説明

基板洗浄及び無電解析出のプロセス及び溶液

【解決手段】本発明は、デバイスの製造に関する。一実施形態として、基板洗浄及び集積回路用のキャップ層の無電解析出の方法を提供する。この方法は、金属及び誘電体ダマシンメタライゼーション(金属化)層を含む表面を有する基板上で実行される。この方法は、基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に基板の表面をさらす工程と、キャップ層を析出させるのに十分な無電解析出溶液に基板表面をさらす工程と、を備える。本発明の別の実施形態として、基板を洗浄するための溶液及び無電解析出を実現するための溶液を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、Artur KOLICS及びNanhai LIにより「基板洗浄及び無電解析出のプロセス及び溶液(Processes and Solutions for Substrate Cleaning and Electroless Deposition)」の名称で2008年3月28日に出願された米国特許出願番号61/040,645整理番号XCR−011に基づく優先権を主張するものである。2008年3月28日に出願された前記米国特許出願番号61/040,645の内容は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、集積回路等の電子デバイスの製造に関する。より具体的には、本発明は、金属及び誘電体ダマシン・メタライゼーション(金属化)構造上にキャップ層を無電解析出させる前に、基板を洗浄するための方法及び製剤に関する。
【背景技術】
【0003】
銅配線等の金属配線上にキャップ層を無電解析出する前に、パターン形成された基板を洗浄するプロセスが、無電解メッキプロセスに不可欠である。析出選択性を増大させ、不良品数を削減し、金属配線のエッチングを抑制するためには、基板表面が清浄であることが求められる。銅技術を例にとると、パターン形成された基板の表面には、部分的に化学機械平坦化(CMP)により、誘電体中に埋め込まれた銅配線構造、すなわち、ダマシン又はデュアルダマシン構造が形成される。キャップ層は、CMP後に銅配線上に析出される。キャップ層の材料の例としては、コバルト、コバルト合金、コバルト・タングステン、コバルト・ニッケル合金、ニッケル及びニッケル合金が挙げられる。キャップ層の無電解析出前にパターン形成された基板を洗浄するために、多くのCMP後洗浄溶液が用いられている。ただし、CMP後洗浄の目標とキャップ層の無電解析出のための洗浄の目標とは同じではない。したがって、CMP後洗浄溶液を用いても、高品質のキャップ層の無電解析出に必要な種類の清浄な表面が実現できるとは限らない。たとえば、標準的な技術で用いられる洗浄溶液の多くは、銅表面から外側の酸化膜(酸化銅(II))を除去するに過ぎず、内側の大部分の酸化銅(I)は表面にそのまま残り、銅を不動態化する。通常のアプローチとして、CMP後洗浄溶液に銅腐食防止剤を含有して、銅のエッチングを最小限に抑える試みもなされている。一部の腐食防止剤や酸化銅は、無電解メッキの前に表面上に残っていると、銅がメッキされない又はまだらにメッキされてしまう、キャップ層にピンホール/小さな窪みが形成される、基板とキャップ層との密着性が低下する、誘電体上に余分なキャップ層が析出される等、無電解析出プロセスで重大な問題を引き起こす。
【0004】
電子デバイス等のデバイスの製造に用いられる基板上にキャップ層を析出させるためのプロセス及び溶液の改良が求められている。もっと具体的には、このようなデバイスの性能要件及び製造要件を満たすキャップ層の無電解析出のために、汚染や瑕疵のない基板表面を実現するように基板を洗浄する洗浄溶液及び方法の改良が求められている。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、電子デバイスの製造に関する。本発明の一実施形態として、基板を洗浄して集積回路用のキャップ層を無電解析出させる方法が提供される。この方法は、金属及び誘電体ダマシン・メタライゼーション層を含む表面を備える基板上で実行される。この方法は、基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に基板の表面をさらす工程と、実質的に基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、キャップ層を析出させるのに十分な無電解析出溶液に基板の表面をさらす工程と、を備える。本発明の他の実施形態として、基板を洗浄するための溶液及び無電解析出を実現するための溶液が提供される。
【0006】
本発明は、以下で説明される及び図面に図示される構造の詳細や成分の攻勢にその適用が限定されるものではない。本発明は、他の実施形態でも実施可能であり、さまざまな形態で実行及び実施が可能である。さらに、本明細書で用いる表現や用語は説明を目的としたものであり、何ら本発明を限定するものではない。
当業者には自明のことであるが、本明細書の説明の基礎をなす概念を、本発明の態様を実行する他の構造や方法及びシステムの設計の根拠として用いることができる。したがって、本発明の要旨を逸脱しない限り、特許請求の範囲には、その等価の構造も含まれるとみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図2】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図3】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図4】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図5】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図6】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図7】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図8】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図9】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図10】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図11】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図12】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図13】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図14】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図15】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図16】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図17】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図18】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図19】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【図20】本発明の一実施例のプロセスフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、集積回路等のデバイス用のダマシン・メタライゼーション構造を形成する誘電体とキャップを備える導電性金属とを用いる配線メタライゼーションに関する。もっと具体的には、本発明は、誘電体と銅等の金属とを含有する配線メタライゼーション層に関する。デバイスの製造には、基板を洗浄する方法及び溶液と、基板上にキャップ層を無電解析出させる方法及び溶液と、が必要である。
【0009】
標準的な技術の一つ以上の問題を克服するために、本発明の一部の実施例では、2段階の洗浄プロセス又は1段階の酸性洗浄プロセスが行われる。銅エッチングを最小限に抑えるために、本発明の一部の実施例では、洗浄プロセスの際に、無電解析出対応腐食防止剤及び/又は不活性環境が用いられる。
【0010】
本発明の一部の実施例の適用において、洗浄と無電解析出とが同じ処理チャンバで実行される。無電解析出溶液中に存在する一種類以上の添加剤が含有される洗浄溶液を用いて、洗浄プロセス又は2段階の洗浄プロセスの少なくとも2段階目の洗浄を行うことが望ましい。無電解析出の前に基板表面から第2の洗浄溶液がすすぎ落されない場合に、このような構成が望ましい。
【0011】
本発明の実施形態を、集積回路の製造に用いられるシリコンウエハー等の半導体ウエハーの処理を主に例にとって、以下説明する。集積回路のメタライゼーション層は、ダマシン又はデュアルダマシン誘電体構造に形成される金属配線用の銅を含有する。誘電体は、たとえば、二酸化ケイ素等の誘電物質や炭素ドープ酸化ケイ素(SiOC:H)等の低誘電率誘電物質である。ただし、本発明に従う実施例を、他の半導体デバイスや、銅以外の金属や、半導体ウエハー以外のウエハーにも同様に適用することが可能である。
【0012】
