説明

新規のリポキシゲナーゼインヒビターの使用

、R、R及びRが明細書に記載した意味を有する式(I)の化合物と、その薬学的に許容可能な塩の、リポキシゲナーゼ(例えば15-リポキシゲナーゼ)の活性の阻害が望まれ及び/又は必要とされる疾患の治療、特に炎症を治療する医薬の製造のための用途が提供される。


【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
(発明の分野)
この発明はある種の化合物の新規の使用に関し、その化合物のいくつかはそれ自体新規であり、またいくつかは既知である。特に本発明は、リポキシゲナーゼ、例えば15-リポキシゲナーゼの活性阻害、よって炎症性疾患と炎症一般の治療における、このような化合物の使用に関する。また本発明は、上記の阻害に有用な新規化合物、そのような化合物の医薬としての使用、それらを含む薬学的製剤、並びにそれらの製造のための合成経路に関する。
【0002】
(背景)
その性質が炎症性である多くの疾患/障害がある。炎症症状の現在の治療法に伴う主な問題の一つは効能の欠如及び/又は副作用(実際のもの又はそのように思われているもの)の発生である。
喘息は、先進工業国の成人人口の6%〜8%で発症している慢性の炎症性疾患である。子供における発生率はさらに高く、殆どの国では10%に近い。喘息は、15才以下の子供の入院原因の最も一般的なものである。
喘息の治療法は症状の重症度に基づく。軽度の症例では治療しないか、又はβ-アゴニストの吸入で治療されるのみである。より重症の喘息を患っている患者は、定期的に抗炎症化合物を用いて治療するのが典型的である。
【0003】
現在の維持療法(主としてコルチコステロイド類の吸入)には、少なくともある程度のリスクがあると思われるため、喘息の治療が不十分な場合がかなりある。これらには、不要な罹患及び死亡に至る、子供の成長遅延及び骨ミネラル密度の損失の危険性が含まれる。ステロイド類の代替法として、ロイコトリエンレセプターアンタゴニスト(LTRas)が開発されている。これらの薬剤は経口的に与えることができるが、吸入されたステロイド類に比べてあまり有効ではなく、通常、気道炎症を満足に抑制できない。
この要因が組み合わさって、喘息の全患者の少なくとも50%が満足のいく治療を受けていない。
【0004】
治療が不十分であるという同様のパターンがアレルギー疾患に関連して存在し、多くの一般的症状を治療するのに薬剤を利用できるが、明白な副作用を考慮して使用されていない。鼻炎、結膜炎及び皮膚炎はアレルギー要素を有しうるが、潜在するアレルギーがない場合でも生じる場合がある。実際、このクラスの非アレルギー性症状は、多くの症例で治療が困難である。
【0005】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界の人口の6%〜8%が罹患している一般的な疾患である。疾患は致死的となりうるおそれがあり、この病気の罹患率及び死亡率はかなりのものである。現在、COPDの経過を変えることができる既知の薬物学的治療法は存在しない。
【0006】
挙げることのできる他の炎症性疾患には次のものがある:
(a)肺線維症(これはCOPDよりも一般的ではないが、非常に悪い予後を伴う重篤な疾患である。治癒的治療法は存在しない);
(b)炎症性大腸炎(高罹患率の疾患群。今日、このような疾患では対症療法が利用できるに過ぎない);及び
(c)関節リウマチ及び骨関節炎(関節のありふれた無能化炎症性疾患。現在では、このような症状への対応に利用できる治癒的治療法は存在せず、また適度に効果的な対症療法のみである)。
【0007】
炎症はまた痛みの一般的な原因である。炎症痛は多くの理由、例えば感染、手術又は他の外傷により生じるおそれがある。さらに、いくつかの悪性腫瘍は、患者の総体的な症状に加わる炎症要素を有することが知られている。
よって、新規な及び/又は代替の抗炎症治療法が、上述した患者群の全てにとって有益となる。特に、実際の又は知覚される副作用を生じないで喘息のような炎症性疾患を治療できる有効な抗炎症剤に対して真のかつ実質的に満たされていないニーズがある。
【0008】
哺乳類のリポキシゲナーゼは、アラキドン酸の酸素化を触媒する構造的に関連した酵素のファミリーである。3種類のヒトリポキシゲナーゼが知られており、これらは炭素位置5、12及び15におけるアラキドン酸への分子酸素の挿入を触媒する。よって、酵素は、それぞれ5-、12-及び15-リポキシゲナーゼと称されている。
リポキシゲナーゼの作用によって生成されるアラキドン酸の代謝産物は、炎症誘発効果を含む明白な病態生理学的活性を有していることが知られている。
例えば、アラキドン酸に対する5-リポキシゲナーゼの作用の主要産物は、多様な生理学的及び病態生理学的に重要な代謝産物に多くの酵素によりさらに転換される。これらの最も重要なものであるロイコトリエン類は強力な気管支収縮剤である。これらの代謝産物の作用並びにそれらを形成する生物学的プロセスを阻害する薬剤の開発に多大な努力がなされている。この目的のために開発された薬剤には、5-リポキシゲナーゼインヒビター、FLAP(Five Lipoxygenase Activating Protein;5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質)のインヒビター、及び既に述べたようにロイコトリエンレセプターアンタゴニスト(LTRas)が含まれる。
【0009】
アラキドン酸を代謝する他のクラスの酵素はシクロオキシゲナーゼ類である。このプロセスにより生成されるアラキドン酸代謝産物には、プロスタグランジン類、トロンボキサン類、及びプロスタサイクリンが含まれ、それらの全てが生理学的及び病態生理学的活性を有している。特に、プロスタグランジンPGEは、熱及び痛みを誘発する強力な炎症誘発媒介物である。従って、「NSAIDs」(非ステロイド性抗炎症剤)及び「コキシブ(coxibs)」(選択的シクロオキシゲナーゼ-2インヒビター)を含む、PGEの生成を阻害する多くの薬剤が開発されている。これらのクラスの化合物は、主として一種又は数種のシクロオキシゲナーゼの阻害を介して作用する。
よって、一般に、アラキドン酸代謝産物の生成をブロック可能な薬剤は、炎症の治療に有用であると思われる。
【0010】
(従来技術)
ある種の1-アリール-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン-アリールヒドラジドは、Agarwalら, Asian Journal of Chemistry., 2002 14, 489-492、及びUltra Scientist of Physical Sciences, 2001, 13, 267-270,Bahadurら, Journal of the Indian Chemical Society, 1975, 52, 843-846,Misraら, Indian Journal of Applied Chemistry, 1969, 32, 373-376,Varmaら, Indian Journal of Microbiology, 1964, 4, 63-66,Misraら, Journal of the Indian Chemical Society, 1962, 39, 763-764,及びGiammancoら, Annali di Chimica, 1961, 51, 777-784、及び同 1961, 51, 175-179を含む様々な従来技術の文献中に抗微生物剤及び/又は抗菌剤としての潜在的用途があると開示されている。
【0011】
他のこのような化合物は、化学的好奇心及び/又は製造上の中間体としてAgarwalら, Asian Journal of Chemistry, 2000, 12, 843-846、及びAtkinsonら, Journal of the Chemical Society, Abstracts, 1962, 1805-1811に開示されている。他のこのような化合物は商業的に入手可能であるが(本出願人が知るかぎりでは)、それらに備わることが認知された有用性はない。
リポキシゲナーゼの活性阻害が必要とされる疾患の治療、及び/又は炎症一般の治療に、上述の文献に開示された化合物を使用することについては、そこには記載も示唆もされていない。
【0012】
(発明の開示)
本発明においては、次の式I:
【化1】

[上式中、
ジグザク線の結合は、任意にE又はZ幾何異性を表し;
及びRは独立して、アリール基又はヘテロアリール基を表し、その双方の基が:
、C1−8アルキル、アリール基及び複素環基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで
(A)そのC1−8アルキル基は、それ自体が一又は複数のZ置換基で置換されていてもよく;また
