説明

非対称スペーサをゲートとして備えるLDMOSトランジスタ

【課題】本発明は、横方向拡散金属酸化物半導体(LDMOS)トランジスタと、これを製造する方法を提供する。
【解決手段】LDMOSトランジスタはp型基板上に形成されたn型エピタキシャル層と、LDMOSトランジスタのゲートとして機能する非対称導体スペーサとを備える。LDMOSトランジスタはまた、非対称導体スペーサの両側のソース領域及びドレイン領域と、イオン注入を非対称導体スペーサに行うことで形成されたチャネル領域とを備える。非対称導体スペーサの高さはソース領域からドレイン領域に向かって増加する。チャネル領域は、基本的に完全に非対称導体スペーサの下に存在し、従来技術のLDMOSトランジスタのチャネル領域の長さよりも短い長さを有する。本発明のLDMOSトランジスタはまた、当該トランジスタの活性領域を囲むフィールド酸化物層と、非対称導体スペーサをn型エピタキシャル層から絶縁する薄い誘電体層とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、横方向拡散金属酸化物半導体(LDMOS)トランジスタに関し、特に、ゲートとして機能する非対称導体スペーサを有するLDMOSトランジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
LDMOSトランジスタは、従来、2つの電気的絶縁スペーサの間に配置された導電ゲートと、ソース領域と、ドレイン領域と、チャネル領域と、ドリフト領域とを備える。正電位がゲートに印加されると、電子がLDMOSトランジスタのソース領域からドレイン領域へチャネル領域を介して流れる。スペーサの絶縁性に起因して、スペーサはゲートの一部としては機能せず、ゲート電圧はゲートを介してのみ印加することができ、スペーサを介して印加することはできない。
【0003】
上述したような、従来のLDMOSトランジスタ100が、図1に示される。LDMOSトランジスタ100は、p型基板102上に形成されたn型埋め込み層104を備える。n型エピタキシャル層106をn型埋め込み層104上に成長させ、フィールド酸化物層108a及び108bがn型エピタキシャル層106上に形成されて、LDMOSトランジスタ100の活性領域が画成される。通常、LDMOSトランジスタ100の活性領域は、LDMOSトランジスタ100が製造又は形成されつつある、n型エピタキシャル層106上の領域である。
【0004】
LDMOSトランジスタ100はまた、ソース領域112が形成されるpウェル110を備える。pウェル110は、ボロンといった任意のp型元素の拡散又はイオン注入によって形成することができる。同様に、ソース領域112も、ヒ素といった任意のn型元素の拡散又はイオン注入によって形成することができる。同様のヒ素注入は、LDMOSトランジスタ100のドレイン領域114を形成するために用いることができる。
【0005】
さらに、LDMOSトランジスタ100は、ゲート116を有し、例えば、一部分がn型エピタキシャル層106の上方にあり、一部分がpウェル110の上方にある、ポリシリコンゲートを備える。図1に示されるように、ゲート116は、n型エピタキシャル層106及びpウェル110から、薄い誘電体層118によって絶縁されるが、これは、例えば薄い二酸化ケイ素(SiO2)層とすることができる。また、ゲート116の側壁には、スペーサ120a及び120bが形成される。これらのスペーサは、本質的に非導電性であって、二酸化ケイ素(SiO2)又は窒化物といった誘電性材料を用いて形成することができる。当業者であれば、スペーサの下の領域が、一般にNLDD(n型低濃度拡散)として知られる、低濃度にドープされたN領域であることを認識するであろうが、簡略化のため図示されていない。
【0006】
通常、予め設定された正のゲート電圧がゲート116に印加される度に、pウェル110に存在する電子(少数キャリア)がゲート116に引き付けられ、その結果としてチャネル領域122が形成される。チャネル領域122は、LDMOSトランジスタ100のドリフト領域124にソース領域112を接続する。ドレイン・ソース間電圧(図1には図示せず)がLDMOSトランジスタ100に印加されると、ソース領域112に存在する電子は、チャネル領域122及びドリフト領域124を介してドレイン領域114へ流れるため、LDMOSトランジスタ100においてソースからドレインへ電子が流れることが可能となる。
【0007】
上述したような、従来のLDMOSトランジスタ100は、高い寄生容量及びチャネル抵抗という制約を有する。LDMOSトランジスタ100の寄生容量は、ゲート116とチャネル領域122との間に形成される「コンデンサ」に起因する。寄生容量の値は、チャネル領域122の幅(図1には図示せず)と長さとの積に直接関連する。さらに、LDMOSトランジスタ100のチャネル抵抗は、チャネル領域122によってもたらされる抵抗に起因し、その値もまたチャネル領域122の長さ及び幅に関連する。
【0008】
