説明

基板処理方法

【課題】処理精度及び処理能力を著しく向上できる基板処理方法を提供すること。
【解決手段】本発明の基板処理方法は、被処理基板の周縁部の一部が挿入される溝を備えた処理部の該溝内に、被処理基板を挿入して相対的に移動させながら該被処理基板の周縁部を処理する基板処理方法において、前記処理部は、前記溝内に流速30〜1000m/secの処理液を含む気体の高速気流を発生させて、該高速気流を相対的に移動する前記被処理基板の周縁部に接触させて処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体ウェーハ等の各種基板のベベル部を含むエッジ部を処理する基板処理方法に係り、特に、このエッジ部に付着した不要物を除去・洗浄する基板処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子は、半導体ウェーハ(以下、ウェーハという)の表面に各種の成膜を施す成膜工程、この成膜した薄膜から不要な部分を除去するエッチング工程などを含む一連の処理工程を経て製造されている。ところが成膜されたウェーハの端縁部、すなわちベベル部を含むエッジ部には、絶縁膜やメタル膜等の不要な膜が形成され、また、このエッジ部はこれらの成膜がめくりあがり或いは一部が剥離しかかっている等の不安定な状態になっていることがある。この状態がそのまま放置されると、次工程へ搬送するなどの過程において膜の端部が欠け或いは剥離して剥離片等が粉塵となって飛散することがある。
【0003】
また、ウェーハ中央平面部は回路が形成されているため洗浄及びその後のチェック等の管理が十分行なわれていますが、ウェーハ端縁部は十分洗浄されたかどうかのチェックも回路平面に比べて実施されておらず、異物が付着していても見落とされる可能性があり、粉塵の原因となることがある。さらに、ドライエッチング等では回路面の加工後に、ドライエッチングガスやフォトレジスト及び被加工膜等に起因して、端縁部に側壁保護膜やポリマー残渣等の反応生成物が生成されることがある。この反応生成物もウェーハ端縁部から剥離すれば粉塵の原因となる。このような粉塵が装置内で飛散すると、既に処理した処理済みのウェーハデバイス面に再付着してパーティクルの原因となる等の課題がある。
【0004】
そこで、この課題を解決するために、これまで様々な処理方法が開発されている。その1つの処理方法としては、ウェーハを水平に保持して回転させながら、噴射ノズルからウェーハのエッジ部に向かって処理液(エッチング液)を吹付けると共に純水を上方からウェーハ中心部近傍に供給してエッジ部を処理する方法がある。この処理方法によれば、ウェーハの回転数、処理液の供給量及び純水の流量を調整することにより、ウェーハのエッジ部を一定幅でエッチング処理することができる。また、他の処理方法としては、ウェーハのエッジ部を挿入できる大きさの溝を有する処理部材を用い、この溝内にウェーハのエッジ部を挿入し、この処理部材に処理液を供給してエッジ部を処理する方法がある。この処理方法を採用した基板処理装置が、例えば下記特許文献1に開示されている。また、本出願人もこのようなエッジ部を処理する方法に関する出願を行っている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
図10は下記特許文献1に開示された基板処理装置の概要図、図11(a)は図10の処理装置を構成する処理部材の平面図、図11(b)は図11(a)のE−E線の断面図である。
基板処理装置30は、ほぼ円筒状の洗浄カップ31と、この洗浄カップ31内にあってウェーハWを水平に保持して回転するスピンチャック32と、を備え、スピンチャック32に保持されたウェーハWの側方には、2つのエッチング処理部材33、34が配置された構成を有している。これらのエッチング処理部材33、34は、ウェーハW側の側面にウェーハWの表面に沿う水平方向に延びる溝33A、34Aが形成されて、これらの溝33A、34AはウェーハWのエッジ部が挿入できる大きさになっている。各エッチング処理部材33、34には、それぞれエッチング液排出配管35、36及びエッチング液供給配管37、38が連結され、エッチング液排出配管35、36は、エッチング液供給配管37、38よりウェーハWの回転進行方向下流側に配置されている(図11(a)参照)。各エッチング処理部材33、34の各溝33A、34Aの内部空間には、エッチング液供給配管37、38を介してエッチング液が供給され、各溝33A、34Aの内部空間に供給されたエッチング液は、エッチング液排出配管35、36を介して外部へ排出されるようになっている。
【0006】
