説明

アセチレン誘導体

本発明は遊離塩基または酸付加塩形の式(I)
【化1】


〔式中、
は水素またはアルキルを示し;
は非置換であるかまたは置換されているヘテロ環を示すか、または
は非置換であるかまたは置換されているアリールを示し;
はアルキルまたはハロゲンを示し;
Xは単結合または所望により1個またはそれ以上の酸素原子またはカルボニル基もしくはカルボニルオキシ基により遮られていてもよいアルカンジイル基を示す。〕
の化合物、それらの製造法および医薬としてのそれらの使用を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規アセチレン誘導体、それらの製造、医薬としての使用およびそれらを含む医薬組成物に関する。
【発明の開示】
【0002】
特に本発明は遊離塩基または酸付加塩形の式(I)
【化1】

〔式中、
は水素またはアルキルを示し;
は非置換であるかまたは置換されているヘテロ環を示すか、または
は非置換であるかまたは置換されているアリールを示し;
はアルキルまたはハロゲンを示し;
Xは単結合または所望により1個またはそれ以上の酸素原子またはカルボニル基もしくはカルボニルオキシ基により遮られていてもよいアルカンジイル基を示す。〕
の化合物を提供する。
【0003】
本明細書において、他の定義が特に与えられていないとき下記の定義を適用する:
“アルキル”は直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、好ましくは直鎖または分岐鎖のC1−12アルキル、特に好ましくは直鎖または分岐鎖のC1−6アルキル;例えば、メチル、エチル、n−もしくはイソ−プロピル、n−、イソ−、sec−もしくはtert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシルを示し、特にメチル、エチル、n−プロピルおよびイソ−プロピルが好ましい。
【0004】
“アルカンジイル”は分子に2個の異なる炭素原子により結合した直鎖または分岐鎖のアルカンジイル基を示し、好ましくは直鎖または分岐鎖のC1−12アルカンジイルを示し、特に好ましくは直鎖または分岐鎖のC1−6アルカンジイルを示し;例えば、メタンジイル(−CH−)、1,2−エタンジイル(−CH−CH−)、1,1−エタンジイル((−CH(CH)−)、1,1−、1,2−、1,3−プロパンジイルおよび1,1−、1,2−、1,3−、1,4−ブタンジイル、特にメタンジイル、1,1−エタンジイル、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイルが好ましい。
【0005】
“アルコキシ”、“アルコキシアルキル”、“アルコキシカルボニル”、“アルコキシカルボニルアルキル”および“ハロゲンアルキル”の各アルキル部分は上記定義の“アルキル”において記載されているのと同じ意味を有する。
【0006】
“アルケニル”は直鎖または分岐鎖のアルケニル基を示し、好ましくはC2−6アルケニル、例えば、ビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、2−ヘキセニルなどを示し、好ましくはC2−4アルケニルを示す。
【0007】
“アルケンジイル”は分子に2個の異なる炭素原子により結合した直鎖または分岐鎖のアルケンジイル基を示し、好ましくは直鎖または分岐鎖のC2−6アルカンジイルを示し;例えば、−CH=CH−、−CH=C(CH)−、−CH=CH−CH−、−C(CH)=CH−CH−、−CH=C(CH)−CH−、−CH=CH−C(CH)H−、−CH=CH−CH=CH−、−C(CH)=CH−CH=CH−、−CH=C(CH)−CH=CH−、特に−CH=CH−CH−、−CH=CH−CH=CH−が好ましい。
【0008】
“アルキニル”は直鎖または分岐鎖のアルキニル基を示し、好ましくはC2−6アルキニル、例えば、エテニル、プロパルギル、1−プロピニル、イソプロペニル、1−(2−または3)ブチニル、1−(2−または3)ペンテニル、1−(2−または3)ヘキセニルなど、好ましくはC2−4アルキニルを示し、特に好ましくはエチニルを示す。
【0009】
“アリール”は芳香族性炭化水素基、好ましくはC6−10芳香族性炭化水素基;例えばフェニル、ナフチル、とりわけフェニルを示す。
【0010】
“アラルキル”は“アルキル”に結合した“アリール”を意味し(両方とも上記定義のとおりである)、例えばベンジル、α−メチルベンジル、2−フェニルエチル、α,α−ジメチルベンジル、とりわけベンジルを示す。
【0011】
“ヘテロ環”は少なくとも1個のヘテロ原子を含む飽和な、部分的に飽和なまたは芳香の環系を示す。好ましくは、ヘテロ環は1−3個の環原子がヘテロ原子である3から11個の環原子からなる。ヘテロ環は単環式または二環式もしくは三環式として存在し得;好ましくは単環式またはベンズ縮環式である。二環式または三環式系は架橋原子、例えば、酸素、硫黄、窒素によりまたは架橋群により2個またはそれ以上の環の縮合により、例えば、アルカンジイル(alkandediyl)またはアルケンジイルとして形成され得る。ヘテロ環はオキソ(=O)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキル、アルカンジイル、アルケンジイル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、ハロゲンアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキルからなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。ヘテロ環式部分の例は:ピロール、ピロリン、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾール、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾール、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、フラザン(オキサジアゾール)、ジオキソラン、チオフェン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、オキサゾール、オキサゾリン、オキサゾリジン、イソキサゾール、イソキサゾリン、イソキサゾリジン、チアゾール、チアゾリン、チアゾリジン(thiazlolidine)、イソチアゾール、イソトチアゾリン、イソチアゾリジン、チアジアゾール、チアジアゾリン、チアジアゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピリダジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン、ピラン、テトラヒドロピラン、チオピラン、テトラヒドロチオピラン、オキサジン、チアジン、ジオキシン、モルホリン、プリン、プテリン、および対応するベンズ縮環ヘテロ環、例えば、インドール、イソインドール、クマリン、クマロンシンノリン(cumaronecinoline)、イソシンノリン(isochinoline)、シンノリンなどである。
【0012】
“ヘテロ原子”は炭素および水素以外、好ましくは窒素(N)、酸素(O)または硫黄(S)の原子である。
【0013】
“ハロゲン”はフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを示し、好ましくはフルオロ、クロロまたはブロモを示し、特に好ましくはクロロを示す。
【0014】
式(I)の化合物は遊離形または酸付加塩形で存在する。本明細書において、他に示されていない限り、“式(I)の化合物”のような用語はなんらかの形態、例えば、遊離塩基または酸付加塩形の化合物を包含すると理解されるべきである。医薬の使用に対して不適当であるが、例えば、式(I)の遊離化合物の単離または精製のために使用され得る塩、例えば、ピクリン酸塩または過塩素酸塩もまた含まれる。治療的使用において、薬学的に許容される塩または遊離化合物のみが使用され(医薬品の形態で適用されるとき)、好ましい。
【0015】
式(I)の化合物およびその塩中に存在し得る不斉炭素原子のため、化合物は光学活性形または光学異性体の混合物の形態、例えば、ラセミ混合物またはジアセテレオマー混合物の形態で存在し得る。すべての光学異性体およびラセミ混合物を含むそれらの異性体は本発明の一部である。式(I)の化合物のトランス異性体が好ましい。
【0016】
式(I)、(I')および対応する中間化合物の好ましい置換基、数値の好ましい範囲または基の好ましい範囲を下記に定義する。
【0017】
は好ましくは水素またはC1−4アルキルを示す。
は特に好ましくは水素を示す。
は好ましくはフルオロ、クロロ、C1−4アルキルを示す。
は特に好ましくはクロロまたはメチルを示す。
【0018】
は好ましくは3−11個の環原子および1−4個のヘテロ原子を有する非置換であるかまたは置換されているヘテロ環を示す;該ヘテロ原子はN、O、Sからなる群から選択され、該置換基はオキソ(=O)、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシアルキル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルコキシカルボニルアルキル、C1−4ハロゲンアルキル、C6−10アリール、ハロゲン−C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C6−10−アリール−C1−4アルキルからなる群から選択される。
【0019】
