説明

半導体装置

【課題】絶縁ゲート型電界効果トランジスタのスイッチング速度低下を防止し、省スペース化を実現する半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置90は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタとコンデンサが同一チップ上に形成されたものであって、表層において、n型エピタキシャル層2を挟持するp型ボディ領域5内にそれぞれ配設されたn型ソース領域6の当該n型エピタキシャル層2に最近接する端部間に亘る領域上に配設された絶縁層7と、絶縁層7を介してn型エピタキシャル層2と対向されるコンデンサ上部電極40と、絶縁層7上でコンデンサ上部電極40の両サイドに絶縁分離されるように、かつチャネル形成可能な位置に配設されたゲート電極31を備える。コンデンサC1は、コンデンサ上部電極40を上部電極とし、これと絶縁層7を介して対向配置されるn型エピタキシャル層2を下部電極とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタとコンデンサとが同一チップ上に形成された半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
集積度を高めるために、同一チップ内に絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、その動作を制御する制御部とが形成された半導体装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
図8に、特許文献1に開示された半導体装置の要部断面図を示す。半導体装置100は、同図に示すように、パワーMOSFET部Aと制御部Bを有する。制御部Bは、パワーMOSFETのオン、オフを制御する制御回路が配設されている。
【0004】
図8中の符号101はn型半導体基板、102はn型エピタキシャル層、103はp型埋込み層、104はp型分離領域、105はp型ボディ領域、106はn型ソース領域、107はシリコン酸化膜、108はゲート電極、109はソース電極である。また、図8中の符号110はp型分離領域104表面に形成された電極、111はドレイン電極、112はp型ウェル領域、113はn型ソース領域、114はn型ドレイン領域、115はシリコン酸化膜、116はゲート電極、117は層間絶縁膜である。
【0005】
型エピタキシャル層102は、n型半導体基板101上に形成されている。n型エピタキシャル層102は、p型埋込み層103及びp型分離領域104によって2つの領域に区画されている。p型埋込み層103及びp型分離領域104によって囲まれたn型半導体領域102には、制御部Bが形成され、それ以外の領域にパワーMOSFET部Aが形成されている。
【0006】
パワーMOSFET部Aにおいては、n型エピタキシャル層102の表面層に、複数のp型ボディ領域105が所定間隔で形成されている。そして、p型ボディ領域105の表面層には、選択的にn型ソース領域106が形成されている。
【0007】
シリコン酸化膜107は、n型ソース領域106とn型エピタキシャル層102の間のp型ボディ領域105の上面、及び2つのp型ボディ領域105間に配設されたn型エピタキシャル層102の上面に、n型ソース領域106の端部にまで延在するように形成されている(図8参照)。ゲート電極108は、シリコン酸化膜107上に形成されている。
【0008】
層間絶縁膜117は、シリコン酸化膜107及びゲート電極108を被覆するように形成されている。ソース電極109は、n型ソース領域106の表面、及びp型ボディ領域105の表面と接続するように形成されている。ソース電極109は、p型分離領域104の表面に形成されている電極110に接続されている。ソース電極109とゲート電極108は、層間絶縁膜117により絶縁分離されている。ドレイン電極111は、n型半導体基板101の裏面側に形成されている。
【0009】
パワーMOSFET部Aは、並列接続された複数の縦型MOSFETによって構成されている。制御部Bは、図8の例においては、n型MOSFET120のみを図示しているが、実際には、パワーMOSFETのオン・オフ動作を制御するための回路素子が種々形成されている。
【0010】
制御部B内のn型MOSFET120は、n型半導体領域102の表面層に形成されたp型ウェル領域112、このp型ウェル領域112の表面層に所定間隔で形成されたn型ソース領域113、及びn型ドレイン領域114を具備する。
【0011】
シリコン酸化膜115は、p型ウェル領域112近傍のn型ソース領域113の端部からn型ドレイン領域114の端部にまで亘る領域に形成されている。ゲート電極116は、シリコン酸化膜115上に形成されている。
【0012】
上記のパワーMOSFETのターンオン動作は、ゲート端子Gから正のゲート電圧を印加し、p型ボディ領域105の表面近傍の導電型を反転させてn型チャネルを形成し、ドレイン・ソース間を導通させることにより行う。図8中の矢印線は、電流経路を示す。
【0013】
