説明

半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法

【課題】プログラムディスターバンスが効果的に遮断されて高いデータ信頼性を有する3次元半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法を提供する。
【解決手段】本発明による半導体メモリー装置のプログラム方法は、複数のビットラインの中でプログラムビットラインに連結される少なくとも1つのインヒビットストリングのチャンネルと、インヒビットビットラインに連結されるインヒビットストリングの中で少なくとも何れか1つのチャンネルとを共通ソースラインに供給されるプリチャージ電圧に充電する段階と、ワードライン電圧を複数のセルストリングに供給してプリチャージされたチャンネルをブースティングさせる段階と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリー装置に関し、より詳細には、3次元半導体メモリー装置の、チャンネルをプリチャージする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者が要求する優秀な性能、及び低廉な価格を充足させるために半導体装置の集積度を増大させることが要求されている。半導体メモリー装置の集積度は、製品の価格を決定する重要な要因である。従って、増大した集積度が特に要求されている。2次元、又は平面的半導体メモリー装置の場合、その集積度は、単位メモリーセルの占有面積によって主に決定される。従って、集積度は、微細パターンを形成する技術の水準に大きく影響を受ける。しかし、パターンの微細化のためには、越高価な装備が必要であり、2次元半導体メモリー装置の集積度は、増大するのにも相変らず制約的である。
【0003】
このような制約を克服するために、3次元的に配列されるメモリーセルを具備する3次元半導体メモリー装置が提案されている。しかし、3次元半導体メモリーの具現のためにはビット当たり製造費用を2次元半導体メモリー装置のそれより縮めることができる技術が要求される。更に、3次元で形成されるメモリーセルの制御のためには3次元で最適化された制御方法、及び制御手段が具備されなければならない。
【0004】
特に、3次元半導体メモリー装置のプログラム動作において、複雑なラインの制御を効果的に実行して信頼性の高い製品を具現するための技術が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2008−0012667号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、プログラムディスターバンス(Program Disturbance)を抑制できる3次元半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴による半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法は、プログラムビットラインに連結されるプログラムストリングと第1インヒビットストリングとを含む第1セルグループと、インヒビットビットラインに連結される第2インヒビットストリングと第3インヒビットストリングとを含む第2セルグループと、前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに連結される共通ソースラインと、を含む半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法であって、前記共通ソースラインに第1電圧を印加して同一の選択ラインによって前記プログラムストリングと連結されない前記第3インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、ワードライン電圧を前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに印加して前記プリチャージされたチャンネルをブースティングする段階と、を有する。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の特徴による半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法は、プログラムビットラインに連結されるプログラムストリングと第1インヒビットストリングとを含む第1セルグループと、インヒビットビットラインに連結される第2及び第3インヒビットストリングを含む第2セルグループと、前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに連結される共通ソースラインと、を含む半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法であって、前記共通ソースラインに第1電圧を印加して前記第1インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、前記インヒビットビットラインに第2電圧を印加して前記第2インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、ワードライン電圧を前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに印加して前記プリチャージされたチャンネルをブースティングさせる段階と、を有する。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の特徴による半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法は、プログラムビットラインに連結されるプログラムストリングと第1インヒビットストリングとを含む第1セルグループと、インヒビットビットラインに連結される第2インヒビットストリングと第3インヒビットストリングとを含む第2セルグループと、前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに連結される共通ソースラインと、を含む半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法であって、前記共通ソースラインに第1電圧を印加して前記第1インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、前記インヒビットビットラインに第2電圧を印加して前記第2インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、前記共通ソースラインに第1電圧を印加して前記第3インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、ワードライン電圧を前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに印加して前記プリチャージされたチャンネルをブースティングする段階と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明による3次元半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法によれば、プログラムのために選択されたビットラインを共有するストリングのチャンネルブースティング効率を向上させることができる。その結果、プログラムディスターバンスが効果的に遮断されて高いデータ信頼性を有する3次元半導体メモリー装置を具現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による半導体メモリー装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による図1のセルアレイを示す回路図である。
【図3】本発明の一実施形態による図1のセルアレイを示す斜視図である。
【図4】図2に示したセルアレイの一部分を示す回路図である。
【図5】図4に示した回路のバイアス条件を示す表である。
【図6】プログラムビットラインに接続されたセルストリングのバイアス手順を示すタイミング図である。
【図7】インヒビットビットラインに連結されるセルストリングのバイアス方法を示すタイミング図である。
【図8】本発明の他の実施形態によるプログラム方法を示すタイミング図である。
【図9】本発明の他の実施形態によるプログラム方法を示すタイミング図である。
【図10】本発明の他の実施形態によるプログラム方法を示すタイミング図である。
【図11】本発明の他の実施形態による3次元半導体メモリー装置の構造を示す斜視図である。
【図12】図11に示す3次元半導体メモリー装置を示す回路図である。
【図13】本発明の他の実施形態によるプログラム方法を適用する3次元半導体メモリー装置を示す斜視図である。
【図14】本発明の他の実施形態によるプログラム方法を適用する3次元半導体メモリー装置を示す斜視図である。
【図15】本発明の他の実施形態による3次元半導体メモリー装置の構造を示す斜視図である。
【図16】図15の回路図に適用されるバイアス条件を示す表である。
【図17】本発明の一実施形態による不揮発性メモリー装置を含むメモリーシステムを示す図面である。
【図18】本発明の一実施形態による不揮発性メモリー装置を含むコンピュータシステムを示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上述の一般的な説明及び次の詳細な説明は全て例示的なことであり、本発明の付加的な説明として提供するものである。参照符号を本発明の望ましい実施形態で詳細に示し、その他の実施形態でも参照図面に示す。可能である幾つかの場合にも、同一参照番号を同一又は類似の部分を参照するために説明、及び図面に使用する。
【0013】
本明細書において、何れかの膜が他の膜又は基板の上にあると言及する場合に、それは、他の膜又は基板上に直接形成することができるか、或いはそれらの間に第3の膜が介在し得ることを意味する。また、図面において、膜及び領域の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張している。また、本明細書の多様な実施形態において、第1、第2、第3等の用語を多様な領域、膜等を説明するために使用するが、これらの領域、膜等はこのような用語によって限定されない。これらの用語は、単なる所定領域又は膜を、他の領域又は膜と区別するために使用するものである。従って、何れかの実施形態で第1膜質と称する膜質が他の実施形態では第2膜質と称することができる。ここで説明し、例示する各々の実施形態は、その相補的な実施形態も含む。
【0014】
以下では、ナンド型(NAND type)フラッシュメモリー装置を本発明の特徴及び機能を説明するための一例として使用する。しかし、この技術分野に熟練した者は、ここに記載した内容によって、本発明の他の長所及び性能を容易に理解することができる。本発明は、他の実施形態を通じて更に具現するか、或いは適用することができる。その上、詳細な説明は、本発明の範囲、技術的思想、そして他の目的から逸脱しないで、単なる観点及び応用によって修正するか、或いは変更できる。また、本発明の実施形態で‘充電’と‘プリチャージ’という用語を混用して使用することがあるが、実質的に同一の意味に解釈できる。
【0015】
以下、本発明の半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態による半導体メモリー装置100を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態による半導体メモリー装置100は、セルアレイ110を含む。セルアレイ110は、3次元的に配列されるメモリーセルを含む。そして、半導体メモリー装置100は、3次元的に配列されたセルアレイ110にデータを書込むか、或いは読出すためのデコーダー120、ページバッファー130、入出力バッファー140、制御ロジック150、そして電圧発生器160を含む。
【0017】
セルアレイ110は、複数のナンド型セルストリング(NAND Cell String)を含む。各々のセルストリングは、垂直又は水平方向にチャンネルを形成できる。図1では、例として、垂直方向にチャンネルを形成する垂直構造のセルストリングを示している。セルアレイ110には複数のワードラインを垂直方向に積層できる。各々のワードラインは、セルストリングに含まれるメモリーセルの制御ゲートを構成する。この場合、メモリーセルのチャンネルは、垂直方向に(例えば、セルストリングCSTRと平行するように)形成することができる。
【0018】
本発明のセルアレイ110の配列によると、何れか1つのビットライン(Bit Line)を共有するセルストリング各々を個別的に選択できる。個別的に選択される各々のセルストリングは、互いに電気的に分離された複数の接地選択ライン(GSL:Ground Selection Line)に連結される。従って、接地選択ラインGSLの制御を通じて1つのビットラインを共有するセルストリング各々のチャンネルは、選択的にプリチャージできる。例えば、プログラムのために0Vが印加されるビットライン(以下、プログラムビットラインと称する)には複数のセルストリングが連結される。しかし、プログラムビットラインに連結されるセルストリングの中でもプログラムインヒビット(Program Inhibit)されるストリング(以下、インヒビットストリングと称する)が存在し得る。このようなインヒビットストリングのチャンネル電位は、ワードラインにプログラム電圧Vpgmが印加される時、十分にブースティング(Boosting)されなければならない。この場合、共通ソースラインCSLを通じてインヒビットストリング(Inhibit String)のチャンネルをプログラム動作の以前に予め充電できると、チャンネルのブースティング効率は高くなる。
