説明

光ロータリアダプタ及びこれを用いる光断層画像化装置

【課題】機能の異なる光を合波する際の信号損失を低減させる。
【解決手段】光ロータリアダプタにおいて、固定スリーブに固定的に支持され、光軸に垂直な平面に対して傾斜する端面を持つ固定側光ファイバと、その端面と所定間隔離間した固定側コリメータレンズと、回転可能に支持される回転筒の略中心に固定的に支持され、前記固定側コリメータレンズに対向しその光軸に垂直な平面に対して傾斜する端面を持つ回転側光ファイバと、前記回転筒に固定的に支持され固定側コリメータレンズと回転側光ファイバとの間に、前記回転側光ファイバの傾斜する端面と所定間隔離間した回転側コリメータレンズと、測定光である第1の光束とは機能の異なる第2の光束を前記固定スリーブ内に導波する第2光束用光ファイバと、前記固定側コリメータレンズと前記回転側コリメータレンズとの間に設けられ前記第1の光束と前記第2の光束とを合波する合波手段とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ロータリアダプタ及びこれを用いる光断層画像化装置に係り、特に、測定対象の光断層画像を取得するために、測定光を測定対象まで導波するとともに測定対象からの戻り光を導波する光ファイバ間を回転可能に接続する光ロータリアダプタ、及び測定対象に光を照射し、その反射による戻り光から測定対象の光断層画像を取得する光断層画像化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生体組織等の測定対象を切断せずに断面画像を取得する方法として光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法を利用した光断層画像化装置が知られている。
【0003】
このOCT計測法は、光干渉計測法の一種であり、光源から射出された光を測定光と参照光との2つに分け、測定光と参照光との光路長が光源のコヒーレンス長以内の範囲で一致したときにのみ光干渉が検出されることを利用した計測方法である。
【0004】
ここでOCT計測法で用いられる光は近赤外の視認されない光であるため、実際の光が測定部位のどこにあたっているのか確認しにくいため、目印となる光であるエイミングビーム(エイミング光)を測定光(OCT信号光)と一緒に入れるということが行われている。
【0005】
例えば、光ファイバー干渉計外の光カプラーによりエイミング光をOCT信号光に合波するもの(例えば、特許文献1等参照)や、光ファイバー干渉計内の光カプラーによりエイミング光をOCT信号光に合波するもの(例えば、特許文献2等参照)が知られている。
【特許文献1】特開2002−200037号公報
【特許文献2】特開2005−156540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、光カプラーの合波特性は、光ファイバーコアの近接距離によりカップリング効率を制御しているため、OCT計測法で用いられる近赤外波長とエイミング光の可視波長とは波長域が離れていることから、その両波長に対して所望のカップリング特性を確保することは光カプラーでは困難であり、このためOCT信号光へのカップリング効率が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、例えばエイミング光とOCT信号光のように、波長の異なる光を合波する際の信号損失を低減させることのできる光ロータリアダプタ及びこれを用いる光断層画像化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、固定スリーブと、この固定スリーブに固定的に支持され、その一方にその光軸に垂直な平面に対して所定角度傾斜する端面を持つ固定側光ファイバと、この固定側光ファイバの傾斜する端面と所定間隔離間して配置される固定側コリメータレンズと、前記固定スリーブに対して回転可能に支持される回転筒と、この回転筒の略中心に固定的に支持され、前記固定側コリメータレンズに対向して配置され、その光軸に垂直な平面に対して所定角度傾斜する端面を持つ回転側光ファイバと、前記回転筒に固定的に支持され、前記固定側コリメータレンズと前記回転側光ファイバとの間に、前記回転側光ファイバの傾斜する端面と所定間隔離間して配置される回転側コリメータレンズと、前記回転筒を回転駆動する回転駆動手段と、前記測定光である第1の光束とは波長の異なる第2の光束を前記固定スリーブ内に導波する第2光束用光ファイバと、前記第2光束用光ファイバの端面と所定間隔離間して配置される第2光束用コリメータレンズと、前記固定スリーブ内の前記固定側コリメータレンズと前記回転側コリメータレンズとの間に設けられ、前記第1の光束と前記第2の光束とを合波する合波手段と、を備えたことを特徴とする光ロータリアダプタを提供する。
【0009】
これにより、光ロータリアダプタにおいて波長の異なる光を合波するようにしたため、従来の光ファイバ干渉計内に組み込んでいた合波機能部で生じるOCT信号光の損失を回避することが可能となる。また、光ファイバの端面を光軸に垂直な平面に対して傾斜させることにより、OCTの光ロータリアダプタ部での不要反射光を低減し、S/Nの改善を計りつつ、正反射光が戻らないようにすることができる。
【0010】
また、請求項2に示すように、前記合波手段は、前記第1の光束及び前記第2の光束のうち一方を透過させ、他方を反射するダイクロイックミラーを少なくとも一つ含んで構成されることを特徴とする。
【0011】
これにより、従来光ファイバカプラを用いていた場合の光のロスを低減することができる。
【0012】
また、請求項3に示すように、前記合波手段は、前記第1の光束と前記第2の光束とを合波する際、該合波後の光束の光軸が合波前の前記第1の光束の光軸と光軸のずれが発生しないように光軸ずれを補償する手段を有することを特徴とする。
【0013】
これにより、光ロータリアダプタに入射する光と出射される光の光軸を同軸にすることができる。
【0014】
また、請求項4に示すように、前記光軸ずれを補償する手段は、略前記第1の光束の光軸上に、互いに逆向きに同一の角をなして対向するように配置された2つの斜面で構成されることを特徴とする。
【0015】
また、請求項5に示すように、前記光軸ずれを補償する手段は、略前記第1の光束の光軸上に配置さた台形プリズムで構成されることを特徴とする。
【0016】
これらにより、第1の光束の正反射光が第1の光束伝播経路上へ戻ることなく合波を行うことができる。
【0017】
また、請求項6に示すように、予め前記固定側光ファイバの位置をオフセットすることによって、合波後の光束の光軸が合波前の前記第1の光束の光軸と光軸のずれが発生しないように光軸ずれを補償することを特徴とする。
【0018】
これにより、光ロータリアダプタに入射する光と出射される光の光軸を同軸にすることができる。
【0019】
また、請求項7に示すように、前記第2の光束は、測定の目印となるエイミング光であることを特徴とする。
【0020】
これにより、エイミング光を合波することにで、OCT計測する部位の視認性を向上させることができ、測定部位を容易に確認しながら正確な測定を行うことができる。
【0021】
また、請求項8に示すように、前記第2の光束は、治療用のレーザ光であることを特徴とする。
【0022】
これにより、OCTモニタ機能付きの治療装置への発展が可能となる。
【0023】
また、請求項9に示すように、前記第2の光束は、第1の光束とは波長の異なる測定光であることを特徴とする。
【0024】
これにより、波長帯域を広げて多波長のOCT装置への発展が可能となる。
