説明

画像形成装置

【課題】 画像形成装置の各部品をユニット化して、それらを任意に着脱させることにより、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化を図ることのできる、画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 本体ケーシング2の本体収容部50から、中間転写ベルト機構部39が着脱自在に搭載されている中間転写収容部材38を、水平方向に引き出し可能に構成するとともに、複数の現像カートリッジ21および感光ベルト機構部22が着脱自在に搭載されているプロセス収容部材20を、中間転写収容部材38から引き出し可能に構成して、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57の選択的なロックおよびその解除によって、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38と一体的に、または、中間転写収容部材38から分離して、本体収容部50に対して着脱させるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、画像形成装置として、本体ケーシング内に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎の現像カートリッジ、感光ベルト、中間転写ベルトおよび転写ローラを備える中間転写方式のカラーレーザプリンタが知られている。
【0003】
このカラーレーザプリンタでは、各色毎の現像カートリッジから供給されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーによって、まず、感光ベルト上に、各色毎の可視像を形成し、これを順次中間転写ベルトに転写することによって、その中間転写ベルト上にカラー画像を形成し、これを、転写ローラによって用紙に一括転写することにより、その用紙上にカラー画像を形成するものである。
【0004】
このようなカラーレーザプリンタでは、通常、現像カートリッジを交換する場合には、本体ケーシングの前面のカバーを開放して、現像カートリッジを着脱させ、また、感光ベルトを交換する場合には、本体ケーシングの上面のカバーを開放して、感光ベルトを着脱させるように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような構成では、交換する部品毎にそれぞれ異なるカバーを開放して、各部品毎にそれぞれ交換する必要があり、交換作業およびメンテナンス作業が煩雑である。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置の各部品をユニット化して、それらを任意に着脱させることにより、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化を図ることのできる、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、本体ケーシング内に、現像器、感光体および中間転写体を備え、前記現像器から供給される現像剤によって前記感光体上に可視像が形成され、その可視像が中間転写体に転写されるように構成されている画像形成装置において、前記現像器および前記感光体を備えるプロセスユニットと、前記中間転写体を備える中間転写ユニットとを備え、前記プロセスユニットは、前記現像器および前記感光体が装着されるプロセス支持部材を備えており、前記中間転写ユニットは、前記中間転写体が装着される中間転写支持部材を備えており、複数の前記現像器は、前記プロセス支持部材に対して着脱可能に搭載されており、前記プロセス支持部材と中間転写支持部材は、前記本体ケーシングに対して複数の前記現像器の着脱方向と同一方向に引出し可能に構成され、さらに、前記中間転写体は、前記本体ケーシングから引き出された前記中間転写支持部材に対して着脱可能とされていることを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、プロセス支持部材を本体ケーシングに対して複数の現像器の着脱方向と同一方向に引出すことにより、現像器や感光体を容易にメンテナンスすることができることは勿論のこと、中間転写体についても、中間転写支持部材をプロセス支持部材と同方向に引出すことにより容易にメンテナンスすることができる。しかも、中間転写体は、本体ケーシングから引き出された中間転写支持部材に対して着脱可能とされているので、必要に応じて中間転写体の交換作業を容易かつ迅速に行うことができる。従って、現像器、感光体および中間転写体のすべて、または、これらのうち任意のものを自由にメンテナンスすることができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化化を図ることができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記プロセス支持部材と中間転写支持部材は、前記本体ケーシングに対して水平方向に引出し可能に構成され、前記中間転写体は、前記中間転写支持部材に対して上下方向に着脱可能に支持されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、プロセス支持部材と中間転写支持部材を本体ケーシングに対して水平方向に引出した状態で、現像器、感光体および中間転写体のすべて、または、これらのうち任意のものを容易にメンテナンスすることができるとともに、本体ケーシングから引き出された中間転写支持部材に対して中間転写体を上下方向に着脱することにより、中間転写体の交換作業をも容易かつ迅速に行うことができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記プロセス支持部材と中間転写支持部材は、記本体ケーシングに対して一体的に引出すことも、また、前記中間転写支持部材と分離して、前記プロセス支持部材のみを前記本体ケーシングから引き出すこともできるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、プロセス支持部材を中間転写支持部材から分離して本体ケーシングに対して現像器の着脱方向と同一方向に引出すことにより、現像器や感光体をメンテナンスすることができ、また、プロセス支持部材を中間転写支持部材と一体的に本体ケーシングに対して引出せば、中間転写体をメンテナンスすることができる。そのため、1つの着脱動作で、現像器、感光体および中間転写体のすべて、または、これらのうち任意のものを必要に応じて自由にメンテナンスすることができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記プロセス支持部材には、前記感光体が着脱可能に搭載されていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、感光体をプロセス支持部材に対して着脱させることにより、感光体のメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、感光体を容易かつ迅速に交換することができる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、複数の前記現像器と前記感光体とは、前記本体ケーシングに対して一体的に着脱することも、また、複数の前記現像器と分離して、前記感光体のみを前記本体ケーシングに対して着脱することもできるように構成されていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、複数の現像器と感光体を本体ケーシングに対して一体的に着脱することにより、現像器および感光体のメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、複数の現像器と感光体、または、感光体のみを容易かつ迅速に交換することができる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記プロセス支持部材には、複数の前記現像器が着脱可能に搭載されている現像器ユニットと、前記感光体が搭載されている感光体ユニットとが支持されており、前記現像器ユニットと感光体ユニットとは、前記本体ケーシングに対して一体的に着脱することも、また、前記感光体ユニットと分離して、複数の前記現像器のみを前記本体ケーシングに対して着脱することもできるように構成されていることