説明

撮影情報閲覧システム

【課題】 車両にてなされた撮影に係る情報を有効活用可能な新たな撮影情報閲覧システムを提供する。
【解決手段】 情報閲覧システム1であって、サーバー20が、各車両10において実施された車載カメラ190による撮影の撮影地点データを収集・蓄積し、その収集・蓄積結果を端末装置30にて閲覧可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両にて撮影される際に取得した撮影関連情報を集計し、これを閲覧可能とする撮影情報閲覧システムに関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2001−257920号公報
【特許文献2】特開2006−38514号公報
【0003】
近年の車両においては、車内を監視したり、運転者の挙動を監視する目的等で、様々なカメラが配置されている。ところが、これらはあくまで車内を撮影するものに過ぎず、車外の風景を撮影するようなものではない。これに対し、特許文献1及び2には、車外の風景の撮影を目的にして車両にカメラを搭載した技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1及び2においては、撮影画像データないしはそれに関連して得られるデータは、撮影後に有効に活用できていない。特許文献1の技術は、撮影条件の詳細設定を可能とする技術であり、特許文献2の技術は、あくまで個人鑑賞を目的とした技術に過ぎず、撮影情報が有効活用されているとはいえない。
【0005】
本発明の課題は、車両にてなされた撮影に係る情報を有効活用可能な新たな撮影情報閲覧システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の撮影情報閲覧システムは、
サーバーと、サーバーに対し通信手段を介して接続する車両と、同じくサーバーに対し通信手段を介して接続する端末装置とを備えて構成され、サーバーが車両から収集した情報が端末装置にて閲覧可能とされる情報閲覧システムであって、
車両は、車外を撮影範囲とする形で該車両に設けられた車外撮影手段と、該車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、車外撮影手段による撮影がなされた場合にその撮影地点を車両位置検出手段から取得する撮影地点情報取得手段と、取得された撮影地点を特定可能な撮影地点情報が、通信手段を介してサーバーに送信されるように、当該撮影地点情報を無線送信する撮影地点情報送信手段と、を備え、
サーバーは、通信手段を介して撮影地点情報を受信する撮影地点情報受信手段と、受信した撮影地点情報を記憶する撮影地点情報記憶手段と、撮影地点情報記憶手段に記憶されている撮影地点情報に基づいて特定される過去の撮影地点の収集結果が端末装置において閲覧可能となるように、撮影地点情報を端末装置に提供する撮影地点情報提供手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記本発明の構成によると、車両のカメラでなされた撮影に関連する撮影関連情報として、少なくとも撮影地点の情報がサーバーに送信される。サーバーでは、複数の車両からこうした撮影地点の情報が集められ、その収集結果を端末装置に提供し、端末装置でこれが閲覧可能となる。これにより、端末装置を閲覧するユーザは、過去に多くの撮影がなされた有名な撮影スポットを見つけ出したり、自身がこれから行く目的地までの道のりの途中にある撮影スポットを見つけ出したりすることができる。つまり、本発明によると、撮影に関する撮影関連情報が、他者にとって有効に利用できる情報として提供されるのである。また、何気なく車両から撮影した撮影地点が蓄積されることで、これまでに知られていなかった新たな撮影スポットを見つけ出すことも可能となる。
【0008】
本発明において、車両は、車外撮影手段による撮影によって取得される撮影画像データが、当該撮影の撮影地点情報に対応付けられた形で、通信手段を介してサーバーに送信されるように、当該撮影画像データを無線送信する撮影画像データ送信手段を備えて構成することができ、他方、サーバーは、サーバーは、通信手段を介して撮影画像データを受信する撮影画像データ受信手段と、受信した撮影画像データを撮影地点情報に対応付けて記憶する撮影画像データ記憶手段と、撮影画像データ記憶手段に記憶されている撮影画像データに基づいて、撮影地点情報記憶手段に記憶されている撮影地点情報により特定される過去の撮影地点を対応付けた形で、当該撮影地点において車外撮影手段により撮影された撮影画像が画面表示可能となるように、当該撮影画像データを端末装置に提供する撮影画像データ提供手段と、を備えて構成することができる。この構成によると、複数の車両から集められた撮影地点の情報だけでなく、その時に撮影された撮影画像(静止画や動画)をも閲覧できる。これにより、例えば多くの撮影がなされている撮影ポイントがあった場合に、実際に撮られた撮影内容を端末装置上で確認することができ、自分が求める撮影内容であるかを判断できる。
【0009】
本発明において、サーバーは、道路地図データを記憶する地図記憶手段を備えるとともに、撮影地点情報提供手段は、道路地図データに基づいて道路地図を表示するとともに、当該道路地図上において撮影地点を特定し、特定された撮影地点に対応する位置に位置指示マークを当該道路地図上に付する形で、撮影地点の収集結果を端末装置にて画面表示可能とすることができる。撮影スポットの住所等が表示されるよりも、地図上で撮影スポットが位置指示される方が、位置を把握し易い。
【0010】
また、端末装置において撮影画像データが閲覧可能となる本発明の構成を有する場合に、サーバーの撮影画像データ提供手段は、端末装置から位置指示マークを指定する形でなされる位置指定入力操作に基づいて、当該位置指示マークに対応する撮影地点での撮影画像が該端末装置において閲覧可能となるように、撮影画像データを端末装置に提供するものとできる。この構成によると、地図上に撮影地点が表示された際に、その撮影地点に表示される位置指示マークに対しマウスクリック等の位置指定入力操作を行うことにより、その地点で撮影された画像を表示することができる。撮影地点の分布を見つつ、必要に応じて各地点の撮影内容の確認をできるから、使い勝手に優れる。
【0011】
また、端末装置において撮影画像データが閲覧可能となる本発明の構成において、サーバーは、端末装置から撮影画像データが閲覧されるに伴い送信される閲覧ログを受信する閲覧ログ受信手段と、端末装置において閲覧された撮影画像データの閲覧回数を、受信した閲覧ログに基づいて、当該撮影画像データに対応する撮影地点毎にカウントする第一の閲覧回数記録手段とを備えるとともに、撮影地点情報提供手段は、第一の閲覧回数記録手段によりカウントされた撮影地点毎の撮影画像データの閲覧回数に基づいて、端末装置において、撮影地点情報を、対応する撮影画像データの閲覧回数が多いものから順にランキング表示可能となるように、撮影地点情報を端末装置に提供するものとできる。この構成によると、注目を集めている撮影地点を容易に把握することができる。
【0012】
また、同じく端末装置において撮影画像データが閲覧可能となる本発明の構成において、サーバーは、道路地図データを記憶する地図記憶手段と、端末装置から撮影画像データが閲覧されるに伴い送信される閲覧ログを受信する閲覧ログ受信手段と、道路地図データに基づく道路地図の全地図領域を複数に分割する形で定められた各分割領域を記憶する分割領域記憶手段と、分割領域毎に、それら分割領域内に存在する各撮影地点の撮影画像データの閲覧回数の総数をカウントする第二の閲覧回数記録手段を備えるとともに、撮影地点情報提供手段は、第二の閲覧回数記録手段によりカウントされた分割領域毎の撮影画像データの閲覧回数の総数に基づいて、端末装置において分割領域を特定可能な分割領域情報を、対応する撮影画像データの閲覧回数の総数が多いものから順にランキング表示可能となるように、撮影地点情報を端末装置に提供するものとできる。この構成によると、注目を集めている撮影エリアを容易に把握することができる。
【0013】
また、本発明において、サーバーは、道路地図データを記憶する地図記憶手段と、道路地図データに基づく道路地図の全地図領域を複数に分割する形で定められた各分割領域を記憶する分割領域記憶手段と、分割領域毎に、該分割領域内での車外撮影手段による撮影回数をカウントする撮影回数記録手段と、を備えるとともに、撮影地点情報提供手段は、撮影回数記録手段によりカウントされた撮影回数に基づいて、端末装置において分割領域を、撮影回数の最も多いものから順にランキング表示可能となるように、撮影地点情報を端末装置に提供するものとできる。撮影回数の多い撮影エリアというのは価値のある撮影対象を撮影できるエリアと推測されるから、上記構成によると、そうした撮影エリアを把握することができる。
【0014】
本発明において、車両は、車両位置検出手段と、道路地図データを記憶する地図記憶手段と、道路地図データ上に目的地を設定する目的地設定手段と、設定された目的地までの案内経路を道路地図データ上にて検索する案内経路検索手段と、検索された案内経路に基づいて、設定された目的地までの経路案内を行う経路案内手段とを有して構成できる。例えば、上記した各種手段を備えてなるナビゲーション装置を搭載することができる。この構成によると、本発明の車両位置検出手段を、ナビゲーション装置に搭載される車両位置検出手段に兼用させることができる。
【0015】
本発明において、車両は、端末装置を搭載して構成することができる。この構成によると、車両は、撮影関連情報をサーバーに送信する情報提供機能だけでなく、他車両からの送信結果も含めた撮影関連情報の提供を受けることができる。上記のような撮影スポットを車両の中から見ることができるので、目的地設定等に直ちに活用することができる。また、この場合、目的地設定手段は、当該車両の該端末装置にて撮影地点の収集結果を画面表示した状態において、画面表示される位置指示マークを指定する形でなされる位置指定入力操作に基づいて、当該位置指示マークに対応する撮影地点を目的地に指定可能とすることにより、当該位置指定入力操作を目的地指定操作に利用できる。これにより、撮影スポットを目的地に設定することが容易な操作で可能となる。
【0016】
本発明において、車両は、経路案内手段によって経路案内された案内経路を特定可能とする経路情報を取得する経路情報取得手段と、取得した経路情報にて特定される案内経路を進む過程で当該車両の車外撮影手段によりなされた撮影に係る撮影地点情報に対応付けられた形で、当該経路情報がサーバーに対し通信手段を介して送信されるように、当該経路情報を無線送信する経路情報送信手段を備えて構成することができる。また、この場合のサーバーは、通信手段を介して経路情報を受信する経路情報受信手段と、受信した経路情報を記憶する経路情報記憶手段と、を備え、撮影地点情報提供手段は、経路情報記憶手段に記憶されている案内経路の中から案内経路を指定する経路指定操作入力を当該端末装置から受け付けるとともに、当該端末装置において、受け付けた経路指定操作入力により指定された案内経路が、道路地図データに基づく道路地図上に表示され、なおかつ、表示される当該案内経路に対応する撮影地点情報に基づいて当該案内経路上の撮影地点を特定し、特定された該撮影地点に対応する位置に位置指示マークを付する形で表示される形で、撮影地点の収集結果が端末装置に画面表示可能となるように、撮影地点情報を端末装置に提供するものとすることができる。これにより、指定された案内経路が案内されていた際に撮影された撮影地点の収集結果のみを画面表示することができる。つまり、ある案内経路に沿って運転したドライバーの撮影履歴をそのまま閲覧することができるのである。従って、これを参照することで、撮影スポットを多く含むドライブルート等を探せるから、ルート設定の参考になる。