【0019】
デコーダー120は、アドレス(Address、図示せず)をデコーディングしてセルアレイ110のワードラインの中の何れか1つを選択する。デコーダー120は、セルアレイ110の選択されたワードラインに電圧発生器160から供給されるワードライン電圧VWLを伝達する。例えば、プログラム動作モードで、デコーダー120は、選択されたワードラインにはプログラム電圧Vpgmを、非選択ワードラインにはパス電圧Vpassを供給する。また、デコーダー120は、選択ラインSSL<i>、GSL<i>(iは、1以上の整数)に選択電圧を供給する。選択ラインSSL<i>、GSL<i>(iは、1以上の整数)に供給される選択電圧によってセルアレイ110の選択された層で選択されたセルがアクセスされる。
【0020】
プログラム動作の時、インヒビットストリングの中にはビットラインを通じて供給される電圧でチャンネルがプリチャージされないものが存在する。この時、デコーダー120は、共通ソースラインCSLから供給されるプリチャージ電圧Vpreがインヒビットストリングのチャンネルに供給されるように接地選択ラインGSL<i>を制御できる。インヒビットストリングのチャンネル電位は、プリチャージ電圧Vpreによって上昇する。そして、インヒビットストリングのチャンネル電位が特定レベルに到達すると、セルストリングの構造によってチャンネルは電気的に孤立する浮動状態に到達する。
【0021】
ページバッファー130は、動作モードによって、書込みドライバーとして、又は感知増幅器として作動する。プログラム動作の時、ページバッファー130は、セルストリングが垂直構造に形成されたセルアレイ110のビットラインにプログラムされるデータに対応する電圧を伝達する。読出し動作の時、ページバッファー130は、選択されたメモリーセルに格納されたデータを、ビットラインを通じて感知して入出力バッファー140に伝達する。
【0022】
出力バッファー140は、受信したデータをページバッファー130に伝達するか、或いはページバッファー130から提供されたデータを外部に出力する。入出力バッファー140は、入力されるアドレス、又は命令語を制御ロジック150やデコーダー120に伝達する。
【0023】
制御ロジック150は、入出力バッファー140から伝えられる命令語に応答して、プログラム、読出し、そして消去動作モードを実行するための制御動作を実行する。制御ロジック150は、プログラム動作の時、セルアレイ110の共通ソースラインCSLにインヒビットストリングのチャンネルを充電するためのプリチャージ電圧Vpreを生成するように電圧発生器160を制御する。動作モードによって、制御ロジック150は、ビットラインBL<0>〜BL<n−1>を通じてデータを書込むか、或いは感知するようにページバッファー130を制御する。
【0024】
電圧発生器160は、制御ロジック150の制御によって、各々のワードラインに供給される多様な種類のワードライン電圧と、メモリーセルが形成されたバルク(例えば、ウェル領域)に供給される電圧を発生する。各々のワードラインに供給されるワードライン電圧としては、プログラム電圧Vpgm、パス電圧Vpass、読出し電圧Vreadなどがある。電圧発生器160は、プログラム動作の時にインヒビットストリングのチャンネルを充電するためのプリチャージ電圧Vpreを生成する。そして、電圧発生器160は、ストリング選択ラインSSL<i>と接地選択ラインGSL<i>とに供給される電圧を生成する。接地選択ラインGSL<i>に供給される選択電圧と共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreは、効果的にインヒビットストリングのチャンネルを浮動させることができるレベルとして定義される。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態による図1のセルアレイ110を示す回路図である。図2を参照すると、本発明のセルアレイ110は、上部にY方向に形成された複数のビットラインBL<0>〜BL<2>が含まれる。そして、下部のXY平面には共通ソースラインCSLが形成される。複数のセルストリングCSTRは、複数のビットラインBL<0>〜BL<2>と共通ソースラインCSLとの間でZ方向に形成される。
【0026】
1つのビットラインBL<1>に連結されるセルストリングに対する説明を通じてセルアレイ110の特徴を説明する。ビットラインBL<1>に連結されるセルストリングCSTRの各々は、ストリング選択トランジスターSSTを含む。ストリング選択トランジスターSSTによって、セルストリングは、ビットラインBL<1>と電気的に連結又は遮断される。そして、ビットラインBL<1>に連結されるセルストリングCSTRの各々は、接地選択トランジスターGSTを含む。接地選択トランジスターGSTによって、セルストリングCSTRは、共通ソースラインCSLと電気的に連結又は遮断される。そして、ストリング選択トランジスターSSTと接地選択トランジスターGSTとの間には直列連結されたメモリーセルトランジスターMCTがZ方向に連結される。
【0027】
本実施形態によるセルアレイ110で、ワードラインWL<3>は、1つの層(Layer)に含まれるメモリーセルトランジスターに共通に連結される。そして、ワードラインWL<0>〜WL<2>の各々は、対応する層(Layer)のメモリーセルトランジスターに共通に連結される。従って、1つの層に含まれるメモリーセルトランジスターは、同一のワードライン電圧を受取らない。プログラム動作の時、ワードラインWL<0>〜WL<3>の中で選択された何れか1つにはプログラム電圧Vpgmが印加され、残りの非選択ワードラインにはパス電圧Vpassが印加される。従って、選択されたワードラインに対応する層の全てのメモリーセルには、プログラム電圧Vpgmが供給される。
【0028】
反面、1つの層に形成されるストリング選択トランジスターSSTは、複数のストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<2>に連結される。プログラム動作の時、0Vが印加されるプログラムビットラインBL<1>には、複数のセルストリングが連結される。以下では、プログラム動作の時、0Vが印加されるビットラインをプログラムビットライン(Program Bit Line)、電源電圧Vccが印加されるビットラインをインヒビットビットライン(Inhibit Bit Line)と称する。プログラムビットラインBL<1>に連結される複数のセルストリングの中には、プログラムビットラインBL<1>とチャンネルが電気的に連結されなければならないストリング(以下、プログラムストリング)が存在し得る。また、プログラムビットラインBL<1>に連結される複数のセルストリングの中にはプログラムビットラインBL<1>とチャンネルが電気的に遮断されなければならないストリング(以下、インヒビットストリング)が存在し得る。インヒビットストリングとプログラムストリングとを選択するために各々X方向に延長される複数のストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<2>が形成される。
【0029】
特に、本発明の垂直ストリング構造を有するセルアレイ110は、接地選択トランジスターGSTを個別的に制御するための接地選択ラインGSL<0>〜GSL<2>を含む。プログラムビットラインBL<1>に連結される複数のセルストリングの中にはインヒビットストリングが存在し得る。しかし、このようなインヒビットストリングのチャンネルは、ビットラインを通じては基本的に充電することができない。従って、選択されたワードラインにプログラム電圧が印加される時点にインヒビットストリングのチャンネル電位が十分にブースティングできないこともある。この場合にプログラムディスターバンス(Program Disturbance)が生じ得る。
【0030】
しかし、本発明の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<2>の構造によって、プログラムビットラインに連結されるインヒビットストリングのチャンネルが充電できる。即ち、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreを、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<2>のスイッチングによって、セルストリングのチャンネルに選択的に伝えることができる。各々電気的に分離された接地選択ラインGSL<0>〜GSL<2>は、ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<2>と共にX方向に延長される。従って、接地選択トランジスターGSTの各々は、独立的に制御できる。
【0031】
上述したワードライン構造は、本発明の特徴を説明するための例示にすぎない。1つの層に含まれるメモリーセルの中で、一部は電気的に分離された他のワードラインに連結することができる。
【0032】
ここで、相互に直角をなすX、Y、Z方向を各々3次元の垂直構造セルアレイ110を説明するために例示的に示した。しかし、X、Y、Z方向が相互に直角をなす場合のみに本発明の構造が限定されるものではない。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態による図1のセルアレイ110を示す斜視図である。図3を参照すると、この実施形態による3次元半導体メモリー装置100のセルアレイ110は、共通ソースラインCSL、複数のビットラインBL<0>〜BL<3>、及び共通ソースラインCSLとビットラインBL<0>〜BL<3>との間に配列される複数のセルストリングCSTRを含む。
【0034】
共通ソースラインCSLは、基板111上に配置される導電性薄膜、又は基板111の内に形成される不純物領域であり得る。或いは、共通ソースラインCSLは、本発明の目的を達成するために基板111上に配置される他の物質で形成することができる。ビットラインBL<0>〜BL<3>は、基板111から離隔されて、その上部に配置される導電性パターン(例えば、金属ライン)であり得る。2次元的に配列されるビットラインBL<0>〜BL<3>の各々には、複数のセルストリングCSTRが並列に連結される。従って、セルストリングCSTRは、共通ソースラインCSL、又は基板111上に2次元的に配列される。
【0035】
セルストリングCSTRの各々は、共通ソースラインCSLに接続する接地選択トランジスターGST、ビットラインBL<0>〜BL<3>に接続するストリング選択トランジスターSST、接地及びストリング選択トランジスターGST、SSTとの間に配置される複数のメモリーセルトランジスターMCTで構成され得る。接地選択トランジスターGST、ストリング選択トランジスターSST、及びメモリーセルトランジスターMCTは、直列に連結することができる。従って、共通ソースラインCSLとビットラインBL<0>〜BL<3>との間に配置される、複数の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>、複数のワードラインWL<0>〜WL<3>、及び複数のストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6を、接地選択トランジスターGST、メモリーセルトランジスターMCT、及びストリング選択トランジスターSSTのゲート電極として各々使用することができる。
【0036】
全ての接地選択トランジスターGSTは、基板111から実質的に同一の距離に配置することができる。そして、これらのゲート電極は、Y方向に対して複数の導電体に分離された形態で形成される。即ち、複数の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>の各々は、ビットラインBL<0>〜BL<3>とは、交差するように形成される。従って、複数の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>の各々には、異なる電圧を供給することができる。
【0037】
共通ソースラインCSLから実質的に同一の距離に配置される複数のメモリーセルトランジスターMCTのゲート電極は、ワードラインWL<0>〜WL<3>の中の1つに共通に連結されて等電位状態であり得る。このために、ワードラインWL<0>〜WL<3>の各々は、基板111の上部面に平行した平板形状、又は櫛形状の導電パターンであり得る。一方、1つのセルストリングCSTRは、共通ソースラインCSLからの距離が異なる複数のメモリーセルトランジスターMCTで構成される。従って、共通ソースラインCSLとビットラインBL<0>〜BL<3>との間には多層のワードラインWL<0>〜WL<3>が配置される。
【0038】