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、複数の現像器が着脱可能に搭載されている現像器ユニットと、前記感光体が搭載されている感光体ユニットとを、本体ケーシングに対して一体的に着脱することにより、現像器ユニットおよび感光体ユニットのメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、現像器ユニットと感光体ユニット、または、感光体ユニットのみを容易かつ迅速に交換することができる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記感光体ユニットは、前記プロセス支持部材に対して着脱可能に支持されていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、感光体ユニットをプロセス支持部材に対して着脱させることにより、感光体ユニットのメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、感光体ユニットを容易かつ迅速に交換することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、プロセス支持部材を本体ケーシングに対して複数の現像器の着脱方向と同一方向に引出すことにより、現像器や感光体を容易にメンテナンスすることができることは勿論のこと、中間転写体についても、中間転写支持部材をプロセス支持部材と同方向に引出すことにより容易にメンテナンスすることができる。しかも、中間転写体は、本体ケーシングから引き出された中間転写支持部材に対して着脱可能とされているので、必要に応じて中間転写体の交換作業を容易かつ迅速に行うことができる。従って、現像器、感光体および中間転写体のすべて、または、これらのうち任意のものを自由にメンテナンスすることができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化化を図ることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、プロセス支持部材と中間転写支持部材を本体ケーシングに対して水平方向に引出した状態で、現像器、感光体および中間転写体のすべて、または、これらのうち任意のものを容易にメンテナンスすることができるとともに、本体ケーシングから引き出された中間転写支持部材に対して中間転写体を上下方向に着脱することにより、中間転写体の交換作業をも容易かつ迅速に行うことができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、プロセス支持部材を中間転写支持部材から分離して本体ケーシングに対して現像器の着脱方向と同一方向に引出すことにより、現像器や感光体をメンテナンスすることができ、また、プロセス支持部材を中間転写支持部材と一体的に本体ケーシングに対して引出せば、中間転写体をメンテナンスすることができる。そのため、1つの着脱動作で、現像器、感光体および中間転写体のすべて、または、これらのうち任意のものを必要に応じて自由にメンテナンスすることができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、感光体をプロセス支持部材に対して着脱させることにより、感光体のメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、感光体を容易かつ迅速に交換することができる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、複数の現像器と感光体を本体ケーシングに対して一体的に着脱することにより、現像器および感光体のメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、複数の現像器と感光体、または、感光体のみを容易かつ迅速に交換することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、複数の現像器が着脱可能に搭載されている現像器ユニットと、前記感光体が搭載されている感光体ユニットとを、本体ケーシングに対して一体的に着脱することにより、現像器ユニットおよび感光体ユニットのメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、現像器ユニットと感光体ユニット、または、感光体ユニットのみを容易かつ迅速に交換することができる。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、感光体ユニットをプロセス支持部材に対して着脱させることにより、感光体ユニットのメンテナンスを容易かつ迅速に行うことができるとともに、必要に応じて、感光体ユニットを容易かつ迅速に交換することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、このカラーレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するための給紙部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0029】
なお、本体ケーシング2は、その後方(以下、この説明において、図1における右側を後側、左側を前側とする。)を開放するための開閉カバー49が設けられている。この開閉カバー49は、本体ケーシング2の後壁に設けられ、その下端部を回動支点として、その上端部が、本体ケーシング2の後壁を閉鎖する閉鎖位置と、その閉鎖位置から回動して、略水平方向まで開放される開放位置とに開閉自在に設けられている。
【0030】
給紙部4は、記録媒体供給手段としての給紙カセット6、給紙ローラ7およびレジストローラ8を備えている。給紙カセット6は、用紙3を積層状に収容し、本体ケーシング2の下部に着脱自在に装着されており、水平方向後方に引き出し可能に設けられている。給紙ローラ7は、給紙カセット6の前方上側において、本体ケーシング2に回転自在に支持されている。また、レジストローラ8は、1対の駆動ローラおよび従動ローラとして構成されており、給紙ローラ7の上方において、本体ケーシング2に回転自在に支持されている。
【0031】
そして、給紙カセット6が装着された状態において、給紙カセット6の最上位にある用紙3は、給紙ローラ7の回転によって1枚毎に給紙され、次いで、レジストローラ8によって、所定のレジスト後に画像形成部5に搬送される。
【0032】
画像形成部5は、スキャナユニット9、プロセスユニット10、中間転写ユニット11、転写ローラ24および定着部13などを備えている。
【0033】
スキャナユニット9は、本体ケーシング2内の上部に固定されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー14、複数のレンズ15および16、および、複数の反射鏡17、18および19を備えている。そして、このスキャナユニット9では、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー14、レンズ15、反射鏡17、レンズ16、反射鏡18および19を介して通過あるいは反射させて、後述する感光ベルト機構部22の感光ベルト32の表面上に高速走査にて照射させている。
【0034】
プロセスユニット10は、プロセス支持部材としてのプロセス収容部材20、複数(4つ)の現像器としての現像カートリッジ21、感光体としての感光ベルト機構部22およびスコロトロン型帯電器23などを備えている。
【0035】
プロセス収容部材20は、後で詳述するが、給紙カセット6の上方において、本体ケーシング2に対して着脱自在に設けられており、複数の現像カートリッジ21および感光ベルト機構部22を着脱自在に搭載するとともに、スコロトロン型帯電器23を支持固定している。
【0036】
4つの現像カートリッジ21は、各色毎に、イエローのトナーが収容されるイエロー現像カートリッジ21Y、マゼンタのトナーが収容されるマゼンタ現像カートリッジ21M、シアンのトナーが収容されるシアン現像カートリッジ21Cおよびブラックのトナーが収容されるブラック現像カートリッジ21Kのそれぞれが、プロセス収容部材20上において、上下方向において互いに所定の間隔を隔てて下から上に向かって並列状に順次配置されている。なお、各現像カートリッジ21には、後方に突出する突部37がそれぞれ形成されている。
【0037】
