説明

キナーゼ阻害剤としてのアミド誘導体

本発明は、新規なAGCキナーゼ阻害剤、具体的には式(I)または(II)の化合物、またはこれらの立体異性体、互変異性体、ラセミ体、代謝産物、プロドラッグまたは前駆薬、塩、水和物、または溶媒和物に関するもので、


式中、Ar、Ar、R、R、pおよびnは、特許請求項中に定義した意味を有する。特に、本発明は、より具体的には、該阻害剤を含むAGCキナーゼ阻害剤、組成物、具体的には医薬品、および疾患の治療または予防における該阻害剤の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IもしくはIIの化合物、これらの立体異性体、互変異性体、ラセミ体、塩、水和物、又は溶媒和物:
【化1】

式中:
Arは、炭素原子と少なくとも1つの窒素原子とを含む芳香族6員環の第1の環であって、前記第1の環は、炭素原子と、任意に少なくとも1つの窒素原子とを含む、飽和、不飽和、または芳香族4員環、5員環、6員環、または7員環の第2の環と任意に縮合しており、前記第1および第2の環は、それぞれ単独で、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アシル、アリールまたはヘテロアリールを含む群より単独で選択される1つ以上の置換基で置換されており、式中前記置換基は、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミド、カルボキシ、アミノ、シアノ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルを含む群より選択される1つ以上のさらなる置換基によって任意に置換されており;

Arは、炭素原子と任意に1または2のヘテロ原子とを含む芳香族5員環または6員環の第3の環であって、該第3の環は、炭素原子と任意に少なくとも1つのヘテロ原子とを含む芳香族6員環の第4の環と任意に縮合しており、該第3の環は、ハロゲン、アルケニル、アルキル、アルキニル、アシルアミノ、アルコキシ、アリールアミノ、ニトロ、ハロアルコキシ、アリール、またはヘテロアリールを含む群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、ハロ、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミド、カルボキシ、アミノ、シアノ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルを含む群より選択される1つ以上のさらなる置換基によって任意に置換されており;

nは、1、2または3より選択される整数であり;および
pは、2、3、4または5より選択される整数であり;および
は、下式より選択され:
【化2】

は、下式で表され、
【化3】

Aは、酸素または硫黄原子であり;

、RおよびRは、それぞれ単独で、
水素、あるいはアルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アミノ、アラルキル、アリール、カルボニルアミノ、シクロアルキル、ホルミルアミノ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルより選択される群、
を含む群より選択され、またはシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルに縮合しており、またはヘテロアリール基は、1つ以上のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであってよく、

それぞれの基は、ハロ、アルケニルアミノオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノスルホニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルオキシアミノアルケニル、アルキルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルチオ、アミノ、アラルキル、アリール、アリールアルケニルアミノオキシ、アリールアミノ、アリールアミノスルホニル、アリールカルボニル、アリールカルボニルアミノ、アリールオキシ、シアノ、シクロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニルアミノオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、オキソ、スルホニルを含む群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、またはシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル置換基と縮合しており、またはヘテロアリールは1つ以上のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであってよく、

それぞれの前記置換基は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、またはスルホニルより選択される1つ以上のさらなる置換基で任意に置換されている。
【請求項2】
nが1である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
nが2である、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R1が下記の式より選択され、
【化4】

式中、A、R、RおよびRは、請求項1から3のいずれかに記載したのと同様の意味を有する、請求項1から3のいずれか1に記載の化合物。
【請求項5】
下記の構造式の1つを有し、
【化5】

式中、Ar、Ar、A、R、RおよびRが、請求項1から4のいずれかに記載したのと同様の意味を有する、請求項1から4のいずれか1に記載の化合物。
【請求項6】
が水素、アルキルまたはシクロヘキシルであり、Aが酸素または硫黄原子である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
Ar−が、下式のいずれかで表される、請求項1から6のいずれか1に記載の化合物:
【化6】

式中、
mは、0、1、2、または3より選択される整数で、好ましくは0であり;
Wは、C(R)またはNで、好ましくはC(R)、より好ましくはCHであり;
YおよびZは、それぞれ単独で、NおよびCRを含む群より選択され;
は、水素、ハロゲン、またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはヘテロアリールの群より選択され、前記それぞれの基は、ハロ、ヒドロキシル、アミド、カルボキシ、アミノ、シアノ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルを含む群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換されている。
【請求項8】
WがNまたはC(R)であり、式中、Rは請求項7に記載したのと同様の意味を有する、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
WがNまたはCHである、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
mが0である、請求項7から9のいずれか1に記載の化合物。
【請求項11】
pが3または4である、請求項1から10のいずれか1に記載の化合物。
【請求項12】
−Ar−が以下の式のいずれかで表される、請求項1から11のいずれか1に記載の化合物:
【化7】

