番組情報表示装置及びその方法
【課題】誘導経路や地図情報の視認性を確保した上でテレビ番組の受信可能地点を地図情報上で確認することができ、さらには面倒な設定作業を省いて番組情報を容易に獲得可能であって、これによりテレビ機能を利用しやすくする。
【解決手段】到着予想時刻算出部21は、経路探索部19にて計算された経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する。また、番組情報選択部23は、番組情報取得部22にて取得した番組情報に基づいて、前記滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する。そして、表示制御部24が、番組情報選択部23の選択した番組情報を滞在地点に対応付けて地図情報上に表示する。
【解決手段】到着予想時刻算出部21は、経路探索部19にて計算された経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する。また、番組情報選択部23は、番組情報取得部22にて取得した番組情報に基づいて、前記滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する。そして、表示制御部24が、番組情報選択部23の選択した番組情報を滞在地点に対応付けて地図情報上に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ受信機とナビゲーション装置を組み合わせた移動体用の情報処理技術に係り、特に、ナビゲーション装置にて誘導される経路上の任意の地点でテレビ番組を視聴する時に使用する番組情報表示装置及び番組情報表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車載機器の技術的進展は著しく、目的地への最適な経路誘導を行うナビゲーション装置はもとより、デジタル放送対応の車載用テレビ受信機も高い需要を得ている。このため、ナビゲーション装置とテレビ受信機を一体的に搭載した車両が増えており、ドライブしながらテレビ番組を視聴できるようになっている。
【0003】
しかも、デジタル放送の開始に伴って、テレビ受信機はEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)機能を備えており、ユーザーの見たい番組を簡単に検索できる視聴環境が整っている。このような状況の下、ナビゲーション装置とテレビ受信機を組み合わせた情報処理技術に関しては、様々なものが提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1に記載の技術では、EPGにて予約した番組の開始時間等に合わせて番組の視聴に適した駐車場所を検索し、この駐車場所を誘導経路の中継点として設定している。この技術によれば、番組の視聴に適した駐車場所まで車両を誘導できるので、予約した番組を確実且つ安全な環境で視聴することが可能である。そのため、予約した番組を見逃したくない場合に特に有効である。
【0005】
ところで、車載用テレビ受信機が普及しつつある現在、テレビ番組の視聴に関するユーザーの行動は多様化しており、テレビ番組の視聴を予め予約しておく場合もあれば、ドライブ途中の休憩時等にテレビ番組を気軽に楽しみたいといった要望も存在する。後者の場合は、誘導経路上で一定時間滞在する休憩地点等をとりあえず選んでおき、そこでの休憩の合間に、気分転換を兼ねてテレビ番組を見ようとするケースが考えられる。
【0006】
このようなケースでは、ユーザーはテレビ番組を事前に予約しておく訳ではないので、予約番組の見逃し防止を目的とした特許文献1の技術は、利用目的が異なることになる。そこで上記のケースに際してユーザーを支援する技術としては、EPGを用いてユーザーが望む番組表を提示する技術が知られている。具体的には、特許文献2の技術のように、ユーザーの設定した地点と時刻に限定した番組表を作成するものが提案されている。
【0007】
この技術では、特定の地点・時刻に限った番組表を作成することで、その地点と時刻で見られるテレビ番組について、ユーザーが把握することができる。デジタル放送の実施により多チャンネル化が進み、番組表に載る情報量が増大傾向にある状況を考慮すると、このように特定の地点・時刻に絞って番組表を作成することは、テレビ機能の使いやすさを高める上で便利である。
【特許文献1】特開2007−271299号公報
【特許文献2】特開2003−304457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した番組表の作成を主眼とした従来技術には、次のような課題が指摘されている。すなわち、番組表は、たとえ時間帯や地点を限定したにせよ、チャンネル名、番組名、放送開始時刻・放送終了時刻といった数多くの番組情報を記載する必要があり、番組表の表示面積は大きくならざるを得ない。
【0009】
つまり、良好な視認性を確保するためには、番組表の表示面積は大きい方が望ましい。したがって、現状では、図11に示すように、誘導経路を含む地図情報の表示画面を画面A、番組表の表示画面を画面Bとしたした場合、これらの画面A、Bは、切り替えて表示がなされている。
【0010】
このため、テレビ番組を視聴する地点を地図情報上で確認しつつ、番組表を見ることができない。したがって、前記地点を複数設定して、各地点で見られる番組が異なった場合には、ユーザーは、設定した地点と番組情報を同一画面で確認できず、両者の対応関係を直感的に把握し難くなり、不便である。
【0011】
そこで番組表の表示方法として、地図情報の表示画面上に番組表を表示することも考えられるが、良好な視認性を確保すべく、ある程度の表示面積を有した番組表を、地図情報の表示画面上に表示しようとすると、番組表が表示画面の大半を占めることになる。例えば、図11において、画面A上での点線で囲まれた領域が画面Bの表示領域であり、番組表が地図情報を隠してしまうことになる。すなわち、番組表の表示によって地図情報や誘導経路が見え難くなるといった不具合が生じる。
【0012】
また、上記の特許文献2の技術では、番組表の作成に際して、地点と時刻の両方を設定する必要があり、テレビ番組を気軽に見ようとするユーザーにとっては、設定作業が面倒である。日常生活においてテレビ番組を見ることは最も手軽に行えることの1つなので、テレビ番組の視聴を強く希望しないにもかかわらず、番組表を作るために2段階の設定作業を強いられることは、ユーザーにとって心理的な負担が大きく、テレビ機能の利用しやすさを低下させる要因となっている。
【0013】
さらに、前記特許文献2の技術において、設定した地点への到着が遅れて受信可能な番組が変わると、番組表の内容を更新するが、番組表の更新が頻繁だと番組表の内容が目まぐるしく変わることになる。この場合、ユーザーは、番組表の更新に意識が向き、番組への関心は高まるが、設定した地点に到着するまでに番組表が何度も更新されていると、そのたびにユーザーは番組表を確認しなくてはならず、ストレスの原因となりかねない。
【0014】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、誘導経路や地図情報の視認性を確保した上でテレビ番組の受信可能地点を地図情報上で確認することができ、さらには面倒な設定作業を省いて番組情報を容易に獲得可能であって、これによりテレビ機能を利用しやすくする番組情報表示装置及び番組情報表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、地図情報を表示する表示手段と、出発地を設定する出発地設定手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段と、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得手段を備えた番組情報表示装置において、前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出手段と、前記番組情報取得手段にて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択手段と、前記番組情報選択手段にて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項8は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであって、地図情報を表示する表示ステップと、出発地を設定する出発地設定ステップと、目的地を設定する目的地設定ステップと、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得ステップを含む番組情報表示方法において、前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出ステップと、前記番組情報取得ステップにて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択ステップと、前記番組情報選択ステップにて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示ステップを制御する表示制御ステップを含むことを特徴としている。
【0017】
以上のような本発明では、到着予想時刻算出手段を用いて経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出しておく。そして、番組情報取得手段が取得した番組情報の中から、番組情報選択手段によって、滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する。さらに、表示制御手段が、選択した番組情報に関して、滞在地点に対応付けて地図情報上に表示する。
【0018】
ここで、番組情報は、番組情報の集合である番組表に比べて、その表示領域を小さくすることができる。すなわち、番組情報の表示面積は小さく、これを地図情報上に重ね合わせて表示したとしても、誘導経路や地図情報の表示を隠す心配がない。このため、誘導経路や地図情報の視認性低下を防止できる。しかも、番組を視聴する予定の滞在地点に対応付けて、そこでの受信可能な番組を表示しているので、ユーザーは滞在地点と番組情報の対応関係を直感的に把握することができる。
【0019】
また、本発明では、到着予想時刻算出手段が滞在地点に到着する到着予想時刻を算出するので、滞在地点を設定するだけで番組情報を取得することができ、時刻の設定作業を省いて、設定作業の軽減化が図ることができる。さらに、滞在地点の設定作業に関しても、滞在地点は誘導経路上に限定しているため、経路計算された誘導経路が提示された際、出発地から目的地まで誘導経路を確認していく過程で、休憩地点の選択作業として、気軽に実施可能である。
【0020】
つまり、滞在地点の設定作業は、テレビ番組を視聴するための不可欠な強制作業といった意識が希薄であり、休憩のための地点として目星をつける程度の自然の流れで、テレビ番組の視聴地点を決めることができる。したがって、ユーザーが、さして番組の視聴を望んでいなかったとしても、気がつくと、滞在地点に番組情報が表示されていることになる。これにより、テレビ機能の利用しやすさが増し、テレビ機能の利用頻度が高まる。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1に記載の番組情報表示装置において、前記番組情報選択手段が前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組の番組情報を選択したとき、前記表示制御手段は、受信可能な番組の存在を示す番組アイコンを、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴とするものである。
【0022】
以上の請求項2の発明では、表示制御手段は、番組情報に代えて番組アイコンを地図情報上に表示するようになっている。番組アイコンとは滞在地点に受信可能な番組が存在することを示すだけの記号なので、その表示面積は非常に小さくて済み、これを地図情報上に表示しても、誘導経路や地図情報が見え難くなる懸念は全くない。
【0023】
さらに、請求項2の発明では、滞在地点にて受信可能な番組が存在するか否かを番組アイコンによって表示するだけなので、交通状況の変化に伴って滞在地点への到着が予想時刻よりも遅れた場合でも、滞在地点への到着遅れによる番組情報の更新は、いちいち表示されることがない。したがって、ユーザーが番組情報の変更に振り回されることがなく、滞在地点に到着した後、受信可能な番組を気軽に見ることができる。
【0024】
請求項3の発明は、請求項2に記載の番組情報表示装置において、ユーザー操作により前記番組アイコンが選択されたことを検知して、選択検知信号を前記表示制御手段に出力するアイコン選択検知手段が設けられ、前記表示制御手段は、前記アイコン選択検知手段の出力した選択検知信号を受け取った後、選択されたアイコンに対応する番組情報を表示するように構成されたことを特徴とするものである。