セルストリングCSTRの各々は、共通ソースラインCSLから垂直するように延びてビットラインBL<0>〜BL<3>に接続する半導体柱(PL:Pillar)を含むことができる。半導体柱PLは、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>、及びワードラインWL<0>〜WL<3>を貫通するように形成することができる。なお、半導体柱PLは、本体部B、及び本体部Bの一端又は両端に形成される不純物領域を含むことができる。例えば、ドレーン領域Dを、図3に示すように、半導体柱PLの上端(即ち、本体部BとビットラインBL<0>〜BL<3>との間)に形成することができる。半導体柱PLの周囲には半導体柱PLを絶縁させるための接地絶縁体GIを形成することができる。
【0039】
一方、ワードラインWL<0>〜WL<3>と半導体柱PLとの間には情報格納膜を配置することができる。一実施形態として、情報格納膜は電荷格納膜であり得る。例えば、情報格納膜は、タラップ絶縁膜、浮動ゲート電極、又は導電性ナノドット(Conductive Nano Dots)を含む絶縁膜の中の何れか1つであり得る。
【0040】
各々の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>と半導体柱PLとの間、又はストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>と半導体柱PLとの間には、接地選択トランジスターGST、又はストリング選択トランジスターSSTのゲート絶縁膜として使われる誘電膜を配置することができる。接地及びストリング選択トランジスターGST、SSTの中の少なくとも1つのゲート絶縁膜は、メモリーセルトランジスターMCTの情報格納膜と同一の物質で形成される。しかし、通常的なMOSFETに使われるためのゲート絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜)であり得る。
【0041】
接地及びストリング選択トランジスターGST、SST、そしてメモリーセルトランジスターMCTは、半導体柱PLをチャンネル領域として使用する金属酸化物電界効果トランジスターMOSFETであり得る。他の実施形態として、半導体柱PLは、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>、ワードラインWL<0>〜WL<3>、及びストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>と共に、MOSキャパシタンス(MOS Capacitor)を構成できる。この場合、接地選択トランジスターGST、メモリーセルトランジスターMCT、及びストリング選択トランジスターSSTは、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<6>、ワードラインWL<0>〜WL<3>、及びストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>からのフリンジ電界(Fringe Field)により形成される反転領域(Inversion Layer)を共有することによって電気的に連結することができる。
【0042】
一方、上述した実施形態によると、ビットラインBL<0>〜BL<3>とストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>は、交差するように形成される。この場合、所定のセルストリングと所定のビットラインとの間の電気的連結(以下、選択的連結)は、ビットラインBL<0>〜BL<3>とストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<3>の各々に印加される電圧により制御できる。
【0043】
以上の図2及び図3を参照して説明した実施形態によると、セルアレイ110は、1つの平板に個別的に制御可能な複数の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<m−1>(mは自然数)を含む。このような構造は、ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<m−1>と類似の形態である。従って、プログラムビットラインに連結される複数のセルストリングの中でインヒビットストリングのチャンネルを、共通ソースラインCSLを通じて充電できる。
【0044】
このような構造を通じて垂直構造に形成された全てのインヒビットストリングのチャンネルをビットライン又は共通ソースラインCSLによって充電できる。プログラム電圧が印加される前に、チャンネルのプリチャージを通じてこれらインヒビットストリングのチャンネルの浮動電圧を高めることができる。浮動状態で、チャンネル電位の上昇は、プログラム電圧が印加される時点の高いチャンネルブースティング効率を保証する。従って、インヒビットストリングに含まれる非選択メモリーセルの意図しないプログラムディスターバンス(Program Disturbance)を遮断できる。以下では、図4〜図6を参照して、上述したインヒビットストリングのチャンネル充電動作を具体的に説明する。
【0045】
図4は、プログラムビットライン(例えば、BL<1>)とインヒビットビットライン(例えば、BL<2>)とに各々連結するセルストリングを簡略に示す回路図である。図4を参照すると、プログラム動作の時、プログラムビットラインBL<1>には0Vが印加され、インヒビットビットラインBL<2>には電源電圧Vccが印加される。そして、プログラム電圧Vpgmが選択ワードラインWL<1>に印加され、パス電圧Vpassが非選択ワードラインWL<0>、WL<2>、WL<3>に印加されるものと仮定する。
【0046】
複数のセルストリング(Cell String)は、プログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリンググループ200とインヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリンググループ300に区分される。プログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリンググループ200にはプログラムされるメモリーセル231を有するセルストリング230を含む。そして、セルストリンググループ200にはプログラムインヒビット(Program Inhibit)されるメモリーセル211、221、241を各々含むセルストリング210、220、240が含まれる。インヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリンググループ300に含まれる全てのセルストリングは、プログラム動作の時、プログラムインヒビット(Program Inhibited)されなければならない。
【0047】
先ず、プログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリンググループ200の制御に対して説明する。プログラム動作の時、ビットラインBL<1>には0Vが印加される。そして、プログラムストリング230を選択するためにストリング選択ラインSSL<2>には電源電圧Vccが印加される。インヒビットストリング210、220、240の各々のストリング選択トランジスターSSTを遮断するためにストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>、SSL<3>には0Vが印加される。
【0048】
この場合、メモリーセル231のチャンネルは、ビットラインBL<1>と電気的に連結される。従って、選択ワードラインWL<1>にプログラム電圧Vpgmが印加されると、メモリーセル231のチャンネルとゲート電極との間の電位差は、F−Nトンネルリングを起こすのに充分な程度の電界を形成する。しかし、メモリーセル211、221、241のチャンネルは、選択ワードラインWL<1>に高電圧(例えば、Vpass又は、Vpgm)が供給される時点に浮動(Floting)された後でブースティング(Boothing)されなければならない。インヒビットストリングのチャンネルを浮動させる方法の中で1つがビットラインを通じてチャンネルをプリチャージする。しかし、インヒビットストリング210、220、240に連結されるビットラインBL<1>は、0Vに固定され、ビットラインBL<1>を利用したチャンネルのプリチャージは不可能である。
【0049】
従って、本実施形態によると、インヒビットストリング210、220、240のチャンネルのみを選択的に浮動させるために共通ソースラインCSLと接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>を使用する。より詳細に説明すると、ワードラインWL<0>〜WL<3>にパス電圧Vpassやプログラム電圧Vpgmが印加される前に、インヒビットストリング210、220、240のチャンネルが共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreに充電されて浮動される。プログラムストリング及びインヒビットストリングに対するチャンネルの選択的プリチャージのために接地選択ラインGSLは、先に説明した図2及び図3の構造で形成することができる。
【0050】
言い換えると、1つの層に形成される接地選択ラインGSLは、1つの導電体に形成されないで、複数のビットラインと交差する複数の導電体で形成することができる。接地選択ラインを構成する複数の導電体の各々は、電気的に分離されて個別的に制御できる。導電体の各々は、異なるビットラインに連結されるセルストリングの接地選択トランジスターのゲート電極を形成する。一例として、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<3>の各々は、多層構造で層のみが異なるだけであり、ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<3>と実質的に同一の形態に形成することができる。
【0051】
このような構造で共通ソースラインCSLを通じてプリチャージ電圧Vpreが供給され、インヒビットストリング210、220、240の各々の接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>にもプリチャージ電圧Vpreが供給される。そして、インヒビットストリング210、220、240の各々のチャンネルは、浮動電圧Vpre−Vth(Vthは、接地選択トランジスターの閾値電圧)まで充電される。浮動電圧Vpre−Vthにインヒビットストリング210、220、240の各々のチャンネルが充電されると、接地選択トランジスターGSTは遮断され、接地選択トランジスターGST各々のソース(Source)は浮動される。そして、インヒビットストリング210、220、240の各々のチャンネルは、浮動電圧Vpre−Vthレベルから電気的に孤立、又は浮動する。
【0052】
続いて、ワードラインにパス電圧Vpass又はプログラム電圧Vpgmが供給されると、浮動電圧Vpre−Vth状態で浮動されたチャンネル電位は、ブースティング(Boosting)される。インヒビットストリングでブースティングされるチャンネル電位が高いほど、選択ワードラインWL<1>に連結される非選択メモリーセル211、221、241のプログラムディスターバンスの発生が少なくなる。従って、本発明のプログラム方法は、プログラムビットラインBL<1>に連結されるメモリーセルのプログラムディスターバンス(Program Disturbance)を効果的に遮断できる。
【0053】
上述したバイアス条件の提供と並行しなければならないインヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリンググループ300の制御に対して説明する。プログラム動作の時、インヒビットビットラインBL<2>には電源電圧Vccが印加される。ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<3>に供給される電圧は、先に説明したプログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリンググループ200と同一に供給される。即ち、プログラムストリング230を選択するためのストリング選択ラインSSL<2>に印加される電源電圧Vccがインヒビットストリング330のストリング選択トランジスターにも同一に適用される。そして、インヒビットストリング210、220、240の選択を遮断するために0Vの電圧がストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>、SSL<3>に印加される。
【0054】