LDMOSトランジスタ100の高い寄生容量及びチャネル抵抗は、LDMOSトランジスタ100のRC定数を増加させるため、LDMOSトランジスタ100の寄生ゲートコンデンサの充電及び放電に要求される時間も増加する。このことは、LDMOSトランジスタ100の性能を妨害し、これを利用する回路の速度も低下する。従って、LDMOSトランジスタ100の寄生容量及びチャネル抵抗を低減するための絶え間ない試みがなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した課題を克服するために、本発明は、従来技術のLDMOSトランジスタのチャネル抵抗及び寄生容量よりも、はるかに低い寄生容量及びチャネル抵抗を有するLDMOSトランジスタを提供する。上記LDMOSトランジスタを製造する方法もまた提供される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態によれば、LDMOSトランジスタを製造する方法が提供される。当該方法は、半導体基板上に第1の導電性タイプを有する半導体層を形成することを含む。半導体層は、例えば、エピタキシャル層であり、第1の導電性タイプはn型導電性である。本発明の一実施形態によれば、n型のエピタキシャル層は、n型埋め込み層によって半導体基板から分離される。
【0011】
上記方法はさらに、半導体層上に誘電体層を形成することを含む。誘電体層は、例えば、半導体層上に形成された、薄い二酸化ケイ素(SiO2)層とすることができる。上記方法はまた、半導体層上に非対称導体スペーサを形成することを含む。非対称導体スペーサは、LDMOSトランジスタのゲートとして機能し、誘電体層によって半導体層から絶縁される。本発明の一実施形態によれば、非対称導体スペーサは、半導体層を2つの領域、即ち、第1の領域と第2の領域とに分け、非対称導体スペーサの形状は、非対称導体スペーサの高さが第1の領域から第2の領域に向かって増加するようになっている。さらに、上記方法は、誘電体層をエッチングして、誘電体層の一部を第1の領域及び第2の領域から除去することを含む。
【0012】
上記方法はまた、半導体層上にフィールド酸化物層を形成し、その後、当該フィールド酸化物層をエッチングして、LDMOSトランジスタの活性領域を画成することを含む。換言すれば、フィールド酸化物層は、LDMOSトランジスタが製造されつつある、半導体層の領域を、フィールド酸化物層が囲むように、エッチングされる。当業者であれば、フィールド酸化物層を形成して、LDMOSトランジスタの活性領域を画成する処理が、当技術分野において周知であることを理解するであろう。また、フィールド酸化物層は、本発明の範囲から逸脱することなく、誘電体層及び非対称導体スペーサの形成前に形成することができる。
【0013】
LDMOSトランジスタの活性領域が画成されると、第2の導電性を有する第1のタイプのドーパントを用いて、第1の注入が半導体層の第1の領域に行われる。第1の注入は、半導体層の第1の領域に、第2の導電性タイプを有するウェルを形成するために為される。本発明の一実施形態によれば、第2の導電性タイプはp型導電性であり、第1のタイプのドーパントはボロンである。また、第1の注入は、第1の注入のエネルギーを用いて行われるが、これは例えば50kvとすることができ、通常の注入量は、1012−1013/cmの範囲である。上記方法は、第2の注入を、第1の導電性タイプを有する第2のタイプのドーパントを用いて行って、LDMOSトランジスタのソース領域及びドレイン領域を形成することを含む。第2のタイプのドーパントは、例えば、ヒ素若しくはリンのうちのいずれか1つ又は双方とすることができる。ソース領域は、第2の導電性タイプを有するウェル中に部分的に存在し、且つ、非対称導体スペーサの下に部分的に存在するように形成される。
【0014】
さらに、上記方法は、第3の注入を、第2の導電性タイプを有する第3のタイプのドーパントを用いて、非対称導体スペーサに行って、LDMOSトランジスタのチャネル領域を形成することを含む。チャネル領域は、半導体層中に形成され、完全に非対称導体スペーサの下に存在する。本発明の一実施形態によれば、第3のタイプのドーパントはボロンであり、第3の注入は、第2の注入のエネルギーを用いて行われるが、これは例えば50kvとすることができ、注入量は例えば1013−1014/cmの範囲とすることができる。別の実施形態では、この領域は、ボロンとリンとの組み合わせによって、双方を同じ範囲のドーピング濃度として、形成することができる。
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、LDMOSトランジスタが提供される。LDMOSトランジスタは、半導体基板上に形成された第1の導電性タイプを有する半導体層を備える。さらに、LDMOSトランジスタは、そのゲートとして機能し、薄い誘電体層によって半導体層から絶縁された、半導体層上に形成された非対称導体スペーサを備える。本発明の一実施形態によれば、非対称導体スペーサは、半導体層を2つの領域、即ち、第1の領域と第2の領域とに分け、非対称導体スペーサの高さは、第1の領域から第2の領域に向かって増加する。
【0016】
さらに、LDMOSトランジスタは、第2の導電性タイプを有するウェルと、第1の導電性タイプを有するソース領域とを備えるが、これは部分的にウェル中にあり、且つ、部分的に非対称導体スペーサの下に存在する。ソース領域は、半導体層の第1の領域に形成される。
【0017】
