説明

ナビゲーションシステム

【課題】ユーザが見知らぬ土地を訪問した場合においても、施設と地域との関連性から見た特徴を含む施設情報をユーザに提供できるナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置2のCPU41は、施設に所定時間以上駐車したと判定した場合には、この施設を出るときに施設識別データとユーザ識別データとを含む固有情報を情報配信センタ3に送信する(S11〜S15)。そして、情報配信センタ3のCPU11は、この受信した固有情報に基づいて、地元車両であるか否かを判定する。そして、CPU11は、施設に駐車した地元車両と一般車両との総駐車台数に対する地元車両の駐車台数の割合である地元おすすめ率を算出する(S111〜S115)。また、CPU11は、地元車両の駐車台数に対する地元こだわり車両の駐車台数の割合である地元こだわり指数を算出する(S116)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステムに関し、特に、施設情報を情報配信センタからナビゲーション装置に配信するナビゲーションシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。このナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより車両の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体、又はネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。そして、車両の現在位置を含む地図データを記録媒体等から読み出し、地図データに基づいて車両の現在位置の周囲における地図画像を描画して表示装置に表示するとともに、車両位置マークを地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロールしたり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させることによって、車両が現在どの地点を走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0003】
ここで、施設情報を情報配信センタからナビゲーション装置に配信するナビゲーションシステムが種々提案されている。
例えば、情報配信センタからナビゲーション装置に情報を提供するナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーション装置は、現在位置を検出する手段と、前記現在位置及びユーザ識別データを前記情報配信センタに送信する手段と、を有し、前記情報配信センタは、施設情報を記憶する手段と、前記ナビゲーション装置から送信された前記現在位置及びユーザ識別データを受信する手段と、前記現在位置及びユーザ識別データに基づいて前記記憶する手段から施設情報を検索する手段と、検索して得られた施設情報を前記ナビゲーション装置に送信する手段と、を有するナビゲーションシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平2002−73668号公報(段落(0016)〜(0038)、図1〜図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した特許文献1に記載されたナビゲーションシステムでは、ユーザ識別データと現在位置データとに基づいて、現在位置の周辺に存在するユーザの属性あるいはそのユーザの嗜好に合致した施設情報を検索してユーザに提供することが可能となる。
しかしながら、現在位置の周辺に同じジャンルの施設が複数ある場合には、各施設が地元において、どのような評価を受けている施設であるかといった、当該施設と地域との関連性から見た特徴に関しては、判別が難しいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが見知らぬ土地を訪問した場合においても、施設と地域との関連性から見た特徴を含む施設情報をユーザに提供することができ、ユーザが地元で人気のある施設等を簡便に選択することが可能なナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係るナビゲーションシステムは、施設情報を受信する第1受信手段(27)と、受信した施設情報を案内する案内手段(25)と、を有するナビゲーション装置(2)と、前記ナビゲーション装置に施設情報を配信する情報配信手段(17)を有する情報配信センタ(3)と、を備えたナビゲーションシステム(3)おいて、前記ナビゲーション装置(2)は、施設に駐車したか否かを判定する駐車判定手段(23、21)と、施設に駐車したと判定した場合には、施設識別データとユーザ識別データとを含む固有情報を前記情報配信センタに送信する固有情報送信手段(23、27)と、を有し、前記情報配信センタ(3)は、前記固有情報を受信する第2受信手段(17)と、受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて前記施設の駐車履歴を記憶する駐車履歴記憶手段(20)と、受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて前記施設の所在地を含む所定区域を特定する区域特定手段(10)と、受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて前記所定区域内に一定の期間以上滞在する地元車両であるか否かを判定する地元車両判定手段(10)と、前記地元車両判定手段によって地元車両であると判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は地元車両の駐車履歴として記憶し、前記地元車両判定手段によって地元車両でないと判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は一般車両の駐車履歴として記憶するように制御する第1記憶制御手段(10)と、を有し、前記施設情報は、前記駐車履歴記憶手段に記憶された前記施設の駐車履歴に関する情報を含むことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係るナビゲーションシステムは、請求項1に記載のナビゲーションシステム(1)において、前記情報配信センタ(3)は、前記駐車履歴記憶手段(20)に記憶された前記施設の駐車履歴に基づいて、前記地元車両と一般車両との総駐車履歴に対する地元車両の駐車履歴の割合である地元率を算出する地元率算出手段(10)を有し、前記情報は、前記地元率を含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3係るナビゲーションシステムは、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーションシシステム(1)において、前記情報配信センタ(3)は、前記施設の所在地から所定範囲内の地域に存在する同じジャンルに属する他の施設を抽出する施設抽出手段(10、20)と、前記地元車両判定手段によって地元車両であると判定された場合には、受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて自宅から前記施設と前記他の施設とのそれぞれに至る経路を探索して各経路の旅行時間を算出する旅行時間算出手段(10)と、前記旅行時間算出手段によって算出された各経路の旅行時間に基づいて自宅から前記施設までの所要時間に対して所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる前記他の施設があるか否かを判定する施設判定手段(10)と、前記施設判定手段によって自宅から前記施設までの所要時間に対して所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる前記他の施設があると判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は前記地元車両のうちの地元こだわり車両の駐車履歴として記憶し、前記施設判定手段によって自宅から前記施設までの所要時間に対して所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる前記他の施設がないと判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は前記地元車両のうちの地元一般車両の駐車履歴として記憶するように制御する第2記憶制御手段(10)と、を有し、前記情報は、前記地元こだわり車両の駐車履歴と前記地元一般車両の駐車履歴とに関する地元情報を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4係るナビゲーションシステムは、請求項3に記載のナビゲーションシシステム(1)において、前記情報配信センタ(3)は、前記駐車履歴記憶手段に記憶された前記施設の駐車履歴に基づいて、前記地元こだわり車両と地元一般車両との総駐車履歴に対する地元こだわり車両の駐車履歴の割合である地元こだわり率を算出する地元こだわり率算出手段(10)を有し、前記地元情報は、前記地元こだわり率を含むことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係るナビゲーションシステムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のナビゲーションシステム(1)において、前記施設識別データは、自車の現在位置を特定する自車位置データを含むことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係るナビゲーションシステムは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のナビゲーションシステム(1)において、前記ユーザ識別データは、車両を登録する登録機関から交付される自車の自動車登録番号と自宅の位置情報とを含み、前記地元車両判定手段(10)は、前記自動車登録番号が前記所定区域内の車両に交付されるものである場合、又は、前記自宅の位置情報が前記所定区域内に属する場合に、地元車両であると判定することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係るナビゲーションシステムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のナビゲーションシステム(1)において、前記区域特定手段(10)は、受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて車両を登録する登録機関が管轄する前記施設の所在地を含む管轄区域を前記所定区域として特定することを特徴とする。
