説明

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

【課題】微細化の制約が少なく、製造が容易で、周辺回路の大幅な変更を必要としない、NAND型不揮発性半導体記憶装置、及び、その製造方法を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、基板40の主面41上に並設され、主面41に対して平行な第1方向に延在した複数の積層体58と、主面41に平行で、第1の方向と非平行な第2方向に延在したゲート電極70と、を備え、複数の積層体58のそれぞれは、絶縁層55を介して積層された複数の半導体層50を有し、複数の積層体58は、隣接する積層体58の間隔が、第1間隔51と、第1間隔51よりも広い第2間隔52と、が交互に設けられるように並設され、第2間隔52の周期は、デザインルールFの4倍であり、ゲート電極70は、第2間隔52を有する積層体58同士の間隙に侵入した突出部78を有し、半導体層50の側面と突出部78との間に、第1絶縁膜、電荷蓄積層60及び第2絶縁膜を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
NAND型フラッシュメモリに代表される不揮発性メモリは、大容量データ格納用として、携帯電話、デジタルスチルカメラ、USBメモリ、シリコンオーディオ等に広く用いられており、急速な微細化によるビットあたりの製造コストの削減によってさらに市場の拡大を続けている。特にNAND型フラッシュメモリは、最小加工寸法(デザインルール)をFとしたきにセル面積が4Fと小さく、そのシンプルな構造ゆえに急速な微細化が進められている。しかしながら、NAND型フラッシュメモリは、今後のリソグラフィの微細化技術の限界、素子の微細化によるショートチャネル効果やナローチャネル効果の悪影響に起因した信頼性の劣化と高速化の限界、素子の微細化に伴う素子特性のばらつきの悪化の問題があり、今後のさらなる高集積化は困難であると予想される。
【0003】
これに対し、特許文献1には、柱状半導体の周りに絶縁膜と電荷蓄積層を設け、多数の記録層を積層する不揮発性半導体記憶装置に関する技術が開示されているが、この構造の場合、電荷蓄積層を選択するゲート電極を基板に平行な平面内で縞状に加工する必要があるため、通常のNANDフラッシュメモリのセル面積が4F(Fはデザインルール)であるのに対して、セル面積が6Fとなる。また、特許文献1の構造の場合、ゲート電極を形成した後にシリコンプラグを形成する際の製造プロセスの制約から、微細化が制約される。そして、ゲート電極形成後にシリコンプラグを形成することは、ゲート電極に用いる材料を制約し、低抵抗化が困難であるため、ゲート電極が厚くなり、また、電極の空乏化防止のために隣接セル間のスペースを拡大する必要があり、これによっても微細化が制約される。さらに、NANDフラッシュメモリと動作機構が異なるので、従来のNANDフラッシュメモリの周辺回路構成が使えず、周辺回路の再設計が必要となる。
【特許文献1】特開2007−266143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、微細化の制約が少なく、製造が容易で、周辺回路の大幅な変更を必要としない、新規な構成の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、基板と、前記基板の主面の上に並設され、それぞれが前記基板の主面に対して平行な第1の方向に延在した複数の積層体と、前記主面に平行で、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在したゲート電極と、を備え、前記複数の積層体のそれぞれは、絶縁層を介して積層された複数の半導体層を有し、前記複数の積層体は、隣接する積層体の間隔が、第1間隔と、前記第1間隔よりも広い第2間隔と、が交互に設けられるように並設され、前記第2間隔は、前記不揮発性半導体記憶装置のデザインルールFの4倍の周期間隔で設けられ、前記ゲート電極は、前記第2間隔を有する前記積層体同士の間隙に侵入した突出部を有し、前記半導体層の側面と、前記突出部と、の間に設けられた電荷蓄積層と、前記半導体層の前記側面と、前記電荷蓄積層と、の間に設けられた第1絶縁膜と、前記電荷蓄積層と、前記突出部と、の間に設けられた第2絶縁膜と、をさらに備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
【0006】
本発明の別の一態様によれば、半導体層と、前記半導体層に対向して設けられたゲート電極と、前記半導体層と前記ゲート電極との間に設けられた電荷蓄積層と、前記半導体層と前記電荷蓄積層との間に設けられた第1絶縁膜と、前記電荷蓄積層と前記ゲート電極との間に設けられた第2絶縁膜と、を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、基板の主面の上に、前記半導体層となる半導体層膜、及び、絶縁層となる絶縁層膜を、積層して形成する第1の工程と、前記半導体層膜及び前記絶縁層膜を、前記基板の主面に平行な第1の方向に延在し、前記不揮発性半導体記憶装置のデザインルールFの4倍の周期で形成されたダミーパターンの側面に形成された側壁をマスクパターンとして用い、前記半導体層及び前記絶縁層を含む積層体どうしの間隔を、第1間隔と、前記第1間隔よりも広い第2間隔と、が交互に設けられるように加工する第2の工程と、前記積層体の前記第2間隔の側の側面に、前記第1絶縁膜となる膜、前記電荷蓄積層となる膜、前記第2絶縁膜となる膜、を形成し、さらに前記第2絶縁膜となる膜の上と前記積層体の主面の上に前記ゲート電極となるゲート電極膜を形成する第3の工程と、前記ゲート電極膜を、前記基板の前記主面に平行で、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する帯状に加工する第4の工程と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、微細化の制約が少なく、製造が容易で、周辺回路の大幅な変更を必要としない、新規な構成の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構造を例示する模式図である。
すなわち、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A’線断面図、図1(c)は図1(a)のB−B’線断面図である。
図1に表したように、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10は、
半導体層50と、半導体層50に対向して設けられたゲート電極70と、半導体層50とゲート電極70との間に設けられた電荷蓄積層60と、半導体層50と電荷蓄積層60との間に設けられた第1絶縁膜(図示しない)と、電荷蓄積層60とゲート電極70との間に設けられた第2絶縁膜(図示しない)と、を有する不揮発性半導体記憶装置である。すなわち、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconductor)構造を有するメモリである。
【0010】
そして、半導体層50は、基板40の主面41に平行な第1の方向(例えばX軸方向)に延在し、基板40の上に絶縁層55を介して複数積層され、主面41に平行な面内で隣接する間隔が、第1間隔51と、第1間隔51よりも広い第2間隔52と、が交互に配列するように複数設けられている。