はさらに好ましくはフェニルまたは置換されているフェニルを示し、該置換基はヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシアルキル、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルコキシカルボニルアルキル、C1−4ハロゲンアルキル、C6−10アリール、ハロゲン−C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、C6−10−アリール−C1−4アルキルからなる群から選択される。
【0020】
は特に好ましくは非置換であるか、5−9個の環原子および1−3個のヘテロ原子を有する一または二置換されているヘテロ環を示し;該ヘテロ原子はN、Oからなる群から選択され;該置換基はハロゲン、C1−4アルキルからなる群から選択される。
【0021】
はより特に好ましくは非置換であるか、一または二置換されているフェニルを示し、該置換基はフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、メトキシカルボニル、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジメチルアミノ、メチルチオ、メチルスルホニルからなる群から選択される。
【0022】
は特に好ましくは
【化2】

からなる群から選択される非置換であるか、一または二置換されているヘテロ環を示し、該置換基はフルオロ、クロロ、メチル、メチルチオ、アミノからなる群から選択される。
【0023】
はさらに特に好ましくは
【化3】

からなる群から選択される置換基を示す。
【0024】
Xは好ましくはC1−6アルカンジイル、末端に酸素基を有するC1−6アルカンジイル、末端にカルボニル基を有するC1−6アルカンジイルまたは末端にカルボニルオキシ基を有するC1−6アルカンジイルを示す。
【0025】
Xは特に好ましくは、メタンジイル(−CH−)、1,2−エタンジイル(−CH−CH−)、1,1−エタンジイル((−CH(CH)−)、メタンジイルオキシ(−O−CH−)、1,2−エタンジイルオキシ(−O−CH−CH−)、1,1−エタンジイルオキシ((−O−CH(CH)−)、メタンジイルカルボニル(−CO−CH−)、1,2−エタンジイルカルボニル(−CO−CH−CH−)、1,1−エタンジイルカルボニル((−CO−CH(CH)−)、メタンジイルカルボニルオキシ(−C(O)O−CH−)、1,2−エタンジイルカルボニルオキシ(−C(O)O−CH−CH−)、1,1−エタンジイルカルボニルオキシ((−C(O)O−CH(CH)−)を示す。Xに対して定義される官能基は好ましくは基Rに結合している。
【0026】
さらなる態様において、本発明は遊離塩基または酸付加塩形の式(I')
【化4】

〔式中、
は水素またはアルキルを示し;
は非置換であるかまたは置換されているヘテロ環を示すか、または
は非置換であるかまたは置換されているアリールを示し;
はアルキルまたはハロゲンを示す。〕
の化合物を提供する。
【0027】
上記一般的なまたは好ましい基の定義は式(I)の最終産物およびまた製造のためにそれぞれの場合において必要である出発物質または中間体の両方に準用する。これらの基の定義は任意にお互いに組合せ得、すなわち記載の好ましい範囲内での組合せを含む。さらに、個々の定義は適用しなくてもよい。
【0028】
好ましいとして上記された意味の組合せを含む式(I)の化合物が、本発明で好ましい。
【0029】
特に好ましいとして上記された意味の組合せを含む式(I)の化合物が、本発明で特に好ましい。
【0030】
とりわけ好ましいとして上記された意味の組合せを含む式(I)の化合物が、本発明でとりわけ好ましい。
【0031】
好ましいのはRが非置換であるかまたは置換されているヘテロ環を示す式(I)の化合物である。
【0032】
さらなる態様において、本発明は式(I'')
【化5】

の化合物を提供する。
【0033】
さらなる態様において、本発明はRが上記定義のとおりであり、Rが水素を示す上記定義のとおりの式(I'')の化合物を提供する。
【0034】
さらなる局面において、本発明は式(II)
【化6】

〔式中、RおよびRは上記定義のとおりである。〕の化合物と式(III)
【化7】

〔式中、XおよびRは上記定義のとおりである。〕
の化合物を反応させ、遊離塩基または酸付加塩形の式(I)の得られる化合物を回収する段階を含む、式Iの化合物およびそれらの塩の製造法を提供する。
【0035】
方法a)の反応は慣用の方法にしたがって、例えば、実施例1に記載されているとおりに実施できる。所望により、反応は、例えば、適当な塩基としてアミン、例えば、トリエチルアミンを使用することにより塩基条件下で実施する。
式(III)の出発物質は既知であるか、または既知の方法により得ることができる。
【0036】
式(II)の出発物質は例えば、有機溶媒、例えば、ジオキサン中のHClを使用することにより酸性条件下で、式(IV)
【化8】

〔式中、RおよびRは上記定義のとおりのであり、RはC−Cアルキル、好ましくはtert.ブチルまたはメチルを示す。〕のカルバミン酸の開裂により得ることができる。
【0037】
式(IV)の化合物は、例えば、WO03/047581から既知である。
このようにして得た式(I)の化合物は慣用の方法に従って式(I)の別の化合物に変換できる。
【0038】
下記の事項を上記個々の反応段階に適用する:
a)1個またはそれ以上の官能基、例えば、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、またはメルカプトは、保護基により出発物質を保護する必要があり得る。使用される保護基はすでに前駆体に存在し得、望ましくない二次反応、例えば、アシル化、エーテル化、エステル化、酸化、加溶媒分解、および同様の反応に対して関わる官能基を保護する。容易に、すなわち望ましくない二次反応なしで、例えば、一般的に加溶媒分解、還元、光分解または生理学的条件と類似の条件下での酵素活性により除去され、そして最終産物に存在しないことが保護基の特徴である。専門家は上記および下記反応にどの保護基が適当であるかを知っているかまたは容易に確立できる。このような保護基によるこのような官能基の保護、保護基自体、およびそれらの除去反応は、例えば、標準参考文献、例えば、J. F. W. McOmie, “Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London and New York 1973, in T. W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Wiley, New York 1981, in “The Peptides”; Volume 3 (editors: E. Gross and J. Meienhofer), Academic Press, London and New York 1981, in “Methoden der organischen Chemie” (Methods of organic chemistry), Houben Weyl, 4th edition, Volume 15/I, Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974, in H.-D. Jakubke and H. Jescheit, “Aminosaeuren, Peptide, Proteine” (Amino acids, peptides, Proteins), Verlag Chemie, Weinheim, Deerfield Beach, and Basel 1982, およびin Jochen Lehmann, “Chemie der Kohlenhydrate: Monosaccharide und Derivate” (Chemistry of carbohydrates: monosaccharides and derivatives), Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974に記載されている。
【0039】
b)酸付加塩は既知の方法で遊離塩基から製造され得、逆も同様である。光学的に純粋な形態の式(I)の化合物は既知の方法にしたがって、例えば、キラルマトリックスを有するHPLCで対応するラセミ体から得ることができる。あるいは、光学的に純粋な出発物質を使用し得る。
【0040】
c)立体異性体混合物、例えば、ジアステレオマー混合物は適当な分離法の手段によりそれ自体既知の方法でそれらの対応する異性体に分離され得る。例えば、ジアセテレオマー混合物は分別結晶化、クロマトグラフィー、溶媒分布、および同様の方法の手段によりそれらの個々のジアステレオマーに分離し得る。この分離は出発化合物の段階でまたは式Iの化合物それ自体のいずれかで行い得る。エナンチオマーは、例えば、純エナンチオマーキラル酸との塩形成により、またはキラルリガンドとクロマトグラフ基質を使用してクロマトグラフィー、例えば、HPLCの手段によりジアステレオマー塩の形成を介して分離し得る。
【0041】