LDMOSトランジスタはさらに、半導体層の第2の領域に形成されるドレイン領域と、半導体層中に形成されるチャネル領域とを備える。チャネル領域は、完全に非対称導体スペーサの下に存在する。本発明の一実施形態によれば、チャネル領域とドレイン領域とは、第1の導電性タイプを有するドリフト領域によって分離される。LDMOSトランジスタはまた、LDMOSトランジスタの活性領域を囲むフィールド酸化物層を備える。
【0018】
本発明のまた別の実施形態によれば、電力用電界効果トランジスタ(FET)が提供される。電力用FETは、半導体基板上に形成された第1の導電性タイプを有する半導体層を備える。既述したように、半導体層はエピタキシャル層であり、第1の導電性タイプはn型である。電力用FETはさらに、半導体層上に形成された複数の非対称導体スペーサを備える。複数の非対称導体スペーサは電力用FETのゲートとして機能し、薄い誘電体層によって半導体層から絶縁される。さらに、各非対称導体スペーサの高さは、電力用FETのソース領域からドレイン領域に向かって増加する。
【0019】
さらに、電力用FETは、半導体層中に形成された、第2の導電性タイプを有する複数のウェルと、第1の導電性タイプを有する電力用FETの複数のソース領域とを備える。電力用FETの各ソース領域は、第2の導電性タイプを有するウェル中に部分的に存在し、且つ、複数の非対称導体スペーサのうちの一又は複数の非対称導体スペーサの下に部分的に存在する。電力用FETはまた、半導体層中に形成された第1の導電性タイプを有する複数のドレイン領域と、複数の非対称導体スペーサに対応する、半導体層中に形成された第2の導電性タイプを有する複数のチャネル領域とを備える。複数のチャネル領域の各チャネル領域は、完全に電力用FETの非対称導体スペーサの下に存在する。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、非対称導体スペーサは2つずつ1組で接続される。非対称導体スペーサの各組は、電力用FETの活性領域の外部にフレーム構造を形成する。また、非対称導体スペーサの複数の組は、電力用FETの活性領域の外部にある、導電性材料を介して互いに接続される。導電性材料は、例えばポリシリコンとすることができる。
【0021】
上述した要素とは別に、電力用FETはまた、電力用FETの活性領域を囲むフィールド酸化物層と、複数のドレイン領域と複数のチャネル領域とを分離する複数のドレイン領域とを備える。
【0022】
本発明の一つの目的は、従来技術のLDMOSトランジスタの寄生容量及びチャネル抵抗よりも、低い寄生容量及びチャネル抵抗を有するLDMOSトランジスタを提供することにある。この目的を達成するために、ゲートとして機能する非対称導体スペーサにイオン注入を行うことによって、LDMOSトランジスタの有効なチャネル領域の長さが低減される。
【0023】
本発明の他の目的は、従来技術のLDMOSトランジスタの寄生容量及びチャネル抵抗よりも、低い寄生容量及びチャネル抵抗を有する、LDMOSトランジスタを製造する方法を提供することにある。
【0024】
本発明のまた別の目的は、チャネル領域全体が、LDMOSトランジスタの(本発明においてゲートとして機能する)非対称導体スペーサの下に存在する、LDMOSトランジスタを提供することにある。
【0025】
本発明の別の目的は、電力用FETのゲートとして機能する非対称導体スペーサを有する、フレームゲート構造を備える電力用FETを提供することにある。フレームゲート構造はゲートの幅が低減されるので、電力用FETの寄生容量及びチャネル抵抗が低減される。
【0026】
以下、本発明の好適な実施形態は、本発明を限定するためではなく説明するために提供され、同様の符号は同様の要素を示す、添付の図面と共に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来技術のLDMOSトランジスタの断面図を示す。
【図2】本発明の一実施形態に係る、LDMOSトランジスタの断面図を示す。
【図3】本発明の一実施形態に係る、LDMOSトランジスタを製造する方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る、半導体基板に成長させたエピタキシャル層を示す半導体構造の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る、エピタキシャル層上に形成された薄い誘電体層を示す半導体構造の断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る、薄い誘電体層上に形成された非対称導体スペーサを示す半導体構造の断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る、エッチングされた誘電体層を示す半導体構造の断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る、LDMOSトランジスタの活性領域を画成するフィールド酸化物層を示す半導体構造の断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る、第1のイオン注入を用いたpウェルの形成を示す半導体構造の断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る、第2のイオン注入を用いたLDMOSトランジスタのソース領域及びドレイン領域の形成を示す半導体構造の断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る、第3のイオン注入を用いたLDMOSトランジスタのチャネル領域の形成を示す半導体構造の断面図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る、フレームゲート構造を備える電力用FETの上面図を示す。
