説明

ナビゲーション装置、サーバシステム、これらの制御方法ならびに制御プログラム、気象データ配信表示システム及び方法

【課題】ナビゲーションの技術において、前途の気象情報を、車載機の地図画面上に地域ごとの程度に応じ異なる態様で表示することにより、事前にどこでも確認可能となる。
【解決手段】取得部24(取得手段)は、一以上の気象現象の程度(降雨、降雪、積雪などの度合い、花粉飛散の度合い、温度、湿度、靄や霧の度合い、発生又は予報における地震や津波の強度や発生確率の度合いなど)を表す気象データを通信部17から取得する(取得処理)。程度表示部25(程度表示手段)が、少なくとも車両の向き又は誘導経路に基く前途方向について、前記気象データの表す気象現象について、その程度に応じ異なる態様で表示部18の地図上に表示する(程度表示処理)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションの技術において、前途の気象情報を、車載機の地図画面上に地域ごとの程度に応じ異なる態様で表示することにより、事前にどこでも確認可能とするものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理技術の発達に伴い、移動体用のナビゲーション装置が急速に普及した。ナビゲーション装置は、道路地図データを用い、GPSなどで測位する自車位置を周辺地図上に表示したり、指定された目的地への最適な経路を計算しそれに沿った進行方向などの誘導案内を画面表示や合成音声などで出力するものである。
【0003】
ただ、このような電子的な支援技術が発達しても、安全で快適なドライブに必要なことは、これから進む方向すなわち前途について気象などの状況を予め知って、ゆとりを持った運転で対応することである。この点、高速道路などでは、これから進む方向の気象状況について電光表示板等に表示して運転者に知らせ注意を促すことができ、また、ナビゲーション装置のなかには、天候などに応じランドマークなどの表示を変化させる提案もある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−294257
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のような電光表示板等は、高速道路でも場所は限られ、特に一般道などでは設置が進んでおらず、前途の気象情報などを事前にどこでも利用できるものではなかった。ランドマークなどを表示させる上記の従来例やその他の類例も、雨の強さなど具体的な情報を表示するものではなかった。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、ナビゲーションの技術において、前途の気象情報を、車載機の地図画面上に地域ごとの程度に応じ異なる態様で表示することにより、事前にどこでも確認可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を、本発明は以下のように解決する。なお、方法及びプログラムでは、「手段」→「処理」、「実現」→「実行」のように適宜読み替えるものとする。
【0007】
本発明の一態様では(請求項1,8,15)、道路のネットワーク構造を表す道路地図データを含む情報の記憶部と、操作受付用の入力部と、航法センサ部と、放送受信用又は外部との情報通信用の通信部と、地図を画面表示する表示部と、前記各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、を備え、車両に代表される移動体に搭載するナビゲーション装置(その制御方法、制御プログラム)において、前記入力部から目的地の指定を受け付けるとともに前記道路地図データに基き、その目的地への誘導経路について計算及び設定を行う経路計算手段と、前記航法センサ部を用いて自車位置を計算する自車位置計算手段と、計算された前記自車位置の周囲又は前途について、前記道路地図データに基き、前記表示部に地図の表示を行う地図表示手段と、一以上の気象現象の程度を表す気象データ(降雨、降雪、積雪などの度合い、花粉飛散の度合い、温度、湿度、靄や霧の度合い、発生又は予報における地震や津波の強度や発生確率の度合いなど)を前記通信部から取得する取得手段と、少なくとも車両の向き又は誘導経路に基く前途方向について、前記気象データの表す気象現象について、その程度に応じ異なる態様で前記表示部の前記地図上に表示する程度表示手段と、を前記制御部が実現することを特徴とする。
【0008】
このように、ナビゲーションの技術において、前途の気象データを通信で取得し、地域ごとの程度に応じ異なる態様で地図画面上に表示することにより、運転者などの乗員は自分が進む方向の気象状態を事前にどこでも知ることができ、十分なゆとりを持って降雨前に細心の注意を払ったり経路変更などの対応が可能となる。
【0009】
