説明

基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法

【課題】処理を行う基板に対して歩留りが低下するのを防止できる基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる基板処理装置100は、基板101に処理液を供給してスピン処理を行う基板処理装置100であって、基板101を保持して回転させる吸着ステージ102と、吸着ステージ102上に載置された基板101を支持する支持ピン103と、支持ピン103が複数設けられたリング104と、リング104を上下に移動させるベローズバルブ105と、を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法に関し、特に詳しくは基板に処理液を供給してスピン処理を行う基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)等の製造においては、フォトリソグラフィー技術が広く用いられている。フォトリソグラフィー工程においては、例えばガラス基板等の矩形の基板に対して、レジストを塗布してレジスト膜を形成し、所定のパターンを露光する。そして、この基板に対して現像液を供給して現像処理を行っている。
【0003】
レジストの塗布された基板に対して現像処理を行うにあたっては、従来から現像処理装置が使用されている。例えば、特許文献1に、一般的な現像処理装置の構成が開示されている。
【0004】
特許文献1に開示された従来の現像処理装置200の縦断面図を図5に示す。従来の現像処理装置200は、図5に示すように、外カップ体1、回転テーブル11、基部12、アーム13、支持ピン14、係合ピン15等を備えている。
【0005】
外カップ体1内には、回転テーブル11が設けられている。回転テーブル11は円盤状の基部12を有し、この基部12には周方向に90度間隔で4本のアーム13が基端を連結固定して設けられている。なお、隣り合う一対のアーム13間には、アーム13よりも短い補助アームが設けられている。
【0006】
基部12、アーム13、及び補助アームには、液晶表示装置に用いられる矩形状のガラス製の基板Wの下面を支持する支持ピン14が設けられている。さらに、各アーム13の先端部には基板Wの各角部の一対の側面に係合する係合ピン15が設けられている。
【0007】
このような構成の現像処理装置200を用いて基板の現像処理を行うときの動作について説明する。
【0008】
まず、回転テーブル11に基板Wを供給し、この基板Wの下面を支持ピン14で支持し、四隅部を係合ピン15で保持する。次に、回転テーブル11を低速回転させるとともに、基板Wの上面のほぼ中心部分に現像液を供給する。現像液による基板Wの処理を所定時間行ったのちに、現像液の供給を停止する。その後、回転テーブル11の回転速度を上昇させて、基板Wの中央部分に純水を供給する。そして基板Wを回転させながら純水により現像液を洗い流し、基板W表面から現像液を除去して現像が終了する。
【特許文献1】特開2007−44686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の現像処理装置200では、回転テーブル11のアーム13の先端部に設けられた係合ピン15と、この係合ピン15にその側面が支持される基板Wとが接触する。この接触により、基板Wの供給、回転、排出などの処理の際に係合ピン15が削れ、この削れカスが異物の原因となりうる。また、回転テーブル11の回転動作(回転開始、回転速度変更、回転停止など)を行う際などは、係合ピン15と接触したときの衝撃で、ガラス等からなる基板Wが割れたり欠けたりすることがある。基板Wの割れや欠けは、処理される基板Wの板厚が薄くなればなるほど顕著に発生する。特に、回転テーブル11上に基板Wを載置した状態で基板Wと係合ピン15との間にクリアランス(隙間)が生じている場合などは、基板Wと係合ピン15とが接触したときの衝撃がより大きくなる。
【0010】
また、従来の現像処理装置200では、基板Wを回転させて現像液を除去する際に、基板Wから飛散した処理液が係合ピン15に当たって跳ね返り、基板Wに再付着することがある。これにより、基板Wが汚染されてしまう。
【0011】
このように、従来の現像処理装置200では、処理を行う基板に対して異物混入、汚染、割れ、欠けなどが発生しやすく、処理基板の歩留りに与える影響が大きい。そのため、この現像処理装置200で処理された基板を用いて製造された製品の歩留りが低下するという問題があった。
【0012】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、処理を行う基板に対して歩留りが低下するのを防止できる基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明にかかる基板処理装置は、基板に処理液を供給してスピン処理を行う基板処理装置であって、基板を保持して回転させるステージと、前記ステージ上に載置された基板を支持する支持ピンと、前記支持ピンが複数設けられたリングと、前記リングを上下に移動させる上下駆動機構と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、処理を行う基板に対して歩留りが低下するのを防止できる基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。尚、各図において同一の符号を付されたものは同様の要素を示しており、適宜、説明が省略されている。