(B)そのC1−8アルキル、アリール及び複素環基は、それら自体が、X、C1−8アルキル(該基は、X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基及びZから選択される一又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい)、アリール基、及び複素環基(後者の2つの基は、X、C1−8アルキル、アリール基、及び複素環基から選択される一又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで:
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A-Rを表し:
は、-C(Z)A、-N(R)A、-OA-、-S-又は-S(O)-から選択されるスペーサー基を表し:
は、単結合、-O-、-S-、-N(R)A-又は-C(Z)-を表し;
は、A、-C(Z)N(R)C(Z)N(R)-、-C(Z)N(R)C(Z)O-、-C(Z)N(R)S(O)N(R)-、-C(Z)S-、-S(O)-、-S(O)N(R)C(Z)N(R)-、-S(O)N(R)C(Z)O-、又は-S(O)N(R)S(O)N(R)-を表し;
は、A又は-S(O)-を表し;
は、単結合、-N(R)-又は-O-を表し;
は、上で使用されるその都度、単結合、-C(Z)-、-C(Z)O-、-C(Z)N(R)-、-S(O)N(R)-又は-S(O)O-を表し;また
Zは、上で使用されるその都度、=O、=S、=NR、=NN(R)(R)、=NOR、=NS(O)N(R)(R)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R)(R)から選択される、二重結合によって連結された置換基を表し;
及びRは独立して、上で使用されるその都度:
(a)水素;
(b)X、Q、C1−8アルキル(X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基、及びQから選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)、アリール基及び複素環基(後者の2つの基は、X、C1−8アルキル、アリール基、及び複素環基から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル;又は
(c)アリール基又は複素環基で、その双方がX、C1−8アルキル(X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基、及びQから選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)、アリール基及び複素環基(後者の2つの基は、X、C1−8アルキル、アリール基、及び複素環基から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
を表し;
及びRは、同じ原子又は隣接する原子上に存在する場合、それらの原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい5員ないし8員環を形成してもよく、該環はそれ自体、X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基(後者の3つの基は、上の(b)及び(c)にそれぞれ記載されているように置換されていてもよい)及びR及びRが共にその一部であってよい環が芳香族性ではない場合はQから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A-Rを表し:
は、-C(Q)A、-N(R)A-、-OA10-、-S-又は-S(O)11-から選択されるスペーサー基を表し;
は、単結合、-O-、-S-、N(R)-又は-C(Q)-を表し;
は、A12、-C(Q)N(R)C(Z)N(R)-、-C(Q)N(R)C(Q)O-、-C(Q)N(R)S(O)N(R)-、-C(Q)S-、-S(O)-、-S(O)N(R)C(Q)N(R)-、-S(O)N(R)C(Q)O-、又は-S(O)N(R)S(O)N(R)-を表し;
10は、A12又は-S(O)-を表し;
11は、単結合、-N(R)-又は-O-を表し;
12は、上で使用されるその都度、単結合、-C(Q)-、-C(Q)O-、-C(Q)N(R)-、-S(O)N(R)-又は-S(O)O-を表し;
Qは、上で使用されるその都度、=O、=S、=NR、=NN(R)(R)、=NOR、=NS(O)N(R)(R)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R)(R)から選択される、二重結合によって連結された置換基を表し;
及びRは独立して、ここで使用されるその都度:
(i)水素;
(ii)アリール基又は複素環基で、その双方が、X、C1−8アルキル、アリール基及び複素環基(後者の3つの基はそれら自体が、ハロ、ヒドロキシ、-R、-OR及び該基が芳香族性ではない場合は=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;又は
(iii)X及びWから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル ;
を表し;
及びRは、同じ原子又は隣接する原子上に存在する場合、それらの原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい5員ないし8員環を形成してもよく、該環はそれ自体、X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基及びR及びRが共にその一部であってよい環が芳香族性ではない場合にはWから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A13-R10を表し:
13は、-C(W)A14、-N(R11)A15、-OA16、-S-又は-S(O)17-から選択されるスペーサー基を表し:
14は、単結合、-O-、-S-、-N(R11)-又は-C(W)-を表し;
15は、A18、-C(W)N(R11)C(W)N(R11)-、-C(W)N(R11)C(W)O-、-C(W)N(R11)S(O)N(R11)-、-C(W)S-、-S(O)-、-S(O)N(R11)C(W)N(R11)-、-S(O)N(R11)C(W)O-、又は-S(O)N(R11)S(O)N(R11)-を表し;
16は、A18又は-S(O)-を表し;
17は、単結合、-N(R11)-又は-O-を表し;
18は、上で使用されるその都度、単結合、-C(W)-、-C(W)O-、-C(W)N(R11)-、-S(O)N(R11)-又は-S(O)O-を表し;
は、上で使用されるその都度、一又は複数のフッ素原子で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し;
Wは、上で使用されるその都度、=O、=S、=NR10、=NN(R10)(R11)、=NOR10、=NS(O)N(R10)(R11)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R10)(R11)から選択される、二重結合によって連結された置換基を表し;
10及びR11は独立して、上で使用されるその都度:
(1)水素;
(2)アリール基又は複素環基で、その双方が、X、C1−8アルキル、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、及びジメチルメチレンジオキシから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;又は
(3)X、=O、=S、=NR12、=NN(R12)(R13)、=NOR12、=NS(O)N(R12)(R13)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R12)(R13)から選択される、一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル;
を表し;
10及びR11は、同じ原子又は隣接する原子上に存在する場合、それらの原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい5員ないし8員環を形成してもよく、該環はそれ自体、X及びR10及びR11が共にその一部であってよい環が芳香族性ではない場合は=O、=S、=NR12、=NN(R12)(R13)、=NOR12、=NS(O)N(R12)(R13)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R12)(R13)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A19-R12を表し:
