説明

半導体装置

【課題】並列駆動構成のI/Oバッファから出力される信号を安定化し、信頼性を向上する。
【解決手段】I/Oセル2は、1つの出力信号を正転信号と反転信号からなる相補信号として出力する相補型I/Oセルからなり、2つのI/Oセル2が並列接続された構成からなる。2つのI/Oセル2の出力部となるインバータ6の出力部は、配線17によってそれぞれ接続されており、2つのI/Oセル2の出力部となるインバータ7の出力部は、配線18によってそれぞれ接続されている。配線17は、I/Oセル2の下辺側に2つのI/Oセル2を横断するように形成され。配線18は、該配線17の上方に形成されており、2つのI/Oセル2を横断するように形成されている。また、配線17の配線長と配線18の配線長は、略同等となるようにレイアウトされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、I/O(Input/Output)セルの信頼性の向上化技術に関し、特に、2つのI/Oセルを並列接続した並列駆動構成のI/Oセルにおける出力信号の安定化に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、あるいはカーナビゲーションシステムなどの電子システムには、記憶装置としてDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性半導体メモリが広く用いられている。
【0003】
たとえば、パーソナルコンピュータでは、メモリモジュール基板と呼ばれる基板上に複数個の揮発性半導体メモリが実装されており、該メモリモジュール基板外部に設けられた半導体装置に設けられたメモリコントローラ部によって該揮発性半導体メモリのリード/ライト動作が制御される。
【0004】
たとえば、パーソナルコンピュータでは、複数の揮発性半導体メモリが実装されたメモリモジュール基板を、メイン基板のコネクタを介して接続し、該メイン基板上に実装された半導体装置に設けられたメモリコントローラ部によって該揮発性半導体メモリのリード/ライト動作が制御される構成となっている。
【0005】
一方、デジタルカメラ、あるいはカーナビゲーションシステムなどの場合には、メモリの拡張性は不要であるので、複数個の揮発性半導体メモリと該揮発性半導体メモリのリード/ライト動作を制御するメモリコントローラ部とが同じ基板に搭載された、いわゆるオンボード構成となっている。
【0006】
また、メモリコントローラ部に設けられたI/Oセル(I/Oバッファ)として、たとえば、1つの出力信号を、正転信号とその反転信号からなる相補信号として出力する、いわゆる相補型I/Oセルが用いられているもの知られている。
【0007】
なお、この種のI/Oセルとしては、複数の入出力セルを相互に出力して高駆動能力の入出力バッファや高電流対応の電源セルなどを実現するものも知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平6−45566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、上記のようなI/Oセルによる揮発性半導体メモリの駆動技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0010】
前述したオンボード構成の揮発性半導体メモリでは、メモリを拡張することがなく、かつ同一基板上にメモリとメモリコントローラ部とが搭載されているために、該揮発性半導体メモリに最適な駆動能力のI/Oセルを選定することができる。
【0011】
一方、メモリモジュール基板をコネクタを介してメイン基板に接続する構成の場合、負荷容量などが変動してしまい、オンボード構成で用いられるI/Oセルを流用すると、I/Oセルの駆動能力が不足してしまう可能性がある。
【0012】
特に、メモリモジュール基板に実装される揮発性半導体メモリの個数などが大幅に増減すると、それに伴い、負荷容量も大きく異なってしまうことになり、それに対応することができなくなってしまう。
【0013】
I/Oセルにおける駆動能力の不足を解消するには、高駆動能力のI/Oセルを再設計する必要があるが、再設計により工数の増加、設計期間の長期化、およびコストの向上などが発生し、現実的ではない。
【0014】
そこで、既存のI/Oセルを用いながら相補型I/Oセルにおける駆動電流の増強する技術として、2つの相補型I/Oセルを並列接続する技術が知られている。
【0015】
相補型I/Oセルは、正転信号を出力する正転インバータ部、およびその反転信号を出力する反転インバータ部を備えた構成からなる。
【0016】
相補型I/Oセルを並列接続する際には、2つの隣り合う相補型I/Oセルに設けられた正転インバータ部の出力部を正転信号を出力する正転信号用パッドにそれぞれ接続すると共に、該2つの相補型I/Oセルにそれぞれ設けられた反転インバータ部の出力部を反転信号を出力する反転信号用パッドに接続する構成が考えられる。
【0017】
しかしながら、正転インバータ部の出力部、および反転インバータ部の出力部の接続については、何ら考慮されずに配線接続されており、その結果、配線長の不均一による信号遅延などが生じてしまう恐れがある。
【0018】
これにより、揮発性半導体メモリへの読み出し/書き込みなどの動作不良が発生してしまう恐れがあり、電子システムにおける信頼性が低下してしまうという問題がある。
【0019】
本発明の目的は、2つのI/Oセルを並列接続した並列駆動構成のI/Oバッファから出力される信号を安定化し、信頼性を向上することのできる技術を提供することにある。
【0020】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0022】