なお、プロセス収容部材20には、各現像カートリッジ21を前後方向に進退させるための現像カートリッジ進退機構部33が設けられている。この現像カートリッジ進退機構部33は、プロセス収容部材20の後側端部に設けられ、各現像カートリッジ21の後方に対向配置される複数のカム34(以下の説明において、イエロー現像カートリッジ21Yに対向するカム34をカム34Y、マゼンタ現像カートリッジ21Mに対向するカム34をカム34M、シアン現像カートリッジ21Cに対向するカム34をカム34C、ブラック現像カートリッジ21Kに対向するカム34をカム34Kとする。)と、各カム34を回転自在に支持する杆状のカムフレーム35とを備えている。
【0038】
各カム34は、各現像カートリッジ21の突部37と係脱自在に係合するように、カムフレーム35に、上下方向において互いに所定の間隔を隔てて回転自在にそれぞれ支持されている。そして、図示しないモータからの動力による各カム34の選択的な偏心回転により、そのカム34に係合している突部37が形成されている現像カートリッジ21が、そのカム34の偏心回転により、選択的に前後方向に進退移動される。
【0039】
カムフレーム35は、その下端部が、支持軸36を介してプロセス収容部材20に回動自在に支持されており、各カム34が各突部37と係合する起立位置と、その起立位置から支持軸36を支点として回動して、略水平方向に倒伏する倒伏位置(図2参照)とに回動自在に構成されている。
【0040】
そして、図2に示すように、各現像カートリッジ21は、開閉カバー49を開放するとともに、カムフレーム35を倒伏させた状態において、プロセス収容部材20から水平方向後方に引き出し可能に構成されており、これによって、各現像カートリッジ21は、プロセス収容部材20に対して水平方向に着脱自在に装着可能とされている。
【0041】
各現像カートリッジ21は、それぞれ、トナー収容部25、供給ローラ26、現像ローラ27および層厚規制ブレード28などを備えている。
【0042】
トナー収容部25内には、各現像カートリッジ21毎に、イエロー現像カートリッジ21Yにはイエロー、マゼンタ現像カートリッジ21Mにはマゼンタ、シアン現像カートリッジ21Cにはシアンおよびブラック現像カートリッジ21Kにはブラックの色を有する正帯電性の非磁性1成分の重合トナーがそれぞれ収容されている。このような重合トナーは、重合法によって製造されているため、粒子径が均一な球状をなし、流動性が極めて良好である。
【0043】
そして、トナー収容部25内のトナーは、トナー収容部25内に設けられる図示しないアジテータの撹拌によって、次に述べる供給ローラ26に向けて放出される。
【0044】
トナー収容部25の前方側方には、供給ローラ26が回転可能に配設されており、また、供給ローラ26の前方側方には、現像ローラ27が回転可能に配設されている。供給ローラ26は、金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ27は、金属製のローラ軸に、導電性の弾性部材からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ27のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなる弾性体のローラ部分と、そのローラ部分の表面に被覆される、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが主成分とされる、コート層との2層構造によって形成されている。また、この現像ローラ27には、所定の現像バイアスが印加されている。なお、これら供給ローラ26と現像ローラ27とは、それぞれがある程度圧縮するような状態で互いに接触している。
【0045】
また、現像ローラ27の上側には、層厚規制ブレード28が設けられている。この層厚規制ブレード28は、金属の板ばね部材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部を備えており、ブレード本体の一端部が、現像ローラ27の上方において現像カートリッジ21に支持されるとともに、押圧部が、ブレード本体の弾性力によって現像ローラ27の上側の表面を圧接するように、接触状に対向配置されている。
【0046】
そして、トナー収容部25から放出されるトナーは、供給ローラ26の回転により、現像ローラ27に供給され、この時、供給ローラ26と現像ローラ27との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層厚規制ブレード28の押圧部と現像ローラ27との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。
【0047】
感光ベルト機構部22は、後で詳述するが、プロセス収容部材20の引き出し状態において、プロセス収容部材20から上下方向に引き出し可能に構成されており、これによって、プロセス収容部材20に対して上下方向に着脱自在に装着可能とされている(図3参照)。
【0048】
そして、この感光ベルト機構部22は、4つの現像カートリッジ21の前方側方に対向配置され、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ21Yと対向配置される第1感光ベルトローラ29と、この第1感光ベルトローラ29の垂直方向上方で、最上位に位置するブラック現像カートリッジ21Kと略対向配置される第2感光ベルトローラ30と、第1感光ベルトローラ29の斜め前側上方であって、第2感光ベルトローラ30の斜め前側下方に配置される第3感光ベルトローラ31と、これら第1感光ベルトローラ29ないし第3感光ベルトローラ31の間に巻回される感光ベルト32とを備えている。
【0049】
第1感光ベルトローラ29ないし第3感光ベルトローラ31は、プロセス収容部材20上において、縦長の略三角形状に配置されており、それらの周りに感光ベルト32が巻回されている。また、感光ベルト32は、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトからなり、その表面に有機感光層を備えている。
【0050】
そして、図示しないモータからの動力により、第3感光ベルトローラ31が回転駆動されるとともに、第1感光ベルトローラ29および第2感光ベルトローラ30が従動することにより、感光ベルト32が、これら第1感光ベルトローラ29ないし第3感光ベルトローラ31の間を周回移動(反時計方向に周回移動)される。
【0051】
スコロトロン型帯電器23は、プロセス収容部材20の前方上端部に支持固定されており、感光ベルト機構部22の前方側方であって、第2感光ベルトローラ30と第3感光ベルトローラ31との間において、感光ベルト32に接しないように、所定の間隔を隔てて配置されている。このスコロトロン型帯電器23は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ベルト23の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0052】
中間転写ユニット11は、中間転写支持部材としての中間転写収容部材38、中間転写体としての中間転写ベルト機構部39などを備えている。
【0053】
中間転写収容部材38は、後で詳述するが、給紙カセット6の上方において、本体ケーシング2に対して着脱自在に設けられており、中間転写ベルト機構部39を着脱自在に搭載している。
【0054】
中間転写ベルト機構部39は、後で詳述するが、中間転写収容部材38の引き出し状態において、中間転写収容部材38から上下方向に引き出し可能に構成されており、これによって、中間転写収容部材38に対して上下方向に着脱自在に装着可能とされている(図4参照)。
【0055】
そして、この中間転写ベルト機構部39は、感光ベルト機構部22の前方側方に配置されており、次に述べる転写ローラ24に対向配置される第1中間転写ベルトローラ40と、第1中間転写ベルトローラ40の斜め後方上側に配置される第2中間転写ベルトローラ41と、第2中間転写ベルトローラ41の鉛直方向下側であって、第1中間転写ベルトローラ40の斜め後方下側に配置される第3中間転写ベルトローラ42と、第2中間転写ベルトローラ41および第3中間転写ベルトローラ42の後方において所定の間隔を隔ててそれぞれ配置される2つのテンションローラ43および44と、これら第1中間転写ベルトローラ40ないし第3中間転写ベルトローラ42および2つのテンションローラ43および44に巻回される、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトからなる中間転写ベルト45とを備えている。