19は、-C(O)A20、-N(R13)A21-、-OA22-、-S-又は-S(O)23-から選択されるスペーサー基を表し:
20は、単結合、-O-、-S-、-N(R13)-又は-C(O)-を表し;
21は、A24、-C(O)N(R13)C(O)N(R13)-、-C(O)N(R13)C(O)O-、-C(O)N(R13)S(O)N(R13)-、-C(O)S-、-S(O)-、-S(O)N(R13)C(O)N(R13)-、-S(O)N(R13)C(O)O-、又は-S(O)N(R13)S(O)N(R13)-を表し;
22は、A24又は-S(O)-を表し;
23は、単結合、-N(R13)-又は-O-を表し;
24は、上で使用されるその都度、単結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)N(R13)-、-S(O)N(R13)-又は-S(O)O-を表し;
12及びR13は独立して、上で使用されるその都度:
(A)水素;又は
(B)ハロ、-N(R14)R15、-OR15及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル;
を表し;
nは上で使用されるその都度、1又は2を表し;
及びRは独立して、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、-NO、-ONO、-N(R14)R15、-OR15、=O、アリール及びヘテロアリールから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル又はHを表し;
14及びR15は独立して、上で使用されるその都度、H又はC1−4アルキルを表す]
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の、リポキシゲナーゼ、特に15-リポキシゲナーゼの活性の阻害が望まれ及び/又は必要とされる疾患を治療する医薬の製造のための使用が提供される。
【0013】
薬学的に許容可能な塩には、酸付加塩及び塩基付加塩が含まれる。そのような塩は常套的手段、例えば、場合によっては溶媒中、又は塩が不溶性である媒質中において、本発明の化合物の遊離酸又は遊離塩基形態と、適切な酸又は塩基の一又は複数の等価物とを反応させ、続いて標準的な技術(例えば真空、凍結乾燥又は濾過)を使用して、前記溶媒又は前記媒質を除去することによって生成されうる。また塩は、塩の形態の本発明の化合物の対イオンを、例えば適切なイオン交換樹脂を使用して、他の対イオンと交換させることによって調製することもできる。
式Iの化合物は二重結合を含んでおり、よって各個々の二重結合についてE(entgegen:反対側)及びZ(zusammen:同じ側)幾何異性体として存在しうる。全てのそのような異性体とその混合物が本発明の範囲に含まれる。
式Iの化合物はまた互変異性を示しうる。このような互変異性が芳香族性等を喪失させるに至っても獲得させるに至っても、全ての互変異性形態とその混合物が本発明の範囲に含まれる。
【0014】
本発明の化合物はまた一又は複数の不斉炭素原子を含んでいてもよく、従って光学及び/又はジアステレオ異性を示しうる。ジアステレオ異性体は、常套的技術、例えばクロマトグラフィー又は分別晶出を使用して分離することができる。様々な立体異性体は、例えば分別晶出又はHPLCのような常套的な技術を使用して、化合物のラセミ又は他の混合物の分離によって分離することができる。あるいは、所望の光学異性体は、ラセミ化又はエピマー化を引き起こさない条件で適切な光学的に活性な出発材料を反応させ(すなわち「キラルプール」法)、続いて適切な段階で除去可能な「キラル補助基」と適切な出発材料とを反応させ、例えばホモキラル酸で誘導体化させ(すなわち、動力学的分割を含む分割)、その後に常套的な手段、例えばクロマトグラフィーにより、もしくは全て当業者に知られた条件下で、適切なキラル試薬又はキラル触媒と反応させることによりジアステレオ異性誘導体を分離させることにより製造されうる。全ての立体異性体とその混合物が本発明の範囲に含まれる。
【0015】
別に特定しない限り、ここで定義されるC1−qアルキル基(ここで、qは範囲の上限である)は直鎖であり得、あるいは十分な数(すなわち、必要に応じて、最小で2又は3)の炭素原子がある場合は、分枝状鎖、及び/又は環状(よってC3−qシクロアルキル基を形成)であり得る。挙げることができるC3−q シクロアルキルには、単環又は二環アルキル基が含まれ、シクロアルキル基はさらに架橋していてもよい。さらに、十分な数(すなわち、最小で4)の炭素原子が存在する場合、このような基は部分的に環状であってよい。このようなアルキル基はまた飽和であるか、又は十分な数(すなわち、最小で2)の炭素原子が存在する場合は不飽和(例えば、C3−qシクロアルケニル、Cシクロアルキニル、又は特にC2−qアルケニル又はC2−qアルキニル基を形成)であってよい。さらに、置換基が他の環状化合物である場合には、環状置換基は、単一の原子を介してシクロアルキル基に結合し、いわゆる「スピロ」化合物を形成してもよい。
「ハロ」という用語は、ここで使用される場合、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを含む。
【0016】
疑念を避けるために、式Iの化合物における2又はそれ以上の置換基が同一でありうる場合には、各置換基の実際の同一性は決して相互依存しない。例えば、RとRが双方とも一又は複数のC1−8アルキル基によって置換されたアリール基である状況では、問題のアルキル基は同一でも異なっていてもよい。同様に、基がここで定義された一を越える置換基によって置換されている場合は、その個々の置換基の同一性は相互依存していると見なされない。例えば、R及び/又はRが、例えばXで置換されているC1−8アルキルに加えてXで置換されたアリール基を表す場合、2つのX基の同一性は相互依存しているとは見なされない。
【0017】
挙げることができるアリール基はC6−13(例えばC6−10アリール)基を含む。そのような基は単環又は二環であってよく、6〜13(例えば10)の環炭素原子を有し、その少なくとも一つの環が芳香族性である。C6−13アリール基には、フェニル、ナフチル等々、例えばフルオレニル、特に1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、インダニル及びインデニルが含まれる。アリール基の結合点は環系の任意の原子を介しうる。しかしながら、アリール基が二環又は三環である場合、それらは好ましくは芳香環を介して分子の残りの部分に結合している。
【0018】
挙げることができる複素環基には、環系の原子の少なくとも一(例えば1〜4)が炭素以外(すなわちヘテロ原子)であり、環系の原子の全数が3〜12(例えば5及び10)であるものが含まれる。複素環基は、完全に飽和しており、全体的に芳香族、部分的に芳香族、及び/又は単環、二環又は三環の性質のものであってもよいが、後者の場合では、好ましくは少なくとも一の環が芳香族性である。さらに、非芳香族の複素環基は不飽和(一又は複数の二重結合及び/又は三重結合を有する)及び/又は架橋していてもよい。挙げることのできる複素環基には、アクリジニル、アジリジニル、アゼチジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキセピニル、ベンゾジオキソリル(1,3-ベンゾジオキソリルを含む)、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチアゾリル(2,1,3-ベンゾチアゾリルを含む)、ベンゾオキサジアゾリル(2,1,3-ベンゾオキサジアゾリルを含む)、ベンゾオキサジニル(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジニルを含む)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾモルホリニル、ベンゾセレナジアゾリル(2,1,3-ベンゾセレナジアゾリルを含む)、ベンゾチエニル、カルバゾリル、クロマニル、シノリニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロピリジル、ジオキソラニル(1,3-オキソラニルを含む)、ジオキサニル(1,3-ジオキサニル及び1,4-ジオキサニルを含む)、ジチアニル(1,4-ジチアニルを含む)、ジチオラニル(1,3-ジチオラニルを含む)、フラニル、ヒダントイニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリジル、インダゾリル、インドリニル、インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアジオリル、イソオキサゾリル、マレイミドリル、モルホリニル、ナフチリジニル(1,5-ナフチリジニル及び1,8-ナフチリジニルを含む)、オキサジアゾリル(1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル及び1,3,4-オキサジアゾリルを含む)、オキサゾリル、オキセタニル、オキシインドリル、オキシラニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、 