説明

半導体装置及び半導体装置の製造方法

【課題】複数の容量部が接続された容量プレート上面とロジック部とで配線層の高さを同じにするメモリ混載の半導体装置、および製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、ロジック部の第1領域3の第1層間層43、53に配線34を形成する工程と、配線形成後にメモリ部の第2領域2の第1層間層43、53における表面領域をエッチングする工程と、エッチングした領域に容量12用の複数のシリンダ開口部を形成する工程と、複数のシリンダ開口部に下部電極層12C、誘電体層12B及び共通上部電極12A、13を形成して、複数の容量部12を形成する工程とを具備する。複数の容量部12を形成する工程は、第1層間層43、53の上面と共通上部電極12A、13の上面とが略同一平面上になるように共通上部電極12A、13を形成する工程を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に、DRAM部とロジック部とが混載された半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリ(例示:DRAM(Dynamic Random Access Memory)とロジックとが混載された半導体装置が知られている。例えば、特開2000−332216号公報(対応米国特許US6965139(B2))には、メモリセル部及び周辺回路部から成る半導体メモリと、論理回路とを同一半導体基板上に混載して成る半導体装置が開示されている。図16は、この半導体装置の構成を示す断面図である。この半導体装置では、上記メモリセル部102において、ビット線の上方に容量素子Cが形成されている。上記周辺回路部103及び上記論理回路104において、半導体基板内に形成された拡散層113Aに接続して、或いは該半導体基板上の下層配線114に接続して、絶縁膜を貫通する接続孔内に埋め込まれた埋め込み金属層から成る第1の金属層128が形成されている。上記第1の金属層128に接続して、上記半導体基板の主面に略平行に第1の金属配線層129が形成されている。上記第1の金属配線層129に接続して、絶縁膜を貫通する接続孔内に埋め込まれた埋め込み金属層から成る第2の金属層131が形成されている。上記容量素子Cより上層の絶縁層上に上記第2の金属層131に接続して、第2の金属配線層132が形成されている。上記メモリセル部102において、上記第1の金属配線層129の上下を挟む絶縁層を貫通する溝が形成されている。上記溝内及び上記絶縁層上に上記容量素子Cが形成されている。
【0003】
更に、メモリとロジックとが混載された半導体装置に関連して、以下の技術が開示されている。特開2004−342787号公報に半導体装置及び半導体装置の製造方法が開示されている。この半導体装置は、半導体基板上に形成された第1の層間絶縁膜と、上記第1の層間絶縁膜に貫通して形成された下部電極コンタクトプラグと、上記第1の層間絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜と、上記第2の層間絶縁膜を貫通して上記下部電極コンタクトプラグ上に至るキャパシタ開口部に形成された下部電極、誘電体層、上部電極にて成るキャパシタ部とを備えている。この半導体装置は、上記第2の層間絶縁膜が複数層の絶縁膜にて形成され、上記第2の層間絶縁膜上面より下層の上記いずれかの絶縁膜上に、上記いずれかの絶縁膜および上記いずれかの絶縁膜より下層の上記絶縁膜および上記第1の層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグを有する銅を含むダマシン形状の配線膜と、上記第2の層間絶縁膜上に上記配線膜上に至る上層コンタクトホールを介して形成された上層配線膜とを備えている。
【0004】
特開2007−201101号公報(対応米国出願2007173012(A1))に集積回路装置及び回路製造方法が開示されている。この集積回路装置は、複数の容量素子を有するメモリ部とロジック回路を有するロジック部とが並設されており、前記容量素子の各々が上部電極と容量絶縁膜と下部電極とを有しており、前記上部電極に接続されている上部容量配線が前記容量素子より上方に位置しているとともに下部電極に接続されている下部容量配線が下方に位置しているCOB(Capacitor over Bitline)構造に前記メモリ部が形成されている。この集積回路装置は、複数の前記容量素子と前記ロジック回路に接続されている少なくとも一個のロジックコンタクトとが層間絶縁膜に埋設されている。この層間絶縁膜と前記ロジックコンタクトと複数の前記容量素子の上部電極との上面で平面が形成されている。この平面上に形成されているロジック配線が前記ロジックコンタクトに接続されているとともに上部容量配線が複数の前記容量素子の上部電極に接続されている。
【0005】