【0017】
また、端末装置において撮影画像データが閲覧可能となる本発明の構成において、車両は、経路案内手段によって経路案内された案内経路を特定可能とする経路情報が、当該案内経路を進む過程で当該車両の車外撮影手段によりなされた撮影に係る撮影地点情報に対応付けられた形で、サーバーに対し通信手段を介して送信されるように、当該経路情報を無線送信する経路情報送信手段を備えて構成することができる。また、この場合のサーバーは、通信手段を介して経路情報を受信する経路情報受信手段と、受信した経路情報を記憶する経路情報記憶手段と、を備え、撮影画像データ提供手段は、経路情報記憶手段に記憶されている案内経路の中から案内経路を指定する経路指定操作入力を当該端末装置から受け付けるとともに、当該端末装置において、受け付けた経路指定操作入力により指定された案内経路に対応する撮影地点情報に基づいて当該案内経路上の各撮影地点を特定し、特定された各撮影地点での撮影画像を、当該案内経路を進んだ際に撮影された順序に従い切り替え表示可能となるように、撮影画像データを端末装置に提供するものとできる。この構成によれば、ある案内経路に沿って運転したドライバーの撮影履歴をそのまま閲覧できるだけでなく、そこで実際に取られた撮影内容を知ることもできる。また、指定した案内経路が自身が過去に設定したものであった場合には、その時に撮影した撮影内容を見ることができるから、旅行アルバム等のように、その時の様子を思い出すように閲覧利用することも可能となる。
【0018】
ところで、本発明において、車両の撮影地点情報送信手段は、サーバーに送信する撮影地点情報として、撮影地点の緯度情報及び経度情報とともに標高情報を車両位置検出手段により検出するものであり、サーバーの撮影地点情報提供手段は、撮影地点の収集結果を端末装置にて画面表示する際に、標高情報が表示可能に構成することができる。この構成によると、撮影地点のより詳細な情報を得ることができる。
【0019】
また、本発明において、車両は、車外撮影手段による撮影に関連する予め定められた撮影関連情報を取得する撮影関連情報取得手段と、取得した撮影関連情報が、当該撮影の撮影地点情報に対応付けられた形で、通信手段を介してサーバーに送信されるように、当該撮影関連情報を無線送信する撮影関連情報送信手段を備えて構成することができ、他方、サーバーは、通信手段を介して撮影関連情報を受信する撮影関連情報受信手段と、受信した撮影関連情報を記憶する撮影関連情報記憶手段と、撮影関連情報記憶手段に記憶されている撮影関連情報が、撮影地点情報記憶手段に記憶されている撮影地点情報により特定される過去の撮影地点に対応付けられた形で、端末装置に画面表示可能となるように、撮影関連情報を端末装置に提供する撮影関連情報提供手段と、を備えて構成することができる。これにより、撮影に関するより詳細な情報を得ることができる。
【0020】
例えば、車両の撮影関連情報取得手段は、撮影関連情報送信手段によりサーバーに送信される撮影関連情報として、少なくとも車外撮影手段において撮影がなされた際の撮影方向を特定可能な撮影方向情報を取得するものとでき、サーバーの撮影関連情報提供手段は、撮影地点の収集結果を端末装置にて画面表示する際に、撮影方向情報に基づいて撮影方向が表示可能に構成することができる。この構成によると、撮影地点のより詳細な情報を得ることができる。また、端末装置において撮影方向が表示されれば、何を撮影対象としているかを推測するのが容易となる。
【0021】
また、車両の撮影関連情報取得手段は、撮影関連情報送信手段によりサーバーに送信される撮影関連情報として、少なくとも車外撮影手段において撮影がなされた際の撮影時刻を特定可能な撮影時刻情報を取得するものとでき、サーバーの撮影関連情報提供手段は、撮影地点の収集結果を端末装置にて画面表示する際に、撮影時刻情報に基づいて撮影時刻が表示可能に構成することができる。撮影対象は、時刻によって撮影できるものとできないものがある。端末装置において撮影時刻が表示されれば、撮影時が明け方、日中、夕方、深夜等のいずれの時間帯であったかが特定できるので、同じものを撮影しに行こうと思った場合に参考になる。
【0022】
また、車両の撮影関連情報取得手段は、撮影関連情報送信手段によりサーバーに送信される撮影関連情報として、少なくとも車外撮影手段において撮影がなされた際の日付を特定可能な撮影日情報を取得するものとでき、サーバーの撮影関連情報提供手段は、撮影地点の収集結果を端末装置にて画面表示する際に、撮影日情報に基づいて日付が表示可能に構成することができる。撮影対象は、季節等によって撮影できるものとできないものがある。端末装置において撮影時の日付が表示されれば、撮影時の季節や月日を特定できるので、同じものを撮影しに行こうと思った場合に参考になる。
【0023】
また、車両の撮影関連情報取得手段は、撮影関連情報送信手段によりサーバーに送信される撮影関連情報として、少なくとも車外撮影手段において撮影がなされた際の、車外の明るさ、湿度、気温、天候のうち少なくとも1以上を含む車外条件を特定可能な撮影時車外情報を取得するものであり、サーバーの撮影関連情報提供手段は、撮影地点の収集結果を端末装置にて画面表示する際に、撮影時車外情報に基づいて車外条件が表示可能に構成することができる。撮影対象は、車外の明るさ、湿度、気温、天候等の車外要因によって撮影できる場合とできない場合がある。端末装置において撮影時の車外要因が表示されれば、同じものを撮影しに行こうと思った場合に参考になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の撮影情報閲覧システムの第一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本実施形態の撮影情報閲覧システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示す撮影情報閲覧システム1は、サーバー20と、サーバー20に対し通信手段40を介して接続する車両10と、同じくサーバー20に対し通信手段40を介して接続する端末装置30とを備えて構成され、サーバー20が車両10から無線収集した情報が複数の端末装置30にて閲覧可能とされている。
【0026】
なお、ここでの通信手段40とは周知の通信ネットワークであり、携帯電話網やPHS(Personal Handy-phone System)網に代表される無線通信網や、これと接続するインターネット網等による構成を有するものである。
【0027】
図2は、サーバー20のブロック図である。サーバー20は、周知のパーソナルコンピュータであって、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスクドライブ(HDD)で構成された記憶装置29、キーボード、マウス、その他のポインティングデバイス等からなる入力装置(入力部)28、液晶ディスプレイ等の表示装置(表示部)27、通信手段40に接続するためのインターフェース部をなす周知の変復調部26等が、バス24やI/Oポート25、インターフェース29’等を介して接続する構成を有している。CPU21は、ROM22や記憶装置29等に格納された各種のプログラムを実行するものであり、各種制御の主体となる。また、サーバー20は、端末装置30に対し画面表示可能な形で提供されるデジタルコンテンツ(後述)を構成するコンテンツデータ29dや地図データ29mを記憶装置29に記憶しており、情報提供サーバー(ここではWebサーバー)として機能する。
【0028】
図3は、端末装置30のブロック図である。端末装置30も、周知のパーソナルコンピュータであって、CPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ(HDD)で構成された記憶装置39、キーボード、マウス、その他のポインティングデバイス等からなる入力装置(入力部)38、液晶ディスプレイ等の表示装置(表示部)37、通信手段40に接続するためのインターフェース部をなす周知の変復調部36等が、バス34やI/Oポート35、インターフェース39’等を介して接続する構成を有している。CPU31は、ROM32や記憶装置39等に格納された各種のプログラムを実行するものであり、各種制御の主体となる。また、記憶装置39には、サーバー20から提供されるデジタルコンテンツを表示装置37の画面上で閲覧可能とするためのコンテンツ閲覧ソフトウェア(ここではWebブラウザ)39aが記憶されている。
【0029】
図4は、本実施形態における車両10に搭載された機器構成の一部を示すブロック図である。車両10は、ナビゲーション装置100の他、エアコン、オートワイパー、オートライト、撮影装置等の周知の車載装置を有して構成されている。ナビゲーション装置100は、車内LAN150を介して、エアコンECU200、オートワイパーECU300、オートライトECU400、カメラECU500等の各種車載ECUに対し接続している。
【0030】
エアコンECU200は、CPU、ROM、RAM等を備える周知の構成を有し、各種エアコン操作部(図示なし)の操作状態や各種エアコンセンサ(図示なし)の検出結果に基づいてエアコン駆動部(図示なし)を駆動制御することにより、吹出温度制御、風量制御、内気吸気・外気吸気切替制御、及び吹出口切替制御等の周知の空調制御を実行する。なお、本実施形態においては、エアコンセンサとして車外の温度及び湿度を検出する周知の温度/湿度センサ(外気温度検出手段、外気湿度検出手段)201がエアコンECU100に接続されており、その検出結果を、車内LAN150を介して、ナビゲーション装置や、その他のECUに送信可能となっている。
【0031】
オートワイパーECU300は、同じくCPU、ROM、RAM等を備える周知の構成を有し、ワイパー駆動モードがオートに設定された場合に、雨滴センサ301により検出される雨量が予め定められた閾レベルを上回った場合に、ワイパー駆動部を駆動させる。雨滴センサ301の検出結果は、車内LAN150を介して、ナビゲーション装置100やその他のECUに送信可能となっている。
【0032】
オートライトECU400は、同じくCPU、ROM、RAM等を備える周知の構成を有し、ライト点灯モードがオートに設定された場合に、照度センサ401により検出された車外の照度が予め定められた閾レベルを下回った場合に、ヘッドライトを点灯駆動させる。照度センサ401の検出結果は、車内LAN150を介して、ナビゲーション装置100やその他のECUに送信可能となっている。
【0033】
ナビゲーション装置(車載ナビゲーション装置)100は、図5に示すように、位置検出器111,地図データ入力器120,操作スイッチ群130,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ131,音声案内等を行う音声合成回路142,スピーカ143,メモリ123,表示装置141,送受信機130,ハードディスク装置(HDD)121,LAN(Local Area Network) I/F(インターフェース)151,これらの接続された制御回路110,リモコン端末132等を備えた構成を有している。