【0025】
また、同様に前記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、測定対象の光断層画像を取得する光断層画像化装置であって、測定のための光を射出する第1の光源と、前記測定のための光とは波長の異なる第2の光束を射出する第2の光源と、前記第1の光源から射出された光を測定光と参照光に分岐する分岐手段と、前記測定光を前記測定対象まで導波するとともに前記測定対象からの戻り光を導波する回転側光ファイバ、その先端部に配置され、前記測定対象に前記測定光を照射し、その戻り光を取得する測定部、前記回転側光ファイバおよび前記測定部を回転可能に保持するように、それらの外周を覆い、少なくとも、前記測定部からの前記測定光および前記測定対象からの前記戻り光が透過する領域が透明な材料で形成されているプローブ外筒を備える光プローブと、前記測定光を前記回転側光ファイバまで導波するとともに前記回転側光ファイバによって導波された前記戻り光を導波する固定側光ファイバと、前記回転側光ファイバを前記固定側光ファイバに対して回転可能に接続し、前記第2の光源から射出され第2光束用光ファイバによって導波された前記第2の光束と前記測定光である第1の光束とを合波するとともに、該合波した光束および前記戻り光を伝送する請求項1〜9のいずれかに記載の光ロータリアダプタと、前記測定部で検出され、前記光ロータリアダプタを介して導波された前記戻り光と、前記参照光を合波して干渉光を生成する合波部と、前記干渉光を干渉信号として検出する干渉光検出部と、前記干渉光検出部によって検出された前記干渉信号から前記光断層画像を取得する断層画像取得部とを有することを特徴とする光断層画像化装置を提供する。
【0026】
これにより、OCTの光ロータリアダプタ部での不要反射光を低減し、S/Nの改善を計りつつ、正反射光が戻らない機能を活かして、エイミング光を合波することにより、従来の光ファイバ干渉計内に組み込んでいたエイミング光の合波機能部で生じるOCT信号光の損失を回避し、OCT計測する部位の視認性を向上させることが可能となる。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、本発明によれば、光ロータリアダプタにおいて波長の異なる光を合波するようにしたため、従来の光ファイバ干渉計内に組み込んでいた合波機能部で生じるOCT信号光の損失を回避することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る光ロータリアダプタ及びこれを用いる光断層画像化装置について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明に係る光ロータリアダプタおよびこれを用いる光断層画像化装置の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【0030】
図1に示す本発明の光断層画像化装置10は、光干渉断層(OCT:Optical Coherence Tomography)計測法による測定対象の光断層画像を取得するためのもので、測定のための光Laを射出する第1の光源(第1の光源ユニット)12と、第1の光源12から射出された光Laを測定光(第1の光束)L1と参照光L2に分岐するとともに、被検体である測定対象Sからの戻り光L3と参照光L2を合波して干渉光L4を生成する光ファイバカプラ(分岐合波部)14と、光ファイバカプラ14で分岐された測定光L1を測定対象まで導波するとともに測定対象からの戻り光L3を導波する回転側光ファイバFB1を備える光プローブ16と、測定光L1を回転側光ファイバFB1まで導波するとともに回転側光ファイバFB1によって導波された戻り光L3を導波する固定側光ファイバFB2と、回転側光ファイバFB1を固定側光ファイバFB2に対して回転可能に接続し、測定光L1および戻り光L3を伝送する光ロータリアダプタ18と、光ファイバカプラ14で生成された干渉光L4を干渉信号として検出する干渉検出部20と、この干渉検出部20によって検出された干渉信号を処理して光断層画像(以下、単に「断層画像」とも言う)を取得する処理部22と、処理部22で取得された光断層画像を表示する表示部24とを有する。
【0031】
また、光断層画像化装置10は、測定の目印を示すためのエイミング光(第2の光束)Leを射出する第2の光源(第2の光源ユニット)13と、参照光L2の光路長を調整する光路長調整部26と、第1の光源12から射出された光Laを分光する光ファイバカプラ28と、光ファイバカプラ14で合波された戻り光L4およびL5を検出する検出部30aおよび30bと、処理部22や表示部24等への各種条件の入力、設定の変更等を行う操作制御部32とを有する。
【0032】
なお、後述するが図1に示す光断層画像化装置10においては、上述した射出光La、エイミング光Le、測定光L1、参照光L2および戻り光L3などを含む種々の光を各光デバイスなどの構成要素間で導波し、伝送するための光の経路として、回転側光ファイバFB1および固定側光ファイバFB2を含め種々の光ファイバFB(FB3、FB4、FB5、FB6、FB7、FB8など)が用いられている。
【0033】
第1の光源12は、OCTの信号光(例えば、波長1.3μmのレーザ光あるいは低コヒーレンス光)を射出するものであり、レーザ光あるいは低コヒーレンス光Laを射出する光源12aと、光源12aから射出された光Laを集光するレンズ12bとを備えている。詳しくは後述するが、第1の光源12から射出された光Laは、光ファイバFB4、FB3を介して光ファイバカプラ14で測定光L1と参照光L2に分割され、測定光L1は光ロータリアダプタ18に入力される。
【0034】
また、第2の光源13は、エイミング光Leとして測定部位を確認しやすくするために視認性のある着色された光を射出するものである。例えば、波長0.66μmの赤半導体レーザ光、波長0.63μmのHe−Neレーザ光、波長0.405μmの青半導体レーザ光などを用いることができる。そこで、第2の光源13としては、例えば赤色あるいは青色あるいは緑色のレーザ光を射出する半導体レーザ13aと、半導体13aから射出されたエイミング光Leを集光するレンズ13bを備えている。第2の光源13から射出されたエイミング光Leは、光ファイバFB8を介して光ロータリアダプタ18に入力される。
【0035】
光ロータリアダプタ18では、測定光L1とエイミング光Leとが合波され、光プローブ16内の光ファイバFB1に導波される。この光ロータリアダプタ18における合波については後で詳しく述べる。
【0036】
光ファイバカプラ(分岐合波部)14は、例えば2×2の光ファイバカプラで構成されており、光ファイバFB2、光ファイバFB3、光ファイバFB5、光ファイバFB7とそれぞれ光学的に接続されている。
【0037】
光ファイバカプラ14は、第1の光源12から光ファイバFB4および FB3を介して入射した光Laを測定光(第1の光束)L1と参照光L2とに分割し、測定光L1を光ファイバFB2に入射させ、参照光L2を光ファイバFB5に入射させる。
【0038】
さらに、光ファイバカプラ14は、光ファイバFB5に入射され後述する光路長調整部26によって周波数シフトおよび光路長の変更が施されて光ファイバFB5を戻った光L2と、後述する光プローブ16で取得され光ファイバFB2から導波された光L3とを合波し、光ファイバFB3(FB6)および光ファイバFB7に射出する。
【0039】
