説明

CETスケーリング用高k誘電体の処理方法

半導体装置(10)の作製方法は、上に重なるゲート電極(22)を有するゲート誘電体(17)を作製することを含む。半導体装置(10)は半導体層(12)上に作製される。ジルコン酸ハフニウムを含む高k誘電体(16)は半導体層上に蒸着される。高k誘電体は、水素と窒素を含む雰囲気中で650℃〜850℃の間の温度でアニーリングされる。ゲート電極(22)は高k誘電体上に形成される。高k誘電体機能は、ゲート誘電体(17)での使用のためである。一つの効果は、ゲート漏れのレベルを保持する、またはさらには改善させつつ、トランジスタの性能を向上させることである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に係り、より詳しくは、容量等価膜厚(CET)スケーリング用高k誘電体の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高k誘電体材料の容量等価膜厚(CET)スケーリングは、高k半導体装置の性能の向上に必要である。高k誘電体材料の例は、HfO、ZrO、HfZrO、HfSiO、HfSiONなどである。物理的に薄い高k誘電体(約15Å以下)は継続的なCETスケーリングを要することが発見されている。しかしながら、ある例では、HfZrO厚(Tphy)の最適化の調査が示すように、Tphyが15Å未満であるとき、CETはそれより高い。これは、15ÅTphy未満のHfZrO膜は非均一で、酸素拡散に対してより透過性が高いので、より厚い界面層をもたらすからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、上述したような当該技術の課題を克服するための改良された方法が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
半導体装置の作製方法は、上に重なるゲート電極を有するゲート誘電体を作製することを含む。半導体装置は、半導体層上に作製される。ジルコン酸ハフニウムを有する高k誘電体は、半導体層上に蒸着される。高k誘電体は、水素と窒素を含む雰囲気中で650℃〜850℃の間の温度でアニーリングされる。ゲート電極は、高k誘電体上に形成される。高k誘電体機能は、ゲート誘電体での使用のためである。一つの効果は、ゲート漏れのレベルを保持するか、或いはさらに改善しつつ、トランジスタの性能を向上させることである。
【0005】
本開示の実施形態に係る方法は、CETスケーリング用に所望の薄膜誘電特性を有する物理的に薄い(15Å以下)高k誘電体を形成することを含む。該方法は、所望のCETスケーリング利点が得られるように、高k材料をエッチングすると同時に界面層(IL)を薄くするのに役立つ工程を含む。一実施形態では、所望のCETスケーリングが最大化される。
【0006】
本開示の一実施形態によると、方法は、(1)開始高k膜が連続的で、より均一になるように比較的厚い(15Å超)高k誘電体層を蒸着するあるいは形成することと、(2)アンモニア(NH)、ピリジン(CN)、ヒドラジン(N)などの窒素と水素を含む雰囲気中で高温蒸着後アニーリングにより開始高k誘電体層の除去を制御下で実行することと、(3)アニール温度(650〜850℃)および時間(50〜200s)を変動させて、エッチング速度を得ることで、CETスケーリング用の高k誘電体の最終厚を調整することと、を含む。
【0007】
本明細書に記載の半導体基板は、ヒ化ガリウム、シリコンゲルマニウム、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)、シリコン、単結晶シリコンなど、およびその組み合わせなどの、任意の半導体材料またはその組み合わせとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本開示の一実施形態に係るCETスケーリング用高k誘電体の処理方法の様々な段階における半導体装置の断面図。
【図2】本開示の一実施形態に係るCETスケーリング用高k誘電体の処理方法の様々な段階における半導体装置の断面図。
【図3】本開示の一実施形態に係るCETスケーリング用高k誘電体の処理方法の様々な段階における半導体装置の断面図。
【図4】本開示の実施形態に係る処理方法で形成される高k誘電体層を有する半導体装置の側面図。
【図5】いくつかのターゲット厚に対するCET対高k誘電体層厚を示すグラフであり、第1のセットは本開示の実施形態により処理されておらず、第2のセットは本開示の実施形態により処理されているグラフ。
