説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】E―FETおよびD−FETのそれぞれに求められる特性を両立する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置100は、半導体基板101上に形成されるチャネル層104と、チャネル層104上に形成される電子供給層105と、電子供給層105上に形成される第1のショットキー層107と、第1のショットキー層107上に形成される第2のショットキー層108と、第1のショットキー層107上に形成され、第1のショットキー層107とショットキー接合する第1のゲート電極114と、第1のゲート電極114を挟むように形成されるオーミック電極115cと、第2のショットキー層108上に形成され、第2のショットキー層108とショットキー接合し、第1のゲート電極114と異なる材料で形成される第2のゲート電極115aと、第2のゲート電極115aを挟むように形成されるオーミック電極115dとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、閾値電圧が異なる2種類以上の電界効果トランジスタを化合物半導体基板上に集積化した半導体装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GaAsよりなる半絶縁性基板上に形成される電界効果型トランジスタ(以下、GaAsFETと称する)は、その優れた性能により、通信機器とりわけ携帯電話端末等のパワーアンプおよびスイッチ等に利用されている。このGaAsFET等の能動素子と抵抗素子及び容量素子等の受動素子とを集積化したモノリシックマイクロ波集積回路(以下、GaAsMMICと称する)は特に広く実用化されている。
【0003】
近年、前述のGaAsMMICにおいて更なる高機能化および高性能化が求められている。そのような中、ディプレッション型のFET(以下、D−FETと称する)から構成される前述のパワーアンプおよびスイッチとエンハンスメント型のFET(以下、E−FETと称す)から構成される論理回路とを内蔵したGaAsMMIC、すなわち、E−FETとD−FETとを同一基板上に混載するE/D−FETが要望されるようになった。
【0004】
従来のE/D−FETとしては、例えば、特許文献1に記載の半導体装置および特許文献2に記載の半導体装置が知られている。
【0005】
以下に、従来のE/D−FETについて説明する。まず、特許文献1に記載の従来の半導体装置について説明する。
【0006】
図9は、特許文献1に記載の半導体装置の構成を示す断面図である。
【0007】
図9に示す半導体装置400は、E−FETが形成されるE−FET領域41と、D−FETが形成されるD−FET領域41とを含む。半導体装置400は、半絶縁性GaAsからなる基板401と、バッファ層402と、チャネル層403と、電子供給層404と、閾値制御層405と、エッチング停止層406と、コンタクト層407と、素子分離領域408と、絶縁膜409と、側壁保護膜412と、ゲート電極413および414と、オーミック電極415とを備える。
【0008】
バッファ層402は、アンドープGaAsで構成され、基板401上に形成される。
【0009】
チャネル層403は、アンドープInGaAsで構成され、バッファ層402上に形成される。
【0010】
電子供給層404は、n型AlGaAsで構成され、チャネル層403上に形成される。
【0011】
閾値制御層405は、n型AlGaAsで構成され、電子供給層404上に形成される。
【0012】
エッチング停止層406は、n型AlGaAsで構成され、閾値制御層405上に形成される。
【0013】
コンタクト層407は、n型GaAsで構成され、エッチング停止層406上に形成される。
【0014】
素子分離領域408は、イオン注入により形成され、E−FET領域41とD−FET領域42とを電気的に分離する。
【0015】
絶縁膜409は、コンタクト層407上に形成される。
【0016】
側壁保護膜412は、SiO2で構成され、コンタクト層407とゲート電極413または414とを分離する。
【0017】
ゲート電極413は、閾値制御層405およびエッチング停止層406と接触し、電子供給層404とショットキー接合する。
【0018】
ゲート電極414は、エッチング停止層406とショットキー接合する。
【0019】
オーミック電極415は、絶縁膜409に形成された開口に形成され、それぞれコンタクト層407と電気的に接続される。
【0020】
次に、従来の半導体装置400の製造方法を説明する。図10〜12は、半導体装置400の製造過程における断面構造を示す図である。
【0021】
まず、半絶縁性GaAsで構成された基板401上に、MOCVD法またはMBE法などを用いてGaAsバッファ層402、InGaAsチャネル層403、AlGaAs電子供給層404、AlGaAs閾値制御層405、AlGaAsエッチング停止層406およびGaAsコンタクト層407を順次エピタキシャル成長させる。フォトレジストマスク(図示せず)を用いてボロンからなるイオン注入により素子分離領域408を形成し、E−FET領域41とD−FET領域42とを形成する(図10)。
【0022】