【0025】
上記の請求項3の発明では、ユーザー操作により番組情報選択手段が地図情報上に表示された番組アイコンを選ぶと、アイコン選択検知手段が番組アイコンの選択を検知して、表示制御手段が選択検知信号を受け取り、選択されたアイコンに対応する番組情報を表示する。これにより、ユーザーは、番組アイコンを表示することで誘導経路や地図情報の見やすさを維持し、ユーザーが番組アイコンを選択した後は詳しく番組情報の内容を表示して、これを確認することが可能である。なお、表示制御手段は、番組アイコンの表示を消してから番組情報を表示しても良いし、番組アイコンと番組情報とを同時に表示してもよい。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、前記経路探索手段にて探索した前記経路上の任意の地点もしくは前記経路の近傍で、テレビ番組の視聴に適したスペースを有する視聴好適地点を検出する視聴好適地点検出手段を備え、前記滞在地点設定手段は、前記視聴好適地点を滞在地点として設定するように構成されたことを特徴とする。
【0027】
このような請求項4の発明においては、視聴好適地点検出手段が番組視聴に好適な地点を検出し、滞在地点設定手段がこの視聴好適地点を滞在地点として設定するので、ユーザーは常に視聴に適した地点で番組を見ることができる。しかも、視聴好適地点検出手段と滞在地点設定手段を組み合わせることにより、ユーザー操作による滞在地点の設定作業を省略可能であり、番組情報の取得時に必要であった設定作業を無くすことができる。
【0028】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、テレビ受信機と、前記滞在地点にて前記テレビ受信機によりテレビ番組の視聴を開始したことを検出する視聴開始検知手段と、前記番組情報取得手段にて取得した前記番組情報の中から視聴を開始した前記テレビ番組の放送終了時刻を取り出し、この放送終了時刻に基づいて前記滞在地点の出発予定時刻を求める出発予定時刻算出手段を備え、前記到着予想時刻算出手段は、前記出発予定時刻を起点として、前記テレビ番組の視聴を開始した前記滞在地点以降に存在する前記滞在地点への到着予想時刻を更新するように構成され、前記番組情報取得手段は、更新した前記到着予想時刻に基づいて番組情報を更新するように構成されたことを特徴とする。
【0029】
上記の請求項5の発明では、ユーザーが滞在地点で実際にテレビ番組を見始めた場合、出発予定時刻算出手段が、その番組の放送終了時刻から、この滞在地点を出発する予定時刻を割り出す。そして、到着予想時刻算出手段は、出発予定時刻を起点とし、他の滞在地点の到着予想時刻を更新する。
【0030】
さらには、番組情報取得手段が到着予想時刻の更新に基づいて受信可能なテレビ番組の番組情報を更新する。したがって、表示制御手段は、実際にテレビ番組を視聴した以降の滞在地点についても正確な番組情報を表示することが可能である。
【0031】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、前記テレビ番組の視聴又は録画の予約を行う予約設定手段を備えたことを特徴としている。この請求項6の発明では、予約設定手段にてテレビ番組の視聴又は録画の予約を行うので、当該テレビ番組の見逃しを防ぐことができる。
【0032】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、前記番組情報取得手段から送られた前記番組情報の中から、前記経路計算手段にて計算した前記経路を含む地域の名称をキーワードとして前記地域に関連した地域関連番組を検索する地域関連番組検索手段を備え、前記表示制御手段は、前記地域関連番組検索手段にて検索した前記地域関連番組の番組情報を、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴としている。
【0033】
以上の構成を有する請求項7の発明では、ドライブ中のユーザーの関心度が高いであろう地域関連番組に関して、ユーザーが特に検索操作を実行しなくても、地域関連番組検索手段が、経路付近の地域名称をキーワードとして、地域関連番組の番組情報を取得することができる。このため、滞在地点にて地域関連番組を容易に見ることが可能であり、ドライブ中に有用な情報を効率良く収集できるといったメリットがある。
【発明の効果】
【0034】
以上述べたように、本発明の番組情報表示装置及び番組情報表示方法によれば、番組表に比べて表示領域の小さい番組情報を、滞在する予定の地点に対応付けて地図情報上に表示することによって、誘導経路や地図情報の視認性と情報把握の容易さを両立させることができ、さらには面倒な設定作業を省いて番組情報を獲得可能なので、誘導経路の途中でテレビ番組を気軽に楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
続いて、本発明の実施形態の一例について図面を参照して具体的に説明する。本実施形態は、ナビゲーション装置とテレビ受信機を備えた車載用機器に組み込まれる番組情報表示装置であって、コンピュータをソフトウェアで制御することで実現できる。この場合のハードウェアやソフトウェアの実現態様は各種変更可能であり、以下の実施形態では、各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いて説明している。また、本発明は、番組情報表示装置の他に、番組情報表示方法、番組情報表示用の制御プログラム、さらにはプログラムを記録した記録媒体として把握することも可能である。
【0036】
(1)第1の実施形態
(1−1)構成
まず、第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、第1の実施形態における全体構成を示す構成図、図2は第1の実施形態における要部の機能ブロック図、図3は第1の実施形態における表示画面例、図4は第1の実施形態における動作の流れを示すフローチャートである。
【0037】
(1−1−1)ナビゲーション装置1の構成
図1に示すように、第1の実施形態は、CPUからなる演算部12に対して、ナビゲーション装置1とテレビ受信機2が接続されている。このうち、ナビゲーション装置1は大別して4つの部分、すなわち、自車位置を逐次検出するための位置・方向検出部1A、ユーザーとの間で情報のやり取りを行う入出力部1B、VICS情報の受信部1C、メディア制御部分を含めたデータ格納・制御部1Dから構成されている。
【0038】
(1−1−2)位置・方向検出部1A
位置・方向検出部1Aには、GPSレシーバ3、ジャイロセンサ4、車速パルスセンサ5が設けられている。GPSレシーバ3は、GPS衛星から送られてくるGPS電波を受信して、自車の絶対的な位置と方向を検出する部分である。また、GPSレシーバ3は、現在時刻を取得するようになっている。ジャイロセンサ4は自車の相対的な方位を検出する部分である。車速パルスセンサ5は、自車より得られる車速パルスを処理することで自車の速度計算や走行距離の計算を行う部分である。
【0039】
(1−1−3)入出力部1B
入出力部1Bは、ユーザーからの命令要求等を入力する入力部6と、地図情報や誘導経路さらにはテレビ番組情報、テレビ番組の内容を出力する出力部7とから構成される。入力部6は、リモコンのスイッチや数字キーといった入力ボタンや、タッチパネル方式の液晶ディスプレイにおけるタッチパネル部分等を包含する。入力部6は、内部に組み込まれたI/O制御回路やデバイスドライバなどを使って、出力部7と演算部12との間で信号のやり取りを行うようになっている。
【0040】
出力部7は液晶ディスプレイやスピーカを包含している。液晶ディスプレイの表示画面上には、地図や経路、操作メニュー、検索リスト、地点情報及び番組情報など各種の情報、さらにはテレビ番組の内容が視覚的に表示される。スピーカからは、誘導経路を案内する際の音声ガイドやテレビ番組の音声等が出力される。
【0041】
(1−1−4)VICS情報の受信部1C
VICS情報の受信部1Cは、道路交通情報通信システム(VICS;Vehicle Information and Communication System 財団法人道路交通情報通信システムセンターの登録商標)から配信されるVICS情報を受信する部分であり、FM多重受信部13と光/電波ビーコン受信部14が設けられている。
【0042】
FM多重受信部13は、FM放送波を受信してこの放送波からVICS情報を取り出す処理を行う部分である。また、光/電波ビーコン受信部14は、路肩などに設置された光ビーコンや電波ビーコンから、各ビーコンの識別情報やVICS情報を受信する部分である。
【0043】
(1−1−5)データ格納・制御部1D
データ格納・制御部1Dは、メディア制御部8と、メモリ9と、地図情報記憶部10とからなる。このうち、メディア制御部8はDVDやCD等のメディアを再生・制御する部分であって、メディアに記録されたナビゲーションプログラムや地図情報など様々なデータを、データベースから読み出すようになっている。
【0044】
データベースに格納された地図情報には、道路地図表示や経路探索を行う際に用いられるノードデータ、リンクデータ等を含む道路情報、及び地図上の地点に関する各種地点情報が含まれている。この地点情報には、地点の座標、地点の名称、地点の種類、住所、電話番号等の検索リスト用のデータ等が含まれている。また、ナビゲーションプログラムに必要なインタフェース用のデータとして、メニュー、リスト、ボタン、案内(方位、距離、時刻等)、各種マーク(ランドマーク、アイコン、現在位置、走行軌跡等)等を表示する為のデータが含まれている。
【0045】
なお、上述のプログラムやデータの格納場所は、種々のメディアを利用可能なので、プログラムやデータの一部若しくは全部をどのメディアに格納するかは、自由に設計可能である。従って、メインプログラムばかりでなく、ナビゲーションのインタフェース用のデータの一部を、メモリ9側にあらかじめ格納しておいてもよい。また、DVDやCD等に代えて、ハードディスクや半導体メモリを用いる構成でもかまわない。
【0046】
メモリ9は、外部から取得したEPGデータを格納したり、経路探索プログラム等の作業領域として作用する部分である。また、地図情報記憶部10は、地図情報や経路計算に使用するリンク情報、後述する到着予想時刻を算出するためのリンク旅行時間を記憶する部分である。
【0047】
(1−1−6)テレビ受信機2の構成
テレビ受信機2は、EPGによる番組の視聴及び録画の予約機能を有しており、受信可能エリア記憶部33と、無線通信部34と、テレビ受信部15を具備している。このうち、受信可能エリア記憶部33は、デジタル放送が受信できるエリアに関する情報を、放送局毎に記憶する部分である。無線通信部34は、無線によりEPGデータを受け取る部分であり、テレビ受信部15はデジタル放送の映像及び音声信号を受信する部分である。
【0048】
(1−1−7)演算部12の構成
続いて、演算部12の構成について図2を用いて説明する。演算部12は、本実施形態における制御回路の役割を果たす部分であって、図2に示す仮想的なブロックとしての役割を実現するように構成されている。
【0049】
図2に示すように、演算部12にはナビゲーション装置1の基本機能を担う部分として、マンマシンインターフェース制御部11、自車位置検出部16、出発地設定部17、目的地設定部18、経路探索部19が設けられている。さらに演算部12には、本実施形態における特徴的な機能を担う部分として、滞在地点設定部20、到着予想時刻算出部21、番組情報取得部22、番組情報選択部23、表示制御部24、滞在地点座標取得部25、放送局抽出部26が設けられている。
【0050】
(1−1−8)ナビゲーション装置1の基本機能
ナビゲーション装置1の基本機能を担う部分のうち、マンマシンインターフェース制御部11は、入力部6を介して行われる施設検索や地図上でのカーソル指定などによる目的地の指定等、ユーザーからの各種の命令要求を受け付ける部分である。
【0051】
自車位置検出部16は、GPS航法測位と自律航法測位とを組み合わせることで自車位置を逐次計算する部分である。GPS航法測位では、GPS衛星からのGPS電波に基づいてGPSレシーバ3から得られる情報を使って現在位置を計算している。また、自律航法測位では、地磁気及び自車の速度に基づいてジャイロセンサ4及び車速パルスセンサ5から得られる情報を使って現在位置を計算する。
【0052】
出発地設定部17は、自車位置検出部16から自車位置情報を受け取り、ここを出発地として設定する部分である。ただし、出発地はユーザーの指定した場所など任意の地点であっても構わない。目的地設定部18は、ユーザー操作により入力部6を介して行われる施設検索や地図上でのカーソル指定などによって、目的地を設定する部分である。経路探索部19は、地図情報記憶部10に記憶されたリンク情報を呼び出し、経路探索プログラムを利用して、出発地から目的地までの経路を探索する部分である。