【図13】本発明の一実施形態に係る、図12中の線A−A’に沿った電力用FETの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図2は、本発明の一実施形態に係る、LDMOSトランジスタ200の断面図を示す。LDMOSトランジスタ200は、p型基板202に形成されたn型エピタキシャル層206を備える。n型エピタキシャル層206は、n型埋め込み層204によってp型基板202から分離されている。
【0029】
LDMOSトランジスタ200の活性領域は、フィールド酸化物(FOX)層208a、208bによって囲まれているが、これは一般にLDMOSトランジスタ200を、p型基板202上に形成される他の装置(図示せず)から絶縁する(isolate)ために形成される。基本的に、フィールド酸化物層208a、208bは、LDMOSトランジスタ200が製造される領域を画成する。
【0030】
LDMOSトランジスタ200はさらに、n型エピタキシャル層206中に形成されたpウェル210と、pウェル210中に部分的に形成されたソース領域212とを備える。pウェル210は、ボロンといった任意のp型のドーパントを用いて形成することができ、ソース領域212は、ヒ素といったn型のドーパントを用いて形成することができる。また、LDMOSトランジスタ200は、非対称導体スペーサ214を備えるが、これは薄い誘電体層216によってn型エピタキシャル層206から絶縁される。
【0031】
本発明の一実施形態によれば、図2に示すように、非対称導体スペーサ214の高さは、ソース領域212に向かって、より低くなる。非対称導体スペーサ214の形状は、従来技術のLDMOSトランジスタよりも、はるかに短い長さのチャネル領域218の形成を容易にするように設計されている。チャネル領域218は、イオン注入が非対称導体スペーサ214に行われた場合に形成される。本発明の一実施形態によれば、チャネル領域218全体が、非対称導体スペーサ214の下に存在する。チャネル領域218の形成の処理、及びLDMOSトランジスタ200の製造に関するステップ全体を、図3と共に説明する。
【0032】
LDMOSトランジスタ200はさらに、n型導電性を有し、且つ、通常、ソース領域212と同じドーピングレベルを有するドレイン領域220を備える。
【0033】
ここで、正のドレイン・ソース電圧及びゲート電圧がLDMOSトランジスタ200に印加されると仮定して、LDMOSトランジスタ200の動作を簡単に説明する。本発明において、非対称導体スペーサ214は、LDMOSトランジスタ200のゲートとして機能し、ゲート電圧は、ゲートコンタクト(図示せず)を介して非対称導体スペーサ214に印加される。予め設定された正の電圧が非対称導体スペーサ214に印加されると、ソース領域212からの電子が、チャネル領域218を介してドレイン領域220へ移動する。チャネル領域218とドレイン領域220との間の領域はドリフト領域と称され、電子は、ドレイン領域とソース領域との間の電位差に起因してから、それらによって実現されるドリフトを利用して、この領域を通過する。
【0034】
ここで、一実施形態に係るLDMOSトランジスタ200を製造する処理を、図3乃至11と共に説明する。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態に係る、LDMOSトランジスタ200を製造する方法を示すフローチャートである。図3を説明しながら、図4乃至11を参照して、LDMOSトランジスタ200の形成における様々なステップを説明する。
【0036】
ステップ302で、n型導電性を有する半導体層がp型半導体基板に形成される。先の図面と共に既述され、且つ、図4に示すように、上記半導体層は、p型基板202に形成されたn型エピタキシャル層206である。本発明の一実施形態によれば、n型エピタキシャル層206は、n型埋め込み層204によってp型基板202から分離される。
【0037】
ステップ304で、誘電体層216は、図5に示すようにn型エピタキシャル層206上に形成される。通常、誘電体層216は、薄いシリコン酸化物(SiO2)層である。ステップ306で、非対称導体スペーサ214は、n型エピタキシャル層206の上方に、(図6に示すように)非対称導体スペーサ214が誘電体層216によってn型エピタキシャル層206から分離されるように形成される。
【0038】
