説明

内燃機関の排気浄化装置

【課題】 比較的簡単な装置構成及び演算処理によりDPFの故障検出や再生時期判定を可能とする内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】 エンジン1の作動中は、酸素濃度センサ21の温度TSRを第1の温度TSR1に制御し、そのときのセンサ出力VO2を記憶値VO2Mとして記憶する(S15,S16)。エンジン1の停止後、酸素濃度センサ21の温度TSRを第1の温度TSR1より高い第2の温度TSR2に制御し、そのときのセンサ出力VO2の最大値VMAXと、記憶値VO2Mの差を変化量DVO2とする(S19,S22)。変化量DVO2が判定閾値DVO2THより高くなると、DPF12が故障したと判定する(S23,S24)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、特に内燃機関の排気中のパティキュレート(粒子状物質)を捕集するフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼル内燃機関の排気系に排気中のパティキュレートを捕集するDPFを設け、パティキュレートの排出量を低減する技術は従来より広く用いられている。このDPFを構成するフィルタエレメントにひび割れや孔あきといった故障が発生すると、DPFのフィルタ機能が低下し、パティキュレートの排出量が増加する。したがって、このような故障は迅速に検知する必要がある。
【0003】
特許文献1には、DPFの上流側圧力と下流側圧力との差圧を検出する差圧センサを設け、差圧センサにより検出される差圧に基づいて、DPFの目詰まりや溶損を判定する異常検知装置が示されている。
【特許文献1】特開2003−155920号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示された異常検知装置では、差圧センサにより検出される差圧に基づいて判定が行われるため、異常検知は機関の運転中に行うことが必要である。そのため、機関運転状態の影響を受けやすいので、検出値の平均化処理や機関運転状態に応じた判定基準値の設定が必要となり、演算処理が複雑化する。また、差圧センサを装着するための配管が必要となり、装置の構成も複雑化し易い。
【0005】
また差圧センサは、DPFの再生処理を行う時期(再生時期)を判定するためにも使用されるが、より簡便な手法で再生時期を正確に判定することが望まれている。
【0006】
本発明はこの点に着目してなされたものであり、比較的簡単な装置構成及び演算処理によりDPFの故障検出や再生時期判定を可能とする内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関(1)の排気系(4)に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタ(12)を備える内燃機関の排気浄化装置において、前記パティキュレートフィルタ(12)の下流側に設けられ、ヒータ(22)を備える酸素濃度センサ(21)と、前記ヒータ(22)を通電したときの前記酸素濃度センサの出力(VO2)に基づいて、前記酸素濃度センサ(21)に付着したパティキュレート量(DVO2)を検出するパティキュレート付着量検出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記パティキュレート付着量検出手段により検出されるパティキュレート量(DVO2)に基づいて、前記パティキュレートフィルタ(12)の故障を検出する故障検出手段をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、パティキュレートフィルタの下流側にヒータを有する酸素濃度センサが設けられ、ヒータを通電したときの酸素濃度センサの出力に基づいて、酸素濃度センサに付着したパティキュレート量が検出される。パティキュレートフィルタが故障し、パティキュレートを十分に捕集しなくなったときは、下流側にパティキュレートが排出され、酸素濃度センサに付着する。したがって、酸素濃度センサに付着したパティキュレート量を検出することにより、パティキュレートフィルタの故障あるいは、パティキュレートの堆積量が堆積可能量を上回った状態を判定することが可能となる。ヒータ付きの酸素濃度センサは、ヒータを通電し、酸素濃度センサを加熱することにより、パティキュレートが付着しているときには、その付着したパティキュレートが燃焼する。その結果、酸素濃度センサ出力が、パティキュレートが付着してないときと明らかに異なるものとなり、パティキュレートの付着量を容易に判定することができる。したがって、比較的簡単な装置構成及び演算処理によりパティキュレートフィルタの故障検出や再生時期判定を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、検出される酸素濃度センサに付着したパティキュレート量に基づいて、パティキュレートフィルタの故障が検出される。例えば、パティキュレートフィルタの孔あきが発生したような場合には、検出されるパティキュレート量が増加するので、パティキュレートフィルタの故障を正確に判定するすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態にかかる排気浄化装置を備えた内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、シリンダ内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒に燃料噴射弁16が設けられている。燃料噴射弁16は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)20に電気的に接続されており、燃料噴射弁16の開弁時間及び開弁時期は、ECU20により制御される。