特開2005−101647号公報に半導体集積回路装置及びその製造方法が開示されている。この半導体集積回路装置は、半導体基板の主面のメモリセルアレイ領域にメモリセル選択用MISFETが、前記半導体基板の周辺回路領域またはロジック回路領域に周辺回路用MISFETまたはロジック回路用MISFETがそれぞれ形成されている。前記メモリセル選択用MISFETおよび前記周辺回路用MISFETまたは前記ロジック回路用MISFETを覆うように第1絶縁膜が形成されている。前記メモリセルアレイ領域の前記第1絶縁膜上にビット線が、前記周辺回路領域または前記ロジック回路領域の前記第1絶縁膜上に前記ビット線と同一の材料からなる第1層配線が形成されている。前記ビット線および前記第1層配線を覆い、かつその表面が平坦化された第2絶縁膜が前記メモリセルアレイ領域および前記周辺回路領域または前記ロジック回路領域上に形成されている。前記第2絶縁膜を覆うエッチングストッパ膜が前記メモリセルアレイ領域および前記周辺回路領域または前記ロジック回路領域上に形成されている。前記エッチングストッパ膜上に第3絶縁膜が形成されている。前記メモリセルアレイ領域の前記第3絶縁膜に情報蓄積用容量素子の下部電極、前記下部電極を覆う容量絶縁膜および上部電極が形成されている。前記第3絶縁膜上、前記情報蓄積用容量素子上および前記周辺回路領域または前記ロジック回路領域上に第4絶縁膜が形成されている。前記下部電極の下には前記エッチングストッパ膜が存在せず、前記下部電極の側壁に接しかつ前記第2絶縁膜上の領域に前記エッチングストッパ膜が存在し、前記エッチングストッパ膜は、前記第3絶縁膜をエッチングするときのエッチングストッパとして機能する。
【0006】
特開2005−86150号公報に半導体装置及びその製造方法が開示されている。この半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成されたキャパシタと、前記キャパシタを覆い、前記第1の絶縁膜と異なる組成の第2の絶縁膜とを備える。前記第1の絶縁膜には、前記第2の絶縁膜をマスクとして前記第1の絶縁膜をエッチングすることでコンタクトホールが形成されている。
【0007】
特開2005−5337号公報にDRAM混載半導体集積回路装置の製造方法が開示されている。このDRAM混載半導体集積回路装置の製造方法は、半導体基板上にDRAM部及び周辺ロジック部を形成する。このDRAM混載半導体集積回路装置の製造方法は、上記半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成し、上記半導体基板にソース・ドレイン注入層を形成する第一の工程、上記ゲート電極を含む上記半導体基板上に第一の窒化膜及びこの第一の窒化膜上に第一の層間絶縁膜を堆積し、上記第一の窒化膜及び上記第一の層間絶縁膜を貫通して上記ソース・ドレイン注入層に達する第一のコンタクトホールを形成し、上記第一のコンタクトホール内に第一のプラグを形成する第二の工程、上記第一のプラグが形成された半導体基板上に第二の窒化膜及びこの第二の窒化膜上に第二の層間絶縁膜を堆積し、上記堆積された上記第二の窒化膜及び上記第二の層間絶縁膜のキャパシタ形成部を上記第一のプラグに達するようにエッチングして、上記エッチングされたキャパシタ形成部に第一の導電膜を堆積し、上記堆積された第一の導電膜を全面エッチバックして、上記キャパシタ形成部の側壁及び底部に上記第一の導電膜を残すことによりキャパシタ下部電極を形成する第三の工程、上記キャパシタ下部電極上に誘電体層及びこの誘電体層上に第二の導電膜を堆積し、上記堆積された第二の導電膜をエッチバックまたはCMPにより上記キャパシタ形成部の側壁及び底部にのみキャパシタ上部電極を形成する第四の工程、上記第二の窒化膜及び上記第二の層間絶縁膜を貫通して上記第一のプラグに達する第二のコンタクトホールをビットラインコンタクト部に形成し、上記第二のコンタクトホール内に第二のプラグを形成する第五の工程、及びこの第五の工程の後、上記第二の層間絶縁膜の上部に、上記DRAM部の全てのキャパシタ上部電極を接続する配線を絶縁膜を介して形成する第六の工程を含む。
【0008】
特開2004−63559号公報(対応米国特許6770930(B2))に半導体装置が開示されている。この半導体装置は、多層構造である。この半導体装置は、層間絶縁膜の第1の領域の上主面内に配設されたキャパシタと、前記層間絶縁膜の第2の領域の上主面内に配設された配線層とを備える。前記キャパシタは、前記層間絶縁膜の前記第1の領域の上主面内に埋め込まれるように配設されたキャパシタ上部電極と、少なくとも前記キャパシタ上部電極の側面および下面を覆うように設けられたキャパシタ誘電体層と、前記キャパシタと前記キャパシタよりも下層の構成とを電気的に接続するとともに、前記キャパシタ上部電極の厚さ方向に、その一部分が挿入され、挿入部分がキャパシタ下部電極として機能する少なくとも1つの下部電極兼用プラグとを有する。前記キャパシタ誘電体層は、前記少なくとも1つの下部電極兼用プラグの前記挿入部分の表面も併せて覆う。前記配線層は、前記配線層の厚さ方向に、その一部分が挿入された少なくとも1つのコンタクトプラグによって、前記配線層よりも下層の構成と電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2000−332216号公報
