説明

出力バッファー回路

【課題】出力バッファーの面積・体積・部品点数の増加を抑制するとともに、ドライブ能力を向上させることが可能な出力バッファー回路を提供する。
【解決手段】第一駆動信号LINを伝達する第一入力経路4a、第二駆動信号RINを伝達する第二入力経路4b、第一入力経路4aと対応する第一出力バッファー6a及び第二入力経路4bと対応する第二出力バッファー6bを備える出力バッファー回路1において、入力経路切り替え手段8が、ステレオモード及びモノラルモードのうち、モノラルモードでは、第一入力経路4aと第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bとを電気的に接続させ、出力経路切り替え手段10が、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bと、第一入力経路4a及び第一出力バッファー6aと対応する第一負荷2aとを、電気的に接続させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、C−MOSディジタル集積回路を用いてマルチチャンネルの信号処理を行う出力バッファー回路に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、出力バッファー回路、特に、C−MOSディジタル集積回路(以下、「C−MOSIC」と記載する)を用いて、マルチチャンネルの信号処理を行う出力バッファー回路には、用途や負荷に応じて、ドライブ能力の増加が必要とされる場合がある。なお、「ドライブ能力」とは、スピーカー等の負荷を駆動する能力である。
出力バッファー回路のドライブ能力を増加させる方法としては、例えば、出力バッファー回路が備える出力バッファーの面積・体積・部品点数を増加させることにより、出力バッファー回路の出力インピーダンスを低インピーダンス化する方法がある。この場合、出力インピーダンスを低インピーダンス化した分に応じて、出力バッファー回路の出力電圧が増加するため、出力バッファー回路の最大出力電流が増加することとなる。
【0003】
また、アプリケーション上の都合によって出力負荷の特性が変化する場合に対し、例えば、特許文献1及び2に記載されているような、一つの出力バッファー回路で対応する方法が提案されている。
これらの方法は、出力バッファー回路の構成を、通常使用する出力バッファーに加え、制御信号によって選択・加算が可能な複数の出力バッファーを備える構成とする。そして、必要に応じて、通常使用する出力バッファーに加え、複数の出力バッファーを、制御信号により必要に応じて選択・加算する。これにより、出力バッファー回路のドライブ能力を可変させるものである。
【特許文献1】特開平5−226948号公報
【特許文献2】特開平5−268050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、出力バッファー回路、特に音声信号の再生に用いる出力バッファー回路では、音声信号の出力状態に応じて、最大出力電力を可能な限り増加させたいという要求がある。これに加え、基板の面積を減少させて、基板のコストを抑制するために、出力バッファーの実装面積を縮小させたいという要求もある。
したがって、ドライブ能力の増加と出力バッファーの面積・体積・部品点数との間において、トレードオフの関係が発生することとなる。特に、出力バッファー回路に要求される負荷が大きい場合には、基板上に配置するその他の回路素子と比較して、出力バッファーの面積が占める割合が大きくなるため、上述したトレードオフの関係が、より顕著に表れる。これは、ドライブ能力を増加させる要求に対して、出力バッファーの面積を増加させる場合、出力バッファー回路に要求される負荷の増加に応じて、出力バッファーの面積を増加させる必要があるためである。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、出力バッファーの面積・体積・部品点数の増加を抑制するとともに、出力バッファー回路のドライブ能力を向上させることが可能な出力バッファー回路を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、複数の駆動信号をそれぞれ伝達する複数の入力経路と、当該入力経路と一対一に対応して設けた複数の出力バッファーと、を備える出力バッファー回路であって、
前記複数の出力バッファーは、それぞれ、前記入力経路と電気的に接続される制御部と、当該制御部と一対一に対応し、且つ前記制御部と電気的に接続される出力部と、を備え、
同一の前記出力バッファーが備える前記制御部と前記出力部とを電気的に接続させる第一入力経路接続モードと、前記制御部の一つと当該制御部に対応する前記出力部を含む複数の出力部とを電気的に接続させる第二入力経路接続モードと、を切り替える入力経路切り替え手段を備えることを特徴とするものである。
【0006】
本発明によると、制御部の一つと、当該制御部に対応する出力部を含む複数の出力部とを電気的に接続させることにより、制御部の一つが伝達する一種類の駆動信号を、複数の出力部で増幅させることが可能となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、対応する駆動信号の入力を受けない出力バッファーを用いて、駆動信号を増幅させることが可能となるため、出力バッファーの面積・体積・部品点数の増加を抑制するとともに、出力バッファー回路のドライブ能力を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
まず、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の構成を説明する。
図1及び図2は、本実施形態の出力バッファー回路1の構成を示す図である。
図1及び図2中に示すように、出力バッファー回路1は、ステレオスピーカーの再生回路であり、BTL(Balanced Transformaer−Less)接続により、図外の入力機器(マイクロフォン等)からの入力信号に応じて、第一負荷2a及び第二負荷2bを駆動させる回路である。なお、本実施形態では、第一負荷2a及び第二負荷2bを、スピーカーとした場合について説明する。また、第一負荷2a及び第二負荷2bのうち、第一負荷2aを、Lch(左チャンネル)のスピーカーとし、第二負荷2bを、Rch(右チャンネル)のスピーカーとした場合について説明する。
【0009】
また、以下の説明では、第一負荷2a及び第二負荷2bの両方を駆動させる場合を、「ステレオモード」と記載し、第一負荷2a及び第二負荷2bのうち、第一負荷2aのみを駆動させる場合を、「モノラルモード」と記載して説明する。なお、図1は、ステレオモードにおける出力バッファー回路1の状態を示す図であり、図2は、モノラルモードにおける出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【0010】
ここで、BTL接続の利点について説明する。
一般的に、信号の最大振幅は、それぞれ、出力バッファー回路1の電源電圧による制限を受ける。しかしながら、BTL接続により第一負荷2a及び第二負荷2bから音声を出力した場合は、プラスマイナスの平衡信号で第一負荷2a及び第二負荷2bを駆動するため、第一負荷2a及び第二負荷2bの端部で約2倍の最大振幅を得ることが可能となるという利点がある。また、第一負荷2a及び第二負荷2bの端部に至るまでの経路上で平衡信号に乗る同相ノイズは、第一負荷2a及び第二負荷2bの端部における差動信号に影響を与えないという利点もある。
【0011】
以下、出力バッファー回路1の構成の説明に復帰する。
出力バッファー回路1は、四系統の入力経路4a〜4dと、四個の出力バッファー6a〜6dと、入力経路切り替え手段8と、出力経路切り替え手段10とを備えている。
