説明

板状物品の流体処理用装置

ここに開示されるのは、板状物品の流体処理用の装置であって、板状物品を保持しかつこれを実質的に垂直方向の回転軸線まわりに回転させるための回転ヘッド;回転ヘッドのまわりの放射状に配列され非接触で回転ヘッドを懸架しかつ駆動するための駆動手段;回転軸線と実質的に同心であり、かつ回転ヘッドと駆動手段との間に配置されそして回転ヘッドと駆動手段との間の間隙に挿入された実質的に円筒状の側壁;回転ヘッドと壁とを互いに昇降させるための持上げ手段を備えた装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は板状物品の流体処理用装置に関する。より特別には、本発明は、板状物品を保持しかつ回転軸線まわりにこれを回転させるための回転ヘッド及び非接触で回転ヘッドを懸架し駆動する駆動手段を備えた板状物品の流体処理用装置に関する。かかる駆動手段は回転ヘッドのまわりに放射状に配置される。
【背景技術】
【0002】
かかる板状物品は、半導体ウエーハ、又はCDのような円板状物品、並びにフラットパネルディスプレイ装置のような多角形の物品とすることができる。用語流体は(例えば、エッチング、洗浄用又はリンス用の)液体及び気体を含むが、超臨界液(例えば、超臨界CO)、又は2相又は多相のシステム(例えばエアゾール)のようなその他の流体も含む。
【0003】
かかる駆動用組立体及び半導体産業におけるその使用は、例えば特許文献1より本技術において知られている。駆動用組立体は、回転ヘッド及び回転ヘッドを非接触で懸架しかつ駆動する駆動手段を備える。回転ヘッドの軸方向及び回転方向の支持及び回転速度は、円周方向に配列された複数の磁気コイルにより制御される。軸方向の支持は、永久磁石によって行うこともできる。非接触で回転ヘッドを懸架し駆動する駆動手段により駆動されるかかる回転ヘッドは、浮遊式回転ヘッドと呼ぶことができる。
【特許文献1】米国特許第6,485,531号 明細書
【特許文献2】米国特許第4,903,717号 明細書
【特許文献3】米国特許第5,989,342号 明細書
【特許文献4】米国特許第5,788,453号 明細書
【特許文献5】米国特許第5,845,662号 明細書
【特許文献6】欧州特許第1067590A2号 明細書
【特許文献7】米国特許第5,375,291号 明細書
【特許文献8】米国特許第6,355,998号 明細書
【特許文献9】米国特許第6,249,067号 明細書
【特許文献10】米国特許第6,222,290号 明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
板状物品を回転時に処理するための改良されたシステムを提供することが本発明の一目的である。
【0005】
本発明は、板状物品の流体処理のための装置であって:板状物品を保持しかつ回転軸線まわりに回転させるための回転ヘッド;回転ヘッドを非接触に懸架しかつ駆動するための
駆動手段であって、回転ヘッドのまわりに放射状に配列された前記駆動手段;回転軸と実質的に同心な実質的円筒状の壁であって、回転ヘッドと駆動手段との間に配列されかつ回転ヘッドと駆動手段との間に間隙内に挿入された前記円筒状の壁;及び回転ヘッド及び壁を互いに回転軸線に沿って軸方向に動かすための軸方向移動手段を備えた装置を提供することによりこの目的を充たす。
【0006】
かかる回転ヘッドはスピンチャックとも呼ばれる。回転ヘッドは、板状物品と縁で接触しているリングにより板状物品を保持することができる。板状物品の加速及び減速は、単に摩擦によりなされるだけである。板状物品のこの保持は、板状物品の縁において板状物品と接触するピン又は爪により支援することができる。ピンは、板状物品を握持するために可動とすることができる。かかるピンは、例えば、特許文献2に説明されるように歯車により偏心的に動かすことができる。しかし、かかる歯車は、磁気スイッテにより円筒状の壁を通して非接触な方法で切り替えることができる。特許文献3においては、偏心ピンが磁力により直接切り替えられる。別のピン運動機構が、例えば特許文献4又は5に明らかにされている。ピンを開閉させる別の方法が特許文献6に明らかにされ、これにおいては、ピンは遠心力で閉じられ、そして重力により開かれる。特許文献7においては、チャックが加速され又は減速されたとき握持用の爪が閉じられ、この爪の運動は回転可能に取り付けられた不活性質量により駆動される。