ここで、互いに隣り合う2つのp型ボディ領域105間の離間距離w(図8参照)は、一定以上の大きさに設定する必要がある。その理由は、離間距離wがあまり小さいと、電流経路(矢印線)の幅が狭くなるため、オン抵抗が増大してしまうためである。
【0014】
但し、離間距離wをあまり大きくすると、それに伴ってゲート−ドレイン間に生じる寄生容量も大きくなる。すなわち、シリコン酸化膜107を介してゲート電極108と基板間に生じる容量も大きくなる。その結果、MOSFETのスイッチング速度が遅くなるという問題が生じる。
【0015】
図9Aに、ゲート−ドレイン間の寄生容量を低減させてMOSFETのスイッチング速度を改善した縦型MOSFETの要部断面図を、図9Bにゲート電極部の斜視図を示す(特許文献2)。図9Aは、図9BのIXA-IXA線における断面図に相当する。
【0016】
図9A中の符号201はn型基板、202はn型エピタキシャル層、203はp型ベース層、204はフィールド酸化膜、205はゲート酸化膜、206はゲート電極、207は中間絶縁膜、208は保護膜、209はn型ソース層である。
【0017】
図9Aに示すように、n型基板201上にn型エピタキシャル層202が形成されてドレイン層をなす。n型エピタキシャル層202の表面層の所定領域にはp型ベース層203が形成され、そのp型ベース層203の表面層の所定領域にはn型ソース層209が形成されて2重拡散層をなしている。
【0018】
2重拡散層上には、ゲート酸化膜205が2重拡散層より若干広く形成されている。また、隣り合う2重拡散層間のn型エピタキシャル層202上には、フィールド酸化膜204が形成されている。
【0019】
ゲート酸化膜205上には、フィールド酸化膜204の側壁にサイドウォールとして形成されたポリシリコンからなるゲート電極206が形成されている。ゲート電極206は、ゲート酸化膜205を介して、p型ベース層203表面上に形成され、その両側のn型エピタキシャル層202及びn型ソース層209上にまで若干延在している。ここで、p型ベース層203、n型ソース層209、及びフィールド酸化膜204はいずれもストライプ状である。
【0020】
多数のストライプ状のゲート電極206は、図9Bに示すように、その一端部で連結された「くし歯状」となっている。また、ストライプ状のゲート電極206の先端(他方端)は、隣り合う2本ずつがフィールド酸化膜204を囲むように連結されている。
【0021】
中間絶縁膜207は、図9Aに示すようにフィールド酸化膜204,ゲート酸化膜205,ゲート電極206を覆うように形成されている。さらに、保護膜208が中間絶縁膜207上に形成されている。
【0022】
ゲート電極206の形状は、あたかも図8で示したゲート電極108の中央部だけを除去してフィールド酸化膜204で埋め込んだ格好となっている。このため、図9Aの構造においては、図8中のゲート電極108を除去した分だけ、ゲート−ドレイン間の寄生容量を低減することができる。
【0023】
図10に、負荷に電流を供給する出力トランジスタ(パワーMOSFET)と、それをオン・オフ制御する制御部とを備えた負荷駆動回路の回路構成図を示す(特許文献3参照)。負荷駆動回路300は、図10に示すように、負荷301、入力信号端子302、チャージポンプ303、ハイサイドスイッチとして使用される出力トランジスタであるNチャネル型パワーMOSFET(以下、「パワーMOSFET」と称する)304、発振回路305、電源Vcc等を備えている。
【0024】
ハイサイドスイッチにおいては、MOSFETのソース電位は電源電位とほぼ等しくなる。このため、ターンオンさせるためにはゲート電位を電源電位よりも高くする必要があり、その手段としてチャージポンプ303が使用される。
【0025】
パワーMOSFET304は、ソースを負荷301に接続し、ドレインを電源Vccに接続する。チャージポンプ303は、パワーMOSFET304のゲートを充電する役割を担う。発振回路305は、クロック信号を生成してチャージポンプ303を駆動する役割を担う。チャージポンプ303は、発振回路305からクロック信号が入力される毎に、電源Vccの電圧を基にしてチャージパルスを生成し、パワーMOSFET304のゲートを充電する。そして、パワーMOSFET304のゲート電圧(ゲート・ソース間電圧)がオン電圧に達するとターンオンして、電源Vccから負荷301への給電がなされる。パワーMOSFET304をオフにするには、ゲート電荷を放電し、ゲート電圧をオン電圧未満にする。これにより、電源Vccから負荷301への給電が停止される。
【0026】
上記負荷駆動回路300においては、発振回路305が発生するクロックが、チャージポンプ303に内蔵されたバッファ(不図示)などを流れる貫通電流を変動させていた。この貫通電流の変動は、ノイズとなり、周辺回路に悪影響を及ぼす原因となっていた。
【0027】