次に、SiO2からなる絶縁膜409を形成し、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜409上の所定の領域をGaAsコンタクト層407に対して選択的にドライエッチングする。さらに、GaAsコンタクト層407をAlGaAsエッチング停止層406に対して選択的にドライエッチングし、ゲート開口410および411を形成する。さらに、SiO2からなる絶縁膜を形成し、ドライエッチングによるエッチバックを行い側壁保護膜412を形成する(図11)。
【0023】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてゲート開口411を覆い、ゲート開口410内のAlGaAsエッチング停止層406をウェットエッチングし、AlGaAs閾値制御層405を露出させる。AlGaAs閾値制御層405を、AlGaAs電子供給層404と選択的にドライエッチングする。さらに、フォトレジストパターンを除去しWSiおよびWを積層し、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、E−FETゲート電極413およびD−FETゲート電極414を同時に形成する(図12)。
【0024】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜410の所定の領域を開口し、蒸着リフトオフ法によりAuGeNiからなるオーミック電極415を形成する。以上の工程により、図9に示す従来の半導体装置400の構造が形成される。
【0025】
次に、特許文献2に記載の従来の半導体装置について説明する。
【0026】
図13は、特許文献2に記載の半導体装置の構成を示す断面図である。
【0027】
図13に示す半導体装置500は、E−FETが形成されるE−FET領域51と、D−FETが形成されるD−FET領域52とを含む。半導体装置500は、半絶縁性GaAsからなる基板501と、チャネル層502と、電子供給層503と、キャップ層504、505および506と、素子分離領域507と、絶縁膜508と、オーミック電極509と、ゲート電極512および513とを備える。
【0028】
チャネル層502は、アンドープGaAsで構成され、基板501上に形成される。
【0029】
電子供給層503は、n型InGaPで構成され、チャネル層502上に形成される。E−FET領域51の電子供給層503の厚さd1は、D−FET領域52の電子供給層503の厚さd2と比較して薄く形成される。
【0030】
キャップ層504は、n型GaAsで構成され、電子供給層503上に形成される。
【0031】
キャップ層505は、n型InGaPで構成され、キャップ層504上に形成される。
【0032】
キャップ層506は、n型GaAsで構成され、キャップ層505上に形成される。
【0033】
素子分離領域507は、イオン注入により形成され、E−FET領域51とD−FET領域52とを電気的に分離する。
【0034】
絶縁膜508は、キャップ層506上に形成される。
【0035】
オーミック電極509は、絶縁膜508に形成された開口に形成され、それぞれキャップ層506と電気的に接続される。
【0036】
ゲート電極512は、E−FET領域51の絶縁膜508およびキャップ層504〜506に形成された開口内に形成され、電子供給層503とショットキー接合する。
【0037】
ゲート電極513は、D−FET領域52の絶縁膜508およびキャップ層504〜506に形成された開口内に形成され、電子供給層503とショットキー接合する。
【0038】
次に、半導体素子500の製造方法を説明する。図14および図15は、半導体装置500の製造過程における断面構造を示す図である。
【0039】
まず、半絶縁性GaAsで構成された基板501上に、MOCVD法またはMBE法などを用いてGaAsチャネル層502、InGaP電子供給層503を順次形成する。フォトレジストマスク(図示せず)を用いInGaP電子供給層503の所定の領域の一部の厚さをウェットエッチングする。フォトレジストマスクを除去後、さらにGaAsキャップ層504、InGaPキャップ層505およびGaAsキャップ層506を順次形成する。さらにフォトレジストマスク(図示せず)を用いてO2からなるイオン注入により素子分離領域507を形成し、E−FET領域51とD−FET領域52を形成する(図14)。
【0040】
次に、SiO2からなる絶縁膜508を形成し、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域をGaAsキャップ層506と選択的にウェットエッチングする。さらに、蒸着・リフトオフ法によりAuGe/AuからなりGaAsキャップ層506とオーミック接触するオーミック電極509を形成する(図15)。
【0041】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜508の所定の領域をGaAsキャップ層506と選択的にウェットエッチングし、ゲート電極512および513を形成するためのゲート開口を形成する。ゲート開口内のGaAsキャップ層506をInGaPキャップ層505と選択的にウェットエッチングし、InGaPキャップ層505を露出させる。次に、InGaPキャップ層506をGaAsキャップ層504と選択的にウェットエッチングし、GaAsキャップ層504を露出させる。次に、GaAsキャップ層504をInGaP電子供給層503と選択的にドライエッチングし、InGaP電子供給層を露出させる。さらに、Ti/Pt/Au材料を用いて蒸着・リフトオフ法によりE−FETゲート電極512およびD−FETゲート電極513を形成する。以上の工程により、図13に示す半導体装置500の構造が形成される。