【0034】
位置検出器(車両位置検出手段)111は、周知の地磁気センサ111a,車両10の回転角速度を検出するジャイロスコープ111b,車両10の走行距離を検出する距離センサ111c,および衛星からの電波に基づいて車両10の位置を検出するGPS受信機111dを有し、車両10の現在位置を検出するものである。これらのセンサ等111a〜111dは各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。
【0035】
操作スイッチ群130は、例えば表示装置141と一体になったタッチパネル134もしくはメカニカルなスイッチが用いられる。また、マイク144および音声認識ユニット145を用いて種々の指示を音声入力することも可能である。ナビゲーション装置100には、これら操作スイッチ群130,リモコン端末132,タッチパネル134,およびマイク144によって、種々の指示を入力することが可能である。
【0036】
表示装置141は、周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行うための図示しないドライバー回路を含んで構成されている。また、表示装置141として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
【0037】
スピーカ143は、周知の音声合成回路142に接続され、ナビプログラム121nの指令によって記憶装置121に記憶されるデジタル音声データが音声合成回路142においてアナログ音声に変換されたものが送出される。
【0038】
通信ユニット180は、周知の無線通信機として構成され、基地局(図示なし)を介してインターネット等の通信手段との通信を行う。
【0039】
LAN I/F151は、車内LAN150を介して他の車載機器やセンサとのデータの遣り取りを行うためのインターフェース回路である。
【0040】
制御回路110は、周知のCPU101,ROM102,RAM103,入出力回路であるI/O104,A/D変換部106,およびこれらの構成を接続するバスライン105が備えられている。CPU101は、記憶装置121に記憶されたナビプログラム121nおよびデータにより制御を行う。
【0041】
A/D変換部106は、周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器111等から制御回路110に入力されるアナログデータをCPU101で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
【0042】
記憶装置121は、HDD(ハードディスクドライブ)や、EEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリ等によって構成されている。記憶装置121には、周知のカーナビゲーション機能を実現するためのナビプログラム121nの他に、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データ121mが記憶される(地図記憶手段)。地図データ121mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報、リンク間接続情報等を含む道路網情報を記憶する。
【0043】
また、記憶装置121には、経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができ、ユーザデータ121uとして記憶される。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報をデータベース121dとして記憶してもよい。
【0044】
このような構成を有するナビゲーション装置100は、制御回路110のCPU101によりナビプログラム121nが起動された状態で、ユーザが操作スイッチ群130,タッチパネル134、リモコン端末132の操作あるいはマイク145からの音声入力によって、表示装置141上に表示されるメニュー(図示せず)から経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
【0045】
即ち、まずはユーザによる目的地設定がなされるとともに(目的地設定手段)、位置検出器111により車両10の現在位置を取得し、取得した現在位置を出発地として目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる(案内経路検索手段)。そして、表示装置141上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、ユーザに適切な経路を案内する(経路案内手段)。目的地の設定方法は、例えば、地図上の任意の地点を指定する方法,目的地の所在する地域から探索・設定する方法,目的地の電話番号から探索・設定する方法,五十音表から目的地の名称を入力して設定する方法,あるいはユーザがよく利用する施設として記憶装置121に記憶されているものから探索・設定する方法等がある。また、自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、経路案内は、表示装置141およびスピーカ143の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージ報知を行う形でなされる。
【0046】
図6は、車載撮影装置90のブロック図である。カメラECU900は、周知のCPU901,ROM902,RAM903,入出力回路であるI/O904,時計IC908,およびこれらの構成を接続するバスライン905が備えられている。CPU901は、記憶装置91に記憶された各種プログラム及びデータに基づく制御を実施する。また、カメラECU900は、車内LAN150を介して、ナビゲーション装置100やその他のECUと通信可能となっている。このカメラECU900には、景色や風景といった車外を撮影範囲とするカメラ190と、その撮影方向を変更するためのカメラ駆動部91と、記憶装置91とが接続されている。
【0047】
カメラ(車外撮影手段)190は、例えば公知のCCDカメラ等で構成され、予め定められた撮影タイミングが到来するに伴い撮影が実行される。ここでは、カメラ190の撮影スイッチ193がカメラECU900に接続されており、当該スイッチ193への所定の撮影操作により撮影タイミングが到来する(即ち撮影が実行される)ものとする。ただし、一定周期で撮影タイミングが到来するようにしてもよいし、撮影実行地点を記憶装置91に予め登録しておき、ナビゲーション装置100の位置検出器111によって、登録された地点に到達したと判定された場合に撮影タイミングが到来するようにしてもよい。なお、本実施形態においてはステアリングホイールに設けられたステアリングスイッチとして、撮影スイッチ193が設けられている。
【0048】
カメラ190は、フロントガラスの中央上側(例えば、車両のバックミラー裏側)の車外側に取り付けられている。車両には、車内の侵入者を検知する不審者侵入検知用カメラ,車間距離測定用に車両前方を撮影する前方監視カメラ,あるいはいわゆるレーンキープシステムの前方撮影用カメラ等が搭載されている場合にはこれらを兼用してもすることができるし、これらのカメラとは別に設けて、これらのカメラと並行して撮影可能できるようにしてもよい。後者の場合、車外の景色を撮影し易いような適した位置に取り付けることが可能となる。
【0049】
また、カメラ190は、所定方向に向けて固定配置されていてもよいが、本実施形態においてはチルト方向及びパン方向に回動可能とされており、その回転駆動部をなすカメラ駆動部91がカメラECU900に接続されている。さらに、車室内に設けられたカメラ駆動スイッチ(カメラ駆動操作部:図中の駆動スイッチ)194と、カメラ190の、車両の所定の基準方向に対する向き(撮影方向)を検出するカメラ向き検出部192とが、カメラECU900に接続されている。これにより、駆動スイッチ194への所定のカメラ駆動操作に基づいて、カメラ190の撮影方向をチルト方向及びパン方向において任意に変更することができる。ここでのカメラ駆動部91は、チルト駆動モータとパン駆動モータ、及びそれらを駆動するドライバー回路を有して構成されている。カメラ向き検出部192は、チルト方向及びパン方向のそれぞれにおいてカメラ190の予め定められた基準角度位置からの回転変位を検出する周知の回転センサからなる。
【0050】
また、カメラECU900には、撮影モード切替スイッチ(図中のモード切替スイッチ:撮影モード切替手段)195が接続されている。当該スイッチ195が撮影許可モードに設定されている場合には、カメラ190の撮影及びカメラ190の駆動が許可される一方で、当該スイッチ195が撮影禁止モードに設定されている場合には、カメラ190の撮影及びカメラ190の駆動が強制的に禁止され、撮影スイッチ194やカメラ駆動スイッチ194への操作入力が無効化される。
【0051】
記憶装置91は、HDD(ハードディスクドライブ)や、EEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリ等によって構成され、上記カメラ190による撮影に際して実行される撮影プログラム91tが記憶されている。この撮影プログラム91tは、カメラECU900のCPUにより実行されることで、図7に示すような撮影処理が実施され、カメラ190による撮影と、その撮影に係るデータの送信等がなされる。なお、図7の処理は、所定周期で繰り返し実行される。以下、図7の処理を説明する。
【0052】
時計IC908は、リアルタイムクロックICとも呼ばれ、CPU901からの要求に応じて時計・カレンダーのデータを送出あるいは設定するものである。CPU901は時計IC908から日時データを取得する。なお、ナビゲーション装置100のGPS受信機111dで受信したGPS信号に含まれる日時データを用いてもよい。また、CPU901に含まれるリアルタイムカウンタを基にして日時データを生成してもよい。
【0053】
S1では、カメラECU900が、撮影モード切替スイッチ195にて設定されている撮影モードが撮影許可モードに設定されているか否かを判定する。撮影許可モードに設定される場合にはS2に進み、カメラ190による撮影及びカメラ駆動部91による該カメラ190の駆動を許可状態とした上でS3に進む。撮影許可モードが禁止されていない場合にはS16に進み、カメラ190による撮影及びカメラ駆動部91による該カメラ190の駆動を禁止状態(撮影及びカメラ190の駆動を無効化した状態)として、本処理を終了する。
【0054】
S3では、カメラECU900が、ナビゲーション装置100において目的地設定がなされたか否か、即ち経路案内が開始したか否かを判定する。経路案内が開始された場合にはS4に進み、直前のS3で開始された経路案内を識別可能な経路案内識別コード(経路案内識別情報)を作成し、これを記憶装置91の所定記憶領域に記憶してS5に進む。他方、経路案内が開始されていない場合(経路案内中である場合又は経路案内がされていない場合のいずれか)であるにはS4をスキップしてS5に進む。なお、本実施形態における経路案内識別コードとは、S3にて開始と判定された経路案内を実行する車両10と、当該車両10において直前のS3にて開始判定を受けた経路案内とを識別可能な、当該車両10固有の情報とする。
【0055】
