説明

車載情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】高頻度で指定され得る目的地について、簡易な操作でルート案内を開始できるようにすることを課題とする。
【解決手段】予め自宅等の所定地点の地点情報を保持する所定地点情報保持機能部55aと、ユーザが操作を開始するにあたっての起点となる基本画面に表示される、所定地点を目的地に設定してルート案内を開始させるための「自宅」ボタンの画像を生成するボタン画像生成機能部51dと、「自宅」ボタンを含む基本画面をタッチパネル21に表示させる映像処理機能部57と、「自宅」ボタンがユーザによって操作されたことを検知するユーザ操作検知機能部51bと、を備え、「自宅」ボタンへの操作が検知されると、所定地点情報保持機能部55aによって保持される地点情報を用いて所定地点へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行う、ナビゲーション装置1とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に接続される車載情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目的地設定ボタンを操作して目的地の設定画面を呼び出して、ルート検索の対象となる目的地を設定することが出来る車載ナビゲーション装置がある(特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平9−292262号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、目的地へのルートを検索(探索)し、索出されたルートに従って該目的地へのルート案内を行う車載ナビゲーション装置がある。このようなナビゲーション装置では、住所検索等の機能を用いて、ユーザが自由に目的地を設定することが可能である。
【0004】
ここで、設定される目的地は、複数回使用されるものが多い。特に、一般ユーザにとっての自宅や、業務ユーザにとっての自社事業所等は、高頻度に設定される目的地である。これは、一旦自宅等を出発して何れかの目的地に行く場合にも、殆どの場合最終的な目的地は出発地である自宅等となるためであり、最大で目的地の略半数が自宅等となる場合もある。このため、車載ナビゲーション装置は、従来、履歴から目的地を設定できる機能や、ユーザの自宅等、高頻度で指定される地点情報を登録する機能を有している。
【0005】
しかし、このような機能を有していても、従来の車載ナビゲーション装置では、自宅等を目的地に設定してルート案内を開始させるためには、履歴画面や目的地選択画面を呼び出して、そこから自宅等を指定し、ルート検索およびルート案内を行わせるという、煩雑な操作を行う必要があった。
【0006】
本発明は、上記した問題に鑑み、高頻度で指定され得る目的地について、簡易な操作でルート案内を開始できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記した課題を解決するために、所定地点を目的地に設定してルート案内を開始させるためのボタンを、ユーザが車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる画面に表示することとした。
【0008】
詳細には、本発明は、表示装置に接続され、目的地の地点情報を用いて該目的地へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行うための車載情報処理装置であって、予め所定地点の地点情報を保持する所定地点情報保持手段と、ユーザが該車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる基本画面に表示される、前記所定地点を前記目的地に設定してルート案内を開始させるための所定地点ルート案内ボタンの画像を生成するボタン画像生成手段と、前記所定地点ルート案内ボタンを含む前記基本画面を前記表示装置に表示させるための信号を生成して前記表示装置に出力する映像処理手段と、前記所定地点ルート案内ボタンがユーザによって操作されたことを検知するユーザ操作検知手段と、を備え、前記ユーザ操作検知手段によって前記所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知されると、前記所定地点情報保持手段によって保持される前記地点情報を用いて前記所定地点へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行う、車載情報処理装置である。
【0009】
本発明において、基本画面とは、ユーザが該車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる画面であり、GUI(Graphical User Interface)を備える車載機等のシステムにおけるトップ画面やナビゲーション画面、AV(Audio Visual)画面、等がこれにあたる。但し、基本画面は上記した例に限定されるものではなく、操作開始にあたっての起点となる画面であればよい。
【0010】
通常、車載情報処理装置の基本画面には、目的地設定機能や周辺検索機能等の、車載情報処理装置に備えられた各種機能に関連付けられた表示要素が含まれる。従来、ユーザが目的地を設定してルート案内を開始させる場合には、これらの所定機能を呼び出すための表示要素(多くの場合はボタンの画像)を操作して目的地設定画面や周辺検索画面を呼び出し、ここから検索や地図から探す等の方法で目的地を設定していた。本発明は、ユーザが車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる基本画面に、予め地点情報が保持された所定地点へのルート検索およびルート案内を開始させる指示を行うためのボタン画像を配置して操作可能とすることで、高頻度で指定される目的地について、簡易な操作でルート案内を開始できるようにしている。
【0011】
このため、予め保持される地点情報に係る所定地点は、車載情報処理装置の使用上、ユーザによって断続的に前記目的地として指定される所定地点であることが好ましい。ここで、「断続的に指定される」とは、車載情報処理装置の使用を継続する上で様々な目的地が設定される中で、これらの様々な目的地に混じって所定の地点が複数回指定されることをいい、一部連続して他の地点が指定されたり、一部連続して所定の地点が指定されたりする場合も含む。
【0012】
また、所定地点ルート案内ボタンは、グラフィックや文字として表現され、ボタンとして機能する画像(アイコン)である。ここで、所定地点ルート案内ボタンは、所定地点へのルート案内が開始されることをユーザに直感的に把握させることが出来る画像であることが好ましい。例えば、前記所定地点ルート案内ボタンは、ユーザの自宅を想起させる形状を有してもよい。
【0013】
また、前記ボタン画像生成手段は、前記所定地点ルート案内ボタンが操作されて前記所定地点へのルート案内が開始されると、前記所定地点へのルート案内中であることを示す案内中アイコンを生成し、前記映像処理手段は、前記所定地点へのルート案内が開始されると、該ルート案内が終了されるまで、前記所定地点ルート案内ボタンに代えて、前記案内中アイコンを含む基本画面を表示させるための信号を生成して出力してもよい。ルート案内中にボタンの画像が変化することで、ユーザに対して、容易に現在の状態を把握させることが出来る。
【0014】
また、前記案内中アイコンは、前記所定地点ルート案内ボタンと、形状および色の少なくとも何れかが異なってもよい。形状および色の少なくとも何れかが変化することで、ユーザは、現在所定地点へのルート案内中であるか否かを即座に把握することが出来る。また、例えば、所定地点ルート案内ボタンには、「自宅」等、所定地点の名称を含む文字列が含まれ、案内中アイコンには、「自宅案内中」等、所定地点へのルート案内中であることを示す文字列が含まれてもよい。
