状もしくは非環状のアミン含有モノマー、分岐もしくは非分岐アルキルビニルエステルモノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化アルキルアクリレートモノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化アリールアクリレートモノマー、カルボン酸ビニルエステル、酢酸アルケニルエステル、カルボン酸アルケニルエステル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、またはそれらの組合せ(そのいずれも20個までの炭素原子を有する)である請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項3】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマーが、スチレン、パラ-メチルスチレン、クロロメチルスチレン、ビニルトルエン、エチレン、ブタジエン、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、モノメチルマレート、イタコン酸、(メタ)アクリロニトリル、アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-(イソブトキシメチル)(メタ)アクリルアミド、ビニルネオデカノエート、ビニルベルサテート、酢酸ビニル、C3-C8アルキルビニルエーテル、C3-C8アルコキシビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオロブチルエチレン、過フッ素化C3-C8アルファ-オレフィン、フッ素化C3-C8アルキルビニルエーテル、過フッ素化C3-C8アルキルビニルエーテル、過フッ素化C3-C8アルコキシビニルエーテル、またはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項4】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーが、アミンモノマー、アミドモノマー、4級アミンモノマー、ホスホニウムモノマー、スルホニウムモノマー、またはそれらの組合せ(そのいずれも20個までの炭素原子を有する)である請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項5】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーが、ジメチルアミノエチルアクリレート;ジエチルアミノエチルアクリレート;ジメチルアミノエチルメタクリレート;ジエチルアミノエチルメタクリレート;ターシャリーブチルアミノエチルメタクリレート;N,N-ジメチルアクリルアミド;N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド;アクリロイルモルホリン;N-イソプロピルアクリルアミド;N,N-ジエチルアクリルアミド;ジメチルアミノエチルビニルエーテル;2-メチル-1-ビニルイミダゾール;N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド;ビニルピリジン;ビニルベンジルアミン;ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩;ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩;ジアリルジメチルアンモニウムクロリド;N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メチル4級塩;トリメチル-(ビニルオキシエチル)アンモニウムクロリド;1-ビニル-2,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド;ビニルベンジルアミン塩酸塩;ビニルピリジニウム塩酸塩;またはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項6】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマーまたはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項7】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が:
a) CH2=C(R1A)COO(CH2CHR2AO)mR3A、ここでR1A, R2AおよびR3Aは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、mは1〜30(上限値下限値を含む)の整数である;
b) CH2=C(R1B)COO(CH2CH2O)n(CH2CHR2BO)pR3B、ここでR1B, R2BおよびR3Bは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、nおよびpは1〜15(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;
c) CH2=C(R1C)COO(CH2CHR2CO)q(CH2CH2O)rR3C、ここでR1C, R2CおよびR3Cは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、qおよびrは1〜15(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;または
d) それらの組合せ
である請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項8】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が:
a) CH2=C(R1A)COO(CH2CHR2AO)mR3A、ここでR1A, R2AおよびR3AはHもしくはメチルから独立して選択され、mは1〜10(上限値下限値を含む)の整数である;
b) CH2=C(R1B)COO(CH2CH2O)n(CH2CHR2BO)pR3B、ここでR1B, R2BおよびR3BはHもしくはメチルから独立して選択され、nおよびpは1〜10(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;
c) CH2=C(R1C)COO(CH2CHR2CO)q(CH2CH2O)rR3C、ここでR1C, R2CおよびR3CはHもしくはメチルから独立して選択され、qおよびrは1〜10(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;または
d) それらの組合せ