本発明の一実施形態によれば、非対称導電スペーサ214は、リフトオフ処理を用いて、即ち、非対称導体スペーサ214の形成後に除去される、酸化物又は窒化物の犠牲層を用いて形成される。犠牲材料を用いて半導体基板上に構造を作成する処理は、当技術分野で周知であり、ここでは説明しない。当業者であれば、非対称導体スペーサ214が、本発明の範囲から逸脱することなく、上述したようなリフトオフ処理の代わりに、簡単なエッチング処理を用いても形成できることを認識することができる。
【0039】
図6に示すように、非対称導体スペーサ214は、n型エピタキシャル層206を2つの領域、即ち、第1の領域と第2の領域とに分け、ステップ308で、(図7に示すように)誘電体層216が非対称導体スペーサ214の下にのみ残存するように、誘電体層216が第1の領域及び第2の領域からエッチングされる。
【0040】
ステップ310で、フィールド酸化物層がn型エピタキシャル層206上に形成され、ステップ312で、当該フィールド酸化物層がエッチングされてLDMOSトランジスタ200の活性領域を画成する。これは図8に示されているが、エッチングされたフィールド酸化物層は、フィールド酸化物層208a、208bとして示されている。フィールド酸化物層208a、208bを作成する通常の処理は、(非対称導体スペーサ214を含めて)厚い酸化物層をn型エピタキシャル層206上に最初に形成し、その後、酸化物層をLDMOSトランジスタ200が形成されるべき領域からエッチングすることである。このようにして、フィールド酸化物層208a、208bが、LDMOSトランジスタ200が形成されるn型エピタキシャル層206の領域を囲むことによって、LDMOSトランジスタ200を、同一のp型基板202に形成される他の装置から絶縁する。
【0041】
ステップ314で、第1の注入が行われて、n型エピタキシャル層206の第1の領域にpウェル210が形成される。本発明の一実施形態によれば、第1の注入のエネルギーは50kvであり、注入量は1012/cmから1013/cmの範囲である。通常、注入に使用されるドーパントはボロンである。通常、第1の注入は、マスク902を用いて行われるが、これは(図9に示すように)pウェル210が形成されつつある領域を除いて、n型エピタキシャル層206の全ての領域をマスクする。
【0042】
ステップ316で、第2の注入が行われて、LDMOSトランジスタ200のソース領域212及びドレイン領域220が形成される。図10は、ソース領域212及びドレイン領域220を形成するために為される注入の処理を示す。通常、注入のエネルギーは50kvである。ヒ素ドーパント若しくはリンドーパント又は双方が、n型の第2の注入に用いられて、ソース領域及びドレイン領域が形成される。図10に示されるように、ソース領域212は、スペーサの傾斜に起因して、非対称導体スペーサ214の下に部分的に存在し、且つ、pウェル210の中に部分的に存在するように形成される。
【0043】
ステップ318で、第3の注入が非対称導体スペーサ214に行われて、LDMOSトランジスタ200のチャネル領域218が形成される。図11に示すように、また本発明の一実施形態によれば、第3の注入はハロー(即ち、傾斜)イオン注入であり、注入のエネルギーは50kvである。第3の注入に用いられるドーパントは、第1の注入に用いられるもの、即ち、ボロンと同様である。しかし、当業者であれば、チャネル領域218を、ガリウム又はインジウムといった、任意の他のp型ドーパントを用いても形成し得ることを認識できる。本発明の一実施形態によれば、ハローイオン注入は、LDMOSトランジスタ200のソース領域及びドレイン領域への酸化物層1102a、1102bの形成後に行われる。酸化物層1102a、1102bは、LDMOSトランジスタ200のソース領域及びドレイン領域を「マスクする」ので、第3の注入に用いられるイオンは、これらの領域には浸透しない。しかし、チャネル領域218を形成するために、イオンはスペーサ214の傾斜した部分に浸透する。基本的に、酸化物層1102a、1102bを形成することで、チャネル領域218が形成されつつある間に、別個のマスクを設ける必要性が排除される。チャネル領域218が形成された後、酸化物層1102a、1102bはエッチングされ、図2に示すLDMOSトランジスタが得られる。
【0044】
当業者であれば、チャネル領域218を、(ハローイオン注入よりむしろ)通常のイオン注入を用いても形成し得ることを認識するであろう。この場合、酸化物層1102a、1102bの厚さは、イオンが非対称導体スペーサ214のより薄い領域を介して浸透するが、酸化物層1102a、1102bを介してソース領域及びドレイン領域には浸透しないように選択される。
【0045】
非対称導体スペーサ214の高さは、ソース領域212に向かって低くなるため、形成されたチャネル領域218の形状は、pウェル210に向かって厚くなり、且つ、pウェル210から離れるに従って、その深さが急に(sharply)減少するようになっている。これは、注入の処理の間に、イオンが非対称導体スペーサ214のより薄いエッジに向かってより深く浸透するという事実に起因しており、従って、チャネル領域218の深さはpウェル210に向かって深くなっている。非対称導体スペーサ214の高さがソース領域212からドレイン領域220に向かって増加するにつれて、イオン浸透が減少するため、チャネル領域218の深さはソース領域212(及びpウェル210)から離れると減少する。さらに、イオン注入が非対称導体スペーサ214に行われる事実に起因して、形成されたチャネル領域218は、基本的に完全に(essentially completely)(LDMOSトランジスタ200のゲートである)非対称導体スペーサ214の下に存在する。
