説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】エクステンション領域がゲート電極の下側に広がることがなく且つシェアードコンタクトを形成する際に接合リーク電流が発生するおそれがない半導体装置を実現できるようにする。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板10における素子分離領域11に囲まれた部分に形成された活性領域12と、活性領域12の上に形成されたゲート絶縁膜21A及び第1のゲート電極膜22Aを有する第1のゲート構造23Aと、第1のゲート構造23Aの側面上に形成され、第1のゲート構造23Aよりも高さが低い第1のオフセットスペーサ24Aと、第1のゲート構造23Aの側面上に、第1のオフセットスペーサ24Aの側面及び上端面を覆うように形成された第1のサイドウォール25Aとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、オフセットスペーサを有するゲート電極を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路の高密度化に伴い、トランジスタ構造の微細化が進んでいる。微細化が進むにつれショートチャネル効果によるトランジスタ特性の劣化が問題となっている。また、低濃度のエクステンション領域を形成する際に注入したイオンがゲート電極の下側に拡散しやすくなるという問題もある。ゲート電極の下側にイオンが拡散すると、ゲート電極とゲート絶縁膜とエクステンション領域とによってゲートドレインキャパシタンスが形成され、トランジスタの動作速度特性が劣化してしまう。
【0003】
このようなトランジスタ特性の劣化を防ぐため、エクステンション領域を形成するイオン注入の前に、ゲート電極の側面に二酸化シリコンからなる板状のオフセットスペーサを形成する方法が知られている。オフセットスペーサの形成後にイオン注入を行うことにより、エクステンション領域がゲート電極の下側に大きく拡散して、ゲートドレインキャパシタンスが形成されることを防止できる(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特許第3513411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の半導体装置は、例えばスタティックラム(SRAM)のシェアードコンタクトを形成する際に、オフセットスペーサがエッチングされ、接合リーク電流が発生しやすくなるという問題がある。
【0005】
例えば、SRAMにおいては図7に示すような、一のトランジスタのソースドレイン領域119及び隣接するトランジスタのゲート電極112の両方と電気的に接続されたシェアードコンタクト123を形成する場合がある。シェアードコンタクト123は、ゲート電極112を覆う層間絶縁膜121をエッチングしてゲート電極112の上部に形成されたシリサイド層112aの一部及びソースドレイン領域119の上部に形成されたシリサイド層119aの一部を露出するコンタクトホールを形成し、形成したコンタクトホールに導電性材料を埋め込むことにより形成する。しかし、オフセットスペーサ114と層間絶縁膜121とは、酸化シリコンにより形成されているため、コンタクトホールを形成する際にオフセットスペーサ114がエッチングされスリット123aが生じるおそれがある。
【0006】
また、コンタクトホールに導電性材料を埋め込む際に、ゲート電極112及びソースドレイン領域119の表面から表面酸化膜を除去する必要があるが、この工程においてもオフセットスペーサ114がエッチングされスリット123aが発生する原因となる。従って、ゲート電極112を覆うライナ窒化膜が設けられているような場合にも、スリット123aが発生するおそれがある。
【0007】
スリット123aが発生すると、接合リーク電流が発生する原因となりトランジスタの電気的特性を大きく劣化する。
【0008】
本発明は前記従来の問題を解決し、エクステンション領域がゲート電極の下側に広がることがなく且つシェアードコンタクトを形成する際に接合リーク電流が発生するおそれがない半導体装置を実現できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するため、本発明は半導体装置を、ゲート構造よりも高さが低いオフセットスペーサを備える構成とする。
【0010】