この基板処理装置30を用いたウェーハエッジ部の処理は、まず、アーム移動操作機構を作動させて、それぞれのエッチング処理部材33、34を移動させ、ウェーハWのエッジ部D(図11(a)及び図11(b)参照)を各処理部材の溝33A、34Aに挿入させて、ウェーハWを所定の回転数で図10の時計方向へ回転させる。この状態において、ノズル39からウェーハWの上方へ純水が供給されると共に、各エッチング液供給配管37、38から所定量のエッチング液Lが各溝33A、34A内に供給されて、これらの溝内に所定量のエッチング液が満たされた状態でウェーハのエッジ部が処理されるようになっている。なお、処理済みの処理液はエッチング液排出配管35、36を介して回収されるようになっている。
【0007】
この基板処理装置30によれば、各エッチング液排出配管35、36がエッチング液供給配管37、38よりウェーハWの回転進行方向下流側に配置されているので、それぞれのエッチング処理部材の各溝33A、34A内では、エッチング液の流れの方向とウェーハWの回転進行方向とが同一方向、すなわちエッチング液の流れ方向とウェーハの回転方向が同じになる。その結果、各溝33A、34A内のエッチング液とウェーハWとの間の相対的な移動速度が小さくなって、エッチング液が回転するウェーハWによってかき乱され難くなり、ウェーハWのエッチングを施す領域(エッジ部)とエッジ部以外のエッチングを施さない領域(デバイス形成領域)との境界が明確に区分されて処理される。また、各溝33A、34A内部においてエッチング液が跳ね飛ばされても、ウェーハW表面には純水が流されているので、ウェーハW表面内方の領域の銅薄膜がエッチング液によってエッチングされることがないなどの優れた作用効果を奏するものとなっている。
【特許文献1】特開2003−286597号公報(段落〔0046〕、〔0047〕、図2、図3)
【特許文献2】特開2005−116949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上記従来技術の処理方法は、処理液(エッチング液)及び純水をウェーハに直接吹付けるので、これらの液体がウェーハに衝突して洗浄カップ内壁などの周囲へ飛散して回転乾燥時にウェーハに再付着する恐れがある。また、エッジ部の処理領域は、純水と処理液(エッチング液)とが接触する境界部分の位置で決定されるが、この処理領域はウェーハの回転数、エッチング液の流量及び純水の流量等によって変化するので、その領域決定には極めて難しい制御が必要となっている。
【0009】
また、上記特許文献1に開示された基板処理装置は、ウェーハのエッジ部がエッチング処理部材の溝内で処理されるので、処理液の周囲への飛散が低減されるが、それでもウェーハのエッジ部が挿入される溝の開口入口が大きく開放されており、しかも、処理時には各溝内に所定量のエッチング液が満たされた状態でエッジ部が処理されるので、処理液が溝から飛び出して周囲へ飛散する恐れがある。また、各溝内では、エッチング液が回転するウェーハWによってかき乱され難くするために、エッチング液とウェーハWとの間の相対的な移動速度を小さくしなければならないので、ウェーハのエッジ部に当たる処理液などの流速が遅くなり、処理時間短縮等の処理能力を向上させるには限界がある。
【0010】
本発明は、このような従来技術が抱える課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、処理精度及び処理能力を著しく向上させることができる基板処理方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、処理部から処理液などの飛散をなくし高品質の処理ができる基板処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の基板処理方法の発明は、被処理基板の周縁部の一部が挿入される溝を備えた処理部の該溝内に、被処理基板を挿入して相対的に移動させながら該被処理基板の周縁部を処理する基板処理方法において、
前記処理部は、前記溝内に流速30〜1000m/secの処理液を含む気体の高速気流を発生させて、該高速気流を相対的に移動する前記被処理基板の周縁部に接触させて処理することを特徴とする。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理方法において、前記高速気流は、前記処理部の溝内を減圧・吸引することによって発生させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理方法において、前記被処理基板の相対的な移動は、前記処理部を固定し前記被処理基板を回転させることにより実行されることを特徴とする。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の基板処理方法において、前記処理部は、前記溝内に前記被処理基板の周縁部を挿入し相対的に移動させた状態で、前記処理液を該溝の前記周縁部が侵入する側から供給し、該周縁部が脱出する側から該溝内を減圧・吸引して、前記被処理基板周縁部に沿った高速気流を発生させることを特徴とする。