【特許文献2】特開2004−342787号公報
【特許文献3】特開2007−201101号公報
【特許文献4】特開2005−101647号公報
【特許文献5】特開2005−86150号公報
【特許文献6】特開2005−5337号公報
【特許文献7】特開2004−63559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
近年、半導体装置の微細化に進展により、段差や寸法や設計マージンに対する要求が厳しくなっている。DRAM部とロジック部とが混載された半導体装置では、製造工程においてロジック部の配線層の高さと、DRAM部のキャパシタの上面の高さが相違する事態が発生する。図16の場合では、例えば、D2の面とD1の面との間の相違(段差)である。その状態で、DRAM部102の容量プレートEに接続するビア131Pの高さ、及び、論理回路104(ロジック部)のビア131Qの高さをいずれも配線設計パラメータの基準(例示:ビアの高さや、配線の高さを各層で一定とする基準)に合わそうとする場合、DRAM部とロジック部とで層間膜130の層厚を均一にすることが考えられる。しかし、その場合、D2の面とD1の面とが接する部分で層間膜130に段差が発生する。そうなると、その後の層間膜130上での配線接続が困難であり、その後のCMPによる配線形成工程も困難になる。
【0011】
また、上記のような層間膜130上での段差を避けるため、DRAM部のビア131Pの高さだけを、配線設計パラメータの基準に合わすことが考えられる。その場合、ロジック部のビア131Qの高さが当該基準よりも段差の分だけ高くなる。一方、ロジック部のビア131Qの高さだけを、当該基準に合わすことが考えられる。その場合、DRAM部のビア131Pの高さが当該基準よりも段差の分だけ低くなる(図16の例)。そうなると、ビアの抵抗は当該基準からずれることになる。このように、配線設計パラメータに対応できない箇所(例示:DRAM部のビア)は、段差の分だけ高さの変動が存在しているので抵抗値の予測が困難である。特に、変動が存在していない箇所(例示:ロジック部のビア)と同時に設計する場合、誤差が生じ易くなる。すなわち、容量プレート表面より上側に設けられる配線層(ビアを有するビア層とメタル配線を有するメタル層とを含む)でのビアの形態が、DRAM部(容量プレート)とロジック部とで同じにならないため、当該ビア抵抗値の予測が困難となり、誤差が生じ易くなる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0013】
本発明の半導体装置の製造方法は、第1領域(3)の第1層間層(43+53)に配線(34)を形成する工程と、配線形成後に、第2領域(2)の第1層間層(43+53)における表面領域をエッチングする工程と、エッチングした領域(71)に下方へ伸びる複数の開口部(72)を形成する工程と、複数の開口部(72)に下部電極層(12C)、誘電体層(12B)及び共通上部電極(12A+13)を形成して、複数の容量部(12)を形成する工程とを具備する。複数の容量部(12)を形成する工程は、第1層間層(43+53)の上面と共通上部電極(12A+13)の上面とが略同一平面上になるように共通上部電極(12A+13)を形成する工程を備える。
【0014】
本発明の半導体装置の製造方法では、第1層間層(43+53)の上面と共通上部電極(12A+13)の上面とが略同一平面上になるように形成される。そのため、当該上面には、共通上部電極(12A+13)による段差は発生しない。したがって、段差による配線不良等の発生を回避することができる。また、段差を、当該上面の形成される層間絶縁層の膜厚で吸収したり(図13など)、ビアの長さ(高さ)で吸収したり(図14など)する必要がなくなる。その結果、当該上面以降に形成される層間絶縁層やビアや配線は、第1領域(ロジック部3)と第2領域(メモリ部2)とで、同一の配線設計パラメータを用いることができる。その結果、第1領域(ロジック部3)と第2領域(メモリ部2)とで、配線層の高さなどを同一とすることができる。
【0015】
また、本発明の半導体装置は、配線(34)と、共通上部電極(12A+13)と、複数の容量部(12)とを具備する。配線は、第1領域(3)の第1層間層(43+53)の表面領域に設けられている。共通上部電極(12A+13)は、第2領域(2)の前記第1層間層(43+53)の表面領域に上部が設けられている。複数の容量部(12)は、共通上部電極(12A+13)を共通の上部電極とし、下方へ伸びる。第1層間層(43+53)の上面と共通上部電極(12A+13)の上面とは略同一の平面上にある。
【0016】