【0056】
これら第1中間転写ベルトローラ40ないし第3中間転写ベルトローラ42および2つのテンションローラ43および44は、略五角形状に配置されており、その周りに中間転写ベルト45が巻回されている。この状態において、中間転写ベルト45は、2つのテンションローラ43および44の間において、感光ベルト32と接触するように、感光ベルト32を挟んで第1感光ベルトローラ29と対向配置される。
【0057】
そして、図示しないモータからの動力により、第1中間転写ベルトローラ40が回転駆動されるとともに、第2中間転写ベルトローラ41、第3中間転写ベルトローラ42、2つのテンションローラ43および44が従動することにより、中間転写ベルト45が、これら第1中間転写ベルトローラ40ないし第3中間転写ベルトローラ42および2つのテンションローラ43および44の間を周回移動(時計方向に周回移動)される。
【0058】
転写ローラ24は、中間転写ベルト機構部39の前方側方において、本体ケーシング2に回転自在に支持されており、中間転写ベルト45と接触するように、第1中間転写ベルトローラ40と中間転写ベルト45を挟んで対向配置され、中間転写ベルト45に対して所定の転写バイアスが印加されている。
【0059】
そして、感光ベルト32の表面は、スコロトロン型帯電器23により一様に正帯電された後、スキャナユニット9からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0060】
次いで、静電潜像が形成された感光ベルト32に、特定の現像カートリッジ21の現像ローラ27を、カム34の選択的な駆動により選択的に接触させることにより、感光ベルト32に、その特定の現像カートリッジ21に収容される単色の可視像が形成される。感光ベルト32上に形成された単色の可視像は、次いで、中間転写ベルト45と対向した時に、その中間転写ベルト45において順次重ね合わされる。これによって、中間転写ベルト45上にカラー画像が形成される。
【0061】
すなわち、たとえば、カム34Yの駆動により、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ21Yを水平方向前方に移動させて、イエロー現像カートリッジ21Yの現像ローラ27を感光ベルト22に接触させるとともに、カム34M、34Cおよび34Kにより、マゼンタ現像カートリッジ21M、シアン現像カートリッジ21Cおよびブラック現像カートリッジ21Kを水平方向後方に移動させて、残りの各現像ローラ27を感光ベルト32から離間させておくことにより、まず、イエロー現像カートリッジ21Yに収容されるイエローのトナーのみによって感光ベルト32にイエローの可視像が形成される。次いで、イエローの可視像は、感光ベルト32の移動により、中間転写ベルト45と対向した時に、その中間転写ベルト45に転写される。
【0062】
次いで、上記と同様にして、再び感光ベルト32上に静電潜像が形成されると、下から2番目に位置するマゼンタ現像カートリッジ21Mを、カム34Mの駆動により、水平方向前方に移動させて、上記と同様に、マゼンタ現像カートリッジ21Mの現像ローラ27を、感光ベルト32に接触させるとともに、イエロー現像カートリッジ21Y、シアン現像カートリッジ21Cおよびブラック現像カートリッジ21Kを、カム34Y、34Cおよび34Kにより、水平方向後方に移動させて、残りの現像ローラ27を感光ベルト32からを離間させておくことにより、マゼンタ現像カートリッジ21Mに収容されるマゼンタのトナーのみによって感光ベルト32にマゼンタの可視像が形成されると、そのマゼンタの可視像は、上記と同様にして、感光ベルト32の移動により、そのマゼンタの可視像が中間転写ベルト45と対向した時に、既にイエローのトナー画像が転写されている中間転写ベルト45上に重ねて転写される。
【0063】
このような同様の動作が、シアン現像カートリッジ21Cに収容されるシアンのトナーおよびブラック現像カートリッジ21Kに収容されるブラックのトナーによって繰り返され、これによって、中間転写ベルト45上にカラー画像が形成される。
【0064】
なお、図1においては、ブラック現像カートリッジ21Kの現像ローラ27が感光ベルト32に接触し、イエロー現像カートリッジ21Y、マゼンタ現像カートリッジ21Mおよびシアン現像カートリッジ21Cの各現像ローラ27が離間している状態が示されている。
【0065】
そして、このようにして中間転写ベルト45上に形成されたカラー画像は、用紙3が中間転写ベルト45と転写ローラ24との間を通る間に、その用紙3に一括転写される。
【0066】
定着部13は、本体ケーシング2内の上部に固定されており、中間転写ベルト機構部39の上方に配置され、加熱ローラ46と、その加熱ローラ46を押圧する押圧ローラ47とを備えている。加熱ローラ46は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、転写ローラ24によって、用紙3上に転写されたカラー画像を、用紙3が加熱ローラ46と押圧ローラ47との間を通過する間に熱定着させるようにしている。そして、このように定着部13においてカラー画像が熱定着された用紙3は、本体ケーシング2の上部に形成される排紙トレイ48上に排紙される。
【0067】
そして、このカラーレーザプリンタ1においては、複数の現像カートリッジ21および感光ベルト機構部22が搭載されているプロセス収容部材20、および、中間転写ベルト機構部39が搭載されている中間転写収容部材38が、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。
【0068】
すなわち、本体ケーシング2には、図4ないし図6に示すように、給紙部4の上方に、中間転写収容部材38を受け入れるための本体収容部50が設けられている。この本体収容部50は、図6に示すように、中間転写収容部材38を収容可能な角筒状に形成されており、その両側壁には、中間転写収容部材38の着脱を案内するためのガイド溝51が略水平方向に延びるように対向状にそれぞれ形成されている。また、この本体収容部50の後方一側には、中間転写収容部材38を、本体収容部50に対してロックする第1ロック手段としての第1ロック機構部52が設けられている。
【0069】
この第1ロック機構部52は、図5に示すように、回動自在の摘み部53と、図6に示すように、その摘み部53の回動に連動して本体ケーシング2の内側方向に進退する2つの係合突起54とを備えている。そして、この第1ロック機構部52は、ロック時には、摘み部53を上下方向(縦方向)に回動させて、係合突起54を進出させ、ロック解除時には、摘み部53を水平方向(横方向)に回動させて、係合突起54を退避させるように構成されている。
【0070】
これによって、第1ロック機構部52のロック時には、2つの係合突起54が中間転写収容部材38に形成される後述する係合溝56に進出して受け入れられるので、本体収容部50に対する中間転写収容部材38の移動が規制され、その結果、中間転写ユニット11が本体ケーシング2に対して固定される。また、第1ロック機構部52の解除時には、2つの係合突起54が中間転写収容部材38に形成される後述する係合溝56から退避するので、本体収容部50に対する中間転写収容部材38の移動の規制が解除され、その結果、中間転写ユニット11が本体ケーシング2に対して着脱可能となる。
【0071】
また、中間転写収容部材38は、図4ないし図6に示すように、プロセス収容部材20を収容可能なように、上側が開放され両側壁および底壁を有する略コ字状に形成されており、図6に示すように、その両側壁には、本体収容部50のガイド溝51に摺動可能に嵌合する突条55が、それそれ突出形成されている。また、中間転写収容部材38の底壁には、本体ケーシング2に対する円滑な着脱を図るべく、ころ60が回転可能に設けられている。また、本体収容部50の第1ロック機構部52と対向する側の側壁には、この中間転写収容部材38が本体収容部50に収容された状態において、その第1ロック機構部52の2つの係合突起54と対向する位置に、各係合突起54を受け入れる2つの係合溝56が形成されている。
【0072】
また、この中間転写収容部材38の後方一側には、プロセス収容部材20を、中間転写収容部材38に対してロックする第2ロック手段としての第2ロック機構部57が設けられている。
【0073】