【0053】
(1−1−9)本実施形態における特徴的な機能
次に本実施形態における特徴的な機能を担う部分に関して述べる。まず、滞在地点設定部20は、ユーザー操作により入力部6を介して行われる施設検索や地図上でのカーソル指定などによって、経路探索部19で探索した経路上の任意の地点を、滞在地点として設定する部分である。
【0054】
滞在地点とは、一定時間、そこに留まることをユーザーが予定している中継地を意味しており、ユーザーが休憩をとる休憩地や、ショッピングをする同乗者をユーザーが車両内で待つ場合の駐車場所等が包含される。また、滞在地点座標取得部25は、地図情報記憶部10から呼び出した地図情報に基づいて、設定した滞在地点の座標を取得する部分である。
【0055】
到着予想時刻算出部21は、地図情報記憶部10に記憶されたリンク旅行時間を呼び出し、GPSレシーバ3にて取得した現在時刻を起点として、経路上に位置する滞在地点に自車が到着する予想時刻を、算出する部分である。なお、現在時刻は、GPSレシーバ3からではなく、車両側に組み込まれた時計から得てもよい。
【0056】
放送局抽出部26は、滞在地点座標取得部25で取得した滞在地点の座標及び地図情報記憶部10から呼び出した地図情報に基づいて、滞在地点の行政区分を特定する部分である。また、放送局抽出部26は、特定した行政区分に従って、テレビ受信機2の受信可能エリア記憶部33から受信可能な放送局を抽出するようになっている。
【0057】
番組情報取得部22は、無線通信部34にて受け取ったEPGデータの中から、番組情報を取得する部分である。また、番組情報選択部23は、番組情報取得部22にて取得した番組情報に基づいて滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する部分である。
【0058】
すなわち、番組情報選択部23は、放送局抽出部26にて特定した行政区分をキーワードとして、受信可能な放送局のうち、到着予想時刻算出部21にて算出した到着予想時刻以降に開始される番組を検索し、検索条件に該当するテレビ番組の番組情報を選択するようになっている。
【0059】
なお、番組情報選択部23にて選択するテレビ番組の番組情報とは、ここでは、1つの番組に関して、その番組名、チャンネル名、番組の開始・終了時刻である。また、番組情報選択部23における番組情報の検索条件のうち、到着予想時刻算出部21の算出した「到着予想時刻以降」とは、番組の開始時刻を、到着予想時刻から所定時間後(例えば、30分〜1時間後)としても良いし、番組の開始時刻と到着予想時刻とが同一時刻であっても構わない。
【0060】
表示制御部24は、本実施形態における表示処理全般に関して制御する部分であって、テレビ番組の放送内容自体の表示処理や、地図情報上での誘導経路の表示処理に加えて、番組情報選択部23にて選択した番組情報の表示処理を実行する部分である。表示制御部24は、番組情報選択部23が選択した番組情報に関して、この番組情報を、滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するように構成された点に特徴がある。
【0061】
より詳しくは、図3の表示画面例に示すように、表示制御部24では、1つの番組ごとに番組情報(番組名、チャンネル名、番組の開始・終了時刻)を表示するように構成されている。ここで番組情報の表示領域は、複数の番組情報を含む通常の番組表のそれと比べて、非常に小さく表示可能である。また、番組情報が複数存在する場合には、次ページを誘導するマークが番組情報の下方に表示され、このマーク部分に触れることで、次の番組情報に順次、表示が切り替えられるようになっている。
【0062】
また、本実施形態では、前述したように、テレビ受信機2はEPGによる番組の視聴及び録画の予約機能を有しているので、表示制御部24は、この予約機能を表示するようになっている。すなわち、上記の番組情報の表示と共に、視聴予約及び録画予約の入力ボタンを表示している。ここで、視聴予約とは、予約した番組の放送開始時間になると、予約した番組を自動的に受信して表示させるものであり、録画予約とは、予約した番組を、装置が備える記録媒体(HDD、半導体メモリ等)に自動記録するものである。さらに、表示制御部24は、番組情報の表示領域の上部に、滞在地点の名称(休憩地:OO公園)と、到着予想時刻(AM11:55到着予定)を、合わせて表示するようになっている。
【0063】
(1−2)本実施形態における番組情報の表示処理の流れ
次に、本実施形態における番組情報の表示処理に関して、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS101において、ユーザーからの入力信号に従って目的地設定部18が目的地を設定し、ステップS102では経路探索部19が出発地である自車位置から、設定された目的地までの経路を探索する。
【0064】
続いて、ステップS103において滞在地点設定部20が滞在地点を設定し、ステップS104にて滞在地点座標取得部25が地図情報記憶部10に記憶された地図情報に基づいて滞在地点の座標を取得する。その後、地図情報記憶部10から取り出した地図情報と滞在地点の座標に基づいて、放送局抽出部26が滞在地点の座標が存在する行政区分を特定し(ステップS105)、無線通信部34によってEPGデータを取得した上で(ステップS106)、さらに受信可能エリア記憶部33から受信可能な放送局を抽出する(ステップS107)。
【0065】
次に、ステップS108において、到着予想時刻算出部21が、GPSレシーバ3にて取得した現在時刻を起点として、地図情報記憶部10から呼び出したリンク旅行時間から、滞在地点に自車が到着する予想時刻を、算出する。ステップS109では、番組情報選択部23が番組情報を選択するための検索条件を決定する。すなわち、滞在地点において受信可能な番組のうち、到着予想時刻算出部21にて算出した到着予想時刻以降に開始される番組を、検索条件とする。
【0066】
ステップS110では、取得したEPGデータの中から番組情報取得部22により取得した番組情報に基づいて、前記検索条件に該当したテレビ番組が存在するかどうかを判断する。そして、この検索条件に該当したテレビ番組が存在すれば(ステップS110のYes)、番組情報選択部23は、検索条件に該当するテレビ番組の番組情報に関して、これを選択する(ステップS111)。
【0067】
より詳しくは、番組情報選択部23は、放送局抽出部25にて特定した行政区分をキーワードとして、受信可能な放送局のうち、到着予想時刻算出部21にて算出した到着予想時刻以降に開始される番組を検索し、検索条件を満たした番組情報を抽出する。また、検索条件に該当したテレビ番組が存在しなければ(ステップS110のNo)、処理を終了する。
【0068】
ステップS112では、表示制御部24が、番組情報選択部23が選択した番組情報を、滞在地点設定部20にて設定した滞在地点に対応付けて地図情報上に表示する。このとき、番組情報と共に、視聴予約及び録画予約の入力ボタン、滞在地点の名称(休憩地:OO公園)、到着予想時刻(AM11:55到着予定)を合わせて表示する(図3参照)。
【0069】
(1−3)作用効果
以上のような構成を有する第1の実施形態の作用効果は、次の通りである。すなわち、経路探索部19にて探索した経路上の任意の地点を、滞在地点設定部20により滞在地点を設定する。また、滞在地点に到着する到着予想時刻を算出しておく。そして、番組情報取得部22が取得した番組情報の中から、番組情報選択部23が、前記滞在地点への到着予想時刻以降に受信可能であるテレビ番組の番組情報を選択し、表示制御部24が番組情報選択部23の選択した番組情報を滞在地点に対応付けて、地図情報上に表示することができる。
【0070】
これにより、ユーザーは、滞在地点における受信可能な番組の番組情報を、地図情報上で確認することができる。このとき、1つの番組に関する番組情報に絞って表示するので、番組表に比べて表示領域の面積は小さくて済み、これを誘導経路と重ねて地図情報上に表示しても、誘導経路や地図情報が見え難くならない。つまり、番組情報を表示しても誘導経路や地図情報の視認性が低下することがなく、安全である。
【0071】
その上、番組を視聴するポイントである経路上の滞在地点と、そこでの受信可能な番組の番組情報とを、対応させつつ同一画面に表示するので、たとえ滞在地点を複数設定したとしても、番組情報と滞在地点との対応関係が明確であり、テレビ番組の視聴環境を直感的に把握可能である。
【0072】
また、本実施形態では、表示制御部24にて視聴予約及び録画予約の入力ボタンを表示するため、これらの入力ボタンを操作することでテレビ受信機2の視聴及び録画の予約機能が動作し、テレビ番組の視聴又は録画の予約を行うことができる。これにより、当該テレビ番組の見逃しを防ぐことが可能である。
【0073】
さらに、第1の実施形態では、到着予想時刻算出部21が滞在地点に到着する到着予想時刻を算出するので、時刻の設定は不要であって、滞在地点を設定するだけで番組情報を取得することができ、設定作業を軽減化することができる。しかも、滞在地点の設定作業に関しても、義務的な作業意識を持つことなく、ドライブ途中での休憩地点を探すといった気軽な気持ちで、進めることができる。
【0074】
その結果、ユーザーは滞在地点にてテレビ番組を気軽に見ようとする気持ちになり、テレビ機能の利用頻度が向上する。これにより、多機能化した車載機器が持つ高品質感を長期にわたって維持することが可能であり、ユーザーは高い満足度を得ることができる。
【0075】
(2)第2の実施形態
(2−1)構成
続いて、第2の実施形態について、図5の仮想的回路ブロックの構成図、図6の表示画面例を参照して説明する。なお、第2の実施形態における全体構成は、上記第1の実施形態と同様なので、説明は省略する。
【0076】
図5に示すように、第2の実施形態は、演算部12に、仮想的回路ブロックとして、アイコンデータ格納部27及びアイコン選択検知部28を設置した点に特徴がある。アイコンデータ格納部27は、番組アイコン29(図6参照)の表示用データを格納する部分である。番組アイコン29とは、受信可能な番組が存在することを示す、例えばテレビ形状のアイコンであり、各アイコンには、受信可能なテレビ番組の番組情報が対応付けて記憶されている。
【0077】
第2の実施形態では、番組情報取得部22が滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組の番組情報を取得したとき、表示制御部23がアイコンデータ格納部27に格納された番組アイコン29を呼び出し、これを滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するように構成されている。
【0078】
このとき、番組アイコン29は液晶ディスプレイの表示画面上に表示された状態でタッチパネル上での入力ボタンとなる。すなわち、ユーザーが番組アイコン29に触れると、出力部7として機能する液晶ディスプレイより、番組アイコン29を選択した選択信号が、アイコン選択検知部28に出力される。
【0079】
アイコン選択検知部28は、この選択信号を受信して、選択検知信号を表示制御部24に出力する部分である。表示制御部24では、アイコン選択検知部28の出力した選択検知信号を受け取った後、番組アイコン29の表示を消し、選択された番組アイコン29に対応する番組情報を上記第1の実施形態の場合と同様に、番組情報を表示するようになっている(第1の実施形態における図3の表示画面例と同じ)。
【0080】
(2−2)作用効果
このような第2の実施形態においては、上記第1の実施形態に加えて、次のような作用効果がある。すなわち、番組アイコン29は滞在地点で受信可能な番組が存在することを示す記号なので、その表示面積は非常に小さく済み、これを地図情報上に表示しても、誘導経路や地図情報を隠すことはなく、地図情報の表示画面は良好な視認性を維持することができる。
【0081】
また、第2の実施形態では、滞在地点にて受信可能な番組が存在するか否かを番組アイコン29によって表示するだけで番組情報は非表示なので、仮に渋滞や事故等により滞在地点への到着が到着予想時刻よりも遅れたとしても、頻繁に変更される番組情報を、ユーザーが目にすることがない。このため、時間の経過と共に番組情報が目まぐるしく更新され、それを見ているユーザーがストレスを覚えるといった事態を回避することができ、滞在地点に到着した後で、ゆとりを持ってテレビ番組の視聴が可能となる。
【0082】
また、番組アイコン29を選択した場合に、アイコン選択検知部28がこれを検知して、表示制御部24は番組アイコンの表示からそれに対応した番組情報の表示に切り替えることができる。これにより、受信可能な番組の存在だけではなく、さらに詳しい内容の番組情報を把握することが可能である。
【0083】
(2−3)第2の実施形態の変形例
なお、滞在地点では車両は停車中なので、誘導経路を含む地図情報画面を詳しく見る機会は少なく、地図情報画面の表示を小さくしたり、番組情報の表示領域が大きくて地図情報画面の大半を隠したりしても、それほど不便ではない。
