説明

情報格納装置

【課題】より容易な方法で集積度を向上させた情報格納装置を提供する。
【解決手段】本発明の情報格納装置は、基板と、基板上のゲートライン構造体を含むトランジスターと、少なくとも一部が基板内に埋め込まれてトランジスターの活性領域を定義する導電性分離パターン(conductive isolation patterns)と、を有し、導電性分離パターンは、互いに電気的に連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報格納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
小型化、多機能化及び/又は低い製造単価等の特質によって、半導体素子は電子産業で重要な要素として脚光を浴びている。しかし、電子産業が高度に発展することに伴って情報格納素子の高集積化傾向が深まっている。半導体素子を高集積化するために、半導体素子のパターンの線幅が増々減少している。しかし、最近のパターンの微細化は新しい露光技術及び/又は高い費用の露光技術等を要求しているので、半導体素子の高集積化が増々難しくなる。これによって、最近、新しい高集積化技術に対する多くの研究が進行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2008−0106116号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、より容易な方法で集積度を向上させた情報格納装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による情報格納装置は、基板と、前記基板上のゲートライン構造体を含むトランジスターと、少なくとも一部が前記基板内に埋め込まれて前記トランジスターの活性領域を定義する導電性分離パターン(conductive isolation patterns)と、を有し、前記導電性分離パターンは、互いに電気的に連結されることを特徴とする。
【0006】
前記ゲートライン構造体の各々は少なくとも一部が前記基板内に埋め込まれ、前記導電性分離パターンは、前記ゲートライン構造体と実質的に平行であり得る。
前記導電性分離パターン及び前記ゲートライン構造体は、各々前記基板上に順に提供される絶縁層、導電ライン、及びキャッピングパターンを含み、前記導電ラインは、前記絶縁層及び前記キャッピングパターンによって前記基板と絶縁され得る。
前記導電ラインの上面は、前記基板の上面より低くあり得る。
前記ゲートライン構造体及び前記導電性分離パターンは、各々前記基板上の第1トレンチ及び第2トレンチ内に提供され、前記第1トレンチ及び前記第2トレンチの深さは、実質的に同一であり得る。
前記情報格納装置は、前記導電性分離パターンを互いに電気的に連結する連結導電パターンを更に含み、前記連結導電パターンは、前記ゲートライン構造体と交差する方向に延長され得る。
前記導電性分離パターンは、前記情報格納装置が作動する際に、その下の前記基板にチャンネル領域が形成されることを防止することができる。
前記情報格納装置が作動する際に、前記導電性分離パターンには、接地又は負電圧(negative voltage)が印加され得る。
読出しと書込み動作の時、前記導電性分離パターンには、選択されないゲートライン構造体と同一な電圧が印加され得る。
前記トランジスターは、前記ゲートライン構造体の間の前記基板内に提供される第2ソース/ドレーン領域と(ここで‘ソース/ドレーン’という表現は、ソース又はドレーンのいずれかになり得ることを意味し、以下、‘ソース/ドレーン’と記す。)、前記ゲートライン構造体を介して前記第2ソース/ドレーン領域と離隔された第1ソース/ドレーン領域と、を更に含み、前記情報格納装置は、前記第2ソース/ドレーン領域上に配置されて前記ゲートライン構造体に沿って延長されるソースラインを更に含み得る。また、前記ソースラインを互いに電気的に連結するソース連結ラインを更に含み得る。
前記ゲートライン構造体は導電ラインを含み、前記ソースラインの下面は、前記導電ラインの上面より高くあり得る。
前記情報格納装置は、前記ゲートライン構造体と交差して前記トランジスターの活性領域を定義する素子分離膜を更に含み、前記第2ソース/ドレーン領域は、前記素子分離膜によって前記ゲートライン構造体が延長される方向に互いに離隔され得る。
前記ソースラインは、前記第2ソース/ドレーン領域に接する第1導電パターンと、前記第1導電パターン上の第2導電パターンと、を含み、前記第1導電パターンは半導体物質を含み、前記第2導電パターンは金属物質を含み得る。
前記情報格納装置は、前記第1ソース/ドレーン領域に電気的に連結される可変抵抗構造体を更に含み得る。また、前記ゲートライン構造体と交差する方向に延長されて前記可変抵抗構造体を互いに電気的に連結する上部導電パターンを更に含み得る。
前記情報格納装置は、前記第1ソース/ドレーン領域と前記可変抵抗構造体とを連結するコンタクトプラグを更に含み、前記ソースラインの上面は、前記コンタクトプラグの上面より低くあり得る。
前記可変抵抗構造体は、磁気トンネル接合MTJを含み得る。
【0007】
本発明の他の態様による情報格納装置は、メモリセル領域及び周辺回路領域を含む基板と、前記メモリセル領域のゲートライン構造体と、前記メモリセル領域の活性領域を定義する導電性分離パターンと、前記周辺回路領域の活性領域を定義する第1素子分離膜と、を有する。
【0008】
前記ゲートライン構造体と前記導電性分離パターンとは実質的に平行であり、前記ゲートライン構造体と前記導電性分離パターンとは各々少なくとも一部が前記基板内に埋め込まれ得る。
前記導電性分離パターンは、互いに電気的に連結され得る。
前記情報格納装置は、前記メモリセル領域内に提供されて前記ゲートライン構造体と交差する第2素子分離膜を更に含み、前記第2素子分離膜は、前記導電性分離パターンと共に前記メモリセル領域の活性領域を定義することができる。
前記情報格納装置は、前記ゲートライン構造体の間に提供される第2ソース/ドレーン領域と、前記第2ソース/ドレーン領域上に配置されて前記ゲートライン構造体に沿って延長されるソースラインと、前記ゲートライン構造体を介して前記第2ソース/ドレーン領域と離隔された第1ソース/ドレーン領域と、を更に含み得る。
前記情報格納装置は、前記周辺回路領域上に周辺ゲート電極を更に含み、前記ソースラインは、前記第2ソース/ドレーン領域に接する第1導電パターンと、前記第1導電パターン上の第2導電パターンと、を含み、前記周辺ゲート電極は、前記第2導電パターンと同一な物質を含み得る。
前記導電性分離パターンの間には、各々一対のゲートライン構造体が提供され、前記ソースラインは、前記一対のゲートライン構造体の間の前記第2ソース/ドレーン領域を互いに電気的に連結することができる。
【0009】
本発明の一態様による可変抵抗メモリ装置は、少なくとも一部が基板内に埋め込まれたゲートライン構造体と、前記ゲートライン構造体の間の前記基板内に提供される第2ソース/ドレーン領域と、前記第2ソース/ドレーン領域上に配置されて前記ゲートライン構造体に沿って延長されるソースラインと、前記ゲートライン構造体を介して前記第2ソース/ドレーン領域と離隔された第1ソース/ドレーン領域と、前記第1ソース/ドレーン領域に電気的に連結される可変抵抗構造体と、を有する。
【0010】
前記可変抵抗メモリ装置は、前記ソースラインを互いに電気的に連結するソース連結ラインを更に含み得る。
前記可変抵抗メモリ装置は、前記ゲートライン構造体と交差する素子分離膜を更に含み、前記第2ソース/ドレーン領域は、前記素子分離膜によって前記ゲートライン構造体が延長される方向に互いに離隔され、前記ゲートライン構造体が延長される方向に互いに離隔された前記第2ソース/ドレーン領域は、前記ソースラインによって互いに電気的に連結され得る。
前記ソースラインは、前記第2ソース/ドレーン領域に接する第1導電パターンと、前記第1導電パターン上の第2導電パターンと、を含み、前記第1導電パターンは半導体物質を含み、前記第2導電パターンは金属物質を含み得る。
前記可変抵抗メモリ装置は、前記ゲートライン構造体の間に延長されて少なくとも一部が前記基板に埋め込まれた導電性分離パターンを更に含み、前記導電性分離パターンは、互いに電気的に連結され得る。
前記導電性分離パターンは、前記ゲートライン構造体と実質的に同一な形状であり得る。
前記導電性分離パターンの下面は、前記ゲートライン構造体の下面より低くあり得る。
前記可変抵抗メモリ装置は、前記導電性分離パターンの下に前記基板の導電形と同一な導電形の不純物でドーピングされたチャンネルストップ不純物領域を更に含み得る。
【0011】
本発明の一態様による情報格納装置の製造方法は、セル領域及び周辺回路領域を含む基板を準備する段階と、前記基板に少なくとも一部が埋め込まれた導電性分離パターンを形成する段階と、前記導電性分離パターンの間に延長されるソースラインを形成する段階と、前記基板内に埋め込まれて前記ソースラインと前記導電性分離パターンとの間に延長されるゲートライン構造体を形成する段階と、を有し、前記導電性分離パターンの少なくとも一部は、前記ゲートライン構造体の少なくとも一部と同時に形成される。
【0012】
前記情報格納装置の製造方法は、前記導電性分離パターンを互いに電気的に連結する連結導電パターンを形成する段階を更に含むことができる。
前記導電性分離パターン及び前記ゲートライン構造体を形成する段階は、前記セル領域に第1トレンチ及び第2トレンチを形成する段階と、前記第1及び第2トレンチ内に絶縁層及び導電層を順に形成する段階と、平坦化工程によって前記絶縁層及び導電層を各々前記第1及び第2トレンチ内に分離する段階と、前記第1及び第2トレンチの上部を満たす第1キャッピングパターンを形成する段階と、を含み得る。