【0013】
更に、請求項8に係るナビゲーションシステムは、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のナビゲーションシステム(1)において、前記駐車判定手段(23、21)は、前記施設に所定時間以上駐車した場合に該施設に駐車したと判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前記構成を有する請求項1に係るナビゲーションシステムでは、先ず、ナビゲーション装置は、施設に駐車したと判定した場合には、施設識別データとユーザ識別データとを含む固有情報を情報配信センタに送信する。そして、情報配信センタは、この受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて、該当する施設の所在地を含む所定区域を特定する。また、情報配信センタは、この受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて、該当する施設の所在地を含む所定区域内に一定の期間以上滞在する地元車両であるか否かを判定する。そして、地元車両であると判定した場合には、情報配信センタは、該当する施設の地元車両の駐車履歴として記憶する。また、地元車両でないと判定した場合には、情報配信センタは、該当する施設の一般車両の駐車履歴として記憶する。その後、情報配信センタは、この記憶した施設の駐車履歴に関する情報を含んだ施設情報をナビゲーション装置に配信する。また、ナビゲーション装置は、受信した施設情報をユーザに案内する。
【0015】
これにより、情報配信センタは、施設の地元車両の駐車履歴と一般車両の駐車履歴とが含まれる当該施設の駐車履歴に関する情報を施設情報としてナビゲーション装置に配信することが可能となる。また、ユーザは、見知らぬ土地を訪問した場合においても、施設の地元車両の駐車履歴と一般車両の駐車履歴とが含まれる当該施設の駐車履歴に関する情報が施設情報として案内されるため、地元の人しか知らない施設(例えば、レストラン、ケーキ屋、和菓子店等である。)等、施設と該施設が所在する地域との関連性から見た特徴を含む施設情報を入手することが可能となり、目的にあった施設を選択することが可能となる。
【0016】
また、請求項2に係るナビゲーションシステムでは、情報配信センタは、施設の駐車履歴に基づいて、地元車両と一般車両との総駐車履歴に対する地元車両の駐車履歴の割合である地元率を算出して、施設の駐車履歴に関する情報にこの地元率を含めてナビゲーション装置に配信することが可能となるため、ユーザは、見知らぬ土地を訪問した場合においても、配信された施設情報から施設の地元の人に人気のある割合を客観的に知ることができ、目的にあった施設を、より迅速に選択することが可能となる。例えば、ユーザは、テーマパーク等の施設に関して地元率が高い場合には、日常的な利用としても価値の高い施設であると判断することが可能となる。また、喫茶店や趣味的な店等、客層によって居心地の違いがでる場合の施設に関しては、地元率を参考にすることにより、見知らぬ旅行先でも施設を更に適切に、且つ迅速に選択することが可能となる。
【0017】
また、請求項3に係るナビゲーションシステムでは、情報配信センタは、地元車両であると判定した場合には、受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて自宅から当該駐車した施設に至る経路を探索して該経路の旅行時間を算出する。また、この施設の所在地から所定範囲内の地域に存在する同じジャンルに属する他の施設を抽出して、自宅から当該他の施設に至る経路を探索して該経路の旅行時間を算出する。そして、情報配信センタは、自宅から駐車した施設への経路の所要時間よりも所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる他の施設があると判定した場合には、当該施設への駐車履歴を地元車両のうちの地元こだわり車両の駐車履歴として記憶する。また、情報配信センタは、自宅から駐車した施設への経路の所要時間よりも所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる他の施設がないと判定した場合には、当該施設への駐車履歴を地元車両のうちの地元一般車両の駐車履歴として記憶する。その後、情報配信センタは、この記憶した施設の地元こだわり車両と地元一般車両の各駐車履歴に関する地元情報が含まれた施設情報をナビゲーション装置に配信する。また、ナビゲーション装置は、受信したこの施設情報をユーザに案内する。
これにより、ユーザは、見知らぬ土地を訪問した場合においても、配信された施設情報に含まれた地元こだわり車両と地元一般車両の各駐車履歴に関する地元情報から、施設の地元の人による評判や人気の違いを知ることができ、目的にあった施設を、迅速に選択することが可能となる。例えば、レストランや病院等に関して、行列のできる店や地元で評価が高い病院か否かを容易に判断することが可能となる。
【0018】
また、請求項4に係るナビゲーションシステムでは、情報配信センタは、施設の駐車履歴に基づいて、地元こだわり車両と地元一般車両との総駐車履歴に対する地元こだわり車両の駐車履歴の割合である地元こだわり率を算出して、施設情報にこの地元こだわり率を含めてナビゲーション装置に配信することが可能となるため、ユーザは、見知らぬ土地を訪問した場合においても、配信された施設情報の地元こだわり率から施設の地元の人による評判や人気の違いを客観的に知ることができ、目的にあった施設を、より正確に選択することが可能となる。
【0019】
また、請求項5に係るナビゲーションシステムでは、施設識別データは、自車の現在位置を特定する自車位置データを含むため、情報配信センタは、自車位置データから地図上の座標位置を算出して、該座標位置から駐車した施設を容易に特定することが可能になる。
【0020】
また、請求項6に係るナビゲーションシステムでは、情報配信センタは、ナビゲーション装置から受信したユーザ識別データに含まれる車両を登録する登録機関から交付される自車の自動車登録番号が施設の所在地を含む所定区域内の車両に交付されるものである場合、又は、自宅の位置情報が施設の所在地を含む所定区域内に属する場合に、地元車両であると判定するため、施設の所在地に関する地元車両の特定を正確に行うことが可能となる。
【0021】
また、請求項7に係るナビゲーションシステムでは、情報配信センタは、ナビゲーション装置から受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて車両を登録する登録機関が管轄する施設の所在地を含む管轄区域を所定区域として施設が所在する地元の範囲を少なくとも都道府県の範囲内に特定することができる。これにより、ユーザは、見知らぬ他県等を訪問した場合においても、施設に関してその県内の車両と県外からの車両の駐車履歴とが含まれる当該施設の駐車履歴に関する情報が施設情報として案内されるため、県内等の人しか知らない施設(例えば、レストラン、ケーキ屋、和菓子店等である。)等、施設と県民性等との関連性から見た特徴を含む施設情報を入手することが可能となり、目的にあった施設を選択することが可能となる。
【0022】
更に、請求項8に係るナビゲーションシステムでは、ナビゲーション装置は、施設に所定時間以上(例えば、約30分以上である。)駐車したと判定した場合に、施設識別データとユーザ識別データとを含む固有情報を情報配信センタに送信する。これにより、情報配信センタは、受信した固有情報に基づいて、より信頼性の高い施設の駐車履歴を取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係るナビゲーションシステムについて具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0024】
先ず、本実施例に係るナビゲーションシステム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーションシステム1を示したブロック図である。
【0025】
図1に示すように本実施例に係るナビゲーションシステム1は、ナビゲーション装置2と、ナビゲーション装置2に対して地図情報を更新する為の更新情報や後述の施設に関する施設情報を配信する情報配信センタ3と、ネットワーク4から基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3は、ネットワーク4を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。
【0026】
また、このネットワーク4には、道路交通情報センタ(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)5が接続され、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3とは、ネットワーク4を介して、警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報は、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞を通過するのに要する所要時間、渋滞度(渋滞無し/混雑/渋滞の別等)、渋滞中の車速、旅行時間、渋滞車線の進行方向、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、後述のVICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図2を用いて詳細に説明する。
【0027】
