説明

代謝型グルタミン酸受容体2(MGLU2受容体)の陽性調節剤としての複素環化合物

本発明は、代謝型グルタミン酸受容体の陽性調節剤である複素環化合物に関するものである。本発明は、医薬組成物を製造する上でのこれら化合物の使用ならびにグルタミン酸機能障害関連の神経障害および精神障害から選択される医学的障害を治療する方法に関するものでもある。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iの化合物ならびに該化合物の製薬上許容される塩および互変異体
【化1】

[式中、
Xは、O、S、S(O)、S(O)、NH、NHC(O)、NRまたは化学結合であり;
は、置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基Rxaを有している)、
−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、
フェニル、1、2もしくは3個のヘテロ原子を環員として有する5員もしくは6員ヘタリール(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択される)(ヘタリールおよびフェニルは置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基Rxbを有している)、
C(=O)−Rx1、C(=O)−ORx2、C(=O)NRx3x4、S(O)x5またはS(O)NRx3x4であり、
x1は、水素、置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が、置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基Rxaを有している)、
−C−ハロアルキル、置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル、
フェニルおよび1、2もしくは3個のヘテロ原子を環員として有する5員もしくは6員ヘタリール(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択される)(フェニルおよびヘタリールは、置換されていないか縮合ベンゼン環および/または1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基Rxbを有することができる)から選択され;
xaは、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
xbは、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
x2は、置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキル、およびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基Rxaを有している)、
−C−ハロアルキルおよび置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルから選択され;
x3は、水素、置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基Rxaを有している)、
−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシ、C−C−シクロアルキル(置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有している)から選択され;
x4は、水素およびC−C−アルキルから選択されるか、もしくは
x3およびRx4が、それらが結合している窒素原子とともに、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−アルキルピペラジニル、N−フェニルピペラジニルおよびモルホリニルから選択される複素環基を形成しており;
x5は、Rx1について示した意味のうちの一つを有し;
Yは、O、S、S(O)、S(O)、NH、NR、O−フェニレン、S−フェニレン、NH−フェニレンまたは化学結合であり、O−フェニレン、S−フェニレンおよびNH−フェニレンにおける前記ヘテロ原子はHetに結合しており、前記フェニレン部分は置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−ハロアルキルから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しており;
ただし、XおよびYのうちの少なくとも一方が化学結合とは異なっており;
Aは、ハロゲン、OH、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有していても良いC−C−アルキレンであり;
Arは、フェニルであるか、環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員ヘタリールであり、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され;
は、置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびC−C−シクロアルキルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル、置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびC−C−シクロアルキルから選択される1個の基を有しているC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、
−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキルオキシ(最後に言及した二つの基は、置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有している);
C(=O)−R、C(=O)−OR、NR、C(=O)NR、SONR、NRC(=O)R、SO、NRSO
フェニル、O−フェニル、CH−フェニル、CH(CH)−フェニル、CH(OH)フェニル、S−フェニルおよびO−CH−フェニル(最後に言及した7個の基におけるフェニル環は置換されていなくとも良いか、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良く、
または基Het′、O−Het′、CH−Het′、CH(CH)−Het′、CH(OH)−Het′、S−Het′、OCH−Het(Het′は、1、2もしくは3個のヘテロ原子を環員として有する5員もしくは6員飽和、不飽和もしくは芳香族複素環であり、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、前記複素環は置換されていないものであっても良く、またはハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基を有していても良い)であり;
は、水素、CN、OH、ハロゲン、置換されていないかOH、C−C−シクロアルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシであり、または
とRが隣接する炭素原子に結合している場合、一体となって、ベンゼン環に縮合し、環員としての1、2もしくは3個の窒素原子または環員としての1個の酸素原子およびO、SおよびNから選択される存在しても良いさらなるヘテロ原子を有する5員もしくは6員複素環を形成していても良く、前記縮合複素環は置換されていなくとも良いか、ハロゲン、OH、CN、NH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルホニルおよびフェニルスルホニルから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良く、前記フェニル環は置換されていなくとも良いか、ハロゲン、CN、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基を有していても良く;
は、水素、ハロゲン、置換されていないかOHおよびC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルであり;
は、
水素、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R4aを有している)、
−C−ハロアルキル,
−C−アルケニル、
−C−アルキニル,
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル、および、
置換されていないか、1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R4bを有しているフェニル、
環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員ヘタリール(前記ヘテロ原子は、O、SおよびNから選択される、ヘタリールは置換されていないか1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なる基R4bを有している)
から選択されるか、もしくは
がRとともに、C−C−アルキレンまたはC−C−アルケニレン部分を形成しており、一つのCH部分が酸素、硫黄もしくはN−R4c−部分によって置き換わっていても良く、および、C−C−アルキレンおよびC−C−アルケニレンは置換されていないかハロゲン、CN、OH、NH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有していることができ;
4aは、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
4bは、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
4cは、水素、CN、OH、C−C−アルキル(置換されていないかC−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−シクロアルキル(置換されていないかハロゲンおよびC−C−アルキルおよびフェニルもしくはベンジルから選択される1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基を有しており、最後の二つの基におけるフェニル環自体が置換されていないかハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基を有している)から選択される基を有している)、
−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
は、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R5aを有している)、
−C−ハロアルキル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルから選択され;
