説明

交通規制位置検出装置、交通規制位置検出方法及びコンピュータプログラム

【課題】最新且つ広範囲の交通規制について、道路上の正確な位置を検出可能な交通規制位置検出装置、交通規制位置検出方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】自車の走行道路にある一時停止線に関するTR情報を取得し(S3)、取得したTR情報が『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報である場合には、自車の走行する道路の始点と終点の座標から一時停止線の道路上の位置を検出し(S6)、一方、取得したTR情報が『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報である場合には、自車の走行する道路の一方通行の有無、信号機の有無、車線幅、車線数、歩道幅等の道路情報に基づいて一時停止線の道路上の位置を検出する(S8、S9)ように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、停止線等の交通規制の位置を検出する交通規制位置検出装置、交通規制位置検出方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ナビゲーション装置の地図データから得られる道路情報や、GPS等によって特定される現在位置等の車両の走行に係る各種情報を取得し、運転手に対する報知や、運転の補助、さらには運転への介入を行うことで車両事故を防止する運転支援装置について提案されている。ここで、このような運転支援装置においては、特に自車の進行方向の道路上に形成された一時停止線等の交通規制に対して、警告や車両の制御を行うことが有効であった。しかしながら、接近する交通規制に対して的確なタイミングで警告を行ったり、車両の制御を行う為には、自車から交通規制までの距離(即ち、交通規制の位置)を正確に把握する必要がある。
【0003】
例えば、特開2000−46574号公報には、自車の現在位置や進行方向をGPS等で検出するとともに、自車の進行方向の道路に形成された一時停止線を予めナビゲーション装置に記憶された地図情報から検索し、一時停止線までの距離が所定距離以内となった場合に警告を行う運転支援装置について記載されている。
【特許文献1】特開2000−46574号公報(第4〜6頁、図2、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記特許文献1に記載された運転支援装置において、交通規制までの距離を把握する為には、ナビゲーション装置に記憶された地図情報中に交通規制の位置座標が正確に記録されている必要がある。しかしながら、ナビゲーション装置に記憶される地図は、例えば数ヶ月等の非常に長い時間間隔で更新されるので、前回の更新の時から新たに形成された交通規制や、位置の変更された交通規制には対応することができなかった。また、既に削除された交通規制が記録されている場合もあり、その場合には不要な案内や誤制御が行われる虞もある。更に、ナビゲーション装置に記憶される地図情報では、全国にある全ての交通規制について記録されておらず、一部の限られた範囲にある交通規制に関する情報のみ記録されているので、対応できない交通規制も多かった。
【0005】
一方、各都道府県の交通安全協会から交通規制に関する情報(以下、TR情報という)を入手することによって、最新且つ広範囲の交通規制に関する情報を取得することも可能である。しかしながら、このTR情報は、例えば、交通規制の絶対的な座標位置や交通規制のある範囲を特定する道路等については記録されているが、交通規制が具体的に車両の走行する道路に対してどの位置にあるかについては記録されていなかった。従って、自車から交通規制までの正確な距離を把握することができず、的確な案内や車両制御を行うことができなかった。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、最新且つ広範囲の交通規制について、道路上の正確な位置を検出可能な交通規制位置検出装置、交通規制位置検出方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る交通規制位置検出装置(1)は、交通規制に関する交通規制情報を取得する交通規制情報取得手段(13)と、前記交通規制が設けられた道路に関する道路情報を取得する道路情報取得手段(13)と、前記交通規制情報と前記道路情報とに基づいて道路上の前記交通規制の位置を検出する位置検出手段(13)と、を有することを特徴とする。
ここで、「交通規制」とは道路上に形成され、車両の交通を規制する為の地物をいい、例えば一時停止線が該当する。
また、「交通規制情報」とはTR情報等が該当する。
また、「道路情報」とはリンクデータ、ノードデータ、道路属性データ、交差点データ等を含む。
【0008】
