説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】NMISトランジスタとPMISトランジスタの閾値電圧を同時に低減できる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、基板10に形成された第1の活性領域10a上に高誘電体を含む第1のゲート絶縁膜17aと、金属材料を含む第1のゲート電極18aとを形成し、基板10に形成された第2の活性領域10b上に高誘電体を含む第2のゲート絶縁膜17bと、金属材料を含む第2のゲート電極18bとを形成する工程と、第1のゲート絶縁膜17aの端部と第2のゲート絶縁膜17bの端部とに負の固定電荷を導入する工程と、第1のゲート絶縁膜17aの端部を除去する工程とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、高誘電体膜を含むゲート絶縁膜を有する電界効果トランジスタを備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integrated circuit)における高集積化及び動作の高速化に伴ない、回路の基本素子であるMIS(Metal Insulator Semiconductor)型トランジスタは、スケーリング則に従って微細化されている。スケーリング則は、MIS型トランジスタにおけるゲート電極のゲート長及びゲート絶縁膜の膜厚等の寸法を同時に微細化することにより、トランジスタの電気的特性を向上させることを可能とする。 そこで、近年、ゲート絶縁膜の酸化膜換算膜厚(EOT:Equivalent Oxide Thickness)を薄膜化しつつリーク電流を抑えることが可能な構成材料として、従来の酸窒化シリコン膜に代えて、高誘電体(high-k)膜を用いる手法が提案されている。また、ゲート絶縁膜に高誘電体膜を用いた場合、従来の多結晶シリコン膜を用いたゲート電極では所望の仕事関数が得られず、トランジスタの閾値電圧を十分に低下させることができないため、ゲート電極に窒化チタンや窒化タンタルなどの金属材料を用いたり、ゲート絶縁膜にランタンやアルミニウムを含む材料を用いる方法が提案されている。
【0003】
本明細書中で高誘電体とは、比誘電率が8程度のSiよりも高い比誘電率を持つ誘電体のことをいうものとし、例えば、酸化ハフニウム(HfO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化アルミニウム(Al)等が挙げられる。このような高誘電体をゲート絶縁膜に用いた場合、製造工程中に生じた負の固定電荷がゲート電極端部直下のゲート絶縁膜中にトラップされやすく、NMISトランジスタの閾値電圧が上昇し、ゲート電極に印加される正の電圧が実質的に減少するため、駆動電流が低下するという不具合が生じていた。
【0004】
負の固定電荷を生じさせる製造工程としては、例えばゲート電極を加工した後にオフセットスペーサを形成する工程が挙げられる。そこで、非特許文献1では、オフセットスペーサの構成材料を、従来の負の固定電荷を生じさせやすい酸化シリコン膜から負の固定電荷を生じさせにくい窒化シリコン膜に変更することで、NMISトランジスタの閾値電圧の上昇を抑制しうることが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】T. Watanabe et. al, IEDM 2004 p.507 Impact of Hf concentration on performance and reliability for HfSiON-CMOSFET
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、オフセットスペーサに窒化シリコン膜を用いてゲート絶縁膜への負の固定電荷の導入を抑制した場合、PMISトランジスタの閾値電圧が上昇し、駆動電流が低下するという不具合があった。
【0007】
本発明は、前記従来の不具合を解決し、高誘電体をゲート絶縁膜に用いた半導体装置において、NMISトランジスタとPMISトランジスタの閾値電圧を同時に低減できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、本発明の一例に係る半導体装置は、第1の活性領域と第2の活性領域を有する基板と、前記第1の活性領域上に形成されたNMISトランジスタと、前記第2の活性領域上に形成されたPMISトランジスタとを備え、前記NMISトランジスタは、前記第1の活性領域上に形成され、高誘電体を含む第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜上に形成され、金属材料を含む第1のゲート電極とを有し、前記PMISトランジスタは、前記第2の活性領域上に形成され、高誘電体を含む第2のゲート絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜上に形成され、金属材料を含む第2のゲート電極とを有し、前記第1のゲート絶縁膜の側面は、前記第1のゲート電極の側面よりも内側に位置しており、前記第1のゲート電極のゲート長方向の長さに対する前記第1のゲート絶縁膜のゲート長方向の長さの割合は、前記第2のゲート電極のゲート長方向の長さに対する前記第2のゲート絶縁膜のゲート長方向の長さの割合より小さい。
