説明

ゲート・スタック、ゲート・スペーサ及びコンタクト・ビアを用いる垂直型金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタ

【課題】 向上した製造可能性を有する金属−絶縁体−金属キャパシタ、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体、及び垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体の製造方法がそれぞれ、半導体基板の上に配置された分離領域の上に配置され形成されたダミー金属酸化物半導体電界効果トランジスタからの構造コンポーネントを用いる。ダミー金属酸化物電界効果トランジスタは、分離領域を含む半導体基板の上に配置された金属酸化物半導体電界効果トランジスタと同時に形成することができる。金属−絶縁体−金属キャパシタは、キャパシタ・プレートとしてゲートを用い、ゲート誘電体として均一な厚さのゲート・スペーサを用い、別のキャパシタ・プレートとしてコンタクト・ビアを用いる。容量の増大のために、均一な厚さのゲート・スペーサは、導体層を含むことができる。容量の増大のために、単一のコンタクト・ビアを用いる鏡像となる金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を用いることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、金属−絶縁体−金属(metal-insulator-metal、MIM)キャパシタ、及びその製造方法に関する。より特定的には、本発明は、向上した製造可能性を有する金属−絶縁体−金属キャパシタ、及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トランジスタ、抵抗及びダイオードに加えて、半導体回路のような超小型電子回路もまたキャパシタを含む。特に半導体回路内では、キャパシタは、限定されるものではないが、電荷蓄積用途(すなわち、限定されるものではないがダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)セル内の電荷蓄積キャパシタのような)及び信号処理用途(すなわち、限定されるものではないがマイクロ波信号処理用途のための抵抗−キャパシタ・ネットワークのような)を含む用途において用いることができる。
【0003】
このように、キャパシタは半導体回路において特に一般的なものであるが、それにもかかわらず、半導体技術が進歩したときに、キャパシタに全く問題がないわけではない。特に、半導体デバイス及び半導体構造体の寸法が減少するのに伴って、減少している半導体基板の表面積内で増大した容量を有するキャパシタを、半導体構造体キャパシタ内に形成することが、ますます困難になってきている。
【0004】
半導体回路内で用いるための望ましい特性を有する種々のキャパシタ構造体及びその製造方法が、半導体製造技術分野において周知である。
【0005】
特定の例が、(1)Nguyen他の特許文献1(半導体構造体内で接近した金属酸化物半導体トランジスタと同じゲート及びゲート誘電体材料を用いる半導体−絶縁体−半導体キャパシタ)、(2)Ningの特許文献2(自己整合方法で製造することができる両面垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタ)、(3)Green他の特許文献3(半導体構造体内でゲート構造体間に挿置された状態で配置され形成されたキャパシタ構造体)、(4)Itoの特許文献4(ゲート、ソース及びドレイン領域を含む可変の容量要素を用いる可変キャパシタ)、及び(5)Hsuの特許文献5及び特許文献6(浅い分離トレンチ内に活性領域側壁を含む不揮発性メモリ・セル内のキャパシタ構造体)に教示されている。
【0006】
更なる特定の例が、(6)Cabral Jr.他の特許文献7(キャパシタ、及びポリシリコン・ゲート側壁に隣接する金属スペーサを含む金属酸化物半導体デバイス)、(7)Sinitsky他の特許文献8(トレンチ側壁キャパシタを含む埋め込みダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・セル)、(8)Clevenger他の特許文献9(金属ゲート・トランジスタと少なくとも部分的に同じメタライゼーション材料を用いる統合された金属−絶縁体−金属キャパシタ)、及び(9)Hsu他の特許文献10(浮動ゲート及び金属プレートを含んだキャパシタを含む不揮発性メモリ・デバイス)にも教示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6,228,696号
【特許文献2】米国特許第6,451,667号
【特許文献3】米国特許第6,589,838号
【特許文献4】米国特許第6,608,747号
【特許文献5】米国特許第6,841,821号
【特許文献6】米国特許第7,056,785号
【特許文献7】米国特許第6,909,145号
【特許文献8】米国特許第7,323,379号
【特許文献9】米国特許公開第2004/0038474号
【特許文献10】米国特許公開第2008/0006868号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