また、請求項2に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項1に記載の交通規制位置検出装置において、前記道路情報取得手段(13)は道路情報として道路属性情報を取得することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項2に記載の交通規制位置検出装置において、前記交通規制は一時停止線であり、前記道路属性情報は前記交通規制が設けられた道路の一方通行規制に関する情報を含み、前記位置検出手段は前記交通規制が設けられた道路に一方通行規制が存在する場合には道路の出口方向の一端側から所定距離の位置を一時停止線の位置として検出することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項2に記載の交通規制位置検出装置において、前記交通規制は一時停止線であり、前記道路属性情報は前記交通規制が設けられた道路の信号機に関する情報を含み、前記位置検出手段は前記交通規制が設けられた道路の一端側のみに信号機が存在する場合には信号機の存在しない他端側から所定距離の位置を一時停止線の位置として検出することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項1に記載の交通規制位置検出装置において、前記交通規制情報取得手段(13)は前記交通規制の位置座標を取得することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項5に記載の交通規制位置検出装置において、前記道路情報は前記交通規制が設けられた道路の始点と終点の座標を含み、前記位置検出手段(13)は前記道路の始点と終点の座標と前記交通規制の位置座標とに基づいて交通規制の位置を検出することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の交通規制位置検出装置において、前記道路情報取得手段(13)は道路情報として前記交通規制が設けられた道路のリンク情報及び又は道路属性情報と、前記交通規制が設けられた道路と交差する道路の道路属性情報を取得し、前記位置検出手段は前記道路のリンク情報と道路属性情報とに基づいて交通規制の位置を検出することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る交通規制位置検出装置(1)は、請求項7に記載の交通規制位置検出装置において、前記道路情報取得手段(13)は道路情報として前記交通規制が設けられた道路と交差する道路の車線数と車線幅に関する情報を取得し、前記位置検出手段(13)は前記道路の車線数と車線幅に基づいて交通規制の位置を検出することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に係る交通規制位置検出方法は、交通規制に関する交通規制情報を取得する交通規制情報取得ステップ(S3)と、前記交通規制が設けられた道路に関する道路情報を取得する道路情報取得ステップ(S5、S7)と、前記交通規制情報と前記道路情報とに基づいて道路上の前記交通規制の位置を検出する位置検出ステップ(S6、S8、S9)と、を有することを特徴とする。
【0016】
更に、請求項10に記載のコンピュータプログラムによれば、コンピュータに搭載され、交通規制に関する交通規制情報を取得する交通規制情報取得機能(S3)と、前記交通規制が設けられた道路に関する道路情報を取得する道路情報取得機能(S5、S7)と、前記交通規制情報と前記道路情報とに基づいて道路上の前記交通規制の位置を検出する位置検出機能(S6、S8、S9)と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
前記構成を有する請求項1に記載の交通規制位置検出装置によれば、道路に対する具体的な位置について特定されていない交通規制情報を用いながらも、道路情報を考慮することによって、最新且つ広範囲の交通規制について道路上の正確な位置を検出することができる。そして、検出された交通規制の位置に基づいて、例えば、交通規制に対する案内や車両制御を的確なタイミングで行うことが可能となる。
【0018】
また、請求項2に記載の交通規制位置検出装置によれば、道路属性情報を考慮することによって、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0019】
また、請求項3に記載の交通規制位置検出装置によれば、交通規制のある道路についての一方通行の有無に関する道路属性情報を用いることによって、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0020】
また、請求項4に記載の交通規制位置検出装置によれば、交通規制のある道路についての信号機の有無に関する道路属性情報を用いることによって、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0021】
また、請求項5に記載の交通規制位置検出装置によれば、位置座標を基準として交通規制の位置を特定する交通規制情報を用いた場合でも、道路情報を考慮することによって、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0022】
また、請求項6に記載の交通規制位置検出装置によれば、交通規制のある道路の始点と終点の座標に関する道路情報を用いることによって、位置座標を基準として交通規制の位置を特定する交通規制情報からでも、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0023】
また、請求項7に記載の交通規制位置検出装置によれば、交通規制のある道路のリンク情報と道路属性情報と交通規制のある道路に交差する道路の走路属性情報を用いることによって、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0024】
また、請求項8に記載の交通規制位置検出装置によれば、交通規制のある道路に交差する道路の車線数と車線幅に関する道路情報を用いることによって、交通規制の道路上の正確な位置を検出することができる。
【0025】
また、請求項9に記載の交通規制位置検出方法によれば、道路に対する具体的な位置について特定されていない交通規制情報を用いながらも、道路情報を考慮することによって、最新且つ広範囲の交通規制について道路上の正確な位置を検出することができる。そして、検出された交通規制の位置に基づいて、例えば、交通規制に対する案内や車両制御を的確なタイミングで行うことが可能となる。