本発明の他の態様は(請求項2,9,16)、上記態様において、前記取得手段は、計算した前記自車位置又は誘導経路を表す情報の少なくとも一方を前記情報通信により外部のサーバシステムへ送信しその返信として、その自車位置又は前途の属する地域について前記気象データをそのサーバシステムから取得することを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様は(請求項6,13,20)、一種類以上の気象現象について地域ごとの程度を表す気象データを格納した記憶部と、外部のクライアントシステムと通信するための通信部と、各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、を備えたサーバシステム(その制御方法、制御プログラム)において、気象現象の種類と、地域、地点もしくは誘導経路と、の少なくとも一方を指定したデータ要求を、外部のクライアントシステムから前記通信部を経て受けた場合に、該当する種類の気象現象について、前記地域、地点もしくは誘導経路に該当する地域ごとの程度を表す気象データを、前記記憶部から抽出し前記通信部を経て前記クライアントシステムに返信する提供手段を前記制御部が実現することを特徴とする。
【0011】
このように、自車位置や誘導経路をサーバへ送ってその地域の気象データを返信する態様により、多くの地域の情報を周期的に配信するより通信帯域を有効活用しレスポンスが改善できる。
【0012】
本発明の他の態様は(請求項3,10,17)、上記態様において、複数の気象現象の種類のなかから、どの種類の気象現象について表示するかの選択を前記入力部から受け付ける選択受付手段を、前記制御部が実現することを特徴とする。
【0013】
このように、どの気象現象の程度を画面表示するかの自由な選択により、個別具体的な事情や関心などに合わせた最適な表示が実現容易になる。
【0014】
本発明の他の態様は(請求項4,11,18)、上記態様において、前記取得手段は、各地域又は各気象現象の少なくとも一方について順番に周期的に配信される前記気象データを前記通信部により受信し、受信した前記気象データのなかから、計算した前記自車位置又は誘導経路に該当する一部分、及び、前記選択した気象現象に該当する一部分、の少なくとも一方について抽出することを特徴とする。
【0015】
このように、地域や気象現象項目という気象データの条件について、条件を問わず周期的に配信するデータから受信側で必要な条件のものを取捨選択することにより、配信を受けたい条件を指定してサーバへ要求する態様と比べ、多数への単純な一方向の放送で足り、携帯電話網などにおける一対一の双方向パケット通信と比べ帯域や従量課金パケット通信料金などが節約できる。
【0016】
本発明の他の態様は(請求項5,12,19)、前記経路計算手段は、一旦計算した前記誘導経路について、条件の変化を受けてリルートの再計算をするように構成され、前記気象データにおいて前記誘導経路上に気象現象があるとき、前記リルートをしないか、又は前記気象現象における複数の程度のうちどの程度以上で前記リルートをするか、の指定を前記入力部から受け付ける条件受付手段を前記制御部が実現することを特徴とする。
【0017】
このように、気象現象の程度に基きリルート条件の指定を受け付けることにより、個別具体的な事情や運転方針に合わせた最適な誘導経路が利用可能となる。
【0018】
本発明の他の態様は(請求項7,14)、気象データ配信表示システム(方法)において、上記態様のナビゲーション装置(その制御方法、制御プログラム)と、上記態様のサーバシステム(その制御方法、制御プログラム)と、を通信ネットワーク経由で組み合わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、ナビゲーションの技術において、前途の気象情報を、車載機の地図画面上に地域ごとの程度に応じ異なる態様で表示することにより、事前にどこでも確認可能となる。特に、同じ雨であっても程度を表示することができるので、弱い雨なら行ってもよい等のユーザーの意向をくみとることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
続いて、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、背景技術や課題での説明と共通の前提事項は省略する。また、従来と同様のナビゲーション処理(例えば、目的地の検索や指定の受付、自車位置計算などの航法処理、経路探索アルゴリズム、誘導案内出力など)は本発明特有ではないので省略する。
【0021】
〔1.構成〕
本実施形態は、図1の構成図に示すように、ナビゲーション装置1と、サーバシステム5と、を通信ネットワーク経由で組み合わせた全体システムである気象データ配信表示システムを示すもので、これら全体システムやナビゲーション装置及びサーバシステムの単体のみならず、これらに対応する方法やプログラムとしても把握することができる。
【0022】
このうち、ナビゲーション装置1は、車両に代表される移動体に搭載するもので、図1に示す次の構成要素を備える。まず、記憶部11は、道路のネットワーク構造や周辺施設などを表す道路地図データD1及び他の情報を格納するもので、HDDやDVDのドライブなどを用いる。また、ナビゲーション装置1は、操作受付用の入力部12(タッチパネル、リモコンユニット、操作スイッチなど)と、自車位置計算などに用いる航法センサ部として、GPSアンテナ13と接続されたGPSレシーバ14、ジャイロセンサ15、車速信号処理回路16と、を備える。