本発明の半導体装置では、第1層間層(43+53)の上面と共通上部電極(12A+13)の上面とが略同一平面上にある。そのため、当該上面には、共通上部電極(12A+13)による段差は発生しない。したがって、段差による配線不良等の発生を回避することができる。また、段差を、当該上面の形成される層間絶縁層の膜厚で吸収したり(図13など)、ビアの長さ(高さ)で吸収したり(図14など)する必要がなくなる。その結果、当該上面以降に形成される層間絶縁層やビアや配線は、第1領域(ロジック部3)と第2領域(メモリ部2)とで、同一の配線設計パラメータを用いることができる。その結果、第1領域(ロジック部3)と第2領域(メモリ部2)とで、配線層の高さなどを同一とすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の半導体装置及びその製造方法により、メモリ混載の半導体装置において、複数の容量部が接続された容量プレート上面とロジック部とで配線層の高さを同じにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図13】図13は、比較例に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
【図14】図14は、比較例に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
【図15】図15は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の他の構成を示す断面図である。
【図16】図16は、特開2000−332216号公報の半導体装置の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の半導体装置及び半導体装置の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
【0020】
まず、本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。この半導体装置1は、メモリ部2及びロジック部3が混載されており、COM構造(Capacitor Over Metal)を有するDRAM混載デバイスに例示される。
【0021】
メモリ部2(第2領域)は、複数のメモリセルがアレイ状に形成され、周辺回路と共にメモリとしての機能を有している。メモリ部2は、DRAMに例示される。メモリ部2は、セルトランジスタ10、複数の容量部12、上部配線14、16、ビット線84、及びワード線82(セルトランジスタ10のゲート)を備える。
【0022】
セルトランジスタ10は、詳細には図示されていないが、半導体基板5の表面領域及びその表面上部に設けられている。セルトランジスタ10は、容量部12に接続され、メモリセルを構成している。メモリセルは、ワード線とビット線とが交差する箇所に対応して設けられている。
【0023】
複数の容量部12は、セルトランジスタ10の上方に設けられている。容量部12は、メモリセルにおいて情報として電荷を蓄積する。容量部12は、半導体基板5の側を底部とし、MIM(Metal Insulator Metal)構造を有するハーフクラウン型の容量素子である。下部電極12Cと、誘電体層12Bと、上部電極12Aと、上部電極13とを備えている。下部電極12Cは、セルトランジスタ10とコンタクト11で接続されている。TiN(窒化チタン)層に例示される。誘電体層12Bは、下部電極12C上に設けられている。ZrO(酸化ジルコニウム)膜に例示される。上部電極12Aは、誘電体層12C上に設けられている。TiN層に例示される。上部電極13は、上部電極12A上に、ハーフクラウンの内部を埋めるように設けられている。上部電極13は、W(タングステン)層に例示される。上部電極12A及び上部電極13のうち、少なくとも上部電極13は複数の容量部12に共通している。したがって、その共通している上部電極を共通上部電極と見ることができる。なお、容量部12は、シリンダ型の容量素子やクラウン型の容量素子であっても良い。
【0024】
容量部12は、セルトランジスタ10を覆う層間絶縁層41の上部表面領域を底部として、その底部から層間絶縁層41上の表層絶縁層51、層間絶縁層42、表層絶縁層52、層間絶縁層43、表層絶縁層53を貫通するように設けられている。ハーフクラウンの内部を埋める上部電極13の上部表面は、層間絶縁層43と表層絶縁層53とで構成される第1層間層の上部表面と、半導体基板5の表面からの高さが、製造誤差の範囲で同一である。すなわち、上部電極13の上部表面は、その第1層間層の上部表面に含まれていると見ることできる。この場合、複数の容量部12に共通な上部電極13上には、全域に表層絶縁膜53が無い。複数の容量部12は、概ね層間絶縁層44に覆われている。
【0025】
上部配線14、16は、層間絶縁層44(第2層間層)の表面領域に埋設されている。上部配線14は、層間絶縁層44を貫通して設けられたビア15を介して下層の上部配線13と接続されている。上部配線14、16の上部表面は、表層絶縁層54で覆われている。上部配線14、16及びビア15は、TaN(窒化タンタル)膜とTa(タンタル)の積層(バリア膜)/Cu(銅)膜に例示される。
【0026】
ロジック部3(第1領域)は、複数の論理素子の集合体であり、情報処理機能を有している。ロジック部3は、CPU(Central Processing Unit)機能を実現する回路に例示される。ロジック部3は、回路30、配線32、34、及び上部配線36を備える。
【0027】