【0026】
更に、請求項10に記載のコンピュータプログラムによれば、道路に対する具体的な位置について特定されていない交通規制情報を用いながらも、道路情報を考慮することによって、最新且つ広範囲の交通規制について道路上の正確な位置を検出させるようにコンピュータを制御することができる。そして、検出された交通規制の位置に基づいて、例えば、交通規制に対する案内や車両制御を的確なタイミングで行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係る交通規制位置検出装置についてナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成図である。
【0028】
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU(交通規制情報取得手段、道路情報取得手段、位置検出手段)13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して自車周辺の地図や交通情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスや交通情報の案内を出力するスピーカ16と、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17、交通情報センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、から構成されている。また、ナビゲーションECU13には、自車の走行速度を検出する車速センサ19や、ナビゲーション装置1が搭載された車両の制御を行う車両ECU20が接続される。
【0029】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS31、地磁気センサ32、距離センサ33、ステアリングセンサ34、方位検出部としてのジャイロセンサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位等を検出することが可能となっている。
【0030】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録されたTR情報DB36、地図情報DB37、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0031】
ここで、TR情報DB36は、例えば、各都道府県の交通安全協会から取得した交通規制に関する情報(TR情報)を記憶するDBである。尚、交通規制とは、道路上に形成され、車両の交通を規制する為の地物である。そして、以下の本実施形態では、交通規制の具体例として一時停止線を例に挙げて説明することとする。
【0032】
また、本実施形態に係るTR情報は、特に一時停止線の位置を特定する情報である。更に、TR情報は、一時停止線の位置を特定する基準によって基本的に6種類に区分される。ここで、図2はTR情報の一覧を示した図である。
図2に示すように、TR情報は(a)『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報と、(b)『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報と、(c)『街区』によって一時停止線の位置を特定する情報と、(d)『小字』によって一時停止線の位置を特定する情報と、(e)『大字』によって一時停止線の位置を特定する情報と、(f)その他の基準で一時停止線の位置を特定する情報とからなる。
【0033】
そして、『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報では、図3(A)に示すように東経及び北緯の絶対的な位置座標(x,y)によって一時停止線50の中心位置Xを特定する。尚、一時停止線の中心以外の位置を座標で特定しても良い。
また、『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報では、図3(B)に示すように交差点から交差点までの区間の道路51(即ちリンク番号)によって一時停止線50の位置を特定する。尚、この情報によって特定された一時停止線50は、道路51内のいずれかの地点に位置することとなる。
また、『街区』、『小字』、『大字』によって一時停止線50の位置を特定する情報では、図3(C)に示すように該当するエリア52によって一時停止線50の位置を特定する。ここで、街区とは、市区町村内の区画の一つであり、道路、鉄道、河川によって区切られた区画である。また、小字とは街区の上位概念であり、大字とは小字の更に上位概念である。尚、この情報によって特定された一時停止線50はエリア52内のいずれかの地点に位置することとなる。
そして、ナビゲーションECU13は、TR情報DB36に記憶されたTR情報を用いて、道路上に形成された一時停止線の詳細な位置を検出する。
【0034】
また、地図情報DB37は、経路案内、交通情報案内及び地図表示に必要な各種地図データが記録されている。具体的には、道路(リンク)形状に関するリンクデータ38、ノード点に関するノードデータ39、道路の属性に関する道路属性データ40、レストランや駐車場等の施設に関する施設データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ、地図、道路、交通情報等の画像を液晶ディスプレイ15に描画するための画像描画データ等から構成されている。尚、道路属性データとしては、例えば、一方通行の有無、道路の車線数、車線幅、歩道幅、中央分離帯の有無等に関する情報がある。また、交差点データとしては信号機の有無等に関する情報がある。