インヒビットストリング330は、プログラムストリング230とストリング選択ラインSSL<2>及び接地選択ラインGSL<2>を共有する。従って、プログラム動作の時、ビットライン電圧を除外したインヒビットストリング330のバイアス条件は、プログラムストリング230と同一である。即ち、プログラム動作の時、インヒビットストリング330のストリング選択ラインSSL<2>及び接地選択ラインGSL<2>は、プログラムストリング230と同一にバイアスされる。このような条件は、共通ソースラインCSLを通じるインヒビットストリング330のチャンネルプリチャージ及び浮動の不可能を意味する。しかし、ビットラインBL<2>を通じるインヒビットストリング330のチャンネルプリチャージ及び浮動は可能である。即ち、ビットラインBL<2>に供給される電源電圧Vccを利用してインヒビットストリング330のチャンネルをプリチャージ及び浮動させることができる。
【0055】
そして、インヒビットストリング310、320、340はインヒビットビットラインBL<2>に連結されるが、ストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>、SSL<3>には0Vの電圧が印加される。従って、各々のインヒビットストリング310、320、340は、プログラム動作の時にインヒビットビットラインBL<2>とは電気的に遮断される。インヒビットビットラインBL<2>を利用したインヒビットストリング310、320、340の各々のチャンネルプリチャージは不可能であることが分かる。しかし、先に説明したインヒビットストリング210、220、240と同一の方式によって、インヒビットストリング310、320、340の各々のチャンネルプリチャージは可能である。インヒビットストリング310、320、340の各々のチャンネルプリチャージ動作は、後述する図5を通じてより詳細に説明する。
【0056】
以上の説明によると、プログラムストリング230と同一のプログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング210、220、240のチャンネルは、互いに電気的に分離された接地選択ラインGSL<0>〜GSL<3>を通じて共通ソースラインCSLに連結される。従って、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreでインヒビットストリング210、220、240のチャンネルのみを選択的に充電できる。反面、インヒビットビットラインBL<2>に連結され、プログラムストリング230とストリング選択ラインSSL<2>とを共有するインヒビットストリング330のチャンネルは、インヒビットビットラインBL<2>から供給される電源電圧Vccに充電できる。そして、インヒビットビットラインBL<2>に連結され、プログラムストリング230とストリング選択ライン及び接地選択ラインとを共有しないインヒビットストリング310、320、340のチャンネルは、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreによって充電できる。
【0057】
図5は、図4の回路図に適用されるバイアス条件を簡略に示す表である。図5を参照すると、プログラム動作の時、プログラムビットラインBL<1>には0Vが印加される。インヒビットビットラインBL<2>には電源電圧Vccが印加される。プログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリングの中には、プログラムされるセル231を含むプログラムストリング230とプログラムが遮断されなければならないインヒビットストリング240が含まれる。
【0058】
プログラムビットラインBL<1>に連結されるプログラムストリング230のバイアス条件は表の通りである。即ち、ビットラインBL<1>には0Vが印加され、ストリング選択ラインSSL<2>には電源電圧Vccが印加される。メモリーセル231をプログラムするために選択ワードラインWL<1>にはプログラム電圧Vpgmが印加され、非選択ワードラインWL<0>、WL<1>、WL<3>にはパス電圧Vpassが印加される。接地選択ラインGSL<2>には0Vが印加される。プログラム動作の時、共通ソースラインCSLにはインヒビットストリングのチャンネルを充電して浮動させるためのプリチャージ電圧Vpreが供給される。以上の条件の下で、メモリーセル231は、F−Nトンネルリングによってプログラムされる。
【0059】
プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング240のバイアス条件は次の通りである。ビットラインBL<1>には0Vが印加され、ストリング選択ラインSSL<3>にはインヒビットストリング240の選択を遮断するための0V電圧が印加される。このような条件では、ビットラインBL<1>を通じるインヒビットストリング240のチャンネルプリチャージは不可能である。ワードラインWL<0>〜WL<3>に供給される高電圧によりブースティングされるインヒビットストリング240のチャンネル電位は、メモリーセル241のソフトプログラムを完全に遮断するには十分に高くないことになり得る。従って、接地選択ラインGSL<2>と独立的に制御できる接地選択ラインGSL<3>を利用してインヒビットストリング240のチャンネルを充電しなければならない。プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング240の共通ソースラインCSLと接地選択ラインGSL<3>のバイアス条件を参照符号410で示している。
【0060】
電源電圧Vccが印加されるインヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリングは、全てインヒビットストリングに該当する。しかし、プログラムストリング230とストリング選択ラインSSL<2>とを共有するインヒビットストリング330のチャンネルは、共通ソースラインCSLを使用してプリチャージさせることができない。なぜならば、インヒビットストリング330は、プログラムストリング230と接地選択ラインGSL<2>とを共有するためである。しかし、プログラム動作の時に、電源電圧Vccを受取るビットラインBL<2>を使用してインヒビットストリング330のチャンネルをプリチャージできる。即ち、インヒビットビットラインBL<2>、及びストリング選択ラインSSL<2>に電源電圧Vccが供給されると、インヒビットストリング330のチャンネルは浮動電圧Vcc−Vthに充電され、それ以後にストリング選択トランジスターSST<2>は遮断される。即ち、インヒビットストリング330のチャンネルは、浮動電圧Vcc−Vthレベルで浮動される。インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング330の共通ソースラインCSLと接地選択ラインGSL<2>のバイアス条件を参照符号430で示す。
【0061】
インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング340は、ストリング選択ラインSSL<3>をインヒビットストリング240と共有する。従って、プログラム動作の時に、ストリング選択ラインSSL<3>にはインヒビットストリング340の選択を遮断するために0Vが印加される。このような条件で、インヒビットビットラインBL<2>に電源電圧Vccが印加されてもビットラインBL<2>からインヒビットストリング240のチャンネルはプリチャージ電圧Vpreを受取らない。インヒビットストリング340のチャンネルは、インヒビットストリング240のように共通ソースラインCSLを通じてプリチャージできる。接地選択ラインGSL<2>と独立的な制御が可能な接地選択ラインGSL<3>にプリチャージ電圧Vpreが供給されると、インヒビットストリング340のチャンネル充電が可能である。インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング340の共通ソースラインCSLと接地選択ラインGSL<3>とのバイアス条件を参照符号420で表示する。
【0062】
以上では、プログラムビットラインBL<1>に連結されるプログラムストリング230とインヒビットストリング240のバイアス方法を例示的に説明した。そして、インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリングのチャンネルが充電されて浮動される方法を、インヒビットストリング330、340を例として説明した。プログラムストリング230とストリング選択ラインSSL<2>及び接地選択ラインGSL<2>を共有するインヒビットストリングのチャンネルは、ビットラインに供給される電源電圧Vccにプリチャージさせることができる。反面、プログラムストリング230とストリング選択ラインSSL<2>及び接地選択ラインGSL<2>を共有しないインヒビットストリングのチャンネルは、共通ソースラインCSLを通じて供給されるプリチャージ電圧Vpreにプリチャージさせることができる。
【0063】
ここで、インヒビットストリング240、340の共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreと接地選択ラインGSL<3>に供給されるプリチャージ電圧Vpreは必ずしも同一である必要はない。共通ソースラインCSLに供給される電圧が接地選択ラインGSL<3>に供給される電圧より高いか、或いは低いこともある。このような関係は、インヒビットストリング330のビットラインBL<2>に供給される電圧とストリング選択ラインSSL<2>に供給される電圧にも適用される。即ち、ストリング選択ラインSSL<2>に供給される電圧は、電源電圧Vccより高いか或いは低く供給することができる。
【0064】
図6は、図4のプログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリングのバイアス方法を例示的に示すタイミング図である。図6を参照すると、0Vに維持されたプログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング210、220、240のバイアス条件は時間の経過によって示される。より詳細に説明すると、次の通りである。
【0065】
A区間では、プログラム動作が開始される前のバイアス状態が示されている。ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<3>、ワードラインWL<0>〜WL<3>、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<3>、及び共通ソースラインCSLがA区間では0Vに初期化されるものと仮定する。従って、A区間でインヒビットストリング210、220、240のチャンネル電位は0Vになる。
【0066】
B区間で、プログラムストリング230は、プログラムビットラインBL<1>と電気的に連結され、インヒビットストリング210、220、240は、共通ソースラインCSLから供給される電荷に充電される。プログラムストリング230をプログラムビットラインBL<1>と電気的に連結するために、ストリング選択ラインSSL<2>には電源電圧Vccが、接地選択ラインGSL<2>には0Vが印加される。そして、接地選択トランジスターGST<2>はターンオフ(Turn−off)され、プログラムストリング230のチャンネルは共通ソースラインCSLと電気的に遮断される。また、ストリング選択トランジスターSST<2>はターンオン(Turn−on)され、プログラムストリング230のチャンネルはビットラインBL<1>と電気的に連結される。
【0067】
しかし、B区間の間、インヒビットストリング210、220、240のチャンネルは、共通ソースラインCSLから供給される電荷によって充電される。従って、0Vに維持されたプログラムビットラインBL<1>と電気的に遮断されるために、ストリング選択トランジスターSST<0>、SST<1>、SST<3>(図5参照)は、ターンオフ(Turn−off)されなければならない。このために、ストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>、SSL<3>は0Vの電圧に維持される。そして、共通ソースラインCSL及び接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>では、インヒビットストリング210、220、240のチャンネルを充電するためのプリチャージ電圧Vpreが供給される。そして、接地選択トランジスターGST<0>、GST<1>、GST<3>のソース(Source)、又はチャンネルは、浮動電圧Vpre−Vth(ここで、Vthは、GSTの閾値電圧)まで充電された後遮断される。そして、接地選択トランジスターGST<0>、GST<1>、GST<3>のソース、又はインヒビットストリング210、220、240のチャンネルは浮動(floating)状態になる。B区間で、ワードラインWL<0>〜WL<3>への電圧供給はまだ開始されない。
【0068】
C区間では、ワードラインWL<0>〜WL<3>にパス電圧Vpassが供給される。そして、浮動状態に維持されたインヒビットストリング210、220、240のチャンネルは、カップリング効果によってブースティングされる。
【0069】