光プローブ16は、光ロータリアダプタ18を介して、光ファイバFB2と接続されており、光ファイバFB2から、光ロータリアダプタ18を介して、エイミング光Leと合波された測定光L1が光ファイバFB1に入射される。入射されたこのエイミング光Leと合波された測定光L1を光ファイバFB1によって伝送して測定対象Sに照射する。そして測定対象Sからの戻り光L3を取得し、取得した戻り光L3を光ファイバFB1によって伝送して、光ロータリアダプタ18を介して、光ファイバFB2に射出するようになっている。
【0040】
光ロータリアダプタ18は、回転側光ファイバFB1および固定側光ファイバFB2を回転可能に接続するとともに、測定光(第1の光束)L1とエイミング光(第2の光束)Leとを合波するものである。なお、光ロータリアダプタ18については、後で詳しく述べることとする。
【0041】
干渉光検出部20は、光ファイバFB6および光ファイバFB7と接続されており、光ファイバカプラ14で参照光L2と戻り光L3とを合波して生成された干渉光L4およびL5を干渉信号として検出するものである。
【0042】
ここで、光断層画像化装置10は、光ファイバカプラ28から分岐させた光ファイバFB6上に設けられ、レーザ光L4の光強度を検出する検出器30aと、光ファイバFB7の光路上に干渉光L5の光強度を検出する検出器30bとを有している。
【0043】
干渉光検出部20は、検出器30aおよび検出器30bの検出結果に基づいて、光ファイバFB6から検出する干渉光L4と光ファイバFB7から検出する干渉光L5の強度のバランスを調整する。
【0044】
処理部22は、干渉光検出部20で検出した干渉信号から、測定位置における光プローブ16と測定対象Sとの接触している領域、より正確には光プローブ16のプローブ外筒(後述)の表面と測定対象Sの表面とが接触しているとみなせる領域を検出し、さらに、干渉光検出部20で検出した干渉信号から、断層画像を取得する。
【0045】
表示部24は、CRTあるいは液晶表示装置等で構成され、処理部22から送信された断層画像を表示する。
【0046】
光路長調整部26は、光ファイバFB5の参照光L2の射出側(すなわち、光ファイバFB5の光ファイバカプラ14とは反対側の端部)に配置されている。
【0047】
光路長調整部26は、光ファイバFB5から射出された光を平行光にする第1光学レンズ80と、第1光学レンズ80で平行光にされた光を集光する第2光学レンズ82と、第2光学レンズ82で集光された光を反射する反射ミラー84と、第2光学レンズ82および反射ミラー84を支持する基台86と、基台86を光軸方向に平行な方向に移動させるミラー移動機構88とを有し、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82との距離を変化させることで参照光L2の光路長を調整する。
【0048】
第1光学レンズ80は、光ファイバFB5のコアから射出された参照光L2を平行光にするとともに、反射ミラー84で反射された参照光L2を光ファイバFB5のコアに集光する。
【0049】
また、第2光学レンズ82は、第1光学レンズ80により平行光にされた参照光L2を反射ミラー84上に集光するとともに、反射ミラー84により反射された参照光L2を平行光にする。このように、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82とにより共焦点光学系が形成されている。
【0050】
さらに、反射ミラー84は、第2光学レンズ82で集光される光の焦点に配置されており、第2光学レンズ82で集光された参照光L2を反射する。
【0051】
これにより、光ファイバFB5から射出した参照光L2は、第1光学レンズ80により平行光になり、第2光学レンズ82により反射ミラー84上に集光される。その後、反射ミラー84により反射された参照光L2は、第2光学レンズ82により平行光になり、第1光学レンズ80により光ファイバFB5のコアに集光される。
【0052】
また、基台86は、第2光学レンズ82と反射ミラー84とを固定し、ミラー移動機構88は、基台86を第1光学レンズ80の光軸方向(図1矢印A方向)に移動させる。
【0053】
ミラー移動機構88で、基台86を矢印A方向に移動させることで、第1光学レンズ80と第2光学レンズ82との距離を変更することができ、参照光L2の光路長を調整することができる。
【0054】
操作制御部32は、キーボード、マウス等の入力手段と、入力された情報に基づいて各種条件を管理する制御手段とを有し、処理部22および表示部24に接続されている。操作制御部32は、入力手段から入力されたオペレータの指示に基づいて、処理部22における各種処理条件等の入力、設定、変更や、表示部24の表示設定の変更等を行う。
【0055】
なお、操作制御部32は、操作画面を表示部24に表示させてもよいし、別途表示部を設けて操作画面を表示させてもよい。また、操作制御部32で、第1の光源12、第2の光源13、光ロータリアダプタ18、干渉光検出部20、光路長ならびに検出部30aおよび30bの動作制御や各種条件の設定を行うようにしてもよい。
【0056】
次に、光プローブ16について説明する。
【0057】
図2は、光プローブ16の先端部を拡大して示す部分断面図である。
【0058】
図2に示すように、本実施形態の光プローブ16は、プローブ外筒70と、キャップ72と、光ファイバFB1と、バネ74と、固定部材76と、光学レンズ78とを有している。
【0059】
プローブ外筒(シース)70は、可撓性を有する筒状の部材であり、光ロータリアダプタ18においてエイミング光Leが合波された測定光L1および戻り光L3が透過する材料からなっている。なお、プローブ外筒70は、測定光L1(エイミング光Le)および戻り光L3が通過する先端(光ロータリアダプタ18と反対側の光ファイバFB1の先端、以下プローブ外筒70の先端と言う)側の一部が全周に渡って光を透過する材料(透明な材料)で形成されていればよい。
【0060】
キャップ72は、プローブ外筒70の先端に設けられ、プローブ外筒70の先端を閉塞している。
【0061】
光ファイバFB1は、線状部材であり、プローブ外筒70内にプローブ外筒70に沿って収容されており、光ファイバFB2から射出され、光ロータリアダプタ18で光ファイバFB8から射出されたエイミング光Leと合波された測定光L1を光学レンズ78まで導波するとともに、測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに照射して光学レンズ78で取得した測定対象Sからの戻り光L3を光ロータリアダプタ18まで導波し、光ファイバFB2に入射する。
【0062】
ここで、光ファイバFB1と光ファイバFB2とは、光ロータリアダプタ18によって接続されており、光ファイバFB1の回転が光ファイバFB2に伝達しない状態で、光学的に接続されている。また、光ファイバFB1は、プローブ外筒70に対して回転自在な状態で配置されている。
【0063】
バネ74は、光ファイバFB1の外周に固定されている。また、光ファイバFB1およびバネ74は、光ロータリアダプタ18に接続されている。
【0064】
光学レンズ78は、光ファイバFB1の測定側先端(光ロータリアダプタ18と反対側の光ファイバFB1の先端)に配置されており、先端部が、光ファイバFB1から射出された測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し集光するために略球状の形状で形成されている。
【0065】
光学レンズ78は、光ファイバFB1から射出した測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し照射し、測定対象Sからの戻り光L3を集光し光ファイバFB1に入射する。
