説明

電気光学装置及び電子機器

【課題】1つのACFを用いて、基板上に駆動回路素子とFPCと接続できる電気光学装置を提供する。
【解決手段】本発明の電気光学装置は、入力信号に基づいて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置1であって、複数の電極部6aを有する駆動回路素子6と、複数の第1の配線4aを有するフレキシブルプリント基板4と、基板上において駆動回路素子6とフレキシブルプリント基板4とに跨って形成され、複数の電極部6aをそれぞれ基板上の複数の第2の配線2cに電気的導通状態で接続し、複数の第1の配線4aをそれぞれ複数の第2の配線2cに電気的導通状態で接続する異方性導電シート9とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置及び電子機器に関し、特に、基板上に駆動回路素子が搭載され、かつその基板にフレキシブルプリント基板が接続される電気光学装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液晶表示装置等の電気光学装置が、携帯電話、プロジェクタ装置等の電子機器に広く搭載されている。
2次元マトリックスの液晶表示領域を有する液晶表示パネルは、一般に、駆動用半導体装置、すなわちいわゆるドライバICチップにより駆動され、液晶表示領域に透過光あるいは反射光による画像を生成し表示する。駆動回路素子であるドライバICチップは、液晶表示パネルの基板上にACF(異方性導電シート)を用いてCOG(Chip on Glass)の技法により実装される場合がある。
【0003】
その場合、液晶表示パネルの基板上のドライバICチップには、フレキシブルプリント基板(以下、FPCと略す)を介して外部から電源信号及び画素信号等の入力信号が入力される。液晶表示パネルは、ドライバICチップからの電源電圧信号を含む出力信号に基づいて駆動される。基板に接続されるFPCも、ドライバICチップ用のACFとは異なる種類のACFにより接続される場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図4と図5は、そのような従来の液晶表示パネルの構成の例を説明するための図である。図4は、従来の液晶表示パネルの平面図である。図5は、図4の液晶表示パネルのV-V線に沿った部分断面図である。図4に示すように、液晶表示パネル101は、基板102の一部に表示領域103を有し、その表示領域103に画像を表示するための電源、画素信号等の入力信号がFPC104から供給される。
【0005】
FPC104は、ACF105を用いて基板102上の配線102a、102bに電気的に接続される。基板102上に、ドライバICチップ106,107,108が、ACF109を使用したCOGによって実装されている。FPC104からの入力信号は、ドライバICチップ106,107,108へ配線102aを介して供給され、ドライバICチップ106,107,108からの出力信号は、基板102上の配線102bを介して、表示領域103の配線に供給される。
【特許文献1】特開2003-223112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されている実装方法によれば、液晶表示パネル101の製造工程において、ドライバICチップ用とFPC用のそれぞれのACF105,109を基板101上に形成する2つの工程が必要であった。
【0007】
また、特許文献1に示される2つのACFは、一部が重なるように設けられているが、2つのACF領域が基板101上に設けられ、ドライバICチップとFPCとの間の距離が大きくなるため、基板102のドライバICチップとFPCとを実装する面積も大きくならざるを得なかった。さらに、ドライバICチップとFPCとの間の距離が大きくなると、基板上の配線抵抗が大きくなるという問題もある。さらに、図4に示す基板101とACF105,109との段部Sに、あるいはACF同士の段部(上述した特許文献1の場合)に、埃、水分等が溜まり易く、埃等は基板上の配線等の腐食等の原因となるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、このような課題に鑑みて成されたものであり、ドライバICチップとFPCとに跨るACFを用いて、基板上に駆動回路素子とFPCと接続できる電気光学装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の電気光学装置は、入力信号に基づいて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置であって、複数の電極部を有する駆動回路素子と、複数の第1の配線を有するフレキシブルプリント基板と、前記基板上において前記駆動回路素子と前記フレキシブルプリント基板とに跨って形成され、前記複数の電極部をそれぞれ前記基板上の複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、前記複数の第1の配線をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続する異方性導電シートとを有する。