図11に、上記問題を改善するチャージポンプ回路の回路構成図を示す(特許文献4参照)。チャージポンプ回路400は、電源線401にエミッタが接続されたPNPトランジスタからなる放電用スイッチ素子402と、グランド線409にエミッタが接続され、コレクタが放電用スイッチ素子402のコレクタに接続されたNPNトランジスタからなる充電用スイッチ素子403を備える。また、チャージポンプ回路400は、電源線401にアノードが接続された入力側逆流防止用ダイオード(以下、「ダイオード」と称する)404と、そのダイオード404のカソードにアノードが接続された出力側逆流防止用ダイオード(以下、「ダイオード」と称する)405を具備する。さらに、チャージポンプ回路400は、放電用スイッチ素子402及び充電用スイッチ素子403のそれぞれのコレクタとダイオード404のカソードとの間に接続された昇圧用コンデンサ406、ダイオード405のカソードとグランド線409との間に接続された昇圧電圧出力用コンデンサ407も備えている。
【0028】
放電用スイッチ素子402及び充電用スイッチ素子403は、チャージポンプの動作を制御する制御部408からの出力信号により、所定の動作周期で互いに反対の状態にオン/オフされる。すなわち、放電用スイッチ素子402がオフ、充電用スイッチ素子403がオンの状態の場合、コンデンサ406が充電される。また、充電用スイッチ素子403がオフ、放電用スイッチ素子402がオンの状態の場合、コンデンサ406が放電されると共にコンデンサ407が充電される。
【0029】
上記動作の繰り返しにより、コンデンサ407は、コンデンサ406の充電電圧が足し合わされる。そしてコンデンサ407は、電源線401の電圧(電源電圧)よりも高電圧に充電され、コンデンサ407の電圧が昇圧電圧として出力される。
【0030】
チャージポンプ回路400が発生するノイズは、電源線401とグランド線409間に配設されたコンデンサC1によって抑制される。すなわち、コンデンサC1が、ノイズ抑制用コンデンサとして機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0031】
【特許文献1】特開平6−342913号公報 第2図
【特許文献2】特開平9−82965号公報 第1、2図
【特許文献3】特開2003−168963号公報 第5図
【特許文献4】特開2005−101532号公報 第15図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
図11に示したように、コンデンサC1を追加する構成とする場合、半導体チップ上にコンデンサを形成するための専用スペースを確保する必要があった。すなわち、ノイズ抑制用コンデンサを備えた負荷駆動回路を1つの半導体チップ上に集積形成する場合、半導体チップ上にコンデンサを形成するための専用スペースを確保する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明に係る半導体装置は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタとコンデンサとが同一チップ上に形成された半導体装置であって、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層の表面層の所定領域に形成された前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層の表面層の所定領域に形成された前記第1導電型の第3半導体層と、表層において、前記第1半導体層を挟持する前記第2半導体層内にそれぞれ配設された前記第3半導体層の当該第1半導体層に最近接する端部間に亘る領域上に配設された絶縁層と、前記絶縁層上であって、前記第1半導体層と対向する位置に配設された導電体と、前記絶縁層上であって、前記導電体の両サイドに絶縁分離されるように、かつチャネル形成可能な位置に配設されたゲート電極とを備える。前記コンデンサは、前記導電体を上部電極とし、前記導電体と前記絶縁層を介して対向配置される前記第1半導体層を下部電極とするとするものである。
【0034】
本発明に係る半導体装置によれば、チャネル形成に寄与するゲート電極の領域を残し、チャネル形成への寄与度の小さい第1半導体層上の領域をコンデンサの上部電極とする構成を採用している。これにより、コンデンサを形成するための専用スペースを設けず、従来、単にゲート電極の延在部であった領域をコンデンサ上部電極の形成領域として有効利用できる。その結果、省スペース化が図れる。しかも、ゲート電極の配設部位を削減しているので、絶縁ゲート型電界効果トランジスタの寄生容量を低減できるという優れた効果を有する。すなわち、ゲート電極と基板間に生じる容量を小さくすることができる。その結果、不所望な寄生容量を低減させることが可能となり、MOSFETのスイッチング速度が遅くなるという問題を抑制することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタのスイッチング速度の低下を防止し、かつ省スペース化を実現できる半導体装置を提供することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1A】実施形態1に係る半導体装置の要部断面図。
【図1B】実施形態1に係る半導体装置及び負荷の回路構成図。
【図2】実施形態1に係るゲート電極部及びコンデンサ部の斜視図。
【図3A】実施形態1に係る半導体装置の要部の製造工程断面図。
【図3B】実施形態1に係る半導体装置の要部の製造工程断面図。