そして、ナビゲーションECU13は、地図情報DB37に記憶されたリンクデータ38、ノードデータ39、道路属性データ40等に基づいて、道路上に形成された一時停止線の詳細な位置を検出する。尚、TR情報DB36は地図情報DB37に含めても良い。
【0035】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、目的地が選択された場合に現在位置から目的地までの誘導経路を設定する誘導経路設定処理、TR情報から交通規制(本実施形態では一時停止線)の詳細な位置を検出する交通規制位置検出処理、交通規制についての案内を行う案内処理等のナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、交通規制位置検出処理プログラム(図4〜図8参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記録するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。
【0036】
操作部14は、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0037】
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在位置から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、位置が検出された一時停止線に自車が所定距離以内まで接近すると、一時停止線が接近している旨の警告を液晶ディスプレイ15に表示する。
【0038】
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。特に、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、位置が検出された一時停止線に自車が所定距離以内まで接近すると、一時停止線が接近している旨の警告音声をスピーカ16より出力する。
【0039】
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて地図情報DB37の更新等が行われる。
【0040】
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。特に、本実施形態では通信モジュール18を介して最新のTR情報を取得可能であり、取得したTR情報に基づいてTR情報DB36の更新を行う。
【0041】
一方、車速センサ19は、車両の車輪の回転に応じて車速パルスを発生させ、車両の移動距離、車速、加速度を検出可能にするセンサである。
【0042】
そして、車両ECU20は、エンジン、変速機、アクセル、ブレーキ等の作動を制御する車両の電子制御ユニットであり、ブレーキアクチュエータ、スロットルアクチュエータ、AT(Automatic Transmission)等が接続されている。そして、ナビゲーションECU3は、位置が検出された一時停止線に自車が所定距離以内まで接近した段階で車速が一定速度以上である場合には、車両ECU20を介してブレーキアクチュエータ、スロットルアクチュエータ、ATに制御信号を送信し、ブレーキ圧やエンジンに吸入する空気量や変速比を変化させ、車両に制動力を自動で付与する。
【0043】
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1においてナビゲーションECU13が実行する交通規制位置検出処理プログラムについて図4に基づき説明する。図4は本実施形態に係る交通規制位置検出処理プログラムのフローチャートである。ここで、交通規制位置検出処理プログラムは車両のイグニションがONされた後に所定間隔(例えば200ms毎)で実行され、TR情報に基づいて交通規制(本実施形態では一時停止線)の詳細な位置を検出するプログラムである。尚、以下に説明する交通規制位置検出処理プログラムでは、図2に示した6種類のTR情報の内、特に『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報と、『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報を用いた場合を例に挙げて説明することとする。また、以下の図4〜図8にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
【0044】
先ず、交通規制位置検出処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は、現在位置検出部11により自車の現在位置や進行方向を検出する。また、検出した自車の現在位置を地図上で特定し、自車の走行する道路を特定するマップマッチングも行われる。
【0045】
続いて、S2でCPU41は、TR情報DB36の検索を行うことにより、前記S1で特定された自車の走行道路についてのTR情報がTR情報DB36内にあるか否か判定する。その結果、自車の走行道路についてのTR情報があると判定された場合(S2:YES)には、CPU41はTR情報DB36から前記S1で特定された自車の走行する道路についてのTR情報を取得する(S3)。一方、自車の走行道路についてのTR情報が無いと判定された場合(S2:NO)には、現在の自車の走行道路に一時停止線は存在しないと判定し、当該交通規制位置検出処理プログラムを終了する。尚、上記S3が交通規制情報取得手段の処理に相当する。
【0046】