具体的に、本発明に係る半導体装置は、半導体基板における素子分離領域に囲まれた部分に形成された活性領域と、活性領域の上に形成されたゲート絶縁膜及び第1のゲート電極膜を有する第1のゲート構造と、第1のゲート構造の側面上に形成され、第1のゲート構造よりも高さが低い第1のオフセットスペーサと、第1のゲート構造の側面上に、第1のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成された第1のサイドウォールと、活性領域における第1のゲート構造の両側方の領域にそれぞれ形成された第1のソースドレイン領域と、活性領域における第1のゲート構造の両側方の領域の第1のソースドレイン領域と比べて第1のゲート構造から離れた位置で且つ第1のソースドレイン領域よりも深い位置にそれぞれ形成された第2のソースドレイン領域とを備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明の半導体装置は、第1のゲート構造の側面上に形成され、第1のゲート構造よりも高さが低い第1のオフセットスペーサと、第1のゲート構造の側面上に、第1のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成された第1のサイドウォールとを備えているため、シェアードコンタクトを形成するコンタクトホールをエッチングする際にオフセットスペーサがエッチングされるおそれがない。また、コンタクトホール内の自然酸化膜を除去する際にオフセットスペーサがエッチングされるおそれがない。従って、ゲート構造とサイドウォールとの間に導電性のスリットが形成され、接合リーク電流が発生することを防止できるので、信頼性が高い半導体装置を実現することができる。
【0012】
本発明の半導体装置において、第1のオフセットスペーサは、シリコン酸化膜からなり、第1のサイドウォールは、シリコン窒化膜からなることが好ましい。
【0013】
本発明の半導体装置は、半導体基板の上における第2のソースドレイン領域を挟んで第1のゲート構造と反対側に形成され、少なくとも第2のゲート電極膜を有する第2のゲート構造と、第2のゲート構造の側面上に形成され、第2のゲート構造よりも高さが低い第2のオフセットスペーサと、第2のゲート構造の側面上に、第2のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成された第2のサイドウォールと、半導体基板の上に第1のゲート構造及び第2のゲート構造を覆うように形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜における第2のゲート構造の上側の一部と、第2のサイドウォールの上側の一部と、第2のソースドレイン領域の上側の一部とに跨る領域に、層間絶縁膜を貫通して形成された開口部と、開口部に埋め込まれた導電性材料からなり、第2のソースドレイン領域及び第2のゲート電極膜と電気的に接続されたシェアードコンタクトプラグとをさらに備えていることが好ましい。このような構成とすることにより、ゲートドレインキャパシタの影響が小さく且つシェアードコンタクトプラグを備えた半導体装置を実現できる。
【0014】
本発明の半導体装置において、第2のオフセットスペーサは、シリコン酸化膜からなり、第2のサイドウォールは、シリコン窒化膜からなることが好ましい。
【0015】
本発明の半導体装置において、第2のオフセットスペーサは、シリコン酸化膜からなり、第2のサイドウォールは、第2のゲート構造の側面上に第2のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成されたシリコン窒化膜と、シリコン窒化膜の側面上に形成されたシリコン酸化膜とを有していることが好ましい。この場合において、シリコン窒化膜は半導体基板の上面の一部を覆う断面L字状に形成されていることが好ましい。このような構成とすることによりシェアードコンタクトの幅を広くすることが可能となる。
【0016】
本発明の半導体装置は、第2のゲート電極の上に形成された第1のシリサイド層と、第2のソースドレイン領域の上に形成された第2のシリサイド層とをさらに備え、シェアードコンタクトプラグは、第1のシリサイド層及び第2のシリサイド層と電気的に接続されていることが好ましい。
【0017】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板に活性領域を囲む素子分離領域を形成する工程(a)と、活性領域の上にゲート絶縁膜及び第1のゲート電極膜を有する第1のゲート構造を形成する工程(b)と、第1のゲート構造の側面上に第1のゲート構造よりも高さが低い第1のオフセットスペーサを形成する工程(c)と、第1のオフセットスペーサが形成された第1のゲート構造をマスクとしてイオン注入処理を行うことにより、活性領域における第1のゲート構造の両側方の領域に第1のソースドレイン領域を形成する工程(d)と、工程(d)よりも後に、第1のゲート構造の側面上に、第1のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように第1のサイドウォールを形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする。
【0018】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、第1のゲート構造の側面上に第1のゲート構造よりも高さが低い第1のオフセットスペーサを形成する工程と、第1のゲート構造の側面上に、第1のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように第1のサイドウォールを形成する工程とを備えているため、シェアードコンタクトを形成する際にオフセットスペーサがエッチングされるおそれがない。従って、ゲート構造とサイドウォールとの間に導電性のスリットが形成されることがなく、接合リーク電流が発生するおそれがない半導体装置を製造することができる。