【0046】
図12及び図13はそれぞれ、本発明の一実施形態に係る、フレームゲート構造を備える電力用FET1200の上面図及び線A−A’に沿った断面図を示す。電力用FET1200は、p型基板1302に形成されたn型エピタキシャル層1202を備える。本発明の一実施形態によれば、n型エピタキシャル層1202は、n型埋め込み層1304によってp型基板1302から分離されるが、これはn型エピタキシャル層1202よりも高濃度でドープされる。
【0047】
電力用FET1200はさらに、複数のソース領域1204と複数のドレイン領域1206とを備える。ソース領域1204及びドレイン領域1206は、n型導電性を有し、LDMOSトランジスタ200について図3と共に説明したのと同一の又は類似した製造処理を用いて形成される。電力用FET1200はまた、n型エピタキシャル層1202中に形成された複数のpウェル1306を備える。電力用FET1200の複数のpウェル1306の各々のpウェルは、LDMOSトランジスタ200のpウェル210と同様であり、同一の又は類似した製造処理を用いて形成される。LDMOSトランジスタ200と同様に、電力用FET1200の各ソース領域は、(図13に示すように)pウェル1306の中に部分的に存在し、且つ、複数の非対称導体スペーサ1208のうちの一又は複数の非対称導体スペーサの下に部分的に存在する。複数の非対称導体スペーサ1208は、電力用FET1200のゲートとして機能し、通常SiO2から作られる誘電体層1308によって、n型エピタキシャル層1202から絶縁される。LDMOSトランジスタ200の非対称導体スペーサ214と同様に、電力用FET1200の複数の非対称導体スペーサ1208の各々の高さは、ソース領域からドレイン領域に向かって増加する。
【0048】
本発明の一実施形態によれば、複数の非対称導体スペーサ1208は、(図12に示すように)2つずつ1組で列を成して接続され、各組が電力用FET1200の活性領域の外部にフレーム構造1210を形成する。複数の非対称導体スペーサ1208は、2つずつ1組で列を成して接続されて、電力用FET1200のチャネルの有効幅「W」を減少させることによって、電力用FET1200の寄生容量及びチャネル抵抗を低減させる。さらに、非対称導体スペーサの各組は、電力用FETの構造の外部、即ち、n型エピタキシャル層1202の外部の導電性材料1214を介して他の組に接続される。
【0049】
当業者であれば、ゲートがフレーム構造に接続された場合又は「折り曲げられた(folded)」場合、チャネルの有効幅が、折り曲げた数(number of folds)で分割されることを認識するであろう。例えば、図12に示す実施形態において、有効なチャネル幅は、ゲートが折り曲げられない場合又はフレーム構造に接続されない場合の幅の4分の1である。
【0050】
導電性材料1214は、例えば、ポリシリコン、又はWSiXといった任意の材料で作ることができる。電力用FET1200の全ての非対称導体スペーサが、導電性材料1214を介して互いに有効に接続されているので、電力用FET1200のゲートコンタクト(図示せず)は導電性材料1214上に設けることができる。
【0051】
電力用FET1200はまた、複数の非対称導体スペーサ1208の下に形成された、複数のチャネル領域1310を備える。LDMOSトランジスタ200のチャネル領域218と同様に、複数のチャネル領域1310の各チャネル領域は、p型導電性を有し、基本的に完全に電力用FET1200の非対称導体スペーサの下に存在する。図3と共に既述したように、非対称導体スペーサの下のチャネル領域は、イオン注入を非対称導体スペーサに行うことによって形成され、注入に用いられるドーパントは、pウェルの形成に用いられるものと同様である。
【0052】
上述した要素とは別に、電力用FET1200はまた、導電性材料1214に正のゲート電圧が印加された場合に、複数のチャネル領域1310と複数のドレイン領域1206との間に形成される、複数のドリフト領域(図示せず)と、電力用FET1200の活性領域とを囲むフィールド酸化物層1312a及び1312bを備える。
【0053】
本発明の様々な実施形態は、幾つもの利点を提供する。本発明の一実施形態に係る、LDMOSトランジスタのチャネル領域の長さ「L」は、従来技術のLDMOSトランジスタのチャネル領域の長さよりもはるかに短い。このことは、より低いチャネル抵抗及び寄生容量をもたらす。さらに、本発明の好適な実施形態は、電力用FETの(ゲートとして機能する)非対称導体スペーサの「フレームゲート構造」の形成を含む。これにより、チャネルの減少された幅「W」が得られるので、チャネル抵抗及び寄生容量がさらに低減される。
【0054】
本発明の好適な実施例を説明し記載したが、本発明がこれらの実施形態のみに限定されないことは明らかであろう。当業者には、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、数々の変形、変更、バリエーション、置換及び均等物が明白であろう。