この第2ロック機構部57は、図5に示すように、回動自在の摘み部58と、図6に示すように、その摘み部58の回動に連動して本体ケーシング2の内側方向に進退する2つの係合突起59とを備えている。そして、この第2ロック機構部57では、ロック時には、摘み部58を上下方向(縦方向)に回動させて、係合突起59を進出させ、ロック解除時には、摘み部58を水平方向(横方向)に回動させて、係合突起59を退避させるように構成されている。
【0074】
これによって、第2ロック機構部57のロック時には、2つの係合突起59がプロセス収容部材20に形成される後述する係合溝65に進出して受け入れられるので、中間転写収容部材38に対するプロセス収容部材20の移動が規制され、その結果、プロセスユニット10が中間転写ユニット11と一体的に、本体ケーシング2に対して着脱可能とされる。また、第2ロック機構部57の解除時には、2つの係合突起59がプロセス収容部材20に形成される後述する係合溝65から退避するので、中間転写収容部材38に対するプロセス収容部材20の移動の規制が解除され、その結果、プロセスユニット10が中間転写ユニット11から分離して、本体ケーシング2および中間転写ユニット11に対して着脱可能とされる。
【0075】
なお、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57は、図6に示すように、この中間転写収容部材38が本体収容部50に収容された状態において、並列状に配置される。
【0076】
また、この中間転写収容部材38の両側壁には、プロセス収容部材20の着脱を案内するためのガイド溝62が略水平方向に延びるように対向状にそれぞれ形成されている。
【0077】
そして、図4に示すように、この中間転写収容部材38の前方端部には、中間転写ベルト機構部39を収容するための中間転写ベルト収容部61が設けられており、上記したように、中間転写ベルト機構部39が、この中間転写ベルト収容部61に着脱自在に装着されている。
【0078】
また、プロセス収容部材20は、図4ないし図6に示すように、複数の現像カートリッジ21および感光ベルト機構部22を収容可能な角筒状に形成されており、その両側壁には、中間転写収容部材38のガイド溝62に摺動可能に嵌合する突条63が、それそれ突出形成されている。また、プロセス収容部材20の底壁には、中間転写収容部材38に対する円滑な着脱を図るべく、ころ64が回転可能に設けられている。また、中間転写収容部材38の第2ロック機構部57と対向する側の側壁には、このプロセス収容部材20が中間転写収容部材38に収容された状態において、その第2ロック機構部57の2つの係合突起59と対向する位置に、各係合突起59を受け入れる2つの係合溝65が形成されている。
【0079】
そして、図3に示すように、このプロセス収容部材20の前方端部には、感光ベルト機構部22を収容するための感光ベルト収容部66が設けられており、上記したように、感光ベルト機構部22が、この感光ベルト収容部66に着脱自在に装着されている。
【0080】
また、プロセス収容部材20における感光ベルト収容部66の後方の両側壁には、図6に示すように、各現像カートリッジ21の着脱を案内するためのガイド溝67が、各現像カートリッジ21に対応して、略水平方向に延びるように対向状にそれぞれ形成されている。一方、現像カートリッジ21には、その両側壁に、プロセス収容部材20のガイド溝67に摺動可能に嵌合する突条68が、それそれ突出形成されている。
【0081】
これによって、各現像カートリッジ21では、その突条68がプロセス収容部材20の各ガイド溝67に摺動可能に嵌合するため、上記したように、カムフレーム35を倒伏させた状態において、プロセス収容部材20のガイド溝67に沿って確実な水平方向の着脱を達成している。
【0082】
そして、このようなカラーレーザプリンタ1において、プロセスユニット10の各現像カートリッジ21を取り外す場合には、図2に示すように、開閉カバー49を開放した後に、カムフレーム35を倒伏させて、各現像カートリッジ21をプロセス収容部材20から水平方向後方に引き出せばよく、また、装着時には、各現像カートリッジ21の突条68とプロセス収容部材20の各ガイド溝67とを嵌合させて、水平方向前方に押し込めばよい。
【0083】
また、プロセスユニット10の感光ベルト機構部22を取り外す場合には、図3に示すように、開閉カバー49を開放した後に、第1ロック機構部52をロックした状態で、第2ロック機構部57のロックを解除する。そうすると、第1ロック機構部52のロックにより、中間転写収容部材38が本体ケーシング2に対して固定される一方で、第2ロック機構部57のロックの解除により、プロセス収容部材20が中間転写収容部材38から分離して、本体ケーシング2および中間転写収容部材38に対して着脱可能とされるので、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38から水平方向後方に引き出して、その引き出されたプロセス収容部材20の感光ベルト収容部66から、感光ベルト機構部22を上方に引き抜けばよい。
【0084】
また、装着時には、感光ベルト機構部22を感光ベルト収容部66に上方から挿入した後、プロセス収容部材20の突条63と中間転写収容部材38のガイド溝62を嵌合させて、水平方向前方に押し込んだ後、第2ロック機構部57をロックすればよい。
【0085】
さらに、中間転写ユニット11の中間転写ベルト機構部39を取り外す場合には、図4に示すように、開閉カバー49を開放した後に、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57のロックを解除する。そうすると、第1ロック機構部52のロックの解除により、中間転写収容部材38が本体ケーシング2に対して着脱可能になるとともに、第2ロック機構部57のロックの解除により、プロセス収容部材20が中間転写収容部材38から分離して、本体ケーシング2および中間転写収容部材38に対して着脱可能とされるので、本体ケーシング2から、中間転写収容部材38を水平方向後方に引き出すとともに、中間転写収容部材38からプロセス収容部材20を水平方向後方に引き出して、中間転写収容部材38からプロセス収容部材20を取り外した後、中間転写収容部材38の中間転写ベルト収容部61から、中間転写ベルト機構部39を上方に引き抜けばよい。
【0086】
また、装着時には、中間転写ベルト機構部39を中間転写ベルト収容部61に上方から挿入した後、プロセス収容部材20の突条63と中間転写収容部材38のガイド溝62を嵌合させて、中間転写収容部材38に対してプロセス収容部材20を水平方向前方に押し込んで、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38に装着するとともに、中間転写収容部材38の突条55と本体収容部50のガイド溝51とを嵌合させて、本体収容部50に対して中間転写収容部材38を水平方向前方に押し込んで、中間転写収容部材38を本体収容部50に装着した後、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57をロックすればよい。
【0087】
なお、中間転写ユニット11の中間転写ベルト機構部39の着脱は、第1ロック機構部52のロックを解除する一方で、第2ロック機構部57をロックしておき、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38から取り外さない状態で、中間転写収容部材38をプロセス収容部材20とともに、水平方向後方に引き抜いて、中間転写収容部材38の中間転写ベルト収容部61に対して、中間転写ベルト機構部39を着脱させてもよい。
【0088】
そして、このようなカラーレーザプリンタ1では、プロセスユニット10のプロセス収容部材20および中間転写ユニット11の中間転写収容部材38は、本体ケーシング2に対して同一方向(水平方向前後方向)から着脱可能に構成されており、また、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57の選択的なロックおよびその解除によって、プロセスユニット10のプロセス収容部材20は、中間転写ユニット11の中間転写収容部材38と一体的に、または、中間転写収容部材38から分離して、本体ケーシング2の本体収容部50に対して着脱させることができる。
【0089】