情報配信センタ3は、図1に示すようにサーバ10と、サーバ10に接続された地図情報記録部としてのセンタ側地図情報DB14と、ナビ更新履歴情報DB15と、センタ側交通情報DB16と、センタ側通信装置17と、施設(レストラン、喫茶店、和食店、スポーツセンタ、病院、市町村区役所等である。)に関する情報(ジャンル、店舗名、住所、電話番号、営業時間、アクセス交通機関等である。)を施設情報として集めた施設情報DB20とを備える。また、サーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12、ナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報の内、所定エリアの地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB14から抽出し、ナビゲーション装置2に対して配信する地図情報更新処理や、後述のナビゲーション装置2から送信された自車の現在位置、自動車登録番号(ナンバープレートの番号である。)や登録自宅位置等を含む固有情報に基づいて、施設の駐車履歴を作成し、施設情報DB20の地元情報20Aとして格納する駐車履歴作成処理(図3参照)や、後述のナビゲーション装置2からの要求に基づいて所定ジャンルの施設情報を施設情報DB20から作成し、ナビゲーション装置2に対して配信する施設情報配信処理(図6参照)等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13等の内部記憶装置を備えている。尚、CPU11に代えてMPU等を使用することができる。
【0028】
また、センタ側地図情報DB14には、情報配信センタ3で作成され、ナビゲーション装置2に記憶された地図情報を更新する際の基本となる地図情報である更新用地図情報18がバージョン毎に区分されて記憶されている。更に、現在のナビゲーション装置2に記憶される地図情報の一部又は全部を更新用地図情報18に更新する為の更新情報についても記憶されている。ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期を特定することが可能となっている。
【0029】
また、センタ側地図情報DB14には、後述のように、車両を登録する登録機関としての全国の運輸支局及び自動車検査登録事務所の「所在地」、「電話番号」等や、各運輸支局及び自動車検査登録事務所が管轄する管轄区域や、各運輸支局及び自動車検査登録事務所が交付する自動車登録番号(ナンバープレートの番号である。)の種類に関する情報データ等が格納されている。
例えば、この運輸支局及び自動車検査登録事務所としては、愛知運輸支局、小牧自動車検査登録事務所等が記憶されている。また、各運輸支局及び自動車検査登録事務所が管轄する管轄区域としては、愛知運輸支局が管轄する管轄区域として、「名古屋市、半田市、津島市、・・・・、海部郡、知多郡」、小牧自動車検査登録事務所が管轄する管轄区域として、「一宮市、瀬戸市、春日井市、・・・・、西春日井郡、丹羽郡」等が記憶されている。また、各運輸支局及び自動車検査登録事務所が交付する自動車登録番号としては、愛知運輸支局が交付する自動車登録番号の「ナンバー名」として「名古屋」、小牧自動車検査登録事務所が交付する自動車登録番号の「ナンバー名」として「尾張小牧」等が記憶されている。
【0030】
また、センタ側地図情報DB14に記憶された更新用地図情報18には、ナビゲーション装置2で経路案内及び地図表示を行うのに必要な各種情報が記録されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(道路リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
【0031】
ここで、特に地図表示データとしては、10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
【0032】
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクの識別番号であるリンクIDのリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
【0033】
また、リンクデータとしては、道路を構成する各道路リンク(以下、「リンク」という。)に関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
【0034】
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際の右左折や道路を構成するリンクの距離、道幅、道路種別等によって決定される各ノードの重み付け(以下、「コスト」という。)を算出する為に使用するコストデータ、経路探索により選択された経路を液晶ディスプレイ25の地図上に表示するための経路表示データ等から構成されている。
【0035】
また、店舗データ(以下、「施設データ」という。)としては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDとともに記録される。なお、前記センタ側地図情報DB14には、所定の情報をナビゲーション装置2のスピーカ26によって出力するための音声出力データも記録される。
【0036】
そして、情報配信センタ3は、ナビゲーション装置2からの要求があったタイミングで、センタ側地図情報DB14に格納された更新用地図情報18の内、最もバージョンの新しい更新用地図情報18によってナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新を行う。具体的には、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、ナビゲーション装置2から更新用地図情報18の配信要求があった場合には、最もバージョンの新しい更新用地図情報18に更新する為の更新情報をナビゲーション装置2に対して配信することにより更新が行われる。ここで、ナビゲーション装置2に対して送信される更新情報としては、最もバージョンの新しい更新用地図情報18の新設道路を特定するための新設道路情報を含む全情報を送信することとしても良いし、現在のナビゲーション装置に記憶される地図情報から最もバージョンの新しい更新用地図情報18に更新する為の必要最小限の情報(新設道路を特定するための新設道路情報を含む更新部分の情報のみ)を送信することとしても良い。
【0037】
一方、ナビ更新履歴情報DB15には、ナビゲーション装置2に記憶されている地図情報について現在までに更新を行った更新履歴に関する情報が、ナビゲーション装置2を特定するナビ識別IDとともに記憶される。更新履歴としては、具体的に地図情報を構成するリンクデータやノードデータ毎にどのバージョンの地図情報が用いられているかが記憶されており、ナビゲーション装置2の地図情報の更新を行う毎に新たな更新履歴に書き換えられる。
【0038】
また、センタ側交通情報DB16には、道路交通情報センタ(VICS)5から受信した交通情報を収集して作成した現況の道路の渋滞等に関する情報である現況交通情報19Aが格納されている。また、このセンタ側交通情報DB16には、過去に作成された道路の渋滞等に関する統計的交通情報である統計交通情報19Bが格納されている。この統計交通情報19Bは、祭り、パレード、花火大会等のイベントの開催予定場所、予定日時等のイベント予定情報、例えば、駅周辺や大型商業施設周辺の道路には週末を除く毎日の特定時刻に渋滞が発生するとか、海水浴場周辺の道路には夏季休暇時期に渋滞が発生する等の統計的渋滞情報や渋滞予測情報を含んでもよい。更に、センタ側交通情報DB16には、現況交通情報19A及び統計交通情報19Bに基づいて作成された現況の各渋滞に対する将来における所定時刻毎(例えば、現在時刻から約30分間毎、約1時間毎、約2時間毎等である。)の渋滞予測情報等である予測交通情報19Cが格納されている。
【0039】
そして、情報配信センタ3は、ナビゲーション装置2からの要求があったタイミングで、センタ側交通情報DB16に格納された現況交通情報19A、統計交通情報19B、及び予測交通情報19Cに基づいて各交差点間の交通情報等を選択して配信する。
【0040】
また、道路交通情報センタ(VICS)5から受信した交通情報には、種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度等の情報とともに、VICSリンクIDが含まれる。該VICSリンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICSリンクに付与された識別番号である。なお、前記交通情報には、各VICSリンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0041】
ここで、センタ側地図情報DB14に記憶される道路(リンク)とVICSリンクとは同一のものではない(一般的には、道路(リンク)の方がVICSリンクよりも細分化されている。)。そこで、各道路(リンク)に識別番号として付与される道路リンクIDとVICSリンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、VICSリンクIDに基づいて、対応する道路リンクIDを特定することができるようになっている。そのため、ナビゲーション装置2のように変換テーブルを有するものである場合には、情報配信センタ3や道路交通情報センタ(VICS)5からVICSリンクIDを受信すると、該VICSリンクIDに基づいて渋滞情報等の交通情報を表示すべき道路の区間を特定することができる。
ところが、ナビゲーション装置2が変換テーブルを有するものでない場合には、VICSリンクIDに基づいて道路の区間を特定することができなくなってしまう。そこで、センタ側交通情報DB16には、この変換テーブルも格納されている。これにより、VICSリンクIDをナビゲーション装置2において使用されている道路リンクIDに変換して、交通情報を送信することができる。
【0042】
また、施設情報DB20には、各種施設(居酒屋、レストラン、スポーツセンタ、レジャーランド、病院等である。)に関するデータが、施設データ(施設を特定するID等である。)に対応してジャンル別に「ジャンル」、「施設名」、「住所」、「電話番号」、「営業時間」、「平均予算」等のデータから構成されて格納されている。また、施設情報DB20には、後述のように各施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」が格納される記憶領域として地元情報20Aが設けられている(図3参照)。
【0043】
尚、情報配信センタ3は、個人、企業、団体、地方自治体、政府関係機関等のいずれが運営していてもよく、道路交通情報センタ(VICS)5が運営していてもよい。
【0044】
また、ネットワーク4としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0045】