【0010】
このような構成によれば、1つのACFを用いて、基板上に駆動回路素子とFPCと接続できる電気光学装置を提供することができる。
【0011】
また、本発明の電気光学装置において、前記異方性導電シートに接触する側における前記フレキシブルプリント基板の表面からの前記複数の第1の配線のそれぞれの突出量は、前記異方性導電シートの厚さよりも小さいことが望ましい。
【0012】
このような構成によれば、フレキシブルプリント基板も異方性導電シートに確実に接続することができる。
【0013】
また、本発明の電気光学装置において、前記異方性導電シートは、COG用の異方性導電シートであることが望ましい。
【0014】
このような構成によれば、容易にかつ確実に駆動回路素子とフレキシブルプリント基板の両方の電気的接続を実現することができる。
【0015】
また、本発明の電気光学装置は、入力信号に応じて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置であって、それぞれが複数の電極部を有する複数の駆動回路素子と、複数の第1の配線を有する少なくとも1つのフレキシブルプリント基板と、前記基板上において前記複数の駆動回路素子の少なくとも1つの駆動回路素子と前記少なくとも1つのフレキシブルプリント基板とに跨ってそれぞれ形成され、前記複数の電極部をそれぞれ前記基板上の複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、前記複数の第1の配線をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続する複数の異方性導電シートとを有する。
【0016】
このような構成によれば、複数のACFを用いて、基板上に複数の駆動回路素子とFPCとを接続でき、さらに、ACFの使用量の低減を図ることができる。
【0017】
また、本発明の電子機器は、本発明の電気光学装置を有する電子機器である。
【0018】
このような構成によれば、電気光学装置が搭載される電子機器のコンパクト化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る、電気光学装置としての液晶表示パネルを説明する。なお、本実施の形態に係る液晶表示パネルは、STNと言ったパッシブタイプであっても良いし、TFD,TFT,LTPSといったアクティブタイプであっても良い。
【0020】
図1は、本実施の形態に係わる液晶表示パネルの構成を説明するための平面図である。図2は、図1の液晶表示パネルのII-II線に沿った断面図である。
液晶表示パネル1は、2枚のガラス基板2,3を貼り合わせて構成されている。貼り合わされた2枚のガラス基板の間には、液晶が封入される。液晶が封入された領域が、表示部としての表示領域3aを構成し、表示領域3aに画像が表示される。
【0021】
2枚のうちの一方のガラス基板2は、他方のガラス基板3よりも面積が大きい。よって、2枚のガラス基板2,3を貼り合わせた状態において、基板2は、基板3よりも大きく張り出している部分(以下、張り出し部という)2aを有する。張り出し部2aの表面に、入力用と出力用の複数の配線2c、2dが形成される。
【0022】
液晶表示パネル1には、表示領域3aに画像を表示するための電源、画素信号等の入力信号がFPC4から供給される。供給された入力信号は、基板2上に形成された入力側の配線2cを介して、ドライバICチップ6,7,8へ入力される。ドライバICチップ6,7,8からの出力信号は、基板2上に形成された出力側の配線2dを介して、表示領域3aの配線に供給される。
【0023】
入力側の複数の配線2cは、互いに平行で、かつそれぞれ略直線状に、基板2上に形成されている。同様に、出力側の複数2dの配線も、互いに平行で、かつそれぞれ略直線状に、基板2上に形成されている。これは、配線抵抗のばらつきを抑え、かつ、張り出し部2aを小さくするためである。
【0024】
また、ドライバICチップ6の基板側の面(以下、底面という)には、入力信号側の電極部としての複数のバンプ6aが、底面の長辺の一辺に沿って一列に設けられている。同様に、出力信号側の電極部としての複数のバンプ6aが、上記一辺とは反対側の一辺に沿って一列に設けられている。
【0025】