【0016】
本実施の形態に係る基板処理装置について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る基板処理装置100の概略構造を示した部分断面図である。また、図2は、本実施の形態に係る基板処理装置100の概略平面図である。なお、図1では、本発明に関わりのある主要部分を含む基板処理装置の一部を記している。以下では、本発明に係る基板処理装置は、その一例として、基板に対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理装置であるとして説明する。
【0017】
図1及び図2において、基板処理装置100は、吸着ステージ102、支持ピン103、リング104、ベローズバルブ105、モータ106、及びカップ107等を備えている。
【0018】
基板処理装置100の上部には、カップ107が備えられている。このカップ107内には、基板101を保持する吸着ステージ102が設けられている。ここでは円形状の吸着ステージ102が設けられている。吸着ステージ102の基板保持面上に載置された基板101は、吸着されて保持される。吸着ステージ102の基板保持面とは反対側の面には、モータ106と連結する回転軸108が設けられている。吸着ステージ102は、モータ106によって回転駆動される。このように、吸着ステージ102は、基板101を保持して回転させることができる。なお、基板101を保持して回転させることができるステージであれば、吸着ステージ102以外のものを用いてもよい。
【0019】
また、カップ107内には、吸着ステージ102上に載置された基板101を支持する支持ピン103が設けられている。この支持ピン103は、リング状部材であるリング104に固設されている。支持ピン103は、矩形状の基板101の角部(コーナー)付近を支持する位置に配置されている。すなわち、基板101の四隅に対応するリング104上の4ヶ所に、支持ピン103が取り付けられている。矩形状の基板101は、液晶表示装置などの表示装置でよく用いられるガラス等からなる基板とする。このように、リング104には複数の支持ピン103が設けられている。なお、リング104は、その内側に回転軸108が配置されるように、カップ107内に設けられている。
【0020】
図3は、リング104の詳細を示す拡大断面図である。図3に示すように、リング104の基板101側の表面、すなわち図3の上側の面には、傾斜面111、112が形成されている。傾斜面111は、図3の点線で示すリング104の外周端と内周端の間の位置から、外周端に向かって、リング104の厚みが薄くなる方向に滑らかに傾斜するように設けられている。同様に、傾斜面112は、図3の点線で示すリング104の外周端と内周端の間の位置から、内周端に向かって、リング104の厚みが薄くなる方向に滑らかに傾斜するように設けられている。
【0021】
また、リング104の外周端と内周端は、円弧状にR面取りされている。すなわち、外周端の上側エッジ115と下側エッジ116、内周端の上側エッジ113と下側エッジ114にR加工が施されている。さらに、リング104の表面は、テフロン(登録商標)コーティング等のコーティング処理がされている。リング104をこのようにすることで、リング104表面から処理液が容易に流れ落ちるようになる。そのため、リング104上に飛散した処理液を、効果的にリング104下に落とすことができる。
【0022】
リング104の下側の面には、ベローズバルブ105が固設されている。ベローズバルブ105は、リング104に複数取り付けられている。ここでは、図2に示すように、例えば4つのベローズバルブ105がリング104の円周方向にほぼ等間隔で配置されている。また、リング104の円周方向において、それぞれのベローズバルブ105が支持ピン103間の略中央に配置されている。
【0023】
図4は、ベローズバルブ105の詳細を示す拡大断面図である。図4に示すように、ベローズバルブ105は、ボールブッシュ120、ベローズ121、空気導入孔122、上フランジ123、及び下フランジ124を備えている。
【0024】
ベローズ121の端部には、一対のフランジ(上フランジ123及び下フランジ124)が設けられている。一対のフランジは、ベローズ121に溶接され、シールされている。従って、ベローズ121の内部は、一対のフランジによって密閉される。このベローズ121内には、ボールブッシュ120が設けられている。ボールブッシュ120には、一対のフランジが取り付けられている。また、上フランジ123がリング104に対して固定され、下フランジ124がカップ107に対して固定される。
【0025】
下フランジ124には、圧縮空気を用いてベローズ121を伸縮させるための空気導入孔122が設けられている。空気導入孔122からベローズバルブ105に圧縮空気を導入すると、ベローズ121内が加圧され、上フランジ123が下フランジ124に対して上昇する。すると、上フランジ123の上昇に伴って、リング104が上方向に持ち上げられる。一方、空気導入孔122からベローズバルブ105内の空気を排気状態にすると、ベローズ121内が減圧され、上フランジ123が下フランジ124に対して下降する。すると、上フランジ123の下降に伴って、リング104が下方向に引き下げられる。なお、ベローズバルブ105への空気の制御は三法弁等を使用することができる。
【0026】