本発明は、主面を有する半導体チップと、該主面の周囲に沿って形成された複数の入出力回路セルと、該複数の入出力回路セルに囲まれるように、主面に形成された内部回路と、複数の入出力回路セルの各々に対応した領域に配置された複数の電極パッドとを有し、該複数の入出力回路セルは、互いに隣接して配置された第1入出力回路セルと、第2入出力回路セルとを有し、第1、および第2入出力回路セルにそれぞれ対応した領域に、所定の間隔を持って配置された第1電極パッドと第2電極パッドとを有し、第1、および第2入出力回路セルは、内部回路から出力される同一信号に応じて、位相が互いに異なる相補信号を出力する第1インバータ回路と、第2インバータ回路とを有し、第1入出力回路セルの第1インバータ回路の出力と第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とは、電極パッドを構成する配線層よりも下層の第1配線により第1電極パッドに共通接続され、第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力と第2入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とは、第1配線と同層に形成された第2配線により第2電極パッドに共通接続され、第1電極パッドは、半導体チップの周囲に沿う方向において、第1入出力回路セルの第1インバータ回路の出力と、第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力との間に配置され、第2電極パッドは、半導体チップの周囲に沿う方向において、第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力と、第2入出力回路セルの第2インバータ回路の出力との間に配置され、第1電極パッドと第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とを接続する第1配線は、第1、および第2入出力回路セルが形成された領域を横断するように形成され、第2電極パッドと第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とを接続する第2配線は、第1、および第2入出力回路セルが形成された領域を横断するように形成されているものである。
【0023】
また、本発明は、第1および第2入出力回路セル間に電源セルが形成され、第1電極パッドと第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とを接続する第1配線は、電源セル上を横断するように形成され、第2電極パッドと第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とを接続する第2配線は、電源セル上を横断するように形成されているものである。
【0024】
さらに、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
【0025】
本発明は、第1および第2電極パッドが、電源セルを挟んで、電源セルの両側に配置されているものである。
【0026】
また、本発明は、第1、および第2電極パッドが、アルミニウムを主成分とする金属膜で形成されているものである。
【0027】
さらに、本発明は、第1、および第2電極パッドのそれぞれに接続された再配線層を更に有し、再配線層上にはんだバンプが形成されているものである。
【0028】
また、本発明は、内部回路から出力される同一信号が、クロック信号であるものである。
【発明の効果】
【0029】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0030】
(1)並列駆動構成のI/Oセルから出力される信号を、ノイズなどが少ない安定した波形にすることができる。
【0031】
(2)上記(1)により、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体チップに設けられたI/O領域のレイアウトの一例を示す説明図である。
【図2】図1のI/O領域に設けられた2つのI/Oセルにおける構成の一例を示す説明図である。
【図3】図2のI/Oセルが配置される領域におけるレイアウトの一例を示す説明図である。
【図4】図3のA−A’断面を模式的に示した説明図である。
【図5】図3のB−B’断面を模式的に示した説明図である。
【図6】図3のC−C’断面を模式的に示した説明図である。
【図7】図2のI/Oセルを用いて構成された半導体装置の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2によるI/Oセルが配置される領域におけるレイアウトの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態3によるI/Oセルにおける構成の一例を示す説明図である。
【図10】図9のI/Oセルに接続されるエリアバンプ端子における構成の一例を示す説明図である。
【図11】図9のI/Oセルに接続されるボンディングパッドが形成された構成の一例を示した説明図である。
【図12】本発明の実施の形態4によるI/Oセルにおけるレイアウトの一例を示す説明図である。
【図13】図12のI/Oセルにおけるレイアウトの他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0034】
《発明の概要》
本発明の半導体装置は、主面を有する半導体チップ(半導体チップ1)と、前記主面の周囲に沿って形成された複数の入出力回路セル(I/Oセル2)と、前記複数の入出力回路セルに囲まれるように、前記主面に形成された内部回路と、前記複数の入出力回路セルの各々に対応した領域に配置された複数の電極パッドとを有した構成からなる。
【0035】
前記複数の入出力回路セルは、互いに隣接して配置された第1入出力回路セルと、第2入出力回路セルとを有し、前記第1、および前記第2入出力回路セルにそれぞれ対応した領域に、所定の間隔を持って配置された第1電極パッド(エリアバンプ端子padT)と第2電極パッド(エリアバンプ端子padcT)とを有している。
【0036】
