説明

データ処理装置、データ通信システム、コンピュータプログラム、データ処理方法

【課題】災害時等に一般ユーザに携帯電話端末等で自宅への帰路等を簡単に取得させることができるデータ処理装置を提供する。
【解決手段】データ処理装置100は、データ収集端末200によりユーザ携帯端末300から取得された携帯メールアドレスCMAを受信するとき、そのデータ収集端末200の収集端末位置CTPも検出し、一般ユーザのユーザ自宅位置YHPも取得する。そして、収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動経路データTMDを生成し、生成された移動経路データTMDの少なくとも一部をデータ収集端末200から携帯メールアドレスCMAでユーザ携帯端末300に返信する。このため、データ収集端末200にアクセスした一般ユーザのユーザ携帯端末300に、その現在位置である収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動経路データTMDが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置、このデータ処理装置を有するデータ通信システム、データ処理装置のコンピュータプログラムおよびデータ処理方法、に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、いわゆるナビゲーションシステムが普及しており、自動車に設置するカーナビタイプ、人間が携帯できるハンドヘルドタイプ、携帯電話端末へのリアルタイムサービス、等がある。
【0003】
上述のようなナビゲーションシステムでは、一般ユーザが利用する端末装置にGPS(Global Positioning System)機能が実装されており、GPS衛星から電波を受信することで現在位置を測位する。そこで、一般ユーザが移動目標位置を端末装置に入力することで、現在位置から移動目標位置への移動経路データが端末装置で生成されて一般ユーザに提供される。
【0004】
また、いわゆるインターネットには、ナビゲーションサービスを提供しているウェブサイトがある。そこで、インターネットに接続できるパーソナルコンピュータや携帯電話端末ならば、GPS機能を具備していなくともナビゲーションサービスを利用することができる。
【0005】
現在、上述のようなナビゲーションシステムとして各種の提案がある(例えば、特許文献1〜4参照)。
【特許文献1】特開2002−267487号公報
【特許文献2】特開2004−005388号公報
【特許文献3】特開2004−139585号公報
【特許文献4】再特WO2002−023128号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在、大都市での災害時に、膨大な一般ユーザが帰宅難民となることが懸念されている。この場合、一般ユーザは徒歩で帰宅することを余儀なくされるが、通常は鉄道などの交通機関を利用しているために適切な帰路を判断することが困難である。
【0007】
このような場合、ナビゲーションシステムを携帯している一般ユーザは問題なく帰路を入手することができる。しかし、ハンドヘルドタイプのナビゲーションシステムや、ナビゲーションシステムが実装されている携帯電話端末は、充分には普及していない。
【0008】
この点、携帯電話端末は一般に普及している。従って、前述のようにナビゲーションサービスを提供しているウェブサイトに携帯電話端末でアクセスできれば、やはり適切な帰路を入手することができる。しかし、ウェブサイトにアクセスできない携帯電話端末の所有者も膨大である。
【0009】
また、この場合は災害時などに多数の携帯電話端末から特定のウェブサイトにアクセスが集中することになる。この場合、ウェブサービスや携帯電話サービスが停滞する可能性が高い。
【0010】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、災害時などに一般ユーザに携帯電話端末などのユーザ携帯端末で自宅への帰路などを簡単に取得させることができる、データ処理装置、このデータ処理装置を有するデータ通信システム、データ処理装置のコンピュータプログラムおよびデータ処理方法、を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のデータ処理装置は、外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置であって、一般ユーザの移動目標位置を取得する目標取得手段と、データ収集端末によりユーザ携帯端末から取得された携帯識別データを受信するデータ受信手段と、携帯識別データを取得したデータ収集端末の収集端末位置を検出する位置検出手段と、収集端末位置から移動目標位置への移動経路データを生成する経路生成手段と、生成された移動経路データの少なくとも一部をデータ収集端末から携帯識別データでユーザ携帯端末に返信する経路返信手段と、を有する。
【0012】
本発明のデータ通信システムは、複数箇所に設置されているデータ収集端末と、データ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置と、を有するデータ通信システムであって、本発明のデータ処理装置と、ユーザ携帯端末から携帯識別データを取得してデータ処理装置に送信するとともにデータ処理装置から返信された移動経路データをユーザ携帯端末に配信するデータ収集端末と、を有する。
【0013】
