画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示装置用プログラム
【課題】実際の分岐地点での風景との照合をしやすくする画像表示装置、画像表示方法および画像表示装置用プログラムを提供する。
【解決手段】携帯電話機MPは、現在位置を検出するGPS測位部27と、検出された現在位置から経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出し、経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、分岐地点に到達する前の算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、現在位置から見た分岐地点における経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を表示部24に表示するシステム制御部28と、を備える。
【解決手段】携帯電話機MPは、現在位置を検出するGPS測位部27と、検出された現在位置から経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出し、経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、分岐地点に到達する前の算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、現在位置から見た分岐地点における経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を表示部24に表示するシステム制御部28と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、経路に沿った移動を誘導するための画像表示装置、画像表示方法および画像表示装置用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出発地から目的地に歩行者や運転手等を誘導する経路誘導システムにおいて、目的地への経路誘導をより判りやすくするために様々な技術が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯型端末器に搭載されたカメラによってリアルタイムで撮像された画像が携帯型端末器の表示器に表示されるような携帯型端末器において、表示器に表示される撮像画像上に、進むべき方向を表示できるようにしたナビゲーション機能付き携帯型端末機について開示されている。
【0004】
また特許文献2には、携帯端末装置をダッシュボード近辺に取り付け、運転者が使用する場合、携帯端末装置の表示画面が小さいことから、地図は表示されず、デフォルメした道路の画像と、次の交差点における右左折方向等が一瞥して視認できるように大きな矢印で表示される画像構成にしていることが開示されている。
【特許文献1】特開2006−194665号公報
【特許文献2】特開2007−051884号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような従来の発明では、特徴的なランドマークが分岐地点に存在しない場合など実際の分岐地点での風景とこれまでのイラスト画像等との照合が難しいため、例えばGPS測位結果の誤差によって1つ手前の分岐地点で右左折等案内された場合でも、気付かずに従ってしまう問題がある。
【0006】
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、特徴的なランドマークが分岐地点に存在しない場合等でも、実際の分岐地点での風景との照合をしやすくする画像表示装置、画像表示方法および画像表示装置用プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示装置において、現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出手段と、前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項7に記載の発明は、経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示方法において、現在位置を検出する現在位置検出工程と、前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出工程と、前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示装置に含まれるコンピュータを、前記現在位置検出手段、前記算出手段、及び前記表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、歩行者用通信ナビゲーションシステムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0011】
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの構成及び機能について、図1を用いて説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、歩行者用通信ナビゲーションシステムSは、サーバSVと、画像表示装置の一例としての複数の携帯電話機MPと、を含んで構成されている。
【0013】
サーバSVと携帯電話機MPとは、ネットワークNWを介して相互にデータの送受信が可能(例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いて、相互にデータの送受信が可能)になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(無線基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0014】
次に、サーバSVの構成及び機能について、図2を用いて説明する。なお、図2は、実施形態に係るサーバSVの概要構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
図2に示すように、サーバSVは、各種プログラム及びデータ等を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)11と、ネットワークNWに接続して携帯電話機MPとの通信状態を制御する通信部12(例えば、ネットワークアダプタ等)と、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えるシステム制御部13と、を備え、各部がシステムバス14を介して相互に接続されている。
【0016】
記憶部11には、携帯電話機MPの画面に地図を表示するとともに、サーバSVにより経路探索を行うために用いられる地図データが記憶されている。この地図データは、例えば、道路データ、背景データ等、各種のデータから構成されている。道路データは、例えば、各リンク(道路)の道路種別、当該リンクが接続するノード(道路の分岐点、合流点、交差点等、状態変化点等)の識別情報、道路番号、道路名称、道路形状等を規定するリンクデータや、各ノードの座標(緯度経度)、当該ノードに接続するリンクの識別番号等を規定するノードデータ等により構成されている。
【0017】
システム制御部13は、CPUが、ROMまたは記憶部11に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、サーバSVの各部を統括制御する。
【0018】
なお、各種プログラム等は、例えば、他のサーバからダウンロードされるようにしても良いし、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0019】