d)上記実施に対する適用な希釈剤はとりわけ不活性有機溶媒である。これらは特に、脂肪族、脂環状または芳香族性の、所望によりハロゲン化された炭化水素、例えば、ベンジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、カーボンテトラクロライド;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレングリコールジメチルエーテルまたはエチレングリコールジエチルエーテル;ケトン、例えば、アセトン、ブタノンまたはメチルイソブチルケトン;ニトリル、例えば、アセトニトリルプロピオニトリルまたはブチロニトリル;アミド、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンまたはリン酸ヘキサメチルトリアミド;エステル、例えば、酢酸メチルまたは酢酸エチル、スルホキシド、例えば、ジメチルスルホキシド、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−もしくはi−プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。さらに、希釈剤の混合物を使用し得る。出発物質、反応条件および補助剤に応じて、水または水含有希釈剤が適当であり得る。またある出発物質を同時に希釈剤として使用することが可能である。
【0042】
e)反応温度は比較的広範囲で変化できる。一般に、処理は0℃から150℃、好ましくは10℃から120℃の温度で実施される。脱プロトン化反応は比較的広範囲で変化し得る。一般に、処理は−150℃から+50℃、好ましくは−75℃から0℃の温度で実施される。
【0043】
f)反応は一般に大気圧下で実施する。しかし、また加圧または減圧下、一般に0.1barから10bar下で本発明は実施できる。
【0044】
g)出発物質は一般にほぼ当モル量で使用される。しかし、また相対的に過剰な一つの成分を使用することもできる。反応は一般に反応補助剤の存在下で適当な希釈剤中で実施され、反応混合物は一般に必要な温度で数時間撹拌される。
【0045】
h)後処理は慣用の方法により実施される(製造例、参照)。
【0046】
本発明の薬剤として下記に称される式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩は価値ある薬理学的特性を示し、したがって医薬として有用である。
【0047】
特に、本発明の薬剤はヒト代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)で際だったおよび選択的な調節、とりわけ拮抗作用を示す。これは例えば、L. P. Daggett et al., Neuropharm. Vol. 34, pages 871-886 (1995), P. J. Flor et al., J. Neurochem. Vol. 67, pages 58-63 (1996)にしたがった細胞内Ca2+濃度のアゴニストが誘導する上昇の阻害の測定、またはT. Knoepfel et al., Eur. J. Pharmacol. Vol. 288, pages 389-392 (1994), L. P. Daggett et al., Neuropharm. Vol. 67, pages 58-63 (1996)およびそこに引用されている文献に記載されているとおりアゴニストが誘導するリン酸イノシトール代謝回転の上昇をどの程度まで阻害するかの測定のような様々な方法を使用して、インビトロで、例えば、組み換えヒト代謝型グルタミン酸受容体で、とりわけそれらのPLC結合サブタイプ、例えば、mGluR5で測定され得る。ヒトmGluRサブタイプの単離および発現は米国特許第5,521,297号に記載されている。本発明の選択される薬剤は、組み換え細胞で発現するhmGluR5aで測定して、細胞内Ca2+濃度のアゴニスト(例えば、グルタミン酸またはキスカル酸)が誘導する上昇またはアゴニスト(例えば、グルタミン酸またはキスカル酸)が誘導するリン酸イノシトール代謝回転の阻害について約1nMから約50μMのIC50値を示す。
【0048】
本発明の薬剤はしたがってグルタミン酸シグナル伝達の異常が関連する疾患、胃腸管および尿路の疾患、およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延において有用である。
【0049】
グルタミン酸シグナル伝達の異常が関連する疾患は、例えば、癲癇、脳虚血、とりわけ急性虚血、眼の虚血性疾患、筋痙攣、例えば、局所または全身痙性、皮膚疾患、肥満疾患および、特に、痙攣または疼痛である。
【0050】
胃腸管の疾患は術後イレウス、例えば、機能性消化不良(FD)のような機能性胃腸疾患(FGID)、胃食道逆流(GERD)、過敏性腸症候群(IBS)、機能性腫脹、機能性下痢、慢性便秘、胆道の機能不全ならびにGut 1999; Vol. 45 Suppl. IIによる他の状態を含む。
【0051】
尿路の疾患は尿路の疼痛および/または不快感を伴う状態ならびに過活動膀胱(OAB)を含む。
【0052】
mGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患は、例えば、急性、外傷性および慢性の神経系の退行変性過程、例えば、パーキンソン病、老人性認知症、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症および脆弱性X症候群、精神病、例えば、統合失調症および不安、鬱病、疼痛、掻痒および薬物乱用である。不安関連障害はパニック障害、社会不安、強迫神経症(OCD)、心的外傷後ストレス障害(ATSD)、全般性不安障害(GAD)、恐怖症を含む。
【0053】
上記疾患の予防、処置または進行の遅延における本発明の薬剤の有用性は下記に示されるものを含む標準試験の範囲で行うことができる:
不安における本発明の薬剤活性は標準モデル、例えば、マウスにおけるストレス誘発高熱で立証できる[A. Lecci et al., Psychopharmacol. 101, 255-261参照]。約0.1から約30mg/kg p.o.の用量で、本発明の選択された薬剤はストレス誘発高熱を回復させる。
【0054】
約4から約50mg/kg p.oの用量で、本発明の選択された薬剤は完全フロインドアジュバント(FCA)誘発痛覚過敏の回復を示す[J. Donnerer et al., Neuroscience 49, 693-698 (1992) and C.J. Woolf, Neuroscience 62, 327-331 (1994)参照]。
【0055】
すべての上記適応症において、適当な用量は当然、例えば、使用される化合物、宿主、投与経路ならびに処置される状態の性質および重症度に依存して変化し得る。しかし、一般的に、動物の満足のいく結果は約0.5から約100mg/kg動物体重の1日用量で得られると示される。大型哺乳動物、例えば、ヒトにおいて、示される1日用量は1日に4回までの分割でまたは持続放出形で都合よく投与される化合物の約5から1500mg、好ましくは約10から約1000mgの範囲である。
【0056】
上記にしたがって、本発明はまたグルタミン酸シグナル伝達の異常に関連する疾患のおよびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延において医薬として使用するための本発明の薬剤を提供する。
【0057】
本発明はまたグルタミン酸シグナル伝達の異常に関連する疾患、胃腸管および尿路の疾患、およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延における本発明の薬剤の使用を提供する。
【0058】
さらに本発明はグルタミン酸シグナル伝達の異常に関連する疾患、およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延のための医薬組成物の製造における本発明の薬剤の使用を提供する。
【0059】
さらなる局面において、本発明はmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の処置法であって、処置を必要とする温血動物へ治療有効量の本発明の薬剤を投与することを含む方法を提供する。
【0060】
さらに本発明は本発明の薬剤と1種またはそれ以上の医薬担体または1種またはそれ以上の薬学的に許容される希釈剤を一緒に含む医薬組成物に関する。
【0061】
本発明の医薬組成物は有効量の薬理学的活性成分単独またはかなりの薬学的に許容される担体と一緒に含む、温血動物(ヒトおよび動物)への経腸、例えば、経鼻、経直腸もしくは経口、または非経腸、例えば、筋肉内もしくは静脈内投与用組成物である。活性成分の用量は温血動物の種、体重、年齢および個々の状態、個々の薬理動態学的データ、処置される疾患および投与経路に依存する。
【0062】
医薬組成物は約1%から約95%、好ましくは約20%から約90%の活性成分を含む。本発明の医薬組成物は、例えば、単位用量形、例えば、アンプル剤、バイアル、座薬、糖衣錠、錠剤またはカプセル形であり得る。
【0063】
本発明の医薬組成物はそれ自体既知の方法、例えば、慣用の溶解、凍結乾燥、混合、造粒または糖衣方法の手段で製造される。
【0064】
本発明の好ましい薬剤は遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形のフラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミドを含む。
【0065】
フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミドは28nMのIC50濃度でhmGluR5発現細胞においてキスカル酸誘導イノシトールリン酸代謝回転を阻害する。
【0066】
フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミドで、0.82+/−0.1℃のストレス誘発高熱を3mg/kg p.o.で0.37+/−0.10℃に、10mg/kg p.o.で0.02+/−0.08℃に、そして30mg/kg p.o.で−0.49+/−0.12℃に(各々p<0.01;p<0.001;p<0.001)低下させた。