【符号の説明】
【0055】
100 従来のLDMOSトランジスタ
102 p型基板
104 n型埋め込み層
106 n型エピタキシャル層
108a、108b フィールド酸化物層
110 pウェル
112 ソース領域
114 ドレイン領域
116 ゲート
118 誘電体層
120a、120b スペーサ
122 チャネル領域
124 ドリフト領域
200 LDMOSトランジスタ
202 p型基板
204 n型埋め込み層
206 n型エピタキシャル層
208 フィールド酸化物層
210 pウェル
212 ソース領域
214 非対称導体スペーサ
216 誘電体層
218 チャネル領域
220 ドレイン領域
902 マスク
1102a、1102b 酸化物層
1200 電力用FET
1202 n型エピタキシャル層
1204 ソース領域
1206 ドレイン領域
1208 非対称導体スペーサ
1210 フレーム構造
1214 導電性材料
1302 p型基板
1304 n型埋め込み層
1306 pウェル
1308 誘電体層
1310 チャネル領域
1312a、1312b フィールド酸化物層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向拡散金属酸化物半導体(LDMOS)トランジスタを製造するLDMOSトランジスタ製造方法であって、
半導体基板に第1の導電性タイプを有する半導体層を形成し、
前記半導体層に非対称導体スペーサを形成し、前記非対称導体スペーサは、前記LDMOSトランジスタのゲートとして機能し、誘電体層によって前記半導体層から絶縁され、前記非対称導体スペーサは、前記半導体層を第1の領域と第2の領域とに分け、前記非対称導体スペーサの高さは、前記第1の領域から前記第2の領域に向かって増加し、
前記半導体層の前記第1の領域に、第2の導電性タイプを有する第1のタイプのドーパントを用いて第1の注入を行って、前記第2の導電性タイプを有するウェルを、前記半導体層の前記第1の領域に形成し、前記第1の注入は、第1の注入のエネルギーを用いて行われ、
前記第1の導電性タイプを有する第2のタイプのドーパントを用いて、第2の注入を行って、前記LDMOSトランジスタのソース領域及びドレイン領域を形成し、前記ソース領域は前記第1の領域に形成され、前記ドレイン領域は前記第2の領域に形成され、前記ソース領域は、前記第2の導電性タイプを有する前記ウェル中に部分的に存在し、且つ、前記非対称導体スペーサの下に部分的に存在し、
前記非対称導体スペーサに、前記第2の導電性タイプを有する第3のタイプのドーパントを用いて、第3の注入を行って、前記LDMOSトランジスタのチャネル領域を形成し、前記チャネル領域は、前記半導体層中に形成され、且つ、基本的に完全に前記非対称導体スペーサの下に存在し、前記第3の注入は、第2の注入のエネルギーを用いて行われる
ことを特徴とする、LDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項2】
前記第1の導電性タイプを有するドリフト領域は、前記LDMOSデバイスにゲート電圧が印加された場合に、前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のLDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項3】
前記第1の導電性タイプを有する前記半導体層が形成された後に、前記半導体層上に前記誘電体層を形成し、前記誘電体層は、前記非対称導体スペーサが形成される前に形成され、
前記非対称導体スペーサが形成された後に、前記誘電体層をエッチングし、エッチングは、前記第1の領域及び前記第2の領域における前記誘電体層を除去するために行われる
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のLDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項4】
前記非対称導体スペーサを形成するステップと、前記誘電体層をエッチングするステップとが行われた後に、前記半導体層上にフィールド酸化物層を形成し、
前記フィールド酸化物層をエッチングして、前記LDMOSトランジスタが製造されるべき、前記半導体層の領域を画成し、前記フィールド酸化物層のエッチングは、前記フィールド酸化物層が前記半導体層の前記領域を囲むように行われる
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のLDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項5】
前記半導体層は、前記第1の導電性タイプを有するエピタキシャル層であることを特徴とする、請求項1に記載のLDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項6】
前記第1の導電性タイプはN型であり、前記第2の導電性タイプはP型であることを特徴とする、請求項1に記載のLDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項7】