【0084】
そこで、図7の表示画面例のように、表示画面を左右に2分割して、番組アイコン29を含む地図情報画面(画面の左側)と、番組アイコン29に対応した番組情報を示した画面(画面の右側)とを同時に表示することも可能である。このとき、液晶ディスプレイの表示画面の半分を表示領域に利用できるので、複数の番組情報(ここでは3つ)を同時に表示することもできる。また、図8に示すように、複数の番組情報(ここでは3つ)を滞在地点に対応付けて、地図情報上に表示することも可能である。
【0085】
(3)第3の実施形態
(3−1)構成
次に、第3の実施形態について、図9を参照して説明する。第3の実施形態も、その全体構成は、上記第1及び第2の実施形態と同様であって、演算部12における仮想的回路ブロックに、下記のような構成を加えた点に特徴がある。
【0086】
すなわち、第3の実施形態では、図9に示すように、演算部12に、仮想的回路ブロックとして、視聴開始検知部30と、出発予定時刻算出部31と、視聴好適地点検出部32を備えている。視聴開始検知部30は、滞在地点にて前記テレビ受信機2によりテレビ番組の視聴を開始したことを検出する部分である。また、出発予定時刻算出部31は、番組情報選択部23にて選択した番組情報の中から視聴を開始したテレビ番組の放送終了時刻を取り出し、この放送終了時刻に基づいて滞在地点の出発予定時刻を求める部分である。
【0087】
さらに第3の実施形態では、到着予想時刻算出部21において、出発予定時刻算出部31の求めた出発予定時刻を起点として、テレビ番組の視聴を開始した滞在地点以降に存在する滞在地点の到着予想時刻を更新するように構成されている。そして、番組情報選択部23は、更新した到着予想時刻に基づいて番組情報を更新するように構成されている。
【0088】
また、視聴好適地点検出部32は、地図情報記憶部10から呼び出した地図情報に基づいて、経路探索部19にて探索した経路上の任意の地点もしくは経路の近傍で、且つテレビ番組の視聴に適したスペースを有する視聴好適地点、例えば駐車場やサービスエリアを検出する部分である。このとき、滞在地点設定部20は、視聴好適地点検出部32にて検出された視聴好適地点を、滞在地点として設定するように構成されている。
【0089】
(3−2)作用効果
以上のような第3の実施形態においては、視聴好適地点検出部32が番組視聴に適した地点を検出し、この地点を、滞在地点設定部20が滞在地点として設定するので、テレビの視聴に適した環境で番組の視聴が可能である。しかも、視聴好適地点検出部32と滞在地点設定部20を組み合わせて利用することで、ユーザー自身は滞在地点の設定作業を行う必要がなくなる。
【0090】
前述したように、到着予想時刻算出部21を備えたことで時刻の設定作業も省略できることを考え合わせると、第3の実施形態では、番組情報の取得時に行っていた面倒な設定作業を、完全に無くすことができる。したがって、テレビ機能の利用に際して、ユーザーの心理的な負担が軽減化され、テレビ機能の利用しやすさをいっそう高めることができる。
【0091】
また、第3の実施形態では、設定した滞在地点で実際にテレビ番組を見始めた場合、出発予定時刻算出部31が、その番組の放送終了時刻から、この滞在地点を出発する予定時刻を割り出すことができる。例えば、放送終了時刻の10分後を出発予定時刻として設定する。
【0092】
そして、到着予想時刻算出部21は、この出発予定時刻を起点として、他の滞在地点の到着予想時刻を更新し、番組情報選択部23は、到着予想時刻の更新に基づいて受信可能なテレビ番組の番組情報を更新している。これにより、表示制御部24では、実際に滞在地点にてテレビ番組を視聴した後、誘導経路上での他の滞在地点においても、正確な番組情報を表示することができる。
【0093】
(4)第4の実施形態
(4−1)構成
続いて、第4の実施形態について、図10を用いて説明する。第4の実施形態における全体構成も、上記第1〜第3の実施形態と同様であって、図10の機能ブロック図に示すように、第4の実施形態の特徴は、演算部12に仮想的回路ブロックとして、番組情報選択手段として地域関連番組選択部35を設けた点にある。
【0094】
地域関連番組検索部35は、番組情報取得部22の取得した番組情報の中から、経路探索部19にて計算した経路を含む地域の名称、例えば目的地や滞在地点が属する行政区分をキーワードとして、地域に関連した地域関連番組を検索し、選択する部分である。表示制御部24は、地域関連番組検索部35にて検索した地域関連番組の番組情報を、滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するように構成されている。
【0095】
(4−2)作用効果
以上の構成を有する第4の実施形態では、上記の実施形態の持つ作用効果に加えて、次のような作用効果がある。すなわち、第4の実施形態においては、ドライブ中のユーザーの関心度が高いと思われる誘導経路付近の地域関連番組に関して、ユーザーが特に検索操作を実行しなくても、誘導経路に関係する地域の名称をキーワードとして、地域関連番組検索部35にて地域関連番組に関する番組情報を自動的に検索し、取得する。このため、ユーザーは、滞在地点にて地域関連番組を見ることができる。その結果、ドライブ中に有用な情報を効率良く収集することが可能である。
【0096】
(4−3)第4の実施形態の変形例
第4の実施形態の変形例として、アイコンデータ格納部27において、地域関連番組用の番組アイコンの表示用データを格納しておき、表示制御部24がこの番組アイコン29を呼び出し、これを滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するようにしてもよい。このとき、地域関連番組用の番組アイコン29は、点滅表示や表示色を変える等して、通常の番組アイコン29と表示形態よりも、目立たせることが望ましい。また、地域関連番組検索部35の検索条件であるキーワードとしては、経路探索部19にて探索した経路付近に存在する施設名等、適宜選択可能である。
【0097】
(5)他の実施形態
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、各要素の具体的な構成等は適宜変更可能であり、番組情報の表示数や内容等も適宜選択可能である。例えば、番組情報として、ドラマ、ニュース、天気予報といった番組の概要を示す用語を表示するようにしてもよい。また、番組情報や番組アイコンの表示形態も変更可能であり、その表示や消去に関するタイミングも適宜選択可能である。
【0098】
さらに、上記の実施形態は車載用機器への適用例を示しているが、テレビ受信機とナビゲーション装置を有する移動体に採用可能であって、同様の作用効果を発揮することができる。また、番組情報表示機能は、テレビ受信機もしくはナビゲーション装置の出力部にて実現してもよいし、テレビ受信機及びナビゲーション装置とは独立した別の表示装置によって実現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の全体構成を示す機能ブロック図。
【図2】第1の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図3】第1の実施形態における表示画面例。
【図4】第1の実施形態における動作の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明に係る第2の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図6】第2の実施形態における表示画面例。
【図7】第2の実施形態の変形例における表示画面例。
【図8】第2の実施形態の変形例における表示画面例。
【図9】本発明に係る第3の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図10】本発明に係る第4の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図11】従来の地図情報及び番組表の表示画面例。
【符号の説明】
【0100】
1…ナビゲーション装置
2…テレビ受信機
3…GPSレシーバ
4…ジャイロセンサ
5…車速パルスセンサ
6…入力部
7…出力部
8…メディア制御部
9…メモリ
10…地図情報記憶部
11…マンマシンインターフェース制御部
12…演算部
13…FM多重受信部
14…光/電波ビーコン受信部
15…テレビ受信部
18…目的地指定部
16…自車位置検出部
17…出発地指定部
19…経路計算部
20…滞在地点設定部
21…到着予想時刻算出部
22…番組情報取得部
23…番組情報選択部
24…表示制御部
25…滞在地点座標取得部
26…放送局抽出部
27…アイコンデータ格納部
28…アイコン選択検知部
29…番組アイコン
30…視聴開始検知部
31…出発予定時刻算出部
32…視聴好適地点検出部
33…受信可能エリア記憶部
34…無線通信部
35…地域関連番組検索部
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ受信機とナビゲーション装置を組み合わせた移動体用の情報処理技術に係り、特に、ナビゲーション装置にて誘導される経路上の任意の地点でテレビ番組を視聴する時に使用する番組情報表示装置及び番組情報表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車載機器の技術的進展は著しく、目的地への最適な経路誘導を行うナビゲーション装置はもとより、デジタル放送対応の車載用テレビ受信機も高い需要を得ている。このため、ナビゲーション装置とテレビ受信機を一体的に搭載した車両が増えており、ドライブしながらテレビ番組を視聴できるようになっている。
【0003】
しかも、デジタル放送の開始に伴って、テレビ受信機はEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)機能を備えており、ユーザーの見たい番組を簡単に検索できる視聴環境が整っている。このような状況の下、ナビゲーション装置とテレビ受信機を組み合わせた情報処理技術に関しては、様々なものが提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1に記載の技術では、EPGにて予約した番組の開始時間等に合わせて番組の視聴に適した駐車場所を検索し、この駐車場所を誘導経路の中継点として設定している。この技術によれば、番組の視聴に適した駐車場所まで車両を誘導できるので、予約した番組を確実且つ安全な環境で視聴することが可能である。そのため、予約した番組を見逃したくない場合に特に有効である。
【0005】
ところで、車載用テレビ受信機が普及しつつある現在、テレビ番組の視聴に関するユーザーの行動は多様化しており、テレビ番組の視聴を予め予約しておく場合もあれば、ドライブ途中の休憩時等にテレビ番組を気軽に楽しみたいといった要望も存在する。後者の場合は、誘導経路上で一定時間滞在する休憩地点等をとりあえず選んでおき、そこでの休憩の合間に、気分転換を兼ねてテレビ番組を見ようとするケースが考えられる。
【0006】
このようなケースでは、ユーザーはテレビ番組を事前に予約しておく訳ではないので、予約番組の見逃し防止を目的とした特許文献1の技術は、利用目的が異なることになる。そこで上記のケースに際してユーザーを支援する技術としては、EPGを用いてユーザーが望む番組表を提示する技術が知られている。具体的には、特許文献2の技術のように、ユーザーの設定した地点と時刻に限定した番組表を作成するものが提案されている。
【0007】
この技術では、特定の地点・時刻に限った番組表を作成することで、その地点と時刻で見られるテレビ番組について、ユーザーが把握することができる。デジタル放送の実施により多チャンネル化が進み、番組表に載る情報量が増大傾向にある状況を考慮すると、このように特定の地点・時刻に絞って番組表を作成することは、テレビ機能の使いやすさを高める上で便利である。
【特許文献1】特開2007−271299号公報
【特許文献2】特開2003−304457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した番組表の作成を主眼とした従来技術には、次のような課題が指摘されている。すなわち、番組表は、たとえ時間帯や地点を限定したにせよ、チャンネル名、番組名、放送開始時刻・放送終了時刻といった数多くの番組情報を記載する必要があり、番組表の表示面積は大きくならざるを得ない。
【0009】
つまり、良好な視認性を確保するためには、番組表の表示面積は大きい方が望ましい。したがって、現状では、図11に示すように、誘導経路を含む地図情報の表示画面を画面A、番組表の表示画面を画面Bとしたした場合、これらの画面A、Bは、切り替えて表示がなされている。
【0010】