次に、本実施例に係るナビゲーションシステム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図2を用いて説明する。図2は本実施例に係るナビゲーション装置2を示したブロック図である。
【0046】
図2に示すように本実施例に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部21と、各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部23と、操作者からの入力操作を受け付ける操作部24と、操作者に対して地図等の情報や後述の施設情報(図7参照)等を表示する液晶ディスプレイ25と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、道路交通情報センタ(VICS)5や情報配信センタ3等との間で通信を行う通信装置27と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ28が接続される。
【0047】
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部21は、GPS31、地磁気センサ32、距離センサ33、ステアリングセンサ34、方位検出部としてのジャイロセンサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
【0048】
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時刻を検出し、地磁気センサ32は、地磁気を測定することによって自車方位を検出し、距離センサ33は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ33としては、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等を使用することができる。
【0049】
また、ステアリングセンサ34は自車の舵(だ)角を検出する。ここで、ステアリングセンサ34としては、例えば、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0050】
そして、ジャイロセンサ35は自車の旋回角を検出する。ここで、ジャイロセンサ35としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ35によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0051】
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶されたナビ側交通情報DB36、ナビ側地図情報DB38、及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、本実施例においては、データ記録部22の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
【0052】
ここで、ナビ側交通情報DB36には、道路交通情報センタ(VICS)5から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞の原因、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路渋滞情報や、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報情報から作成した現況交通情報が格納される。また、ナビ側交通情報DB36には、過去に作成された道路の渋滞等に関する統計的渋滞情報である統計渋滞情報37が格納されている。この統計渋滞情報37は、祭り、パレード、花火大会等のイベントの開催予定場所、予定日時等のイベント予定情報、例えば、駅周辺や大型商業施設周辺の道路には週末を除く毎日の特定時刻に渋滞が発生するとか、海水浴場周辺の道路には夏季休暇時期に渋滞が発生する等の統計的渋滞情報や渋滞予測情報を含んでもよい。
【0053】
また、ナビ側地図情報DB38には、ナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに情報配信センタ3による更新対象となるナビ地図情報39が格納されている。ここで、ナビ地図情報39には、更新用地図情報18と同様に経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOIに関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。尚、各データの詳細については既に説明したので、ここではその詳細は省略する。
そして、ナビ側地図情報DB38の内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0054】
また、図2に示すように、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データや情報配信センタ3から受信した交通情報や施設情報等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の施設に所定時間以上駐車した場合に実行する駐車情報送信処理(図3参照)や、後述の情報配信センタ3に施設情報の送信を要求する施設情報要求処理(図6参照)等の処理プログラムが記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。尚、前記RAM42、ROM43、フラッシュメモリ44等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPU41に代えてMPU等を使用することも可能である。
【0055】
また、本実施例においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部22に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
【0056】
更に、前記ナビゲーション制御部23には、操作部24、液晶ディスプレイ25、スピーカ26、通信装置27の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0057】
操作部24は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や後述の施設のジャンル等を選択して情報配信センタ3へ施設情報の配信要求等を行う場合等に操作され(図6参照)、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部23は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部24としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、液晶ディスプレイ25の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0058】
また、液晶ディスプレイ25には、ナビ地図情報39に基づく地図が表示されて各リンク上の交通情報が表示される経路案内画面や、後述のように自車の現時位置(以下、「自車位置」という。)から所定範囲内(例えば、半径500m〜3km以内である。)に存在する施設の施設情報を表示する施設案内画面(図7参照)の他、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ25の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することも可能である。
【0059】
また、スピーカ26は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「この先の国道○○号線が渋滞しています。」等がある。なお、スピーカ26より出力される音声としては、合成された音声のほかに、各種効果音、予めテープやメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0060】
そして、通信装置27は、情報配信センタ3と通信を行う通信手段であり、情報配信センタ3との間で最もバージョンの新しい更新地図情報や施設情報等の送受信を行う。また、通信装置27は、情報配信センタ3に加えて、道路交通情報センタ(VICS)等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0061】
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、ナビゲーション装置2のCPU41が、施設に所定時間以上(例えば、30分以上である。)駐車した場合に実行する「駐車情報送信処理」と、情報配信センタ3のCPU11がナビゲーション装置2から固有情報を受信した場合に実行する「駐車履歴作成処理」とについて図3乃至図5に基づいて説明する。
図3はナビゲーションシステム1のナビゲーション装置2が実行する「駐車情報送信処理」と、情報配信センタ3が実行する「駐車履歴作成処理」とを示すフローチャートである。図4は図3の情報配信センタ3が実行する「地元おすすめ率算出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図5は図3の情報配信センタ3が実行する「地元こだわり指数算出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【0062】
先ず、図3に基づいてナビゲーション装置2のCPU41が実行する「駐車情報送信処理」について説明する。尚、図3に、S11〜S15のフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により所定時間毎(例えば、約30秒〜3分毎である。)に実行される。
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、車両ECU(図示せず)から送信される検出信号に基づいてイグニションスイッチがONからOFFにされるのを待つ(S11:NO)、即ち自車のエンジンが停止するのを待つ。
【0063】
そして、イグニションスイッチがOFFになった場合には(S11:YES)、S12において、CPU41は、このイグニションスイッチがOFFになった時刻をタイマ45から読み込み、RAM42に記憶する。