【図3C】実施形態1に係る半導体装置の要部の製造工程断面図。
【図4】実施形態2に係る半導体装置の要部断面図。
【図5】実施形態2に係る半導体装置の要部の製造工程断面図。
【図6】実施形態3に係る半導体装置の要部断面図。
【図7A】実施形態3に係る半導体装置の要部の製造工程断面図。
【図7B】実施形態3に係る半導体装置の要部の製造工程断面図。
【図8】特許文献1に記載された半導体装置の要部断面図。
【図9A】特許文献2に開示された半導体装置の要部断面図。
【図9B】特許文献2に記載されたゲート電極部の斜視図。
【図10】特許文献3に記載された半導体装置及び負荷の回路構成図。
【図11】特許文献4に記載されたノイズ抑制用のコンデンサが接続された半導体装置の回路構成図。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なる。
【0038】
[実施形態1]
図1Aに、本実施形態1に係る半導体装置の要部断面図を、図1Bに、本実施形態1に係る半導体装置の回路構成図を示す。また、図2に、本実施形態1に係るゲート電極部、及びコンデンサ部の斜視図を示す。
【0039】
本実施形態1に係る半導体装置90は、同一チップ上にパワーMOSFET部Aと、制御部Bが形成されている。パワーMOSFET部Aには、負荷駆動回路の出力トランジスタとして機能するパワーMOSFET50が配設されている。
【0040】
制御部Bは、パワーMOSFETのオン・オフ動作を制御する役割を担う。図1A中のn型MOSFET51は、制御部Bの回路素子として機能する。本実施形態1においては、図1Aに示すように、パワーMOSFET50が形成されている領域の一部に制御部Bの回路要素の1つであるコンデンサC1が配設されている。すなわち、コンデンサC1は、パワーMOSFET部A内に配設されているが、制御部Bの回路素子として機能する。
【0041】
なお、制御部Bの回路要素として、図1A中にコンデンサC1と、n型MOSFET51を図示しているが、実際にはパワーMOSFETのオン・オフ動作を制御するための回路素子が種々形成されている。また、図1A中のパワーMOSFET部Aと制御部Bの領域は、説明の便宜上のものであって、上述したように、これらの領域を区画するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の配置、及び構成が可能である。
【0042】
本実施形態1に係る半導体装置90は、図10に示した負荷駆動回路に、さらにノイズ抑制用コンデンサC1が集積形成された半導体チップである。すなわち、半導体装置90は、図1Bに示すように、電源Vcc端子、ハイサイドスイッチとして使用される出力トランジスタであるNチャネル型パワーMOSFET(以下、「パワーMOSFET」と称する)50、チャージポンプ52、発振回路53、入力信号端子54、電源ライン56、グランドライン57等を備えている。パワーMOSFET50から、半導体装置90の外部に接続された負荷55に電流が供給される。チャージポンプ52、発振回路53は、制御部Bの回路素子として機能する。
【0043】
チャージポンプ52は、出力トランジスタであるパワーMOSFET50がハイサイドスイッチとして使用されるNチャネル型MOSFETのゲートに十分な電圧を付与してフルオンさせるために備えられている。すなわち、ハイサイドスイッチにおいては、MOSFETのソース電位は電源電位とほぼ等しくなるため、ターンオンさせるためにはゲート電位を電源電位よりも高くする必要があり、その手段としてチャージポンプ52が使用される。しかしながら、チャージポンプ52はノイズの発生源となって周辺回路に悪影響を及ぼす恐れがある。このため、チャージポンプ52と並列に、電源ライン56とグランドライン57間にコンデンサC1を接続する。
【0044】
パワーMOSFET50は、ソースを負荷55に接続し、ドレインを電源Vccに接続する。チャージポンプ52は、パワーMOSFET50のゲートを充電する役割を担う。発振回路53は、クロック信号を生成してチャージポンプ52を駆動する役割を担う。チャージポンプ52は、発振回路53からクロック信号が入力される毎に、電源Vccの電圧を基にしてチャージパルスを生成し、パワーMOSFET50のゲートを充電する。そして、パワーMOSFET50のゲート電圧(ゲート・ソース間電圧)がオン電圧に達するとターンオンして、電源Vccから負荷55への給電がなされる。パワーMOSFET50をオフにするには、ゲート電荷を放電し、ゲート電圧をオン電圧未満にする。これにより、電源Vccから負荷55への給電が停止される。
【0045】
上記半導体装置90においては、コンデンサC1を電源ライン56とグランドライン57間に配設しているので、チャージポンプ回路52によって発生するノイズを抑制することができる。
【0046】
図1A中の符号1はn型半導体基板、2は第1半導体層であるn型エピタキシャル層、3はp型埋込み層、4はp型分離領域、5は第2半導体層であるp型ボディ領域、6は第3半導体層であるn型ソース領域、7は絶縁層として機能するシリコン酸化膜である。また、符号9はソース電極、10はp型分離領域4表面に形成された電極、11はドレイン電極である。さらに、符号12はp型ウェル領域、13はn型ソース領域、14はn型ドレイン領域、15はシリコン酸化膜、16はゲート電極、17は層間絶縁膜である。また、符号26はプラグ部、23,27は金属配線、25はn型コンタクト領域である。