式中、
は、水素またはハロゲン、またはアルケニル、アルキル、アルキニル、アシルアミノ、アルコキシ、アリールアミノ、ニトロ、シアノ、ハロアルコキシ、アリールまたはヘテロアリールの群より選択され、それぞれの基は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ニトロ、ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールを含む群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており;および
は、水素、ハロゲンおよびアルキルを含む群より選択される。
【請求項13】
が水素である、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
およびRが、それぞれ単独で下式より選択される、請求項1から13のいずれか1に記載の化合物:
【化8】

式中、
は、−CH−、−CH(R14)−、−NH−、−O−、−S−または−C(=O)−より選択され、
は、−CH−、−CH−CH−、−O−、−S−または−NH−より選択され、
は、NまたはCHより選択され、
は、N、C(=O)またはCHより選択され、
は、N、NHまたはCHより選択され、
は、NまたはCHより選択され、
10は、S、OまたはNHより選択され、
11は、O、CH、C(=O)、SまたはNHより選択され、
12は、N、NH、O、SまたはCHより選択され、
13は、NH、O、SまたはCHより選択され、
14は、S、N、NHまたはCHより選択され、
は、OまたはNHより選択され、
qは、1、2、3または4より選択される整数であり、
nは、1、2、3、4、5、6または7より選択される整数であり、
式中、R10およびR11は、それぞれ単独で水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、またはアラルキルより選択され、
式中、R12は、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルより選択され、それぞれ、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、またはスルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
rは、0、1、2または3より選択される整数であり、
式中、R13およびR14は、それぞれ単独で水素またはアルキルより選択され、
またはR13およびR14は、これらが結合した炭素原子とともに、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており、
または、rが2であり、2つのR13が、これらが結合した炭素原子とともに、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており、
式中、R15およびR16は、これらが結合した炭素原子とともに、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルを形成しており、それぞれ、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、またはスルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
sは、0、1、2、3または4より選択される整数であり、
式中、R17は、ハロ、またはアルケニルアミノオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノスルホニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルオキシアミノアルケニル、アルキルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルチオ、アミノ、アラルキル、アリール、アリールアルケニルアミノオキシ、アリールアミノ、アリールアミノスルホニル、アリールカルボニル、アリールカルボニルアミノ、アリールオキシ、シアノ、シクロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニルアミノオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、オキソ、スルホニルの群より選択され、または2つのR17は、これらが結合した原子とともに、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルを形成しており、それぞれの基は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、またはスルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
式中、R18およびR19は、それぞれ単独で、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルより選択され、
式中、R20は、水素、またはアルキル、シクロアルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノアルキル、アミノ、アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シアノ、シアノアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルの群より選択され、それぞれの基は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、またはスルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
式中、R21は、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールカルボニルより選択される。
【請求項15】
下記の構造式の1つを有する、請求項1から14のいずれか1に記載の化合物:
【化9】


式中、Ar、Ar、A、s、p、q、r、n、Y、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、およびR17は、請求項1から14のいずれかに記載したのと同様の意味を有する。
【請求項16】
下記の構造式の1つを有する、請求項1から15のいずれか1に記載の化合物:
【化10】

式中、Ar、Ar、A、s、p、q、r、n、W、Y、Y、Z、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、およびR17は、請求項1から15のいずれかに記載したのと同様の意味を有する。
【請求項17】
下記の構造式の1つを有する、請求項1から16のいずれか1に記載の化合物:
【化11】



式中、Ar、A、s、p、q、r、n、Y、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17、R18、R19およびR20は、請求項1から16のいずれかに記載したのと同様の意味を有する。
【請求項18】
下記の構造式の1つを有する、請求項1から17のいずれか1に記載の化合物:
【化12】



式中、Ar、A、s、p、q、r、m、n、W、Y、Y、Z、R、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17、R18、R19およびR20は、請求項1から17のいずれかに記載したのと同様の意味を有する。
【請求項19】
下記の構造式の1つを有する、請求項1から18のいずれか1に記載の化合物:
【化13】