【0011】
そして、第2間隔52は、不揮発性半導体記憶装置10のデザインルールFの4倍の周期L4で配列している。デザインルールFに関しては後述する。
【0012】
このような形状は、デザインルールFの4倍の周期で形成されたダミーパターンの側面に形成された側壁をマスクパターンとして用い、半導体層50の間隔を、第1間隔51と、第1間隔51よりも広い第2間隔52と、が交互に配列するように形成できる。この側壁を利用した第1間隔51及び第2間隔52の形成方法に関しては後述する。
【0013】
一方、ゲート電極70は、主面41に平行で、第1の方向(X軸方向)に対して非平行な第2の方向(例えばY軸方向)に延在して設けられ、半導体層50の第2間隔52の側にその一部が侵入して突出部78となる。ゲート電極70は、単一の周期、すなわち、距離L7で配列している。例えば、距離L7は、デザインルールFの2倍とすることができる。
【0014】
そして、電荷蓄積層60は、半導体層50の第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面50vと、ゲート電極70の主面41に対して垂直な面70vと、の間に設けられる。
【0015】
なお、同図に表したように、基板40の主面41に垂直な方向をZ軸とし、Z軸に対して垂直な軸をX軸とし、Z軸とY軸とに垂直な方向をY軸とする。
そして、この例では、積層された半導体層50が、X軸方向に複数、帯状に延在している。そして、半導体層50どうしの間隔が、狭い部分(第1間隔51)と広い部分(第2間隔52)とを有している。そして、半導体層50に交差して、ゲート電極70が延在し、半導体層50の側面と、ゲート電極70の側面と、の間に、第1絶縁膜、電荷蓄積層60及び第2絶縁膜が設けられている。すなわち、不揮発性半導体記憶装置10のメモリセル(セル)となる電荷蓄積層60は、基板40の主面41に垂直な方向と、平行な方向と、の両方の方向に積層される。
【0016】
すなわち、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10は、基板40と、基板40の主面41の上に並設され、それぞれが基板40の主面41に対して平行な第1の方向に延在した複数の積層体58と、主面41に平行で、第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在したゲート電極70と、を備える。複数の積層体58のそれぞれは、絶縁層55を介して積層された複数の半導体層50を有し、複数の積層体58は、隣接する積層体58の間隔が、第1間隔51と、第1間隔51よりも広い第2間隔52と、が交互に設けられるように並設される。第2間隔52は、不揮発性半導体記憶装置10のデザインルールFの4倍の周期間隔で設けられる。ゲート電極70は、第2間隔52を有する積層体58同士の間隙に侵入した突出部78を有する。そして、不揮発性半導体記憶装置10は、半導体層50の側面50vと、突出部78と、の間に設けられた電荷蓄積層60と、半導体層50の側面50vと、電荷蓄積層60と、の間に設けられた第1絶縁膜(図示しない)と、電荷蓄積層60と、突出部78と、の間に設けられた第2絶縁膜(図示しない)と、をさらに備える。
この構造を有する本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10によって、微細化の制約が少なく、製造が容易で、周辺回路の大幅な変更を必要としない不揮発性半導体記憶装置が得られる。
【0017】
なお、図1では、半導体層50及びゲート電極70とは、それぞれ6本ずつ描かれているが、本発明はこれに限らず、半導体層50とゲート電極70の本数は任意である。また、半導体層50は、絶縁層55を介して2層積層されているが、半導体層50の積層数は任意である。
【0018】
なお、上記において、半導体層50が、広い間隔と狭い間隔とで周期的に配列することで、広い間隔(第2間隔)側に、第1絶縁膜、電荷蓄積層60及び第2絶縁膜を設けることが容易となる。
例えば、半導体層50が、単一の間隔で設けられる場合は、その間隔の間に、上記の第1絶縁膜、電荷蓄積層60及び第2絶縁膜を設けるスペースを確保して素子を微細化することは困難である。例えば、一般に半導体製造工程における最小加工寸法を基にして、不揮発性半導体記憶装置のデザインルールFが定められる。そして、不揮発性半導体記憶装置において、集積密度を上げようとした時にはFを縮小する。このとき、デザインルールFの幅の間隙に、第1絶縁膜、電荷蓄積層60、第2絶縁膜、突出部78、第2絶縁膜、電荷蓄積層60、第1絶縁層を設けなければならないので、Fの微細化は非常に困難になる。
【0019】
これに対し、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10においては、半導体層50どうしの間隔が、狭い第1間隔51と、広い第2間隔52と、となるように設けるので、これにより、第2間隔52はデザインルールFよりも長くすることができ、その広い第2間隔の側の間隙に、上記の第1絶縁膜、電荷蓄積層60、第2絶縁膜、突出部78、第2絶縁膜、電荷蓄積層60、第1絶縁膜を設けるスペースを確保することが比較的容易になる。
【0020】
図1に表したように、半導体層50どうしの間隔は、距離t1の部分(第1間隔51)と、距離t1よりも長い距離t2(第2間隔52)の部分とが交互に配列している。なお、半導体層50の幅、すなわち幅t3は実質的に一定とすることができる。
また、半導体層50は、狭ピッチL1と広ピッチL2で配列している。ここで、狭ピッチL1=距離t1+幅t3であり、広ピッチL2=距離t2+幅t3である。そして、距離t1の間隔で配列した一対の半導体層50を、半導体層対53ということにすると、半導体層対53は、対ピッチL3で配列している。この時、対ピッチL3=狭ピッチL1+広ピッチL2=距離t1+距離t2+2×幅t3である。そして、第2間隔52のピッチL4は、対ピッチL3と等しい。
【0021】
そして、不揮発性半導体記憶装置10のデザインルールをFとすると、第1間隔(距離t1)を、4Fの周期で設けることができる。そして、第2間隔(距離t2)を、4Fの周期(L4)で設けることができる。そして、半導体層対53を、4Fの周期で設けることができる。すなわち、上記の対ピッチL3を4Fとすることができる。
この時、半導体層対53を形成する一対の半導体層50どうしの間隔、すなわち、距離t1は、Fよりも短く設定される。そして、隣接する半導体層対53どうしの間隔、すなわち、距離t2はFよりも長く設定される。
ただし、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10は、これに限らず、半導体層対53が4F周期で設けられ、距離t2がFよりも長く設定され、その距離t2の間隔を有する半導体層対53どうしの間、すなわち、第2間隔52の側に電荷蓄積層60が配置されれば良い。
【0022】
なお、第2の方向に延在するゲート電極70も、半導体層50と同様に、ゲート電極70どうしの間の間隔が、狭い部分と広い部分とを有するように形成することもできる。これにより、例えば、広い間隔の側に、ゲート電極70と周辺回路との接続部を設け、接続を容易化することもできる。以下では、ゲート電極70は、単一な周期で設けられる場合として説明する。すなわち、距離L7が2Fである例である。
【0023】