本発明の一つの態様は、半導体ウエハー等の基板を処理するための溶液である。本発明の一実施形態において、溶液は、基板上にキャップ層を析出させる準備として、基板の表面を洗浄する洗浄溶液である。本発明の実施形態に従う溶液は、基板の表面を洗浄するのに十分な組成を有する。キャップ層の析出は、基板上にキャップ層を析出させるのに十分な無電解析出溶液を用いて行われる。基板表面の洗浄の少なくとも最終部分は、洗浄溶液組成を用いて行われ、ここで用いられる洗浄溶液は、無電解析出溶液が存在する場合に、その動作や性能を実質的に妨害することのない成分のみを含有することが望ましい。もっと具体的には、基板表面の洗浄の少なくとも最終部分に用いられる洗浄溶液は、キャップ層の析出に用いられる無電解析出溶液を害する又は劣化させる、無電解析出溶液の選択性を低下させる、又は、無電解析出溶液の動作を妨害する成分を含有することなく、基板を十分に洗浄することができるものである。望ましくは、洗浄溶液の一つ以上の成分が、キャップ層析出のための無電解析出溶液に意図的に含有される成分と同じになるように、洗浄溶液組成が選択される。
【0013】
以下の図の説明において、各図に共通する実質的に同じ要素や工程は、同じ参照番号で表す。本明細書や特許請求の範囲の説明において、用語「又は」は、非排他的な関係で用いられ、特別の定めのない限り、用語「及び/又は」と実質的に同じ意味に用いる。
【0014】
溶液組成
本発明の一実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液を含有する洗浄溶液(a)である。すなわち、この洗浄溶液は、一種類のヒドロキシカルボン酸、複数種類のヒドロキシカルボン酸、一種類のヒドロキシカルボン酸の一種類の非アルカリ金属塩、一種類のヒドロキシカルボン酸の複数種類の非アルカリ金属塩、一種類のヒドロキシカルボン酸と一種類のヒドロキシカルボン酸の一種類の非アルカリ金属塩との混合物、及び一種類以上のヒドロキシカルボン酸と一種類以上のヒドロキシカルボン酸の一種類以上の非アルカリ金属塩との混合物等の任意の一つまたは複数の組成を有するものであればよい。基板を乾燥又は撥水させることなく、基板の洗浄と基板の無電解析出とが行われるように、洗浄溶液の成分を選択することが望ましい。
【0015】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する洗浄溶液(b)である。この洗浄溶液のpHは、0.5より大きく2.5より小さい。
【0016】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、を含有する洗浄溶液(c)である。この洗浄溶液のpHは、2.5より大きく5より小さい。
【0017】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有する洗浄溶液(d)である。この洗浄溶液のpHは、5より大きく8より小さい。
【0018】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有する洗浄溶液(e)である。この洗浄溶液のpHは、8より大きく13より小さい。
【0019】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する洗浄溶液(f)である。この洗浄溶液のpHは、2.5より小さい。
【0020】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する洗浄溶液(g)である。この洗浄溶液のpHは、0.5より大きく2.5より小さい。
【0021】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する洗浄溶液(h)である。この洗浄溶液のpHは、2.5より大きく5より小さい。
【0022】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する洗浄溶液(i)である。この洗浄溶液のpHは、5より大きく8より小さい。
【0023】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する洗浄溶液(j)である。この洗浄溶液のpHは、8より大きく13より小さい。
【0024】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する洗浄溶液(k)である。この洗浄溶液のpHは、2.5より小さい。
【0025】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、一種類以上の酸化剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する洗浄溶液(l)である。この洗浄溶液のpHは、2.5より小さい。
【0026】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する洗浄溶液(m)である。この洗浄溶液のpHは、1より大きく6より小さい。本発明のこの実施例の洗浄溶液は、無電解析出溶液を用いて行われるキャップ層の無電解析出よりも前に用いられることが望ましい。無電解析出溶液は、洗浄溶液に用いられたものと同様の一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する。
【0027】
本発明の別の実施例は、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩の水溶液と、任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する洗浄溶液(n)である。この洗浄溶液のpHは、1より大きく6より小さい。本発明のこの実施例の洗浄溶液は、無電解析出溶液を用いて行われるキャップ層の無電解析出よりも前に用いられることが望ましい。無電解析出溶液は、洗浄溶液に用いられたものと同様の一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、一種類以上の還元剤と、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する。
【0028】
上述した洗浄溶液を表1にまとめて示す。表1では、洗浄溶液のpHの範囲を示すとともに、洗浄溶液中に存在する添加剤をP(present(存在))、また、洗浄溶液中に任意選択的に存在する添加剤をO(optional(任意選択的))の記号で示す。添加剤は、表中では各々ローマ数字で表し、表の下にそれぞれの意味を示す。
【0029】
本発明の実施例において、少なくとも一つのカルボキシル基(−COOH)と少なくとも一つのヒドロキシ基(−OH)とを有する任意の有機化合物をヒドロキシカルボン酸として用いることができる。ただし、この場合、ヒドロキシ基(−OH)がアルキル基に結合されているため、フェノールやその誘導体等の化合物は用いられない。さまざまな化合物を本発明の実施例の一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩として用いることができる。本発明の実施例のヒドロキシカルボン酸は、望ましくは、HO−R−COOHの一般式で表され、Rはアルキル炭化水素を示す。本発明の実施例において、アルキル炭化水素に少なくとも一つのカルボキシル基(−COOH)及び少なくとも一つのヒドロキシ基(−OH)が結合された化合物を用いることができる。本発明の実施例で用いられるヒドロキシカルボン酸としては、以下に限定されるものではないが、クエン酸(2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸)、乳酸(2−ヒドロキシプロパン酸)、及びマロン酸(プロパン二酸)が挙げられる。本発明の実施例において、ヒドロキシカルボン酸又はヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩を約0.005g/Lから約100g/Lの範囲の濃度で用いることが望ましい。
【0030】
本発明の実施例の洗浄溶液は、一種類以上の添加剤をさらに含有するものでもよい。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、一種類以上の界面活性剤を含有するものでもよい。界面活性剤を含有することにより、洗浄の際に、基板を適度に濡らすことができる。基板の全表面を洗浄溶液で適度に濡らして、基板の誘電体領域も基板の金属領域も濡らすことが望ましい。さまざまな化合物を本発明の実施例の界面活性剤として用いることができる。本発明の実施例で用いられる界面活性剤としては、以下に限定されるものではないが、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約10ppmから約2000ppmの範囲の量で一種類以上の界面活性剤が含有される。
【0031】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、一種類以上の還元剤を含有するものでもよい。溶存酸素の捕捉が実質的に不可能になるように、還元剤を選択する。もっと具体的には、洗浄溶液中の溶存酸素を捕捉する以外の機能を与えるように、還元剤を選択する。還元剤の主な機能は、金属の不要なアノード溶解を最小限に抑えることである。還元剤の種類に応じて、銅の酸化及び溶解よりも、化合物の酸化のほうがエネルギー的に優位となる。さまざまな化合物を本発明の実施例の還元剤として用いることができる。本発明の一部の実施例で用いられる還元剤としては、以下に限定されるものではないが、ホウ素含有還元剤、次亜リン酸塩、アルデヒド及びこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約0.005g/Lから約35g/Lの範囲の量で一種類以上の還元剤が含有される。