キヌクリジニル、3-スルホレニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル(1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル及び5,6,7,8-テトラヒドロイソキノリニルを含む)、テトラヒドロピリジル、テトラヒドロキノリニル(1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル及び5,6,7,8-テトラヒドロキノリニルを含む)、テトラゾリル、チアジアゾリル(1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル及び1,3,4-チアジアゾリルを含む)、チアゾリル、チエタニル、チイラニル、チオラニル、チオクロマニル、チオモルホリニル、チエニル、トリアゾリル(1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル及び1,3,4-トリアゾリルを含む)、トリチアニル(1,3,5-トリチアニルを含む)、トロパニル等々が含まれる。挙げることができる他の複素環基には、7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、6-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、6-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ジヒドロピロリル(2,5-ジヒドロピロリルを含む)、7-オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、6-オキサビシクロ[3.2.1]-オクタニル及びスルホラニルが含まれる。
【0019】
疑念を避けるために、シクロアルキル及び複素環基において使用される場合、「二環」なる用語は、第2環が第1環の隣接する2つの原子の間に形成される基を称する。シクロアルキル又は非芳香族複素環基において使用される場合、「架橋」なる用語は、2つの隣接しない原子がアルキレン又はヘテロアルキレン鎖(必要に応じて)のいずれかにより連結している単環又は二環基を称する。
挙げることができるヘテロ原子には、リン、ケイ素、ホウ素、テルル、好ましくはセレン、さらに好ましくは酸素、窒素及び/又は硫黄が含まれる。
【0020】
複素環基の置換基は、適切な場合、ヘテロ原子を含む環系の任意の原子上に位置し得る。複素環基の結合点は、(適切な場合)ヘテロ原子を有する環系の任意の原子、又は環系の一部として存在しうる任意の縮合炭素環上の原子を介するものであり得る。複素環基はまたN-又はS-酸化形態であってもよい。
及びRが表し得るヘテロアリール基は、それらの性質が全体的又は部分的に芳香族性である上述の任意の環系を含む。後者の場合、ヘテロアリール基の分子の残りの部位への結合点は、環系の芳香族部分の原子を介するという条件下である。
【0021】
挙げることができる本発明の化合物には、R及びRが独立して、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、-NO、-ONO、-N(R14)R15、-OR15及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル又はHを表すものが含まれる。
挙げることができる本発明のさらなる化合物には、
が、単結合、-O-、-S-、又は-N(R)A-を表し;
が、単結合、-O-、-S-、又は-N(R)-を表し;
14が、単結合、-O-、-S-、又は-N(R11)-を表し;及び/又は
20が、単結合、-O-、-S-、又は-N(R13)-を表す;
ものが含まれる。
【0022】
式Iの好ましい化合物には:
が-C(Z)A-を表す場合、Aは単結合、-O-、-S-又は-N(R)-を表し;
が-N(R)A-を表す場合、AはA、-C(Z)S-又は-S(O)-を表し;
及び/又はRが、アルキル基、アリール基又は複素環基により置換され、後者の3つの基が、一又は複数のアルキル、アリール、又は複素環基で置換されており、後者の3つの基がそれら自身、アルキル基で置換されている場合、アルキル基はその性質が環状ではなく;
が-N(R)A-を表す場合、AはA12、-C(Q)S-又は-S(O)-を表し;
及び/又はRが置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよい複素環基を表し、任意の置換基がXである場合、Xはハロ、シアノ又は-NOを表し;
及び/又はRがC1−8アルキル基を表す場合、該基は、ハロ、-N(R16)R17、-OR17及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、R16及びR17は独立して、H又はC1−4アルキルを表す;
ものが含まれる。
【0023】
及び/又はRがC1−8アルキル基を表す場合、該基は、ハロ、-NH、-N(H)Me、-N(H)Et、-N(H)iPr、-NMe、-N(Me)Et、-N(Me)iPr、-NEt、-OH、-OMe、-OEt、-OiPr及び=Oから選択される一又は複数の置換基で好ましくは置換されていてもよい。
及びRが表し得る好ましいアルキル基には、C1−6(例えばC1−4)アルキルが含まれる。
【0024】
式Iのより好ましい化合物には、R及び/又はRが、置換されていてもよいピロリジニル、ピペリジニル、オキシインドリル、より好ましくは置換されていてもよいフェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル(例えばチエン-2-イル又はチエン-3-イル)、ピラゾリル、イミダゾリル(例えば、1-イミダゾリル、2-イミダゾリル又は4-イミダゾリル)、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル(例えば2-ピリジル、3-ピリジル又は4-ピリジル)、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、キノリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロマニル、ベンゾチエニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3-ベンゾジオキソリル、及び/又はベンゾジオキサニル基を表すものが含まれる。挙げることができる式Iの他の化合物には、R及び/又はRが、置換されていてもよいインダゾリル、テトラゾリル及び/又はベンゾチアゾリルを表すものが含まれる。特に好ましいR及び/又はR基には、置換されていてもよいフェニル、チエニル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリジル、1,3-ベンゾジオキソリル、及び/又はキノキサリニルが含まれる。
【0025】
このような基は:
ハロ(例えばフルオロ、クロロ又はブロモ);
-NO
シアノ;
1−6アルキルで、アルキル基が直鎖状又は分枝状(例えばC1−4アルキル(メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル又はt-ブチルを含む)、n-ペンチル、i-ペンチル、n-ヘキシル又はi-ヘキシル)、環状(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル)、部分的に環状(例えばシクロプロピルメチル)、不飽和(例えば1-プロペニル、2-プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、4-ペンテニル又は5-ヘキセニル)であり、及び/又は一又は複数のハロ(例えばフルオロ)基で置換されていてもよいもの(例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルを形成);
フェニル;