なお、図1では、3つのドライバICチップ6,7,8が基板2上に設けられているが、これは、2次元マトリックスのX方向の1つのドライバICチップ6と、2つのY方向のドライバICチップ7,8という組み合わせによって、表示領域3aの画像表示を行うからである。しかし、1つのドライバICチップが、X方向とY方向の2つの方向の処理を行うものであれば、1つのドライバICチップだけが基板上に実装される。また、2つのドライバICチップが、それぞれX方向とY方向の処理を行うものであれば、2つのドライバICチップだけが基板上に実装される。
【0026】
FPC4とドライバICチップ6,7,8は、FPC4とドライバICチップ6,7,8に跨るACF9を用いて基板2上の複数の配線2cに電気的に接続される。より具体的に述べれば、ドライバICチップ6,7,8は、基板2上に、ACF9の領域の一部を使用したCOGの技法によって実装されている。FPC4は、基板2上のACF9の領域の他の部分を使用して接続される。
【0027】
さらに詳述すれば、張り出し部2aは、図1の平面図に示すように、略矩形形状を有する。略直方体形状の3つのドライバICチップ6,7,8は、その張り出し部2aの略中央部に一列に並んで配置され、所定の力で押圧することによってCOGの技法によりACF9の表面上に固定される。FPC4も、ACF9の表面上に所定の力と熱を加えながら加圧することによって基板2に固定される。なお、ドライバICチップ7,8は、ドライバICチップ6と同様の構成であるため、以下、図2を用いて、ドライバICチップ6のみについて取り上げて説明する。
【0028】
ACF9は、略矩形形状をして、基板2の表面上に設けられ、一辺は、基板3の一辺に平行に形成され、その一辺の反対側の辺は、基板2の端面2bと平行に形成されている。また、FPC4の複数の配線の配線方向とACF9の長手方向とは直交する。ACF9の長手方向と平行なFPC4の端面4bに対向するドライバICチップ6の一面6bは、FPC4の端面4bと平行になるように、ドライバICチップ6とFPC4とが基板2上に設けられている。これは、2つの面6b、4bを平行にすることによって、ドライバICチップ6とFPC4間の距離を最も短くできるからである。
【0029】
ACF9は、例えば熱硬化性樹脂中に多くの導電粒子9aが分散状態で存在する材料である。ドライバICチップ6の基板側の面(以下、底面という)には、電極としての複数のバンプ6aが設けられている。ACF9は、未硬化状態で基板2に貼付した状態から、所定の力と熱を加えて押圧した状態に変化すると、ドライバICチップ6の底面側のバンプ6aと基板2上の金属配線2c、2dと間の距離は、所定の距離になる。この所定の距離において、導電粒子9a間の距離が、十分に電気を通すことができる距離となるため、各バンプ6aと基板2上の配線間に、電気信号を通すことができる。従って、未硬化状態で貼付されるACF9の厚さは、圧着後にバンプ6aと基板2の配線間が導電粒子9aにより導通するようになる厚さである。
【0030】
さらに、ドライバICチップ6と基板2とを固着するためには、ドライバICチップ6の底面と基板2の間にACFが、十分に充填されなければならない。そのために、ACF9の厚さは、圧着したときのバンプ6aと基板2上の配線間の距離だけでなく、ドライバICチップ6のパッケージングの表面からの、バンプ6aの突出部分の突出量Δにも関係する。従って、ACF9は、所定以上の厚さを持って貼付されなければならず、ACF9の最小厚さdminは、次の式(1)の関係を有する。
【0031】
dmin=f(Δ) ・・・式(1)
すなわち、ACF9の最小厚さdminは、式(1)に示すように、バンプ6aの突出部分の突出量Δの関数である。
【0032】
しかし、一方で、FPC4を押圧し、FPC4の金属配線4aが基板2上の配線と電気的に導通状態になるようにするためには、金属配線4aの突出部分のFPC4の表面からの突出量δが、上記dminよりも小さい必要がある。これは、金属配線4aの突出部分が十分にACF9によって覆われるようにしなければ、FPC4の金属配線4aがACF9により確実に基板2上の配線2cに電気的に接続されない虞があるからである。従って、ACF9の最小厚さdminと金属配線4aの突出量δとは、次の式(2)の関係を有する必要がある。
【0033】
δ<dmin ・・・式(2)
すなわち、突出量δは、ACF9の厚さよりも小さい。以上のように、液晶表示パネル1において、基板2上にACF9だけを用いて、ドライバICチップ6,7,8と、FPC4とが実装される。
以上の構成によれば、ドライバICチップ6とFPC4の対向する辺間の距離d1を小さくすることができる。例えば、上述した図5に示した従来技術の液晶表示パネル101の場合、ACFの貼りずれ誤差、ACF幅公差及びドライバICチップ6とFPC4との実装公差を考慮して、ドライバICチップ106とFPC104の対向する辺間の距離d2は、例えば略0.5mmであった。これに対し、本実施の形態に係る液晶表示パネル1の場合は、設計上の各種制約があるが、ドライバICチップ6とFPC4の対向する辺間の距離d1を、ドライバICチップ6とFPC4との実装公差のみを考慮すればよく、例えば0.2mmとすることができる。従って、液晶表示パネル1の大きさを小さくすることができる。また、ドライバICチップ6とFPC4の対向する辺間の距離d1を小さくすることができるので、基板2上の配線抵抗も小さくすることができる。
