ヒストンデアセチラーゼの阻害薬及びそのプロドラッグ
本発明は、ヒストンデアセチラーゼの阻害に関する。本発明は、ヒストンデアセチラーゼ酵素活性を阻害する化合物、そのプロドラッグ及び方法を提供する。本発明はまた、細胞増殖性疾患及び状態を治療するための組成物及び方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式
Cy−L2−Ar−Y2−C(O)N(Rx)−Z
の化合物及びその薬学的に許容できる塩[式中、
Cyは、−H、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルであり、そのいずれも場合によって置換されていてよく、但し、Cyは(スピロシクロアルキル)ヘテロシクリルではなく、
L2は、C1〜C6飽和アルキレン又はC2〜C6アルケニレンであり、ここで、アルキレン又はアルケニレンは、場合によって置換されていてよく、アルキレンの炭素原子の1つ又は2つは、O、NR’(R’は、アルキル、アシル又は水素である)、S、S(O)又はS(O)2からなる群から独立に選択されるヘテロ原子部分により場合によって置き換えられており、
Arは、アリーレンであり、前記アリーレンは、場合によってさらに置換されていてよく、また、いずれも場合によって置換されていてよい、アリール又はヘテロアリール環、或いは飽和又は部分的に不飽和のシクロアルキル又は複素環に場合によって縮合されていてよく、
Y2は、化学結合であるか、又は場合によって置換されていてよい、直鎖若しくは分枝鎖飽和アルキレンであり、但し、アルキレンは、式−C(O)Rの置換基で置換されておらず、ここで、Rはα−アミノアシル部分を含み、
Rxは、H又は−OHであり、
Zは、−R20、−O−R20、−R21又は
【化1】
であり、ここで、−R20は、−C(O)−R10、−C(O)O−R10、−R11、−CH(R12)−O−C(O)−R10、−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)、−S(O2)R10、−P(O)(OR10)(OR10)、−C(O)−(CH2)1−4−C(OH)(COOR10)−(CH2)1−4−COOR10、−C(O)−[C(R14)(R14)]1−4−P(O)(OH)(OH)、−C(O)−(CH2)1−4−N(R14)−C[=N(R10’)]−N(R10’)(R10’)、−C(O)−(CH2)−CH(OH)−(CH2)−N(CH3)(CH3)、−C(O)−CH(NH2)−(CH2)1〜6−COOH(好ましくは−C(O)−CH(NH2)−(CH2)−COOH)、−C(O)−(CH2)n−CH(OH)−CH2−O−R10、−C(O)−O−(CH2)n−CH(OH)−CH2−O−R10及び−C(O)−(CH2)n−C(O)OR10からなる群から選択され、但し、Zが結合しているNは、2個のO原子に直接結合しておらず、さらに、(a)Zが−R20である場合、Rxは−OHであり、(b)Zが−OR20である場合、Rxは−Hであり、或いは
Rxは、不存在であり、R20は、それが結合しているNとともに場合によって置換されている複素環を形成しており、
nは、0〜4であり、
各R10は、水素、場合によって置換されているC1〜C20アルキル、場合によって置換されているC2〜C20アルケニル、場合によって置換されているC2〜C20アルキニル、場合によって置換されているC1〜C20アルコキシカルボニル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアリール、場合によって置換されているヘテロアリール、場合によって置換されているシクロアルキルアルキル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキルアルキル、場合によって置換されているアリールアルキル、場合によって置換されているヘテロアリールアルキル、場合によって置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキルアルケニル、場合によって置換されているアリールアルケニル、場合によって置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によって置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキルアルキニル、場合によって置換されているアリールアルキニル、場合によって置換されているヘテロアリールアルキニル、場合によって置換されているアルキルシクロアルキル、場合によって置換されているアルキルヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアルキルアリール、場合によって置換されているアルキルヘテロアリール、場合によって置換されているアルケニルシクロアルキル、場合によって置換されているアルケニルヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアルケニルアリール、場合によって置換されているアルケニルヘテロアリール、場合によって置換されているアルキニルシクロアルキル、場合によって置換されているアルキニルヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアルキニルアリール、場合によって置換されているアルキニルヘテロアリール、糖残基及びアミノ酸残基(好ましくはアミノ酸のカルボキシ末端を介して結合した)からなる群から独立に選択され、
各R10’は、独立に、水素又はC1〜C6アルキルであるか、或いは
R10及びR10’は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているスピロシクロアルキルを形成しており、
R21は、糖又は−アミノ酸−R13であり、ここで、R13は、N末端に共有結合しており、
R11は、水素、場合によって置換されているヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアリール及び場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択され、
R12は、水素又は、アルキルから選択され、
R13は、水素、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル−N(R10’)(R10’)、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル−アリール、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル−ヘテロアリール、−C(O)−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、アミノ保護基及びR10からなる群から選択され、
各R14は、H、C1〜C6アルキル及びシクロアルキルからなる群から独立に選択されるか、又は2つのR14は、それらが結合している原子と一緒になってシクロアルキルを形成している]。
【請求項2】
Zが、−O−C(O)−R10、−O−C(O)−[C(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)及び−OR11からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式