ここで、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10におけるデザインルールFについて説明する。以下の説明では、X軸方向及びY軸方向の両方で同じデザインルールが用いられるものとして説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置におけるデザインルールを例示する模式的平面図である。
図2に表したように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10において、半導体層50は、狭い第1間隔51(t1)で並んだ2つの半導体層50からなる半導体層対53が、対ピッチL3、すなわち、4Fの周期で並んでいる。一方、ゲート電極70は、2F周期で並んでいる。
【0024】
図2に表したように、1つのメモリセル80aは、1つの半導体層50aと1つのゲート電極70aとが交差する部分に対応する。1つの半導体層50aの側面と、1つのゲート電極70aの側面と、の間に設けられた電荷蓄積層を有するメモリセル80aを着目する。このメモリセル80aが占有する占有面81aの面積を面積Sとする。この時、図2に例示したように、着目している1つのメモリセル80aに隣接して4つのメモリセル80b、80c、80d、80eがある。そして、これらのメモリセル80b、80c、80d、80eも、メモリセル80aと同じ面積Sの占有面81b、81c、81d、81eを有するとする。
【0025】
この時、メモリセル80aの占有面81aと、隣接するメモリセルの占有面とのX軸方向に沿った境界は、例えば、メモリセル80aを有する半導体層50aと隣接する半導体層50bとの間の中心線、及び、半導体層50aと隣接する別の半導体層50cとの間の中心線とすることができる。
同様に、メモリセル80aの占有面81aと、隣接するメモリセルの占有面とのY軸方向に沿った境界は、例えば、メモリセル80aを有するゲート電極70aと隣接するゲート電極70bとの間の中心線、及び、ゲート電極70aと隣接する別のゲート電極70cとの間の中心線とすることができる。
これら4つの中心線で囲まれた領域が、メモリセル80aの占有面81aとすることができる。
【0026】
そして、不揮発性半導体記憶装置10においては、半導体層対53の周期が4Fで、ゲート電極70の周期が2Fであるので、4×S=(4F)となり、すなわち、S=4Fとなる。従って、不揮発性半導体記憶装置10におけるデザインルールFは、基板40の主面41に平行な面内における、1つのメモリセルが占有する面積をSとして、F=(S/4)1/2とすることができる。
【0027】
次に、このように、互いの間隔が狭い部分と広い部分を有する半導体層50及び絶縁層55の作製方法の概略について説明する。なお、説明を簡単にするために、半導体層50及び絶縁層55がそれぞれ2層のみである場合を例示する。そして、以下では、Fが25nmの場合として説明する。
【0028】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の要部を例示する工程順模式断面図である。
まず図3(a)に表したように、基板40の上に、半導体層50となる半導体層膜59及び絶縁層55となる絶縁層膜55aを交互に2層、ハードマスクとなるCVD成膜シリコン酸化膜85、及び、シリコン窒化膜86を形成し、リソグラフィ技術で、ピッチがL3(=4F、すなわち100nm)で、幅W1が例えば30nmのレジストマスクパターン87を形成する。
【0029】
そして、図3(b)に表したように、シリコン窒化膜86をホット燐酸処理し、シリコン窒化膜86をスリミング(外形を縮小)し、幅W2を例えば15nmに加工する。
【0030】
次に、図3(c)に表したように、基板40全面に、アモルファスシリコン膜89を20nmの厚さで形成した後、反応性イオンエッチング技術により前記シリコン窒化膜86の側壁にのみ、アモルファスシリコン膜89を残存させる。
【0031】
次に、図3(d)に表したように、シリコン窒化膜86をホット燐酸処理で除去し、アモルファスシリコン膜89をマスクとして、CVD成膜シリコン酸化膜85を加工する。
【0032】
次に、図5(e)に表したように、アモルファスシリコン膜89を除去し、CVD成膜シリコン酸化膜85によるハードマスクを形成し、このハードマスクを用いて2層の半導体層膜59及び絶縁層膜55aを加工する。
【0033】
このような方法、すなわち、ダブルパターニング技術により、半導体層50及び絶縁層55を、互いの間隔が狭い部分と広い部分とを有するように形成することができる。そして、半導体層50の半導体層対53は、4Fの周期、すなわち、対ピッチL3で配列する。そして、半導体層対53を形成する一対の半導体層50どうしの間隔(距離t1)は、Fよりも短くなる(加工の変換差を無視するとこの場合15nm)。そして、半導体層50の幅(幅t3)は、加工の変換差を無視すると20nmとなり、そして、隣接する半導体層対53どうしの間隔(距離t2)はFよりも長くなる(加工の変換差を無視すると45nm)。
【0034】
なお、上記においては、説明を簡単にするために、半導体層50となる半導体層膜59、及び、絶縁層55となる絶縁層膜55aが交互に2層積層された構造の場合を例示したが、半導体層50及び絶縁層55の積層数は任意である。また、ゲート電極70も、必要に応じて上記のダブルパターニング技術を用いて、狭い間隔と広い間隔とが周期的に配列した構造としても良い。
【0035】
図4は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部の構造を例示する模式的断面図である。
すなわち、同図は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置における、第1絶縁膜、電荷蓄積層、及び、第2絶縁膜の構造の2つの例を表している。なお、同図は、図1(a)のA−A’線に相当する断面を拡大して例示している。
【0036】
図4(a)に表したように、半導体層50の第2間隔52の側の、主面41に対して垂直な面50v(側面)と、ゲート電極70の、主面41に対して垂直な面70v(側面)と、の間に、電荷蓄積層60が設けられている。また、半導体層50と電荷蓄積層60との間に、第1絶縁膜61が設けられている。そして、電荷蓄積層60とゲート電極70との間に第2絶縁膜62が設けられている。第1絶縁膜61は、トンネル絶縁膜として機能することができる、また、第2絶縁膜62は、ブロック絶縁膜として機能することができる。なお、第1間隔51の側の半導体層50どうしの間には、絶縁膜56が設けられている。
【0037】
そして、図4(a)に例示した不揮発性半導体記憶装置10の場合は、電荷蓄積層60は、積層された半導体層50の、第2間隔52の側の、主面41に対して垂直な面50v(側面)ごとに分離されている。これにより、電荷蓄積層60における電荷が拡散して、電荷を書き込んだセルから、書き込んでいないセルや他の膜中に移動することによる、電荷保持特性の劣化を抑制することができる。
【0038】
また、図4(b)に表したように、本実施形態の別の不揮発性半導体記憶装置11においては、電荷蓄積層60は、積層された半導体層50の第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面50v(側面)、及び、積層された絶縁層55の第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面55v(側面)、に沿って連続して設けられている。そして、積層された半導体層50の第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面50v(側面)よりも、積層された絶縁層55の第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面55v(側面)が、第2間隔52からみて第1間隔51の側に後退して設けられている。すなわち、電荷蓄積層60は、積層された半導体層50の側面とからこれに隣接する絶縁層55の側面に亘って連続して設けられ、半導体層50の側面よりも絶縁層55の側面が後退している。