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の基板処理方法において、前記処理部の前記溝内に、前記溝の前記被処理基板の周縁部が侵入される側と該周縁部が脱出される側との間に気流を変化させる構造物を設け、該構造物と前記被処理基板の周縁部との間の空間に前記高速気流を発生させることを特徴とする。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の基板処理方法において、前記処理液は、アルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、界面活性剤、キレート剤、過酸化水素水、オゾン水、水素水、電解水、純水のうちの1種類若しくは複数種類を混合したものであることを特徴とする。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の基板処理方法において、前記溝内には、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素のうちの1種類若しくは複数種類を混合した気体が吸い込まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は上記構成を備えることにより以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1及び3の発明によれば、流速30〜1000m/secの処理液を含む気体の高速気流が回転する被処理基板の周縁部に当たるので、この高速気流により、被処理基板の周縁部、すなわちベベル部を含むエッジ部の処理(剥離)精度を上げると共に処理時間短縮等の処理能力をアップさせた処理ができる。ちなみに、処理液を含む気体を30m/sec以下の気流とすると、被処理基板のエッジ部の処理がほとんど進まず、また、1000m/sec以上の気流とすると、高速な気流を発生するための装置が高価になってしまうので好ましくない。したがって、本発明においては、処理液を含む気体の高速気流の流速は30〜1000m/secとする。この範囲の流速が得られれば、被処理基板のエッジ部の処理が有効に実施できる。
【0020】
また、請求項2の発明によれば、処理部の溝内の高速気流を、溝内を減圧・吸引することによって発生させるので、他の発生手段、例えば吹付けによる気流発生に比べて、高速気流が溝外へ飛散し難くなり、効率よく被処理基板の周縁部に高速気流を当てることができる。
【0021】
また、請求項4の発明によれば、溝内の被処理基板の周縁部が侵入する側から処理液を供給し、この周縁部が脱出する側から処理部の溝内を減圧・吸引するので、供給される処理液が高速気流にスムーズに混入されて、従来技術のように、溝内に所定量の処理液を満たした状態で処理しないので、処理液が溝から飛び出して周囲へ飛散するようなことがない。勿論、他の従来技術のように処理液同士、例えば純水と他の処理液とが衝突して飛散することもなく、処理液や除去された汚染物を効率よく排出することができる。また、侵入する側から供給し、脱出する側から減圧・吸引するので、基板の周縁部に沿った流れを形成でき、この高速の流れによって処理流体が基板周縁部をこする作用をもたらすので、処理液と基板・不用物との反応を加速することができる。
【0022】
また、請求項5の発明によれば、溝の前記被処理基板の周縁部が侵入される側とこの周縁部が脱出される側との間に気流を変化させる構造物を溝内に設け、この構造物と被処理基板の周縁部との間の空間においてより高速な気流を発生させるので、その速度及びそれに伴う圧力の変化により処理液を霧化させることが可能になり、霧化された処理液を含む高速気流が被処理基板周縁部に接触し、更に処理ムラを軽減する等の処理能力の向上を図ることができる。
【0023】
また、請求項6及び7の発明によれば、処理液及び気体を選択することにより、種々の被処理基板の処理が可能になる。また、Nやアルゴン等の不活性気体を用いることでデバイス面に対して酸化防止の対策とすることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための基板処理方法を実現する基板処理装置を例示するものであって、本発明をこの基板処理装置を使用した基板処理方法に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【実施例1】
【0025】
図1及び図2を参照して本発明の実施例1に係る基板処理方法を実現する基板処理装置の概要を説明する。なお、図1は本発明の実施例1に係る基板処理方法を実現する基板処理装置を示す概略断面図、図2は図1の基板処理装置内に収容された処理ヘッドとウェーハとの位置関係を示す平面図である。
【0026】