【特許文献1】特開平8−116034号公報
【特許文献2】特開平5−121451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0042】
しかしながら、同一基板上にE/D−FETを混載する半導体装置において、E−FETおよびD−FETはそれぞれ用途が異なる。そのため求められる特性および精度も異なる。FETの特性を決める要素としてゲート電極材料が重要である。また、ゲート電極材料と、ゲート電極がショットキー接合する半導体層の材料と組み合わせを選択する必要がある。特許文献1に記載の半導体装置400では、E−FETおよびD−FETのゲート電極として双方WSi/Wからなるゲート電極414および415が形成されている。このような構成ではゲート抵抗が増加し、特にスイッチを構成するD−FETの特性が十分に得られない。また、特許文献2に記載の半導体装置500では、E−FETおよびD−FETのゲート電極として双方Ti/Pt/Auからなるゲート電極512および513が用いられている。さらに、ゲート電極512および513とショットキー接合する半導体層にInGaP電子供給層503が用いられている。ゲート電極にTi/Pt/Auを用いているため、D−FETのゲート抵抗増加は抑制することができる。しかしながら、各ゲート電極512および513は、InGaPとショットキー接合している。この構成では、InGaPとTiとがプロセス温度の影響により反応し閾値が変動する可能性がある。特に、E−FETは、閾値の制御性および安定性が重要である。閾値が変動した場合、求められる特性が得られず、歩留りを低下させる原因となる。すなわち、従来のE/D−FETを混載する半導体装置は、E−FETおよびD−FETのそれぞれに求められる特性を両立して実現することができなかった。
【0043】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、E―FETおよびD−FETのそれぞれに求められる特性を両立することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0044】
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されるチャネル層と、前記チャネル層上に形成される電子供給層と、前記電子供給層上に形成される第1のショットキー層と、前記第1のショットキー層上に形成される第2のショットキー層と、前記第1のショットキー層上に形成され、前記第1のショットキー層とショットキー接合する第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極を挟むように形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第1のソース電極および第1のドレイン電極と、前記第2のショットキー層上に形成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合し、前記第1のゲート電極と異なる材料で形成される第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極を挟むように形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極および第2のドレイン電極とを備える。
【0045】
この構成によれば、本発明に係る半導体装置は、E−FETのゲート電極である第1のゲート電極と、D−FETのゲート電極である第2のゲート電極とが異なる材料で形成される。これにより、E−FETのゲート電極を形成する材料に、第1のショットキー層とのプロセス温度等の影響による反応が少ない材料を用いることで、E−FETに求められる閾値電圧の制御性および安定性を向上させることができる。また、D−FETのゲート電極を形成する材料に、低抵抗な材料を用いることで、D−FETのゲート抵抗を低減し、特性を向上させることができる。よって、本発明に係る半導体装置は、E―FETおよびD−FETのそれぞれに求められる特性を両立することができる。
【0046】
また、前記半導体装置は、さらに、前記第1のゲート電極上に、前記第2のゲート電極と同じ材料で形成される第3のゲート電極を備えてもよい。
【0047】
この構成によれば、E−FETのゲート電極を形成する材料として、第1のショットキー層とのプロセス温度等の影響による反応が少なく、抵抗値の高い材料を用いた場合でも、低抵抗な材料で構成される第3のゲート電極を第1のゲート電極に積層することができ、ゲート電極の合計の抵抗値を低減することができる。すなわち、E−FETの閾値電圧の安定性向上に伴う、ゲート抵抗の増加を抑制することができる。また、第3のゲート電極は、D−FETのゲート電極と同時かつ同じ材料で形成されるので、E−FETのゲート電極を2層構造にする場合の、プロセス工数の増加を抑えることができる。すなわち、プロセスコストの増加を抑制することができる。
【0048】
また、前記第1のソース電極、前記第2のソース電極、前記第1のドレイン電極および前記第2のドレイン電極は、前記第2のゲート電極と同じ材料で形成されてもよい。
【0049】
この構成によれば、E−FETおよびD−FETのソース電極およびドレイン電極は、D−FETのゲート電極と、同時かつ同じ材料で形成される。これにより、プロセス工数を削減することができる。よって、プロセスコストを低減することができる。