【0039】
すなわち、電荷蓄積層60は、基板40の主面41に対して垂直方向に積層されたメモリセルどうしの間の最短距離に比べて、半導体層50及び絶縁層55の側面に沿って延在する電荷蓄積層60の長さ(主面41に対して垂直方向に延在する長さ)が長くなるように、形成されている。
これにより、電荷蓄積層60における電荷が拡散して、電荷を書き込んだセルから、書き込んでいないセルや他の膜中に移動することによる、電荷保持特性の劣化を抑制することができる。
【0040】
このように、不揮発性半導体記憶装置10、11によれば、保持特性が良好な不揮発性半導体記憶装置が提供できる。
【0041】
以上説明した本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10、11によれば、メモリセルを、基板に垂直方向及び水平方向の両方の方向に積層することで、単位面積当たりのビット容量を向上することができる。すなわち微細化を行わなくても集積度の向上が可能になる。
【0042】
さらに、各メモリセルにおけるトランジスタは、絶縁膜上のシリコンチャネルを有するSOI(Silicon on Insulator)の構造であり、ゲート電極のチャネルに対する支配力が強いので、ショートチャネル効果に対して強く、多値化が容易である。特に、本実施形態においては、UT−SOI(Ultra-Thin Silicon On Insulator)構造になるため、ショートチャネル効果に対して強いトランジスタが実現できるので、チャネルの支配力が特に強いことから、セル当たり2ビット(すなわち4値)やセル当たり3ビット(すなわち8値)のような、多値記憶が容易になる利点がある。
【0043】
さらに、4F周期で半導体層対53を形成することで、MONOS構造の積層膜を形成するために必要なスペースを確保することができる。
そして、第1間隔51の側の電荷蓄積層60どうしは、半導体層50によってシールドされ、そして、第2間隔52の側の電荷蓄積層60どうしは、ゲート電極70によってシールドされるので、隣接メモリセルの書き込み消去動作に伴ってメモリセルのしきい値が変動するセル間干渉を抑制できるという利点がある。
【0044】
そして、例えば特許文献1の技術によるよりも微細化が容易であり、積層数を減らすことが可能である。さらに、特許文献1の技術と異なり、NANDチェーンが、基板40の主面に平行方向に形成されるので、周辺回路を従来のNANDフラッシュメモリと同様の構成とすることができる。
【0045】
このように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、微細化の制約が少なく、製造が容易で、周辺回路の大幅な変更を必要としない、新規な構成の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法が提供できる。
【0046】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置20は、22nmのデザインルールのメモリセルを、2層積層することにより、従来の平面セル構造における15nmのデザインルールの不揮発性半導体記憶装置に相当するセル面積968nmを実現するフラッシュメモリである。
そして、基板40と1層目の半導体層50とを分離する絶縁層が、周辺高電圧回路のゲート絶縁膜と共用され、半導体層50のシリコンチャネルとして、多結晶シリコンが用いられるものである。また、電荷蓄積層60は、図3(a)に例示した構造、すなわち、積層された半導体層50の、第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面50vごとに分離されている構造である。また、半導体層50がビット線であり、ゲート電極70がワード線である場合として説明する。
【0047】
以下、本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置20の製造方法について説明する。
図5は、本発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
同図(a)は最初の工程の図であり、同図(b)は同図(a)に続く図である。
そして、図6は、図5に続く図であり、図7は、図6に続く図であり、図8は、図7に続く図である。
【0048】
図5、図6、図7(a)及び図8において、左側の図は、ワード線(ゲート電極)方向の断面図、すなわち、ワード線が延在する方向に垂直な平面で切断したときの断面図であり、右側の図は、ビット線(半導体層)方向の断面図、すなわち、ビット線が延在する方向に垂直な平面で切断したときの図である。また、図7(b)、(c)は、要部を拡大して例示したビット線方向の断面図である。また、図5(b)、図6、図7(a)及び図8の左側の図は、それぞれの右側の図のA−A’線断面図である。
【0049】
まず、図5(a)に表したように、半導体基板101の上のセル部及び周辺高電圧回路部を、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により、30nmの距離でリセスする(後退させる)。なお、これは、高電圧回路部と低電圧回路部とのゲート酸化膜厚に起因する段差を解消するために、通常のフラッシュメモリでも行われる工程である。
【0050】
続いて、高電圧回路部のゲート酸化膜、及び、セルの層間絶縁膜、となるシリコン熱酸化膜を35nmの厚さで形成する。次に、周辺低電圧回路部トランジスタを構成するゲート酸化膜102を8nmの厚さで形成する。これにより、高電圧回路部のゲート酸化膜、及び、セルの層間絶縁膜となるシリコン熱酸化膜103は、40nmの膜厚となる。
【0051】
次に、周辺回路のゲート電極の一部、及び、第1層目の半導体層となるn型多結晶シリコン膜104を30nmの厚さで、1層目と2層目の半導体層の間の絶縁層となるシリコン酸化膜105を厚さ40nmで、2層目の半導体層となるn型多結晶シリコン膜106を厚さ30nmで、シリコン酸化膜107を厚さ20nmで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)のストッパーとなるシリコン窒化膜108を厚さ50nmで、形成する。
【0052】
次に、図5(b)に表したように、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により半導体層を加工する。ここで、セル部のリソグラフィにおいては、側壁転写技術を用いて、4F=88nmの周期で繰り返される半導体層対109を形成する。
それぞれの半導体層の幅は15nm、隣接する半導体層どうしの間(半導体層間)の間隙110(第1間隔51)の幅は15nm、半導体層対どうしの間(半導体層対間)の間隙111(第2間隔52)の幅は43nmである。このメモリセル(セル)の一括加工によって、周辺回路部のSTI(Shallow Trench Isolation)となるアイソレーション溝も形成される。