四系統の入力経路4a〜4dは、それぞれ、入力機器から入力された駆動信号を伝達する。なお、図中及び以下の説明では、入力経路4aを、「第一入力経路4a」、入力経路4bを、「第二入力経路4b」、入力経路4cを、「第三入力経路4c」、入力経路4dを、「第四入力経路4d」と記載して説明する。
【0012】
第一入力経路4aは、第一負荷2aを駆動させるための第一駆動信号(図中では、「LIN+信号」と記載する)を伝達し、第二入力経路4bは、第二負荷2bを駆動させるための第二駆動信号(図中では、「RIN+信号」と記載する)を伝達する。また、第三入力経路4cは、第一駆動信号と逆位相の第三駆動信号(図中では、「LIN−信号」と記載する)を伝達し、第四入力経路4dは、第二駆動信号と逆位相の第四駆動信号(図中では、「RIN−信号」と記載する)を伝達する。
【0013】
四個の出力バッファー6a〜6dは、それぞれ、四系統の入力経路4a〜4dと一対一に対応させて設けてあり、入力された駆動信号を増幅して、四つの外部出力端子12a〜12dから出力する。なお、図中及び以下の説明では、出力バッファー6aを、「第一出力バッファー6a」、出力バッファー6bを、「第二出力バッファー6b」、出力バッファー6cを、「第三出力バッファー6c」、出力バッファー6dを、「第四出力バッファー6d」と記載して説明する。
【0014】
第一出力バッファー6aは、第一入力経路4aと対応し、第二出力バッファー6bは、第二入力経路4bと対応する。また、第三出力バッファー6cは、第三入力経路4cと対応し、第四出力バッファー6dは、第四入力経路4dと対応する。
四つの外部出力端子12a〜12dは、それぞれ、四個の出力バッファー6a〜6dと一対一に対応させて設けてある。なお、図中及び以下の説明では、外部出力端子12aを、「第一外部出力端子12a」、外部出力端子12bを、「第二外部出力端子12b」、外部出力端子12cを、「第三外部出力端子12c」、外部出力端子12dを、「第四外部出力端子12d」と記載して説明する。
【0015】
第一外部出力端子12aは、第一出力バッファー6aと対応し、第二外部出力端子12bは、第二出力バッファー6bと対応する。また、第三外部出力端子12cは、第三出力バッファー6cと対応し、第四外部出力端子12dは、第四出力バッファー6dと対応する。
また、第一外部出力端子12aは、第一負荷2aの正(+)極側と電気的に接続しており、第三外部出力端子12cは、第一負荷2aの負(−)極側と電気的に接続している。
【0016】
一方、第二外部出力端子12bは、後述する第一出力経路切り替え手段10aを介して、第一負荷2aの正極側または第二負荷2bの正極側と電気的に接続している。また、第四外部出力端子12dは、後述する第二出力経路切り替え手段10bを介して、第一負荷2aの負極側または第二負荷2bの負極側と電気的に接続している。
ここで、第一負荷2aは、第一入力経路4a及び第一出力バッファー6aと、第三入力経路4c及び第三出力バッファー6cに対応している。また、第二負荷2bは、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bと、第四入力経路4d及び第四出力バッファー6dに対応している。
【0017】
入力経路切り替え手段8は、第一入力経路切り替え手段8aと、第二入力経路切り替え手段8bとを備えている。第一入力経路切り替え手段8a及び第二入力経路切り替え手段8bは、例えば、スイッチング素子により形成する。
第一入力経路切り替え手段8aは、図外のモード切り替え部から入力される切り替え制御信号に応じて、第一入力経路4a及び第二入力経路4bと第二出力バッファー6bとの電気的な接続状態を、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードに切り替える。
【0018】
なお、上記のモード切り替え部は、例えば、切り替え式のスイッチを備え、このスイッチの操作状態に応じて、第一入力経路切り替え手段8aへ、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードへの切り替えを行う切り替え制御信号を出力する。また、スイッチの操作状態とは、上述したステレオモードまたはモノラルモードの切り替え状態を指す。そして、モード切り替え部は、スイッチの操作状態がステレオモードである場合、第一入力経路切り替え手段8aへ、第一入力経路接続モードへの切り替えを行う切り替え制御信号(以下、「第一切り替え制御信号」と記載する)を出力する。また、モード切り替え部は、スイッチの操作状態がモノラルモードである場合、第一入力経路切り替え手段8aへ、第二入力経路接続モードへの切り替えを行う切り替え制御信号(以下、「第二切り替え制御信号」と記載する)を出力する。なお、モード切り替え部の構成は、外部から信号の入力を受けて、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードへの切り替えを行う構成に限定するものではなく、例えば、レバー式やボタン式等、手動操作により、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードへの切り替えを行う構成としてもよい。
【0019】
具体的には、第一入力経路接続モードでは、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させ、第二入力経路接続モードでは、第一入力経路4a及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させる。
第二入力経路切り替え手段8bは、第一入力経路切り替え手段8aと同様、モード切り替え部から入力される切り替え制御信号に応じて、第三入力経路4c及び第四入力経路4dと第四出力バッファー6dとの電気的な接続状態を、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードに切り替える。
具体的には、第一入力経路接続モードでは、第四入力経路4d及び第四出力バッファー6dを電気的に接続させ、第二入力経路接続モードでは、第三入力経路4c及び第四出力バッファー6dを電気的に接続させる。
【0020】
以上により、入力経路切り替え手段8は、第一入力経路接続モードでは、入力経路4の一つと、この入力経路4に対応する出力バッファー6とを、それぞれ電気的に接続させる。また、第二入力経路接続モードでは、入力経路4の一つと、この入力経路4に対応する出力バッファー6を含む複数の出力バッファー6とを電気的に接続させる。
出力経路切り替え手段10は、第一出力経路切り替え手段10aと、第二出力経路切り替え手段10bとを備えている。第一出力経路切り替え手段10a及び第二出力経路切り替え手段10bは、第一入力経路切り替え手段8a及び第二入力経路切り替え手段8bと同様、例えば、スイッチング素子により形成する。
【0021】
第一出力経路切り替え手段10aは、第一入力経路切り替え手段8aの状態に応じて、第二出力バッファー6bと第一負荷2a及び第二負荷2bとの電気的な接続状態を切り替える。なお、第一入力経路切り替え手段8aの状態を検出する手段としては、例えば、第一入力経路切り替え手段8aと同様、モード切り替え部から入力される切り替え制御信号を受信し、この受信した切り替え制御信号に応じて、第一入力経路切り替え手段8aの状態を検出する。
具体的には、第一入力経路切り替え手段8aが第一入力経路接続モードである場合に、第二出力バッファー6b及び第二負荷2bを電気的に接続させ、第一入力経路切り替え手段8aが第二入力経路接続モードである場合に、第二出力バッファー6b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。
【0022】
第二出力経路切り替え手段10bは、第二入力経路切り替え手段8bの状態に応じて、第四出力バッファー6dと第一負荷2a及び第二負荷2bとの電気的な接続状態を切り替える。なお、第二入力経路切り替え手段8bの状態を検出する手段としては、例えば、第一出力経路切り替え手段10aと同様、モード切り替え部から入力される切り替え制御信号に応じて、第二入力経路切り替え手段8bの状態を検出する。