【0012】
エンジン1は、吸気管2、排気管4、及び過給機8を備えている。過給機8は、排気の運動エネルギにより駆動されるタービン10と、タービン10により回転駆動され、吸気の圧縮を行うコンプレッサ9とを備えている。
タービン10は、複数の可変ベーン(図示せず)を備えており、可変ベーンの開度を変化させることにより、タービン回転数(回転速度)を変更できるように構成されている。タービン10のベーン開度は、ECU20により電磁的に制御される。
【0013】
吸気管2内の、コンプレッサ9の下流には加圧された空気を冷却するためのインタークーラ5及び吸入空気量を制御するインテークシャッタ(スロットル弁)3が設けられている。インテークシャッタ3は、図示しないアクチュエータを介してECU20により、開閉制御される。
【0014】
排気管4のタービン10の上流側と、吸気管2のインテークシャッタ5の下流側との間には、排気を吸気管2に還流する排気還流通路6が設けられている。排気還流通路6には、排気還流量を制御するための排気還流制御弁(以下「EGR弁」という)7が設けられている。EGR弁7は、ソレノイドを有する電磁弁であり、その弁開度はECU20により制御される。
【0015】
排気管4の、タービン10の下流側には、排気を浄化する触媒コンバータ11と、DPF12とが上流側からこの順序で設けられている。
触媒コンバータ11は、排気中に含まれる炭化水素及び一酸化炭素の酸化を促進するための酸化触媒を内蔵する。なお、触媒コンバータ11は、NOxを吸着するNOx吸着剤及びNOxの還元作用が付加されたものであってもよい。
【0016】
DPF12は、排気がフィルタ壁の微細な孔を通過する際、排気中の炭素(C)を主成分とするパティキュレートであるスート(soot)を、フィルタ壁の表面及びフィルタ壁中の孔に堆積させることによって捕集する。フィルタ壁の構成材料としては、例えば、炭化珪素(SiC)等のセラミックスや金属多孔体が使用される。
【0017】
DPF12のスート捕集能力の限界、すなわち堆積限界までスートを捕集すると、排気圧力の上昇を引き起こすので、適時スートを燃焼させる再生処理を行う必要がある。この再生処理では、排気の温度をスートの燃焼温度まで上昇させるために、ポスト噴射制御が実行される。ポスト噴射制御においては、燃料噴射弁16により、圧縮行程における通常噴射だけでなく、その後の爆発行程や排気行程における後噴射(ポスト噴射)が行われる。
【0018】
DPF12の下流側には、二値型の酸素濃度センサ21が設けられており、その検出信号がECU20に供給される。酸素濃度センサ21は、排気中の酸素濃度OXYCが所定閾値OXYSより大きい状態のとき低レベルの電圧を出力し、所定閾値OXYSより小さい状態のとき高レベルの電圧を出力する特性を有する。すなわち、酸素濃度OXYCが所定閾値OXYSより大きい状態から小さい状態へ変化すると、酸素濃度センサ21の出力は、急激に低レベルから高レベルに変化する。酸素濃度センサ21にはヒータ22が設けられており、ヒータ22はECU20により通電制御が行われる。
【0019】
さらにエンジン1のクランク軸の回転角度を検出するクランク角度位置センサ、エンジン1の吸入空気量流量を検出する吸入空気流量センサ、エンジン1の冷却水温を検出する冷却水温センサ(いずれも図示せず)などが設けられており、これらのセンサの検出信号が、ECU20に供給される。エンジン1の回転数は、クランク角度位置センサの出力から算出される。
【0020】
ECU20は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁16、EGR弁7などに制御信号を供給する出力回路から構成される。
【0021】
ECU20は、酸素濃度センサ21を用いて、DPF12の故障、具体的にはフィルタ壁に孔があいてスートが漏れ出す故障の検出を行う。すなわち、エンジン1の通常運転中は、酸素濃度センサ21の温度(以下「センサ温度」という)TSRが第1の温度TSR1(例えば450℃)となるようにヒータ22の通電制御を行い、エンジン1の停止後にセンサ温度TSTが第1の温度TSR1より高い第2の温度TSR2(例えば750℃以上)となるようにヒータ22の通電制御を行う。
【0022】
第1の温度TSR1は、酸素濃度センサ21の活性状態を維持するが、酸素濃度センサ21に付着したスートが燃焼しない温度であり、第2の温度TSR2は、酸素濃度センサ21に付着したスートが燃焼する温度である。
【0023】