本発明のコンピュータプログラムは、外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置のためのコンピュータプログラムであって、一般ユーザの移動目標位置を取得する目標取得処理と、データ収集端末によりユーザ携帯端末から取得された携帯識別データを受信するデータ受信処理と、携帯識別データを取得したデータ収集端末の収集端末位置を検出する位置検出処理と、収集端末位置から移動目標位置への移動経路データを生成する経路生成処理と、生成された移動経路データの少なくとも一部をデータ収集端末から携帯識別データでユーザ携帯端末に返信する経路返信処理と、をデータ処理装置に実行させる。
【0014】
本発明のデータ処理方法は、外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置のデータ処理方法であって、一般ユーザの移動目標位置を取得する目標取得工程と、データ収集端末によりユーザ携帯端末から取得された携帯識別データを受信するデータ受信工程と、携帯識別データを取得したデータ収集端末の収集端末位置を検出する位置検出工程と、収集端末位置から移動目標位置への移動経路データを生成する経路生成工程と、生成された移動経路データの少なくとも一部をデータ収集端末から携帯識別データでユーザ携帯端末に返信する経路返信工程と、を有する。
【0015】
なお、本発明の各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
【0016】
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の構成要素が一個のデバイスとして形成されていること、一つの構成要素が複数のデバイスで形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でよい。
【0017】
また、本発明の方法には複数の工程を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の工程を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法を実施するときには、その複数の工程の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0018】
さらに、本発明のデータ処理方法の複数の工程は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある工程の実行中に他の工程が発生すること、ある工程の実行タイミングと他の工程の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【0019】
また、本発明で云うデータ処理装置は、コンピュータプログラムを読み取って対応するデータ処理を実行できるように、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/F(Interface)ユニット、等の汎用デバイスで構築されたハードウェア、所定のデータ処理を実行するように構築された専用の論理回路、これらの組み合わせ、等として実施することができる。
【0020】
なお、本発明でコンピュータプログラムに対応した各種動作をデータ処理装置に実行させることは、各種デバイスをデータ処理装置に動作制御させることなども意味している。
【0021】
例えば、データ処理装置に各種データを記憶させることは、データ処理装置に固定されているHDD(Hard Disc Drive)等の情報記憶媒体にCPUが各種データを格納すること、データ処理装置に交換自在に装填されているCD−R(Compact Disc-Recordable)等の情報記憶媒体にCPUがCDドライブで各種データを格納すること、等でよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明のデータ処理装置では、データ収集端末によりユーザ携帯端末から取得された携帯識別データを受信するとき、そのデータ収集端末の収集端末位置も検出し、一般ユーザの移動目標位置も取得する。そして、収集端末位置から移動目標位置への移動経路データを生成し、生成された移動経路データの少なくとも一部をデータ収集端末から携帯識別データでユーザ携帯端末に返信する。このため、データ収集端末にアクセスした一般ユーザのユーザ携帯端末に、その現在位置である収集端末位置から移動目標位置への移動経路データが提供される。従って、例えば、災害時などに一般ユーザがコンビニエンスストアなどのデータ収集端末に携帯電話端末などのユーザ携帯端末でアクセスするだけで、自宅への帰路などを簡単に取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態のデータ通信システム1000は、図2に示すように、少なくとも一個のデータ処理装置100、複数のデータ収集端末200、複数のユーザ携帯端末300、データ通信回線CC、を有する。
【0024】
そして、本実施の形態のデータ処理装置100は、外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末200を経由して、一般ユーザのユーザ携帯端末300とデータ通信する。
【0025】
