説明

配線パターン形成方法および配線パターン

【課題】液滴吐出装置から液滴を吐出してTFT用ソース電極またはドレイン電極を設けること。
【解決手段】基板10Aの表面Sにヘキサメチルシラザンを基板10Aの表面Sに塗布し、HMDS層12を形成するヘキサメチルシラザン層形成工程と、HMDS層12上に、有機感光性材料層を形成する有機感光性材料層形成工程と、前記有機感光性材料層をパターニングしてバンクパターン18を形成する工程と、バンクパターン18によって縁取られた領域に、インクジェット法を用いて、導電性材料を付与する導電性材料付与工程と、を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出法を用いた配線パターン形成方法に関し、より具体的には、TFT用ソース電極・ドレイン電極の形成に好適な配線パターン形成方法および配線パターンに関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット法による金属配線の形成技術が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−6578号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インクジェット法を用いてTFT用ソース電極、ドレイン電極を形成する場合には、ソース電極やドレイン電極の形状を縁取るバンクパターンを形成してから、そのバンクパターンの内側へ液滴吐出装置から導電性材料の液滴を吐出することが行われる。このような場合には、形成後のソース電極とドレイン電極とが確実に電気的に分離されるように、導電性材料の液滴を吐出することが必要である。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、液滴吐出装置から液滴を吐出してTFT用ソース電極またはドレイン電極を設けることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の配線パターン形成方法は、基板の表面にヘキサメチルシラザンを前記基板の表面に塗布し、ヘキサメチルシラザン層を形成するヘキサメチルシラザン層形成工程と、前記ヘキサメチルシラザン層上に、有機感光性材料層を形成する有機感光性材料層形成工程と、前記有機感光性材料層をパターニングする工程と、パターニングされた前記有機感光性材料層によって縁取られた領域に、インクジェット法を用いて、導電性材料を付与する導電性材料付与工程と、を含んでいる。
【0007】
好ましくは、前記ヘキサメチルシラザン層は蒸気状のヘキサメチルシラザンを塗布することによって形成する。
【0008】
本発明の配線パターンは、基板と、前記基板の表面に形成されたヘキサメチルシラザン層と、前記ヘキサメチルシラザン層上に形成された有機感光性材料層と、を有し、前記有機感光性材料層によって縁取られた領域に配線が形成されてなる。
【0009】
好ましくは、前記配線の厚さは、前記有機感光性材料層の厚さと前記ヘキサメチルシラザン層の厚さとを合わせた厚さに略等しい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1に示す複数のソース配線33および複数のドレイン電極44Dのそれぞれは、本発明の「配線パターン」に対応する。それら複数のソース配線33およびドレイン電極44Dは、後述するデバイス製造装置1(図2)によって形成される。
【0011】
複数のソース配線33のそれぞれは、複数の第1部分33Aと複数の第2部分33Bとを含む。複数の第1部分33Aのそれぞれは、A軸方向に延びるストライプ状の部分である。一方、複数の第2部分33Bのそれぞれは、対応する第1部分33AからB軸方向に突出する部分である。ここで、A軸方向とB軸方向とは、互いに直交する方向である。そして、A軸方向およびB軸方向は、基体10(図3)上に固定された座標系を規定する方向でもある。さらに、後述するように、A軸方向およびB軸方向の双方に平行な面の一つは、基板10Aの表面S(図6)である。
【0012】
複数の第1部分33Aのそれぞれは、互いに接する広幅部33AWと狭幅部33ANとからなる。狭幅部33ANのB軸方向に沿った長さ(つまり幅)は、広幅部33AWのそれよりも短い。なお、ソース配線33は、狭幅部33ANにおいて、後述するゲート配線(配線)34(図6)と、ゲート絶縁膜42を介して交差する。
【0013】
複数の第2部分33Bのそれぞれは、後述するTFT素子44(図9)におけるソース電極44Sでもある。
【0014】
(A.配線パターン形成用インク)
ソース配線33を形成するために用いられる導電性材料を説明する。ここで、導電性材料は「液状の材料」の一種であるとともに、「配線パターン形成用インク」とも呼ばれる。導電性材料は、分散剤と、分散剤によって分散された導電性微粒子と、を含む。本実施形態の導電性微粒子は、平均粒径が約10nmの銀粒子である。なお、平均粒径が1nm程度から数100nmまでの粒子は、「ナノ粒子」とも表記される。この表記によれば、本実施形態の導電性材料は、銀のナノ粒子を含んでいる。