である請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項9】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が、ジカルボン酸のアルコキシル化モノエステル;ジカルボン酸のアルコキシル化ジエステル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;重合性界面活性剤;またはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項10】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロースまたはそれらの組合せもしくは誘導体である請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項11】
少なくとも1種の活性成分が、天然の植物に基づく蝋、動物の蝋、天然蝋、合成無機蝋、合成蝋、パラフィン蝋、カルナウバ蝋、オゾケライト蝋、モンタン蝋、ポリオレフィン蝋、カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、2個より多い炭素鎖長を含むアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、プロピレングリコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、リグノセリルアルコール、ステアレート、ミリステート、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸バリウム、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン-2,6-ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、香油、精油、植物油、魚油、パラフィン油および鉱油、ステアラミド、オレアミド、エルカミド、ステアリルステアラミド、ステアリルエルカミド、エチレンビスステアラミド、エチレンビスオレアミド、ココモノエタノールアミド、ココジエタノールアミド、オレインジエタノールアミド、ラウリンジエタノールアミド、ステアリンジエタノールアミド、カプリルアミド、ペラルゴンアミド、カプラミド、ラウラミド、ミリスタミド、パルミタミド、ステアラミド、アラキダミド、ベヘナミド、ステアリルステアラミド、パルミトールアミド、オレアミド、エルカミド、リノールアミド、リノレンアミド、オレイルパルミタミド、ステアリルエルカミド、エルシルエルカミド、オレイルオレアミド、エルシルステアラミド、リシノールアミド、エチレンビスステアラミド、エチレンビスオレアミド、エチレンビス12-ヒドロキシステアラミド、またはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項12】
少なくとも1種の活性成分が、酸化チタン、酸化亜鉛、黒酸化鉄、ウルトラマリン、赤酸化鉄、光沢のある顔料、金属効果の顔料、真珠光沢顔料、蛍光顔料、燐光顔料、金属水酸化物、金属酸化物水和物、混合相顔料、硫黄含有シリケート、金属硫化物、錯体メタロ-シアニド、硫酸金属塩、クロム酸金属塩、モリブデン酸金属塩、黄酸化鉄、茶酸化鉄、マンガンバイオレット、スルホケイ酸ナトリウムアルミニウム、酸化クロム水和物、フェロシアン化鉄(III)、コチニール、種子、破砕された種子の堅果殻、ビーズ、ヘチマ粒子、ポリエチレンボール、クレー、カルシウムベントナイト、カオリン、陶土、タルク、パーライト、雲母、バーミキュライト、シリカ、石英粉末、モンモリロナイト、炭酸カルシウム、タルクまたはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項13】
少なくとも1種の活性成分が、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、エラスチン、コラーゲン、多糖類、グリコサミノグリカン、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、グルコサミンアスコルベート、アルギニンアスコルベート、リジンアスコルベート、チロシンアスコルベート、グルタチオンアスコルベート、ニコチンアミドアスコルベート、ナイアシンアスコルベート、アラントインアスコルベート、クレアチンアスコルベート、クレアチニンアスコルベート、コンドロイチンアスコルベート、キトサンアスコルベート、DNAアスコルベート、カルノシンアスコルベート、トコトリエノール、ルチン、ケルセチン、ヘスペレジン、ジオスミン、マンジフェリン、マンゴスチン、シアニジン、アスタキサンチン、ルテイン、リコピン、レスベラトロール、テトラヒドロクルクミン、ローズマリー酸、ヒペリシン、エラグ酸、クロロゲン酸、オレウロペイン、アルファ-リポ酸、ナイアシンアミドリポエート、グルタチオン、アンドログラホリド、カルノシン、ナイアシンアミド、ポリフェノール、ピクノジェノール、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、サリチレート、ジベンゾイルメタン、アントラニレート、メチルベンジリデン、オクチルトリアゾン、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、オクトクリレン、トリアジン、シンナメート、シアノアクリレート、ジシアノエチレン、エトクリレン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、ドロメトリゾール、ジオクチルブタミドトリアゾン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、パラ-アミノベンゾエート、サリチル酸、ピリチオン亜鉛、ジヒドロキシアセトン、エリトルロース、メラニン、ビタミンCもしくはその誘導体、ビタミンAもしくはその誘導体、葉酸もしくはその誘導体、ビタミンEもしくはその誘導体、酢酸トコフェリル、フラボン、フラボノイド、ヒスチジン、グリシン、チロシン、トリプトファンもしくはその誘導体、カロテノイド、カロテン、尿酸もしくはその誘導体、クエン酸、乳酸、リンゴ酸;スチルべンもしくはその誘導体、ザクロ抽出物、ビタミンK1、ビタミンK2、ビタミンK1オキシド、ビタミンK2オキシド、ホルモン、無機物、草本植物抽出物、植物抽出物、抗炎症剤、草本植物抽出物の濃縮物、緩和薬、皮膚保護剤、湿潤剤、シリコーン、肌をなめらかにする成分、鎮痛剤、皮膚浸透促進剤、可溶化剤、緩和薬、アルカロイド、染料、顔料、香料、芳香剤、ハロゲン化銅(I)、ハロゲン化銅(II)、酢酸銅(II)、蟻酸銅(II)、酢酸銅(I)、蟻酸銅(I)、ハロゲン化鉄(II)、ハロゲン化鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、システイン、グルタチオン、N-アセチルシステイン、L-アルファ-アセトアミド-ベータメルカプトプロピオン酸、S-ニトロソ-グルタチオン、N-アセチル-3-メルカプト-アラニン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボキシレート、デスフェリオキサミン、アロプリノール、スーパーオキシドジスムターゼ、サレン-マンガン錯体、またはそれらの組合せである請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項14】