具体的には、第二入力経路切り替え手段8bが第一入力経路接続モードである場合に、第四出力バッファー6d及び第二負荷2bを電気的に接続させ、第二入力経路切り替え手段8bが第二入力経路接続モードである場合に、第四出力バッファー6d及び第一負荷2aを電気的に接続させる。
【0023】
以上により、出力経路切り替え手段10は、入力経路切り替え手段8が第一入力経路接続モードである場合に、出力バッファー6と、その出力バッファー6に対応する負荷2とを、それぞれ電気的に接続させる。また、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、第二入力経路接続モードにおいて入力経路4の一つである複列接続入力経路(本実施形態では、第一入力経路4aと第三入力経路4c)と電気的に接続させた複数の出力バッファー6と、複列接続入力経路に対応する負荷2とを電気的に接続させる。
【0024】
(動作)
次に、図1及び図2を参照しつつ、上記の構成を備えた出力バッファー回路1の動作について説明する。
まず、図1を参照して、ステレオモードとモノラルモードに共通する出力バッファー回路1の動作について説明する。
ステレオモード及びモノラルモードでは、第一入力経路4aが伝達する第一駆動信号を、第一出力バッファー6aへ入力するとともに、第三入力経路4cが伝達する第三駆動信号を、第三出力バッファー6cへ入力する。
【0025】
そして、第一出力バッファー6aは、入力された第一駆動信号を増幅し、第三出力バッファー6cは、入力された第三駆動信号を増幅する。
次に、第一出力バッファー6aが増幅した第一駆動信号を、第一外部出力端子12aを介して第一負荷2aの正極側へ出力するとともに、第三出力バッファー6cが増幅した第三駆動信号を、第三外部出力端子12cを介して第一負荷2a負極側へ出力する。
以上により、ステレオモード及びモノラルモードでは、共に、第一駆動信号及び第三駆動信号を、それぞれ、第一出力バッファー6a及び第三出力バッファー6cで増幅し、第一負荷2aへ平衡出力する。
【0026】
次に、図1を参照して、ステレオモードにおける出力バッファー回路1の動作について説明する。
ステレオモードでは、モード切り替え部が、第一入力経路切り替え手段8a、第二入力経路切り替え手段8b、第一出力経路切り替え手段10a及び第二出力経路切り替え手段10bへ、第一切り替え制御信号を出力する。
第一切り替え制御信号の入力を受けた第一入力経路切り替え手段8aは、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させる。これにより、第二入力経路4bが伝達する第二駆動信号を、第二出力バッファー6bへ入力する。そして、第二出力バッファー6bは、入力された第二駆動信号を増幅する。
【0027】
また、第一切り替え制御信号の入力を受けた第二入力経路切り替え手段8bは、第四入力経路4d及び第四出力バッファー6dを電気的に接続させる。これにより、第四入力経路4dが伝達する第四駆動信号を、第四出力バッファー6dへ入力する。そして、第四出力バッファー6dは、入力された第四駆動信号を増幅する。
一方、第一切り替え制御信号の入力を受けた第一出力経路切り替え手段10aは、第二出力バッファー6b及び第二負荷2bを電気的に接続させる。これにより、第二出力バッファー6bが増幅した第二駆動信号を、第二外部出力端子12bを介して第二負荷2bの正極側へ出力する。
また、第一切り替え制御信号の入力を受けた第二出力経路切り替え手段10bは、第四出力バッファー6d及び第二負荷2bを電気的に接続させる。これにより、第四出力バッファー6dが増幅した第四駆動信号を、第四外部出力端子12dを介して第二負荷2bの負極側へ出力する。
【0028】
以上により、ステレオモードでは、増幅した第一駆動信号及び第三駆動信号を第一負荷2aへ平衡出力するとともに、第二駆動信号及び第四駆動信号を、それぞれ、第二出力バッファー6b及び第四出力バッファー6dで増幅し、第二負荷2bへ平衡出力する。
したがって、ステレオモードでは、第一負荷2aに対し、一個の出力バッファー6が増幅した第一駆動信号及び第三駆動信号を平衡出力するとともに、第二負荷2bに対し、一個の出力バッファー6が増幅した第二駆動信号及び第四駆動信号を、平衡出力する。
【0029】
次に、図2を参照して、モノラルモードにおける出力バッファー回路1の動作について説明する。
モノラルモードでは、モード切り替え部が、第一入力経路切り替え手段8a、第二入力経路切り替え手段8b、第一出力経路切り替え手段10a及び第二出力経路切り替え手段10bへ、第二切り替え制御信号を出力する。
第二切り替え制御信号の入力を受けた第一入力経路切り替え手段8aは、第一入力経路4a及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させる。これにより、第一入力経路4aが伝達する第一駆動信号を、第二出力バッファー6bへ入力する。そして、第二出力バッファー6bは、入力された第一駆動信号を増幅する。
【0030】
また、第二切り替え制御信号の入力を受けた第二入力経路切り替え手段8bは、第三入力経路4c及び第四出力バッファー6dを電気的に接続させる。これにより、第三入力経路4cが伝達する第三駆動信号を、第四出力バッファー6dへ入力する。そして、第四出力バッファー6dは、入力された第三駆動信号を増幅する。
一方、第二切り替え制御信号の入力を受けた第一出力経路切り替え手段10aは、第二出力バッファー6b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。これにより、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号を、第二外部出力端子12bを介して第一負荷2aの正極側へ出力する。
【0031】
また、第二切り替え制御信号の入力を受けた第二出力経路切り替え手段10bは、第四出力バッファー6d及び第一負荷2aを電気的に接続させる。これにより、第四出力バッファー6dが増幅した第三駆動信号を、第四外部出力端子12dを介して第一負荷2aの負極側へ出力する。
以上により、モノラルモードでは、増幅した第一駆動信号及び第三駆動信号を第一負荷2aへ平衡出力する。これに加え、第一駆動信号及び第三駆動信号を、それぞれ、第二出力バッファー6b及び第四出力バッファー6dで増幅し、第一負荷2aへ平衡出力する。
【0032】
したがって、モノラルモードでは、第一負荷2aに対し、第一出力バッファー6a及び第三出力バッファー6cが増幅した第一駆動信号及び第三駆動信号に加え、第二出力バッファー6b及び第四出力バッファー6dが増幅した第一駆動信号及び第三駆動信号を、平衡出力する。すなわち、第一駆動信号及び第三駆動信号を、それぞれ、二個の出力バッファー6により増幅して、第一負荷2aに出力する。
これにより、モノラルモードでは、第一負荷2a、すなわち、Lchが再生する音声の出力が、ステレオモードと比較して、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号、及び第四出力バッファー6dが増幅した第三駆動信号に応じて増加する。
【0033】
(第一実施形態の効果)
したがって、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、第一入力経路切り替え手段8aが、第一入力経路4aと第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bとを電気的に接続させる。これに加え、第二入力経路切り替え手段8bが、第三入力経路4cと第三出力バッファー6c及び第四出力バッファー6dとを電気的に接続させる。
【0034】