【0015】
ここで、導電性微粒子の粒径は1nm以上1.0μm以下であることが好ましい。1.0μm以下であれば、液滴吐出装置のノズル118(図4)が目詰まりを起こす可能性が小さい。また、1nm以上であれば導電性微粒子に対するコーティング剤の体積比が適切になるので、得られる膜中の有機物の割合が適切になる。
【0016】
分散剤(または溶媒)としては、導電性微粒子を分散できるもので凝集を起こさないものであれば特に限定されない。例えば、水の他に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トルエン、キシレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、シクロヘキシルベンゼンなどの炭化水素系化合物、またエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサンなどのエーテル系化合物、さらにプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノンなどの極性化合物を例示できる。これらのうち、導電性微粒子の分散性と分散液の安定性、また液滴吐出法への適用の容易さの点で、水、アルコール類、炭化水素系化合物、エーテル系化合物が好ましく、より好ましい分散媒としては、水、炭化水素系化合物を挙げることができる。
【0017】
上述の「液状の材料」とは、液滴吐出装置のノズル118(図4)から液滴として吐出されうる粘度を有する材料をいう。ここで、液状の材料が水性であると油性であるとを問わない。ノズルから吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分で、固体物質が混入していても全体として流動体であればよい。好ましくは、液状の材料の粘度は1mPa・s以上50mPa・s以下であればよい。液滴吐出法を用いて液状の材料を液滴として吐出する際、粘度が1mPa・s以上であれば、ノズルの周辺部がインクによって汚染されにくく、また粘度が50mPa・s以下であれば、ノズルでの目詰まり頻度がより低くなり、より円滑な液滴の吐出ができるからである。
【0018】
さらに、液状の材料の表面張力は0.02N/m以上0.07N/m以下の範囲内であることが好ましい。液滴吐出法により導電性材料を吐出する際、表面張力が0.02N/m以上であると、インクのノズル面に対する濡れ性がより適正になるため飛行曲りが生じにくい。0.07N/m以下であれば、ノズル先端でのメニスカスの形状がより安定するため液滴の体積や吐出タイミングの制御がより容易になる。表面張力を調整するため、上記液状の材料(分散液)には、物体との接触角を大きく低下させない範囲で、フッ素系、シリコーン系、ノニオン系などの表面張力調節剤を微量添加するとよい。ノニオン系表面張力調節剤は、インクの物体への濡れ性を向上させ、膜のレベリング性を改良し、膜の微細な凹凸の発生などの防止に役立つものである。上記表面張力調節剤は、必要に応じてアルコール、エーテル、エステル、ケトン等の有機化合物を含んでもよい。
【0019】
(B.デバイス製造装置の全体構成)
本実施形態のデバイス製造装置を説明する。図2に示すデバイス製造装置1は、液晶表示装置の製造装置の一部である。そして、デバイス製造装置1は、液滴吐出装置100と、クリーンオーブン150と、搬送装置170と、を含んでいる。液滴吐出装置100は、基体10(図3)に導電性材料の液滴を吐出して、基体10に導電性材料層を設ける装置である。一方、クリーンオーブン150は、液滴吐出装置100によって設けられた導電性材料層を活性化して、導電層を形成する装置である。
【0020】
搬送装置170は、フォーク部と、フォーク部を上下移動させる駆動部と、自走部と、を備えている。そして、搬送装置170は、液滴吐出装置100、クリーンオーブン150の順番で基体10がそれぞれの処理を受けるように、基体10を搬送する。以下では、液滴吐出装置100について構造と機能とを詳細に説明する。
【0021】
図3に示すように、液滴吐出装置100はいわゆるインクジェット装置である。具体的には、液滴吐出装置100は、導電性材料8Aを保持するタンク101と、チューブ110と、グランドステージGSと、吐出ヘッド部103と、ステージ106と、第1位置制御装置104と、第2位置制御装置108と、制御装置112と、支持部104aと、ヒータ140と、を備えている。
【0022】
吐出ヘッド部103は、ヘッド114(図4)を保持している。ヘッド114は、制御装置112からの駆動信号に応じて、導電性材料8Aの液滴を吐出する。なお、吐出ヘッド部103におけるヘッド114はチューブ110によってタンク101に連結されており、このため、タンク101からヘッド114に導電性材料8Aが供給される。
【0023】
ステージ106は基体10を固定するための平面を提供している。ステージ106のこの平面は、X軸方向とY軸方向とに平行である。さらにステージ106は、吸引力を用いて基体10の位置を固定する機能も有する。