全モノマー重量に基づき約20〜約99.5重量%のエチレン性不飽和の第1のモノマーを含む請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項15】
全モノマー重量に基づき約0.01〜約75重量%のエチレン性不飽和の第2のモノマーを含む請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項16】
全モノマー重量に基づき約0.01〜約40重量%の活性添加物を含む請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項17】
全モノマー重量に基づき0〜約25重量%の立体的に嵩高い成分を含む請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項18】
非イオン性界面活性剤をさらに含む請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項19】
ラテックスポリマーが実質的にカチオン性およびアニオン性界面活性剤を含まない請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックス。
【請求項20】
請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックスを含むコーティング。
【請求項21】
請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックスを含む物品。
【請求項22】
請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックスを含む手袋。
【請求項23】
請求項1記載の活性カチオン性ポリマーラテックスを含む支持されているかまたは支持されていない手袋のためのアンダーディップもしくはオーバーディップ。
【請求項24】
活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法であって、乳化重合中、任意のときに、
a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
b) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
c) 少なくとも1種の活性成分;
d) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;
e) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
f) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマー;および
g) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物の乳化重合を開始することを含む方法。
【請求項25】
方法が半連続プロセスであり、かつ乳化重合中、任意のときに、少なくとも1種の活性成分がモノマー供給物中に溶解される請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項26】
方法がバッチプロセスであり、かつ乳化重合の種段階に少なくとも1種の活性成分が存在する請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項27】
水性組成物成分および少なくとも1種の活性成分が、乳化重合を開始する前に分散物として供給される請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項28】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマーが、ビニル芳香族モノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化オレフィンモノマー、脂肪族共役ジエンモノマー、非芳香族不飽和モノ-もしくはジカルボン酸エステルモノマー、不飽和ジカルボン酸モノマーの半エステルに基づくモノマー、不飽和モノ-もしくはジカルボン酸モノマー、ニトリル含有モノマー、環状もしくは非環状のアミン含有モノマー、分岐もしくは非分岐アルキルビニルエステルモノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化アルキルアクリレートモノマー、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化アリールアクリレートモノマー、カルボン酸ビニルエステル、酢酸アルケニルエステル、カルボン酸アルケニルエステル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、またはそれらの組合せ(そのいずれも20個までの炭素原子を有する)である請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項29】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマーが、スチレン、パラ-メチルスチレン、クロロメチルスチレン、ビニルトルエン、エチレン、ブタジエン、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、モノメチルマレート、イタコン酸、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-(イソブトキシメチル)(メタ)アクリルアミド、ビニルネオデカノエート、ビニルベルサテート、酢酸ビニル、C3-C8アルキルビニルエーテル、C3-C8アルコキシビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオロブチルエチレン、過フッ素化C3-C8アルファ-オレフィン、フッ素化C3-C8アルキルビニルエーテル、過フッ素化C3-C8アルキルビニルエーテル、過フッ素化C3-C8アルコキシビニルエーテル、またはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項30】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーが、アミンモノマー、アミドモノマー、4級アミンモノマー、ホスホニウムモノマー、スルホニウムモノマー、またはそれらの組合せ(そのいずれも20個までの炭素原子を有する)である請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項31】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーが、ジメチルアミノエチルアクリレート;ジエチルアミノエチルアクリレート;ジメチルアミノエチルメタクリレート;ジエチルアミノエチルメタクリレート;ターシャリーブチルアミノエチルメタクリレート;N