説明

半導体記憶装置およびその製造方法

【課題】 ダイオードとトランジスタとを直列接続した半導体メモリにおいて、ダイオードからトランジスタにキャリアが入ることで、トランジスタの特性が劣化する課題がある。
【解決手段】 半導体記憶装置において、ダイオード(PD)中のキャリアを生成するダイオード半導体層(40p)と、トランジスタのチャネル層(8p)との間に、当該キャリアを対消滅させる構造(61pと62p等)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、記録材料にカルコゲナイド材料を用いた相変化メモリ(特許文献1、2)が盛んに研究されている。相変化メモリのメモリ構造は、記録材料を金属電極で挟んだものである。相変化メモリは、電極間の記録材料が異なる抵抗状態をもつことを利用し情報を記憶する抵抗変化型メモリである。
【0003】
相変化メモリは、GeSbTeなどの相変化材料の抵抗値がアモルファス状態と結晶状態で異なることを利用して情報を記憶する。アモルファス状態では抵抗が高く、結晶状態では抵抗が低い。したがって読み出しは、素子の両端に電位差を与え、素子に流れる電流を測定し、素子の高抵抗状態/低抵抗状態を判別することで行う。
【0004】
相変化メモリでは電流により発生するジュール熱によって、相変化膜の電気抵抗を異なる状態に変化させることによりデータ書き換え行う。リセット動作、すなわち高抵抗のアモルファス状態へ変化させる動作は、大電流を短時間流して相変化材料を溶解させた後、電流を急減させ急冷することにより行う。一方、セット動作、すなわち低抵抗の結晶状態へ変化させる動作は、相変化材料を結晶化温度に保持するのに十分な電流を長時間流すことで行う。この相変化メモリは、微細化を進めると相変化膜の状態を変化させるのに必要となる電流が小さくなるため、原理上、微細化に向いている。このため、研究が盛んに行われている。
【0005】
これらの抵抗変化型素子を利用したメモリを高集積化する方法として、特許文献3にゲート電極材料と絶縁膜を複数ずつ交互に積層した積層構造に全層を貫く複数の貫通孔を一括加工で形成し、貫通孔の内側にゲート絶縁膜、チャネル層、相変化膜を成膜し加工する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−272975号公報
【特許文献2】特開2005−260014号公報
【特許文献3】特開2008−160004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献3に記載の相変化メモリには、以下のような課題が存在する。
【0008】
それは、一つの縦型チェインメモリを選択するチェイン選択デバイスが縦型トランジスタで形成されている点である。このチェイン選択トランジスタは、1本のソース線に対し複数個が設けられており、これらのチェイン選択トランジスタは、それぞれ独立して選択できるようにする必要がある。従って、ゲート電極を絶縁膜で分離する必要があり、ソース線方向に隙間ができてしまい、集積度を向上させる妨げになっている。
【0009】
縦型トランジスタの代りに縦型ダイオードをチェイン選択デバイスとして用いると、構造を単純化し集積度を向上することができる。また、2端子素子であるダイオードは構造が単純であるため、トランジスタと比較して製造プロセスが単純で安価に作製できる。その結果、縦型トランジスタをチェイン選択デバイスに用いる場合と比較して、ビット当たりのコストを大幅に低減することが可能である。
【0010】
しかしながら、チェイン選択デバイスに縦型ダイオードを用いると、チェインメモリを構成するセルトランジスタが選択デバイスである縦型ダイオードと直列に接続された構造となる。ダイオードに順方向バイアスを印加してチェインメモリに電流を流して動作させる際に、セルトランジスタのチャネルに少数キャリアがダイオードから拡散する可能性がある。セルトランジスタのチャネルに少数キャリアが入ると、セルトランジスタのオフ特性が低下し読出し、書込み共に正常な動作ができなくなることが懸念される。
【0011】
そこで、本発明の目的は、縦型トランジスタの少数キャリアのダイオードからの拡散を防止し、ダイオードをチェイン選択デバイスに用いた半導体メモリの信頼度を向上することである。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0014】
すなわち、半導体記憶装置であって、半導体基板の上方に設けられる第1選択線と、第1選択線と電気的に接続され第1導電型の第1ダイオード半導体層と、第1ダイオード半導体層と電気的に接続され第1導電型とは異なる第2導電型の第2ダイオード半導体層と、記半導体基板の上方に複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層と、複数のゲート半導体層の側面に沿って設けられるゲート絶縁膜層と、ゲート絶縁膜層の側面のうちゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、第2ダイオード半導体層と電気的に接続されるチャネル層と、チャネル層と電気的に接続され、第1選択線と交差する方向に延伸する第2選択線と、を有し、第1ダイオード半導体層とチャネル層の間に、第1導電型のキャリアを対消滅させる構造を有することを特徴とする。
【0015】
または、半導体記憶装置であって、半導体基板の上方に設けられる第1選択線と、第1選択線と電気的に接続され第1導電型の第1ダイオード半導体層と、第1ダイオード半導体層と電気的に接続され第1導電型とは異なる第2導電型の第2ダイオード半導体層と、半導体基板の上方に複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層と、複数のゲート半導体層の側面に沿って設けられるゲート絶縁膜層と、ゲート絶縁膜層の側面のうちゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ第2ダイオード半導体層と電気的に接続されるチャネル層と、チャネル層と電気的に接続され第1選択線と交差する方向に延伸する第2選択線とを有し、駆動時において第1ダイオード半導体層および第2ダイオード半導体層を含むダイオードに流れる電流の100分の1以下の大きさの電流がダイオードから前記チャネル層に流れることを特徴とする。
【0016】
あるいは、半導体記憶装置の製造方法であって、半導体基板上に第1選択線を形成する工程と、第1選択線上に第1導電型の第1ダイオード半導体層を形成する工程と、第1ダイオード半導体層の上方に第1導電型とは異なる第2導電型の第2ダイオード半導体層を形成する工程と、第1ダイオード半導体層の上方に第1導電型のキャリアを対消滅させる構造を形成する工程と、半導体基板の上方に複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層を形成する工程と、複数のゲート半導体層の側面に沿ってゲート絶縁層を形成する工程と、ゲート絶縁層の側面のうち複数のゲート半導体層の設けられていない側に沿ってチャネル層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、安価で高信頼な半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】チェイン選択デバイスにダイオードを用いる場合の課題を説明する図である。
【図2】少数キャリア(ホール)によるセルトランジスタのオフ特性劣化を示した図である。
【図3】少数キャリア電流(ホール電流)とオフ特性の関係を説明する図である。
【図4】本発明の実施例1の半導体記憶装置の一部断面図である。