前記第1、および前記第2入出力回路セルは、前記内部回路から出力される同一信号に応じて、位相が互いに異なる相補信号を出力する第1インバータ回路(インバータ5、インバータ6)と第2インバータ回路(インバータ7)とを有し、前記第1入出力回路セルの第1インバータ回路の出力と、前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力は、前記電極パッドを構成する配線層よりも下層の第1配線(配線17)により前記第1電極パッドに共通接続され、前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力と、前記第2入出力回路セルの第2インバータ回路の出力は、前記第1配線と同層に形成された第2配線(配線18)により前記第2電極パッドに共通接続されている。
【0037】
前記第1電極パッドは、前記半導体チップの周囲に沿う方向において、前記第1入出力回路セルの第1インバータ回路の出力と、前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力との間に配置され、前記第2電極パッドは、前記半導体チップの周囲に沿う方向において、前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力と、前記第2入出力回路セルの第2インバータ回路の出力との間に配置され、前記第1電極パッドと前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とを接続する前記第1配線は、前記第1、および前記第2入出力回路セルが形成された領域を横断するように形成されている。
【0038】
前記第2電極パッドと前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とを接続する前記第2配線は、前記第1、および前記第2入出力回路セルが形成された領域を横断するように形成された構成からなる。
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による半導体チップに設けられたI/O領域のレイアウトの一例を示す説明図、図2は、図1のI/O領域に設けられた2つのI/Oセルにおける構成の一例を示す説明図、図3は、図2のI/Oセルが配置される領域におけるレイアウトの一例を示す説明図、図4は、図3のA−A’断面を模式的に示した説明図、図5は、図3のB−B’断面を模式的に示した説明図、図6は、図3のC−C’断面を模式的に示した説明図、図7は、図2のI/Oセルを用いて構成された半導体装置の一例を示す説明図である。
【0040】
本実施の形態1において、半導体装置に設けられる半導体チップ1における4つの辺部には、図1に示すように、I/O領域1aがそれぞれ設けられている。半導体チップ1には、I/O領域1aに囲まれるように複数の内部回路が形成されている。内部回路は、たとえば、CPU、およびA/D変換器、タイマなどの周辺回路などからなる。
【0041】
また、I/O領域1aには、外部とのインタフェースである複数のI/Oセル2が直線状にそれぞれ設けられた構成からなる。I/Oセル2は、たとえば、長方形状からなり、一方の短辺側が半導体チップ1の任意の1つの辺と平行となるように直線状に配列されている。
【0042】
半導体チップ1の表面には、はんだバンプなどからなる複数のエリアバンプが形成されている。これらエリアバンプは、任意の長方形の領域毎に、半導体チップ1の外周辺、およびそれより内側にグリッド状に配列されたエリアバンプ構造の半導体装置となる。
【0043】
図2は、図1の半導体チップ1における2つのI/Oセル2(図1の点線で示す領域)における構成の一例を示す説明図である。なお、図2では、I/Oセル2の出力バッファ部のみを示した図となるが、該I/Oセル2は、外部からの入力信号をバッファする入力バッファ(図示せず)も設けた構成となっている。
【0044】
I/Oセル2は、1つの出力信号を、正転信号とその反転信号からなる相補信号として出力する、いわゆる相補型I/Oセルからなる。2つのI/Oセル2は、並列接続されており、駆動力を向上させる構成となっている。
【0045】
I/Oセル2は、図示するように、インバータ3〜7、およびレベルアップシフタ8から構成されている。インバータ3は、電源電圧VDD−基準電位VSSの振幅で動作するインバータであり、インバータ4〜7は、電源電圧VCCQ−基準電位VSSの振幅で動作するインバータである。これらインバータ3〜7は、入力部から入力された信号を反転信号として出力部から出力する。
【0046】
2つのI/Oセル2にそれぞれ設けられたインバータ3において、該インバータ3の入力部には、入力端子dinが接続されている。そして、左側のI/Oセル2において、該インバータ3の出力部には、レベルアップシフタ8の入力部が接続されている。レベルアップシフタ8の出力部には、インバータ4の入力部が接続されている。入力端子dinは、半導体装置のロジック回路から出力される信号が入力される。
【0047】
レベルアップシフタ8は、電源電圧VDD−基準電位VSSの振幅を、電源電圧VCCQ−基準電位VSSの振幅に変換する。電源電圧VDDは、半導体装置における論理回路の動作電圧であり、たとえば、1.2V程度の電圧レベルである。また、電源電圧VCCQは、たとえば、1.5V程度の電圧レベルであり、外部電源として供給される電圧である。
【0048】
インバータ4の出力部には、インバータ5,7の入力部がそれぞれ接続されており、該インバータ7の出力部には、出力端子padc1が接続されている。また、インバータ5の出力部には、インバータ6の入力部が接続されており、該インバータ6の出力部には、出力端子pad1が接続されている。出力端子pad1は、I/Oセル2の出力信号が出力される端子であり、出力端子padc1は、I/Oセル2の反転出力信号が出力される端子である。
【0049】
また、図2の右側に示すI/Oセル2については、インバータ6の出力部が出力端子pad2に接続され、インバータ7の出力部が出力端子padc2に接続される以外は、図2の左側のI/Oセル2と同様の接続構成となっている。
