説明

カーナビゲーション装置

【課題】 地図データベースに格納された情報を基にカーナビゲーション装置が単独で経路に応じた保険料金を算出し、この算出した保険料金に関する情報をユーザに提供すること。
【解決手段】 実際に経路を走行する前に、目的地へ向かう経路を計算するとともに、既存の地図データベースに格納された道路情報に含まれる道路属性情報に対応付けられた保険料金情報を用いて、計算した経路を構成する道路の道路属性に対応付けられ単位距離あたりの保険料金から、経路(及び、その経路の長さ/目的地までの距離)に応じた保険料金を計算し、その計算した保険料金に関する情報を音声出力や画面表示等によって報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
損害保険料率の自由化等の保険関連規制の緩和に伴い、自動車事故による損害に備える損害保険(自動車保険)の保険料の低価格化が進んでいる。そして、今後は、実際に走行した距離や経路によって保険料金を設定・課金されることが考えられ、そのための様々な提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の技術では、車両運転時における運転実績を表す情報を反映した損害保険料及び賠償/補償情報を含む損害保険に関するデータを損害保険事業者のコンピュータから取得するため、車両の運転実績情報を含む損害保険に関するデータの提供要求を損害保険事業者のコンピュータに対して送信し、この運転実績情報を受信した損害保険事業者のコンピュータは、運転実績情報に基づいて車両の運転者に対する損害保険料及び賠償/補償情報を含む損害保険に関するデータを算定し、この算定してデータを車両に送信する。
【0004】
また、特許文献2に記載の技術によれば、リスクサーバとネットワークを介して接続される車載装置は、ドライブ開始前に地図データを参照して、所要時間優先、道程距離優先、リスクの低さ優先、高速道路優先、及び交差点数の少なさ優先等、複数の異なる判断基準に基づいて複数のルートを選択し、この選択した複数のルートをリスクサーバへ送信する。
【0005】
一方、リスクサーバは、ネットワークを介して車載装置から複数のルートを受信し、この受信した各ルートに含まれる位置に対応付けられた位置毎の事故の発生率である位置リスクや、ドライブモード(オート/マニュアル)、自動車の安全性能、オートドライブの事故回避性能、運転者の運転適性、ルート上の気象情報、ルート上の交通情報、ルートに含まれる右左折回数等に基づいて、各ルートをドライブした場合の事故の発生率であるルートリスクを算出する。リスクサーバは、このルートリスクに基づいてドライブに対する自動車保険の保険料を算出し、車載装置に送信する。そして、車載装置は、選択した各ルート毎の保険料金をリスクサーバから受信し、表示部のモニタに表示する。これにより、運転者は、モニタに表示された保険料に基づいてドライブの計画を見直す。
【特許文献1】特開2003−6439号公報
【特許文献2】特開2004−171482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の技術や特許文献2の技術により、経路に応じた保険料金に関する情報をユーザに提供することができる。しかしながら、何れの技術も、車両の外部のサーバにおいて保険料金を算出するため、カーナビゲーション装置等の車載装置が単独で保険料金を算出することができない。さらに、何れの技術もネットワークを介して外部のサーバと接続されるため、ネットワークに接続できない環境においては、保険料金に関する情報をユーザに提供することができない。
【0007】
また、特許文献1の技術は、運転実績から保険料金を算定するため、実際に経路を走行しない限り、その経路における保険料金をユーザに提供することができないが、特許文献2の技術は、ドライブ開始前に選択したルートにおける保険料を算出し、ユーザに提供するため、ドライブ計画の見直しが図れる。しかしながら、特許文献2の技術は、ルートに含まれる位置に対応付けられた位置毎の事故の発生率である位置リスクに基づいて保険料金を算出するものであるため、経路の長さ(距離)に基づいて保険料金を算出することができない。
【0008】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、実際に経路を走行する前に、既存の地図データベースに格納された情報を基にカーナビゲーション装置が単独で経路に応じた保険料金を算出し、この算出した保険料金に関する情報をユーザに提供することができるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1のカーナビゲーション装置は、
地図データベースの記憶する地図上の道路に関する道路情報を用いて、目的地へ向かう経路を計算する経路計算手段を備えるものであって、
道路情報に含まれる道路属性情報に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を示す保険料金情報を記憶する保険料金情報記憶手段と、
保険料金情報記憶手段の記憶する保険料金情報を用いて、経路計算手段の計算した経路を構成する道路の道路属性に対応付けられた単位距離あたりの保険料金から、経路における自動車保険の保険料金を算出する保険料金算出手段と、
保険料金算出手段の算出した経路における保険料金を報知する保険料金報知手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
このように、本発明のカーナビゲーション装置は、実際に経路を走行する前に、目的地へ向かう経路を計算するとともに、既存の地図データベースに格納された道路情報に含まれる道路属性情報に対応付けられた保険料金情報を用いて、計算した経路を構成する道路の道路属性に対応付けられ単位距離あたりの保険料金から、経路(及び、その経路の長さ/目的地までの距離)に応じた保険料金を計算し、その計算した保険料金に関する情報を音声出力や画面表示等によって報知する。
【0011】
これにより、実際に経路を走行する前に、既存の地図データベースに格納された情報を基にカーナビゲーション装置が単独で経路に応じた保険料金を算出し、この算出した保険料金に関する情報をユーザに提供することができる。
【0012】