【0007】
浮遊式回転ヘッドを軸方向で動かすことの利点は、部材(例えば、板材)までの板状物品の距離を変えることである。かかる部材は、例えば音波による処理又は加熱のための板材とすることができる。別の利点は、板状物品を回転チャック上に容易に置きかつ取り上げることができるように回転チャックを上昇位置に持ち上げることである。これにより、閉鎖された室内で板状物品を液体、気体又はその他の流体で処理でき、及び単に頂部のカバーで室を閉鎖することができる。
【0008】
軸方向移動手段は、油圧シリンダー、空気圧シリンダー、ボールスピンドル、リニアモーター、ベルト駆動のグループから選ぶことができる。かかる軸方向移動手段は駆動手段を動かし、これにより回転ヘッドを間接的に動かす。別の実施例においては、軸方向移動手段は駆動手段の部分であり、回転ヘッドの軸方向の支持は一種のリニアモーターとして提供される。これにより、回転ヘッドは、駆動手段を動かすことなしに円筒状の壁に関して軸方向で動かすことができる。
【0009】
回転ヘッドと駆動手段との間の間隙は2−10mmの範囲であることが好ましい。間隙がより大きくなると、磁気駆動組立体のローターとステーターとの間の磁気相互作用が弱くなる。
【0010】
一実施例においては、円筒状の壁は閉鎖可能な室の部分であり、このため、板状物品は周囲圧力とは異なった選定可能な圧力で処理することができる。周囲圧力に対するかかる圧力差は数バールまで(例えば2−10バール、又は超臨界流体が使用される場合は1000バールまで)の高圧又は(例えば、数mPa又はそれ以下までの)真空とすることができる。閉鎖可能な室は、円筒状の壁に対して封鎖された開口可能なカバーを備えることが好ましい。かかる開口可能なカバーは、回転ヘッド上に板状物品を置き又は取り上げるための室への容易な接近を与える。
【0011】
構成を簡単にするために、開口可能なカバーを開くための手段は、軸方向移動手段と同時に作動することができる。このような場合、回転ヘッドとカバーとは、一緒に軸方向で動かされる。
【0012】
別の実施例においては、開口可能なカバーを開くための手段と軸方向移動手段とは互い
に分離される。かかる分離により、回転ヘッドからカバーまでの距離を変えることができ、このことは、板状物品の処理のためにカバーに取り付けられる機能要素(例えば、超音波変換器、又は加熱用部材、又は複数の液体分配装置、又は発光用要素(例えば、紫外線光源))がある場合に特に有用である。これは、液体処理中の板状物品からカバーまでの距離が板状物品を回転ヘッド上に置き又は取り上げるときよりも恐らくは小さいため有用である。
【0013】
有利な実施例においては、カバーの各側を、処理される板状物品に面するように選ぶことができるように、開口可能なカバーが反転可能に取り付けられる。かかる反転可能なカバーが使用される場合は、カバーの各側に異なった機能要素(例えば、超音波変換器、又は加熱用部材、又は複数の液体分配装置、又は発光用要素(例えば、紫外線光源))を装着することができる。例えば、一方の側に液体分配用のノズルと振動用要素(超音波変換器)を取り付け、一方、反対側に加熱用要素及びガス源を取り付けることができる。例えば液体の超音波処理は高圧下(例えば2バール)で、続いて高温下(200−500℃まで)で真空ガス処理を行うことができる。
【0014】
板状物品の開口可能なカバーに面する側が流体で処理されるべきときは、開口可能なカバーが第1の媒体源に連結されることが好ましい。流体は、開口可能なカバーにおける1個又は複数個のノズルを経て分配される。
【0015】
別の実施例においては、板状物品の第2の側に媒体を供給するために、第2の媒体供給手段が設けられる。板状物品の両面を処理すべきときはこれが有利である。
【0016】
なお別の実施例においては、軸方向移動手段、壁、回転ヘッド及び駆動手段は、板状物品が円筒状側壁により囲まれた空間内でない位置に動かされるように回転ヘッドが回転軸線に沿って動けるように相互配置される。輸送手段(例えば、ロボットのエンドエフェクター)による板状物品の装填及び取出しのためのアクセスを容易にするのに有用である。これは、また、板状物品から液体を円筒状の壁内でない区域に振り落とす場合にも有用である。これは、続く乾燥工程(例えば、閉鎖された室の処理に続くスピン乾燥とマランゴニ乾燥との組合せ)に対しても有用である。