【0019】
本発明の半導体装置の製造方法において、工程(b)は、半導体基板の上における第2のソースドレイン領域を挟んで第1のゲート構造と反対側に、少なくとも第2のゲート電極膜を有する第2のゲート構造を形成する工程を含み、工程(c)は、第2のゲート構造の側面上に第2のゲート構造よりも高さが低い第2のオフセットスペーサを形成する工程を含み、工程(e)は、第2のゲート構造の側面上に第2のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように第2のサイドウォールを形成する工程を含んでいることが好ましい。
【0020】
本発明の半導体装置の製造方法における工程(c)において、第1のオフセットスペーサ及び第2のオフセットスペーサは、半導体基板の上に第1のゲート構造及び第2のゲート構造を覆うオフセットスペーサ形成膜を形成した後、形成したオフセットスペーサ形成膜を第1のゲート構造の側面及び第2のゲート構造の側面の上部が露出するまでエッチバックして形成することが好ましい。
【0021】
本発明の半導体装置の製造方法における工程(c)において、第1のオフセットスペーサの高さは、第1のゲート構造の高さよりも10nm以上低くし、第2のオフセットスペーサの高さは、第2のゲート構造の高さよりも10nm以上低くすることが好ましい。
【0022】
本発明の半導体装置の製造方法における工程(e)において、第1のサイドウォール及び第2のサイドウォールは、半導体基板の上に窒化膜及び酸化膜を順次形成した後、形成した窒化膜及び酸化膜を順次エッチングして形成することが好ましい。
【0023】
本発明の半導体装置の製造方法は、工程(d)において、窒化膜は半導体基板の上面の一部を覆う断面L字状に形成することが好ましい。
【0024】
本発明の半導体装置の製造方法は、第1のサイドウォールが形成された第1のゲート構造をマスクとして活性領域にイオン注入を行うことにより、活性領域における第1のサイドウォールの両側方の領域に第2のソースドレイン領域を形成する工程(f)と、工程(f)よりも後に、半導体基板の上に第1のゲート構造及び第2のゲート構造を覆う層間絶縁膜を形成する工程(g)と、層間絶縁膜における第2のゲート構造の上側の一部と、第2のサイドウォールの上側の一部と、第2のソースドレイン領域の上側の一部とに跨る領域に、層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールを形成する工程(h)と、コンタクトホールに導電性材料を埋め込むことにより第2のソースドレイン領域及び第2のゲート電極膜の両方と電気的に接続されたシェアードコンタクトプラグを形成する工程(i)とをさらに備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によれば、エクステンション領域がゲート電極の下側に広がることがなく且つシェアードコンタクトを形成する際に接合リーク電流が発生するおそれがない半導体装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)及び(b)は第1の実施形態に係る半導体装置であり、(a)は平面構成を示し、(b)は(a)のIb−Ib線における断面構成を示している。
【0027】
図1に示すように、半導体基板10の素子分離領域11に囲まれたP型の活性領域12に複数のトランジスタが形成されている。図1においては、N型MIS(metal-insulator-semiconductor)トランジスタである第1のトランジスタ51Aと第2のトランジスタ51Bとを示している。
【0028】
各トランジスタの構造を第1のトランジスタ51Aを例に説明する。第1のトランジスタ51Aは、活性領域12の上に形成され、ゲート絶縁膜21A及びシリコンからなるゲート電極膜22Aを有する第1のゲート構造23Aと、活性領域12における第1のゲート構造23Aの両側方の領域に形成され、エクステンション領域である浅いソースドレイン領域35A及び深いソースドレイン領域36AからなるN型のソースドレイン領域34Aとを有している。ゲート電極膜22Aの上部及び深いソースドレイン領域36Aの上部には、シリサイド層30A及びシリサイド層31Aが形成されている。
【0029】
第1のゲート構造23Aの両側面上にはシリコン酸化膜(SiO2)からなるオフセットスペーサ24A及びシリコン窒化膜からなるサイドウォール25Aが順次形成されている。オフセットスペーサ24Aは、第1のゲート構造23Aよりも高さが低く、サイドウォール25Aは、オフセットスペーサ24Aの側面及び上端面並びに第1のゲート構造23Aの側面を覆うように形成されている。
【0030】
ソースドレイン領域34Aは、浅いソースドレイン領域35Aと深いソースドレイン領域36Aとからなる。後で述べるようにオフセットスペーサ24Aをマスクとしてイオン注入を行うことにより浅いソースドレイン領域35Aを形成するため、浅いソースドレイン領域35Aが第1のゲート構造23Aの下側に拡散しにくい。このため、第1のゲート構造23Aと浅いソースドレイン領域35Aとによって形成されるゲートドレインキャパシタンスの大きさを低減することができる。