このため、第一入力経路4aが伝達する第一駆動信号を、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bで増幅させることが可能となる。これに加え、第三入力経路4cが伝達する第三駆動信号を、第三出力バッファー6c及び第四出力バッファー6dで増幅させることが可能となる。
これにより、モノラルモードにおいて、対応する第二駆動信号の入力を受けない第二出力バッファー6bを用いて、第一駆動信号を増幅させることが可能となる。これに加え、対応する第四駆動信号の入力を受けない第四出力バッファー6dを用いて、第三駆動信号を増幅させることが可能となる。
【0035】
その結果、出力バッファー6の面積・体積・部品点数の増加を抑制するとともに、出力バッファー回路1のドライブ能力を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、第一出力経路切り替え手段10aが、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bと第一負荷2aの正極側とを電気的に接続させる。これに加え、第二出力経路切り替え手段10bが、第三出力バッファー6c及び第四出力バッファー6dと第一負荷2aの負極側とを電気的に接続させる。
【0036】
このため、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bにより増幅させた第一駆動信号に加え、第三出力バッファー6c及び第四出力バッファー6dにより増幅させた第三駆動信号によって、第一負荷2aを駆動させることが可能となる。
その結果、第一負荷2aが再生する音声の出力を、ステレオモードと比較して、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号、及び第四出力バッファー6dが増幅した第三駆動信号に応じて増加させることが可能となる。
【0037】
さらに、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、第一駆動信号と逆位相の第三駆動信号を、第三出力バッファー6c及び第四出力バッファー6dにより増幅させて、第一負荷2aに入力する。
その結果、第一負荷2aに対し、共に増幅させた第一駆動信号及び第三駆動信号を、平行出力することが可能となるため、BTL接続の利点を、効率的に発揮することが可能となる。
【0038】
(応用例)
なお、本実施形態の出力バッファー回路1では、出力バッファー回路1の構成を、入力機器と第一負荷2a及び第二負荷2b、すなわち、入力機器と二つの負荷2とを接続する回路としたが、これに限定するものではない。すなわち、出力バッファー回路1の構成を、入力機器と三つ以上の負荷2とを接続する構成としてもよい。同様に、出力バッファー回路1の構成を、五系統以上の入力経路4と、これらの入力経路4と一対一に対応して設けた五個以上の出力バッファー6を備える構成としてもよい。この場合、入力経路切り替え手段8は、上述したモノラルモードに相等する第二入力経路接続モードにおいて、入力経路4の一つと、この入力経路4に対応する出力バッファー6を含む複数の出力バッファー6とを、電気的に接続させる。また、出力経路切り替え手段10は、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、入力経路切り替え手段8が入力経路4の一つと電気的に接続させた複数の出力バッファー6と、入力経路4の一つに対応する負荷2とを電気的に接続させる。
【0039】
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、第一出力経路切り替え手段10aを、第二外部出力端子12bを介して、第二出力バッファー6bと接続したが、これに限定するものではない。すなわち、第一出力経路切り替え手段10aを、第二外部出力端子12bを介さずに第二出力バッファー6bと接続して、第二外部出力端子12bと第二出力バッファー6bとの間に配置してもよい。同様に、第二出力経路切り替え手段10bを、第四外部出力端子12dを介さずに第四出力バッファー6dと接続して、第四外部出力端子12dと第四出力バッファー6dとの間に配置してもよい。
【0040】
さらに、本実施形態の出力バッファー回路1では、第二外部出力端子12bに、第一出力経路切り替え手段10aを介して、第一負荷2aの正極側または第二負荷2bの正極側を電気的に接続しているが、これに限定するものではない。すなわち、第一出力経路切り替え手段10aを用いずに、第二外部出力端子12bに、第一負荷2aの正極側を電気的に接続してもよい。この場合、モノラルモードにおいて、第二出力バッファー6bが増幅する第一駆動信号の減少度合いを、第一出力経路切り替え手段10aの内部抵抗に応じて抑制することが可能となり、第一負荷2aの正極側に出力する第一駆動信号を増加させることが可能となる。同様に、第二出力経路切り替え手段10bを用いずに、第四外部出力端子12dに、第一負荷2aの負極側を電気的に接続してもよい。
【0041】
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、第一入力経路切り替え手段8aを、第一入力経路4a及び第二入力経路4bと第二出力バッファー6bとの間に配置し、第二入力経路切り替え手段8bを、第三入力経路4c及び第四入力経路4dと第四出力バッファー6dとの間に配置している。すなわち、入力経路切り替え手段8を、第二負荷2b側(Rch側)のみに配置しているが、これに限定するものではなく、入力経路切り替え手段8を、第一負荷2a側(Lch側)のみに配置してもよい。この場合、モノラルモードにおいて、第一出力バッファー6aにより第二駆動信号を増幅するとともに、第三出力バッファー6cにより第四駆動信号を増幅する。また、入力経路切り替え手段8を、第一負荷2a側及び第二負荷2b側に配置してもよい。
【0042】
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、第一出力経路切り替え手段10aを、第二出力バッファー6bと第一負荷2a及び第二負荷2bとの間に配置し、第二出力経路切り替え手段10bを、第四出力バッファー6dと第一負荷2a及び第二負荷2bとの間に配置している。すなわち、出力経路切り替え手段10を、第二負荷2b側(Rch側)のみに配置しているが、これに限定するものではなく、出力経路切り替え手段10を、第一負荷2a側(Lch側)のみに配置してもよい。この場合、モノラルモードにおいて、第二負荷2b、すなわち、Rchが再生する音声の出力が、ステレオモードと比較して、第一出力バッファー6aが増幅した第二駆動信号、及び第三出力バッファー6cが増幅した第四駆動信号に応じて増加する。また、出力経路切り替え手段10を、第一負荷2a側及び第二負荷2b側に配置してもよい。
【0043】
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、第一負荷2a及び第二負荷2bをスピーカーとしたが、これに限定するものではなく、第一負荷2a及び第二負荷2bを、例えば、ヘッドフォン等、スピーカー以外の音声出力装置としてもよい。
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、入力経路切り替え手段8の構成を、第一入力経路切り替え手段8aと、第二入力経路切り替え手段8bとを備える構成としたが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、入力経路切り替え手段8の構成を、一つのスイッチング素子により形成した構成としてもよい。出力経路切り替え手段10の構成に関しても、同様である。
【0044】
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
まず、図3及び図4を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、上述した第一実施形態のものと同様の構成については、詳細な説明を省略する。
