説明

反射型液晶表示装置及びその製造方法

【課題】反射型液晶表示装置において、回路素子へ到達する入射光の量を低減するための技術を提供する。
【解決手段】回路素子に電気的に接続された、第1金属層112の上に、開口部127及び第1スルーホール126を有するようにパターニングされた第1絶縁層113を形成し、第1絶縁層に、開口部127に埋め込まれた金属部114及び第1スルーホール126に埋め込まれた第1プラグ115を形成した後、第2絶縁層116を形成する。第2絶縁層116の上に、開口部を有するようにパターニングされた第2金属層117を形成し、第2金属層の上に第3絶縁層119を形成した後、第2金属層117の開口部を通り且つ第1プラグ115の上面を露出させる第2スルーホール120を、第2絶縁層116及び第3絶縁層119に形成し、第2スルーホール120に埋め込まれた第2プラグ121と、第2プラグに接続された反射電極122とを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は反射型液晶表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
反射型液晶表示装置では、入射光が透明基板、対向電極及び液晶層を透過し、反射電極で反射する。反射電極と対向電極との間に電圧を印加すると、液晶層内の液晶分子の配向状態が変化し、反射光の強度が変化する。反射型液晶表示装置の絶縁層には一般的に酸化シリコンが用いられる。酸化シリコンは光の透過率が高いため、入射光の一部は画素間の反射電極の隙間から入り込み下層の半導体基板に侵入する。その結果、半導体基板において光電変換により電子正孔対が生成される。この電子または正孔が各反射電極の電圧を保持するための蓄積容量に達すると意図しない画素電極の電圧変化を招き、表示画像の品質を低下させる。
【0003】
特許文献1では、メタル層上に形成された金属層をパターニングして金属製の凸部を形成し、その上に絶縁層とメタル層とを順に形成する。これにより、絶縁層に侵入した入射光を凸部により散乱させることができ、半導体基板への入射光の侵入が抑止される。しかしながら、近年の液晶表示装置では高解像度化と高輝度化とが進んでおり、1画素の寸法は縮小している。その結果として画素間の反射電極の隙間と表示に用いられる光の波長(400nm〜800nm)とは同程度になり、画素間の反射電極の間の狭いスリットを通り抜けた入射光の一部は回折して基板面とほぼ平行方向(横方向)に進む。このように回折された入射光は金属製の凸部によって散乱されることなく半導体基板に到達してしまう。そのため、金属製の凸部とその上のメタル層との間の絶縁層はできる限り薄い方が望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−198764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、金属層に凸部を形成することによって入射光を散乱しているだけであり、凸部の上にある絶縁層の膜厚を薄くして通り抜ける入射光を低減することは検討されていない。その結果、回路素子へ到達する入射光の量を十分に低減できなかった。液晶表示装置は、高解像化と高輝度化が進行している。それに伴い、液晶表示装置の単位面積に入射する光量は増大する。上記従来方法では、画素寸法の縮小、高輝度化による入射光密度の増大に対して、充分な遮光性を保つことが困難である。そこで本発明は、反射型液晶表示装置において、回路素子へ到達する入射光の量を低減するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑みて、本発明の一側面に係る反射型液晶表示装置の製造方法は、回路素子が形成された基板の上に、前記回路素子に電気的に接続された第1金属層を形成する工程と、前記第1金属層の上に、開口部及び第1スルーホールを有するようにパターニングされた第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層の上に金属膜を成膜した後に前記第1絶縁層が露出するまで前記金属膜を平坦化することによって、前記開口部に埋め込まれた金属部及び前記第1スルーホールに埋め込まれた第1プラグを形成する工程と、前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成する工程と、前記第2絶縁層の上に、開口部を有するようにパターニングされた第2金属層を形成する工程と、前記第2金属層の上に第3絶縁層を形成する工程と、前記第2金属層の開口部を通り且つ前記第1プラグの上面を露出させる第2スルーホールを前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に形成する工程と、前記第2スルーホールに埋め込まれた第2プラグと、前記第2プラグに接続された反射電極とを形成する工程とを有する。