【図5】本発明の実施例1の半導体記憶装置の一部立体模式図である。
【図6】本発明の実施例1のメモリセルアレイの立体模式図である。
【図7】本発明の相変化メモリの高抵抗化、および低抵抗化動作を説明する図である。
【図8】メモリセルアレイのリセット動作、セット動作、読出し動作を説明する図である。
【図9】メモリセルアレイのリセット動作、セット動作、読出し動作を説明する図である。
【図10】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図11】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図12】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図13】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図14】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図15】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図16】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図17】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図18】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図19】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図20】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図21】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図22】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図23】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図24】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図25】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図26】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図27】(a)と(b)は本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図28】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する断面図である。
【図29】本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する断面図である。
【図30】本発明の実施例2の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図31】本発明の実施例3の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図32】本発明の実施例5の半導体記憶装置の製造方法を説明する立体模式図である。
【図33】本発明の実施例6の半導体記憶装置の立体模式図である。
【図34】本発明の実施例6の半導体記憶装置のビット線状断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、特徴的な構成について説明した箇所は各実施例に限定されるわけでなく、共通の構成をとる場合には同様の効果を得られることをあらかじめ述べておく。
【実施例1】
【0020】
本願発明の検討に先立ち、本願発明者は、チェイン選択デバイスにダイオードを用いた構造の有する課題を検討した。図1は、p型ポリシリコン40pのホールは低濃度の不純物を含むポリシリコン50p、n型ポリシリコン60pからなるダイオードPD上にトランジスタを直列に接続したデバイスを示す模式図である。ダイオードPDに順バイアス方向に電圧を印加して電流を流す場合、p型ポリシリコン40pのホールは低濃度の不純物を含むポリシリコン50pを通ってn型ポリシリコン60pに流れ込む。
【0021】
ここで、n型ポリシリコン層は電子濃度が高いために、流れ込んだホールの多くは電子と結合して消滅する。しかしながら、電子と結合できずにn型ポリシリコン層60pを通過するホールが存在し、これらの消滅しなかったホールは、トランジスタのチャネルポリシリコン層8pに流れ込む。ここで、NMOSであるトランジスタのチャネルにホールが流れ込むとしきい値が低下し、電子電流によるオフ電流が急増する。本実施例1のチェインメモリでは、図8、9で後述するように、動作時に選択セルSMCのトランジスタをオフ状態にすることで、SMCの相変化材料に電流を流して動作させる。したがって、チャネルポリシリコン層8pへのホールの流れ込みが大きいとチェインセルのトランジスタのオフ動作ができなくなり、読出し、セット/リセット動作ともにできなくなる。
【0022】
図2に、チャネルポリシリコン8pへのホールの流れ込みが無い場合と多い場合のトランジスタ特性を示す。ホールの流れ込みが無い場合、トランジスタは正常にオフ動作が可能で、印加できるオフ電圧の最大値VOFFMAXではほとんどリーク電流は無い。しかしながら、ホールの流れ込みが多い場合、トランジスタのオフ動作ができなくなる。
【0023】
図3は、少数キャリア電流(ホール電流)とオフ特性の関係を説明する図である。駆動時のダイオード電流を100とすると、許容できるトランジスタのオフ電流はその10分の1程度(10程度)である。一方、ホール流れ込み電流に起因するトランジスタのオフ電流はホール流れ込み電流の10倍程度である。したがって、p型ポリシリコン層40pとチャネル層8pとの間に、ホールの流れ込み電流を、駆動時のダイオード電流の100分の1である、1程度以下に抑制する構造を有すれば、トランジスタのオフ動作を正常に実現しうる。
【0024】
以上を踏まえ、本願出願においては、ダイオードPD中のキャリアを生成する半導体層(上記説明では、p型ポリシリコン層40p)とチャネル層との間に、キャリアを対消滅させる構造を開示する。別の表現をすれば、ダイオードPDを流れる電流の100分の1以下の電流が、当該ダイオードからチャネル層に流れる構造を開示する。係る構造によって、トランジスタのオフ動作を正常に実現しうるため、縦型ダイオードをチェイン選択デバイスとして用いることが可能となり、集積度の向上、製造プロセスコストの低減という効果を奏するものである。この点は、実施例2以降においても同様である。
【0025】
図4は本発明の実施例1の半導体記憶装置の一部断面図であり、メモリセルアレイ、配線、コンタクトの一部が示されている。半導体基板1上に形成された素子分離溝STI、トランジスタのゲートGATE、ゲート絶縁膜GOX、拡散層DIF、層間絶縁膜ILD1、ILD2、ILD3、ILD4、ILD5、ILD6、配線層M1、M2、半導体基板上のデバイスとM1とを接続するコンタクト孔C1、M1とM2を接続するコンタクト孔C2、金属配線からなるワード線2、p型不純物がドープされたポリシリコン層40pと低濃度の不純物がドープされたポリシリコン層50pとn型不純物がドープされたポリシリコン層61p、62pからなるポリシリコンダイオードPD、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81p、ゲート絶縁膜9、チャネルポリシリコン8p、相変化材料膜7、上部拡散層の一部となる38p、ゲートポリシリコンに給電するための金属配線GL1、GL2、GL3、GL4、STGL1、STGL2、ビット線3、ビット線3と半導体基板1上に形成された回路とを接続するコンタクト孔BLC、ポリシリコンダイオードPDとゲートポリシリコン層21の間の絶縁膜層11、ゲートポリシリコン層間の絶縁膜層12、13、14、15、ゲートポリシリコン層81pと拡散層38pの間の絶縁膜71から構成される部分が図4に示されている。