【0047】
図1A又は図2中の符号31はストライプ状のゲート電極、22はプラグ部、32は複数のゲート電極31を一方端で連結するゲート電極連結部を示す。また、符号40は導電体からなるコンデンサ上部電極、41は上部電極ストライプ状部、42は上部電極連結部である。
【0048】
型エピタキシャル層2は、n型半導体基板1上に形成されている。n型エピタキシャル層2は、p型埋込み層3及びp型分離領域4によって2つの領域に区画されている。p型埋込み層3及びp型分離領域4によって囲まれたn型半導体領域2には、制御部Bのn型MOSFET51が形成され、それ以外の領域にパワーMOSFET50、制御部BのコンデンサC1が形成されている。
【0049】
パワーMOSFET50が形成された近傍には、n型エピタキシャル層2の表面層に、複数のp型ボディ領域5が所定間隔で形成されている。そして、p型ボディ領域5の表面層には、選択的にn型ソース領域6が形成されている。
【0050】
シリコン酸化膜7は、表層においてn型エピタキシャル層2を挟持するp型ボディ領域5内にそれぞれ配設されたn型ソース領域6の前述のn型エピタキシャル層2側の端部間(n型エピタキシャル層2に最近接する端部間)に亘る領域上に配設されている。
【0051】
ゲート電極31は、シリコン酸化膜7上であって、n型ソース領域6の端部から、n型エピタキシャル層2のp型ボディ領域5の隣接部まで延在する領域と対向する位置に配設されている。すなわち、1つのシリコン酸化膜7上にストライプ状のゲート電極31が2つ配設されている。
【0052】
層間絶縁膜17は、シリコン酸化膜7及びゲート電極31を被覆するように形成される。ソース電極9は、n型ソース領域6の表面、及びp型ボディ領域5の表面に接続するように形成されている。ソース電極9は、p型分離領域4の表面に形成されている電極10に接続されている。ソース電極9とゲート電極31は、層間絶縁膜17により絶縁分離されている。ドレイン電極11は、n型半導体基板1の裏面側に形成されている。
【0053】
パワーMOSFET50は、並列接続された複数の縦型MOSFETによって構成されている。上記のパワーMOSFET50のターンオン動作は、ゲート端子Gから正のゲート電圧を印加し、p型ボディ領域5の表面近傍の導電型を反転させてn型チャネルを形成し、ドレイン・ソース間を導通させることにより行う。
【0054】
制御部B内のn型MOSFET51は、n型半導体領域2の表面層に形成されたp型ウェル領域12、このp型ウェル領域12の表面層に所定間隔で形成されたn型ソース領域13、及びn型ドレイン領域14を具備する。
【0055】
シリコン酸化膜15は、n型ソース領域13とn型ドレイン領域14との間のp型ウェル領域12の表面上に、互いに近接するn型ソース領域13の端部からn型ドレイン領域14の端部に亘る領域に形成されている。ゲート電極16は、シリコン酸化膜15上に形成されている。
【0056】
本実施形態1に係るゲート電極31は、図8を用いて説明した従来のゲート電極108と以下の点において異なる。図8に係る半導体装置においては、ストライプ状のゲート電極108は、その幅方向において、隣り合う2つのp型ボディ領域105間に亘って一体的/連続的に設けられていた。換言すると、シリコン酸化膜107上の全領域にゲート電極108が設けられていた。
【0057】
一方、本実施形態1に係る半導体装置90においては、ゲート電極31は、シリコン酸化膜7を介して、n型エピタキシャル層2とn型ソース領域6とに挟まれたp型ボディ領域5、及びこのp型ボディ領域5近傍のn型エピタキシャル層2とn型ソース領域6に亘る領域に設けられている。あたかも図8に係る半導体装置のストライプ状のゲート電極108の中央部を除去した形状となっている。
【0058】
上部電極ストライプ状部41は、図2に示すように、2つのゲート電極31の間に、一定距離だけ離間し、かつゲート電極31と絶縁分離されるように配設されている。上部電極ストライプ状部41は、名称の如くストライプ形状に形成され、ゲート電極31と同様に導電体から構成される。すなわち、シリコン酸化膜7上に、2本のゲート電極31、及びこのゲート電極31と絶縁分離された1本の上部電極ストライプ状部41が並列するように形成されている(図1A参照)。
【0059】
ゲート電極31は、図2に示すように、多数のストライプ状のゲート電極31が一方端でゲート電極連結部32により連結された「くし歯状」となっている。ゲート電極連結部32により多数のストライプ状のゲート電極31が電気的に接続されている。
【0060】
上部電極ストライプ状部41は、図2に示すように多数のストライプ状の上部電極ストライプ状部41が一方端で上部電極連結部42により連結された「くし歯状」となっている。上部電極連結部42により多数の上部電極ストライプ状部41が電気的に接続されている。
【0061】