半導体デバイスの寸法及び半導体構造体の寸法は、半導体技術の進歩に伴って、確実に減少し続けている。そのために、限定されるものではないが、半導体の寸法が減少するのに伴って、減少した半導体基板の面積を占めるキャパシタ構造体のような半導体構造体が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体、及び金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体を製造する方法に関する。半導体構造体内の特定の金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体は、1つのプレートとして、半導体基板の上に位置する分離領域上に位置するゲート誘電体(すなわち、ゲート誘電体材料層)上に配置されたゲート(すなわち、ゲート材料層)を含んだ垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む。金属−絶縁体−金属キャパシタはまた、キャパシタ誘電体として、ゲートに横方向に接近した(好ましくは、隣接している)均一な厚さのスペーサも含む。金属−絶縁体−金属キャパシタはまた、別のプレートとして、ゲートからさらに遠くに離間配置され、かつ、均一な厚さのスペーサに横方向に接近した(好ましくは、隣接している)コンタクト・ビア(すなわち、コンタクト・ビア材料層)も含む。垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタが、典型的に、他の点では同等のプレーナ型金属−絶縁体−金属キャパシタよりも少ない半導体基板の面積しか必要としない限り、本発明による垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタには価値がある。さらに、垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタは、分離領域に横方向に接近した半導体基板の活性領域上に製造される金属酸化物半導体電界効果トランジスタと同時に製造することができる。
【0010】
本発明による特定の半導体構造体は、半導体基板の上に配置された誘電体分離領域を含む。この特定の半導体構造体はまた、誘電体分離領域上に配置されたゲート誘電体も含む。この特定の半導体構造体はまた、ゲート誘電体上に配置されたゲートも含む。この特定の半導体構造体はまた、ゲートの側壁に横方向に接近して配置された均一な厚さのスペーサも含む。この特定の半導体構造体はまた、均一な厚さのスペーサの側壁に横方向に接近して配置されたコンタクト・ビアも含む。
【0011】
本発明による半導体構造体を製造する特定の方法は、半導体基板の上に配置された誘電体分離領域を含んだ半導体構造体を準備することを含む。この特定の方法はまた、分離領域の上にダミー電界効果トランジスタを形成することも含み、ダミー電界効果トランジスタは、(1)誘電体分離領域上に形成されたゲート誘電体と、(2)ゲート誘電体上に形成されたゲートと、(3)ゲートの側壁に横方向に接近して形成された均一な厚さのスペーサと、(4)均一な厚さのスペーサ上に形成されスペーサ形状のスペーサと、を含む。この特定の方法はまた、均一な厚さのスペーサからスペーサ形状のスペーサの一部を完全に除去することも含む。この特定の方法はまた、均一な厚さのスペーサの露出された部分上にコンタクト・ビアを形成することも含む。
【0012】
本発明の目的、特徴及び利点は、以下に述べられる好ましい実施形態の説明との関連において理解される。好ましい実施形態の説明は、本開示の重要な部分を形成する添付図面との関連において理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタを製造する際にコンポーネント構造体を用いることができる金属酸化物半導体電界効果トランジスタを含む半導体構造体の概略断面図である。
【図2】本発明の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体を製造する際の連続的な層形成、選択的エッチング、及びコンタクト・ビア埋め戻し(backfilling)プロセス・ステップの結果を示す概略断面図である。
【図3】本発明の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体を製造する際の連続的な層形成、選択的エッチング、及びコンタクト・ビア埋戻しプロセス・ステップの結果を示す概略断面図である。
【図4】本発明の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体を製造する際の連続的な層形成、選択的エッチング、及びコンタクト・ビア埋戻しプロセス・プロセス・ステップの結果を示す概略断面図である。
【図5】本発明の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体を製造する際の連続的な層形成、選択的エッチング、及びコンタクト・ビア埋戻しプロセス・プロセス・ステップの結果を示す概略断面図である。
【図6】本発明の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を含む半導体構造体を製造する際の連続的な層形成、選択的エッチング、及びコンタクト・ビア埋戻しプロセス・プロセス・ステップの結果を示す概略断面図である。
【図7】概略断面図が図6に示される本発明の特定の実施形態の金属−絶縁体−金属キャパシタと関連した金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体の概略断面図である。