【0031】
活性領域12の上には、第2のトランジスタ51Bのゲート構造であるゲート絶縁膜21B及びシリコンからなるゲート電極膜22Bを有する第2のゲート構造23Bが、深いソースドレイン領域36Aを挟んで第1のゲート構造23Aと反対側に形成されている。第2のゲート構造23Bの両側面上には、シリコン酸化膜からなるオフセットスペーサ24B及びシリコン窒化膜からなるサイドウォール25Bが順次形成されている。オフセットスペーサ24Bの高さは第2のゲート構造23Bの高さよりも低く、オフセットスペーサ24Bの上端面はサイドウォール25Bに覆われている。また、第2のゲート構造23Bのゲート電極膜22Bの上部にはシリサイド層30Bが形成されている。
【0032】
なお、第2のゲート構造23Bは、必ずしも活性領域12上に形成する必要はなく、素子分離領域11上に一部又は全部が位置するように形成してもよい。素子分離領域11上に第2のゲート構造23Bを配置した場合、素子分離領域11とゲート電極膜22Bとの間にゲート絶縁膜21Bを必ずしも形成する必要はない。
【0033】
第1のゲート構造23A及び第2のゲート構造23Bが形成された基板10の上には、第1のゲート構造23A及び第2のゲート構造23Bを覆う層間絶縁膜26が形成されている。層間絶縁膜26を貫通して、深いソースドレイン領域36Aの一方と電気的に接続されたコンタクトプラグ41と、深いソースドレイン領域36Aの他方及びゲート電極膜22Bと電気的に接続されたシェアードコンタクトプラグ42が形成されている。シェアードコンタクトプラグ42は、深いソースドレイン領域36A上に形成されているシリサイド層31Aの一部及び第2のゲート構造23B上に形成されているシリサイド層30Bの一部を露出するように層間絶縁膜26に形成されたシェアードコンタクトプラグ用のコンタクトホールに充填されたタングステン等の導電性材料からなる。
【0034】
従来の半導体装置においては、層間絶縁膜26をエッチングしてシェアードコンタクトプラグ用のコンタクトホールを形成する際に、シリコン酸化膜からなるオフセットスペーサ24Bがエッチングされてしまうおそれがあった。しかし、本実施形態の半導体装置は、オフセットスペーサ24Bの上端面がサイドウォール25Bに覆われているため、コンタクトホールを形成する際にオフセットスペーサ24Bがエッチングされるおそれがない。また、コンタクトホール内の自然酸化膜を除去する際にもオフセットスペーサ24Bがエッチングされるおそれがない。
【0035】
以下に、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。図2(a)〜(e)は本実施形態に係る半導体装置の各製造工程における断面構成を工程順に示している。
【0036】
まず、図2(a)に示すようにシリコンからなる半導体基板10に既知の方法を用いて素子分離領域11に囲まれたP型の活性領域12を形成した後、形成した活性領域12の上にゲート絶縁膜21A及びシリコンからなるゲート電極膜22Aを有する第1のゲート構造23Aと、ゲート絶縁膜21B及びシリコンからなるゲート電極膜22Bを有する第2のゲート構造23Bとを形成する。続いて、第1のゲート構造23Aの両側面上に、オフセットスペーサ24Aを形成すると共に、第2のゲート構造23Bの両側面上にオフセットスペーサ24Bを形成する。オフセットスペーサ24A及びオフセットスペーサ24Bは、例えば厚さが10nmのシリコン酸化膜からなる。オフセットスペーサ24A及びオフセットスペーサ24Bは、基板10の上に第1のゲート構造23A及び第2のゲート構造23Bを覆うシリコン酸化膜からなるオフセットスペーサ形成膜を化学気相堆積(CVD)法により堆積した後、堆積したオフセットスペーサ形成膜をエッチバックすることにより形成すればよい。エッチバックの際には、オフセットスペーサ24Aの上端面が第1のゲート構造23Aの上面よりも10nm以上低くなるようにし、オフセットスペーサ24Bの上端面が第2のゲート構造23Bの上面よりも10nm以上低くなるようにする。
【0037】
次に、図2(b)に示すようにオフセットスペーサ24Aが側面上に形成された第1のゲート構造23Aをマスクとして、活性領域12にN型不純物イオンの注入を行う。これにより、活性領域12における第1のゲート構造23Aの両側方の部分に低濃度のエクステンション領域であるN型の浅いソースドレイン領域35Aが形成される。第1のゲート構造23Aの側面上にオフセットスペーサ24Aが形成されているため、浅いソースドレイン領域35Aにドーピングされた不純物イオンは、活性領域12における第1のゲート構造23Aの下側の部分に熱拡散しにくくなる。その結果、ゲート電極膜22A、ゲート絶縁膜21A及び浅いソースドレイン領域35Aによって生じるゲートドレインキャパシタンスを顕著に低減できる。
【0038】
次に、図2(c)に示すように半導体基板10上にCVD法によりシリコン窒化膜を堆積した後、エッチバックすることにより、第1のゲート構造23Aの側面上にサイドウォール25Aを形成し、第2のゲート構造23Bの側面上にサイドウォール25Bを形成する。これにより、ゲート電極膜22Aの側面上に形成されているオフセットスペーサ24Aの上端面及び側面はサイドウォール25Aで覆われ、ゲート電極膜22Bの側面上に形成されているオフセットスペーサ24Bの上端面及び側面はサイドウォール25Bで覆われる。