S5では、撮影タイミングが到来したか否かを判定する。ここでは、撮影スイッチ193への操作の有無を判定する。撮影タイミングが到来した場合にはS6に進み、撮影タイミングで無いならばS12に進む。
【0056】
S6では、カメラ190による撮影が実行され、撮影された撮影画像データ91pを取得する(撮影画像データ取得手段)。
【0057】
続くS7では、S5でなされた撮影の撮影地点(撮影位置)を特定可能な撮影地点データ91qと、同じくS5での撮影に関連する情報(撮影関連データ)91rとを取得する(撮影地点情報取得手段及び撮影関連情報取得手段)。
【0058】
撮影地点データ91qは、少なくとも撮影地点の緯度情報及び経度情報を含む撮影位置情報であり、カメラ190による撮影時にGPS受信機111dから受信したGPS信号に含まれるGPS座標情報(撮影地点情報)として取得する。ただし、本実施形態においては、撮影地点の標高情報を含む情報となっている。
【0059】
また、本実施形態における撮影関連データ91rには、S5で撮影がなされた際のカメラ190の撮影方向を特定可能な撮影方向データ91r2と、S5での撮影がなされた時の撮影日時を特定可能な撮影日時データ(撮影時刻情報及び撮影日情報)91r3と、S5での撮影がなされた時の、車外の明るさ、湿度、気温、天候のうち少なくとも1以上を含む車外条件を特定可能な撮影時車外データ91r4と、撮影ユーザを特定可能な撮影ユーザデータ91r5が含まれている。なお、これら以外にも撮影関連データ91rを記憶してもよいし、これらのうちのいずれかが不足していてもよい。
【0060】
撮影方向データ91r2は、カメラ向き検出部192の検出結果に基づいて得られる、車両の所定基準方向に対するカメラ190の向きを特定可能な情報(ここでは、カメラ190のチルト方向及びパン方向の角度位置情報)を取得し、さらに、ナビゲーション装置100のジャイロスコープ111bが検出する車両全体の向きを特定可能な情報を通信取得し、これらに基づいて、東・西・南・北・天・地の6方向を基準に算出される撮影方位情報として取得する。
【0061】
撮影日時データ91r3は、時計IC908から取得する日時データであり、撮影時の時刻や日付に関する情報である。なお、ナビゲーション装置100のGPS受信機111dで受信したGPS信号に含まれる日時データを用いてもよいし、カメラECU900のCPUに含まれるリアルタイムカウンタを基にして日時データを生成して、これを取得するようにしてもよい。
【0062】
撮影時車外データ91r4は、車外の明るさ、車外の湿度、車外の気温、天候のうち少なくとも1以上を含む車外条件を特定可能な情報であり、ここでは、エアコンECU200、オートワイパーECU300、オートライトECU400等から、それぞれに接続されたセンサ201,301,401の検出結果として、車内LAN150を介して通信取得する。これら天候等の車外条件は、外部センターから無線通信取得するようにしてもよい。
【0063】
撮影ユーザデータ91r5は、当該車両10、あるいは当該車両10に搭載のカメラ190、あるいは当該車両10の所有者等を特定可能な識別情報である。本実施形態の撮影情報閲覧システム1は、サーバー20へのユーザ登録を前提に利用可能となるものであり、予め行われた登録処理により、車両には、ユーザID(登録ID)が付与される。サーバー20の記憶装置29には、登録されている全車両に関する登録データ29e(ユーザIDを含む)が登録されており、一方、車両10の記憶装置91には、自身に対応する登録データ91e(ユーザIDを含む)のみが記憶される。S7で取得される撮影ユーザデータ91r5とは、この登録データ91eのことであり、記憶装置91から読み出すことで取得できる。なお、登録データ29e,91eは、ユーザIDだけではなく、その他、車両10に係る情報や、カメラ190に係る情報、車両10のメイン搭乗者に係る情報等も合わせたデータとしてもよい。
【0064】
図7に戻る。S8では、S6にて取得した撮影画像データ91pと、S7にて取得した撮影地点データ91q及び撮影関連データ91rとを、それぞれ対応付けた形で記憶装置91に記憶する。
【0065】
続くS9では、現在のナビゲーション装置100において、経路案内が実施中であるか否かを判定する。経路案内中であると判定された場合には、S10に進んで、現在の経路案内の経路案内識別コードを取得する。続くS11では、S6で取得した撮影画像データ91pと、S7で取得した撮影地点データ91q及び撮影関連データ91rとを対応付けてなる送信データ91c(図8参照)を作成し、さらにこの送信データ91cにS10で取得した経路案内識別コードを対応付けた形で、これを通信ユニット180から無線送信し、S12に進む。他方、S9において、経路案内中でないと判定された場合にはS15に進み、上記と同様の送信データ91cを作成して、これを通信ユニット180から無線送信し、本処理を終了する。S11及びS15は、撮影地点情報送信手段、撮影画像データ送信手段、撮影関連情報送信手段として機能するステップであり、これらのステップにおいて送信されるデータは、通信手段40を介してサーバー20に送信される。
【0066】
S12では、現在実施中の経路案内において車両10が目的地(ここでは目的地の地点に限らず、経路案内が終了する目的地の周辺領域も含む)に到着したか否かを判定する。到着したのであれば、S13にて、これまでなされていた経路案内の経路案内識別コード(以前にS4で作成されたもの)を取得する。続くS14では、目的地設定時(経路案内開始時)から現在位置(目的地)までに至るまでの通過経路を特定可能なルート情報(出発地位置情報、目的地位置情報、到達経路情報等:経路情報)を取得し、これをS13にて取得した経路案内識別コードを対応付けた形で、通信ユニット180から無線送信し、本処理を終了する。S14は、経路情報取得手段及び経路情報送信手段として機能するステップであり、このステップにおいて送信されるデータは、通信手段40を介してサーバー20に送信される。他方、S12において目的地に到着していないと判定された場合には、そのまま本処理を終了する。なお、本実施形態のルート情報には、総走行距離や総走行時間、総撮影回数等の付加情報も含まれているものとする。
【0067】
上記した図7の撮影処理では、送信データ91cは、カメラ190による撮影が行われるたびにサーバー20に送信されるようになっているが、目的地到達が検出された時点で、それまでに記憶・蓄積した送信情報91cをまとめて送信するようにしてもよい。
【0068】
一方、サーバー20の記憶装置29には、上記のように車両10側から通信手段40を介して送信されてくる各種データを受信し、これを記憶・蓄積する受信プログラム29bが記憶されている。この受信プログラム29bは、サーバー20のCPU21により実行されるものであり、図9に示すような受信処理が実行される。なお、図9の処理は、所定周期で繰り返し実行される。以下、図9の処理を説明する。
【0069】
S21では、サーバー20が、車両10から送信される送信データの受信待機状態となり、S22にて、撮影地点データ91q、撮影画像データ91p、撮影関連データ91rを有した送信データ91cを受信したと判定された場合にはS23に進む(撮影地点情報受信手段、撮影画像データ受信手段、撮影関連情報受信手段)。
【0070】
S23では、受信したデータ91cに対し、これを識別可能とするための受信データ識別情報として撮影No(撮影番号)を作成し、S24にて、この撮影Noに対応付けた形で受信したデータ91cをサーバー20の記憶装置29の所定記憶領域に記憶する(撮影地点情報記憶手段、撮影画像データ記憶手段、撮影関連情報記憶手段)。本実施形態においては、撮影Noに対応付けられたデータ91cは、図10に示すようにデータ29a1(29a)として記憶装置29に記憶される。なお、受信データ識別情報をなす撮影Noは、サーバー20においてデータ91cが受信された順に付番されるものとする。
【0071】
S25では、受信したデータ91cに対応付けられた経路案内識別コードの有無を判定する。経路案内識別コードがなければそのまま本処理を終了する。
【0072】
S25にて、経路案内識別コードがあると判定された場合にはS26に進み、それが過去に受信した経路案内識別コードと同じものであるか否かを判定する。過去に受信していない新規の経路案内識別コードである場合には、S28にて、この新規の経路案内識別コードに対応付ける形で、上記の撮影Noを記憶する。他方、S26にて、過去に受信した経路案内識別コードであると判定された場合には、S28にて、その経路案内識別コードに対応付ける形で、上記の撮影Noを記憶する。つまり、撮影No(受信データ識別情報)を媒介に、受信したデータ91cと、経路案内識別コードとが対応付けられた形で、記憶装置29に記憶される。S28における記憶処理が完了した後、本処理は終了する。
【0073】
ただし、本実施形態においては、S28の直前のS27あるいはS29において、経路案内識別コードがルートID(経路識別情報)に変換され、そのルートIDと、上記の撮影Noとを対応付けた形で記憶装置29への記憶がなされる。本実施形態においては、経路案内識別コードに対応付けて記憶される撮影Noは、図11に示すようにデータ29a2(29a)として記憶装置29に記憶される。なお、ルートIDは、サーバー20において、経路案内識別コードを対応付けたデータ91cが受信された順に付番されるものとする。
【0074】
一方、S22において、送信データ91cを受信したと判定されなかった場合にはS30に進む。S30では、車両から送信されたルート情報を受信したか否かを判定し、受信していなければそのまま本処理を終了し、受信していればS31に進む(経路情報受信手段)。
【0075】
S31では、ルート情報に対応付けられた経路案内識別コードが、過去に受信した経路案内識別コードと同じものであるか否かを判定する。過去に受信していない新規の経路案内識別コードである場合にはS33に進み、この経路案内識別コードに対応付ける形で、上記のルート情報を記憶する(経路情報記憶手段)。他方、S31にて、過去に受信した経路案内識別コードであると判定された場合には、S33にて、その経路案内識別コードに対応付ける形で、上記のルート情報を記憶する(経路情報記憶手段)。S33における記憶処理が完了した後、本処理は終了する。
【0076】
ただし、本実施形態においては、S33の直前のS32あるいはS34において、経路案内識別コードがルートID(経路識別情報)に変換され、そのルートIDと、上記のルート情報とを対応付けた形で記憶装置29への記憶がなされる。なお、本実施形態においては、経路案内識別コードに対応付けて記憶されるルート情報は、図11に示すようにデータ29a2(29a)として記憶される。
【0077】
上記図9の受信処理により、サーバー20の記憶装置29には、撮影地点データ91q、撮影画像データ91p、撮影関連データ91rが対応付けられたデータ29a1が記憶される。さらに、サーバー20の記憶装置29には、車両でなされた経路案内中になされた複数の撮影に対応する各データ91q、91p、91rを、当該経路案内のルート情報に対応付けたデータ29a2が記憶される。そして、サーバー20は、受信・収集したこれらのデータ29a(29a1,29a2)に基づいて、端末装置30の表示装置37にて画面表示可能な形で作成されたデジタルコンテンツのコンテンツデータ29dを、端末装置30に提供可能としている。
【0078】