図2はこのようなヒータ22の通電制御を行った場合における、酸素濃度センサ21出力VO2の変化を示すタイムチャートである。この図の実線がDPF12が故障している場合に対応し、破線が正常である場合に対応する。また時刻t0がエンジン1を停止させた時刻であり、時刻t0より前はセンサ温度TSRが第1の温度TSR1に制御され、実線及び破線がともに低レベルとなっている。時刻t0からセンサ温度TSRを第2の温度TSR2まで高めると、故障している場合には酸素濃度センサ21に付着したスートが燃焼するため、酸素濃度センサ21近傍の酸素濃度が低下し、センサ出力VO2が上昇する特性を示す。これに対し、DPF12が正常であって、酸素濃度センサ21にスートが付着していないときは、センサ出力VO2はほとんど変化しない。したがって、この違いを判定することにより、DPF12の故障(孔あき)を検出することができる。
【0024】
図3は、上述した手法によりDPF12の故障を判定する処理のフローチャートである。この処理は、ECU20のCPUで所定時間(例えば1秒)毎に実行される。
ステップS11では、エンジン停止フラグFSTPが「1」であるか否かを判別する。エンジン停止フラグFSTPは、エンジン1が停止したとき「1」に設定される(ステップS18)ので、エンジン1の作動中はステップS12に進み、エンジン運転状態、すなわち各種センサ出力を読み込む。次いでエンジン1の暖機が完了しているか否かを判別し(ステップS13)、完了していないときは直ちに本処理を終了する。
【0025】
暖機が完了しているときは、エンジン1が停止したか否かを判別し(ステップS14)、エンジン1の作動中であれば、センサ温度TSRが第1の温度TSR1となるようにヒータ22の通電制御を行う(ステップS15)。ステップS16では、センサ出力記憶値VO2Mをその時点のセンサ出力VO2に設定するとともに、最大出力VMAXを「0」に設定する。さらにエンジン停止フラグFSTPを「0」に設定し(ステップS17)、本処理を終了する。
【0026】
エンジン1が停止すると、ステップS14からステップS18に進み、エンジン停止フラグFSTPを「1」に設定する。ステップS18を実行すると、以後はステップS11の答が肯定(YES)となるので、ステップS11から直ちにステップS19に進む。
【0027】
ステップS19では、センサ温度TSRが第2の温度TSR2となるようにヒータ22の通電制御を行う。ステップS20では、センサ出力VO2が最大出力VMAXより大きいか否かを判別する。最大出力VMAXはステップS16で「0」に初期化されるので、最初はこの答が肯定(YES)となり、最大出力VMAXはその時点のセンサ出力VO2に設定される(ステップS21)。ステップS20の答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS22に進む。
【0028】
ステップS22では、下記式(1)に最大出力VMAX及びセンサ出力記憶値VO2Mを適用し、変化量DVO2を算出する。
DVO2=VMAX−VO2M (1)
ステップS23では、変化量DVO2が判定閾値DVO2THより大きいか否かを判別し、この答が肯定(YES)であるときは、DPF12が故障していると判定する(ステップS24)。ステップS23の答が否定(NO)であるときは直ちに本処理を終了する。
【0029】
図3に示す処理により、図2に実線で示すようなDPF故障時の出力変化特性が検出され、比較的簡単な構成で、DPF12の故障検出を行うことができる。また本実施形態では、エンジン1の停止後に判定を行うようにしたので、エンジン運転状態の変化に起因するセンサ出力VO2の変動がなく、正確な判定を行うことができる。
【0030】
なお、変化量DVO2は、パティキュレート付着量が増加するほど、大きくなるので、酸素濃度センサ21に付着したパティキュレート量を示すパラメータとして使用することができる。例えば、上記判定閾値DVO2THより小さい、DPF再生処理の実行時期判定用の閾値(再生時期判定閾値)DRTHを設定し、変化量DVO2が再生時期判定閾値DRTHに達したときに、DPF再生処理を実行するようにしてもよい。
【0031】
本実施形態では、ECU20がパティキュレート付着量検出手段及び故障検出手段を構成する。具体的には、図3のステップS15,S16,S19〜S22がパティキュレート付着量検出手段に相当し、ステップS23及びS24が故障検出手段に相当する。
【0032】
[第2の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態における二値型酸素濃度センサ21を、リニア型酸素濃度センサ(以下「LAFセンサ」という)に代えたものである。LAFセンサは、排気中の酸素濃度OXYCにほぼ比例する電圧VLAFを出力する。したがって、スートが付着した状態でスートを燃焼させると、センサ出力VLAFは、二値型酸素濃度センサ21とは逆に低下する。
【0033】
図4は、LAFセンサのセンサ出力VLAFの推移を示すタイムチャートである。図2と同様に、時刻t0より前はセンサ温度TSRが第1の温度TSR1となるように制御し、時刻t0においてエンジン1が停止した後は、センサ温度TSRが第2の温度TSR2となるように制御した場合における、センサ出力VLAFの推移が示されている。DPF12が正常であってスートがLAFセンサに付着していないときは、破線で示すように、センサ出力VLAFは時刻t0以後急激に上昇する。これは、センサの内部抵抗が温度によって変化するためである。これに対し、LAFセンサにスートが付着している場合、すなわちDPF12が故障しているとき場合には、実線で示すように、センサ出力VLAFは時刻t0以後低下し、徐々にDPF正常時の出力(破線で示す特性)に近づく。したがって、この違いを判定することにより、DPF12の故障を検出することができる。