回路30は、詳細には図示されていないが、論理回路及び周辺回路を備える。回路30の論理回路は、半導体基板5の表面領域及びその表面上部に設けられている。論理回路は、情報処理機能を実行する。論理回路は、概ね層間絶縁層41に覆われている。配線32は、層間絶縁層41の上の表層絶縁層51及び層間絶縁層42に埋設されている。配線32は、層間絶縁層41を貫通するコンタクト31を介して論理回路と接続されている。上部表面は、層間絶縁層42と共に表層絶縁層52で覆われている。表層絶縁層52は、層間絶縁層43に覆われている。配線34は、層間絶縁層43の表面領域に埋設されている。配線34は、層間絶縁層43及び表層絶縁層52を貫通するビア33を介して配線32と接続されている。上部表面は、層間絶縁層43と共に表層絶縁層53で覆われている。層間絶縁層43と表層絶縁層53とは、第1層間層を構成している。第1層間層の上部表面(表層絶縁層53の上部表面)と、メモリ部2の上部電極13の上部表面とは、半導体基板5の表面から製造誤差の範囲で同一高さである。表層絶縁層53は、層間絶縁層44に覆われている。
また、回路30の周辺回路は、半導体基板5の表面領域及びその表面上部に設けられている。周辺回路は、メモリセルの動作の制御機能を有する。制御回路やセンスアンプやデコーダのようなメモリ部2を駆動するための回路などが設けられている。周辺回路は、概ね層間絶縁層41に覆われている。
【0028】
上部配線36は、層間絶縁層44(第2層間層)の表面領域に埋設されている。上部配線36は、層間絶縁層44及び表層絶縁層53を貫通するビア35を介して配線34と接続されている。上部表面は、層間絶縁層44と共に表層絶縁層54で覆われている。配線32、34、上部配線36、ビア33、35は、TaN(窒化タンタル)膜とTa(タンタル)の積層(バリア膜)/Cu(銅)膜に例示される。
【0029】
ここで、上述のように、表層絶縁層53の上面と上部電極13の上面とは、略同一の平面上にある。すなわち、上部電極13の上面は表層絶縁層53の上部表面に含まれていると見ることができる。そして、当該上部表面には、上部電極13による段差は発生してない。したがって、段差による配線不良等の発生を回避することができる。また、表層絶縁層53上の層間絶縁層44以降は、メモリ部2とロジック部3とで同一の配線設計パラメータを用いることができる。
【0030】
次に、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図2〜12は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0031】
図2に示すように、まず、メモリ部2のセルトランジスタ10など、ロジック部3の回路30などを覆うように、層間絶縁層41(例示:SiO(酸化シリコン)膜)を形成する。次に、層間絶縁層41において、メモリ部2の所定の箇所にコンタクト11を、ロジック部3の所定の箇所にコンタクト31をそれぞれ形成する。続いて、層間絶縁層41上にエッチングストッパ膜としての表層絶縁層51(例示:SiC(炭化シリコン)膜/SiCN(炭窒化シリコン)膜)、及びその上に層間絶縁層42(例示:分子細孔層間膜SiOCH:low−k膜)をそれぞれ形成する。その後、ロジック部3には、表層絶縁層51及び層間絶縁層42を貫通し、コンタクト31と接続するように、配線32(M1)を形成する(ダマシン)。次に、層間絶縁層42上にエッチングストッパ膜としての表層絶縁層52(例示:SiC膜/SiCN膜)、及びその上に層間絶縁層43(例示:分子細孔層間膜SiOCH:low−k膜)をそれぞれ形成する。続いて、ロジック部3には、表層絶縁層52及び層間絶縁層43を貫通し配線32と接続するビア33(V1)、及びその上の層間絶縁層43の表面領域に配線34(M2)をそれぞれ形成する(デュアルダマシン)。
【0032】
配線34の形成工程(CMP:Chemical Mechanical Polishing)後、半導体基板5の全面に、従来条件でSiCN膜53Aを、例えば膜厚10nm程度成長させる。続いて、SiC膜53Bを、例えば膜厚30nm程度成長させる。その後、図3に示すように、更に、半導体基板5の全面に、従来条件でSiCN膜53Cを、例えば膜厚10nm程度成長させる。それにより、SiCN膜53C/SiC膜53B/SiCN膜53Aの積層膜が形成される。
【0033】
次に、図4に示すように、メモリ部2の複数の容量部12を形成する領域のパターンを有する反転フォトレジスト(Photo Resist)を形成する。そして、そのパターンを用いて、SiCN膜53C/SiC膜53B/SiCN膜53A及び層間絶縁層44(例示:low−k膜)の上部表面領域をエッチバックする。このときのエッチバック量は、SiCN膜53Cの表面から、上部電極13/上部電極12A/誘電体膜12Bの合計膜厚(例示:W膜:20nm/TiN膜:20nm/ZrO膜:10nm)−SiC膜53B/SiCN膜53Aの合計膜厚(例示:SiC膜:30nm/SiCN膜:10nm)+10nmの深さである。その結果、メモリ部2の容量部12を形成する領域に、広く浅く平坦な窪み71が形成される。また、このとき、上部電極13(容量プレート)の反転レチクル、又は、メモリセルのトランジスタのLDD(Lightly Doped Drain)レチクル、又は、メモリ部2のPW(p−well)レチクルなどを使用することができる。すなわち、追加のレチクルを設計/製造する必要はなく、低コスト等である。