【図6】いくつかのターゲット厚に対する等価酸化物膜厚(EOT)対高k誘電体層のターゲット物理厚を示すグラフであり、第1のセットは本開示の実施形態により処理されておらず、第2のセットは本開示の実施形態により処理されているグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、例示されており、同様の参照符号が類似の構成要素を指す添付の図面によって限定されない。図面中の構成要素は、簡潔かつ明瞭であることを目的として示されており、必ずしも等縮尺であるとは限らない。
【0010】
図1〜図3は、本開示の一実施形態に係るCETスケーリング用高k誘電体の処理方法の様々な段階における半導体装置10の断面図である。一実施形態では、半導体基板12が設けられ、該基板は、基板12の表面上に酸化ケイ素の界面層(IL)14を有するシリコン基板である。図2では、高k誘電体層16が界面層14上に形成される。一実施形態では、高k誘電体層16はHfZrOを含む。高k誘電体層16と界面層14とは共に参照符号17で参照される。
【0011】
図3では、半導体装置10が、雰囲気18およびアニール20に所与の時間曝露されることによって処理される。一実施形態では、雰囲気18は窒素と水素を含む雰囲気を含む。たとえば、一実施形態では、窒素と水素を含む雰囲気は、アンモニア(NH3)、ピリジン(CN)、ヒドラジン(N)、またはその他の適切な窒素および水素雰囲気の1つまたはそれ以上を含む。アニール20は、たとえば、約650℃〜850℃(650〜850℃)のアニール温度と約50秒〜200秒(50〜200s)の時間を含む。雰囲気とアニールの組み合わせは、所望の高k誘電体厚削減速度を提供することにより、CETスケーリング用高k誘電体の最終厚の調整を可能とする。
【0012】
含窒素および水素雰囲気中の高温蒸着後アニーリングは、いくつかの理由により有益である。一つに、含窒素および水素雰囲気中の高温蒸着後アニーリングは、制御された量の窒素を導入し、高k誘電体における酸素空孔とトラップ密度の可能性を低減する。別の理由として、含窒素および水素雰囲気中の高温蒸着後アニーリングは、高k誘電体層を高密度化する。さらに、含窒素および水素雰囲気中の高温蒸着後アニーリングは、界面酸化物の成長を阻害する。より重要なことに、含窒素および水素雰囲気中の高温蒸着後アニーリングは、制御された方法で所望レベルの高k層を化学的に除去する(すなわち、エッチングする)。したがって、この化学エッチング工程は、CETスケーリング用のより薄い界面層を有する、より薄く高密度の均一な高k層をもたらす。
【0013】
図4は、本開示の実施形態に係る処理方法で形成される高k誘電体層17を有する半導体装置10の断面図である。特に、図4は、別の製造処理における図3の半導体装置10の部分断面図であり、半導体装置は本開示の一実施形態に係る高k誘電体層を特徴とする。別の処理は、所望の半導体装置用途の要件に従い、形成に適した技術を使用した、ゲート電極22、側壁スペーサ24、ソース/ドレイン領域(26、28)、およびシリサイド領域(図示せず)の形成を含む。
【0014】
図5は、いくつかのターゲット厚に対する、CET(縦軸)対高k誘電体層厚(横軸)を示すグラフ30であり、第1のセット32は本開示の実施形態により処理されておらず、第2のセット34は本開示の実施形態により処理されている。グラフ30のCET厚データは、1.2ボルトと等しいゲート電圧を用いて決定される。CET厚データは、他のゲート電圧の場合も得ることができる。参照符号36で示されるウィンドウを参照すると、データポイント38および40がウィンドウ36内に含まれている。データポイント38は、本開示の実施形態による処理なしで得られるHfZrOの厚を表す。データポイント40は、本開示の実施形態による処理で得られるHfZrOの厚を表す。参照符号42で示される物理厚Tphyは約16Åで、最大CET利得厚を表す。
【0015】
CETスケーリングを、参照符号44で示す矢印によってグラフで示す。データポイント38および40の物理厚は最大CET利得厚42で同程度であるが、データポイント38のCETは15Å以上、すなわち約15Åであり、データポイント40のCETは14Å未満、すなわち約13.5Åであることに注意されたい。データポイント38は、本開示の実施形態に係る処理なしで得られた高k誘電体を表すことを想起されたい。また、データポイント40は、本開示の実施形態に係る処理で得られた高k誘電体を表す。したがって、約1.5ÅのCETスケーリング量が、データポイント38とデータポイント40との間で得られる。さらに、図5に示されるデータポイント34のうち、参照符号42で示される物理厚Tphyは、他のデータポイント34間で得られるCET利得に対し、新工程で得られる最大CET利得厚を表す。