そのため、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38から分離して本体収容部50に対して水平方向後方に引き出せば、各現像カートリッジ21や感光ベルト機構部22をメンテナンスすることができ、また、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38と一体的に本体収容部50に対して水平方向後方に引き出せば、さらに中間転写ベルト機構部39をメンテナンスすることができる。その結果、1つの着脱動作で、各現像カートリッジ21、感光ベルト機構部22および中間転写ベルト機構部39のすべて、または、これらのうち任意のものを自由にメンテナンスすることができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化を図ることができる。
【0090】
また、このカラーレーザプリンタ1では、第1ロック機構部52をロックすれば、中間転写収容部材38が本体収容部50に対して固定されるので、中間転写収容部材38を本体収容部50に確実に装着したままの状態で、プロセス収容部材20のみを分離して着脱させることができる。また、第1ロック機構部52のロックを解除すれば、中間転写収容部材38が本体収容部50に対して着脱可能となるので、中間転写収容部材38をプロセス収容部材20と一体的に着脱させることができる。そのため、このような第1ロック機構部52のロックまたはその解除によって、中間転写収容部材38の、本体収容部50に対する固定、または、プロセス収容部材20との一体的な着脱を、確実に選択することができる。
【0091】
また、このカラーレーザプリンタ1では、第2ロック機構部57をロックすれば、プロセス収容部材20が中間転写収容部材38と一体的に本体収容部50に対して着脱可能とされ、また、第2ロック機構部57のロックを解除すれば、プロセス収容部材20が中間転写収容部材38から分離して、中間転写収容部材38および本体収容部50に対して着脱可能とされる。そのため、このような第2ロック機構部57のロックまたはその解除によって、プロセス収容部材20の、中間転写収容部材38に対する一体化または分離を、確実に選択することができる。
【0092】
しかも、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57は、プロセス収容部材20および中間転写収容部材38が装着された状態において、各係合突起54および59が各係合溝56および65と対向し、各係合突起54および59が各係合溝56および65内に突出することによりロックが完了し、各係合溝56および65内から各係合突起54および59が退避することにより、そのロックが解除されるように構成されているので、プロセス収容部材20および中間転写収容部材38が正常に装着された状態でないと各係合突起54および59と各係合溝56および65とが対向しないので、ロックすることができない。そのため、簡易な構成によって、プロセス収容部材20および中間転写収容部材38をロックまたは解除することができながら、プロセス収容部材20および中間転写収容部材38が正常に装着されていない状態でカラーレーザプリンタ1が作動することを有効に防止することができる。
【0093】
また、このカラーレーザプリンタ1では、プロセス収容部材20に、複数(4つ)の現像カートリッジ21が着脱自在に搭載されているので、各現像カートリッジ21に異なる色のトナーを収容して、良好なカラー画像を形成することができながら、しかも、各現像カートリッジ21毎にプロセス収容部材20から着脱させることにより、各現像カートリッジ21毎に簡易にメンテナンスすることができる。
【0094】
さらに、このカラーレーザプリンタ1では、プロセス収容部材20の感光ベルト収容部66には、感光ベルト機構部22が着脱自在に搭載されているので、感光ベルト機構部22をプロセス収容部材20から着脱させることにより、感光ベルト機構部22を簡易にメンテナンスすることができる。
【0095】
また、このカラーレーザプリンタ1では、プロセスユニット10において、複数の現像カートリッジ21および感光ベルト機構部22が装着されるプロセス収容部材20を備えるとともに、中間転写ユニット11においても、中間転写ベルト機構部39が装着される中間転写収容部材38を備えており、それらプロセス収容部材20および中間転写収容部材38の引き出し方向を同じとしているので、プロセス収容部材20と中間転写収容部材38とを同一方向で引き出すことにより、プロセスユニット10および中間転写ユニット11を容易に着脱させることができ、それらの着脱動作をより一層、簡易かつ迅速に達成することができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化が、より一層図られている。
【0096】
また、このカラーレーザプリンタ1では、各カム34による各現像カートリッジ21の進退方向が、プロセス収容部材20と中間転写収容部材38の引き出し方向(着脱方向)と同一方向であるので、装置構成の簡易化を図ることができるとともに、簡易かつ確実な着脱作業を確保することができ、さらには、給紙カセット6の引き出し方向も、プロセス収容部材20と中間転写収容部材38の引き出し方向と同じ(水平方向後方)であるため、装置全体としての操作性および作業性のより一層の向上が図られている。
【0097】
また、このカラーレーザプリンタ1では、図7および図8に示すように、プロセス収容部材20の下部前面に、このプロセス収容部材20に搭載されている各部の電気系を接続するための第2電気接続端子部としての2つのプロセス側入力端子69が、その前面において並列状に露出する状態で設けられるとともに、中間転写収容部材38の下部後面に、このプロセス側入力端子69に対向する第2電気接続端子部としての2つの中間転写側出力端子70が、その後面において並列状に露出する状態で設けられている。
【0098】
そして、これらプロセス側入力端子69と中間転写側出力端子70とは、プロセス収容部材20の中間転写収容部材38に対する装着により、そのまま互いに突き合わされ接続されるように構成されている。
【0099】
また、上記と同様に、中間転写収容部材38の下部前面に、この中間転写収容部材38に搭載されている各部の電気系を接続するための第1電気接続端子部としての2つの中間転写側入力端子71が、その前面において並列状に露出する状態で設けられるとともに、本体収容部50の下部後面に、この中間転写側入力端子71に対向する第1電気接続端子部としての2つの本体側出力端子72が、その後面において並列状に露出する状態で設けられている。
【0100】
そして、これら中間転写側入力端子71と本体側出力端子72とは、中間転写収容部材38の本体収容部50に対する装着により、そのまま互いに突き合わされ接続されるように構成されている。
【0101】
これによって、図8に示すように、まず、中間転写収容部材38を本体収容部50に装着すれば、そのまま互いに対向する中間転写側入力端子71と本体側出力端子72とが接続されて、中間転写収容部材38を本体収容部50に電気的に接続することができ、さらに、このように中間転写収容部材38が本体収容部50に装着された状態において、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38に装着すれば、そのまま互いに対向するプロセス側入力端子69と中間転写側出力端子70とが接続されて、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38を介して本体収容部50に電気的に接続することができる。
【0102】
そのため、中間転写収容部材38を本体収容部50に装着した後に、別途ハーネスなどによって中間転写収容部材38を、本体収容部50に電気的に接続する必要がなく、着脱作業の簡易化を図ることができ、また、プロセス収容部材20を中間転写収容部材38に装着した後に、別途ハーネスなどによってプロセス収容部材20を中間転写収容部材38に電気的に接続する必要がなく、着脱作業の簡易化を図ることができる。
【0103】
また、上記の説明では、プロセスユニット10を、プロセス収容部材20に、複数の現像カートリッジ21および感光ベルト機構部22を着脱自在に搭載するとともに、スコロトロン型帯電器23を支持固定することにより構成したが、例えば、図9および図10に示すように、プロセスユニット10を、感光体ユニット73と現像器ユニット74とによって構成して、感光体ユニット73を、感光体支持部材としての感光ベルト収容部材75に、感光ベルト機構部22を一体的に搭載するとともに、スコロトロン型帯電器23を支持固定することにより構成し、また、現像器ユニット74を、現像器支持部材としての現像カートリッジ収容部材76に、各現像カートリッジ21を着脱自在に搭載することにより構成してもよい。