【0066】
固定部材76は、光ファイバFB1と光学レンズ78との接続部の外周に配置されており、光学レンズ78を光ファイバFB1の端部に固定する。ここで、固定部材76による光ファイバFB1と光学レンズ78の固定方法は、特に限定されず、接着剤により、固定部材76と光ファイバFB1および光学レンズ78を接着させて固定されても、ボルト等を用い機械的構造で固定してもよい。なお、固定部材76は、ジルコニアフェルールやメタルフェルールなど光ファイバの固定や保持あるいは保護のために用いられるものであれば、如何なるものを用いても良い。
【0067】
また、光ファイバFB1およびバネ74は、光ロータリアダプタ18の回転筒(後述)に接続されており、回転筒によって光ファイバFB1およびバネ74を回転させることで、光学レンズ78をプローブ外筒70に対し、矢印R2方向に回転させる。また、光ロータリアダプタ18は、回転エンコーダを備え、回転エンコーダからの信号に基づいて光学レンズ78の位置情報(角度情報)から測定光L1の照射位置を検出する。つまり、回転している光学レンズ78の回転方向における基準位置に対する角度を検出して、測定位置を検出する。
【0068】
光プローブ16は、以上のような構成であり、光ロータリアダプタ18により光ファイバFB1およびバネ74が、図2中矢印R2方向に回転されることで、光学レンズ78から射出される測定光L1(エイミング光Le)を測定対象Sに対し、矢印R2方向(プローブ外筒70の円周方向)に対し走査しながら照射し、戻り光L3を取得する。エイミング光Leは、測定対象Sに、例えば青色、赤色あるいは緑色のスポット光として照射され、このエイミング光Leの反射光は、表示部24に表示された観察画像に輝点としても表示される。
【0069】
これにより、プローブ外筒70の円周方向の全周において、測定対象Sの所望の部位を正確にとらえることができ、測定対象Sを反射した戻り光L3を取得することができる。
【0070】
次に、本発明の光ロータリアダプタ18について説明する。
【0071】
図3に、本発明の第1実施形態に係る光ロータリアダプタ18の概略断面図を示す。
【0072】
図3に示すように、光ロータリアダプタ18は、筐体34と、筐体34の外側に取り付けられるモータ36と、筐体34内に固定される固定スリーブ38と、固定スリーブ38に固定的に取り付けられるホルダ40aおよび40bを介して取り付けられる固定側光ファイバFB2および固定側コリメータレンズ42と、固定スリーブ38に軸受け44を介して回転可能に支持される回転筒46と、回転筒46の略中心に固定的に取り付けられるホルダ48aおよび48bを介して取り付けられる回転側光ファイバFB1および回転側コリメータレンズ50と、回転筒46の外周に取り付けられた歯車52と、モータ36の回転軸36aに取り付けられ、回転筒46の歯車52と噛合する歯車54とを有する。
【0073】
筐体34は、モータ36、ホルダ40aおよび固定側光ファイバFB2などを除き、光ロータリアダプタ18の各構成要素を収納するものである。筐体34には、モータ36の回転軸36aが挿通される開口34aが設けられ、また、光ファイバFB2を保持するホルダ40aを取り付ける固定スリーブ38を取り付けるための開口34bおよび光ファイバFB1を回転可能に通すための開口34cが互いに対向する位置に設けられている。また、筐体34には、さらに、エイミング光Leを導波するための光ファイバFB8を保持するためのホルダ108、109を取り付けるための開口34dが設けられている。
【0074】
モータ36は、回転筒46を回転させることにより、回転筒46の略中心に支持される光ファイバFB1を回転させるためのものである。モータ36は、自身の回転軸36aを回転させることにより、回転軸36aの先端に取り付けられた歯車54を回転させ、歯車54と噛合する回転筒46の歯車52を回転させて、回転筒46を回転させる。その結果、回転筒46の略中心に支持される光ファイバFB1は回転する。
【0075】
固定スリーブ38は、固定側光ファイバFB2および固定側コリメータレンズ42を所定位置に支持するとともに、回転筒46を回転可能に支持するためのものである。固定スリーブ38は、円筒形状をなし、一方が開放する円管部38aと、他方に中央開口38bを持つ円板部38cを備え、円板部38cの外側の環状突起38dが、筐体34の開口34bに勘合するように、円板部38cが筐体34の内壁に取り付けられる。
【0076】
このように、筐体34に固定された固定スリーブ38の円板部38cの外側には、その中央開口38bを覆うようにホルダ40aのフランジ部が取り付けられる。
【0077】
一方、固定スリーブ38の円管部38aには開放側から回転筒46の先端部46aが嵌め込まれ、固定スリーブ38の円管部38aの内周と、回転筒46の円筒状先端部46aの外周との間には、2個の軸受け44が介在する。2個の軸受け44は、固定スリーブ38の円管部38aの内周の段部に押し当てられ、円管部38aの内周から開放側に抜けないように、円管部38aの開放端の内周面に形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を持つリング39によって止められている。
【0078】
ホルダ40aは、その中心に円筒状フェルール41に保持された光ファイバFB2を保持するためのフランジ付き円管状部材である。フェルール41に保持された光ファイバFB2は、その先端面がホルダ40aのフランジ側端面から所定距離だけ離れて位置するようにホルダ40aに保持される。
【0079】
ここで、フェルール41は、芯部に光ファイバFB2が挿通され、光ファイバFB2を保持するとともに保護する機能を持ち、通常、ジルコニアフェルールやニッケル合金などの金属を用いたメタルフェルールなどを用いることができる。
【0080】
一方、ホルダ40bは、コリメータレンズ42を保持するためのフランジ付き円管状部材であり、そのフランジ部がホルダ40aのフランジ部に、光ファイバFB2の先端中心とコリメータレンズ42の中心とが光軸に沿って所定距離、具体的にはコリメータレンズ42の焦点距離だけ離間するように取り付けられる。
【0081】
固定側光ファイバFB2は、光ファイバカプラ14で分岐された測定光L1を回転側光ファイバFB1に伝送するとともに光ファイバFB1によって導波された戻り光L3を伝送するものであり、光ファイバFB2の先端面および芯部に光ファイバFB2が挿通されたフェルール41の先端面は、光ファイバFB2の光軸に垂直な平面に対して所定角度傾斜する同一平面をなす傾斜端面である。
【0082】
固定側コリメータレンズ42は、光ファイバFB2の先端から射出された測定光L1をコリメートして回転側コリメータレンズ50に入射させるとともに、コリメータレンズ50からのコリメートされた戻り光L3を集光して光ファイバFB2に入射させるためのものであり、光ファイバFB2の先端面とコリメータレンズ42とは、光ファイバFB2の傾斜端面の中心とコリメータレンズ42の中心との間の(光軸上の)距離がコリメータレンズ42の焦点距離に等しくなるように配置される。
【0083】
回転筒46は、その先端部46aが固定スリーブ38の円管部38aに嵌め込まれ、固定スリーブ38に2個の軸受け44を介して回転可能に支持され、その内部の略中心に保持される回転側光ファイバFB1を保持し、光ファイバFB1を回転させるための部材である。
【0084】