【0039】
続いて、サイドウォール25Aが形成された第1のゲート構造23Aをマスクとして、活性領域12にN型不純物イオンの注入を行う。これにより、浅いソースドレイン領域35Aよりも深い位置にN型の深いソースドレイン領域36Aが形成される。その後、基板10に対して、窒素雰囲気において1075℃の温度でスパイクRTA処理を行い、ソースドレイン領域34A、ゲート電極膜22A及びゲート電極膜22Bに注入された不純物の活性化を行う。
【0040】
次に、図2(d)に示すように公知の方法により、ゲート電極膜22A、ゲート電極膜22B及びソースドレイン領域34Aの上部をシリサイド化し、シリサイド層30A、シリサイド層30B及びシリサイド層31Aをそれぞれ形成する。
【0041】
次に、図2(e)に示すようにCVD法により、SiO2等からなる層間絶縁膜26を堆積し、化学機械的研磨(CMP)法を用いて層間絶縁膜26の表面を平坦化する。続いて、レジストパターン(図示せず)を形成した後、形成したレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜26をドライエッチングにより選択的にエッチングして、ゲート電極膜22B上に形成されたシリサイド層30Bの一部及びソースドレイン領域34A上に形成されたシリサイド層31Aの一部を露出するコンタクトホールを形成する。
【0042】
続いて、ゲート電極膜22B上のシリサイド層30B及びソースドレイン領域34A上のシリサイド層31Aのコンタクトホールから露出した部分に形成された自然酸化膜をウェット処理により除去した後、コンタクトホールを埋めるようにCVD法を用いてタングステン等の金属膜を堆積し、堆積した金属膜をCMP法により平坦化してシェアードコンタクトプラグ42を形成する。これにより、シェアードコンタクトプラグ42は、シリサイド層31Aを介してソースドレイン領域34Aと電気的に接続されると共に、シリサイド層30Bを介してゲート電極膜22Bと電気的に接続される。
【0043】
本実施形態の半導体装置の製造方法においては、オフセットスペーサ24Bの上端面を第2のゲート構造23Bの上面よりも低い位置に形成する。これにより、オフセットスペーサ24Bの上端面をサイドウォール25Bが覆うため、コンタクトホールを形成する際及び自然酸化膜を除去する際に、オフセットスペーサ24Bがエッチングされスリットが形成されることがない。その結果、接合リーク電流が発生することがない半導体装置を実現できる。
【0044】
本実施形態においては、ゲート電極膜22A、ゲート電極膜22B及びソースドレイン領域34Aの上にシリサイド層30A、シリサイド層30B及び31Aがそれぞれ形成された構成について説明したが、必ずしもシリサイド層を設ける必要はない。この場合、ゲート電極膜22Bの一部及びソースドレイン領域34Aの一部を露出するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内に金属膜を埋め込んで平坦化することによりシェアードコンタクトプラグを形成すればよい。
【0045】
(第1の実施形態の一変形例)
以下に、第1の実施形態の一変形例について図面を参照して説明する。図3は本変形例に係る半導体装置の断面構成を示している。図3において図1と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。図3に示すように本変形例の半導体装置は、サイドウォール25Aが形成された第1のゲート構造23A及びサイドウォール25Bが形成された第2のゲート構造23Bを覆うライナ窒化膜27を備えていることを特徴とする。
【0046】
図4(a)〜(e)は第1の実施形態の一変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程における断面構成を工程順に示している。図4において図2と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。また、図4(a)〜(c)は図2(a)〜(c)と同一の工程であるため説明を省略する。
【0047】
図4(d)に示すように公知の方法により、ゲート電極膜22A、ゲート電極膜22B及びソースドレイン領域34Aの表面にシリサイド層30A、シリサイド層30B及びシリサイド層31Aをそれぞれ形成した後、基板10の上にゲート電極膜22A、ゲート電極膜22B、サイドウォール25A及びサイドウォール25Bを覆うようにライナ窒化膜27をCVD法を用いて形成する。続いて、ライナ窒化膜27の上に層間絶縁膜26を形成した後、層間絶縁膜26の上にレジストパターン(図示せず)を形成する。形成したレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜26をドライエッチングにより選択的にエッチングすることにより、ライナ窒化膜27におけるゲート電極膜22Bの一部及びソースドレイン領域34Aの一部の上側に形成された部分を露出する。
【0048】