【0050】
また、前記第1のゲート電極は、W、WSiまたはWSiNで構成されてもよい。
【0051】
この構成によれば、第1のショットキー層を形成する材料(例えば、InGaP等)と、プロセス温度等の影響による反応が少ないW、WSiまたはWSiNで第1のゲート電極が構成される。これにより、E−FETの閾値電圧の制御性および安定性を向上させることができる。
【0052】
また、前記第1のショットキー層は、少なくとも1層以上で形成され、その最上層がInGaPで構成されてもよい。
【0053】
この構成によれば、第1のゲート電極の材料(例えば、WSiN等)と、プロセス温度等の影響による反応が少ないInGaPで第1のショットキー層が形成される。これにより、E−FETの閾値電圧の制御性および安定性を向上させることができる。
【0054】
また、前記第2のショットキー層は、少なくとも1層以上で形成され、その最下層がAlGaAsまたはGaAsで構成されてもよい。
【0055】
また、前記半導体基板は、GaAsまたはInPで構成されてもよい。
【0056】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、エンハンスメント型電界効果トランジスタと、ディプレッション型電界効果トランジスタとを備える半導体装置の製造方法であって、半導体基板上にチャネル層を形成する第1のステップと、前記チャネル層上に電子供給層を形成する第2のステップと、前記電子供給層上に第1のショットキー層を形成する第3のステップと、前記第1のショットキー層上に第2のショットキー層を形成する第4のステップと、前記第2のショットキー層に前記第1のショットキー層を露出させる第1の開口を形成する第5のステップと、前記第1の開口に、前記第1のショットキー層とショットキー接合する前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲート電極である第1の電極を形成する第6のステップと、前記第2のショットキー層上に形成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合し、前記第1のゲート電極と異なる材料で形成される前記ディプレッション型電界効果トランジスタのゲート電極である第2の電極を形成する第7のステップとを含む。
【0057】
これによれば、E−FETのゲート電極である第1のゲート電極と、D−FETのゲート電極である第2のゲート電極とが異なる材料で形成される。これにより、E−FETのゲート電極を形成する材料に、第1のショットキー層とのプロセス温度等の影響による反応が少ない材料を用いることで、E−FETに求められる閾値電圧の制御性および安定性を向上させることができる。また、D−FETのゲート電極を形成する材料に、低抵抗な材料を用いることで、D−FETのゲート抵抗を低減し、特性を向上させることができる。よって、本発明に係る製造方法により形成された半導体装置は、E―FETおよびD−FETがそれぞれに求められる特性を両立することができる。
【0058】
また、前記第7のステップにおいて、前記第2のゲート電極と、前記第1のゲート電極上に形成される第3のゲート電極とを同時かつ同じ材料で形成してもよい。
【0059】
これによれば、E−FETのゲート電極を形成する材料として、第1のショットキー層とのプロセス温度等の影響による反応が少なく、抵抗値の高い材料を用いた場合でも、低抵抗な材料で構成される第3のゲート電極を第1のゲート電極に積層することがで、ゲート電極の合計の抵抗値を低減することができる。すなわち、E−FETの閾値電圧の安定性向上に伴う、ゲート抵抗の増加を抑制することができる。また、第3のゲート電極は、D−FETのゲート電極と同時かつ同じ材料で形成されるので、E−FETのゲート電極を2層構造にする場合の、プロセス工数の増加を抑えることができる。すなわち、プロセスコストの増加を抑制することができる。
【0060】
また、前記第7のステップにおいて、前記第2のゲート電極と、前記第1のゲート電極を挟むように形成され前記チャネル層と電気的に接続される第1のソース電極および第1のドレイン電極と、前記第2のゲート電極を挟むように形成され前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極および第2のドレイン電極とを同時かつ同じ材料で形成してもよい。
【0061】
これによれば、E−FETおよびD−FETのソース電極およびドレイン電極は、D−FETのゲート電極と、同時かつ同じ材料で形成される。これにより、プロセス工数を削減することができる。よって、プロセスコストを低減することができる。
【発明の効果】
【0062】
本発明は、E―FETおよびD−FETのそれぞれに求められる特性を両立することができる半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0063】
以下、本発明の実施の形態における半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
【0064】
本発明の実施の形態に係る半導体装置は、E−FETのゲート電極と、D−FETのゲート電極とを異なる材料で形成する。これにより、E−FETおよびD−FETの特性を向上させることができる。
【0065】
まず、本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
【0066】