【0032】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、一種類以上のpH調整剤を含有し、洗浄溶液のpH又はpH範囲を調整するものでもよい。有機酸又は非ハロゲン化物含有無機酸でpKaの値が2.5未満であるものをpH調整剤として用いることができる。また、アミンやイミン等、有機塩基や非ハロゲン化物含有無機塩基でpKaの値が7.5より大きいものをpH調整剤として用いることもできる。本発明の実施例の洗浄溶液は、硝酸やペルオキソ二硫酸等の強い酸化作用を有する無機酸を実質的に含有しないことが望ましい。また、本発明の実施例の洗浄溶液は、クロム酸等の金属含有酸を実質的に含有しないことが望ましい。一種類以上のpH調整剤の量は、洗浄溶液のpHを望ましい値とするのに十分な量となるように選択される。洗浄溶液の望ましいpH、pH調整剤の化学的特性、及び洗浄溶液の他の成分の量及び化学的特性を考慮して、pH調整剤の量が決められる。一言でいえば、洗浄溶液のpHを望ましい値にするのに有効な量の一種類以上のpH調整剤を含有させる。
【0033】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤を含有するものでもよい。さまざまな化合物を本発明の実施例の錯化剤として用いることができる。本発明の実施例で用いられる錯化剤としては、以下に限定されるものではないが、Cu(II)イオンの錯体と少なくとも同等又はこれよりも安定なCu(I)イオンの錯体を形成するすべての硫黄非含有錯化剤が挙げられる。本発明の一部の実施例で用いられる錯化剤としては、以下に限定されるものではないが、カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、アミノ酸、ホスホン酸、フィチン酸及びこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約0.1g/Lから約50g/Lの範囲の量で一種類以上の錯化剤が含有される。
【0034】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、実質的に、金属を保護し、又は、洗浄溶液内への金属の溶解を妨害する目的で、窒素と硫黄とを含まない一種類以上の腐食防止剤を含有するようにしてもよい。さまざまな化合物を本発明の実施例の腐食防止剤として用いることができる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約0.01g/Lから約5g/Lの範囲の量で一種類以上の腐食防止剤が含有される。
【0035】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、洗浄溶液から溶存酸素を除去する目的で、一種類以上の脱酸素剤を含有するようにしてもよい。もっと具体的には、脱酸素剤は、洗浄溶液中の溶解酸素濃度を低下させる。溶存酸素による金属の酸化が実質的に生じないように、溶存酸素の量を最小限に抑えることが望ましい。さまざまな化合物を、本発明の実施例において溶存酸素を除去する脱酸素剤として用いることができる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約0.1g/Lから約50g/Lの範囲の量で一種類以上の脱酸素剤が含有される。本発明の実施例において、洗浄溶液中の溶存酸素の濃度を5ppm未満に保持することが望ましい。本発明の一部の実施例において、十分な量の一種類以上の脱酸素剤を含有させることにより、溶存酸素濃度を低下させる。
【0036】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、一種類以上のフッ化物を含有するようにしてもよい。フッ化物は、洗浄溶液を改良する目的で用いられる。本発明の好適な実施例において、フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、フッ化水素酸の非金属塩及びこれらの混合物等のフッ化物が用いられる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約0.1%から約0.5%の範囲の量で一種類以上のフッ化物が含有される。
【0037】
本発明の一部の実施例において、洗浄溶液に、任意選択的に、一種類以上の酸化剤を含有するようにしてもよい。酸化剤を含有させることにより、洗浄溶液の洗浄能力を改善することができる。本発明の一部の実施例において、洗浄溶液中に、約0.1g/Lから約50g/Lの範囲の量で一種類以上の酸化剤が含有される。
【0038】
本発明の一部の実施例において、一部の洗浄溶液は、特に、単一の洗浄溶液を用いるプロセスに適している。他のプロセスでは、基板の最初の洗浄用の第1の洗浄溶液と、基板のさらに完全な洗浄すなわち最終的な洗浄用の第2の洗浄溶液と、が用いられる。表2に、表1に示した洗浄溶液の中で、特に単一の洗浄溶液として用いるのに適した洗浄溶液を示す。表3に、表1に示した洗浄溶液の中で、特に第1の洗浄溶液として用いるのに適した洗浄溶液を示す。表4に、表1に示した洗浄溶液の中で、特に第2の洗浄溶液として用いるのに適した洗浄溶液を示す。
【0039】
本発明の実施例に従う洗浄溶液を製造作業に組み込んで、さまざまなプロセスフローで電子デバイスを製造することができる。さらに、本発明の実施例に従う一部の洗浄溶液を用いることにより、標準的な洗浄溶液を用いた場合には不可能な又は容易に実現できないプロセスフローの実現が可能になる。すなわち、本発明の実施例に従う洗浄溶液を用いることにより、より高品質の基板を製造可能なプロセスフローの利用、及び/又は、製造の生産性の増大が可能になる。
【0040】
プロセスフロー
図1を参照して、本発明の一実施例に従うデバイスの製造に用いられるプロセスフロー30を説明する。プロセスフロー30は、開始工程50で始まり、溶液を用いた洗浄工程75と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー30は、金属及び誘電体ダマシン・メタライゼーション部を有する基板上で実行される。望ましくは、金属は銅であり、誘電体は低誘電率の誘電物質である。溶液を用いた洗浄工程75は、銅上にキャップ層を無電解析出させるための準備として、基板表面を洗浄する。キャップ層は実質的に基板の銅部分にのみ析出されるが、銅領域と誘電体領域の両方を含む基板の実質的に全表面を洗浄する必要がある。
【0041】
プロセスフロー30において、溶液を用いた洗浄工程75は、上述した洗浄溶液のいずれか一つを用いて実行される。もっと具体的には、基板の表面を洗浄溶液にさらして、洗浄溶液で基板を濡らす。ここで、洗浄溶液は、特に単一の洗浄プロセスに用いるのに適した洗浄溶液でもよい。このようなプロセスの洗浄溶液は、上述した表2に示すような洗浄溶液から選択することが望ましい。ここで用いられる洗浄溶液は、無電解析出溶液が存在する場合に、その動作や性能を実質的に妨害することのない成分のみを含有することが望ましい。すなわち、洗浄溶液の成分は、無電解析出溶液に意図的に添加されることによって、又は、基板に残留する洗浄溶液から無電解析出溶液内に引き込まれる又は存在する結果、無電解析出溶液に存在するものでもよい。
【0042】
あるいは、上述したように2つの洗浄溶液を用いて、溶液を用いた洗浄工程75を実行するようにしてもよい。もっと具体的には、基板を第1の洗浄溶液にさらして、基板の最初の洗浄を実行し、のちに、基板を第1の洗浄溶液にさらして、基板のさらに完全な洗浄すなわち最終的な洗浄を実行する。表3に示すような洗浄溶液を第1の洗浄溶液として用いることが望ましい。表4に示すような洗浄溶液を第2の洗浄溶液として用いることが望ましい。
【0043】
一般に、溶液を用いた洗浄工程75は、洗浄溶液で洗浄するべき基板の表面を濡らす。洗浄溶液は、洗浄又はその一部を実現するのに十分な特性を備える。十分な洗浄が可能な条件下で、洗浄するべき表面を洗浄溶液で洗浄する。もっと具体的には、溶液組成、洗浄するべき表面との接触時間、及び温度等の因子を、十分な洗浄が可能なように選択する。
【0044】
無電解メッキ工程150も湿式処理で行われる。デバイスのメタライゼーションに用いられるキャップ層の無電解析出のための技術は、たとえば、Kolicsによる米国特許第6,794,288号、第6,902,605号及び6,911,067号に記載されている。これらの特許及び/又は出願の内容は、すべて、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0045】
本発明の実施例に従う溶液を用いる利点の一つは、実質的に基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、プロセスフロー30が実行可能なことである。言い換えると、開始工程50から終了工程175までのプロセスフロー30を通して、洗浄対象であり、後に無電解析出の対象となる基板の表面上に液体層が存在する、すなわち、表面が濡れている。本発明の好適な実施例において、プロセスフロー30は、開始工程50から終了工程175まで基板を濡らした状態で、実行される。濡れた基板では、たとえば、液体に対して基板表面を親水性にするように、ほぼ連続的な液体膜でその表面上が覆われる。濡れた基板は、撥水した基板又は乾燥した基板とは著しく異なる。撥水した基板では、液体膜が壊れ、基板上に液滴が形成され、基板の一部領域は液体で覆われていない。乾燥した基板では、液体膜はほぼ存在せず、基板表面のほぼ全体が液体で覆われていない。溶液を用いた洗浄工程75及び無電解メッキ工程150、並びに、開始工程50から終了工程175までの間に実行され得る他の作業の際に、基板を乾燥させたり撥水させることなく、プロセスフロー30を実行することが望ましい。