回転筒46は、その先端が固定スリーブ38の円板部38cに対向し、その外周部に2個の軸受け44が配置され、その後端に光ファイバFB1が取り付けられる円筒状の先端部46aと、先端部46aから続く、先端部46aより内径の大きい内周面を持つ円管部46bと、円管部46bから続く、内部の光ファイバFB1を光プローブ38内の光ファイバFB1に接続するための接続部46cとを備える。
【0085】
回転筒46においては、2個の軸受け44は、先端部46aの外周の段部に押し当てられ、先端部46aの外周から開放側に抜けないように、先端部46aの開放端の外周面に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を持つリング47によって止められている。
【0086】
また、回転筒46の外周の先端部46aと円管部46bの間にはフランジ状の段部を有し、この段部に押し当てて回転筒46の外周に歯車52が取り付けられている。
【0087】
回転筒46の拡径円管部46bに続く先端部46aの後端46dには、その中央開口46eを覆うにようにホルダ48aのフランジ部が取り付けられる。
【0088】
ホルダ48aは、ホルダ40aと同様に、その中心に円筒状フェルール49に保持された光ファイバFB1を保持するためのフランジ付き円管状部材である。フェルール49に保持された光ファイバFB1は、その先端面がホルダ48aのフランジ側端面から所定距離だけ離れて位置するようにホルダ48aに保持される。
【0089】
ここで、フェルール49は、芯部に光ファイバFB1が挿通され、光ファイバFB1を保持するとともに保護する機能を持ち、フェルール41と同様に、通常ジルコニアフェルールやニッケル合金などの金属を用いたメタルフェルールなどを持用いることきができる。
【0090】
一方、ホルダ48bは、ホルダ40bと同様に、コリメータレンズ50を保持するためのフランジ付き円管状部材であり、そのフランジ部がホルダ48aのフランジ部に、光ファイバFB1の先端中心とコリメータレンズ50の中心とが光軸に沿って所定距離、具体的には、コリメータレンズ50の焦点距離だけ離間するように取り付けられている。
【0091】
回転側光ファイバFB1は、固定側光ファイバFB2から伝送され、後述するように光ファイバFB8から伝送されたエイミング光Leと合波された測定光L1を測定対象Sまで導波するとともに測定対象Sからの戻り光L3を導波して固定側光ファイバFB2に伝送するためのものであり、光ファイバFB1の先端面および芯部に光ファイバFB1が挿通されたフェルール49の先端面は、光ファイバFB1の光軸に垂直な平面に対して所定角度傾斜する同一平面をなす傾斜端面である。
【0092】
回転側コリメータレンズ50は、コリメータレンズ42からのコリメートされた測定光L1を集光して光ファイバFB1に入射させるとともに、光ファイバFB1の先端から射出された戻り光L3をコリメートして固定側コリメータレンズ42に入射させるためのものであり、光ファイバFB1の先端面とコリメータレンズ50とは、光ファイバFB1の傾斜端面の中心とコリメータレンズ50の中心との間の(光軸上の)距離がコリメータレンズ50の焦点距離に等しくなるように配置される。
【0093】
回転筒46の接続部46cは、円管部46bの他方の開放端に嵌め込まれ、その内周に設けられた段部に当接するフランジ部56aと、その両側に設けられた雄ねじ部56bおよび56cと、回転筒46の略中心にホルダ48aによってフェルール49を介して保持される光ファイバFB1が挿通される中央貫通孔56dとを持つ端面部材56と、光ファイバFB1を挿通する中央開口および雄ねじ部56bに螺合する雌ねじ部を持ち、中央貫通孔56dに挿通された光ファイバFB1を保持するキャップ58とを備える。
【0094】
ここで、回転筒46の接続部46cの雄ねじ部56cは、筐体34の開口34cに臨んでおり、光プローブ16の光ファイバFB1のコネクタとして機能し、通常のフィジカルコンタクト用のSCコネクタやFCコネクタなどの光コネクタを接続することができる。
同様に、FB2とFB3も光コネクタを介して接続することもできる。なお、後述するが、光プローブ16内の光ファイバFB1をある程度の可撓性を持たせた状態で保護しつつ保持するために、バネ等で被覆される。
【0095】
本発明の光ロータリアダプタ18においては、例えば、リング39を取り外すことにより、光ファイバFB2を保持するホルダ40aを取り付けたままの固定スリーブ38から光ファイバFB1を保持するホルダ48aを取り付けたままの回転筒46を抜き出して取り外すこともできる。この場合には、2個の軸受け44または、回転筒46の先端部46aとともに固定スリーブ38の内周から抜き出されることになる。
【0096】
このとき、光ファイバFB1およびFB2の先端には、コリメータレンズ50および42が取り付けられているため、光ファイバFB1およびFB2の先端を誤って損傷し、あるいは破損することを防止することができる。
【0097】
なお、図示例では、回転筒46の接続部46cは、光ファイバのコネクタとして機能するように構成されているが、回転筒46内のホルダ48aによって保持される光ファイバFB1を保持し、保持された光ファイバFB1がそのまま光プローブ16の先端まで延在する構成とすることもできる。
【0098】
次に、本発明の合波手段について説明する。
【0099】
図3に示すように、合波手段110は、固定側コリメータレンズ42と回転側コリメータレンズ50の間に設けられている。合波手段110は、光軸補償板101a、ダイクロイックミラー101b、および光ファイバFB8から射出されたエイミング光Leをダイクロイックミラー101bに入射させるように反射する反射ミラー105から構成されている。
【0100】
ダイクロイックミラー101bは、OCT信号光(例えば、波長1.3μm)に対しては透過特性を有し、エイミング光(例えば、可視光の波長0.65μm)に対しては反射特性を有するものである。また、光軸補償板101aは、もしダイクロイックミラー101bだけの場合に、光ファイバFB2から射出された測定光L1(OCT信号光)がダイクロイックミラー101bの厚みにより、ミラーを透過する前と後で光軸がずれてしまうのを補正するためのものであり、ダイクロイックミラー101bと互いに90°の角度をもって対向配置される。
【0101】
ダイクロイックミラー101bおよび光軸補償板101aは、ミラーホルダ102とミラー固定リング103により、固定スリーブ38内の平行光ビーム形成部内に、ハウジング固定リング104によって固定される。ハウジング固定リング104は、軸受け44とリング(軸受け固定ねじ)39によって固定スリーブ38の円管部38aに固定される。
【0102】
光ファイバFB2から射出された測定光L1は、固定側コリメータレンズ42により平行光に形成され、ダイクロイックミラー101bに入射する。このとき、予め光軸補償板101aによる(ダイクロイックミラー101bによる光軸のずれとは逆の)光軸のずれをもってダイクロイックミラー101bに入射し、ダイクロイックミラー101bを透過して元の光軸上に射出されるようになっている。
【0103】
一方、エイミング光Leを射出する光ファイバFB8の前にはコリメータレンズ107が図示を省略した固定部材によって配置されており、エイミング光Leをダイクロイックミラー101bに向けて反射する反射ミラー105の位置を調整するミラー調整機構106が設けられている。また、反射ミラー105で反射されたエイミング光Leを固定スリーブ38内のダイクロイックミラー101bに導くための開口38eが設けられている。
【0104】
光ファイバFB8から射出されたエイミング光Leは、コリメータレンズ107で平行光に形成され、反射ミラー105により、ダイクロイックミラー101bに入射される。このとき、反射ミラー105は、ミラー調整機構106により、図に矢印で示したように煽り、首振り、平行移動の調整が可能である。