ゲート電極31と上部電極ストライプ状部41は、交互に絶縁分離された状態で並列に配設されている。ゲート電極連結部32と上部電極連結部42は、ゲート電極31及び上部電極ストライプ状部41を介して互いに対向配置されている。上部電極ストライプ状部41、上部電極連結部42によりコンデンサ上部電極40が構成される。なお、ゲート電極連結部32は、ゲートコンタクト部33で上層配線(不図示)と接続されている。
【0062】
本実施形態1に係るコンデンサC1は、コンデンサ上部電極40を上部電極とし、絶縁層であるシリコン酸化膜7を介してコンデンサ上部電極40と対向配置されるn型エピタキシャル層2を下部電極とする。
【0063】
コンデンサC1の上部電極である上部電極連結部42は、その上に形成された層間絶縁膜17の開口に設けられたプラグ部22を介して、層間絶縁膜17上に形成された金属配線23に接続され、さらにチップ上でグランドラインに接続されている(図2参照)。
【0064】
コンデンサC1の下部電極であるn型エピタキシャル層2は、その表面層の所定領域にn型コンタクト領域25が形成されている。そして、層間絶縁膜17の開口に設けられたプラグ部26を介して、層間絶縁膜17上に形成された金属配線27に接続され、さらにチップ上で電源ラインに接続されている。
【0065】
本実施形態1に係るゲート電極31の下層の絶縁層と、コンデンサ上部電極40の下層の絶縁層とは、共に同種の材料であるシリコン酸化膜7を用いて一体的/連続的に形成されている。また、ゲート電極31とコンデンサ上部電極40とは、共に同種の材料であるポリシリコンからなる電極である。このポリシリコンには低抵抗化のために所定の不純物が導入されている。
【0066】
コンデンサC1の容量値は、上部電極ストライプ状部41の長さLや幅Wa及び、上部電極連結部42の幅Wbを変更することで適宜設定できる。あるいは、上部電極ストライプ状部41の本数を可変としてもよい。各部寸法としては、例えば、ストライプ状ゲート電極31の幅2μm、ゲート電極31の長さ2mm、上部電極ストライプ状部41の幅2μm、ゲート電極31と上部電極ストライプ状部41とのギャップ1μm程度とする。上記構成により、ゲート電極31と上部電極ストライプ状部41との耐圧や、コンデンサC1のノイズ抑制のための実用的な容量値が確保できる。
【0067】
次に、本実施形態1に係る半導体装置の製造方法について図3A〜図3Cの製造工程断面図を用いつつ説明する。
【0068】
先ず、従来公知の製法により基板表面層に各拡散層を形成する。ここで、n型コンタクト領域25はn型ソース領域6と同時に形成するとよい。
【0069】
次に、図3Aに示すように、基板表面にシリコン酸化膜7及びポリシリコン層20をこの順に形成する。その後、低抵抗化のために、ポリシリコン層20に所定の不純物を導入する。
【0070】
続いて、図3Bに示すように、ポリシリコン層20上にレジストマスクM1を形成し、それをエッチングマスクとしてポリシリコン層20をプラズマエッチングして、所定パターンのゲート電極31やゲート配線(不図示)やコンデンサ上部電極40を形成する。この製造方法によれば、従来のゲート電極の形成工程で用いるマスクパターンを変更するだけでよく、製造工程数の増加を招かない。従って、製造工程数の増加を招かずに製造することができるという優れたメリットがある。
【0071】
次いで、レジストマスクM1を除去後、図3Cに示すように、所定のレジストマスクM2を形成する。その後、シリコン酸化膜7を所定パターンにエッチングする。レジストマスクM2を除去した後は、従来公知の製法を用いて、層間絶縁膜17を形成し、層間絶縁膜17に所定の開口部を設けて、プラグ部22,26及び上層配線23,27、ソース電極9などを形成する。
【0072】
なお、ゲート電極31の中央部を除去した分、ゲート抵抗の増大を招く恐れがあるが、これに対しては、ゲート電極31(ポリシリコン層20)に導入する低抵抗化のための不純物濃度を大きくしたり、ゲート電極31(ポリシリコン層20)の膜厚を厚くしたりすることで調整することができる。
【0073】
本実施形態1によれば、チャネル形成に寄与するゲート電極の領域を残し、チャネル形成への寄与度の小さいn型エピタキシャル層上の領域を上部電極ストライプ状部とする構成を採用している。これにより、コンデンサを形成するための専用スペースを必要とせず、従来、単にゲート電極の延在部であった領域をコンデンサ上部電極の形成領域として有効利用できる。その結果、省スペース化が図れる。しかも、MOSFETのゲート−ドレイン間の寄生容量を低減できるという優れた効果を有する。
【0074】
本実施形態1によれば、図8のゲート電極108に相当する領域の中央部に上部電極ストライプ状部41を形成し、その両サイドに絶縁分離されたゲート電極31を配設した。これにより、互いに隣り合う2つのp型ボディ領域5間の離間距離(図1A中の離間距離W)を十分に確保して、電流経路の幅を十分に保ち、オン抵抗の増大を防ぐことができる。また、図8のゲート電極108に比して、ゲート電極の配設部位を削減しているので、ゲート−ドレイン間に生じる寄生容量を小さくすることができる。すなわち、シリコン酸化膜7を介してゲート電極31と基板間に生じる容量を小さくすることができる。その結果、不所望な寄生容量を低減させることが可能となり、MOSFETのスイッチング速度が遅くなるという問題を抑制することができる。