【0015】
また、本発明に係る車載情報処理装置は、前記ユーザ操作検知手段によって前記所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知されると、前記所定地点へのルート案内を開始してよいか否かをユーザに確認するための確認メッセージを出力する確認メッセージ出力手段を更に備えてもよい。所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知された場合に、実際のルート検索および案内の開始前に、確認面セージを出力することで、ユーザの誤操作によって
ルート案内が開始されてしまったり、現在ルート案内中の他の目的地へのルート案内が終了してしまったりすることを防止することが出来る。
【0016】
なお、ユーザ操作は、情報処理装置に接続されたマウスやキーボード、ハードウェアとして設けられたボタン等の入力装置を介して受け付けられてもよいが、前記表示装置は、タッチパネルディスプレイであり、前記ユーザ操作検知手段は、該タッチパネルディスプレイに対して行われたユーザによる接触操作を検知してもよい。
【0017】
また、本発明は、コンピュータが実行する方法、又はコンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラムとしても把握することが可能である。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0018】
本発明によって、高頻度で指定され得る目的地について、簡易な操作でルート案内を開始できるようにすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明を実施するための最良の形態を例示的に説明する。以下に示す実施形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置1の外観図である。なお、ナビゲーション装置としては、例えば富士通テン株式会社のAVN(登録商標。Audio Visual Navigation)等の車載用ナビゲーション装置がある。但し、本発明は、例えば携帯型のナビゲーション機能を有する電子機器等、車載して利用できるものであれば如何なる電子機器にも適用可能である。本実施形態に係るナビゲーション装置1は、2DIN(Deutsche Industrie Normen)の本体・モニタ一体型カーナビゲーション装置であり、車両の現在地や目的地までの経路の案内等を行うカーナビゲーション機能や、各種オーディオ/ビジュアル(以下、AVという)コンテンツの再生機能、放送波を受信する機能等を有している。ナビゲーション装置1は、運転席や助手席の乗員の手が届きやすいダッシュボードの中央付近に設置された状態で使用されるものであり、メインユニット2とディスプレイユニット3とで構成されている。
【0021】
図2は、ナビゲーション装置1の構成図である。メインユニット2は、電子部品類で構成されており、ブレーキ検知部4、リバース検知部5、携帯式プレーヤインターフェース6、放送波受信部7、外部音声/映像入力部8、GPS情報受信部9、車速検知部10、カメラ映像入力部11、アンプ12、開閉制御部13A、角度制御部13B、角度センサ14、モータ15、CDドライブ16、カードメモリインターフェース17、リセットボタン18、ジャイロセンサ19、制御部20が内蔵されている。ディスプレイユニット3は、主に、車両の乗員に対して各種の情報を映像で表示するとともに、ユーザ操作を受け付ける役割を司るデバイス類で構成されており、タッチパネル21、表示処理部22、操作受付部23、操作ボタン24、赤外線受/発光部25を内蔵している。
【0022】
以下、メインユニット2の構成について説明する。ブレーキ検知部4は、車両のパーキングブレーキがかけられているか否かを検知し、これを制御部20に通知する。ブレーキ検知部4は、パーキングブレーキレバー(あるいはペダル)の動きと連動してオンオフするスイッチの通電状態により、ブレーキの状態を検知する。ブレーキ検知部4は、このス
イッチの通電状態を、端子26Aを介して電気的に検知する。
【0023】
リバース検知部5は、車両の変速レバーがリバース(後進)になっているか否かを検知し、これを制御部20に通知する。リバース検知部5は、変速レバーと連動して動くスイッチのオンオフにより、変速レバーの状態を検知する。リバース検知部5は、このスイッチの通電状態を、端子26Bを介して電気的に検知する。
【0024】
携帯式プレーヤインターフェース6は、音楽等を再生する携帯式のプレーヤ(例えば、iPod(登録商標))と双方向通信を行うためのインターフェースである。携帯式プレーヤインターフェース6は、このような携帯式のプレーヤが外部接続されると双方向通信を開始し、プレーヤから送られるオーディオ信号を制御部20へ送り、制御部20から送られる再生開始や曲送り等の制御信号をプレーヤへ送る。携帯式プレーヤインターフェース6は、端子26Cに接続されるコードを介してプレーヤと通信を行う。
【0025】
放送波受信部7は、ワンセグチューナ(「ワンセグ」は商標登録出願中)、AMチューナ(AM:Amplitude Modulation)、及びFMチューナ(FM:Frequency Modulation)で構成される回路である。放送波受信部7は、制御部20からの制御信号に応じてチューナの受信状態を制御し、端子26Dに接続されるアンテナが受信した電波の信号を制御部20へ送る。
【0026】
外部音声/映像入力部8は、端子26Eに接続されるビデオ/オーディオ機器からのコンポジット映像信号や音声信号を受け付け、これを制御部20へ送る回路である。
【0027】
GPS情報受信部9(GPS:Global Positioning System)は、端子26Fに接続されるGPSアンテナが受信したGPS衛星からの電波の信号を受信し、受信した信号を制御部20へ送る。周知のように、GPSは、地球を周回する多数のGPS衛星のうち少なくとも3つ以上の衛星からの電波に基づいて車両の位置を測位するシステムである。GPS情報受信部9は、地球を周回するこれらGPS衛星の電波の信号を処理する。GPS情報受信部9によって受信されたGPS衛星からの信号は、カーナビゲーションに用いられる。
【0028】
車速検知部10は、車軸の回転角に応じて発生する車速パルス信号を検知し、これを制御部20へ送る回路である。車速検知部10が検知する車速パルス信号は、車速センサまたは車両のエンジンやブレーキを制御する電子制御ユニットから出力されるステップ状の車速パルス信号であり、単位時間当たりのパルス数から車両速度を割り出す際に用いられる。単位時間当たりのパルス数が増えていれば車両が加速しており、減っていれば車両が減速していることになる。車両の速度と車速パルスとの相関関係は、車両を製造するメーカや車種、装着される車輪の大きさや空気圧等に応じて変化する。このため、制御部20では、GPSによる測位結果に基づいて算出される車両の移動距離とその間を走行する間に検知されたパルス数との相関から、車両の速度と車速パルスとの相関関係が適宜更新される。車速検知部10は、電子制御ユニットから出力される車速パルス信号を、端子26Gを介して電気的に検知する。
【0029】
カメラ映像入力部11は、車両の後方を撮影するビデオカメラであるバックアイカメラからの映像信号を受け付け、制御部20へ送る回路である。すなわち、カメラ映像入力部11は、リバース検知部5が車両のリバースを検知した際、端子26Hに接続されているビデオカメラからの映像信号を制御部20へ送る。
【0030】
アンプ12は、制御部20から車室内に設置されるスピーカへ送られる音声信号を増幅する回路である。アンプ12は、制御部20からの制御信号に応じて増幅率を任意に変更
可能である。
【0031】