【0009】
この構成によれば、NMISトランジスタの第1のゲート絶縁膜では、製造工程において負の固定電荷が導入された部分(製造工程中における第1のゲート絶縁膜の端部)が除去されているので、閾値電圧の上昇が防がれている。また、PMISトランジスタの第2のゲート絶縁膜では、製造工程において意識的に負の固定電荷を導入することが可能なので、PMISトランジスタの閾値電圧の上昇も抑えられる。
【0010】
また、第1のゲート電極の端部下に第1のゲート絶縁膜より誘電率の低い材料を形成することで、寄生容量を低減することができる。
【0011】
前記第2のゲート絶縁膜の側面は、前記第2のゲート電極の側面と同一面を構成していてもよいし、前記第2のゲート電極の側面よりも内側にあってもよい。第2のゲート絶縁膜の端部が前記第2のゲート電極の側面から突き出ていてもよい。
【0012】
本発明の一例に係る半導体装置の製造方法は、基板に形成された第1の活性領域上に高誘電体を含む第1のゲート絶縁膜と、金属材料を含む第1のゲート電極とを形成し、前記基板に形成された第2の活性領域上に高誘電体を含む第2のゲート絶縁膜と、金属材料を含む第2のゲート電極とを形成する工程(a)と、前記第1のゲート絶縁膜の端部と前記第2のゲート絶縁膜の端部とに負の固定電荷を導入する工程(b)と、工程(b)の後に、前記第1のゲート絶縁膜の端部を除去する工程(c)とを備えている。工程(b)は、例えば工程(a)と同時または工程(a)の後に行われることが好ましい。
【0013】
この工程によれば、工程(b)で負の固定電荷を第2のゲート絶縁膜に導入することで、PMISトランジスタの閾値電圧を下げることができ、工程(c)で第1のゲート絶縁膜から負の固定電荷が導入された部分を除去することでNMISトランジスタの閾値電圧も効果的に下げることができる。
【0014】
また、前記工程(c)の後に、前記第1のゲート電極の側面上にシリコン窒化膜で構成された第1のオフセットスペーサを形成し、前記第2のゲート電極の側面上にシリコン窒化膜で構成された第2のオフセットスペーサを形成することで、オフセットスペーサの形成時に負の固定電荷が第1のゲート絶縁膜に導入されるのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、NMISトランジスタのゲート絶縁膜への負の固定電荷の導入が抑制され、PMISトランジスタのゲート絶縁膜の端部には負の固定電荷が積極的に導入されるため、NMISトランジスタとPMISトランジスタの閾値電圧を共に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)〜(e)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図3】(a)は、第1の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、(b)は、第2の変形例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図1(a)〜(e)、図2(a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0018】
まず、図1(a)に示すように、シリコンからなる半導体基板10のNMIS形成領域50aにP型領域12aを形成し、PMIS形成領域50bにN型領域12bを形成する。次いで、半導体基板10にシャロートレンチアイソレーション(STI)等からなる素子分離領域11を形成することで、P型領域12a内に素子分離領域11に囲まれた第1の活性領域10aを形成し、N型領域12b内に素子分離領域11に囲まれた第2の活性領域10bを形成する。第1の活性領域10aにはホウ素等のP型不純物が導入されており、第2の活性領域10bにはリン等のN型不純物が導入されている。
【0019】