【0105】
これにより、ダイクロイックミラー101bの表面上で固定側コリメータレンズ42側からダイクロイックミラー101bに入射される測定光L1と同一軸上に合波される。エイミング光Leと合波された測定光L1は、回転可能な光ファイバFB1へ回転側コリメータレンズ50により導光されるようになっている。
【0106】
以下、本実施形態における光断層画像化装置10および光ロータリアダプタ18の作用について説明する。
【0107】
まず、図1に示した光路長調整部26のミラー移動機構88で基台86を矢印A方向に移動させることにより、測定可能領域内に測定対象Sが位置するように光路長を調整し、設定する。
【0108】
その後、第1の光源12からレーザ光Laを、また第2の光源13からエイミング光Leを射出する。射出されたレーザ光Laは、光ファイバカプラ(分岐合波部)14により測定光L1と参照光L2とに分割される。この測定光L1は、光ファイバFB2から光ロータリアダプタ18に導波される。一方、射出されたエイミング光Leも光ファイバFB8から光ロータリアダプタ18に導波される。
【0109】
光ロータリアダプタ18において、測定光L1とエイミング光Leとが合波される。合波されたエイミング光Leおよび測定光L1は光ファイバFB1により光プローブ16に導波されて測定対象Sに照射される。エイミング光Leは視認することができ、測定の目印となる。
【0110】
このとき、光ロータリアダプタ18によって、光プローブ16内の光ファイバFB1および光学レンズ78は回転されている。すなわち、光ロータリアダプタ18においては、モータ36が駆動され、回転軸36aが回転し、その先端に取り付けられた歯車54が回転し、歯車54と螺合する歯車52が回転する。歯車52の回転により固定スリーブ38に軸受け44を介して回転自在に支持されている回転筒46が回転し、回転筒46の略中央にホルダ48aなどによって保持されている光ファイバFB1が回転する。
【0111】
なお、回転筒46内に保持されている光ファイバFB1は、回転筒46の接続部46cにおいて光プローブ16内の光ファイバFB1と接続されている、または回転筒46の接続部46cを経て光プローブ16に延在しているので、回転筒46内の光ファイバFB1の回転により、光プローブ16内の光ファイバFB1も回転し、その先端に取り付けられた光学レンズ78も回転する。
【0112】
一方、固定スリーブ38のホルダ40aに保持された光ファイバFB2によって光伝送され、光ファイバFB2の傾斜端面から射出された測定光L1は、固定スリーブ38のホルダ40bに保持されたコリメータレンズ42に入射し、コリメートされた後、回転している回転筒46内のホルダ48bに保持されたコリメータレンズ50に入射し、集光された後、回転筒46内のホルダ48aに保持されている光ファイバFB1の傾斜端面に入射し、光プローブ16内の光ファイバFB1内に光伝送され、光学レンズ78内に入射し、光学レンズ78からプローブ外筒70を透過して、測定対象Sに照射される。
【0113】
このとき、光ロータリアダプタ18によって、光プローブ16内の光ファイバFB1および光学レンズ78は回転されているので、回転する光学レンズ78によって体腔などの測定対象Sを全周に亙って測定光L1が照射されることになる。この時、エイミング光Leも照射され、表示部24に表示された輝点により測定位置が目視で確認できる。また、正確な位置は、光ロータリアダプタ18に設けられたロータリエンコーダ(図示省略)などにより測定対象Sの測定位置の情報を検出することができる。
【0114】
そして、測定対象Sの各深さ位置で反射された光が戻り光L3として光プローブ16に入射する。このときも、光ロータリアダプタ18によって、光プローブ16内の光ファイバFB1および光学レンズ78は回転されているので、測定対象Sの全周からの戻り光L3が、回転している光学レンズ78に入射することになる。この戻り光L3は、光プローブ16(光ファイバFB1)、光ロータリアダプタ18および光ファイバFB2を介して光ファイバカプラ14に入射される。
【0115】
ここで、測定対象Sからの戻り光L3は、光プローブ16のプローブ外筒70を透過して回転している光学レンズ78に入射され、光学レンズ78から光プローブ16内の光ファイバFB1内に光伝送され、光ロータリアダプタ18の回転筒46内のホルダ48aに保持されている光ファイバFB1に入射される。光ロータリアダプタ18においては、回転している光ファイバFB1の傾斜端面から射出された戻り光L3は、回転している回転筒46内のホルダ48bに保持された回転側コリメータレンズ50に入射し、コリメートされた後、静止している固定スリーブ38のホルダ40bに保持された固定側コリメータレンズ42に入射し、集光された後、固定スリーブ38のホルダ40aに保持された光ファイバFB2の傾斜端面に入射し、光ファイバFB2を光伝送されて、光ファイバカプラ14に入射される。
【0116】
一方、参照光L2は、光ファイバFB5を介して光路長調整部26に入射される。そして、光路長調整部26により光路長が調整された参照光L2が、再び光ファイバFB5を導波して光ファイバカプラ14に入射される。
【0117】
そして、光ファイバカプラ14で測定対象Sからの戻り光L3を光路長調整部26により光路長が調整された参照光L2と合波される。戻り光L3と参照光L2との干渉光L4、L5が生成される。干渉光は、干渉光検出部20によって干渉信号として検出される。検出された干渉信号は処理部22に送られる。処理部22では、送られた干渉信号を取得すると、光ロータリアダプタ18で検出した測定位置の情報を取得し、干渉信号と測定位置の位置情報を対応付ける。
【0118】
処理部22では、プローブ外筒70と測定対象Sとの接触領域が検出され、接触領域についての深さ方向の断層画像が生成される。そして、画質補正処理が施された断層画像は表示部24に表示される。
【0119】
このように、本実施形態においては、OCTの光ロータリアダプタ部での不要反射光を低減し、S/Nの改善を計りつつ、正反射光が戻らない機能を活かして、エイミング光を合波することにより、従来の光ファイバ干渉計内に組み込んでいたエイミング光の合波機能部で生じるOCT信号光の損失を回避し、OCT計測する部位の視認性を向上させることが可能となった。
【0120】
なお、本実施形態において、ダイクロイックミラー101bに対して、これと同じミラーを互いに90°の角度をなすように対向して配置し、光軸補償板101aとしたが、合波後の光束の光軸が合波前の第1の光束(測定光L1)の光軸と光軸のずれが発生しないように光軸ずれを補償する手段はこれに限定されるものではない。
【0121】
例えば、ダイクロイックミラー101bを透過した後の光束の光軸が回転側コリメータレンズ50および回転側光ファイバFB1の中心と一致するようにするため、ダイクロイックミラー101bによって光軸がずれる分を相殺するように、予めダイクロイックミラー101bに入射する光束の光軸をずらしておくように、固定側光ファイバFB2および固定側コリメータレンズ42をずらして配置するようにしても良い。
【0122】
次に、本発明の第2実施形態に係る、光ロータリアダプタについて説明する。
【0123】
図4に、第2実施形態に係る光ロータリアダプタの概略断面図を示す。
【0124】
図4に示すように、第2実施形態の光ロータリアダプタ218は、前述した第1実施形態の光ロータリアダプタ18における合波手段110のダイクロイックミラー101bと光軸補償板101aの位置を光の進行方向に対して入れ替えて、その配置を逆にしたものである。