【0026】
このように、実施例1に係る半導体記憶装置は、半導体基板の上方に設けられる第1選択線(ワード線2)と、第1選択線と電気的に接続され、第1導電型(例えば、p型)の第1ダイオード半導体層(ポリシリコン層40p)第1ダイオード半導体層と電気的に接続され、第1導電型とは異なる第2導電型(例えば、n型)の第2ダイオード半導体層(60p)と、半導体基板の上方に複数の絶縁層(12)を介して積層される複数のゲート半導体層(21p〜24p)と、複数のゲート半導体層の側面に沿って設けられるゲート絶縁膜層(9)と、ゲート絶縁膜層の側面のうちゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、第3ダイオード半導体層と電気的に接続されるチャネル層(8p)と、チャネル層と電気的に接続され、第1選択線と交差する方向に延伸する第2選択線(ビット線3)と、を有する。
【0027】
その上で、第1導電型のキャリアを対消滅させる構造として、あるいは、ダイオードPDを流れる電流の100分の1以下の電流が、当該ダイオードからチャネル層に流れる構造として、第2導電型の半導体層を複数積層した構造を有することを特徴とする。図4では、ダイオードを形成するn型不純物をドープしたポリシリコン層が61p、62pの2層で形成した様子を図示している。ダイオードに順方向バイアスを印加して電流を流した時に61p、62pの境界部でp型不純物をドープしたポリシリコン層からのホールをトラップし電子と結合(対消滅)させることで、上層の縦型トランジスタのチャネル8pへのホール拡散を低減できる。
【0028】
さらに、図4に係る発明は、ゲート絶縁膜の側面かつゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、第3ダイオード半導体層および第2選択線と電気的に接続される抵抗変化材料層(7)を有する。この層の材料は、流れる電流によって抵抗値が変化する(後述する図7で説明する)特性を有する材料である。係る層を有することで、微細化に適した相変化メモリを実現することが可能となる。
【0029】
なお、図4に係る発明は、前記第1ダイオード半導体層と前記第2ダイオード半導体層の間に設けられ、前記第1ダイオード半導体層および前記第2ダイオード半導体層と電気的に接続される第3ダイオード半導体層(ポリシリコン層50p)をさらに有する。このダイオード半導体層の不純物濃度は、第1および第2ダイオード半導体層の不純物濃度よりも小さい。このような第3ダイオード半導体層は必須ではなく、少なくとも第1および第2ダイオード半導体層を有すれば、PDがダイオードとなるので、選択素子として機能しうる。しかしながら、係る第3ダイオード半導体層を有することで、ダイオードに逆バイアスが印加された場合の電界方向の空乏層の幅を大きくし、空乏層電界を弱めることができる。このようにすることで、逆バイアス方向の耐圧を大きくすることができる。図9の説明で後述するように、逆バイアス方向の耐圧を十分に大きくすることで、より好適なアレイ動作を実現できる。
【0030】
図5は実施例1の半導体記憶装置の一部立体模式図である。図5には、メモリセルアレイ、配線、コンタクトの一部が示されている。金属配線からなるワード線2、ワード線2と周辺回路とを接続するコンタクト孔WLC、p型不純物がドープされたポリシリコン層40pと低濃度の不純物がドープされたポリシリコン層50pとn型不純物がドープされたポリシリコン層61p、62pからなるポリシリコンダイオードPD、メモリセルのゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、選択トランジスタのゲートポリシリコン層81p、メモリセルのゲートポリシリコン層に給電するための金属配線GL1、GL2、GL3、GL4、選択トランジスタのゲートポリシリコン層81pに給電するための金属配線STGL1とSTGL2、メモリセルのゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pと配線GL1、GL2、GL3、GL4をそれぞれ接続するコンタクトGC1、GC2、GC3、GC4、選択トランジスタのゲートポリシリコン層81pと配線STGL1を接続するコンタクトSTGC1、ビット線3、ビット線3と半導体基板1上の回路とを接続するコンタクトBLC、ポリシリコンダイオードDPとゲートポリシリコン層21pの間の絶縁膜層11、ゲートポリシリコン層間の絶縁膜層12、13、14、15、ゲートポリシリコン層81pと拡散層を形成する38pの間の絶縁膜71から構成される部分が図5に示されている。
【0031】
図示されていないが、配線GL1、GL2、GL3、GL4はそれぞれGLC1、GLC2、GLC3、GLC4を介して半導体基板1上に形成された周辺回路と接続されている。また、配線STGL1、STGL2はそれぞれSTGLC1、STGLC2を介して周辺回路と接続されている。ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pはそれぞれ一本おきに共通に接続されるように図示されている。その詳細は以下のようになる。
【0032】
ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pはそれぞれ、メモリアレイMAの部分(図6において後述する)における同一平面上に、複数本のストライプパタンをなすように形成される。この複数本のゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pのうち、奇数本目は、メモリアレイMAに対し、図5で言うところの手前側で短絡され、互いに共通に接続されることになる。
【0033】
これに対し、複数本のゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pのうち偶数本目は、図5においては他の配線とは接続されず、孤立しているようにも見える。しかし、このストライプパタンは、図5では見えないが、メモリアレイMAのワード線方向の反対側で同様に接続されている。
【0034】
その上で、各ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pは、コンタクトGC1、GC2、GC3、GC4、STGC2を介して、ゲート線GL1、GL2、GL3、GL4、STGL2とそれぞれ接続されている。図5では、各ゲートポリシリコン層のうち奇数本目側が、メモリアレイMAの手前側でコンタクトを介してゲート線と接続されている様子しか見えない。しかし、図5では図示されない偶数本目についても、メモリアレイMAの反対側で、コンタクトを介してゲート線に接続される接続関係については、奇数本目と同様である。
【0035】
したがって、メモリセルのゲートポリシリコン層21pは、隣り合うストライプパタンが、奇数本目か偶数本目かの別を問わず、全て同一の配線GL1に接続され、互いに短絡されることになる。従って、GL1に所定の電位を印加すると、ゲートポリシリコン層21pは全て、同一の当該印加した電位になる。すなわち、GL1によって、ゲートポリシリコン層21pと同一平面上内にあるセルを全て、一括して選択又は非選択することができる。ゲートポリシリコン層22p、23p、24pも同様である。よって、係る接続関係によって、後述するメモリアレイMAにおいて、z軸方向(高さ方向)の選択セル/非選択セルを決定することができるのである。