図3及び図4は、本実施形態の出力バッファー回路1の構成を示す図である。なお、図3は、ステレオモードにおける出力バッファー回路1の状態を示す図であり、図4は、モノラルモードにおける出力バッファー回路1の状態を示す図である。
図3及び図4中に示すように、本実施形態の出力バッファー回路1は、二系統の入力経路4a,4bと、二個の出力バッファー6a,6bと、入力経路切り替え手段8と、出力経路切り替え手段10とを備えている。
【0045】
二系統の入力経路4a,4bは、それぞれ、入力機器から入力された駆動信号を伝達する。なお、図中及び以下の説明では、入力経路4aを、「第一入力経路4a」、入力経路4bを、「第二入力経路4b」と記載して説明する。
第一入力経路4aは、第一負荷2aを駆動させるための第一駆動信号(図中では、「LIN信号」と記載する)を伝達し、第二入力経路4bは、第二負荷2bを駆動させるための第二駆動信号(図中では、「RIN信号」と記載する)を伝達する。
【0046】
二個の出力バッファー6a,6bは、それぞれ、二系統の入力経路4a,4bと一対一に対応させて設けてあり、入力された駆動信号を増幅して、二つの外部出力端子12a,12bから出力する。なお、図中及び以下の説明では、出力バッファー6aを、「第一出力バッファー6a」、出力バッファー6bを、「第二出力バッファー6b」と記載して説明する。
【0047】
第一出力バッファー6aは、第一入力経路4aと対応し、第二出力バッファー6bは、第二入力経路4bと対応する。
二つの外部出力端子12a,12bは、それぞれ、二個の出力バッファー6a,6bと一対一に対応させて設けてある。なお、図中及び以下の説明では、外部出力端子12aを、「第一外部出力端子12a」、外部出力端子12bを、「第二外部出力端子12b」と記載して説明する。
【0048】
第一外部出力端子12aは、第一出力バッファー6aと対応し、第一負荷2aと電気的に接続している。第二外部出力端子12bは、第二出力バッファー6bと対応し、出力経路切り替え手段10を介して、第一負荷2aまたは第二負荷2bと電気的に接続している。
ここで、第一負荷2aは、第一入力経路4a及び第一出力バッファー6aに対応している。また、第二負荷2bは、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bに対応している。
【0049】
入力経路切り替え手段8は、図外のモード切り替え部から入力される切り替え制御信号に応じて、第一入力経路4a及び第二入力経路4bと第二出力バッファー6bとの電気的な接続状態を、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードに切り替える。
具体的には、第一入力経路接続モードでは、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させ、第二入力経路接続モードでは、第一入力経路4a及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させる。
【0050】
出力経路切り替え手段10は、入力経路切り替え手段8の状態に応じて、第二出力バッファー6bと第一負荷2a及び第二負荷2bとの電気的な接続状態を切り替える。
具体的には、入力経路切り替え手段8が第一入力経路接続モードである場合に、第二出力バッファー6b及び第二負荷2bを電気的に接続させ、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、第二出力バッファー6b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
【0051】
(動作)
次に、図3及び図4を参照しつつ、上記の構成を備えた出力バッファー回路1の動作について説明する。なお、以下の説明では、上述した第一実施形態と異なる点を中心に記載する。
まず、図3を参照して、ステレオモードとモノラルモードに共通する出力バッファー回路1の動作について説明する。
ステレオモード及びモノラルモードでは、第一入力経路4aが伝達する第一駆動信号を、第一出力バッファー6aへ入力して、第一出力バッファー6aにより、入力された第一駆動信号を増幅する。
そして、第一出力バッファー6aが増幅した第一駆動信号を、第一外部出力端子12aを介して第一負荷2aへ出力する。
以上により、ステレオモード及びモノラルモードでは、共に、第一駆動信号を第一出力バッファー6aで増幅し、第一負荷2aへ出力する。
【0052】
次に、図3を参照して、ステレオモードにおける出力バッファー回路1の動作について説明する。
ステレオモードでは、モード切り替え部が、入力経路切り替え手段8及び出力経路切り替え手段10へ、第一切り替え制御信号を出力する。
第一切り替え制御信号の入力を受けた入力経路切り替え手段8は、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させる。これにより、第二入力経路4bが伝達する第二駆動信号を、第二出力バッファー6bへ入力する。そして、第二出力バッファー6bは、入力された第二駆動信号を増幅する。
【0053】
一方、第一切り替え制御信号の入力を受けた出力経路切り替え手段10は、第二出力バッファー6b及び第二負荷2bを電気的に接続させる。これにより、第二出力バッファー6bが増幅した第二駆動信号を、第二外部出力端子12bを介して第二負荷2bへ出力する。
以上により、ステレオモードでは、増幅した第一駆動信号を第一負荷2aへ出力するとともに、第二駆動信号を第二出力バッファー6bで増幅して、第二負荷2bへ出力する。
したがって、ステレオモードでは、第一負荷2aに対し、第一出力バッファー6a、すなわち、一個の出力バッファー6が増幅した第一駆動信号を出力する。また、第二負荷2bに対し、第二出力バッファー6b、すなわち、一個の出力バッファー6が増幅した第二駆動信号を出力する。
【0054】
次に、図4を参照して、モノラルモードにおける出力バッファー回路1の動作について説明する。
モノラルモードでは、モード切り替え部が、入力経路切り替え手段8及び出力経路切り替え手段10へ、第二切り替え制御信号を出力する。
第二切り替え制御信号の入力を受けた入力経路切り替え手段8は、第一入力経路4a及び第二出力バッファー6bを電気的に接続させる。これにより、第一入力経路4aが伝達する第一駆動信号を、第二出力バッファー6bへ入力する。そして、第二出力バッファー6bは、入力された第一駆動信号を増幅する。
【0055】
一方、第二切り替え制御信号の入力を受けた出力経路切り替え手段10は、第二出力バッファー6b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。これにより、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号を、第二外部出力端子12bを介して第一負荷2aへ出力する。
以上により、モノラルモードでは、増幅した第一駆動信号を第一負荷2aへ出力する。これに加え、第一駆動信号を第二出力バッファー6bで増幅し、第一負荷2aへ出力する。
【0056】
したがって、モノラルモードでは、第一負荷2aに対し、第一出力バッファー6aが増幅した第一駆動信号に加え、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号を出力する。すなわち、第一駆動信号を、二個の出力バッファー6により増幅して、第一負荷2aに出力する。
これにより、モノラルモードでは、第一負荷2a、すなわち、Lchが再生する音声の出力が、ステレオモードと比較して、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号に応じて増加する。
その他の動作は、上述した第一実施形態と同様である。
【0057】
(第二実施形態の効果)