【0050】
出力端子pad1と出力端子pad2とは、複数の配線からなる配線17によってそれぞれ接続されており、出力端子padc1と出力端子padc2とは、複数の配線からなる配線18によってそれぞれ接続されている。
【0051】
また、配線17は、エリアバンプ端子padT(図3)に接続されており、配線18は、エリアバンプ端子padcT(図3)に接続されている。これら配線17,18は、配線の折れ曲がり部が図示するように、90°ではなく、たとえば、45°程度の折れ曲がり角度となるようにそれぞれ形成されている。
【0052】
2つのI/Oセル2の間には、電源セル21が設けられている。この電源セル21は、インバータ5〜7に供給する電源電圧VCCQを生成する。また、2つのI/Oセル2の上部には、配線15,16(図3)が設けられている。配線15は、基準電位VSSが接続される配線であり、配線16は、電源電圧VDDが接続される配線である。
【0053】
図3は、図2のI/Oセル2が配置される領域におけるレイアウトの一例を示す説明図である。
【0054】
図3の左側に示すI/Oセル2のレイアウト領域には、上方から下方にかけて、エリアバンプ9〜11がそれぞれレイアウトされている。また、図3の右側に示すI/Oセル2のレイアウト領域には、上方から下方にかけて、エリアバンプ12〜14がそれぞれレイアウトされている。
【0055】
エリアバンプ9は、基準電位VSSが接続されるバンプであり、エリアバンプ10は、基準電位VSSQが接続されるバンプである。エリアバンプ11は、I/Oセル2の出力信号が出力されるバンプである。
【0056】
また、エリアバンプ12は、電源電圧VDDが接続されるバンプであり、エリアバンプ13は、I/Oセル2の反転出力信号が出力されるバンプであり、エリアバンプ14は、基準電位VCCQが接続されるバンプである。
【0057】
エリアバンプ9,12の上方には、基準電位VSSが接続される配線15がレイアウトされており、該配線15の上方には、電源電圧VDDが接続される配線16がレイアウトされている。エリアバンプ9は、接続端子padvssを介して配線15に接続されており、エリアバンプ12は、接続端子padvddを介して配線16に接続されている。
【0058】
エリアバンプ11の左上方には、出力端子pad1が形成されており、エリアバンプ14の左上方には、出力端子pad2が形成されている。また、エリアバンプ11の右上方には、出力端子padc1が形成されており、エリアバンプ14の右上方には、出力端子padc2が形成されている。
【0059】
エリアバンプ11の右上部には、エリアバンプ端子padTが形成されており、エリアバンプ13の左下部には、エリアバンプ端子padcTが形成されている。出力端子pad1、出力端子pad2、およびエリアバンプ端子padTは、配線17によってそれぞれ接続されている。
【0060】
また、出力端子padc1、出力端子padc2、ならびにエリアバンプ端子padTは、配線18によってそれぞれ接続されている。このように、2つのI/Oセル2における出力端子pad1,pad2、および出力端子padc1,padc2はそれぞれ共通接続されており、2つのI/Oセル2から出力される信号を出力することにより、駆動力を向上させる構成となっている。
【0061】
配線17は、図3のI/Oセル2におけるレイアウト領域の下辺側に2つのI/Oセル2を横断するように形成されている。配線18は、該配線17の上方に形成されており、配線17と同様に、2つのI/Oセル2を横断するように形成されている。また、配線17の配線長と配線18の配線長は、略同等となるようにレイアウトされている。
【0062】
また、エリアバンプ端子padTは、出力端子pad1と出力端子pad2との略中点となるようにレイアウトされており、同様に、エリアバンプ端子padcTは、出力端子padc1と出力端子padc2との略中点となるようにレイアウトされている。
【0063】
このようなレイアウトとすることのよって、エリアバンプ端子padT,padcTにおける配線負荷を略均等にすることができ、I/Oセル2における出力波形の乱れを防止することができる。また、配線17と配線18との配線長を等しくすることにより、エリアバンプ端子padT,padcTから出力される信号の遅延などを防止することができる。
【0064】
さらに、配線17,18の折れ曲がり部を、45°程度の緩やかな折れ曲がり角度となるようにそれぞれ形成したことによって、配線の折れ曲がり部を90°とした場合に比べて配線長を短くすることが可能となり、配線の折れ曲がり部における電流集中を低減することができる。
【0065】
また、図3において、2つのI/Oセル2におけるレイアウト領域の略中央部には、上方から下方にかけて、基準電位VSSQが接続される配線19,20がそれぞれレイアウトされている。
【0066】
左側のI/Oセル2にレイアウトされた配線19には、接続端子padvssqを介してエリアバンプ10が接続されている。また、右側のI/Oセル2にレイアウトされた配線20は、接続端子padvssqを介して該I/Oセル2の右側にレイアウトされたI/Oセル2(図示せず)上に形成されたエリアバンプ10が接続されている。
【0067】
また、2つのI/Oセル2の間には、上方から下方にかけて、インバータ5〜7(図2)に電源を供給する電源電圧VCCQを生成する電源セル21がレイアウトされており、該電源セル21の上部には、入力端子dinが形成されている。
【0068】
入力端子dinにおいても、左側のI/Oセル2に設けられたインバータ3の入力部から入力端子dinまでの配線長と右側のI/Oセル2に設けられたインバータ3の入力部から入力端子dinまでの配線長とが略等しくなるようにレイアウトされている。これによって、左右のインバータ3に入力される信号の遅延を低減することができる。また、電源セル21の下部に形成された電源端子padvccqには、エリアバンプ14が接続されている。
【0069】