前記第1トレンチ及び前記第2トレンチは実質的に平行であり、前記導電性分離パターンの間に各々一対のゲートライン構造体が形成され得る。
前記第1トレンチ及び前記第2トレンチは、同一エッチング工程によって形成され得る。
前記情報格納装置の製造方法は、前記ゲートライン構造体と前記導電性分離パターンとの間の前記基板に第1ソース/ドレーン領域を形成する段階と、前記ゲートライン構造体の間に第2ソース/ドレーン領域を形成する段階と、を更に含み得る。
前記第1及び第2ソース/ドレーン領域は、同一工程によって形成され得る。
前記ソースラインを形成する段階は、前記導電性分離パターン及び前記ゲートライン構造体を覆う層間絶縁膜を形成する段階と、前記層間絶縁膜をエッチングして前記第2ソース/ドレーン領域を露出させる段階と、前記第2ソース/ドレーン領域に接する導電層を形成する段階と、を含み得る。
前記情報格納装置の製造方法は、前記ソースラインを電気的に連結するソース連結ラインを形成する段階を更に含み得る。前記ソース連結ラインは、前記ソースラインと同一工程によって形成され得る。
前記情報格納装置の製造方法は、前記周辺回路領域に周辺ゲート電極構造体を形成する段階を更に含み、前記周辺ゲート電極構造体の少なくとも一部は、前記ソースラインと同一工程によって形成され得る。
前記ソースライン及び前記周辺ゲート電極構造体を形成する段階は、前記周辺回路領域上に周辺ゲート絶縁膜及び第1半導体層を順に形成する段階と、前記セル領域上に第2半導体層を形成する段階と、前記第1及び第2半導体層上に金属を含む第2導電パターンを形成する段階と、を含み得る。
前記ソースライン及び前記周辺ゲート電極構造体を形成する段階は、前記第2導電パターン上に第2キャッピングパターン及びスペーサーを形成する段階を更に含み得る。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、基板に埋め込まれて短チャンネル効果が改善された情報格納装置を提供することができる。また、隣接するゲートの共通ソースラインとして使用されるソースラインパターンを提供して情報格納装置の集積度を向上させることができる。ゲートライン構造体の間に導電性分離パターンを容易に形成できるので、隣接ゲートライン構造体の間に絶縁構造を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態による情報格納装置の平面図である。
【図2】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図3】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図4】図1のE−E’線に沿う断面図である。
【図5】第1実施形態の変形例を説明するための図面として、図2の一部領域の拡大図である。
【図6】第1実施形態の変形例を説明するための図面として、図2の一部領域の拡大図である。
【図7】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図8】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図9】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図10】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図11】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図12】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図13】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図14】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図15】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図16】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図17】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図18】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図19】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図20】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図21】図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図22】図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図23】本発明の第2実施形態による情報格納装置の平面図である。
【図24】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図25】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図26】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図27】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図28】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図29】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図30】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図31】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図32】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図33】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図34】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図35】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図36】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図37】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図38】図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図である。
【図39】図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【図40】本発明の一実施形態による情報格納装置を含む電子システムの一例を簡略に示したブロック図である。
【図41】本発明の一実施形態による情報格納装置を含むメモリカードの一例を簡略に示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の特徴及び長所は、図面と関連する以下の実施形態を通じて容易に理解される。しかし、本発明はここで説明する実施形態に限定されずに他の形態で具体化できる。むしろ、ここで紹介する実施形態は開示した内容が徹底して完全になるようにそして当業者に本発明の思想が十分に伝達できるようにするために提供される。
【0016】
本明細書で、ある膜(又は層)が他の膜(又は層)又は基板の上にあると言及する場合、それは他の膜(又は層)又は基板の上に直接形成されるか、又はそれらの間に第3の膜(又は層)が介在することもある。また、図面において、構成の大きさ及び厚さ等は明確性のために誇張することがある。また、本明細書の多様な実施形態で、第1、第2、第3等の用語を多様な領域、膜(又は層)等を説明するために使用するが、これらの領域、膜がこのような用語によって限定されない。これらの用語は単なるいずれかの所定領域又は膜(又は層)を他の領域又は膜(又は層)と区別するために使用するだけである。従って、いずれかの実施形態で第1膜質として言及した膜質が他の実施形態では第2膜質として言及することもある。ここで説明し、例示する各実施形態はそれらの相補的な実施形態も含む。本明細書で‘及び/又は’という表現は前後に羅列した構成要素の中の少なくとも1つを含む意味として使用する。明細書全体に亘り同一な参照番号で表示した部分は同一な構成要素を示す。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態による情報格納装置の平面図であり、図2〜図4は、本発明の第1実施形態による情報格納装置の断面図であって、図1のA−A’及びB−B’、C−C’及びD−D’、E−E’線に沿う断面図である。
【0018】