本実施の形態のデータ処理装置100は、図1に示すように、一般ユーザの移動目標位置であるユーザ自宅位置YHPを取得する目標取得部110と、データ収集端末200によりユーザ携帯端末300から取得された携帯識別データである携帯メールアドレスCMAを受信するデータ受信部120と、携帯メールアドレスCMAを取得したデータ収集端末200の収集端末位置CTPを検出する位置検出部130と、収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動経路データTMDを生成する経路生成部140と、生成された移動経路データTMDの少なくとも一部をデータ収集端末200から携帯メールアドレスCMAでユーザ携帯端末300に返信する経路返信部150と、を有する。
【0026】
より詳細には、本実施の形態のデータ処理装置100は、例えば、所定のサービス業者のサーバシステムなどからなり、インターネットや衛星回線などのように、災害時にもデータ通信に障害が発生しにくいデータ通信回線CCで複数のデータ収集端末200と接続されている。
【0027】
そのデータ収集端末200は、例えば、災害時に避難所となる駅舎の自動改札機、災害時に避難所となるコンビニエンスストアのPOS(Point Of Sales)端末、等からなる。
【0028】
データ収集端末200は、自身の収集端末位置CTPが個別にデータ登録されている。この収集端末位置CTPは、例えば、住所のテキストデータやGPS(Global Positioning System)データからなる。このため、データ処理装置100の位置検出部130は、データ収集端末200から収集端末位置CTPを受信する。
【0029】
ユーザ携帯端末300は、具体的には携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistance)等からなり、携帯メールアドレスCMA、ユーザ自宅位置YHP、がデータ登録されている。
【0030】
このユーザ携帯端末300は、いわゆるブルートゥースや赤外線通信などによりデータ収集端末200とデータ通信する。このため、データ処理装置100の目標取得部110は、携帯メールアドレスCMAを取得するデータ収集端末200によりユーザ携帯端末300からユーザ自宅位置YHPを取得する。
【0031】
なお、本実施の形態では、ユーザ携帯端末300を携帯する一般ユーザとは、詳細には後述するが、災害時の被災者である。以下ではユーザ携帯端末300の一般ユーザを必要により被災者と呼称する。
【0032】
また、本実施の形態のデータ通信システム1000では、前述のように複数のデータ収集端末200がコンビニエンスストアなどの複数箇所に分散されて設置されている。そこで、データ処理装置100の経路生成部140は、複数の収集端末位置CTPを経由する移動経路データTMDを生成する。
【0033】
また、経路生成部140は、収集端末位置から移動目標位置への移動距離データも算出する。そこで、経路返信部150は、算出された移動距離データもユーザ携帯端末300に返信する。
【0034】
データ処理装置100は、上述のようにデータ収集端末200によりユーザ携帯端末300から携帯メールアドレスCMAを取得し、この携帯メールアドレスCMAでデータ収集端末200からユーザ携帯端末300に移動経路データTMDと移動距離データTDDとを返信する。
【0035】
このため、データ処理装置100は、詳細には後述するが、移動経路データTMDと移動距離データTDDとがメール本文として設定された電子メールをデータ収集端末200からユーザ携帯端末300に送信する。
【0036】
本実施の形態のデータ処理装置100は、前述のようにサーバシステムなどからなり、実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、上述のような各部110〜が論理的に実現されている。
【0037】
このようなコンピュータプログラムは、例えば、一般ユーザのユーザ自宅位置YHPを取得する目標取得処理と、データ収集端末200によりユーザ携帯端末300から取得された携帯メールアドレスCMAを受信するデータ受信処理と、携帯メールアドレスCMAを取得したデータ収集端末200の収集端末位置CTPを検出する位置検出処理と、収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動経路データTMDを生成する経路生成処理と、生成された移動経路データTMDの少なくとも一部をデータ収集端末200から携帯メールアドレスCMAでユーザ携帯端末300に返信する経路返信処理と、をデータ処理装置100に実行させるように記述されている。
【0038】
上述のような構成において、本実施の形態のデータ処理装置100のサービス業者は、例えば、ユーザ携帯端末300で携帯電話サービスを(被災者となりえる)一般ユーザに提供している電話サービス企業と、データ収集端末200を所有する鉄道会社やコンビニエンスストアなどと業務提携する。
【0039】
そこで、電話サービス企業や鉄道会社やコンビニエンスストアなどは、災害時にユーザ携帯端末300で自宅までの経路案内サービスを有償や無償で提供することを、その利用方法とともに一般ユーザに広告する。
【0040】
上述のような状態で、例えば、地震や台風などの災害が発生した場合、一般ユーザは自宅から離間した位置で被災者となることがある。このような被災者は避難所に避難してから、災害が沈静した時点で自宅まで帰宅することになる。
【0041】
上述のような災害時には、その被災地の駅舎やコンビニエンスストアは臨時に避難所となる。このとき、避難所となった駅舎やコンビニエンスストアのデータ収集端末200は、一時的に通常業務から経路案内に機能が切り換えられる。
【0042】