続いて、TEOS(Tetra Ethoxy Silane)/O膜またはSOG(Spin On Glass)膜等の絶縁膜112で、周辺回路部のアイソレーション溝、並びに、半導体層間の間隙110、及び、半導体層対間の間隙111を埋め込む。
次に、CMPで絶縁膜112を平坦化する。
【0053】
次に、図6(a)に表したように、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により、周辺回路部及び第1層の半導体層のセレクトゲート部の、シリコン窒化膜108、シリコン酸化膜107、n型多結晶シリコン膜106、シリコン酸化膜105を除去する。そして、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により、第2層のセレクトゲート部の、シリコン窒化膜108及びシリコン酸化膜107を除去する。
続いて、セレクトゲートのゲート酸化膜となるシリコン酸化膜113、セレクトゲートのゲート電極となるn型多結晶シリコン膜114を形成する。
続いて、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により、周辺回路部の、n型多結晶シリコン膜114及びシリコン酸化膜113に、n型多結晶シリコン膜104に達する貫通孔を形成する。続いて、n型多結晶シリコン膜115を形成する。
これにより、周辺回路部において、n型多結晶シリコン膜115とn型多結晶シリコン膜104とが接続された構造を形成することができた。
【0054】
次に、図6(b)に表したように、公知のトランジスタ形成技術に従って、セレクトゲート及び周辺回路部のn型多結晶シリコン膜115、シリコン酸化膜113、n型多結晶シリコン膜104を加工して周辺回路のゲート電極116を形成し、サイドウォール酸化膜117、拡散層(図示しない)を形成し、層間絶縁膜118を埋め込んで平坦化する。
【0055】
次に、図7(a)に表したように、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により、隣接する半導体層対どうしの間(半導体層対間)の間隙111内の絶縁膜112をエッチングバックする。
続いて、HF/NHガスにより、n型多結晶シリコン膜104、106の側壁をクリーニングし、MONOSセルを構成する、シリコン熱酸化膜(厚さ4nm)/電荷蓄積層(厚さ5nm)/電荷ブロック膜(厚さ11nm)からなる積層絶縁膜119を形成する。以上で、半導体層を形成するn型多結晶シリコン膜の幅は13nmとなり、電荷ブロック膜間の間隙は7nmとなる。なお、例えば、電荷蓄積層にはシリコン窒化膜を用い、電荷ブロック膜にはアルミナ膜を用いる。
続いて、ゲート電極となるCVD成膜WSi膜120を、基板全面に形成する。
【0056】
次に、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチングにより、CVD成膜WSi膜120を加工してセルのゲート電極を形成する。
この際、前記積層絶縁膜119を一括加工し、積層されたセル間の電荷蓄積層を分離する。すなわち、水素/酸素混合ガスから生成されるラジカルを用いる高温短時間酸化で、絶縁膜112、シリコン熱酸化膜103、シリコン酸化膜105、シリコン酸化膜107を介して、積層絶縁膜119中の電荷蓄積層であるシリコン窒化膜を酸化することで、電荷蓄積層を積層されたセル間で分離する。
【0057】
すなわち、図7(b)に表したように、酸化前にはシリコン熱酸化膜103、シリコン酸化膜105、シリコン酸化膜107の側壁上には、電荷蓄積層121及び電荷ブロック膜122が連続して存在する。
しかし、図7(c)に表したように、ラジカル酸化により電荷蓄積層121のみを選択的に酸化し、シリコン熱酸窒化膜123を形成して、積層されたセルごとに電荷蓄積層121を分離することが可能である。
以上により、図8(a)に表したように、積層されたUT−SOI型のMONOSセルが形成された。
【0058】
次に、基板全面に層間絶縁膜124を形成し、コンタクトプラグ125で周辺回路及び積層された半導体層からの引き出しを形成し、配線126によって各素子を接続する。
【0059】
以下、多層配線工程によってフラッシュメモリの回路を形成することになるが、説明は省略する。
【0060】
これにより、図8(b)に例示した本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置20が作製される。
図8(b)において、層間絶縁膜127、128、129、130が積層され、コンタクトプラグ131、132、133によって、配線134、135、136が接続される。
【0061】
本実施例の不揮発性半導体記憶装置20の構造では、各セルのトランジスタはUTSOI構造となり、ショートチャネル効果に強く、チャネルの支配力が強いことから、セル当たり2ビット(すなわち4値)やセル当たり3ビット(すなわち8値)のような、多値記憶が容易であるという利点がある。さらに、それと共に、対をなす半導体層間の電荷蓄積層は半導体層自体によってシールドされ、そして、隣接する半導体層対間の電荷蓄積層は、コントロールゲート電極によってシールドされるので、隣接セルの書き込み消去動作に伴ってセルのしきい値が変動するセル間干渉を抑制できるという利点がある。
【0062】
しかも、本実施例の不揮発性半導体記憶装置20では、通常の単層のメモリの2倍の記憶密度が達成される。このとき、不揮発性半導体記憶装置20では、半導体層が基板上に積層されることになるが、半導体層(ビット線)及びゲート電極(ワード線)の加工は、通常の積層しないメモリと同じ1回ずつのリソグラフィ工程で加工が可能である。
【0063】
このように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置20は、微細化を行わなくてもセルの集積度向上が可能であり、しかもEUV(Extreme Ultra Violet、極端紫外光)や液浸ArF等の最先端のリソグラフィ工程を必要としないという利点がある。
【0064】
本実施例の不揮発性半導体記憶装置20のセルの投影面積は1936nmとなり、例えば、特許文献1の技術で製作した場合のセルに比べて26%程度の面積となる。
【0065】
さらに、2層の積層構造であるために、実効的なセル面積は1936/2=968nmとなるが、これと同様の実効的セル面積を、特許文献1の技術で実現するには、8層の積層構造にする必要がり、本実施例の不揮発性半導体記憶装置の4倍の数の積層が必要である。
【0066】
一般に、積層構造での歩留まりは、各層の歩留まりの積になるため、本実施例の不揮発性半導体記憶装置20は、従来技術に比べて高歩留まりを達成できる可能性があることがわかる。
【0067】
なお、本実施例の不揮発性半導体記憶装置20の場合、多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜とを積層して一括加工を行ったが、これに代えて、単結晶シリコン膜とシリコン酸化膜とを積層して一括加工を行うことも可能である。
なお、単結晶シリコン膜の形成方法としては、基板の一部をシードとして高温でエピタキシャルシリコン膜を成膜する方法を用いることができる。また、非晶質シリコン膜を成膜してから、基板の一部をシードとしてLateral Epitaxial Growthを実施する方法を用いることができる。さらには、エピタキシャルシリコンゲルマニウム膜/エピタキシャルシリコン膜積層膜を形成後、エピタキシャルシリコンゲルマニウム膜を選択エッチングして、その空隙を熱酸化することによって形成することも可能である。