基板処理装置1は、図1に示すように、所定の直径を有する円板状の1枚のウェーハWをほぼ水平に保持して回転させる回転テーブル2と、このウェーハWの周縁部を処理する処理ヘッド7と、を備え、これらの回転テーブル2及び処理ヘッド7等を所定大きさのチャンバー6に収容した構成を有している。チャンバー6は、その天井にチャンバー6内へ供給する気体をコントロールする不図示の空調機が設置されフィルター6Aを通して気体を供給し、下方に内部の気体を排出させる排気口6Bが形成されている。また、チャンバー6周辺が気体(雰囲気)コントロールされている場合は、フィルター6Aを省略する場合もある。このチャンバー6内に供給される気体には、例えば空気、二酸化炭素や窒素、アルゴンなどの不活性ガスが使用される。排気口6Bは配管を介して不図示の排気処理装置に接続されている。
【0027】
回転テーブル2は、図1に示すように、ウェーハWが載置される保持台3と、この保持台3に連結された回転軸4と、を有し、この回転軸4が回転駆動機構5に連結されて、この回転駆動機構5により回転テーブル2が所定方向(図2の矢印方向)へ回転するようになっている。処理ヘッド7は、図2に示すように、ウェーハWの周縁部に1個ないし複数個設けられている。複数個の処理ヘッド7を用いると、複数箇所でウェーハWの処理ができるので、処理能力を上げることができるとともに、高品質の処理が可能になる。ウェーハWの周縁部は、円板状ウェーハWの最外周縁で面取り或いは所定角度のRがついた領域(以下、ベベル部という)及びこの周縁にあって半導体デバイスが形成されていない領域(以下、エッジ部という)を含んだ箇所となっている。
【0028】
処理ヘッド7は、所定長さの不図示の支持腕に支持されている。この支持腕はその基部が支持台(図示省略)に固定されている。また、この支持腕はヘッド駆動機構(図示省略)に連結されて、このヘッド駆動機構により、支持腕が所定方向へ移動されて、その先端に固定された処理ヘッド7がウェーハWの周縁部に接近或いは離反できるようになっている。この処理ヘッド7には、コ字状溝9(図3(a)及び図3(b)参照)内へ各種の処理液を供給する処理液供給装置15A及びこの溝内を減圧しながら吸引する吸引装置15Bが連結されている。すなわち、処理ヘッド7と処理液供給装置15Aとは、途中に制御弁Vを介在して配管Tで連結され、また吸引装置15Bとは制御弁Vを介在して配管Tで連結されている。
【0029】
処理液供給装置15Aから供給される処理液には、アルカリ性溶液(例えばアンモニア、KOHあるいはTMAH等)、酸性溶液(例えば塩酸、フッ酸、硫酸、燐酸あるいは酢酸等)、有機溶剤(例えばIPA、アセトンあるいはエタノール等)、界面活性剤、キレート剤、過酸化水素水、オゾン水、水素水、電解水、純水のうちの1種類若しくは複数種類を混合したものが使用され、これらの処理液は処理されるウェーハによって選択される。また、吸引装置15Bには真空ポンプや真空ブロアー等が使用される。
【0030】
次に、図3及び図4を参照して処理ヘッドの構造を説明する。なお、図3は処理ヘッドを示し、図3(a)は処理ヘッドの斜視図、図3(b)は図3(a)の処理ヘッドにウェーハを挿入した状態のA−A線断面図、図4は図3(a)にウェーハを挿入した状態のB−B線断面図である。
【0031】
処理ヘッド7は、ウェーハWの周縁部の一部が挿入される幅長及び深さを有する略コ字状溝9を有する直方体形状のブロックからなり、合成樹脂成型体で形成されている。このコ字状溝9は、所定の面積を有し所定の隙間Dをあけて対向配置した板状体からなる一対の第1、第2鍔辺部8A、8Bと、これらの第1、第2鍔辺部8A、8Bの一端を繋ぐ奥壁部8Cと、他端を開放させた開口9Aと、で形成されている。なお、本実施例においては処理ヘッド7を合成樹脂成型体の一体構造で形成したものを例にとって説明するが、例えば複数の部材を組み立ててなる組立複合体で形成するようにしてもよい。第1、第2鍔辺部8A、8Bは、図3(a)に示すように、ウェーハWの処理時には上下方向に対向配置される。また、開口9AはウェーハWの周縁部が挿入される挿入口となっている。処理ヘッド7の大きさは、例えばその幅長Lが50mm、長さLが30mmに設定される。
【0032】
コ字状溝9は、ウェーハWの周縁部が所定幅挿入される深さを有するとともにウェーハWの周縁部の肉厚より幅広な開口9Aを有している。この開口9A、すなわち挿入口には、その隙間を狭くする狭隙突起8a、8bが形成されている。これらの狭隙突起8a、8bは、第1、第2鍔辺部8A、8Bの先端部を隆起させた所定の幅長及び高さを有する土手状の突起で形成し、その隙間Dは内部の隙間Dより狭くしてある。この構造により、コ字状溝9は、開口9Aが狭隙突起8a、8bで狭められ、内部に所定大きさの溝空間Sが形成され、しかも両端部9L、9Rが開放された筒状体となっている。この開口9Aの隙間Dは、この隙間D部分にウェーハWの周縁部が挿入されたとき、この周縁部の上下面との間に狭い隙間Gが形成されるようになっている。この隙間Gは0.1〜10mmの範囲に設定される。
