説明

フローティングゲートを有する不揮発性DRAM及び動作方法

【課題】電力停止の場合にDRAMセルの状態を記憶し、電力投入又は電力回復の場合にゲートからDRAMセル上にこの状態を回復するフローティングゲートを有するDRAMセルを提供する。
【解決手段】表面を備えた第1の導電型の半導体基板を有するコンデンサを用いない不揮発性の1T-DRAM。基板の表面上には、第2導電型の第1領域が存在する。基板の表面上には、第1領域から離間して、第2導電型の第2領域が存在する。基板の第1領域と第2領域との間には、第1導電型の本体領域が存在する。本体領域は、この表面と、1又はそれ以上の絶縁領域と、第1及び第2の領域とによって、境界が形成される。DRAMは、更に、この表面から絶縁されて第1領域と第2領域との間に位置決めされたフローティングゲートを有する。フローティングゲートには、制御ゲートが容量的に結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサを用いない不揮発性の1T-DRAMセルに関し、より詳細には、電力停止の場合にDRAMセルの状態を記憶し、電力投入又は電力回復の場合にゲートからDRAMセル上にこの状態を回復するフローティングゲートを有するDRAMセルに関する。
【背景技術】
【0002】
コンデンサを用いない不揮発性の1T-DRAMセルは、当業技術で公知である。図1には、従来技術のDRAMセル10の断面図が示されている。セル10は、P型のような第1導電型の基板12を含む。基板12は、表面14を有する。N型のような第2導電型の第1領域16が、基板12の表面14上に存在する。第2導電型の第2領域18が、第1領域16から離間して基板12の表面14上に存在する。絶縁層20が、基板12に存在する。絶縁層20は、第1及び第2領域16及び18と共に基板12の本体領域22に境を接する。すなわち、基板12内の本体領域22は、表面14と、1又はそれ以上の絶縁層20と、第1及び第2領域16及び18とによって境界付けられる。最後に、ゲート電極24が、表面14の上方に位置決めされ、かつそこから絶縁されて、第1領域16と第2領域18の間にある。
【0003】
DRAMセル10は、以下のように作動する。セル10内にビットを記憶するために、以下の電圧が様々な領域に印加され、すなわち、0ボルトが第1領域16に、+2.0ボルトのような正電圧が第2領域18に、かつ−2.0ボルトのような軽度の負電圧がゲート電極24に印加され、ゼロボルト又は−10ボルトのような高い負電圧のいずれかが絶縁層20の下の基板12に印加される。第2領域18で発生した正孔は、本体領域22から放出される(ゼロボルトが絶縁層20の下の基板12に印加される場合)か、又は絶縁層20に引寄せられて本体領域22内に残存するか(大きい負電圧が絶縁層20の下の基板12に印加される場合)のいずれかである。本体領域22は、第1及び第2領域16及び18のPN接合によって、かつ絶縁層20によって境界付けられているので、本体22に発生した正孔は、セル10がその一部である集積デバイスに電力が供給されている間は「捕捉」されている。しかし、電力が除かれた状態で、かつ本体領域22に正孔が格納されている場合には、本体領域22と第1及び第2領域16及び18との間のPN接合がフォワードバイアスされることになり、その結果、正孔は、本体領域22から移動する(漏れる)ことになり、セル10は、ビット状態をもはや記憶しないことになる。
【0004】
DRAMセル10を読取るために、以下の電圧が印加される。すなわち、第1領域16に0ボルト、第2領域18に+0.5ボルトのような小さい正電圧、絶縁層20の下の基板12に−10ボルトのような大きい負電圧、かつゲート電極24に+2.5ボルトのような正電圧が印加される。本体領域22に正孔が格納されている場合、第2領域18での電流は、本体領域22に正孔が格納されていない場合よりも大きいことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術のDRAMセル10に伴う問題は、電力が停止したときに、本体領域22に記憶されたビット状態が失われることである。すなわち、DRAMセル10は、真に不揮発性ではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、コンデンサを用いない不揮発性の1T-DRAMは、表面を備えた第1導電型の半導体基板を有する。基板の表面上には、第2導電型の第1領域が存在する。基板の表面上には、第1領域から離間して、第2導電型の第2領域が存在する。基板の第1領域と第2領域の間には、第1導電型の本体領域が存在する。本体領域は、この表面と、1又はそれ以上の絶縁領域と、第1及び第2領域とによって境界付けられる。DRAMは、更に、この表面から絶縁されて第1領域と第2領域の間に位置決めされたフローティングゲートを有する。