【0068】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置21は、デザインルールが10nm世代に相当する5層積層メモリであり、半導体層50となる各単結晶シリコン層は、エピタキシャルシリコンとエピタキシャルシリコンゲルマニウムを順次積層して成長させ、シリコンゲルマニウム膜を選択エッチングで除去してできた空隙を熱酸化することによって単結晶シリコン膜/酸化膜の積層膜を形成する例である。
【0069】
そして、第1の実施例においては、電荷蓄積層は、ゲート電極の加工時に反応性イオンエッチング及び電荷蓄積層の熱酸化により分離したが、本実施例では、積層された半導体層50どうしの間の絶縁膜を3層構造とすることで、セル間の電荷蓄積層60の積層方向の長さを、積層されたセルどうしの間の距離に比べて長くすることで、電荷の移動を抑制する。すなわち、本実施例の不揮発性半導体記憶装置21は、図4(b)に模式的に例示した構造を有している。
【0070】
以下、本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置21の製造方法について説明する。
このとき、基板40の主面41に対して垂直方向に積層する半導体層50の積層数がいかに増えても、基本的に周辺回路及びセレクトゲート部の形成方法は同じであり、煩雑さを避けるため、以下ではセル部分のみについて記述する。また、半導体層50がビット線であり、ゲート電極70がワード線である場合として説明する。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
同図(a)は最初の工程の図であり、同図(b)は同図(a)に続く図である。
そして、図10は、図9に続く図であり、図11は、図10に続く図である。
なお、これらの図は、ビット線(半導体層)方向の断面図、すなわち、ビット線が延在する方向に垂直な平面で切断したときの図である。
【0072】
まず、図9(a)に表したように、半導体基板201のセル部分の上に、エピタキシャルシリコンゲルマニウム膜202を厚さ30nmで形成し、さらに、厚さ40nmのエピタキシャルシリコン膜203と、厚さ30nmのエピタキシャルシリコンゲルマニウム膜204と、を交互に、10層積層して形成する。
次に、シリコン窒化膜205を厚さ100nmで形成し、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチングを用いてセル領域のシリコン窒化膜及び上記多層エピタキシャル膜を一括加工する。次に、露出した多層エピタキシャル膜の端面に、各層の支えとなるCVDシリコン酸化膜206を厚さ200nmで形成する。
【0073】
次に、図9(b)に表したように、シリコン窒化膜及び上記多層エピタキシャル膜を一括加工して、スリット状の貫通孔(図示しない)を形成し、前記貫通孔からエピタキシャルシリコンゲルマニウム膜を選択ウエットエッチングにより除去する。
【0074】
次に、図10(a)に表したように、熱酸化により、前記エピタキシャルシリコン膜203を酸化して、シリコン熱酸化膜207を厚さ10nmで形成する。次に、基板全面にSOGを塗布して、前記シリコン熱酸化膜207どうしの間の空隙に、SOG膜208を埋め込む。
【0075】
次に、図10(b)に表したように、第1の実施例と同様に、リソグラフィ技術と反応性イオンエッチング技術により、半導体層を加工する。
ここで、セル部のリソグラフィにおいては、側壁転写技術を用いて、4F=88nm周期で繰り返される半導体層対209を形成する。それぞれの半導体層の基板に平行方向の幅は15nm、半導体層どうしの間(半導体層間)の間隙210(第1間隔51)は15nm、隣接する半導体層対どうしの間(半導体層対間)の間隙211(第2間隔52)は43nmである。このセルの一括加工によって、周辺回路部のSTIとなるアイソレーション溝(図示しない)も形成される。
続いてTEOS/O膜またはSOG膜等の絶縁膜212で、半導体層間の間隙210及び半導体層対間の間隙211を埋め込み、CMPで絶縁膜212を平坦化する。次に、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング技術により、隣接する半導体層対間の間隙211の絶縁膜212を除去する。
【0076】
続いて、図11(a)に表したように、HF系のウエットエッチングによりエピタキシャルシリコン膜203の側壁をクリーニングすると共に、前記SOG膜208がリセスした(後退した)形状になるようにエッチングする。このとき、シリコン熱酸化膜207は、SOG膜208に比して緻密であり、ウエットエッチング速度も低いので、積層された半導体層対間(第2間隔52)の側の絶縁膜は、図11(a)に例示したようにテーパ形状となる。
【0077】
次に、図11(b)に表したように、MONOSセルを構成するシリコン熱酸化膜(厚さ4nm)/電荷蓄積層(厚さ5nm)/電荷ブロック膜(厚さ11nm)からなる積層絶縁膜213を形成する。以上で半導体層を形成するn型多結晶シリコン膜の幅は13nmとなり、電荷ブロック膜間の間隙は7nmとなる。続いて、ゲート電極となるCVD成膜TiN膜214を基板全面に形成する。
【0078】
次に、リソグラフィ技術及び反応性イオンエッチングにより、CVD成膜TiN膜214を加工してセルのゲート電極を形成する。この際に前記積層絶縁膜213を一括加工し隣接セル間の電荷蓄積層を分離する。
以上で、積層されたSGT型のMONOSセルが形成される。
以下は、層間絶縁膜を形成してゲート電極間を埋め込み、多層配線を形成することになるが説明は省略する。
【0079】
本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置21の構造でも、各セルのトランジスタはUTSOI構造となり、ショートチャネル効果に強く、チャネルの支配力が強いために、セル当たり2ビットやセル当たり3ビットのような多値記憶が容易であるという利点がある。
【0080】
本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置21では、第1の実施例とは異なり、積層された半導体層間では電荷蓄積層を分離はしていないが、積層された半導体層どうしの間の距離に比べて、電荷蓄積層の積層方向の長さを長くすることで、隣接セル間での電荷の移動を抑制できるので、第1の実施例と同様に、記憶された電荷の保持特性が優れているという利点がある。
【0081】
本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置21においては、実効的なセル面積は、5層積層であるため、1936/5=387nmとなるが、これと同様の実効的セル面積を、例えば特許文献1の技術で実現するには、19層の積層が必要である。
積層構造での歩留まりは各層の歩留まりの積になるため、本実施例に係る不揮発性半導体記憶装置21では、従来技術に比べて高歩留まりを達成できる可能性があることがわかる。
【0082】
なお、上記の各実施例において、半導体層となるシリコン膜の形成方法、MONOSの膜構造及び加工方法などは、第1、第2の実施例に記載された構造や方法の組み合わせに限定されるものでなく、本発明の主旨を損なわない限り、任意の組み合わせが可能である。
【0083】
さらに、例えば、レーザアニール法やNi触媒法で結晶化させた多結晶シリコン膜及び単結晶シリコン膜を、チャネルシリコンとして用いることも可能である。