【0036】
これに対し、選択トランジスタのゲートポリシリコン層81pは、奇数本目と偶数本目が同一の配線に接続されない。すなわち、奇数本目は配線STGL1、偶数本目はSTGL2、というように、ストライプの1つ置きにそれぞれ互いに絶縁された2つの配線STGL1、STGL2に接続され、独立に電圧を印加することができる。係る接続関係により、上述したゲート線GLによって一括して選択されたz軸方向で同一高さのセルのうち、奇数個目のセルか偶数個目のセルかを特定することができる。
【0037】
ここで、ゲートポリシリコン層21pは結果として全て短絡されることになるのだから、奇数本目と偶数本目とを別々に短絡した上でコンタクトGC1及びゲート線GL1を介して短絡するのではなく、奇数本目か偶数本目かを問わず短絡したポリシリコン層を形成してしまえばいいようにも思える。しかし、上述のように奇数本目と偶数本目とを独立して短絡し、それらの間はコンタクト及びゲート線を介して短絡することで、ゲートポリシリコン層21p(及び22p、23p、24p)と81pとを同一形状とすることができる。そのため、これらのゲートポリシリコン層は全て同一のマスクで作成可能となり、製造コストを大幅に削減することが可能となるのである。
【0038】
図6は図5のうち、特にメモリアレイMAの部分を抜き出して示した図である。複数のワード線2の上にポリシリコンダイオードPDがワード線2の延在方向に周期的に形成されている。ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜は、ワード線2の延在方向と平行な方向にストライプ状にパターニングされている。このパタンは、加工時にゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜が残るライン部分と、加工時にゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜が除去されるスペース部分からなる。
【0039】
ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜のストライプのライン部分がワード線間スペースの直上に、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜のストライプのスペース部分がワード線の直上に配置されている。ビット線3はワード線2と垂直な方向に延在するストライプ形状で、絶縁膜71上にn型ポリシリコン層38pを介して配置されている。
【0040】
ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜のスペース部分のビット線3の下部では、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pの側壁、絶縁膜層11、12、13、14の側壁と絶縁膜15の側壁の下部にはゲート絶縁膜9、チャネルポリシリコン層8p、絶縁膜層10、相変化材料層7が順に積層される。絶縁膜層10は、相変化材料層7とチャネルポリシリコン層8p間の拡散を防止するための層である。両面の相変化材料層7の間には絶縁膜層91が埋め込まれている。絶縁膜層15の側壁の上部とゲートポリシリコン層81p、絶縁膜層71の側壁ではゲート絶縁膜層9、チャネルポリシリコン層8pが積層されている。両面のチャネルポリシリコン層8p間には絶縁膜層92が埋め込まれている。ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜のスペース部分のビット線3の下部の底部では、ポリシリコン層62pの上表面とチャネルポリシリコン層8pが接触している。ビット線3とポリシリコンダイオードPDは、ポリシリコン層38p、チャネルポリシリコン層8pを介して、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜の両側の側面で繋がっている。
ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜のスペース部分、かつ、ビット線3のスペース部分の下部では、チャネルポリシリコン層8p、相変化材料層7、絶縁膜層10は除去されていて、ワード線2上のポリシリコンダイオードPDのスペース部分になっている。見易さのために図6では省いているが、このスペース部分には、絶縁膜32が埋め込まれる。
【0041】
本発明の半導体記憶装置は、相変化材料層7に含まれるGeSbTeなどの相変化材料がアモルファス状態と結晶状態とで抵抗値が異なることを利用して情報を記憶する。アモルファス状態では抵抗が高く、結晶状態では抵抗が低い。したがって読み出しは抵抗変化型素子の両端に電位差を与え、素子に流れる電流を測定することで、素子の高抵抗状態と低抵抗状態とを判別することで行える。
【0042】
図7は、本発明の実施例1の相変化メモリの書換え動作時の記録層の温度変化を示した図である。相変化材料を高抵抗の状態であるアモルファス状態から低抵抗の状態である結晶状態に変化させる動作、すなわちセット動作、逆に低抵抗の状態である結晶状態から高抵抗の状態であるアモルファス状態に変化させる動作、すなわちリセット動作は、図7のような温度変化を相変化材料に与えることで行う。具体的には、アモルファス状態の相変化材料は結晶化温度以上に加熱し10−6秒程度以上保持することで結晶状態にすることができる。また、結晶状態の相変化材料は、融点以上の温度まで加熱し液体状態にした後、急速に冷却することでアモルファス状態にすることができる。
【0043】
図8では、本実施例1のメモリセルアレイMAの一部分を抜き出して示している。また、ゲートポリシリコン層21pにおける上面図及び等価回路図と並べて示している。絶縁膜層31は、図5と図6では分かりやすさのために省いていたが、PD間スペースに埋め込まれた絶縁膜である。
【0044】
このようなトランジスタと相変化素子が並列接続されたメモリセルが直列に接続されたセル、すなわちチェインセルでは、例えば以下のような動作が行われる(以下の説明で、単に「0V」と言った場合には、リセット動作時、セット動作時、読み出し動作時のどの場合でも0Vを印加することを意味する)。選択セルSMCが接続されているゲート線GL1には0Vを印加し、チャネルポリシリコン層8pをチャネルとするトランジスタをOFF状態にする。選択セルSMCが接続されていないゲート線GL2、GL3、GL4には5Vを印加し、トランジスタをON状態にする。ビット線BL1には0V、ワード線WL1にはリセット動作時、セット動作時、読み出し動作時にそれぞれ4、3、2Vを印加する。選択トランジスタのゲートポリシリコンは、SMCと接続されている側のゲート、すなわちSTGL1に5Vを印加しトランジスタをON状態にする。SMCが接続されていない側のゲート、すなわちSTGL2には0Vを印加しトランジスタをOFF状態にする。非選択セルUSMC1ではトランジスタがON状態でチャネルの抵抗が低くなり、またON状態になっているSTGL1のチャネルポリシリコン層8pも抵抗が低くなっている。USMC1部分での相変化材料層7の状態によらず、ほぼ同じ電流が流れるようにすることができる。SMCではトランジスタがOFF状態であるため電流は相変化材料層7を流れる。リセット動作、セット動作時には、SMCで相変化材料層7を流れる電流によって相変化材料7の抵抗値を変化させて動作を行う。読出し動作時には、SMCで相変化材料層7を流れる電流値を判定し動作を行う。非選択セルUSMC2、非選択セルUSMC3のトランジスタはそれぞれSMC、USMC1のトランジスタとゲート電圧が共通なので、USMC2のトランジスタはOFF状態、USMC3のトランジスタはON状態である。STGL2がゲートポリシリコン層81pに接続された選択トランジスタはOFF状態であるので、USMC2、USMC3を経由した電流は流れない。したがって相変化材料層7に電流が流れるのはSMCだけになり、選択的な動作が可能である。 相変化素子の上面からの形状を説明するために、図8に、縦型チェインメモリの水平面での断面図を示している。