【0034】
次に、図5に示すように、複数の容量部12の複数のシリンダのパターンを有するフォトレジストを形成する。そして、そのパターンを用いて、層間絶縁層43、表層絶縁層52(例示:SiC膜/SiCN膜)、層間絶縁層42(例示:low−k膜)、及び表層絶縁層51(例示:SiC膜/SiCN膜)をエッチバックする。このとき、表層絶縁層51でエッチングを止めるが、層間絶縁層41(例示:SiO膜)の上部表面までエッチングされる。その結果、メモリ部2の複数の容量部12用の複数のシリンダ72が形成される。
【0035】
続いて、図6に示すように、半導体基板5の全面に、下部電極用の金属膜62(例示:TiN膜)をALD(Atomic Layer Deposition原子層堆積)法やMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Depositionメタル有機CVD)法などの方法により形成する。このとき、金属膜62は、シリンダ72の側面及び底面にも成長している。したがって、金属膜62は、コンタクト11と接続すると共に、層間絶縁層41などとも接触している。次に、シリンダ72内部にエッチバック保護フォトレジスト81を埋め込む(シリンダ72内にエッチバック保護フォトレジスト81を残す)。このエッチバック保護フォトレジスト81は、金属膜62のエッチバック時に、シリンダ72内の金属膜62を保護する。
【0036】
そして、図7に示すように、SiCN膜53C上及びシリンダ72の外側の金属膜62をエッチバックする。その結果、金属膜62がシリンダ72の側壁及び底面だけに残り、下部電極12Cが形成される。すなわち、側壁及び底面が下部電極12Cで覆われたシリンダ73となる。その後、エッチバック保護フォトレジスト81を除去する。
【0037】
次に、図8に示すように、シリンダ73内部に再びエッチバック保護フォトレジスト82を埋め込む(シリンダ73内にエッチバック保護フォトレジスト82を残す)。このように、エッチバック保護フォトレジスト82を新たに埋め込むのは、エッチバック処理により前回のエッチバック保護フォトレジスト81が劣化していると考えられるからである。このエッチバック保護フォトレジスト82は、層間絶縁層43のエッチバック時に、シリンダ73内の下部電極12Cを保護する。
【0038】
続いて、図9に示すように、SiCN膜53C/SiC膜53B/SiCN膜53Aの積層膜をマスクとして、メモリ部2の複数の容量部12を形成する領域について、下部電極12Cがエッチングされない条件で、層間絶縁層43をエッチバックする。このとき、表層絶縁層52でエッチングを止める。これにより、下部電極12Cを有するシリンダ73の周囲に溝部74を形成する。その後、図10に示すように、エッチバック保護フォトレジスト82を除去する。
【0039】
次に、図11に示すように、半導体基板5の全面に、誘電体膜(例示:ZrO膜)、上部電極膜(例示:TiN膜)を所定の膜厚で形成する。続いて、他の上部電極膜(例示:W膜)を、シリンダ73(の上部電極膜上)を埋めるようにCVD法で成長させる。その後、複数の容量部12を形成する領域のパターンを有するエッチング保護用フォトレジストを形成し、それをマスクとして誘電体膜、上部電極膜、及び他の上部電極膜をエッチバックする。このとき、SiCN膜53Cでエッチングを止める。SiCN膜53Cはエッチングにより非常に薄くなるか、消失して、表層絶縁層53となる。このエッチングの結果、表層絶縁層53(概ねSiC膜53B/SiCN膜53A)の膜厚は、例えば、40nm程度となる。エッチングの状態により、SiC膜53Bまでエッチングが進みすぎた場合など、必要に応じて、エッチングストッパ膜として機能を確保するためにSiC膜(SiC膜53B)の付け直しを行っても良い。その後、エッチング保護用フォトレジストを除去する。その結果、メモリ部2に、複数の容量部12(下部電極12C、誘電体層12B、上部電極12A、上部電極13)が形成される。
【0040】
その後、図12に示すように、表層絶縁層53上に層間絶縁層44(例示:low−k膜)を形成する。続いて、ロジック部3には、表層絶縁層53及び層間絶縁層44を貫通し配線34と接続するビア35(V2)、及びその上の層間絶縁層44の表面領域に配線36(M3)をそれぞれ形成する(デュアルダマシン)。それと同時に、メモリ部2には、表層絶縁層53及び層間絶縁層44を貫通し上部電極13と接続するビア15(V2)、その上の層間絶縁層44の表面領域に配線14(M3)(デュアルダマシン)、及び層間絶縁層44の表面領域に配線16(M3)をそれぞれ形成する。なお、メモリ部2にはエッチングストッパ膜としての表層絶縁層53がないが、上部電極13がW膜で設けられている場合、その上部電極13がエッチングストッパ膜として機能する。そのため、ビア15を形成する場合、表層絶縁層53がなくても問題は無い。
