有機化合物の製造方法
【課題】目的に応じて高い反応選択性及び目的物質の生成率を確保できる有機化合物の反応方法及び製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも2種類の流体を用いるものであり、そのうちで少なくとも1種類の流体については、有機化合物を少なくとも1種類含む流体であり、上記以外の流体のうちで少なくとも1種類の流体については、液体形態もしくは溶液中の反応剤を少なくとも1種類含む流体について、近接・離反可能に互いに対向して配設され、少なくとも一方が他方に対して回転する処理用面間にできる薄膜流体中で上記の各流体を合流させるものであり、当該薄膜流体中において有機反応させる。
【解決手段】少なくとも2種類の流体を用いるものであり、そのうちで少なくとも1種類の流体については、有機化合物を少なくとも1種類含む流体であり、上記以外の流体のうちで少なくとも1種類の流体については、液体形態もしくは溶液中の反応剤を少なくとも1種類含む流体について、近接・離反可能に互いに対向して配設され、少なくとも一方が他方に対して回転する処理用面間にできる薄膜流体中で上記の各流体を合流させるものであり、当該薄膜流体中において有機反応させる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機反応を行うに際して、反応に用いる流体を、接近・離反可能に互いに対向して配設され、少なくとも一方が他方に対して回転する処理用面の間にできる薄膜流体とするものであり、
上記薄膜流体中で上記の流体を有機反応させることを特徴とする有機化合物の製造方法。
【請求項2】
第1処理用部と、この第1処理用部に対して相対的に接近・離反可能な第2処理用部との、少なくとも2つの処理用部と、
上記の第1処理用部と第2処理用部とを相対的に回転させる回転駆動機構とを備え、
前記の処理用面は、上記の第1処理用部と第2処理用部とにおいて互いに対向する位置に設けられた、第1処理用面及び第2処理用面とを含み、
上記の各処理用面は、被処理流動体が流される流路の一部を構成するものであり、
接近離反可能、且つ相対的に回転する上記の第1処理用面と第2処理用面との間に上記被処理流動体が通されるものであり、
上記被処理流動体の供給圧によって上記少なくとも2つの処理用面を離反させる方向に移動させる力を発生させ、上記少なくとも2つの処理用面を接近させる方向に移動させる力とのバランスによって、上記第1処理用面と第2処理用面との間の距離を微小間隔に維持し、この微小間隔に維持された両処理用面間に上記被処理流動体が通されることにより、上記被処理流動体が上記薄膜流体を形成するものであることを特徴とする請求項1記載の有機化合物の製造方法。
【請求項3】
上記薄膜流体が層流の流れを含むものであることを特徴とする請求項1又は2記載の有機化合物の製造方法。
【請求項4】
上記第1処理用面と上記第2処理用面との少なくもと何れか一方には径方向について伸びる溝状の凹部が形成され、上記溝状の凹部を備えた処理用面が回転することでマイクロポンプ効果により上記少なくとも1種類の流体が上記第1処理用面と上記第2処理用面との間に導入されるものであり、この少なくとも1種類の流体の流路とは異なる独立した導入路を備え、この別途の導入路に通じる少なくとも一つの開口部が上記第1処理用面と第2処理用面の少なくとも何れか一方に設けられ、この導入路から少なくとも1種類の他の流体を上記両処理用面間に導入し、上記1種類の流体と上記他の1種類の流体とを上記薄膜流体中で混合することにより、上記薄膜流体中において上記の1種類の流体に含まれる成分と、上記の他の1種類の流体に含まれる成分とを、有機反応させるものであることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の有機化合物の製造方法。
【請求項5】
前記開口部は、上記第1処理用面に設けられた上記凹部からマイクロポンプ効果によって導入される際の流れ方向が処理用面間で形成されるスパイラル状の流れ方向に変換される点よりも外径側に設置されたことを特徴とする請求項4に記載の有機化合物の製造方法。
【請求項6】
上記両処理用面の少なくともいずれかを加熱(加温)すること、上記両処理用面の間に紫外線(UV)を照射すること、上記両処理用面の間に超音波エネルギーを与えることの、少なくともいずれか1つがなされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機化合物の製造方法。
【請求項7】
上記反応を減圧または真空状態を確保できる容器内で行い、少なくとも処理後流体が上記第1処理用面と第2処理用面との間から吐出される2次側を減圧または真空状態とする事で、上記反応中に発生するガス並びに上記被処理流動体中に含まれるガスの脱気、もしくは上記流体の脱溶剤を行うことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の有機化合物の製造方法。
【請求項8】
上記反応に用いる流体と上記有機反応との組合せが、下記の第1〜第27の組合せからなる群から選択された少なくとも1種類の組合せであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機化合物の製造方法。
有機反応を行うに際して、反応に用いる流体を、接近・離反可能に互いに対向して配設され、少なくとも一方が他方に対して回転する処理用面の間にできる薄膜流体とするものであり、
上記薄膜流体中で上記の流体を有機反応させることを特徴とする有機化合物の製造方法。
【請求項1】
有機反応を行うに際して、反応に用いる流体を、接近・離反可能に互いに対向して配設され、少なくとも一方が他方に対して回転する処理用面の間にできる薄膜流体とするものであり、
上記薄膜流体中で上記の流体を有機反応させることを特徴とする有機化合物の製造方法。
【請求項2】