【0023】
また、ナビゲーション装置1は、放送受信用又は外部との情報通信用の通信部17を備え、通信の態様や種類については、cdmaといった携帯型電話網、DSRCなどの狭域通信、FM多重によるVICSの受信など自由である。また、ナビゲーション装置1は、地図を画面表示する液晶表示パネルなどの表示部18と、この表示のための描画回路19と、前記各部の制御を含む情報処理を行う制御部であるCPU20と、を備える。
【0024】
他方、サーバシステム5は、HDDなどの記憶部51と、外部のクライアントシステムと通信するための通信部52(ルータやゲートウェイなど)と、制御部であるCPU54と、を備える。このうち記憶部51は、一種類以上の気象現象について地域ごとの程度を表す気象データD2を、他から配信を受けるなど適宜収集し予め格納したものである。
【0025】
そして、ナビゲーション装置1のCPU20は、図1に示す各部21〜27を実現し、サーバシステム5のCPU54は、図1に示す提供部53を実現するが、これら各部は、以下のような機能作用を実現実行する処理手段である。
【0026】
〔2.作用〕
〔2−1.基本的作用〕
ナビゲーション装置1では、経路計算部21(経路計算手段)が、入力部12から目的地の指定を受け付けるとともに道路地図データD1に基き、その目的地への誘導経路について計算及び設定を行う(経路計算処理)。また、自車位置計算部22(自車市計算手段)は、航法センサ部(14,15,16)を用いて自車位置を計算する(自車位置計算処理)。そして、地図表示部23(地図表示手段)は、計算された前記自車位置の周囲又は前途について、道路地図データD1に基き、表示部18に地図の表示を行う(地図表示処理)。なお、図示はしないが、経路計算部21が計算した誘導経路は、画面表示や合成音声による案内などの対象にしてもよい。
【0027】
また、取得部24(取得手段)は、一以上の気象現象の程度(例えば、降雨、降雪、積雪などの度合い、花粉飛散の度合い、温度、湿度、靄や霧の度合い、発生又は予報における地震や津波の強度や発生確率の度合いなど)を表す気象データを通信部17から取得する(取得処理)。そして、程度表示部25(程度表示手段)が、少なくとも車両の向き又は誘導経路に基く前途方向について、前記気象データの表す気象現象について、図2に例示するように、その程度に応じ異なる態様で表示部18の前記地図上に表示する(程度表示処理)。
【0028】
例えば、図2の例では、自車位置のこれから進行する誘導経路すなわち走行道路付近について、降雨なしのエリアは白など明るい地色で表示し、単なる降雨域については少し濃い色や網掛けなどで表示し、強い降雨域については最も濃い色や密な網掛けなどで表示している。
【0029】
このように、ナビゲーションの技術において、前途の気象データを通信で取得し、地域ごとの程度に応じ異なる態様で地図画面上に表示することにより、運転者などの乗員は自分が進む方向の気象状態を事前にどこでも知ることができ、十分なゆとりを持って降雨前に細心の注意を払ったり経路変更などの対応が可能となる。
【0030】
〔2−2.サーバからの取得〕
通信部17が気象データの取得に用いる通信の態様については、本実施形態では、ナビゲーション装置1がクライアントシステムとして、cdmaといった携帯型電話網などを通じたパケット通信等により、所定の情報センター等のサーバシステム5からダウンロード取得する例を主に念頭に置く。
【0031】
この場合、取得部24は、自車位置計算部22の計算した自車位置(緯度経度など)、その属する地点の情報(例えば、区画IDなど)、経路計算部21の計算した誘導経路を表す情報(区間リンクのリストなど)の少なくともいずれかを、通信部17の行う前記情報通信により外部のサーバシステム5へ送信しその返信として、その自車位置の属する地域、現在の自車位置や自車が現在向いている方向の各地域、誘導経路における前途の属する各地域について、前記気象データをそのサーバシステム5から取得する。
【0032】
また、選択受付部26(選択受付手段)により、複数の気象現象の種類のなかから、どの種類の気象現象について表示するか(例えば、降雨は表示オフ、花粉は表示オンなど)の選択を入力部12から受け付けるようにしてもよい(選択受付処理)。
【0033】
このようにしてナビゲーション装置1から送信されるデータ要求は、気象現象の種類の指定と、地域、地点もしくは誘導経路の指定と、の少なくとも一方を伴うものとなる。
【0034】
これに対応し、サーバシステム5では、提供部53(提供手段)が、外部のナビゲーション装置1から通信部52を経て上記のようなデータ要求を受けた場合に、該当する種類の気象現象について、前記地域、地点もしくは誘導経路に該当する地域ごとの程度を表す気象データを、記憶部51から抽出し通信部52を経てナビゲーション装置1に返信する(提供処理)。
【0035】