次に、図1(b)に示すように、半導体基板10を例えば温度が1000℃程度の酸化性雰囲気での熱処理により酸化して、半導体基板10上に厚さが1nm の酸化シリコンからなる第1の誘電体膜13を形成する。続いて、化学的気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により、第1の誘電体膜13の上に厚さが2nm程度でHfSiONなど、窒素と酸素とハフニウムとシリコンを含有する材料で構成された第2の誘電体膜14を形成する。第2の誘電体膜14は高誘電体膜である。次に、CVD法により、第2の誘電体膜14の上に厚さが20nm程度の窒化チタンからなる第1のゲート電極膜15を形成する。次にCVD法により、第1のゲート電極膜15の上に厚さが80nm程度のポリシリコンからなる第2のゲート電極膜16を形成する。
【0020】
次に、図1(c)に示すように、第2のゲート電極膜16上にレジスト材を塗布し、リソグラフィ法を用いてレジストパターンを形成し、第1のゲート電極膜15、第2のゲート電極膜16、第1の誘電体膜13、及び第2の誘電体膜14に対して異方性ドライエッチングを行う。
【0021】
これにより、NMIS形成領域50aでは第1の誘電体膜13の一部である第1の下部ゲート絶縁膜13a、及び第2の誘電体膜14の一部である第1の上部ゲート絶縁膜14aを有する第1のゲート絶縁膜17aと、第1のゲート電極膜15の一部である第1の下部ゲート電極15a、及び第2のゲート電極膜16の一部である第1の上部ゲート電極16aを有する第1のゲート電極18aとを形成する。また、PMIS形成領域50bでは第1の誘電体膜13の一部である第2の下部ゲート絶縁膜13b、及び第2の誘電体膜14の一部である第2の上部ゲート絶縁膜14bを有する第2のゲート絶縁膜17bと、第1のゲート電極膜15の一部である第2の下部ゲート電極15b、及び第2のゲート電極膜16の一部である第2の上部ゲート電極16bを有する第2のゲート電極18bとを形成する。
【0022】
続いて、アッシングによりレジスト材を除去する。本工程において、ドライエッチング工程もしくはアッシング工程で酸素を含むエッチングガスを用いることで、第1のゲート絶縁膜17aのうち第1のゲート電極18aの端部直下に位置する部分(すなわち、第1のゲート絶縁膜17aの端部)と、第2のゲート絶縁膜17bのうち第2のゲート電極18bの端部直下に位置する部分(すなわち、第2のゲート絶縁膜17bの端部)とがわずかに酸化され、第1のゲート絶縁膜17a及び第2のゲート絶縁膜17bの各側面から1〜2nm程度の範囲で負の固定電荷が導入される。なお、酸素を含むエッチングガスを用いてドライエッチングを行う場合、第1のゲート電極18a、第1のゲート絶縁膜17a、第2のゲート電極18b、及び第2のゲート絶縁膜17bの形成と同時に第1のゲート絶縁膜17aの端部、及び第2のゲート絶縁膜17bの端部に負の固定電荷が導入されることになる。
【0023】
次に、図1(d)に示すように、半導体基板10上にレジスト材を塗布し、リソグラフィ法により第1の活性領域10a上のレジスト材を除去した後、第2の活性領域10b上をレジスト材で覆った状態でフッ酸を含む水溶液を用いて第1のゲート絶縁膜17aの一部を選択的にウェットエッチングすることで、第1のゲート絶縁膜17aのうち固定電荷が導入された部分を除去し、第1のゲート絶縁膜17aの端部が第1のゲート電極18aの側面より内側になるようにする。固定電荷を効果的に除去するためには、第1のゲート絶縁膜17aを元の側面から少なくとも1〜2nm程度以内の部分を除去することが好ましい。続いて、窒素ガスを用いたアッシングによりレジスト材を除去する。窒素ガスを用いてアッシングを行うことで、第1のゲート絶縁膜17aに再度固定電荷が導入されるのを防いでいる。
【0024】
次に、図1(e)に示すように、CVD法により、厚さ8nm程度のシリコン窒化膜を半導体基板10上に堆積してからドライエッチングを行うことで、第1のゲート電極18aの側面上に第1のオフセットスペーサ20aを形成し、第2のゲート電極18bの側面上に第2のオフセットスペーサ20bを形成する。このとき、第1のゲート絶縁膜17aの側面上にも第1のオフセットスペーサ20aは形成される。従って、第1のゲート電極18aの端部下には第1のオフセットスペーサ20aが形成される一方、第2のゲート電極18bの端部下には第2のオフセットスペーサ20bが形成されない。
【0025】
次に、図2(a)に示すように、リソグラフィ法とイオン注入法を用いて、第1のゲート電極18aをマスクとして第1の活性領域10aにはヒ素を、注入エネルギーが例えば2keV、注入ドーズ量が1×1015/cmで注入し、第1の活性領域10aのうち第1のゲート電極18aの両側方に位置する領域にN型の第1のエクステンション領域21aを形成する。また、第2のゲート電極18bをマスクとして第2の活性領域10bにはホウ素を、注入エネルギーが例えば2keV、注入ドーズ量が1×1015/cmで注入し、第2の活性領域10bのうち第2のゲート電極18bの両側方に位置する領域にP型の第2のエクステンション領域21bを形成する。
【0026】