D、E区間では、選択されたワードラインWL<1>のみにプログラム電圧Vpgmが印加される。そして、インヒビットストリング210、220、240のチャンネル電位は、ブースティング電圧Vboostに上昇する。このような条件で、インヒビットストリング210、220、240のメモリーセルの中で、選択されたワードラインWL<1>と連結するメモリーセルのゲート−チャンネル電位差は充分に小さくなる。従って、プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング210、220、240でのプログラムディスターバンス現象は遮断できる。D、E区間で共通ソースラインCSLとインヒビットストリング210、220、240に対応する非選択接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>の電圧は、0Vに遷移され得、プリチャージ電圧Vpreに維持され得る
【0070】
図6に示したように、本実施形態によるインヒビットストリング210、220、240のチャンネル電位変動は曲線450で示される。そして、インヒビットストリング210、220、240をプリチャージしない場合のチャンネル電位変動は曲線460で示される。本実施形態によるインヒビットチャンネルの上昇電圧Vboostがプリチャージしないインヒビットストリングのチャンネル上昇電圧V´boostより高くなることが分かる。従って、プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング210、220、240でのプログラムディスターバンス現象は効果的に遮断され、プログラムされるデータの信頼性を高めることができる。
【0071】
ここで、接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>、又は共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreが高いほど浮動されるチャンネルの電位も高くなり得る。しかし、共通ソースラインCSLの電圧が特定レベル以上に上昇すると、プログラムストリングの接地選択トランジスターがターンオンされ得る。この場合、プログラムストリングのチャンネル電位が上昇し得る。従って、プリチャージ電圧Vpreのレベルは、このような現状を考慮するレベルで定義されるべきである。
【0072】
図7は、図4のインヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリングのバイアス方法を例示的に示すタイミング図である。図7を参照すると、インヒビットビットラインBL<2>は、プログラム動作モードの間(区間B〜区間E)電源電圧Vccに維持される。インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリングにはプログラムビットラインBL<1>のプログラムストリング230とストリング選択ラインSSL<2>を共有するセルストリング(例えば、330)が含まれ得る。そして、インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリングにはプログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング210、220、240とストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>、SSL<3>を共有するインヒビットストリング310、320、340が含まれ得る。このようなインヒビットストリング310、320、330、340のチャンネルプリチャージ、及び浮動手順を時間の流れによって示している。より詳細に説明すると、次の通りである。
【0073】
A区間では、プログラム動作が開始される前のバイアス状態が示されている。ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<3>、ワードラインWL<0>〜WL<3>、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<3>、及び共通ソースラインCSLがA区間では0Vに初期化されるものと仮定する。従って、A区間で、インヒビットストリング310、320、330、340のチャンネル電位もまた0Vになる。
【0074】
B区間で、インヒビットビットラインBL<2>、及びストリング選択ラインSSL<2>には電源電圧Vccが印加される。ストリング選択ラインSSL<2>に電源電圧Vccが供給される理由は、インヒビットストリング330がストリング選択ラインSSL<2>をプログラムストリング230と共有するためである。図6で、プログラムストリング230のチャンネルとプログラムビットラインBL<1>を電気的に連結するためにストリング選択ラインSSL<2>に電源電圧Vccを供給することを説明した。
【0075】
インヒビットビットラインBL<2>、及びストリング選択ラインSSL<2>に電源電圧Vccが印加されると、ストリング選択トランジスターSST<2>のソース(Source)、又はインヒビットストリング330のチャンネルは、浮動電圧Vcc−Vth(ここで、VthはSST<2>の閾値電圧)まで充電される。即ち、ソース(Source)の充電によって、ストリング選択トランジスターSST<2>のゲート(Gate)とソース(Source)との間の電位差(以下、ゲート−ソース電圧Vgs)は低くなる。ストリング選択トランジスターSST<2>のゲート−ソース電圧Vgsが閾値電圧(Vth)と同一になると、ストリング選択トランジスターSST<2>はシャットオフ(Shut−off)される。そして、ストリング選択トランジスターSST<2>のソース、又はインヒビットストリング330のチャンネルは、電位Vcc−Vthで浮動(floating)状態になる。
【0076】
反面、インヒビットストリング310、320、340は、ストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>、SSL<3>が0Vに固定されるので、共通ソースラインCSLを通じてチャンネルがプリチャージされて浮動される。共通ソースラインCSL、及び接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>にはインヒビットストリング310、320、340のチャンネルをプリチャージ及び浮動させるためのプリチャージ電圧Vpreが供給される。そして、接地選択トランジスターGST<0>、GST<1>、GST<3>のソース(Source)、又はインヒビットストリング310、320、340のチャンネルは、浮動電圧Vpre−Vth(ここで、Vthは、GSTの閾値電圧)まで充電された後、遮断される。そして、接地選択トランジスターGST<0>、GST<1>、GST<3>のソース、又はインヒビットストリング310、320、340のチャンネルは浮動(floating)状態になる。
【0077】
C区間で、ワードラインWL<0>〜WL<3>にパス電圧Vpassが供給される。そして、浮動状態に維持されたインヒビットストリング310、320、330、340のチャンネルは、カップリング効果によってブースティングされる。ブースティングによってインヒビットストリング310、320、330、340のチャンネル電圧はブースティングされる。
【0078】
D、E区間では、選択されたワードラインWL<1>のみにプログラム電圧Vpgmが印加される。そして、インヒビットストリング310、320、330、340のチャンネル電位は、上昇してブースティング電圧(Vboost)に到達する。このような条件で、インヒビットストリング310、320、330、340のメモリーセルの中で、選択されたワードラインWL<1>に連結されるメモリーセルのゲート−チャンネル電位差は充分に小さくなる。従って、インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング310、320、330、340でのプログラムディスターバンス現象は遮断できる。
【0079】
図7に示したように、本実施形態によるインヒビットストリング310、320、330、340は、ビットラインBL<2>、又は共通ソースラインCSLを通じて充電できる。プログラム動作の時、充電されたインヒビットストリング310、320、330、340のチャンネルの電位は、充分に高くブースティングでき、プログラムディスターバンスから自由になることができる。
【0080】
図8〜図10は、本発明の他の実施形態によるプログラム方法を示すタイミング図である。
【0081】
図8の実施形態を参照すると、プログラム動作の時、ワードラインWL<0>〜WL<3>に供給されるパス電圧Vpassのレベルが少なくとも2以上である例を示している。ここで、ワードラインに印加されるワードライン電圧を除いては、図6及び図7で説明したバイアス条件が同一であるものと仮定する。従って、ビットラインBL<1>、BL<2>、ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<3>、接地選択ラインGSL<0>〜GSL<3>、及び共通ソースラインCSLのバイアス条件については簡略に説明する。
【0082】
B区間で、プログラムストリング230は、プログラムビットラインBL<1>と電気的に連結され、インヒビットストリング240は、共通ソースラインCSLから供給される電圧に充電される。そして、インヒビットストリング330は、ビットラインBL<2>から供給される電源電圧Vccに充電され、インヒビットストリング340は、共通ソースラインCSLから供給される電荷に充電される。インヒビットストリング240、330、340各々のチャンネルは充電によって浮動される。
【0083】
C区間では、ワードラインWL<0>〜WL<3>に複数のレベルを有するパス電圧Vpass0〜Vpass3が供給される。ここで、パス電圧Vpass0〜Vpass3のレベルは、浮動されたインヒビットストリング240、330、340のチャンネル電位を効果的にブースティングできるレベルで提供される。即ち、ストリング選択ラインSSLにより近いワードラインに相対的に大きいレベルのパス電圧Vpass3が供給されるように設定することができる。また、接地選択ラインGSLにより近いワードラインに相対的に大きいレベルのパス電圧Vpass3が供給されるように設定することができる。また、選択ワードライン(Selected WordLine)の位置に従って非選択ワードラインに印加されるパス電圧Vpass0〜Vpass3のレベルを多様に変更できる。以上と共に、非選択ワードラインに複数レベルのパス電圧Vpass0〜Vpass3を印加すると、浮動状態に維持されたインヒビットストリング240、330、340のチャンネルは、カップリング効果によってブースティングされる。
【0084】
D、E区間では、選択されたワードラインWL<1>のみにプログラム電圧Vpgmが印加される。そして、インヒビットストリング240、330、340のチャンネル電位は、ブースティング電圧Vboost(図示せず)に上昇する。このような条件で、インヒビットストリング240、330、340のメモリーセルの中で、選択されたワードラインWL<1>に連結されるメモリーセルのゲート−チャンネル電位差は充分に小さくなる。従って、インヒビットストリング240、330、340でのプログラムディスターバンス現象は遮断できる。D、E区間で共通ソースラインCSLとインヒビットストリング240、330、340に対応する非選択接地選択ラインGSL<0>、GSL<1>、GSL<3>の電圧は0Vに遷移され得、プリチャージ電圧Vpreに維持され得る。
【0085】
図9、10は1つのセルストリングに16個のメモリーセルが直列に連結するセルストリングを例示した本発明の他の実施形態によるプログラム方法を説明するタイミング図である。
【0086】
図9を参照すると、B区間で、プログラムストリング230は、プログラムビットラインBL<1>と電気的に連結され、インヒビットストリング240は、共通ソースラインCSLから供給される電圧に充電される。そして、インヒビットストリング330は、ビットラインBL<2>から供給される電源電圧Vccに充電され、インヒビットストリング340は、共通ソースラインCSLから供給される電荷に充電される。インヒビットストリング240、330、340の各々のチャンネルは充電によって浮動する。
【0087】
C区間では、選択ワードライン(例えば、WL<10>)に最も隣接する2個の非選択ワードライン(例えば、WL<9>、WL<11>)にはカップリング電圧Vcpが各々印加され、残りの非選択ワードライン(例えば、WL<0>〜WL<8>、WL<12>〜WL<15>)にはパス電圧Vpassが各々印加される。
【0088】
D区間では、非選択されたワードラインWL<8>、WL<12>の電圧は、パス電圧Vpassでデカップリング電圧(decoupling:Vdcp)に変化する。そして、選択されたワードラインWL<10>にプログラム電圧Vpgmが印加される。選択ワードライン、例えばWL<10>に最も隣接する2個の非選択ワードライン(例えば、WL<9>、WL<11>)にはカップリング電圧Vcpが各々印加され、非選択されたワードラインWL<8>、WL<12>にはカップリング防止電圧Vdcpが各々印加される。残りの非選択ワードライン(例えば、WL<0>〜WL<7>、WL<13>〜WL<15>)にはパス電圧Vpassが各々印加される。ここで、カップリング電圧Vcpは0Vより高く、パス電圧Vpassより低いか、又は高いことがあり得る。
【0089】