【化2】
を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Y2がC1〜C2アルキレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Y2がメチレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Arが、いずれも場合によって置換されていてよい、アリール又はヘテロアリール環に、或いは飽和若しくは部分的に不飽和のシクロアルキル又は複素環に場合によって縮合していてよい、置換又は非置換フェニレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
フェニレンが4−フェニレンである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Cyが、いずれも場合によって置換されていてよい、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル及び複素環に縮合したフェニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル及び複素環に縮合したフェニルが非置換であるか、或いはC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C6〜C10アリール、(C6〜C10)アル(C1〜C6)アルキル、ハロ、ニトロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、カルボキシ及びアミノからなる群から独立に選択される1つ又は2つの置換基により置換されている、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
L2における1つ又は2つの飽和炭素が、C1〜C6アルキル、C6〜C10アリール、アミノ、オキソ、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ及びC6〜C10アリールオキシからなる群から独立に選択される置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
置換基がヒドロキシである、請求項10に記載の阻害薬。
【請求項12】
アルキレンL2のいずれの炭素原子もヘテロ原子部分により置き換えられていない、請求項1に記載の阻害薬。
【請求項13】
アルキレンの1個又は2個の炭素原子が−O−により置き換えられている、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)又は−C(O)−R10である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)又は−C(O)−R10である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)又は−C(O)−R10であり、
各R10が、H、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されている−アルキルフェニル、場合によって置換されている−アルキルヘテロアリール及び場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各R10’が独立にH又は、アルキルであるか、或いは
R10及びR10’がそれらが結合している原子と一緒になって、C3又はC4スピロシクロアルキル、好ましくはC3スピロシクロアルキルを形成しており、
R13が、H、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−N(R10)(R10’)、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−アリール、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−アリール及び−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R21は、アミノ酸−R13である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2が場合によって置換されているC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)であり、
各R10が、H、場合によって置換されているアルキル、及び場合によって置換されている−アルキルフェニルからなる群から独立に選択され、
各R10’が独立にH又は、アルキルであるか、或いは
R10及びR10’がそれらが結合している原子と一緒になって、C3又はC4スピロシクロアルキル、好ましくはC3スピロシクロアルキルを形成しており、
R13がHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
ZがR21であり、
R21がアミノ酸−R13であり、
R13がHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20であり、
R20が−C(O)−R10であり、
R10が、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されている−アルキルフェニル、場合によって置換されている−アルキルヘテロアリール及び場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]−NH(R13)であり、ここで、R10及びR10’は、それらが結合している原子と一緒になって、C3又はC4スピロシクロアルキルを形成しており、
R13が、H、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−N(R10)(R10’)、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−アリール、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−アリール及び−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、R10及びR10’がH及びC1〜C6アルキルからそれぞれ独立に選択され、好ましくはHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
請求項1から22までのいずれか一項に記載の化合物並びに薬学的に許容できる担体、賦形剤及び/又は希釈剤を含む組成物。
【請求項1】
以下の式
Cy−L2−Ar−Y2−C(O)N(Rx)−Z
の化合物及びその薬学的に許容できる塩[式中、
Cyは、−H、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルであり、そのいずれも場合によって置換されていてよく、但し、Cyは(スピロシクロアルキル)ヘテロシクリルではなく、
L2は、C1〜C6飽和アルキレン又はC2〜C6アルケニレンであり、ここで、アルキレン又はアルケニレンは、場合によって置換されていてよく、アルキレンの炭素原子の1つ又は2つは、O、NR’(R’は、アルキル、アシル又は水素である)、S、S(O)又はS(O)2からなる群から独立に選択されるヘテロ原子部分により場合によって置き換えられており、