次に、携帯電話機MPの構成及び機能について、図3を用いて説明する。なお、図3は、実施形態に係る携帯電話機MPの概要構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図3に示すように、携帯電話機MPは、基地局との電波送受信により移動体通信網に接続して、他の携帯電話機MPやネットワークNWに接続されたサーバ等との通信を制御する無線通信部21と、例えば、マイクロホン、D/A変換器等を有し、ユーザの発話音声等をマイクロホンから入力すると当該音声に対応した音声データを生成して無線通信部21に出力する音声入力部22と、例えば、スピーカ、増幅回路等を有し、無線通信部21から供給された音声データに対応する音声を生成してスピーカにより拡声する音声出力部23と、を備え、他の携帯電話機MPとの通話やサーバ等とのデータ通信が可能となっている。かかる通信方式には、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式等が採用されている。
【0021】
また、携帯電話機MPは、文字や画像等の情報を表示する表示部24(例えば、液晶ディスプレイ等)と、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部28に出力する操作部25(例えば、ダイヤルボタン、カーソルボタン等)と、各種プログラム(例えば、オペレーティングシステム、Webブラウザプログラム等)及びデータ等を記憶する記憶部26(例えば、フラッシュメモリ等)と、を備えている。
【0022】
更に、携帯電話機MPは、GPS(Global Positioning System)衛星から発信された衛星軌道及び時刻データを含む電波を受信するとともに、この受信した電波に基づいて携帯電話機MPの現在位置(緯度経度)を算出するGPS測位部27を備えている。
【0023】
更にまた、携帯電話機MPは、CPU、RAM、ROM等を備えるシステム制御部28を備え、システム制御部28と各部とはシステムバス29を介して相互に接続されている。
【0024】
記憶部26には、図4及び5に示すように、分岐地点等の誘導ポイント1つにつき、当該誘導ポイントに対応するテーブルTと、当該誘導ポイントに対応する画像群Uと、が記憶されている。このとき、当該テーブルTと、画像群Uと、の組み合わせが、誘導ポイント毎にその数だけ記憶されている。
【0025】
次に、一つの誘導ポイント(例えば誘導ポイントX)に対応するテーブルT(X)には、道識別情報301及び304と、風景画像データ識別情報302と、矢印画像データ識別情報303と、が、当該誘導ポイントXに対応する識別情報として含まれている。
【0026】
このとき、道識別情報301は、その誘導ポイントXに進入する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0027】
また、風景画像データ識別情報302は、当該識別情報301により識別される道上の位置から誘導ポイントXに向けて撮影された実写の風景(当該誘導ポイントXを含む風景)に相当する後述の風景画像データP0、P1、…、を識別するための識別情報である。
【0028】
次に、道識別情報304は、その誘導ポイントXを通過して他の誘導ポイント等に進出する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0029】
なお、上記道識別情報301又は304としては、当該道に対応するリンクIDを用いても良い。
【0030】
そして、矢印画像データ識別情報303は、道路識別情報301により識別される道から誘導ポイントXに進入し、その後当該誘導ポイントXを通過し、道路識別情報304により識別される道を通って他の誘導ポイント等に進出する際に通過する経路を示す矢印に相当する後述の矢印画像データV01、V02、…、を識別するための識別情報である。
【0031】
図4に示す例では、誘導ポイントXに接続されている道は四つである。そして、誘導ポイントXに対応するテーブルT(X)としては、当該誘導ポイントXに進入する際に通る道の各々が識別情報301としての「ID0」乃至「ID3」に夫々対応している。そして、例えば識別情報301の値が「ID0」である道から見た上記風景画像データが風景画像データP0であることが示されている。
【0032】
一方、当該誘導ポイントXから他の誘導ポイント等に進出する際に通る道の各々が道識別情報304としての「ID0」乃至「ID3」に夫々対応している。このとき、例えば道識別情報301としての値が「ID0」である道から誘導ポイントXに進入した場合、当該誘導ポイントXを経由して他の誘導ポイント等に進出する際に使用される道は、道識別情報304としての値が「ID1」乃至「ID3」の三つの道のうちのいずれかであることになる。
【0033】
そして、例えば道識別情報301の値が「ID0」である道から誘導ポイントXを経由して道識別情報304の値が「ID1」である道を通って他の誘導ポイント等に進出する場合に使用される上記矢印画像データが、矢印画像データV01であることが示されている。すなわち、道識別情報301としての値が「IDi(i=0〜3)」である道から風景画像データPiに含まれる誘導ポイントXに進入し、当該誘導ポイントXから進出する際に通る、道識別情報304としての値が「IDj(j=0〜3)」である道に向かう矢印画像データが、矢印画像データ識別情報303の値が「Vij(i=0〜3,j=0〜3)」である矢印画像データであることになる。
【0034】
なお、図5に示すように、四差路の場合における道識別情報301又は304の値は「ID0」乃至「ID3」となるが、三差路の場合には道識別情報301又は304の値は「ID0」乃至「ID2」となり、更に五差路の場合には道識別情報301又は304の値は「ID0」乃至「ID4」となる。そして、誘導ポイントXの形状により、用意される各画像の数は異なる。
【0035】
また、記憶部26には、上記各テーブルTに夫々リンクして、風景画像データ識別情報302により識別される風景画像データPi(i=0〜3)と、矢印画像データ識別情報303により識別される矢印画像データVij(i=0〜3,j=0〜3)と、を含むの上記画像群Uが記憶されている。
【0036】
システム制御部28は、CPUが、ROMや記憶部26に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御する。
【0037】
なお、各種プログラム等は、例えば、サーバSV等からダウンロードされるようにしても良いし、メモリカード等の記録媒体から読み込まれるようにしても良い。
【0038】
次に、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの動作について、図6乃至8に基づいて詳細に説明する。図6及び7は、第1実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。図8(a)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される矢印表示の画像の一例であり、(b)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される経路を色を用いて表示した場合の画像の一例である。
【0039】
まず、ユーザが経路探索開始のため携帯端末機MPの操作部25を操作して、経路探索機能を呼び出し、携帯端末機MPのシステム制御部28が、経路の出発地と目的地に関する入力画面を表示部24に表示する(ステップS101)。
【0040】
次に、携帯端末機MPのGPS測位部27が、当該携帯端末機MPのユーザの現在位置を検出し(ステップS102)、ユーザが携帯端末機MPの操作部25の数字キー等を押して経路の現在位置と目的地を入力する(ステップS103)。携帯端末機MPのシステム制御部28は、操作部25からの経路の現在地と目的地に関するデータの入力を受ける。
【0041】
そして携帯端末機MPのシステム制御部28は、入力されたデータとともに経路探索要求をサーバSVに無線通信部21を介して送信する(ステップS104)。
【0042】
サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して携帯端末機MPからの経路探索要求を受信し(ステップS201)、記憶部11に記憶されているプログラムや地図データに基づき経路探索を実行し(ステップS202)、経路に含まれる誘導ポイントを抽出する(ステップS203)。
【0043】
そして、サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して経路探索結果と誘導ポイントを携帯端末機MPに送信する(ステップS204)。
【0044】
携帯端末機MPのシステム制御部28は、無線通信部21を介してサーバSVからの経路探索結果及び誘導ポイントを受信する(ステップS105)。携帯端末機MPのシステム制御部28は、経路探索結果のデータ及び誘導ポイントを記憶部26に記憶しておく。
【0045】
次に携帯端末機MPのシステム制御部28は、位置と経路探索結果によって経路上の進行方向直近の誘導ポイントを特定する(ステップS106)。
【0046】
次に携帯端末機MPのシステム制御部28は、検出された現在位置から経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出し当該分岐地点に到達する前の当該算出された距離が予め設定された閾値距離以下であるか否かを判定し(ステップS107)、当該距離が所定値より長い場合には(ステップS107;NO)、ステップS106に移行し、当該距離が所定値以下である場合には(ステップS107;YES)、携帯端末機MPのシステム制御部28は、当該誘導ポイントに対応する経路上の進入方向の道識別情報IDと進出方向の道識別情報IDとを記憶部26から検索する(ステップS108)。
【0047】
なお、上記閾値距離の決め方としては、例えば、予め分岐地点から手前の数m乃至数十mの範囲の閾値距離を設定するという決め方が考えられる。更に、当該予め設定された閾値距離をユーザが変更することができる構成を設けておいても良い。
【0048】
次に、携帯端末機MPのシステム制御部28は、テーブルT(X)を参照して当該誘導ポイントXに対応する経路上の進入方向の道識別情報の値に対応する風景画像データPiを決定し(ステップS109)、更に進入方向の道識別情報の値及び進出方向の道識別情報の値に対応する矢印画像データVijを決定する(ステップS110)。そして、携帯端末機MPのシステム制御部28は、無線通信部21を介して風景画像データPi及び矢印画像データVijをサーバSVに送信する(ステップS111)。
【0049】
次に、サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して携帯端末機MPからの風景画像データPi及び矢印画像データVijを受信する(ステップS205)。そして、サーバSVのシステム制御部13は、受信した風景画像データPiと矢印画像データVijとを合成し、携帯電話機MPの表示部24に表示するための画像データとして生成する(ステップS206)。
【0050】
そして、サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して携帯電話機MPの表示部24に表示するために生成された画像データを携帯電話機MPに送信した後(ステップS207)、サーバSVの動作は終了する。
【0051】
携帯電話機MPのシステム制御部28は、無線通信部21を介して携帯電話機MPの表示部24に表示するために生成された画像データを受信し(ステップS112)、当該画像データを表示部24に表示する(ステップS113)。
【0052】
具体的には、図8(a)に示すように、画像301において現在位置を示す印304から進行方向へ経路305に沿って、画像302における進行方向を示す矢印303が表示部24に表示される。また、図8(b)に示すように、画像401において現在位置を示す印404から進行方向へ経路405に沿って、画像402において経路上の進行方向を風景と異なる色を用いて表示部24に表示しても良い。
【0053】
そして、携帯電話機MPのシステム制御部28は、経路の誘導を継続中であるか否かを判定し(ステップS114)、継続中であると判定した場合には、ステップS106に移行し、継続中でないと判定した場合には、携帯端末機MPの動作は終了する。
【0054】
以上、携帯端末機MPとサーバSVにおいて画像データを表示部24に表示するための処理を終了する。
【0055】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの構成及び機能について、説明する。なお、第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムは、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの携帯電話機MPの記憶部26以外は同様の構成である。
【0056】
第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの携帯電話機MPの記憶部26は、図9に示すテーブルT2及び画像群U2を記憶している。
【0057】
具体的には、記憶部26には図9に示すように、分岐地点等の誘導ポイント1つにつき、当該誘導ポイントに対応するテーブルT2(X)と、当該誘導ポイントに対応する画像群U2と、が記憶されている。このとき、当該テーブルT2(X)と、画像群U2と、の組み合わせが、誘導ポイント毎にその数だけ記憶されている。
【0058】
次に、一つの誘導ポイント(例えば誘導ポイントX)に対応するテーブルT2(X)には、道識別情報401及び403と、風景矢印一体画像データ識別情報402と、が、当該誘導ポイントXに対応する識別情報として含まれている。
【0059】
このとき、道識別情報401は、その誘導ポイントXに進入する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0060】
また、風景矢印一体画像データ識別情報402は、当該識別情報401により識別される道上の位置から誘導ポイントXに向けて撮影された実写の風景(当該誘導ポイントXを含む風景)に相当する風景矢印一体画像データV’01、V’02、…、を識別するための識別情報である。
【0061】
次に、道識別情報403は、その誘導ポイントXを通過して他の誘導ポイント等に進出する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0062】
なお、上記道識別情報401又は403としては、当該道に対応するリンクIDを用いても良い。
【0063】
第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの動作について、図9及び10を用いて説明するが、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの動作と同様の部分は説明を省略する。図10及び11は、第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図11のステップS108において、携帯端末機MPのシステム制御部28は、当該誘導ポイントに対応する経路上の進入方向の道識別情報の値と進出方向の道識別情報の値とを記憶部26から検索した後、携帯端末機MPのシステム制御部28は、当該誘導ポイントに対応する経路上の進入方向の道識別情報の値及び進出方向の道識別情報の値に対応する風景矢印一体画像データV’ijを決定する(ステップS109’)。
【0065】
次に、携帯電話機MPのシステム制御部28は、当該風景矢印一体画像データV’ijを表示部24に表示する(ステップS113’)。
【0066】
そして、携帯電話機MPのシステム制御部28は、経路の誘導を継続中であるか否かを判定し(ステップS114)、継続中であると判定した場合には、ステップS105に移行し、継続中でないと判定した場合には、携帯端末機MPの動作は終了する。
【0067】
以上、第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおいて風景矢印一体画像データV’ijを表示部24に表示するための処理を終了する。