【0024】
第1位置制御装置104は、支持部104aによって、グランドステージGSから所定の高さの位置に固定されている。この第1位置制御装置104は、制御装置112からの信号に応じて、吐出ヘッド部103をX軸方向と、X軸方向に直交するZ軸方向と、に沿って移動させる機能を有する。さらに、第1位置制御装置104は、Z軸に平行な軸の回りで吐出ヘッド部103を回転させる機能も有する。ここで、本実施形態では、Z軸方向は、鉛直方向(つまり重力加速度の方向)に平行な方向である。
【0025】
第2位置制御装置108は、制御装置112からの信号に応じて、ステージ106をグランドステージGS上でY軸方向に移動させる。ここで、Y軸方向は、X軸方向およびZ軸方向の双方と直交する方向である。
【0026】
上記のような機能を有する第1位置制御装置104の構成と第2位置制御装置108の構成とは、リニアモータおよびサーボモータを利用した公知のXYロボットを用いて実現できる。このため、ここでは、それらの詳細な構成の説明を省略する。なお、本明細書では、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108を、「ロボット」または「走査部」とも表記する。
【0027】
また、本実施形態におけるX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向は、吐出ヘッド部103およびステージ106のどちらか一方が他方に対して相対移動する方向に一致している。それらのうち、X軸方向は「走査方向」とも呼ばれる。また、Y軸方向は「非走査方向」とも呼ばれる。そして、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向を規定するXYZ座標系の仮想的な原点は、液滴吐出装置100の基準部分に固定されている。さらに、本明細書において、X座標、Y座標、およびZ座標とは、このようなXYZ座標系における座標である。なお、上記の仮想的な原点は、基準部分だけでなく、ステージ106に固定されていてもよいし、吐出ヘッド部103に固定されていてもよい。
【0028】
さて上述のように、第1位置制御装置104によって、吐出ヘッド部103はX軸方向に移動する。そして、第2位置制御装置108によって、基体10はステージ106と共にY軸方向に移動する。これらの結果、基体10に対するヘッド114の相対位置が変わる。より具体的には、これらの動作によって、吐出ヘッド部103、ヘッド114、またはノズル118(図4)は、基体10に対して、Z軸方向に所定の距離を保ちながら、X軸方向およびY軸方向に相対的に移動、すなわち相対的に走査する。「相対移動」または「相対走査」とは、導電性材料8Aの液滴を吐出する側と、そこからの液滴が着弾する側(被吐出部)の少なくとも一方を他方に対して相対移動することを意味する。
【0029】
制御装置112は、吐出データを外部情報処理装置から受け取るように構成されている。制御装置112は、受け取った吐出データを内部の記憶装置202(図5)に格納するとともに、格納された吐出データに応じて、第1位置制御装置104と、第2位置制御装置108と、ヘッド114と、を制御する。ここで「吐出データ」とは、導電性材料8Aの液滴を吐出すべき相対位置を示すデータである。本実施形態では、吐出データはビットマップデータのデータ形式を有している。
【0030】
上記構成を有することで、液滴吐出装置100は、吐出データに応じて、ヘッド114のノズル118(図4)を基体10に対して相対移動させるとともに、設定された着弾位置に向けてノズル118から導電性材料8Aの液滴を吐出する。なお、液滴吐出装置100によるヘッド114の相対移動と、ノズル118からの導電性材料8Aの液滴の吐出と、をまとめて「塗布走査」または「吐出走査」と表記することもある。
【0031】
なお、本明細書では、導電性材料8Aの液滴が着弾する部分を「被吐出部」とも表記する。また、着弾した液滴が濡れ広がる部分を「被塗布部」とも表記する。「被吐出部」および「被塗布部」のどちらも、導電性材料8Aが所望の接触角を呈するように、下地の物体に表面改質処理が施されることによって形成された部分でもある。ただし、表面改質処理を行わなくても下地の物体の表面が、導電性材料8Aに対して所望の撥液性または親液性を呈する(つまり着弾した導電性材料8Aが下地の物体の表面上で望ましい接触角を呈する)場合には、下地の物体の表面そのものが「被吐出部」または「被塗布部」であってもよい。なお、本明細書では、「被吐出部」を「ターゲット」または「受容部」とも表記する。
【0032】
さて、図3に戻って、ヒータ140は、基体10をランプアニールするための赤外線ランプである。ヒータ140の電源の投入及び遮断も制御装置112によって制御される。
【0033】
なお、インクジェット法で層、膜、またはパターンを形成するとは、上述のような液滴吐出装置100を用いて、所定の物体または物体表面上に、層、膜、またはパターンを形成する工程を含んだ方法を実行することである。