次に、図4(e)に示すように、ライナ窒化膜27の露出部分をエッチングすることにより、ゲート電極膜22B上に形成されたシリサイド層30Bの一部及びソースドレイン領域34A上に形成されたシリサイド層31Aの一部を露出するコンタクトホールを形成する。続いて、ゲート電極膜22B上のシリサイド層30B及びソースドレイン領域34A上のシリサイド層31Aにおけるコンタクトホール内の露出した部分に形成された自然酸化膜をウェット処理により除去する。この後、コンタクトホール内にCVD法を用いて金属膜を堆積し、堆積した金属膜をCMPにより平坦化してシェアードコンタクトプラグ42を形成する。
【0049】
ライナ窒化膜27をエッチングする際には、エッチング時間を適切に制御することにより、サイドウォール25Bにおけるオフセットスペーサ24Bの上端面を覆う部分を残すようにする。これにより、ウェット処理の際にオフセットスペーサ24Bがエッチングされることがなく、接合リーク電流が発生することを防止できる。
【0050】
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態の一変形例について図面を参照して説明する。図5は第2の実施形態に係る半導体装置の断面構成を示している。図5において図1と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。図5に示すように第2の実施形態の半導体装置は、サイドウォールが、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層構造を有していることを特徴とする。
【0051】
図6(a)〜(e)は第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における断面構成を工程順に示している。図6において図2と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。また、図6(a)及び(b)は図2(a)及び(b)と同一の工程であるため説明を省略する。
【0052】
図6(c)に示すように、基板10の上にオフセットスペーサ24Aが形成された第1のゲート構造23A及びオフセットスペーサ24Bが形成された第2のゲート構造23Bを覆うようにシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をCVD法により順次堆積する。続いて、堆積したシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をエッチバックすることにより第1のゲート構造23Aの側面上にシリコン窒化膜28A及びシリコン酸化膜29Aからなるサイドウォール25Aを形成すると共に、第2のゲート構造23Bの側面上にシリコン窒化膜28B及びシリコン酸化膜29Bからなるサイドウォール25Bを形成する。この後、サイドウォール25Aが形成された第1のゲート構造23Aをマスクとして、活性領域12にN型不純物イオンの注入を行う。これにより、N型の深いソースドレイン領域36Aが形成される。その後、基板10に対して、窒素雰囲気で1075℃の温度でスパイクRTA処理を行い、ソースドレイン領域34A、ゲート電極膜22A及びゲート電極膜22Bに注入された不純物の活性化を行う。
【0053】
次に、図6(d)に示すように公知の方法により、ゲート電極膜22A、ゲート電極膜22B及びソースドレイン領域34Aの上部をシリサイド化して、シリサイド層30A、シリサイド層30B及びシリサイド層31Aをそれぞれ形成する。
【0054】
次に、図6(e)に示すようにCVD法により、層間絶縁膜26を堆積し、CMP法を用いて層間絶縁膜26の表面を平坦化する。続いて、レジストパターン(図示せず)を形成した後、層間絶縁膜26をドライエッチングにより選択的にエッチングする。これにより、ゲート電極膜22B上に形成されているシリサイド層30Bの一部及びソースドレイン領域34A上に形成されているシリサイド層31Aの一部を露出するコンタクトホールを形成する。続いて、ゲート電極膜22B上のシリサイド層30B及びソースドレイン領域34A上のシリサイド層31Aにおけるコンタクトホール内の露出した部分に形成された自然酸化膜をウェット処理により除去する。この後、コンタクトホール内にCVD法を用いて金属膜を堆積し、堆積した金属膜をCMP法により平坦化してシェアードコンタクトプラグ42を形成する。
【0055】
本実施形態の半導体装置の製造方法においては、サイドウォール25Bにおけるシリコン酸化膜29Bからなる部分は、コンタクトホールを形成する際にエッチングされるため、シェアードコンタクトプラグ42の面積を大きくすることができる。一方、シリコン窒化膜28Bからなる部分が、オフセットスペーサ24Bの上端面及び側面を覆っているため、コンタクトホールを形成する際及び自然酸化膜を除去する際にオフセットスペーサ24Bがエッチングされることを防止することができる。
【0056】
シリコン窒化膜28Bは、浅いソースドレイン領域35Aの上を覆うように断面L字状に形成することが好ましい。これにより、浅いソースドレイン領域35Aとシェアードコンタクトプラグ42とが接することを防止できる。
【0057】