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
【0067】
図1に示す半導体装置100は、E−FETが形成されるE−FET領域11と、D−FETが形成されるD−FET領域12とを含む。半導体装置100は、半絶縁性GaAsからなる半導体基板である基板101と、エピタキシャル層110と、素子分離領域111と、絶縁膜112および113と、ゲート電極114、115aおよび115bと、オーミック電極115cおよび115dとを備える。
【0068】
エピタキシャル層110は、基板101上に半導体層を結晶成長させることで形成される。エピタキシャル層110は、バッファ層102および103と、チャネル層104と、スペーサ層105と、電子供給層106と、ショットキー層107および108と、コンタクト層109とを含む。
【0069】
バッファ層102は、基板101上に形成される。バッファ層102は、アンドープGaAsで構成され、例えば、厚さ1μmである。バッファ層103は、バッファ層102上に形成され、アンドープAlGaAsで構成される。バッファ層102および103は、エピタキシャル層109と基板101との間の格子不整合を緩和する。
【0070】
チャネル層104は、バッファ層103上に形成され、厚さ10nmのアンドープIn0.2Ga0.8Asで構成される。チャンネル層104は、キャリアが走行する層である。
【0071】
スペーサ層105は、チャネル層104上に形成され、厚さ5nmのアンドープAlGaAsで構成される。
【0072】
電子供給層106は、スペーサ層105上に形成され、n型不純物イオンであるSiがドーピングされた厚さ10nmのAlGaAsで構成される。
【0073】
ショットキー層107は、電子供給層106上に形成される。ショットキー層107は、閾値制御層107aと、エッチング停止層107bとの2層を含む。閾値制御層107aは、電子供給層106上に形成され、厚さ10nmのアンドープAlGaAs層で構成される。エッチング停止層107bは、閾値制御層107a上に形成され、厚さ5nmのInGaPで構成される。
【0074】
ショットキー層108は、ショットキー層107上に形成され、厚さ10nmのアンドープAlGaAs層で構成される。ショットキー層108は、閾値制御層としての役割もはたす。
【0075】
コンタクト層109は、ショットキー層108上に形成される。コンタクト層109は、4つの領域に分割され、それぞれにオーミック電極115cまたは115dが接続される。コンタクト層109は、コンタクト層109aと、コンタクト層109bとを含む。コンタクト層109aは、ショットキー層108上に形成され、厚さ50nmのn型GaAsで構成される。コンタクト層109bは、コンタクト層109a上に形成され、厚さ50nmのn型InGaAsで構成される。
【0076】
素子分離領域111は、イオン注入により形成され、E−FET領域11と、D−FET領域12とを電気的に分離する。
【0077】
絶縁膜112は、エピタキシャル層110および素子分離領域111上に形成され、例えば、SiNで構成される。絶縁膜113は、絶縁膜112上に形成され、例えば、SiOで構成される。
【0078】
ゲート電極114は、トランジスタ領域11の絶縁膜112、113およびショットキー層108に形成された開口に埋め込まれるように形成される。ゲート電極114は、例えば、WSiNで構成される。ゲート電極114は、E−FETのゲート部に対応し、ショットキー層107のエッチング停止層107bとショットキー接合する。
【0079】
ゲート電極115aは、トランジスタ領域12の絶縁膜112および113に形成された開口に埋め込まれるように形成される。ゲート電極115aは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。ゲート電極115aは、D−FETのゲート部に対応し、ショットキー層108とショットキー接合する。
【0080】
ゲート電極115bは、ゲート電極114上に形成される。ゲート電極115bは、ゲート電極114と異なる材料で構成される。また、ゲート電極115bは、ゲート電極115aと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、ゲート電極115bは、Ti/Al/Tiで構成される。
【0081】
オーミック電極115cは、それぞれE−FETのソース電極およびドレイン電極であり、ゲート電極114を挟むように形成される。オーミック電極115cは、それぞれE−FET領域11のコンタクト層109、ショットキー層107、108、電子供給層106およびスペーサ層105を介して、チャネル層104と電気的に接続される。オーミック電極115cは、トランジスタ領域11の絶縁膜112および113に形成された開口に埋め込まれるように形成される。オーミック電極115cは、トランジスタ領域11に形成されるE−FETのオーミック部(ドレイン部およびソース部)のコンタクト層109とオーミック接触する。
【0082】