,N-ジメチルアクリルアミド;N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド;アクリロイルモルホリン;N-イソプロピルアクリルアミド;N,N-ジエチルアクリルアミド;ジメチルアミノエチルビニルエーテル;2-メチル-1-ビニルイミダゾール;N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド;ビニルピリジン;ビニルベンジルアミン;ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル4級塩;ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩;ジアリルジメチルアンモニウムクロリド;N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メチル4級塩;トリメチル-(ビニルオキシエチル)アンモニウムクロリド;1-ビニル-2,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド;ビニルベンジルアミン塩酸塩;ビニルピリジニウム塩酸塩;またはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項32】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー、少なくとも1種の立体的に嵩高いポリマーまたはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項33】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が:
a) CH2=C(R1A)COO(CH2CHR2AO)mR3A、ここでR1A, R2AおよびR3Aは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、mは1〜30(上限値下限値を含む)の整数である;
b) CH2=C(R1B)COO(CH2CH2O)n(CH2CHR2BO)pR3B、ここでR1B, R2BおよびR3Bは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、nおよびpは1〜15(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;
c) CH2=C(R1C)COO(CH2CHR2CO)q(CH2CH2O)rR3C、ここでR1C, R2CおよびR3Cは、Hもしくは1〜6個(上限値下限値を含む)の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、qおよびrは1〜15(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;または
d) それらの組合せ
である請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項34】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が:
a) CH2=C(R1A)COO(CH2CHR2AO)mR3A、ここでR1A, R2AおよびR3AはHもしくはメチルから独立して選択され、mは1〜10(上限値下限値を含む)の整数である;
b) CH2=C(R1B)COO(CH2CH2O)n(CH2CHR2BO)pR3B、ここでR1B, R2BおよびR3BはHもしくはメチルから独立して選択され、nおよびpは1〜10(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;
c) CH2=C(R1C)COO(CH2CHR2CO)q(CH2CH2O)rR3C、ここでR1C, R2CおよびR3CはHもしくはメチルから独立して選択され、qおよびrは1〜10(上限値下限値を含む)から独立して選択される整数である;または
d) それらの組合せ
である請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項35】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が、ジカルボン酸のアルコキシル化モノエステル;ジカルボン酸のアルコキシル化ジエステル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;重合性界面活性剤;またはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項36】
少なくとも1種の立体的に嵩高い成分が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロースまたはそれらの組合せもしくは誘導体である請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項37】
少なくとも1種の活性成分が、天然の植物に基づく蝋、動物の蝋、天然蝋、合成無機蝋、合成蝋、パラフィン蝋、カルナウバ蝋、オゾケライト蝋、モンタン蝋、ポリオレフィン蝋、カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、2個より多い炭素鎖長を含むアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、プロピレングリコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、リグノセリルアルコール、ステアレート、ミリステート、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸バリウム、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン-2,6-ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、香油、精油、植物油、魚油、パラフィン油および鉱油、ステアラミド、オレアミド、エルカミド、ステアリルステアラミド、ステアリルエルカミド、エチレンビスステアラミド、エチレンビスオレアミド、ココモノエタノールアミド、ココジエタノールアミド、オレインジエタノールアミド、ラウリンジエタノールアミド、ステアリンジエタノールアミド、カプリルアミド、ペラルゴンアミド、カプラミド、ラウラミド、ミリスタミド、パルミタミド、ステアラミド、アラキダミド、ベヘナミド、ステアリルステアラミド、パルミトールアミド、オレアミド、エルカミド、リノールアミド、リノレンアミド、オレイルパルミタミド、ステアリルエルカミド、エルシルエルカミド、オレイルオレアミド、エルシルステアラミド、リシノールアミド、エチレンビスステアラミド、エチレンビスオレアミド、エチレンビス12-ヒドロキシステアラミド、またはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項38】