【0007】
本発明の別の側面に係る反射型液晶表示装置の製造方法は、回路素子が形成された基板の上に、前記回路素子に電気的に接続された第1金属層を形成する工程と、前記第1金属層の上に、開口部を有するようにパターニングされた第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層の上に金属膜を成膜した後に前記第1絶縁層が露出するまで前記金属膜を平坦化することによって、前記開口部に埋め込まれた金属部を形成する工程と、前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成する工程と、前記第2絶縁層の上に、開口部を有するようにパターニングされた第2金属層を形成する工程と、前記第2金属層の上に第3絶縁層を形成する工程と、前記第2金属層の開口部を通り且つ前記第1金属層の上面を露出させるスルーホールを前記第1絶縁層、前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に形成する工程と、前記スルーホールに埋め込まれた第1プラグと、前記第1プラグに接続された反射電極とを形成する工程とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、反射型液晶表示装置において、回路素子へ到達する入射光の量を低減するための技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1実施形態の反射型液晶表示装置100の例示の構造断面図。
【図2】第1実施形態の反射型液晶表示装置100の断面の一部の鳥瞰図。
【図3】第1実施形態の反射型液晶表示装置100の例示の製造方法の説明図。
【図4】第1実施形態の反射型液晶表示装置100の変形例を説明する図。
【図5】第2実施形態の反射型液晶表示装置100の例示の製造方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
添付の図面を参照しつつ、本発明に係る反射型液晶表示装置及びその製造方法の実施形態について説明する。図1を用いて本実施形態に係る反射型液晶表示装置100の構造の一例を説明する。図1は反射型液晶表示装置100の1画素分の構造を示す断面図である。図1に示す画素が複数個アレイ上に配置されることで、反射型液晶表示装置100全体が形成される。反射型液晶表示装置100は、画素基板101及び対向基板103並びに画素基板101と対向基板103とに挟まれた液晶102を備える。反射型液晶表示装置100の外部からの入射光は対向基板103と液晶102とを透過した後、画素基板101内の反射電極122で反射する。対向基板103内の透明電極124と画素基板101内の反射電極122との間に電圧を印加すると液晶102の液晶分子の配向状態が変化し、反射光の強度が変化する。反射電極122は画素ごとに独立して電位を保持することができ、それによって画像が表示される。
【0011】
引き続き図1を用いて、画素基板101の構造について詳細に説明する。MOSトランジスタや蓄積保持容量などの回路素子が形成されたシリコン基板104の上に、絶縁層107を挟んで配線層109が形成されている。図1には素子分離膜として機能するシリコン酸化膜105と多結晶シリコン電極106とが図示されており、回路素子の詳細な構成は図示されていない。多結晶シリコン電極106はMOSトランジスタのゲート電極及び容量素子として機能する。配線層109と回路素子とは絶縁層107に形成されたプラグ108により接続されている。配線層109の上に絶縁層110を挟んで金属層112(第1金属層)が形成されており、金属層112と配線層109とはプラグ111により接続されている。金属層112の上には、絶縁層113(第1絶縁層)と絶縁層116(第2絶縁層)とを挟んで金属層117(第2金属層)が形成されている。絶縁層113には金属部114とプラグ115(第1プラグ)とが形成されている。金属部114の上面の高さとプラグ115の上面の高さとは一致する。金属層117の上に絶縁層119(第3絶縁層)を挟んで反射電極122が形成されている。絶縁層116及び絶縁層119にはプラグ121(第2プラグ)が形成されている。
【0012】
金属層112と反射電極122とはプラグ115及びプラグ121を介して電気的に接続されている。すなわち、金属層112と反射電極122とを接続するプラグは積層構造を有する。金属層117には開口部118が形成されており、プラグ121は開口部118を通って反射電極122とプラグ115とを接続する。シリコン基板104に形成された回路素子と反射電極122とは、配線層109、金属層112、プラグ108、111、115、121を介して電気的に接続されている。金属部114と金属層117とは絶縁層116により絶縁されるため、隣接する画素の反射電極122同士は電気的に接続されない。