Arは、アリーレンであり、前記アリーレンは、場合によってさらに置換されていてよく、また、いずれも場合によって置換されていてよい、アリール又はヘテロアリール環、或いは飽和又は部分的に不飽和のシクロアルキル又は複素環に場合によって縮合されていてよく、
Y2は、化学結合であるか、又は場合によって置換されていてよい、直鎖若しくは分枝鎖飽和アルキレンであり、但し、アルキレンは、式−C(O)Rの置換基で置換されておらず、ここで、Rはα−アミノアシル部分を含み、
Rxは、H又は−OHであり、
Zは、−R20、−O−R20、−R21又は
【化1】
であり、ここで、−R20は、−C(O)−R10、−C(O)O−R10、−R11、−CH(R12)−O−C(O)−R10、−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)、−S(O2)R10、−P(O)(OR10)(OR10)、−C(O)−(CH2)1−4−C(OH)(COOR10)−(CH2)1−4−COOR10、−C(O)−[C(R14)(R14)]1−4−P(O)(OH)(OH)、−C(O)−(CH2)1−4−N(R14)−C[=N(R10’)]−N(R10’)(R10’)、−C(O)−(CH2)−CH(OH)−(CH2)−N(CH3)(CH3)、−C(O)−CH(NH2)−(CH2)1〜6−COOH(好ましくは−C(O)−CH(NH2)−(CH2)−COOH)、−C(O)−(CH2)n−CH(OH)−CH2−O−R10、−C(O)−O−(CH2)n−CH(OH)−CH2−O−R10及び−C(O)−(CH2)n−C(O)OR10からなる群から選択され、但し、Zが結合しているNは、2個のO原子に直接結合しておらず、さらに、(a)Zが−R20である場合、Rxは−OHであり、(b)Zが−OR20である場合、Rxは−Hであり、或いは
Rxは、不存在であり、R20は、それが結合しているNとともに場合によって置換されている複素環を形成しており、
nは、0〜4であり、
各R10は、水素、場合によって置換されているC1〜C20アルキル、場合によって置換されているC2〜C20アルケニル、場合によって置換されているC2〜C20アルキニル、場合によって置換されているC1〜C20アルコキシカルボニル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアリール、場合によって置換されているヘテロアリール、場合によって置換されているシクロアルキルアルキル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキルアルキル、場合によって置換されているアリールアルキル、場合によって置換されているヘテロアリールアルキル、場合によって置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキルアルケニル、場合によって置換されているアリールアルケニル、場合によって置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によって置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によって置換されているヘテロシクロアルキルアルキニル、場合によって置換されているアリールアルキニル、場合によって置換されているヘテロアリールアルキニル、場合によって置換されているアルキルシクロアルキル、場合によって置換されているアルキルヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアルキルアリール、場合によって置換されているアルキルヘテロアリール、場合によって置換されているアルケニルシクロアルキル、場合によって置換されているアルケニルヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアルケニルアリール、場合によって置換されているアルケニルヘテロアリール、場合によって置換されているアルキニルシクロアルキル、場合によって置換されているアルキニルヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアルキニルアリール、場合によって置換されているアルキニルヘテロアリール、糖残基及びアミノ酸残基(好ましくはアミノ酸のカルボキシ末端を介して結合した)からなる群から独立に選択され、
各R10’は、独立に、水素又はC1〜C6アルキルであるか、或いは
R10及びR10’は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているスピロシクロアルキルを形成しており、
R21は、糖又は−アミノ酸−R13であり、ここで、R13は、N末端に共有結合しており、
R11は、水素、場合によって置換されているヘテロシクロアルキル、場合によって置換されているアリール及び場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択され、
R12は、水素又は、アルキルから選択され、
R13は、水素、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル−N(R10’)(R10’)、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル−アリール、−C(O)−CH[N(R10’)(R10’)]−C1〜C6アルキル−ヘテロアリール、−C(O)−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、アミノ保護基及びR10からなる群から選択され、
各R14は、H、C1〜C6アルキル及びシクロアルキルからなる群から独立に選択されるか、又は2つのR14は、それらが結合している原子と一緒になってシクロアルキルを形成している]。
【請求項2】
Zが、−O−C(O)−R10、−O−C(O)−[C(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)及び−OR11からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式
【化2】
を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Y2がC1〜C2アルキレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Y2がメチレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Arが、いずれも場合によって置換されていてよい、アリール又はヘテロアリール環に、或いは飽和若しくは部分的に不飽和のシクロアルキル又は複素環に場合によって縮合していてよい、置換又は非置換フェニレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