【0034】
(C.ヘッド)
次に、ヘッド114を詳細に説明する。図4(a)に示すように、ヘッド114は、複数のノズル118を有するインクジェットヘッドである。そして、ヘッド114は吐出ヘッド部103においてキャリッジ103Aによって固定されている。図4(b)に示すように、ヘッド114は、振動板126と、ノズル118の開口を規定するノズルプレート128と、を備えている。そして、振動板126と、ノズルプレート128と、の間には、液たまり129が位置しており、この液たまり129には、図示しない外部タンクから孔131を介して供給される導電性材料8Aが常に充填される。
【0035】
さらに、振動板126と、ノズルプレート128と、の間には、複数の隔壁が位置している。そして、振動板126と、ノズルプレート128と、一対の隔壁と、によって囲まれた部分がキャビティ120である。キャビティ120はノズル118に対応して設けられているため、キャビティ120の数とノズル118の数とは同じである。キャビティ120には、一対の隔壁の間に位置する供給口130を介して、液たまり129から導電性材料8Aが供給される。なお、本実施形態では、ノズル118の直径は、約27μmである。
【0036】
さて、振動板126上には、それぞれのキャビティ120に対応して、それぞれの振動子124が位置する。振動子124のそれぞれは、ピエゾ素子と、ピエゾ素子を挟む一対の電極と、を含む。制御装置112が、この一対の電極の間に駆動電圧を与えることで、対応するノズル118から導電性材料8Aの液滴Dが吐出される。ここで、ノズル118から吐出される材料の体積は、0pl以上42pl(ピコリットル)以下の間で可変である。ここで液滴Dの体積を変えることは、駆動電圧の波形を変えること(いわゆるバリアブルドットテクノロジー)で実現できる。なお、ノズル118からZ軸方向に導電性材料8Aの液滴Dが吐出されるように、ノズル118の形状が調整されている。
【0037】
本明細書では、1つのノズル118と、ノズル118に対応するキャビティ120と、キャビティ120に対応する振動子124と、を含んだ部分を「吐出部127」とも表記する。この表記によれば、1つのヘッド114は、ノズル118の数と同じ数の吐出部127を有する。吐出部127は、ピエゾ素子の代わりに電気熱変換素子を有してもよい。つまり、吐出部127は、電気熱変換素子による材料の熱膨張を利用して材料を吐出する構成を有していてもよい。ただし、ピエゾ素子を用いた吐出は、吐出される液状の材料に熱を加えないため、液状の材料の組成に影響を与えにくいという利点を有する。
【0038】
(D.制御装置)
次に、制御装置112の構成を説明する。図5に示すように、制御装置112は、入力バッファメモリ200と、記憶装置202と、処理部204と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208と、を備えている。入力バッファメモリ200と処理部204とは相互に通信可能に接続されている。処理部204と、記憶装置202と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208とは、図示しないバスによって相互に通信可能に接続されている。
【0039】
走査駆動部206は、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108と相互に通信可能に接続されている。同様にヘッド駆動部208は、ヘッド114と相互に通信可能に接続されている。
【0040】
入力バッファメモリ200は、液滴吐出装置100の外部に位置する外部情報処理装置(不図示)から、導電性材料8Aの液滴Dを吐出するための吐出データを受け取る。入力バッファメモリ200は、吐出データを処理部204に供給し、処理部204は吐出データを記憶装置202に格納する。図5では、記憶装置202はRAMである。
【0041】
処理部204は、記憶装置202内の吐出データに基づいて、被吐出部に対するノズル118の相対位置を示すデータを走査駆動部206に与える。走査駆動部206はこのデータと、吐出周期と、に応じたステージ駆動信号を第2位置制御装置108に与える。この結果、被吐出部に対する吐出ヘッド部103の相対位置が変わる。一方、処理部204は、記憶装置202に記憶された吐出データに基づいて、導電性材料8Aの吐出に必要な吐出信号をヘッド114に与える。この結果、ヘッド114における対応するノズル118から、導電性材料8Aの液滴Dが吐出される。
【0042】
制御装置112は、CPU、ROM、RAM、バスを含んだコンピュータである。このため、制御装置112の上記機能は、コンピュータによって実行されるソフトウェアプログラムによって実現される。もちろん、制御装置112は、専用の回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
【0043】
(E.製造方法)