フローティングゲートには、制御ゲートが容量的に結合されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図2を参照すると、改良されたコンデンサを用いない不揮発性の「1T-DRAM」セルの第1の実施形態50が示されている。セル50は、従来技術のセル40と類似した多くの特徴を有し、したがって、同じ表記が以下に使用される。セル50は、P型のような第1導電型の基板を含む。基板12は、表面14を有する。N型のような第2導電型の第1領域16が、基板12の表面14上に存在する。第2導電型の第2領域18が、第1領域16から離間して、基板12の表面14上に存在する。絶縁層20が、基板12内に存在する。絶縁層20は、第1及び第2領域16及び18と共に基板12の本体領域22に境を接する。すなわち、基板12内の本体領域22は、表面14と、1又はそれ以上の絶縁層20と、第1及び第2領域16及び18とによって境界付けられる。フローティングゲート60が、表面14の上方に位置決めされ、かつそこから絶縁層62によって絶縁され、第1領域16と第2領域18の間に存在する。セル50の第1の実施形態では、フローティングゲート60は、第1領域16と第2領域18との間の領域の一部分の上を覆って位置決めされる。表面14から絶縁されて分離された制御ゲート64が、フローティングゲート60の近くに位置決めされ、第1領域16と第2領域18との間の表面14の別の部分を覆って存在する。制御ゲート64は、フローティングゲート60に容量結合される。好ましい実施形態では、フローティングゲート60は、制御ゲート64に隣接する先端を有し、フローティングゲート60からその先端を通じた制御ゲート64への電子のトンネリングが容易にされる。この実施形態では、制御ゲート64に対するフローティングゲート60の関係は、不揮発性スプリットゲート型フローティングゲートメモリセルのものに類似する。
【0008】
図3を参照すると、改良されたコンデンサを用いない不揮発性の「1T-DRAM」セルの第2の実施形態150が示されている。セル150は、図2に示すセル50と類似した多くの特徴を有し、したがって、同じ表記を以下に使用する。セル150は、P型のような第1導電型の基板を含む。基板12は、表面14を有する。N型のような第2導電型の第1領域16が、基板12の表面14上に存在する。第2導電型の第2領域18が、第1領域16から離間して基板12の表面14上に存在する。絶縁層20が、基板12内に存在する。絶縁層20は、第1及び第2領域16及び18と共に基板12の本体領域22に境を接する。すなわち、基板12内の本体領域22は、表面14と、1又はそれ以上の絶縁層20と、第1及び第2領域16及び18とによって境界付けられる。フローティングゲート60が、表面14の上方に位置決めされ、かつそこから絶縁層62によって絶縁され、第1領域16と第2領域18の間に存在する。セル150の第2の実施形態では、フローティングゲート60は、第1領域16と第2領域18との間の領域の全体の上に位置決めされる。制御ゲート64は、フローティングゲート60から絶縁されて分離され、かつそれと容量結合される。この実施形態では、制御ゲート64に対するフローティングゲート60の関係は、不揮発性スタックゲート型フローティングゲートメモリセルのものに類似する。
【0009】
セル50又はセル150の各々について、読取又は書込の作動は、従来技術のセル10のものと同一である。本発明のセル50又はセル150の利点は、電力の停止が検出されたとき、セル50又はセル150の本体領域22に記憶されたデータがフローティングゲート60に書き込まれ、電力が完全に遮断された状態でそのデータが保存されることである。同様に、電力が投入されると、セル50又はセル150のフローティングゲート60内に記憶されたデータは、本体領域22内に転送することができる。
【0010】
図4を参照すると、本発明のセル50又はセル150の作動の流れ図が示されている。最初に、セル50又はセル150は、段階80でリセットされる。セル50については、リセットは、以下の大体の電圧の印加によって達成され(これらは、印加される電圧の例に過ぎないことに注意すべきであり、セル50又はセル150の製造におけるリソグラフィのスケールに依存する)、すなわち、制御ゲート64に+12ボルトが印加され、基板12に(絶縁領域20の下)−10ボルトが印加される。これらの電圧が印加されたとき、フローティングゲート60上の電子は、その先端を通じて引出されて制御ゲート64に引寄せられ、フローティングゲート60は、中性又は正帯電の状態になる。
【0011】