具体的には、データ収集端末200のデータ送信先が、鉄道会社やコンビニエンスストアの本社のサーバシステムから、データ処理装置100に切り換えられる。さらに、送信データの内容やフォーマットも、データ処理装置100に対応して切り換えられる。
【0043】
また、学校や病院なども臨時に避難所となる。その場合、災害救助機関が避難所に可動のデータ収集端末200を設置する。このような状態で、避難所の被災者には、ユーザ携帯端末300で自宅までの経路が案内されることが通知される。
【0044】
そこで、この案内を希望する被災者はユーザ携帯端末300でデータ収集端末200にアクセスする。すると、データ収集端末200はユーザ携帯端末300からユーザ自宅位置YHPと携帯メールアドレスCMAとを取得する。
【0045】
そこで、このデータ収集端末200は、自身に登録されている収集端末位置CTPとともに、ユーザ自宅位置YHPと携帯メールアドレスCMAとをデータ処理装置100に送信する。
【0046】
すると、図5に示すように、この各種データを受信したデータ処理装置100では(ステップS1−Y)、受信した収集端末位置CTPとユーザ自宅位置YHPと携帯メールアドレスCMAとが適正であることを確認する(ステップS2〜S4)。
【0047】
各データが適正であることが確認されると、その収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPまでの移動経路データTMDが生成される(ステップS5)。この移動経路データTMDの生成は、いわゆるナビゲーションシステムと同様なデータ処理により実行される。
【0048】
なお、データ処理装置100は、代表的な避難所の収集端末位置CTPも事前にデータ登録されている。そこで、データ処理装置100は、上述のように移動経路データTMDを生成するとき、複数の収集端末位置CTPを経由する移動経路データTMDを生成する。
【0049】
さらに、データ処理装置100は、上述のように生成した移動経路データTMDを内包する地図画像データを、例えば、インターネットの既存サービスから取得する(ステップS6)。
【0050】
そして、その取得した地図画像データに移動経路データTMDを描画する(ステップS7)。つぎに、その地図画像データに描画した移動経路データTMDの線長により、移動距離データTDDを算出する(ステップS8)。上述のように移動距離データTDDが算出されると、これを内包した移動経路データTMDのテキストデータが所定のアルゴリズムにより生成される。
【0051】
そして、このテキストデータがメール本文、携帯メールアドレスCMAが宛先、地図画像データが添付ファイル、として設定された電子メールが作成され(ステップS9)、データ収集端末200にオンラインで返信される(S10)。
【0052】
このデータ収集端末200は、データ処理装置100から受信した電子メールをユーザ携帯端末300に転送する。そこで、被災者は、図3に示すように、ユーザ携帯端末300で受信した電子メールのメール本文を参照することにより、移動経路データTMDをテキストデータで確認することができる。
【0053】
この移動経路データTMDは、現在の収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPまで、複数の収集端末位置CTPを経由している。さらに、その複数の収集端末位置CTPおよびユーザ自宅位置YHPの間隔が、移動距離データTDDとして表記されている。
【0054】
また、この移動経路データTMDの電子メールには、地図画像データが添付されている。そこで、メール本文の「地図」なるリンクテキストが入力操作されると、ユーザ携帯端末300が対応する機能を具備する場合、図4に示すように、地図画像データが表示出力される。
【0055】
このように表示出力される地図画像データには、移動経路データTMDが描画されており、その移動経路データTMDには複数の収集端末位置CTPも内包されている。そこで、被災者は、ユーザ携帯端末300で確認した移動経路データTMDを参考に自宅まで移動することになる。
【0056】
このとき、被災者は複数のデータ収集端末200を目標として移動するので、そのデータ収集端末200に到達するごとに同様な操作を実行すれば、道を間違えていないことが確認される。
【0057】
なお、移動する被災者が道を間違えたようなときには、最寄りのコンビニエンスストアのデータ収集端末200で同様な操作を実行すれば、新規の移動経路データTMDを取得することができる。
【0058】
本実施の形態のデータ処理装置100では、上述のようにデータ収集端末200によりユーザ携帯端末300から取得された携帯メールアドレスCMAを受信するとき、そのデータ収集端末200の収集端末位置CTPも検出し、一般ユーザのユーザ自宅位置YHPも取得する。
【0059】
そして、収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動経路データTMDを生成し、生成された移動経路データTMDの少なくとも一部をデータ収集端末200から携帯メールアドレスCMAでユーザ携帯端末300に返信する。
【0060】
このため、データ収集端末200にアクセスした一般ユーザのユーザ携帯端末300に、その現在位置である収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動経路データTMDが提供される。
【0061】