【0013】
金属層112、117及び金属部114はいずれもアルミニウム、タングステン、銅、チタンなど光の透過率が低い金属を含んでおり遮光性を有する。金属層112、117は十分な遮光性が発揮される厚さで形成されており、例えば100nm以上の厚さである。そのため、反射電極122の隙間から進入した入射光の一部は金属層117により遮光される。金属層117の開口部118から侵入した入射光は金属層112と金属部114により遮光される。これにより、シリコン基板104に形成された回路素子に入射光が到達するのを防止する。金属層112、117は、絶縁層との密着性を向上させるためやフォトリソグラフィのハレーションを抑制するために窒化チタンなどとの積層であってもよい。
【0014】
図2は図1に示した反射型液晶表示装置100の断面の一部を拡大して鳥瞰図で示した図である。図2では見易さのために絶縁層110、113、116、119を省略する。図2に示されるように、金属部114はプラグ115を全周的に取り囲む壁状部材として形成されている。
【0015】
図3を用いて本実施形態に係る反射型液晶表示装置100の製造方法の一例を説明する。図3(a)に示されるように、p型のシリコン基板104に対してイオン注入と熱拡散とを行ってウェル領域を形成する。次に、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法によって、シリコン基板104のうちの回路素子領域以外の領域を熱酸化して約880nmのシリコン酸化膜105を形成する。シリコン酸化膜105は素子分離膜として機能する。シリコン基板104にMOSトランジスタのしきい値制御のためのイオンを注入した後、チャンネルとゲート電極とを分離するための55mnの酸化膜を形成する。次に、MOSトランジスタのゲート電極と蓄積保持容量の電極(不図示)として機能する330nmの厚さの多結晶シリコン電極106を形成する。さらに、シリコン基板104に対するイオン注入によりライトドープドレイン領域、ソース領域及びドレイン領域を形成する。
【0016】
続いて、図3(b)に示されるように、例えばプラズマCVD法などを用いて酸化シリコン膜を成膜し、化学機械研磨(CMP)による平坦化を行って、990nmの絶縁層107を形成する。この絶縁層107にホールを開口し、例えばタングステンを埋め込んでプラグ108を形成する。次に絶縁層107の上に例えばスパッタリング法を用いて配線層109を形成する。配線層109の上に酸化シリコン膜を成膜し、CMPによる平坦化を行って絶縁層110を形成する。絶縁層110にスルーホールを開口し、例えばタングステンを埋め込んでプラグ111を形成する。
【0017】
続いて、図3(c)に示されるように、例えば酸化チタン、チタン、アルミニウムから成る積層膜である金属層112をスパッタリング法で800nmの厚さに成膜し、パターニングする。続いて、図3(d)に示されるように、例えばプラズマCVD法などを用いて、金属層112の上に酸化シリコン膜を成膜し、例えばCMPによる平坦化を行って絶縁層113を形成する。金属層112と金属層117との間に生じる寄生容量の影響を軽減させるために、絶縁層113の厚さは例えば400nm以上とし、本実施形態では1000nmとする。絶縁層113に対してリゾグラフィ法とエッチングとを用いてパターニングを行って、スルーホール126(第1スルーホール)及び開口部127を形成する。その上に金属膜であるタングステン膜を成膜し、CMPによって絶縁層113の上面が露出するまでタングステン層を平坦化する。それにより、絶縁層113には、開口部127に埋め込まれた金属部114とスルーホール126に埋め込まれたプラグ115とが形成される。
【0018】
続いて、図3(e)に示されるように、絶縁層113の上に酸化シリコン膜を成膜して絶縁層116を形成する。絶縁層116の厚さは、金属層112と金属層117との間に印加される電圧の大きさにより定まる下限値と、遮光性を確保するための上限値とにより決定され、例えば100nmとする。反射型液晶表示装置100で用いられる光の波長は400nmから800nm程度であるため、100nmの膜厚の絶縁層116であれば入射光の侵入を十分に抑制できる。このように、絶縁層116の膜厚は絶縁層113の膜厚よりも薄く形成されている。
【0019】