このため、テレビ番組を視聴する地点を地図情報上で確認しつつ、番組表を見ることができない。したがって、前記地点を複数設定して、各地点で見られる番組が異なった場合には、ユーザーは、設定した地点と番組情報を同一画面で確認できず、両者の対応関係を直感的に把握し難くなり、不便である。
【0011】
そこで番組表の表示方法として、地図情報の表示画面上に番組表を表示することも考えられるが、良好な視認性を確保すべく、ある程度の表示面積を有した番組表を、地図情報の表示画面上に表示しようとすると、番組表が表示画面の大半を占めることになる。例えば、図11において、画面A上での点線で囲まれた領域が画面Bの表示領域であり、番組表が地図情報を隠してしまうことになる。すなわち、番組表の表示によって地図情報や誘導経路が見え難くなるといった不具合が生じる。
【0012】
また、上記の特許文献2の技術では、番組表の作成に際して、地点と時刻の両方を設定する必要があり、テレビ番組を気軽に見ようとするユーザーにとっては、設定作業が面倒である。日常生活においてテレビ番組を見ることは最も手軽に行えることの1つなので、テレビ番組の視聴を強く希望しないにもかかわらず、番組表を作るために2段階の設定作業を強いられることは、ユーザーにとって心理的な負担が大きく、テレビ機能の利用しやすさを低下させる要因となっている。
【0013】
さらに、前記特許文献2の技術において、設定した地点への到着が遅れて受信可能な番組が変わると、番組表の内容を更新するが、番組表の更新が頻繁だと番組表の内容が目まぐるしく変わることになる。この場合、ユーザーは、番組表の更新に意識が向き、番組への関心は高まるが、設定した地点に到着するまでに番組表が何度も更新されていると、そのたびにユーザーは番組表を確認しなくてはならず、ストレスの原因となりかねない。
【0014】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、誘導経路や地図情報の視認性を確保した上でテレビ番組の受信可能地点を地図情報上で確認することができ、さらには面倒な設定作業を省いて番組情報を容易に獲得可能であって、これによりテレビ機能を利用しやすくする番組情報表示装置及び番組情報表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、地図情報を表示する表示手段と、出発地を設定する出発地設定手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段と、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得手段を備えた番組情報表示装置において、前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出手段と、前記番組情報取得手段にて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択手段と、前記番組情報選択手段にて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項8は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであって、地図情報を表示する表示ステップと、出発地を設定する出発地設定ステップと、目的地を設定する目的地設定ステップと、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得ステップを含む番組情報表示方法において、前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出ステップと、前記番組情報取得ステップにて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択ステップと、前記番組情報選択ステップにて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示ステップを制御する表示制御ステップを含むことを特徴としている。
【0017】
以上のような本発明では、到着予想時刻算出手段を用いて経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出しておく。そして、番組情報取得手段が取得した番組情報の中から、番組情報選択手段によって、滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する。さらに、表示制御手段が、選択した番組情報に関して、滞在地点に対応付けて地図情報上に表示する。
【0018】
ここで、番組情報は、番組情報の集合である番組表に比べて、その表示領域を小さくすることができる。すなわち、番組情報の表示面積は小さく、これを地図情報上に重ね合わせて表示したとしても、誘導経路や地図情報の表示を隠す心配がない。このため、誘導経路や地図情報の視認性低下を防止できる。しかも、番組を視聴する予定の滞在地点に対応付けて、そこでの受信可能な番組を表示しているので、ユーザーは滞在地点と番組情報の対応関係を直感的に把握することができる。
【0019】
また、本発明では、到着予想時刻算出手段が滞在地点に到着する到着予想時刻を算出するので、滞在地点を設定するだけで番組情報を取得することができ、時刻の設定作業を省いて、設定作業の軽減化が図ることができる。さらに、滞在地点の設定作業に関しても、滞在地点は誘導経路上に限定しているため、経路計算された誘導経路が提示された際、出発地から目的地まで誘導経路を確認していく過程で、休憩地点の選択作業として、気軽に実施可能である。
【0020】
つまり、滞在地点の設定作業は、テレビ番組を視聴するための不可欠な強制作業といった意識が希薄であり、休憩のための地点として目星をつける程度の自然の流れで、テレビ番組の視聴地点を決めることができる。したがって、ユーザーが、さして番組の視聴を望んでいなかったとしても、気がつくと、滞在地点に番組情報が表示されていることになる。これにより、テレビ機能の利用しやすさが増し、テレビ機能の利用頻度が高まる。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1に記載の番組情報表示装置において、前記番組情報選択手段が前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組の番組情報を選択したとき、前記表示制御手段は、受信可能な番組の存在を示す番組アイコンを、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴とするものである。
【0022】
以上の請求項2の発明では、表示制御手段は、番組情報に代えて番組アイコンを地図情報上に表示するようになっている。番組アイコンとは滞在地点に受信可能な番組が存在することを示すだけの記号なので、その表示面積は非常に小さくて済み、これを地図情報上に表示しても、誘導経路や地図情報が見え難くなる懸念は全くない。
【0023】
さらに、請求項2の発明では、滞在地点にて受信可能な番組が存在するか否かを番組アイコンによって表示するだけなので、交通状況の変化に伴って滞在地点への到着が予想時刻よりも遅れた場合でも、滞在地点への到着遅れによる番組情報の更新は、いちいち表示されることがない。したがって、ユーザーが番組情報の変更に振り回されることがなく、滞在地点に到着した後、受信可能な番組を気軽に見ることができる。
【0024】
請求項3の発明は、請求項2に記載の番組情報表示装置において、ユーザー操作により前記番組アイコンが選択されたことを検知して、選択検知信号を前記表示制御手段に出力するアイコン選択検知手段が設けられ、前記表示制御手段は、前記アイコン選択検知手段の出力した選択検知信号を受け取った後、選択されたアイコンに対応する番組情報を表示するように構成されたことを特徴とするものである。
【0025】
上記の請求項3の発明では、ユーザー操作により番組情報選択手段が地図情報上に表示された番組アイコンを選ぶと、アイコン選択検知手段が番組アイコンの選択を検知して、表示制御手段が選択検知信号を受け取り、選択されたアイコンに対応する番組情報を表示する。これにより、ユーザーは、番組アイコンを表示することで誘導経路や地図情報の見やすさを維持し、ユーザーが番組アイコンを選択した後は詳しく番組情報の内容を表示して、これを確認することが可能である。なお、表示制御手段は、番組アイコンの表示を消してから番組情報を表示しても良いし、番組アイコンと番組情報とを同時に表示してもよい。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、前記経路探索手段にて探索した前記経路上の任意の地点もしくは前記経路の近傍で、テレビ番組の視聴に適したスペースを有する視聴好適地点を検出する視聴好適地点検出手段を備え、前記滞在地点設定手段は、前記視聴好適地点を滞在地点として設定するように構成されたことを特徴とする。
【0027】
このような請求項4の発明においては、視聴好適地点検出手段が番組視聴に好適な地点を検出し、滞在地点設定手段がこの視聴好適地点を滞在地点として設定するので、ユーザーは常に視聴に適した地点で番組を見ることができる。しかも、視聴好適地点検出手段と滞在地点設定手段を組み合わせることにより、ユーザー操作による滞在地点の設定作業を省略可能であり、番組情報の取得時に必要であった設定作業を無くすことができる。
【0028】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、テレビ受信機と、前記滞在地点にて前記テレビ受信機によりテレビ番組の視聴を開始したことを検出する視聴開始検知手段と、前記番組情報取得手段にて取得した前記番組情報の中から視聴を開始した前記テレビ番組の放送終了時刻を取り出し、この放送終了時刻に基づいて前記滞在地点の出発予定時刻を求める出発予定時刻算出手段を備え、前記到着予想時刻算出手段は、前記出発予定時刻を起点として、前記テレビ番組の視聴を開始した前記滞在地点以降に存在する前記滞在地点への到着予想時刻を更新するように構成され、前記番組情報取得手段は、更新した前記到着予想時刻に基づいて番組情報を更新するように構成されたことを特徴とする。
【0029】
上記の請求項5の発明では、ユーザーが滞在地点で実際にテレビ番組を見始めた場合、出発予定時刻算出手段が、その番組の放送終了時刻から、この滞在地点を出発する予定時刻を割り出す。そして、到着予想時刻算出手段は、出発予定時刻を起点とし、他の滞在地点の到着予想時刻を更新する。
【0030】
さらには、番組情報取得手段が到着予想時刻の更新に基づいて受信可能なテレビ番組の番組情報を更新する。したがって、表示制御手段は、実際にテレビ番組を視聴した以降の滞在地点についても正確な番組情報を表示することが可能である。
【0031】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、前記テレビ番組の視聴又は録画の予約を行う予約設定手段を備えたことを特徴としている。この請求項6の発明では、予約設定手段にてテレビ番組の視聴又は録画の予約を行うので、当該テレビ番組の見逃しを防ぐことができる。
【0032】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の番組情報表示装置において、前記番組情報取得手段から送られた前記番組情報の中から、前記経路計算手段にて計算した前記経路を含む地域の名称をキーワードとして前記地域に関連した地域関連番組を検索する地域関連番組検索手段を備え、前記表示制御手段は、前記地域関連番組検索手段にて検索した前記地域関連番組の番組情報を、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴としている。
【0033】
以上の構成を有する請求項7の発明では、ドライブ中のユーザーの関心度が高いであろう地域関連番組に関して、ユーザーが特に検索操作を実行しなくても、地域関連番組検索手段が、経路付近の地域名称をキーワードとして、地域関連番組の番組情報を取得することができる。このため、滞在地点にて地域関連番組を容易に見ることが可能であり、ドライブ中に有用な情報を効率良く収集できるといったメリットがある。
【発明の効果】
【0034】
以上述べたように、本発明の番組情報表示装置及び番組情報表示方法によれば、番組表に比べて表示領域の小さい番組情報を、滞在する予定の地点に対応付けて地図情報上に表示することによって、誘導経路や地図情報の視認性と情報把握の容易さを両立させることができ、さらには面倒な設定作業を省いて番組情報を獲得可能なので、誘導経路の途中でテレビ番組を気軽に楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