従って、上述のように災害時などに一般ユーザがコンビニエンスストアなどのデータ収集端末200に携帯電話端末などのユーザ携帯端末300でアクセスするだけで、自宅への帰路などを簡単に取得することができる。
【0062】
しかも、本実施の形態のデータ通信システム1000では、一般ユーザのユーザ携帯端末300に事前にユーザ自宅位置YHPが登録されており、このユーザ自宅位置YHPがユーザ携帯端末300からデータ収集端末200によりデータ処理装置100に送信される。
【0063】
このため、災害時に被災者がユーザ携帯端末300やデータ収集端末200にユーザ自宅位置YHPを入力操作する煩雑な作業が必要なく、一般ユーザによりユーザ自宅位置YHPが不適なフォーマットで入力操作されるようなことも防止できる。
【0064】
同様に、携帯メールアドレスCMAもユーザ携帯端末300に事前に登録されており、この携帯メールアドレスCMAもユーザ携帯端末300からデータ収集端末200によりデータ処理装置100に送信される。
【0065】
このため、災害時に被災者がユーザ携帯端末300やデータ収集端末200に携帯メールアドレスCMAを入力操作する煩雑な作業が必要なく、一般ユーザによる入力ミスなども防止することができる。
【0066】
しかも、被災者がユーザ携帯端末300をデータ収集端末200に接続して経路案内を要望すれば、上述のユーザ自宅位置YHPと携帯メールアドレスCMAとが同時に自動的にユーザ携帯端末300からデータ収集端末200によりデータ処理装置100に送信される。
【0067】
さらに、データ収集端末200には自身の収集端末位置CTPが登録されており、これが上述のユーザ自宅位置YHPおよび携帯メールアドレスCMAと同時に自動的にデータ処理装置100に送信される。このため、データ処理装置100は、移動経路データTMDの生成に必要な収集端末位置CTPとユーザ自宅位置YHPを簡単かつ確実に取得することができる。
【0068】
また、データ処理装置100は、複数の収集端末位置CTPを経由する移動経路データTMDを生成する。このため、被災者は複数の避難所を経由して自宅まで移動することができる。
【0069】
しかも、移動途中でも避難所のデータ収集端末200で新規に移動経路データTMDを取得することができる。このため、道に迷っていないかを確認することができ、迷っていた場合でも、新規に適正な移動経路データTMDを即座に取得することができる。
【0070】
さらに、データ処理装置100は、移動経路データTMDを生成するときに収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動距離データTDDも算出し、その算出された移動距離データTDDもユーザ携帯端末300に返信する。
【0071】
このため、被災者は自宅までの距離を認識して移動することができる。特に、移動距離データTDDが、複数の収集端末位置CTPの間隔ごとに生成されるので、被災者は次の避難所までの距離を認識して移動することができる。
【0072】
また、データ処理装置100は、移動経路データTMDをテキストデータとして電子メールでユーザ携帯端末300に提供する。このため、被災者はGPS機能やウェブアクセス機能がないユーザ携帯端末300でも移動経路データTMDを確認することができる。
【0073】
しかも、データ処理装置100は、移動経路データTMDが描画された地図画像データも上述の電子メールに添付する。このため、ユーザ携帯端末300が添付画像を表示できるならば、被災者は地図画像データにより移動経路データTMDを確認することができる。
【0074】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では災害時に一般ユーザが帰宅することを想定し、移動目標位置がユーザ自宅位置YHPからなることを例示した。
【0075】
しかし、上述のようなデータ通信システム1000で、平常時に一般ユーザに所望の移動経路データTMDを提供してもよい。その場合、例えば、一般ユーザはユーザ携帯端末300に所望の移動目標位置を入力操作し、そのユーザ携帯端末300でデータ収集端末200にアクセスすればよい。
【0076】
また、一般ユーザが事前に家族や知人の住所をユーザ携帯端末300に登録しておき、その住所を移動目標位置としてユーザ携帯端末300からデータ収集端末200に入力してもよい。この場合、一般ユーザは任意の位置から家族や知人の自宅までの移動経路を簡単に取得することができるので、災害時でも迅速に避難することができる。
【0077】
さらに、一般ユーザがユーザ携帯端末300でデータ収集端末200にアクセスしてから、そのデータ収集端末200に移動目標位置を入力操作してもよい。このような場合、例えば、データ収集端末200が大画面でのキーワード検索などを実行できれば、一般ユーザは簡単に移動目標位置を入力操作することができる。
【0078】
また、ユーザ自宅位置YHPが携帯メールアドレスCMAとともに外部のユーザ登録装置に登録されていてもよい。この場合、データ処理装置100は、取得した携帯メールアドレスCMAをユーザ登録装置に転送して返信されるユーザ自宅位置YHPを受信する。このため、例えば、データ処理装置100が携帯電話会社のユーザデータベースにアクセスしてユーザ自宅位置YHPを取得するようなことができる。
【0079】
さらに、データ処理装置100にユーザ自宅位置YHPが携帯メールアドレスCMAとともに事前に登録されていてもよい。この場合、一般ユーザがユーザ携帯端末300でデータ収集端末200からデータ処理装置100まで携帯メールアドレスCMAが送信されると、対応するユーザ自宅位置YHPが検索されて移動経路データTMDが生成される。