【0033】
各狭隙突起8a、8bは、コ字状溝9の隙間を狭めると共に、この溝内部から処理液が飛散するのを制限する規制堰となっている。すなわち、開口9A部分に狭隙突起8a、8bを設けると、ウェーハW処理時に溝空間S内に供給された処理液が隙間Dから外方へ飛び出そうとしてもこれらの狭隙突起8a、8bに衝突して内部へ戻される。その結果、この隙間Dから処理液が飛び出して外へ飛散することが殆どなくなりウェーハWの非処理面を汚染することがなくなる。また、これらの狭隙突起8a、8bによって、ウェーハWの周縁部がこの狭隙突起8a、8bで区画された溝空間S内で処理されるので、周縁部の処理領域と非処理領域とを正確に区分できると共に、ウェーハW周縁部の挿入度合いにより処理領域の設定が容易に行えるようになる。なお、この実施例では、第1、第2鍔辺部8A、8Bの双方に狭隙突起8a、8bを設けたが、いずれか一方の鍔辺部にのみ形成してもよい。このような構成とすれば、ウェーハW周縁部の片面を区画して処理することが可能になる。
【0034】
奥壁部8Cは、その開口部9A側の壁面8C'において、長手方向の一端近傍に処理液を供給する供給口10Aと、他端に気体及び処理液などを吸引する吸引口11Aと、供給口10Aと吸引口11Aとの間にコ字状溝9内を流れる流体の流速を変化させる構造物12と、が形成されている。このうち、供給口10Aは、図3(a)及び図4に示すように、回転するウェーハWの周縁部がコ字状溝9に侵入する側、すなわちウェーハWの未処理側(回転進行方向の上流側)に形成されている。第1鍔辺部8Aの表面には、開口10Bが形成されてこの開口10Bと供給口10Aとは奥壁部8C内を貫通する貫通穴10で連結されている。開口10Bには処理液供給装置15Aに結合されている。
【0035】
吸引口11Aは、ウェーハWの周縁部がコ字状溝9から脱出する側、すなわちウェーハWの処理済み側(回転進行方向の下流側)に形成されている。奥壁部8Cの外面には、図4に示すように、開口11Bが形成されて、この開口11Bと吸引口11Aとは奥壁部8C内を貫通する貫通穴11で連結されている。この開口11Bは吸引装置15Bに結合されている。吸引口11Aの開口面積は、供給口10Aより大きく形成されている。よって、吸引口11Aの開口面積を大きくするために開口部分の周囲に直径を大きくした窪みを設けるのが好ましい。このように吸引口11Aの開口面積を大きくすることにより、より多くの流体を吸引することが可能になる。この吸引力の増大によりコ字状溝9内を流れる流体の流速を速めることが可能になる。また、吸引口11Aを奥壁部8Cに設けると、ウェーハW処理時にウェーハW周縁部と吸引口11Aとの距離が短縮されて処理済みの処理液などが他へ飛散することがなくなるとともに、ベベル部の端部(頂部)に高速気流を集中させることができる。
【0036】
構造物12は、奥壁部8C'の表面を隆起させた突起で形成されている。この突起12は、供給口10Aから吸引口11Aへ向かって所定の角度で傾斜する傾斜面12を有する三角形状をなしている。この傾斜面12を設けることにより、後述する気体(流体)の流れがスムーズになる。この構造物、すなわち突起12は、コ字状溝9内を通過する流体を加速する働きをする。すなわち、図3(b)及び図4に示すように、コ字状溝9内の溝空間SにウェーハWの周縁部が挿入されたときに、その挿入深さを奥壁部8Cの壁面8C'までの距離がギャップGとなるようにし、しかも突起12の高さをHにして、この突起12の頂部との間を狭いギャップGになるようにする。このときのギャップGは、例えば0.1〜3.0mmの範囲に設定する。このように、突起12によりウェーハW周縁部との隙間を狭いギャップGに設定すると、吸引装置15Bが作動されてコ字状溝9の溝空間S内が減圧・吸引されたとき、気体がコ字状溝9の一端側9及びウェーハWと一対の狭隙突起8a、8b間のギャップG部分から溝空間S内へ吸い込まれる(なお、他端部9側からも溝空間S内へ吸い込まれるが、ここでの説明は省略する)。この吸い込まれた気体は溝空間Sの広いギャップGから突起12頂部の狭いギャップG部分で絞られて、この狭いギャップG部分を通過するときに流速が速められて高速気流となり、吸引口11Aに吸い込まれる。このような構造により、流速が早められたときの流速は30〜1000m/secの範囲の高速気流に設定される。この範囲の流速は、コ字状溝9の大きさ、ギャップGなどの調節及び吸引装置15Bの制御によって設定される。
【0037】
次に、図1〜図4を参照して基板処理装置1を用いたウェーハW周縁部の処理方法を説明する。