図4〜図6は、図3のA−A’断面、B−B’断面、ならびにC−C’断面を模式的に示した断面図である。
【0070】
半導体チップ1は、図4〜図6に示すように、多層配線構造からなり、該半導体チップ1の最下層には、MISFETなどが形成される半導体層22を有する。
【0071】
そして、半導体層22の上方には、該半導体層22にタングステンプラグ23を介して電気的に接続された銅を主成分とする第1層配線24が形成されている。第1層配線24の上方には、銅プラグ25を介して電気的に接続された銅を主成分とする第2層配線26が形成されている。基準電位VSSQが接続される配線19,20は、第2層配線26に形成されている。
【0072】
第2層配線26の上方には、銅プラグ27を介して電気的に接続された銅を主成分とする第3層配線28が形成されている。同様に、第3層配線28の上方には、銅プラグ29を介して電気的に接続された銅を主成分とする第4層配線30が形成されている。
【0073】
第4層配線30の上方には、銅プラグ31を介して電気的に接続された銅を主成分とする第5層配線32が形成されている。基準電位VSSが接続される配線15、および電源電圧VDDが接続される配線16は、第5層配線32にそれぞれ形成されている。
【0074】
さらに、第5層配線32の上方には、銅プラグ33を介して電気的に接続された銅を主成分とする第6層配線34が形成されている。この第6層配線34には、出力端子pad1、出力端子pad2、エリアバンプ端子padTが接続される配線17、ならびに出力端子padc1、出力端子padc2、エリアバンプ端子padcTが接続される配線18がそれぞれ形成されている。また、第6層配線34の上方には、銅プラグ35を介して電気的に接続された銅を主成分とする第7層配線36が形成されている。
【0075】
半導体層22と第1層配線24との間、第1層配線24と第2層配線26との間、第2層配線26と第3層配線28との間、第3層配線28と第4層配線30との間、第4層配線30と第5層配線32との間、第5層配線32と第6層配線34との間、および第6層配線34と第7層配線36との間(配線層間)には、たとえば、シリコン酸化膜などの図示しない絶縁膜が形成されている。
【0076】
そして、第7層配線36の上方には、再配線層37が形成されている。この再配線層37は、第7層配線36に、Cr(クローム)/Ni(ニッケル)などのバリアメタルを介して電気的に接続された銅を主成分とする配線層である。
【0077】
再配線層37上には、図示していないが、更なるポリイミドなどの有機系絶縁膜が形成され、該ポリイミドなどの有機系絶縁膜の一部が開口され、図示のような丸型のランド形状の再配線の表面が露出する。これら再配線層37は、エリアバンプが形成されるバンプ用パッドや該バンプパッドが接続される接続端子、入力端子、または出力端子などとなる。
【0078】
たとえば、図4の再配線層37は、右から左にかけて、エリアバンプ9〜11が形成されるバンプ用パッドであり、図5の再配線層37は、右から左にかけて、接続端子padvssq、電源端子padvccq、および接続端子padvssqとなり、図6の再配線層37は、電源端子padvccqとなる。
【0079】
図7は、I/Oセル2を用いて構成された半導体装置38の一例を示す説明図である。
【0080】
半導体装置38は、I/Oセル2(図2)を有したI/O領域1a、メモリコントローラ39、メモリコントローラインタフェース40、CPU(図示せず)、およびロジック回路(図示せず)などを有する構成からなる。半導体装置38には、半導体メモリ41が外部接続されている。
【0081】
半導体メモリ41は、たとえば、ダブルデータレート(DDR)モードという高速なデータ転送機能を有したDDR−DRAM (Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリからなる。
【0082】
メモリコントローラ39は、半導体メモリ41におけるリード動作/ライト動作などのすべての制御を司る。メモリコントローラインタフェース40は、メモリコントローラ39と半導体メモリ41とのインタフェースである。
【0083】
メモリコントローラインタフェース40は、クロック生成回路42、フリップフロップ43,44,45、位相シフタ46、DLL(Delay Locked Loop)回路47、およびバッファ48から構成されている。
【0084】
まず、半導体メモリ41にデータを書き込むライト動作について説明する。
【0085】
まず、半導体メモリ41にデータを書き込むライト動作の場合、内部クロックmclkに同期して、メモリコントローラ39からメモリコントローラインタフェース40に内部コマンドCMD、アドレスADDR、および内部データDQMが出力される。
【0086】
フリップフロップ45は、入力された内部コマンドCMD、アドレスADDR、および内部データDQMに基づいて、クロック生成回路42が生成した内部クロック信号m2clkに同期したデータDQoutを生成する。
【0087】
データDQoutは、内部クロック信号mclkに対し、1/4周期(=90°)位相が遅れることになる。クロック生成回路42は、入力される内部クロック信号mclkから、該内部クロック信号mclkの1/2周期の内部クロック信号m2clkを生成する。
【0088】
また、フリップフロップ43は、内部コマンドCMD、アドレスADDRを元に、外部コマンドCmd、およびアドレスAddrをそれぞれ生成する。一方、内部クロック信号mclkと内部コマンドCMDを入力とする組み合わせ論理回路(図示せず)おいて、書き込みデータDQに用いられるクロック信号DQSoutを生成する。このクロック信号DQSoutは、内部クロック信号m2clkに同期した信号である。
【0089】
そして、クロック信号DQSoutをI/Oセル2の出力バッファ部を介して半導体メモリ41に出力する。データDQは、クロック信号DQSに対して位相が90°遅れているので、半導体メモリ41では、セットアップ/ホールド期間を確保して、データDQがクロック信号DQSによって取り込まれる。