このように、自車位置や誘導経路をサーバへ送ってその地域の気象データを返信する態様は、必須ではないが、これにより、多くの地域の情報を周期的に配信するより通信帯域を有効活用しレスポンスが改善できる。もちろん、気象データの取得は、このようなサーバシステムからの取得以外にも、上に例示したDSRCなどの狭域通信、FM多重によるVICSの受信など、放送受信等のどのような態様でもよい。
【0036】
また、本実施形態では、どの気象現象の程度を画面表示するかの自由な選択により、個別具体的な事情や関心などに合わせた最適な表示が実現容易になる。
【0037】
〔2−3.気象データの選別態様〕
上記のように選択した気象現象や、該当地域のみの気象データを、各種の気象現象や各地の気象データから選別する態様は、二つに大別できる。これらは併用や混用も可能であるが、一つは、上に説明したように、図1に示すようなサーバシステム5に、気象現象の種類や地域を指定してデータ要求することである。
【0038】
もう一つの態様は、例えば、気象データの配信は、各地域又は各気象現象の少なくとも一方について順番に周期的に配信し、このような気象データを通信部17により受信し、これら気象データのなかから取得部24が、計算した前記自車位置又は誘導経路に該当する一部分、及び、前記選択した気象現象に該当する一部分、の少なくとも一方について抽出することである。
【0039】
このように、地域や気象現象項目という気象データの条件について、条件を問わず周期的に配信するデータから受信側で必要な条件のものを取捨選択することは、必須ではないが、これにより、配信を受けたい条件を指定してサーバへ要求する態様と比べ、多数への単純な一方向の放送で足り、携帯電話網などにおける一対一の双方向パケット通信と比べ帯域や従量課金パケット通信料金などが節約できる。
【0040】
〔2−4.リルート条件の指定〕
経路計算部21については、一旦計算した誘導経路について、進行方向の誤りなど条件の変化を受けてリルート(再計算)をする実装は一般的であるが、気象データにおいて誘導経路上に気象現象がある場合も、リルートを行う実装が考えられる。
【0041】
この場合、条件受付部27(条件受付手段)により、リルートをしないか、又は気象現象における複数の程度のうちどの程度以上でリルートをするか、の指定を入力部12から受け付ける処理(条件受付処理)を行う例も考えられる。このように、気象現象の程度に基きリルート条件の指定を受け付けることは、必須ではないが、これにより、個別具体的な事情や運転方針に合わせた最適な誘導経路が利用可能となる。
【0042】
〔3.他の実施形態〕
なお、本発明は、上記実施形態には限定されず、以下に例示する態様やその他の態様も含むものである。例えば、本発明は、いわゆるオンボードのナビゲーション装置だけでなく、いわゆるオフボードのナビゲーション装置へも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態における地図表示例を示す図。
【符号の説明】
【0044】
1…ナビゲーション装置
11…記憶部
D1…道路地図データ
12…入力部
13…GPSアンテナ
14…GPSレシーバ
15…ジャイロセンサ
16…車速信号処理回路
17…通信部
18…表示部
19…描画回路
20…CPU(制御部)
21…経路計算部
22…自車位置計算部
23…地図表示部
24…取得部
25…程度表示部
26…選択受付部
27…条件受付部
5…サーバシステム
51…記憶部
D2…気象データ
52…通信部
53…提供部
54…CPU(制御部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路のネットワーク構造を表す道路地図データを含む情報の記憶部と、操作受付用の入力部と、航法センサ部と、放送受信用又は外部との情報通信用の通信部と、地図を画面表示する表示部と、前記各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、を備え、車両に代表される移動体に搭載するナビゲーション装置において、
前記入力部から目的地の指定を受け付けるとともに前記道路地図データに基き、その目的地への誘導経路について計算及び設定を行う経路計算手段と、
前記航法センサ部を用いて自車位置を計算する自車位置計算手段と、
計算された前記自車位置の周囲又は前途について、前記道路地図データに基き、前記表示部に地図の表示を行う地図表示手段と、
一以上の気象現象の程度を表す気象データを前記通信部から取得する取得手段と、
少なくとも車両の向き又は誘導経路に基く前途方向について、前記気象データの表す気象現象について、その程度に応じ異なる態様で前記表示部の前記地図上に表示する程度表示手段と、
を前記制御部が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記取得手段は、計算した前記自車位置又は誘導経路を表す情報の少なくとも一方を前記情報通信により外部のサーバシステムへ送信しその返信として、その自車位置又は前途の属する地域について前記気象データをそのサーバシステムから取得すること
を特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