【図8】概略断面図が図6に示される本発明の特定の実施形態の金属−絶縁体−金属キャパシタと関連した金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体の概略平面図である。
【図9】本発明の別の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体の概略断面図である。
【図10】本発明の別の特定の実施形態による、金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体、及び、金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体を製造する方法を提供する本発明が、下記に記載される説明との関連において理解される。下記に記載される説明は、上述した図面との関連において理解される。図面は例示を目的とするものであることを意図しているため、必ずしも縮尺通りに描かれてはいない。
【0015】
図1は、一般に従来技術に従った金属酸化物半導体電界効果トランジスタFETを含む半導体構造体の概略断面図を示し、ここで、金属酸化物半導体電界効果トランジスタを含むコンポーネントの理解は、下記の本発明の特定の実施形態の理解のための基準を提供する。
【0016】
図1は、まず、半導体基板10の活性領域を横方向に境界付ける分離領域12を含む半導体基板10を示す。
【0017】
半導体基板10は、幾つかの半導体材料のいずれかを含むことができる。限定的ではない例として、シリコン、ゲルマニウム、シリコン−ゲルマニウム合金、シリコン−炭素合金、シリコン−ゲルマニウム−炭素合金、及び化合物(すなわちIII−V族及びII−VI族)半導体材料が含まれる。化合物半導体材料の限定的ではない例として、ヒ化ガリウム、ヒ化インジウム、及びリン化インジウム半導体材料が含まれる。典型的には、半導体基板10は、一般に従来のものである厚さを有するシリコン半導体材料又はシリコン−ゲルマニウム合金半導体材料を含む。
【0018】
分離領域12は、幾つかの誘電体分離材料のいずれかを含むことができる。限定的ではない例として、特にシリコンの酸化物、窒化物、及び酸窒化物が含まれるが、他の元素の酸化物、窒化物、及び酸窒化物を除外するものではない。分離領域12は、結晶性誘電体材料又は非結晶性誘電体材料を含むものとすることができ、非結晶性誘電体が非常に好ましい。分離領域12は、幾つかある方法のいずれかを用いて形成することができる。限定的ではない例として、イオン注入法、熱又はプラズマによる酸化法又は窒化法、化学気相堆積法、及び物理気相堆積法が含まれる。典型的には、分離領域12は、半導体基板10を構成する半導体材料の酸化物を含む。典型的には、分離領域12は、約100ナノメートルから約1000ナノメートルまでの半導体基板10内の深さを有する浅いトレンチ分離領域を含む。
【0019】
図1は、バルク半導体基板を含む半導体基板10との関連において金属酸化物半導体電界効果トランジスタを示すが、下記に述べられる実施形態に関する基になる構造体のような例示的な金属酸化物半導体電界効果トランジスタは、限定されるものではないが半導体オン・インシュレータ基板及びハイブリッド配向基板を含む半導体基板内に製造することもできる。
【0020】
半導体オン・インシュレータ基板は、ベース半導体基板部分と、図1に示される半導体基板10のような他のバルク半導体基板の表面半導体層部分との間に挿置された埋め込み誘電体層を配置し形成した結果得られるものである。ハイブリッド配向(HOT)基板は、典型的には、単一の半導体基板内に支持される多数の結晶配向半導体領域を含む。
【0021】
半導体オン・インシュレータ基板及びハイブリッド配向基板は、幾つかの方法のいずれかを用いて製造することができる。限定的ではない例として、積層法、層転写法、及び酸素注入による分離(separation by implantation of oxygen、SIMOX)法が含まれる。
【0022】
図1はまた、半導体基板10の活性領域内及びその上に配置され形成された金属酸化物半導体電界効果トランジスタも示す。金属酸化物半導体電界効果トランジスタは、(1)半導体基板10の活性領域上に配置され形成されたゲート誘電体14と、(2)ゲート誘電体14上に配置され形成されたゲート16と、(3)均一な厚さを有し、ゲート16及びゲート誘電体14の側壁と隣り合い接近して配置され形成された「L」字形状を有する第1のスペーサ18(すなわち、断面図では複数の層として示されるが、平面図ではゲート16及びゲート誘電体14を囲む単一の層のように示される)と、(4)第1のスペーサ18上に配置され形成されたスペーサ形状の第2のスペーサ20と、(5)半導体基板10の活性領域内に配置され、ゲート16の下方のチャネル領域によって分離された複数のソース及びドレイン領域22とを含む。上記の層及び構造体の各々は、半導体製造技術分野において一般に従来のものである材料及び寸法を有する。上記の層及び構造体の各々はまた、半導体製造技術分野において一般に従来のものである方法を用いて形成することもできる。
【0023】