【0090】
次に、半導体メモリ41からデータを読み出すリード動作について説明する。
【0091】
この場合、半導体メモリ41からは、データDQ、およびクロック信号DQSが同じ位相(同じ立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ)でI/Oセル2に送られ、該I/Oセル2を経て、データDQ、ならびにクロック信号DQSがメモリコントローラインタフェース40に取り込まれる(図中、データDQin、クロック信号DQSinに示す)。
【0092】
続いて、クロック信号DQSinは、DLL回路47によって位相が90°遅らされる。その後、フリップフロップ44は、クロック信号DQSinに同期してデータDQinを取り込み、FIFO(Fast In Fast Out)構成のバッファ48を介してメモリコントローラ39にデータDQinが出力される。
【0093】
それにより、本実施の形態1によれば、エリアバンプ端子padT、padcTにおける配線負荷を略均等にすることができるので、理想的な出力波形を得ることができる。
【0094】
また、配線17,18に折れ曲がり部などへの電流集中を低減することができるので、I/Oセル2における信頼性を向上させることができる。
【0095】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2によるI/Oセルが配置される領域におけるレイアウトの一例を示す説明図である。
【0096】
前記実施の形態1の図3では、I/Oセル2の上方にエリアバンプ9〜14が形成された構成を示したが、本実施の形態2においては、エリアバンプではなく、図8に示すように、ボンディングワイヤが接続されるボンディングパッド49〜53が形成された構成の一例について示す。
【0097】
図8において、左側のI/Oセル2の中心部下方には、ボンディングパッド49がレイアウトされており、左側のI/Oセル2の下方右側から右側のI/Oセル2の下方左側にかけては、ボンディングパッド50がレイアウトされている。
【0098】
また、右側のI/Oセル2の中心部下方には、ボンディングパッド51がレイアウトされている。さらに、左側のI/Oセル2の中央部右側には、ボンディングパッド52がレイアウトされており、右側のI/Oセル2の中央部左側には、ボンディングパッド53がレイアウトされている。
【0099】
ボンディングパッド49,51は、接続端子padvssqに接続されており、ボンディングパッド50は、電源端子padvccqに接続されている。ボンディングパッド52は、ボンディングパッド端子padBに接続されており、ボンディングパッド53は、ボンディングパッド端子padcBに接続されている。
【0100】
ボンディングパッド端子padBは、出力端子pad1と出力端子pad2とが接続されている配線17に接続されており、ボンディングパッド端子padcBは、出力端子padc1と出力端子padc2とが接続されている配線18に接続されている。
【0101】
これらボンディングパッド49〜53には、ボンディングワイヤが接続され、該ボンディングワイヤを介して半導体装置に設けられたI/O端子と接続される。また、その他の接続構成については、図3と同様であるので説明は省略する。
【0102】
ここでも、配線17の配線長と配線18の配線長は、略同等となるようにレイアウトされており、配線17,18における折れ曲がり部の角度は、45°程度となるように形成されている。
【0103】
また、ボンディングパッド端子padBは、出力端子pad1と出力端子pad2との略中点となるようにレイアウトされ、ボンディングパッド端子padcBは、出力端子padc1と出力端子padc2との略中点となるようにレイアウトされている。
【0104】
それにより、ボンディングパッド端子padB,padcBから出力される信号の遅延などを防止することができるとともに、ボンディングパッド端子padB,padcBにおける配線負荷を略均等にすることができる。
【0105】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3によるI/Oセルにおける構成の一例を示す説明図、図10は、図9のI/Oセルに接続されるエリアバンプ端子における構成の一例を示す説明図、図11は、図9のI/Oセルに接続されるボンディングパッドが形成された構成の一例を示した説明図である。
【0106】
本実施の形態3では、I/Oセル2の他の構成について説明する。前記実施の形態1においては、I/Oセル2が1つの出力信号を、正転信号とその反転信号からなる相補信号として出力する相補型I/Oセルからなり、該I/Oセル2を並列接続した構成としたが、図9に示すI/Oセル2aは、相補信号の出力ではなく、入力された出力信号を正転信号としてのみ出力するシングルI/Oセルからなる。そして、2つのI/Oセル2aを並列接続した構成からなる。
【0107】
I/Oセル2aは、インバータ54〜57、およびレベルアップシフタ58から構成されている。インバータ54は、電源電圧VDD−基準電位VSSの振幅で動作するインバータであり、インバータ55〜57は、電源電圧VCCQ−基準電位VSSの振幅で動作するインバータである。これらインバータ54〜57は、入力部から入力された信号を反転信号として出力部から出力する。
【0108】
2つのI/Oセル2aにそれぞれ設けられたインバータ54の入力部には、入力端子dinが接続されている。また、2つのI/Oセル2aにそれぞれ設けられたインバータ57の出力部には、出力端子pad3,pad4がそれぞれ接続されている。
【0109】
インバータ54の出力部には、レベルアップシフタ58の入力部が接続されており、該レベルアップシフタ58の出力部には、インバータ55の入力部が接続されている。レベルアップシフタ58は、電源電圧VDD−基準電位VSSの振幅を、電源電圧VCCQ−基準電位VSSの振幅に変換する。
【0110】