請求項2に記載のカーナビゲーション装置によれば、地図データベースは、道路属性情報として、道路種別、及び車線数の少なくとも1つを記憶することを特徴とする。これにより、例えば、住宅道路、都道府県道、国道、自動車専用道等の道路種別や、車線数等の道路属性に対応付けられた保険料金情報を保険料金情報記憶手段に記憶させておくことで、保険料金算出手段は、経路を構成する道路の道路種別や車線数等に応じた保険料金を算出することが可能となる。
【0013】
請求項3に記載のカーナビゲーション装置によれば、
経路計算手段は、目的地へ向かう複数の経路を計算するものであって、
保険料金報知手段は、経路計算手段の計算した各経路毎の保険料金を表示画面に表示する表示制御手段を備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、例えば、ユーザに対して複数の経路から案内すべき経路を選択させる際に経路毎の保険料金を表示することで、保険料金の金額を経路選択における選択肢の一つとすることができる。
【0015】
請求項4に記載のカーナビゲーション装置によれば、経路計算手段は、複数の異なる探索条件に基づいて、目的地へ向かう複数の経路を計算するものであって、探索条件として、自動車保険の保険料金の低さを優先する探索条件を含むことを特徴とする。これにより、例えば、最も保険料金の低い経路を計算することができる。
【0016】
請求項5に記載のカーナビゲーション装置は、表示制御手段の表示した複数の経路から案内すべき経路を選択する経路選択手段と、経路選択手段の選択した経路を案内する経路案内手段と、を備えることを特徴とする。これにより、ユーザは、例えば、保険料金が最も低い経路を選択して、その経路をカーナビゲーション装置に案内させることが可能となる。
【0017】
請求項6に記載のカーナビゲーション装置によれば、保険料金情報記憶手段は、保険料金情報として、時間帯に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を含んで記憶することを特徴とする。
【0018】
すなわち、同じ道路であっても、時間帯が異なれば、走行する際のリスクも異なると考えられる。従って、時間帯に対応付けられた保険料金情報を含んで記憶させておくことで、道路属性とともに時間帯に対応付けられた保険料金情報を用いて、経路における保険料金を算出することができる。
【0019】
請求項7に記載のカーナビゲーション装置は、
道路属性に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を入力する入力手段を備え、
保険料金データ記憶手段は、入力手段の入力した道路属性に対応付けられた単位保険料金を記憶することを特徴とする。これにより、保険料金情報記憶手段に記憶すべき保険料金情報を入力手段から入力することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係わるカーナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態のカーナビゲーション装置100は、何れも周知の地磁気センサ1、ジャイロスコープ2、距離センサ3、GPS衛星からの電波に基づいて自車両の現在地を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機4、地図データベースを格納するための地図データ入力器5、操作スイッチ群6、外部センサ7、集積回路8、表示装置9、及び外部情報入出力装置10によって構成される。
【0021】
集積回路8は、マイクロコンピュータとして構成されるもので、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O、内部メモリ、及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、カーナビゲーション装置100が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0022】
地磁気センサ1、ジャイロスコープ2、距離センサ3、及びGPS受信機4は、何れも車両の位置を検出するための位置検出器を構成するものである。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては、位置検出器を上述した内の一部で構成してもよく、更に、外部センサ7としてのステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0023】
地図データ入力器5は、道路ネットワークデータ、索引データ、描画データ等によって構成される地図データベースを入力するための装置であり、集積回路8からの要請により各種データを送信する。これら各種データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMまたはDVD−ROMが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体を採用してもよい。ここで、道路ネットワークデータを構成するリンクデータとノードデータ、及び描画データについて説明する。
【0024】
先ず、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割し、それぞれのノード間をリンクとして規定されるものであり、リンクを接続することにより道路を構成する。リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路種別(住宅道路(細街路)、都道府県道、国道、高速道路等を含む自動車専用道等)、道路幅員、車線数等の各データから構成される。
【0025】
このように、リンクデータには、道路種別や車線数等の道路属性の情報が含まれている。これにより、道路種別や車線数等の道路属性に対応付けられた保険料金情報を保険料金情報記憶手段としての集積回路8の内部メモリに記憶させておくことで、保険料金計算処理において、経路を構成する道路の道路種別や車線数等に応じた保険料金を算出することが可能となる。この保険料金情報、及び保険料金算出処理については、後に説明する。
【0026】