5aは、R4aについて示した意味のうちの一つを有し;
は、
水素、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R6aを有している)および
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルから選択され;
6aは、R4aについて示した意味のうちの一つを有し;
は、水素およびC−C−アルキルから選択され、もしくは
およびRがそれらが結合している窒素原子とともに、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−アルキルピペラジニル、N−フェニルピペラジニルおよびモルホリニルから選択される複素環基を形成しており;
は、
水素、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R6aを有している)、および
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルから選択され;
6aは、R4aについて示した意味のうちの一つを有し;
は、Rについて示した意味のうちの一つを有し;
Hetは、環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の飽和、不飽和もしくは芳香族複素環であり、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、Hetは置換されていないか、第1の置換基R10を有していても良く、さらに1個もしくは2個のさらなる置換基R11、R12を有していても良く、Hetは縮合ベンゼン、ピリジン、ピリミジンまたはピリダジン環を有していても良く;
10は、ハロゲン、シアノ、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R4aを有している)、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルコキシ(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R4aを有している)、
−C−ハロアルキル、
−C−ハロアルコキシ、
−C−アルケニル、
−C−アルキニル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルコキシ、
C(=O)−R13、C(=O)−OR14、NR1516、C(=O)NR1516、SO17
フェニル、O−フェニル、CH−フェニル、CH(CH)−フェニル、CH(OH)フェニル、S−フェニルおよびO−CH−フェニル(最後に言及した7個の基中のフェニル環は、置換されていなくても良いか、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良い)、
環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択される)を有し、置換されていないかハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良い5員もしくは6員ヘテロアリール
から選択され;
11は、CN、OH、ハロゲン、置換されていないかOHおよびC−C−アルコキシから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシまたは置換されていなくとも良いか、ハロゲン、CN、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良いフェニルであり;
12は、CN、OH、ハロゲン、置換されていないかOHおよびC−C−アルコキシから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシであり、または
11とR12が、それらが結合している炭素原子とともに、カルボニル基を形成しており;
13は、水素、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R13aを有している)、
−C−ハロアルキル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシ、フェニルおよび環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員ヘタリールから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、フェニルおよびヘタリールは置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R13bを有している)から選択され;
13aは、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
13bは、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシからなる群から選択され;
14は、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R13aを有している)、
−C−ハロアルキル、および
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルから選択され;
15は、水素、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R13aを有している)、および
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキルから選択され;
16は、水素およびC−C−アルキルから選択されるか、もしくは
15とR16が、それらが結合している窒素原子とともに、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−アルキルピペラジニル、N−フェニルピペラジニルおよびモルホリニルから選択される複素環基を形成しており;
17は、置換されていないかH、C−C−アルコキシおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R17aを有している)、
−C−ハロアルキル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル、
フェニルおよび環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員ヘタリール(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、フェニルおよびヘタリールは置換されていないか1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基R17bを有しており、R17aはR13aについて定義の通りであり、R17bはR13bについて定義の通りである)であり;
ただし、XがO、NHC(O)、S(O)または結合である場合、Hetはフリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、チアジアゾリル、イミダゾロニル、オキサゾロニル、チアゾロニル、テトラヒドロトリアゾロピリジル、テトラヒドロトリアゾロピリミジニル、イソインドリル、ピリドニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキザリニル、キナゾリル、オキサゾロピリジル、チアゾロピリジル、イミダゾピリダジニル、オキサゾロピリダジニル、チアゾロピリダジニル、シンノリニル、プテリジニル、フラザニル、ベンゾトリアゾリル、ピラゾロピリジニルおよびナフチリジニルから選択される複素環基であり、上記の複素環基は、第1の置換基R10を有していても良く、さらに1個もしくは2個のさらなる置換基R11、R12を有していても良く、
ただし、Hetが6員複素環またはベンゼン、ピリジン、ピリミジンもしくはピリダジン環に縮合した6員複素環であり、前記6員複素環およびベンゼン、ピリジン、ピリミジンもしくはピリダジン環に縮合した前記6員複素環が第1の置換基R10を有することができ、さらに1個もしくは2個の別の置換基R11、R12を有することができる場合、下記の条件(1)または(2):
(1)Rは、
−C(=O)−R、C(=O)−OR、NR、C(=O)NR、SONR、NRC(=O)R、SOおよびNRSOからなる群、または
−Het′、O−Het′、CH−Het′、CH(CH)−Het′、CH(OH)−Het′、S−Het′、OCH−Hetからなる群(Het′は、1、2もしくは3個のヘテロ原子を環員として有する5員もしくは6員の飽和、不飽和もしくは芳香族複素環であり、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、前記複素環は置換されていなくとも良いか、ハロゲン、CN、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基を有していても良い)
から選択される基であり;
(2)Hetは、第1の置換基R10を有しており、さらに1個もしくは2個の別の置換基R11、R12を有していても良く、R10はC−C−アルケニル、C−C−アルキニル、置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル、
C(=O)−R13、C(=O)−OR14、NR1516、C(=O)NR1516、SO17、および
環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員ヘテロアリール(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択される)(置換されていないか、ハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良い)から選択される;
のうちの少なくとも一つが満足される。]。
【請求項2】
Arがフェニル環である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
XがNHまたはNRである請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
が基SO−Rx5である請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Yが化学結合である請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
AがCRであり、RおよびRが互いに独立に水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルである場合はRはOHであることもできる請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
AがCHである請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
下記式Iaの請求項1に記載の化合物ならびに該化合物の製薬上許容される塩および互変異体
【化2】