【0046】
プロセスフロー30に乾燥ステップや撥水ステップが含まれないことにより、基板処理の生産性が増大する。これに対して、基板の標準的な処理では、基板の洗浄及びキャップ層の無電解析出の際に、及び/又は、基板の洗浄とキャップ層の無電解析出との間に、通常は一段階以上の乾燥ステップが含まれる。本発明の実施例の別の利点は、プロセスフロー30に乾燥ステップや撥水ステップが含まれないことにより、基板の洗浄及び/又は洗浄した基板の保持を改善できることである。
【0047】
前述したように、本発明の実施例は、2つの洗浄溶液を用いて基板の洗浄を行うものでもよい。このような実施例を、プロセスフロー32として、図2を参照して説明する。プロセスフロー32は、溶液を用いた洗浄工程75が第1の溶液を用いた洗浄工程110及び第2の溶液を用いた洗浄工程130に置き換えられる以外は、プロセスフロー30と実質的に同じである。もっと具体的には、プロセスフロー32は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー32における無電解メッキ工程150は、上述したプロセスフロー30と基本的に同じである。第1の溶液を用いた洗浄工程110は、表3に示す洗浄溶液のいずれかのような洗浄液を用いる。第2の溶液を用いた洗浄工程130は、表4に示す洗浄溶液のいずれかのような洗浄液を用いる。第1の溶液を用いた洗浄工程110は、基板を第1の洗浄溶液にさらして、洗浄するべき基板表面のほぼ全体を第1の洗浄溶液で濡らすことにより実行される。第2の溶液を用いた洗浄工程130は、基板を第2の洗浄溶液にさらして、洗浄するべき基板表面のほぼ全体を第2の洗浄溶液で濡らすことにより実行される
【0048】
本発明の一部の実施例において、プロセスフロー30及び/又はプロセスフロー32が、基板をすすぐ作業や、基板を回転させて、実質的に基板表面を乾燥又は撥水させることなく、余分な液体を除去する作業等の追加の作業を含むようにしてもよい。基板をすすぐ作業は、脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水で基板の表面を濡らす。脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水に基板をさらして、基板表面のほぼ全体を濡らす。基板を回転させる作業は、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、基板の表面上に存在する液体の量を減少させるのに十分な速度で基板を回転させる。すなわち、余分な液体を振り落す。言い換えると、基板を回転させて、余分な液体を除去する作業は、基板表面上に存在する液体の総量を減少させる一方で、基板上でほぼ連続的な液体膜が保持されるように、実行される。基板表面を洗浄溶液にさらす前に、さらしている間に、又は、さらした後に、一工程以上の基板をすすぐ作業及び/又は一工程以上の基板をすすぐ作業を実行することができる。この場合、実質的に基板を乾燥又は撥水させることなく、すべての工程を実行することが望ましい。基板を回転させる作業を行うことによって、基板のすすぎに用いた余分な液体を除去したり、上述した単一の洗浄溶液、第1の洗浄溶液、及び第2の洗浄溶液のような余分な洗浄溶液を除去することができる。
【0049】
図3を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー34を説明する。プロセスフロー34は、追加の変更を除き、プロセスフロー32と実質的に同じである。プロセスフロー34は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー34における第1の溶液を用いた洗浄工程110、第2の溶液を用いた洗浄工程130及び無電解メッキ工程150は、上述したプロセスフロー32と基本的に同じである。
【0050】
回転工程115は、第1の溶液を用いた洗浄工程110で用いられた第1の洗浄溶液の量を減少させるのに十分な速度で基板を回転させる。すなわち、余分な液体を振り落す。この場合、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、基板表面上の余分な液体を除去することが望ましい。
【0051】
すすぎ工程120は、脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水で基板の表面を濡らす。基板を脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水にさらすことによって、第1の洗浄溶液で処理された基板表面のほぼ全体を濡らす。
【0052】
回転工程125は、すすぎ工程120で用いられた脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水の量を減少させるのに十分な速度で基板を回転させる。すなわち、余分な液体を振り落す。この場合、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、基板表面上の余分な液体を除去することが望ましい。
【0053】
回転工程135は、第2の溶液を用いた洗浄工程110で用いられた第2の洗浄溶液の量を減少させるのに十分な速度で基板を回転させる。すなわち、余分な液体を振り落す。この場合、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、基板表面上の余分な液体を除去することが望ましい。
【0054】
すすぎ工程140は、脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水で基板の表面を濡らす。基板を脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水にさらすことによって、第2の洗浄溶液で処理された基板表面のほぼ全体を濡らす。
【0055】
回転工程145は、すすぎ工程140で用いられた脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水の量を減少させるのに十分な速度で基板を回転させる。すなわち、余分な液体を振り落す。この場合、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、基板表面上の余分な液体を除去することが望ましい。
【0056】
プロセスフロー34が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー34が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0057】
図4を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー36を説明する。プロセスフロー36は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー36における第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。
【0058】
すすぎ工程100は、脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水で基板の表面を濡らす。基板を脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水にさらすことによって、第1の洗浄溶液で処理される基板表面のほぼ全体を濡らす。
【0059】
回転工程105は、すすぎ工程100で用いられた脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含有する脱イオン水の量を減少させるのに十分な速度で基板を回転させる。すなわち、余分な液体を振り落す。この場合、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、基板表面上の余分な液体を除去することが望ましい。
【0060】
プロセスフロー36が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー34が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0061】
図5を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー38を説明する。プロセスフロー38は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー38における第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー38が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー38が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0062】
図6を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー40を説明する。プロセスフロー40は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー40におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー40が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー40が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0063】