次に、S4でCPU41は、前記S3で取得したTR情報の種別を判定し、(a)『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報であるか、又は(b)『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報であるかを特定する。
【0047】
そして、前記S3で取得したTR情報の種別が(a)『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報であると判定された場合にはS5へと移行する。一方、前記S3で取得したTR情報の種別がTR情報の種別が(b)『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報であると判定された場合にはS7へと移行する。
【0048】
S5でCPU41は、前記S1で特定された自車の走行道路についての道路情報を取得する。具体的には、自車の走行道路の始点と終点にあたる端点(ノード)の座標をそれぞれ取得する。尚、上記S5が道路情報取得手段の処理に相当する。
【0049】
その後、S6でCPU41は、『座標』によって一時停止線の位置を特定するTR情報に基づいて、自車の走行道路にある一時停止線の詳細な位置を検出する後述の位置検出処理(図5)を行う。そして、検出した一時停止線の位置に基づいて案内や車両の制御が行われる。具体的には、一時停止線に自車が所定距離以内まで接近した場合に、CPU41は一時停止線が接近している旨の警告を液晶ディスプレイ15に表示したり、スピーカから警告音声を出力する。更に、一時停止線に自車が所定距離以内まで接近した段階で車速が一定速度以上である場合には、車両ECU20を介してブレーキアクチュエータ、スロットルアクチュエータ、ATに制御信号を送信し、ブレーキ圧やエンジンに吸入する空気量や変速比を変化させ、車両に制動力を自動で付与する。尚、上記S6が位置検出手段の処理に相当する。
【0050】
一方、S7でCPU41は、前記S1で特定された自車の走行道路についての道路情報を取得する後述の道路情報取得処理(図6)を行う。尚、上記S7が道路情報取得手段の処理に相当する。
【0051】
次に、S8でCPU41は、前記S1で特定された自車の走行道路に対して、一時停止線のある道路の方向(即ち、自車の走行車線上に一時停止線が配置されているか、又は対向車線上に一時停止線が配置されているか)を判定する後述の一時停止線の配置方向判定処理(図7)を行う。
【0052】
更に、S9でCPU41は、『道路』によって一時停止線の位置を特定するTR情報に基づいて、自車の走行道路にある一時停止線の詳細な位置を検出する後述の位置検出処理(図8)を行う。そして、検出した一時停止線の位置に基づいて案内や車両の制御が行われる。尚、上記S8、S9が位置検出手段の処理に相当する。
【0053】
次に、上記S6の『座標』からの一時停止線の位置検出処理のサブ処理について図5に基づき説明する。図5は本実施形態に係る『座標』からの一時停止線の位置検出処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0054】
先ず、S11でCPU41は、RAM42に記憶されている接続する道路から一時停止線までの距離Lの値を初期化(距離不明と)する。
【0055】
次に、S12でCPU41は、前記S5で取得した道路情報に基づいて、TR情報によって特定される一時停止線の座標が自車の走行車線上に位置するか、又は対向車線上に位置するかを判定する。そして、TR情報によって特定される一時停止線の座標が自車の走行車線上に位置すると判定された場合(S12:YES)には、道路上での一時停止線の位置を具体的に特定する為に、TR情報によって特定される一時停止線の座標から道路終点の端点(ノード)までの距離Lを算出する(S13)。それによって、自車の走行道路上における一時停止線の詳細な位置を検出する。
【0056】
一方、TR情報によって特定される一時停止線の座標が自車の対向車線上に位置すると判定された場合(S12:NO)には、ナビゲーション装置1によって一時停止線についての案内等を行う必要がないので、一時停止線の位置を検出することなく、当該交通規制位置検出処理プログラムを終了する。
【0057】
ここで、以下に前記S12及びS13の処理の具体例について、図9及び図10を用いて説明する。以下の具体例では図9に示すように、車両61が所定の道路62を走行する場合において、TR情報として道路62上に位置する一時停止線63に関する情報が取得された場合を示す。また、この際のTR情報は、一時停止線63を座標で特定する情報であり、一時停止線63の中心位置Xの座標を東経138度10分5秒、北緯37度29分13秒で特定する。
そして、前記S12の処理では、先ず道路62の始点であるノードA及び終点であるノードBの座標を結んだ線から、道路62の中央線(車線境界線)を特定する。そして、一時停止線63の中心位置Xの座標が中央線に対してどちら側に位置するかを判定することによって、一時停止線の座標が自車の走行車線64上にあるか、又は自車の対向車線65上にあるかを判定する。例えば、図10に示す例では、各座標を比較することによって、一時停止線63の中心位置Xの座標は道路の中央線の左側、即ち自車の走行車線64上に位置することが分かる。
また、前記S13の処理では、一時停止線63の中心位置Xの座標と道路62の終点であるノードBの座標とに基づいて、道路端点から一時停止線までの距離Lを算出することができる。
【0058】
次に、上記S7の道路情報収集処理のサブ処理について図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係る道路情報収集処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0059】