その後、セル50の作動は、電力が印加されたときにセル10について説明した作動に類似して継続される。セル50は、従来のコンデンサを用いない1T-DRAMセル10に類似して作動する。本体領域22に「0」の状態を書込むために以下の電圧が印加され、すなわち、第1領域16に0.0ボルトが印加され、第2領域18に+0.5ボルトが印加され、制御ゲート64に−2.0ボルトが印加され、かつ絶縁層20の下で基板12に0.0ボルトが印加される。これらの条件の下で、正孔が本体領域22から放出され、本体領域は、中性帯電の状態になる。本体領域22に「1」の状態を書込むために、以下の電圧が印加され、すなわち、第1領域16に0.0ボルトが印加され、第2領域18に+2.0ボルトが印加され、制御ゲート64に−2.0ボルトが印加され、かつ絶縁層20の下で基板12に−10.0ボルトが印加される。これらの条件の下で、正孔が第2領域18から本体領域22に注入され、本体領域22は、正帯電の状態になる。セル50を読み取るために、以下の電圧が印加され、すなわち、第1領域16に0.0ボルトが印加され、第2領域18に+0.5ボルトが印加され、制御ゲート64に+2.5ボルトが印加され、かつ絶縁層20の下で基板12に−10.0ボルトが印加される。セル50が、本体領域22内に正孔を有する「1」の状態にあるときには、本体領域22内の正孔は、セル50が本体領域22内に正孔を持たない「0」の状態にある条件よりも大きい電流を生じさせることになる。正孔は、より低いVthを有するトランジスタと類似して、より迅速な電源オンを生じさせる。
【0012】
電力の停止が検出されると、本体領域22に記憶されたデータは、フローティングゲート60に転送される。これは、以下の方法で行われ、すなわち、制御ゲートに約1.5ボルトが印加され、第1領域16に約0ボルトが印加され、第2領域18に約+7ボルトが印加され、かつ基板12に約−10ボルトが印加される。これらの条件の下で、本体領域22に正孔が存在するときには、プログラミング電流が第1領域16と第2領域18の間に流れることが可能になり、第1領域16と第2領域18と間のチャンネル領域を横断する第1領域16からの電子が、フローティングゲート60上に注入され、それを負に帯電させる。本体領域22内に正孔が存在しないとき、第1領域16と第2領域18の間にプログラミング電流が流れず、フローティングゲート60上に電子が注入されないことになり、それは、中性又は正帯電の状態のままとされる。
【0013】
電力が回復し、かつフローティングゲート60の状態を本体領域22内に回復(リストア)すべきであるときには、以下の電圧が印加され、すなわち、制御ゲート64に約−0.5ボルトが印加され、第1領域16に約0ボルトが印加され、第2領域18に約+2.0ボルトが印加され、かつ基板12に約−10ボルトが印加される。フローティングゲート60が負に帯電していれば、第2領域18からの正孔が、絶縁層20の下で基板12に印加された負電圧に引寄せられて本体領域20に注入されることになる。フローティングゲート60が中性又は正に帯電していれば、正孔が本体領域22に注入されず、本体領域22は、いかなる帯電もない状態のままとされるであろう。
【0014】
セル150の作動については、初期化段階80に対してセル150に印加される電圧は、以下の通りであり、すなわち、制御ゲート60に約−20ボルトが印加され、第1及び第2領域16及び18は浮動状態のままとされ、かつ絶縁層20の下で基板12に約−10ボルトが印加される。この条件の下で、制御ゲート64からの電子がフローティングゲート60上に注入され、フローティングゲートを負に帯電させる。
【0015】
セル150が初期化された後、セル150は、従来のコンデンサを用いない1T-DRAMセルとして作動することができる。「0」書込作動中に印加される電圧は、以下の通りであり、すなわち、第1領域16に0.0ボルト、第2領域18に+0.5ボルト、制御ゲート64に−2.0ボルト、かつ絶縁層20の下で基板12に0.0ボルトである。この場合には、正孔は、本体領域22から放出される。「1」の状態を書き込むために印加される電圧は、以下の通りであり、すなわち、第1領域16に0.0ボルト、第2領域18に+2.0ボルト、制御ゲート64に−2.0ボルト、かつ絶縁層20の下で基板12に−10.0ボルトである。この場合には、正孔は、第2領域18から本体領域22に注入される。最後に、セル150を読み取るために以下の電圧が印加され、すなわち、第1領域16に0.0ボルト、第2領域18に+0.5ボルト、制御ゲート64に+2.5ボルト、かつ絶縁層20の下で基板12に−10.0ボルトである。セル150に「1」の状態が書込まれた場合、本体領域22内の正孔は、第1領域16と第2領域18との間の電流を、正孔が本体領域22内に存在しない「0」の状態がセル150に書き込まれた場合よりも増大させるであろう。電流の量の差は、第2領域18で検出することができる。
【0016】
電力の停止が検出されると、以下の電圧が印加され、すなわち、第1領域16及び第2領域18は、浮動状態のままとされ、制御ゲート64に+20.0ボルトが印加され、絶縁層20の下で基板12に−10.0ボルトが印加される。フローティングゲート60が負に帯電した初期状態にあり、かつ正孔が本体領域22に存在すれば、フローティングゲート60は、初期状態のままとされることになる。フローティングゲート60が負に帯電した初期状態にあり、かつ正孔が本体領域22に存在しなければ、フローティングゲート60上の電子は、制御ゲート64にトンネリングし、かつフローティングゲート60は正帯電になるであろう。