【0034】
さらに、基板2上には1つのACF9しかないので、従来のように2つのACF間の段部に堆積した埃等による基板の配線腐食等も生じない。
さらにまた、液晶表示パネル1が搭載される携帯電話等の電子機器のコンパクト化を図ることができる。
【0035】
なお、本実施の形態の変形例として、ドライバICチップが複数ある場合、複数のドライバICチップ間のACFの領域部分は設けなくてもよい。図3は、複数のドライバICチップを複数のACFを用いて実装した場合の変形例を示す平面図である。
【0036】
図3に示すように、液晶表示パネル1は、張り出し部2aに2つのドライバICチップ16,17がそれぞれのACF9A,9Bを用いてCOGの技法により実装されている。そして、FPC4が、張り出し部2a上の2つのACF9A,9Bに接続されている。この場合、2つのACF9A,9Bを、図1に示すように1つのACF9で賄っても良いが、2つのACF9A,9Bにすることによって、ACFの使用量の低減を図ることができる。FPC4とドライバICチップ16に跨るACF9Aと、FPC4とドライバICチップ17に跨るACF9Bとが用いられている。
【0037】
このような変形例によっても、図1に示す構成と同様に、ドライバICチップ16,17とFPC4の対向する辺間の距離d1を小さくすることができる。
【0038】
また、従来は、ドライバICチップ用ACFとFPC用ACFは、それぞれ専用のACFであり、1つの種類のACFを共用することはなかったため、1つの種類のACFを共用する場合に、どのような条件が必要であるかは不明であった。本実施の形態によれば、上述した式(1)及び式(2)に示すように、ドライバICチップの複数のバンプのそれぞれの突出量は、FPCの表面からの配線のそれぞれの突出量よりも大きいようにしたため、共用1つの種類のACFで、ドライバICチップとFPCの両方を電気的に確実に接続できるようにしている。
【0039】
以上のように、本実施の形態及びその変形例によれば、ドライバICチップ6とFPC4の対向する辺間の距離d1を小さくすることができる。さらに、従来のような、複数のACFを利用することによるドライバICチップ用のACFとFPC用のACF間の基板上の配線等の腐食等が生じない。
【0040】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、液晶表示パネルだけでなく、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電気放出素子を用いた装置(Field Emission Display 及びSurface-Conduction Electron-Emission Display等)等の各種の電気光学装置においても同様に適用することが可能である。
【0042】
さらに、本発明に係る電気光学装置が適用できる電子機器としては、携帯電話、プロジェクタの他に、PDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)、携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型もしくは直視型ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機等がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態に係わる液晶表示パネルの構成を説明するための平面図。
【図2】図1の液晶表示パネルのII-II線に沿った断面図。
【図3】本発明の実施の形態の変形例を示す平面図。
【図4】従来の液晶表示パネルの平面図。
【図5】図4の液晶表示パネルのV-V線に沿った部分断面図。
【符号の説明】
【0044】
1 液晶表示パネル、2 ガラス基板、2a 張り出し部、3a 表示領域、4 フレキシブルプリント基板、6,7,8 ドライバICチップ、9 ACF

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号に基づいて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置であって、
複数の電極部を有する駆動回路素子と、
複数の第1の配線を有するフレキシブルプリント基板と、
前記基板上において前記駆動回路素子と前記フレキシブルプリント基板とに跨って形成され、前記複数の電極部をそれぞれ前記基板上の複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、前記複数の第1の配線をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続する異方性導電シートとを有することを特徴とする電気光学装置。