【0017】
装置が、板状物品と実質的に平行でありかつ処理時に前記板状物品に面している第1の板材を備えることが有利である。前記板材はカバーの部分とすることができ、又はカバーの反対側であり従って板状物品のカバーに面していない側の面に面しているとすることができる。板状物品は、軸方向移動手段により板材の近くに置くことができ、板状物品と板材との間の距離d1を数cm(例えば5cm)ないし0.1mmから選ぶことができ又は板状物品と接触する0mmとすることもできる。特定の距離d1は、例えば、第1の板材に超音波変換器が取り付けられた場合に最適の超音波性能を有するように選定することができる。
【0018】
第1の板材が底部材の部分である場合は、これは円筒状の壁とともにカップを形成する。カップが液体で充たされると、回転ヘッドと板状物品とは完全に浸漬される。これにより枚葉式ウエーハ技術と浸漬式技術との可能な組合せが導かれる。かかるカップは、開口可能なカバーあり又は無しで使うことができる。
【0019】
第1の板材が振動要素と音響的に結合されることが有利である。これにおいては、第1の板材はカバーの部分とすることができ、或いはカバーと向かい合いとすることができる。後者の場合は、第1の板材は、板状物品のカバーに面していない側に面する。
【0020】
第1の板材に加えて第2の板材を設けることができ、このときは、第2の板材は、板状
物品と実質的に平行であるが、処理時には板状物品に関して第1の板材とは反対側にある。従って、この2個の板材は、板状物品の両側を同時に又は交互に処理するために板状物品に隣接して配列することができる。
【0021】
装置及び方法の上述の実施例の考え得る各組合せは、本発明の範囲内にあると考えられる。
【0022】
本発明の更なる詳細及び利点は、好ましい実施例の詳細な説明より具体化することろができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、開口状態にある本発明による板状物品Wを流体処理するための装置1の第1の実施例の図式的な断面図である。下方フレーム板4がボールスピンドル3により上方フレーム板2に連結される。ボールスピンドル3は、一方がフレーム部分であり、他方が軸方向移動手段の部分である。安定性を強化するために追加のフレーム部分(図示せず)を設けることができる。
【0024】
下方フレーム板4の上方部分に室の底板7が下方フレーム板4と平行に取り付けられる。円筒状の側壁5が、その回転軸線Aとボールスピンドル3とが実質的に平行な状態で底板7に取り付けられる。円筒状側壁5は、底板に耐圧式に連結される。これは部品を一緒に溶接することにより、或いは側壁5を底板7にねじ込み又はクランプしそしてOリングで封鎖することにより達成することができる。或いは、円筒状側壁5と底板7とを一体部品として作ることができる。
【0025】
チャックユニット10が、軸方向で動くことができるようにボールスピンドル3に取り付けられる。チャックユニット10は、単に円筒状側壁5を囲んでいるリングの形式を有するステーター11、及び浮遊式の回転ヘッド14を備える。ステーター11は、回転チャックを駆動しかつ軸方向及び半径方向で支持するために複数の電磁コイル12を備える。或いは、軸方向の支持のために永久磁石を使用することができる。回転ヘッド14は、その外周に複数の永久磁石15を円周方向に配列して形成されたリングである。ステーター11の内径及び回転ヘッド14の外径は、ローターとステーターとの間の間隙g1が2−5mmの範囲であるように選定される。そこで、側壁とローターとの間及び側壁とステーターとの間に空隙がある。側壁の厚さは、間隙g1(例えば、1.5−4.5mm)より幾分か小さい。浮遊式ローターを備えているかかる駆動組立体は、無軸受式ディスクモーター又は磁気軸受と呼ばれ、その詳細は特許文献8、9又は10から学習することができる。
【0026】
ステーター11は、ボールスピンドル駆動装置13によりボールスピンドル3に沿って軸方向に駆動される。ステーター11が上昇するとき、回転ヘッド14及びこれとともに板状物品Wが円筒状側壁5に対して持ち上げられ、これにより回転ヘッド14及びステーター11は円筒状側壁5と接触しない。
【0027】
回転ヘッド14は、板状物品(ウエーハW)を保持するために握持ピン18を備える。かかる握持ピンは、上に説明されたように、固定され、傾くことができ、又は偏心して動くことができる。