先ず、回転テーブル2の保持台3上に、1枚のウェーハWをその中心が回転軸4の軸心の延長線上に位置するように載置して、この載置面に不図示のチャックによりウェーハWを保持台3上に固定する。チェンバー6内には、不図示の気体供給源から所定の気体、例えばNガスが供給される。そして、不図示のヘッド駆動機構を作動させて処理ヘッド7をウェーハWの周縁部へ移動させ、ウェーハW周縁部の一部を処理ヘッド7のコ字状溝9内に挿入する。この周縁部の挿入により、周縁部の最外縁部、すなわちベベル部と突起12とのギャップGが0.1〜3.0mmの範囲に調整される。この状態で回転駆動機構5により回転軸4を回転させて保持台3に保持されたウェーハWを所定の速度、例えば20秒で1回転する速度で時計方向へ回転させる。次いで、吸引装置15Bを作動させて、処理ヘッド7のコ字状溝9の溝空間S内を減圧しながら吸引する。コ字状溝9の溝空間S内が減圧吸引されると、コ字状溝9の一端側9及びギャップG部分からNガスが溝空間S内へ吸い込まれる。そして、このように吸い込まれたNガスが突起12とベベル部との間の狭いギャップG部分に到達すると、溝空間Sに流れるNガスの流速が加速されて高速気流となりギャップG部分を通過する。この高速気流の流速は、ギャップGの設定及び吸引装置15Bの作動状態によって制御される。そして、高速気流を発生させた状態で制御弁Vを開成して処理液供給装置15Aから所定の処理液を供給口10Aへ所定量(比較的少量)供給する。この処理液が溝空間S内へ供給されると、供給口10Aを出た処理液は、先ず吸引により発生する気流によって一部が飛沫となり、その後突起12に衝突して粉砕されて飛沫となって飛翔し、この飛翔した飛沫が更に狭ギャップG部分を通過する際に前述の高速気流へ混入されて搬送される。処理液はこの狭ギャップG部分を通過するときに気圧の変化によって更に粉砕微細化されて霧状になる。そして、この霧化された処理液を含んだ高速気流がウェーハWの周縁部に当たり、この高速気流によって、ウェーハWの周縁部、特にベベル部に処理液が物理的に強く当たると同時に新しい処理液が次々と供給されるため、化学反応も促進されて不用膜の剥離作用が高まり、このベベル部の不要物が効率よく除去される。最後に、狭ギャップGを通過した処理液を含むNガスは吸気口11Aへ吸い込まれて外部へ搬出される。ウェーハW周縁部が吸引口11Aを通過すると、他端部9から吸い込まれた気流がウェーハW周縁部表面に吹き付けられて処理液を乾燥するので、ウェーハW周縁部が処理ヘッド7を脱出するときには完全に乾燥状態となっている。
【0038】
この基板処理装置を使用した処理方法は、高速気流の流速が重要になるが、処理液の種類、流量を固定して、同じサンプルを用いて半導体製造工程で付着した残渣の除去状態を観察したところ、流速が10m/sec以下では殆ど除去されず、流速を50m/secにすると30〜90%程度除去され、更に、その流速を100m/secにすると90%以上除去され、200m/secで殆ど完全に除去されたことが確認された。そして、流速の最高値は1000m/sec以下が好ましいことも確認されている。以上のことから、有効な流速の範囲としては、30〜1000m/secであることが実験的に導き出された
【0039】
この処理方法によると、上述のように霧化された高速気流がウェーハWの周縁部に当たるので、この周縁部、特にベベル部に強い剥離作用が働き、この周縁部の不要物を効率よく略完全に除去することができる。また、ウェーハW処理時には、溝空間S内に処理液が供給されるが、この供給された処理液が隙間Dから外方へ飛び出そうとしても狭隙突起8a、8bに衝突し、あるいは開口部9Aから吸い込まれる気体に押されて内部へ戻される。その結果、この隙間Dから処理液が飛び出して外へ飛散することが殆どなくなりウェーハWの非処理面を汚染することがなくなる。更に、これらの狭隙突起8a、8bによって、ウェーハWの周縁部がこの狭隙突起8a、8bで区画された溝空間S内で処理されるので、周縁部の処理領域と非処理領域とを正確に区分できると共に、ウェーハW周縁部の挿入度合いを調節することで処理領域の設定が容易に行えるようになる。また、処理液に、アルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、界面活性剤、キレート剤、過酸化水素水、オゾン水、水素水、電解水、純水のうちの1種類若しくは複数種類を混合したものを使用することにより、ウェーハWに合わせた処理が可能になる。
【0040】
上記実施例1では、構造物12を三角形状の突起としたが、図5に示すように、他の形状の構造物にしてもよい。なお、図5は構造物の例を示した概略断面図である。
この構造物12の断面は、上記実施例に示した直角三角形状(図5(a))は勿論、図5(b)〜図5(e)に示すように、四角形状の突起12A、以下、同様にかまぼこ形状のもの12B、三角形状のもの12C、及び楕円形状のもの12D、また、突起に代えて気圧の変化を利用する凹状溝12Eにしてもよい。構造物の形状を正三角形状、四角形状、円形乃至楕円形状、かまぼこ形状にすると、これらの構造物は、ウェーハW処理時にウェーハW周縁部との間隔を狭めて周縁部との間で高速気流を発生させることができる。また、凹状溝12Eによっても気圧や流速の変化を利用して高速気流を発生させることができる。なお、図5の矢印は、気流の方向を示している。