以上のローカルセルフブースティング方式のプログラム方法によると、同一セルストリング内でプログラムされるメモリーセルトランジスターに隣接した非選択メモリーセルトランジスターに0Vより高いカップリング電圧Vcpが供給される。そして非選択メモリーセルトランジスターに隣接したトランジスターに0Vのカップリング防止電圧Vdcpを印加することによって、プログラムされるセルトランジスターのゲートに誘導される電圧が増加し得る。従って、カップリングによる非選択ワードラインから引起こされるカップリング効果を最小化できる。従って、選択されたメモリーセルのゲート−チャンネルとの間の電位差を高めることができ、プログラム速度を高めることができる。
【0090】
図10は、本発明のその他の1つのプログラム方法を示すタイミング図である。図10を参照すると、C区間で選択されたワードラインWL<10>に最も隣接する2個の非選択ワードライン(例えば、WL<9>、WL<11>)にはカップリング電圧Vcpが印加され、残りの非選択ワードライン(例えば、WL<0>〜WL<8>、WL<12>〜WL<15>)にはパス電圧Vpassが印加される。ここで、カップリング電圧Vcpは、パス電圧Vpassより高いことがあり得る。カップリング電圧Vcpを相対的に高く設定することによって、プログラムされるセルトランジスターの浮動ゲートのカップリング効果が向上する。カップリング効果の向上はプログラム速度の向上を意味する。
【0091】
以上ではローカルセルフブースティングや、パス電圧Vpassのレベルを変更する実施形態を説明した。しかし、ワードラインに供給される電圧のレベルは、これに限定されないし、多様な変更が可能である。また、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreと接地選択ラインGSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreは、異なるレベルで提供することができる。
【0092】
図11〜図14は、本発明のプログラム方法を適用できる3次元半導体メモリー装置を示す図面である。説明を簡単にするために、上述した図3の実施形態と重複する構成要素には同一の図面符号を付け、その機能や説明は省略する。
【0093】
図11を参照すると、3次元半導体メモリー装置410Aは、上部に2個のストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>を含む。ストリング選択ラインSSL<1>は、ストリング選択ラインSSL<1>をゲートとして有する活性柱PL1とビットラインBL<0>〜BL<6>との間の電気的連結を制御できる。ストリング選択ラインSSL<2>は、ストリング選択ラインSSL<2>をゲートとして有する活性柱PL2とビットラインBL<0>〜BL<6>との間の電気的連結を制御できる。ここで、ストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>が2つで示されているが、これに限定されないでそれ以上であり得る。また、ストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>は、図示したように、選択プレート(SelectionPlates)であり得る。ストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>は、図示したようにX方向に延長できる。
【0094】
ストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>と同様に、接地選択ラインGSL<1>、GSL<2>を下部に含むことができる。接地選択ラインGSL<1>、GSL<2>は、ストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>と同一の幅を有することができる。ストリング選択ラインSSL<1>と接地選択ラインGSL<1>との対(pair)は、垂直に整列される同一の活性柱を制御できる。活性柱PLは、ストリング選択ラインSSL<1>、SSL<2>と接地選択ラインGSL<1>、GSL<2>とを貫通するように形成される。
【0095】
以上では電気的に分離された複数の接地選択ラインGSL<1>、GSL<2>を有する3次元半導体メモリー装置410Aを示した。従って、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreのインヒビットストリングに対する選択的な提供が可能である。
【0096】
図12は、図11に示す3次元半導体メモリー装置410Aを示す回路図である。図12を参照すると、本発明の3次元半導体メモリー装置410Aは、上部にY方向に形成される複数のビットラインBL<0>〜BL<5>が含まれる。そして、下部のXY平面には共通ソースラインCSLが形成される。複数のセルストリングCSTRは、複数のビットラインBL<0>〜BL<5>と共通ソースラインCSLとの間でZ方向に形成される。
【0097】
ビットラインBL<0>には2個のセルストリング411、412を連結することができる。セルストリング411は、ストリング選択ラインSSL<1>と接地選択ラインGSL<1>によって選択される。セルストリング412は、ストリング選択ラインSSL<2>と接地選択ラインGSL<2>によって選択される。
【0098】
ビットラインBL<1>には2個のセルストリング413、414を連結することができる。セルストリング413は、ストリング選択ラインSSL<1>と接地選択ラインGSL<1>によって選択される。セルストリング414は、ストリング選択ラインSSL<2>と接地選択ラインGSL<2>によって選択される。即ち、各ビットラインには選択ラインSSL<1>、GSL<1>によって選択されるセルストリングと選択ラインSSL<2>、GSL<2>によって選択されるセルストリングが各々1個ずつ含まれる。
【0099】
このようなストリング構造は、残りのビットラインBL<2>〜BL<5>に対しても同一に適用される。即ち、異なる接地選択ラインGSL<1>、GSL<2>を通じてプログラムビットラインに連結されるインヒビットストリングの選択的なプリチャージ動作が可能である。
【0100】
図13は、本発明のプログラム方法を適用する3次元半導体メモリー装置510の他の実施形態を示す斜視図である。図13を参照すると、3次元半導体メモリー装置510は、上部に6個のストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<5>を含む。3次元半導体メモリー装置510は、3次元半導体メモリー装置510の下部、又は基板511の上部に形成される6個の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>を含む。3次元半導体メモリー装置510は、図12に示すセルストリング411、412、413、414)と類似のセルストリング513を1つ、又はそれ以上を含むことができる。各々6個のストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<5>、及び接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>が示されているが、これに限定されずそれ以上であり得る。
【0101】
接地選択ラインSSL<0>〜SSL<5>は、ストリング選択ラインGSL<0>〜GSL<5>と同一の幅を有することができる。ストリング選択ラインSSL<1>と接地選択ラインGSL<1>との対は、垂直に整列される同一の活性柱を制御できる。1つのストリング選択ラインSSLと1つの接地選択ラインGSLは、垂直に整列されて同一の活性柱を制御できる。
【0102】
以上では電気的に分離された複数の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>を有する3次元半導体メモリー装置510を示した。従って、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreをインヒビットストリングに選択的に提供することができる。
【0103】
図14は、本発明のプログラム方法を適用する3次元半導体メモリー装置610のその他の実施形態を示す斜視図である。3次元半導体メモリー装置610は、基板611、図12に示したように少なくとも1つ以上のセルストリング(即ち、セルストリング411、412、413、414と類似のセルストリング613を含む)と、複数の制御ゲート、及び複数の活性柱の対PLとを含む。活性柱の対PLは、例えば、第1活性柱PL1、第2活性柱PL2、第3活性柱PL3、第4活性柱PL4、第5活性柱PL5、第6活性柱PL6を含むことができる。
【0104】
ワードラインWL<0>〜WL<3>は、基板611上に3次元的に配列積層され、電気的に分離された複数個のワードラインWL<0>〜WL<3>を含む。図面では、ワードラインWL<0>〜WL<3>を4個で示しているがこれに限定されず、それ以上であり得る。
【0105】
活性柱の対PLは、互いに対向する第1活性柱PL1及び第2活性柱PL2を含むことができる。第1活性柱PL1及び第2活性柱PL2は、各々X方向に反復できる。例えば、活性柱の対PLを構成し、互いに対向する第3活性柱PL3及び第4活性柱PL4を、各々X方向に配置することができる。活性柱の対PLを構成し、互いに対向する第5活性柱PL5及び第6活性柱PL6を、各々X方向に沿って配置することができる。図面では、活性柱PL1、…、PL6を6個示しているが、これに限定されず、それ以上であり得る。
【0106】
活性柱PL1、…、PL6は、基板611から上部に延びる長軸を有することができる。活性柱PL1、…、PL6、及び基板611は、連続的な構造の半導体であり得る。活性柱PL1、…、PL6は単結晶であり得る。また、活性柱PL1、…、PL6と基板611は、不連続的な境界面を有する多結晶、又は非晶質構造の半導体であり得る。活性柱PL1、…、PL6は、基板611に隣接する本体部、及びドレーン領域Dを含むことができる。本体部は、基板611と同一の導電型であり、ドレーン領域(Drain)は、基板611と異なる導電型であり得る。従って、本体部とドレーン領域(Drain)は、ダイオードを構成できる。活性柱の対PLを構成する2つの対向する活性柱との間に絶縁膜を満たすことができる。
【0107】
ビットラインBL<0>〜BL<3>とこれに隣接するワードラインとの間に、ビットラインBLを横切るストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>が提供される。ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>は、互いに分離されたライン型であり、X方向に延長できる。ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>の側面は、活性柱PL1、…、PL6の側壁に対向するように提供することができる。第1活性柱PL1及び第2活性柱PL2の対の両側にストリング選択ラインSSL<0>、SSL<1>が形成される。第3活性柱PL3及び第4活性柱PL4の対の両側にストリング選択ラインSSL<2>、SSL<3>が形成される。第5活性柱PL5及び第6活性柱PL6の対の両側にストリング選択ラインSSL<4>、SSL<5>が形成され得る。ストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>は、活性柱PL1、…PL6とビットラインBL<0>〜BL<3>との間の電気的連結を制御できる。従って、1つの活性柱は、1つのビットラインと1つのストリング選択ラインにより独立的に選択される。
【0108】
更に、基板611とこれに隣接するワードラインWL<3>との間に、活性柱PL1、…、PL6と基板611との間の電気的連結を制御する接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>が形成される。接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>の両側面は、活性柱PL1、…、PL6の側壁に対向するように形成される。接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>、ワードラインWL<0>〜WL<3>、及びストリング選択ラインSSL<0>〜SSL<6>は、垂直に整列できる。以上の3次元半導体メモリー装置610は、1つの活性柱に形成されるメモリーセルが1つのセルストリングを構成するナンド型フラッシュメモリー素子であり得る。
【0109】
以上では電気的に分離された複数の接地選択ラインGSL<0>〜GSL<5>を有する3次元半導体メモリー装置610を示した。1つの層に含まれるワードラインが1つのワードライン電圧で制御される場合、3次元半導体メモリー装置610で本発明のプログラム方法は有効に適用することができる。この場合、共通ソースラインCSLに供給されるプリチャージ電圧Vpreをインヒビットストリングに選択的に提供できる。
【0110】