続いて、S13において、CPU41は、車両ECU(図示せず)から送信される検出信号に基づいてイグニションスイッチがOFFからONにされるのを待つ(S13:NO)、即ち自車のエンジンが始動するのを待つ。
【0064】
その後、イグニションスイッチがONになった場合には(S13:YES)、S14において、CPU41は、このイグニションスイッチがONになった時刻をタイマ45から読み込むと共に、RAM42からイグニションスイッチがOFFになった時刻を読み出し、イグニションスイッチがOFFになってからONになるまでに所定時間以上(例えば、約30分以上〜1時間以上である。)経過したか否か、即ち、所定時間以上駐車して施設(例えば、飲食店、おみやげ店、ショッピングセンタ、ホテル等である。)に滞在していたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0065】
そして、イグニションスイッチがOFFになってからONになるまでに所定時間以上、経過していない場合には(S14:NO)、CPU41は、所定時間以上駐車して施設に滞在していないと判定して、当該処理を終了する。
【0066】
一方、イグニションスイッチがOFFになってからONになるまでに所定時間以上、経過している場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。
S15において、CPU41は、フラッシュメモリ44から予め登録されている自車の運輸支局又は自動車検査登録事務所から交付された自動車登録番号(ナンバープレートの番号である。)と自宅の位置情報(例えば、ユーザの自宅の住所である。)を読み出し、情報センタ3に送信するユーザ及び自車を特定する「ユーザ識別データ」としてRAM42に記憶する。また同時に、CPU41は、現在地検出処理部21の検出結果に基づいて自車位置(地図上で自車の位置を表す緯度と経度等である。)を検出し、この自車位置データを施設の位置を表す「施設識別データ」としてRAM42に記憶する。そして、CPU41は、この「ユーザ識別データ」と「施設識別データ」とをRAM42から再度、読み出して自車の「固有情報」として通信装置27を介して情報配信センタ3に送信後、当該処理を終了する。
尚、「施設識別データ」として自車の現在位置である自車位置を検出してRAM42に記憶したが、ナビ側地図情報DB38のナビ地図情報39に基づいて自車位置を住所とする店舗名、店舗の住所、電話番号等を読み出し、「施設識別データ」としてRAM42に記憶するようにしてもよい。
【0067】
次に、図3に基づいて情報配信センタ3のCPU11が実行する「駐車履歴作成処理」について説明する。尚、図3に、S111〜S116のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により実行される。
先ず、S111において、CPU11は、上記S15でナビゲーション装置2から送信された「固有情報」を受信すると、この「固有情報」から「ユーザ識別データ」と「施設識別データ」とを抽出してRAM12に記憶する。即ち、CPU11は、受信した「固有情報」から「ユーザ識別データ」として自動車登録番号(ナンバープレートの番号である。)と自宅の位置情報(例えば、ユーザの自宅の住所である。)を抽出してRAM12に記憶する。また、CPU11は、受信した「固有情報」から「施設識別データ」として自車位置データを抽出してRAM12に記憶する。
【0068】
そして、S112において、CPU11は、「施設識別データ」である自車位置データをRAM12から再度、読み出し、センタ側地図情報DB14に格納されている最新バージョンの更新用地図情報18に基づいて、該自車位置データによって特定される地図上の位置に表示データを有する施設の一種である店舗等のPOIに関する施設データ(例えば、施設を特定するID等である。)を抽出する。そして、CPU11は、ユーザが駐車して訪問又は滞在した施設の施設データとしてRAM12に記憶する。
また、S113において、CPU11は、「施設識別データ」である自車位置データをRAM12から再度、読み出し、ユーザが駐車して訪問又は滞在した店舗等の住所とし、当該住所を管轄する運輸支局又は自動車検査登録事務所をセンタ側地図情報DB14から読み出し、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所としてRAM12に記憶する。また、CPU11は、この運輸支局又は自動車検査登録事務所が管轄する管轄区域をセンタ側地図情報DB14から読み出し、当該訪問先の施設に関する管轄区域としてRAM12に記憶する。
【0069】
例えば、自車位置データから抽出された施設であるAAA店舗の住所が、「名古屋市東区葵○丁目○番○○号」の場合には、CPU11は、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所として「愛知運輸支局」をセンタ側地図情報DB14から読み出し、RAM12に記憶する。また、CPU11は、「愛知運輸支局」が管轄する管轄区域「名古屋市、半田市、津島市、・・・・、海部郡、知多郡」をセンタ側地図情報DB14から読み出し、当該訪問先の施設に関する管轄区域としてRAM12に記憶する。
【0070】
続いて、S114において、CPU11は、「ユーザ識別データ」である自動車登録番号(ナンバープレートの番号である。)をRAM12から再度、読み出し、この自動車登録番号の「ナンバー名」(例えば、「名古屋」、「習志野」、「尾張小牧」等である。)を抽出する。そして、CPU11は、この抽出した「ナンバー名」に対応する運輸支局又は自動車検査登録事務所をセンタ側地図情報DB14から読み出し、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所としてRAM12に記憶する。また、CPU11は、この運輸支局又は自動車検査登録事務所が管轄する管轄区域をセンタ側地図情報DB14から読み出し、ユーザの車両に関する管轄区域としてRAM12に記憶する。
例えば、CPU11は、自動車登録番号の「ナンバー名」が「名古屋」の場合には、運輸支局又は自動車検査登録事務所として「愛知運輸支局」をセンタ側地図情報DB14から読み出し、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所としてRAM12に記憶する。また、CPU11は、「愛知運輸支局」が管轄する管轄区域「名古屋市、半田市、津島市、・・・・、海部郡、知多郡」をセンタ側地図情報DB14から読み出し、ユーザの車両に関する管轄区域としてRAM12に記憶する。
【0071】
そして、S115において、CPU11は、後述の「地元おすすめ率算出処理」のサブ処理(図4参照)を実行する。
続いて、S116において、CPU11は、後述の「地元こだわり指数算出処理」のサブ処理(図5参照)を実行後、当該処理を終了する。
【0072】
次に、上記S115で実行する「地元おすすめ率算出処理」のサブ処理について図4に基づいて説明する。尚、図4に、S121〜S125のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により実行される。
図4に示すように、先ず、S121において、CPU11は、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所と、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所とをRAM12から読み出して、一致するか否か、即ち、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所が管轄する管轄区域内に所在を有する車両であるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0073】
そして、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所と、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所とが一致した場合には(S121:YES)、CPU11は、S122の処理に移行する。
S122において、CPU11は、ユーザの車両を当該施設に関する地元に所在を有する「地元車両」であると判断する。そして、CPU11は、RAM12から当該施設データ(施設を特定するID等である。)を再度読み出し、当該施設データに対応する施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」を地元情報20Aから読み出し、この「駐車履歴」を構成する「地元車両の駐車台数」に「1」加算後、該「駐車履歴」を再度、地元情報20Aに記憶した後、S125の処理に移行する。
【0074】
尚、各施設データに対応して地元情報20Aに格納されている「駐車履歴」は、各施設データ(施設を特定するID等である。)によって特定される施設に駐車した地元車両の台数を表す「地元車両の駐車台数」と、当該施設に駐車した地元以外の車両の台数を表す「地元以外の車両の駐車台数」と、当該施設に駐車した後述の地元こだわり車両(図5参照)の台数を表す「地元こだわり車両の駐車台数」と、当該施設に駐車した後述の地元一般車両(図5参照)の台数を表す「地元一般車両の駐車台数」と、当該施設を訪問する地元の人の割合を表す「地元おすすめ率(地元率)」と、及び当該施設を訪問する地元の人のうちの施設から遠い地域の地元の人の割合を表す「地元こだわり指数(地元こだわり率)」とから構成されている。
【0075】
一方、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所と、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所とが一致しない場合には(S121:NO)、CPU11は、S123の処理に移行する。
S123において、CPU11は、上記S111で記憶したユーザの「自宅の位置情報」をRAM12から読み出すと共に、上記S113で記憶した当該訪問先の施設に関する管轄区域をRAM12から読み出す。そして、この「自宅の位置情報」で特定される「ユーザの自宅住所」が当該訪問先の施設に関する管轄区域内に存在するか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、ユーザの住所が「名古屋市中区錦○丁目○○番○号」であり、当該訪問先の施設に関する管轄区域が「名古屋市、半田市、津島市、・・・・、海部郡、知多郡」の場合には、CPU11は、ユーザの自宅は当該訪問先の施設に関する管轄区域内に存在すると判定する。