【0045】
図9では、リセット動作、セット動作、読出し動作を行う際の、ビット線BL1、BL2、BL3、BL4、ワード線WL1、WL2、WL3、ゲート配線GL1、GL2、GL3、GL4、ゲート配線STGL1、STGL2の電位の関係を示している。
【0046】
図8と同様に、WL1の電位、4/3/2Vはそれぞれ、リセット動作時、セット動作時、読出し動作時の電位である。図9の他の端子の電位の表記も同様に、順にリセット動作時、セット動作時、読出し動作時の電位を表している。ビット線側がBL2、BL3、またはBL4と接続されワード線側がWL1と接続された縦型チェインメモリでは、ビット線とワード線の電位がリセット動作時には共に4V、セット動作時には共に3V、読み出し動作時には共に2Vであり、電位差がないので電流が流れない。またビット線側がBL1、ワード線側がWL2またはWL3と接続された縦型チェインメモリでは、ビット線とワード線の電位がリセット動作時、セット動作時、読み出し動作時に共に0Vであり、電位差がないので電流が流れない。またビット線側がBL2、BL3、またはBL4、ワード線側がWL2またはWL3と接続された縦型チェインメモリでは、リセット動作時にはワード線とビット線にそれぞれ0Vと4V、セット動作時にはワード線とビット線にそれぞれ0Vと3V、読出し動作時にはワード線とビット線にそれぞれ0Vと2Vが印加される。縦型チェインメモリを選択するポリシリコンダイオードPDの逆バイアス方向に電圧が印加される。ポリシリコンダイオードPDの逆バイアス方向のオフ電流は十分低減するように作製可能である。
【0047】
ビット線側がBL1、ワード線側がWL1に接続された縦型チェインメモリだけ、PDに順バイアスが印加され電流が流れるようにできる。図8で説明した方法により縦型チェイン内のSMCを選択し動作させることができるので、結果メモリアレイ内のSMCを選択して動作させることができる。
【0048】
図10〜図29を用いて、本発明の実施例1の半導体記憶装置の製造方法を説明する。
【0049】
図10のように、周辺回路とワード線コンタクトWLCが形成された半導体基板1上に層間絶縁膜ILD3、ワード線となるタングステン膜層2、p型不純物がドープされたアモルファスシリコン層40a、低濃度の不純物がドープされたアモルファスシリコン層50a、n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層61a、更にn型不純物がドープされたアモルファスシリコン層62aを順に成膜する。
【0050】
このように、実施例1における半導体記憶装置の製造方法は、第1導電型(例えば、p型)のキャリアを対消滅させる構造として、第3ダイオード半導体層を形成する際に、第2導電型(例えば、n型)の半導体層を複数積層する工程を有することを特徴とする。係る構造による効果は、上述の通りである。
【0051】
次に図11のように、成膜した膜をワード線方向に延在するストライプ状のパタンに加工する。アモルファスシリコン層40a、50a、61a、62aからワード線まで自己整合的に一括して加工していることから、ワード線方向に対しては、ワード線とアモルファスシリコンピラーの各層とには積層ずれが発生せず、メモリ書換え動作の信頼性を高めることができる。
【0052】
次に、図11のスペースを絶縁膜31で埋め込み、CMP法で絶縁膜31の上部を除去して平坦化し、図12のようにアモルファスシリコン層62aの上表面を露出させる。
【0053】
次に図13のように、絶縁膜層11、アモルファスシリコン層21a、絶縁膜層12、アモルファスシリコン層22a、絶縁膜層13、アモルファスシリコン層23a、絶縁膜層14、アモルファスシリコン層24a、絶縁膜層15、アモルファスシリコン層81a、絶縁膜層71を順に成膜する。アモルファスシリコン層21a〜24a、81aには、例えば、りん(P)がドープされている。
次に、図13で成膜した積層膜をワード線2の延在方向と平行なストライプ状に加工する(図14)。その際、ワード線2の直上に絶縁膜層11、アモルファスシリコン層21a、絶縁膜層12、アモルファスシリコン層22a、絶縁膜層13、アモルファスシリコン層23a、絶縁膜層14、アモルファスシリコン層24a、絶縁膜層15、アモルファスシリコン層81a、絶縁膜層71からなる積層膜のストライプのスペース部分が配置されるように加工する。
【0054】
次に図15のように、図14で加工したスペースを完全には埋め込まないように絶縁膜9を成膜する。
【0055】
その後、図16のように、最上表面とアモルファスシリコン62a上の絶縁膜9をエッチバックで一部除去する。
【0056】
次にアモルファスシリコン層8aを図16のスペースを完全には埋め込まないように成膜し、更に絶縁膜51をスペースが完全に埋め込まれるように成膜する(図17)。
【0057】
次にアモルファスシリコン61a、62aと同じ導電型の不純物、例えばヒ素(As)、またはりん(P)をイオン打ち込み法によりアモルファスシリコン8aの上部にドーピングする。ドーピングされたアモルファスシリコン8aは38aとなる(図18)。
【0058】
次に熱処理によりアモルファスシリコン層40a、50a、61a、62a、8a、21a、22a、23a、24a、25a、81aの結晶化とこれらに含まれている不純物の活性化を行った後、絶縁膜51を例えばウェットエッチングにより除去する。図19のように、アモルファスシリコン層40a、50a、61a、62a、8a、21a、22a、23a、24a、81aは熱処理を行なうことでそれぞれ、ポリシリコン層40p、50p、61p、62p、8p、21p、22p、23p、24p、81pとなる。
【0059】
次に、図20のように絶縁膜層10と相変化材料層7とをスペースが完全には埋め込まれないように成膜した後、図21のように絶縁膜層91をスペースが完全に埋め込まれるように成膜する。
【0060】
次に、図22のようにエッチバックにより相変化材料層7の最上表面の標高が絶縁膜層15の最上層の標高よりも低く、絶縁膜層15の最下層の標高よりも高くなるようにする。絶縁膜層15の最上層の標高よりも低くすることは、ゲートポリシリコン層81pのゲートがオフしたとき、相変化材料層7を介してソース・ドレインに電流が流れることを防止するためである。また、絶縁膜層15の最下層の標高よりも高くすることは、絶縁膜層15の直下に形成されたポリシリコン24pのゲートがオフしたとき、相変化材料層7を介してソース・ドレインに電流が流れるようにするためである。絶縁膜層91も同時に一部除去される。
【0061】
次に図23のように絶縁膜層92を埋め込み、図24のようにエッチバックによりポリシリコン層38pの最上表面を露出させる。
【0062】
その後、図1、図2のBLC、すなわち、ビット線3と半導体基板に形成しておいた周辺回路を接続するコンタクトBLCを形成する。その後、図25のようにビット線3材料を成膜する。
【0063】