【0041】
また、上記実施例1では、奥壁部8Cに供給口10A及び吸引口11Aを設けたが、他の箇所、例えば、第1、第2鍔辺部8A、8Bのいずれか一方或いは両方に設けてもよい。すなわち、第1、第2鍔辺部8A、8BのウェーハWが侵入する側に供給口10A、脱出側に吸引口11Aを設けてもよい。また、第1、第2鍔辺部8A、8Bの狭隙突起8a、8bは、必須のものでなく省いてもよい。さらに、構造物12は奥壁部8C'に加えて第1、第2鍔辺部8A、8Bの溝空間S側内壁部に設けても良い。
【実施例2】
【0042】
次に図6及び図7を参照して本発明の実施例2に係る基板処理方法を実現する基板処理装置について説明する。なお、図6は実施例2に係る基板処理装置の処理ヘッドを示し、図6(a)は処理ヘッドの斜視図、図6(b)は図6(a)の処理ヘッドにウェーハWを挿入した状態のA−A線断面図、図7は図6(a)の処理ヘッドにウェーハWを挿入した状態のB−B線断面図である。本実施例2に係る基板処理装置は、実施例1の基板処理装置1の処理ヘッド7に代えて処理ヘッド7Aを使用したものである。そこで、基板処理装置1と共通する構成には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ詳述する。
【0043】
本実施例2の基板処理装置の処理ヘッド7Aは、上下方向に位置する第1、第2鍔辺部8A、8Bが同じ長さを有し、これらの第1、第2鍔辺部8A、8Bを繋ぐ奥壁部8Cに供給口が形成されている。また、第1、第2鍔辺部8A、8Bに設けた各狭隙突起8a、8bは、その一部を切り欠いて凹み部8、8を形成しており、これらの凹み部8、8の底面にそれぞれ供給口13A、14Aが設けられている。
【0044】
この処理ヘッド7Aを用いたウェーハWの処理は、上記基板処理装置1と同じ状態、すなわち、構造物(突起)12により溝空間S内に高速気流を発生させた状態にして、溝空間S内の各供給口10A及び13A、14Aから処理液を供給する。処理液が供給されると、これらの処理液は溝空間Sの高速気流に混入されて霧化されて、ウェーハ周縁部に当たり、特にエッジ部及びベベル部の不要物が効率よく除去される。なお、各凹み部8、8は、その奥部、すなわち、各狭隙突起8a、8bの表面から溝空間Sへ向かって引込んだ箇所に傾斜面81'を設けるのが好ましい。この傾斜面81'を設けると、ウェーハWの周縁部の処理時に、傾斜面81'の頂部とウェーハWとの隙間が狭められて、凹み部8を通過する処理液を含んだ気流の流速が加速される。各供給口13A、14Aがそれぞれの狭隙突起8a、8bに設けられているので、第1、第2鍔辺部8A、8Bの先端部を延設して、この延設部に供給口13A、14Aを設け、更に狭隙突起8a、8bに処理液を通す流通路を形成したので、ウェーハW周縁部のエッジ平坦面及びベベル面の処理効率を向上させることができる。また、図示はしないが凹み部8の外側に上記特許文献2に開示されているような空室を含む気体供給部を設けることもできる。
【0045】
(変形例)
図8及び図9を参照して実施例2の変形例に係る基板処理装置を説明する。なお、図8は実施例2の変形例に係る基板処理装置の処理ヘッドを示し、図8(a)は処理ヘッドの斜視図、図8(b)は図8(a)の処理ヘッドにウェーハWを挿入した状態のA−A線断面図、図9は図8(a)にウェーハWを挿入した状態のB−B線断面図である。
【0046】
本変形例に係る基板処理装置は、実施例2に係る基板処理装置の処理ヘッド7Aに代えて図8(a)に示した処理ヘッド7Bを使用したもので、ウェーハ周縁部、特にエッジ部の裏面側を処理するものである。この処理ヘッド7Bは、第1、第2鍔辺部8A、8Bの長さを変更し、下方の第2鍔辺部8Bが上方の第1鍔辺部8AよりウェーハW中心方向に延長されている。そして、これら第1、第2鍔辺部8A、8Bの先端部には各狭隙突起8a、8bを設け、各狭隙突起8a、8bにそれぞれ供給口13A、14Aが形成されている。
【0047】
この処理ヘッド7Bを用いたウェーハWの処理は、上記処理ヘッド7Aを用いた処理と同じであるが、この処理ヘッド7Bを使用すると、下方の第2鍔辺部8Bが上方の第1鍔辺部8Aより先端部が長く延長され、この延長部に供給口が設けられているので、ウェーハW周縁部、特にエッジ部の裏面側を最もよく処理することができる。このエッジ部裏面側は、処理時にエッジ部表面側から回り込んでこの部分に残渣が残り易くなるが、この処理ヘッド7Bを使用することにより、このような残渣を効率よく除去することができる。
【0048】