デバイス製造装置1を用いた液晶表示装置の製造方法を説明する。
【0044】
まず、図6(a)に示す基体10を準備する。図6(a)に示すように、基体10は、光透過性を有する基板10Aと、基板10Aの表面S上に位置するゲート配線34と、ゲート配線34の2次元的形状を縁取るバンクパターン(有機感光性材料層)18と、バンクパターン18と基板10Aとの間に位置するHMDS層12と、ゲート配線34を覆うゲート絶縁膜42と、ゲート絶縁膜42を介してゲート電極44Gと重なる半導体層35と、半導体層35上に位置する2つの接合層37S、37Dと、を有している。なお、表面Sは、A軸方向およびB軸方向の双方にほぼ平行な面である。
【0045】
基体10の製造方法は以下の通りである。
【0046】
まず、ガラスからなる基板10Aの表面SにHMDS処理を行い、基板10Aの表面S上にHMDS層(ヘキサメチルシラザン層)12を形成する。ここで、HMDS処理とは、ヘキサメチルジシラサン((CHSiNHSi(CH)を蒸気状にして物体の表面に塗布する処理である。このように形成されたHMDS層12上に、スピンコート法などでアクリル樹脂を塗布し硬化して、有機感光性材料層を形成する(有機感光性材料層形成工程)。その後、ゲート配線34が設けられるべき領域が露出するように、HMDS層12と有機感光性材料層とをそれぞれパターニングする(パターニングする工程)。パターニングされた有機感光性材料層が、バンクパターン18である。
【0047】
バンクパターン18によって縁取られた領域(表面Sの一部分)に、液滴吐出法を用いて導電性材料8Aを付与する(導電性材料付与工程)。そして、付与された導電性材料8Aをクリーンオーブンで活性化してゲート配線34を形成する。本実施形態のゲート配線34(ゲート電極44G)の厚さは、約1μmである。このゲート配線34の厚さは、バンクパターン18の厚さと下地のHMDS層12の厚さとを合わせた厚さにほぼ等しい。
【0048】
そして、CVD法とパターニングとによって、ゲート配線34とバンクパターン18とを覆うゲート絶縁膜42と、ゲート電極44Gに対応して設けられた半導体層35と、半導体層35上で所定の間隔をおいて互いから離れて位置する2つの接合層37S、37Dと、を形成する。ゲート絶縁膜42の厚さは約200nmである。半導体層35はアモルファスシリコン(a−Si)からなり、半導体層35の厚さは200nm〜300nmの範囲にある。ここで、半導体層35において、ゲート絶縁膜42を介してゲート電極44Gと重なり合う部分がチャネル領域となる。一方、2つの接合層37S、37Dはn+型アモルファスシリコンからなり、2つの接合層37S、37Dのそれぞれの厚さは約50nmである。これら2つの接合層37S、37Dは、後に形成されるソース電極44Sおよびドレイン電極44Dにそれぞれ接続されることになる。
【0049】
なお、図6(a)では、ゲート配線34のうちゲート電極44Gの部分が図示されている。
【0050】
2つの接合層37S、37Dを形成した後で、図6(b)に示すように、2つの接合層37S、37Dと、半導体層35と、ゲート絶縁膜42と、を覆うように、フッ素化ポリイミドの前駆体をスピンコート法で塗布して光硬化して、約3μm(3000nm)の厚さの層間絶縁層45を形成する。ここで、塗布されるフッ素化ポリイミドの前駆体の量は、層間絶縁層45が、下地の段差を吸収するように設定されている。このため、層間絶縁層45の表面は平坦になる。
【0051】
そして、図6(c)に示すように、第1部分33Aが設けられる部分と、第2部分33Bが設けられる部分と、ドレイン電極44Dが設けられる部分と、が層間絶縁層45から取り除かれるように、層間絶縁層45をパターニングする。この結果、層間絶縁層45に、第1部分33Aと第2部分33Bとに対応する開口部AP1が形成される。同時に、ドレイン電極44Dに対応する開口部AP2も形成される。このようにパターニングされた層間絶縁層45を、「バンクパターン46」とも表記する。
【0052】
開口部AP1の底部で露出する表面が「パターン形成領域24S」であり、開口部AP2の底部で露出する表面が「パターン形成領域24D」である。パターン形成領域24Sの2次元的形状は第1部分33A・第2部分33Bの2次元的形状に一致している。一方、パターン形成領域24Dの2次元的形状は、ドレイン電極44Dの2次元的形状に一致している。そして、パターン形成領域24S、24Dのそれぞれの2次元的形状は、バンクパターン46に縁取られている。ここで、「2次元的形状」とは、A軸方向およびB軸方向の双方に平行な仮想的な平面(AB平面)上での形状を意味する。例えば、第1部分33A・第2部分33Bの2次元的形状とは、上記AB平面に投影された第1部分33A・第2部分33Bの形状である。
【0053】