[式中、RおよびRは互いに独立に水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルである場合は、RはOHであることもでき、
XはO、NHまたはN−Rであり、Het、R、R、RおよびRは請求項1で定義の通りである。]。
【請求項9】
およびRが水素である請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Hetが環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香環であり、前記5員ヘテロ芳香環が第1の置換基R10を有することができ、さらに1個もしくは2個のさらに別の置換基R11、R12を有することができる請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
Hetがフリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルおよびイミダゾリルから選択される複素環基であり、該複素環基が第1の置換基R10を有することができ、さらに1個もしくは2個のさらに別の置換基R11、R12を有することができ、ただしHetが第1の置換基R10を有することができさらに1個もしくは2個のさらに別の置換基R11、R12を有することができるイミダゾリルまたはベンズイミダゾリルである場合、XはNHまたはNRである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Hetが下記式の基である請求項11に記載の化合物、
【化3】

[式中、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有し、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有し、は部分Yへの結合箇所を示す。]。
【請求項13】
下記式I.1、I.2、I.3またはI.4の請求項1に記載の化合物および該化合物の製薬上許容される塩、
【化4】

[式中、X、A、Y、R、RおよびRは請求項1で定義の通りであり、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有し、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有する。]。
【請求項14】
XがO、NHまたはNRである請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Yが化学結合である請求項13または14に記載の化合物。
【請求項16】
AがCRであり、RおよびRが互いに独立に水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルである場合はRはOHであっても良い請求項12から15のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
AがCHである請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
11aが水素である請求項13から17のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
下記式Ia.1、Ia.2、Ia.3またはIa.4の請求項1に記載の化合物および該化合物の製薬上許容される塩、
【化5】