【0041】
以上の工程により、本発明の実施の形態に係る半導体装置が製造される。
【0042】
本実施の形態では、以下の効果を得ることができる。
一般に、メモリ部(例示:DRAM)とロジック部とを混載した半導体装置では、ロジック部において配線を形成した後、メモリ部において容量部を形成し、続いて両部において上部配線に係る配線工程を形成する製造方法が考えられる。しかし、その場合、図16の説明で既述したように、容量部を形成することで段差が形成される可能性がある。段差が形成されると、その後の配線工程の加工が困難になる可能性がある。そうなると、上部電極とその上層配線との間でのショートや、上層配線のビアのオープンやショート、配線オープンやショートが発生する。
【0043】
また、図13に示すように、段差Dを層間層244の厚みに吸収させることが考えられる。しかし、この場合、メモリ部202でのビア215及び配線214を配線設計パラメータに合わせ、ロジック部203でのビア235及び配線236を同様に配線設計パラメータに合わせると、同じ層になるべき配線214及びビア215と配線236及びビア235との間で、高さの差t1が発生してしまう。そうなると、その後の設計を配線設計パラメータにあわせて行うことができず、当該ビアや配線の抵抗値の予測が困難となり、誤差が生じ易くなり設計が困難となる。t1部分の高さ(メモリ部202との高さの差)を低減しようとして、CMP工程を追加すると、DRAMセルアレイ部分の上部に形成された配線も同時にCMPされてしまいメモリ部202の配線高さが減少し、配線抵抗の増加が問題となる。
【0044】
また、図14に示すように、段差Dをビア235の高さに吸収させることが考えられる。しかし、この場合、ビア235の高さは、配線設計パラメータに合っていないため(高さの差t2)、その後の設計を配線設計パラメータにあわせて行うことができず、特に当該ビアの抵抗が高くばらつき、オープン不良の可能性や信頼性の著しい低下が生じ、安定した製造が困難となる。
【0045】
本実施の形態では、ロジック部3の配線34、32等の形成後、容量部12が形成される領域をエッチバックし(図4、窪み71)、その後、複数の容量部12の開口を行う。その結果、複数の容量部12における共通の上部電極13の半導体基板5からの高さを、表層絶縁層53の上面の半導体基板5からの高さに合わせることができる。すなわち、容量部12を形成する工程後に生じる段差(例示:図13や図14における段差D)を解消できる。そして、段差が発生しないため、複数の容量部12の形成工程後は、ロジック部3の表層絶縁層53と、上部電極13とで形成される平面上に、通常のロジック配線条件の配線設計パラメータにて、メモリ部2及びロジック部3のビア(15、35)や配線(14/16、36)を同一工程で形成することができる。すなわち、上部電極13上のビア15(コンタクト)や配線14、16をロジック部3のビア35や配線36と同様にロジックの標準条件(同一条件)で形成できる。したがって、配線設計パラメータの互換性を確保することができる。このように、本実施の形態では、メモリ部とロジック部との間で、設計の互換性を高めることができる。特に配線工程において、その互換性の向上が高い。
【0046】
本実施の形態では、更に、配線32やビア33の形成に必要なエッチングストッパ膜(表層絶縁層51、52)を利用することにより、より立体的(例示:ハーフクラウン)なMIM構造を実現できる。それにより、メモリセルの縮小化に伴う容量値の低下を、より立体的(ハーフクラウンタイプやクラウンタイプ)のMIM容量を用いて抑制し、MIM容量値を確保することが最小限の追加工程で実現できる。また、配線を形成する際、メモリ部には配線を使用せず、配線層間にMIM容量を複数の容量部として形成することで、容量値やコンタクト抵抗、コンタクト間容量の低減が可能となる。
【0047】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。図15は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の他の構成を示す断面図である。この半導体装置1aは、複数の容量部12aが、ハーフクラウンタイプではなく、シリンダタイプである。その他の構成は、図1の場合と同様である。また、その製造方法は、上記製造方法において、図2〜図7の工程を実行後、図8〜図10の工程を省略し、図11及び図12の工程を実行することで実現可能である。
【0048】
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
【符号の説明】
【0049】
1、1a 半導体装置
2 メモリ部
3 ロジック部
5 半導体基板
10 セルトランジスタ
11 コンタクト
15 ビア
12、12a 容量部
12A、12Aa 上部電極
12B、12Ba 誘電体層
12C、12Ca 下部電極
13、13a 上部電極
14、16 配線
30 回路
31 コンタクト
33、35 ビア
32、34、36 配線
41、42、43、44 層間絶縁層
51、52、53、54 表層絶縁層