式中、A、s、p、q、r、n、m、W、Y、Y、Z、R、R、R10、R11、R12、R13、R15、R16、R17、R18、R19およびR20が、請求項1から18のいずれかに記載したのと同様の意味を有する。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか1に記載の化合物:式中、
は、−CH−、−CH(R14)−、−NH−、−O−、−S−または−C(=O)−より選択され、
は、−CH−、−CH−CH−、−O−、−S−または−NH−より選択され、
Aは、OまたはSであり、Wは、NまたはCRであり、Yは、NまたはCRであり、Zは、NまたはCRであり、式中、Rは、水素またはアルキルであり、
は、水素、アルキルまたはシクロアルキルであり、
pは、3または4であり、
qは、1、2、3または4より選択される整数であり、
nは、1、2、3、4、5、6または7より選択される整数であり、
式中、R10およびR11は、それぞれ単独で水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、または、アラルキルより選択され、
式中、R12は、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルより選択され、それぞれの基は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、または、スルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
rは、0、1、2または3より選択される整数であり、
式中、R13およびR14は、それぞれ単独で水素またはアルキルより選択され、
または、R13およびR14は、これらが結合した炭素原子とともに、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており、
または、rは2であり、2つのR13は、これらが結合した炭素原子とともに、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており、
式中、R15およびR16は、これらが結合した炭素原子とともにアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルを形成しており、これらは、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、または、スルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
sは、0、1、2、3または4より選択される整数であり、
式中、R17は、ハロ、またはアルケニルアミノオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノスルホニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルオキシアミノアルケニル、アルキルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルチオ、アミノ、アラルキル、アリール、アリールアルケニルアミノオキシ、アリールアミノ、アリールアミノスルホニル、アリールカルボニル、アリールカルボニルアミノ、アリールオキシ、シアノ、シクロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニルアミノオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、オキソ、スルホニルより選択される群、より選択され、または2つのR17は、これらが結合した原子とともに、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、または、ヘテロシクリルを形成しており、それぞれの基は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、または、スルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
式中、R18およびR19は、それぞれ単独で、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルより選択され、
式中、R20は、水素、またはアルキル、シクロアルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノアルキル、アミノ、アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シアノ、シアノアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルからなる群、より選択され、それぞれの基は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、または、スルホニルより選択される1つ以上の置換基で任意に置換されており、
式中、R21は、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールカルボニルより選択される。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか1に記載の化合物:式中
Aは、OまたはSであり、
Wは、NまたはCRであり、Yは、NまたはCRであり、Zは、CHまたはNであり、式中、Rは、水素またはメチルであり、
pは、3または4であり、mは0であり、sは、0、1、2または3より選択され、rは、1または2であり、nは、0、1、2、3、4、5、6、7または8より選択され、
式中、R5は、水素、アルキルまたはシクロアルキルより選択され、
qは、1、2、3または4より選択され、
10およびR11は、それぞれ単独で、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、または、アラルキルより選択され、
17は、ハロ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルヘテロアリール、アルキルスホニル、アラルキル、アリール、アリールアミノ、アリールオキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、または、スルホニルより選択され、
は、−CH(R14)−、−S−、−NH−、−O−、−C(=O)−より選択され、
13およびR14は、それぞれ単独で、水素またはアルキルより選択され、または、これらが結合した炭素原子とともにアリール環を形成しており、
は、−CH−、−S−、−CH−CH−、−NH−、−O−、−C(=O)−より選択され、
式中、X、XまたはXが、それぞれ単独でCHまたはNより選択される場合、
は、N、SまたはCHより選択され、
は、CHまたはSより選択される。
【請求項22】
表1から8のいずれかに挙げた化合物より選択される、請求項1から21のいずれか1に記載の化合物。
【請求項23】
式XXの化合物を、
【化14】

Noyoriの触媒と反応させることにより、式XXIの化合物を得る工程、
【化15】

式XXIの化合物を、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)と反応させることにより、式XXIIのアジドを得る工程、および
【化16】