開閉制御部13Aは、ディスプレイユニット3の開閉動作を行う回路である。開閉制御部13Aは、制御部20からの制御信号に応じてモータ15を制御したり、角度センサ14からの信号を処理したりすることにより、ディスプレイユニット3を開閉する。図3は、制御部20からの制御信号を受けた開閉制御部13Aがモータ15を制御することにより実現するディスプレイユニット3の開閉動作を示したものである。開閉制御部13Aは、図3に示すように、ディスプレイユニット3の姿勢を三段階に調整することが可能であり、CDドライブ16(CD:Compact Disc)の挿入口を閉じた「クローズ」状態、CDドライブ16のCD挿入口27を開いた「セミオープン」状態、及びカードメモリインターフェース17のカード挿入口28やリセットボタン18を開いた「フルオープン」状態を実現する。ディスプレイユニット3の姿勢が「クローズ」状態の場合、CD挿入口27やカード挿入口28、リセットボタン18はディスプレイユニット3に隠れた状態である。また、ディスプレイユニット3の姿勢が「セミオープン」状態の場合、カード挿入口28やリセットボタン18がディスプレイユニット3に隠れ、CD挿入口27がナビゲーション装置1の正面からアクセス可能な状態になる。また、ディスプレイユニット3の姿勢が「フルオープン」状態の場合、CD挿入口27、カード挿入口28、及びリセットボタン18がナビゲーション装置1の正面からアクセス可能な状態になる。
【0032】
角度制御部13Bは、ディスプレイユニット3の角度調整を行う回路である。角度制御部13Bは、開閉制御部13Aと同様、制御部20からの制御信号に応じてモータ15を制御したり、角度センサ14からの信号を処理したりすることにより、ディスプレイユニット3の角度を調整する。なお、ディスプレイユニット3の角度とは、ナビゲーション装置1の左右方向に伸びる軸を中心とする、メインユニット2の正面とディスプレイユニット3の正面(すなわち、タッチパネル21の表面)との相対的な角度である。図4は、角度制御部13Bが実現するディスプレイユニット3の角度調整状態を示したものである。角度制御部13Bは、図4に示すように、ディスプレイユニット3の仰角を多段階に調整してチルトアップすることが可能である。
【0033】
角度センサ14は、ディスプレイユニット3の角度を検知するセンサであり、検知した角度を電気信号で開閉制御部13Aへ通知する。モータ15は、ディスプレイユニット3の角度を調整するモータであり、ディスプレイユニット3の上端を上下に動かしたり、ディスプレイユニット3の下端を前後に動かしたりする。開閉制御部13Aおよび角度制御部13Bは、制御部20からの制御信号を受けると、角度センサ14で検知されるディスプレイユニット3の角度と制御信号に基づいて決定される角度の目標値との差を割り出し、角度センサ14で検知されるディスプレイユニット3の角度が制御目標値と一致するようにモータ15をフィードバック制御する。
【0034】
CDドライブ16は、音楽等のオーディオコンテンツが記録されたCDを読み取って再生する光ディスク読取装置であり、光ピックアップレンズや発光素子、ディスク駆動モータ等で構成されている。
【0035】
カードメモリインターフェース17は、記憶保持動作が不要な不揮発性の半導体メモリカードを読み書きするメモリカードリーダライタである。カードメモリインターフェース17に挿入されるメモリカードは、4GB程度の記憶容量を有しており、高速道路や一般道等の道路情報、テーマパーク、ガソリンスタンドといった各種施設に関する地点情報(以降、POI(Point Of Interest)データとも表記)等を含む地図データ、並びに電話番号や施設名称等のデータが記録されている。制御部20は、メモリカードに記録されている地図データにアクセスすることでカーナビゲーションのルート検索等の諸機能を実現する。
【0036】
ジャイロセンサ19は、メインユニット2に内蔵される2軸ジャイロセンサである。ジャイロセンサ19は、GPS衛星からの電波をGPS情報受信部9が受信できない時でも車両の測位を可能にするためのものである。なお、GPS衛星からの電波を受信できない時の車両の位置は、制御部20により、車速検知部10が検知する車両速度とジャイロセンサ19が検知する車両の進行方向とに基づいて算出される。
【0037】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等で構成されている。制御部20は、車両のアクセサリー電源がオンになると、ROMに記録されたコンピュータプログラムを実行し、カードメモリインターフェース17に挿入されたメモリカードのデータやRAMに格納されているデータ等を使って各種機能を実現する。制御部20が実現する各種機能の詳細については後述する。
【0038】
次に、ディスプレイユニット3を構成する各構成要素について説明する。タッチパネル21は、カラー液晶ディスプレイとタッチセンサとを組み合わせたGUI(Graphical User Interface)であり、7.0インチのEGA(Enhanced Graphics Adapter)型液晶ディスプレイで画面を表示すると共に、画面に表示されたアイコン等が押されるとタッチセンサがこれを検知する。
【0039】
表示処理部22は、タッチパネル21の液晶ディスプレイに表示する画面を描画処理する回路である。表示処理部22は、制御部20から送られる映像信号に基づき、液晶ディスプレイに格子状に均等配列された薄膜トランジスタを駆動することで、タッチパネル21の画面を描画する。
【0040】
操作受付部23は、タッチパネル21へのタッチ操作をタッチセンサが感知すると、タッチされた画面上の位置を特定し、操作された位置の情報を制御部20へ送る。
【0041】
操作ボタン24は、タッチパネル21にアイコン表示されるボタンではなく、機械的なボタンであり、図1等に示すように、タッチパネル21の下に配置される操作用の押しボタン式スイッチである。操作ボタン24は、ディスプレイユニット3の左側から順に、開閉ボタン、現在地ボタン、音量調整ボタンで構成されている。音量調整ボタンは、右側が押されると音量アップ、左側が押されると音量ダウンになるように設定されている。これらのボタンが押されると、押されたボタンの信号が制御部20へ送られる。
【0042】
赤外線受/発光部25は、ナビゲーション装置1と携帯電話とが赤外線で双方向通信を行うためのインターフェースであり、電気で赤外線を発光する発光素子と、受光した赤外線を電気にする受光素子で構成されている。赤外線受/発光部25は、制御部20から送られる制御信号やデータを携帯電話へ送るとともに、携帯電話から送られる制御信号やデータを制御部20へ送る。
【0043】
次に、メインユニット2の制御部が実現する各種諸機能について詳述する。図5は、制御部20が実現する各種機能部を図示した機能ブロック図である。車両のアクセサリー電源がオンになると、制御部20は、図5に示すように操作処理機能部51、測位機能部52、ルート案内機能部53、地図データ処理機能部54、ユーザデータ処理機能部55、音声処理機能部56、及び映像処理機能部57を実現するコンピュータプログラムを実行する。
【0044】
操作処理機能部51は、各種機能部の動作を制御するための操作画面を、映像処理機能
部57を介してタッチパネル21に表示したり、操作受付部23や操作ボタン24、リセットボタン18からの操作信号を処理し、各種機能部の動作を制御したりする。
【0045】
ここで、操作処理機能部51には、ROMから読み出した画像データに基づいて、「自宅」ボタンおよび「自宅案内中」アイコンの画像を生成するボタン画像生成機能部51dと、タッチパネル21に表示された「自宅」ボタンがユーザによってタッチ操作されたことを検知するユーザ操作検知機能部51bと、ユーザ操作検知機能部51bによって「自宅」ボタンへの操作が検知されると、登録された地点情報に基づいて自宅へのルート案内を開始してよいか否かをユーザに確認するための確認メッセージを出力する確認メッセージ出力機能部51cと、が含まれる。
【0046】
測位機能部52は、車両のアクセサリー電源がオンになると、GPS情報受信部9から送られる衛星からの電波の情報、車速検知部10から通知される車両速度の情報、及びジャイロセンサ19から送られる角速度の情報に基づいて車両の位置(緯度と経度)を測位する。