【0125】
すなわち、本実施形態の固定スリーブ38内の平行光ビーム形成部に配置される合波手段210においては、ダイクロイックミラー101bを固定側コリメータレンズ42に近い側に配置し、光軸補償板101aを回転側コリメータレンズ50に近い側に配置し、さらに互いに90°の角度をなすように対向して配置するようにしている。
【0126】
そして、ダイクロイックミラー101bにエイミング光Leを入射させるための反射ミラー105の位置、および反射ミラー105の反射光がダイクロイックミラー101bに到達するための光路を確保するために固定スリーブ38に設けられた開口38eの位置も、これに対応させてその配置を変更している。
【0127】
なお、これら合波手段210を構成するミラーの配置を変更した以外の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
【0128】
このようにダイクロイックミラー101bと光軸補償板101aの配置を逆にしても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0129】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0130】
図5に、第3実施形態に係る光ロータリアダプタの概略断面図を示す。
【0131】
図5に示すように、第3実施形態の光ロータリアダプタ318においては、合波手段310を、前述した第1実施形態の光ロータリアダプタ18における合波手段110のダイクロイックミラー101bおよび光軸補償板101aに変えて、互いに逆向きに同一の角度をなして対向する2つの面を有する台形プリズム201を用いるようにしたものである。
【0132】
台形プリズム201は、プリズムホルダ202とプリズム固定リング203によって固定スリーブ38内に固定される。台形プリズム201の光進行方向に位置した2つの対向する面201aおよび201bは、互いに逆向きに同一の角度をなすように形成されている。そして、固定側光ファイバFB2から射出され固定側コリメータレンズ42を介して平行光束とされた測定光L1は台形プリズム201の面201aに入射した後台形プリズム201内で反射した後、面201bから出射される。
【0133】
この台形プリズム201の面201bに対して、光ファイバFB8から射出されコリメータレンズ107で平行光とされたエイミング光Leを反射ミラー105で反射して入射させて、測定光L1とエイミング光Leとを合波するようにする。
【0134】
このとき、台形プリズム201の面201b上で測定光L1と同一軸上に合波するように、ミラー調整機構106で反射ミラー106の煽り、首振り、平行移動の調整を行う。また、固定スリーブ38に設けられるエイミング光Leの光路となる開口38eもこの場合は少し大きめに形成される。
【0135】
本実施形態においても、合波手段310以外の構成については、前述した第1実施形態と同様である。本実施形態においても、第1実施形態あるいは第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0136】
以下、プリズム201の具体的寸法条件について説明する。
【0137】
図6に、プリズム201の拡大断面図を示す。図6に示すように、プリズム201は、互いに対向する2つの斜面201a及び201bを有し、これらの面は互いに逆向きに同一の角θをなして対向している。
【0138】
プリズム201の屈折率をnとし、斜面201aに対する入射光の斜面201aにおける屈折光が斜面201aの法線に対してなす角をαとする。すると、
sin(π/2−θ)=n・sinα
より、cosθ=n・sinα となり、また、(d/2)/x=tanθ より、x=d/2tanθ
となり、また、(d/2)/y=tan{π/2−(θ+α)}より、斜面201aでの入射光がプリズム201の上面で反射する位置までの水平距離yは、次のようになる。
【0139】
y=d/2tan{π/2−(θ+α)}
このとき、プリズム201の上面で反射した光が他方の斜面201bから出ていく光の光軸が最初に斜面201aに入射する前の光軸と同じになるためには、プリズム201の上面の長さをlとすると、l=2(x+y)でなければならないので、
l=d[(1/tanθ)+(1/tan{π/2−(θ+α)}]
=d{tan(π/2−θ)+tan(θ+α)}
となる。
【0140】
よって、台形プリズム201のパラメータは、l、d及びθを用いて、次の式(1)及び(2)で規定される。
【0141】
l=d{tan(π/2−θ)+tan(θ+α)} ・・・(1)
α=sin−1{(1/n)cosθ} ・・・(2)
なお、以上の実施形態においては、光ファイバFB8から射出されたエイミング光Leを反射ミラー105を用いて反射して固定スリーブ38内に導くようにしているが、このように反射ミラー105を用いずに、直接光ファイバFB8からコリメータレンズ107を介して固定スリーブ38にエイミング光を入射するようにしても良い。
【0142】
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0143】
図7に、第4実施形態に係る光断層画像化装置の概略構成を示す。
【0144】
図7に示すように、本実施形態の光断層画像化装置410は、OCT信号光と熱凝固治療あるいる光化学治療を行うためのレーザ光を合波するものである。
【0145】
すなわち、本実施形態の光断層画像化装置410は、OCT信号光を射出する第1の光源12に対して、第2の光源113は、治療用のレーザ光を射出するものである。
【0146】
第1の光源12が射出するレーザ光は、例えば前述した第1実施形態と同様の波長1.3μmのレーザ光であるのに対して、第2の光源113が射出するレーザ光は、例えば、波長1.06μmのNd:YAGレーザ光、波長0.8μmの高出力半導体レーザ光、あるいは波長0.66μmの光化学治療用の赤半導体レーザ光などが例示される。
【0147】
このように、第2の光源113から射出された治療用のレーザ光Ltは、光ファイバFB8を介して光ロータリアダプタ18に入射され、第1の光源12から射出されたOCT信号光Laから分割された測定光L1と、光ロータリアダプタ18において合波される。
【0148】
この合波の方法は特に限定はされず、上述したいずれかの実施形態の方法を用いれば良い。なお、OCT信号光と治療用レーザ光を合波すること以外に関しては、前述した第1実施形態と同様である。
【0149】
このように、OCT信号光と治療用のレーザ光を合波することにより、治療と診断の両方を構成することが可能となる。
【0150】
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
【0151】
図8に、第5実施形態に係る光断層画像化装置の概略構成を示す。
【0152】
図8に示すように、本実施形態の光断層画像化装置510は、OCT信号光を射出して測定を行うシステムを2つ備えたものである。
【0153】
これにより、波長の異なる2つのOCT信号光を合波することにより、測定する際の帯域を広げ、多波長のOCT装置を実現するものである。
【0154】
異なる2つのOCT波長としては、例えば、一つはいままで通り波長1.3μmに対して、これと合波する波長としては1.06μmあるいは0.8μmなどの波長が考えられる。
【0155】