ゲート誘電体14は、真空で測定すると約4から約20までの誘電定数を有するシリコンの酸化物、窒化物及び酸窒化物のような従来の誘電体材料を含むことができる。或いは、ゲート誘電体14は、一般的に、約20から約100まで(又は、少なくとも約100)の誘電定数を有するより高い誘電定数のゲート誘電体材料を含むこともできる。こうしたより高い誘電定数のゲート誘電体材料は、限定されるものではないが、酸化ハフニウム、ハフニウム・シリケート、酸化チタン、チタン酸バリウム・ストロンチウム(BST)、及びジルコン酸チタン酸鉛(PZT)を含むことができる。ゲート誘電体14は、ゲート誘電体14の組成の材料に適した幾つかの方法のいずれかを用いて形成することができる。限定するものではないが、熱又はプラズマ酸化又は窒化法、化学気相堆積法、及び物理気相堆積法が含まれる。典型的には、ゲート誘電体14は、約1ナノメートルから約10ナノメートルまでの厚さを有する熱酸化シリコン誘電体材料、又は約2ナノメートルから約10ナノメートルまでの厚さを有するより高い誘電定数の誘電体材料を含む。
【0024】
ゲート16は、限定されるものではないが、特定の金属、金属合金、金属窒化物、及び金属シリサイド、並びにそれらの積層体及びそれらの複合体を含む材料を含むことができる。ゲート16はまた、ドープされたポリシリコン及びドープされたポリシリコン・ゲルマニウム合金材料(すなわち、1立方センチメートル当たり約1×1018ドーパント原子から約1×1022ドーパント原子までのドーパント濃度を有する)と、ポリサイド材料(ドープされたポリシリコン/金属シリサイド・スタック材料)とを含むこともできる。同様に、上述の材料もまた、幾つかの方法のいずれかを用いて形成することができる。限定的ではない例として、サリサイド法、化学気相堆積法、及び、限定されるものではないが蒸着法及びスパッタリング法といった物理気相堆積法が含まれる。典型的には、ゲート16は、約100ナノメートルから約500ナノメートルまでの厚さを有するドープされたポリシリコン材料、金属ゲート材料、又はシリサイド化ゲート材料を含む。
【0025】
下記にさらに詳細に説明されるように、第1のスペーサ18は、一般に、少なくとも部分的に誘電体スペーサ材料を含む。こうした誘電体スペーサ材料は、分離領域12を形成するために用いられる方法と類似の、同等の、又は同一の方法を用いて形成することができる。上述のように、第1のスペーサ18は、約2ナノメートルから約50ナノメートルまでの範囲の均一な厚さ(すなわち、約2パーセントから約10パーセントまでの厚さ変動の範囲内の)を有し、第1のスペーサ18はまた、鏡像の「L」字形状を含むように意図された「L」字形状も有し、「L」字又は鏡像の「L」字の2つの部分は名目上垂直である。
【0026】
第2のスペーサ20は、適切なエッチング選択性を与えるために、第1のスペーサ18と比べて異なるスペーサ材料を含む。第1のスペーサ18が例えば窒化シリコン材料を含む状況下では、第2のスペーサ20は、例えば代替的に酸化シリコン材料を含むことができる。しかしながら、第1のスペーサ18及び第2のスペーサ20についての誘電体材料のそうした特定の選択は、本実施形態又は本発明を制限するものではない。特に、第2のスペーサ20はまた、ブランケット層堆積及び異方性エッチバック法を用いることによって、特徴的な内向きの(inward pointing)スペーサ形状(すなわち、残りの外向きに湾曲した側部により架橋された2つの垂直な側部を含めて)を有するようにも形成される。
【0027】
最終的に、複数のソース及びドレイン領域22が、一般に従来のドーパントを含む。当業者により理解されるように、複数のソース及びドレイン領域22が、2ステップのイオン注入法を用いて形成される。この方法の第1のイオン注入プロセス・ステップでは、典型的には、第1のスペーサ18及び第2のスペーサ20がない状態で、ゲート16をマスクとして用い、それぞれが第1のスペーサ18及び第2のスペーサ20の下方に延びる複数の延長領域が形成される。第2のイオン注入プロセス・ステップでは、第1のスペーサ18及び第2のスペーサ20と併せて、ゲート16をマスクとして用いて、複数のソース及びドレイン領域22のより大きい接触領域部分が形成され、同時に延長領域の対が組み込まれる。ドーパント濃度のレベルは、各々の複数のソース及びドレイン領域22の内部で、1立方センチメートル当たり約1×1019ドーパント原子から約1×1021ドーパント原子までである。複数のソース及びドレイン領域22内の延長領域は、ある状況下では、複数のソース及びドレイン領域22との接触領域よりも軽度にドープすることができるが、そのような異なるドーピング濃度は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタを製造する際の必要条件ではない。
【0028】
図1は、最終的に、金属酸化物半導体電界効果トランジスタFETを含む半導体構造体上に配置され形成されたライナ層24’を示す。図1はまた、ライナ層24’上に配置され形成された層間誘電体26’も示す。図1は、最終的に、層間誘電体26’及びライナ層24’を通って配置され形成され、かつ、複数のソース及びドレイン領域22の1つと接触するコンタクト・ビア28を示す。
【0029】
上記のライナ層24’、層間誘電体26’及びコンタクト・ビア28の各々は、他の点では半導体製造技術分野において一般に従来のものである方法及び材料を用いて形成することもできる。
【0030】
ライナ層24’は典型的には、誘電体ライナ材料を含む。こうした誘電体ライナ材料は、概略断面図が図1に示される半導体構造体内に、限定されるものではないがエッチング停止特性及び機械的応力誘起特性を含む特性を有することができる。典型的には、限定されるものではないが、こうした誘電体ライナ材料は、約10ナノメートルから約100ナノメートルまでの厚さを有する窒化シリコン材料を含む。