なお、本実施形態においては、上記デジタルコンテンツが周知のWebサイトとして構成されており、インターネット網等の通信手段40を介し、各端末装置30から閲覧可能なるよう記憶装置29に記憶されている。コンテンツ閲覧ソフトウェア39aをインストールした端末装置30が、通信手段40を介してサーバー20にアクセスし、上記のコンテンツデータ29dを取得すると、取得したデータ29dが解析されて表示装置37の画面に表示される。
【0079】
このとき、サーバー20から端末装置30に提供されるコンテンツデータ29dは、Webページを表示するための周知のデータ構成を有するものであって、HTML(HyperText Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等のハイパーテキストにより記述されたハイパーテキストファイルや、各Webページを表示する際に読み出される画像ファイル等の表示データを有するものであり、サーバー20の記憶装置29に記憶されている。また、本実施形態においては、上記の表示データとして、記憶装置29に記憶されている受信データ29a(29a1,29a2)や、各種ランキング表示を実施するためのランキングデータ、背景表示等に利用される道路地図データ等が含まれている。ランキングデータは、後述するランキング表示の種別毎に設けられており、それら個々のランキング表示の項目(撮影回数や閲覧回数、人気ルート、人気ユーザ)についてのランキングを、サーバー20の記憶装置29に記憶されているデータ29aや、車両から送信されてくる送信データ91cや、端末装置30から送信されてくる閲覧ログに基づいて集計されたデータである。
【0080】
なお、サーバー20において、上記図9の受信処理により新たなデータ29aが記憶されると、所定のタイミングでコンテンツ更新プログラム29cが実施され、それら新規のデータ29aがコンテンツデータ29dに反映される。例えば上記のランキングデータは、新たに受信したデータを含むデータ29aに基づいて再集計される。
【0081】
次に、本実施形態のデジタルコンテンツの内容について、その一例を説明する。
【0082】
本実施形態のデジタルコンテンツは、サーバー20が通信手段40を介して複数の車両10から受信し、記憶・蓄積している撮影地点データに基づいて、過去の様々な撮影地点を特定し、そうした撮影地点の収集結果を、端末装置30にて閲覧可能な形で提供されるものである(撮影地点情報提供手段)。ここでは、記憶・蓄積している撮影地点データに基づいて、撮影地点を住所として文字表記したり、地図上に位置表示する形で画面表示する。さらに本実施形態においては、それら撮影地点に対応付けた形で、当該撮影地点おける撮影画像データ(静止画や動画)や、撮影関連データの閲覧も可能とされている(撮影画像データ提供手段、撮影関連情報提供手段)。
【0083】
図12は、本実施形態のデジタルコンテンツをなすWebサイトのトップページ37Aであり、端末装置30からのアドレス指定等による所定の閲覧操作に基づいて、端末装置30の表示装置37に画面表示される。なお、本デジタルコンテンツにおいては、上記した撮影地点の収集結果を、4つの表示モードにて端末装置30の表示装置37に画面表示可能としている。トップページ37Aでは、端末装置30の入力装置38による所定の選択操作によって、これら4つの表示モードの中からいずれかを選択することにより、選択された表示モードの表示ページに切り替わる。ここでは入力装置38のポインティングデバイス(マウス)により、画面表示されるポインタPを移動し、4つの表示モードのいずれかの表示領域にて位置指定入力操作を行う形で表示モードが選択され、表示ページが切り替わる。
【0084】
まずは、ルート表示モードについて説明する。ルート表示モードでは、サーバー20に記憶された案内経路の1つが閲覧者により選択され、これが道路地図上に重ね表示されるとともに、当該道路地図上には、選択された案内経路に沿って走行した車両10が、その走行中においてカメラ190によって撮影した各撮影地点が表示される。
【0085】
トップページ37Aにてルート表示モードが選択されると、案内経路指定ページ37A1が表示装置37に画面表示される。内経路指定ページ37A1は、サーバー20に記憶されている案内経路(ルート情報)の中から1つの案内経路の指定入力を行うためのページであり、本実施形態においては、図13に示すような検索ページが案内経路指定ページ37A1として表示される。
【0086】
案内経路指定ページ37A1が表示されると、端末装置30の入力装置38による所定の経路指定操作入力によって、サーバー20に記憶されている案内経路(ルート情報)の中から1つの案内経路を指定することができる。なお、本実施形態における経路指定操作入力は、図13に示す検索ページ37A1において所定の検索処理を実行し、これによって絞り込まれた案内経路に対応するルートIDが一覧表示され、その中から、1つのルートIDを指定する形でなされる。具体的には、入力装置38のポインティングデバイス(マウス)により、画面表示されるポインタPを移動し、検索処理後に一覧表示されたルートIDのいずれかに対し位置指定入力操作(マウスクリック操作)を行う形でルートIDが指定される。なお、一覧表示されるルートIDには、ルート情報に含まれる情報を対応付けて表示することで、閲覧者が自身の望む情報を有したルートIDをより指定し易くなる。
【0087】
ルート情報(案内経路R)が指定されると、表示装置37の画面上には、案内経路表示ページ37A2が表示装置37に画面表示される。案内経路表示ページ37A2には、指定された案内経路Rが道路地図M上に重ね表示されるとともに、当該道路地図M上に、指定された案内経路Rを走行した車両10が当該案内経路Rを走行中にカメラ190によって撮影した各撮影地点に、位置指示マークXが重ね表示される。具体的には、サーバー20の記憶装置29に記憶された道路地図データ29mと、受信データ29aに含まれる指定された案内経路Rに対応するルート情報とに基づいて、指定された案内経路Rに対応するルート情報の周辺の道路地図が特定され、当該道路地図Mが画面表示されるとともに、当該案内経路Rをこれに重ね表示する。さらに、受信データに含まれる指定された当該案内経路Rに対応する撮影地点データに基づいて、表示された道路地図M上において当該案内経路Rに対応する各撮影地点が特定され、特定された各撮影地点に、位置指示マークXを表示するためのマーク画像が重ね表示される。
【0088】
また、本実施形態においては、上記のようにルート情報(案内経路R)が指定されると、図14に示す案内経路表示ページ37A2のように、指定された案内経路Rが全体表示される縮尺にて道路地図Mが表示され、その上に撮影地点を示す位置指示マークXが重ね表示される。また、本実施形態においては、ルート情報には、通過経路情報だけでなく、出発地位置情報及び目的地位置情報が含まれているので、これらに基づいて出発地マークS及び目的地マークGも表示されている。また、ルートIDに対応するルート情報に含まれる付加情報Iも表示されている。
【0089】
また、端末装置30の入力装置38によって、位置指示マークXに対し所定の位置指示操作(ここでは入力装置38のマウスによるマウスオーバー操作)がなされると、当該位置指示マークXに対応する撮影地点においてなされた撮影時の撮影状況がより詳細に明らかとなるように、当該撮影地点の撮影地点データに対応する撮影関連データに基づいて、様々な撮影関連データが表示される。本実施形態においては、図14に示すように、ポインタPにより指示された位置指示画像Xとの関連が分かるように表示された枠(撮影関連データ表示枠)W内に、各種の撮影関連データ(日付、時刻、曜日、車外の明るさ、湿度、気温、天候、撮影方位(東西南北:パン)、撮影角度(天地(仰角):チルト))と、撮影地点データ(撮影地点情報であるGPS座標(緯度、経度、標高))とがテキスト表示されている。また、撮影方向に関しては、撮影地点から延びる矢印Dによってその方向が表示され、撮影方向に何が存在するかを、表示されている道路地図Mを見て明らかになるようになっている。
【0090】
また、案内経路表示ページ37A2において、ポインタPを位置指示画像X上に位置させた状態で、当該位置を指定(選択)する所定の位置指定入力操作(ここでは入力装置38のマウスによるマウスクリック操作)を行うと、対応する撮影画像データが読み出されて画面表示される。例えば、図14に示すように、指定された位置指示マークXに対応する撮影地点において撮影された撮影画像を表示する撮影画像表示ページ37A3が表示される。撮影画像が表示されるときには、対応する撮影Noも表示するようにしてもよい。これは後述するスライドショーにおいても同様である。
【0091】
一方で、上記のようにルート情報(案内経路R)が指定された場合には、指定された案内経路Rを走った車両10が、当該案内経路Rを走行中にカメラ190によって撮影した撮影画像を、撮影された順序で順次切り替えて表示するスライドショー表示を実行することもできる。本実施形態においては、図14の表示画面上のスライドショー開始ボタン画像37A21を、端末装置30の入力装置38により選択する操作をすることにより当該表示を開始することができる。
【0092】
スライドショー表示の開始操作がなされると、端末装置30は、サーバー20に対し、図14に表示された案内経路R(ルートID)に係るスライドショー表示用のデータを要求する要求信号を送信する。これを受けたサーバー20は、図14に表示された案内経路R(ルートID)に対応する撮影画像データ及び撮影関連データを特定し、特定された撮影関連データに含まれる撮影日時データに基づいて、撮影関連データが撮影日時の早い順に表示されるよう表示順序を決定する。そして、特定された撮影関連データを、決定された表示順序情報と共に端末装置30に送信し、端末装置30では、受信した表示順序情報に従う順序で、受信した撮影関連データによる撮影画像の表示を行う。表示される撮影画像は、所定時間が経過すると、上記表示順序に従い次の撮影関連データによる撮影画像の表示がなされる。
【0093】
また、図14の表示ページ37A2において、拡大表示ボタン画像37A22や縮小表示ボタン画像37A23に対し、入力装置38による所定の選択操作をすることにより拡大縮小表示が可能である。また、戻るボタン画像37A24を選択する操作をすることにより、図13の表示ページ37A1に戻ることも可能である。
【0094】
次に、ランキング表示モードについて説明する。ランキング表示モードでは、4種のランキング表示の中から1種のランキング表示が閲覧者により選択され、選択されたランキング表示がなされる。ランキング表示は、サーバー20のコンテンツデータ29dに含まれるランキングデータに基づいて表示されるものである。なお、当該ランキングデータは、サーバー20に蓄積されたデータ29aを集計することで生成されたデータであり、サーバー20のコンテンツ更新プログラム29cが実行されることで、データが更新される。本実施形態においては、4種のランキング表示が可能とされており、それぞれのランキングデータが存在する。
【0095】
本実施形態においては、トップページ37Aにてランキング表示モードが選択されると、図16に示すランキング種別選択ページ37Bが端末装置30の表示装置37の画面上に表示されて、所定のランキングの中から1種のランキング表示が選択され、選択されたランキングを表示するページが表示される。ここでは入力装置38のポインティングデバイス(マウス)により、画面表示されるポインタPを移動し、4種のランキングのいずれかの表示領域にて位置指定入力操作を行う形で表示モードが選択され、表示ページが切り替わる。