図15は、その他の実施形態である3次元半導体メモリー装置710を示す回路図である。図15を参照すると、接地選択ラインGSLが1つの層に含まれる全ての接地選択トランジスターGSTのゲートに連結される。しかし、各々のセルストリング(即ち、図12に示したように、1つ又はそれ以上のセルストリング411、412、413、414と類似である)は、個別的にソース(Source)を提供するためのソースラインSL<00>、SL<01>、SL<02>、SL<10>、SL<11>、SL<12>、SL<20>、SL<21>、SL<22>に連結される。従って、ソースラインSL<00>、SL<01>、SL<02>、SL<10>、SL<11>、SL<12>、SL<20>、SL<21>、SL<22>によってセルストリングの各々のチャンネルは、独立的にプリチャージできる。
【0111】
プログラムビットラインBL<1>に連結されるセルストリングの中にはプログラムストリング711とインヒビットストリング712が含まれる。また、インヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリングにはインヒビットストリング713、714が含まれる。
【0112】
プログラム動作の時に接地選択ラインGSLは活性化される。従って、全てのセルストリングの接地選択トランジスターGSTがターンオンされる。しかし、プログラムストリングのソースラインSL<10>には0Vが、インヒビットストリング712、713、714)のソースラインSL<11>、SL<20>、SL<21>にはプリチャージ電圧Vpreが供給される。このようなソースラインを通じて、プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング712のチャンネルはプリチャージできる。従って、プログラムディスターバンス現象を減少させ、プログラムされるデータの信頼性を高めることができる。
【0113】
図16は、図15の回路図に適用されるバイアス条件を簡略に示す表である。図16を参照すると、プログラム動作の時、プログラムビットラインBL<1>には0Vが印加される。インヒビットビットラインBL<2>では電源電圧Vccが印加される。プログラムビットラインBL<1>にはプログラムストリング711とプログラムが遮断されなければならないインヒビットストリング712が含まれる。全てのセルストリングの接地選択ラインGSLには同一のプリチャージ電圧Vpreが供給される。
【0114】
プログラムビットラインBL<1>に連結されるプログラムストリング711のバイアス条件は表の通りである。即ち、ビットラインBL<1>には0V、ストリング選択ラインSSL<0>には電源電圧Vccが印加される。選択ワードラインWL<1>にはプログラム電圧Vpgmが、非選択ワードラインWL<0>、WL<1>、WL<3>にはパス電圧Vpassが印加される。接地選択ラインGSLにはプリチャージ電圧Vpreが印加される。プログラム動作の時、ソースラインSL<10>には0Vが供給される。以上の条件の下で、選択されたメモリーセルは、F−Nトンネルリングによってプログラムされる。プログラムビットラインBL<1>に連結されるプログラムストリング711のソースラインSL<10>と接地選択ラインGSLのバイアス条件を参照符号720で示す。
【0115】
プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング712のバイアス条件は次の通りである。ビットラインBL<1>には0V、ストリング選択ラインSSL<1>にはインヒビットストリング712の選択を遮断するための0V電圧が印加される。このような条件では、ビットラインBL<1>を通じたインヒビットストリング712のチャンネルはプリチャージされない。従って、ソースライン11に供給される電圧を利用してインヒビットストリング712のチャンネルを充電しなければならない。プログラムビットラインBL<1>に連結されるインヒビットストリング712のソースラインSL<11>と接地選択ラインGSLのバイアス条件を参照符号730で示す。
【0116】
電源電圧Vccが印加されるインヒビットビットラインBL<2>に連結されるセルストリングは、全てインヒビットストリングに該当する。しかし、プログラムストリング711とストリング選択ラインSSL<0>を共有するインヒビットストリング713のチャンネルは、ビットラインBL<2>によってプリチャージできる。その上、インヒビットストリング713のチャンネルは、ソースラインSL<20>から供給されるプリチャージ電圧V´preでもプリチャージできる。インヒビットストリング713のチャンネルは、ビットラインBL<2>とソースラインSL<20>とによってプリチャージできる。ここで、ソースラインSL<20>から供給されるプリチャージ電圧V´preのレベルは、接地選択ラインGSLに供給される制御電圧Vpreから閾値電圧を減じた値Vpre−Vthと同一であるか、或いはより高くなる。インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング713のプリチャージのためのバイアス条件を参照符号740、745で示す。
【0117】
インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング714は、ストリング選択ラインSSL<1>をインヒビットストリング712と共有する。従って、プログラム動作の時、ストリング選択ラインSSL<1>にはインヒビットストリング712の選択を遮断するために0Vが印加される。このような条件で、インヒビットビットラインBL<2>に電源電圧Vccが印加されてもビットラインBL<2>からインヒビットストリング714のチャンネルには、プリチャージ電圧Vpreが供給されない。インヒビットストリング714のチャンネルは、インヒビットストリング712と同様に共通ソースラインCSLを通じてプリチャージできる。インヒビットビットラインBL<2>に連結されるインヒビットストリング714のソースラインSL<21>と接地選択ラインGSLのバイアス条件を参照符号750で示す。
【0118】
図17は、本発明の一実施形態によるプログラム動作を実行する不揮発性メモリー装置1200を含むメモリーシステム1000を示すブロック図である。図17を参照すると、本実施形態によるメモリーシステム1000は、不揮発性メモリー装置1200とメモリーコントローラ1100とを含む。不揮発性メモリー装置1200は、先に説明した図1の不揮発性メモリー装置と実質的に同一であるので、それに対する詳細な説明は省略する。メモリーコントローラ1100は、不揮発性メモリー装置1200を制御するように構成される。不揮発性メモリー装置1200とメモリーコントローラ1100の結合によってメモリーカード、又は半導体ディスク装置(Solid State Disk:SSD)として提供することができる。
【0119】
SRAM1110は、プロセシングユニット1120の動作メモリーとして使われる。ホストインターフェース1130は、メモリーシステム1000と接続されるホストのデータ交換プロトコルを具備する。エラー訂正ブロック1140は、不揮発性メモリー装置1200から読出されたデータに含まれるエラーを検出及び訂正する。メモリーインターフェース1150は、本発明の不揮発性メモリー装置1200とインターフェーシングする。プロセシングユニット1120は、メモリーコントローラ1100のデータ交換のための諸般の制御動作を実行する。図面には示していないが、本発明によるメモリーシステム1000は、ホストHostとのインターフェーシングのためのコードデータを格納するROM(図示せず)等を更に提供することができることは、この分野の通常的な知識を有する者には自明である。不揮発性メモリー装置1200は、複数のフラッシュメモリーチップで構成されるマルチ−チップパッケージとして提供される。
【0120】
以上の本発明のメモリーシステム1000は、高集積化に伴って発生するプログラムディスターバンス特性を著しく改善して高容量、高信頼性を有する格納媒体として提供される。特に、最近活発に研究されている半導体ディスク装置(Solid State Disk:以下SSD)のようなメモリーシステムで本発明の不揮発性メモリー装置1200を具備することができる。この場合、メモリーコントローラ1100は、USB、MMC、PCI−E、SATA、PATA、SCSI、ESDI、及びIDEなどのように多様なインターフェースプロトコルの中の1つを通じて外部(例えば、ホスト)と通信するように構成される。
【0121】
本発明の不揮発性メモリー装置1200は、電力が遮断されても格納されたデータを維持できる不揮発性メモリー装置である。セルラーフォン(cellular phone)、PDA、デジタルカメラ、ポータブルゲームコンソール、及びMP3プレイヤーのようなモバイル装置の使用増加によって、フラッシュメモリー装置は、データストレージだけでなくコードストレージ(code storage)として広く使われる。フラッシュメモリー装置は、また、HDTV、DVD、ルーター(router)、及びGPSのようなホームアプリケーションに使われる。
【0122】
他の例として、メモリーコントローラ1100、及び不揮発性メモリー装置1200は、1つの半導体装置で集積できる。一例として、メモリーコントローラ1100、及び不揮発性メモリー装置1200は、1つの半導体装置に集積され、メモリーカードを構成する。例えば、メモリーコントローラ1100、及び不揮発性メモリー装置1200は、1つの半導体装置に集積され、PCカード(PCMCIA:personal computer memory card international association)、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード(CF)、スマートメディアカード(SM、SMC)、メモリースティック、マルチメディアカード(MMC、RS−MMC、MMC micro)、SDカード(SD、miniSD、microSD、SDHC)、ユニバーザルフラッシュ記憶装置UFS等を構成する。
【0123】
他の例として、メモリーコントローラ1100、及び不揮発性メモリー装置1200は、1つの半導体装置に集積され、半導体ドライブSSD(Solid State Drive)を構成する。一例として、半導体ドライブSSDは、半導体メモリーにデータを格納するように構成される格納装置を含む。メモリーシステム1000が半導体ドライブSSDとして利用される場合、メモリーシステム1000に連結されたホストHostに提供されるデータの信頼性が著しく改善される。
【0124】
その他の例として、メモリーシステム1000は、コンピュータ、携帯用コンピュータ、UMPC(Ultra Mobile PC)、ワークステーション、ネットブック(net−book)、PDA、ポータブル(portable)コンピュータ、ウェブタブレット(web tablet)、無線電話機(wireless phone)、モバイルフォン(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、デジタルカメラ(digital camera)、デジタル音声録音機(digital audio recorder)、デジタル音声再生機(digital audio player)、デジタル映像録画機(digital picture recorder)、デジタル映像再生機(digital picture player)、デジタル動映像録画機(digital video recorder)、デジタル動映像再生機(digital video player)、情報を無線環境で送受信できる装置、ホームネットワークを構成する多様な電子装置の中に1つと、コンピューターネットワークを構成する多様な電子装置の中に1つと、テレマティクスネットワークとを構成する多様な電子装置の中に1つと、RFID装置、又はコンピュータシステムを構成する多様な構成要素の中に1つ(例えば、半導体ドライブSSD)と、メモリーカード等]とに適用できる。
【0125】
図18は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリー装置2120を含むコンピュータシステム2000を概略的に示している。本実施形態によるコンピュータシステム2000は、システムバス2600に電気的に連結されたマイクロプロセッサー2200、RAM2300、使用者インターフェース2400、ベースバンドチップセット(Baseband chipset)のようなモデム2500、及びメモリーシステム2100を含む。メモリーシステム2100は、メモリーコントローラ2110、及び不揮発性メモリー装置2120を含む。不揮発性メモリー装置2120は、図1に示したものと実質的に同一に構成される。不揮発性メモリー装置2120にはマイクロプロセッサー2200によって処理された、又は処理されるN−ビットデータ(Nは、1又はそれより大きい整数)がメモリーコントローラ2110を通じて格納される。本発明によるコンピュータシステムがモバイル装置である場合、コンピュータシステムの作動電源を供給するためのバッテリー(図示せず)が追加的に提供される。図面には示していないが、本発明によるコンピュータシステムには、応用チップセット(Application chipset)、カメライメージプロセッサー(Camera Image Processor:CIS)、モバイルDRAM等を更に提供できることは、この分野の通常的な知識を有する者に自明である。メモリーコントローラ2110と不揮発性メモリー装置2120は、例えば、データを格納するために不揮発性メモリーを使用するSSD(Solid State Drive/Disk)を構成できる。