一方、ノードデータは、地図上の各道路が交差・分岐・合流するノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標(緯度・経度)、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、分岐地点、合流地点、及び交差点の何れの地点に該当するかを示す地点属性等の各データから構成される。
【0027】
描画データは、図3に示すような地図の表示に用いられるデータであり、海(湖、池等も含む)や山等の地形、施設、道路、道路の分岐地点、道路の合流地点、道路の交差点等の表示文字、表示位置(緯度・経度)、ポリゴン、目印(ランドマーク等)の情報で構成されている。
【0028】
操作スイッチ群6は、例えば、表示装置9と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、表示装置9の画面に表示される地図のスクロール操作や文字入力等の各種入力に使用される。
【0029】
表示装置9は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置9の画面には位置検出器から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器5より入力された地図データベースによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。
【0030】
外部情報入出力装置10は、例えば、携帯電話等の移動通信を可能とする通信装置であり、外部の情報ネットワークを介してインターネットに接続したり、道路交通情報を提供するVICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)センタ等の専用の情報センタに接続したりすることができる。
【0031】
カーナビゲーション装置100は、操作スイッチ群6や図示しないリモートコントローラ等から目的地を設定すると、現在地(又は、指定した任意の地点)を出発地とする目的地までの複数の経路を自動的に計算して案内経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能を備えている。
【0032】
この経路案内機能は、複数の異なる探索条件(例えば、有料道路優先、一般道路優先、距離の短さ優先、保険料金の低さ優先等)に基づいて複数の経路を計算し、この計算した複数の経路から経路案内すべき経路を選択させる経路選択画面(図3、図4)を表示装置9に表示して、ユーザが所望する経路を選択させる。そして、ユーザによって選択された経路を案内する。
【0033】
これにより、経路案内機能において、最も保険料金の低い経路を計算することができる。また、ユーザは、保険料金が最も低い経路を選択して、その経路をカーナビゲーション装置100に案内させることが可能となる。
【0034】
経路案内機能では、複数の経路を検索すると、図5に示す保険料金情報を用いて、図2の保険料金計算処理を実行して、各経路(及び、その経路の長さ/目的地までの距離)に応じた保険料金を計算する。そして、その計算した保険料金の情報を図3、及び図4に示した経路選択画面に表示したり、音声出力等したりしてユーザに報知する。
【0035】
このように、ユーザに対して複数の経路から案内すべき経路を選択させる際に経路毎の保険料金を表示することで、保険料金の金額を経路選択における選択肢の一つとすることができる。図5は、道路種別(住宅道路、都道府県道、国道、自動車専用道等)毎の単位距離あたりの保険料金を示す保険料金情報を示している。
【0036】
この保険料金計算処理では、図5に示す道路種別毎に対応付けられた単位保険料金を用いて、計算した複数の経路を構成する道路の道路属性に対応付けられ単位距離あたりの保険料金から、経路(及び、その経路の長さ/目的地までの距離)に応じた保険料金を計算し、その計算した保険料金に関する情報を報知する。
【0037】
次に、保険料金計算処理の流れについて、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この保険料金計算処理は、図2に示す処理を経路毎に実行するものである。図2に示すステップ(以下、Sと記す)10では、保険料金の各変数(X,Xa,Xb,Xc,Xd)を初期化する。
【0038】
S20では、経路を構成する道路に住宅道路が含まれているか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS30へ処理を進め、否定判定される場合にはS40へ処理を移行する。S30では、図5に示す住宅道路に対応付けられた単位保険料金aを参照し、この単位保険料金aと、経路に含まれる全ての住宅道路の距離とを乗じて、保険料金変数(Xa)を算出する。
【0039】
S40では、経路を構成する道路に都道府県道が含まれているか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS50へ処理を進め、否定判定される場合にはS60へ処理を移行する。S50では、図5に示す都道府県道に対応付けられた単位保険料金bを参照し、この単位保険料金bと、経路に含まれる全ての都道府県道の距離とを乗じて、保険料金変数(Xb)を算出する。
【0040】
S60では、経路を構成する道路に国道が含まれているか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS70へ処理を進め、否定判定される場合にはS80へ処理を移行する。S70では、図5に示す国道に対応付けられた単位保険料金cを参照し、この単位保険料金cと、経路に含まれる全ての国道の距離とを乗じて、保険料金変数(Xc)を算出する。
【0041】
S80では、経路を構成する道路に自動車専用道が含まれているか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS90へ処理を進め、否定判定される場合にはS100へ処理を移行する。S90では、図5に示す自動車専用道に対応付けられた単位保険料金dを参照し、この単位保険料金dと、経路に含まれる全ての自動車専用道の距離とを乗じて、保険料金変数(Xd)を算出する。S100では、各保険料金変数(Xa,Xb,Xc,Xd)を合計して、経路における保険料金(X)を求め、S110にて、経路における保険料金(X)を表示装置9に表示する。
【0042】