【0075】
なお、本実施形態1においては、負荷駆動回路が形成された半導体チップの例について説明したが、これに限るものではなく、回路構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、絶縁ゲート型電界効果トランジスタとしては、パワーMOSFETに限るものではなく、IGBT等を備えた半導体装置であってもよい。さらに、コンデンサC1を構成する絶縁層としてシリコン酸化膜の例を説明したが、公知の材料を制限なく利用することができる。コンデンサC1を構成する絶縁層との好ましい例としては、SiN膜(窒化シリコン膜)やSiON膜(シリコン酸窒化膜)などの誘電率が比較的高い絶縁材料を挙げることができる。また、上記製造方法は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0076】
[実施形態2]
次に、上記実施形態1とは異なる構造の半導体装置の一例について説明する。なお、以降の説明において、上記実施形態と同一の要素部材は同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0077】
本実施形態2に係る半導体装置は、以下の点を除く基本的な構造、及び製造方法は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、コンデンサ上部電極40をゲート電極31と同種の材料により形成した例を説明したが、本実施形態2においては、ゲート電極の材料とコンデンサ上部電極の材料とを異種材料で構成する点において相違する。
【0078】
図4に、本実施形態2に係る半導体装置90aの要部断面図を示す。また、図5に、本実施形態2に係る半導体装置90aの製造工程断面図を示す。本実施形態2に係る半導体装置90aは、コンデンサ上部電極40aを備える。
【0079】
コンデンサ上部電極40aは、例えば、アルミニウムや銅や金、及び、それらのいずれかが含まれる合金からなる低抵抗金属膜とする。コンデンサ上部電極40aを低抵抗金属で形成する。これにより、不純物導入したポリシリコンをコンデンサ上部電極に用いる場合に比較して、コンデンサC1の電極の抵抗成分を減少させることができる。その結果、時定数を小さくしてノイズ抑制効果を向上させることができる。
【0080】
本実施形態2に係る半導体装置は、図3Aの工程で、コンデンサ上部電極40a以外のゲート電極31やポリシリコン配線を形成した後、図5に示す工程を追加することにより製造することができる。すなわち、図5に示すように、所定パターンのレジストマスクM3を形成する。その後、金属層21を蒸着法やスパッタ法で形成し、リフトオフ法を用いてコンデンサ上部電極40aを形成する工程を追加する。その後の工程は、上記実施形態1と同様である。
【0081】
本実施形態2によれば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタと同一チップ上に形成されたコンデンサのための専用スペースを必要としない半導体装置を提供することができる。しかも、絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート−ドレイン間に生じる寄生容量を低減することができるという優れた効果も兼ね備える。
【0082】
[実施形態3]
本実施形態3に係る半導体装置は、以下の点を除く基本的な構造、及び製造方法は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、コンデンサ上部電極40の下層の絶縁層と、ゲート電極31の下層の絶縁層とを同種の材料により形成した例を説明したが、本実施形態3においては、ゲート電極31の下層の絶縁層の材料と、コンデンサ上部電極40の下層の絶縁層の材料とを異種材料で構成する点において相違する。
【0083】
図6に、本実施形態3に係る半導体装置90bの要部断面図を示す。また、図7A及び図7Bに、本実施形態3に係る半導体装置90bの製造工程断面図を示す。本実施形態3に係る半導体装置90bは、ゲート電極31の下層の絶縁層(ゲート絶縁層)としてシリコン酸化膜7bを、コンデンサ上部電極40の下層の絶縁層としてシリコン窒化膜71を具備する。
【0084】
ゲート電極31の下層の絶縁層(ゲート絶縁層)とコンデンサ上部電極40の下層の絶縁層とを異種材料にすることにより、誘電材料(誘電率)の選択の自由度が増すことができる。しかも、コンデンサ上部電極40の下層の絶縁層を、ゲート絶縁層と異なる任意の膜厚に設定することが可能となる。これにより、コンデンサC1の容量値の調整や設定の自由度をさらに高めることができる。
【0085】
本実施形態3に係る半導体装置は、図3Aの工程において、ポリシリコン層20を形成する前に、図7Aに示すように所定パターンのレジストマスクM4を形成する。そして、シリコン酸化膜7の所定領域(コンデンサ上部電極40を形成する領域)を除去した後、図7Bに示すようにシリコン窒化膜71を全面形成し、エッチバックしてコンデンサ上部電極40の下層の絶縁層を形成する。その後の工程は、上記実施形態1と同様である。