【0017】
電力が回復すると、フローティングゲート60上に記憶されたセルの状態は、本体領域22内に回復(リストア)される。以下の電圧が印加され、すなわち、第1領域16は、浮動状態のままとされ、第2領域18に+2.0ボルトが印加され、制御ゲート64に−0.5ボルトが印加され、絶縁層20の下で基板12に−10.0ボルトが印加される。フローティングゲート60が負に帯電している場合(「1」の状態)、フローティングゲート60の負の電荷は、バンド間トンネリングを強化することになる。その結果、これが正孔発生を引き起こし、正孔は、次に、本体領域22内に捕捉される。フローティングゲート60が正に帯電している場合(「0」の状態)、バンド間トンネリングは、フローティングゲート60の正電圧によってそれが抑制されるために発生しない。本体領域22は、中性のままとされる。
以上により、本発明を用いてDRAMセルの利点及び不揮発性の利点の全てを有する不揮発性メモリセルが達成されることを理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来技術に係るDRAMセルの断面図である。
【図2】本発明の改良DRAMセルの第1の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の改良DRAMセルの第2の実施形態の断面図である。
【図4】第1又は第2の実施形態のいずれかの本発明の改良DRAMセルの作動を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0019】
12 基板
16 第1領域
18 第2領域
50 改良型のコンデンサを用いない不揮発性の「1T-DRAM」セル
60 フローティングゲート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を有する第1導電型の半導体基板と、
該基板において前記表面の上にある第2導電型の第1領域と、
該第1領域から距離をおいて配置され、前記基板において前記表面の上にある前記第2導電型の第2領域と、
前記基板において前記第1領域と前記第2領域との間にあって、前記表面と1又はそれ以上の絶縁領域と前記第1領域と前記第2領域とによって境界が形成された、前記第1導電型の本体領域と、
を有する、コンデンサを用いない不揮発性の1T-DRAMであって、
前記表面から絶縁され、前記第1領域と前記第2領域との間に配置されたフローティングゲートと、
該フローティングゲートに容量的に結合された制御ゲートと、
を具備する、ことを特徴とするDRAM。
【請求項2】
前記フローティングゲートが、前記第1領域と前記第2領域との間において前記本体領域の前記表面の第1部分から絶縁されており、
前記制御ゲートが、前記フローティングゲートに隣接して配置され、前記第1領域と前記第2領域との間において前記本体領域の前記表面の第2部分から絶縁され、前記フローティングゲートに容量的に結合している、請求項1に記載のDRAM。
【請求項3】
前記フローティングゲートが、前記本体領域の前記表面から絶縁され、前記第1領域と前記第2領域との間において表面全体の上に配置されており、
前記制御ゲートが、前記フローティングゲートから絶縁され、該フローティングゲートの上に配置されている、請求項1に記載のDRAM。
【請求項4】
前記フローティングゲートが、更に、前記制御ゲートに隣接した端部の近くに先端を有する、請求項2に記載のDRAM。
【請求項5】
表面を有する第1導電型の半導体基板と、
該基板において前記表面の上にある第2導電型の第1領域と、
該第1領域から距離をおいて配置され、前記基板にある前記第2導電型の第2領域と、
前記基板において前記第1領域と前記第2領域との間にあって、前記表面と1又はそれ以上の絶縁領域と前記第1領域と前記第2領域とによって境界が形成された、前記第1導電型の本体領域と、
前記表面から絶縁され、前記第1領域と前記第2領域との間に配置されたフローティングゲートと、
該フローティングゲートに容量的に結合された制御ゲートと、
を有する、コンデンサを用いない不揮発性の1T-DRAMセルを動作させる方法であって、
前記本体領域にデータを記憶することにより前記DRAMセルを動作させる段階と、
電力の損失を検出したときに、前記本体領域における前記データを前記フローティングゲートに記憶する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記DRAMに電力が印加されたときに、前記フローティングゲートに記憶された前記データを前記本体領域内にリストアする段階、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記フローティングゲートが、前記第1領域と前記第2領域との間において前記本体領域の前記表面の第1部分から絶縁され、前記第1領域よりも前記第2領域の近くにあり、