次に、ビット線3に後に加工される材料とn型ポリシリコン層38p、絶縁膜層92、チャネルポリシリコン層8p、絶縁膜層10、相変化材料層7、絶縁膜層91、ポリシリコン層62p、61p、50p、40pとをワード線2と垂直な方向に延在するストライプ状に加工する。ビット線3をストライプ状に加工する際、加工部分のゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24p、81pと絶縁膜層11、12、13、14、15、71の積層膜およびゲート絶縁膜層9は加工されず残るが、加工部分のチャネルポリシリコン層8p、および38p、相変化材料層7、絶縁膜層10は除去される(図26)。また、ワード線2上のポリシリコンダイオードPDも上記ストライプ状の加工と併せて一括して除去される。ポリシリコン40p、50p、61p、62pのパタンは、図25の工程では図27(a)のようにワード線2の方向に延在するストライプ形状であるが、図26の工程では図27(b)のように各ワード線、ビット線の交点だけにパタンが残るように加工される。
【0064】
図26でビット線3上の断面図は図28、ビット線3のスペース部分での断面図は図29のようになる。
【0065】
その後、メモリアレイ端のゲートポリシリコンを図2のように各層へのコンタクトが形成できるように加工し、ストライプ状に加工した部分を含めた全体を層間絶縁膜で埋め込む。ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pに至るコンタクトGC1、GC2、GC3、GC4、ゲートポリシリコン層61pに至るコンタクトSTGC1、STGC2、ゲート配線GL1、GL2、GL3、GL4、STGL1、STGL2、ゲート配線と周辺回路を接続するコンタクトGLC1、GLC2、GLC3、GLC4、STGLC1、STGLC2を形成し半導体記憶装置を構成する。
【0066】
すなわち、実施例1に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1選択線を形成する工程と、第1選択線上に第1導電型の第1ダイオード半導体層を形成する工程と、第1ダイオード半導体層上に第2導電型の第2ダイオード半導体層を形成する工程と、第1ダイオード半導体層の上方に第1導電型のキャリアを消滅させる構造を形成する工程と、半導体基板の上方に複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層を形成する工程と、複数のゲート半導体層の側面に沿ってゲート絶縁層を形成する工程と、ゲート絶縁層の側面のうち複数のゲート半導体層の設けられていない側に沿ってチャネル層を形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0067】
なお、実施例1の図面ではポリシリコンダイオードPDのn型ポリシリコン層を61p、62pのように2層で形成した例を示したが、積層数を3層以上にすることも可能である。
【0068】
また、実施例1の図面ではメモリセルのゲートポリシリコン層を4層積層した例を示したが、積層数を5層以上にすることも可能である。
【0069】
以上をまとめると、本実施例1の半導体記憶装置は、ダイオードPDに順方向バイアスを印加して電流を流した際に、p型ポリシリコン層40pから流れるホールをn型ポリシリコン層61p、62pの境界部でトラップし電子と結合させて消滅させ、チャネルポリシリコン8pに拡散するのを抑制することができる。その結果、多段に形成された半導体層の境界でセルトランジスタの少数キャリアを多数キャリアと結合させて消滅させセルトランジスタ側に拡散しないようにできるため、セルトランジスタのオフ動作不良による半導体記憶装置の読出し、セット/リセットの誤動作を抑制し、信頼度を向上することが可能となる。
【実施例2】
【0070】
実施例1では、ポリシリコンダイオードPDと縦型トランジスタの境界部のn型ポリシリコン層を多層で形成したが、本実施例2では、ダイオードPD中のキャリアを生成する半導体層とチャネル層との間に、キャリアを対消滅させる構造、あるいは、ダイオードPDを流れる電流の100分の1以下の電流が、当該ダイオードからチャネル層に流れる構造として、ポリシリコンダイオードPDと縦型トランジスタの境界部に金属膜層を挿入する例を示す。実施例1の図10の工程で、周辺回路とワード線コンタクトWLCが形成された半導体基板1上に層間絶縁膜ILD3、ワード線となるタングステン膜層2、p型不純物がドープされたアモルファスシリコン層40a、低濃度の不純物がドープされたアモルファスシリコン層50a、n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層60a、チタン(Ti)膜4、窒化チタン(TiN)膜5、更にn型不純物がドープされたアモルファスシリコン層6aを順に成膜する(図30)。以下図11〜29と同様の工程でメモリセルを完成させると、アモルファスシリコン40a、50a、60a、6aはそれぞれ結晶化し、ポリシリコン40p、50p、60p、6pとなる。ポリシリコン40p、50p、60pからなるポリシリコンダイオードPDと縦型トランジスタの拡散層となるポリシリコン6pの境界にTi膜4、TiN膜5が形成される。
【0071】
このように、本実施例2の半導体記憶装置は、第3ダイオード半導体層とチャネル層の間に設けられ、これらと電気的に接続される金属層(Ti膜4、TiN膜5)を有することを特徴とする。係る構成によって、ダイオードPDに順方向バイアスを印加して電流を流した際に、p型ポリシリコン層40pから流れるホールをn型ポリシリコン層60p、6pの境界部に形成されたTi膜4、TiN膜5で電子と結合させて消滅させ、チャネルポリシリコン8pに拡散するのを抑制することができる。その結果、セルトランジスタのオフ動作不良による半導体記憶装置の読出し、セット/リセットの誤動作を抑制し、信頼度を向上することが可能となる。
【実施例3】
【0072】
ダイオードPD中のキャリアを生成する半導体層とチャネル層との間に、キャリアを対消滅させる構造、あるいは、ダイオードPDを流れる電流の100分の1以下の電流が、当該ダイオードからチャネル層に流れる構造として、本実施例3のように、ポリシリコンダイオードPDの縦型トランジスタに接する側であるn型ポリシリコン60pの厚さを厚く形成することも可能である。
【0073】
実施例1の図10の工程で、周辺回路とワード線コンタクトWLCが形成された半導体基板1上に層間絶縁膜ILD3、ワード線となるタングステン膜層2、p型不純物がドープされたアモルファスシリコン層40a、低濃度の不純物がドープされたアモルファスシリコン層50a、n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層60aを順に成膜する。この際、60aの厚さDnをp型シリコン40aの厚さDpよりも厚くする(図31)。以下図11〜29と同様の工程でメモリセルを完成させると、アモルファスシリコン40a、50a、60aはそれぞれ結晶化し、ポリシリコン40p、50p、60pとなる。
ダイオードPDに順方向バイアスを印加して電流を流した際に、p型ポリシリコン層40pから流れるホールを厚く形成したn型ポリシリコン層60pで電子と結合させて消滅させ、チャネルポリシリコン8pに拡散するのを抑制することができる。その結果、セルトランジスタのオフ動作不良による半導体記憶装置の読出し、セット/リセットの誤動作を抑制し、信頼度を向上することが可能となる。
【実施例4】
【0074】