また、MONOS構造における電荷ブロック膜(第2絶縁膜)としては、Al以外にも、HfO、La、Pr、Y、ZrO等の金属酸化膜、及び、これら金属酸化膜を複数種組み合わせた膜を用いることが可能である。
【0084】
また、MONOS構造における電極膜としても、第1、第2の実施例に記載した以外にも、TaN、W、WSi、CoSi、NiSi、NiPtSi、PtSi、Pt、Ru、RuO2等も用いることも可能である。
【0085】
図12は、本発明の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の特性を例示するグラフ図である。
同図は、デザインルールF=6nm世代までの微細化のロードマップを表している。
【0086】
すなわち、従来の技術によるフラッシュメモリにおいてデザインルールを変えたときのメモリセルのセル面積を、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置で実現するときの積層数を例示している。そして、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置においては、デザインルールFが22nmと43nmの時の結果を例示している。同図の横軸はデザインルールFを表し、縦軸は、積層数を表している。
【0087】
このとき、基本的に、MONOS膜の膜厚の制約から、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、半導体層50の基板40の主面41に対して平行な方向の最小加工寸法は22nm程度が、微細化の限界と考えられる。
そこで、同図のデザインルールFが22nmの場合に着目すると、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置により、10層以下の積層によって、従来の単層のNANDフラッシュメモリにおける8nm世代相当の実効的セル面積の不揮発性半導体記憶装置が実現できることがわかる。
【0088】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体層50と、半導体層50に対向して設けられたゲート電極70と、半導体層50とゲート電極70との間に設けられた電荷蓄積層60と、半導体層50と電荷蓄積層60との間に設けられた第1絶縁膜61と、電荷蓄積層60とゲート電極70との間に設けられた第2絶縁膜62と、を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法である。そして、上記の半導体層50とゲート電極70と電荷蓄積層60の形成方法に特徴があるので、その部分について詳しく説明する。
【0089】
図13は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
図13に表したように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法においては、まず、基板40の主面41の上に、半導体層50となる半導体層膜59、及び、絶縁層55となる絶縁層膜55aを積層して形成する(ステップS110)。半導体層膜59には、例えば、第1、第2の実施例で説明した、n形多結晶シリコン膜やエピタキシャルシリコン膜等を用いることができる。また、絶縁層膜55aとしては、例えば、第1、第2の実施例で説明したシリコン酸化膜や、シリコン熱酸化膜とSOG膜との積層膜等を用いることができる。
【0090】
そして、半導体層膜59及び絶縁層膜55aを、基板40の主面41に平行な第1の方向に延在し、不揮発性半導体記憶装置のデザインルールFの4倍の周期で形成されたダミーパターンの側面に形成された側壁をマスクパターンとして用い、半導体層50及び絶縁層55を含む積層体どうしの間隔を、第1間隔51と、第1間隔51よりも広い第2間隔52と、が交互に設けられるように加工する(ステップS120)。これには、図3で説明した方法を用いることができる。
【0091】
そして、半導体層50及び絶縁層55を含む積層体の第2間隔52の側の側面に、第1絶縁膜61となる膜、電荷蓄積層60となる電荷蓄積層膜、第2絶縁膜62となる膜、を形成し、さらに前記第2絶縁膜となる膜の上と前記積層体の主面の上に、ゲート電極70となるゲート電極膜を形成する(ステップS130)。これには、第1、第2の実施形態で説明した各種の材料を用いることができる。
【0092】
そして、前記ゲート電極膜を、基板40の主面41に平行で、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向(例えばY軸方向)に延在する帯状に加工する(ステップS140)。
【0093】
これにより、微細化の制約が少なく、製造が容易で、周辺回路の大幅な変更を必要としない、新規な構成の不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供できる。
【0094】
なお、上記のステップS120とステップS130との間に、加工されて形成された半導体層50及び絶縁層55の第1間隔51の側の間隙に絶縁膜を埋め込む工程を設けることができる。
【0095】
(第3の実施の形態)
図14は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
図14に表したように、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法においては、既に、図13で説明したステップS140の後に、前記の電荷蓄積層膜を、積層された半導体層50の第2間隔52の側の側面(主面41に対して垂直な面50v)ごとに分離する(ステップS150)。または、前記第3の工程の前に、積層された半導体層50の第2間隔52の側の側面(主面41に対して垂直な面50v)よりも、これに隣接する絶縁層55の第2間隔52の側の側面(主面41に対して垂直な面55v)を後退させる(第2間隔52からみて第1間隔51の側に後退させる)(ステップS125)。なお、上記のステップS125とステップS150とは、いずれかが実施されれば良い。
【0096】
すなわち、ゲート電極70を形成する工程の後に、電荷蓄積層60を、積層されたメモリセルごとに分離する、または、電荷蓄積層の積層方向の長さが、積層されたメモリセル間の距離に比べて長くなるように、半導体層50どうし間の絶縁層55をリセスする。
【0097】
これには、第1の実施例、または、第2の実施例で説明した方法を用いることができる。例えば、電荷蓄積層膜69を、積層された半導体層50の側面(第2間隔52の側の主面41に対して垂直な面50v)ごとに分離する工程は、第1の実施例で説明したように、積層された絶縁層55を介した酸化によって、電荷蓄積層膜69を選択的に酸化する方法を用いることができる。
【0098】
これにより、電荷蓄積層60をメモリセルごとに実質的に分割することができ、電荷蓄積層60における電荷が拡散して、電荷を書き込んだセルから、書き込んでいないセルや他の膜中に移動することによる、電荷保持特性の劣化を抑制することができる。
【0099】
以上説明した本発明の実施形態が、上記の実施例よりも多層で積層されたメモリに対しても適用可能であることは明らかであり、本発明の実施形態を用いることで、今後もメモリの継続的な集積度向上を図ることができるようになるので、様々な応用分野がさらに広がっていくことが期待される。