複数の気象現象の種類のなかから、どの種類の気象現象について表示するかの選択を前記入力部から受け付ける選択受付手段を、前記制御部が実現することを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記取得手段は、
各地域又は各気象現象の少なくとも一方について順番に周期的に配信される前記気象データを前記通信部により受信し、
受信した前記気象データのなかから、計算した前記自車位置又は誘導経路に該当する一部分、及び、前記選択した気象現象に該当する一部分、の少なくとも一方について抽出する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記経路計算手段は、一旦計算した前記誘導経路について、条件の変化を受けてリルートの再計算をするように構成され、
前記気象データにおいて前記誘導経路上に気象現象があるとき、前記リルートをしないか、又は前記気象現象における複数の程度のうちどの程度以上で前記リルートをするか、の指定を前記入力部から受け付ける条件受付手段を
前記制御部が実現することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
一種類以上の気象現象について地域ごとの程度を表す気象データを格納した記憶部と、
外部のクライアントシステムと通信するための通信部と、
各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、
を備えたサーバシステムにおいて、
気象現象の種類と、地域、地点もしくは誘導経路と、の少なくとも一方を指定したデータ要求を、外部のクライアントシステムから前記通信部を経て受けた場合に、該当する種類の気象現象について、前記地域、地点もしくは誘導経路に該当する地域ごとの程度を表す気象データを、前記記憶部から抽出し前記通信部を経て前記クライアントシステムに返信する提供手段を前記制御部が実現する
ことを特徴とするサーバシステム。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置と、請求項6記載のサーバシステムと、を通信ネットワーク経由で組み合わせることを特徴とする気象データ配信表示システム。
【請求項8】
道路のネットワーク構造を表す道路地図データを含む情報の記憶部と、操作受付用の入力部と、航法センサ部と、放送受信用又は外部との情報通信用の通信部と、地図を画面表示する表示部と、前記各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、を備え、車両に代表される移動体に搭載するナビゲーション装置の制御方法において、
前記入力部から目的地の指定を受け付けるとともに前記道路地図データに基き、その目的地への誘導経路について計算及び設定を行う経路計算処理と、
前記航法センサ部を用いて自車位置を計算する自車位置計算処理と、
計算された前記自車位置の周囲又は前途について、前記道路地図データに基き、前記表示部に地図の表示を行う地図表示処理と、
一以上の気象現象の程度を表す気象データを前記通信部から取得する取得処理と、
少なくとも車両の向き又は誘導経路に基く前途方向について、前記気象データの表す気象現象について、その程度に応じ異なる態様で前記表示部の前記地図上に表示する程度表示処理と、
を前記制御部が実行することを特徴とするナビゲーション装置の制御方法。
【請求項9】
前記取得処理は、計算した前記自車位置又は誘導経路を表す情報の少なくとも一方を前記情報通信により外部のサーバシステムへ送信しその返信として、その自車位置又は前途の属する地域について前記気象データをそのサーバシステムから取得すること
を特徴とする請求項8記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項10】
複数の気象現象の種類のなかから、どの種類の気象現象について表示するかの選択を前記入力部から受け付ける選択受付処理を、前記制御部が実行することを特徴とする請求項8又は9記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項11】
前記取得処理は、
各地域又は各気象現象の少なくとも一方について順番に周期的に配信される前記気象データを前記通信部により受信し、
受信した前記気象データのなかから、計算した前記自車位置又は誘導経路に該当する一部分、及び、前記選択した気象現象に該当する一部分、の少なくとも一方について抽出する
ことを特徴とする請求項8から10のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項12】
前記経路計算処理は、一旦計算した前記誘導経路について、条件の変化を受けてリルートの再計算をするように構成され、
前記気象データにおいて前記誘導経路上に気象現象があるとき、前記リルートをしないか、又は前記気象現象における複数の程度のうちどの程度以上で前記リルートをするか、の指定を前記入力部から受け付ける条件受付処理を前記制御部が実行する
ことを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項13】