【0031】
層間誘電体26’は、幾つかの層間誘電体材料のいずれかを含むことができる。こうした誘電体材料は、ライナ層24’に対してエッチング選択性を有する誘電体材料を含むことが望ましい。適切な誘電体材料として、シリコンの酸化物、窒化物、及び酸窒化物が含まれる。適切な誘電体材料として、他の元素の酸化物、窒化物、及び酸窒化物も挙げることができる。同じく限定されるものではないが、スピン・オン・ガラス材料、スピン・オン・ポリマー材料、シルセスキオキサン誘電体材料、及びフルオロシリケート・ガラス誘電体材料も含まれる。特定の上記の誘電体材料のいずれも、その特定の誘電体材料に関して従来のものである方法を用いて製造することができる。
【0032】
コンタクト・ビア28は、一般に、ゲート16を構成することができる、幾つかの上記に列挙した導体材料のいずれかを含むことができる。上記の開示によれば、そのような適切な導体材料として、必ずしも限定されるものではないが、特定の金属、金属合金、金属シリサイド、金属窒化物、ドープされたポリシリコン、及びポリサイド導体材料が含まれる。コンタクト・ビア28を構成することができる特定の導体材料として、限定されるものではないが、タングステン、チタン、及びタンタル金属、それらの合金、それらの窒化物、及びそれらのシリサイドが含まれる。
【0033】
当業者により理解されるように、図1の半導体構造体は、典型的には、対応するブランケット・ゲート及びゲート誘電体材料層を用いながら、半導体基板10の活性領域上のゲート16及びゲート誘電体14をパターン形成することによって製造される。次に、第1のスペーサ18についての共形の(コンフォーマルな、conformal)前駆体層及び第2のスペーサ20についての関連したブランケット層が、ゲート16及びゲート誘電体14上に層形成され、その後、異方性エッチングされて、第1のスペーサ18及び第2のスペーサ20を提供する。ソース及びドレイン領域22は、第1のスペーサ18及び第2のスペーサ20を形成する前及び後に同時に製造される。次に、ライナ層24’及び層間誘電体26’が、他の形では示されていない適切なエッチング・マスクを用いながら、適切なブランケット層形成及びパターン形成に伴って形成される。最終的に、コンタクト・ビア28は、ブランケット層堆積及び平坦化法を用いて形成され、平坦化法は、限定されるものではないが機械的平坦化法、又はより好ましくは化学機械研磨平坦化法を含むことができる。
【0034】
下記の開示に従った本発明の実施形態は、図1の半導体構造体内の金属酸化物半導体電界効果トランジスタFETの基本コンポーネントを用いて、概略断面図が図1に示される金属酸化物半導体電界効果トランジスタFETではなく、特定の金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を提供するように意図されている。そのために、図2乃至図6は、本発明の特定の実施形態による、半導体構造体内に金属−絶縁体−金属キャパシタ構造体を製造する際の進行段階の結果を例示する一連の概略断面図を示す。本発明のこの特定の実施形態は、本発明の第1の特定の実施形態を含む。
【0035】
図2は、図2の半導体構造体内のダミー電界効果トランジスタDFETが、図1に示されるような活性領域を含む半導体基板10の部分上ではなく、分離領域12の完全に上に配置され形成される(すなわち、ゲート誘電体14もゲート16も半導体チャネル領域上に配置されない又はその上方に整合されない)限り、ソース及びドレイン領域22がない第1の例における図1の基本的な半導体構造体を示す。
【0036】
同様に図1に示されるコンタクト・ビア28も図2内になく、コンタクト・ビア28がないため、図1に示されるライナ層24’はライナ層24として存在し、図1に示される層間誘電体26’は層間誘電体26として存在する。
【0037】
他の点では、図1及び図2に示されている同様の、類似の、又は同一の層及び構造体は、全く同じに示されている。
【0038】
最終的に、図2は、層間誘電体26上に配置され形成され、かつ、ゲート16の一方の側の上にあるがゲート16の他方の側の上にはない、少なくとも部分的に第2のスペーサの上に位置する開口部を含んでいる、マスク30を示す。図2の概略断面図内に示されるように、開口部は、約50ナノメートルから約500ナノメートルまでのライン幅Wを有する。
【0039】
マスク30は、幾つかのマスク材料のいずれかを含むことができる。一般には、ハード・マスク材料及びフォトレジスト・マスク材料、並びに、ハード・マスク材料及びフォトレジスト・マスク材料の複合体が含まれる。フォトレジスト・マスク材料は、通常、より一般的なものであり、必ずしも限定されるものではないが、ポジ型フォトレジスト材料、ネガ型フォトレジスト材料、及びポジ型フォトレジスト材料とネガ型フォトレジスト材料の特性を有するハイブリッド型フォトレジスト材料を含むことができる。典型的には、マスク30は、約100ナノメートルから約2000ナノメートルまでの厚さを有するポジ型フォトレジスト材料又はネガ型フォトレジスト材料を含む。
【0040】