ピロリジニル(1-ピロリジニル、2-ピロリジニル及び3-ピロリジニルを含む)、ピペリジニル(1-ピペリジニル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル、4-ピペリジニル及び1-メチル-4-ピペリジニルを含む)、ピペラジニル(1-ピペラジニル及び4-メチル-1-ピペラジニルを含む)、テトラヒドロフラニル(2-テトラヒドロフラニル及び3-テトラヒドロフラニルを含む)、テトラヒドロピラニル(1-テトラヒドロピラニル、2-テトラヒドロピラニル及び3-テトラヒドロピラニルを含む)、又はモルホリニル(例えば4-モルホリニル)基から選択される複素環基;
-OR18
-N(R18)R19
-C(O)R18
-C(O)OR18
-C(O)N(R18)R19
-S(O)20
-S(O)N(R18)R19;及び/又は
-N(R18)S(O)20
から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここで、R18及びR19は独立して、上で使用されるその都度、H、フェニル又はC1−6アルキル、例えばメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル又はt-ブチルを表し;
20は上で使用されるその都度、C1−4アルキル、例えばメチルを表し;
mは0、1又は2を表す。
【0026】
は、アリール(例えばフェニル)基又はヘテロアリール基を表し、その双方は、X、アリール(例えばフェニル)及びC1−6(例えばC1−4)アルキル(例えばメチル又はt-ブチル)から選択される一又は複数(例えば1ないし3)の置換基で置換されていてもよく、そのアルキル基はXから選択される一又は複数の基で置換されていてもよく;
は、アリール(例えばフェニル)基又はヘテロアリール基を表し、その双方は、X、複素環基(例えばモルホリニル基(例えば4-モルホリニル))及びC1−3アルキル(例えばメチル又はエチル)から選択される一又は複数(例えば1又は2)の置換基で置換されていてもよく、そのアルキル基はXで置換されていてもよく;
は、ハロ(例えばブロモ、クロロ又はフルオロ)、-NO、-A-R又はシアノを表し;
は、-C(Z)A、又はより好ましくは-N(R)A-、-OA-、又は-S(O)-を表し;
は、単結合、-O-、又は-N(R)A-を表し;
は、A又は-S(O)-を表し;
は、Aを表し;
は、単結合、又はより好ましくは-N(R)-を表し;
は、単結合を表し;
nは2を表し;
は、H、アリール(例えばフェニル)又はC1−3アルキル(例えばメチル)を表し、そのアルキル基はXから選択される一又は複数の基で置換されているか、又はより好ましくは未置換であり;
は、H又はC1−3アルキル(例えばメチル)を表し;
は、ハロ(例えばフルオロ)を表し;
は、H又はC1−3アルキル(例えばメチル)を表し;
は、H又はC1−3アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル(例えばイソブチル)、ペンチル(例えばイソペンチル))を表し、そのアルキル基は、アリール(例えばフェニル)及び-OR15から選択される一又は複数(例えば1)の置換基により置換されていてもよく;
15は、H又は、より好ましくはC1−2アルキル(例えばメチル)を表し;
Z、Q及びWは独立して=Oを表す。
【0027】
が複素環基を表す場合、それは、好ましくはピラジニル基、例えば2-ピラジニル基(例えば5-メチルピラジン-2-イル)、又はより好ましくはチエニル基、例えば2-チエニル基、ピラゾリル基、例えば4-ピラゾリル、又は特に3-ピラゾリル基(例えば、(1,3,5-トリメチル)ピラゾール-4-イル、又は特に5-メチルピラゾール-3-イル)、又はピリジル基、例えば3-ピリジル、又は特に2-ピリジル基(例えば、5-ブロモピリド-3-イル、4-メチルピリド-3-イル、6-クロロピリド-2-イル、5-メチルピリド-3-イル、6-ヒドロキシピリド-3-イル、6-メチルピリド-2-イル、2-メチルピリド-3-イル、3-メチルピリド-2-イル、6-クロロピリド-3-イル又は6-メチルピリド-3-イル)である。Rが複素環基を表す場合、それは、好ましくはキノキサリニル基、例えば2-キノキサリニル基、1,3-ベンゾジオキソリル基(例えば、1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)、又はより好ましくはピリジル基、例えば4-ピリジル、又は特に2-ピリジル基である。
【0028】
及びRにおける好ましい任意の置換基には、-SON(H)CH、-N(CH)、モルホリニル(例えば4-モルホリニル)、より好ましくはハロ(例えばフルオロ、クロロ及びブロモ)、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、-NO、C1−4アルキル(特にエチル、さらにメチル及びt-ブチル)、C1−4アルコキシ(特にメトキシ)、フェニル、フェノキシ、トリフルオロメチル、-N(H)SOCH、-SONH及び-SON(CH)が含まれる。
【0029】
の特に好ましい基には、チエニル;ピラゾリル(例えば4-ピラゾリル、又は特に3-ピラゾリル)で、ピラゾリル基が一又は複数のメチル基で置換されているもの、又は好ましくは未置換であるもの;ピリジル(例えば3-ピリジル、又はより好ましくは2-ピリジル)で、ピリジル基が、ブロモ、クロロ、メチル及びヒドロキシルから選択される一又は複数(例えば1)の置換基で置換されているもの、又は好ましくは未置換であるもの;及びフェニルで、フェニル基が-SON(H)CH、-N(CH)、より好ましくはメチル、t-ブチル、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、-NO、-SONH及び-SON(CH)から選択される一又は複数(例えば1ないし3)の置換基で置換されていてもよいものが含まれる。
【0030】
の特に好ましい基には、4-ピリジル、2-キノキサリニル、特に2-ピリジル及びフェニルで、フェニル基が、シアノ、モルホリニル(例えば4-モルホリニル)、-N(CH)、エチル、より好ましくはメチル、フェノキシ、-N(H)SOCH、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、-NO、-SONH及び-SON(CH)から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいものが含まれる。
【0031】
が表し得るフェニル基における置換基は、フェニル環の任意の位置、好ましくはフェニル基の分子の他の部分への結合点に対して2-、3-、4-及び/又は5位に位置してよい。
が表し得るフェニル基における置換基は、フェニル環の任意の位置、好ましくはフェニル基の分子の他の部分への結合点に対して3-及び/又は4位に位置してよい。
、特にRが表し得るフェニル基における置換基は、該基の分子の他の部分への結合点に対して3位に位置してよい。
【0032】
及びRがC1−6アルキルを表す場合、そのようなアルキル基への好ましい置換基には、フェニル、より好ましくはハロ、C1−6アルキル(例えばC1−3アルキル)、シアノ、-NO、-ONO、-NH、-N(H)Me、-N(H)Et、-N(H)iPr、-NMe、-N(Me)Et、-N(Me)iPr、-NEt、-OH、-OMe、-OEt、-OiPr、及び=Oが含まれる。より好ましい置換基には、フェニル、メトキシ、特にシアノ及び-NOが含まれる。
及びRが表し得る好ましいアルキル基には、C1−3アルキル基が含まれる。例えば、R及び/又はRはメチル基を表し得る。
の好ましい基には、H、メチル、エチル、イソブチル、イソペンチル、ベンジル及びメトキシエチルが含まれる。
及びRのさらに好ましい基には、メチル、特にHが含まれる。
【0033】
式Iの特に好ましい化合物には、以下に記載する実施例のものが含まれる。
式Iの化合物は、例えば以下に記載するように、当該者によく知られている技術に従い作製され得る。
本発明のさらなる態様では、式Iの化合物を製造するための方法が提供され、該方法は以下のことを含む:
(i)式II:
【化2】

[上式中、Rは上述したもの、又はその酸付加(例えばHCl)塩である]
の化合物と、次の式III:
【化3】

[上式中、ジグザク線の結合、R、R及びRは上述したものである]
の化合物との反応。このような反応は、例えば:
(a)式IIの遊離塩基の場合は、場合によっては触媒量の酸(例えば酢酸等の有機酸、又は硫酸等の無機酸)、及び適切な有機溶媒(例えばメタノール又はエタノール等の低級アルキルアルコール)の存在下、例えばMisraら, J. Indian Chem. Soc. 1962, 39, 763-764, Giammancoら, Annali di Chimica(Rome), 1961, 51, 777-784、及びibid., 1961, 51, 175-179に記載されているようにして加熱することにより;また