先ず、S21でCPU41は、地図情報DB37から前記S1で特定された自車の走行道路に関して一方通行の有無に関する情報を取得する。また、自車の走行道路の始点と終点にあたる端点(ノード)の座標についてもそれぞれ取得する。
【0060】
また、S22でCPU41は、地図情報DB37から前記S1で特定された自車の走行道路に関して信号機の有無に関する情報を取得する。
【0061】
次に、S23でCPU41は、地図情報DB37から前記S1で特定された自車の走行道路に交差する道路に関して車線幅に関する情報を取得する。
【0062】
続いて、S24でCPU41は、地図情報DB37から前記S1で特定された自車の走行道路に交差する道路に関して車線数に関する情報を取得する。
【0063】
更に、S25でCPU41は、地図情報DB37から前記S1で特定された自車の走行道路に交差する道路に関して歩道幅に関する情報を取得する。
【0064】
そして、S26でCPU41は、地図情報DB37から前記S1で特定された自車の走行道路に交差する道路に関して中央分離帯の有無に関する情報を取得する。その後、S8へ移行する。
【0065】
次に、S8において一時停止線の配置方向判定処理のサブ処理について図7に基づき説明する。図7は本実施形態に係る一時停止線の配置方向判定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0066】
先ず、S31でCPU41は、RAM42に記憶されている一時停止線の配置方向を初期化(車両の走行道路には無しと)する。
【0067】
次に、S32でCPU41は、前記S1で特定された自車の走行道路に一方通行属性があるか否かを前記S21で取得した道路情報に基づいて判定する。
【0068】
その結果、自車の走行道路に一方通行属性があると判定された場合(S32:YES)には、CPU41はTR情報によって特定される一時停止線が自車の進行方向前方の走行道路上にあると判定し(S33)、その後、S9の処理へと移行する。
【0069】
一方、自車の走行道路に一方通行属性が無いと判定された場合(S32:NO)には、CPU41は前記S1で特定された自車の走行道路に信号機があるか否かを前記S22で取得した道路情報に基づいて判定する(S34)。
【0070】
そして、自車の走行道路に信号機があると判定された場合(S34:YES)には、更に、S35でCPU41は自車の進行方向前方の交差点に信号機があるか否かを判定する。
【0071】
その結果、自車の進行方向前方の交差点には信号機が無いと判定された場合(S35:NO)には、CPU41はTR情報によって特定される一時停止線が自車の進行方向前方の走行道路上にあると判定し(S36)、その後、S9の処理へと移行する。
【0072】
それに対して、自車の走行道路のいずれの方向にも信号機が無いと判定された場合(S34:NO)には、CPU41は一時停止線が自車の進行方向前方にあるのか自車の後方にあるのかを特定できないので、当該交通規制位置検出処理プログラムを終了する。
【0073】
また、自車の進行方向前方の交差点に信号機があると判定された場合(S35:YES)には、CPU41はTR情報によって特定される一時停止線は自車の進行方向前方ではなく自車後方の走行道路上(即ち対向車線上)にあると判定する(S37)。その後、S9の処理へと移行する。
【0074】
ここで、以下に前記S32〜S36の処理の具体例について、図11及び図12を用いて説明する。
例えば、図11では、車両71が所定の道路72を走行する場合において、TR情報として道路72上に位置する一時停止線73に関する情報が取得された場合を示す。また、この際のTR情報は、一時停止線73が道路72にあることを特定する情報である。
そして、道路72に一方通行がある場合(S32:YES)には、道路72は現在車両71が走行する車線と同じ進行方向の車線のみで構成されることとなり、必然的に一時停止線73が車両71の進行方向前方の道路72上にあると判定される(S33)。
【0075】
また、図12では、車両81が所定の道路82を走行する場合において、TR情報として道路82上に位置する一時停止線83に関する情報が取得された場合を示す。また、この際のTR情報は、一時停止線83が道路82にあることを特定する情報である。
【0076】
そして、道路82の進行方向前方の交差点に信号機が無い場合(S35:NO)、即ち、自車の後方の交差点のみに信号機がある場合には、後方の信号機の手前(即ち、対向車線85上)には一時停止線は存在しない。従って、自車の進行方向前方の車線84上に一時停止線83があると判定される(S36)。
【0077】
次に、上記S9の『道路』からの一時停止線の位置検出処理のサブ処理について図8に基づき説明する。図8は本実施形態に係る『道路』からの一時停止線の位置検出処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【0078】
先ず、S41でCPU41は、RAM42に記憶されている接続する道路から一時停止線までの距離Lの値を初期化(距離不明と)する。
【0079】
そして、S42においてCPU41は、前記S23〜S25で取得した道路情報に基づいて、道路上での一時停止線の位置を具体的に特定する為に、道路端点から一時停止線までの距離Lを算出する。具体的には、L=(車線数/2)×車線幅+歩道幅+所定距離(定数3m)として算出する。それによって、自車の走行道路上における一時停止線の詳細な位置を検出する。
ここで、一時停止線のある方向は前記S8の処理で判定されており、自車の走行道路に一方通行属性がある場合には出口方向の道路端点から所定距離の位置が、自車の走行道路上の一時停止線の詳細な位置として検出される。