[式中、RおよびRが互いに独立に水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルの場合はRはOHであることもでき、
XはO、NHまたはN−Rであり、R、R、RおよびRは請求項1で定義の通りであり、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有し、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有する。]。
【請求項20】
およびRが水素である請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
11aが水素である請求項19または20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
Arがベンゼン環であり、RがC(=O)−R、C(=O)−OR、NR、C(=O)NR、SONR、NRC(=O)R、SOおよびNRSOの群から選択され、R、R、R、R、RおよびRが上記で定義の通りであり、Rが前記ベンゼン環の3位にある請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
Arがベンゼン環であり、RがHet′、O−Het′、CH−Het′、CH(CH)−Het′、CH(OH)−Het′、S−Het′、OCH−Hetからなる群から選択され、Het′が環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の飽和、不飽和または芳香族複素環であり、前記ヘテロ原子がO、SおよびNから選択され、前記複素環が置換されていなくとも良いかハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基を有していても良く、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にある請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
Arがベンゼン環であり、R
置換されていないかOH、C−C−アルコキシおよびC−C−シクロアルキルから選択される1個の基を有しているC−C−アルコキシ、
−C−ハロアルコキシ、
−C−シクロアルキルオキシ(最後に挙げた2個の基は置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有している)、
O−フェニル、CH−フェニル、CH(CH)−フェニル、CH(OH)フェニル、S−フェニルおよびO−CH−フェニル(最後に挙げた7個の基中のフェニル環は置換されていなくとも良いかハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良く、Rは前記ベンゼン環の3位もしくは4位にある)
からなる群から選択される請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるC(=O)−Rである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
が、
置換されていないかOH、C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルおよびフェニルから選択される1個の基を有しているC−C−アルキル(前記フェニル環自体が置換されていないかフッ素、塩素、CN、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基を有している)、
−C−ハロアルキル、
置換されていないかハロゲン、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシおよびフェニル(置換されていないかフッ素、塩素、CN、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の同一もしくは異なる基を有している)から選択される1、2、3もしくは4個の基を有しているC−C−シクロアルキル、
環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員ヘタリール(前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択される、ヘタリールは置換されていないかフッ素、塩素、CN、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシから選択される1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なる基を有している)
から選択される請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が前記ベンゼン環の3位に結合しており、
がRとともにC−C−アルキレンまたはC−C−アルケニレン部分を形成しており、1個のCH−部分が酸素、硫黄もしくはN−R4c−部分によって置き換わっていても良く、C−C−アルキレンおよびC−C−アルケニレンが置換されていないかハロゲン、CN、OH、NH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有していても良く、R4cが請求項1で定義の通りである請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるC(=O)−ORである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるNRである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるC(=O)NRである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるSONRである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるNRC(=O)Rである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるNRSOである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
Arがベンゼン環であり、Rが前記ベンゼン環の3位もしくは4位にあるSOである請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
Arがベンゼン環であり、RおよびRが隣接する炭素原子に結合している場合に一体となってベンゼン環に縮合し、環員として1、2もしくは3個の窒素原子または環員として1個の酸素原子および場合によりO、SおよびNから選択される別のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素環を形成していることができ、前記縮合複素環が置換されていなくとも良いかハロゲン、OH、CN、NH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルホニルおよびフェニルスルホニルから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有していても良く、前記フェニル環は置換されていなくとも良いかハロゲン、CN、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基を有していても良い請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
Arがベンゼン環であり、
AがCRであり、RおよびRが互いに独立に水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルである場合はRはOHであることもでき、
XがO、NHまたはN−Rであり、
Yが化学結合であり、
Hetが環員として1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香環であり、前記5員ヘテロ芳香環が第1の置換基R10を有することができ、さらに1個もしくは2個のさらに別の置換基R11、R12を有することができる請求項22から35のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
およびRが水素である請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
が基SO−Rx5である請求項36または37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
Hetがフリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルおよびイミダゾリルから選択される複素環基であり、前記複素環基が第1の置換基R10を有することができ、さらに1個もしくは2個のさらに別の置換基R11、R12を有していることができ、ただしHetが第1の置換基R10を有することができてさらに1個もしくは2個のさらに別の置換基R11、R12を有していることができるイミダゾリルもしくはベンズイミダゾリルである場合、XがNHまたはNRである請求項36から38のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
Hetが下記式の基である請求項39に記載の化合物、
【化6】