【0034】
図5は、本実施形態における故障判定処理のフローチャートである。図3に示す処理と異なる点を以下に説明する。
【0035】
図5のステップS16aでは、センサ出力記憶値VLAFM及び最小出力VMINを、その時点のセンサ出力VLAFに設定する。ステップS20aでは、センサ出力VLAFが最小出力VMINより小さいか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、最小出力VMINをそのセンサ出力VLAFに設定する(ステップS21a)。ステップS20aの答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS22aに進む。
【0036】
ステップS22aでは、下記式(2)にセンサ出力記憶値VLAFM及び最小出力VMINを適用し、変化量DVLAFを算出する。
DVLAF=VLAFM−VMIN (2)
ステップS23aでは、変化量DVLAFが判定閾値DVLATHより大きいか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるとき、DPF12が故障していると判定する(ステップS24)。
【0037】
以上のように、二値型酸素濃度センサに代えてLAFセンサを用いても、同様にDPF12の故障検出を行うことができる。
本実施形態では、図5のステップS15,S16a,S19,S20a〜S22aがパティキュレート付着量検出手段に相当し、ステップS23a及びS24が故障検出手段に相当する。
【0038】
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態ではエンジン停止後に、酸素濃度センサの温度を高めてDPFの故障判定を行うにしたが、エンジンの定常的な運転状態、例えばアイドル状態で行うようにしてもよい。ただし、エンジン停止後の方が、エンジン運転状態の影響を受けないので、判定精度を高めることができる。
【0039】
また上述した実施形態では、酸素濃度センサの温度を高めた後の最大の変化量である変化量DVO2またはDVLAFをパティキュレート付着量を示すパラメータとして使用したが、例えば経時変化する瞬時変化量DVO2INS(=VO2−VO2M)またはDVLAFINS(=VLAFM−VLAF)を積算することにより得られる積算値を、パティキュレート付着量を示すパラメータとして使用してもよい。この場合、瞬時変化量DVO2INSまたはDVLAFINSが負の値となるときは「0」に設定して積算演算を行う。
【0040】
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンに装着されるDPFの故障検出にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。
【図2】二値型酸素濃度センサの温度を高めたときのセンサ出力(VO2)の推移を示す図である。
【図3】DPFの故障判定を行う処理(第1の実施形態)のフローチャートである。
【図4】リニア型酸素濃度センサの温度を高めたときのセンサ出力(VLAF)の推移を示す図である。
【図5】DPFの故障判定を行う処理(第2の実施形態)のフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1 内燃機関
4 排気管
12 ディーゼルパティキュレートフィルタ
20 電子制御ユニット(パティキュレート付着量検出手段、故障検出手段)
21 酸素濃度センサ
22 ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の排気系に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備える内燃機関の排気浄化装置において、
前記パティキュレートフィルタの下流側に設けられ、ヒータを備える酸素濃度センサと、
前記ヒータを通電したときの前記酸素濃度センサの出力に基づいて、前記酸素濃度センサに付着したパティキュレート量を検出するパティキュレート付着量検出手段とを備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
【請求項2】
前記パティキュレート付着量検出手段により検出されるパティキュレート量に基づいて、前記パティキュレートフィルタの故障を検出する故障検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−32490(P2007−32490A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219814(P2005−219814)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】