【0028】
円筒状側壁5の上の縁と上方フレーム板2との間に、カバーユニット20が、円筒状側壁5の回転軸線Aと実質的に直角方向に置かれる。カバーユニット20は、カバー21用のフレーム及びカバー板22を備える。カバーユニット20は、ボールスピンドル3に連結されボールスピンドル駆動装置23により軸方向で動くことができる。ボールスピンド
ル駆動装置23は、カバーユニット20をボールスピンドル3に沿って垂直方向で動かすことができる。カバーユニット20が下向きに動かされると、これはOリングシール19により円筒状側壁5の上の縁に対して封鎖される。
【0029】
上方のカバー板22に複数の超音波変換器25が配置される。しかし、かかる超音波変換器はこれらと音響的に連結されたカバー板の外側に取り付けることもできる。複数の超音波変換器25は、板状物品のある半径又は板状物品の一部分を単に覆うだけである。従って、板状部分の1回転の時間系列で板状物品の表面全体が超音波変換器により処理される。
【0030】
第1の媒体供給装置M1が室6に第1の媒体を供給する。媒体供給装置M1は、カバー板22の(矢印で示された)中央媒体供給ノズルに連結され、カバー板に面する板状物品の表面上に流体を供給する。媒体供給装置M1は弁Vにより切り替えられる。或いは、かかる媒体が互いに混合することなく数種の異なった媒体を迅速に切り替えるために弁カスケードを設けることができる。かかる媒体は、例えば液体、気体又はその他の流体とすることができる。液体供給段階に乾燥段階がすぐ追従し、気体が供給され、更に再び液体供給段階が追従する。
【0031】
第2の媒体供給装置M2が室6と連通している。媒体供給装置M2は底板7の(矢印で示された)媒体供給ノズルに連結され、底板に面している板状物品の表面上に流体を供給する。従って、板状物品の両面が、同時に同じ液体で又は交互に異なる液体で処理される。板状物品の両面が異なる液体で交互に処理され又は両面が同じ液体で同時に処理されるならば、液体が混合することなく集めることができ、再使用することができる。異なる液体が各面に同時に使用されるときは、これらは混合し再使用することはできない。媒体供給装置M2は弁V2により切り替えられる。
【0032】
流体は吐出管Dを通って排出され、これは弁V4により切り替えられる。しかし、媒体供給装置M1又はM2の供給管に真空を適用することによりこれら供給装置を経て排出させることもできる。
【0033】
図1−3を参照し、本装置の運転が説明される。室を開口するためにカバーユニット20が持ち上げられる。同時に、ロボットのエンドエフェクター(図示せず、例えばフォーク、ウエーハグリッパー)がローターに容易に接近できるようにチャックユニット10が図2に示されるように持ち上げられる。板状物品Wが回転ヘッド14上に置かれる。その後、回転ヘッドが作動位置に下げられ、カバーが閉鎖され(図3)そして処理工程が開始される。
【0034】
処理中、洗浄液が媒体供給装置M1及びM2を経て板状物品の両面に分配され、液体は吐出管Dを経て排出される。超音波処理(例えば、1.5MHz)のために、超音波変換器25を含んだカバー板と板状物品との間の距離d1が、例えば0.1mmに減らされる。距離d1は、(例えば0.5と1.5との間で)周期的に変えることができる。更に、(例えば、大気圧より約0.5バール高い1.5バール)の圧力を加えることができ、更に最終的に圧力は(例えば、周波数10Hz ±0.2バール)周期的に変えられる。或いは、このような周期的に変えられる圧力を、1バール以下又は約1バールとする(即ち、高圧から真空に周期的に切り替える)ことができる。更なるリンス段階の後、Dlウオーター液が、気体(例えば1PA/N)により直接排出され、又は第2のリンス液(例えば2プロパノール)により直接排出される。かかる第2のリンス液は、その後、気体(例えば、N)により排出される。室の真空排気により乾燥を更に強化することができる。不活性気体による室の清掃の後、室が開口され、そして回転ヘッドから板状物品が取り上げられる。
【0035】
図4は、本発明の第2の実施例を示す。この第2の実施例は二つの追加の特徴を備えるが、これは別個に適用することができる。
【0036】