【0016】
界面層(IL)増加厚は、参照符号46により示される矢印でグラフに示される。すなわち、最大CET利得厚42未満の物理厚では、結合した高k誘電体層厚と界面層の全体物理厚が減少するにつれ、界面層厚が増加することが観察される。このような界面層厚の増加は望ましくなく、最大CET利得厚42未満およびウィンドウ36外で減少する総物理厚も好ましくない。さらに、最大CET利得厚42未満およびウィンドウ36外での厚の低減のため、(高k誘電体が占める総厚のパーセンテージと比較して)界面層厚が占める総厚のパーセンテージはますます高くなる。ウィンドウ36に対する物理厚の範囲(最小Tphy、最大Tphy)は、所与の半導体装置用途の具体的要件に応じて選択される。ウィンドウ36の範囲は、ジルコン酸ハフニウム膜中のHf含有量に依存する。様々な高k誘電体層が使用される場合、ウィンドウ36に関する制限も様々に異なる。このデータの目的は、CETを低減するための従来の厚スケーリングの制限を示すことである。
【0017】
また、物理層増加厚は、参照符号48により示される矢印でグラフに示される。すなわち、最大CET利得厚42より大きい物理厚では、結合した高k誘電体層厚および界面層の全体物理厚は増加するが、界面層厚はほぼ同じであることが観察される。このように界面層厚がほぼ一定に維持されることは望ましく、最大CET利得厚42超でウィンドウ36外での総物理厚の増加は、主に高k誘電体厚の増加による。
【0018】
図6は、いくつかのターゲット厚に対する、等価酸化物膜厚(EOT)(縦軸)対高k誘電体層のターゲット物理厚(横軸)を示すグラフ50であり、第1のセット52は本開示の実施形態により処理されておらず、第2のセット54は本開示の実施形態により処理されている。データポイントと適切に曲線で適合するグラフ50から、第1のセット52の高k誘電体層の物理厚0Åに対して、IL層のEOTは約9Åであることが観察できる。第2のセット54の高k誘電体層の物理厚0Åに対して、IL層のEOTは約7.5Åである。約1.5Åの差は、本開示の実施形態で処理される高k誘電体層のIL層の厚さの実質的な低減を表す。また、本開示の実施形態で処理される高k誘電体層の(線54上の中白四角で示される)図示されるデータポイントは、本開示の実施形態で処理されない高k誘電体層の(線52上の中黒四角で示される)対応するデータポイントよりも物理的に薄い。
【0019】
この時点で、ジルコン酸ハフニウムを含む高k誘電体を半導体層上に蒸着することを含むゲート誘電体を形成することと、水素と窒素を含む雰囲気中で650℃〜850℃の間の温度で高k誘電体をアニーリングすることと、高k誘電体上にゲート電極を形成することと、を含む半導体層上に半導体装置を作製する方法が提供されていることを理解すべきである。アニーリングステップは、雰囲気がアンモニア、ピリジン、およびヒドラジンから成る群の1つを含むことによりさらに特徴づけられる。さらに別の実施形態では、蒸着ステップは、ジルコン酸ハフニウムがHfZrOを含むことによりさらに特徴づけられる。別の実施形態では、アニーリングステップが、温度が800℃を超えないことにより特徴づけられる。さらに別の実施形態では、アニーリングステップは、温度が750℃を超えないことによりさらに特徴づけられる。さらに別の実施形態では、アニーリングステップは、温度が約700℃であることにより特徴づけられる。
【0020】
別の実施形態では、ゲート形成ステップが、窒化チタン、炭化タンタル、窒化モリブデン、およびオキシ窒化モリブデンから成る群の1つを蒸着することを含む。アニーリングステップは、高k誘電体がアニーリングステップ後に連続することによりさらに特徴づけられる。
【0021】
別の実施形態では、ゲート誘電体の形成ステップが、蒸着ステップの実行前に、半導体層上に第1の厚さの界面酸化物を形成することをさらに含む。アニーリングステップは界面酸化物を第1の厚さより小さな第2の厚さにまで低減し、第2の厚さは10オングストローム未満である。また、アニーリングステップは、高k誘電体厚を低減することによりさらに特徴づけられる。
【0022】
別の実施形態では、半導体層上に半導体装置を形成する方法は、界面酸化物を半導体層上に直接形成することと、ジルコン酸ハフニウム層を界面酸化物層上に直接蒸着することと、水素と窒素を含む雰囲気中で650℃〜750℃の間の温度でジルコン酸ハフニウムをアニーリングすることと、ジルコン酸ハフニウム上にゲート電極を形成することと、を含む。アニーリングステップは、雰囲気がアンモニア、ピリジン、およびヒドラジンから成る群の1つを含むことによりさらに特徴づけられる。蒸着ステップは、ジルコン酸ハフニウムがHfZrOを含むことによりさらに特徴づけられる。アニーリングステップは、界面層厚とジルコン酸ハフニウム厚を低減することとしてさらに特徴づけられる。界面酸化物形成ステップは、界面酸化物が酸化ケイ素を含むことによりさらに特徴づけられる。さらに、界面酸化物厚の低減ステップは、界面酸化物厚を10オングストローム未満に低減する。