次に、図2(b)に示すように、既知の方法を用いて第1のゲート電極18aの側面上に第1のオフセットスペーサ20aを介して第1のサイドウォール22aを形成した後、第1のゲート電極18a及び第1のサイドウォール22aをマスクとしてn型不純物のイオン注入を行うことで、第1の活性領域10aのうち第1のゲート電極18aの両側方に位置する領域にN型の第1のソース・ドレイン領域23aを形成する。また、第2のゲート電極18bの側面上に第2のオフセットスペーサ20bを介して第2のサイドウォールを形成した後、第2のゲート電極18b及び第2のサイドウォール22bをマスクとしてp型不純物のイオン注入を行うことで、第2の活性領域10bのうち第2のゲート電極18bの両側方に位置する領域にP型の第2のソース・ドレイン領域23bを形成する。
【0027】
次に、図2(c)に示すように、1050℃程度の熱処理を加えることで、エクステンション領域およびソース・ドレイン領域に注入された不純物を拡散させ、nチャネル型MISトランジスタ(NMISトランジスタ)101およびPMISトランジスタ102を形成する。このとき、第1のエクステンション領域21aの端部は、第1のゲート絶縁膜17aの端部(第1のゲート絶縁膜17aと第1のオフセットスペーサ20aとの境界位置)と同一、もしくは第1のゲート絶縁膜17aの端部から第1のゲート電極18aの中心寄りに入った位置(第1のゲート絶縁膜17aの端部とオーバーラップする位置)に配置される。
【0028】
次に、図2(d)に示すように、既知の方法を用いて第1のゲート電極18a上、第2のゲート電極18b上、第1のソース・ドレイン領域23a上、及び第2のソース・ドレイン領域23b上にニッケルなどのシリサイド材料を含むシリサイド層27を形成した後、層間絶縁膜25、コンタクト24、及び配線26を順次形成する。
【0029】
以上の方法により形成される本実施形態の半導体装置は、NMISトランジスタ101と、PMISトランジスタ102とを備えている。
【0030】
NMISトランジスタ101は、第1の活性領域10a上に設けられ、高誘電体を含む第1のゲート絶縁膜17aと、第1のゲート絶縁膜17a上に設けられ、窒化チタン等の金属材料を含む第1のゲート電極18aと、第1のゲート電極18a及び第1のゲート絶縁膜17aの側面上に設けられた第1のオフセットスペーサ20aと、第1のゲート電極18a及び第1のゲート絶縁膜17aの側面上に第1のオフセットスペーサ20aを間に挟んで設けられた第1のサイドウォール22aと、第1の活性領域10aのうち第1のゲート電極18aの両側方に位置する領域に形成された第1のエクステンション領域21a及び第1のソース・ドレイン領域23aとを有している。第1のゲート絶縁膜17aの側面は第1のゲート電極18aの側面よりも内側になるよう形成されている。
【0031】
PMISトランジスタ102は、第2の活性領域10b上に設けられ、高誘電体を含む第2のゲート絶縁膜17bと、第2のゲート絶縁膜17b上に設けられ、窒化チタン等の金属材料を含む第2のゲート電極18bと、第2のゲート電極18b及び第2のゲート絶縁膜17bの側面上に設けられた第2のオフセットスペーサ20bと、第2のゲート電極18b及び第2のゲート絶縁膜17bの側面上に第2のオフセットスペーサ20bを間に挟んで設けられた第2のサイドウォール22bと、第2の活性領域10bのうち第2のゲート電極18bの両側方に位置する領域に形成された第2のエクステンション領域21b及び第2のソース・ドレイン領域23bとを有している。
【0032】
本実施形態の半導体装置では、第1のゲート絶縁膜17aの側面が第1のゲート電極18aの側面よりも内側に位置している。また、第1のゲート電極18aの幅(ゲート長方向の長さ)に対する第1のゲート絶縁膜17aの幅(ゲート長方向の長さ)の割合(すなわち、(第1のゲート絶縁膜17aの幅)/(第1のゲート電極18aの幅))が、第2のゲート電極18bの幅(ゲート長方向の長さ)に対する第2のゲート絶縁膜17bの幅(ゲート長方向の長さ)の割合(すなわち、(第2のゲート絶縁膜17bの幅)/(第2のゲート電極18bの幅)より小さくなっている。さらに、第2のゲート絶縁膜17bのうち第2のゲート電極18bの端部の直下に位置する部分(すなわち、第2のゲート絶縁膜17bの端部)には、第1のゲート絶縁膜17aの端部よりも多くの負の固定電荷が導入されている。なお、第2のゲート絶縁膜17bの側面は前記第2のゲート電極18bの側面とほぼ同一面を構成している。
【0033】
また、第1のゲート電極18aの端部下に第1のゲート絶縁膜17aより誘電率の低い材料(窒化シリコン)からなる第1のオフセットスペーサ20aを形成することで、寄生容量を低減することができる。
【0034】
以上で説明した本実施形態の製造方法によれば、PMISトランジスタ102の第2のゲート絶縁膜17bには図1(c)に示す工程で積極的に負の固定電荷を生じさせているため、PMISトランジスタ102の閾値電圧を低下させることができる。