【0047】
ルート案内機能部53は、車両の現在地からユーザが設定した目的地までのルートを索出し、ルート案内を行う機能部である。ルート案内機能部53は、測位機能部52が測位した車両の位置から目的地までの走行ルートを、カードメモリインターフェース17に挿入されるメモリカードの地図データから索出する。そして、索出した走行ルートと車両の位置との関係から車両の進路を音声、及び映像で案内する。
【0048】
地図データ処理機能部54は、カードメモリインターフェース17に挿入されたメモリカードの地図データやルート案内機能部53が索出した走行ルートのデータ、放送波受信部7を介してFM放送波から取得されるVICS(登録商標)の道路交通情報のデータ、測位機能部52が測位した車両の位置データ等に基づき、タッチパネル21に表示する地図のグラフィックデータを生成する。
【0049】
ユーザデータ処理機能部55は、ユーザが登録しようとする地点情報(例えば、自宅の位置情報等)やルート検索の履歴情報、アイコンの表示非表示等の設定情報をRAMに書き込んだり、RAMから読み出したりする。また、ユーザデータ処理機能部55は、予めユーザの自宅の地点情報をRAM等の記憶装置に記憶させることで保持する所定地点情報保持機能部55aを含む。
【0050】
音声処理機能部56は、アンプ12を介してスピーカから出力する音声の信号を処理する機能部である。すなわち、音声処理機能部56は、放送波受信部7が受信したラジオ放送、携帯式プレーヤインターフェース6がプレーヤから取得するオーディオ信号、CDドライブ16が再生するオーディオ信号をアンプ12へ送ったり、これらのオーディオ信号にルート案内機能部53からのルートガイダンスの音声信号を重畳し、アンプ12へ送ったりする。
【0051】
映像処理機能部57は、タッチパネル21に表示させる映像データを生成する機能部である。すなわち、映像処理機能部57は、操作処理機能部51が生成する操作画面のデータと、地図データ処理機能部54が生成する表示用地図の画面のデータとを合成して表示処理部22へ送ったり、放送波受信部7が受信したテレビジョン放送の映像データを表示処理部22へ送ったり、或いはリバース検知部5による車両後退の検知に連動してカメラ映像入力部11からの映像信号を表示処理部22へ送ったりする。なお、映像処理機能部57は、テレビジョン放送の映像データを表示処理部22へ送っている際にブレーキ検知部4がパーキングブレーキの解除を検知すると、映像データの通知を止める。
【0052】
<動作>
以下、ナビゲーション装置1の動作について説明する。図6はナビゲーション装置1のメイン画面の画面遷移図であり、図7はナビに関する画面遷移図である。また、図8は、AV画面の表示モードを示した図である。以下、図6〜8に基づいてナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0053】
(D101)オープニング画面(D101)について説明する。車両のアクセサリー電源がオンになり、ナビゲーション装置1に電力が供給されると、制御部20は、ROMに格納されているコンピュータプログラムを実行してナビゲーション装置1を初期化し、図5に示す各種機能部を実現する。ここで、映像処理機能部57は、ROMに格納されているオープニング画面のデータを参照し、タッチパネル21にオープニング画面を表示させる。なお、オープニング画面が表示されている間、制御部20の各機能部では、次のような処理が実行される。すなわち、操作処理機能部51は、操作受付部23や操作ボタン24、リセットボタン18からの信号を走査してユーザ操作を受け付ける。また、測位機能部52は、GPS情報受信部9で取得される測位情報や車速検知部10、ジャイロセンサ19の信号を処理し、車両の位置を測定する。また、地図データ処理機能部54は、カードメモリインターフェース17に挿入されているカードメモリへアクセスし、測位機能部52が測位した自車位置の周辺の地図データを読み出す。
【0054】
(D102)次に、マルチ画面(D102)について説明する。オープニング画面が表示されてから4秒経つと、映像処理機能部57は、ROMに格納されている操作ボタン類の画像データや地図データ処理機能部54が読み出した地図データを基に、AVの操作画面とナビの操作画面とを組み合わせたマルチ画面(D102)を生成し、タッチパネル21に表示する。図9は、マルチ画面の図である。映像処理機能部57は、図9に示すように、AV類の操作ボタン類を配置したAV領域の画面をタッチパネル21の左側に表示し、ナビの地図や操作ボタン類を配置したナビ領域の画面をタッチパネル21の右側に表示する。AV領域は、更に、ソースを選択するための操作ボタン類をまとめて表示するソース選択領域と、選択されたソースに関連するボタンや情報を表示するソース操作領域とに区分されている。
【0055】
図9に示すように、映像処理機能部57は、AV領域の内のソース選択領域に、「ラジオ」、「CD」、「ワンセグ」、「iPod」、「外部入力」、「OFF」、及び「AV」ボタンを表示する。何れかのソースボタンがタッチされると、そのソースが選択される。図9の例では、「ラジオ」が選択されており、受信周波数やAM/FMの切り替えボタン、選局ボタン等の選択されたソースに関連する操作ボタンや情報がソース操作領域に表示されている状態を図示している。従って、このとき、音声処理機能部56は、放送波受信部7が受信したAM放送の音声信号を、アンプ12を介してスピーカから出力している。他方、映像処理機能部57は、ナビ領域に、地図データ処理機能部54が読み出した地図データに基づいて描画される地図の他、「メニュー」、「目的地」、「周辺」、「自宅」、「ナビ」、「地図拡大」、及び「地図縮小」ボタンを表示する。なお、マルチ画面(D102)では、AV領域とナビ領域の2つが存在するため、AV領域がAV全画面(D104)の時よりも狭い。そこで、マルチ画面(D102)のソース操作領域には、そのソースに関わる操作ボタンや情報のうち基本的なものだけが表示されるようになっている。
【0056】
この状態で「AV」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、映像処理機能部57は、AV全画面(D104)の画面表示状態に遷移する。なお、その他のボタンが押された場合についてはナビ全画面(D103)、及びAV全画面(D104)の説明の後に詳述する。
【0057】
(D103)次に、ナビ全画面(D103)について説明する。映像処理機能部57は、マルチ画面(D102)に表示されている「ナビ」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、AV領域を徐々に隠し、ナビ領域を全画面に表示する。図10は、ナビ全画面の図である。映像処理機能部57は、図10に示すように、AV領域を消し、ナビ領域をタッチパネル21に全画面表示する。
【0058】
図10に示すように、ナビ領域には、マルチ画面(D102)と同様、地図や、「メニュー」、「目的地」等の操作ボタンが表示されている。ここで、映像処理機能部57は、ナビ全画面に表示される自車位置のアイコンが、ナビ領域の中心に位置するように画面を表示している。このため、タッチパネル21の表示画面がマルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)に遷移すると、自車位置のアイコンや地図の表示が、画面内で若干スクロールする。一方、映像処理機能部57は、「メニュー」や「目的地」等の操作ボタン類がタッチパネル21の表示画面上で同じ位置になるように画面を表示する。このため、タッチパネル21の表示画面がマルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)に遷移しても、ナビの操作ボタン類がタッチパネル21の画面上でスクロールせず、同じ位置に表示され続ける。但し、「ナビ」ボタンのみ「AV+ナビ」ボタンに表示が切換わる。なお、「AV+ナビ」ボタンが押されると、映像処理機能部57は、ナビ全画面(D103)からマルチ画面(D102)へ表示を切り替える。