第1の追加の特徴はカバー21用の反転可能なフレームであり、これは水平方向軸線Hまわりに裏返しにすることができる。第1のカバー板22に加えて第2のカバー板24がカバー21のフレームに取り付けられる。加熱用要素26は第2のカバー板の要素であり、そして媒体源M3が中央ノズルと連通する。或いは、カバー板22又は24を使うことができる。かかる反転可能なカバー用のフレームは頂部カバー用だけでなく底部カバー用として、又は頂部カバーと底部カバーとの両者に使用することができる。
【0037】
図4に示される第2の追加の特徴は中央底部板27であり、これは板状物品のごく近くに置き得るように形状及び寸法が選定される。距離d2は0.5−2mmとすることができる。底板27には超音波変換器28が装備される。追加の、又はこれに変わる加熱用要素を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】開口状態における本発明の第1の実施例の図式的な断面図を示す。
【図2】板状物品を装填するために開口状態にある本発明の第1の実施例の図式的な断面図を示す。
【図3】開口状態にある本発明の第1の実施例の図式的な断面図を示す。
【図4】開口状態にある本発明の第2の実施例の図式的な断面図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状物品を保持しかつ回転軸線まわりに回転させるための回転ヘッド、
回転ヘッドを接触しないで懸架して駆動するため回転ヘッドのまわりに放射状に配列された駆動手段、
回転軸と実質的に同心に回転ヘッドと駆動手段との間に設けられかつ回転ヘッドと駆動手段との間の間隙内に挿入された円筒状の壁、及び
回転ヘッド及び円筒状の壁を互いに回転軸線に沿って軸方向に動かすための軸方向移動手段
を備えた、板状物品の流体処理のための装置。
【請求項2】
軸方向移動手段が、油圧シリンダー、空気圧シリンダー、ボールスピンドル、リニアモーター、ベルト駆動装置のグループから選定される請求項1による装置。
【請求項3】
回転ヘッドと駆動手段との間の間隙が2−10mmの範囲内である請求項1による装置。
【請求項4】
壁が閉鎖可能な室の部分であり、板状物品を、周囲圧力とは異なった選定可能な圧力で処理することができる請求項1による装置。
【請求項5】
閉鎖可能な室が、円筒状の壁に対して封鎖された開口可能なカバーを備える請求項4による装置。
【請求項6】
開口可能なカバーを開くための手段が、同時に軸方向移動手段である請求項5による装置。
【請求項7】
開口可能なカバーを開くための手段及び軸方向移動手段が互いに分離された請求項5による装置。
【請求項8】
開口可能なカバーが、カバーの各面を処理時に板状物品に面するように選ぶことができるように反転可能に取り付けられる請求項5による装置。
【請求項9】
開口可能なカバーが、第1の媒体源に連結される請求項1による装置。
【請求項10】
板状物品の第2の面に媒体を供給するための第2の媒体供給手段を有する請求項2による装置。
【請求項11】
板状物品が円筒状側壁により囲まれた空間内でない位置に動かされるように回転ヘッドが回転軸線に沿って動き得るように、軸方向移動手段、壁、回転ヘッド及び駆動手段が互いに配列される請求項1による装置。
【請求項12】
板状物品と実質的に平行でありかつ処理時に前記板状物品に面している第1の板材を有する請求項1による装置。
【請求項13】
第1の板材が、壁とともにカップを形成している底部部品の部分である請求項13による装置。
【請求項14】
第1の板材が、振動要素と音響的に結合される請求項12による装置。
【請求項15】
板状物品と実質的に平行な第2の板材を有する請求項12による装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−528916(P2009−528916A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557705(P2008−557705)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【国際出願番号】PCT/EP2007/051152
【国際公開番号】WO2007/101764
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(507161226)エスイーゼツト・アクチエンゲゼルシヤフト (18)
【Fターム(参考)】