また、自車の進行方向前方の交差点のみに信号機が無い場合には、信号機の無い側の道路端点から所定距離の位置が、自車の走行道路上の一時停止線の詳細な位置として検出される。
更に、前記S26で取得した道路情報に基づいて、自車の走行する道路に接続する道路に中央分離帯があるか否かを判定するが、自車の走行する道路に接続する道路に中央分離帯が無いと判定された場合であっても、あると判定された場合であっても下記のように同一の算出式により算出が可能である。
【0080】
ここで、以下に前記S42の処理の具体例について、図13及び図14を用いて説明する。
例えば、図13では、車両91が所定の道路92を走行する場合において、TR情報として道路92上に位置する一時停止線93に関する情報が取得され、前記S8で自車の走行車線側に一時停止線があると判定された場合を示す。また、この際のTR情報は、一時停止線93が道路92にあることを特定する情報である。
そして、道路92に接続する道路94に中央分離帯が無い場合には、道路情報の車線数は両側の全車線を含めた車線数(図13では4本)となる。また、道路端点から一時停止線までの距離Lは、道路92の端点であるノードBが道路94の中央に位置することとなるので、車線数を2で割った数に車線幅nを乗じた値に、更に歩道幅mと、一時停止線から道路角までの所定距離z(定数)を加えることによって算出される(S42)。ここで、一時停止線から道路角までの所定距離zは、例えば、トラック等の大型車両が道路94から道路92に右折又は左折して進入した際に、一時停止線の位置に停車している車両と接触する虞の無い距離に基づいて決定される。尚、本実施形態ではz=3mとする。
【0081】
一方、図14では、車両101が所定の道路102を走行する場合において、TR情報として道路102上に位置する一時停止線103に関する情報が取得され、前記S8で自車の走行車線側に一時停止線があると判定された場合を示す。また、この際のTR情報は、一時停止線103が道路102にあることを特定する情報である。
そして、道路102に接続する道路104に中央分離帯がある場合には、道路情報の車線数は片側のみの車線を含めた車線数(図14では2本)となる。また、道路端点から一時停止線までの距離Lは、道路62の端点であるノードBが道路104の片側中央に位置することとなるので、車線数を2で割った数に車線幅nを乗じた値に、更に歩道幅mと、一時停止線から道路角までの所定距離z(定数)を加えることによって算出される(S42)。
【0082】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1による交通規制位置検出方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、自車の走行道路にある一時停止線に関するTR情報を取得し(S3)、取得したTR情報が『座標』によって一時停止線の位置を特定する情報である場合には、自車の走行する道路の始点と終点の座標から一時停止線の道路上の位置を検出し(S6)、一方、取得したTR情報が『道路』によって一時停止線の位置を特定する情報である場合には、自車の走行する道路の一方通行の有無、信号機の有無、車線幅、車線数、歩道幅等の道路情報に基づいて一時停止線の道路上の位置を検出し(S8、S9)、道路に対する具体的な位置について特定されていないTR情報を用いながらも、道路情報を考慮することによって、最新且つ広範囲の一時停止線について道路上の正確な位置を検出することができる。そして、検出された一時停止線の位置に基づいて、例えば、一時停止線に対する案内や車両制御を的確なタイミングで行うことが可能となる。
【0083】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではTR情報はナビゲーション装置1が備えるTR情報DB36から取得することとしているが、通信モジュール18で通信を行うことによって、外部の情報センタ等から取得するようにしても良い。それによって、最新のTR情報を取得することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態では自車の走行する走行道路に形成された一時停止線について、道路上の位置を検出することとしているが、走行道路以外の道路に対しても一時停止線の位置を検出することは可能である。また、本願発明はナビゲーション装置ではなく、ナビゲーション装置と通信可能にある情報センタが実施するように構成しても良い。その場合には、一時停止線の位置検出結果を各ナビゲーション装置に対して配信するのが望ましい。
【0085】
また、本実施形態では交差する道路の車線数、車線幅、歩道幅を用いて、道路の端点からの一時停止線の距離Lを算出しているが、所定距離(例えば10m)を道路の端点からの一時停止線の距離Lとして算出しても良い。
【0086】
また、本実施形態では一時停止線について、道路の端点からの距離Lによって位置を特定しているが、他の基準によって位置を特定しても良い。また、本実施形態では一時停止線のある道路のリンクデータ(リンク番号や端点の座標位置)と道路属性データ(一方通行の有無や信号機の有無)と、一時停止線のある道路と交差する道路の道路属性データ(車線数、車線幅、歩道幅、中央分離帯の有無)に基づいて一時停止線の位置を検出することとしているが、一時停止線のある道路のリンクデータと、一時停止線のある道路と交差する道路の道路属性データに基づいて一時停止線の位置を検出するようにしても良い。また、一時停止線のある道路の道路属性データと、一時停止線のある道路と交差する道路の道路属性データに基づいて一時停止線の位置を検出するようにしても良い。
【0087】
また、検出された一時停止線の位置に関する情報をプローブセンタに送信し、他車両との間で共有するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】TR情報の一覧を示した図である。