【0068】
以上のように、上記各実施形態によれば、特徴的なランドマークが分岐地点に存在しない場合等でも、経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、現在位置から見た分岐地点における経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報と当該現在位置から見た分岐地点における経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報に進むべき方向を重畳表示することによって、実際の分岐地点での風景との照合をしやすくすることができる。
【0069】
[変形形態]
上述した各実施形態係る歩行者用通信ナビゲーションシステムでは、地図と併せて、分岐地点手前から見た写真画像情報をも表示部24に表示する構成を備えたが、当該歩行者用通信ナビゲーションシステムの変形形態として、例えば、直進すべき分岐地点においては地図及び写真画像情報を表示せずに、それ以外の分岐地点(例えば右折や左折等)においてのみ地図及び写真画像情報を表示するように構成することが考えられる。
【0070】
このような構成にすれば、例えば右折すべき分岐地点の手前の比較的近接した位置に直進すべき分岐地点があった場合には、表示部に右折すべき分岐地点について地図及び写真画像情報の表示だけであっても、ユーザは表示部に表示された写真画像情報と現実の風景とを比較して見ることによって、目前に見える分岐地点が右折すべき分岐地点であるか否かを認識することができる。
【0071】
さらに変形形態としての閾値距離の決め方について、誘導案内すべき分岐地点の手前に他の分岐地点がある場合に、当該他の分岐地点を通り過ぎてから、誘導案内すべき分岐地点を画面案内することにより、ユーザがどの分岐地点についての案内であるか分からず混乱することを防止することができる。
【0072】
なお、上記各実施形態及び変形形態においては、画像表示装置に携帯電話機を適用したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の画像表示装置を適用しても良い。
【0073】
また、上記各実施形態及び変形形態においては、進行方向を示す表示として矢印又は色を適用したが、矢印又は色以外の表示を適用しても良い。
【0074】
また、上記各実施形態及び変形形態においては、経路地図を表示するとともに進行方向の写真画像のみを表示しているが、更に画像表示装置の使用者の操作により移動してきた経路を含む風景の写真画像も表示することもできる。さらに、当該使用者の移動してきた経路を、進行方向を示す表示と異なる模様・色等を用いて重畳表示しても良い。
【0075】
また、上記各実施形態及び変形形態においては、サーバSVにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出していたが、例えば、携帯電話機MPに地図データを記憶させ、携帯電話機MPにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出しても良い。
【0076】
また、上記実施形態及び変形形態においては、サーバSVにより誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成していたが、例えば、携帯電話機MPに誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成するプログラムを記憶させ、携帯電話機MPにより誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成しても良い。
【0077】
更に、上記各実施形態及び変形形態においては、サーバSVにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出し、サーバSVにより誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成していたが、携帯電話機MPに地図データを記憶させ、携帯電話機MPにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出させ、携帯電話機MPに誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成しても良い。この場合は、システムの構成上サーバSVは必須ではない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るサーバSVの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る携帯電話機MPの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る携帯電話機MPの記憶部26に記憶されているテーブルT及び風景画像データと矢印画像データの画像群Uを示す図である。
【図5】第1実施形態に係る四差路である場合の識別IDと風景画像データ及び矢印画像データと対応づけることを説明するための模式図である。
【図6】第1実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】(a)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される矢印表示の画像の一例であり、(b)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される経路を色を用いて表示した場合の画像の一例である。
【図9】第2実施形態に係る携帯電話機MPの記憶部26に記憶されているテーブルT2及び風景画像データと矢印画像データの画像群U2を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
11 記憶部
12 通信部
13 システム制御部
14 システムバス
21 無線通信部
22 音声入力部
23 音声出力部
24 表示部(表示手段)
25 操作部
26 記憶部
27 GPS測位部(現在位置検出手段)
28 システム制御部(算出手段、表示制御手段)
29 システムバス
MP 携帯電話機
SV サーバ
S 歩行者用通信ナビゲーションシステム
【技術分野】
【0001】
本願は、経路に沿った移動を誘導するための画像表示装置、画像表示方法および画像表示装置用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出発地から目的地に歩行者や運転手等を誘導する経路誘導システムにおいて、目的地への経路誘導をより判りやすくするために様々な技術が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯型端末器に搭載されたカメラによってリアルタイムで撮像された画像が携帯型端末器の表示器に表示されるような携帯型端末器において、表示器に表示される撮像画像上に、進むべき方向を表示できるようにしたナビゲーション機能付き携帯型端末機について開示されている。
【0004】
また特許文献2には、携帯端末装置をダッシュボード近辺に取り付け、運転者が使用する場合、携帯端末装置の表示画面が小さいことから、地図は表示されず、デフォルメした道路の画像と、次の交差点における右左折方向等が一瞥して視認できるように大きな矢印で表示される画像構成にしていることが開示されている。
【特許文献1】特開2006−194665号公報
【特許文献2】特開2007−051884号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような従来の発明では、特徴的なランドマークが分岐地点に存在しない場合など実際の分岐地点での風景とこれまでのイラスト画像等との照合が難しいため、例えばGPS測位結果の誤差によって1つ手前の分岐地点で右左折等案内された場合でも、気付かずに従ってしまう問題がある。
【0006】