インバータ55の出力部には、インバータ56の入力部がそれぞれ接続されており、該インバータ56の出力部には、インバータ57の入力部が接続されている。このインバータ57の出力部には、I/Oセル2aの出力信号が出力される端子である出力端子pad3,pad4を含むエリアバンプ端子padTが接続されている。
【0111】
図10は、エリアバンプ端子padTにおける構成の一例を示す説明図である。
【0112】
図10の左側に設けられた出力端子pad3は、配線59〜62から構成されている。配線59は、図10の左側において、上方から下方にかけて形成されており、配線61は、図10の右側において、上方から下方にかけて形成されている。また、配線60は、配線59と配線61との間に形成されており、これら配線59〜61が等間隔となるように設けられている。配線62は、配線59から配線61を横断するように形成されている。
【0113】
また、図10の右側に設けられた出力端子pad4は、配線63〜66から構成されている。配線63は、図10の左側において、上方から下方にかけて形成されており、配線65は、図10の右側において、上方から下方にかけて形成されている。また、配線64は、配線63と配線65との間に形成されている、これら配線63〜65も等間隔で形成されている。配線66は、配線63から配線65を横断するように形成されている。
【0114】
これら配線59〜62、および配線63〜66は、たとえば、半導体チップに形成された第6層配線に形成されている。配線59〜62によって形成された出力端子pad3、および配線63〜66によって形成された出力端子pad4の上方には、たとえば、第7層配線に形成されたエリアバンプ端子padTが形成されている。
【0115】
エリアバンプ端子padTは、図中に示す太線によって囲まれた領域であり、該太線内の領域がすべて第7層配線に形成された配線67によって形成されている。配線67と配線59〜66は、複数のビア68を介してそれぞれ接続された構成となっている。
【0116】
このように、出力端子pad3,pad4を複数のビア68を介してエリアバンプ端子padTと接続することにより、接続抵抗を低減し、電流を分散することができる。
【0117】
なお、ここでも、入力端子din(図9)は、左側のI/Oセル2aに設けられたインバータ54の入力部から入力端子dinまでの配線長と右側のI/Oセル2aに設けられたインバータ54の入力部から入力端子dinまでの配線長とが略等しくなるようにレイアウトされている。
【0118】
これにより、I/Oセル2aから信号が出力される際に、出力端子pad3、および出力端子pad4にかかる電流を分散することができ、エレクトロマイグレーションによる絶縁不良などを防止することができる。
【0119】
また、図11は、I/Oセル2aの上方にボンディングワイヤが接続されるボンディングパッド69が形成された構成の一例を示した説明図である。
【0120】
図11において、2つのI/Oセル2aの中央部近傍には、ボンディングパッド69が設けられている。このボンディングパッド69は、ボンディングワイヤを介して半導体装置に設けられたI/O端子と接続される。
【0121】
ボンディングパッド69の下方には、ボンディングパッド端子patBが設けられている。その他の接続構成は、図9と同様であるので、説明は省略する。さらに、ボンディングパッド端子patBの構成についても、図10のエリアバンプ端子padTと同じであるので説明を省略する。
【0122】
これによっても、I/Oセル2aから信号が出力される際に、出力端子pad3、および出力端子pad4にかかる電流を分散することができ、エレクトロマイグレーションによる絶縁不良などを防止することができる。
【0123】
それにより、本実施の形態3においては、I/Oセル2aにおける信頼性を向上させることができる。
【0124】
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4によるI/Oセルにおけるレイアウトの一例を示す説明図、図13は、図12のI/Oセルにおけるレイアウトの他の例を示す説明図である。
【0125】
本実施の形態4では、I/Oセル2のレイアウトの他の例について説明する。前記実施の形態1では、I/Oセル2が半導体チップ1(図1)の周辺に沿って直線状にそれぞれ設けられた構成としたが、たとえば、図12に示すように、論理回路ブロック70を挟むようにI/Oセル2を設けた構成とする。
【0126】
論理回路ブロック70は、並列接続された2つのI/Oセル2に信号を入出力するブロックである。そして、論理回路ブロック70の上方、および下方にそれぞれ直線状に設けられた複数のI/Oセル2がレイアウトされている。
【0127】
このように、I/Oセル2を論理回路ブロック70の上方、および下方に分けて配置することにより、I/Oセル2を直線状に並べた図2の場合と比べて、半導体チップの辺方向のレイアウト長を短くすることができる。
【0128】
また、I/Oセル2のレイアウトは、たとえば、図13に示すように、論理回路ブロック70の下方にI/Oセル2を直線状に並べたものを2列にレイアウトするようにしてもよい。
【0129】
それにより、本実施の形態4においては、I/Oセル2のレイアウト長(半導体チップの辺方向)を短くすることができるので、半導体チップを小型化することができる。
【0130】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明は、I/Oセルを並列接続した並列駆動構成のI/Oバッファを用いた半導体装置に適している。
【符号の説明】
【0132】
1 半導体チップ
1a I/O領域
2 I/Oセル
2a I/Oセル
3 インバータ
4 インバータ
5 インバータ
6 インバータ
7 インバータ
8 レベルアップシフタ
9 エリアバンプ
10 エリアバンプ
11 エリアバンプ
12 エリアバンプ
13 エリアバンプ
14 エリアバンプ
15 配線
16 配線
17 配線
18 配線
19 配線
20 配線
21 電源セル
22 半導体層
23 タングステンプラグ
24 第1層配線
25 銅プラグ