図1、図2〜図4を参照すると、セルアレイ領域CAR及び周辺回路領域PCRを含む基板100が提供される。基板100は、半導体特性を有する物質、絶縁性物質、絶縁性物質によって覆われた半導体又は導電体の中の1つである。例えば、基板100はシリコンウエハーである。一例として、基板100はp形不純物で軽くドーピングされた領域である。基板100に素子分離膜101が配置されてセルアレイ領域CARに第1活性領域AR1を定義し、周辺回路領域PCRに第2活性領域AR2を定義する。第1活性領域AR1はx方向に延長されるライン形状である。
【0019】
ゲートライン構造体GLを含むトランジスターがセルアレイ領域CARに提供される。一実施形態において、ゲートライン構造体GLは、少なくとも一部が基板100内に埋め込まれた形状であるが、これに限定されない。ゲートライン構造体GLは素子分離膜101と交差してy方向に延長される。ゲートライン構造体GLは基板100に形成された第1トレンチ105内に提供される。ゲートライン構造体GLは、第1トレンチ105内に提供される導電ライン121、導電ライン121の側壁及び下部を囲む第1絶縁膜110、及び導電ライン121の上に提供されて第1トレンチ105を満たす第1キャッピングパターン129を含む。第1絶縁膜110はトランジスターのゲート絶縁膜であり得る。第1絶縁膜110及び第1キャッピングパターン129は導電ライン121を基板100と絶縁させる。一実施形態において、導電ライン121の上面は基板100の上面より低いことがある
【0020】
導電ライン121は導電物質を含む。一例として、導電ライン121は、ドーピングされた半導体物質、導電性金属窒化物、金属、又は金属−半導体化合物等から選択される少なくとも1つを含む。第1絶縁膜110は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。第1キャッピングパターン129は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、又はシリコン酸化窒化物の中の少なくとも1つを含む。ゲートライン構造体GLは本実施形態による情報格納装置のワードラインである。
【0021】
隣接するゲートライン構造体GLの間の基板100に第2ソース/ドレーン領域SD2が提供され、第2ソース/ドレーン領域SD2の上にソースラインSLが提供される。第2ソース/ドレーン領域SD2は素子分離膜101によってy方向に互いに分離された形状である。ソースラインSLはy方向に分離された第2ソース/ドレーン領域SD2と共通に接する。即ち、ゲートライン構造体GLに沿ってy方向に延長されたソースラインSLは第1層間絶縁膜117を貫通してy方向に分離された第2ソース/ドレーン領域SD2を互いに電気的に連結する。ソースラインSLは隣接する一対のゲートライン構造体GLの共通ソースとして使用される。第2ソース/ドレーン領域SD2はソースラインSLと電気的に連結されてゲートライン構造体GLのソース領域として使用される。ソースラインSLと第2ソース/ドレーン領域SD2との間に第2金属−シリサイド層182が提供される。第2金属−シリサイド層182はソースラインSLと第2ソース/ドレーン領域SD2との間の接触抵抗を減少させる。
【0022】
ソースラインSLの下面は基板100の上面より低いことがある。一例として、ソースラインSLの下面は第1キャッピングパターン129の上面より低いことがある。一実施形態において、ソースラインSLの一部は第1キャッピングパターン129とオーバーラップする。ソースラインSLの上面はゲートライン構造体GLの上面より高い。
【0023】
第2ソース/ドレーン領域SD2は基板100と異なる導電形の不純物で重くドーピングされた領域である。一例として、基板100がp形である場合、第2ソース/ドレーン領域SD2はn形不純物領域である。ソースラインSLは、金属、導電性金属窒化物、又は金属−半導体化合物の中の少なくとも1つを含む。一例として、ソースラインSLは、タングステン、チタニウム、タンタルの中の少なくとも1つを含む。他の実施形態において、ソースラインSLはドーピングされた半導体層であり得る。
【0024】
ソースラインSLは互いに電気的に連結される。一例として、ソースラインSLを電気的に連結するソース連結ラインCSLが提供される。ソース連結ラインCSLはゲートライン構造体GLと交差する方向に延長される。本実施形態において、ソース連結ラインCSLはソースラインSLと共に形成されて実質的に同一平面上に配置される。ソース連結ラインCSLは、周辺回路領域PCRに延長され、第3コンタクトプラグ148によって周辺領域上のトランジスター(図示せず)に電気的に連結される。
【0025】
図1にはソース連結ラインCSLがソースラインSLの一側に配置されているが、これに限定されず、ソースラインSLを電気的に互いに連結できる何らかの変形も可能である。一例として、ソース連結ラインCSLは、ソースラインSLの両側に配置されるか、或いはセルアレイ領域CARの周囲に形成されて閉ループ(closed loop)を成し得る。
【0026】
少なくとも一部が基板100内に埋め込まれ、トランジスターの活性領域を定義する導電性分離パターンCIが提供される。平面的観点で、ソースラインSLは隣接する一対の導電性分離パターンCIの間に延長され、ゲートライン構造体GLはソースラインSLと導電性分離パターンCIの間に延長される。一例として、導電性分離パターンCIは基板100に形成された第2トレンチ106内に提供される。第2トレンチ106は第1トレンチ105と実質的に平行である。一例として、第2トレンチ106は第1トレンチ105と同一エッチング工程によって形成される。一例として、第2トレンチ106の深さは第1トレンチ105の深さと実質的に同一である。
【0027】
導電性分離パターンCIはゲートライン構造体GLと実質的に同一な形状である。一例として、導電性分離パターンCIは、ゲートライン構造体GLと同様に、導電ライン121、導電ライン121の側壁及び下部を囲む第1絶縁膜110、及び導電ライン121の上に提供されて第2トレンチ106を満たす第1キャッピングパターン129を含む。
【0028】
導電性分離パターンCIは電気的に互いに連結される。一例として、導電性分離パターンCIを電気的に連結する連結導電パターンGSが提供される。導電性分離パターンCIは第1コンタクトプラグ147を通じて連結導電パターンGSに電気的に連結される。
【0029】
連結導電パターンGSはゲートライン構造体GLと交差する方向に延長される。連結導電パターンGSは周辺回路領域PCR上に延長される。図1で連結導電パターンGSは、導電性分離パターンCIの一側に配置されているが、これに限定されず、導電性分離パターンCIを電気的に互いに連結できる何らかの変形も可能である。一例として、連結導電パターンGSは、導電性分離パターンCIの両側に配置されるか、或いはセルアレイ領域CARの周囲に形成されて閉ループ(closed loop)を成し得る。連結導電パターンGS及び第1コンタクトプラグ147は、金属、導電性金属窒化物、金属−半導体化合物、ドーピングされたポリシリコンの中の少なくとも1つを含む。
【0030】
ゲートライン構造体GLと導電性分離パターンCIとの間に第1ソース/ドレーン領域SD1が提供される。第1ソース/ドレーン領域SD1はゲートライン構造体GLを介して第2ソース/ドレーン領域SD2と離隔される。第1ソース/ドレーン領域SD1は基板100と異なる導電形の不純物で重くドーピングされた領域である。第1ソース/ドレーン領域SD1は素子分離膜101によってy方向に互いに分離された形状である。一例として、第1ソース/ドレーン領域SD1はゲートライン構造体GLのドレーン領域に使用される。閾値電圧以上の電圧がゲートライン構造体GLに印加された場合、第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソース/ドレーン領域SD2はゲートライン構造体GLの下に形成されたチャンネル(図示せず)によって電気的に連結される。チャンネルはゲートライン構造体GLの側面及び下部に沿って形成されるので、ゲート構造を基板100の上面の上に形成する場合より相対的にチャンネル長さが長くなる。従って、情報格納装置の集積度が増加することに伴って発生する短チャンネル効果(short channel effect)を緩和することができる。
【0031】
周辺回路領域PCR上に周辺ゲート電極構造体PGが提供される。周辺ゲート電極構造体PGは、周辺回路領域PCR上に順に積層されたゲート絶縁膜131、ゲート電極、第2キャッピングパターン134を含む。ゲート電極は複数の層を含む。一例として、ゲート電極は、半導体物質を含む第1ゲート電極132、及び金属物質を含む第2ゲート電極133を含む。周辺ゲート電極構造体PGは第1及び第2ゲート電極132、133の側壁上に第1スペーサー136を更に含む。第1スペーサー136及び第2キャッピングパターン134は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、又はシリコン酸化窒化膜である。
【0032】
ゲートライン構造体GLと交差する上部導電パターンが提供される。一例として、上部導電パターンはビットラインBLである。ビットラインBLは第1層間絶縁膜117及び第2層間絶縁膜118を貫通する下部コンタクトプラグ144を通じて第1ソース/ドレーン領域SD1に電気的に連結される。一例として、下部コンタクトプラグ144と第1ソース/ドレーン領域SD1との間に第1金属シリサイド層181が提供される。ビットラインBLは、周辺回路領域PCR上に延長され、第1及び第2周辺コンタクトプラグ142、143を通じて周辺回路領域PCRに形成された第3ソース/ドレーン領域135に電気的に連結される。
【0033】