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、特徴的なランドマークが分岐地点に存在しない場合等でも、実際の分岐地点での風景との照合をしやすくする画像表示装置、画像表示方法および画像表示装置用プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示装置において、現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出手段と、前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項7に記載の発明は、経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示方法において、現在位置を検出する現在位置検出工程と、前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出工程と、前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示装置に含まれるコンピュータを、前記現在位置検出手段、前記算出手段、及び前記表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、歩行者用通信ナビゲーションシステムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0011】
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの構成及び機能について、図1を用いて説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、歩行者用通信ナビゲーションシステムSは、サーバSVと、画像表示装置の一例としての複数の携帯電話機MPと、を含んで構成されている。
【0013】
サーバSVと携帯電話機MPとは、ネットワークNWを介して相互にデータの送受信が可能(例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いて、相互にデータの送受信が可能)になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(無線基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0014】
次に、サーバSVの構成及び機能について、図2を用いて説明する。なお、図2は、実施形態に係るサーバSVの概要構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
図2に示すように、サーバSVは、各種プログラム及びデータ等を記憶する記憶部(例えば、ハードディスク等)11と、ネットワークNWに接続して携帯電話機MPとの通信状態を制御する通信部12(例えば、ネットワークアダプタ等)と、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えるシステム制御部13と、を備え、各部がシステムバス14を介して相互に接続されている。
【0016】
記憶部11には、携帯電話機MPの画面に地図を表示するとともに、サーバSVにより経路探索を行うために用いられる地図データが記憶されている。この地図データは、例えば、道路データ、背景データ等、各種のデータから構成されている。道路データは、例えば、各リンク(道路)の道路種別、当該リンクが接続するノード(道路の分岐点、合流点、交差点等、状態変化点等)の識別情報、道路番号、道路名称、道路形状等を規定するリンクデータや、各ノードの座標(緯度経度)、当該ノードに接続するリンクの識別番号等を規定するノードデータ等により構成されている。
【0017】
システム制御部13は、CPUが、ROMまたは記憶部11に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、サーバSVの各部を統括制御する。
【0018】
なお、各種プログラム等は、例えば、他のサーバからダウンロードされるようにしても良いし、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0019】
次に、携帯電話機MPの構成及び機能について、図3を用いて説明する。なお、図3は、実施形態に係る携帯電話機MPの概要構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図3に示すように、携帯電話機MPは、基地局との電波送受信により移動体通信網に接続して、他の携帯電話機MPやネットワークNWに接続されたサーバ等との通信を制御する無線通信部21と、例えば、マイクロホン、D/A変換器等を有し、ユーザの発話音声等をマイクロホンから入力すると当該音声に対応した音声データを生成して無線通信部21に出力する音声入力部22と、例えば、スピーカ、増幅回路等を有し、無線通信部21から供給された音声データに対応する音声を生成してスピーカにより拡声する音声出力部23と、を備え、他の携帯電話機MPとの通話やサーバ等とのデータ通信が可能となっている。かかる通信方式には、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式等が採用されている。
【0021】
また、携帯電話機MPは、文字や画像等の情報を表示する表示部24(例えば、液晶ディスプレイ等)と、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部28に出力する操作部25(例えば、ダイヤルボタン、カーソルボタン等)と、各種プログラム(例えば、オペレーティングシステム、Webブラウザプログラム等)及びデータ等を記憶する記憶部26(例えば、フラッシュメモリ等)と、を備えている。
【0022】
更に、携帯電話機MPは、GPS(Global Positioning System)衛星から発信された衛星軌道及び時刻データを含む電波を受信するとともに、この受信した電波に基づいて携帯電話機MPの現在位置(緯度経度)を算出するGPS測位部27を備えている。
【0023】
更にまた、携帯電話機MPは、CPU、RAM、ROM等を備えるシステム制御部28を備え、システム制御部28と各部とはシステムバス29を介して相互に接続されている。
【0024】
記憶部26には、図4及び5に示すように、分岐地点等の誘導ポイント1つにつき、当該誘導ポイントに対応するテーブルTと、当該誘導ポイントに対応する画像群Uと、が記憶されている。このとき、当該テーブルTと、画像群Uと、の組み合わせが、誘導ポイント毎にその数だけ記憶されている。
【0025】
次に、一つの誘導ポイント(例えば誘導ポイントX)に対応するテーブルT(X)には、道識別情報301及び304と、風景画像データ識別情報302と、矢印画像データ識別情報303と、が、当該誘導ポイントXに対応する識別情報として含まれている。
【0026】
このとき、道識別情報301は、その誘導ポイントXに進入する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0027】
また、風景画像データ識別情報302は、当該識別情報301により識別される道上の位置から誘導ポイントXに向けて撮影された実写の風景(当該誘導ポイントXを含む風景)に相当する後述の風景画像データP0、P1、…、を識別するための識別情報である。
【0028】
次に、道識別情報304は、その誘導ポイントXを通過して他の誘導ポイント等に進出する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0029】
なお、上記道識別情報301又は304としては、当該道に対応するリンクIDを用いても良い。
【0030】
そして、矢印画像データ識別情報303は、道路識別情報301により識別される道から誘導ポイントXに進入し、その後当該誘導ポイントXを通過し、道路識別情報304により識別される道を通って他の誘導ポイント等に進出する際に通過する経路を示す矢印に相当する後述の矢印画像データV01、V02、…、を識別するための識別情報である。