【0059】
(D104)次に、AV全画面(D104)について説明する。映像処理機能部57は、マルチ画面(D102)に表示されている「AV」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、ナビ領域を徐々に隠し、AV領域を全画面に表示する。図11は、AV全画面の図である。映像処理機能部57は、図11に示すように、ナビ領域を消し、AV領域をタッチパネル21に全画面表示する。
【0060】
図11に示すように、AV領域には、マルチ画面(D102)と同様、「ラジオ」、「CD」、「ワンセグ」、「iPod」、「外部入力」、及び「OFF」ボタンがソース選択領域に表示されている。また、AV領域には、ソース操作領域が拡大されて、マルチ画面(D102)で表示されていなかった放送局の名称やプリセットの選局ボタン、チャンネル設定ボタンや音設定ボタンが表示されている。また、CDドライブ16にCDが挿入されていることを示す「CDIN」が表示されている。ここで、AV領域には、マルチ画面(D102)で表示されていた「ラジオ」等の操作ボタン類が同じ位置に表示されている。但し、「ナビ」ボタンのみ「AV+ナビ」ボタンに表示が切換わる。以下、マルチ画面とAV全画面の両方で表示される領域を「AV通常領域」といい、AV全画面でのみ表示される領域を「AV拡張領域」という。なお、「AV+ナビ」ボタンが押されると、映像処理機能部57は、AV全画面(D104)からマルチ画面(D102)へ表示を切り替える。なお、AV全画面(D104)では、ナビ領域が存在しないので、AV領域がマルチ画面(D102)の時よりも広い。そこで、AV全画面(D104)のソース操作領域には、そのソースに関わる全ての操作ボタンや情報が表示されるようになっている。このように、AV全画面(D104)の場合にのみ表示されるソースの操作ボタンや情報類の表示領域が「AV拡張領域」であり、ソース操作領域の一部を構成している。一方、マルチ画面(D102)とAV全画面(D104)の何れにも表示されるソースの操作ボタンや情報類の表示領域が「AV通常領域」であり、ソース操作領域の一部とソース選択領域とを構成している。
【0061】
ナビゲーション装置1のメイン画面の画面遷移(図6)については以上の通りである。以下、マルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)、或いはAV全画面(D104)へ画面が遷移する際の、ナビ領域、及びAV領域の画面上の動き方について詳述する。図12は、マルチ画面(D102)からナビ全画面(D103)へ遷移する際の、AV領域の消え方を示す図である。また、図13は、マルチ画面(D103)からAV全画面
(D104)へ遷移する際の、ナビ領域の消え方を示す図である。映像処理機能部57は、マルチ画面からナビ、或いはAV全画面へ表示を切り替えるに際し、ナビ領域やAV領域がスクロールして見えるように画面表示を行っている。すなわち、映像処理機能部57は、マルチ画面からナビ全画面へ表示を切り替える際、AV領域が徐々に左側に退出していくように、換言すれば、AV領域の表示面積が徐々に減少するようにスクロールすると共に、ナビ領域の表示面積が徐々に増加するようにスクロールしていくように、画面を表示する。また、映像処理機能部57は、マルチ画面からAV全画面へ表示を切り替える際、その反対にAV領域が徐々に右側に進入してくるように画面を表示する。これにより、ユーザは、ナビ画面上にAV画面が抜き差しされるように感じ取ることができる。従って、ナビの画面を見たければ、マルチ画面(D102)の右側に表示されている「ナビ」ボタンを押すことにより、ナビ全画面(D103)に遷移することを視覚的に容易に理解することができ、AVの画面を見たければ、マルチ画面(D102)の左側に表示されている「AV」ボタンを押すことにより、AV画面が抜き差しされることを容易に理解することができる。図14は、メイン画面の画面遷移の様子を示した概念図である。ユーザは、図14に示すように、表示窓から覗き込むと見える右側の面(本実施形態でいうナビ画面に相当する)の上に、左側の面(本実施形態でいうAV画面に相当する)が左側から抜き差しされるようなイメージで、ナビゲーション装置1のメイン画面を操作できる。よって、今どこにいるのかが判りやすく、迷わずに操作することができる。
【0062】
メニュー画面(D201)は、ナビゲーション装置1の設定などを行うためのメニュー選択機能を提供するためのポップアップ画像61aを含む画面であり、マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)のナビ領域に表示されている「メニュー」ボタンが押されたことをユーザ操作検知機能部51bが検知したことを契機として表示される。図15は、メニュー画面(D201)の図である。映像処理機能部57は、図15に示すように、ナビ領域の「メニュー」ボタンと、ユーザ操作に従って新たに表示されたメニュー選択機能用のポップアップ画像61aと、の関連性を示すための、吹き出し状の関連性表示画像62を含むポップアップ画像61aを表示する。ここで、映像処理機能部57は、ポップアップ画像61aが「メニュー」ボタンを起点として徐々に拡大しながら表示される視覚効果を持たせるためのアニメーション表示を行い、更に、マルチ画面(D102)がポップアップ画像61aの背景として、マルチ画面(D102)の周辺が見えるようにしている。図16は、マルチ画面(D102)からメニュー画面(D201)へ遷移する際のアニメーションを示した図である。従って、ユーザは、メニュー画面がマルチ画面から遷移して表示されていることを視覚で容易に把握することが可能であり、迷わずに操作することができる。なお、メニュー画面(D201)には、アイコンや施設表示等のユーザ設定用ボタン、およびお気に入り地点の編集用ボタンが表示される。ユーザが登録した地点情報等は、ユーザデータ処理機能部55により、制御部20内のRAMに記憶される。
【0063】
また、目的地設定画面(D202)は、目的地設定機能を提供するためのポップアップ画像61bを含む画面であり、マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)のナビ領域に表示されている「目的地」ボタンが押されたことをユーザ操作検知機能部51bが検知したことを契機として表示される。図17は、目的地設定画面(D202)の図である。「目的地」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、映像処理機能部57は、目的地設定画面(D202)をタッチパネル21に表示する。また、映像処理機能部57は、メニュー画面と同様、ナビ領域の「目的地」ボタンを起点として徐々に拡大しながら表示される視覚効果を持たせるためのアニメーション表示を伴わせて、関連性表示画像62を含むポップアップ画像61bを表示する。
【0064】
ここで、目的地設定画面(D202)には、「50音で探す」ボタン、「住所で探す」ボタン、「携帯連携で探す」ボタン、「履歴で探す」ボタン、「お気に入りで探す」ボタ
ン、「電話番号で探す」ボタン、「施設/ジャンルで探す」ボタン、「先程の地図で探す」ボタン、「マップコードで探す」ボタン、および「追加データで探す」ボタン等の目的地探索用ボタンが含まれる。これらの目的地探索用ボタンは、目的地設定画面(D202)のポップアップ画像61b内に、スクロール操作によって全てのボタンを閲覧可能なように表示される。
【0065】