続いて、本発明の実施形態の一例について図面を参照して具体的に説明する。本実施形態は、ナビゲーション装置とテレビ受信機を備えた車載用機器に組み込まれる番組情報表示装置であって、コンピュータをソフトウェアで制御することで実現できる。この場合のハードウェアやソフトウェアの実現態様は各種変更可能であり、以下の実施形態では、各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いて説明している。また、本発明は、番組情報表示装置の他に、番組情報表示方法、番組情報表示用の制御プログラム、さらにはプログラムを記録した記録媒体として把握することも可能である。
【0036】
(1)第1の実施形態
(1−1)構成
まず、第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、第1の実施形態における全体構成を示す構成図、図2は第1の実施形態における要部の機能ブロック図、図3は第1の実施形態における表示画面例、図4は第1の実施形態における動作の流れを示すフローチャートである。
【0037】
(1−1−1)ナビゲーション装置1の構成
図1に示すように、第1の実施形態は、CPUからなる演算部12に対して、ナビゲーション装置1とテレビ受信機2が接続されている。このうち、ナビゲーション装置1は大別して4つの部分、すなわち、自車位置を逐次検出するための位置・方向検出部1A、ユーザーとの間で情報のやり取りを行う入出力部1B、VICS情報の受信部1C、メディア制御部分を含めたデータ格納・制御部1Dから構成されている。
【0038】
(1−1−2)位置・方向検出部1A
位置・方向検出部1Aには、GPSレシーバ3、ジャイロセンサ4、車速パルスセンサ5が設けられている。GPSレシーバ3は、GPS衛星から送られてくるGPS電波を受信して、自車の絶対的な位置と方向を検出する部分である。また、GPSレシーバ3は、現在時刻を取得するようになっている。ジャイロセンサ4は自車の相対的な方位を検出する部分である。車速パルスセンサ5は、自車より得られる車速パルスを処理することで自車の速度計算や走行距離の計算を行う部分である。
【0039】
(1−1−3)入出力部1B
入出力部1Bは、ユーザーからの命令要求等を入力する入力部6と、地図情報や誘導経路さらにはテレビ番組情報、テレビ番組の内容を出力する出力部7とから構成される。入力部6は、リモコンのスイッチや数字キーといった入力ボタンや、タッチパネル方式の液晶ディスプレイにおけるタッチパネル部分等を包含する。入力部6は、内部に組み込まれたI/O制御回路やデバイスドライバなどを使って、出力部7と演算部12との間で信号のやり取りを行うようになっている。
【0040】
出力部7は液晶ディスプレイやスピーカを包含している。液晶ディスプレイの表示画面上には、地図や経路、操作メニュー、検索リスト、地点情報及び番組情報など各種の情報、さらにはテレビ番組の内容が視覚的に表示される。スピーカからは、誘導経路を案内する際の音声ガイドやテレビ番組の音声等が出力される。
【0041】
(1−1−4)VICS情報の受信部1C
VICS情報の受信部1Cは、道路交通情報通信システム(VICS;Vehicle Information and Communication System 財団法人道路交通情報通信システムセンターの登録商標)から配信されるVICS情報を受信する部分であり、FM多重受信部13と光/電波ビーコン受信部14が設けられている。
【0042】
FM多重受信部13は、FM放送波を受信してこの放送波からVICS情報を取り出す処理を行う部分である。また、光/電波ビーコン受信部14は、路肩などに設置された光ビーコンや電波ビーコンから、各ビーコンの識別情報やVICS情報を受信する部分である。
【0043】
(1−1−5)データ格納・制御部1D
データ格納・制御部1Dは、メディア制御部8と、メモリ9と、地図情報記憶部10とからなる。このうち、メディア制御部8はDVDやCD等のメディアを再生・制御する部分であって、メディアに記録されたナビゲーションプログラムや地図情報など様々なデータを、データベースから読み出すようになっている。
【0044】
データベースに格納された地図情報には、道路地図表示や経路探索を行う際に用いられるノードデータ、リンクデータ等を含む道路情報、及び地図上の地点に関する各種地点情報が含まれている。この地点情報には、地点の座標、地点の名称、地点の種類、住所、電話番号等の検索リスト用のデータ等が含まれている。また、ナビゲーションプログラムに必要なインタフェース用のデータとして、メニュー、リスト、ボタン、案内(方位、距離、時刻等)、各種マーク(ランドマーク、アイコン、現在位置、走行軌跡等)等を表示する為のデータが含まれている。
【0045】
なお、上述のプログラムやデータの格納場所は、種々のメディアを利用可能なので、プログラムやデータの一部若しくは全部をどのメディアに格納するかは、自由に設計可能である。従って、メインプログラムばかりでなく、ナビゲーションのインタフェース用のデータの一部を、メモリ9側にあらかじめ格納しておいてもよい。また、DVDやCD等に代えて、ハードディスクや半導体メモリを用いる構成でもかまわない。
【0046】
メモリ9は、外部から取得したEPGデータを格納したり、経路探索プログラム等の作業領域として作用する部分である。また、地図情報記憶部10は、地図情報や経路計算に使用するリンク情報、後述する到着予想時刻を算出するためのリンク旅行時間を記憶する部分である。
【0047】
(1−1−6)テレビ受信機2の構成
テレビ受信機2は、EPGによる番組の視聴及び録画の予約機能を有しており、受信可能エリア記憶部33と、無線通信部34と、テレビ受信部15を具備している。このうち、受信可能エリア記憶部33は、デジタル放送が受信できるエリアに関する情報を、放送局毎に記憶する部分である。無線通信部34は、無線によりEPGデータを受け取る部分であり、テレビ受信部15はデジタル放送の映像及び音声信号を受信する部分である。
【0048】
(1−1−7)演算部12の構成
続いて、演算部12の構成について図2を用いて説明する。演算部12は、本実施形態における制御回路の役割を果たす部分であって、図2に示す仮想的なブロックとしての役割を実現するように構成されている。
【0049】
図2に示すように、演算部12にはナビゲーション装置1の基本機能を担う部分として、マンマシンインターフェース制御部11、自車位置検出部16、出発地設定部17、目的地設定部18、経路探索部19が設けられている。さらに演算部12には、本実施形態における特徴的な機能を担う部分として、滞在地点設定部20、到着予想時刻算出部21、番組情報取得部22、番組情報選択部23、表示制御部24、滞在地点座標取得部25、放送局抽出部26が設けられている。
【0050】
(1−1−8)ナビゲーション装置1の基本機能
ナビゲーション装置1の基本機能を担う部分のうち、マンマシンインターフェース制御部11は、入力部6を介して行われる施設検索や地図上でのカーソル指定などによる目的地の指定等、ユーザーからの各種の命令要求を受け付ける部分である。
【0051】
自車位置検出部16は、GPS航法測位と自律航法測位とを組み合わせることで自車位置を逐次計算する部分である。GPS航法測位では、GPS衛星からのGPS電波に基づいてGPSレシーバ3から得られる情報を使って現在位置を計算している。また、自律航法測位では、地磁気及び自車の速度に基づいてジャイロセンサ4及び車速パルスセンサ5から得られる情報を使って現在位置を計算する。
【0052】
出発地設定部17は、自車位置検出部16から自車位置情報を受け取り、ここを出発地として設定する部分である。ただし、出発地はユーザーの指定した場所など任意の地点であっても構わない。目的地設定部18は、ユーザー操作により入力部6を介して行われる施設検索や地図上でのカーソル指定などによって、目的地を設定する部分である。経路探索部19は、地図情報記憶部10に記憶されたリンク情報を呼び出し、経路探索プログラムを利用して、出発地から目的地までの経路を探索する部分である。
【0053】
(1−1−9)本実施形態における特徴的な機能
次に本実施形態における特徴的な機能を担う部分に関して述べる。まず、滞在地点設定部20は、ユーザー操作により入力部6を介して行われる施設検索や地図上でのカーソル指定などによって、経路探索部19で探索した経路上の任意の地点を、滞在地点として設定する部分である。
【0054】
滞在地点とは、一定時間、そこに留まることをユーザーが予定している中継地を意味しており、ユーザーが休憩をとる休憩地や、ショッピングをする同乗者をユーザーが車両内で待つ場合の駐車場所等が包含される。また、滞在地点座標取得部25は、地図情報記憶部10から呼び出した地図情報に基づいて、設定した滞在地点の座標を取得する部分である。
【0055】
到着予想時刻算出部21は、地図情報記憶部10に記憶されたリンク旅行時間を呼び出し、GPSレシーバ3にて取得した現在時刻を起点として、経路上に位置する滞在地点に自車が到着する予想時刻を、算出する部分である。なお、現在時刻は、GPSレシーバ3からではなく、車両側に組み込まれた時計から得てもよい。
【0056】
放送局抽出部26は、滞在地点座標取得部25で取得した滞在地点の座標及び地図情報記憶部10から呼び出した地図情報に基づいて、滞在地点の行政区分を特定する部分である。また、放送局抽出部26は、特定した行政区分に従って、テレビ受信機2の受信可能エリア記憶部33から受信可能な放送局を抽出するようになっている。
【0057】
番組情報取得部22は、無線通信部34にて受け取ったEPGデータの中から、番組情報を取得する部分である。また、番組情報選択部23は、番組情報取得部22にて取得した番組情報に基づいて滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する部分である。
【0058】
すなわち、番組情報選択部23は、放送局抽出部26にて特定した行政区分をキーワードとして、受信可能な放送局のうち、到着予想時刻算出部21にて算出した到着予想時刻以降に開始される番組を検索し、検索条件に該当するテレビ番組の番組情報を選択するようになっている。
【0059】
なお、番組情報選択部23にて選択するテレビ番組の番組情報とは、ここでは、1つの番組に関して、その番組名、チャンネル名、番組の開始・終了時刻である。また、番組情報選択部23における番組情報の検索条件のうち、到着予想時刻算出部21の算出した「到着予想時刻以降」とは、番組の開始時刻を、到着予想時刻から所定時間後(例えば、30分〜1時間後)としても良いし、番組の開始時刻と到着予想時刻とが同一時刻であっても構わない。
【0060】
表示制御部24は、本実施形態における表示処理全般に関して制御する部分であって、テレビ番組の放送内容自体の表示処理や、地図情報上での誘導経路の表示処理に加えて、番組情報選択部23にて選択した番組情報の表示処理を実行する部分である。表示制御部24は、番組情報選択部23が選択した番組情報に関して、この番組情報を、滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するように構成された点に特徴がある。
【0061】
より詳しくは、図3の表示画面例に示すように、表示制御部24では、1つの番組ごとに番組情報(番組名、チャンネル名、番組の開始・終了時刻)を表示するように構成されている。ここで番組情報の表示領域は、複数の番組情報を含む通常の番組表のそれと比べて、非常に小さく表示可能である。また、番組情報が複数存在する場合には、次ページを誘導するマークが番組情報の下方に表示され、このマーク部分に触れることで、次の番組情報に順次、表示が切り替えられるようになっている。
【0062】
また、本実施形態では、前述したように、テレビ受信機2はEPGによる番組の視聴及び録画の予約機能を有しているので、表示制御部24は、この予約機能を表示するようになっている。すなわち、上記の番組情報の表示と共に、視聴予約及び録画予約の入力ボタンを表示している。ここで、視聴予約とは、予約した番組の放送開始時間になると、予約した番組を自動的に受信して表示させるものであり、録画予約とは、予約した番組を、装置が備える記録媒体(HDD、半導体メモリ等)に自動記録するものである。さらに、表示制御部24は、番組情報の表示領域の上部に、滞在地点の名称(休憩地:OO公園)と、到着予想時刻(AM11:55到着予定)を、合わせて表示するようになっている。
【0063】
(1−2)本実施形態における番組情報の表示処理の流れ
次に、本実施形態における番組情報の表示処理に関して、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS101において、ユーザーからの入力信号に従って目的地設定部18が目的地を設定し、ステップS102では経路探索部19が出発地である自車位置から、設定された目的地までの経路を探索する。
【0064】
続いて、ステップS103において滞在地点設定部20が滞在地点を設定し、ステップS104にて滞在地点座標取得部25が地図情報記憶部10に記憶された地図情報に基づいて滞在地点の座標を取得する。その後、地図情報記憶部10から取り出した地図情報と滞在地点の座標に基づいて、放送局抽出部26が滞在地点の座標が存在する行政区分を特定し(ステップS105)、無線通信部34によってEPGデータを取得した上で(ステップS106)、さらに受信可能エリア記憶部33から受信可能な放送局を抽出する(ステップS107)。