【0096】
第一のランキング表示は、サーバー20に記憶・蓄積された撮影地点のうち、最も多くの撮影がなされた撮影地点から順に表示する撮影回数ランキング表示である。なお、ここでの各撮影地点の表示は、撮影地点データに基づいて住所を特定し、住所表示の形でなされるが、住所に限らず、撮影地点を特定可能な表示であれば他の表示でも良い。
【0097】
図16のランキング種別選択ページ37Bから、この撮影回数ランキング表示が選択されると、表示装置37の画面上には、図17に示すような撮影回数ランキング表示ページ37B11(37B1)が表示される。
【0098】
この撮影回数ランキング表示ページ37B11(37B1)は、撮影地点毎に、撮影回数をカウントして蓄積した第一のランキングデータに基づいて表示される。この第一のランキングデータは、サーバー20が受信した撮影地点データ91qに基づいて生成される。具体的にいえば、この第一のランキングデータは、サーバー20が受信したデータ91cの撮影地点データ91qに基づいて撮影地点を特定し、特定される撮影地点の撮影回数をカウントアップする形で撮影回数データを生成し、これを集計して撮影回数の多い順に順序付けたデータである(第一の撮影回数記録手段)。
【0099】
なお、この第一のランキング表示である撮影回数ランキング表示は、地点毎の撮影回数のランキングではなく、道路地図の全地図領域を複数の分割領域に予め分割して定め、それら分割領域毎の撮影回数のランキングとしてもよい。図18は、分割領域毎の撮影回数のランキングを表示した撮影回数ランキング表示ページ37B12(37B1)の一例である。
【0100】
図18の撮影回数ランキング表示ページ37B12(37B1)は、車両10のカメラ190により撮影された撮影回数を、その撮影地点を含む撮影エリア毎にカウントして蓄積した、上記第一のランキングデータとは異なるランキングデータに基づいて表示される。サーバー20が受信した撮影地点データ91qに基づいて生成される。具体的にいえば、車両10のカメラ190により撮影がなされると本実施形態においては車両10からサーバー20に送信データ91cが送信されるので、ここでのランキングデータは、サーバー20が、受信したデータ91cに含まれる撮影地点データに基づいて撮影地点を特定し、さらに、特定された撮影地点が含まれる撮影エリアを特定して、その撮影エリアの撮影回数をカウントアップする形で撮影回数データを生成し、これを集計して撮影カウント値の多い順に順序付けたデータである。(第二の撮影回数記録手段)。なお、撮影エリアは、コンテンツデータ29dに含まれる道路地図データに基づいて予め定められ、当該コンテンツデータ29dの一部として記憶されるものとする。
【0101】
また、これらランキング表示は、サーバー20の記憶装置に蓄積された全てのデータ29aに基づくものであってもよいが、所定期間に限定したランキング表示としてもよい。図19は、元となるデータ29aを最近1ヶ月に限定した場合の撮影回数ランキング表示ページ37B13(37B1)の一例である。
【0102】
図17〜19の撮影回数ランキング表示ページ37B1においては、ランキング表示された各表示領域を、入力装置38による所定の選択操作によって選択することにより、選択(指定)された撮影地点ないしは撮影エリア(分割領域)を中心とした道路地図により、上記した案内経路表示ページ37A2(図14)と同様の表示を行うことができる。ここでは、図20に示すようなエリア表示ページ37B2を表示することができる。図20に示すエリア表示ページ37B2には、上記の所定の選択操作によって選択(指定)された撮影地点ないしは撮影エリア(分割領域)を中心とした、所定の縮尺の道路地図Mが、サーバー20の記憶装置29に記憶された道路地図データ29mに基づいて表示されており、さらに、サーバー20の記憶装置29に記憶されたデータ29a1に基づいて、表示される道路地図M内に含まれる過去の撮影地点が特定され、特定された撮影地点に位置指示マークXが重ね表示されている。ただし、案内経路R等、ルート情報に基づく情報は表示されない点が、上記した案内経路表示ページ37A2(図14)とは異なる。
【0103】
また、図20に示すようなエリア表示ページ37B2においては、端末装置30の入力装置38によって、上記した案内経路表示ページ37A2(図14)と同様に、位置指示マークXに対し所定の位置指示操作(マウスオーバー操作)がなされことで枠W内に様々な撮影関連データが表示される点や、案内経路表示ページ37A2において、ポインタPを位置指示画像Xを指定(選択)する所定の位置指定入力操作(マウスクリック操作)を行うと、対応する撮影画像データが読み出されて、図21のように撮影画像37B3が表示される点、さらには、拡大表示ボタン画像(ここでは37B22)や縮小表示ボタン画像(ここでは37B23)に対し、入力装置38による所定の選択操作をすることにより拡大縮小表示や、戻るボタン画像(ここでは37B24)を選択する操作をすることにより、直前の表示ページ(ここでは37B1)に戻ることも可能である。
【0104】
第二のランキング表示は、サーバー20に記憶・蓄積された撮影地点データを、対応する撮影画像データの閲覧回数が多いものから順に表示する閲覧回数ランキング表示である。図16のランキング種別選択ページ37Bから、この閲覧回数ランキング表示が選択されると、表示装置37の画面上には、図22に示すような閲覧回数ランキング表示ページ37B4(37B41)が表示される。なお、図22における各撮影地点の表示は、撮影地点データに基づいて住所を特定し、住所表示の形でなされる。ただし、住所に限らず、撮影地点を特定可能な表示であれば他の表示でも良い。
【0105】
図22の閲覧回数ランキング表示ページ37B4(37B41)においては、上記第一のランキング表示と同様に、ランキング表示された各表示領域を、入力装置38による所定の選択操作によって選択することにより、選択された表示領域に対応する撮影地点を中心とした道路地図Mにより、上記したエリア表示ページ37B2(図20)と同様の表示を行うことができる。
【0106】
この閲覧回数ランキング表示ページ37B4(37B41)は、端末装置30において閲覧された撮影画像データの閲覧回数を、当該撮影画像データに対応する撮影地点毎にカウントして蓄積した第二のランキングデータに基づいて表示される。端末装置30において撮影画像データが閲覧されると、該撮影画像データに対応する閲覧ログが送信されるので、サーバー20ではこれを受信し(閲覧ログ受信手段)、受信した閲覧ログに基づいて、上記第二のランキングデータが生成される(第一の閲覧回数記録手段)。具体的にいえば、サーバー20では、受信した閲覧ログに基づいて、対応する撮影画像データを特定し、その撮影画像データに対応する撮影地点データから撮影地点を特定して、さらに、その特定された撮影地点の閲覧回数をカウントアップする形で閲覧回数データを生成し、これを集計して閲覧カウント値の多い順に順序付けたデータである(第一の閲覧回数記録手段)。
【0107】
なお、第二のランキング表示である閲覧回数ランキング表示は、サーバー20において、記憶されている道路地図データに基づく道路地図の全地図領域を複数に分割する形で定められた分割領域毎に、それら分割領域内に存在する各撮影地点の撮影画像データの閲覧回数の総数をカウントし、端末装置30においてそれら分割領域を特定可能な分割領域情報を、対応する撮影画像データの閲覧回数の総数が多いものから順に表示するランキング表示としてもよい。この場合の閲覧回数ランキング表示ページ37B4(37B42)は、図23に示すように、図22のような撮影地点を反映した情報(住所等)ではなく、より広範な撮影エリア(分割領域)を反映した情報によるランキング表示がなされる。
【0108】
図23の閲覧回数ランキング表示ページ37B4(37B42)においても、上記第一のランキング表示と同様に、ランキング表示された各表示領域を、入力装置38による所定の選択操作によって選択することにより、選択された表示領域に対応する撮影エリアの道路地図Mにより、上記したエリア表示ページ37B2(図20)と同様の表示を行うことができる。
【0109】
この閲覧回数ランキング表示ページ37B4(37B42)は、端末装置30において閲覧された撮影画像データの閲覧回数を、当該撮影画像データに対応する撮影エリア毎にカウントして蓄積した、第二のランキングデータとは異なるランキングデータに基づいて表示される。このランキングデータは、サーバー20が受信した閲覧ログに基づいて生成される(第二の閲覧回数記録手段)。具体的にいえば、ここでのランキングデータは、サーバー20が、受信した閲覧ログに基づいて、対応する撮影画像データを特定し、その撮影画像データに対応する撮影地点データから撮影地点を特定して、さらに、その特定された撮影地点が含まれる撮影エリアを特定して、その撮影エリアの撮影回数をカウントアップする形で閲覧回数データを生成し、これを集計して閲覧カウント値の多い順に順序付けたデータである(第二の閲覧回数記録手段)。なお、撮影エリアは、コンテンツデータ29dに含まれる道路地図データに基づいて予め定められ、当該コンテンツデータ29dの一部として記憶されるものとする。
【0110】
第三のランキング表示は、サーバー20に記憶・蓄積されたルート情報のうち、上述のルート表示モードにおいて最も多くの閲覧がなされたルート情報から順に表示する人気ルートランキング表示である。図16のランキング種別選択ページ37Bから、この人気ルートランキング表示が選択されると、表示装置37の画面上には、図24に示すような人気ルートランキング表示ページ37B5が表示される。なお、図24におけるルート情報の表示は、該ルート情報に対応する出発地情報と目的地情報(到着地情報)とを特定し、これらを表示する形でなされるが、ルート情報を特定可能な表示であれば他の表示でも良い。また、各ランクのルート情報に含まれる付加情報(総走行距離や総走行時間、総撮影回数等)を同時に表示するようにしても良い。
【0111】
図24の人気ルートランキング表示ページ37B5においては、上記第一のランキング表示と同様に、ランキング表示された各表示領域を、入力装置38による所定の選択操作によって選択することにより、選択されたルート情報を道路地図上に重ね表示する、上記した案内経路表示ページ37A2(図14)と同様の表示を行うことができる。
【0112】
第四のランキング表示は、サーバー20に記憶・蓄積された登録データのうち、上述のルート表示モードにおいて最も多くの閲覧がなされた撮影画像データないしはルート情報に対応するユーザIDを順に表示する人気ユーザランキング表示である。図16のランキング種別選択ページ37Bから、この人気ユーザランキング表示が選択されると、表示装置37の画面上には、図25に示すような人気ユーザランキング表示ページ37B6が表示される。
【0113】
図25の人気ユーザランキング表示ページ37B6においては、上記第一のランキング表示と同様に、ランキング表示された各表示領域を、入力装置38による所定の選択操作によって選択することにより、図26に示すように、選択されたユーザIDに対応して記録・蓄積されている過去の撮影画像データを一覧表示した撮影画像データ一覧表示ページ37B7が表示される(図26では、撮影画像データに対応する撮影地点の住所が、撮影画像と共に一覧表示されている)。一覧表示された個々を、入力装置38による所定の選択操作によって選択することにより、対応する撮影画像データに基づいて、図15や図21のような撮影画像が表示される。