実施例3ではポリシリコンダイオードPDの縦型トランジスタに接する側であるn型ポリシリコン60pの厚さを厚く形成したが、ダイオードPD中のキャリアを生成する半導体層とチャネル層との間に、キャリアを対消滅させる構造、あるいは、ダイオードPDを流れる電流の100分の1以下の電流が、当該ダイオードからチャネル層に流れる構造として、本実施例4のように60pの不純物濃度を高濃度にすることもできる。実施例3の図31の工程で、周辺回路とワード線コンタクトWLCが形成された半導体基板1上に層間絶縁膜ILD3、ワード線となるタングステン膜層2、p型不純物がドープされたアモルファスシリコン層40a、低濃度の不純物がドープされたアモルファスシリコン層50a、n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層60aを順に成膜する。この際、60aの不純物濃度をp型シリコン40aの不純物濃度よりも高濃度にする。以下図11〜29と同様の工程でメモリセルを完成させると、アモルファスシリコン40a、50a、60aはそれぞれ結晶化し、ポリシリコン40p、50p、60pとなる。
【0075】
ダイオードPDに順方向バイアスを印加して電流を流した際に、p型ポリシリコン層40pから流れるホールを、不純物濃度を高濃度にしたために電子濃度が高濃度になっているn型ポリシリコン層60pで電子と結合させて消滅させ、チャネルポリシリコン8pに拡散するのを抑制することができる。その結果、セルトランジスタのオフ動作不良による半導体記憶装置の読出し、セット/リセットの誤動作を抑制し、信頼度を向上することが可能となる。
【実施例5】
【0076】
本実施例5では、ダイオードPD中のキャリアを生成する半導体層とチャネル層との間に、キャリアを対消滅させる構造、あるいは、ダイオードPDを流れる電流の100分の1以下の電流が、当該ダイオードからチャネル層に流れる構造として、ポリシリコンダイオードPDの縦型トランジスタに接する側であるn型ポリシリコン60pに高濃度の結晶欠陥Defを形成する例を示す。実施例1の図10の工程の後に、アモルファスシリコン40a、50a、60aはそれぞれ結晶化し、ポリシリコン40p、50p、60pとする。その後に、図31のように、例えば不活性不純物であるアルゴン(Ar)をn型ポリシリコン層60pにだけイオン打ち込みする。このようにすることで、高濃度の結晶欠陥がn型ポリシリコン層だけに形成される。すなわち、40p、50pと比較して60pの結晶欠陥濃度が最も高くなる(図32)。以下図11〜29と同様の工程でメモリセルを完成させる。
【0077】
ダイオードPDに順方向バイアスを印加して電流を流した際に、p型ポリシリコン層40pから流れるホールをn型ポリシリコン層60p中に形成された高濃度の結晶欠陥でトラップし電子と結合させて消滅させ、チャネルポリシリコン8pに拡散するのを抑制することができる。その結果、セルトランジスタのオフ動作不良による半導体記憶装置の読出し、セット/リセットの誤動作を抑制し、信頼度を向上することが可能となる。
【実施例6】
【0078】
実施例1〜5ではポリシリコンダイオードPD上に相変化メモリを用いたチェインメモリを形成する例を示したが、縦型トランジスタのゲート絶縁膜を離散トラップ膜(電荷蓄積膜)にし、フラッシュメモリを形成することも可能である。
【0079】
図33に本実施例6の半導体記憶装置の立体模式図、図34にビット線3上の断面図を示す。縦方向に直列接続されたセルごとにダイオードは分離されている。図33、34では下部電極配線2をビット線3と直交するストライプ状に加工しているが、本実施例6のフラッシュメモリの場合、下部電極配線2は分離せずにプレート状にしても良い。
【0080】
ダイオードPDに順方向バイアスを印加して電流を流した際に、p型ポリシリコン層40pから流れるホールを電子と結合させて消滅させ、チャネルポリシリコン8pに拡散するのを抑制することができる。その結果、セルトランジスタのオフ動作不良による半導体記憶装置の読出し誤動作を抑制し、信頼度を向上することが可能となる。
【符号の説明】
【0081】
1 半導体基板
2 ワード線
3 ビット線
4 Ti膜4
5 TiN膜
6a n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層
6p n型不純物がドープされたポリシリコン層
40a p型不純物がドープされたアモルファスシリコン層
50a 不純物濃度が低いアモルファスシリコン層
60a、61a、62a n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層
40p p型不純物がドープされたポリシリコン層
50p 不純物濃度が低いポリシリコン層
60p、61p、62p n型不純物がドープされたポリシリコン層
7 相変化材料層
8a アモルファスシリコン層
8p チャネルポリシリコン層
38a n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層
38p n型不純物がドープされたポリシリコン層
9 ゲート絶縁膜層
10 絶縁膜層
11、12、13、14、15 絶縁膜層
21a、22a、23a、24a、81a アモルファスシリコン層
21p、22p、23p、24p、81p ゲートポリシリコン層
31、32 絶縁膜層
71 絶縁膜層
91、92、93 絶縁膜層
ILD1、ILD2、ILD3、ILD4、ILD5、ILD6 層間絶縁膜
M1、M2 金属配線層
C1 金属配線と半導体基板上のデバイスを接続するコンタクト
C2 金属配線間を接続するコンタクト
STI 半導体基板上の素子分離
DIF 半導体基板上の拡散層
GATE トランジスタのゲート
GOX ゲート絶縁膜
GBL グローバルビット線
GBLC グローバルビット線と下層の金属配線を接続するコンタクト
MA メモリアレイ
BL、BL1、BL2、BL3、BL4、BLn ビット線
WL、WL1、WL2、WL3、WLm ワード線
BLC ビット線コンタクト
WLC ワード線コンタクト
GC1、GC2、GC3、GC4 ゲート電極へのコンタクト
GL1、GL2、GL3、GL4 ゲート電極に給電するための金属配線
GLC1、GLC2、GLC3、GLC4 金属配線と周辺回路の間のコンタクト
STGC1、STGC2 選択トランジスタゲートへのコンタクト
STGL1、STGL2 選択トランジスタに給電するための金属配線
SMC 選択メモリセル
USMC、USMC1、USMC2、USMC3 非選択メモリセル
PD ポリシリコンダイオード
Def シリコン中の結晶欠陥
Dp ダイオードのp型ポリSiの膜厚
Dn ダイオードのn型ポリSiの膜厚
VOFFmax ゲートに印加できる絶対値が最大のオフ電圧
VONmax ゲートに印加できる絶対値が最大のオン電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板の上方に設けられる第1選択線と、
前記第1選択線と電気的に接続され、第1導電型の第1ダイオード半導体層と、
前記第1ダイオード半導体層と電気的に接続され、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2ダイオード半導体層と、
前記半導体基板の上方に複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層と、
前記複数のゲート半導体層の側面に沿って設けられるゲート絶縁膜層と、
前記ゲート絶縁膜層の側面のうち前記ゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、前記第2ダイオード半導体層と電気的に接続されるチャネル層と、
前記チャネル層と電気的に接続され、前記第1選択線と交差する方向に延伸する第2選択線と、を有し、