これにより、実際に経路を走行する前に、既存の地図データベースに格納された道路属性の情報を基にカーナビゲーション装置100が単独で経路に応じた保険料金を算出し、この算出した保険料金に関する情報をユーザに提供することができる。
【0043】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することができる。
【0044】
例えば、同じ道路であっても、時間帯が異なれば、走行する際のリスクも異なると考えられる。従って、図8に示すように、時間帯に対応付けられた保険料金情報を集積回路8の内部メモリに含んでに記憶させておくことで、道路属性とともに時間帯に対応付けられた保険料金情報を用いて、経路における保険料金を算出するようにしてもよい。さらに、時間帯だけでなく、季節や曜日(例えば、平日、祝日、休日等)を保険料金情報として対応付けておくようにしてもよい。
【0045】
また、図5に示した道路種別毎の保険料金情報は、保険会社等からその情報が開示される場合に集積回路8の内部メモリへ予め記憶させておくことができるが、その情報が開示されていない場合には、内部メモリに保持しておくことができない。この場合には、図5に示した道路種別毎の保険料金情報や図7に示す車線数毎の保険料金情報をデフォルト情報として保有し、これを用いて保険料金を概算し、この概算した保険料金の金額に応じて、図8に示すように、予想される保険料金のランクをユーザに提供するようにしてもよい。
【0046】
さらに、保険会社等から開示される道路属性毎の保険料金情報が更新された場合には、操作スイッチ群6を操作して、その更新された保険料金情報を入力し、集積回路8の内部メモリに記憶された保険料金情報を書き換えるようにしてもよい。これにより、集積回路8の内部メモリに記憶すべき保険料金情報を操作スイッチ群6を操作して入力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】カーナビゲーション装置100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】カーナビゲーション装置100による保険料金計算処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】探索条件毎の経路計算結果の経路選択画面である。
【図4】探索条件毎の経路計算結果の詳細を示す経路選択画面である。
【図5】道路種別毎の保険料金情報を示す図である。
【図6】時間帯毎の保険料金情報を示す図である。
【図7】車線数毎の保険料金情報を示す図である。
【図8】合計保険料金のランクを示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 地磁気センサ
2 ジャイロスコープ
3 距離センサ
4 GPS受信機
5 地図データ入力器
6 操作スイッチ群
7 外部センサ
8 集積回路
9 表示装置
10 外部情報入出力装置
100 カーナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データベースの記憶する地図上の道路に関する道路情報を用いて、目的地へ向かう経路を計算する経路計算手段を備えるカーナビゲーション装置であって、
前記道路情報に含まれる道路属性情報に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を示す保険料金情報を記憶する保険料金情報記憶手段と、
前記保険料金情報記憶手段の記憶する保険料金情報を用いて、前記経路計算手段の計算した経路を構成する道路の道路属性に対応付けられた単位距離あたりの保険料金から、前記経路における自動車保険の保険料金を算出する保険料金算出手段と、
前記保険料金算出手段の算出した前記経路における保険料金を報知する保険料金報知手段と、を備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。
【請求項2】
前記地図データベースは、前記道路属性情報として、道路種別、及び車線数の少なくとも1つを記憶することを特徴とする請求項1記載のカーナビゲーション装置。
【請求項3】
前記経路計算手段は、前記目的地へ向かう複数の経路を計算するものであって、
前記保険料金報知手段は、前記経路計算手段の計算した各経路毎の保険料金を表示画面に表示する表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のカーナビゲーション装置。
【請求項4】
前記経路計算手段は、
複数の異なる探索条件に基づいて、前記目的地へ向かう複数の経路を計算するものであって、
前記探索条件として、自動車保険の保険料金の低さを優先する探索条件を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項5】
前記表示制御手段の表示した複数の経路から案内すべき経路を選択する経路選択手段と、
前記経路選択手段の選択した経路を案内する経路案内手段と、を備えることを特徴とする請求項3又は4記載のカーナビゲーション装置。
【請求項6】
前記保険料金情報記憶手段は、前記保険料金情報として、時間帯に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を含んで記憶することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のカーナビゲーション装置。
【請求項7】
前記道路属性情報に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を入力する入力手段を備え、
前記保険料金情報記憶手段は、前記入力手段の入力した道路属性情報に対応付けられた単位距離あたりの保険料金を記憶することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のカーナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−350953(P2006−350953A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179726(P2005−179726)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】