一例として、本実施形態による情報格納装置が可変抵抗メモリ装置である場合、ビットラインBLと下部コンタクトプラグ144との間に可変抵抗構造体VRが提供される。ビットラインBLはx方向に延長されて複数の可変抵抗構造体VRに電気的に連結される。可変抵抗構造体VRは第3層間絶縁膜119内に提供される。これと異なり、本発明の情報格納装置は、可変抵抗メモリ装置でないこともあり、これに限定されない。以下、説明を簡単にするために可変抵抗メモリ装置を一例として説明する。可変抵抗構造体VRはビットラインBLと下部コンタクトプラグ144との間に提供されてその抵抗状態に従ってデータを格納する。一例として、可変抵抗メモリ装置が磁気メモリ装置MRAMである場合、可変抵抗構造体VRは磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を含む。本発明の情報格納装置が可変抵抗メモリ装置である場合、本発明の技術的思想は、磁気メモリ装置に限定されず、相変化メモリ装置PRAM、強誘電体メモリ装置FeRAM、抵抗メモリ装置ReRAM等を含む。一例として、可変抵抗メモリ装置が相変化メモリ装置PRAMである場合、可変抵抗構造体VRは電極間に相変化物質膜を含む。他の実施形態において、可変抵抗メモリ装置が強誘電体メモリ装置である場合、可変抵抗構造体VRは電極の間に強誘電体膜を含む。以下、本明細書では説明を簡単にするために磁気メモリ装置を一例として説明するが、これに限定されない。
【0034】
可変抵抗構造体VRは、第1電極11と第2電極15との間に順に積層された基準磁性層12、トンネルバリアー層13、及び自由層14を含む。基準磁性層12と自由層14との位置は互いに変わり得、1つ以上の基準磁性層及び自由層が提供される。一例として、第1及び第2電極11、15の間に複数の磁気トンネル接合が提供される。可変抵抗構造体VRの磁気トンネル接合の抵抗値は、基準磁性層12と自由層14との磁化方向に沿って異なる。一例として、基準磁性層12及び自由層14の磁化方向が互に反平行になる場合に磁気トンネル接合は相対的に大きい抵抗値を有し、基準磁性層12及び自由層14の磁化方向が平行である場合に磁気トンネル接合は相対的に小さい抵抗値を有する。このような抵抗値の差異を利用して磁気メモリ装置はデータを書込み又は読出しすることができる。
【0035】
第1及び第2電極11、15は反応性が低い導電物質を含む。第1及び第2電極11、15は導電性金属窒化物を含む。例えば、第1及び第2電極11、15は、窒化チタニウム、窒化タンタル、窒化タングステン、又は窒化チタニウムアルミニウムから選択される少なくとも1つを含む。
【0036】
可変抵抗メモリ装置が作動する際、電流の移動方向と磁化容易軸(easy axis)とが実質的に垂直になる水平MTJの場合、基準磁性層12は固定層(pinning layer)及び被固定層(pinned layer)を含む。固定層は反強磁性物質(anti−ferromagnetic material)を含む。例えば、固定層は、PtMn、IrMn、MnO、MnS、MnTe、MnF、FeCl、FeO、CoCl、CoO、NiCl、NiO、及びCrの中から選択される少なくとも1つを含む。被固定層は固定層によって固定された磁化方向を有する。被固定層は強磁性物質(ferromagnetic material)を含む。被固定層は、例えば、CoFeB、Fe、Co、Ni、Gd、Dy、CoFe、NiFe、MnAs、MnBi、MnSb、CrO、MnOFe、FeOFe、NiOFe、CuOFe、MgOFe、EuO、及びYFe12の中から選択される少なくとも1つを含む。
【0037】
トンネルバリアー層13はスピン拡散長さ(spin diffusion distance)より薄い厚さを有する。トンネルバリアー層13は非磁性物質を含む。一例として、トンネルバリアー層13は、マグネシウムMg、チタニウムTi、アルミニウムAl、マグネシウム−亜鉛MgZn及びマグネシウム−ホウ素MgBの酸化物、チタニウムTi、及びバナジウムVの窒化物の中から選択される少なくとも1つを含む。
【0038】
自由層14は変化できる磁化方向を有する物質を含む。自由層14の磁化方向は、磁気メモリセルの外部及び/又は内部で提供される電気的又は磁気的な要因によって変更される。自由層14は、コバルトCo、鉄Fe、及びニッケルNiの中の少なくとも1つを含む強磁性物質を含む。例えば、自由層14は、FeB、Fe、Co、Ni、Gd、Dy、CoFe、NiFe、MnAs、MnBi、MnSb、CrO、MnOFe、FeOFe、NiOFe、CuOFe、MgOFe、EuO、及びYFe12の中から選択される少なくとも1つを含む。
【0039】
可変抵抗メモリ装置は、水平MTJを含むとして説明したが、これに限定されず、電流の移動方向と磁化容易軸(easy axis)とが実質的に平行である垂直MTJを含み得る。この場合、基準磁性層12及び自由層14はトンネルバリアー層13と実質的に垂直になる磁化方向を有する。
【0040】
本発明の情報格納装置が可変抵抗メモリ装置である場合、読出し、書込み‘1’、書込み‘0’動作の時に、ゲートライン構造体GL、ソースラインSL、導電性分離パターンCI、及びビットラインBLに印加される電圧は次の表1の通りである。ゲートライン構造体GLは下の表1のワードラインWLに該当する。
【0041】
【表1】

【0042】
表1を参照すると、書込み‘1’、書込み‘0’、及び読出し動作の時、選択ワードラインSel−WLには、各々Vg1、Vg0、及びVgrが印加される。Vg1、Vg0、及びVgrは、閾値電圧より高い電圧であり、可変抵抗構造体VRの種類、ソース/ドレーンのドーピング濃度、ゲート絶縁膜の厚さ等によって多様に変化する。一例として、Vg1はVg0と実質的に同一であり、Vgrは相対的にVg1及びVg0より低い電圧である。一例として、Vg1及びVg0は約0.5〜5Vである。選択されないワードラインUnsel−WLには接地電圧GND又は負電圧(negative voltage)が印加される。
【0043】
書込み及び読出し動作の時、ソースラインSLにはVslが印加される。一例として、Vslは約1V又は接地電圧GNDである。書込み‘1’、書込み‘0’、及び読出し動作の時、選択ビットラインSel−BLには、各々Vd1、Vd0、及びVrが印加される。Vd1はVd0より大きい電圧である。これと異なり、可変抵抗構造体VRの種類に応じて、Vd1はVd0と同一であるか或いはVd0より大きくあり得る。非選択ビットラインUnsel−BLは接地電圧GNDが印加されるか或いはフローティング状態である。
【0044】
導電性分離パターンCIは、読出し及び書込み動作の両方において、接地GND又は負電圧(negative voltage)が印加される。一例として、導電性分離パターンCIには非選択ワードラインUnsel−WLと実質的に同一な電圧が印加される。他の実施形態で、導電性分離パターンCIには非選択ワードラインUsel−WLに印加される電圧より小さい電圧が印加され得る。
【0045】
導電性分離パターンCIに接地GND又は負電圧(negative voltage)を印加することで、隣接するゲートライン構造体GLに所定の電圧が印加される時に、導電性分離パターンCIの電位も共に上昇してその下にチャンネルが生じることを防止することができる。以下で説明するように、導電性分離パターンCIの形成はゲートライン構造体GLの形成工程の少なくとも一部を利用して遂行できる。従って、より簡単な方法でゲートライン構造体GLの間に絶縁構造を形成でき、連結導電パターンGSを通じて複数の導電性分離パターンCIに同時に接地又は負電圧を印加することができる。
【0046】
本実施形態によると、基板100内に埋め込まれたゲートライン構造体GLによって短チャンネル効果(short channel effect)を防止でき、隣接するゲートライン構造体GLがソースラインSLを通じてソース領域を共有できるので、素子の集積度を向上させ得る。また、ゲートライン構造体GLの形成工程の少なくとも一部を利用して形成される導電性分離パターンCIを利用して、より簡単にゲートライン構造体GLの間に絶縁構造を形成できる。
【0047】
図5及び図6は、第1実施形態の変形例を説明するための図面として、図2の一部領域の拡大図である。導電性分離パターンCIの幅d2は、図5に示したようにゲートライン構造体GLの幅d1より大きくあり得る。その他の変形例で、導電性分離パターンCIの厚さt2はゲートライン構造体GLの厚さt1より大きくあり得る。導電性分離パターンCIの上記のような変形は、第1及び第2トレンチ105、106の形態を変更して達成できる。一例として、第2トレンチ106の幅を第1トレンチ105の幅より広くパターニングして図5のような構造を形成するか、或いは第1及び第2トレンチ105、106の形成工程を別のエッチング工程によって遂行して図6に示したように互いに異なる深さの第1及び第2トレンチ105、106を形成し得る。導電性分離パターンCIの下の基板100にチャンネルストップ領域169が形成され得る。チャンネルストップ領域169は隣接するソース/ドレーン領域の間の絶縁のための不純物領域である。チャンネルストップ領域169は基板100の導電形と同一な導電形の不純物を第2トレンチ106の下に注入して形成される。一例として、図6のように第1及び第2トレンチ105、106の形成が別個のエッチング工程で遂行される場合、第1トレンチ105を形成した後、第1トレンチ105を覆うマスク(図示せず)を形成する。マスクによって露出した領域に第2トレンチ106を形成した後、イオン注入工程を通じてチャンネルストップ領域169を形成する。
【0048】