図8に示すように、2つの光源12、12’からそれぞれ波長の異なるOCT信号光を射出し、これを光ロータリアダプタ18で合波して、光プローブ16に導光して測定を行う。図8に示す実施形態では、戻り光はそれぞれの干渉光検出部20、20’において干渉が検出され、その結果を処理部22で処理して一つの画像として表示部24に表示するようにしているが、装置構成はこれに限定されるものではない。また合波する波長は2つに限定されるものではない。
【0156】
以上、説明したように、合波する光をファイバコネクタで光ロータリジョイント部で接続する構成が可能であるため、合波する光を簡便に切り替えることができる。従って、本発明の適用範囲は、エイミング光だけでなく、例えば治療用の光を合波することでOCT画像計測のみにとどまらず、OCTモニタ機能付きの治療装置への発展も考えられる。
【0157】
また、別波長のOCT信号光を合波することで、多波長のOCT装置への発展も可能である。またさらに合波する光の数も2つの光に限定されるものではなく、本発明は、3つ以上の光を合波する場合にも適用可能である。
【0158】
以上、本発明の光ロータリアダプタ及びこれを用いる光断層画像化装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】本発明に係る光ロータリアダプタおよびこれを用いる光断層画像化装置の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】光プローブの先端部を拡大して示す部分断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る光ロータリアダプタの概略断面図である。
【図4】第2実施形態に係る光ロータリアダプタの概略断面図である。
【図5】第3実施形態に係る光ロータリアダプタの概略断面図である。
【図6】図5のプリズムを拡大して示す断面図である。
【図7】第4実施形態に係る光断層画像化装置の概略を示す構成図である。
【図8】第5実施形態に係る光断層画像化装置の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
【0160】
10…光断層画像化装置、12…第1の光源、13…第2の光源、14…光ファイバカプラ(分岐合波部)、16…光プローブ、18…光ロータリアダプタ、20…干渉検出部、22…処理部、24…表示部、26…光路長調整部、32…操作制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定スリーブと、
この固定スリーブに固定的に支持され、その一方にその光軸に垂直な平面に対して所定角度傾斜する端面を持つ固定側光ファイバと、
この固定側光ファイバの傾斜する端面と所定間隔離間して配置される固定側コリメータレンズと、
前記固定スリーブに対して回転可能に支持される回転筒と、
この回転筒の略中心に固定的に支持され、前記固定側コリメータレンズに対向して配置され、その光軸に垂直な平面に対して所定角度傾斜する端面を持つ回転側光ファイバと、
前記回転筒に固定的に支持され、前記固定側コリメータレンズと前記回転側光ファイバとの間に、前記回転側光ファイバの傾斜する端面と所定間隔離間して配置される回転側コリメータレンズと、
前記回転筒を回転駆動する回転駆動手段と、
前記測定光である第1の光束とは波長の異なる第2の光束を前記固定スリーブ内に導波する第2光束用光ファイバと、
前記第2光束用光ファイバの端面と所定間隔離間して配置される第2光束用コリメータレンズと、
前記固定スリーブ内の前記固定側コリメータレンズと前記回転側コリメータレンズとの間に設けられ、前記第1の光束と前記第2の光束とを合波する合波手段と、
を備えたことを特徴とする光ロータリアダプタ。
【請求項2】
前記合波手段は、前記第1の光束及び前記第2の光束のうち一方を透過させ、他方を反射するダイクロイックミラーを少なくとも一つ含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ロータリアダプタ。
【請求項3】
前記合波手段は、前記第1の光束と前記第2の光束とを合波する際、該合波後の光束の光軸が合波前の前記第1の光束の光軸と光軸のずれが発生しないように光軸ずれを補償する手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ロータリアダプタ。
【請求項4】
前記光軸ずれを補償する手段は、略前記第1の光束の光軸上に、互いに逆向きに同一の角をなして対向するように配置された2つの斜面で構成されることを特徴とする請求項3に記載の光ロータリアダプタ。
【請求項5】
前記光軸ずれを補償する手段は、略前記第1の光束の光軸上に配置さた台形プリズムで構成されることを特徴とする請求項3に記載の光ロータリアダプタ。
【請求項6】
予め前記固定側光ファイバの位置をオフセットすることによって、合波後の光束の光軸が合波前の前記第1の光束の光軸と光軸のずれが発生しないように光軸ずれを補償することを特徴とする請求項2に記載の光ロータリアダプタ。
【請求項7】
前記第2の光束は、測定の目印となるエイミング光であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ロータリアダプタ。
【請求項8】
前記第2の光束は、治療用のレーザ光であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ロータリアダプタ。
【請求項9】
前記第2の光束は、第1の光束とは波長の異なる測定光であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ロータリアダプタ。
【請求項10】
測定対象の光断層画像を取得する光断層画像化装置であって、
測定のための光を射出する第1の光源と、前記測定のための光とは波長の異なる第2の光束を射出する第2の光源と、
前記第1の光源から射出された光を測定光と参照光に分岐する分岐手段と、
前記測定光を前記測定対象まで導波するとともに前記測定対象からの戻り光を導波する回転側光ファイバ、その先端部に配置され、前記測定対象に前記測定光を照射し、その戻り光を取得する測定部、前記回転側光ファイバおよび前記測定部を回転可能に保持するように、それらの外周を覆い、少なくとも、前記測定部からの前記測定光および前記測定対象からの前記戻り光が透過する領域が透明な材料で形成されているプローブ外筒を備える光プローブと、
前記測定光を前記回転側光ファイバまで導波するとともに前記回転側光ファイバによって導波された前記戻り光を導波する固定側光ファイバと、
前記回転側光ファイバを前記固定側光ファイバに対して回転可能に接続し、前記第2の光源から射出され第2光束用光ファイバによって導波された前記第2の光束と前記測定光である第1の光束とを合波するとともに、該合波した光束および前記戻り光を伝送する請求項1〜9のいずれかに記載の光ロータリアダプタと、
前記測定部で検出され、前記光ロータリアダプタを介して導波された前記戻り光と、前記参照光を合波して干渉光を生成する合波部と、
前記干渉光を干渉信号として検出する干渉光検出部と、
前記干渉光検出部によって検出された前記干渉信号から前記光断層画像を取得する断層画像取得部とを有することを特徴とする光断層画像化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−236614(P2009−236614A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81547(P2008−81547)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【Fターム(参考)】