図7を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー41−1を説明する。プロセスフロー41−1は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー41−1における第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー41−1が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー41−1が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0064】
図8を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー41−2を説明する。プロセスフロー41−2は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー41−2におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。 プロセスフロー41−2が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー41−2が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0065】
図9を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー41−3を説明する。プロセスフロー41−3は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー41−3における第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー41−3が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー41−3が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0066】
図10を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー41−4を説明する。プロセスフロー41−4は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、回転工程115と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー41−4におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、回転工程115、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー41−4が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー41−4が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0067】
図11を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー42−1を説明する。プロセスフロー42−1は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー42−1における第1の溶液を用いた洗浄工程110、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー42−1が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー42−1が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0068】
図12を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー42−2を説明する。プロセスフロー42−2は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー42−2におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー42−2が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー42−2が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0069】
図13を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー43−1を説明する。プロセスフロー43−1は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー43−1における第1の溶液を用いた洗浄工程110、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー43−1が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー43−1が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0070】
図14を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー43−2を説明する。プロセスフロー43−2は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、すすぎ工程120と、回転工程125と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー43−2におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、すすぎ工程120、回転工程125、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー43−2が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー43−2が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0071】
図15を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー44−1を説明する。プロセスフロー44−1は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー44−1における第1の溶液を用いた洗浄工程110、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー44−1が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー44−1が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0072】
図16を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー44−2を説明する。プロセスフロー44−2は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、すすぎ工程140と、回転工程145と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー44−2におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135、すすぎ工程140、回転工程145及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。 プロセスフロー44−2が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー44−2が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0073】
図17を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー45−1を説明する。プロセスフロー45−1は、開始工程50で始まり、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー45−1における第1の溶液を用いた洗浄工程110、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー45−1が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー45−1が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0074】