オーミック電極115dは、それぞれD−FETのソース電極およびドレイン電極であり、ゲート電極115aを挟むように形成される。オーミック電極115dは、それぞれD−FET領域12のコンタクト層109、ショットキー層107、108、電子供給層106およびスペーサ層105を介して、チャネル層104と電気的に接続される。オーミック電極115dは、トランジスタ領域12の絶縁膜112および113に形成された開口に埋め込まれるように形成される。オーミック電極115dは、トランジスタ領域12に形成されるD−FETのオーミック部(ドレイン部およびソース部)のコンタクト層109とオーミック接触する。また、オーミック電極115cおよび115dは、ゲート電極115aおよび115bと同時かつ同じ材料で形成される。オーミック電極115cおよび115dは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
【0083】
次に、図1に示す半導体装置100の製造方法を説明する。
【0084】
図2〜8は、半導体装置100の製造過程における断面構造を示す図である。
【0085】
まず、半絶縁性GaAsで構成された基板101上に、MOCVD法またはMBE法などを用いてGaAsバッファ層102、AlGaAsバッファ層103、InGaAsチャネル層104、AlGaAsスペーサ層105、AlGaAs電子供給層106、AlGaAs閾値制御層107a、InGaPエッチング停止層107b、AlGaAsショットキー層108、GaAsコンタクト層109aおよびInGaAsコンタクト層109bを順次エピタキシャル成長する。ここでエピタキシャル成長させたバッファ層102からコンタクト層109の全体をエピタキシャル層110と呼ぶことにする。また閾値制御層107aとエッチング停止層107bをショットキー層107と呼ぶことにする。またコンタクト層109aと109bをコンタクト層109と呼ぶことにする。以上の工程により、図2に示す構造が形成される。
【0086】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてコンタクト層109の所定の領域を残して除去し、E−FET領域11およびD−FET領域12を形成する。さらに、E−FET領域11およびD−FET領域12を電気的に分離するために、例えばボロンからなるイオン注入により素子分離領域111を形成する。以上の工程により、図3に示す構造が形成される。
【0087】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてF−FET領域11およびD−FET領域12内の所定の領域を残してコンタクト層109を除去し、E−FET領域11のオーミックコンタクト領域11aおよびD−FET領域12のオーミックコンタクト領域12aを形成する。例えば、SiCl4/SF6/N2の混合ガスを用いたドライエッチングによりコンタクト層109を除去する。以上の工程により、図4に示す構造が形成される。
【0088】
次に、SiNからなる絶縁膜112およびSiOからなる絶縁膜113を形成する。以上の工程により、図5に示す構造が形成される。
【0089】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてE−FET領域11内の所定の領域の絶縁膜112および113を、AlGaAs閾値制御層108に対して選択的にドライエッチングを行う。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。次に、例えば燐酸、過酸化水素水および水の混合液によりAlGaAs閾値制御層108をその下層のInGaPエッチング停止層107bに対して選択的にウェットエッチングを行う。これにより、E−FET領域11のショットキー層107を露出させるゲート開口11bが形成される。以上の工程により、図6に示す構造が形成される。
【0090】
次に、全面に、例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極114を形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図7に示す構造が形成される。
【0091】
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてE−FET領域11およびD−FET領域12内の所定の領域の絶縁膜112および113を、その下層のAlGaAs閾値制御層108およびInGaAsコンタクト層109bに対して選択ドライエッチングを行う。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、E−FET領域11のオーミック開口11c、D−FET領域12のゲート開口12bおよびD−FET領域12のオーミック開口12cが形成される。以上の工程により、図8に示す構造が形成される。
【0092】
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiを蒸着し、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてドライエッチングし、E−FET領域のゲート電極114上に積層されるゲート電極115b、E−FET領域に形成されるオーミック電極115c、D−FET領域12のゲート電極115a、および、D−FET領域のオーミック電極115dを形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図1に示す半導体装置100の構造が形成される。
【0093】