(b)酸付加塩の場合は、適切な塩基(例えば酢酸カリウム又はナトリウム)及び適切な溶媒系(例えばエタノール又は水)の存在下、例えばRupeら, Chem. Ber., 1909, 42, 4715-4720、及びLalezari, J. Org. Chem., 1968, 33, 4281-4283に記載されているようにして、室温〜約50℃にて;
実施することができる。
【0034】
(ii)次の式IV:
【化4】

[上式中、Rは上述したものである]
の化合物と、次の式V:
【化5】

[上式中、ジグザク線の結合、R、R及びRは上述したものである]
の化合物との、例えばDey, J. Chem. Soc., 1914, 105, 1039-1046, Forster, ibid., 1912, 101, 2234-2240、及びNeunhoeffer, Liebeigs Ann. Chem. 1976, 153-162に記載されているような反応;
【0035】
(iii)次の式VI:
【化6】

[上式中、Rは上述したものである]
の化合物と、上述した式Vの化合物との、例えばNeunhoeffer, Liebeigs Ann. Chem. 1976, 153-162に記載されているような反応;
【0036】
(iv)次の式VII:
【化7】

[上式中、R、R、R及びRは上述したものである]
の化合物の、例えば適切な塩基(例えば水酸化ナトリウム)及び適切な溶媒(例えば水)の存在下における、Neunhoeffer, Liebeigs Ann. Chem. 1976, 153-162に記載されているような、ほぼ室温での開環;
【0037】
(v)次の式VIII:
【化8】

[上式中、ジグザク線の結合、R、R及びRは上述したものである]
の化合物と、次の式IX
ONH IX
[上式中、Rは上述したもの、又はその酸付加(例えばHCl)塩である]
の化合物との、適切な塩基(例えばKOH)及び適切な溶媒系(例えばエタノール/水)の存在下における、例えばMetze, Chem, Ber. 1958, 1861-1866に記載されているような、約0℃〜室温での反応;
【0038】
(vi)Rが置換されていてもよいC1−6アルキルを表す式Iの化合物の場合、RがHを表す式Iの対応化合物と、次の式X:
4a
[上式中、Lは適切な離脱基(例えばヨード等のハロ)であり、R4aは、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、-NO、-ONO、-N(R14)R15、-OR15、=O、アリール及びヘテロアリールから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキルである]
の化合物との、例えばLがヨードである場合には、低温、例えば約0℃で、適切な触媒(例えば酸化銀(I))と適切な溶媒(例えばメタノール及び/又はジクロロメタン)の存在下での、例えばBuehler, J. Org. Chem., 1967, 32, 261-265、及びAdamsら, J. Chem. Soc., Perkin Trans. 2, 1991, 1809-1818に記載されているような反応。別法として、適切な塩基(例えば、KOH、NaOH、KCO及び/又はナトリウムエトキシド)の存在下、適切な溶媒系(例えば、トルエン、DMF、DMSO、EtOH及び/又は水)の存在下で反応を実施してもよい。二相性反応条件が使用される場合、相間移動触媒(例えばテトラブチルアンモニウムブロミド)が使用されてもよい。塩基及び溶媒の好ましい組合せには、EtOHとナトリウムエトキシド、KOHとDMSO、NaOHとトルエン/水、及びKCOとDMFが含まれる;
【0039】
(vii)式XI:
XI
[上式中、Lは適切な離脱基(例えばハロ)であり、Rは上述したものである]
の化合物と、上述した式Vの化合物との、一酸化炭素(又は他の適切なCO源、例えばMo(CO)又はCo(CO))の存在下、例えば適切な金属触媒(例えばPd)及び適切な溶媒(例えばDMF)の存在下での加熱による反応。
【0040】
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X及びXIの化合物は、商業的に入手可能であり、文献でも知られており、あるいは適切な試薬及び反応条件を使用して、市販されている出発物質から標準的な技術に従い、常套的な合成法により、又はここに記載した方法に類似した方法で得ることができる。この点に関し、当業者は、とりわけ「Comprehensive Organic Synthesis」, B. M. Trost、及びI. Fleming, Pergamon Press, 1991を参考にしうる。
例えば、式IIIの化合物は、例えば以下に記載するように、様々な技術により調製され得る。
【0041】
さらに、上述した置換基R、R、R及びRは、当業者によく知られている方法により、式Iの化合物の調製に対して上述したプロセスの後又はプロセス中において、一又は複数回修飾されてもよい。このような方法の具体例には、置換、還元、酸化、アルキル化、加水分解、エステル化、及びエーテル化が含まれる。前駆体基は、反応列の間の任意の時に、異なったこのような基に、又は式Iに定義した基に、変化させることができる。この点に関し、当業者は、「Comprehensive Organic Functional Group Transformations」, A. R. Katritzky, O. Meth-Cohn及びC. W. Rees, Pergamon Press, 1995を参考にできる。
式Iの化合物は常套的な技術を使用して、その反応混合物から分離することができる。
【0042】
上に記載しまた以下に記載するプロセスにおいて、中間体化合物の官能基を保護基によって保護することが必要な場合があることは当業者には分かるであろう。
官能基の保護及び脱保護は上述のスキーム中の反応前又は反応後に起こりうる。
保護基は当業者によく知られ以下に記載するような技術に従って取り除くことができる。例えば、ここで記載される保護された化合物/中間体は標準的な脱保護技術を使用して非保護化合物に化学的に転化されうる。
関連する化学のタイプは保護基の必要性及びタイプ並びに合成を達成するための系列に影響する。
保護基の使用は、「Protective Groups in Organic Chemistry」, J W F McOmie編, Plenum Press (1973)、及び「Protective Groups in Organic Synthesis」, 3版, T.W. Greene及びP.G.M. Wutz, Wiley-Interscience (1999)に十分に記載されている。
【0043】
式Iの化合物及びその塩は、薬学的活性を有しているので有用である。よって、このような化合物/塩は、医薬として表示される。
式Iのある種の化合物は、医薬としての使用についてこれまで開示されていない。本発明のさらなる態様では、医薬としての使用のための、上述した式Iの化合物、又はその薬学的に化粧品的に許容可能な塩が提供され、但し、RがHを表し:
(A)RがHを表し:
(I)Rがフェニルを表す場合、Rは、2-フラニル、4-ピリジル、3-(5-メチルイソオキサゾリル)、フェニル、又は3-ニトロ-、2-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-3-メチル-、4-(チエニル)-、2-ヒドロキシ-5-メチル-又は4-ヒドロキシフェニルを表さず;
(II)Rが4-クロロフェニルを表す場合、Rは、2-フラニル、4-ピリジル、フェニル、又は2-ヒドロキシ-5-メチル-、4-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-3-メチル-又は2-ヒドロキシフェニルを表さず;
(III)Rが4-メチルフェニルを表す場合、Rは、4-ピリジル、フェニル、又は3-ニトロ-、2-ヒドロキシ-5-メチル-、4-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-又は4-(チエニル)フェニルを表さず;又は
(IV)Rが2-フラニル又は2-ベンゾフラニルを表す場合、Rは、4-ピリジル又は3-(5-メチルイソオキサゾリル)を表さず;
(B)Rがメチルを表し:
(1)Rがフェニルを表す場合、Rは、N-(4-ブロモフェニル)-2-アミノ-、N-(2-メトキシフェニル)-2-アミノ-、N-(2-エトキシフェニル)-2-アミノ-、N-(3-クロロフェニル)-2-アミノ-、N-(4-メチルフェニル)-2-アミノ-、N-(3-メチルフェニル)-2-アミノ-、N-(2-メチルフェニル)-2-アミノ-、又はN-(フェニル)-2-アミノフェニルを表さず;又は