【0035】
また、NMISトランジスタ101の第1のゲート絶縁膜17aのうち負の固定電荷が生じた部分は、図1(d)に示す工程で除去されているので、負の固定電荷の影響が抑えられ、NMISトランジスタ101の閾値の上昇が防がれている。このため、駆動電流の低下が防がれている。
【0036】
なお、第1の上部ゲート絶縁膜14a、第2の上部ゲート絶縁膜14bに含まれる高誘電体材料は他の高融点体材料であってもよく、第1の下部ゲート電極15a、第2の下部ゲート電極15bに含まれる金属材料も窒化チタンに限られない。
【0037】
図3(a)は、本実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、(b)は、第2の変形例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0038】
図3(a)に示すように、図1(c)で説明した工程で、第1のゲート絶縁膜17a、第2のゲート絶縁膜17b、第1のゲート電極18a、第2のゲート電極18bを形成する際のドライエッチングを、異方性ドライエッチングと等方性ドライエッチングの組み合わせとすることで、第1のゲート絶縁膜17aの端部が第1のゲート電極18aの側面から突き出すとともに、第2のゲート絶縁膜17bの端部が第2のゲート電極18bの側面から突き出した形状としてもよい。この場合でも、引き続き図1(d)で説明した工程と同様な方法でウェットエッチングを行うことにより第1のゲート絶縁膜17aの端部を選択的に除去することで、第1のゲート絶縁膜17aのうち負の固定電荷が生じた部分を効果的に除去することができる。この方法によれば、図2(d)に示す構造に比べて第2のゲート絶縁膜17bの端部が第2のゲート電極18bの側面から突き出た構造となる点で相違する。
【0039】
また、図3(b)に示すように、図1(d)で説明した工程において、アッシングの際にレジスト材の除去性を高めるためにアンモニア過水洗浄によるウェットエッチングを行うことで、第1のゲート絶縁膜17aを第1のゲート電極18aの側面から後退させるとともに、第2のゲート絶縁膜17bを第2のゲート電極18bの側面から後退させてもよい。この方法によれば、図2(d)に示す構造に比べて、第2のゲート絶縁膜17bの側面が第2のゲート電極18bの側面よりも内側に位置した構造となる点で相違する。しかしながら、この場合でも、第1のゲート絶縁膜17aの幅の第1のゲート電極18aの幅に対する割合は、第2のゲート絶縁膜17bの幅の第2のゲート電極18bの幅に対する割合より小さくなっている。
【0040】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4(a)〜(d)、図5(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0041】
まず、図4(a)に示すように、シリコンからなる半導体基板10のNMIS形成領域50aにP型領域12aを形成し、PMIS形成領域50bにN型領域12bを形成する。次いで、半導体基板10にシャロートレンチアイソレーション(STI)等からなる素子分離領域11を形成することで、P型領域12a内に素子分離領域11に囲まれた第1の活性領域10aを形成し、N型領域12b内に素子分離領域11に囲まれた第2の活性領域10bを形成する。第1の活性領域10aにはホウ素等のP型不純物が導入されており、第2の活性領域10bにはリン等のN型不純物が導入されている。
【0042】
次に、図4(b)に示すように、半導体基板10を例えば温度が1000℃程度の酸化性雰囲気での熱処理により酸化して、半導体基板10上に厚さが1nm の酸化シリコンからなる第1の誘電体膜13を形成する。続いて、CVD法により、第1の誘電体膜13の上に厚さが2nm程度の窒素と酸素とハフニウムとシリコンを含有する第2の誘電体膜(高誘電体膜)14を形成する。
【0043】
次に、図4(c)に示すように、CVD法とリソグラフィ法およびウェットエッチングを繰り返し実施することで、第1の活性領域10a上方の第2の誘電体膜14上にランタンを、第2の活性領域10b上方の第2の誘電体膜14上にアルミニウムを形成し、温度が700℃程度の熱処理によりランタンおよびアルミニウムを第2の誘電体膜14中に拡散させる。これにより、第1の活性領域10a上方にはランタンを含む第3の誘電体膜34aが形成され、第2の活性領域10b上方にはアルミニウムを含む第4の誘電体膜34bが形成される。
【0044】
次に、図4(d)に示すように、CVD法により、第3の誘電体膜34a上及び第4の誘電体膜34b上に厚さが20nm程度の窒化チタンからなる第1のゲート電極膜15を形成する。次に、CVD法により、第1のゲート電極膜15の上に厚さが80nm程度のポリシリコンからなる第2のゲート電極膜16を形成する。