以上より、本実施の形態に係る半導体装置100は、E−FETおよびD−FETのゲート電極を、それぞれ互いに異なる電極材料で形成する。これにより、E−FETおよびD−FETのそれぞれに要求される特性を満たすことができる。具体的には、D−FETのゲート電極を、Ti/Al/Ti等の低抵抗な電極材料で形成することで、D−FETのゲート抵抗を減少させ、D−FETの特性を向上させることができる。また、E−FETのゲート電極の電極材料にもTi/Al/Tiを用いた場合には、エッチング停止層107bを構成するInGaPと、ゲート電極を構成するTiとがプロセス温度の影響により反応し、E−FETの閾値が変動する可能性がある。特に、E−FETは、閾値の制御性および安定性が重要である。閾値が変動した場合、求められる特性が得られず、歩留りを低下させる原因となる。一方、本実施の形態に係る半導体装置100は、ゲート電極114にWSiN等のInGaPとの反応が少ない電極材料を用いている。これにより、E−FETの閾値の制御性および安定性を向上させることができる。よって、半導体装置100の歩留まりを向上させることができる。
【0094】
また、本発明に係る半導体装置100は、E−FETのゲート電極114上にゲート電極115bを積層している。これにより、D−FETのゲート電極115a等の電極材料であるTi/Al/Ti等よりも抵抗値の高いWSiN等をE−FETのゲート電極114の電極材料として使用した場合でも、E−FETのゲート抵抗の合計を低減できることができる。よって、E−FETの特性を向上させることができる。
【0095】
また、本発明に係る半導体装置100は、D−FETのゲート電極115aを形成するのと同時にE−FETおよびD−FETのすべてのオーミック電極115cおよび115dを形成する。さらに、ゲート電極115a、オーミック電極115cおよび115dと同時に、E−FETのゲート電極114上にゲート電極115bを積層する。よって、性能の向上および精度安定に伴う工数の増加を防ぐことができる。さらに、同一材料を用いることができるため、簡素で安価なプロセスを実現できる。
【0096】
また、本発明に係る半導体装置100は、E−FETのオーミック電極115cおよびD−FETのオーミック電極115dを、Ti/Al/Ti等の低抵抗な電極材料で形成する。これにより、E−FETおよびD−FETのソース抵抗およびドレイン抵抗を減少させ、E−FETおよびD−FETの特性を向上させることができる。
【0097】
以上、本発明の実施の形態に係る半導体装置およびについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0098】
例えば、上記説明では、E−FETに2層構造のゲート電極を用いているが、WSiN等から構成されるゲート電極114のみを用いてもよい。
【0099】
また、上記説明では、ゲート電極114をWSiNで構成しているが、エッチング停止層107bを構成する材料(上記例では、InGaP)との反応性が低く、E−FETの閾値の制御性を高くできる材料であればこれに限定されるものではない。例えば、ゲート電極114をWまたはWSiで構成してもよい。
【0100】
また、上記説明では、D−FETのゲート電極115a、E−FETの2層目のゲート電極115b、E−FETのオーミック電極115c、および、D−FETのオーミック電極115dをTi/Al/Tiで構成しているが、低抵抗な電極材料であればよく、これに限定されるものではない。例えば、D−FETのゲート電極115a、E−FETの2層目のゲート電極115b、E−FETのオーミック電極115c、および、D−FETのオーミック電極115dをTi/Pt/Auで構成してもよい。
【0101】
また、上記説明では、ショットキー層108は、AlGaAsで構成されるとしたが、GaAs等で構成してもよい。また、上記説明では、半導体基板101は、GaAs基板としたが、InP基板等の化合物半導体基板であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、半導体装置とその製造方法に適用でき、特に、E−FETとD−FETとを集積化したGaAsMMICに適用することができる。また、本発明は、GaAsMMICを用いる通信機器に適用でき、特に、携帯電話端末等のパワーアンプおよびスイッチ等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図9】従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図11】従来の半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図12】従来の半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図13】従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
【図14】従来の半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【図15】従来の半導体装置の製造過程における断面構造を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
100、400、500 半導体装置
101、401、501 基板
102、103、402 バッファ層
104,403、502 チャネル層
105 スペーサ層
106、404、503 電子供給層
107、108 ショットキー層
107a、405 閾値制御層
107b、406 エッチング停止層
109、109a、109b、407 コンタクト層
110 エピタキシャル層
111、408、507 素子分離領域