【0086】
本実施形態3によれば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタと同一チップ上に形成されたコンデンサのための専用スペースを必要としない半導体装置を提供することができる。しかも、絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート−ドレイン間に生じる寄生容量を低減することができるという優れた効果も兼ね備える。
【0087】
なお、上記実施形態2と実施形態3を組み合わせた例も好適に適用することができる。コンデンサ上部電極40の下層の絶縁層として、シリコン窒化膜71の例を挙げたが、絶縁層の材料としては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、公知の材料を制限なく用いることができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0088】
1 n型半導体基板
2 n型エピタキシャル層
3 p型埋込み層
4 p型分離領域
5 p型ボディ領域
6 n型ソース領域
7 シリコン酸化膜
9 ソース電極
10 電極
11 ドレイン電極
12 p型ウェル領域
13 n型ソース領域
14 n型ドレイン領域
15 シリコン酸化膜
16 ゲート電極
17 層間絶縁膜
20 ポリシリコン層
21 シリコン窒化膜
22,26 プラグ部
23、27 金属配線
25 n型コンタクト領域
31 ゲート電極
32 ゲート電極連結部
33 ゲートコンタクト部
40 コンデンサ上部電極
41 上部電極ストライプ状部
42 上部電極連結部
50 パワーMOSFET
51 n型MOSFET
52 チャージポンプ
53 発振回路
54 入力端子
55 負荷
56 電源ライン
57 グランドライン
71 シリコン窒化膜
90 半導体装置
C1 コンデンサ
G ゲート端子
M1〜M4 レジストマスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁ゲート型電界効果トランジスタとコンデンサとが同一チップ上に形成された半導体装置であって、
第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層の表面層の所定領域に形成された前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層の表面層の所定領域に形成された前記第1導電型の第3半導体層と、
表層において、前記第1半導体層を挟持する前記第2半導体層内にそれぞれ配設された前記第3半導体層の当該第1半導体層に最近接する端部間に亘る領域上に配設された絶縁層と、
前記絶縁層上であって、前記第1半導体層と対向する位置に配設された導電体と、
前記絶縁層上であって、前記導電体の両サイドに絶縁分離されるように、かつチャネル形成可能な位置に配設されたゲート電極と、を備え、
前記コンデンサは、前記導電体を上部電極とし、前記導電体と前記絶縁層を介して対向配置される前記第1半導体層を下部電極とする半導体装置。
【請求項2】
前記コンデンサは、前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタのオン・オフ動作を制御するチャージポンプを備えた制御部の回路素子であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記コンデンサは、電源ラインとグランドライン間に接続されたノイズ抑制用コンデンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ゲート電極の下層に配置される前記絶縁層と、前記導電体の下層に配置される前記絶縁層は、同種材料からなり一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ゲート電極と前記導電体は、同種材料からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記ゲート電極の下層に配置される前記絶縁層と、前記導電体の下層に配置される前記絶縁層は、異種材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記ゲート電極の下層に配置される前記絶縁層と、前記導電体の下層に配置される前記絶縁層は、互いに異なる膜厚であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記ゲート電極と前記導電体とは、異種材料からなる請求項1〜4、6、7のいずれか1項に記載の半導体装置。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2011−204743(P2011−204743A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68068(P2010−68068)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】