【0067】
さらに、適当にアイソトープでラベルした本発明の薬剤は代謝型グルタミン酸受容体サブタイプ5(mGlu5受容体)の選択的標識化のための病理組織学的な標識薬剤、造影剤および/またはバイオマーカー(下記“マーカー”と称する)として価値のある特性を示す。さらに特に本発明の薬剤はインビトロまたはインビボで中枢のおよび末梢のmGlu5受容体を標識化するためのマーカーとして有用である。特に、標識化された適当な同位体である本発明の化合物はPETマーカーとして有用である。このようなPETマーカーは11C、13N、15O、18Fからなる群から選択される1個またはそれ以上の原子で標識化される。
【0068】
したがって本発明の薬剤は、例えば、mGlu5受容体で作用する薬剤の受容体占有レベルを決定するため、またはmGlu5受容体のアンバランスまたは機能障害からもたらされる疾患の診断目的で、およびこのような疾患の薬物療法の有効性をモニタリングするために有用である。
【0069】
上記にしたがって、本発明は神経画像のためのマーカーとして使用するための本発明の薬剤を提供する。
【0070】
さらなる局面において、本発明は、本発明の薬剤を含むインビボおよびインビトロでmGlu5受容体が関与する脳および末梢神経系構造を標識化するための組成物を提供する。
【0071】
またさらなる局面において、本発明は、脳組織と本発明の薬剤を接触させることを含むインビトロまたはインビボでmGlu5受容体が関与する脳および末梢神経系構造を標識化するための方法を提供する。
【0072】
本発明の方法は本発明の薬剤が標的構造を標識化しているかどうかを測定することを目的とするさらなる段階を含み得る。さらに該段階はポジトロン放出断層撮影法(PET)もしくはシングルフォトン放出断層撮影法(SPECT)または放射能放射の検出が可能であるなんらかの装置を使用して標的構造を観察することにより実施し得る。
【0073】
下記の本発明を限定しない実施例は本発明を説明する。使用される略語の一覧は下記のとおりである。
BOC tert−ブトキシカルボニル
n−BuLi n−ブチルリチウム
DCM ジクロロメタン
DMF N,N'−ジメチルホルムアミド
EDC 1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミドヒドロクロライド
EtOAc 酢酸エチル
h 時間
HCl 塩酸
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
min 分
Mp 融点
MS 質量分析
MTBE メチル−tert.−ブチルエーテル
Rf 保持指数(薄相クロマトグラフィー)
Rt 保持時間(LC/MS)
rt 室温
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【実施例】
【0074】
実施例1:フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
(+)−(1R,3R)−3−アミノ−1−(3−クロロ−フェニルエチニル)−シクロヘキサノール(115mg、0.46mmol)をDMF(5ml)中に溶解させ、フラン−3−カルボン酸((63mg、0.55mmol)およびEDC(108mg、0.55mmol)で処理した。1.5時間室温で撹拌後、Et3N(0.55mmol)を加え、18時間撹拌し続けた。EDC(108mg、0.55mmol)の第2のバッチを加え、6時間撹拌し続けた。EtOAcを加え、混合物を重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。Na2SO4で有機相を乾燥させ、濾過し、そして蒸発させ、粗生成物を得(263mg)、それをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を白色固体(105mg、66%)として得た。MS(LC/MS):344.2[M+H];[α]=+95.6°(c=0.5、MeOH)。
【0075】
出発物質は下記のとおりに製造した:
i)(3−オキソ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
DCM(30ml)中の2−シクロヘキセン−1−オン(14ml、150mmol)およびt−ブチルカルバメート(17g、145.11mmol)の溶液を硝酸ビスマス五水和物(14g、28.8mmol)で処理し、室温で21時間撹拌した。さらにDCMで希釈し、ハイフロで濾過し、重炭酸ナトリウム溶液および塩水で濾液を洗浄し、Na2SO4で有機相を乾燥させ、溶媒を濾過し、そして蒸発させることにより、22.1gの粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/シクロヘキサノール3:7)、次いで同じ溶媒系から結晶化し、(3−オキソ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(14.43g、47%)を得た。
【0076】
ii)rac−[(トランス)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
1−クロロ−3−エチニル−ベンゼン(9.0ml、71mmol)をTHF(250ml)中に溶解させ、−20°に冷却した。ヘキサン(44ml、1.6M、70mmol)中のn−BuLi溶液を滴下し、混合物を−20°で2時間撹拌した。−60°に冷却後、THF(100ml)中の(3−オキソ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(15.15g、71mmol)の溶液をゆっくり加えた。混合物を室温まで放置し、次いで16時間撹拌した。EtOAcで混合物の希釈、重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄、Na2SO4で有機相を乾燥させ、溶媒を濾過し、そして蒸発させ、シスおよびトランス異性体の混合物として粗生成物を得た。EtOAc/シクロヘキサン4:6で注意深くシリカゲルクロマトグラフィーに付し、まず所望のrac−(トランス)異性体(−OHおよび−NHに対して‘トランス’、2.48g、10%)、次いでrac−(シス)異性体(−OHおよび−NHに対して‘シス’、8g)を得た。
【0077】
iii)(+)−[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
rac−[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.26g)を固定相としてChiralcelODおよび溶離剤としてヘキサン/EtOHを使用してHPLCを介してそのエナンチオマーに分離した。1.1gの各エナンチオマーを単離した。各々[α]=+98.5°(c=0.5、MeOH)および−94.3°(c=0.6、MeOH)。
【0078】
iv)(+)−(1R,3R)−3−アミノ−1−(3−クロロ−フェニルエチニル)−シクロヘキサノール
(+)−[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.03g、2.94mmol)をEtOAc(15ml)中に溶解し、0°に冷却した。ジオキサン中のHCl溶液(11ml、4M、44mmol)を滴下し、混合物を4.5時間0°で撹拌した。透明な溶液を重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、相を分離した。EtOAcを有する水性相を除去し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、そして蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を得た。740mg(100%)の光学的に純粋な一級アミン(+)−(1R,3R)−3−アミノ−1−(3−クロロ−フェニルエチニル)−シクロヘキサノールを得た。
【0079】
同じ方法にしたがって、下記の化合物を得ることができる:
実施例1.1:フラン−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−94.3°(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):344.2[M+H]
実施例1.2:フラン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+55.4°(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):344.4[M+H]
実施例1.3:フラン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−58.8°(c=0.45、MeOH)
MS(LC/MS):344.4[M+H]
実施例1.4:3H−イミダゾール−4−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+72.0°(c=0.25、MeOH)
MS(LC/MS):344.5[M+H]
実施例1.5:3H−イミダゾール−4−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−83.8°(c=0.27、MeOH)
MS(LC/MS):334.5[M+H]
【0080】
実施例1.6:4H−[1,2,4]トリアゾール−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+84.5°(c=0.25、MeOH)
MS(LC/MS):345.4[M+H]