一種類以上の気象現象について地域ごとの程度を表す気象データを格納した記憶部と、
外部のクライアントシステムと通信するための通信部と、
各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、
を備えたサーバシステムの制御方法において、
気象現象の種類と、地域、地点もしくは誘導経路と、の少なくとも一方を指定したデータ要求を、外部のクライアントシステムから前記通信部を経て受けた場合に、該当する種類の気象現象について、前記地域、地点もしくは誘導経路に該当する地域ごとの程度を表す気象データを、前記記憶部から抽出し前記通信部を経て前記クライアントシステムに返信する提供処理を前記制御部が実行する
ことを特徴とするサーバシステムの制御方法。
【請求項14】
請求項8から12のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の制御方法と、請求項13記載のサーバシステムの制御方法と、を通信ネットワーク経由で組み合わせることを特徴とする気象データ配信表示方法。
【請求項15】
道路のネットワーク構造を表す道路地図データを含む情報の記憶部と、操作受付用の入力部と、航法センサ部と、放送受信用又は外部との情報通信用の通信部と、地図を画面表示する表示部と、前記各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、を備え、車両に代表される移動体に搭載するナビゲーション装置の制御プログラムにおいて、
前記入力部から目的地の指定を受け付けるとともに前記道路地図データに基き、その目的地への誘導経路について計算及び設定を行う経路計算処理と、
前記航法センサ部を用いて自車位置を計算する自車位置計算処理と、
計算された前記自車位置の周囲又は前途について、前記道路地図データに基き、前記表示部に地図の表示を行う地図表示処理と、
一以上の気象現象の程度を表す気象データを前記通信部から取得する取得処理と、
少なくとも車両の向き又は誘導経路に基く前途方向について、前記気象データの表す気象現象について、その程度に応じ異なる態様で前記表示部の前記地図上に表示する程度表示処理と、
を前記制御部に実行させることを特徴とするナビゲーション装置の制御プログラム。
【請求項16】
前記取得処理は、計算した前記自車位置又は誘導経路を表す情報の少なくとも一方を前記情報通信により外部のサーバシステムへ送信しその返信として、その自車位置又は前途の属する地域について前記気象データをそのサーバシステムから取得すること
を特徴とする請求項15記載のナビゲーション装置の制御プログラム。
【請求項17】
複数の気象現象の種類のなかから、どの種類の気象現象について表示するかの選択を前記入力部から受け付ける選択受付処理を、前記制御部に実行させることを特徴とする請求項15又は16記載のナビゲーション装置の制御プログラム。
【請求項18】
前記取得処理は、
各地域又は各気象現象の少なくとも一方について順番に周期的に配信される前記気象データを前記通信部により受信し、
受信した前記気象データのなかから、計算した前記自車位置又は誘導経路に該当する一部分、及び、前記選択した気象現象に該当する一部分、の少なくとも一方について抽出する
ことを特徴とする請求項15から17のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の制御プログラム。
【請求項19】
前記経路計算処理は、一旦計算した前記誘導経路について、条件の変化を受けてリルートの再計算をするように構成され、
前記気象データにおいて前記誘導経路上に気象現象があるとき、前記リルートをしないか、又は前記気象現象における複数の程度のうちどの程度以上で前記リルートをするか、の指定を前記入力部から受け付ける条件受付処理を前記制御部に実行させる
ことを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載のナビゲーション装置の制御プログラム。
【請求項20】
一種類以上の気象現象について地域ごとの程度を表す気象データを格納した記憶部と、
外部のクライアントシステムと通信するための通信部と、
各部の制御を含む情報処理を行う制御部と、
を備えたサーバシステムの制御プログラムにおいて、
気象現象の種類と、地域、地点もしくは誘導経路と、の少なくとも一方を指定したデータ要求を、外部のクライアントシステムから前記通信部を経て受けた場合に、該当する種類の気象現象について、前記地域、地点もしくは誘導経路に該当する地域ごとの程度を表す気象データを、前記記憶部から抽出し前記通信部を経て前記クライアントシステムに返信する提供処理を前記制御部に実行させる
ことを特徴とするサーバシステムの制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−163442(P2007−163442A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364108(P2005−364108)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】