【0045】
次に、図5(a)に示すように、第2のゲート電極膜16にレジスト材を塗布し、リソグラフィ法を用いてレジストパターンを形成し、第1のゲート電極膜15、第2のゲート電極膜16、第1の誘電体膜13、第3の誘電体膜34a、及び第4の誘電体膜34bに対して異方性ドライエッチングを行う。
【0046】
これにより、NMIS形成領域50aでは第1の誘電体膜13の一部である第1の下部ゲート絶縁膜13a、及び第3の誘電体膜34aの一部である第1の上部ゲート絶縁膜35aを有する第1のゲート絶縁膜17aと、第1のゲート電極膜15の一部である第1の下部ゲート電極15a、及び第2のゲート電極膜16の一部である第1の上部ゲート電極16aを有する第1のゲート電極18aとを形成する。また、PMIS形成領域50bでは第1の誘電体膜13の一部である第2の下部ゲート絶縁膜13b、及び第4の誘電体膜34bの一部である第2の上部ゲート絶縁膜35bを有する第2のゲート絶縁膜17bと、第1のゲート電極膜15の一部である第2の下部ゲート電極15b、及び第2のゲート電極膜16の一部である第2の上部ゲート電極16bを有する第2のゲート電極18bとを形成する。
【0047】
続いて、アッシングによりレジスト材を除去する。本工程において、ドライエッチング工程もしくはアッシング工程で酸素を含むエッチングガスを用いることで、第1のゲート絶縁膜17aのうち第1のゲート電極18aの端部直下に位置する部分(すなわち、第1のゲート絶縁膜17aの端部)と、第2のゲート絶縁膜17bのうち第2のゲート電極18bの端部直下に位置する部分(すなわち、第2のゲート絶縁膜17bの端部)とがわずかに酸化され、第1のゲート絶縁膜17a及び第2のゲート絶縁膜17bの各側面から1〜2nm程度の範囲で負の固定電荷が導入される。
【0048】
次に、図5(b)に示すように、塩酸を含む水溶液を用いて第1のゲート絶縁膜17aを選択的にウェットエッチングすることで、第1のゲート絶縁膜17aのうち固定電荷が導入された部分(端部)を除去し、第1のゲート絶縁膜17aの側面が第1のゲート電極18aの側面より内側になるようにする。固定電荷を効果的に除去するためには、第1のゲート絶縁膜17a元の側面から少なくとも1〜2nm程度以内の部分を除去することが好ましい。本工程では、塩酸を含む水溶液を用いればランタンを含む第1のゲート絶縁膜17aを選択的に除去することができるので、マスクを形成する必要はない。
【0049】
次に、図5(c)に示すように、CVD法により、厚さ8nm程度のシリコン窒化膜を半導体基板10上に堆積してからドライエッチングを行うことで、第1のオフセットスペーサ20a、第2のオフセットスペーサ20bを形成する。次いで、リソグラフィ法とイオン注入法を用いて、第1のゲート電極18aをマスクとして第1の活性領域10aにはヒ素を、注入エネルギーが例えば2keV、注入ドーズ量が1×1015/cmで注入し、第1の活性領域10aのうち第1のゲート電極18aの両側方に位置する領域にN型の第1のエクステンション領域21aを形成する。また、第2のゲート電極18bをマスクとして第2の活性領域10bにはホウ素を、注入エネルギーが例えば2keV、注入ドーズ量が1×1015/cmで注入し、第2の活性領域10bのうち第2のゲート電極18bの両側方に位置する領域にP型の第2のエクステンション領域21bを形成する。
【0050】
次に、既知の方法を用いて第1のゲート電極18aの側面上に第1のオフセットスペーサ20aを介して第1のサイドウォール22aを形成した後、第1のゲート電極18a及び第1のサイドウォール22aをマスクとしてn型不純物のイオン注入を行うことで、第1の活性領域10aのうち第1のゲート電極18aの両側方に位置する領域にN型の第1のソース・ドレイン領域23aを形成する。また、第2のゲート電極18bの側面上に第2のオフセットスペーサ20bを介して第2のサイドウォールを形成した後、第2のゲート電極18b及び第2のサイドウォール22bをマスクとしてp型不純物のイオン注入を行うことで、第2の活性領域10bのうち第2のゲート電極18bの両側方に位置する領域にP型の第2のソース・ドレイン領域23bを形成する。
【0051】
次に、1050℃程度の熱処理を加えることで、エクステンション領域およびソース・ドレイン領域に注入された不純物を拡散させ、NMISトランジスタ101およびPMISトランジスタ102を形成する。このとき、第1のエクステンション領域21aの端部は、第1のゲート絶縁膜17aの端部(第1のゲート絶縁膜17aと第1のオフセットスペーサ20aとの境界位置)と同一もしくは第1のゲート絶縁膜17aの端部から第1のゲート電極18aの中心寄りに入った位置(第1のゲート絶縁膜17aの端部とオーバーラップする位置)に配置される。
【0052】