【0076】
そして、「ユーザの自宅住所」が当該訪問先の施設に関する管轄区域内に存在する場合には(S123:YES)、CPU11は、上記S122の処理に移行する。
一方、「ユーザの自宅住所」が当該訪問先の施設に関する管轄区域内に存在しない場合には(S123:NO)、CPU11は、S124の処理に移行する。
S124において、CPU11は、ユーザの車両を当該施設に関する地元に所在を有しない、即ち地元以外に所在を有する「地元以外の車両」であると判断する。そして、CPU11は、RAM12から当該施設データ(施設を特定するID等である。)を再度読み出し、当該施設データに対応する施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」を地元情報20Aから読み出し、この「駐車履歴」を構成する「地元以外車両の駐車台数」に「1」加算後、該「駐車履歴」を再度、地元情報20Aに記憶後、S125の処理に移行する。
【0077】
続いて、S125おいて、CPU11は、RAM12から当該施設データ(施設を特定するID等である。)を再度読み出し、当該施設データに対応する施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」を地元情報20Aから読み出し、この「駐車履歴」を構成する「地元車両の駐車台数」の数値を「地元車両の駐車台数」の数値に「地元以外の車両の駐車台数」の数値を加算した数値で除算した値を該「駐車履歴」を構成する「おすすめ率」に代入後、該「駐車履歴」を再度、地元情報20Aに記憶した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0078】
次に、上記S116で実行する「地元こだわり指数算出処理」のサブ処理について図5に基づいて説明する。尚、図5に、S131〜S137のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により実行される。
図5に示すように、先ず、S131及びS132において、CPU11は、上記S121及びS123の処理を実行する。
そして、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所と、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所とが一致せず(S131:NO)、且つ、「ユーザの自宅住所」が当該訪問先の施設に関する管轄区域内に存在しない場合には(S132:NO)、CPU11は、ユーザの車両を地元以外に所在を有する「地元以外の車両」であると判断して、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0079】
一方、当該訪問先の施設に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所と、ユーザの車両に関する運輸支局又は自動車検査登録事務所とが一致した場合(S131:YES)、又は、「ユーザの自宅住所」が当該訪問先の施設に関する管轄区域内に存在する場合には(S132:YES)、CPU11は、ユーザの車両を地元に所在を有する「地元車両」であると判断して、S133の処理に移行する。
S133において、CPU11は、上記S112で記憶したユーザが駐車して訪問又は滞在した施設の施設データ(例えば、施設を特定するID等である。)をRAM12から読み出して、該施設データに対応する施設情報(例えば、洋食店や和食店等のジャンル、店舗名、住所、電話番号、営業時間等である。)を施設情報DB20から読み出し、RAM12に記憶する。そして、CPU11は、この施設情報の「住所」と「ジャンル」とを再度、RAM12から読み出し、センタ側地図情報DB14に格納されている最新バージョンの更新用地図情報18と施設情報DB20とに基づいて、該施設情報の「住所」から所定範囲内(例えば、半径500m〜3km以内や、約2km〜3km四方である。)に同ジャンルの施設があるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0080】
そして、該施設情報の「住所」から所定範囲内(例えば、半径500m〜3km以内や、約2km〜3km四方である。)に同ジャンルの施設がない場合には(S133:NO)、CPU11は、S134の処理に移行する。
S134において、CPU11は、RAM12から当該施設データ(施設を特定するID等である。)を再度読み出し、当該施設データに対応する施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」を地元情報20Aから読み出し、この「駐車履歴」を構成する「地元一般車両の駐車台数」に「1」加算後、該「駐車履歴」を再度、地元情報20Aに記憶した後、S137の処理に移行する。
【0081】
一方、該施設情報の「住所」から所定範囲内(例えば、半径500m〜3km以内や、約2km〜3km四方である。)に同ジャンルの施設がある場合には(S133:YES)、CPU11は、S135の処理に移行する。
S135において、CPU11は、この所定範囲内にある同ジャンルの各施設の施設情報(例えば、洋食店や和食店等のジャンル、店舗名、住所、電話番号、営業時間等である。)を施設情報DB20から読み出してRAM12に記憶する。そして、CPU11は、上記S111で記憶したユーザの「自宅の位置情報」をRAM12から読み出し、ユーザの自宅から当該訪問先の施設及びこの同ジャンルの各施設のそれぞれの住所までの各経路を最新バージョンの更新用地図情報18に基づいて探索し、ユーザの自宅から当該訪問先の施設及びこの同ジャンルの各施設のそれぞれの住所までの各経路の旅行時間を算出してRAM12に記憶する。続いて、CPU11は、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の旅行時間の中に、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合以下(例えば、7割以下である。)のものがあるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0082】
そして、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の旅行時間の中に、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合以下(例えば、7割以下である。)のものがない場合には(S135:NO)、CPU11は、上記S134に処理に移行する。
一方、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の旅行時間の中に、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合以下(例えば、7割以下である。)のものがある場合には(S135:YES)、CPU11は、ユーザが当該訪問先にこだわりを持って、即ち、当該訪問先は同ジャンルの他の施設よりも好ましい施設であると考えていると判断して、S136の処理に移行する。
S136において、CPU11は、RAM12から当該施設データ(施設を特定するID等である。)を再度読み出し、当該施設データに対応する施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」を地元情報20Aから読み出し、この「駐車履歴」を構成する「地元こだわり車両の駐車台数」に「1」加算後、該「駐車履歴」を再度、地元情報20Aに記憶した後、S137の処理に移行する。
【0083】
続いて、S137において、CPU11は、RAM12から当該施設データ(施設を特定するID等である。)を再度読み出し、当該施設データに対応する施設に駐車した車両に関する履歴を表す「駐車履歴」を地元情報20Aから読み出し、この「駐車履歴」を構成する「地元こだわり車両の駐車台数」の数値を「地元こだわり車両の駐車台数」の数値に「地元一般車両の駐車台数」の数値を加算した数値で除算した値、即ち、「地元こだわり車両の駐車台数」の数値を「地元車両の駐車台数」の数値で除算した値を該「駐車履歴」を構成する「地元こだわり指数」に代入後、該「駐車履歴」を再度、地元情報20Aに記憶した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
【0084】
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、ナビゲーション装置2のCPU41が、情報配信センタ3に対して所定ジャンルの施設情報を要求する場合に実行する「施設情報要求処理」と、情報配信センタ3のCPU11がナビゲーション装置2から所定ジャンルの施設情報を要求する施設情報要求コマンドを受信した場合に実行する「施設情報配信処理」とについて図6及び図7に基づいて説明する。
図6はナビゲーションシステム1のナビゲーション装置2が実行する「施設情報要求処理」と、情報配信センタ3が実行する「施設情報配信処理」とを示すフローチャートである。図7は図6のナビゲーション装置2がステップ24において実行する施設情報の表示内容の一例を示す図である。
【0085】
先ず、図6に基づいてナビゲーション装置2のCPU41が実行する「施設情報要求処理」について説明する。尚、図6に、S21〜S24のフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
図6に示すように、先ず、S21において、CPU41は、液晶ディスプレイ25に表示される「施設情報検索ボタン」(不図示)や操作部24に設けられる「施設情報検索キー」(不図示)が押下された場合には、不図示の施設情報検索画面を表示して、入力された検索条件をRAM42に記憶して、情報配信センタ3に送信する検索条件として設定する。
例えば、液晶ディスプレイ25の前面には、タッチパネルが設けられ、表示画面に表示される「ジャンル名」、「平均予算」等の項目をユーザが押下することによって、操作部24を介して施設を検索する検索条件を入力することが可能に構成されている。また、表示画面には「OK」ボタンが表示され、ユーザが該「OK」ボタンを押下すると、CPU41は、入力された検索条件をRAM42に記憶して、情報配信センタ3に送信する検索条件として設定する。
【0086】