図3は、エッチング・マスクとしてマスク30を及びエッチング停止部としてライナ層24を用いながら、層間誘電体26をエッチングして層間誘電体26’’を提供し、開口部Aを定めた結果を示す。同じく半導体製造技術分野において一般に従来のものであるエッチング法を用いながら、エッチング・マスクとしてマスク30を及びエッチング停止部としてライナ層24を用いて、層間誘電体26をエッチングして層間誘電体26’’を形成することができる。特に、限定されるものではないが、湿式化学エッチング法及び乾式プラズマ・エッチング法が含まれる。乾式プラズマ・エッチング法が層間誘電体26’’の真っ直ぐの側壁を可能にする限り、一般に、乾式プラズマ・エッチング法が好ましい。
【0041】
図4は、エッチング・マスクとして、少なくとも層間誘電体26’を、そして同じくマスク30を用いながら、ライナ層24をエッチングして、ライナ層24’’を形成した結果を示す。上記のエッチングは、開口部Aから細長い開口部A’をもたらし、ここではエッチング停止部として用いられる第2のスペーサ20及び分離領域12の部分を露出させる。層間誘電体26’’を形成するための層間誘電体26の上記のエッチングと同様に、ライナ層24’’を形成するためのライナ層24のエッチングは、他の点で半導体製造技術分野において一般に通常のものであるエッチング法及びエッチング材料を用いて行なうこともできる。特に、限定されるものではないが、湿式化学エッチング法及び材料、並びに、乾式プラズマ・エッチング法及び材料も含まれる。乾式プラズマ・エッチング法及び材料が半導体構造体内のエッチングされた構造体に対してほぼ真っ直ぐの側壁をもたらす限り、乾式プラズマ・エッチング法及び材料が好ましい。
【0042】
図5は、図4に示される開口部A’に近いゲート16の一方の側から第2のスペーサ20の部分を選択的に除去して、開口部A’から開口部A’’を形成した結果を示す。そのようなエッチングの結果として、第2のスペーサ20’は、開口部A’’とは反対側のゲート16の側において第1のスペーサ18に隣接したままである。他の点では半導体製造技術分野において一般に通常のものであるエッチング法及びエッチング材料を用いながら、第2のスペーサ20の上記部分をエッチングし、第2のスペーサ20’を提供することができる。ここで図3に示される開口部Aと比べて垂直方向にも横方向にも細長い開口部A’’を提供するために、図5との関連において必要とされる不可欠な横方向エッチングを施す等方性エッチング法であることが意図される湿式化学エッチング法及び乾式プラズマ・エッチング法が、特に含まれる。
【0043】
図6は、最初に、図5の半導体構造体からマスク30を剥離した結果を示す。マスク30は、他の点では半導体製造技術分野において一般に従来のものである方法及び材料を用いながら、図5の半導体構造体からマスク30を剥離し、図6の半導体構造体を部分的に提供することができる。特に、限定されるものではないが、湿式化学エッチング法、乾式プラズマ・エッチング法、及び湿式化学エッチング法と乾式プラズマ・エッチング法の組み合わせも含まれる。
【0044】
図6は、最終的に、図5に示される開口部A’’内に配置され形成されたコンタクト・ビア28’を示す。図1に示されるコンタクト・ビア28と同様に、図6に示されるコンタクト・ビア28’は、ブランケット層堆積、及び特に化学機械研磨平坦化法のような平坦化法を用いて形成することができる。
【0045】
図6は、本発明の第1の実施形態を含む本発明の特定の実施形態に従った、半導体構造体の概略断面図を示す。半導体構造体は、垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタを含む。垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタ内では、ゲート16(すなわち、ゲート材料層)(半導体基板10上に位置する分離領域12上に位置するゲート誘電体14上に配置された)は、キャパシタ・プレートを含む。垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタ内では、均一の厚さを有し、ゲート16の横方向に隣り合って接近して配置された第1のスペーサ18は、キャパシタ誘電体を含む。最終的に、垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタ内では、第1のスペーサ18の横方向に隣り合って接近して配置されたコンタクト・ビア28’は、別のキャパシタ・プレートを含む。
【0046】
垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタが、垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタの垂直方向のスケーリングとの関連において最小量の予測される半導体基板10の面積を占めることができる限り、上記の実施形態に従った垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタには価値がある。単一の半導体基板の上に垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタを金属酸化物半導体電界効果トランジスタと同時に製造できる限り、垂直型金属−絶縁体−金属キャパシタには、付加的な価値がある。
【0047】
図7及び図8は、概略断面図が図6に示される半導体構造体と関連した半導体構造体の概略断面図及び概略平面図を示す。
【0048】