図18を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー45−2を説明する。プロセスフロー45−2は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、第1の溶液を用いた洗浄工程110と、第2の溶液を用いた洗浄工程130と、回転工程135と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー45−2におけるすすぎ工程100、回転工程105、第1の溶液を用いた洗浄工程110、第2の溶液を用いた洗浄工程130、回転工程135及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー45−2が、表3に示す第1の洗浄溶液等の第1の洗浄溶液と表4に示す第2の洗浄溶液等の第2の洗浄溶液とを用いることが望ましい。プロセスフロー45−2が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)及び(l)等の第1の洗浄溶液と、上述した洗浄溶液(m)及び(n)等の第2の洗浄溶液とを用いることが特に望ましい。
【0075】
図19を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー46−1を説明する。プロセスフロー46−1は、開始工程50で始まり、単一の溶液を用いた洗浄工程108と、回転工程117と、すすぎ工程120と、回転工程125と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー46−1におけるすすぎ工程120、回転工程125及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。単一の溶液を用いた洗浄工程108は、基板の表面を洗浄溶液にさらすことにより、基板の洗浄に適した条件下で、基板を洗浄溶液で濡らす。回転工程117は、基板を回転することによって、洗浄溶液を除去する。すなわち、余分の液体を振り落す。この場合、実質的に基板を撥水又は乾燥させることなく、回転工程117を実行することが望ましい。プロセスフロー46−1が、表2に示す単一の洗浄溶液等の単一の洗浄溶液を用いることが望ましい。プロセスフロー46−1が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の単一の洗浄溶液を用いることが特に望ましい。
【0076】
図20を参照して、本発明の一実施例に従うプロセスフロー46−2を説明する。プロセスフロー46−2は、開始工程50で始まり、すすぎ工程100と、回転工程105と、単一の溶液を用いた洗浄工程108と、回転工程117と、すすぎ工程120と、回転工程125と、無電解メッキ工程150との実行後、終了工程175で完了する。プロセスフロー46−2におけるすすぎ工程100、回転工程105、単一の溶液を用いた洗浄工程108、回転工程117、すすぎ工程120、回転工程125及び無電解メッキ工程150は、上述したものと基本的に同じである。プロセスフロー46−2が、表2に示す単一の洗浄溶液等の単一の洗浄溶液を用いることが望ましい。プロセスフロー46−2が、上述した洗浄溶液(b)、(c)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)及び(n)等の単一の洗浄溶液を用いることが特に望ましい。
【0077】
本発明の好適な実施例において、基板洗浄の温度は、望ましくは、約10°Cから約90°Cの温度範囲である。洗浄溶液の温度を制御することが望ましい。さらに、基板の温度を制御するようにしてもよい。
【0078】
上述したように、さまざまな洗浄溶液組成を本発明の実施例で好適に用いることができる。本発明の好適な実施例において、上述した洗浄溶液組成を用いて基板の洗浄を行う。この場合、洗浄溶液中の溶存酸素の濃度を約5ppm未満に維持する。すなわち、本発明の実施例に従う洗浄溶液のいずれを用いる場合でも、基板の洗浄の際に、洗浄溶液中の溶存酸素の濃度を約5ppm未満に維持することが望ましい。
【0079】
本発明の好適な実施例において、図1ないし図20に示すプロセスフローを、開始工程50から終了工程175まで、基板をずっと濡らした状態で実行する。言い換えると、プロセスフローには、乾燥工程又は撥水工程が含まれない。このような実施形態は、特に、基板洗浄と無電解析出とを同じ処理チャンバで行う場合に有益である。ただし、本発明は、このような好適な実施例に何ら限定されるものではなく、図1ないし図20に示すプロセスフローの実施形態が、一工程以上の乾燥工程又は撥水工程を含むようにしてもよい。図1ないし図20に示すプロセスフローに乾燥工程又は撥水工程を含む実施形態は、一つのチャンバで基板の洗浄を行い、基板を取り出して、他のチャンバで無電解析出を行う場合に有益である。
【0080】
図1ないし図20に示すプロセスフローを、制御された周辺環境下で実行し、基板及び処理溶液が酸素にさらされる可能性を減らすことが望ましい。適切に制御された周辺環境に関しては、Dordiらによる米国特許公開公報第2007/0292603に記載されている。この特許文献の内容は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。制御された周辺環境は、たとえば、基板の洗浄用に構成される少なくとも一つの処理モジュールとキャップ層の無電解析出用に構成される少なくとも一つの別の処理モジュールとを備える集積システムでもよい。システムは、さらに、少なくとも一つの処理モジュールと少なくとも一つの別の処理モジュールに結合される少なくとも一つの移送モジュールを備える。少なくとも一つの移送モジュールは、実質的に酸化物形成環境にさらすことなく、基板をモジュール間で移送可能なように構成される。あるいは、集積システムが、基板の洗浄及び無電解析出の両方を行うための一つの処理モジュールと、処理モジュールに結合される少なくとも一つの移送モジュールと、を備える構成でもよい。
【0081】
以上、本明細書において、発明を具体的な実施例を参照して説明してきた。ただし、当業者には自明のことであるが、以下の特許請求の範囲に記載される本発明の要旨を逸脱しない範囲で、さまざまに変形および変更可能である。したがって、本明細書及び図面は、本発明を例示するものであり、何ら本発明を限定するものではない。このようなさまざまな変形および変更も、本発明の要旨の範囲内に含まれるものである。
【0082】
以上、本発明の効果や利点及び課題の解決方法を、具体的な実施例に関して説明してきた。ただし、効果、利点及び課題の解決方法並びにこれらの効果、利点及び課題の解決方法を実現する、又は、より顕著にするいかなる要素も、以下に示す特許請求の範囲の一部または全部に対して、決定的な、必要な、又は不可欠な特徴又は要素と解釈するべきではない。
【0083】
本明細書で用いられている用語である、「備える」(comprises, comprising)、含む(includes, including)、有する(has, having)、少なくとも一つの(at least one of)又はこれらのさまざまなバリエーションは、非排他的な包含を意味するものである。たとえば、構成要素の一覧を挙げたプロセス、方法、製品又は装置は、必ずしもこれらの構成要素に限定されるものではなく、一覧に明示的に挙げていない他の構成要素やプロセス、方法、製品又は装置に固有のものではない他の構成要素も含まれる。さらに、特にそうでないと明示しない限り、「又は」は、包含的な用語であり、排他的な用語ではない。たとえば、条件A又はBは、Aが成立し(又は存在し)Bが成立しない(又は存在しない)場合も、Aが成立せず(又は存在せず)Bが成立する(又は存在する)場合も、AもBも成立する(又は存在する)場合も、満たされる。
【0084】
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅及び誘電体ダマシンメタライゼーション(金属化)部を備える基板上にキャップ層を析出させる方法であって、
(i)前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程と、
(ii)前記キャップ層を析出させるのに十分な無電解析出溶液に前記基板の表面をさらす工程と、
を備え、
前記無電解析出溶液が存在する場合にその性能を実質的に妨害することのない成分のみを含む洗浄溶液組成を用いることにより、前記工程(i)の少なくとも最終部分を実現する、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
実質的に前記基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、前記基板を回転させて前記洗浄溶液を除去する工程
を備える方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記工程(ii)の後まで前記基板を乾燥又は撥水させない、
方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含む脱イオン水を用いて、前記基板をすすぐ一回若しくは複数回の操作と、
前記基板を回転させて、前記基板から余分の液体を除去する一回若しくは複数回の操作と、
を備え、
前記基板をすすぐ前記一回若しくは複数回の操作又は前記基板を回転させる前記一回若しくは複数回の操作は、前記基板の表面を前記洗浄溶液にさらす前に、さらしている間に、又は、さらした後に実行される、
方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
実質的に前記基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、前記基板を回転させて前記洗浄溶液を除去する工程と、