53A SiCN層
53B SiC層
53C SiCN層
62 金属膜
71 窪み
72、73 シリンダ
74 溝部
82 ワード線
84 ビット線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1領域の第1層間層に配線を形成する工程と、
前記配線形成後に、第2領域の前記第1層間層における表面領域をエッチングする工程と、
前記エッチングした領域に下方へ伸びる複数の開口部を形成する工程と、
前記複数の開口部に下部電極層、誘電体層及び共通上部電極を形成して、複数の容量部を形成する工程と
を具備し、
前記複数の容量部を形成する工程は、
前記第1層間層の上面と前記共通上部電極の上面とが略同一平面上になるように、前記共通上部電極を形成する工程を備える
半導体装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1層間層は、上部表面にエッチングストッパ膜を有し、
前記第1層間層における表面領域をエッチングする工程は、
前記エッチングストッパ膜を含む前記第1層間層の上部表面領域をエッチングする工程を備え、
前記エッチングストッパ膜の上面と前記共通上部電極の上面とは略同一平面上にある
半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1領域及び前記第2領域に、前記第1層間層上に第2層間層を形成する工程と、
前記第1領域の前記第2層間層に前記配線の上部表面から上方に延在する第1ビア及び第1上部配線を、前記第2領域の第2層間層に前記共通上部電極の上部表面から上方に延在する第2ビア及び第2上部配線をそれぞれ形成する工程と
を更に具備し、
前記1ビアと前記前記第2ビアとは略同一の高さである
半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の容量部の各々は、シリンダ型の容量素子、ハーフクラウン型の容量素子、及びクラウン型の容量素子の内から選択された容量素子である
半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の開口部は、前記第1層間層及び、前記第1層間層の下に形成された1つ又は複数の層間層にまたがって形成される
半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1領域はロジックが形成され、前記第2領域にはメモリが形成される
半導体装置の製造方法。
【請求項7】
第1領域の第1層間層の表面領域に設けられた配線と、
第2領域の前記第1層間層の表面領域に上部が設けられた共通上部電極と、
前記共通上部電極を共通の上部電極とし、下方へ伸びる複数の容量部と
を具備し、
前記第1層間層の上面と前記共通上部電極の上面とは略同一の平面上にある
半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置において、
前記第1層間層は、上部表面にエッチングストッパ膜を備え、
前記共通上部電極の上面は、前記エッチングストッパ膜を有さず、
前記エッチングストッパ膜の上面と前記共通上部電極の上面とは略同一平面上にある
半導体装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の半導体装置において、
前記第1領域に設けられ、前記配線の上部表面から上方に延在し、第2層間層にある第1ビアと、
前記第1ビアの上面に設けられ、前記第2層間層にある第1上層配線と、
前記第2領域に設けられ、前記共通上部電極の上部表面から上方に延在し、前記第2層間層にある第2ビアと、
前記第2ビアの上面に設けられ、前記第2層間層にある第2上層配線と
を更に具備し、
前記1ビアと前記前記第2ビアとは略同一の高さである
半導体装置。
【請求項10】
請求項7乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記複数の容量部の各々は、シリンダ型の容量素子、ハーフクラウン型の容量素子、及びクラウン型の容量素子の内から選択された容量素子である
半導体装置。
【請求項11】
請求項7乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記複数の容量部は、前記第1層間層及び、前記第1層間層の下に形成された1つ又は複数の層間層にまたがって形成される
半導体装置。
【請求項12】
請求項7乃至11のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記第1領域はロジックが設けられ、前記第2領域にはメモリが設けられている
半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−14731(P2011−14731A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157858(P2009−157858)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】