ここで、本実施形態では、バンクパターン46がフッ素を含有するので、導電性材料8Aに対するバンクパターン46の撥液性は、導電性材料8Aに対するパターン形成領域24S、24Dの撥液性よりも大きい。なお、物体表面上で液状の材料が示す接触角が大きいほど、物体表面は液状の材料に対してより大きな撥液性を呈する。このため、本実施形態では、バンクパターン46上で導電性材料8Aが示す接触角は、パターン形成領域24S、24D上で導電性材料8Aが示す接触角よりも大きい。これらの接触角の差は、好ましくは、30°以上である。
【0054】
さて、図7に示すパターン形成領域24Sは、1つの第1セクション24SAと、A軸方向に沿って第1セクション24SAを挟んでいる2つの第2セクション24SBと、を有している。ここで、第1セクション24SAと第2セクション24SBとは互いに接している。また、第1セクション24SAは、図1の第1部分33Aの一部と、第2部分33Bと、に対応する領域である。一方、2つの第2セクション24SBは、第1セクション24SA以外のパターン形成領域24Sの領域である。本明細書では、A軸方向に沿った長さをLと表記し、B軸方向に沿った長さをMと表記する。本実施形態では、第1セクション24SAのLは約30μmであり、第1セクション24SAのMは約30μmである。
【0055】
一方、パターン形成領域24DのA軸方向に沿った長さLは約30μmである。そして、パターン形成領域24DのB軸方向に沿った長さMは約50μmである。このように、本実施形態では、第1方向に沿った長さがLであるとともに、第1方向に直交する第2方向に沿った長さがMである四角形パターンのセクションは、MがL以上である大きさの電極パターンとなる。
【0056】
パターン形成領域24S、24Dを形成した後で、パターン形成領域24S、24Dのそれぞれに、液滴吐出装置100を用いて導電性材料層を設ける。
【0057】
具体的には、まず、A軸方向がX軸方向に一致し、B軸方向がY軸方向に一致するように、基体10をステージ106上で位置決めする。そうすると、液滴吐出装置100は、基体10に対するノズル118の相対位置を2次元的(X軸方向およびY軸方向)に変化させる。そして、図8(a)に示すように、ノズル118が1つの第1セクション24SAに対応する位置に達する毎に、ノズル118から導電性材料8Aの液滴Dを吐出する。この結果、図8(b)に示すように、1つの第1セクション24SAに導電性材料8Aの複数の液滴Dが着弾して濡れ広がる。そして、図8(c)に示すように、1つの第1セクション24SAに着弾した複数の液滴Dが濡れ広がることで、1つの第1セクション24SAだけでなく、第2セクション24SBも覆う導電性材料層8Bが形成される。
【0058】
同様に、ノズル118が1つのパターン形成領域24Dに対応する位置に達する毎に、ノズル118から導電性材料8Aの液滴Dを吐出する。この結果、1つのパターン形成領域24Dに導電性材料8Aの複数の液滴Dが着弾して濡れ広がる。そして、1つのパターン形成領域24Dに着弾した複数の液滴Dが濡れ広がることで、1つのパターン形成領域24Dを覆う導電性材料層8Bが形成される。
【0059】
ここで、ノズル118から吐出される液滴Dの直径をφと表記する。本実施形態では、液滴Dの直径φは、M以下であるとともにL以下である。具体的には、本実施形態の液滴Dの直径φは約20μmである。なお、特に断らない限り、液滴Dの直径とは、X軸方向およびY軸方向の双方に平行な平面(XY平面とする)へ投影された液滴Dの像の直径を意味する。
【0060】
本実施形態では、図7および図8(b)に示すように、液滴吐出装置100は、バンクパターン46から、直径φの少なくとも1/2倍の距離dの位置に、液滴Dのほぼ中心が当たるように、液滴Dを吐出する。そうすれば、液滴Dは、バンクパターン46に触れることなく、パターン形成領域24S、24Dに着弾できる。つまり、このように液滴Dを吐出すれば、バンクパターン46に液滴Dの残渣が生じない。この結果、例えば、パターン形成領域24Sとパターン形成領域24Dとの間に位置するバンク層46を越えて液滴Dが着弾することがないので、このため、最終的に形成されるソース電極44S(第2部分33B)と、ドレイン電極44Dとの間で、電気的短絡が生じない。なお、「液滴Dの中心」とは、上記XY平面に投影された液滴Dの像の中心を意味する。
【0061】
さらに、本実施形態では、パターン形成領域24Sを覆う導電性材料層8Bを形成する場合に、パターン形成領域24Sのうち第1セクション24SAにのみに向けて、液滴Dを吐出する。つまり、パターン形成領域24Sのうち第2セクション24SBにノズル118が達しても、ノズル118からなんら液滴Dは吐出されない。第2セクション24SBに液滴Dが着弾しなくても、第1セクション24SAに着弾した液滴Dが、自己流動によって第2セクション24SBへ流れこむ(濡れ広がる)からである。なお、液滴Dの自己流動は、毛細管現象によって生じる。
【0062】
また、上述のように、本実施形態では、1つの第1セクション24SAに複数の液滴Dを吐出する。そうすることで、1つの第1セクション24SAと、その両端の2つの第2セクション24SBと、を覆うのに十分な体積の導電性材料8Aを、第1セクション24SAに供給することができる。1つの第1セクション24SAに着弾させる液滴Dの数は、隣接する第2セクション24SBの大きさに応じて変えればよい。