【図3】(A)は『座標』によって一時停止線の位置を特定するTR情報を示した説明図、(B)は『道路』によって一時停止線の位置を特定するTR情報を示した説明図、(C)は『街区』、『小字』、『大字』によって一時停止線の位置を特定するTR情報を示した説明図である。
【図4】本実施形態に係る交通規制位置検出処理プログラムのフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る『座標』からの一時停止線の位置検出処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る道路情報収集処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る一時停止線の配置方向判定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図8】本実施形態に係る『道路』からの一時停止線の位置検出処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
【図9】ステップ12及びステップ13の処理の具体例について説明した説明図である。
【図10】ステップ12及びステップ13の処理の具体例について説明した説明図である。
【図11】ステップ32〜ステップ36の処理の具体例について説明した説明図である。
【図12】ステップ32〜ステップ36の処理の具体例について説明した説明図である。
【図13】ステップ42の処理の具体例について説明した説明図である。
【図14】ステップ42の処理の具体例について説明した説明図である。
【符号の説明】
【0089】
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
36 TR情報DB
37 地図情報DB
41 CPU
42 RAM
43 ROM


【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通規制に関する交通規制情報を取得する交通規制情報取得手段と、
前記交通規制が設けられた道路に関する道路情報を取得する道路情報取得手段と、
前記交通規制情報と前記道路情報とに基づいて道路上の前記交通規制の位置を検出する位置検出手段と、を有することを特徴とする交通規制位置検出装置。
【請求項2】
前記道路情報取得手段は道路情報として道路属性情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の交通規制位置検出装置。
【請求項3】
前記交通規制は一時停止線であり、
前記道路属性情報は前記交通規制が設けられた道路の一方通行規制に関する情報を含み、
前記位置検出手段は前記交通規制が設けられた道路に一方通行規制が存在する場合には道路の出口方向の一端側から所定距離の位置を一時停止線の位置として検出することを特徴とする請求項2に記載の交通規制位置検出装置。
【請求項4】
前記交通規制は一時停止線であり、
前記道路属性情報は前記交通規制が設けられた道路の信号機に関する情報を含み、
前記位置検出手段は前記交通規制が設けられた道路の一端側のみに信号機が存在する場合には信号機の存在しない他端側から所定距離の位置を一時停止線の位置として検出することを特徴とする請求項2に記載の交通規制位置検出装置。
【請求項5】
前記交通規制情報取得手段は前記交通規制の位置座標を取得することを特徴とする請求項1に記載の交通規制位置検出装置。
【請求項6】
前記道路情報は前記交通規制が設けられた道路の始点と終点の座標を含み、
前記位置検出手段は前記道路の始点と終点の座標と前記交通規制の位置座標とに基づいて交通規制の位置を検出することを特徴とする請求項5に記載の交通規制位置検出装置。
【請求項7】
前記道路情報取得手段は道路情報として前記交通規制が設けられた道路のリンク情報及び又は道路属性情報と、前記交通規制が設けられた道路と交差する道路の道路属性情報を取得し、
前記位置検出手段は前記道路のリンク情報と道路属性情報とに基づいて交通規制の位置を検出することを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の交通規制位置検出装置。
【請求項8】
前記道路情報取得手段は道路情報として前記交通規制が設けられた道路と交差する道路の車線数と車線幅に関する情報を取得し、
前記位置検出手段は前記道路の車線数と車線幅に基づいて交通規制の位置を検出することを特徴とする請求項7に記載の交通規制位置検出装置。
【請求項9】
交通規制に関する交通規制情報を取得する交通規制情報取得ステップと、
前記交通規制が設けられた道路に関する道路情報を取得する道路情報取得ステップと、
前記交通規制情報と前記道路情報とに基づいて道路上の前記交通規制の位置を検出する位置検出ステップと、を有することを特徴とする交通規制位置検出方法。
【請求項10】
コンピュータに搭載され、
交通規制に関する交通規制情報を取得する交通規制情報取得機能と、
前記交通規制が設けられた道路に関する道路情報を取得する道路情報取得機能と、
前記交通規制情報と前記道路情報とに基づいて道路上の前記交通規制の位置を検出する位置検出機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−15504(P2009−15504A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−175277(P2007−175277)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】