このように、圧縮空気を用いてベローズ121を伸縮させることにより、リング104を上下に移動させることができる。従って、ベローズバルブ105は、リング104を上下に移動させる上下駆動機構として機能する。なお、ベローズ121内に設けたボールブッシュ120により、リング104の上下移動に直線性を持たせることが可能である。そのため、ボールブッシュ120は、下フランジ124に対する上フランジ123の上下移動、すなわちベローズ121の伸縮をガイドするガイド機構となる。
【0027】
そして、ベローズバルブ105でリング104を上下移動させることによって、支持ピン103の上昇、下降の制御を行う。すなわち、支持ピン103を上昇させて基板101を支持する状態と、支持ピン103を下降させて基板101を支持しない状態とを切り換えることができる。本実施の形態では、複数の支持ピン103を1つのリング104に取り付けたことにより、支持ピン103の同期をとることができる。そのため、複数の支持ピン103の上昇、下降の制御を同じタイミングで行うことが可能である。
【0028】
なお、複数のベローズバルブ105は、空気導入孔122を同じ長さの配管を介して同じ圧縮空気源に接続すると、同期を得ることができる。従って、複数のベローズバルブ105が、リング104の上下動作を同じタイミングで行うようになる。これにより、支持ピン103に支持された基板101の相対的な高さが、支持ピン103間でばらつくことを防止できる。
【0029】
次に、本実施の形態に係る基板処理装置100の動作について説明をする。外部から供給された基板101は、吸着ステージ102上に載置される。ここで、支持ピン103を上昇させて、基板の四隅を支持ピン103で支持する。そして、支持ピン103で基板101の撓みを補った状態で、第1の処理液である現像液を基板101上に供給する。一定時間保持したのち、支持ピン103を下降させる。その後、第2の処理液である純水を基板101上に供給して現像液を洗い流す。そして、支持ピン103を基板101から離した状態で、吸着ステージ102を高速回転させて、基板101のスピン処理を行う。基板101表面から処理液が除去されると基板101は乾燥し、現像処理が終了する。現像処理終了後、基板101を排出する。
【0030】
このように、本実施の形態では、基板101に対する処理の内容によって、支持ピン103が基板101を支持するか支持しないかの制御を行っている。具体的には、現像液を塗布、保持する間は、ベローズバルブ105に圧縮空気を加えて支持ピン103を上昇させ、それ以外はベローズバルブ105を排気状態にして支持ピン103を下降させておく。
【0031】
現像液を基板101に塗布する際に基板が撓んでいると、現像液が基板101から垂れ落ちてしまうので、現像不良を発生させる原因となる。この現像不良は、特に、基板101の板厚が薄くなるほど顕著に発生する。そのため、本実施の形態では、基板101に現像液を供給して保持する間は、支持ピン103が基板101を支持するように支持ピン103を上昇させている。支持ピン103が基板101の四隅を支持するので、基板101が撓むのを効果的に防ぐことができる。これにより、供給した現像液が基板101から垂れ落ちるのを防止でき、現像不良が発生するのを防止することができる。従って、処理を行う基板101が板厚の薄いものであったとしても、現像不良を発生させることがない。
【0032】
また、基板101と支持ピン103とが接触すると、支持ピン103が削れて異物が発生する原因となる。また、接触時の衝撃により、基板101の割れや欠けが生じることがある。そのため、本実施の形態では、基板101に純水を供給してスピン処理を行う間は、支持ピン103が基板101から離れるように支持ピン103を下降させている。支持ピン103を下降させることによって、支持ピン103と基板101との隙間が保たれる。これにより、支持ピン103と基板101とが干渉し合うことを防止でき、基板101の割れ欠け及び異物の発生を抑制することができる。たとえ、基板101から飛散した処理液が支持ピン103に当たったとしても、跳ね返って基板101に再付着する可能性は従来の現像処理装置200と比べて大幅に減少し、基板101の汚染を抑制することができる。
【0033】
従って、本実施の形態の基板処理装置100は、処理を行う基板101に対して、異物混入、汚染、割れ、欠けなどが発生することを抑制でき、処理基板の歩留りが低下するのを防止できる。従って、この基板処理装置100で処理された基板を用いて、液晶表示装置等の表示装置を製造すると、製造された製品の歩留りを向上することができる。
【0034】
なお、上記動作説明では、支持ピン103を下降させてから第2の処理液である純水を供給し、供給が終わった後にスピン処理を行ったが、スピン処理の前に支持ピン103を下降させていれば純水の供給のタイミングはこれに限定されるものではない。例えば、純水の供給が終わる前にスピン処理を開始してもよい。あるいは、支持ピン103を上昇させた状態で純水を供給し、供給が終わったら支持ピン103を下降させて、スピン処理を行ってもよい。
【0035】
また、吸着ステージ102上に載置された基板101を吸着によって保持するタイミングは、少なくともスピン処理を行っている間が基板101を吸着保持していれば、任意に決定することが可能である。従って、基板101が吸着ステージ102上に供給されたら吸着を開始し、スピン処理が終わったら吸着を終了して基板101を排出してもよい。
【0036】
さらに、本実施の形態では、現像処理装置を例として本発明の好適な実施形態を説明したが、現像処理装置に限らず、その他の基板処理装置への適用が可能である。すなわち、基板に処理液を供給してスピン処理を行う基板処理装置一般に適用することが可能である。基板に供給する処理液の種類は1種類でもそれ以上でもよい。例えば、基板101に処理液としてレジストを供給してスピン処理を行う塗布装置に本発明を適用した場合、レジストが基板101から垂れ落ちるのを防止できるため、使用するレジスト量を削減できるという効果を奏する。