実施例1.7:4H−[1,2,4]トリアゾール−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−92.3°(c=0.25、MeOH)
MS(LC/MS):345.4[M+H]
実施例1.8:2−メチル−フラン−3−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):358.4[M+H]
TLCRf:0.55(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.9:N−[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−3,4−ジフルオロ−ベンズアミド
MS(LC/MS):390.4[M+H]
TLCRf:0.45(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.10:ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):398.4[M+H]
TLCRf:0.34(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
【0081】
実施例1.11:5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):370.6[M+H]
TLCRf:0.18(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.12:キノキサリン−2−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):406.4[M+H]
TLCRf:0.22(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.13:ベンゾフラン−2−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):394.0[M+H]
TLCRf:0.37(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.14:ベンゾオキサゾール−2−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):395.3[M+H]
TLCRf:0.32(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.15:2,5−ジメチル−フラン−3−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):372.5[M+H]
TLCRf:0.58(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
【0082】
実施例1.16:(R,S)−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):348.3[M+H]
TLCRf:0.24(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.17:フラン−3−カルボン酸((1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
[α]=+99.9°(c=1、MeOH)
MS(LC/MS):324.2[M+H]
実施例1.18:フラン−3−カルボン酸((1S,3S)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
[α]=−101.5°(c=1、MeOH)
MS(LC/MS):324.2[M+H]
実施例1.19:フラン−3−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
Mp:135−138°C
MS(LC/MS):324.3[M+H]
実施例1.20:フラン−2−カルボン酸((1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
[α]=+66.2°(c=1、MeOH)
Mp:139−142°C
MS(LC/MS):324.3[M+H]
【0083】
実施例1.21:フラン−2−カルボン酸((1S,3S)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
[α]=−61.9°(c=1、MeOH)
Mp:139−140°C
MS(LC/MS):324.3[M+H]
実施例1.22:フラン−2−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):324.3[M+H]
TLCRf:0.58(EtOAc/MeOH9:1)
実施例1.23:イソキサゾール−5−カルボン酸((1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
[α]=+61.2°(c=1、MeOH)
TLCRf:0.42(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.24:イソキサゾール−5−カルボン酸((1S,3S)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
[α]=−64.4°(c=1、MeOH)
TLCRf:0.42(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
実施例1.25:イソキサゾール−5−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):325.2[M+H]
TLCRf:0.42(EtOAc/シクロヘキサン1:1)
【0084】
実施例1.26:5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):350.2[M+H]
TLCRf:0.54(EtOAc/MeOH9:1)
実施例1.27:4H−[1,2,4]トリアゾール−3−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):325.2[M+H]
TLCRf:0.42(EtOAc)
実施例1.28:3H−イミダゾール−4−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):324.2[M+H]
TLCRf:0.12(EtOAc)
実施例1.29:テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):342.2[M+H]
TLCRf:0.48(EtOAc)
実施例1.30:1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):338.4[M+H]
TLCRf:0.20(EtOAc)
【0085】
実施例1.31:(R,S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):328.4[M+H]
TLCRf:0.54(EtOAc)
実施例1.32:(R,S)−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸((±)−(1R,3R)−3−ヒドロキシ−3−m−トリルエチニル−シクロヘキシル)−アミド
MS(LC/MS):328.4[M+H]
TLCRf:0.55(EtOAc)
実施例1.33:フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−フルオロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+96.1°(c=0.3、MeOH)
MS(LC/MS):328.1[M+H]
実施例1.34:フラン−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−フルオロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−89.9(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):328.2[M+H]
実施例1.35:フラン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−フルオロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+65.5(c=0.25、MeOH)
MS(LC/MS):328.2[M+H]
【0086】
実施例1.36:フラン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−フルオロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−61.5(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):328.2[M+H]
実施例1.37:3H−イミダゾール−4−カルボン酸[(±)−(1R,3R)−3−(3−フルオロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
Mp:190−191°C
MS(LC/MS):328.2[M+H]
実施例1.38:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−3,4−ジフルオロ−ベンズアミド