図18は、本実施形態において、図17に示したポップアップ画像61b内の目的地探索用ボタン表示領域が下方にスクロールされた状態を示す図である。目的地設定画面(D202)には、スクロールバーおよびスクロールボタンが表示され、ユーザのタッチ操作によるスクロール表示が可能となっている。操作処理機能部51によってスクロールバーまたはスクロールボタンに対するタッチ操作が検知されると、映像処理機能部57は、ポップアップ画像61b内の目的地探索用ボタン表示領域を下方にスクロールする。このようにして、ポップアップ画像61b内におけるスクロール表示を可能とすることで、タッチパネル21の限られた大きさの表示領域(本実施形態では、7.0インチ)において、各ボタンを大きく且つ見易く表示することが出来る。また、使用頻度の高いボタンについては、他のボタンに比べて更に大きく且つ上位に表示される。本実施形態では、「50音で探す」ボタン、および「住所で探す」ボタンが、他の目的地探索用ボタンに比べてより大きく且つ最上位に表示される。
【0066】
周辺施設検索画面(D203)は、周辺施設検索機能を提供するためのポップアップ画像61cを含む画面であり、マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)のナビ領域に表示されている「周辺」ボタンが押されたことをユーザ操作検知機能部51bが検知したことを契機として表示される。図19は、周辺施設検索画面(D203)の図である。「周辺」ボタンが押されたことを操作処理機能部51が検知すると、映像処理機能部57は、周辺施設検索画面(D203)をタッチパネル21に表示する。映像処理機能部57は、ナビ領域の「周辺」ボタンを起点として徐々に拡大しながら表示される視覚効果を持たせるためのアニメーション表示を伴わせて、関連性表示画像62を含むポップアップ画像61cを表示する。そして、上述した目的地検索画面(D202)と同様、何れかのボタンが押されればこれに対応する画面を表示する。すなわち、映像処理機能部57は、「周辺」ボタンが押されると、検索対象とする施設のカテゴリをユーザに選択させるボタンを表示し、検索対象のカテゴリが指定されると、自車位置の周辺にあるガソリンスタンドやコンビニエンスストア等、指定されたカテゴリに対応する施設類を、自車に近い順に索出して表示する。
【0067】
交差点拡大画面(D204)は、上述した目的地設定画面(D202)、或いは周辺検索画面(D203)で目的地が設定されるか、または、マルチ画面(D102)やナビ全画面(D103)に表示されている「自宅」ボタンが押されて目的地が設定され、ルート案内機能部53によるルートガイドが開始されたことを契機として表示される。ルート案内機能部53は、測位機能部52が計測する自車位置と、地図データ処理機能部54がカードメモリから読み出す地図データとに基づいてルートの案内を行う。ルート案内機能部53は、右折あるいは左折等を行う交差点に車両が接近したら、交差点拡大画面(D204)を表示すると共に、音声処理機能部56に経路案内用の音声データを渡す。図20は、交差点拡大画面(D204)を示す図である。図20に示すように、ナビ領域には交差点の拡大図が表示され、車両の進むべき進路が矢印で図示される。なお、このとき、AV領域には、オーディオ/ビジュアル用の操作ボタン類が表示されている。
【0068】
映像処理機能部57は、ユーザ操作検知機能部51bが目的地設定用の何れかのボタンが押されたことを検知すると、これに対応する画面を表示する。映像処理機能部57は、例えば、「50音で探す」ボタンが押されれば文字入力用の画面を表示し、「住所で探す」ボタンが押されれば都道府県等を選択する画面を表示し、「携帯連携で探す」ボタンが
押されれば赤外線受/発光部25に携帯電話を近づけるようユーザに促す画面を表示し、「履歴で探す」ボタンが押されれば過去に検索したことのある目的地を表示し、「お気に入りで探す」ボタンが押されれば以前のユーザ操作によって登録されたお気に入りの目的地のリストを含む画面を表示し、「電話番号で探す」ボタンが押されれば電話番号入力用の画面を表示し、「施設/ジャンルで探す」ボタンが押されればジャンルを選択させるための画面を表示し、「先程の地図で探す」ボタンが押されれば最後に表示された地図を含む画面を表示し、「マップコードで探す」ボタンが押されればマップコード入力用の画面を表示し、および「追加データで探す」ボタンが押されれば追加データから目的地を選択させるための画面を表示する。赤外線受/発光部25によって携帯電話から供される通信データには、目的地の緯度や経度、或いは住所や電話番号といった位置情報が含まれている。「50音検索」、「住所で探す」、「携帯連携で探す」、「お気に入りで探す」、「電話番号で探す」、「施設/ジャンルで探す」、「先程の地図で探す」、「マップコードで探す」、「追加データで探す」或いは「履歴で探す」ボタンを押すと表示される画面により目的地が設定されると、ルート案内機能部53は、測位機能部52が計測する自車位置と目的地までの最短ルートを索出し、ルートガイドを開始する。
【0069】
図21は、本実施形態において、目的地設定画面(D202)に表示された「50音で探す」ボタンが操作されたことを受けて表示される、50音検索画面(D205)の表示イメージを示す図である。50音検索画面(D205)には、検索用の文字列を入力するためのボタンが配置されている。本実施形態では、各子音列の先頭文字が夫々記載されたボタンを1回から複数回操作することで、ボタンに割り当てられた子音列に含まれる文字を選択可能な形式の文字列入力インターフェースが採用されている。例えば、文字「く」を入力したい場合、ユーザは、「か」ボタンを3回タッチ操作することで、「く」を選択することが出来る。また、濁点/半濁点ボタン、長音ボタンも表示されている。入力された文字列は、ポップアップ画像61d上部の入力文字列表示領域に表示され、ユーザは、このインターフェースを利用して所望の文字列を入力し、「検索」ボタンをタッチ操作することで、目的地の検索を行うことが出来る。
【0070】
ここで、50音検索画面(D205)に含まれるポップアップ画像61dは、目的地設定画面(D202)と同様、「目的地」ボタンとポップアップ画像61dとの関連性を示す吹き出し状の関連性表示画像62を含む。この関連性表示画像62は、この後検索が行われ、検索結果が更新されたポップアップ画像(図示は省略する)内に表示される場合にも、継続して「目的地」ボタンとの関連性を指し示す。このように、ポップアップ画像の表示内容が更新された場合にも、ポップアップ画像が呼び出される契機となったボタンとの関連性が継続して表示されることで、ユーザは、現在表示されている画面が、初めにどのような操作を行うことで表示された画面であるかを容易に把握することが出来る。例えば、上記説明した例によれば、ユーザは、目的地設定画面(D202)から50音検索画面(D205)へ進み、更に検索結果画面(図示は省略する)へ進んだ場合にも、吹き出し状の関連性表示画像62の表示が維持されていることで、現在行っているオペレーションが「目的地」ボタンを操作したことによって開始されたオペレーションであることを直感的に把握できる。また、このことは、ユーザに対して、ナビゲーション装置1のインターフェースに対する安心感を与える。
【0071】
次に、本実施形態に係るナビゲーション装置1による自宅案内処理の流れ、即ち、マルチ画面(D102)またはナビ全画面(D103)(以降、「基本画面」と称する)のナビ領域に表示されている「自宅」ボタンが操作されて、予め地点情報が登録されている自宅へのルート検索(ルート探索)およびルート案内が行われる処理の流れを説明する。図22は、本実施形態において、基本画面に表示されている「自宅」ボタンが操作されることで開始される自宅案内処理の流れを示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示された処理順序は一例であり、自宅案内処理の具体的な処理順序は、実施の形態に