【0063】
本実施形態によれば、第2セクション24SBに液滴Dを吐出しなくてもよいので、第2セクション24SBの幅を、液滴Dの直径よりも狭く設計することができる。この結果、得られる第1部分33A(図1)の幅が狭くなるので、画素領域の開口面積(表示に寄与する面積)が大きくなる。
【0064】
次に、図8(d)に示すように、クリーンオーブン150を用いて導電性材料層8Bを活性化して、導電層を得る。具体的には、この活性化によって、第1部分33Aと、第2部分33Bと、ドレイン電極44Dと、を得る。ここで、第2部分33Bの一端は接合層37S上に位置し、他端は第1部分33Aに接している。また、ドレイン電極44Dは、接合層37D上に位置している。しかも、第2部分33B(ソース電極44S)と、ドレイン電極44Dとは、バンクパターン46によって、分離されている。
【0065】
本実施形態では、ゲート電極44Gと、半導体層35と、ゲート電極44Gと半導体層35との間に位置するゲート絶縁膜42と、接合層37Sと、接合層37Sを介して半導体層35に接続されたソース電極44Sと、接合層37Dと、接合層37Dを介して半導体層35に接続されたドレイン電極44Dと、を含んだ部分が、TFT素子44である。なお、ソース電極44Sは、図1の第2部分33Bである。
【0066】
次に、第1部分33A・第2部分33Bを覆う第2絶縁層45Aと、ドレイン電極44Dを覆う第2絶縁層45Bと、をフォトリソグラフィー法で形成する。この際、開口部AP1、AP2内における段差が吸収されるように、第2絶縁層45A、45Bを形成する。そうすれば、第2絶縁層45A、45Bの表面と、バンクパターン46の表面との間には、段差が生じない。さらに、第2絶縁層45Bを形成する際に、第2絶縁層45Bを貫通してドレイン電極44Dに達するコンタクトホール45Cも同時に形成する。なお、コンタクトホール45Cは、ドレイン電極44D側の開口の径が他方の開口の径よりも小さい形状を有している。つまり、コンタクトホール45Cはテーパ形状を有している。
【0067】
第2絶縁層45A、45Bを形成した後で、スパッタ法および公知のパターニング技術を用いて、第2絶縁層45A、45B上と、バンクパターン46上とに、ITO膜を形成してパターニングする。そうすると、第2絶縁層45A、45Bと、バンクパターン46と、を覆う画素電極36を得る。このとき同時に、画素電極36と、ドレイン電極44Dとが、コンタクトホール45Cを介して電気的に接続されるようになる。
【0068】
そして、画素電極36と、バンクパターン46と、第2絶縁層45A、45Bと、を覆うようにポリイミド樹脂を塗布して硬化することで、ポリイミド樹脂層を形成する。そして、得られたポリイミド樹脂層の表面を所定の方向にラビングすることで、配向膜41Pを得る。以上の工程によって、図9に示すような素子側基板10Bを得る。
【0069】
そして、素子側基板10Bと、図示しない対向基板とを、図示しないスペーサを介して貼り合わせる。そして、スペーサによって確保された素子側基板10Bと対向基板(不図示)との間に液晶材料を導入して密閉することで、液晶表示装置を得る。
【0070】
(F.電子機器)
本発明の電子機器の具体例を説明する。図10(a)に示す携帯電話600は、本実施形態の製造方法によって製造された液晶表示装置601を備えている。図10(b)に示す携帯型情報処理装置700は、キーボード701と、情報処理本体703と、本実施形態の製造方法によって製造された液晶表示装置702と、を備えている。このような携帯型情報処理装置700のより具体的な例は、ワープロ、パソコンである。図10(c)に示す腕時計型電子機器800は、本実施形態の製造方法によって製造された液晶表示装置801を備えている。このように、図10(a)〜(c)に示す電子機器は、本実施形態の製造方法によって製造された液晶表示装置を備えているので、TFT特性が良好であり、このため表示が良好な液晶表示装置を有する電子機器が得られる。
【0071】
本実施形態の製造方法は、液晶表示装置におけるTFT用ソース電極・ドレイン電極の製造に適用される。しかしながら、本実施形態の製造方法は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置における配線の製造など、他の表示装置における配線パターンの製造に適用されてもよい。さらに、本実施形態の製造方法は、プラズマ表示装置におけるアドレス電極や、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)またはFED(Field Emission Display)における金属配線の製造に適用されてもよい。
【0072】
(変形例1)