前記制御ゲートが、前記フローティングゲートに隣接して配置され、前記第1領域と前記第2領域との間において前記本体領域の前記表面の第2部分から絶縁され、前記フローティングゲートに容量的に結合され、前記第2領域よりも前記第1領域の近くにある、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記記憶する段階が、
前記基板の本体に第1負電圧を印加する段階と、
前記第1領域に第1電圧を印加する段階と、
前記第2領域に前記第1電圧よりも電位の高い第2電圧を印加する段階と、
前記制御ゲートに前記第1電圧より電位の高い第3電圧を印加する段階と、
を含み、
前記第2電圧及び前記第3電圧は、複数の正孔が前記本体領域に格納されているときに、複数の電子を前記フローティングゲート上に注入させるのに十分なものである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フローティングゲートが、前記第1領域と前記第2領域との間において前記本体領域の前記表面の第1部分から絶縁され、前記第1領域よりも前記第2領域の近くにあり、
前記制御ゲートが、前記フローティングゲートに隣接して配置され、前記第1領域と前記第2領域との間において前記本体領域の前記表面の第2部分から絶縁され、前記フローティングゲートに容量的に結合され、前記第2領域よりも前記第1領域の近くにある、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記リストアする段階が、
前記本体に負電圧を印加する段階と、
前記第1領域に第1電圧を印加する段階と、
前記第2領域に前記第1電圧よりも電位の高い第2電圧を印加する段階と、
前記制御ゲートに負電圧である第3電圧を印加する段階と、
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記動作させる段階の前に前記DRAMを初期化する段階を更に含み、
該初期化する段階が、
前記制御ゲートに正電圧を印加する段階と、前記基板の前記本体に第2負電圧を印加する段階と、を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記フローティングゲートが、前記本体領域の前記表面から絶縁され、前記第1領域と前記第2領域との間において表面全体の上に配置され、
前記制御ゲートが、前記フローティングゲートから絶縁され、該フローティングゲートの上に配置されている、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記記憶する段階が、
前記制御ゲートに第1正電圧を印加する段階と、
前記基板の本体に第1負電圧を印加する段階と、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記フローティングゲートが、前記本体領域の前記表面から絶縁され、前記第1領域と前記第2領域との間において表面全体の上に配置され、
前記制御ゲートが、前記フローティングゲートから絶縁され、該フローティングゲートの上に配置されている、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記リストアする段階が、
前記制御ゲートに第2負電圧を印加する段階と、
前記基板の本体に前記第2負電圧よりも電位の低い第3負電圧を印加する段階と、
前記第2領域に第2正電圧を印加する段階と、
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記動作させる段階の前に前記DRAMを初期化する段階を更に含み、
該初期化する段階が、
前記制御ゲートに第1負電圧を印加する段階と、
前記基板の前記本体に第2負電圧を印加する段階と、
を含み、前記第1負電圧が前記第2負電圧より電位が低い、請求項13に記載の方法。

【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−60100(P2009−60100A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−206358(P2008−206358)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【出願人】(500147506)シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド (24)
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
【Fターム(参考)】