図7〜図22は、本発明の第1実施形態による情報格納装置の製造方法を説明するための断面図であって、図7、9、11、13、15、17、19、21は、図1のA−A’及びB−B’線に沿う断面図であり、図8、10、12、14、16、18、20、22は、図1のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。
【0049】
図1、図7及び図8を参照すると、基板100内に素子分離膜101が形成され、セルアレイ領域CARに第1活性領域AR1を定義し、周辺回路領域PCRに第2活性領域AR2を定義する。第1活性領域AR1及び素子分離膜101はx方向に延長されたライン形態である。素子分離膜101はトレンチ素子分離法で形成される。素子分離膜101はBSG(Borosilicate Glass)、PSG(PhosphoSilicate Glass)、BPSG(BoroPhosphoSilicate Glass)、TEOS(Tetra ethly ortho silicate)、USG(Undoped Silicate Glass)、HDP(High Density Plasma)、又はSOG(Spin On Glass)の中の少なくとも1つである。基板100はp形不純物で軽くドーピングされた領域である。
【0050】
セルアレイ領域CARにy方向に延長されるトレンチが形成される。トレンチは第1トレンチ105及び第2トレンチ106を含む。上述したように、第1トレンチ105はゲートライン構造体が形成される領域であり、第2トレンチ106は導電性分離パターンが形成される領域である。図5及び図6を参照して説明したように、第1及び第2トレンチ105、106は互いに異なる深さ又は幅を有するように形成できるが、以下では説明を簡単にするために第1及び第2トレンチ105、106が同一エッチング工程によって実質的に同一な深さに形成されるとして説明する。トレンチ105、106はハードマスクパターン又はフォトレジストパターンを利用して形成される。トレンチ105、106を形成した後、ハードマスクパターン又はフォトレジストパターンは除去される。
【0051】
図1、図9及び図10を参照すると、トレンチ105、106が形成された基板100上に第1絶縁膜110、第1導電層120、及び埋め込み層111が順に形成される。トレンチ105、106に沿って第1絶縁膜110及び第1導電層120が形成された後、トレンチ105、106を満たすように埋め込み層111が形成される。一例として、第1絶縁膜110は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。第1導電層120は、ドーピングされた半導体物質、導電性金属窒化物、金属、又は金属−半導体化合物の中の少なくとも1つを含む。埋め込み層111は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。第1絶縁膜110、第1導電層120、及び埋め込み層111は、各々化学的気相蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)、物理的気相蒸着(Physical Vapor Deposition:PVD)、又は原子層蒸着(Atomic Layer Depositon:ALD)の中の少なくとも1つで形成される。
【0052】
図1、図11及び図12を参照すると、第1絶縁膜110、埋め込み層111、及び第1導電層120をエッチングしてトレンチ105、106内に限定する。エッチング工程によって第1導電層120は複数の導電ライン121と分離される。エッチング工程を遂行する前、平坦化工程を遂行して埋め込み層111の上面が第1導電層120の上面と実質的に同一であるようにする。エッチング工程は第1導電層120と埋め込み層111とに対して実質的に同一なエッチング率を有するレシピーによって遂行される。埋め込み層111はトレンチ105、106内の導電ライン121が損傷されることを防止する。エッチング工程はトレンチ105、106の上部が露出する時まで遂行される。即ち、トレンチ105、106の上部には何も満たさないリセス領域が形成される。エッチング工程によって周辺回路領域PCRの上に形成された第1絶縁膜110、第1導電層120、及び埋め込み層111は除去される。
【0053】
図1、図13及び図14を参照すると、トレンチ105、106の上部を満たす第1キャッピングパターン129が形成される。第1キャッピングパターン129は、トレンチ105、106の上部を満たす絶縁膜を形成した後、基板100の上面が露出する時まで平坦化工程を遂行して形成される。第1キャッピングパターン129は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。第1キャッピングパターン129の形成結果、第1トレンチ105内にはゲートラインパターンGLが形成され、第2トレンチ106内には導電性分離パターンCIが形成される。隣接する導電性分離パターンCIの間には一対のゲートラインパターンGLが形成される。
【0054】
周辺回路領域PCR上に周辺ゲート電極構造体PGが形成される。一例として、ゲート絶縁膜131、ゲート電極、及び第2キャッピングパターン134が順に形成される。ゲート電極は複数の層を含む。一例として、ゲート電極は半導体物質を含む第1ゲート電極132及び金属物質を含む第2ゲート電極133を含む。第1及び第2ゲート電極132、133の側壁上に第1スペーサー136が形成される。一実施形態において、ゲート絶縁膜131はシリコン酸化膜であり、第2キャッピングパターン134はシリコン窒化膜である。ゲート絶縁膜131、第1及び第2ゲート電極132、133、及び第2キャッピングパターン134は、基板100の全面に形成された後、セルアレイ領域CARから除去される。
【0055】
図1、図15及び図16を参照すると、基板100の上部にソース/ドレーン領域が形成される。ソース/ドレーン領域は、セルアレイ領域CARの第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソースドレーン領域SD2、及び周辺回路領域PCRの第3ソース/ドレーン領域135を含む。第1ソース/ドレーン領域SD1はゲートライン構造体GLと導電性分離パターンCIとの間の基板100に形成され、第2ソース/ドレーン領域SD2はゲートライン構造体GLの間に形成される。第3ソース/ドレーン領域135は周辺ゲート電極構造体PGをイオン注入マスクとして利用して形成される。
【0056】
一例として、第1〜第3ソース/ドレーン領域SD1、SD2、135は基板100の上部に基板100の導電形と異なる導電形の不純物原子を注入して形成される。一実施形態において、第1〜第3ソース/ドレーン領域SD1、SD2、135は同時に形成される。これと異なり、第1〜第3ソース/ドレーン領域SD1、SD2、135の中の少なくとも1つの領域は別のイオン注入工程によって形成されるか、或いは別のイオン注入工程が追加される。以下、説明を簡単にするために、第1〜第3ソース/ドレーン領域SD1、SD2、135は同時に形成されるとして説明するが、これに限定されない。
【0057】
図1、図17及び図18を参照すると、第2ソース/ドレーン領域SD2に連結されるソースラインSLが形成される。基板100上に第1層間絶縁膜117を形成した後、これをパターニングして第1リセス領域108を形成する。第1リセス領域108はゲートライン構造体GLに沿ってy方向に延長される。第1リセス領域108を満たす導電層を形成した後、第1層間絶縁膜117が露出する時まで平坦化工程を遂行して第1リセス領域108内にソースラインSLを形成する。ソースラインSLは、金属、導電性金属窒化物、金属−半導体化合物、又はドーピングされた半導体物質の中の少なくとも1つで形成される。ソースラインSLを形成する前に、第1リセス領域108によって露出した基板100の上部に第2金属−シリサイド層182が形成される。一例として、第2金属−シリサイド層182は第1リセス領域108によって露出した基板100上に金属物質を蒸着した後、熱処理して形成される。
【0058】
本実施形態において、ソース連結ラインCSLがソースラインSLと共に形成される。即ち、第1リセス領域108の一部はx方向に延長され、第1リセス領域108内にソースラインSLと連結されるソース連結ラインCSLが形成される。ソース連結ラインCSLはソースラインSLの少なくとも一端部を連結するようにx方向に沿って延長される。一例として、ソース連結ラインCSLは周辺回路領域PCRに延長される。上述したように、ソース連結ラインCSLの形状はソースラインSLを互いに連結できる何らかの形態にも変形でき、図面に示した形態に限定されない。
【0059】
図1、図19及び図20を参照すると、第1ソース/ドレーン領域SD1と接する下部コンタクトプラグ144が形成される。下部コンタクトプラグ144を形成することは、第1層間絶縁膜117の上に第2層間絶縁膜118を形成した後、第1及び第2層間絶縁膜117、118を貫通するコンタクトホールを形成することを含む。下部コンタクトプラグ144は、金属、導電性金属窒化物、金属−半導体化合物、又はドーピングされた半導体物質の中の少なくとも1つで形成される。
【0060】
第3ソース/ドレーン領域135に電気的に連結される第1周辺コンタクトプラグ142が形成される。一例として、第1周辺コンタクトプラグ142は、下部コンタクトプラグ144と同一工程によって形成されるが、これに限定されず、別個の工程によって形成され得る。第1周辺及び下部コンタクトプラグ142、144と第1及び第3ソース/ドレーン領域SD1、135との間には第1金属−シリサイド層181が形成される。第1金属−シリサイド層181は第2金属−シリサイド層182と同一な方法で形成される。