【0065】
次に、ステップS108において、到着予想時刻算出部21が、GPSレシーバ3にて取得した現在時刻を起点として、地図情報記憶部10から呼び出したリンク旅行時間から、滞在地点に自車が到着する予想時刻を、算出する。ステップS109では、番組情報選択部23が番組情報を選択するための検索条件を決定する。すなわち、滞在地点において受信可能な番組のうち、到着予想時刻算出部21にて算出した到着予想時刻以降に開始される番組を、検索条件とする。
【0066】
ステップS110では、取得したEPGデータの中から番組情報取得部22により取得した番組情報に基づいて、前記検索条件に該当したテレビ番組が存在するかどうかを判断する。そして、この検索条件に該当したテレビ番組が存在すれば(ステップS110のYes)、番組情報選択部23は、検索条件に該当するテレビ番組の番組情報に関して、これを選択する(ステップS111)。
【0067】
より詳しくは、番組情報選択部23は、放送局抽出部25にて特定した行政区分をキーワードとして、受信可能な放送局のうち、到着予想時刻算出部21にて算出した到着予想時刻以降に開始される番組を検索し、検索条件を満たした番組情報を抽出する。また、検索条件に該当したテレビ番組が存在しなければ(ステップS110のNo)、処理を終了する。
【0068】
ステップS112では、表示制御部24が、番組情報選択部23が選択した番組情報を、滞在地点設定部20にて設定した滞在地点に対応付けて地図情報上に表示する。このとき、番組情報と共に、視聴予約及び録画予約の入力ボタン、滞在地点の名称(休憩地:OO公園)、到着予想時刻(AM11:55到着予定)を合わせて表示する(図3参照)。
【0069】
(1−3)作用効果
以上のような構成を有する第1の実施形態の作用効果は、次の通りである。すなわち、経路探索部19にて探索した経路上の任意の地点を、滞在地点設定部20により滞在地点を設定する。また、滞在地点に到着する到着予想時刻を算出しておく。そして、番組情報取得部22が取得した番組情報の中から、番組情報選択部23が、前記滞在地点への到着予想時刻以降に受信可能であるテレビ番組の番組情報を選択し、表示制御部24が番組情報選択部23の選択した番組情報を滞在地点に対応付けて、地図情報上に表示することができる。
【0070】
これにより、ユーザーは、滞在地点における受信可能な番組の番組情報を、地図情報上で確認することができる。このとき、1つの番組に関する番組情報に絞って表示するので、番組表に比べて表示領域の面積は小さくて済み、これを誘導経路と重ねて地図情報上に表示しても、誘導経路や地図情報が見え難くならない。つまり、番組情報を表示しても誘導経路や地図情報の視認性が低下することがなく、安全である。
【0071】
その上、番組を視聴するポイントである経路上の滞在地点と、そこでの受信可能な番組の番組情報とを、対応させつつ同一画面に表示するので、たとえ滞在地点を複数設定したとしても、番組情報と滞在地点との対応関係が明確であり、テレビ番組の視聴環境を直感的に把握可能である。
【0072】
また、本実施形態では、表示制御部24にて視聴予約及び録画予約の入力ボタンを表示するため、これらの入力ボタンを操作することでテレビ受信機2の視聴及び録画の予約機能が動作し、テレビ番組の視聴又は録画の予約を行うことができる。これにより、当該テレビ番組の見逃しを防ぐことが可能である。
【0073】
さらに、第1の実施形態では、到着予想時刻算出部21が滞在地点に到着する到着予想時刻を算出するので、時刻の設定は不要であって、滞在地点を設定するだけで番組情報を取得することができ、設定作業を軽減化することができる。しかも、滞在地点の設定作業に関しても、義務的な作業意識を持つことなく、ドライブ途中での休憩地点を探すといった気軽な気持ちで、進めることができる。
【0074】
その結果、ユーザーは滞在地点にてテレビ番組を気軽に見ようとする気持ちになり、テレビ機能の利用頻度が向上する。これにより、多機能化した車載機器が持つ高品質感を長期にわたって維持することが可能であり、ユーザーは高い満足度を得ることができる。
【0075】
(2)第2の実施形態
(2−1)構成
続いて、第2の実施形態について、図5の仮想的回路ブロックの構成図、図6の表示画面例を参照して説明する。なお、第2の実施形態における全体構成は、上記第1の実施形態と同様なので、説明は省略する。
【0076】
図5に示すように、第2の実施形態は、演算部12に、仮想的回路ブロックとして、アイコンデータ格納部27及びアイコン選択検知部28を設置した点に特徴がある。アイコンデータ格納部27は、番組アイコン29(図6参照)の表示用データを格納する部分である。番組アイコン29とは、受信可能な番組が存在することを示す、例えばテレビ形状のアイコンであり、各アイコンには、受信可能なテレビ番組の番組情報が対応付けて記憶されている。
【0077】
第2の実施形態では、番組情報取得部22が滞在地点で到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組の番組情報を取得したとき、表示制御部23がアイコンデータ格納部27に格納された番組アイコン29を呼び出し、これを滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するように構成されている。
【0078】
このとき、番組アイコン29は液晶ディスプレイの表示画面上に表示された状態でタッチパネル上での入力ボタンとなる。すなわち、ユーザーが番組アイコン29に触れると、出力部7として機能する液晶ディスプレイより、番組アイコン29を選択した選択信号が、アイコン選択検知部28に出力される。
【0079】
アイコン選択検知部28は、この選択信号を受信して、選択検知信号を表示制御部24に出力する部分である。表示制御部24では、アイコン選択検知部28の出力した選択検知信号を受け取った後、番組アイコン29の表示を消し、選択された番組アイコン29に対応する番組情報を上記第1の実施形態の場合と同様に、番組情報を表示するようになっている(第1の実施形態における図3の表示画面例と同じ)。
【0080】
(2−2)作用効果
このような第2の実施形態においては、上記第1の実施形態に加えて、次のような作用効果がある。すなわち、番組アイコン29は滞在地点で受信可能な番組が存在することを示す記号なので、その表示面積は非常に小さく済み、これを地図情報上に表示しても、誘導経路や地図情報を隠すことはなく、地図情報の表示画面は良好な視認性を維持することができる。
【0081】
また、第2の実施形態では、滞在地点にて受信可能な番組が存在するか否かを番組アイコン29によって表示するだけで番組情報は非表示なので、仮に渋滞や事故等により滞在地点への到着が到着予想時刻よりも遅れたとしても、頻繁に変更される番組情報を、ユーザーが目にすることがない。このため、時間の経過と共に番組情報が目まぐるしく更新され、それを見ているユーザーがストレスを覚えるといった事態を回避することができ、滞在地点に到着した後で、ゆとりを持ってテレビ番組の視聴が可能となる。
【0082】
また、番組アイコン29を選択した場合に、アイコン選択検知部28がこれを検知して、表示制御部24は番組アイコンの表示からそれに対応した番組情報の表示に切り替えることができる。これにより、受信可能な番組の存在だけではなく、さらに詳しい内容の番組情報を把握することが可能である。
【0083】
(2−3)第2の実施形態の変形例
なお、滞在地点では車両は停車中なので、誘導経路を含む地図情報画面を詳しく見る機会は少なく、地図情報画面の表示を小さくしたり、番組情報の表示領域が大きくて地図情報画面の大半を隠したりしても、それほど不便ではない。
【0084】
そこで、図7の表示画面例のように、表示画面を左右に2分割して、番組アイコン29を含む地図情報画面(画面の左側)と、番組アイコン29に対応した番組情報を示した画面(画面の右側)とを同時に表示することも可能である。このとき、液晶ディスプレイの表示画面の半分を表示領域に利用できるので、複数の番組情報(ここでは3つ)を同時に表示することもできる。また、図8に示すように、複数の番組情報(ここでは3つ)を滞在地点に対応付けて、地図情報上に表示することも可能である。
【0085】
(3)第3の実施形態
(3−1)構成
次に、第3の実施形態について、図9を参照して説明する。第3の実施形態も、その全体構成は、上記第1及び第2の実施形態と同様であって、演算部12における仮想的回路ブロックに、下記のような構成を加えた点に特徴がある。
【0086】
すなわち、第3の実施形態では、図9に示すように、演算部12に、仮想的回路ブロックとして、視聴開始検知部30と、出発予定時刻算出部31と、視聴好適地点検出部32を備えている。視聴開始検知部30は、滞在地点にて前記テレビ受信機2によりテレビ番組の視聴を開始したことを検出する部分である。また、出発予定時刻算出部31は、番組情報選択部23にて選択した番組情報の中から視聴を開始したテレビ番組の放送終了時刻を取り出し、この放送終了時刻に基づいて滞在地点の出発予定時刻を求める部分である。
【0087】
さらに第3の実施形態では、到着予想時刻算出部21において、出発予定時刻算出部31の求めた出発予定時刻を起点として、テレビ番組の視聴を開始した滞在地点以降に存在する滞在地点の到着予想時刻を更新するように構成されている。そして、番組情報選択部23は、更新した到着予想時刻に基づいて番組情報を更新するように構成されている。
【0088】
また、視聴好適地点検出部32は、地図情報記憶部10から呼び出した地図情報に基づいて、経路探索部19にて探索した経路上の任意の地点もしくは経路の近傍で、且つテレビ番組の視聴に適したスペースを有する視聴好適地点、例えば駐車場やサービスエリアを検出する部分である。このとき、滞在地点設定部20は、視聴好適地点検出部32にて検出された視聴好適地点を、滞在地点として設定するように構成されている。
【0089】
(3−2)作用効果
以上のような第3の実施形態においては、視聴好適地点検出部32が番組視聴に適した地点を検出し、この地点を、滞在地点設定部20が滞在地点として設定するので、テレビの視聴に適した環境で番組の視聴が可能である。しかも、視聴好適地点検出部32と滞在地点設定部20を組み合わせて利用することで、ユーザー自身は滞在地点の設定作業を行う必要がなくなる。
【0090】
前述したように、到着予想時刻算出部21を備えたことで時刻の設定作業も省略できることを考え合わせると、第3の実施形態では、番組情報の取得時に行っていた面倒な設定作業を、完全に無くすことができる。したがって、テレビ機能の利用に際して、ユーザーの心理的な負担が軽減化され、テレビ機能の利用しやすさをいっそう高めることができる。
【0091】
また、第3の実施形態では、設定した滞在地点で実際にテレビ番組を見始めた場合、出発予定時刻算出部31が、その番組の放送終了時刻から、この滞在地点を出発する予定時刻を割り出すことができる。例えば、放送終了時刻の10分後を出発予定時刻として設定する。
【0092】
そして、到着予想時刻算出部21は、この出発予定時刻を起点として、他の滞在地点の到着予想時刻を更新し、番組情報選択部23は、到着予想時刻の更新に基づいて受信可能なテレビ番組の番組情報を更新している。これにより、表示制御部24では、実際に滞在地点にてテレビ番組を視聴した後、誘導経路上での他の滞在地点においても、正確な番組情報を表示することができる。
【0093】
(4)第4の実施形態
(4−1)構成
続いて、第4の実施形態について、図10を用いて説明する。第4の実施形態における全体構成も、上記第1〜第3の実施形態と同様であって、図10の機能ブロック図に示すように、第4の実施形態の特徴は、演算部12に仮想的回路ブロックとして、番組情報選択手段として地域関連番組選択部35を設けた点にある。
【0094】
地域関連番組検索部35は、番組情報取得部22の取得した番組情報の中から、経路探索部19にて計算した経路を含む地域の名称、例えば目的地や滞在地点が属する行政区分をキーワードとして、地域に関連した地域関連番組を検索し、選択する部分である。表示制御部24は、地域関連番組検索部35にて検索した地域関連番組の番組情報を、滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するように構成されている。
【0095】
(4−2)作用効果
以上の構成を有する第4の実施形態では、上記の実施形態の持つ作用効果に加えて、次のような作用効果がある。すなわち、第4の実施形態においては、ドライブ中のユーザーの関心度が高いと思われる誘導経路付近の地域関連番組に関して、ユーザーが特に検索操作を実行しなくても、誘導経路に関係する地域の名称をキーワードとして、地域関連番組検索部35にて地域関連番組に関する番組情報を自動的に検索し、取得する。このため、ユーザーは、滞在地点にて地域関連番組を見ることができる。その結果、ドライブ中に有用な情報を効率良く収集することが可能である。