【0080】
また、上記形態では、データ処理装置100が複数の収集端末位置CTPを経由する移動経路データTMDを生成することを例示した。しかし、現在の収集端末位置CTPから移動目標位置までの移動経路データのみを生成してもよい(図示せず)。
【0081】
さらに、上記形態では、データ処理装置100が、現在の収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPまで複数の収集端末位置CTPを経由する移動経路データTMDを生成してユーザ携帯端末300に返信することを例示した。
【0082】
しかし、データ処理装置100が、次段の収集端末位置CTPまでの移動経路データTMDのみをユーザ携帯端末300に返信してもよい。この場合、一般ユーザは次段の収集端末位置CTPまで移動するごとに移動経路データTMDを取得して移動する。
【0083】
従って、移動経路データTMDを何回も取得する必要がある。しかし、長距離を移動する場合や、複雑な移動経路データTMDを案内する場合には、より確実に移動経路データTMDを案内することができる。
【0084】
また、上記形態では、データ処理装置100が、収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動距離データTDDも算出し、その算出された移動距離データTDDもユーザ携帯端末300に返信することを例示した。
【0085】
しかし、データ処理装置100が、収集端末位置CTPからユーザ自宅位置YHPへの移動予想時間も算出し、その算出された移動予想時間もユーザ携帯端末300に返信してもよい。この場合、被災者は自宅に到着する時刻を予測することができる。このため、例えば、深夜の移動を中止して安全な時間帯に移動するようなことができる。
【0086】
さらに、上記形態では、データ処理装置100は、一般ユーザが成人男子か女性か子供か老人かなどを認識することなく移動経路データTMDを生成することを例示した。しかし、上述のようなユーザ属性データをデータ処理装置100がユーザ携帯端末300などから取得してもよい。
【0087】
その場合、データ処理装置100は、そのユーザ属性データを反映させて移動経路データTMDを生成する。例えば、経由する複数の避難所として、一般ユーザが成人男子の場合にはガソリンスタンドなどを優先的に設定し、子供の場合には小学校を優先的に設定し、老人の場合には病院を優先的に設定する、等が想定できる。
【0088】
また、データ処理装置100は、上述のユーザ属性データを反映させて移動予想時間を算出してもよい。例えば、女性や子供の場合には移動予想時間を1.5倍とし、老人では2倍とする、等が想定できる。
【0089】
さらに、上記形態ではデータ収集端末200に収集端末位置CTPが登録されており、その収集端末位置CTPがデータ収集端末200からデータ処理装置100に送信されることを例示した。
【0090】
しかし、当然ながら、収集端末位置CTPがデータ収集端末200の端末IDデータなどとともにデータ処理装置100に登録されており、データ収集端末200がデータ処理装置100に送信する端末IDデータで対応する収集端末位置CTPが検索されてもよい。
【0091】
また、上記形態ではユーザ携帯端末300からデータ処理装置100に携帯識別データとして携帯メールアドレスCMAが送信され、その携帯メールアドレスCMAでユーザ携帯端末300に移動経路データTMDが電子メールとして送信されることを例示した。
【0092】
しかし、上述のような携帯識別データがユーザ携帯端末300のブルートゥースや赤外線通信の通信IDデータからなり、ブルートゥースや赤外線通信によりデータ収集端末200とユーザ携帯端末300とが通信してもよい。
【0093】
さらに、上記形態では被災者のユーザ携帯端末300に移動経路データTMDがデータ処理装置100によりデータ収集端末200から提供されることを例示した。しかし、このような移動経路データTMDが被災者の家族や知人に提供されてもよい。
【0094】
その場合、データ処理装置100は、特定のネット接続端末のメールアドレスが携帯メールアドレスCMAとともに登録されるユーザ登録手段と、受信された携帯メールアドレスCMAにより対応するメールアドレスを検索するアドレス検索手段と、検索されたメールアドレスにより移動経路データTMDを電子メールでネット接続端末に送信する経路送信手段とを、さらに有すればよい(図示せず)。
【0095】
この場合、一般ユーザは事前に家族や知人のパーソナルコンピュータなどのネット接続端末のメールアドレスを自身の携帯メールアドレスCMAとともにデータ処理装置100に登録しておく。
【0096】
このような状態で、被災者が前述のようにユーザ携帯端末300でデータ収集端末200からデータ処理装置100に携帯メールアドレスCMAなどを送信すると、移動経路データTMDがユーザ携帯端末300に返信されるとともに、登録されているメールアドレスで家族や知人に移動経路データTMDが送信される。このため、被災者が移動経路データTMDにより帰宅するとき、その移動経路データTMDが家族などに自動的に通知される。
【0097】
特に、前述のように複数の収集端末位置CTPを経由した移動経路データTMDが生成され、そのデータ収集端末200で被災者が新規に移動経路データTMDを取得すれば、その移動経路データTMDにより家族は被災者の移動状況をリアルタイムに確認することができる。
【0098】