[α]=−68.7(c=2.5、MeOH)
MS(LC/MS):392.1[M+H]
実施例1.39:N−[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−3,4−ジフルオロ−ベンズアミド
[α]=+68.9(c=1.5、MeOH)
MS(LC/MS):392.1[M+H]
実施例1.40:ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
α]=−62.6(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):355.1[M+H]
【0087】
実施例1.41:ピリジン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+53.1(c=1.7、MeOH)
MS(LC/MS):355.1[M+H]
実施例1.42:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
[α]=−69.4(c=0.7、MeOH)
MS(LC/MS):355.1[M+H]
実施例1.43:N−[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
[α]=+70.2(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):355.1[M+H]
実施例1.44:ベンゾ[1,3]ジオキソール−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−83.8°(1%EtOH)
MS(LC/MS):420[M+Na]
実施例1.45:5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−34.5°(1%EtOH)
MS(LC/MS):370[M+H]
【0088】
実施例1.46:2−メチル−フラン−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−78.3°(1%EtOH)
MS(LC/MS):380[M+Na]
実施例1.47:(R)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+56.4(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):348[M+H]
実施例1.48:(S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+66.8(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):348[M+H]
実施例1.49:イソキサゾール−5−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−76.9°(1%EtOH)
MS(LC/MS):367[M+Na]
実施例1.50:5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+7.3°(1%EtOH)
MS(LC/MS):392[M+Na]
【0089】
実施例1.51:2−メチル−フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+119.6°(1%EtOH)
MS(LC/MS):380[M+Na]
実施例1.52:イソキサゾール−5−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+95.7°(1%EtOH)
MS(LC/MS):367[M+Na]
実施例1.53:5−クロロ−フラン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=+18.54(c=0.6、MeOH)
MS(LC/MS):379.1[M+H]
実施例1.54:5−クロロ−フラン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−18.9(c=0.7、MeOH)
MS(LC/MS):379.1[M+H]
実施例1.55:(S)−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):348[M+H]
TLCRf:0.10(EtOAc/シクロヘキサン2:1)
【0090】
実施例1.56:(R)−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):348[M+H]
TLCRf:0.10(EtOAc/シクロヘキサン2:1)
実施例1.57:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−イソニコチンアミド
[α]=−83.11°(c=0.8、MeOH)
MS(LC/MS):355.1[M+H]
実施例1.58:N−[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−イソニコチンアミド
[α]=39.14°(c=0.7、MeOH)
MS(LC/MS):355.1[M+H]
実施例1.59:3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=60.2°(c=0.85、MeOH)
MS(LC/MS):391.3[M+H]
実施例1.60:3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−59.25°(c=0.94、MeOH)
MS(LC/MS):391.3[M+H]
【0091】
実施例1.61:6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−25.67°(c=0.63、MeOH)
MS(LC/MS):369.1[M+H]
実施例1.62:6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=30.2°(c=1、MeOH)
MS(LC/MS):369.1[M+H]
実施例1.63:5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=32.26°(c=0.68、MeOH)
MS(LC/MS):390.3[M+H]
実施例1.64:5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−30.27°(c=0.74、MeOH)
MS(LC/MS):390.3[M+H]
実施例1.65:6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=12.6°(c=0.5、MeOH)
MS(LC/MS):390.3[M+H]
【0092】
実施例1.66:6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−9.33°(c=0.45、MeOH)
MS(LC/MS):390.3[M+H]
実施例1.67:5−クロロ−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=87.2°(c=0.66、MeOH)
MS(LC/MS):392.3[M+H]
実施例1.68:5−クロロ−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−97°(c=0.65、MeOH)
MS(LC/MS):392.3[M+H]
実施例1.69:5−クロロ−1H−ピロール−2−カルボン酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=83.1°(c=0.58、MeOH)
MS(LC/MS):378.3[M+H]
実施例1.70:5−クロロ−1H−ピロール−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
[α]=−79.32°(c=0.58、MeOH)
MS(LC/MS):378.3[M+H]
【0093】
実施例1.71:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−ジメチル
アミノ−ベンズアミド
MS(LC/MS):397[M+H]
TLCRf:0.33(EtOAc/ヘキサン1:1)
実施例1.72:1H−ピロール−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−hyd
rオキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):365[M+Na]
TLCRf:0.10(EtOAc/ヘキサン1:1)
【0094】
実施例1.73:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−メチル−ベンズアミド
DMA(0.23ml)およびDIPEA(36μl、0.213mmol)中のTBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート)(29.9mg、0.093mmol)の溶液を室温でアルゴン雰囲気下で固体4−メチル安息香酸(11.6mg、0.085mmol)に加えた。撹拌20分後、DMA(0.43ml)中の(1S,3S)−3−アミノ−1−(3−クロロ−フェニルエチニル)−シクロヘキサノール(21.2mg、0.085mmol)溶液を加え、粗反応混合物をさらなる処理なしに24時間撹拌後に分取LC/MS系で精製し、表題化合物(25.1mg、0.068mmol)を得た。