【0126】
本発明によるフラッシュメモリー装置及び/又はメモリーコントローラは、多様な形態のパッケージを利用して実装できる。例えば、本発明によるフラッシュメモリー装置及び/又はメモリーコントローラは、PoP(Package on Package)、Ball grid arrays(BGAs)、Chip scale packages(CSPs)、Plastic Leaded Chip Carrier(PLCC)、Plastic Dual In−Line Package(PDIP)、Die in Waffle Pack、Die in Wafer Form、Chip On Board(COB)、Ceramic Dual In−Line Package(CERDIP)、Plastic Metric Quad Flat Pack(MQFP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、Small Outline(SOIC)、Shrink Small Outline Package(SSOP)、Thin Small Outline(TSOP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、System In Package(SIP)、Multi Chip Package(MCP)、Wafer−level Fabricated Package(WFP)、Wafer−Level Processed Stack Package(WSP)等のようなパッケージを利用して実装できる。
【0127】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0128】
100 半導体メモリー裝置
110 セルアレイ
111、411A、511、611 基板
120 デコーダー
130 ページバッファー
140 入出力バッファー
150 制御ロジック
160 電圧発生器
200、300 セルストリンググループ
210、220、230、240、411、412、413、414、513、613 セルストリング
211、221、231、241、331、341 メモリーセル
230、711 プログラムストリング
210、220、240、310、320、330、340、712、713、714 インヒビットストリング
410、420、430、720、730、740、745、750 バイアス条件
410A、510、610、710 3次元半導体メモリー装置
1000、2100 メモリーシステム
1100、2110 メモリーコントローラ
1110 SRAM
1120 プロセシングユニット(CPU)
1130 ホストインターフェース
1140 エラー訂正ブロック(ECC)
1150 メモリーインターフェース
1200、2120 不揮発性メモリー(NVM)装置
2000 コンピュータシステム
2200 マイクロプロセッサー(CPU)
2300 RAM
2400 使用者インターフェース
2500 モデム
2600 システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムビットラインに連結されるプログラムストリングと第1インヒビットストリングとを含む第1セルグループと、インヒビットビットラインに連結される第2インヒビットストリングと第3インヒビットストリングとを含む第2セルグループと、前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに連結される共通ソースラインと、を含む半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法であって、
前記共通ソースラインに第1電圧を印加して同一の選択ラインによって前記プログラムストリングと連結されない前記第3インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、
ワードライン電圧を前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに印加して前記プリチャージされたチャンネルをブースティングする段階と、を有することを特徴とするチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項2】
第1ストリング選択ラインによって前記プログラムストリングと前記第2インヒビットストリングとが連結され、第2ストリング選択ラインによって前記第1インヒビットストリングと前記第3インヒビットストリングとが連結されることを特徴とする請求項1に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項3】
第1接地選択ラインによって前記プログラムストリングと前記第2インヒビットストリングとが連結され、第2接地選択ラインによって前記第1インヒビットストリングと前記第3インヒビットストリングとが連結されることを特徴とする請求項2に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項4】
前記プログラムビットラインには0Vが供給され、前記インヒビットビットラインには電源電圧が供給されることを特徴とする請求項3に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項5】
前記第1ストリング選択ラインに含まれる第1ストリング選択トランジスターと前記第2接地選択ラインに含まれる第2接地選択トランジスターとは、ターンオンされ、
前記第2ストリング選択ラインに含まれる第2ストリング選択トランジスターと前記第1接地選択ラインに含まれる第1接地選択トランジスターとは、ターンオフされることを特徴とする請求項4に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項6】
第1電圧を前記共通ソースラインに供給して前記第1インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階を更に含むことを特徴とする請求項3に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項7】
前記プログラムビットラインには0Vが供給され、前記インヒビットビットラインには電源電圧が供給されることを特徴とする請求項6に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項8】
前記第1ストリング選択ラインに含まれる第1ストリング選択トランジスターと前記第2接地選択ラインに含まれる第2接地選択トランジスターとは、ターンオンされ、
前記第2ストリング選択ラインに含まれる第2ストリング選択トランジスターと前記第1接地選択ラインに含まれる第1接地選択トランジスターとは、ターンオフされることを特徴とする請求項7に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項9】
第2電圧を前記共通ソースラインに供給して前記第2インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階を更に含むことを特徴とする請求項3に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項10】
前記プログラムビットラインには0Vが供給され、前記インヒビットビットラインには電源電圧が供給されることを特徴とする請求項9に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項11】
前記第1ストリング選択ラインに含まれる第1ストリング選択トランジスターと前記第2接地選択ラインに含まれる第2接地選択トランジスターとは、ターンオンされ、
前記第2ストリング選択ラインに含まれる第2ストリング選択トランジスターと前記第1接地選択ラインに含まれる第1接地選択トランジスターとは、ターンオフされることを特徴とする請求項10に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項12】
前記第2電圧は、電源電圧と同一であることを特徴とする請求項11に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項13】
プログラムビットラインに連結されるプログラムストリングと第1インヒビットストリングとを含む第1セルグループと、インヒビットビットラインに連結される第2インヒビットストリングと第3インヒビットストリングとを含む第2セルグループと、前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに連結される共通ソースラインと、を含む半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法であって、
前記共通ソースラインに第1電圧を印加して前記第1インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、
前記インヒビットビットラインに第2電圧を印加して前記第2インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、
ワードライン電圧を前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに印加して前記プリチャージされたチャンネルをブースティングする段階と、を有することを特徴とするチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項14】
第1ストリング選択ラインによって前記プログラムストリングと前記第2インヒビットストリングとが連結され、第2ストリング選択ラインによって前記第1インヒビットストリングと前記第3インヒビットストリングとが連結されることを特徴とする請求項13に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項15】
第1接地選択ラインによって前記プログラムストリングと前記第2インヒビットストリングとが連結され、第2接地選択ラインによって前記第1インヒビットストリングと前記第3インヒビットストリングとが連結されることを特徴とする請求項14に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項16】
前記プログラムビットラインには0Vが供給され、前記インヒビットビットラインには電源電圧が供給されることを特徴とする請求項15に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項17】
前記第1ストリング選択ラインに含まれる第1ストリング選択トランジスターと前記第2接地選択ラインに含まれる第2接地選択トランジスターとは、ターンオンされ、
前記第2ストリング選択ラインに含まれる第2ストリング選択トランジスターと前記第1接地選択ラインに含まれる第1接地選択トランジスターとは、ターンオフされることを特徴とする請求項16に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項18】
前記第2電圧は、電源電圧と同一であることを特徴とする請求項17に記載のチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項19】
プログラムビットラインに連結されるプログラムストリングと第1インヒビットストリングとを含む第1セルグループと、インヒビットビットラインに連結される第2インヒビットストリングと第3インヒビットストリングとを含む第2セルグループと、前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに連結される共通ソースラインと、を含む半導体メモリー装置のチャンネルをプリチャージする方法であって、
前記共通ソースラインに第1電圧を印加して前記第1インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、
前記インヒビットビットラインに第2電圧を印加して前記第2インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、
前記共通ソースラインに第1電圧を印加して前記第3インヒビットストリングのチャンネルをプリチャージする段階と、
ワードライン電圧を前記プログラムストリング及び第1〜第3インヒビットストリングに印加して前記プリチャージされたチャンネルをブースティングする段階と、を有することを特徴とするチャンネルのプリチャージ方法。
【請求項20】
前記プログラムビットラインには0Vが供給され、前記インヒビットビットラインには電源電圧が供給されることを特徴とする請求項19に記載のチャンネルのプリチャージ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−28833(P2011−28833A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−164881(P2010−164881)
【出願日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】