【0061】
図1、図21及び図22を参照すると、下部コンタクトプラグ144を通じて第1ソース/ドレーン領域SD1に電気的に連結される可変抵抗構造体VRが形成される。可変抵抗構造体VRは第3層間絶縁膜119内に形成される。本発明の思想に従う情報格納装置が磁気メモリ装置である場合、可変抵抗構造体VRは磁気トンネル接合MTJを含むように形成される。一例として、下部コンタクトプラグ144の上に、第1電極11、基準磁性層12、トンネルバリアー層13、自由層14、及び第2電極15を順に形成した後、パターニング工程を遂行して各下部コンタクトプラグ144の上に配置された可変抵抗構造体VRを形成する。パターニング工程は複数のエッチング工程を含む。一例として、第2電極15は、その下にある自由層14、トンネルバリアー層13、及び基準磁性層12をパターニングするためのマスクとして使用される。パターニング工程による可変抵抗構造体VRを形成した後、可変抵抗構造体VRの間の空間を満たす絶縁物質を蒸着して第3層間絶縁膜119を形成する。
【0062】
図1、図2〜図4を再び参照すると、ゲートライン構造体GLと交差し、可変抵抗構造体VRを連結するビットラインBLが形成される。本実施形態において、ビットラインBLは第2電極15と接触するように形成される。ビットラインBLを形成する前に、第1周辺コンタクトプラグ142と接する第2周辺コンタクトプラグ143が形成される。第2周辺コンタクトプラグ143は周辺回路領域PCR上の第3層間絶縁膜119を貫通して第2周辺コンタクトプラグ142を露出するコンタクトホール内に形成される。一例として、ビットラインBLは周辺回路領域PCRに延長されて第2周辺コンタクトプラグ143に連結されるように形成される。
【0063】
導電性分離パターンCIを相互に電気的に連結する連結導電パターンGSが形成される。連結導電パターンGSはビットラインBLを覆う第4層間絶縁膜115上に形成される。連結導電パターンGSは第1〜第4層間絶縁膜117、118、119、115を貫通する第1コンタクトプラグ147によって導電性分離パターンCIと電気的に連結される。一例として、第1コンタクトプラグ147の少なくとも一部は下部コンタクトプラグ144と同一工程によって形成される。本実施形態で、連結導電パターンGSの垂直的位置がビットラインBLより高いとして説明したが、これと異なり、連結導電パターンGSは、ビットラインBLより先に形成されてビットラインBLの下に配置されるか、或いはビットラインBLと共に形成され得る。
【0064】
図23は、本発明の第2実施形態による情報格納装置の平面図であり、図24及び図25は、本発明の第2実施形態による情報格納装置の断面図であって、図23のA−A’及びB−B’、C−C’及びD−D’線に沿う断面図である。説明を簡単にするために重複する構成に対する説明は省略する。
【0065】
図23、図24及び図25を参照すると、本発明の第2実施形態によるソースラインSLが提供される。ソースラインSLは、第2ソース/ドレーン領域SD2に接する第1導電パターン172、及び第1導電パターン172上の第2導電パターン174を含む。第1導電パターン172は半導体物質を含む。一例として、第1導電パターン172はドーピングされたシリコン層である。第2導電パターン174は金属を含む層である。一例として、第2導電パターン174は、金属、導電性金属窒化物、又は金属−半導体化合物の中の少なくとも1つを含む。
【0066】
ソースラインSLは第2導電パターン174上の第3キャッピングパターン176を含む。第3キャッピングパターン176は、第1及び第2導電パターン172、174に沿ってy方向に延長される。一例として、第3キャッピングパターン176は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。ソースラインSLは第1及び第2導電パターン172、174の側壁上に第2スペーサー175を更に含む。第2スペーサー175は第1及び第2導電パターン172、174に沿ってy方向に延長される。一例として、第2スペーサー175は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
【0067】
ソースラインSLの少なくとも一部は周辺回路領域PCR上の周辺ゲート電極構造体PGを構成する層と同一な物質を含む。一例として、第2導電パターン174は周辺ゲート電極構造体PGを構成する第2ゲート電極133と同一な物質を含む。これは以下で説明する製造方法によって、第2導電パターン174と第2ゲート電極133とが同一工程によって形成されることに起因する。これと類似に、第2スペーサー175は第1スペーサー136と同一な物質を含み、第3キャッピングパターン176は第2キャッピングパターン134と同一な物質を含む。ソースラインSLは第1層間絶縁膜162内に提供され、周辺ゲート電極構造体PGは第5層間絶縁膜163内に提供される。
【0068】
本実施形態において、ソースラインSLは、第1、第3、第6、及び第4層間絶縁膜162、119、114、115を貫通する第2コンタクトプラグ149を通じてソース連結ラインCSLに電気的に連結される。ソース連結ラインCSLはビットラインBLを覆う第4層間絶縁膜115上に提供されるとして図示したが、これに限定されず、ビットラインBLの下に提供され得る。一例として、ソース連結ラインCSLは第1層間絶縁膜162と第3層間絶縁膜119との間に提供されてx方向に延長され得る。可変抵抗構造体VRは第6層間絶縁膜114を貫通する上部コンタクトプラグ16を通じてビットラインBLに電気的に連結される。上述した構造以外の構成は第1実施形態と類似である。
【0069】
図26〜図39は、本発明の第2実施形態による情報格納装置の製造方法を説明するための断面図であって、図26、28、30、32、34、36、38は、図23のA−A’及びB−B’線に沿う断面図であり、図27、29、31、33、35、37、39は、図23のC−C’及びD−D’線に沿う断面図である。説明を簡単にするために重複する構成に対する説明は省略する。
【0070】
図23、図26及び図27を参照すると、基板100内に素子分離膜101が形成され、セルアレイ領域CARに第1活性領域AR1を定義し、周辺回路領域PCRに第2活性領域AR2を定義する。セルアレイ領域CARにy方向に延長されるトレンチが形成される。トレンチは第1トレンチ105及び第2トレンチ106を含む。第1トレンチ105内にゲートライン構造体GLが形成され、第2トレンチ106内に導電性分離パターンCIが形成される。
【0071】
ゲートライン構造体GL及び導電性分離パターンCIが形成された結果物の上にゲート絶縁膜131、第1ゲート電極132、及びキャッピング絶縁膜139が順に形成される。ゲート絶縁膜131、第1ゲート電極132、及びキャッピング絶縁膜139は、基板100の全面に形成された後、パターニングされて周辺回路領域PCR上に限定される。一例として、ゲート絶縁膜131は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。第1ゲート電極132はドーピングされたシリコンのような半導体物質を含む。キャッピング絶縁膜139は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
【0072】
図23、図28及び図29を参照すると、セルアレイ領域CARに第1及び第2ソース/ドレーン領域SD1、SD2が形成される。第1ソース/ドレーン領域SD1はゲートライン構造体GLと導電性分離パターンCIとの間の基板100に形成され、第2ソース/ドレーン領域SD2はゲートライン構造体GLの間に形成される。一例として、第1及び第2ソース/ドレーン領域SD1、SD2は基板100の上部に基板100の導電形と異なる導電形の不純物原子を注入して形成される。一実施形態において、第1及び第2ソース/ドレーン領域SD1、SD2は同時に形成される。これと異なり、第1及び第2ソース/ドレーン領域SD1、SD2の中の少なくとも1つの領域は、別のイオン注入工程によって形成されるか、或いは別のイオン注入工程が追加され得る。周辺回路領域PCRはキャッピング絶縁膜139及びその下部の層によって覆われているので、不純物領域が形成されないこともあり得る。
【0073】
ゲートライン構造体GL及び導電性分離パターンCIを覆う第2絶縁膜161が形成される。第2絶縁膜161をパターニングして第2ソース/ドレーン領域SD2を露出する第2リセス領域107を形成する。一例として、第2リセス領域107は、隣接するゲートライン構造体GLの間に形成され、ゲートライン構造体GLに沿って延長されるトレンチ形状である。第2絶縁膜161は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
図23、図30及び図31を参照すると、第2リセス領域107内に第1導電パターン172が形成される。第1導電パターン172は半導体物質を含む。一例として、第1導電パターン172はドーピングされたシリコン層を含む。第1導電パターン172は、第2リセス領域107を満たす導電層を形成した後、第2絶縁膜161が露出する時まで平坦化工程を遂行して形成される。平坦化工程の結果、周辺回路領域PCRのキャッピング絶縁膜139が共に除去されて第1ゲート電極132の上面が露出する。平坦化工程はエッチバック(etch back)又はCMP(chemical mechanical polishing)の中の少なくとも1つを含む。