本実施形態は、エッチングストッパとなるライナ窒化膜がない場合について説明したが、第1の実施形態の一変形例と同様にライナ窒化膜が形成されている場合にも適用することができる。
【0058】
第1の実施形態、第2の実施形態及びその変形例においては、ゲート電極膜22A、ゲート電極膜22B及びソースドレイン領域34Aの上にシリサイド層30A、シリサイド層30B及び31Aがそれぞれ形成された構成について説明したが、必ずしもシリサイド層を設ける必要はない。この場合、ゲート電極膜22Bの一部及びソースドレイン領域34Aの一部を露出するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内に金属膜を埋め込んで平坦化することによりシェアードコンタクトプラグを形成すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明に係る半導体装置は、エクステンション領域がゲート電極の下側に広がることがなく且つシェアードコンタクトを形成する際に接合リーク電流が発生するおそれがない半導体装置を実現でき、オフセットスペーサを有するゲート電極を備えた半導体装置及びその製造方法等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体装置を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図7】従来例に係る半導体装置の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
【0061】
10 基板
11 素子分離領域
12 活性領域
21A ゲート絶縁膜
21B ゲート絶縁膜
22A ゲート電極膜
22B ゲート電極膜
23A 第1のゲート構造
23B 第2のゲート構造
24A オフセットスペーサ
24B オフセットスペーサ
25A サイドウォール
25B サイドウォール
26 層間絶縁膜
27 ライナ窒化膜
28A シリコン窒化膜
28B シリコン窒化膜
29A シリコン酸化膜
29B シリコン酸化膜
30A シリサイド層
30B シリサイド層
31A シリサイド層
34A ソースドレイン領域
35A 浅いソースドレイン領域
36A 深いソースドレイン領域
41 コンタクトプラグ
42 シェアードコンタクトプラグ
51A 第1のトランジスタ
51B 第2のトランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板における素子分離領域に囲まれた部分に形成された活性領域と、
前記活性領域の上に形成されたゲート絶縁膜及び第1のゲート電極膜を有する第1のゲート構造と、
前記第1のゲート構造の側面上に形成され、前記第1のゲート構造よりも高さが低い第1のオフセットスペーサと、
前記第1のゲート構造の側面上に、前記第1のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成された第1のサイドウォールと、
前記活性領域における前記第1のゲート構造の両側方の領域にそれぞれ形成された第1のソースドレイン領域と、
前記活性領域における前記第1のゲート構造の両側方の領域の前記第1のソースドレイン領域と比べて前記第1のゲート構造から離れた位置で且つ前記第1のソースドレイン領域よりも深い位置にそれぞれ形成された第2のソースドレイン領域とを備えていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第1のオフセットスペーサは、シリコン酸化膜からなり、
前記第1のサイドウォールは、シリコン窒化膜からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板の上における前記第2のソースドレイン領域を挟んで前記第1のゲート構造と反対側に形成され、少なくとも第2のゲート電極膜を有する第2のゲート構造と、
前記第2のゲート構造の側面上に形成され、前記第2のゲート構造よりも高さが低い第2のオフセットスペーサと、
前記第2のゲート構造の側面上に、前記第2のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成された第2のサイドウォールと、
前記半導体基板の上に前記第1のゲート構造及び第2のゲート構造を覆うように形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜における前記第2のゲート構造の上側の一部と、前記第2のサイドウォールの上側の一部と、前記第2のソースドレイン領域の上側の一部とに跨る領域に、前記層間絶縁膜を貫通して形成された開口部と、
前記開口部に埋め込まれた導電性材料からなり、前記第2のソースドレイン領域及び前記第2のゲート電極膜と電気的に接続されたシェアードコンタクトプラグとをさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2のオフセットスペーサは、シリコン酸化膜からなり、
前記第2のサイドウォールは、シリコン窒化膜からなることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2のオフセットスペーサは、シリコン酸化膜からなり、