【0104】
感光ベルト収容部材75は、図10に示すように、現像カートリッジ収容部材76を収容可能なように、上側が開放され両側壁および底壁を有する略コ字状に形成されており、その両側壁には、上記(図6)と同様に、中間転写収容部材38のガイド溝62に摺動可能に嵌合する突条(図示せず)がそれそれ突出形成されるとともに、ころ(図示せず)が回転可能に設けられている。また、中間転写収容部材38の第2ロック機構部57と対向する側の側壁には、この感光ベルト収容部材75が中間転写収容部材38に収容された状態において、その第2ロック機構部57の2つの係合突起59と対向する位置に、各係合突起59を受け入れる2つの係合溝(図示せず)が形成されている。
【0105】
また、この感光ベルト収容部材75の後方一側には、現像カートリッジ収容部材76を、感光ベルト収容部材75に対してロックする第3ロック手段としての第3ロック機構部77が設けられている。
【0106】
この第3ロック機構部77は、上記した第1ロック機構部52および第2ロック機構部57と同様の構成とされており、図10に示すように、回動自在の摘み部78と、その摘み部78の回動に連動して本体ケーシング2の内側方向に進退する2つの係合突起(図示子せず)とを備えている。そして、この第3ロック機構部77では、ロック時には、摘み部78を上下方向(縦方向)に回動させて、係合突起を進出させ、ロック解除時には、摘み部78を水平方向(横方向)に回動させて、係合突起を退避させるように構成されている。
【0107】
これによって、第3ロック機構部77のロック時には、2つの係合突起が現像カートリッジ収容部材76に形成される後述する係合溝に進出して受け入れられるので、感光ベルト収容部材75に対する現像カートリッジ収容部材76の移動が規制され、その結果、現像器ユニット74が感光体ユニット73と一体的に、本体ケーシング2に対して着脱可能とされる。また、第3ロック機構部77の解除時には、2つの係合突起が現像カートリッジ収容部材76に形成される後述する係合溝から退避するので、感光ベルト収容部材75に対する現像カートリッジ収容部材76の移動の規制が解除され、その結果、現像器ユニット74が感光体ユニット73から分離して、本体ケーシング2および感光体ユニット73に対して着脱可能とされる。
【0108】
なお、第3ロック機構部77は、この感光ベルト収容部材75が中間転写収容部材38に収容された状態において、図10に示すように、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57と並列状に配置される。
【0109】
また、この感光ベルト収容部材75の両側壁には、上記(図6)と同様に、現像カートリッジ収容部材76の着脱を案内するためのガイド溝(図示せず)が略水平方向に延びるように対向状にそれぞれ形成されている。
【0110】
そして、図9に示すように、この感光ベルト収容部材75の前方端部には、感光ベルト機構部22を固定するための感光ベルト固定部79が設けられており、感光ベルト機構部22がこの感光ベルト固定部79に固定されることにより、感光ベルト機構部22が、この感光ベルト収容部材75に一体的に搭載されている。
【0111】
また、現像カートリッジ収容部材76は、図10に示すように、複数の現像カートリッジ21を収容可能な角筒状に形成されており、その両側壁には、上記(図6)と同様に、感光ベルト収容部材75のガイド溝に摺動可能に嵌合する突条(図示せず)が、それそれ突出形成されるとともに、ころ(図示せず)が回転可能に設けられている。
【0112】
また、感光ベルト収容部材75の第3ロック機構部77と対向する側の側壁には、上記(図6)と同様に、この現像カートリッジ収容部材76が感光ベルト収容部材75に収容された状態において、その第3ロック機構部77の2つの係合突起と対向する位置に、各係合突起を受け入れる2つの係合溝(図示せず)が形成されている。
【0113】
また、現像カートリッジ収容部材76の両側壁には、各現像カートリッジ21の突条68を受け入れるガイド溝80が、各現像カートリッジ21に対応して、略水平方向に延びるように対向状にそれぞれ形成されている。
【0114】
これによって、各現像カートリッジ21では、その突条68が現像カートリッジ収容部材76の各ガイド溝80に摺動可能に嵌合するため、現像カートリッジ収容部材76のガイド溝80に沿って確実な水平方向の着脱を達成している。
【0115】
なお、この現像カートリッジ収容部材76の後側端部には、上記と同様の構成の現像カートリッジ進退機構部33が設けられている。
【0116】
そして、感光ベルト収容部材75は、その突条が中間転写収容部材38のガイド溝62に摺動可能に嵌合されてることで、中間転写収容部材38に対して、水平方向に着脱自在に装着されるとともに、現像カートリッジ収容部材76は、その突条が感光ベルト収容部材75のガイド溝に摺動可能に嵌合されてることで、感光ベルト収容部材75に対して、水平方向に着脱自在に装着されている。
【0117】
そして、感光体ユニット73の感光ベルト機構部22を交換する場合には、図9に示すように、開閉カバー49を開放した後に、まず、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57をロックした状態で、第3ロック機構部77のロックを解除する。そうすると、第1ロック機構部52および第2ロック機構部57のロックにより、中間転写収容部材38および感光ベルト収容部材75が本体ケーシング2に対して固定される一方で、現像カートリッジ収容部材76が感光ベルト収容部材75から分離して、本体収容部50、中間転写収容部材38および感光ベルト収容部材75に対して着脱可能とされるので、現像カートリッジ収容部材76を感光ベルト収容部材75から水平方向後方に引き出すことができる。次いで、第1ロック機構部52をロックしたままの状態で、第2ロック機構部57のロックを解除する。そうすると、第1ロック機構部52のロックにより、中間転写収容部材38が本体ケーシング2に対して固定される一方で、感光ベルト収容部材75が中間転写収容部材38から分離して、本体ケーシング2および中間転写収容部材38に対して着脱可能とされるので、感光ベルト収容部材75を中間転写収容部材38から水平方向後方に引き出すことができる。
【0118】
そして、感光ベルト機構部22は、この感光ベルト収容部材75の感光ベルト固定部79において一体的に搭載されているので、その引き出された感光ベルト収容部材75ごと(つまり、感光体ユニット73ごと)廃棄すればよい。
【0119】
そして、新たな感光ベルト機構部22が搭載されている感光ベルト収容部材75を装着するには、感光ベルト収容部材75の突条と中間転写収容部材38のガイド溝62を嵌合させて、中間転写収容部材38に対して感光ベルト収容部材75を水平方向前方に押し込んで、感光ベルト収容部材75を中間転写収容部材38に装着するとともに、現像カートリッジ収容部材76の突条と感光ベルト収容部材75のガイド溝とを嵌合させて、本体収容部50に対して現像カートリッジ収容部材76を水平方向前方に押し込んで、現像カートリッジ収容部材76を感光ベルト収容部材75に装着した後、第2ロック機構部57および第3ロック機構部77をロックすればよい。
【0120】
そして、このような構成においては、現像器ユニット74の現像カートリッジ収容部材76および感光体ユニット73の感光ベルト収容部材75は、本体ケーシング2に対して同一方向(水平方向前後方向)から着脱可能に構成されており、また、第2ロック機構部57および第3ロック機構部77の選択的なロックおよびその解除によって、現像器ユニット74の現像カートリッジ収容部材76は、感光体ユニット73の感光ベルト収容部材75と一体的に、または、感光ベルト収容部材75から分離して、本体ケーシング2の本体収容部50に対して着脱させることができる。
【0121】
そのため、現像カートリッジ収容部材76を感光ベルト収容部材75から分離して水平方向後方に引き出すとともに、感光ベルト収容部材75を中間転写収容部材38から分離して水平方向後方に引き出せば、感光ベルト機構部22を容易に交換することができる。
【0122】
しかも、感光ベルト機構部22は、この感光ベルト収容部材75の感光ベルト固定部79において一体的に搭載されているので、その引き出された感光ベルト収容部材75ごと廃棄して、新たなものと交換すればよいため、簡易な作業によって感光ベルト機構部22を交換することができる。
【0123】