【0114】
なお、撮影回数ランキング表示以外のランキング表示においても、サーバー20の記憶装置に蓄積された全てのデータ29aに基づくランキング表示だけでなく、所定期間に限定したランキング表示としてもよい。
【0115】
次に、地図指定表示モードについて説明する。地図指定表示モードでは、所定の縮尺の道路地図(比較的縮尺の小さい地図)から、拡大表示や縮小表示、中心位置変更等の操作を加えていくことで、任意の地点において、上記したエリア表示ページ37B2(図20)と同様の表示を行うことができる。
【0116】
最後に、住所指定表示モードについて説明する。住所指定表示モードでは、住所や郵便番号、施設名等、道路地図上における特定の地点を指定可能な情報を直接入力して、検索処理を実施することで、指定された地点を中心とした道路地図により、上記したエリア表示ページ37B2(図20)と同様の表示を行うことができる。
【0117】
なお、ランキング表示を行う際には、各種ランキングのメインとなる情報のみならず、それに関連・対応する情報を併記する形で行うことで、そのランキングはより見やすいものとなる。例えば、各ランクの表示に対応する撮影関連情報の撮影ユーザデータ91r5に基づいて、ユーザIDを特定し、これを表示してもよい。
【0118】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。以下、上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。
【0119】
例えば、上記実施形態において、車両10に端末装置30を設けた構成としてもよい。例えば、ナビゲーション装置100に端末装置30を兼用させることができる。具体的には、端末装置30におけるCPU31、ROM32、RAM33、変復調部36、表示装置37、入力装置38、記憶装置39を、ナビゲーション装置100におけるCPU101、ROM102、RAM103、通信ユニット180、表示装置(表示器)141、入力装置(操作スイッチ群130,タッチパネル134、リモコン端末132、マイク145)、記憶装置121に兼用させることで可能となる。これにより、車内においても、上記のデジタルコンテンツを閲覧することが可能となる。
【0120】
上記のように車両10に端末装置30を設けた構成においては、ナビゲーション装置100による経路案内処理における目的地を設定する方法として、図14や図20のように、道路地図M上に撮影地点(位置指示マークX)が表示された画面上から、当該撮影地点(位置指示マークX)に対し位置指定入力操作を行うことにより、図27に示すように、目的地に設定するか否かの確認表示がなされ、その確認に同意する操作に基づいて、当該撮影地点を目的地に設定することができる方法が、従来の方法とは別に追加されていてもよい。ただし、このときの位置指定操作入力は、当該撮影地点の撮影画像(図15や図21等)を表示するための操作入力とは異なる操作とすることが望ましい。例えば、前者を入力装置38のマウスによる右クリック操作とし、後者を入力装置38のマウスによる左クリック操作と定めることができる。
【0121】
また、上記実施形態においては、撮影許可モード設定中に経路案内がなされた際に、カメラによる撮影が実施されるとデータ91cが送信されるとともに、これに対応付けられる形で当該経路案内中に走行したルート情報がサーバー20に送信され、端末装置30では、このルート情報を利用した撮影地点表示が可能とされているが、経路案内中に走行したルート情報に代わって、撮影許可モードが設定されてから、これが解除されるまでの間に走行したルート情報を用いてもよい。この場合、撮影許可モードが設定された地点が、上記実施形態における出発地、撮影許可モードが解除された地点が上記実施形態における目的地に相当する。
【0122】
また、上記実施形態において、システムを簡略化するために、経路情報に係る処理を省略して構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の撮影情報閲覧システムの一実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明を構成するサーバーのブロック図。
【図3】本発明を構成する端末装置のブロック図。
【図4】本発明を構成する車両の機器構成を示すブロック図
【図5】車載ナビゲーション装置のブロック図。
【図6】車載撮影装置のブロック図。
【図7】車両における撮影処理の流れを示すフローチャート。
【図8】車両からサーバーに送信される送信データを示す図。
【図9】サーバーにおける受信処理の流れを示すフローチャート。
【図10】サーバーに記憶された受信データを示す第一の図。
【図11】サーバーに記憶された受信データを示す第二の図。
【図12】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツのトップページの画面表示例。
【図13】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの案内経路指定ページの画面表示例。
【図14】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの案内経路表示ページの画面表示例。
【図15】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの撮影画像表示ページの第一の画面表示例。
【図16】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツのランキング種別選択ページの画面表示例。
【図17】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの撮影回数ランキング表示ページの第一の画面表示例。
【図18】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの撮影回数ランキング表示ページの第二の画面表示例。
【図19】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの撮影回数ランキング表示ページの第三の画面表示例。
【図20】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツのエリア表示ページの画面表示例。
【図21】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの撮影画像表示ページの第二の画面表示例。
【図22】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの閲覧回数ランキング表示ページの第一の画面表示例。
【図23】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの閲覧回数ランキング表示ページの第二の画面表示例。
【図24】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの人気ルートランキング表示ページの画面表示例。
【図25】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの人気ユーザランキング表示ページの画面表示例。
【図26】端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツにおける一ユーザの撮影画像データ一覧表示ページの画面表示例。
【図27】車載端末装置にて閲覧されるデジタルコンテンツの撮影画像表示ページを用いた目的地設定画面の表示例。
【符号の説明】
【0124】
1 撮影情報閲覧システム
10 車両
20 サーバー
30 端末装置
40 通信手段
100 ナビゲーション装置
110 制御回路(目的地設定手段、案内経路検索手段、経路案内手段)
111 位置検出器(車両位置検出手段、撮影地点情報取得手段)
111b ジャイロスコープ(撮影関連情報取得手段:撮影方向情報取得手段)
180 通信ユニット
201 温度/湿度センサ(撮影関連情報取得手段)
301 雨滴センサ(撮影関連情報取得手段)
401 照度センサ(撮影関連情報取得手段)
90 車載撮影装置
91 記憶装置
190 カメラ(車外撮影手段)
91 カメラ駆動部
193 撮影スイッチ
194 カメラ駆動スイッチ(カメラ駆動操作部)
192 カメラ向き検出部(撮影関連情報取得手段:撮影方向情報取得手段)
195 撮影モード切替スイッチ
900 カメラECU(撮影地点情報送信手段)
908 時計IC(撮影関連情報取得手段:撮影日時情報取得手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーと、前記サーバーに対し通信手段を介して接続する車両と、同じく前記サーバーに対し通信手段を介して接続する端末装置とを備えて構成され、前記サーバーが前記車両から収集した情報が前記端末装置にて閲覧可能とされる情報閲覧システムであって、
前記車両は、車外を撮影範囲とする形で該車両に設けられた車外撮影手段と、該車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、前記車外撮影手段による撮影がなされた場合にその撮影地点を前記車両位置検出手段から取得する撮影地点情報取得手段と、取得された撮影地点を特定可能な撮影地点情報が、前記通信手段を介して前記サーバーに送信されるように、当該撮影地点情報を無線送信する撮影地点情報送信手段と、を備え、
前記サーバーは、前記通信手段を介して前記撮影地点情報を受信する撮影地点情報受信手段と、受信した前記撮影地点情報を記憶する撮影地点情報記憶手段と、前記撮影地点情報記憶手段に記憶されている前記撮影地点情報に基づいて特定される過去の前記撮影地点の収集結果が前記端末装置において閲覧可能となるように、前記撮影地点情報を前記端末装置に提供する撮影地点情報提供手段と、を備えることを特徴とする撮影情報閲覧システム。
【請求項2】
前記車両は、前記車外撮影手段による撮影によって取得される撮影画像データが、当該撮影の前記撮影地点情報に対応付けられた形で、前記通信手段を介して前記サーバーに送信されるように、当該撮影画像データを無線送信する前記撮影画像データ送信手段を備え、
前記サーバーは、前記通信手段を介して前記撮影画像データを受信する撮影画像データ受信手段と、受信した前記撮影画像データを前記撮影地点情報に対応付けて記憶する撮影画像データ記憶手段と、前記撮影画像データ記憶手段に記憶されている前記撮影画像データに基づいて、前記撮影地点情報記憶手段に記憶されている前記撮影地点情報により特定される過去の前記撮影地点を対応付けた形で、当該撮影地点において前記車外撮影手段により撮影された撮影画像が画面表示可能となるように、当該撮影画像データを前記端末装置に提供する撮影画像データ提供手段と、を備える請求項1記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項3】
前記サーバーは、道路地図データを記憶する地図記憶手段を備えるとともに、前記撮影地点情報提供手段は、前記道路地図データに基づいて前記道路地図を表示するとともに、当該道路地図上において前記撮影地点を特定し、特定された前記撮影地点に対応する位置に位置指示マークを当該道路地図上に付する形で、前記撮影地点の収集結果を前記端末装置にて画面表示可能とされている請求項1又は請求項2に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項4】