上記実施形態によれば、導電性材料8Aは、銀のナノ粒子を含んでいる。しかしながら、銀粒子に代えて、例えば、金、銅、アルミニウム、パラジウム、及びニッケルのうちの少なくともいずれか1つを含有するナノ粒子であってもよいし、これらの酸化物、並びに導電性ポリマーや超電導体のナノ粒子であってもよい。さらに、これらのナノ粒子は分散性を向上させるために表面に有機物などでコーティングされてもよい。
【0073】
(変形例2)
上記実施形態によれば、基板10Aはガラス基板である。しかしながら、基板10Aは、ガラス基板に代えて、光透過性を有するプラスチック基板であってもよい。さらに、基板10Aが光透過性を有さなくても、上記配線パターン形成方法が適用されうる。例えば、基板10Aは、シリコン基板であってもよいし、ポリイミドからなるフレキシブル基板であってもよい。
【0074】
(変形例3)
上記実施形態では、インクジェット法を利用して、銀からなる一層構造を有したソース電極44Sおよびドレイン電極44Dを形成する。しかしながら、このような構造に代えて、ソース電極44Sおよびドレイン電極44Dの少なくとも一つが異種の導電性材料からなる多層構造を有するように、上記製造方法を改変してもよい。
【0075】
たとえば、ソース電極44Sおよびドレイン電極44Dの少なくとも一つが、銀からなる下地層と、下地層上に位置するキャップメタル層とからなる多層構造を有していてもよい。キャップメタル層は、例えば、ニッケルからなり、ソース電極44S、ドレイン電極44Dと他の配線との接合を容易にする。そして、このような多層構造を形成する場合には、それぞれの層を形成する際に、対応する液状の導電性材料を用いて、上記実施形態で説明した吐出走査をそれぞれ行えばよい。
【0076】
(変形例4)
上記実施形態のバンクパターン46はフッ素化ポリイミドからなる。ただし、フッ素化ポリイミドに代えて、バンクパターン46は、フッ素系ポリマーがブレンドされたアクリル系化学増幅型感光性レジストから形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本実施形態の配線パターン形成方法によって形成されるソース配線およびドレイン電極を示す模式図。
【図2】本実施形態のデバイス製造装置を示す模式図。
【図3】本実施形態の液滴吐出装置を示す模式図。
【図4】(a)および(b)は本実施形態の液滴吐出装置におけるヘッドを示す模式図。
【図5】本実施形態の液滴吐出装置における制御装置の機能ブロック図。
【図6】(a)〜(c)は図7のU’−U断面に対応する図であり、本実施形態のTFT素子の製造工程を示す図である。
【図7】本実施形態の2次元的形状が縁取られたパターン形成領域を示す模式図。
【図8】(a)〜(d)は、図7のU’−U断面に対応する図であり、本実施形態の配線パターン形成方法を示す図である。
【図9】本実施形態の配線パターン形成方法によって形成されたTFT素子と、TFT素子が形成された素子側基板と、を示す模式図。
【図10】(a)〜(c)は、本実施形態の電子機器を示す模式図。
【符号の説明】
【0078】
8A 導電性材料、10A 基板、12 HMDS層(ヘキサメチルシラザン層)、18 バンクパターン(有機感光性材料層)、34 ゲート配線(配線)、S 表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の表面にヘキサメチルシラザンを前記基板の表面に塗布し、ヘキサメチルシラザン層を形成するヘキサメチルシラザン層形成工程と、
前記ヘキサメチルシラザン層上に、有機感光性材料層を形成する有機感光性材料層形成工程と、
前記有機感光性材料層をパターニングする工程と、
パターニングされた前記有機感光性材料層によって縁取られた領域に、インクジェット法を用いて、導電性材料を付与する導電性材料付与工程と、を含んでいる、配線パターン形成方法。
【請求項2】
請求項1に記載の配線パターン形成方法において、
前記ヘキサメチルシラザン層は蒸気状のヘキサメチルシラザンを塗布することによって形成する、配線パターン形成方法。
【請求項3】
基板と、
前記基板の表面に形成されたヘキサメチルシラザン層と、
前記ヘキサメチルシラザン層上に形成された有機感光性材料層と、
を有し、
前記有機感光性材料層によって縁取られた領域に配線が形成されてなることを特徴とする配線パターン。
【請求項4】
請求項3に記載の配線パターンにおいて、
前記配線の厚さは、前記有機感光性材料層の厚さと前記ヘキサメチルシラザン層の厚さとを合わせた厚さに略等しいことを特徴とする配線パターン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−148170(P2006−148170A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−51978(P2006−51978)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【分割の表示】特願2004−260549(P2004−260549)の分割
【原出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】