【0037】
特に、本発明の基板処理装置100は基板の撓みを補うことができるという効果があることから、板厚が薄い基板を処理するときの基板処理装置として好適に適用できる。ただし、処理を行う基板101の板厚によっては、基板101の撓みが小さく上記の不具合が発生しない場合もある。この場合は、支持ピン103を上昇させて基板101を支持する必要はなく、基板101の厚さによって支持ピン103を上昇させるか否かを制御すればよい。
【0038】
以上のように、本実施の形態の基板処理装置100では、基板101を支持する支持ピン103と、支持ピン103が設けられたリング104を上下に移動させるベローズバルブ105とを備えている。そして、支持ピン103の下降及び上昇動作の制御を行っている。これにより、処理を行う基板101に対して、異物混入、汚染、割れ、欠けなどが発生することを抑制でき、処理基板の歩留りが低下するのを防止できる。従って、処理を行う基板101に対して歩留りが低下するのを防止できる基板処理装置、基板処理方法、及び表示装置の製造方法を提供することができる。
【0039】
以上の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を、本発明の範囲において、容易に変更、追加、変換することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施の形態に係る基板処理装置100の概略構造を示した部分断面図である。
【図2】本実施の形態に係る基板処理装置100の概略平面図である。
【図3】リング104の詳細を示す拡大断面図である。
【図4】ベローズバルブ105の詳細を示す拡大断面図である。
【図5】従来の現像処理装置200の縦断面図である。
【符号の説明】
【0041】
100 基板処理装置、101 基板、
102 吸着ステージ、103 支持ピン、
104 リング、105 ベローズバルブ、
106 モータ、107 カップ、
108 回転軸、111、112 傾斜面、
113 上側エッジ、114 下側エッジ、
115 上側エッジ、116 下側エッジ、
120 ボールブッシュ、121 ベローズ、
122 空気導入孔、
123 上フランジ、124 下フランジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に処理液を供給してスピン処理を行う基板処理装置であって、
基板を保持して回転させるステージと、
前記ステージ上に載置された基板を支持する支持ピンと、
前記支持ピンが複数設けられたリングと、
前記リングを上下に移動させる上下駆動機構と、を備える基板処理装置。
【請求項2】
前記上下駆動機構は、
内部が密閉されたベローズと、
前記ベローズ内部に設けられ、前記ベローズの伸縮をガイドするガイド機構と、を備え、
圧縮空気を用いて前記ベローズを伸縮させて、前記リングの上下動作を行う請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記上下駆動機構が前記リングに複数取り付けられている請求項1又は2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記支持ピンが、前記ステージ上に載置された矩形状の基板の角部を支持する位置に配置されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記リングは、
基板側の表面が、外周端と内周端の間の位置から前記外周端及び前記内周端に向かって厚みが薄くなる方向に滑らかに傾斜し、
前記外周端及び前記内周端が円弧状にR面取りされている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記リングの表面は、コーティング処理されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項7】
基板に処理液を供給するときは、前記支持ピンが基板を支持するように前記支持ピンを上昇させ、
スピン処理を行うときは、前記支持ピンが基板から離れるように前記支持ピンを下降させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記基板処理装置は、基板に対して現像処理を行う現像処理装置であり、
基板に現像液を供給して保持する間は、前記支持ピンが基板を支持するように前記支持ピンを上昇させ、
基板に純水を供給してスピン処理を行う間は、前記支持ピンが基板から離れるように前記支持ピンを下降させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の基板処理装置を用いて基板の処理を行う基板処理方法。
【請求項10】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の基板処理装置を用いて基板の処理を行う工程を備える表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−135385(P2010−135385A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−307397(P2008−307397)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】