また、データ処理装置100が、生成された移動経路データTMDを携帯メールアドレスCMAとともに保持するデータ保持手段と、所定のウェブサイトをインターネットに開設するサイト開設手段と、インターネットによりウェブサイトを閲覧するネット接続端末から携帯検索データを受信する検索受付手段と、受け付けられた携帯検索データで携帯メールアドレスCMAを検索するデータ検索手段と、検索された携帯メールアドレスCMAに対応する移動経路データTMDをウェブサイトでネット接続端末に提示する経路提示手段とを、さらに有してもよい(図示せず)。
【0099】
この場合、例えば、データ処理装置100により被災者の帰宅状況を確認するウェブサイトがインターネットに開設される。そこで、被災者の家族や知人が自宅のパーソナルコンピュータなどのネット接続端末で上述のウェブサイトを閲覧する。そして、そのウェブサイトに被災者の携帯メールアドレスCMAを入力することで、被災者が取得した移動経路データTMDを確認することができる。
【0100】
さらに、本実施の形態ではデータ処理装置100の各部がコンピュータプログラムにより各種機能として論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各部の各々を固有のハードウェアとして形成することもでき、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせとして実現することもできる。
【0101】
また、上記形態ではインターネットとして現状のものを想定したが、これが次世代のインターネットであるNGN(Next Generation Network)でもよい。なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に
変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の実施の形態のデータ通信システムの論理構造を示す模式的なブロック図である。
【図2】データ通信システムの物理構造を示すブロック図である。
【図3】ユーザ携帯端末の表示画像を示す模式的な正面図である。
【図4】ユーザ携帯端末の表示画像を示す模式的な正面図である。
【図5】データ処理装置によるデータ処理方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
100 データ処理装置
110 目標取得部
120 データ受信部
130 位置検出部
140 経路生成部
150 経路返信部
200 データ収集端末
300 ユーザ携帯端末
1000 データ通信システム
CC データ通信回線
CMA 携帯メールアドレス
CTP 収集端末位置
TDD 移動距離データ
TMD 移動経路データ
YHP ユーザ自宅位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置であって、
前記一般ユーザの移動目標位置を取得する目標取得手段と、
前記データ収集端末により前記ユーザ携帯端末から取得された携帯識別データを受信するデータ受信手段と、
前記携帯識別データを取得した前記データ収集端末の収集端末位置を検出する位置検出手段と、
前記収集端末位置から前記移動目標位置への移動経路データを生成する経路生成手段と、
生成された前記移動経路データの少なくとも一部を前記データ収集端末から前記携帯識別データで前記ユーザ携帯端末に返信する経路返信手段と、
を有するデータ処理装置。
【請求項2】
前記経路生成手段は、複数の前記収集端末位置を経由する前記移動経路データを生成する請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記経路返信手段は、次の前記収集端末位置までの前記移動経路データを前記ユーザ携帯端末に返信する請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記目標取得手段は、前記携帯識別データを取得する前記データ収集端末により前記ユーザ携帯端末から前記移動目標位置を取得する請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記目標取得手段は、前記携帯識別データを取得する前記データ収集端末に前記一般ユーザにより入力操作される前記移動目標位置を取得する請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記移動目標位置が前記携帯識別データとともに登録されるユーザ登録手段を、さらに有し、
前記目標取得手段は、取得された前記携帯識別データに対応する前記移動目標位置を前記ユーザ登録手段から取得する請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記目標取得手段は、前記移動目標位置が前記携帯識別データとともに登録される外部のユーザ登録装置に前記携帯識別データを転送して返信される前記移動目標位置を受信する請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記経路生成手段は、前記収集端末位置から前記移動目標位置への移動距離データも算出し、
前記経路返信手段は、算出された前記移動距離データも前記ユーザ携帯端末に返信する請求項1ないし7の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記経路生成手段は、前記収集端末位置から前記移動目標位置への移動予想時間も算出し、