【請求項2】
前記異方性導電シートに接触する側における前記フレキシブルプリント基板の表面からの前記複数の第1の配線のそれぞれの突出量は、前記異方性導電シートの厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記駆動回路素子は略直方体の形状を有しており、前記複数の第1の配線の配線方向と直交する前記フレキシブルプリント基板の端面に対向する前記直方体の一面は、前記端面と平行に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記異方性導電シートは、COG用の異方性導電シートであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気光学装置。
【請求項5】
入力信号に応じて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置であって、
それぞれが複数の電極部を有する複数の駆動回路素子と、
複数の第1の配線を有する少なくとも1つのフレキシブルプリント基板と、
前記基板上において前記複数の駆動回路素子の少なくとも1つの駆動回路素子と前記少なくとも1つのフレキシブルプリント基板とに跨ってそれぞれ形成され、前記複数の電極部をそれぞれ前記基板上の複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、前記複数の第1の配線をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続する複数の異方性導電シートとを有することを特徴とする電気光学装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の電気光学装置を有する電子機器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号に基づいて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置であって、
前記基板上には、複数の第2の配線を有し、
複数の電極部を有する駆動回路素子と、
複数の第1の配線を有するフレキシブルプリント基板と、
異方性導電シートとを有し、
前記異方性導電シートは、前記基板上において前記駆動回路素子と前記フレキシブルプリント基板とに跨って形成され、前記複数の電極部をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、前記複数の第1の配線をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、
前記異方性導電シートに接触する側における前記フレキシブルプリント基板の表面からの前記複数の第1の配線のそれぞれの突出量は、前記異方性導電シートの厚さよりも小さい
ことを特徴とする電気光学装置。
【請求項2】
前記駆動回路素子は略直方体の形状を有しており、前記複数の第1の配線の配線方向と直交する前記フレキシブルプリント基板の端面に対向する前記直方体の一面は、前記端面と平行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記異方性導電シートは、COG用の異方性導電シートであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
入力信号に応じて基板上の表示領域に画像を表示する電気光学装置であって、
前記基板上に複数の第2の配線を有し、
それぞれが複数の電極部を有する複数の駆動回路素子と、
複数の第1の配線を有する少なくとも1つのフレキシブルプリント基板と、
複数の異方性導電膜を有し、
前記複数の異方性導電膜が、前記基板上において前記複数の駆動回路素子の少なくとも1つの駆動回路素子と前記少なくとも1つのフレキシブルプリント基板とに跨ってそれぞれ形成され、前記複数の電極部をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続し、前記複数の第1の配線をそれぞれ前記複数の第2の配線に電気的導通状態で接続す
とを特徴とする電気光学装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電気光学装置を有する電子機器

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−66676(P2006−66676A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−247917(P2004−247917)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】