26 第2層配線
27 銅プラグ
28 第3層配線
29 銅プラグ
30 第4層配線
31 銅プラグ
32 第5層配線
33 銅プラグ
34 第6層配線
35 銅プラグ
36 第7層配線
37 再配線層
38 半導体装置
39 メモリコントローラ
40 メモリコントローラインタフェース
41 半導体メモリ
42 クロック生成回路
43 フリップフロップ
44 フリップフロップ
45 フリップフロップ
46 位相シフタ
47 DLL回路
48 バッファ
49 ボンディングパッド
50 ボンディングパッド
51 ボンディングパッド
52 ボンディングパッド
53 ボンディングパッド
54 インバータ
55 インバータ
56 インバータ
57 インバータ
58 レベルアップシフタ
59 配線
60 配線
61 配線
62 配線
63 配線
64 配線
65 配線
66 配線
67 配線
68 ビア
69 ボンディングパッド
70 論理回路ブロック
din 入力端子
padc1 出力端子
pad1 出力端子
pad2 出力端子
pad3 出力端子
pad4 出力端子
padc2 出力端子
padT エリアバンプ端子
padcT エリアバンプ端子
padvss 接続端子
padvdd 接続端子
padvssq 接続端子
padvccq 電源端子
padB ボンディングパッド端子
patB ボンディングパッド端子
padcB ボンディングパッド端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主面を有する半導体チップと、
前記主面の周囲に沿って形成された複数の入出力回路セルと、
前記複数の入出力回路セルに囲まれるように、前記主面に形成された内部回路と、
前記複数の入出力回路セルの各々に対応した領域に配置された複数の電極パッドとを有し、
前記複数の入出力回路セルは、
互いに隣接して配置された第1入出力回路セルと、第2入出力回路セルとを有し、
前記第1、および前記第2入出力回路セルにそれぞれ対応した領域に、所定の間隔を持って配置された第1電極パッドと第2電極パッドとを有し、
前記第1、および前記第2入出力回路セルは、
前記内部回路から出力される同一信号に応じて、位相が互いに異なる相補信号を出力する第1インバータ回路と、第2インバータ回路とを有し、
前記第1入出力回路セルの第1インバータ回路の出力と前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とは、前記電極パッドを構成する配線層よりも下層の第1配線により前記第1電極パッドに共通接続され、
前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力と前記第2入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とは、前記第1配線と同層に形成された第2配線により前記第2電極パッドに共通接続され、
前記第1電極パッドは、前記半導体チップの周囲に沿う方向において、前記第1入出力回路セルの第1インバータ回路の出力と、前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力との間に配置され、
前記第2電極パッドは、前記半導体チップの周囲に沿う方向において、前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力と、前記第2入出力回路セルの第2インバータ回路の出力との間に配置され、
前記第1電極パッドと前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とを接続する前記第1配線は、前記第1、および前記第2入出力回路セルが形成された領域を横断するように形成され、
前記第2電極パッドと前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とを接続する前記第2配線は、前記第1、および前記第2入出力回路セルが形成された領域を横断するように形成されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1記載の半導体装置において、
前記第1および前記第2入出力回路セル間には、電源セルが形成され、
前記第1電極パッドと前記第2入出力回路セルの第1インバータ回路の出力とを接続する前記第1配線は、前記電源セル上を横断するように形成され、
前記第2電極パッドと前記第1入出力回路セルの第2インバータ回路の出力とを接続する前記第2配線は、前記電源セル上を横断するように形成されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項2記載の半導体装置において、
前記第1および前記第2電極パッドは、前記電源セルを挟んで、前記電源セルの両側に配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項3記載の半導体装置において、
前記第1、および前記第2電極パッドは、アルミニウムを主成分とする金属膜で形成されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項4記載の半導体装置において、
前記第1、および前記第2電極パッドのそれぞれに接続された再配線層を更に有し、前記再配線層上にはんだバンプが形成されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項1記載の半導体装置において、
前記内部回路から出力される同一信号は、クロック信号であることを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−109500(P2012−109500A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258904(P2010−258904)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】