脱イオン水又は一種類以上の界面活性剤を含む脱イオン水を用いて、前記基板をすすぐ工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、前記基板を回転させて前記脱イオン水を除去する工程と、
を備える方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備える、
方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記表面を撥水させることなく、前記基板を回転させて前記第1の洗浄溶液を除去する工程と、
前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備える、
方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記表面を撥水させることなく、前記基板をすすぎ、回転させて前記第1の洗浄溶液を除去する工程と、
前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備える、
方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の一種類以上の非アルカリ金属塩を含有する、
方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の一種類以上の非アルカリ金属塩を含有する、
方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩を含有し、
前記無電解析出溶液が、前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸の前記一種類以上の非アルカリ金属塩を含有する、
方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法であって、
前記洗浄溶液が、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩を含有する、
方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法であって、
前記洗浄溶液が、一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩を含有し、
前記無電解析出溶液が、前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸の前記一種類以上の非アルカリ金属塩を含有する、
方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが0.5より大きく、2.5より小さい、
方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より大きく、5より小さい、
方法。
【請求項16】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが5より大きく、8より小さい、
方法。
【請求項17】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが8より大きく、13より小さい、
方法。
【請求項18】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より小さい、
方法。
【請求項19】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが0.5より大きく、2.5より小さい、
方法。
【請求項20】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より大きく、5より小さい、
方法。
【請求項21】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが5より大きく、8より小さい、
方法。
【請求項22】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが8より大きく、13より小さい、
方法。
【請求項23】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より小さい、
方法。
【請求項24】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第1の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の酸化剤と、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より小さい、
方法。
【請求項25】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが0.5より大きく、2.5より小さい、
方法。
【請求項26】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より大きく、5より小さい、
方法。
【請求項27】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが5より大きく、8より小さい、
方法。
【請求項28】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが0.5より大きく、2.5より小さい、
方法。
【請求項29】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より大きく、5より小さい、
方法。
【請求項30】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが5より大きく、8より小さい、
方法。
【請求項31】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが8より大きく、13より小さい、
方法。
【請求項32】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より小さい、
方法。
【請求項33】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記無電解析出溶液が、
前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸の前記非アルカリ金属塩と、
前記一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、前記一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、前記一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが1より大きく、6より小さい、
方法。
【請求項34】
請求項1に記載の方法であって、
前記基板の表面を洗浄するのに十分な洗浄溶液に前記基板の表面をさらす工程が、
前記基板の表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水させることなく、前記基板の表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
を備え、
前記第2の洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記無電解析出溶液が、
前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸の前記非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、前記一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、前記一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが1より大きく、6より小さい、
方法。
【請求項35】
請求項1に記載の方法であって、
前記洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが0.5より大きく、2.5より小さい、
方法。
【請求項36】
請求項1に記載の方法であって、
前記洗浄溶液が、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩と、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、を含有し、
前記洗浄溶液のpHが2.5より大きく、5より小さい、
方法。
【請求項37】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記工程(i)の前に、前記基板を脱イオン水で濡らし、前記基板の表面を乾燥又は撥水させることなく前記基板から余分な液体を振り落す工程を備え、
前記工程(i)と前記工程(ii)との間に、
実質的に前記基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、前記基板を回転させて前記洗浄溶液を除去する工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
実質的に前記基板の表面を撥水又は乾燥させることなく、前記基板を回転させて前記脱イオン水を除去する工程と、
を備える、方法。
【請求項38】
基板表面上にキャップ層を析出させる方法であって、
(A)前記基板表面を第1の洗浄溶液にさらす工程と、
(B)前記基板表面を第2の洗浄溶液にさらす工程と、
(C)無電解析出溶液を用いて、前記基板表面上に前記キャップ層を析出させる工程と、を備え、