112、113、409、508 絶縁膜
114、115a、115b、413、414、512、513 ゲート電極
115c、115d、415、509 オーミック電極
11a、12a オーミックコンタクト領域
11b、12b、410、411 ゲート開口
11c、12c オーミック開口
11、41、51 E−FET領域
12、42、52 D−FET領域
412 側壁保護膜
504、505、506 キャップ層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成されるチャネル層と、
前記チャネル層上に形成される電子供給層と、
前記電子供給層上に形成される第1のショットキー層と、
前記第1のショットキー層上に形成される第2のショットキー層と、
前記第1のショットキー層上に形成され、前記第1のショットキー層とショットキー接合する第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極を挟むように形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第1のソース電極および第1のドレイン電極と、
前記第2のショットキー層上に形成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合し、前記第1のゲート電極と異なる材料で形成される第2のゲート電極と、
前記第2のゲート電極を挟むように形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極および第2のドレイン電極とを備える
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記半導体装置は、さらに、
前記第1のゲート電極上に、前記第2のゲート電極と同じ材料で形成される第3のゲート電極を備える
ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1のソース電極、前記第2のソース電極、前記第1のドレイン電極および前記第2のドレイン電極は、前記第2のゲート電極と同じ材料で形成される
ことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1のゲート電極は、W、WSiまたはWSiNで構成される
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1のショットキー層は、少なくとも1層以上で形成され、その最上層がInGaPで構成される
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2のショットキー層は、少なくとも1層以上で形成され、その最下層がAlGaAsまたはGaAsで構成される
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体基板は、GaAsまたはInPで構成される
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
エンハンスメント型電界効果トランジスタと、ディプレッション型電界効果トランジスタとを備える半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上にチャネル層を形成する第1のステップと、
前記チャネル層上に電子供給層を形成する第2のステップと、
前記電子供給層上に第1のショットキー層を形成する第3のステップと、
前記第1のショットキー層上に第2のショットキー層を形成する第4のステップと、
前記第2のショットキー層に前記第1のショットキー層を露出させる第1の開口を形成する第5のステップと、
前記第1の開口に、前記第1のショットキー層とショットキー接合する前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲート電極である第1の電極を形成する第6のステップと、
前記第2のショットキー層上に形成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合し、前記第1のゲート電極と異なる材料で形成される前記ディプレッション型電界効果トランジスタのゲート電極である第2の電極を形成する第7のステップとを含む
ことを特徴とする製造方法。
【請求項9】
前記第7のステップにおいて、前記第2のゲート電極と、前記第1のゲート電極上に形成される第3のゲート電極とを同時かつ同じ材料で形成する
ことを特徴とする請求項8記載の製造方法。
【請求項10】
前記第7のステップにおいて、前記第2のゲート電極と、前記第1のゲート電極を挟むように形成され前記チャネル層と電気的に接続される第1のソース電極および第1のドレイン電極と、前記第2のゲート電極を挟むように形成され前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極および第2のドレイン電極とを同時かつ同じ材料で形成する
ことを特徴とする請求項8または9記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−10468(P2008−10468A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−176429(P2006−176429)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】