前記第1ダイオード半導体層と前記チャネル層の間に、前記第1導電型のキャリアを対消滅させる構造を有することを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1ダイオード半導体層と前記第2ダイオード半導体層の間に設けられ、前記第1ダイオード半導体層および前記第2ダイオード半導体層と電気的に接続される第3ダイオード半導体層をさらに有し、
前記第3ダイオード半導体層の不純物濃度は、前記第1ダイオード半導体層の不純物濃度および前記第2ダイオード半導体層の不純物濃度よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記ゲート絶縁膜層の側面かつ前記複数のゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、前記第2ダイオード半導体層及び前記第2選択線と電気的に接続され、流れる電流によって抵抗値が変化する材料を含む抵抗変化材料層をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記第2ダイオード半導体層は、前記第2導電型の半導体層を複数積層した構造を有することを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記第2ダイオード層と前記チャネル層の間に設けられ、前記第2ダイオード層および前記第1チャネル層と電気的に接続される金属層をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記半導体基板の表面と垂直な方向において、前記第2ダイオード半導体層の厚さが、前記第1ダイオード半導体層の厚さよりも厚いことを特徴とすることを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記第2ダイオード半導体層の不純物濃度は、前記第1ダイオード半導体層の不純物濃度よりも高いことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記第2ダイオード半導体層の格子欠陥の濃度は、前記第1ダイオード半導体層の格子欠陥の濃度よりも高いことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記ゲート絶縁膜層が電荷蓄積膜を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項10】
半導体基板の上方に設けられる第1選択線と、
前記第1選択線と電気的に接続され、第1導電型の第1ダイオード半導体層と、
前記第1ダイオード半導体層と電気的に接続され、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2ダイオード半導体層と、
前記半導体基板の上方に複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層と、
前記複数のゲート半導体層の側面に沿って設けられるゲート絶縁膜層と、
前記ゲート絶縁膜層の側面のうち前記ゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、前記第2ダイオード半導体層と電気的に接続されるチャネル層と、
前記チャネル層と電気的に接続され、前記第1選択線と交差する方向に延伸する第2選択線と、を有し、
駆動時において、前記第1ダイオード半導体層および前記第2ダイオード半導体層を含むダイオードに流れる電流の100分の1以下の大きさの電流が、前記ダイオードから前記チャネル層に流れることを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記第1ダイオード半導体層と前記第2ダイオード半導体層の間に設けられ、前記第1ダイオード半導体層および前記第2ダイオード半導体層と電気的に接続される第3ダイオード半導体層をさらに有し、
前記第3ダイオード半導体層の不純物濃度は、前記第1ダイオード半導体層の不純物濃度および前記第2ダイオード半導体層の不純物濃度よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項12】
請求項10において、
前記ゲート絶縁膜層の側面かつ前記複数のゲート半導体層の設けられていない側に沿って設けられ、前記第2ダイオード半導体層及び前記第2選択線と電気的に接続され、流れる電流によって抵抗値が変化する材料を含む抵抗変化材料層をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項13】
請求項10において、
前記ゲート絶縁膜層が電荷蓄積膜を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項14】
半導体基板上に第1選択線を形成する工程と、
前記第1選択線上に、第1導電型の第1ダイオード半導体層を形成する工程と、
前記第1ダイオード半導体層の上方に、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2ダイオード半導体層を形成する工程と、
前記第1ダイオード半導体層の上方に、前記第1導電型のキャリアを対消滅させる構造を形成する工程と、
前記半導体基板の上方に、複数の絶縁層を介して積層される複数のゲート半導体層を形成する工程と、
前記複数のゲート半導体層の側面に沿ってゲート絶縁層を形成する工程と、
前記ゲート絶縁層の側面のうち前記複数のゲート半導体層の設けられていない側に沿ってチャネル層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
【請求項15】
請求項14において、
前記第2ダイオード半導体層を形成する工程の前に、前記第1ダイオード半導体層上に前記第1ダイオード半導体層および前記第2ダイオード半導体層より不純物濃度の低い第3ダイオード半導体層を形成する工程をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
【請求項16】
請求項14において、
前記第2ダイオード半導体層を形成する際に、前記第2導電型の半導体層を複数積層する工程をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
【請求項17】
請求項14において、
前記第2ダイオード半導体層上に、金属層を形成する工程をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
【請求項18】
請求項14において、
前記第2ダイオード半導体層を形成する工程において、前記半導体基板の表面と垂直な方向における前記第2ダイオード半導体の厚さは、前記第1ダイオード半導体層の厚さよりも厚く形成されることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
【請求項19】
請求項14において、
前記第2ダイオード半導体層を形成する工程において、前記第3ダイオード半導体層の不純物濃度は、前記第1ダイオード半導体層の不純物濃度よりも高く形成されることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
【請求項20】
請求項14において、
前記第2ダイオード半導体層に不活性元素のイオン打ち込みを行う工程をさらに有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2012−69830(P2012−69830A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214665(P2010−214665)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】