【0023】
一実施形態では、半導体装置をシリコン層上に形成する方法は、ある厚さを有する二酸化ケイ素層を半導体層上に直接形成することと、ある厚さを有するジルコン酸ハフニウム層を二酸化ケイ素層上に直接蒸着することと、水素と窒素を含む雰囲気中で約650℃〜約750℃の間の温度でジルコン酸ハフニウム層をアニーリングして、二酸化ケイ素層厚とジルコン酸ハフニウム層厚とを低減させることと、ジルコン酸ハフニウム層上にゲート電極を形成することと、を含む。一実施形態では、ジルコン酸ハフニウム層の蒸着ステップは、ジルコン酸ハフニウム層がHfZrOを含むことによりさらに特徴づけられる。ジルコン酸ハフニウム層のアニーリングステップは、アンモニア、ピリジン、およびヒドラジンから成る群の1つを適用することによりさらに特徴づけられる。別の実施形態では、アニーリングステップが、温度が約700℃であることによりさらに特徴づけられる。
【0024】
本明細書および請求項中の「前」、「後」、「頂」、「底」、「上」、「下」などの用語は、もしあるとすれば、説明のために使用されており、必ずしも永久的な相対的位置を表すために使用されているとは限らない。そのように使用される用語は、たとえば、本明細書に記載の発明の実施形態が本明細書で図示される、あるいは異なって記載される他の配向で動作することができるように、交換可能であると理解される。
【0025】
具体的な実施形態を参照して本発明を本明細書に記載したが、下記の請求項に記載される本説明の範囲を逸脱せずに様々な修正や変更が可能である。たとえば、該方法は、高スケールCMOS、3D統合、MRAM、組込NVM、組込SRAM、およびその他の半導体装置用途で使用される高k誘電体に適用することができる。したがって、明細書および図面は限定的な意味ではなく説明的な意味で考えるものとし、すべてのこのような修正は本発明の範囲に含まれることを意図する。具体的な実施形態に関して本明細書に記載される利益、利点、または問題解決策は、一部または全部の請求項にとって重要な、必要な、または必須の特徴または要素と解釈されることを意図していない。
【0026】
本明細書で使用される「結合」という用語は、直接結合または機械的結合に限定されることを意図しない。
さらに、本明細書で使用される「a」または「an」という用語は、1つまたはそれ以上として定義する。また、請求項における「少なくとも1つ」や「1つまたはそれ以上」などの導入句の使用は、同じ請求項が「1つまたはそれ以上」または「少なくとも1つ」などの導入句および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による別の請求項要素の導入が、1つのみの該要素を含む本発明へ導入された該請求項要素を含む特定の請求項を限定するものと解釈すべきではない。同じことが定冠詞の使用にも当てはまる。
【0027】
別段の記述がない限り、「第1の」や「第2の」などの用語は、上記用語が説明する要素間を任意に区別するために使用される。よって、これらの用語は、該要素の時間的またはそれ以外の優先順位付けを必ずしも意図するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体層上に半導体装置を作製する方法であって、
ゲート誘電体を形成することであって、前記ゲート誘電体の形成が、ジルコン酸ハフニウムを含む高k誘電体を前記半導体層上に蒸着することを含むことと、
水素と窒素を含む雰囲気中で650℃〜850℃の間の温度で前記高k誘電体をアニーリングすることと、
前記高k誘電体上にゲート電極を形成することと
を含む方法。
【請求項2】
前記雰囲気がアンモニア、ピリジン、およびヒドラジンから成る群の1つを含むことにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項1の方法。
【請求項3】