したがって、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、入力経路切り替え手段8が、第一入力経路4aと第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bとを電気的に接続させる。
このため、第一入力経路4aが伝達する第一駆動信号を、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bで増幅させることが可能となり、モノラルモードにおいて、対応する第二駆動信号の入力を受けない第二出力バッファー6bを用いて、第一駆動信号を増幅させることが可能となる。
その結果、出力バッファー6の面積・体積・部品点数の増加を抑制するとともに、出力バッファー回路1のドライブ能力を向上させることが可能となる。
【0058】
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、出力経路切り替え手段10が、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。
このため、第一出力バッファー6aにより増幅させた第一駆動信号に加え、第二出力バッファー6bにより増幅させた第一駆動信号によって、第一負荷2aを駆動させることが可能となる。
その結果、第一負荷2aが再生する音声の出力を、ステレオモードと比較して、第二出力バッファー6bが増幅した第一駆動信号に応じて増加させることが可能となる。
【0059】
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
まず、図5及び図6を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、上述した第一実施形態のものと同様の構成については、詳細な説明を省略する。
図5及び図6は、本実施形態の出力バッファー回路1の構成を示す図である。なお、図5は、ステレオモードにおける出力バッファー回路1の状態を示す図であり、図6は、モノラルモードにおける出力バッファー回路1の状態を示す図である。
図5及び図6中に示すように、本実施形態の出力バッファー回路1は、二系統の入力経路4a,4bと、二個の出力バッファー6a,6bと、入力経路切り替え手段8と、出力経路切り替え手段10とを備えている。
【0060】
二系統の入力経路4a,4bは、それぞれ、入力機器から入力端子14a,14bを介して入力された駆動信号を伝達する。なお、図中及び以下の説明では、入力経路4aを、「第一入力経路4a」、入力経路4bを、「第二入力経路4b」と記載して説明する。同様に、図中及び以下の説明では、入力端子14aを、「第一入力端子14a」、入力端子14bを、「第二入力端子14b」と記載して説明する。
【0061】
第一入力経路4aは、第一負荷2aを駆動させるための第一駆動信号(図中では、「LIN信号」と記載する)を伝達し、第二入力経路4bは、第二負荷2bを駆動させるための第二駆動信号(図中では、「RIN信号」と記載する)を伝達する。
二個の出力バッファー6a,6bは、それぞれ、二系統の入力経路4a,4bと一対一に対応させて設けてあり、入力された駆動信号を増幅して、二つの外部出力端子12a,12bから出力する。なお、図中及び以下の説明では、出力バッファー6aを、「第一出力バッファー6a」、出力バッファー6bを、「第二出力バッファー6b」と記載して説明する。
【0062】
第一出力バッファー6aは、第一入力経路4aと対応しており、第一制御部16aと、第一制御部16aと一対一に対応する第一出力部18aとを備えている。
第一制御部16aは、例えば、Nチャンネル型トランジスタ及びPチャンネル型トランジスタを備えた正転増幅器である。また、第一制御部16aは、第一入力抵抗20aを介して、第一入力経路4aと電気的に接続している。これにより、第一制御部16aは、第一駆動信号が第一入力抵抗20aを通過して生成した第一基準駆動信号LNINと、第一基準電圧信号LPINの入力を受ける。
【0063】
第一出力部18aは、第一Pチャンネル型トランジスタ22aと、第一Nチャンネル型トランジスタ24aを備えて形成してあり、第一制御部16aと電気的に接続している。また、第一出力部18aの出力側は、第一帰還抵抗26aを介して、第一制御部16aの入力側、具体的には、第一制御部16aと第一入力抵抗20aとの間と電気的に接続されている。
【0064】
第一Pチャンネル型トランジスタ22aは、第一制御部16aから、第一N側制御信号VN_Lの入力を受け、第一Nチャンネル型トランジスタ24aは、第一制御部16aから、第一P側制御信号VP_Lの入力を受ける。
第二出力バッファー6bは、第二入力経路4bと対応しており、第二制御部16bと、第二制御部16bと一対一に対応する第二出力部18bとを備えている。
【0065】
第二制御部16bは、第一制御部16aと同様、例えば、Nチャンネル型トランジスタ及びPチャンネル型トランジスタを備えた正転増幅器である。また、第二制御部16bは、第二入力抵抗20bを介して、第二入力経路4bと電気的に接続している。これにより、第二制御部16bは、第二駆動信号が第二入力抵抗20bを通過して生成した第二基準駆動信号RNINと、第二基準電圧信号RPINの入力を受ける。
【0066】
第二出力部18bは、第二Pチャンネル型トランジスタ22bと、第二Nチャンネル型トランジスタ24bを備えて形成してあり、第二制御部16bと、入力経路切り替え手段8を介して電気的に接続している。また、第二出力部18bの出力側は、第二帰還抵抗26b及び帰還経路切り替え手段28を介して、第二制御部16bの入力側、具体的には、第二制御部16bと第二入力抵抗20bとの間と電気的に接続されている。
【0067】
ここで、第一負荷2aは、第一入力経路4a及び第一出力バッファー6aに対応している。また、第二負荷2bは、第二入力経路4b及び第二出力バッファー6bに対応している。
入力経路切り替え手段8は、第一入力経路切り替え手段8aと、第二入力経路切り替え手段8bとを備えている。第一入力経路切り替え手段8a及び第二入力経路切り替え手段8bは、例えば、スイッチング素子により形成する。
【0068】
第一入力経路切り替え手段8aは、図外のモード切り替え部から入力される切り替え制御信号に応じて、第一制御部16a及び第二制御部16bと第二出力部18bとの電気的な接続状態を、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードに切り替える。
具体的には、第一入力経路接続モードでは、第二制御部16b及び第二Pチャンネル型トランジスタ22bを電気的に接続させ、第二入力経路接続モードでは、第一制御部16a及び第二Pチャンネル型トランジスタ22bを電気的に接続させる。
【0069】
第二入力経路切り替え手段8bは、第一入力経路切り替え手段8aと同様、モード切り替え部から入力される切り替え制御信号に応じて、第一制御部16a及び第二制御部16bと第二出力部18bとの電気的な接続状態を、第一入力経路接続モードまたは第二入力経路接続モードに切り替える。
具体的には、第一入力経路接続モードでは、第二制御部16b及び第二Nチャンネル型トランジスタ24bを電気的に接続させ、第二入力経路接続モードでは、第一制御部16a及び第二Nチャンネル型トランジスタ24bを電気的に接続させる。
【0070】
以上により、第二入力経路接続モードでは、第二Pチャンネル型トランジスタ22bは、第二制御部16bから、第二N側制御信号VN_Rの入力を受け、第二Nチャンネル型トランジスタ24bは、第二制御部16bから、第二P側制御信号VP_Rの入力を受ける。
したがって、入力経路切り替え手段8は、第一入力経路接続モードでは、同一の出力バッファー6が備える制御部16と出力部18とを、それぞれ電気的に接続させる。また、第二入力経路接続モードでは、制御部16の一つと、この制御部16に対応する出力部18を含む複数の出力部18とを、電気的に接続させる。
【0071】
帰還経路切り替え手段28は、第一入力経路切り替え手段8a及び第二入力経路切り替え手段8bと同様、例えば、スイッチング素子により形成する。