そして、S22において、CPU41は、現在地検出処理部21の検出結果に基づいて自車位置(地図上で自車の位置を表す緯度と経度等である。)を検出し、RAM42に記憶する。そして、CPU42は、この自車位置データと「ジャンル名」、「平均予算」等の項目の検索条件とをRAM42から再度、読み出し、所定ジャンルの施設情報を要求する「施設情報要求コマンド」として情報配信センタ3に送信する。
その後、S23において、CPU41は、通信装置27を介して情報配信センタ3から配信された所定フォーマットで作成された所定ジャンルの施設情報のリスト情報を受信し、RAM42に記憶する。
続いて、S24において、当該所定ジャンルの施設情報のリスト情報を所定様式で液晶ディスプレイ25の表示画面に表示して(図7参照)、当該処理を終了する。
【0087】
次に、図6に基づいて情報配信センタ3のCPU11が実行する「施設情報配信処理」について説明する。尚、図6に、S211〜S213のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により実行される。
【0088】
先ず、S211において、CPU11は、上記S22でナビゲーション装置2から送信された「施設情報要求コマンド」を受信すると、この「施設情報要求コマンド」から「自車位置データ」と「検索条件」(ジャンル名、平均予算等である。)とを抽出してRAM12に記憶する。そして、CPU11は、「自車位置データ」と「検索条件」の「ジャンル」(例えば、和食、洋食、中華、喫茶、酒等のジャンルである。)とを再度、RAM12から読み出し、最新バージョンの更新用地図情報18と施設情報DB20とに基づいて、「自車位置」から所定範囲内(例えば、半径500m〜3km以内や、約2km〜3km四方、自車位置の市町村区内である。)にある同じ「ジャンル」に属する施設を検索する。
【0089】
そして、CPU11は、この検索した「自車位置」から所定範囲内にある同じ「ジャンル」の各施設の施設情報(例えば、店舗名、住所、電話番号、駐車場、平均予算等である。)を施設情報DB20から読み出し、RAM12に記憶する。また、CPU11は、この検索した「自車位置」から所定範囲内にある同じ「ジャンル」の各施設の「地元おすすめ率」と「地元こだわり指数」とを施設情報DB20の地元情報20Aから読み出し、RAM12に記憶する。また、CPU11は、この検索した同じ「ジャンル」の各施設の「住所」と「自車位置データ」とをRAM12から再度、読み出し、自車位置から各施設までの経路を探索して、自車位置から各施設までの距離や方向を算出してRAM12に記憶する。
【0090】
続いて、S212において、CPU11は、同じ「ジャンル」の各施設の施設情報(例えば、店舗名、住所、電話番号、駐車場、平均予算等である。)と、各施設の「地元おすすめ率」と「地元こだわり指数」と、自車位置から各施設までの距離や方向とを、RAM12から読み出し、自車位置から近い順に各施設情報等をソートして、同じ「ジャンル」に属する各施設毎の検索結果のリスト情報を所定フォーマットで作成してRAM12に記憶する。
【0091】
尚、「地元おすすめ率」に基づいて「地元おすすめ施設」の評価データを作成してリスト情報の各施設の評価情報としている。例えば、「地元おすすめ施設」の評価データは、「地元おすすめ率」が60%以上をSランク、「地元おすすめ率」が40%〜60%をAランク、「地元おすすめ率」が20%〜40%をBランク、「地元おすすめ率」が20%以下をCランクとする4段階評価の結果で表されている(図7参照)。
また、「地元こだわり指数」に基づいて「地元こだわり施設」の評価データを作成してリスト情報の各施設の評価情報としている。例えば、「地元こだわり施設」の評価データは、「地元こだわり指数」が0.5以上の施設を二重丸印、「地元こだわり指数」が0.3以上の施設を一重丸印、「地元こだわり指数」が0.3未満の施設を無印とする3段階評価の結果で表されている(図7参照)。
【0092】
その後、S213において、CPU11は、この同じ「ジャンル」に属する各施設毎の検索結果のリスト情報をRAM12から読み出し、センタ側通信装置17を介してナビゲーション装置2に配信後、当該処理を終了する。
【0093】
ここで、上記S24でナビゲーション装置2の液晶ディスプレイ25に表示される所定ジャンルの施設情報のリスト情報の表示画面の一例について図7に基づいて説明する。
図7に示すように、先ず、CPU42は、上側の液晶ディスプレイ25の表示画面のように、情報配信センタ3から受信した施設のリスト情報に従って、自車位置から近い順に、各施設の「店舗名」、自車位置からの方向と距離、「地元おすすめ施設」の評価(S、A、B、Cランクの4段階評価)を表示する。例えば、1番目に、自車位置から右側方向500mの位置に「AAA店」がある旨が表示されると共に、「地元おすすめ施設」の評価は「Aランク」である旨が表示される。
また、表示画面の上端縁部には、「地元おすすめ施設」の評価がS〜Bランクである施設の件数が「4件」である旨が表示されている。また、表示画面の下端縁部には「地元こだわり施設」の評価結果の表示を指示する「地元こだわり施設」ボタンが配置されている。
【0094】
そして、ユーザが「地元こだわり施設」ボタン51上のタッチパネルを押下した場合には、下側の液晶ディスプレイ25の表示画面のように、各店舗名の左側に「地元こだわり施設」の評価(二重丸、一重丸、無印の3段階評価)が表示される。例えば、3番目に、自車位置から前側方向500mの位置に「CCC店」がある旨が表示されると共に、「地元おすすめ施設」の評価は「Bランク」である旨が表示され、この店舗名「CCC店」の左側に「地元こだわり指数」が0.5以上の施設である、即ち、地元の人がこだわりを持って訪問する施設であることをあらわす二重丸印が表示されている。
【0095】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、ナビゲーション装置2のCPU41は、施設に所定時間以上駐車したと判定した場合には、この施設を出るときに施設識別データとユーザ識別データとを含む固有情報を情報配信センタ3に送信する(S11〜S15)。そして、情報配信センタ3のCPU11は、この受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて、該当する施設の所在地を管轄する運輸支局又は自動車検査登録事務所の管轄区域を特定する。また、CPU11は、この受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて、この管轄区域内に一定の期間以上滞在する地元車両であるか否かを判定する。そして、CPU11は、地元車両であると判定した場合には、施設に駐車した地元車両の駐車履歴として地元情報20Aに記憶する。また、地元車両でないと判定した場合には、CPU11は、施設に駐車した一般車両の駐車履歴として地元情報20Aに記憶する。そして、CPU11は、地元車両と一般車両との総駐車台数に対する地元車両の駐車台数の割合である地元おすすめ率を算出して地元情報20Aに記憶する(S111〜S115)。
【0096】
また、CPU11は、地元車両であると判定した場合には、受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて自宅から当該駐車した施設に至る経路を探索して該経路の旅行時間を算出する。また、CPU11は、この施設の所在地から所定範囲内の地域に存在する同じジャンルに属する他の施設を更新用地図情報18及び施設情報DB20から抽出して、自宅から当該他の施設に至る経路を探索して各経路の旅行時間を算出する。そして、CPU11は、自宅から駐車した施設への経路の所要時間よりも所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる他の施設があると判定した場合には、当該施設への駐車履歴を地元車両のうちの地元こだわり車両の駐車履歴として地元情報20Aに記憶する。また、CPU11は、自宅から駐車した施設への経路の所要時間よりも所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる他の施設がないと判定した場合には、当該施設への駐車履歴を地元車両のうちの地元一般車両の駐車履歴として地元情報20Aに記憶する。そして、CPU11は、施設の駐車履歴に基づいて、地元こだわり車両と地元一般車両との総駐車台数に対する地元こだわり車両の駐車台数の割合である地元こだわり指数を算出して地元情報20Aに記憶する(S116)。
その後、CPU11は、ナビゲーション装置2から所定ジャンルの施設情報の要求コマンドを受信した場合には、該当する各施設の施設情報に地元おすすめ率の4段階評価と地元こだわり指数の3段階評価を含めてナビゲーション装置2に配信する(S21〜S22、S211〜S213)。また、ナビゲーション装置2のCPU42は、受信したこの施設情報をユーザに案内する(S23〜S24)。
【0097】
これにより、ユーザは、見知らぬ土地を訪問した場合においても、情報配信センタ3から受信した施設情報の地元おすすめ率に基づく評価結果(Sランク〜Cランク)から、施設の地元の人に人気のある割合を知ることができ、目的にあった施設を、より迅速に選択することが可能となる。例えば、ユーザは、テーマパーク等の施設に関して地元おすすめ率に基づく評価結果が高い場合(Sランク〜Bランク)には、日常的な利用としても価値の高い施設であると判断することが可能となる。また、ユーザは、喫茶店や趣味的な店等、客層によって居心地の違いがでる場合の施設に関しては、地元おすすめ率に基づく評価結果を参考にすることにより、見知らぬ旅行先でも施設を更に適切に、且つ迅速に選択することが可能となる。また、ユーザは、配信された施設情報の地元こだわり指数に基づく評価結果(二重丸〜無印)から施設の地元の人による評判や人気の違いを客観的に知ることができ、目的にあった施設を、より正確に選択することが可能となる。
【0098】
また、情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2から受信したユーザ識別データに含まれる自動車登録番号の「ナンバー名」が施設の所在地を管轄する運輸支局又は自動車検査登録事務所の管轄区域内の車両に交付されるものである場合、又は、自宅の位置がこの管轄区域内に属する場合に、地元車両であると判定するため、施設の所在地に関する地元車両の特定を正確に行うことが可能となる。
【0099】