応じて適宜その他の処理順序を採用することも可能である。特に、後述する「自宅」ボタンの画像を「自宅案内中」アイコンに変更する処理は、ルート探索およびルート案内の開始と前後してもよい。また、本フローチャートに示された処理は、ボタン画像生成機能部51dによって生成された「自宅」ボタンを含む基本画面が、映像処理機能部57によってタッチパネル21に出力され、表示されている状態(図9および図10を参照)から開始される。なお、ここで基本画面に表示されている自宅ボタンは、ユーザに自宅を想起させる形状(個人宅を想起させる形状)を有し、「自宅」の文字列を含む。また、「自宅」ボタンは、基本画面内で他のボタンに比べて大きく表示されることで、ユーザに見つけ易く、且つ操作し易いものとなっている。
【0072】
ステップS101からステップS103では、基本画面内に表示された「自宅」ボタンに対する操作が検知され、ユーザによる自宅の地点情報の登録の有無が確認される。本実施形態では、「自宅」ボタンには、ユーザの自宅を想起させる形状の上に、「自宅」の文字が重ねられ、且つ白系統の色が配された画像が用いられる。このような「自宅」ボタン基本画面中に表示されていることで、ユーザは自宅へのルート案内を所望する場合に、この「自宅」ボタンを操作すればよいことを容易に把握することが出来る。ユーザ操作検知機能部51bが、タッチパネル21に表示された基本画面のナビ領域に表示されている「自宅」ボタンがタッチ操作されたことを検知すると(ステップS101)、ユーザデータ処理機能部55は、所定地点情報保持機能部55aによって、自宅の地点情報が既に登録されているか否かを判定する(ステップS102)。
【0073】
自宅の地点情報が未登録であると判定された場合、処理はステップS103に進み、自宅の地点情報の登録処理が行われる。自宅の地点情報の登録処理は、ユーザが住所や電話番号等を入力して検索することで索出された地点情報を登録する方法や、地図を参照して地図上でタッチ操作によって指定された位置の地点情報を登録する方法等が用いられ、従来用いられている通常の目的地検索処理と同様であるため、説明を省略する。地点情報の登録処理には、目的地設定画面(D202)や50音検索画面(D205)等、目的地の設定のために用いられるユーザインターフェースが用いられてよい。なお、自宅の地点情報の登録は、地点情報が未登録の状態で「自宅」ボタンが操作された場合以外にも、メニュー画面(D201)に表示された「設定/情報」ボタン等からも行うことが出来る。ステップS102において、自宅の地点情報が既に登録されていると判定された場合、処理はステップS104へ進む。
【0074】
ステップS104およびステップS105では、自宅案内の開始可否のユーザへの問い合わせが行われる。確認メッセージ出力機能部51cは、現在地から自宅へのルート検索およびルート案内を開始してよいか否かを確認するメッセージをROMから読み出して、映像処理機能部57に出力させる(ステップS104)。また、この確認メッセージには、現在ルート案内中の目的地が設定されている場合、現在案内中のルート案内が終了する旨をユーザに通知するメッセージが含まれる。
【0075】
確認メッセージ出力機能部51cによって確認メッセージが出力されると、ユーザ操作検知機能部51bは、確認メッセージと同時に出力された確認ボタンを介したユーザによる選択操作を検知し、ユーザによる選択内容を判定する(ステップS105)。ステップS104では、例えば、「自宅へのルート案内を開始しますか?この場合、案内中のルート案内が終了されます」等の確認メッセージとともに、「自宅案内開始」および「キャンセル」ボタン等の確認ボタンが表示されており、ユーザは、これらのボタンのうち所望のボタンを操作することで、ナビゲーション装置1に、自宅へのルート案内の開始またはキャンセルを指示することが出来る。ここで、自宅へのルート案内を開始することがユーザによって選択された場合、処理はステップS106へ進む。自宅へのルート案内を開始しないことがユーザによって選択された場合、本フローチャートに示された処理は終了し、
現在案内中のルート案内がある場合には、このルート案内が継続される。
【0076】
ステップS106では、「自宅」ボタンに代えて、「自宅案内中」アイコンの表示が開始される。ボタン画像生成機能部51dは、ROMから読み出された画像データに基づいて、「自宅案内中」アイコンの画像を生成する。そして、映像処理機能部は、ボタン画像生成機能部51dによって生成された「自宅案内中」アイコンの画像を、これまで表示されていた「自宅」ボタンに代えてタッチパネル21に表示されるように、映像信号を生成してタッチパネル21へ出力する。図23は、本実施形態において、自宅へのルート案内中のマルチ画面(D102b)を示す図である。なお、「自宅」ボタンが「自宅案内中」アイコンへ変化することは、タッチパネル21に表示されている画面がナビ全画面であった場合についても同様である(図24を参照。図24は、本実施形態において、自宅へのルート案内中のナビ全画面(D103b)を示す図である。)。ここで、「自宅案内中」アイコンには、ユーザの自宅を想起させる形状の上に、「自宅案内中」の文字が重ねられ、且つ赤系統の色が配された画像が用いられる。このようにして、「自宅」ボタンが、形状や色等の外観が異なる「自宅案内中」アイコンへ変化することで、ユーザは自宅へのルート案内中であることを容易に把握することが出来る。その後、処理はステップS107へ進む。
【0077】
ステップS107では、自宅へのルート検索およびルート案内が行われる。ルート案内機能部53は、車両の現在地から、所定地点情報保持機能部55aから読み出された地点情報が示す目的地(即ち、ユーザの自宅)までのルートを索出し、ルート案内を行う(ステップS107)。ルート検索およびルート案内の処理の詳細は、上記各機能部の説明のうち、特にルート案内機能部53、地図データ処理機能部54、および音声処理機能部56の説明において説明した通りであるため、説明を省略する。ルート案内は、ユーザ操作によって中断されるか、自宅近辺へ到着すると終了する。ルート案内が終了すると、処理はステップS108へ進む。
【0078】
ステップS108では、「自宅案内中」アイコンが、「自宅」ボタンに表示変更される。ボタン画像生成機能部51dは、自宅へのルート案内が終了したことを受けて、ROMから読み出された画像データに基づいて、「自宅」ボタンの画像を生成する。そして、映像処理機能部は、ボタン画像生成機能部51dによって生成された「自宅」ボタンの画像を、自宅へのルート案内中に表示されていた「自宅案内中」アイコンに代えてタッチパネル21に表示されるように、映像信号を生成してタッチパネル21へ出力する。本実施形態によれば、ユーザは、ボタンのデザインの変化によって自宅へのルート案内が終了したことを把握することが出来る。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0079】
次に、ナビゲーション装置1のAV画面の表示モードについて説明する。図8で示したように、ナビゲーション装置1のAV画面には、ラジオモード、CDモード、ワンセグモード、iPodモード、外部入力モード、及びオフモードの6つの画面が用意されている。映像処理機能部57は、AV領域の左側に用意されている何れかのソース選択ボタン或いは「OFF」ボタンが押されると、これに対応するモードのAV操作画面を表示する。映像処理機能部57は、例えば、「ラジオ」ボタンが押されれば、図9に示すようなラジオの周波数や選局ボタンを表示する。CDやiPodボタンについても同様である。また、映像処理機能部57は、「ワンセグ」ボタンや「外部入力」ボタンが押されれば、AV領域に選局ボタン等を表示すると共に、ナビ領域の表示を放送波受信部7からの映像や外部音声/映像入力部8の映像に切り替える。但し、映像処理機能部57は、ブレーキ検知部4がパーキングブレーキ信号の解除を検知した場合、放送波受信部7や外部音声/映像入力部8からの映像表示を止める。
【0080】
本実施形態に係るナビゲーション装置1によれば、自宅のような、ユーザによって頻繁