【0074】
図23、図32及び図33を参照すると、第1導電パターン172が形成された結果物の上に第2導電層177及びキャッピング層178が形成される。第2導電層177及びキャッピング層178はセルアレイ領域CAR及び周辺回路領域PCRの両方に形成される。第2導電層177は、金属、導電性金属窒化物、又は金属−半導体化合物の中の少なくとも1つを含む。キャッピング層178は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、又はシリコン酸化窒化膜の中の少なくとも1つを含む。一実施形態において、第1導電パターン172がドーピングされたシリコン層であり、第2導電層177が金属を含む層である場合、第1導電パターン172と第2導電層177との間に金属−シリサイド層(図示せず)が形成される。
【0075】
図23、図34及び図35を参照すると、第2導電層177及びキャッピング層178がパターニングされて第1導電パターン172上に第2導電パターン174及び第3キャッピングパターン176が形成され、第1ゲート電極132上に第2ゲート電極133及び第2キャッピングパターン134が形成される。一実施形態において、パターニング工程の時に、第1導電パターン172の一部も共にエッチングされる。また、周辺回路領域PCRの場合、第2導電層177と共にゲート絶縁膜131及び第1ゲート電極132がエッチングされて基板100の一部が露出する。
【0076】
図23、図36及び図37を参照すると、スペーサー工程によって第1及び第2導電パターン172、174の側壁上に第2スペーサー175が形成され、第1及び第2ゲート電極132、133の側壁上に第1スペーサー136が形成される。一例として、第1及び第2スペーサー136、175はシリコン酸化膜で形成される。従って、セルアレイ領域CARには、第1及び第2導電パターン172、174、第3キャッピングパターン176、及び第2スペーサー175を含むソースラインSLが形成され、周辺回路領域PCRには、ゲート絶縁膜131、第1及び第2ゲート電極132、133、第2キャッピングパターン134、及び第1スペーサー136を含む周辺ゲート電極構造体PGが形成される。第1及び第2スペーサー136、175が形成された後、セルアレイ領域CARを覆う第1層間絶縁膜162が形成される。第1層間絶縁膜162は周辺回路領域PCRを露出する。第1層間絶縁膜162によって露出した周辺回路領域PCRに第3ソース/ドレーン領域135が形成される。第3ソース/ドレーン領域135は第1層間絶縁膜162及び周辺ゲート電極構造体PGをマスクとするイオン注入工程によって形成される。
【0077】
図23、図38及び図39を参照すると、周辺回路領域PCRを覆う第5層間絶縁膜163を形成した後、第1及び第5層間絶縁膜162、163を貫通して各々第1ソース/ドレーン領域SD1及び第3ソース/ドレーン領域135に各々電気的に連結される下部コンタクトプラグ144及び第1周辺コンタクトプラグ142が形成される。一実施形態において、第1及び第3ソース/ドレーン領域SD1、135とコンタクトプラグ144、142との間に第1金属−シリサイド層181が形成される。
【0078】
下部コンタクトプラグ144を通じて第1ソース/ドレーン領域SD1に電気的に連結される可変抵抗構造体VRが形成される。可変抵抗構造体VRの形成は、下部コンタクトプラグ144、第1電極11、基準磁性層12、トンネルバリアー層13、自由層14、及び第2電極15を順に形成した後、パターニング工程を遂行して各下部コンタクトプラグ144上に配置される可変抵抗構造体VRを形成する。パターニング工程は複数のエッチング工程を含む。パターニング工程による可変抵抗構造体VRを形成した後、可変抵抗構造体VRの間の空間を満たす絶縁物質を蒸着して第3層間絶縁膜119を形成する。
【0079】
図23、図24及び図25を再び参照すると、可変抵抗構造体VRをx方向に連結するビットラインBLが形成される。本実施形態において、ビットラインBLの形成の前に、可変抵抗構造体VRを覆う第6層間絶縁膜114が形成された後、第6層間絶縁膜114を貫通して可変抵抗構造体VRに連結される上部コンタクトプラグ16が形成される。
【0080】
ビットラインBLを形成する前に、第1周辺コンタクトプラグ142に接する第2周辺コンタクトプラグ143が形成される。第2周辺コンタクトプラグ143の形成は、第3層間絶縁膜119を貫通して第2周辺コンタクトプラグ142を露出するコンタクトホールを形成することを含む。一例として、ビットラインBLは周辺回路領域PCRに延長されて第2周辺コンタクトプラグ143と接するように形成される。
【0081】
ソースラインSLを互いに電気的に連結するソース連結ラインCSLが形成される。ビットラインBLを覆う第4層間絶縁膜115を形成した後、第1、第3、第6、及び第4層間絶縁膜162、119、114、115を貫通する第2周辺コンタクトプラグ149が形成される。第2コンタクトプラグ149は第3キャッピングパターン176を貫通して第2導電パターン174を露出するコンタクトホール内に形成される。ソース連結ラインCSLはx方向に沿って延長されてソースラインSLに電気的に連結される。一例として、ソース連結ラインCSLは周辺回路領域PCRに延長される。上述したように、ソース連結ラインCSLの形状はソースラインSLを互いに電気的に連結できる何らかの形態にも変形でき、図面に示した形態に限定されない。
【0082】
導電性分離パターンCIを互いに電気的に連結する連結導電パターンGSが形成される。連結導電パターンGSはソース連結ラインCSL上に形成された第7層間絶縁膜112上に提供される。これと異なり、連結導電パターンGSは、ソース連結ラインCSLと同時に形成されるか、或いはソース連結ラインCSLより先に形成され得る。連結導電パターンGSの具体的な形態及び形成方法は、図4を参照して説明した実施形態と実質的に同一であるので、具体的な説明は省略する。
【0083】
上述した実施形態で開示した磁気メモリ装置は多様な形態の半導体パッケージ(semiconductor package)に具現される。実施形態において、本発明の実施形態によるメモリシステム或いは格納装置は、PoP(Package on Package)、Ball grid arrays(BGAs)、Chip scale packages(CSPs)、Plastic Leaded Chip Carrier(PLCC)、Plastic Dual In−Line Package(PDIP)、Die in Waffle Pack、Die in Wafer Form、Chip On Board(COB)、Ceramic Dual In−Line Package(CERDIP)、Plastic Metric Quad Flat Pack(MQFP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、Small Outline(SOIC)、Shrink Small Outline Package SSOP)、Thin Small Outline(TSOP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、System In Package(SIP)、Multi Chip Package(MCP)、Wafer−level Fabricated Package(WFP)、Wafer−Level Processed Stack Package(WSP)、等のようなパッケージを利用して実装される。本発明の実施形態による磁気メモリ装置が実装されたパッケージは磁気メモリ装置を制御するコントローラ及び/又は論理素子等を更に含むこともあり得る。
【0084】
図40は、本発明の一実施形態による情報格納装置を含む電子システムの一例を簡略に示したブロック図である。
【0085】
図40を参照すると、本実施形態による電子システム1100は、コントローラ1110、入出力装置(I/O)1120、メモリ装置(memory device)1130、インターフェイス1140、及びバス(bus)1150を含む。コントローラ1110、入出力装置1120、メモリ装置1130、及び/又はインターフェイス1140はバス1150を通じて互いに連結される。バス1150はデータが移動する通路(path)に該当する。
【0086】
コントローラ1110は、マイクロプロセッサー、デジタル信号プロセス、マイクロコントローラ、及びこれらの類似な機能を遂行できる論理素子の中の少なくとも1つを含む。入出力装置1120は、キーパッド(keypad)、キーボード、及びディスプレイ装置等を含む。メモリ装置1130はデータ及び/又は命令語等を格納する。メモリ装置1130は上述した実施形態で開示したメモリ装置の中の少なくとも1つを含む。インターフェイス1140は、通信ネットワークにデータを伝送するか、或いは通信ネットワークからデータを受信する機能を遂行する。インターフェイス1140は有線又は無線形態である。例えば、インターフェイス1140は、アンテナ、有線又は無線トランシーバー等を含む。図示していないが、電子システム1100はコントローラ1110の動作を向上させるための動作メモリ装置として、高速のDRAM素子及び/又はSRAM素子等を更に含むこともある。
【0087】