前記第1のタイプのドーパントと前記第2のタイプのドーパントは、ボロン、ガリウム、及びインジウムから成るグループから選択され、前記第3のタイプのドーパントは、ヒ素及びリンから成るグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載のLDMOSトランジスタ製造方法。
【請求項8】
横方向拡散金属酸化物半導体(LDMOS)トランジスタであって、
半導体基板に形成された第1の導電性タイプを有する半導体層と、
前記半導体層に形成された非対称導体スペーサであって、前記非対称導体スペーサは、前記LDMOSトランジスタのゲートとして機能し、誘電体層によって前記半導体層から絶縁され、前記非対称導体スペーサは、前記半導体層を第1の領域と第2の領域とに分け、前記非対称導体スペーサの高さは、前記第1の領域から前記第2の領域に向かって増加する、前記非対称導体スペーサと、
前記第1の領域に形成された第2の導電性タイプを有するウェルと、
前記第1の領域に形成された前記第1の導電性タイプを有するソース領域であって、前記ソース領域は、第2の導電性タイプを有する前記ウェル中に部分的に存在し、且つ、前記非対称導体スペーサの下に部分的に存在する、前記ソース領域と、
前記第2の領域に形成された前記第1の導電性タイプを有するドレイン領域と、
前記半導体層中に形成された前記第2の導電性タイプを有するチャネル領域であって、前記チャネル領域は、基本的に完全に前記非対称導体スペーサの下に存在する、前記チャネル領域と
を備えることを特徴とする、LDMOSトランジスタ。
【請求項9】
前記チャネル領域と前記ドレイン領域とは、前記第1の導電性タイプを有するドリフト領域によって分離されていることを特徴とする、請求項8に記載のLDMOSトランジスタ。
【請求項10】
前記LDMOSトランジスタが製造される、前記半導体層の領域を囲むフィールド酸化物層をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載のLDMOSトランジスタ。
【請求項11】
前記半導体層は、前記第1の導電性タイプを有するエピタキシャル層であることを特徴とする、請求項8に記載のLDMOSトランジスタ。
【請求項12】
前記第1の導電性タイプはN型であり、前記第2の導電性タイプはP型であることを特徴とする、請求項8に記載のLDMOSトランジスタ。
【請求項13】
電力用電界効果トランジスタ(FET)であって、
半導体基板に形成された第1の導電性タイプを有する半導体層と、
前記半導体層に形成された複数の非対称導体スペーサであって、前記複数の非対称導体スペーサは、前記電力用FETのゲートとして機能し、誘電体層によって前記半導体層から絶縁され、前記複数の非対称導体スペーサの各非対称導体スペーサの高さは、前記電力用FETのソース領域からドレイン領域に向かって増加する、前記非対称導体スペーサと、
前記半導体層中に形成された第2の導電性タイプを有する複数のウェルと、
前記第1の導電性タイプを有する複数のソース領域であって、前記電力用FETのソース領域は、前記第2の導電性タイプを有するウェル中に部分的に存在し、且つ、前記複数の非対称導電性スペーサのうちの一又は複数の非対称導体スペーサの下に部分的に存在する、前記複数のソース領域と、
前記半導体層に形成された前記第1の導電性タイプを有する複数のドレイン領域と、
前記複数の非対称導体スペーサに対応する、前記半導体層に形成された前記第2の導電性タイプを有する複数のチャネル領域であって、前記複数のチャネル領域の各チャネル領域は、基本的に完全に前記電力用FETの非対称導体スペーサの下に存在する、前記複数のチャネル領域とを備え、
前記複数の非対称導体スペーサのうちの隣接する非対称導体スペーサは、2つずつ1組で接続されて、複数の組の非対称導体スペーサを形成し、前記複数の組の非対称導体スペーサの各組の非対称導体スペーサは、前記電力用FETの活性領域の外部にフレーム構造を形成し、前記複数の組の非対称導体スペーサは、前記半導体層の外部の導電性材料を介して互いに接続される
ことを特徴とする、電力用FET。
【請求項14】
前記複数のチャネル領域と前記複数のドレイン領域とは、前記第1の導電性タイプを有する複数のドリフト領域によって分離されることを特徴とする、請求項13に記載の電力用FET。
【請求項15】
前記電力用FETの前記活性領域を囲むフィールド酸化物層をさらに備えることを特徴とする、請求項13に記載の電力用FET。
【請求項16】
前記第1の導電性タイプはN型であり、前記第2の導電性タイプはP型であることを特徴とする、請求項13に記載の電力用FET。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−109100(P2011−109100A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−256527(P2010−256527)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(510305561)マイクレル インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】