なお、本変形例は実施例2の変形例として説明したが、実施例1にも同様の構成を採用して変形例とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は本発明の実施例1に係る基板処理方法を実現する基板処理装置を示す概略断面図である。
【図2】図2は図1の装置内に収容された処理ヘッドとウェーハとの位置関係を示した平面図である。
【図3】図3は処理ヘッドを示し、図3(a)は処理ヘッドの斜視図、図3(b)は図3(a)の処理ヘッドにウェーハを挿入した状態のA−A線断面図である。
【図4】図4は図3(a)の処理ヘッドにウェーハが挿入された状態のB−B線断面図である。
【図5】図5は構造物の変形例を説明した説明図である。
【図6】図6は本発明の実施例2に係る基板処理方法を実現する基板処理装置の処理ヘッドを示し、図6(a)は処理ヘッドの斜視図、図6(b)は図6(a)の処理ヘッドにウェーハを挿入した状態のA−A線断面図である。
【図7】図7は図6(a)の処理ヘッドにウェーハを挿入した状態のB−B線断面図である。
【図8】図8は実施例2の変形例としての基板処理装置の処理ヘッドを示し、図8(a)は処理ヘッドの斜視図、図8(b)は図8(a)の処理ヘッドにウェーハを挿入した状態のA−A線断面図である。
【図9】図9は図8(a)の処理ヘッドにウェーハを挿入した状態のB−B線断面図である。
【図10】図10は従来技術の基板処理装置の概要図である。
【図11】図11(a)は図10の処理装置を構成する処理部材の平面図、図11(b)は図11(a)のE−E線の断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 基板処理装置
2 回転テーブル
3 保持台
4 回転軸
5 回転駆動機構
6 チャンバー
7、7A、7B 処理ヘッド(処理部)
8A、8B 第1、第2鍔辺部
8a、8b 狭隙突起
9 コ字状溝
9A 開口
10A、13A、14A 供給口
12、12A〜12E 構造物
11A 吸引口
S 溝空間
W ウェーハ(被処理基板)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理基板の周縁部の一部が挿入される溝を備えた処理部の該溝内に、被処理基板を挿入して相対的に移動させながら該被処理基板の周縁部を処理する基板処理方法において、
前記処理部は、前記溝内に流速30〜1000m/secの処理液を含む気体の高速気流を発生させて、該高速気流を相対的に移動する前記被処理基板の周縁部に接触させて処理することを特徴とする基板処理方法。
【請求項2】
前記高速気流は、前記処理部の溝内を減圧・吸引することによって発生させることを特徴とする請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記被処理基板の相対的な移動は、前記処理部を固定し前記被処理基板を回転させることにより実行されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記処理部は、前記溝内に前記被処理基板の周縁部を挿入し相対的に移動させた状態で、前記処理液を該溝の前記周縁部が侵入する側から供給し、該周縁部が脱出する側から該溝内を減圧・吸引して、前記被処理基板周縁部に沿った高速気流を発生させることを特徴とする請求項2に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記処理部の前記溝内に、前記溝の前記被処理基板の周縁部が侵入される側と該周縁部が脱出される側との間に気流を変化させる構造物を設け、該構造物と前記被処理基板の周縁部との間の空間に前記高速気流を発生させることを特徴とする請求項4に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記処理液は、アルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、界面活性剤、キレート剤、過酸化水素水、オゾン水、水素水、電解水、純水のうちの1種類若しくは複数種類を混合したものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の基板処理方法。
【請求項7】
前記溝内には、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素のうちの1種類若しくは複数種類を混合した気体が吸い込まれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−99612(P2009−99612A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267025(P2007−267025)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(391060395)エス・イー・エス株式会社 (46)
【Fターム(参考)】