続いて、図3(f)に示されるように、例えば酸化チタン、チタンから成る金属層117を形成し、開口部118を有するようにパターニングする。続いて、図3(g)に示されるように、金属層117の上に酸化シリコン膜を成膜し、CMPによる平坦化を行って、例えば350nmの絶縁層119を形成する。積層している絶縁層116及び絶縁層119に対してフォトリソグラフィとエッチングとを用いて、プラグ111の上面を露出させるスルーホール120(第2スルーホール)を形成する。スルーホール120は金属層117の開口部118を通る。
【0020】
続いて、図3(h)に示すように、スルーホール120に例えばタングステンを埋め込んでプラグ121を形成する。次に、スパッタリング、フォトリソグラフィ、エッチングにより反射電極122を形成する。以上により、画素基板101が製造される。その後、透明基板125の全面にITO(IndiumTinOxide)などを蒸着させて透明電極124を形成することによって対向基板103を製造し、画素基板101に対向する位置に例えば6μmの間隔でスペーサーにより固定する。最後に画素基板101と対向基板103との周囲をシール材で封止し、画素基板101と対向基板103の間に液晶102を注入する。以上により、図1に示した反射型液晶表示装置100が製造される。
【0021】
本実施形態の製造方法では、金属部114とプラグ115とが同一工程で形成されるため、工程の簡略化が可能になる。さらに、金属部114と金属層117との間隔は絶縁層116の膜厚により定まる。絶縁層116をプラズマCVD法などの成膜によって形成することにより、フォトリソグラフィやCMPやエッチングによって形成するよりも、簡便で制御性よく絶縁層116を形成できる。絶縁層116の膜厚を薄く形成することにより、遮光効果を高めることが可能になる。その結果、本実施形態に係る反射型液晶表示装置100は高解像、高輝度で使用した場合の画像の品質低下が軽減される。
【0022】
金属部114の形状や配置は金属層117の開口部118からの入射光を遮光できればどのようなものであってもかまわない。図4を用いて金属部114の変形例を説明する。図4(a)〜(d)において、1点破線401は金属層112の輪郭を表し、破線402は金属層117の輪郭を表す。すなわち、破線402の内側が開口部118に対応する。いずれの図も反射型液晶表示装置100を上面から見た場合の金属部の配置を示す。図4(a)は上述の金属部114の配置を示し、金属部114はプラグ115を全周的に取り囲んだ壁状部材である。金属部114は開口部118の外側に配置されている。図4(b)に示す金属部403は開口部118の外周の直下に配置されている。図4(c)に示す金属部404のように、複数(図では二つ)の壁状部材でプラグ115を多重に取り囲んでもよい。また、図4(d)に示すように、金属部405はプラグ115を取り囲む複数の柱状部材であってもよい。この場合には、複数の列の柱状部材で多重にプラグ115を取り囲んでもよく、さらに各列でピッチをずらして柱状部材を配置してもよい。
【0023】
<第2実施形態>
第1実施形態では、反射電極122と金属層112とを接続するプラグはプラグ115及びプラグ121の積層構造を有していた。本実施形態では反射電極122と金属層112とを接続するプラグが単層構造となる場合を説明する。本実施形態の反射型液晶表示装置の構造は、プラグ115及びプラグ121が一体として形成される点以外は第1実施形態の反射型液晶表示装置100の構造と同様である。
【0024】
図5を用いて本実施形態に係る反射型液晶表示装置の製造方法を説明する。絶縁層113を形成するまでの手順は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。図5(a)に示されるように、絶縁層113に対してリゾグラフィ法とエッチングとを用いてパターニングを行って、開口部127を形成する。第1実施形態とは異なりスルーホールはこの時点では形成しない。その上にタングステン膜を成膜し、CMPによって絶縁層113の上面が露出するまでタングステン層を平坦化する。それにより、絶縁層113には、開口部127に埋め込まれた金属部114が形成される。
【0025】
続いて、図5(b)に示されるように、絶縁層113の上に酸化シリコン膜を成膜して絶縁層116を形成する。絶縁層116の厚さは第1実施形態と同様に例えば100nmとする。続いて、図5(c)に示されるように、例えば酸化チタン、チタンから成る金属層117を形成し、開口部118を有するようにパターニングする。続いて、図5(d)に示されるように、金属層117の上に酸化シリコン膜を成膜し、CMPによる平坦化を行って、例えば350nmの絶縁層119を形成する。積層している絶縁層113、絶縁層116及び絶縁層119に対してフォトリソグラフィとエッチングとを用いて、金属層112の上面を露出させるスルーホール501を形成する。スルーホール501は金属層117の開口部118を通る。次に、スルーホール501に例えばタングステンを埋め込んでプラグを形成する。これ以降の手順は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0026】