更に、情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2から受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて、施設の所在地を管轄する運輸支局又は自動車検査登録事務所の管轄区域を施設が所在する地元の範囲とするため、この地元の範囲を少なくとも都道府県の範囲内に特定することができる。これにより、ユーザは、見知らぬ他県等を訪問した場合においても、施設に関してその県内の車両と県外からの車両の駐車履歴とが含まれる当該施設の地元おすすめ率と地元こだわり指数の評価結果が施設情報として案内されるため、県内等の人しか知らない施設(例えば、レストラン、ケーキ屋、和菓子店等である。)等、施設と県民性等との関連性から見た特徴を含む施設情報を入手することが可能となり、目的にあった施設を選択することが可能となる。
【0100】
尚、本発明は本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0101】
(A)本実施例では、上記S14〜S15において、ナビゲーション装置2のCPU42は、施設に所定時間以上駐車していた場合に、情報配信センタ3に固有情報を送信したが、ユーザが目的地を設定したときに固有情報を情報配信センタ3に送信するようにしてもよい。
【0102】
(B)本実施例では、上記S135において、情報配信センタ3のCPU11は、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の旅行時間の中に、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合以下(例えば、7割以下である。)のものがあるか否かを判定する判定処理を実行したが、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の全ての旅行時間が、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合以下(例えば、7割以下である。)であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の全ての旅行時間が、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合以下の場合には、CPU11は、ユーザが当該訪問先にこだわりを持って、即ち、当該訪問先は同ジャンルの他の施設よりも好ましい施設であると考えていると判断して、S136の処理に移行する。一方、ユーザの自宅からこの同ジャンルの各施設の住所までの各経路の旅行時間の中に、ユーザの自宅から当該訪問先の施設の住所までの経路の旅行時間の所定割合より長いものがある場合には、CPU11は、S134に処理に移行する。
これにより、CPU11は、ユーザが当該訪問先にこだわりを持って、即ち、当該訪問先は同ジャンルの他の施設よりも好ましい施設であると考えていると更に正確に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本実施例に係るナビゲーションシステムを示したブロック図である。
【図2】ナビゲーションシステムのナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図3】ナビゲーションシステムのナビゲーション装置が実行する「駐車情報送信処理」と、情報配信センタが実行する「駐車履歴作成処理」とを示すフローチャートである。
【図4】図3の情報配信センタが実行する「地元おすすめ率算出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図5】図3の情報配信センタが実行する「地元こだわり指数算出処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図6】ナビゲーションシステムのナビゲーション装置が実行する「施設情報要求処理」と、情報配信センタが実行する「施設情報配信処理」とを示すフローチャートである。
【図7】図6のナビゲーション装置がステップ24において実行する施設情報の表示内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
1 ナビゲーションシステム
2 ナビゲーション装置
3 情報配信センタ
4 ネットワーク
10 サーバ
11、41 CPU
12、42 RAM
13、43 ROM
14 センタ側地図情報DB
17 センタ側通信装置
18 更新用地図情報
20 施設情報DB
20A 地元情報
23 ナビゲーション制御部
25 液晶ディスプレイ
27 通信装置
38 ナビ側地図情報DB
39 ナビ地図情報
105 地元こだわり施設ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設情報を受信する第1受信手段と、受信した施設情報を案内する案内手段と、を有するナビゲーション装置と、
前記ナビゲーション装置に施設情報を配信する情報配信手段を有する情報配信センタと、
を備えたナビゲーションシステムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、
施設に駐車したか否かを判定する駐車判定手段と、
施設に駐車したと判定した場合には、施設識別データとユーザ識別データとを含む固有情報を前記情報配信センタに送信する固有情報送信手段と、
を有し、
前記情報配信センタは、
前記固有情報を受信する第2受信手段と、
受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて前記施設の駐車履歴を記憶する駐車履歴記憶手段と、
受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて前記施設の所在地を含む所定区域を特定する区域特定手段と、
受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて前記所定区域内に一定の期間以上滞在する地元車両であるか否かを判定する地元車両判定手段と、
前記地元車両判定手段によって地元車両であると判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は地元車両の駐車履歴として記憶し、前記地元車両判定手段によって地元車両でないと判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は一般車両の駐車履歴として記憶するように制御する第1記憶制御手段と、
を有し、
前記施設情報は、前記駐車履歴記憶手段に記憶された前記施設の駐車履歴に関する情報を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記情報配信センタは、
前記駐車履歴記憶手段に記憶された前記施設の駐車履歴に基づいて、前記地元車両と一般車両との総駐車履歴に対する地元車両の駐車履歴の割合である地元率を算出する地元率算出手段を有し、
前記情報は、前記地元率を含むことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記情報配信センタは、
前記施設の所在地から所定範囲内の地域に存在する同じジャンルに属する他の施設を抽出する施設抽出手段と、
前記地元車両判定手段によって地元車両であると判定された場合には、受信した固有情報に含まれるユーザ識別データに基づいて自宅から前記施設と前記他の施設とのそれぞれに至る経路を探索して各経路の旅行時間を算出する旅行時間算出手段と、
前記旅行時間算出手段によって算出された各経路の旅行時間に基づいて自宅から前記施設までの所要時間に対して所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる前記他の施設があるか否かを判定する施設判定手段と、
前記施設判定手段によって自宅から前記施設までの所要時間に対して所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる前記他の施設があると判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は前記地元車両のうちの地元こだわり車両の駐車履歴として記憶し、前記施設判定手段によって自宅から前記施設までの所要時間に対して所定割合以下の所要時間で自宅から到着できる前記他の施設がないと判定された場合には、前記駐車履歴記憶手段は前記地元車両のうちの地元一般車両の駐車履歴として記憶するように制御する第2記憶制御手段と、
を有し、
前記情報は、前記地元こだわり車両の駐車履歴と前記地元一般車両の駐車履歴とに関する地元情報を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記情報配信センタは、
前記駐車履歴記憶手段に記憶された前記施設の駐車履歴に基づいて、前記地元こだわり車両と地元一般車両との総駐車履歴に対する地元こだわり車両の駐車履歴の割合である地元こだわり率を算出する地元こだわり率算出手段を有し、
前記地元情報は、前記地元こだわり率を含むことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記施設識別データは、自車の現在位置を特定する自車位置データを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記ユーザ識別データは、車両を登録する登録機関から交付される自車の自動車登録番号と自宅の位置情報とを含み、
前記地元車両判定手段は、前記自動車登録番号が前記所定区域内の車両に交付されるものである場合、又は、前記自宅の位置情報が前記所定区域内に属する場合に、地元車両であると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記区域特定手段は、受信した固有情報に含まれる施設識別データに基づいて車両を登録する登録機関が管轄する前記施設の所在地を含む管轄区域を前記所定区域として特定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記駐車判定手段は、前記施設に所定時間以上駐車した場合に該施設に駐車したと判定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−240268(P2007−240268A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−61570(P2006−61570)
【出願日】平成18年3月7日(2006.3.7)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】