MS(LC/MS):368[M+H]
HPLCRt:7.01分(勾配溶出)
【0095】
一般的なLC/MS精製条件:粗反応混合物をWaters Atlantis C−18カラム(寸法:19×100mm、粒子サイズ:5μm、孔のサイズ:100A)に注入し、15ml/分勾配流速を使用して溶出した。使用される勾配は下記のとおりである:
0分:0.1%のTFA(95%)、アセトニトリル(5%)を含む水
1分:0.1%のTFA(95%)、アセトニトリル(5%)を含む水
7分:0.1%のTFA(5%)、アセトニトリル(95%)を含む水
9分:0.1%のTFA(5%)、アセトニトリル(95%)を含む水
画分は予想される分子イオンピークのMS検出(ES+モード)により始動し、UV吸収を254nmで測定した。記録されたデータをWatersのMassLynx 4.0プログラムを使用して処理した。
【0096】
同じ方法にしたがって、下記の化合物を得ることができる:
実施例1.74:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−メチル−ベンズアミド
MS(LC/MS):368[M+H]
HPLCRt:7.01分(勾配溶出)
実施例1.75:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−3−フルオロ−ベンズアミド
MS(LC/MS):372[M+H]
HPLCRt:6.68分(勾配溶出)
実施例1.76:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−エチル−ブチルアミド
MS(LC/MS):348[M+H]
HPLCRt:6.82分(勾配溶出)
実施例1.77:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−4−オキソ−ブチルアミド
MS(LC/MS):470[M+H]
HPLCRt:6.68分(勾配溶出)
実施例1.78:2−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アセトアミド
MS(LC/MS):442[M+H]
HPLCRt:6.97分(勾配溶出)
【0097】
実施例1.79:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−フェニル−アセトアミド
MS(LC/MS):368[M+H]
HPLCRt:6.64分(勾配溶出)
実施例1.80:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−3−(1H−インドル−4−イル)−プロピオンアミド
MS(LC/MS):421[M+H]
HPLCRt:6.46分(勾配溶出)
実施例1.81:2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アセトアミド
MS(LC/MS):412[M+H]
HPLCRt:6.56分(勾配溶出)
実施例1.82:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−フェノキシ−プロピオンアミド
MS(LC/MS):398[M+H]
HPLCRt:6.97分(勾配溶出)
実施例1.83:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−(2−フルオロ−フェニル)−アセトアミド
MS(LC/MS):386[M+H]
HPLCRt:6.69分(勾配溶出)
【0098】
実施例1.84:5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):409[M+H]
HPLCRt:6.06分(勾配溶出)
実施例1.85:1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):357[M+H]
HPLCRt:6.62分(勾配溶出)
実施例1.86:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−テレフタルアミド酸メチルエステル
MS(LC/MS):412[M+H]
HPLCRt:6.62分(勾配溶出)
実施例1.87:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アセトアミド
MS(LC/MS):452[M+H]
HPLCRt:7.04分(勾配溶出)
実施例1.88:5−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−ヒドロキシ−ベンズアミド
MS(LC/MS):404[M+H]
HPLCRt:7.34分(勾配溶出)
【0099】
実施例1.89:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−ヒドロキシ−ベンズアミド
MS(LC/MS):370[M+H]
HPLCRt:5.95分(勾配溶出)
実施例1.90:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−ヒドロキシ−ベンズアミド
MS(LC/MS):370[M+H]
HPLCRt:6.97分(勾配溶出)
実施例1.91:4−アミノ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ベンズアミド
MS(LC/MS):369[M+H]
HPLCRt:5.36分(勾配溶出)
実施例1.92:4−アミノ−5−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−メトキシ−ベンズアミド
MS(LC/MS):433[M+H]
HPLCRt:6.60分(勾配溶出)
実施例1.93:3−アミノ−4−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ベンズアミド
MS(LC/MS):403[M+H]
HPLCRt:6.51分(勾配溶出)
【0100】
実施例1.94:3−アミノ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−メチル−ベンズアミド
MS(LC/MS):383[M+H]
HPLCRt:5.16分(勾配溶出)
実施例1.95:2−アミノ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
MS(LC/MS):370[M+H]
HPLCRt:4.84分(勾配溶出)
実施例1.96:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアミド
MS(LC/MS):400[M+H]
HPLCRt:5.95分(勾配溶出)
実施例1.97:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−フルオロ−ベンズアミド
MS(LC/MS):372[M+H]
HPLCRt:6.75分(勾配溶出)
実施例1.98:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−メタンスルホニル−ベンズアミド
MS(LC/MS):432[M+H]
HPLCRt:6.05分(勾配溶出)
【0101】
実施例1.99:ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):355[M+H]
HPLCRt:6.52分(勾配溶出)
実施例1.100:3−アミノ−ピラジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):371[M+H]
HPLCRt:6.45分(勾配溶出)
実施例1.101:6−アミノ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
MS(LC/MS):370[M+H]
HPLCRt:4.77分(勾配溶出)
実施例1.102:4−(4−アミノ−ベンゾイルアミノ)−安息香酸[(1R,3R)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):488[M+H]
HPLCRt:5.67分(勾配溶出)
実施例1.103:2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリミジン−4−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):388[M+H]
HPLCRt:5.34分(勾配溶出)
【0102】
実施例1.104:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−イソニコチンアミド
MS(LC/MS):355[M+H]
HPLCRt:4.79分(勾配溶出)
実施例1.105:3−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ベンズアミド
MS(LC/MS):388[M+H]
HPLCRt:7.08分(勾配溶出)
実施例1.106:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2,3−ジメトキシ−ベンズアミド
MS(LC/MS):414[M+H]
HPLCRt:6.97分(勾配溶出)
実施例1.107:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−オキソ−4−フェニル−ブチルアミド
MS(LC/MS):410[M+H]
HPLCRt:6.65分(勾配溶出)