【0031】
図4に示す例では、誘導ポイントXに接続されている道は四つである。そして、誘導ポイントXに対応するテーブルT(X)としては、当該誘導ポイントXに進入する際に通る道の各々が識別情報301としての「ID0」乃至「ID3」に夫々対応している。そして、例えば識別情報301の値が「ID0」である道から見た上記風景画像データが風景画像データP0であることが示されている。
【0032】
一方、当該誘導ポイントXから他の誘導ポイント等に進出する際に通る道の各々が道識別情報304としての「ID0」乃至「ID3」に夫々対応している。このとき、例えば道識別情報301としての値が「ID0」である道から誘導ポイントXに進入した場合、当該誘導ポイントXを経由して他の誘導ポイント等に進出する際に使用される道は、道識別情報304としての値が「ID1」乃至「ID3」の三つの道のうちのいずれかであることになる。
【0033】
そして、例えば道識別情報301の値が「ID0」である道から誘導ポイントXを経由して道識別情報304の値が「ID1」である道を通って他の誘導ポイント等に進出する場合に使用される上記矢印画像データが、矢印画像データV01であることが示されている。すなわち、道識別情報301としての値が「IDi(i=0〜3)」である道から風景画像データPiに含まれる誘導ポイントXに進入し、当該誘導ポイントXから進出する際に通る、道識別情報304としての値が「IDj(j=0〜3)」である道に向かう矢印画像データが、矢印画像データ識別情報303の値が「Vij(i=0〜3,j=0〜3)」である矢印画像データであることになる。
【0034】
なお、図5に示すように、四差路の場合における道識別情報301又は304の値は「ID0」乃至「ID3」となるが、三差路の場合には道識別情報301又は304の値は「ID0」乃至「ID2」となり、更に五差路の場合には道識別情報301又は304の値は「ID0」乃至「ID4」となる。そして、誘導ポイントXの形状により、用意される各画像の数は異なる。
【0035】
また、記憶部26には、上記各テーブルTに夫々リンクして、風景画像データ識別情報302により識別される風景画像データPi(i=0〜3)と、矢印画像データ識別情報303により識別される矢印画像データVij(i=0〜3,j=0〜3)と、を含むの上記画像群Uが記憶されている。
【0036】
システム制御部28は、CPUが、ROMや記憶部26に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御する。
【0037】
なお、各種プログラム等は、例えば、サーバSV等からダウンロードされるようにしても良いし、メモリカード等の記録媒体から読み込まれるようにしても良い。
【0038】
次に、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの動作について、図6乃至8に基づいて詳細に説明する。図6及び7は、第1実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。図8(a)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される矢印表示の画像の一例であり、(b)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される経路を色を用いて表示した場合の画像の一例である。
【0039】
まず、ユーザが経路探索開始のため携帯端末機MPの操作部25を操作して、経路探索機能を呼び出し、携帯端末機MPのシステム制御部28が、経路の出発地と目的地に関する入力画面を表示部24に表示する(ステップS101)。
【0040】
次に、携帯端末機MPのGPS測位部27が、当該携帯端末機MPのユーザの現在位置を検出し(ステップS102)、ユーザが携帯端末機MPの操作部25の数字キー等を押して経路の現在位置と目的地を入力する(ステップS103)。携帯端末機MPのシステム制御部28は、操作部25からの経路の現在地と目的地に関するデータの入力を受ける。
【0041】
そして携帯端末機MPのシステム制御部28は、入力されたデータとともに経路探索要求をサーバSVに無線通信部21を介して送信する(ステップS104)。
【0042】
サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して携帯端末機MPからの経路探索要求を受信し(ステップS201)、記憶部11に記憶されているプログラムや地図データに基づき経路探索を実行し(ステップS202)、経路に含まれる誘導ポイントを抽出する(ステップS203)。
【0043】
そして、サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して経路探索結果と誘導ポイントを携帯端末機MPに送信する(ステップS204)。
【0044】
携帯端末機MPのシステム制御部28は、無線通信部21を介してサーバSVからの経路探索結果及び誘導ポイントを受信する(ステップS105)。携帯端末機MPのシステム制御部28は、経路探索結果のデータ及び誘導ポイントを記憶部26に記憶しておく。
【0045】
次に携帯端末機MPのシステム制御部28は、位置と経路探索結果によって経路上の進行方向直近の誘導ポイントを特定する(ステップS106)。
【0046】
次に携帯端末機MPのシステム制御部28は、検出された現在位置から経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出し当該分岐地点に到達する前の当該算出された距離が予め設定された閾値距離以下であるか否かを判定し(ステップS107)、当該距離が所定値より長い場合には(ステップS107;NO)、ステップS106に移行し、当該距離が所定値以下である場合には(ステップS107;YES)、携帯端末機MPのシステム制御部28は、当該誘導ポイントに対応する経路上の進入方向の道識別情報IDと進出方向の道識別情報IDとを記憶部26から検索する(ステップS108)。
【0047】
なお、上記閾値距離の決め方としては、例えば、予め分岐地点から手前の数m乃至数十mの範囲の閾値距離を設定するという決め方が考えられる。更に、当該予め設定された閾値距離をユーザが変更することができる構成を設けておいても良い。
【0048】
次に、携帯端末機MPのシステム制御部28は、テーブルT(X)を参照して当該誘導ポイントXに対応する経路上の進入方向の道識別情報の値に対応する風景画像データPiを決定し(ステップS109)、更に進入方向の道識別情報の値及び進出方向の道識別情報の値に対応する矢印画像データVijを決定する(ステップS110)。そして、携帯端末機MPのシステム制御部28は、無線通信部21を介して風景画像データPi及び矢印画像データVijをサーバSVに送信する(ステップS111)。
【0049】
次に、サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して携帯端末機MPからの風景画像データPi及び矢印画像データVijを受信する(ステップS205)。そして、サーバSVのシステム制御部13は、受信した風景画像データPiと矢印画像データVijとを合成し、携帯電話機MPの表示部24に表示するための画像データとして生成する(ステップS206)。
【0050】
そして、サーバSVのシステム制御部13は、通信部12を介して携帯電話機MPの表示部24に表示するために生成された画像データを携帯電話機MPに送信した後(ステップS207)、サーバSVの動作は終了する。
【0051】
携帯電話機MPのシステム制御部28は、無線通信部21を介して携帯電話機MPの表示部24に表示するために生成された画像データを受信し(ステップS112)、当該画像データを表示部24に表示する(ステップS113)。
【0052】
具体的には、図8(a)に示すように、画像301において現在位置を示す印304から進行方向へ経路305に沿って、画像302における進行方向を示す矢印303が表示部24に表示される。また、図8(b)に示すように、画像401において現在位置を示す印404から進行方向へ経路405に沿って、画像402において経路上の進行方向を風景と異なる色を用いて表示部24に表示しても良い。