少なくとも1種の活性成分が、酸化チタン、酸化亜鉛、黒酸化鉄、ウルトラマリン、赤酸化鉄、光沢のある顔料、金属効果の顔料、真珠光沢顔料、蛍光顔料、燐光顔料、金属水酸化物、金属酸化物水和物、混合相顔料、硫黄含有シリケート、金属硫化物、錯体メタロ-シアニド、硫酸金属塩、クロム酸金属塩、モリブデン酸金属塩、黄酸化鉄、茶酸化鉄、マンガンバイオレット、スルホケイ酸ナトリウムアルミニウム、酸化クロム水和物、フェロシアン化鉄(III)、コチニール、種子、破砕された種子の堅果殻、ビーズ、ヘチマ粒子、ポリエチレンボール、クレー、カルシウムベントナイト、カオリン、陶土、タルク、パーライト、雲母、バーミキュライト、シリカ、石英粉末、モンモリロナイト、炭酸カルシウム、タルクまたはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項39】
少なくとも1種の活性成分が、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、エラスチン、コラーゲン、多糖類、グリコサミノグリカン、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、グルコサミンアスコルベート、アルギニンアスコルベート、リジンアスコルベート、チロシンアスコルベート、グルタチオンアスコルベート、ニコチンアミドアスコルベート、ナイアシンアスコルベート、アラントインアスコルベート、クレアチンアスコルベート、クレアチニンアスコルベート、コンドロイチンアスコルベート、キトサンアスコルベート、DNAアスコルベート、カルノシンアスコルベート、トコトリエノール、ルチン、ケルセチン、ヘスペレジン、ジオスミン、マンジフェリン、マンゴスチン、シアニジン、アスタキサンチン、ルテイン、リコピン、レスベラトロール、テトラヒドロクルクミン、ローズマリー酸、ヒペリシン、エラグ酸、クロロゲン酸、オレウロペイン、アルファ-リポ酸、ナイアシンアミドリポエート、グルタチオン、アンドログラホリド、カルノシン、ナイアシンアミド、ポリフェノール、ピクノジェノール、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、サリチレート、ジベンゾイルメタン、アントラニレート、メチルベンジリデン、オクチルトリアゾン、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、オクトクリレン、トリアジン、シンナメート、シアノアクリレート、ジシアノエチレン、エトクリレン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、ドロメトリゾール、ジオクチルブタミドトリアゾン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、パラ-アミノベンゾエート、サリチル酸、ピリチオン亜鉛、ジヒドロキシアセトン、エリトルロース、メラニン、ビタミンCおよびその誘導体、ビタミンAおよびその誘導体、葉酸およびその誘導体、ビタミンEおよびその誘導体、酢酸トコフェリル、フラボン、フラボノイド、ヒスチジン、グリシン、チロシン、トリプトファンおよびその誘導体、カロテノイド、カロテン、尿酸およびその誘導体、クエン酸、乳酸、リンゴ酸;スチルべンおよびその誘導体、ザクロ抽出物、ビタミンK1、ビタミンK2、ビタミンK1オキシド、ビタミンK2オキシド、ホルモン、無機物、草本植物/植物抽出物、抗炎症剤、草本植物抽出物の濃縮物、緩和薬、皮膚保護剤、湿潤剤、シリコーン、肌をなめらかにする成分、鎮痛剤、皮膚浸透促進剤、可溶化剤、緩和薬、アルカロイドおよび加工助剤、染料、顔料、身体用の香料もしくは芳香剤、ハロゲン化銅(I)、ハロゲン化銅(II)、酢酸銅(II)、蟻酸銅(II)、酢酸銅(I)、蟻酸銅(I)、ハロゲン化鉄(II)、ハロゲン化鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、システイン、グルタチオン、N-アセチルシステイン、L-アルファ-アセトアミド-ベータメルカプトプロピオン酸、S-ニトロソ-グルタチオン、N-アセチル-3-メルカプト-アラニン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボキシレート、デスフェリオキサミン、アロプリノール、スーパーオキシドジスムターゼ、サレン-マンガン錯体、またはそれらの組合せである請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項40】
活性カチオン性ポリマーラテックスが、全モノマー重量に基づき約20〜約99.5重量%のエチレン性不飽和の第1のモノマーを含む請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項41】
活性カチオン性ポリマーラテックスが、全モノマー重量に基づき約0.01〜約75重量%のエチレン性不飽和の第2のモノマーを含む請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項42】
活性カチオン性ポリマーラテックスが、全モノマー重量に基づき約0.01〜約40重量%の活性添加物を含む請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項43】
活性カチオン性ポリマーラテックスが、全モノマー重量に基づき0〜約25重量%の立体的に嵩高い成分を含む請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項44】
活性カチオン性ポリマーラテックスが実質的にカチオン性およびアニオン性界面活性剤を含まない請求項24記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項45】
活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法であって、
a) i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;
ii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
iii) 場合により、少なくとも1種の立体的に嵩高いエチレン性不飽和の第3のモノマー;
iv) 少なくとも1種のフリーラジカル開始剤;および
v) 場合により、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む水性組成物を提供すること;
b) 組成物の乳化重合を開始すること;ならびに
c) 乳化重合プロセス中に、少なくとも1種の活性成分を組成物に添加すること
を含む方法。
【請求項46】
少なくとも1種の活性成分が生物活性である請求項45記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項47】
少なくとも1種の活性成分が有機または無機である請求項45記載の活性カチオン性ポリマーラテックスの製造方法。
【請求項48】
a) i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;および