本実施形態の製造方法では、スルーホール501を形成するためには金属層112の上面を露出させればよいため、アライメントが容易になる。また、第1実施形態と同様に、簡便で制御性よく絶縁層116を形成できる。本実施形態でも第1実施形態で説明した変形例を適用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射型液晶表示装置の製造方法であって、
回路素子が形成された基板の上に、前記回路素子に電気的に接続された第1金属層を形成する工程と、
前記第1金属層の上に、開口部及び第1スルーホールを有するようにパターニングされた第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層の上に金属膜を成膜した後に前記第1絶縁層が露出するまで前記金属膜を平坦化することによって、前記開口部に埋め込まれた金属部及び前記第1スルーホールに埋め込まれた第1プラグを形成する工程と、
前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層の上に、開口部を有するようにパターニングされた第2金属層を形成する工程と、
前記第2金属層の上に第3絶縁層を形成する工程と、
前記第2金属層の開口部を通り且つ前記第1プラグの上面を露出させる第2スルーホールを前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に形成する工程と、
前記第2スルーホールに埋め込まれた第2プラグと、前記第2プラグに接続された反射電極とを形成する工程と、
を有することを特徴とする製造方法。
【請求項2】
反射型液晶表示装置の製造方法であって、
回路素子が形成された基板の上に、前記回路素子に電気的に接続された第1金属層を形成する工程と、
前記第1金属層の上に、開口部を有するようにパターニングされた第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層の上に金属膜を成膜した後に前記第1絶縁層が露出するまで前記金属膜を平坦化することによって、前記開口部に埋め込まれた金属部を形成する工程と、
前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層の上に、開口部を有するようにパターニングされた第2金属層を形成する工程と、
前記第2金属層の上に第3絶縁層を形成する工程と、
前記第2金属層の開口部を通り且つ前記第1金属層の上面を露出させるスルーホールを前記第1絶縁層、前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に形成する工程と、
前記スルーホールに埋め込まれた第1プラグと、前記第1プラグに接続された反射電極とを形成する工程と、
を有することを特徴とする製造方法。
【請求項3】
前記第2絶縁層の膜厚は前記第1絶縁層の膜厚よりも薄く形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記金属部は前記第1プラグを全周的に取り囲む壁状部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記金属部は前記第1プラグを多重に取り囲む複数の柱状部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
反射型液晶表示装置であって、
回路素子が形成された基板の上に配置され、前記回路素子に電気的に接続された第1金属層と、
前記第1金属層の上に配置され、金属部と第1プラグとが埋め込まれた第1絶縁層と、
前記第1絶縁層の上に配置された第2絶縁層と、
前記第2絶縁層の上に配置され、開口部を有するようにパターニングされた第2金属層と、
前記第2金属層の上に配置された第3絶縁層と、
前記第2金属層の開口部を通り且つ前記第1プラグに接続するように前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層に埋め込まれた第2プラグと、
前記第2プラグに接続された反射電極と
を備え、
前記金属部の上面の高さは前記第1プラグの上面の高さに一致する
ことを特徴とする反射型液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−227152(P2011−227152A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94482(P2010−94482)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】