前記第2のサイドウォールは、前記第2のゲート構造の側面上に前記第2のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように形成されたシリコン窒化膜と、前記シリコン窒化膜の側面上に形成されたシリコン酸化膜とを有していることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記シリコン窒化膜は前記半導体基板の上面の一部を覆う断面L字状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2のゲート電極の上に形成された第1のシリサイド層と、
前記第2のソースドレイン領域の上に形成された第2のシリサイド層とをさらに備え、
前記シェアードコンタクトプラグは、前記第1のシリサイド層及び第2のシリサイド層と電気的に接続されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
半導体基板に活性領域を囲む素子分離領域を形成する工程(a)と、
前記活性領域の上にゲート絶縁膜及び第1のゲート電極膜を有する第1のゲート構造を形成する工程(b)と、
前記第1のゲート構造の側面上に前記第1のゲート構造よりも高さが低い第1のオフセットスペーサを形成する工程(c)と、
前記第1のオフセットスペーサが形成された前記第1のゲート構造をマスクとしてイオン注入処理を行うことにより、前記活性領域における前記第1のゲート構造の両側方の領域に第1のソースドレイン領域を形成する工程(d)と、
前記工程(d)よりも後に、前記第1のゲート構造の側面上に、前記第1のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように第1のサイドウォールを形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記工程(b)は、前記半導体基板の上における前記第2のソースドレイン領域を挟んで前記第1のゲート構造と反対側に、少なくとも第2のゲート電極膜を有する第2のゲート構造を形成する工程を含み、
前記工程(c)は、前記第2のゲート構造の側面上に前記第2のゲート構造よりも高さが低い第2のオフセットスペーサを形成する工程を含み、
前記工程(e)は、前記第2のゲート構造の側面上に前記第2のオフセットスペーサの側面及び上端面を覆うように第2のサイドウォールを形成する工程を含んでいることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記工程(c)において、前記第1のオフセットスペーサ及び第2のオフセットスペーサは、前記半導体基板の上に前記第1のゲート構造及び第2のゲート構造を覆うオフセットスペーサ形成膜を形成した後、形成したオフセットスペーサ形成膜を前記第1のゲート構造の側面及び第2のゲート構造の側面の上部が露出するまでエッチバックして形成することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記工程(c)において、前記第1のオフセットスペーサの高さは、前記第1のゲート構造の高さよりも10nm以上低くし、前記第2のオフセットスペーサの高さは、前記第2のゲート構造の高さよりも10nm以上低くすることを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記工程(e)において、前記第1のサイドウォール及び第2のサイドウォールは、前記半導体基板の上に窒化膜及び酸化膜を順次形成した後、形成した窒化膜及び酸化膜を順次エッチングして形成することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記第1のサイドウォールが形成された前記第1のゲート構造をマスクとして前記活性領域にイオン注入を行うことにより、前記活性領域における前記第1のサイドウォールの外側の領域に第2のソースドレイン領域を形成する工程(f)と、
前記工程(f)よりも後に、前記半導体基板の上に前記第1のゲート構造及び第2のゲート構造を覆う層間絶縁膜を形成する工程(g)と、
前記層間絶縁膜における前記第2のゲート構造の上側の一部と、前記第2のサイドウォールの上側の一部と、前記第2のソースドレイン領域の上側の一部とに跨る領域に、前記層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールを形成する工程(h)と、
前記コンタクトホールに導電性材料を埋め込むことにより前記第2のソースドレイン領域及び前記第2のゲート電極膜の両方と電気的に接続されたシェアードコンタクトプラグを形成する工程(i)とをさらに備えていることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−287791(P2007−287791A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−110967(P2006−110967)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】