次に、既知の方法を用いて第1のゲート電極18a上、第2のゲート電極18b上、第1のソース・ドレイン領域23a上、及び第2のソース・ドレイン領域23b上にニッケルなどのシリサイド材料を含むシリサイド層27を形成した後、層間絶縁膜25、コンタクト24、及び配線26を順次形成する。
【0053】
本実施形態の方法によれば、ゲート絶縁膜にランタンやアルミニウムを含有させることでNMISトランジスタとPMISトランジスタの閾値電圧を低下させることができ、ゲート絶縁膜端部へのダメージを最小限にすることができる。
【0054】
なお、以上の説明では、ゲート絶縁膜を形成するための高誘電体材料がハフニウムを含有する場合を例にして述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化タンタルなど、その他の高誘電体材料も同様に用いることが可能である。さらに、これらの高誘電体材料を複数用い、複合高誘電体膜により高誘電率ゲート絶縁膜を構成することも可能である。
【0055】
また、以上の説明では、ゲート電極を形成するための金属材料に窒化チタンを用いる場合を例として挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲート電極(下部ゲート電極)はタンタル、モリブデン、アルミニウム、炭素、窒素、シリコンなどを含有する金属膜または金属化合物膜で構成することも可能である。
【0056】
また、以上の説明では、オフセットスペーサの材料として窒化シリコンを用いる場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホウ素や炭素とシリコンを含有する絶縁膜など、ゲート絶縁膜中に負の固定電荷を導入させない材質であれば用いることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0057】
以上説明したように、本発明は、閾値電圧が低いトランジスタを形成する方法等に有用である。
【符号の説明】
【0058】
10 半導体基板
10a 第1の活性領域
10b 第2の活性領域
11 素子分離領域
12a P型領域
12b N型領域
13 第1の誘電体膜
13a 第1の下部ゲート絶縁膜
13b 第2の下部ゲート絶縁膜
14 第2の誘電体膜
14a 第1の上部ゲート絶縁膜
14b 第2の上部ゲート絶縁膜
15 第1のゲート電極膜
15a 第1の下部ゲート電極
15b 第2の下部ゲート電極
16 第2のゲート電極膜
16a 第1の上部ゲート電極
16b 第2の上部ゲート電極
17a 第1のゲート絶縁膜
17b 第2のゲート絶縁膜
18a 第1のゲート電極
18b 第2のゲート電極
20a 第1のオフセットスペーサ
20b 第2のオフセットスペーサ
21a 第1のエクステンション領域
21b 第2のエクステンション領域
22a 第1のサイドウォール
22b 第2のサイドウォール
23a 第1のソース・ドレイン領域
23b 第2のソース・ドレイン領域
24 コンタクト
25 層間絶縁膜
26 配線
27 シリサイド層
34a 第3の誘電体膜
34b 第4の誘電体膜
35a 第1の上部ゲート絶縁膜
35b 第2の上部ゲート絶縁膜
50a NMIS形成領域
50b PMIS形成領域
101 NMISトランジスタ
102 PMISトランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の活性領域と第2の活性領域を有する基板と、前記第1の活性領域上に形成されたNMISトランジスタと、前記第2の活性領域上に形成されたPMISトランジスタとを備え、
前記NMISトランジスタは、前記第1の活性領域上に形成され、高誘電体を含む第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜上に形成され、金属材料を含む第1のゲート電極とを有し、
前記PMISトランジスタは、前記第2の活性領域上に形成され、高誘電体を含む第2のゲート絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜上に形成され、金属材料を含む第2のゲート電極とを有し、
前記第1のゲート絶縁膜の側面は、前記第1のゲート電極の側面よりも内側に位置しており、
前記第1のゲート電極のゲート長方向の長さに対する前記第1のゲート絶縁膜のゲート長方向の長さの割合は、前記第2のゲート電極のゲート長方向の長さに対する前記第2のゲート絶縁膜のゲート長方向の長さの割合より小さい半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第2のゲート絶縁膜の側面は、前記第2のゲート電極の側面と同一面を構成していることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第2のゲート絶縁膜の側面は、前記第2のゲート電極の側面よりも内側に位置していることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第2のゲート絶縁膜の端部は、前記第2のゲート電極の側面から突き出ていることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