【0100】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0101】
その他、本発明の実施の形態として上述した不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0102】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構造を例示する模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置におけるデザインルールを例示する模式的平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の要部を例示する工程順模式断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部の構造を例示する模式的断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【図6】図5に続く図である。
【図7】図6に続く図である。
【図8】図7に続く図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【図10】図9に続く図である。
【図11】図10に続く図である。
【図12】本発明の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の特性を例示するグラフ図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0104】
10、11、20、21 不揮発性半導体記憶装置
40 基板
41 主面
50、50a、50b、50c 半導体層
50v 面
51 第1間隔
52 第2間隔
53 半導体層対
55 絶縁層
55a 絶縁層膜
55v 面
56 絶縁膜
58 積層体
59 半導体層膜
60 電荷蓄積層
61 第1絶縁膜
62 第2絶縁膜
70、70a、70b、70c ゲート電極
70v 面
78 突出部
80a、80b、80c、80d、80e メモリセル
81a、81b、81c、81d、81e 占有面
85 CVD成膜シリコン酸化膜
86 シリコン窒化膜
87 レジストマスクパターン
89 アモルファスシリコン膜
101、201 半導体基板
102 ゲート酸化膜
103、207 シリコン熱酸化膜
104、106、114、115 n型多結晶シリコン膜
105、107、113 シリコン酸化膜
106 n型多結晶シリコン膜
108、205 シリコン窒化膜
109、209 半導体層対
110、210 半導体層間の間隙(第1間隙)
111、211 半導体層対間の間隙(第2間隙)
112、212 絶縁膜
116 ゲート電極
117 サイドウォール酸化膜
118、124、127、128、129、130 層間絶縁膜
119、213 積層絶縁膜
120 CVD成膜WSi膜
121 電荷蓄積層
122 電荷ブロック層
123 シリコン熱酸窒化膜
125、131、132、133 コンタクトプラグ
126、134、135、136 配線
202、204 エピタキシャルシリコンゲルマニウム膜
203 エピタキシャルシリコン膜
206 CVD成膜シリコン酸化膜
208 SOG膜
214 CVD成膜TiN膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の主面の上に並設され、それぞれが前記基板の主面に対して平行な第1の方向に延在した複数の積層体と、
前記主面に平行で、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在したゲート電極と、
を備え、
前記複数の積層体のそれぞれは、絶縁層を介して積層された複数の半導体層を有し、
前記複数の積層体は、隣接する積層体の間隔が、第1間隔と、前記第1間隔よりも広い第2間隔と、が交互に設けられるように並設され、
前記第2間隔は、前記不揮発性半導体記憶装置のデザインルールFの4倍の周期間隔で設けられ、
前記ゲート電極は、前記第2間隔を有する前記積層体同士の間隙に侵入した突出部を有し、
前記半導体層の側面と、前記突出部と、の間に設けられた電荷蓄積層と、
前記半導体層の前記側面と、前記電荷蓄積層と、の間に設けられた第1絶縁膜と、
前記電荷蓄積層と、前記突出部と、の間に設けられた第2絶縁膜と、
をさらに備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【請求項2】
前記電荷蓄積層は、
前記積層された前記半導体層の前記側面ごとに分離され、
または、
前記積層された前記半導体層の前記側面とからこれに隣接する前記絶縁層の側面に亘って連続して設けられ、前記半導体層の前記側面よりも前記絶縁層の前記側面が後退していることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項3】
半導体層と、
前記半導体層に対向して設けられたゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に設けられた電荷蓄積層と、
前記半導体層と前記電荷蓄積層との間に設けられた第1絶縁膜と、
前記電荷蓄積層と前記ゲート電極との間に設けられた第2絶縁膜と、
を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
基板の主面の上に、前記半導体層となる半導体層膜、及び、絶縁層となる絶縁層膜を、積層して形成する第1の工程と、
前記半導体層膜及び前記絶縁層膜を、前記基板の主面に平行な第1の方向に延在し、前記不揮発性半導体記憶装置のデザインルールFの4倍の周期で形成されたダミーパターンの側面に形成された側壁をマスクパターンとして用い、前記半導体層及び前記絶縁層を含む積層体どうしの間隔を、第1間隔と、前記第1間隔よりも広い第2間隔と、が交互に設けられるように加工する第2の工程と、
前記積層体の前記第2間隔の側の側面に、前記第1絶縁膜となる膜、前記電荷蓄積層となる膜、前記第2絶縁膜となる膜、を形成し、さらに前記第2絶縁膜となる膜の上と前記積層体の主面の上に前記ゲート電極となるゲート電極膜を形成する第3の工程と、
前記ゲート電極膜を、前記基板の前記主面に平行で、前記第1の方向に対して非平行な第2の方向に延在する帯状に加工する第4の工程と、
を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【請求項4】
前記第4の工程の後に、前記電荷蓄積層膜を、前記積層された前記半導体層の前記第2間隔の側の側面ごとに分離する、
または、
前記第3の工程の前に、前記積層された前記半導体層の前記第2間隔の側の前記側面よりも、これに隣接する前記絶縁層の前記第2間隔の側の側面を後退させる、
ことを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【請求項5】
前記第4の工程の後に行う、前記電荷蓄積層膜を分離する工程は、
前記積層された前記絶縁層を介した酸化によって、前記電荷蓄積層膜を選択的に酸化する工程を含むことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−295694(P2009−295694A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146188(P2008−146188)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】