なお、上記した感光ベルト機構部22の交換においては、第1ロック機構部52および第3ロック機構部77をロックするとともに、第2ロック機構部57のロックを解除して、まず、本体収容部50および中間転写収容部材38に対して、感光ベルト収容部材75を現像カートリッジ収容部材76とともに引き出し、次いで、第3ロック機構部77のロックを解除して、感光ベルト収容部材75と現像カートリッジ収容部材76とを分離してもよい。
【0124】
また、現像カートリッジ収容部材76を感光ベルト収容部材75から分離すれば、すべての現像カートリッジ21を同時に交換またはメンテナンスすることもできる。
【0125】
また、第3ロック機構部77をロックすれば、現像カートリッジ収容部材76が感光ベルト収容部材75と一体的に中間転写収容部材38および本体収容部50に対して着脱可能とされ、また、第3ロック機構部77のロックを解除すれば、現像カートリッジ収容部材76が感光ベルト収容部材75から分離して、感光ベルト収容部材75、中間転写収容部材38および本体収容部50に対して着脱可能とされる。そのため、このような第3ロック機構部77のロックまたはその解除によって、現像カートリッジ収容部材76の、感光ベルト収容部材75に対する一体化または分離を、確実に選択することができる。
【0126】
また、このような構成では、現像器ユニット74において、複数の現像カートリッジ21装着される現像カートリッジ収容部材76を備えるとともに、感光体ユニット73においても、感光ベルト機構部22が装着される感光ベルト収容部材75を備えており、それら現像カートリッジ収容部材76および感光ベルト収容部材75の引き出し方向を同じとしているので、現像カートリッジ収容部材76と感光ベルト収容部材75とを同一方向で引き出すことにより、現像カートリッジ収容部材76および感光ベルト収容部材75を容易に着脱させることができ、それらの着脱動作をより一層、簡易かつ迅速に達成することができ、各部品の交換作業およびメンテナンス作業の容易化および迅速化を、より一層図ることができる。
【0127】
さらに、これら現像カートリッジ収容部材76および感光ベルト収容部材75の引き出し方向は、中間転写収容部材38および給紙カセット6の引き出し方向と同じ(水平方向後方)であるため、装置全体としての操作性および作業性のより一層の向上が図られている。
【0128】
なお、図9および図10に示す態様においては、感光ベルト機構部22を、感光ベルト収容部材75に一体的に搭載して、これらを感光体ユニット73ごと交換するようにしたが、感光ベルト機構部22を、感光ベルト収容部材75に対して、着脱自在に構成してもよい。
【0129】
感光体ユニット73ごと交換すると、感光ベルト収容部材75に支持固定されているスコロトロン型帯電器23も同時に廃棄されてしまうが、感光ベルト機構部22を感光ベルト収容部材75に対して着脱自在に構成すれば、そのような不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の画像形成装置としての、カラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すカラーレーザプリンタにおいて、各現像カートリッジの着脱状態を示す説明図である。
【図3】図1に示すカラーレーザプリンタにおいて、プロセスユニットの着脱状態を示す説明図である。
【図4】図1に示すカラーレーザプリンタにおいて、中間転写ユニットの着脱状態を示す説明図である。
【図5】図1に示すカラーレーザプリンタの後部を示す背面図である。
【図6】図1に示すカラーレーザプリンタの後部断面を示す背断面図である。
【図7】図1に示すカラーレーザプリンタにおいて、(a)は、中間転写収容部材の後面を示す説明図であり、(b)は、プロセス収容部材の前面を示す説明図である。
【図8】図1に示すカラーレーザプリンタにおける本体収容部、中間転写収容部材およびプロセス収容部材の端子の接続状態を示す要部側面図である。
【図9】図1に示すカラーレーザプリンタにおいて、プロセスユニットの他の実施形態(感光体ユニットおよび現像器ユニットを備える)の着脱状態を示す説明図である。
【図10】図9に示すカラーレーザプリンタの後部を示す背面図である。
【符号の説明】
【0131】
1 カラーレーザプリンタ
2 本体ケーシング
3 用紙
6 給紙カセット
10 プロセスユニット
11 中間転写ユニット
20 プロセス収容部材
21 現像カートリッジ
22 感光ベルト機構部
38 中間転写収容部材
39 中間転写ベルト機構部
52 第1ロック機構部
54 係合突起
56 係合溝
57 第2ロック機構部
59 係合突起
65 係合溝
69 プロセス側入力端子
70 中間転写側出力端子
71 中間転写側入力端子
72 本体側出力端子
73 感光体ユニット
74 現像器ユニット
77 第3ロック機構部
75 感光ベルト収容部材
76 現像カートリッジ収容部材



【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケーシング内に、現像器、感光体および中間転写体を備え、前記現像器から供給される現像剤によって前記感光体上に可視像が形成され、その可視像が中間転写体に転写されるように構成されている画像形成装置において、
前記現像器および前記感光体を備えるプロセスユニットと、前記中間転写体を備える中間転写ユニットとを備え、
前記プロセスユニットは、前記現像器および前記感光体が装着されるプロセス支持部材を備えており、
前記中間転写ユニットは、前記中間転写体が装着される中間転写支持部材を備えており、
複数の前記現像器は、前記プロセス支持部材に対して着脱可能に搭載されており、
前記プロセス支持部材と中間転写支持部材は、前記本体ケーシングに対して複数の前記現像器の着脱方向と同一方向に引出し可能に構成され、
さらに、
前記中間転写体は、前記本体ケーシングから引き出された前記中間転写支持部材に対して着脱可能とされていることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記プロセス支持部材と中間転写支持部材は、前記本体ケーシングに対して水平方向に引出し可能に構成され、
前記中間転写体は、前記中間転写支持部材に対して上下方向に着脱可能に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プロセス支持部材と中間転写支持部材は、記本体ケーシングに対して一体的に引出すことも、また、前記中間転写支持部材と分離して、前記プロセス支持部材のみを前記本体ケーシングから引き出すこともできるように構成されていることを特徴とする、請求項1または2に画像形成装置。
【請求項4】
前記プロセス支持部材には、前記感光体が着脱可能に搭載されていることを特徴とすることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
複数の前記現像器と前記感光体とは、前記本体ケーシングに対して一体的に着脱することも、また、複数の前記現像器と分離して、前記感光体のみを前記本体ケーシングに対して着脱することもできるように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記プロセス支持部材には、複数の前記現像器が着脱可能に搭載されている現像器ユニットと、前記感光体が搭載されている感光体ユニットとが支持されており、
前記現像器ユニットと感光体ユニットとは、前記本体ケーシングに対して一体的に着脱することも、また、前記感光体ユニットと分離して、複数の前記現像器のみを前記本体ケーシングに対して着脱することもできるように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記感光体ユニットは、前記プロセス支持部材に対して着脱可能に支持されていることを特徴とすることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−146258(P2006−146258A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−374350(P2005−374350)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【分割の表示】特願2001−298628(P2001−298628)の分割
【原出願日】平成13年9月27日(2001.9.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】