前記NMISトランジスタは、前記第1の活性領域のうち前記第1のゲート電極の両側方に位置する領域に形成されたn型の第1のエクステンション領域をさらに有しており、
前記PMISトランジスタは、前記第2の活性領域のうち前記第2のゲート電極の両側方に位置する領域に形成されたp型の第2のエクステンション領域をさらに有しており、
前記第1のエクステンション領域の端部は、前記第1のゲート絶縁膜の端部と同一位置または前記第1のゲート絶縁膜の端部から前記第1のゲート電極の中心寄りに入った位置にあることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体装置において、
前記NMISトランジスタは、前記第1のゲート電極の側面上及び前記第1のゲート絶縁膜の側面上に形成された窒化シリコンからなる第1のオフセットスペーサをさらに有し、
前記PMISトランジスタは、前記第2のゲート電極の側面上及び前記第2のゲート絶縁膜の側面上に形成された窒化シリコンからなる第2のオフセットスペーサをさらに有していることを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
前記第1のゲート絶縁膜にはランタンが含まれており、
前記第2のゲート絶縁膜にはアルミニウムが含まれていることを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
前記第1のゲート電極は、前記第1のゲート絶縁膜上に形成され、金属または金属化合物で構成された第1の下部ゲート電極と、前記第1の下部ゲート電極上に形成され、ポリシリコンで構成された第1の上部ゲート電極とを有しており、
前記第2のゲート電極は、前記第2のゲート絶縁膜上に形成され、金属または金属化合物で構成された第2の下部ゲート電極と、前記第2の下部ゲート電極上に形成され、ポリシリコンで構成された第2の上部ゲート電極とを有していることを特徴とする半導体装置。
【請求項9】
請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
前記第2のゲート絶縁膜の端部には、前記第1のゲート絶縁膜の端部よりも多くの固定電荷が導入されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
基板に形成された第1の活性領域上に高誘電体を含む第1のゲート絶縁膜と、金属材料を含む第1のゲート電極とを形成し、前記基板に形成された第2の活性領域上に高誘電体を含む第2のゲート絶縁膜と、金属材料を含む第2のゲート電極とを形成する工程(a)と、
前記第1のゲート絶縁膜の端部と前記第2のゲート絶縁膜の端部とに負の固定電荷を導入する工程(b)と、
前記工程(b)の後に、前記第1のゲート絶縁膜の端部を除去する工程(c)とを備えた半導体装置の製造方法。
【請求項11】
請求項10に記載の半導体装置の製造方法において、
前記工程(b)では、酸素を含むガスを用いてアッシングまたはドライエッチングを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項12】
請求項10または11に記載の半導体装置の製造方法において、
前記工程(c)の後に、前記第1のゲート電極の側面上にシリコン窒化膜で構成された第1のオフセットスペーサを形成し、前記第2のゲート電極の側面上にシリコン窒化膜で構成された第2のオフセットスペーサを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項13】
請求項10〜12のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1のゲート絶縁膜と前記第2のゲート絶縁膜とは組成が異なっており、前記工程(c)では、前記第1のゲート絶縁膜と前記第2のゲート絶縁膜のエッチングレートの差を利用したエッチングにより前記第1のゲート絶縁膜の端部を選択的に除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−23625(P2011−23625A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168592(P2009−168592)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】