前記工程(A)から前記工程(C)まで、前記基板表面を乾燥させたり撥水させたりしない、
方法。
【請求項39】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落する工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、方法。
【請求項40】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、方法。
【請求項41】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項42】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項43】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、方法。
【請求項44】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、方法。
【請求項45】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項46】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第1の洗浄溶液を振り落す工程を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項47】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、
方法。
【請求項48】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、
方法。
【請求項49】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項50】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(A)と前記工程(B)との間に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項51】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、
方法。
【請求項52】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程と、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備える、方法。
【請求項53】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項54】
請求項38に記載の方法であって、さらに、
前記工程(A)の前に、
脱イオン水で前記基板をすすぐ工程と、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記基板から余分な液体を振り落す工程と、
を備え、
前記工程(B)と前記工程(C)との間に、
前記基板表面を乾燥又は撥水させることなく、前記第2の洗浄溶液を振り落す工程を備える、
方法。
【請求項55】
基板上にキャップ層を無電解析出させるために前記基板を洗浄する洗浄溶液であって、
一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は一種類以上のヒドロキシカルボン酸の非アルカリ金属塩を含有する、
洗浄溶液。
【請求項56】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
0.5より大きく、2.5より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項57】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
2.5より大きく、5より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項58】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
5より大きく、8より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項59】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
8より大きく、13より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項60】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
2.5より小さいpHを有し、さらに、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項61】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
0.5より大きく、2.5より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項62】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
2.5より大きく、5より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項63】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
5より大きく、8より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項64】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
8より大きく、13より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
任意選択的に、一種類以上のCu(I)イオンの錯化剤と、
任意選択的に、窒素を実質的に含まず、硫黄も実質的に含まない一種類以上の腐食防止剤と、
任意選択的に、一種類以上の脱酸素剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項65】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
2.5より小さいpHを有し、さらに、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、
フッ化水素、テトラフルオロホウ酸塩、及びフッ化水素酸の非金属塩からなる群から選択される一種類以上のフッ化物と、を含有する、
前記洗浄溶液のpH
洗浄溶液。
【請求項66】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
2.5より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の酸化剤と、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有する、
洗浄溶液。
【請求項67】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
1より大きく、6より小さいpHを有し、さらに、
一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記キャップ層の無電解析出は、前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸の前記非アルカリ金属塩と、前記一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、前記一種類以上の還元剤と、任意選択的に、前記一種類以上のpH調整剤と、を含有する無電解析出溶液を用いて行なわれる、
洗浄溶液。
【請求項68】
請求項55に記載の洗浄溶液であって、
1より大きく、6より小さいpHを有し、さらに、
任意選択的に、一種類以上の界面活性剤と、
任意選択的に、一種類以上の還元剤と、
任意選択的に、一種類以上のpH調整剤と、を含有し、
前記キャップ層の無電解析出は、前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸又は前記一種類以上のヒドロキシカルボン酸の前記非アルカリ金属塩と、前記一種類以上の界面活性剤と、任意選択的に、前記一種類以上の還元剤と、任意選択的に、前記一種類以上のpH調整剤と、を含有する無電解析出溶液を用いて行なわれる、
洗浄溶液。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2011−519393(P2011−519393A)
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501993(P2011−501993)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/038149
【国際公開番号】WO2009/120727
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(592010081)ラム リサーチ コーポレーション (467)
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
【Fターム(参考)】