前記経路返信手段は、算出された前記移動予想時間も前記ユーザ携帯端末に返信する請求項1ないし8の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記一般ユーザのユーザ属性データを取得する属性取得手段を、さらに有し、
前記経路生成手段は、前記ユーザ属性データを反映させて前記移動経路データと前記移動予想時間とを生成する請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記一般ユーザのユーザ属性データを取得する属性取得手段を、さらに有し、
前記経路生成手段は、前記ユーザ属性データを反映させて前記移動経路データを生成する請求項1ないし9の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記位置検出手段は、前記データ収集端末から前記収集端末位置を受信する請求項1ないし11の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項13】
特定のネット接続端末のメールアドレスが前記携帯識別データとともに登録されるユーザ登録手段と、
受信された前記携帯識別データにより対応する前記メールアドレスを検索するアドレス検索手段と、
検索された前記メールアドレスにより前記移動経路データを電子メールで前記ネット接続端末に送信する経路送信手段とを、
さらに有する請求項1ないし12の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
生成された前記移動経路データを前記携帯識別データとともに保持するデータ保持手段と、
所定のウェブサイトをインターネットに開設するサイト開設手段と、
前記インターネットにより前記ウェブサイトを閲覧するネット接続端末から携帯検索データを受信する検索受付手段と、
受け付けられた前記携帯検索データで前記携帯識別データを検索するデータ検索手段と、
検索された前記携帯識別データに対応する前記移動経路データを前記ウェブサイトで前記ネット接続端末に提示する経路提示手段とを、
さらに有する請求項1ないし13の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
複数箇所に設置されているデータ収集端末と、前記データ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置と、を有するデータ通信システムであって、
請求項1ないし14の何れか一項に記載の前記データ処理装置と、
前記ユーザ携帯端末から前記携帯識別データを取得して前記データ処理装置に送信するとともに前記データ処理装置から返信された前記移動経路データを前記ユーザ携帯端末に配信する前記データ収集端末と、
を有するデータ通信システム。
【請求項16】
前記データ収集端末は、前記ユーザ携帯端末から前記携帯識別データと前記移動目標位置とを取得して請求項4に記載の前記データ処理装置に送信する請求項15に記載のデータ通信システム。
【請求項17】
前記データ収集端末は、入力操作された前記移動目標位置を請求項5に記載の前記データ処理装置に送信する請求項15に記載のデータ通信システム。
【請求項18】
前記移動目標位置が前記携帯識別データとともに登録され、請求項7に記載の前記データ処理装置から前記携帯識別データを受信して対応する前記移動目標位置を返信するユーザ登録装置を、さらに有する請求項15に記載のデータ通信システム。
【請求項19】
外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記一般ユーザの移動目標位置を取得する目標取得処理と、
前記データ収集端末により前記ユーザ携帯端末から取得された前記携帯識別データを受信するデータ受信処理と、
前記携帯識別データを取得した前記データ収集端末の収集端末位置を検出する位置検出処理と、
前記収集端末位置から前記移動目標位置への移動経路データを生成する経路生成処理と、
生成された前記移動経路データの少なくとも一部を前記データ収集端末から前記携帯識別データで前記ユーザ携帯端末に返信する経路返信処理と、
を前記データ処理装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項20】
外部の複数箇所に設置されているデータ収集端末を経由して一般ユーザのユーザ携帯端末とデータ通信するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記一般ユーザの移動目標位置を取得する目標取得工程と、
前記データ収集端末により前記ユーザ携帯端末から取得された携帯識別データを受信するデータ受信工程と、
前記携帯識別データを取得した前記データ収集端末の収集端末位置を検出する位置検出工程と、
前記収集端末位置から前記移動目標位置への移動経路データを生成する経路生成工程と、
生成された前記移動経路データの少なくとも一部を前記データ収集端末から前記携帯識別データで前記ユーザ携帯端末に返信する経路返信工程と、
を有するデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−41965(P2009−41965A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−205027(P2007−205027)
【出願日】平成19年8月7日(2007.8.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】