図7は、概略断面図が図6に示される半導体構造体と対応する半導体構造体の概略断面図を示すが、図6に示されるような第1の金属−絶縁体−金属キャパシタMIM1に加えて、図7は、第1の金属−絶縁体−金属キャパシタMIM1の鏡像となる第2の金属−絶縁体−金属キャパシタMIM2を示す。図7の半導体構造体を製造するための処理シーケンスは、図2に示される単一の分離されたダミー金属酸化物半導体電界効果トランジスタDFETではなく、2つの別個のダミー金属酸化物半導体電界効果トランジスタDFETで最初に始まること以外は、図6の半導体構造体を製造するための処理シーケンスと類似している。
【0049】
図8の概略平面図は、ゲート16と、ゲート16を完全に囲むように配置され形成された第1のスペーサ18と、第1のスペーサ18を部分的に囲むように配置され形成された第2のスペーサ20とを示す。図8は、最終的に、図8に示される他の残りの構造体のように層間誘電体26’’の下方に配置されるのではなく、層間誘電体26’’を貫通するコンタクト・ビア28’’及び28’’’を示す。図8内では、明確にするために、ライナ層24’’は省略されている。
【0050】
図7及び図8に示される複数の金属−絶縁体−金属キャパシタMIM1及びMIM2は、図6に示される単一の金属−絶縁体−金属キャパシタMIM1の利点の全てを有するが、明らかに付加的な容量が存在する。
【0051】
図9及び図10は、本発明の別の実施形態に従った半導体構造体の概略断面図及び概略平面図を示す。本発明のこの他の実施形態は、本発明の第2の実施形態を含む。本発明のこの特定の第2の実施形態に従ったこの特定の半導体構造体は、図7、図8、又は図6の概略断面図及び平面図内に示される本発明の第1の実施形態と関連している。しかしながら、図9及び図10の概略断面図及び平面図内で、図7、図8及び図6に示される第1のスペーサ18は、ここでは、ゲート16のより近くに配置され形成された第1のサブ層18aと、その上に配置され形成され、かつ、ゲート16からさらに遠くに離間配置された第2のサブ層18bとを含む。
【0052】
この第2の実施形態において意図されるのは、約2ナノメートルから約50ナノメートルまでの厚さを有する第1のサブ層18aが、限定されるものではないが、図6、図7及び図8に示される第1のスペーサ18を構成することができる誘電体材料のような誘電体材料を含むことである。同様に第2の実施形態において意図されるのは、約5ナノメートルから約100ナノメートルまでの厚さを有する第2のサブ層18bが導体材料を含むことである。そのような導体材料は、一般に、ゲート16を構成できるものと同じ導体材料で形成することができる。
【0053】
この第2の実施形態においては、導体材料を含む第2のサブ層18bは、初めは導体材料として、又は代替的に非導電性材料の付加的なインサイチュ(in-situ)処理の結果として形成することができる。非導電性材料のそのような付加的なインサイチュ処理は、例えば、必ずしも限定されるものではないが、例えば制限なく、非導電性シリコン材料を含む第2のサブ層18bをサリサイド処理して第2のサブ層18bのための導電性シリサイド材料を提供することができるサリサイド処理を含むことができる。導体材料を含む第2のサブ層18bが最初に導電性材料で形成されようと、又は代替的に、導体材料でインサイチュ形成されようと、概略断面図が図1に示される電界効果トランジスタFETといった同時に形成された電界効果トランジスタから、導電性材料の部分を除去することが望ましい。
【0054】
第1の実施形態との関連において上記に挙げられた利点を越えて、導電性の第2のサブ層18bがより大きい容量の接触領域を提供し、よって、より高容量をもたらす限り、概略断面図及び平面図が図9及び図10に示される半導体構造体には価値がある。
【0055】
本発明の好ましい実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明を説明するものである。好ましい実施形態に従った金属−絶縁体−金属キャパシタを含む半導体構造体の方法、材料、構造体、及び寸法に対して改訂及び修正を施すことができ、本発明に、さらに添付の特許請求の範囲に従って金属−絶縁体−金属キャパシタ及びその製造方法を依然として提供することができる。
【符号の説明】
【0056】
10:半導体基板
12:分離領域
14:ゲート誘電体
16:ゲート
18:第1のスペーサ
18a:第1のサブ層
18b:第2のサブ層
20、20’:第2のスペーサ
22:ソース及びドレイン領域
24、24’’、24’’:ライナ層
26、26’、26’’:層間誘電体
28、28’、28’’、28’’’:コンタクト・ビア
30:マスク
A、A’、A’’:開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板の上に配置された誘電体分離領域と、
前記誘電体分離領域上に配置されたゲート誘電体と、
前記ゲート誘電体上に配置されたゲートと、
前記ゲートの側壁に横方向に接近して配置された均一な厚さのスペーサと、
前記均一な厚さのスペーサの側壁と横方向に接近して配置されたコンタクト・ビアと、
を備える半導体構造体。
【請求項2】
前記均一な厚さのスペーサは前記分離領域と接触する、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項3】
前記コンタクト・ビアは前記分離領域と接触する、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項4】