(2)Rが4-クロロフェニルを表す場合、Rは、4-ピリジル、フェニル、又は3-ニトロ-、2-ヒドロキシ-5-メチル-、4-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-又は2-ヒドロキシ-3-メチルフェニルを表さない。
【0044】
式Iのある種の化合物は、それ自体新規である。本発明のさらなる態様では、上述した式Iの化合物、又はその薬学的に化粧品的に許容可能な塩が提供され、但し、RがHを表し、Rがフェニルを表し:
(a)RがHを表す場合、Rは、2-ピリジル、又は3-ブロモ-、3,4-ジメトキシ-、又は5-ブロモ-2-ヒドロキシフェニルを表さず;また
(b)Rがメチルを表す場合、Rは4-メトキシフェニルを表さない。
【0045】
式Iの化合物及びその塩は所定の薬学的活性を有しているけれども、そのような活性を有していないが、非経口的に又は経口的に投与された後、体内で代謝されて式Iの化合物を生じうる式Iの化合物のある種の薬学的に許容可能な(例えば「保護された」)誘導体も存在し得、又は調製され得る。(ある薬学的活性を持ちうるが、そのような活性は、化合物が代謝されて生じる「活性な」化合物の活性よりも有意に低い)そのような化合物は、従って式Iの化合物の「プロドラッグ」として記述されうる。式Iの化合物の全てのプロドラッグが本発明の範囲に含まれる。
「式Iの化合物のプロドラッグ」に、我々は、経口又は非経口投与後に、予め定めた時間(例えば、約1時間)以内に実験的に検出可能な量で式Iの化合物を生じる化合物を含める。
【0046】
式Iの化合物及びその塩は、それらが、例えば以下に記載の試験において証明されるように、リポキシゲナーゼ、特に15-リポキシゲナーゼの活性化を阻害し得るため、有用である。よって、式Iの化合物は、リポキシゲナーゼ、特に15-リポキシゲナーゼの阻害が必要とされる症状の治療に有用である。
しかして、式Iの化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、炎症の治療に有用であることが予期される。
【0047】
「炎症」という用語は、上で述べたもののような身体外傷、感染、慢性疾患によって誘発されうる局所的又は全身性保護反応、及び/又は外部刺激に対する化学的及び/又は生理学的反応(例えばアレルギー反応の一部として)によって特徴付けられる任意の症状を含むと当業者には理解される。有害な薬剤と傷ついた組織の双方を破壊し、希釈し又は隔離する作用をするあらゆるそのような応答は、例えば発熱、腫れ、痛み、発赤、血管拡張及び/又は血流増加、白血球の罹患領域への侵入、機能喪失及び/又は炎症症状に伴うことが知られている任意の他の徴候に顕れうる。
【0048】
よって、「炎症」という用語は、任意の炎症性疾患、障害又は症状自体、それを伴う炎症要素を持つ任意の症状、及び/又はとりわけ急性、慢性、潰瘍、特異性、アレルギー性及び壊死性炎症、及び当業者に知られている炎症の他の形態を含む、徴候として炎症によって特徴付けられる任意の症状を含むものとまた理解される。よって、その用語はまた本発明の目的に対して、炎症痛、一般的な痛み及び/又は発熱を含む。
従って、式Iの化合物は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症、アレルギー性疾患、鼻炎、炎症性腸疾患、潰瘍、炎症痛、発熱、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、血管炎、膵炎、関節炎、骨関節炎、関節リウマチ、結膜炎、虹彩炎、強膜炎、ブドウ膜炎、創傷治癒、皮膚炎、湿疹、乾癬、脳卒中、糖尿病、自己免疫疾患、アルツハイマー病、多発性硬化症、サルコイドーシス、ホジキン病、及び他の悪性腫瘍、及び炎症要素を伴う任意の他の疾患の治療に有用であり得る。
【0049】
式Iの化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、患者における骨減少の低減等、炎症機序に関連していない効果も有しうる。この点で挙げることができる症状には、骨粗鬆症、骨関節炎、パジェット病及び/又は歯周病が含まれる。よって、式1の化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、患者における骨塩量の増加、並びに罹患率の減少、及び/又は骨折の治癒にも有用であり得る。
式Iの化合物は、上述した症状の治癒的及び/又は予防的治療の双方において効能がある。
【0050】
本発明のさらなる態様では、リポキシゲナーゼ、特に15-リポキシゲナーゼの活性の阻害が望まれ及び/又は必要とされる疾患(例えば炎症)の治療方法を提供するものであり、該方法は、治療的有効量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、このような症状を患っているか又は影響を受けやすい患者に投与することを含む。
「患者」は哺乳動物(ヒトを含む)の患者を含む。
「有効量」という用語は、治療された患者に治療効果をもたらす化合物の量を意味する。効果は客観的(すなわち、ある試験又はマーカーで測定可能)でありうるか、又は主観的(すなわち、患者が効果の顕れを示すか又は効果を感じる)であり得る。
式Iの化合物は通常は、舌下、又は好ましくは経口的、静脈内、皮下的、口腔的、経直腸的、皮膚的、経鼻的、経気管的、経気管支的に、任意の他の非経口経路によって又は吸入によって、薬学的に許容可能な投薬形態で投与される。
【0051】
式Iの化合物は単独で投与してもよいが、好ましくは、経口投与のための錠剤、カプセル剤又はエリキシル剤、直腸投与のための坐薬、非経口又は筋肉内投与のための滅菌液又は懸濁液等々を含む既知の薬学的製剤によって投与される。
そのような製剤は標準的な及び/又は受け入れられている薬学的実務に従って調製することができる。
【0052】
よって、本発明のさらなる態様では、ここで特定される式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む薬学的製剤が提供される。
また式Iの化合物は、ここで定められる炎症の治療に有用な他の治療剤(例えば、NSAIDs、コキシブ、コルチコステロイド類、鎮痛剤、5-リポキシゲナーゼのインヒビター、FLAP(5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質)のインヒビター、及びロイコトリエンレセプターアンタゴニスト(LTRas)、及び/又は炎症の治療に有用な他の治療剤)と組み合わせることができる。
【0053】
本発明のさらなる態様では、
(A)式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩;及び
(B)炎症の治療に有用な他の治療剤;
を含む組み合わせ品であって、成分(A)及び(B)の各々が薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合されて製剤化されている組み合わせ品が提供される。
そのような組み合わせ品は他の治療剤との併用での式Iの化合物又はその塩の投与をもたらし、よって、その製剤の少なくとも一つが式Iの化合物/塩を含み、少なくとも一つが他の治療剤を含む別個の製剤として提供でき、あるいは組み合わせ(すなわち、式Iの化合物/塩と他の治療剤を含む単一製剤として提供される)調製品として提供(製剤化)され得る。
【0054】
よって、さらに次のものが提供される:
(1) 式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩、炎症の治療に有用な他の治療剤、及び薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体を含む薬学的製剤;及び
(2)(a)式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む薬学的製剤;及び
(b)炎症の治療に有用な他の治療剤を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む薬学的製剤;
の成分を含むパーツのキットであって、成分(a)及び(b)がそれぞれ他方と併用して投与するのに適した形態で提供されるキット。
【0055】
式Iの化合物及びその塩は様々な用量で投与できる。経口、肺及び局所投与は、約0.01mg/kg体重/日(mg/kg/日)から約100mg/kg/日、好ましくは約0.01から約10mg/kg/日、より好ましくは約0.1から約5.0mg/kg/日の範囲であり得る。例えば経口投与では、組成物は典型的には約0.01mgから約500mg、好ましくは約1mgから約100mgの活性成分を含む。経静脈的には、最も好ましい用量は一定速度の注入の間、約0.001から約10mg/kg/時間の範囲である。有利には、化合物は単一の毎日の用量で投与することができ、又は毎日の全用量を、毎日2回、3回又は4回の分割量で投与することができる。