実施例1.108:2−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
MS(LC/MS):389[M+H]
HPLCRt:6.21分(勾配溶出)
【0103】
実施例1.109:5−ブロモ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
MS(LC/MS):433[M+H]
HPLCRt:6.58分(勾配溶出)
実施例1.110:イソキノリン−1−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):405[M+H]
HPLCRt:6.97分(勾配溶出)
実施例1.111:ピラジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):356[M+H]
HPLCRt:6.17分(勾配溶出)
実施例1.112:3−ベンゾイル−ピリジン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):459[M+H]
HPLCRt:6.54分および7.10分(勾配溶出)
実施例1.113:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−メチル−ニコチンアミド
MS(LC/MS):369[M+H]
HPLCRt:4.73分(勾配溶出)
【0104】
実施例1.114:キノキサリン−2−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):406[M+H]
HPLCRt:6.95分(勾配溶出)
実施例1.115:ピリダジン−4−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):356[M+H]
HPLCRt:5.60分(勾配溶出)
実施例1.116:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−メチルスルファニル−ニコチンアミド
MS(LC/MS):401[M+H]
HPLCRt:6.47分(勾配溶出)
実施例1.117:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−4−トリフルオロメチル−ニコチンアミド
MS(LC/MS):423[M+H]
HPLCRt:6.28分(勾配溶出)
実施例1.118:2−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−イソニコチンアミド
MS(LC/MS):389[M+H]
HPLCRt:6.49分(勾配溶出)
【0105】
実施例1.119:2−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−6−メチル−ニコチンアミド
MS(LC/MS):403[M+H]
HPLCRt:6.34分(勾配溶出)
実施例1.120:6−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−ニコチンアミド
MS(LC/MS):389[M+H]
HPLCRt:6.45分(勾配溶出)
実施例1.121:2−クロロ−N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−6−メチル−イソニコチンアミド
MS(LC/MS):403[M+H]
HPLCRt:6.69分(勾配溶出)
実施例1.122:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−(4,5−ジメトキシ−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−1−イル)−アセトアミド
MS(LC/MS):484[M+H]
HPLCRt:6.17分(勾配溶出)
実施例1.123:1,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):384[M+H]
HPLCRt:6.10分(勾配溶出)
【0106】
実施例1.124:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−3−(1H−インドル−2−イル)−プロピオンアミド
MS(LC/MS):421[M+H]
HPLCRt:6.59分(勾配溶出)
実施例1.125:6−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルエステル
MS(LC/MS):441[M+H]
HPLCRt:6.97分(勾配溶出)
実施例1.126:キノリン−6−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):405[M+H]
HPLCRt:4.95分(勾配溶出)
実施例1.127:5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):359[M+H]
HPLCRt:6.23分(勾配溶出)
実施例1.128:ベンゾフラン−3−カルボン酸[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−アミド
MS(LC/MS):394[M+H]
HPLCRt:7.01分(勾配溶出)
実施例1.129:N−[(1S,3S)−3−(3−クロロ−フェニルエチニル)−3−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−2−(2−メトキシ−フェノキシ)−アセトアミド
MS(LC/MS):414[M+H]
HPLCRt:6.76分(勾配溶出)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊離塩基または酸付加塩形の式(I)
【化1】

〔式中、
は水素またはアルキルを示し;
は非置換であるかまたは置換されているヘテロ環を示すか、または
は非置換であるかまたは置換されているアリールを示し;
はアルキルまたはハロゲンを示し;
Xは単結合または所望により1個またはそれ以上の酸素原子またはカルボニル基もしくはカルボニルオキシ基により遮られていてもよいアルカンジイル基を示す。〕
の化合物。
【請求項2】
Xが単結合を示す請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
がクロロである請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
トランス異性体である請求項1から3のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
式(II)
【化2】

〔式中、RおよびRは請求項1に定義のとおりである〕の化合物と式(III)
【化3】

〔式中、XおよびRは請求項1に定義のとおりである〕の化合物を反応させ、遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収する段階を含む、請求項1に記載の式(I)の化合物またはそれらの塩の製造法。
【請求項6】
医薬として使用するための遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
グルタミン酸シグナル伝達の異常と関連する疾患、胃腸管および尿路の疾患、およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延において使用するための遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1記載の化合物。
【請求項8】
遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1記載の化合物と医薬担体または希釈剤を一緒に含む医薬組成物。
【請求項9】
グルタミン酸シグナル伝達の異常と関連する疾患、胃腸管および尿路の疾患、およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延における遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1の化合物の使用。
【請求項10】
グルタミン酸シグナル伝達の異常と関連する疾患、胃腸管および尿路の疾患、およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の予防、処置または進行の遅延のための医薬組成物の製造のための遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1の化合物の使用。
【請求項11】
グルタミン酸シグナル伝達の異常と関連する疾患およびmGluR5により完全にまたはある程度介在される神経系疾患の処置法であって、処置を必要とする対象へ治療有効量の遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1の化合物を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2008−538777(P2008−538777A)
【公表日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−508133(P2008−508133)
【出願日】平成18年4月24日(2006.4.24)
【国際出願番号】PCT/EP2006/003766
【国際公開番号】WO2006/114262
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】