[式中、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有し、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有し、は部分Yの結合箇所を示す。]。
【請求項41】
下記式I.1.a、I.2.a、I.3.aまたはI.4.aの請求項1に記載の化合物および該化合物の製薬上許容される塩、
【化7】


[式中、X、A、Y、R、RおよびRは請求項1で定義の通りであり、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有し、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有する。]。
【請求項42】
下記式Ia.1.a、Ia.2.a、Ia.3.aまたはIa.4.aの請求項1に記載の化合物および該化合物の製薬上許容される塩、
【化8】


[式中、RおよびRは互いに独立に水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルである場合はRはOHであることもでき、XはO、NHまたはN−Rであり、R、RおよびRは請求項1で定義の通りであり、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有し、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有する。]。
【請求項43】
およびRが水素である請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
11aが水素である請求項42または43のいずれかに記載の化合物。
【請求項45】
およびRが水素である請求項1から44のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
が水素であり、RがRとともにC−C−アルキレンまたはC−C−アルケニレン部分を形成しており、1個のCH−部分が酸素、硫黄もしくはN−R4c−部分によって置き換わっていても良く、C−C−アルキレンおよびC−C−アルケニレンが置換されていないかハロゲン、CN、OH、NH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の基を有していることができ、R4cが請求項1で定義の通りである請求項41から44のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項47】
下記式Ia.1.a′、Ia.2.a′、Ia.3.a′またはIa.4.a′のものである請求項1に記載の化合物および該化合物の製薬上許容される塩、
【化9】


[式中、−Q−は−C(RQ1Q2)−、−C(RQ1Q2)−C(RQ3Q4)−または−C(RQ1)=C(RQ2)−であり、RQ1、RQ2、RQ3、RQ4はそれぞれ互いに独立に水素、ハロゲン、CN、OH、NH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され;RおよびRは互いに独立に、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択され、Rが水素、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルである場合はRはOHであることもでき、XはO、NHまたはN−Rであり、R4cおよびRは請求項1で定義の通りであり、R10aは水素であるかR10について示した意味のうちの一つを有しており、R11aは水素であるかR11について示した意味のうちの一つを有している。]。
【請求項48】
およびRが水素である請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
11aが水素である請求項47または48のうちの1項に記載の化合物。
【請求項50】
QがCHである請求項47から49のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
10aが、置換されていないかハロゲン、CN、OH、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を有しているフェニルである請求項12から21、40から44および46から49のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項52】
少なくとも一つの生理的に許容される担体または補助剤物質と組み合わせても良い、少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項53】
医薬組成物を製造する上での請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項54】
処置を必要とする対象者に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、グルタミン酸機能障害関連の神経障害および精神障害から選択される医学的障害の治療方法。
【請求項55】
有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での代謝型グルタミン酸受容体活性の陽性調節方法。
【請求項56】
哺乳動物での不安の治療、管理、改善またはリスク低下のための医薬品製造における請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項57】
哺乳動物での抑鬱の治療、管理、改善またはリスク低下のための医薬品製造における請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項58】
哺乳動物での片頭痛の治療、管理、改善またはリスク低下のための医薬品製造における請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項59】
哺乳動物での統合失調症の治療、管理、改善またはリスク低下のための医薬品製造における請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項60】
哺乳動物での癲癇の治療、管理、改善またはリスク低下のための医薬品製造における請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項61】
哺乳動物での薬物関連障害に関連する症状の治療または改善のための医薬品製造における請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項62】
処置を必要とする哺乳動物に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での不安の治療、管理、改善またはリスク低下方法。
【請求項63】
処置を必要とする哺乳動物に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での抑鬱の治療、管理、改善またはリスク低下方法。
【請求項64】
処置を必要とする哺乳動物に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での統合失調症の治療、管理、改善またはリスク低下方法。
【請求項65】
処置を必要とする哺乳動物に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での癲癇の治療、管理、改善またはリスク低下方法。
【請求項66】
処置を必要とする哺乳動物に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での片頭痛の治療、管理、改善またはリスク低下方法。
【請求項67】
処置を必要とする哺乳動物に対して、有効量の少なくとも一つの請求項1から51のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物での薬物関連障害に関連する症状の治療または改善方法。

【公表番号】特表2010−527974(P2010−527974A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508867(P2010−508867)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/056378
【国際公開番号】WO2008/145616
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】