ii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー
の重合生成物を含むラテックスポリマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含み、抗微生物活性を提供するポリマーラテックス組成物。
【請求項49】
抗微生物活性が臭いを減じる請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項50】
発汗抑制組成物、脱臭組成物またはそれらの組合せをさらに含む請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項51】
組成物が膜を形成することができる請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項52】
膜が、少なくとも1種の活性成分の放出を制御する請求項51記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項53】
少なくとも1種の活性成分の放出がpHに依存する請求項52記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項54】
ラテックスポリマーが、約15nm〜約5ミクロンの粒径を有する請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項55】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマーが、スチレンおよびブチルアクリレートである請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項56】
少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマーが、ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル4級塩および場合によりメトキシポリエチレングリコールメタクリレートである請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項57】
少なくとも1種の活性成分が、少なくとも1種の臭気制御剤、保湿剤、しわ防止もしくは老化防止剤、アクネ防止剤、ふけ防止剤、静電気防止剤、防腐剤、コンディショナー、スタイリング補助剤、キレート化剤、酸化防止剤、紫外線遮断剤、安定剤もしくは吸収剤、肌褐色化剤もしくは日焼け剤、ビタミンもしくはハーブサプリメント、植物抽出物、フリーラジカル除去剤、着色剤、芳香剤または香料である請求項48記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項58】
少なくとも1種の活性成分の少なくとも一部が、分散物としてラテックス組成物に後-添加される請求項57記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項59】
紫外線遮断剤がラテックス組成物中に分散される請求項57記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項60】
少なくとも1種の活性成分が紫外線遮断剤であり、酸化亜鉛もしくは酸化チタンまたはそれらの組合せをさらに含む請求項57記載のポリマーラテックス組成物。
【請求項61】
抗微生物活性を有するパーソナルケア製品の使用により細菌を防除することを含む脱臭方法であって、パーソナルケア製品が、少なくとも1種のカチオン性ポリマーラテックス組成物を含む方法。
【請求項62】
少なくとも1種のカチオン性ポリマーラテックス組成物が、少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分を含む請求項61記載の方法。
【請求項63】
パーソナルケア製品がさらに、少なくとも1種のプロセス後活性成分を含む請求項61記載の方法。
【請求項64】
カチオン性ポリマーラテックス組成物が、静電気防止、ふけ防止、防腐、着色、キレート化、酸化防止、芳香、コンディショニング、スタイリングまたは日焼け止めの機能を示す少なくとも1種の追加のカプセル封入される活性成分をさらに含む請求項61記載の方法。
【請求項65】
パーソナルケア製品を、少なくとも1種の生物表面、無生物表面または空気に施与することをさらに含む請求項61記載の方法。
【請求項66】
パーソナルケア製品が、日焼け止め、ボディウォッシュ、シャンプー、ローションまたは脱臭剤である請求項61記載の方法。
【請求項67】
脱臭剤が、ロールオン、スティックまたはスプレーである請求項66記載の方法。
【請求項68】
カチオン性ポリマーラテックス組成物が膜を形成することができる請求項61記載の方法。
【請求項69】
パーソナルケア製品が、少なくとも700mlの泡の高さを示す請求項61記載の方法。
【請求項70】
パーソナルケア製品が6〜約7のpHを示す請求項61記載の方法。
【請求項71】
パーソナルケア製品が約3秒〜約30秒の泡密度を示す請求項59記載の方法。
【請求項72】
a) 次の重合生成物を含むラテックスポリマー:i) 少なくとも1種のエチレン性不飽和の第1のモノマー;およびii) カチオン性またはカチオンへの前駆体である少なくとも1種のエチレン性不飽和の第2のモノマー;
b) 少なくとも一部ラテックスポリマー内にカプセル封入される少なくとも1種の活性成分;ならびに
c) 場合により、ラテックスポリマー中に組み込まれる少なくとも1種の立体的に嵩高い成分
を含む活性カチオン性ポリマーラテックスを含む殺菌剤組成物。
【請求項73】
アルコールをさらに含む請求項72記載の殺菌剤組成物。
【請求項74】
天然の植物に基づく蝋、動物由来の蝋、天然の無機蝋、合成無機蝋、合成蝋、1個より多い炭素鎖長を含むアルコール、アルコールのエステル、ステアリン酸金属塩、カルボン酸、脂肪酸、油、脂肪アミド、薬用化粧品または機能性食品から選択される少なくとも1種の活性成分をさらに含む請求項72記載の殺菌剤組成物。
【請求項75】
殺菌剤組成物のpHが4以下である請求項72記載の殺菌剤。
【請求項76】
殺菌剤組成物のpHが9以上である請求項72記載の殺菌剤。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2011−524337(P2011−524337A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508484(P2011−508484)
【出願日】平成21年5月4日(2009.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/002744
【国際公開番号】WO2009/137014
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(509051277)マラード クリーク ポリマーズ,インコーポレーテッド (5)
【Fターム(参考)】