電子システム1100は、個人携帯用情報端末機(PDA:personal digital assistant)ポータブルコンピューター(portable computer)、ウェブタブレット(web tablet)、無線電話機(wireless phone)、モバイルフォン(mobile phone)、デジタルミュージックプレーヤー(digital music player)、メモリカード(memory card)、又は情報を無線環境で送信及び/又は受信できる全ての電子製品に適用され得る。
【0088】
図41は、本発明の一実施形態による情報格納装置を含むメモリカードの一例を簡略に示したブロック図である。
【0089】
図41を参照すると、本実施形態によるメモリカード1200は、フラッシュメモリ等のメモリ装置1210を含む。メモリ装置1210は上述した実施形態で開示したメモリ装置の中の少なくとも1つを含む。メモリカード1200は、ホスト(Host)とメモリ装置1210との間のデータ交換を制御するメモリコントローラ1220を含む。
【0090】
メモリコントローラ1220はメモリカードの全般的な動作を制御するプロセシングユニット(CPU)1222を含む。また、メモリコントローラ1220はプロセシングユニット1222の動作メモリとして使用されるSRAM1221を含む。これに加えて、メモリコントローラ1220は、ホストインターフェイス1223、メモリインターフェイス1225を更に含む。ホストインターフェイス1223はメモリカード1200とホスト(Host)との間のデータ交換プロトコルを具備する。メモリインターフェイス1225はメモリコントローラ1220とメモリ装置1210とを接続させる。メモリコントローラ1220はエラー訂正ブロック(ECC)1224を更に含み得る。エラー訂正ブロック1224はメモリ装置1210から読出されたデータのエラーを検出及び訂正する。図示していないが、メモリカード1200は、ホスト(Host)とのインターフェイシングのためのコードデータを格納するROM装置(ROM device)を更に含み得る。メモリカード1200は携帯用データ格納カードとして使用され得る。これと異なり、メモリカード1200はコンピューターシステムのハードディスクを代替できる固相ディスク(SSD:Solid State Disk)としても具現され得る。
【0091】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0092】
AR1 第1活性領域
AR2 第2活性領域
CAR セルアレイ領域
GL ゲートライン構造体
PCR 周辺回路領域
11 第1電極
12 基準磁性層
13 トンネルバリアー層
14 自由層
15 第2電極
16 上部コンタクトプラグ
100 基板
101 素子分離膜
105 第1トレンチ
106 第2トレンチ
107 第2リセス領域
108 第1リセス領域
110 第1絶縁膜
111 埋め込み層
112 第7層間絶縁膜
114 第6層間絶縁膜
115 第4層間絶縁膜
117 第1層間絶縁膜
118 第2層間絶縁膜
119 第3層間絶縁膜
120 第1導電層
121 導電ライン
129 第1キャッピングパターン
131 ゲート絶縁膜
132 第1ゲート電極
133 第2ゲート電極
134 第2キャッピングパターン
135 第3ソース/ドレーン領域
136 第1スペーサー
139 キャッピング絶縁膜
142 第1周辺コンタクトプラグ
143 第2周辺コンタクトプラグ
144 下部コンタクトプラグ
147 第1コンタクトプラグ
148 第3コンタクトプラグ
149 第2コンタクトプラグ
161 第2絶縁膜
162 第1層間絶縁膜
163 第5層間絶縁膜
169 チャンネルストップ領域
172 第1導電パターン
174 第2導電パターン
175 第2スペーサー
176 第3キャッピングパターン
177 第2導電層
178 キャッピング層
181 第1金属−シリサイド層
182 第2金属−シリサイド層
1100 電子システム
1110 コントローラ
1120 入出力装置
1130、1210 メモリ装置
1140 インターフェイス
1150 バス
1200 メモリカード
1220 メモリコントローラ
1221 SRAM
1222 プロセシングユニット(CPU)
1223 ホストインターフェイス
1224 エラー訂正ブロック(ECC)
1225 メモリインターフェイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上のゲートライン構造体を含むトランジスターと、
少なくとも一部が前記基板内に埋め込まれて前記トランジスターの活性領域を定義する導電性分離パターンと、を有し、
前記導電性分離パターンは、互いに電気的に連結されることを特徴とする情報格納装置。
【請求項2】
前記ゲートライン構造体の各々は少なくとも一部が前記基板内に埋め込まれ、
前記導電性分離パターンは、前記ゲートライン構造体と実質的に平行であることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
【請求項3】
前記導電性分離パターン及び前記ゲートライン構造体は、各々前記基板上に順に提供される絶縁層、導電ライン、及びキャッピングパターンを含み、
前記導電ラインは、前記絶縁層及び前記キャッピングパターンによって前記基板と絶縁されることを特徴とする請求項2に記載の情報格納装置。
【請求項4】
前記導電ラインの上面は、前記基板の上面より低いことを特徴とする請求項3に記載の情報格納装置。
【請求項5】
前記ゲートライン構造体及び前記導電性分離パターンは、各々前記基板上の第1トレンチ及び第2トレンチ内に提供され、
前記第1トレンチ及び前記第2トレンチの深さは、実質的に同一なことを特徴とする請求項2に記載の情報格納装置。
【請求項6】
前記導電性分離パターンを互いに電気的に連結する連結導電パターンを更に含み、
前記連結導電パターンは、前記ゲートライン構造体と交差する方向に延長されることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
【請求項7】
前記導電性分離パターンは、前記情報格納装置が作動する際に、その下の前記基板にチャンネル領域が形成されることを防止することを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
【請求項8】
前記情報格納装置が作動する際に、前記導電性分離パターンには、接地又は負電圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
【請求項9】
読出しと書込みの動作の時、前記導電性分離パターンには、選択されないゲートライン構造体と同一な電圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
【請求項10】
前記トランジスターは、
前記ゲートライン構造体の間の前記基板内に提供される第2ソース/ドレーン領域と、
前記ゲートライン構造体を介して前記第2ソース/ドレーン領域と離隔された第1ソース/ドレーン領域と、を更に含み、
前記情報格納装置は、前記第2ソース/ドレーン領域上に配置されて前記ゲートライン構造体に沿って延長されるソースラインを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の情報格納装置。
【請求項11】
前記ソースラインを互いに電気的に連結するソース連結ラインを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の情報格納装置。
【請求項12】
前記ゲートライン構造体は導電ラインを含み、
前記ソースラインの下面は、前記導電ラインの上面より高いことを特徴とする請求項10に記載の情報格納装置。
【請求項13】
前記ゲートライン構造体と交差して前記トランジスターの活性領域を定義する素子分離膜を更に含み、
前記第2ソース/ドレーン領域は、前記素子分離膜によって前記ゲートライン構造体が延長される方向に互いに離隔されることを特徴とする請求項10に記載の情報格納装置。
【請求項14】
前記ソースラインは、
前記第2ソース/ドレーン領域に接する第1導電パターンと、
前記第1導電パターン上の第2導電パターンと、を含み、
前記第1導電パターンは半導体物質を含み、前記第2導電パターンは金属物質を含むことを特徴とする請求項10に記載の情報格納装置。
【請求項15】
前記第1ソース/ドレーン領域に電気的に連結される可変抵抗構造体を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の情報格納装置。
【請求項16】
前記ゲートライン構造体と交差する方向に延長されて前記可変抵抗構造体を互いに電気的に連結する上部導電パターンを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の情報格納装置。
【請求項17】
前記第1ソース/ドレーン領域と前記可変抵抗構造体とを連結するコンタクトプラグを更に含み、
前記ソースラインの上面は、前記コンタクトプラグの上面より低いことを特徴とする請求項15に記載の情報格納装置。
【請求項18】
前記可変抵抗構造体は、磁気トンネル接合MTJを含むことを特徴とする請求項15に記載の情報格納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2013−42140(P2013−42140A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−179869(P2012−179869)
【出願日】平成24年8月14日(2012.8.14)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】