【0096】
(4−3)第4の実施形態の変形例
第4の実施形態の変形例として、アイコンデータ格納部27において、地域関連番組用の番組アイコンの表示用データを格納しておき、表示制御部24がこの番組アイコン29を呼び出し、これを滞在地点に対応付けて地図情報上に表示するようにしてもよい。このとき、地域関連番組用の番組アイコン29は、点滅表示や表示色を変える等して、通常の番組アイコン29と表示形態よりも、目立たせることが望ましい。また、地域関連番組検索部35の検索条件であるキーワードとしては、経路探索部19にて探索した経路付近に存在する施設名等、適宜選択可能である。
【0097】
(5)他の実施形態
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、各要素の具体的な構成等は適宜変更可能であり、番組情報の表示数や内容等も適宜選択可能である。例えば、番組情報として、ドラマ、ニュース、天気予報といった番組の概要を示す用語を表示するようにしてもよい。また、番組情報や番組アイコンの表示形態も変更可能であり、その表示や消去に関するタイミングも適宜選択可能である。
【0098】
さらに、上記の実施形態は車載用機器への適用例を示しているが、テレビ受信機とナビゲーション装置を有する移動体に採用可能であって、同様の作用効果を発揮することができる。また、番組情報表示機能は、テレビ受信機もしくはナビゲーション装置の出力部にて実現してもよいし、テレビ受信機及びナビゲーション装置とは独立した別の表示装置によって実現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の全体構成を示す機能ブロック図。
【図2】第1の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図3】第1の実施形態における表示画面例。
【図4】第1の実施形態における動作の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明に係る第2の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図6】第2の実施形態における表示画面例。
【図7】第2の実施形態の変形例における表示画面例。
【図8】第2の実施形態の変形例における表示画面例。
【図9】本発明に係る第3の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図10】本発明に係る第4の実施形態における要部の機能ブロック図。
【図11】従来の地図情報及び番組表の表示画面例。
【符号の説明】
【0100】
1…ナビゲーション装置
2…テレビ受信機
3…GPSレシーバ
4…ジャイロセンサ
5…車速パルスセンサ
6…入力部
7…出力部
8…メディア制御部
9…メモリ
10…地図情報記憶部
11…マンマシンインターフェース制御部
12…演算部
13…FM多重受信部
14…光/電波ビーコン受信部
15…テレビ受信部
18…目的地指定部
16…自車位置検出部
17…出発地指定部
19…経路計算部
20…滞在地点設定部
21…到着予想時刻算出部
22…番組情報取得部
23…番組情報選択部
24…表示制御部
25…滞在地点座標取得部
26…放送局抽出部
27…アイコンデータ格納部
28…アイコン選択検知部
29…番組アイコン
30…視聴開始検知部
31…出発予定時刻算出部
32…視聴好適地点検出部
33…受信可能エリア記憶部
34…無線通信部
35…地域関連番組検索部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を表示する表示手段と、出発地を設定する出発地設定手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段と、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得手段を備えた番組情報表示装置において、
前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出手段と、
前記番組情報取得手段にて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択手段と、
前記番組情報選択手段にて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする番組情報表示装置。
【請求項2】
前記番組情報選択手段が前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択したとき、前記表示制御手段は、受信可能な番組の存在を示す番組アイコンを、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の番組情報表示装置。
【請求項3】
ユーザー操作により前記番組アイコンが選択されたことを検知して、選択検知信号を前記表示制御手段に出力するアイコン選択検知手段を備え、
前記表示制御手段は、前記アイコン選択検知手段の出力した選択検知信号を受け取った後、選択されたアイコンに対応する前記番組情報を表示するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の番組情報表示装置。
【請求項4】
前記経路探索手段にて探索した前記経路上の任意の地点もしくは前記経路の近傍で、テレビ番組の視聴に適したスペースを有する視聴好適地点を検出する視聴好適地点検出手段を備え、
前記滞在地点設定手段は、前記視聴好適地点を滞在地点として設定するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項5】
テレビ受信機と、
前記滞在地点にて前記テレビ受信機によりテレビ番組の視聴を開始したことを検出する視聴開始検知手段と、
前記番組情報取得手段にて取得した前記番組情報の中から視聴を開始した前記テレビ番組の放送終了時刻を取り出し、この放送終了時刻に基づいて前記滞在地点の出発予定時刻を求める出発予定時刻算出手段を備え、
前記到着予想時刻算出手段は、前記出発予定時刻を起点として、前記テレビ番組の視聴を開始した前記滞在地点以降に存在する前記滞在地点への到着予想時刻を更新するように構成され、
前記番組情報取得手段は、更新した前記到着予想時刻に基づいて番組情報を更新するように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項6】
前記テレビ番組の視聴又は録画の予約を行う予約設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項7】
前記番組情報取得手段から送られた前記番組情報の中から、前記経路計算手段にて計算した前記経路を含む地域の名称をキーワードとして前記地域に関連した地域関連番組を検索する地域関連番組検索手段を備え、
前記表示制御手段は、前記地域関連番組検索手段にて検索した前記地域関連番組の番組情報を、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項8】
地図情報を表示する表示ステップと、出発地を設定する出発地設定ステップと、目的地を設定する目的地設定ステップと、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得ステップを含む番組情報表示方法において、
前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出ステップと、
前記番組情報取得ステップにて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択ステップと、
前記番組情報選択ステップにて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示ステップを制御する表示制御ステップを含むことを特徴とする番組情報表示方法。
【請求項1】
地図情報を表示する表示手段と、出発地を設定する出発地設定手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段と、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得手段を備えた番組情報表示装置において、
前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出手段と、
前記番組情報取得手段にて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択手段と、
前記番組情報選択手段にて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする番組情報表示装置。
【請求項2】
前記番組情報選択手段が前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択したとき、前記表示制御手段は、受信可能な番組の存在を示す番組アイコンを、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の番組情報表示装置。
【請求項3】
ユーザー操作により前記番組アイコンが選択されたことを検知して、選択検知信号を前記表示制御手段に出力するアイコン選択検知手段を備え、
前記表示制御手段は、前記アイコン選択検知手段の出力した選択検知信号を受け取った後、選択されたアイコンに対応する前記番組情報を表示するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の番組情報表示装置。
【請求項4】
前記経路探索手段にて探索した前記経路上の任意の地点もしくは前記経路の近傍で、テレビ番組の視聴に適したスペースを有する視聴好適地点を検出する視聴好適地点検出手段を備え、
前記滞在地点設定手段は、前記視聴好適地点を滞在地点として設定するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項5】
テレビ受信機と、
前記滞在地点にて前記テレビ受信機によりテレビ番組の視聴を開始したことを検出する視聴開始検知手段と、
前記番組情報取得手段にて取得した前記番組情報の中から視聴を開始した前記テレビ番組の放送終了時刻を取り出し、この放送終了時刻に基づいて前記滞在地点の出発予定時刻を求める出発予定時刻算出手段を備え、
前記到着予想時刻算出手段は、前記出発予定時刻を起点として、前記テレビ番組の視聴を開始した前記滞在地点以降に存在する前記滞在地点への到着予想時刻を更新するように構成され、
前記番組情報取得手段は、更新した前記到着予想時刻に基づいて番組情報を更新するように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項6】
前記テレビ番組の視聴又は録画の予約を行う予約設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項7】
前記番組情報取得手段から送られた前記番組情報の中から、前記経路計算手段にて計算した前記経路を含む地域の名称をキーワードとして前記地域に関連した地域関連番組を検索する地域関連番組検索手段を備え、
前記表示制御手段は、前記地域関連番組検索手段にて検索した前記地域関連番組の番組情報を、前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の番組情報表示装置。
【請求項8】
地図情報を表示する表示ステップと、出発地を設定する出発地設定ステップと、目的地を設定する目的地設定ステップと、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、テレビ番組に関する番組情報を取得する番組情報取得ステップを含む番組情報表示方法において、
前記経路上の滞在地点に到着する到着予想時刻を算出する到着予想時刻算出ステップと、
前記番組情報取得ステップにて取得した番組情報に基づき前記滞在地点で前記到着予想時刻以降に受信可能なテレビ番組に関する番組情報を選択する番組情報選択ステップと、
前記番組情報選択ステップにて選択した番組情報を前記滞在地点に対応付けて前記地図情報上に表示するように前記表示ステップを制御する表示制御ステップを含むことを特徴とする番組情報表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−93531(P2010−93531A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−261292(P2008−261292)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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