また、帰還経路切り替え手段28は、入力経路切り替え手段8の状態に応じて、第二出力部18bの出力側及び第二制御部16bの入力側の電気的な接続状態を切り替える。
具体的には、入力経路切り替え手段8が第一入力経路接続モードである場合に、第二出力部18bの出力側及び第二制御部16bの入力側を電気的に接続させる。一方、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、第二出力部18bの出力側及び第二制御部16bの入力側の電気的な接続を遮断する。
【0072】
以上により、帰還経路切り替え手段28は、入力経路切り替え手段8が第一入力経路接続モードである場合に、第二出力部18bと第二制御部16bとを電気的に接続させる。また、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、第二出力部18bと第二制御部16bとの電気的な接続を遮断して、第二出力部18bを第二制御部16bから電気的に切り離す。
【0073】
二つの外部出力端子12a,12bは、それぞれ、第一出力部18a及び第二出力部18bと一対一に対応させて設けてある。なお、図中及び以下の説明では、外部出力端子12aを、「第一外部出力端子12a」、外部出力端子12bを、「第二外部出力端子12b」と記載して説明する。
第一外部出力端子12aは、第一出力部18aと対応し、第一負荷2aと電気的に接続している。第二外部出力端子12bは、第二出力部18bと対応し、出力経路切り替え手段10を介して、第一負荷2aまたは第二負荷2bと電気的に接続している。
【0074】
出力経路切り替え手段10は、入力経路切り替え手段8の状態に応じて、第二出力部18bと第一負荷2a及び第二負荷2bとの電気的な接続状態を切り替える。
具体的には、入力経路切り替え手段8が第一入力経路接続モードである場合に、第二出力部18b及び第二負荷2bを電気的に接続させ、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、第二出力部18b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。
【0075】
以上により、出力経路切り替え手段10は、入力経路切り替え手段8が第一入力経路接続モードである場合に、出力部18と、その出力部18を備える出力バッファー6に対応する負荷2とを電気的に接続させる。また、入力経路切り替え手段8が第二入力経路接続モードである場合に、第二入力経路接続モードにおいて制御部16の一つである複列接続制御部(本実施形態では、第一制御部16a)と電気的に接続させた複数の出力部18と、複列接続制御部を備える出力バッファー6に対応する負荷2とを電気的に接続させる。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
【0076】
(動作)
次に、図5及び図6を参照しつつ、上記の構成を備えた出力バッファー回路1の動作について説明する。なお、以下の説明では、上述した第一実施形態と異なる点を中心に記載する。
まず、図5を参照して、ステレオモードとモノラルモードに共通する出力バッファー回路1の動作について説明する。
ステレオモード及びモノラルモードでは、第一制御部16aから、第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、第一出力部18aへ入力して、第一出力部18aにより、入力された第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを増幅する。
【0077】
そして、第一出力部18aが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、第一外部出力端子12aを介して第一負荷2aへ出力する。
以上により、ステレオモード及びモノラルモードでは、共に、第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを第一出力部18aで増幅し、第一負荷2aへ出力する。
【0078】
次に、図5を参照して、ステレオモードにおける出力バッファー回路1の動作について説明する。
ステレオモードでは、モード切り替え部が、第一入力経路切り替え手段8a、第二入力経路切り替え手段8b、帰還経路切り替え手段28及び出力経路切り替え手段10へ、第一切り替え制御信号を出力する。
第一切り替え制御信号の入力を受けた第一入力経路切り替え手段8aは、第二制御部16b及び第二Pチャンネル型トランジスタ22bを電気的に接続させる。
また、第一切り替え制御信号の入力を受けた第二入力経路切り替え手段8bは、第二制御部16b及び第二Nチャンネル型トランジスタ24bを電気的に接続させる。
【0079】
一方、第一切り替え制御信号の入力を受けた帰還経路切り替え手段28は、第二出力部18bの出力側及び第二制御部16bの入力側を電気的に接続させる。これにより、第二制御部16bが出力する第二N側制御信号VN_R及び第二P側制御信号VP_Rを、それぞれ、第二Pチャンネル型トランジスタ22b及び第二Nチャンネル型トランジスタ24bへ入力する。そして、第二Pチャンネル型トランジスタ22bは、入力された第二N側制御信号VN_Rを増幅し、第二Nチャンネル型トランジスタ24bは、入力された第二P側制御信号VP_Rを増幅する。
【0080】
また、第一切り替え制御信号の入力を受けた出力経路切り替え手段10は、第二出力部18b及び第二負荷2bを電気的に接続させる。これにより、第二出力部18が増幅した第二N側制御信号VN_R及び第二P側制御信号VP_Rを、第二外部出力端子12bを介して第二負荷2bへ出力する。
以上により、ステレオモードでは、増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを第一負荷2aへ出力するとともに、第二N側制御信号VN_R及び第二P側制御信号VP_Rを第二出力部18bで増幅して、第二負荷2bへ出力する。
したがって、ステレオモードでは、第一負荷2aに対し、第一出力部18a、すなわち、一個の出力部18が増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを出力する。また、第二負荷2bに対し、第二出力部18b、すなわち、一個の出力部18が増幅した第二N側制御信号VN_R及び第二P側制御信号VP_Rを出力する。
【0081】
次に、図6を参照して、モノラルモードにおける出力バッファー回路1の動作について説明する。
モノラルモードでは、モード切り替え部が、第一入力経路切り替え手段8a、第二入力経路切り替え手段8b、帰還経路切り替え手段28及び出力経路切り替え手段10へ、第二切り替え制御信号を出力する。
第二切り替え制御信号の入力を受けた第一入力経路切り替え手段8aは、第一制御部16a及び第二Pチャンネル型トランジスタ22bを電気的に接続させる。
また、第二切り替え制御信号の入力を受けた第二入力経路切り替え手段8bは、第一制御部16a及び第二Nチャンネル型トランジスタ24bを電気的に接続させる。
【0082】
一方、第二切り替え制御信号の入力を受けた帰還経路切り替え手段28は、第二出力部18bの出力側及び第二制御部16bの入力側の電気的な接続を遮断する。これにより、第一制御部16aが出力する第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、それぞれ、第二Pチャンネル型トランジスタ22b及び第二Nチャンネル型トランジスタ24bへ入力する。そして、第二Pチャンネル型トランジスタ22bは、入力された第一N側制御信号VN_Lを増幅し、第二Nチャンネル型トランジスタ24bは、入力された第一P側制御信号VP_Lを増幅する。
【0083】