請求項2記載の要件を備え、
前記サーバーの前記撮影画像データ提供手段は、前記端末装置から前記位置指示マークを指定する形でなされる位置指定入力操作に基づいて、当該位置指示マークに対応する前記撮影地点での前記撮影画像が該端末装置において閲覧可能となるように、前記撮影画像データを前記端末装置に提供するものである請求項3記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項5】
請求項2記載の要件を備え、
前記サーバーは、前記端末装置から前記撮影画像データが閲覧されるに伴い送信される閲覧ログを受信する閲覧ログ受信手段と、前記端末装置において閲覧された前記撮影画像データの閲覧回数を、受信した前記閲覧ログに基づいて、当該撮影画像データに対応する前記撮影地点毎にカウントする第一の閲覧回数記録手段とを備えるとともに、前記撮影地点情報提供手段は、前記第一の閲覧回数記録手段によりカウントされた前記撮影地点毎の前記撮影画像データの閲覧回数に基づいて、前記端末装置において、前記撮影地点情報を、対応する前記撮影画像データの閲覧回数が多いものから順にランキング表示可能となるように、前記撮影地点情報を前記端末装置に提供するものである請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項6】
請求項2記載の要件を備え、
前記サーバーは、道路地図データを記憶する地図記憶手段と、前記端末装置から前記撮影画像データが閲覧されるに伴い送信される閲覧ログを受信する閲覧ログ受信手段と、前記道路地図データに基づく道路地図の全地図領域を複数に分割する形で定められた各分割領域を記憶する分割領域記憶手段と、前記分割領域毎に、それら分割領域内に存在する各前記撮影地点の前記撮影画像データの閲覧回数の総数をカウントする第二の閲覧回数記録手段を備えるとともに、前記撮影地点情報提供手段は、前記第二の閲覧回数記録手段によりカウントされた前記分割領域毎の前記撮影画像データの閲覧回数の総数に基づいて、前記端末装置において、前記分割領域を特定可能な分割領域情報を、対応する前記撮影画像データの閲覧回数の総数が多いものから順にランキング表示可能となるように、前記撮影地点情報を前記端末装置に提供するものである請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項7】
前記サーバーは、道路地図データを記憶する地図記憶手段と、前記道路地図データに基づく道路地図の全地図領域を複数に分割する形で定められた各分割領域を記憶する分割領域記憶手段と、前記分割領域毎に、該分割領域内での前記車外撮影手段による撮影回数をカウントする撮影回数記録手段と、を備えるとともに、前記撮影地点情報提供手段は、前記撮影回数記録手段によりカウントされた前記分割領域毎の撮影回数に基づいて、前記端末装置において前記分割領域を、前記撮影回数の最も多いものから順にランキング表示可能となるように、前記撮影地点情報を前記端末装置に提供するものである請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項8】
前記車両は、前記車両位置検出手段と、道路地図データを記憶する地図記憶手段と、前記道路地図データ上に目的地を設定する目的地設定手段と、設定された前記目的地までの案内経路を前記道路地図データ上にて検索する案内経路検索手段と、検索された前記案内経路に基づいて、設定された前記目的地までの経路案内を行う経路案内手段とを有したナビゲーション装置を搭載している請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項9】
前記車両は、前記端末装置を搭載するとともに、前記目的地設定手段は、当該車両の該端末装置にて前記撮影地点の収集結果を画面表示した状態において、画面表示される前記位置指示マークを指定する形でなされる位置指定入力操作に基づいて、当該位置指示マークに対応する前記撮影地点を前記目的地に指定可能とされている請求項8記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項10】
前記車両は、前記経路案内手段によって経路案内された前記案内経路を特定可能とする経路情報を取得する経路情報取得手段と、取得した前記経路情報にて特定される案内経路を進む過程で当該車両の前記車外撮影手段によりなされた撮影に係る前記撮影地点情報に対応付けられた形で、当該経路情報が前記サーバーに対し通信手段を介して送信されるように、当該経路情報を無線送信する経路情報送信手段を備え、
前記サーバーは、前記通信手段を介して前記経路情報を受信する経路情報受信手段と、受信した前記経路情報を記憶する経路情報記憶手段と、を備え、前記撮影地点情報提供手段は、前記経路情報記憶手段に記憶されている前記案内経路の中から案内経路を指定する経路指定操作入力を当該端末装置から受け付けるとともに、当該端末装置において、受け付けた前記経路指定操作入力により指定された前記案内経路が、前記道路地図データに基づく道路地図上に表示され、なおかつ、表示される当該案内経路に対応する前記撮影地点情報に基づいて当該案内経路上の前記撮影地点を特定し、特定された該撮影地点に対応する位置に前記位置指示マークを付する形で表示される形で、前記撮影地点の収集結果が前記端末装置に画面表示可能となるように、前記撮影地点情報を前記端末装置に提供するものである請求項8又は請求項9に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項11】
請求項2記載の要件を備え、
前記車両は、前記経路案内手段によって経路案内された前記案内経路を特定可能とする経路情報が、当該案内経路を進む過程で当該車両の前記車外撮影手段によりなされた撮影に係る前記撮影地点情報に対応付けられた形で、前記サーバーに対し通信手段を介して送信されるように、当該経路情報を無線送信する経路情報送信手段を備え、
前記サーバーは、前記通信手段を介して前記経路情報を受信する経路情報受信手段と、受信した前記経路情報を記憶する経路情報記憶手段と、を備え、前記撮影画像データ提供手段は、前記経路情報記憶手段に記憶されている前記案内経路の中から案内経路を指定する経路指定操作入力を当該端末装置から受け付けるとともに、当該端末装置において、受け付けた前記経路指定操作入力により指定された前記案内経路に対応する前記撮影地点情報に基づいて当該案内経路上の各前記撮影地点を特定し、特定された各撮影地点での前記撮影画像を、当該案内経路を進んだ際に撮影された順序に従い切り替え表示可能となるように、前記撮影画像データを前記端末装置に提供するものである請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項12】
前記車両は、前記端末装置を搭載している請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項13】
前記車両の前記撮影地点情報送信手段は、前記サーバーに送信する前記撮影地点情報として、前記撮影地点の緯度情報及び経度情報とともに標高情報を前記車両位置検出手段により検出するものであり、
前記サーバーの前記撮影地点情報提供手段は、前記撮影地点の収集結果を前記端末装置にて画面表示する際に、前記標高情報が表示可能とされている請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項14】
前記車両は、前記車外撮影手段による撮影に関連する予め定められた撮影関連情報を取得する撮影関連情報取得手段と、取得した前記撮影関連情報が、当該撮影の前記撮影地点情報に対応付けられた形で、前記通信手段を介して前記サーバーに送信されるように、当該撮影関連情報を無線送信する撮影関連情報送信手段を備え、
前記サーバーは、前記通信手段を介して前記撮影関連情報を受信する撮影関連情報受信手段と、受信した前記撮影関連情報を記憶する撮影関連情報記憶手段と、前記撮影関連情報記憶手段に記憶されている前記撮影関連情報が、前記撮影地点情報記憶手段に記憶されている前記撮影地点情報により特定される過去の前記撮影地点に対応付けられた形で、前記端末装置に画面表示可能となるように、前記撮影関連情報を前記端末装置に提供する撮影関連情報提供手段と、を備える請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項15】
前記車両の前記撮影関連情報取得手段は、前記撮影関連情報送信手段により前記サーバーに送信される前記撮影関連情報として、少なくとも前記車外撮影手段において撮影がなされた際の撮影方向を特定可能な撮影方向情報を取得するものであり、
前記サーバーの前記撮影関連情報提供手段は、前記撮影地点の収集結果を前記端末装置にて画面表示する際に、前記撮影方向情報に基づいて前記撮影方向が表示可能とされている請求項14記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項16】
前記車両の前記撮影関連情報取得手段は、前記撮影関連情報送信手段により前記サーバーに送信される前記撮影関連情報として、少なくとも前記車外撮影手段において撮影がなされた際の撮影時刻を特定可能な撮影時刻情報を取得するものであり、
前記サーバーの前記撮影関連情報提供手段は、前記撮影地点の収集結果を前記端末装置にて画面表示する際に、前記撮影時刻情報に基づいて前記撮影時刻が表示可能とされている請求項14又は請求項15に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項17】
前記車両の前記撮影関連情報取得手段は、前記撮影関連情報送信手段により前記サーバーに送信される前記撮影関連情報として、少なくとも前記車外撮影手段において撮影がなされた際の日付を特定可能な撮影日情報を取得するものであり、
前記サーバーの前記撮影関連情報提供手段は、前記撮影地点の収集結果を前記端末装置にて画面表示する際に、前記撮影日情報に基づいて前記日付が表示可能とされている請求項14ないし請求項16のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。
【請求項18】
前記車両の前記撮影関連情報取得手段は、前記撮影関連情報送信手段により前記サーバーに送信される前記撮影関連情報として、少なくとも前記車外撮影手段において撮影がなされた際の、車外の明るさ、湿度、気温、天候のうち少なくとも1以上を含む車外条件を特定可能な撮影時車外情報を取得するものであり、
前記サーバーの前記撮影関連情報提供手段は、前記撮影地点の収集結果を前記端末装置にて画面表示する際に、前記撮影時車外情報に基づいて前記車外条件が表示可能とされている請求項14ないし請求項17のいずれか1項に記載の撮影情報閲覧システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−28492(P2010−28492A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−188005(P2008−188005)
【出願日】平成20年7月21日(2008.7.21)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】