フェニレンが4−フェニレンである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Cyが、いずれも場合によって置換されていてよい、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル及び複素環に縮合したフェニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル及び複素環に縮合したフェニルが非置換であるか、或いはC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C6〜C10アリール、(C6〜C10)アル(C1〜C6)アルキル、ハロ、ニトロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、カルボキシ及びアミノからなる群から独立に選択される1つ又は2つの置換基により置換されている、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
L2における1つ又は2つの飽和炭素が、C1〜C6アルキル、C6〜C10アリール、アミノ、オキソ、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ及びC6〜C10アリールオキシからなる群から独立に選択される置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
置換基がヒドロキシである、請求項10に記載の阻害薬。
【請求項12】
アルキレンL2のいずれの炭素原子もヘテロ原子部分により置き換えられていない、請求項1に記載の阻害薬。
【請求項13】
アルキレンの1個又は2個の炭素原子が−O−により置き換えられている、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)又は−C(O)−R10である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)又は−C(O)−R10である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20又はR21であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)又は−C(O)−R10であり、
各R10が、H、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されている−アルキルフェニル、場合によって置換されている−アルキルヘテロアリール及び場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から独立に選択され、
各R10’が独立にH又は、アルキルであるか、或いは
R10及びR10’がそれらが結合している原子と一緒になって、C3又はC4スピロシクロアルキル、好ましくはC3スピロシクロアルキルを形成しており、
R13が、H、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−N(R10)(R10’)、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−アリール、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−アリール及び−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R21は、アミノ酸−R13である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2が場合によって置換されているC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]1−4−NH(R13)であり、
各R10が、H、場合によって置換されているアルキル、及び場合によって置換されている−アルキルフェニルからなる群から独立に選択され、
各R10’が独立にH又は、アルキルであるか、或いは
R10及びR10’がそれらが結合している原子と一緒になって、C3又はC4スピロシクロアルキル、好ましくはC3スピロシクロアルキルを形成しており、
R13がHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
ZがR21であり、
R21がアミノ酸−R13であり、
R13がHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20であり、
R20が−C(O)−R10であり、
R10が、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されている−アルキルフェニル、場合によって置換されている−アルキルヘテロアリール及び場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
Cyが場合によって置換されているアリールであり、
L2が飽和C3アルキル又はC4アルキルであり、
Arが場合によって置換されているアリールであり、
Y2がC1アルキル又はC2アルキルであり、
RxがH又はOHであり、
Zが−O−R20であり、
R20が−C(O)−C[(R10)(R10’)]−NH(R13)であり、ここで、R10及びR10’は、それらが結合している原子と一緒になって、C3又はC4スピロシクロアルキルを形成しており、
R13が、H、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−N(R10)(R10’)、−C(O)−ヘテロアリール、−C(O)−アリール、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル、−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−アリール及び−C(O)−CH[N(R10)(R10’)]−C1〜C6アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、R10及びR10’がH及びC1〜C6アルキルからそれぞれ独立に選択され、好ましくはHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
請求項1から22までのいずれか一項に記載の化合物並びに薬学的に許容できる担体、賦形剤及び/又は希釈剤を含む組成物。
【公表番号】特表2010−513326(P2010−513326A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541704(P2009−541704)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【国際出願番号】PCT/CA2007/002260
【国際公開番号】WO2008/074132
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(504098163)メシルジーン インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【国際出願番号】PCT/CA2007/002260
【国際公開番号】WO2008/074132
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(504098163)メシルジーン インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】
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