また、第二切り替え制御信号の入力を受けた出力経路切り替え手段10は、第二出力部18b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。これにより、第二出力部18bが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、第二外部出力端子12bを介して第一負荷2aへ出力する。
以上により、モノラルモードでは、第一出力部18aが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、第一負荷2aへ出力する。これに加え、第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを第二出力部18bで増幅し、第一負荷2aへ出力する。
【0084】
したがって、モノラルモードでは、第一負荷2aに対し、第一出力部18aが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lに加え、第二出力部18bが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを出力する。すなわち、第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、二個の出力部18により増幅して、第一負荷2aに出力する。
これにより、モノラルモードでは、第一負荷2a、すなわち、Lchが再生する音声の出力が、ステレオモードと比較して、第二出力部18bが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lに応じて増加する。
その他の処理は、上述した第一実施形態と同様である。
【0085】
(第三実施形態の効果)
したがって、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、入力経路切り替え手段8が、第一制御部16aと第一出力部18a及び第二出力部18bとを電気的に接続させる。また、帰還経路切り替え手段28が、第二出力部18bの出力側及び第二制御部16bの入力側の電気的な接続を遮断する。
このため、第一制御部16aが出力する第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを、第一出力部18a及び第二出力部18bで増幅させることが可能となる。これにより、モノラルモードにおいて、対応する第二出力部18bから制御信号の入力を受けない第二出力部18bを用いて、第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを増幅させることが可能となる。
【0086】
その結果、出力部18の面積・体積・部品点数の増加を抑制して、出力バッファー6の面積・体積・部品点数の増加を抑制するとともに、出力バッファー回路1のドライブ能力を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の出力バッファー回路1では、モノラルモードにおいて、出力経路切り替え手段10が、第一出力部18a及び第二出力部18b及び第一負荷2aを電気的に接続させる。
【0087】
このため、第一出力部18aにより増幅させた第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lに加え、第二出力部18bにより増幅させた第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lによって、第一負荷2aを駆動させることが可能となる。
その結果、第一負荷2aが再生する音声の出力を、ステレオモードと比較して、第二出力部18bが増幅した第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lに応じて増加させることが可能となる。
【0088】
また、第一出力バッファー6aと第二出力バッファー6bに、それぞれ、共通の第一駆動信号を入力した場合、各制御部の性能のバラツキによって発生するオフセット電圧により、各出力部18の出力を電気的に接続した時に、出力部18aの出力と出力部18bの出力の間に生じる電位差によって出力部18の出力間に電流が流れ、消費電流が増加してしまう。
しかしながら、本実施形態の出力バッファー回路1では、第一出力バッファー6a及び第二出力バッファー6bのうち、第一出力部18a及び第二出力部18b、すなわち、出力部18のみを共有して、第一N側制御信号VN_L及び第一P側制御信号VP_Lを増幅させる。
【0089】
その結果、第一出力バッファー6aと第二出力バッファー6bに、それぞれ、共通の第一駆動信号を入力した場合と比較して、制御部16を共有する事により、第一制御部16aと第二制御部16bのオフセット電圧による、出力部18aの出力と出力部18bの出力間に生じる出力電位差の発生、及び前記出力間に流れる電流による消費電流の増加を抑制すると同時に、第一負荷2aにおける最大出力電力を増加させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】ステレオモードにおける、本発明の第一実施形態の出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【図2】モノラルモードにおける、本発明の第一実施形態の出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【図3】ステレオモードにおける、本発明の第二実施形態の出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【図4】モノラルモードにおける、本発明の第二実施形態の出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【図5】ステレオモードにおける、本発明の第三実施形態の出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【図6】モノラルモードにおける、本発明の第三実施形態の出力バッファー回路1の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
1 出力バッファー回路
2 負荷
4 入力経路
6 出力バッファー
8 入力経路切り替え手段
10 出力経路切り替え手段
12 外部出力端子
14 入力端子
16 制御部
18 出力部
20 入力抵抗
22 Pチャンネル型トランジスタ
24 Nチャンネル型トランジスタ
26 帰還抵抗
28 帰還経路切り替え手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駆動信号をそれぞれ伝達する複数の入力経路と、当該入力経路と一対一に対応して設けた複数の出力バッファーと、を備える出力バッファー回路であって、
前記複数の出力バッファーは、それぞれ、前記入力経路と電気的に接続される制御部と、当該制御部と一対一に対応し、且つ前記制御部と電気的に接続される出力部と、を備え、
同一の前記出力バッファーが備える前記制御部と前記出力部とを電気的に接続させる第一入力経路接続モードと、前記制御部の一つと当該制御部に対応する前記出力部を含む複数の出力部とを電気的に接続させる第二入力経路接続モードと、を切り替える入力経路切り替え手段を備えることを特徴とする出力バッファー回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−191671(P2012−191671A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−146267(P2012−146267)
【出願日】平成24年6月29日(2012.6.29)
【分割の表示】特願2008−97162(P2008−97162)の分割
【原出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(303046277)旭化成エレクトロニクス株式会社 (840)
【Fターム(参考)】