【0053】
そして、携帯電話機MPのシステム制御部28は、経路の誘導を継続中であるか否かを判定し(ステップS114)、継続中であると判定した場合には、ステップS106に移行し、継続中でないと判定した場合には、携帯端末機MPの動作は終了する。
【0054】
以上、携帯端末機MPとサーバSVにおいて画像データを表示部24に表示するための処理を終了する。
【0055】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの構成及び機能について、説明する。なお、第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムは、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの携帯電話機MPの記憶部26以外は同様の構成である。
【0056】
第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの携帯電話機MPの記憶部26は、図9に示すテーブルT2及び画像群U2を記憶している。
【0057】
具体的には、記憶部26には図9に示すように、分岐地点等の誘導ポイント1つにつき、当該誘導ポイントに対応するテーブルT2(X)と、当該誘導ポイントに対応する画像群U2と、が記憶されている。このとき、当該テーブルT2(X)と、画像群U2と、の組み合わせが、誘導ポイント毎にその数だけ記憶されている。
【0058】
次に、一つの誘導ポイント(例えば誘導ポイントX)に対応するテーブルT2(X)には、道識別情報401及び403と、風景矢印一体画像データ識別情報402と、が、当該誘導ポイントXに対応する識別情報として含まれている。
【0059】
このとき、道識別情報401は、その誘導ポイントXに進入する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0060】
また、風景矢印一体画像データ識別情報402は、当該識別情報401により識別される道上の位置から誘導ポイントXに向けて撮影された実写の風景(当該誘導ポイントXを含む風景)に相当する風景矢印一体画像データV’01、V’02、…、を識別するための識別情報である。
【0061】
次に、道識別情報403は、その誘導ポイントXを通過して他の誘導ポイント等に進出する際に通る道を識別するための識別情報である。
【0062】
なお、上記道識別情報401又は403としては、当該道に対応するリンクIDを用いても良い。
【0063】
第2実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの動作について、図9及び10を用いて説明するが、第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムの動作と同様の部分は説明を省略する。図10及び11は、第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図11のステップS108において、携帯端末機MPのシステム制御部28は、当該誘導ポイントに対応する経路上の進入方向の道識別情報の値と進出方向の道識別情報の値とを記憶部26から検索した後、携帯端末機MPのシステム制御部28は、当該誘導ポイントに対応する経路上の進入方向の道識別情報の値及び進出方向の道識別情報の値に対応する風景矢印一体画像データV’ijを決定する(ステップS109’)。
【0065】
次に、携帯電話機MPのシステム制御部28は、当該風景矢印一体画像データV’ijを表示部24に表示する(ステップS113’)。
【0066】
そして、携帯電話機MPのシステム制御部28は、経路の誘導を継続中であるか否かを判定し(ステップS114)、継続中であると判定した場合には、ステップS105に移行し、継続中でないと判定した場合には、携帯端末機MPの動作は終了する。
【0067】
以上、第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおいて風景矢印一体画像データV’ijを表示部24に表示するための処理を終了する。
【0068】
以上のように、上記各実施形態によれば、特徴的なランドマークが分岐地点に存在しない場合等でも、経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、現在位置から見た分岐地点における経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報と当該現在位置から見た分岐地点における経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報に進むべき方向を重畳表示することによって、実際の分岐地点での風景との照合をしやすくすることができる。
【0069】
[変形形態]
上述した各実施形態係る歩行者用通信ナビゲーションシステムでは、地図と併せて、分岐地点手前から見た写真画像情報をも表示部24に表示する構成を備えたが、当該歩行者用通信ナビゲーションシステムの変形形態として、例えば、直進すべき分岐地点においては地図及び写真画像情報を表示せずに、それ以外の分岐地点(例えば右折や左折等)においてのみ地図及び写真画像情報を表示するように構成することが考えられる。
【0070】
このような構成にすれば、例えば右折すべき分岐地点の手前の比較的近接した位置に直進すべき分岐地点があった場合には、表示部に右折すべき分岐地点について地図及び写真画像情報の表示だけであっても、ユーザは表示部に表示された写真画像情報と現実の風景とを比較して見ることによって、目前に見える分岐地点が右折すべき分岐地点であるか否かを認識することができる。
【0071】
さらに変形形態としての閾値距離の決め方について、誘導案内すべき分岐地点の手前に他の分岐地点がある場合に、当該他の分岐地点を通り過ぎてから、誘導案内すべき分岐地点を画面案内することにより、ユーザがどの分岐地点についての案内であるか分からず混乱することを防止することができる。
【0072】
なお、上記各実施形態及び変形形態においては、画像表示装置に携帯電話機を適用したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の画像表示装置を適用しても良い。
【0073】
また、上記各実施形態及び変形形態においては、進行方向を示す表示として矢印又は色を適用したが、矢印又は色以外の表示を適用しても良い。
【0074】
また、上記各実施形態及び変形形態においては、経路地図を表示するとともに進行方向の写真画像のみを表示しているが、更に画像表示装置の使用者の操作により移動してきた経路を含む風景の写真画像も表示することもできる。さらに、当該使用者の移動してきた経路を、進行方向を示す表示と異なる模様・色等を用いて重畳表示しても良い。
【0075】
また、上記各実施形態及び変形形態においては、サーバSVにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出していたが、例えば、携帯電話機MPに地図データを記憶させ、携帯電話機MPにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出しても良い。
【0076】
また、上記実施形態及び変形形態においては、サーバSVにより誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成していたが、例えば、携帯電話機MPに誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成するプログラムを記憶させ、携帯電話機MPにより誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成しても良い。
【0077】