式XXIIの化合物を、Pd/Cと反応させることにより、式XXIIIの化合物を得る工程を含み、
【化17】

式中、Arは、フェニレンであり、Ar、RおよびRは、請求項1から22のいずれかで定義したのと同様の意味を有する、
式XXIIIの化合物を合成する方法。
【請求項24】
請求項23記載の方法により得られる化合物。
【請求項25】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物を含む、医薬組成物および/または獣医薬組成物。
【請求項26】
請求項1から22および24のいずれか1に記載の少なくとも1種類の化合物と、医薬および/または獣医の目的のために許容される少なくとも1種類の担体、賦形剤、または希釈剤とを含む、請求項25記載の医薬組成物および/または獣医薬組成物。
【請求項27】
人体用または獣医用の医薬に用いるための、請求項1から22および24のいずれか一項に定義した化合物。
【請求項28】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物の、哺乳類における、代謝性疾患、糖尿病、不安神経症、依存症、禁断症状、筋けいれん、けいれん発作、てんかん、疼痛、循環器疾患、血管疾患、炎症性疾患を含む群より選択される少なくとも1種の疾患および/または障害の予防、および/または治療、および/または免疫系および/または免疫反応および/または炎症反応の調節のための医薬品の調製における使用。
【請求項29】
前記代謝性疾患または障害が、
高血糖状態および/またはI型およびII型糖尿病、重度インスリン抵抗性、高インスリン血症、脂質障害症、メンデンホール症候群、ウェルナー症候群、妖精症および脂肪萎縮性糖尿病、ならびに他の脂肪萎縮を含むインスリン抵抗性糖尿病を含む群より選択される、インスリンに伴う他の症状および/または疾患、
肥満、
高血糖状態および/または肥満を起こし、または通常これらに伴う、高血圧、骨粗鬆症および/またはリポジストロフィーを含む症状、または
メタボリックシンドローム、および遺伝性代謝性疾患の少なくとも1つより選択され、かつ/またはこれらの代謝性疾患に伴う合併症および/または症状の予防、治療および/または軽減のための、請求項28記載の使用。
【請求項30】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物の、II型糖尿病の予防および/または治療、および/またはこれに伴う合併症および/もしくは症状の予防、治療および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項31】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物の、肥満の予防および/または治療、および/またはこれに伴う合併症および/もしくは症状の予防、治療および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項32】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物の、疼痛の予防、治療、および/または管理、および/またはこれに伴う合併症および/もしくは症状の予防、治療および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項33】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物の、接触性皮膚炎、乾癬、関節リウマチ、炎症性大腸炎、クローン病、および潰瘍性大腸炎を含む群より選択される炎症性疾患の予防、および/または治療、および/またはこれらに伴う合併症および/または症状および/または炎症反応の予防、治療、および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項34】
請求項1から22および24のいずれかに定義した化合物の、急性脳卒中、うっ血性心不全、循環器虚血、心疾患、心臓リモデリング、狭心症、冠攣縮、脳血管けいれん、肺血管収縮、再狭窄、高血圧、肺高血圧、動脈硬化、血栓症、および血小板関連疾患を含む群より選択される循環器疾患および血管疾患、および/またはこれらに伴う合併症および/もしくは症状の予防、治療および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項35】
請求項1から22および24のいずれかに記載の化合物の、眼疾患、勃起不全、循環器疾患、血管疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、神経疾患および中枢神経系(CNS)の疾患、気管支ぜんそく、骨粗鬆症、腎疾患、およびAIDSを含む群より選択される少なくとも1つの疾患および/または障害の予防および/または治療のための医薬品の調製のための使用。
【請求項36】
請求項1から22および24のいずれかに記載の化合物の、勃起不全、気管支ぜんそく、骨粗鬆症、炎症性疾患、腎疾患、およびAIDSの予防および/または治療、および/またはこれらに伴う合併症および/または症状の予防、治療、および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項37】
請求項1から22および24のいずれかに記載の化合物の、網膜症、黄斑変性、および緑内障を含む群から選択される眼疾患の予防および/または治療、および/またはこれらに伴う合併症および/または症状の予防、治療および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項38】
請求項1から22および24のいずれかに記載の化合物の、卒中、多発性硬化症、脳または脊髄損傷、アルツハイマー病、MS、および神経痛を含む炎症および脱髄疾患を含む群より選択される神経および中枢神経径疾患の予防、治療、および/または管理、および/またはこれらに伴う合併症および/または症状の予防、治療、および/または軽減のための医薬品の調製のための使用。
【請求項39】
請求項1から22および24のいずれかに記載の化合物の、脳腫瘍(グリオーマ)、乳ガン、大腸ガン、腸ガン、皮膚ガン、頭頸部ガン、腎臓ガン、肺癌、肝ガン、卵巣ガン、膵臓ガン、前立腺ガン、または甲状腺ガン、白血病、リンパ腫、肉腫、黒色腫を含む群より選択されるガンの予防、および/または治療、および/またはこれらに伴う合併症および/または症状および/または炎症反応の予防、治療、および/または軽減のための医薬品の調製時における使用。
【請求項40】
請求項1から22および24のいずれか1に記載の化合物、または該化合物を含む組成物を用いて、少なくとも1種類のキナーゼの活性を、インビボまたはインビトロで阻害する方法。
【請求項41】
前記使用がインビトロでの使用である、請求項40記載の方法。
【請求項42】
該少なくとも1種類のキナーゼがPKC−εである、請求項40または請求項41記載の方法。
【請求項43】
PKC−εおよびPKC−θの活性を阻害するための、請求項40または請求項41記載の方法。
【請求項44】
該少なくとも1種類のキナーゼがROCKである、請求項40または請求項41記載の方法。
【請求項45】
該少なくとも1種類のキナーゼが、ROCKのαおよび/またはβアイソフォームより選択される、請求項44記載の方法。
【請求項46】
該少なくとも1種類のキナーゼが、ROCKのαアイソフォームより選択される、請求項44記載の方法。

【公表番号】特表2009−505948(P2009−505948A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520776(P2008−520776)
【出願日】平成18年7月11日(2006.7.11)
【国際出願番号】PCT/EP2006/006763
【国際公開番号】WO2007/006546
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(507180434)デブジェン エヌブイ (9)
【Fターム(参考)】