に目的地として指定される所定地点を目的地に設定してルート案内を開始させるためのボタンを、ユーザがナビゲーション装置1の操作を開始するにあたっての起点となるマルチ画面やナビ画面に表示することで、高頻度で指定される目的地である自宅等について、簡易な操作でルート案内を開始できるようにすることが可能である。なお、本実施形態では、基本画面に配置される、所定地点へのルート案内開始指示用のボタンは、「自宅」ボタンであったが、実施の形態に応じて、このボタンは「帰社」ボタンや「自社」ボタン等、頻繁に目的地とされる可能性がある目的地をユーザに想起させるボタンとしてよい。このようにして、自宅以外へのルート案内ボタンとする場合にも、ボタンは、ユーザに目的地を想起させる形状を有することが好ましい。例えば、「帰社」ボタンや「自社」ボタンとする場合、ボタンの形状を、オフィスビルを想起させる形状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】ナビゲーション装置の外観図。
【図2】ナビゲーション装置の構成図。
【図3】ディスプレイの動作を示す図。
【図4】ディスプレイの動作を示す図。
【図5】制御部の機能ブロック図。
【図6】ナビゲーション装置のメイン画面の画面遷移図。
【図7】ナビの画面遷移図。
【図8】AV画面の表示モードを示す図。
【図9】マルチ画面の図。
【図10】ナビ全画面の図。
【図11】AV全画面の図。
【図12】AV領域の消え方を示す図。
【図13】ナビ領域の消え方を示す図。
【図14】メイン画面の画面遷移を示す概念図。
【図15】メニュー画面の図。
【図16】マルチ画面からメニュー画面へ遷移する際のアニメーションを示した図。
【図17】目的地設定画面の図。
【図18】図17の目的地探索用ボタン表示領域が下方にスクロールされた状態を示す図。
【図19】周辺施設検索画面の図。
【図20】交差点拡大画面を示す図。
【図21】50音検索画面の図。
【図22】自宅案内処理の流れを示すフローチャート。
【図23】自宅へのルート案内中のマルチ画面を示す図。
【図24】自宅へのルート案内中のナビ全画面を示す図。
【符号の説明】
【0082】
1・・・ナビゲーション装置
51・・操作処理機能部
51b・・ユーザ操作検知機能部
51c・・確認メッセージ出力機能部
51d・・ボタン画像生成機能部
52・・測位機能部
53・・ルート案内機能部
54・・地図データ処理機能部
55・・ユーザデータ処理機能部
55a・・所定地点情報保持機能部
56・・音声処理機能部
57・・映像処理機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に接続され、目的地の地点情報を用いて該目的地へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行うための車載情報処理装置であって、
予め所定地点の地点情報を保持する所定地点情報保持手段と、
ユーザが該車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる基本画面に表示される、前記所定地点を前記目的地に設定してルート案内を開始させるための所定地点ルート案内ボタンの画像を生成するボタン画像生成手段と、
前記所定地点ルート案内ボタンを含む前記基本画面を前記表示装置に表示させるための信号を生成して前記表示装置に出力する映像処理手段と、
前記所定地点ルート案内ボタンがユーザによって操作されたことを検知するユーザ操作検知手段と、を備え、
前記ユーザ操作検知手段によって前記所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知されると、前記所定地点情報保持手段によって保持される前記地点情報を用いて前記所定地点へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行う、車載情報処理装置。
【請求項2】
前記所定地点情報保持手段は、該車載情報処理装置の使用上、ユーザによって断続的に前記目的地として指定される所定地点の地点情報を保持する、
請求項1に記載の車載情報処理装置。
【請求項3】
前記所定地点ルート案内ボタンは、ユーザの自宅を想起させる形状を有する、
請求項1または2に記載の車載情報処理装置。
【請求項4】
前記ボタン画像生成手段は、前記所定地点ルート案内ボタンが操作されて前記所定地点へのルート案内が開始されると、前記所定地点へのルート案内中であることを示す案内中アイコンを生成し、
前記映像処理手段は、前記所定地点へのルート案内が開始されると、該ルート案内が終了されるまで、前記所定地点ルート案内ボタンに代えて、前記案内中アイコンを含む基本画面を表示させるための信号を生成して出力する、
請求項1から3の何れか一項に記載の車載情報処理装置。
【請求項5】
前記案内中アイコンは、前記所定地点ルート案内ボタンと、形状および色の少なくとも何れかが異なる、
請求項4に記載の車載情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ操作検知手段によって前記所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知されると、前記所定地点へのルート案内を開始してよいか否かをユーザに確認するための確認メッセージを出力する確認メッセージ出力手段を更に備える、
請求項1から5の何れか一項に記載の車載情報処理装置。
【請求項7】
表示装置に接続され、目的地の地点情報を用いて該目的地へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行うためのコンピュータが、
予め所定地点の地点情報を保持する所定地点情報保持ステップと、
ユーザが該車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる基本画面に表示される、前記所定地点を前記目的地に設定してルート案内を開始させるための所定地点ルート案内ボタンの画像を生成するボタン画像生成ステップと、
前記所定地点ルート案内ボタンを含む前記基本画面を前記表示装置に表示させるための信号を生成して前記表示装置に出力する映像処理ステップと、
前記所定地点ルート案内ボタンがユーザによって操作されたことを検知するユーザ操作検知ステップと、を実行し、
前記ユーザ操作検知ステップで前記所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知されると、前記所定地点情報保持ステップで保持される前記地点情報を用いて前記所定地点へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行う、情報処理方法。
【請求項8】
表示装置に接続され、目的地の地点情報を用いて該目的地へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行うためのコンピュータを、
予め所定地点の地点情報を保持する所定地点情報保持手段と、
ユーザが該車載情報処理装置に対する操作を開始するにあたっての起点となる基本画面に表示される、前記所定地点を前記目的地に設定してルート案内を開始させるための所定地点ルート案内ボタンの画像を生成するボタン画像生成手段と、
前記所定地点ルート案内ボタンを含む前記基本画面を前記表示装置に表示させるための信号を生成して前記表示装置に出力する映像処理手段と、
前記所定地点ルート案内ボタンがユーザによって操作されたことを検知するユーザ操作検知手段と、として機能させ、
前記ユーザ操作検知手段によって前記所定地点ルート案内ボタンへの操作が検知されると、前記所定地点情報保持手段によって保持される前記地点情報を用いて前記所定地点へのルートを検索し、索出されたルートに従ってルート案内を行う、情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−66198(P2010−66198A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234542(P2008−234542)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】