更に、上記各実施形態及び変形形態においては、サーバSVにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出し、サーバSVにより誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成していたが、携帯電話機MPに地図データを記憶させ、携帯電話機MPにより経路探索を行い、経路に含まれる誘導ポイントを抽出させ、携帯電話機MPに誘導ポイントの風景画像データPiと矢印画像データVijを合成し、表示用の画像データを生成しても良い。この場合は、システムの構成上サーバSVは必須ではない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】第1実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るサーバSVの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る携帯電話機MPの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る携帯電話機MPの記憶部26に記憶されているテーブルT及び風景画像データと矢印画像データの画像群Uを示す図である。
【図5】第1実施形態に係る四差路である場合の識別IDと風景画像データ及び矢印画像データと対応づけることを説明するための模式図である。
【図6】第1実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】(a)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される矢印表示の画像の一例であり、(b)は、携帯電話機MPの表示部24に表示される経路を色を用いて表示した場合の画像の一例である。
【図9】第2実施形態に係る携帯電話機MPの記憶部26に記憶されているテーブルT2及び風景画像データと矢印画像データの画像群U2を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係る携帯端末機MPとサーバSVにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
11 記憶部
12 通信部
13 システム制御部
14 システムバス
21 無線通信部
22 音声入力部
23 音声出力部
24 表示部(表示手段)
25 操作部
26 記憶部
27 GPS測位部(現在位置検出手段)
28 システム制御部(算出手段、表示制御手段)
29 システムバス
MP 携帯電話機
SV サーバ
S 歩行者用通信ナビゲーションシステム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示装置において、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出手段と、
前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置において、
音声出力又はテキスト表示の少なくとも何れか一方によって前記経路に沿った移動を誘導するガイダンス誘導手段を備え、
前記表示制御手段は、前記ガイダンス誘導手段による前記分岐地点における前記誘導を行う場合に、前記写真画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記写真画像情報を表示するとき、前記現在位置からの進行方向の経路上に進行方向を示す矢印を重畳表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記写真画像情報を表示するとき、前記現在位置からの進行方向の経路を前記写真画像情報における風景とは異なる色を用いて重畳表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記写真画像情報を表示するとともに、前記現在位置から見た移動軌跡方向の風景写真に相当する画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記現在位置からの進行方向を示す矢印とは異なる色又は模様の少なくとも何れか一方を用いて前記移動軌跡を重畳表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示方法において、
現在位置を検出する現在位置検出工程と、
前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出工程と、
前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御工程と、
を備えることを特徴とする画像表示方法。
【請求項8】
請求項1に記載の画像表示装置に含まれるコンピュータを、
前記現在位置検出手段、
前記算出手段、
及び前記表示制御手段、
として機能させることを特徴とする画像表示装置用プログラム。
【請求項1】
経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示装置において、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出手段と、
前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置において、
音声出力又はテキスト表示の少なくとも何れか一方によって前記経路に沿った移動を誘導するガイダンス誘導手段を備え、
前記表示制御手段は、前記ガイダンス誘導手段による前記分岐地点における前記誘導を行う場合に、前記写真画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記写真画像情報を表示するとき、前記現在位置からの進行方向の経路上に進行方向を示す矢印を重畳表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記写真画像情報を表示するとき、前記現在位置からの進行方向の経路を前記写真画像情報における風景とは異なる色を用いて重畳表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記写真画像情報を表示するとともに、前記現在位置から見た移動軌跡方向の風景写真に相当する画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像表示装置において、
前記表示制御手段は、前記現在位置からの進行方向を示す矢印とは異なる色又は模様の少なくとも何れか一方を用いて前記移動軌跡を重畳表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
経路に沿った移動を誘導するための画像を少なくとも表示する表示手段を備える画像表示方法において、
現在位置を検出する現在位置検出工程と、
前記検出された現在位置から前記経路上に存在する道の分岐地点までの距離を算出する算出工程と、
前記経路の少なくとも一部を含む経路地図を表示するとともに、前記分岐地点に到達する前の前記算出された距離が予め設定された閾値距離以下となったとき、前記現在位置から見た前記分岐地点における前記経路を含む風景の写真に相当する写真画像情報を前記表示手段に表示する表示制御工程と、
を備えることを特徴とする画像表示方法。
【請求項8】
請求項1に記載の画像表示装置に含まれるコンピュータを、
前記現在位置検出手段、
前記算出手段、
及び前記表示制御手段、
として機能させることを特徴とする画像表示装置用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−25034(P2009−25034A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−185900(P2007−185900)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】
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