前記ジルコン酸ハフニウムがHfZrOを含むことにより、前記蒸着ステップがさらに特徴づけられる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記温度が800℃を超えないことにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記温度が750℃を超えないことにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記温度が約700℃であることにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ゲート形成ステップが、窒化チタン、炭化タンタル、窒化モリブデン、およびオキシ窒化モリブデンから成る群の1つを蒸着することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記高k誘電体が前記アニーリングステップ後に連続することにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ゲート誘電体形成ステップが、前記蒸着ステップの実行前に、前記半導体層上に第1の厚さの界面酸化物を形成することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記アニーリングステップ前記が第1の厚さより小さい第2の厚さまで界面酸化物を低減し、前記第2の厚さが10オングストローム未満である請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記高k誘電体厚を低減することにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項10に記載の方法。
【請求項12】
半導体層上に半導体装置を形成する方法であって、
前記半導体層上に直接界面酸化物を形成することと、
前記界面酸化物層上に直接ジルコン酸ハフニウムの層を蒸着することと、
水素と窒素を含む雰囲気中で650℃〜750℃の間の温度で前記ジルコン酸ハフニウムをアニーリングすることと、
前記ジルコン酸ハフニウム上にゲート電極を形成することと
を含む方法。
【請求項13】
前記雰囲気がアンモニア、ピリジン、およびヒドラジンから成る群の1つを含むことにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ジルコン酸ハフニウムがHfZrOを含むことにより、前記蒸着ステップがさらに特徴づけられる請求項13に記載の方法。
【請求項15】
界面層厚およびジルコン酸ハフニウム厚を低減することとして、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記界面酸化物が二酸化ケイ素を含むことにより、前記界面酸化物形成ステップがさらに特徴づけられる請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記界面酸化物厚低減ステップが、前記界面酸化物厚を10オングストローム未満に低減する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
シリコン層上に半導体装置を形成する方法であって、
ある厚さを有する二酸化ケイ素層を前記半導体層上に直接形成することと、
ある厚さを有するジルコン酸ハフニウム層を前記二酸化ケイ素層上に直接蒸着することと、
水素と窒素を含む雰囲気中で約650℃〜約750℃の間の温度で前記ジルコン酸ハフニウム層をアニーリングして、前記二酸化ケイ素層厚と前記ジルコン酸ハフニウム層厚を低減することと、
前記ジルコン酸ハフニウム層上にゲート電極を形成することと
を含む方法。
【請求項19】
前記ジルコン酸ハフニウム層がHfZrOを含むことにより、前記ジルコン酸ハフニウム層の蒸着ステップがさらに特徴づけられ、
アンモニア、ピリジン、およびヒドラジンから成る群の1つを適用することにより、前記ジルコン酸ハフニウム層のアニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記温度が約700℃であることにより、前記アニーリングステップがさらに特徴づけられる請求項18に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2010−535428(P2010−535428A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520014(P2010−520014)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/067079
【国際公開番号】WO2009/017888
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(504199127)フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド (806)
【Fターム(参考)】