前記ゲート誘電体は前記分離領域上だけに配置され、
前記ゲートは前記ゲート誘電体上に整合された状態で配置される、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項5】
前記均一な厚さのスペーサは、前記ゲートの前記側壁に横方向に隣接して配置され、
前記コンタクト・ビアは、前記均一な厚さのスペーサの前記側壁に横方向に隣接して配置される、
請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項6】
前記均一な厚さのスペーサは誘電体材料からなる、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項7】
前記均一な厚さのスペーサは、前記ゲートのより近くに配置された誘電体材料のサブ層と、前記ゲートからさらに遠くに配置された導体材料のサブ層とを含む、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項8】
前記誘電体材料のサブ層は、2ナノメートルから50ナノメートルまでの厚さを有する、請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項9】
前記導体材料のサブ層は、5ナノメートルから100ナノメートルまでの厚さを有する、請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項10】
同じく前記コンタクト・ビアに横方向に接近して配置され、かつ、前記均一な厚さのスペーサから分離された付加的な均一な厚さのスペーサと、
前記付加的な均一な厚さのスペーサに横方向に接近して配置され、かつ、前記コンタクト・ビアから分離された付加的なゲートと、
をさらに備える、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項11】
半導体構造体を製造する方法であって、
半導体基板の上に配置された誘電体分離領域を含む半導体構造体を準備することと、
前記分離領域上にダミー電界効果トランジスタを形成することであって、前記ダミー電界効果トランジスタは、
前記誘電体分離領域上に形成されたゲート誘電体と、
前記ゲート誘電体上に形成されたゲートと、
前記ゲートの側壁に横方向に接近して形成された均一な厚さのスペーサと、
前記均一な厚さのスペーサ上に形成されたスペーサ形状のスペーサと、
を含む、形成することと、
前記均一な厚さのスペーサからスペーサ形状のスペーサの部分を完全に除去することと、
前記均一な厚さのスペーサの露出された部分上にコンタクト・ビアを形成することと、
を含む前記方法。
【請求項12】
前記ダミー電界効果トランジスタを形成することにおいて、前記均一な厚さのスペーサが前記分離領域と接触する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンタクト・ビアを形成することにおいて、前記コンタクト・ビアが前記分離領域と接触する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ダミー電界効果トランジスタを形成することにおいて、
前記ゲート誘電体が前記分離領域上だけに配置され、
前記ゲートが前記ゲート誘電体上に整合された状態で配置される、
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記ダミー電界効果トランジスタを形成することにおいて、前記均一な厚さのスペーサが前記ゲートの側壁に横方向に隣接して配置され、
前記コンタクト・ビアを形成することにおいて、前記コンタクト・ビアが前記均一な厚さのスペーサの側壁に横方向に隣接して配置される、
請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ダミー電界効果トランジスタを形成することにおいて、前記均一な厚さのスペーサが誘電体材料からなる、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ダミー電界効果トランジスタを形成することにおいて、前記均一な厚さのスペーサが、前記ゲートのより近くに形成された誘電体材料のサブ層と、前記ゲートからさらに遠くに形成された導体材料のサブ層とを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記分離領域上に前記ダミー電界効果トランジスタを形成することは、前記分離領域上に付加的なダミー電界効果トランジスタを形成し、
前記除去することは、前記ダミー電界効果トランジスタ及び前記付加的なダミー電界効果トランジスタ内の前記均一な厚さのスペーサから前記スペーサ形状のスペーサの部分を完全に除去し、
前記コンタクト・ビアを形成することは、前記ダミー電界効果トランジスタ及び前記付加的なダミー電界効果トランジスタの各々における前記均一な厚さのスペーサの露出された部分上に前記コンタクト・ビアを形成する、
請求項11に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−157704(P2010−157704A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−271765(P2009−271765)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】