第1処理用部と、この第1処理用部に対して相対的に接近・離反可能な第2処理用部との、少なくとも2つの処理用部と、
上記の第1処理用部と第2処理用部とを相対的に回転させる回転駆動機構とを備え、
前記の処理用面は、上記の第1処理用部と第2処理用部とにおいて互いに対向する位置に設けられた、第1処理用面及び第2処理用面とを含み、
上記の各処理用面は、被処理流動体が流される流路の一部を構成するものであり、
接近離反可能、且つ相対的に回転する上記の第1処理用面と第2処理用面との間に上記被処理流動体が通されるものであり、
上記被処理流動体の供給圧によって上記少なくとも2つの処理用面を離反させる方向に移動させる力を発生させ、上記少なくとも2つの処理用面を接近させる方向に移動させる力とのバランスによって、上記第1処理用面と第2処理用面との間の距離を微小間隔に維持し、この微小間隔に維持された両処理用面間に上記被処理流動体が通されることにより、上記被処理流動体が上記薄膜流体を形成するものであることを特徴とする請求項1記載の有機化合物の製造方法。
【請求項3】
上記薄膜流体が層流の流れを含むものであることを特徴とする請求項1又は2記載の有機化合物の製造方法。
【請求項4】
上記第1処理用面と上記第2処理用面との少なくもと何れか一方には径方向について伸びる溝状の凹部が形成され、上記溝状の凹部を備えた処理用面が回転することでマイクロポンプ効果により上記少なくとも1種類の流体が上記第1処理用面と上記第2処理用面との間に導入されるものであり、この少なくとも1種類の流体の流路とは異なる独立した導入路を備え、この別途の導入路に通じる少なくとも一つの開口部が上記第1処理用面と第2処理用面の少なくとも何れか一方に設けられ、この導入路から少なくとも1種類の他の流体を上記両処理用面間に導入し、上記1種類の流体と上記他の1種類の流体とを上記薄膜流体中で混合することにより、上記薄膜流体中において上記の1種類の流体に含まれる成分と、上記の他の1種類の流体に含まれる成分とを、有機反応させるものであることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の有機化合物の製造方法。
【請求項5】
前記開口部は、上記第1処理用面に設けられた上記凹部からマイクロポンプ効果によって導入される際の流れ方向が処理用面間で形成されるスパイラル状の流れ方向に変換される点よりも外径側に設置されたことを特徴とする請求項4に記載の有機化合物の製造方法。
【請求項6】
上記両処理用面の少なくともいずれかを加熱(加温)すること、上記両処理用面の間に紫外線(UV)を照射すること、上記両処理用面の間に超音波エネルギーを与えることの、少なくともいずれか1つがなされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機化合物の製造方法。
【請求項7】
上記反応を減圧または真空状態を確保できる容器内で行い、少なくとも処理後流体が上記第1処理用面と第2処理用面との間から吐出される2次側を減圧または真空状態とする事で、上記反応中に発生するガス並びに上記被処理流動体中に含まれるガスの脱気、もしくは上記流体の脱溶剤を行うことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の有機化合物の製造方法。
【請求項8】
上記反応に用いる流体と上記有機反応との組合せが、下記の第1〜第27の組合せからなる群から選択された少なくとも1種類の組合せであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機化合物の製造方法。
有機反応を行うに際して、反応に用いる流体を、接近・離反可能に互いに対向して配設され、少なくとも一方が他方に対して回転する処理用面の間にできる薄膜流体とするものであり、
上記薄膜流体中で上記の流体を有機反応させることを特徴とする有機化合物の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2011−68673(P2011−68673A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274629(P2010−274629)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【分割の表示】特願2008−232925(P2008−232925)の分割
【原出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2007年9月12日 社団法人 色材協会発行の「色材協会創立80周年記念会議 講演要旨集 226〜227頁、260〜261頁、262〜263頁」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2007年9月13、14日 社団法人 色材協会主催の色材協会創立80周年記念会議で発表
【出願人】(595111804)エム・テクニック株式会社 (38)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【分割の表示】特願2008−232925(P2008−232925)の分割
【原出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2007年9月12日 社団法人 色材協会発行の「色材協会創立80周年記念会議 講演要旨集 226〜227頁、260〜261頁、262〜263頁」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2007年9月13、14日 社団法人 色材協会主催の色材協会創立80周年記念会議で発表
【出願人】(595111804)エム・テクニック株式会社 (38)
【Fターム(参考)】
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