とにかく、医師又は当業者であれば、個々の患者に最も適し、投与経路、処置される症状のタイプと重症度、並びに処置される特定の患者の種、年齢、体重、性別、腎機能、肝機能及び応答によって変わり得る実際の用量を決定することができるであろう。上記の用量は平均的な場合の例である;より高い又は低い用量範囲が有利となる個々の場合ももちろん有り得、それも本発明の範囲内である。
【0056】
式Iの化合物及びその塩は、リポキシゲナーゼ、特に15-リポキシゲナーゼの効果的及び/又は選択的なインヒビターであるという利点を有する。
また式Iの化合物及びその塩は、それらが、述べた効能での使用かどうかにかかわらず、従来技術で知られている化合物よりも、より効能があり、毒性が少なく、より長く作用し、より強力で、副作用が少なく、より吸収されやすく、及び/又はより良好な薬物動態学的特性を有し(例えばより高い経口バイオアベイラビリティ及び/又はより低いクリアランス)を持ち、及び/又は他の有用な薬理学的、物理的、又は化学的性質を有しうるという利点を持っている。
【0057】
生物学的試験
使用されるアッセイは、1,4-シス-ペンタジエン立体配置を有する多価不飽和脂肪酸を、対応するヒドロペルオキシ又はヒドロキシル誘導体に酸化させるリポキシゲナーゼの能力を利用している。この特定のアッセイでは、リポキシゲナーゼは精製されたヒト15-リポキシゲナーゼであり、脂肪酸はアラキドン酸である。アッセイは室温(20-22℃)で実施され、続いて、次のものが96-ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルに添加される:
a)35μLのリン酸緩衝食塩水(PBS)(pH7.4);
b)インヒビター(すなわち化合物)又はビヒクル(0.5μlのDMSO);
c)10μLの、PBSに15-リポキシゲナーゼが入った10倍濃縮液;プレートを室温で5分間インキュベート;
d)5μlの、PBSに0.125mMのアラキドン酸が入ったもの;ついで、プレートを室温で10分間インキュベート;
e)100μlのメタノールを添加することにより、酵素反応を停止;
f)15-ヒドロペルオキシ-エイコサテトラエン酸又は15-ヒドロキシ-エイコサテトラエン酸の量を逆相HPLCにより測定。
【0058】
本発明を次の実施例によって例証するが、そこでは次の省略表記を用いる:
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
MS 質量スペクトル
NMR 核磁気共鳴
RT 室温
以下に記載する合成において特定される出発材料と化学試薬は、例えばシグマ-アルドリッチファインケミカルズ社から商業的に入手可能である。
【0059】
(一般的手順)
以下の多くの実施例を、次の一般的手順に従い調製した。
一般的手順X
ここで記載した式IIの関連ヒドラジド(2.4mmol)を、MeOH(10mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。2滴の濃硫酸を添加した後、MeOH(10mL)にここで記載した式IIIの関連オキシムを溶解させたもの(2mmol)を滴下した。反応物を16時間、還流させて加熱した。クロマトグラフィーにより生成物を分離するか、又は反応中に沈殿物が形成された場合は濾過し、MeOHで洗浄し、MeOH/水から再結晶させる。
一般的手順Y
ここで記載した式IIの関連ヒドラジド(2.4mmol)を、EtOH(10mL)に溶解させ、2滴の濃硫酸と、ここで記載した式IIIの適切なオキシム(2mmol)を添加した。反応物を一晩、50℃で加熱し、濾過し、EtOHで洗浄し、EtOH/水から再結晶させた。
【0060】
一般的手順Z
がHを表す式Iの関連化合物(すなわちオキサム)(1当量)をEtOHに溶解させ(約5mL/当量)、その後ナトリウムエトキシド(2.5M、1.1当量)を添加した。溶液を80℃で1.5時間攪拌した。真空で溶媒を除去した。残留物をDMFに懸濁させ、式Xのブロモアルカン(1.8当量)を添加した。混合物をRTで一晩攪拌した。EtOAcを添加し、有機相を3部のNaOH(2Mの水溶液)及び2部のCaCl(飽和水溶液)、水及びNaCl(飽和水溶液)で洗浄した。有機相を乾燥させ(NaSO)、溶媒を真空で除去した。生成物を、最初にEtOHに溶解させ、ついで水を添加することにより沈殿させて分離した。
出発物質は商業的に入手可能であるが、そうでない場合には、次の一般的手順が使用される。
【0061】
手順A
亜硝酸イソアミル(1.83g、15.6mmol)を、氷冷エタノール性ナトリウムエトキシド(0.9M、18.3mL、16.5mmol)に溶解させた。関連アセトフェノン(14.9mmol)を冷却溶液に滴下し、反応物を放置して室温まで到達せしめ、16時間、攪拌し続けた。反応中に形成された固形物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、水に溶解させ、氷酢酸を用いて水溶液を酸性化させた。得られた結晶性固形物を濾過し、EtOH/水から再結晶させた。
手順B
亜硝酸イソアミル(1.83g、15.6mmol)を、氷冷エタノール性ナトリウムエトキシド(0.9M、18.3mL、16.5mmol)に溶解させた。関連アセトフェノン(14.9mmol)を冷却溶液に滴下した。反応物を放置して室温まで到達せしめ、16時間、攪拌し続けた。ついで、水(100mL)を添加し、混合物をジエチルエーテルで抽出した。水相を氷酢酸で酸性化させ、ジエチルエーテルで抽出した。有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた。
【0062】
手順C
二酸化セレン(3.0g、27mmol)を、ジオキサン(20mL)と水(600μL)の混合物に溶解させ、関連アセトフェノン(27mmol)を添加した。混合物を16時間還流して加熱し、セライト(Celite)(登録商標)を通して濾過し、水で希釈し、4MのNaOH水溶液を用いてpH=4に調節した。NaOH水溶液(4M、8.3mL、33.2mmol)にヒドロキシルアミンヒドロクロリド(2.3g、33mmol)が入った溶液を添加し、4MのNaOH水溶液を用いてpH=4に調節した。反応物を50℃で16時間放置し、水/氷で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。混合した有機相を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られ、これをEtOH/水から再結晶させた。
【0063】
(中間体の調製)
調製1
2-オキソ-2-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアルデヒドオキシム
一般的手順Cを使用したところ、73%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.00(s,1H)、7.97(s,1H)、7.84-7.61(m,4H)。
調製2
2-(2-ブトキシフェニル)-2-オキソアセトアルデヒドオキシム
一般的手順Cを使用したところ、68%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.44(s,1H)、7.95(s,1H)、7.48(dt,1H)、7.37(dd,1H)、7.12(d,1H)、7.01(t,1H)、4.01(t,2H)、1.69-1.60(m,2H)、1.43-1.36(m,2H)、0.90(t,3H)。
調製3
2-(2-フルオロフェニル)-2-オキソアセトアルデヒドオキシム
一般的手順Cを使用したところ、44%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.86(s,1H)、7.95(s,1H)、7.65-7.59(m,2H)、7.34-7.28(m,2H)。
【0064】
調製4
2-オキソ-2-(4-フェノキシフェニル)アセトアルデヒドオキシム
一般的手順Bを使用したところ、33%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.61(s,1H)、8.06-8.03(m,3H)、7.47(t,2H)、7.26(t,1H)、7.14(d,2H)、7.06(d,2H)。
調製5
2-(2-ブロモフェニル)-2-オキソアセトアルデヒドオキシム
一般的手順Aを使用したところ、28%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.95(s,1H)、7.90(s,1H)、7.68(d,1H)、7.48-7.40(m,3H)。
調製6
N-(3-(2-(ヒドロキシイミノ)アセチル)フェニル)メタンスルホンアミド
一般的手順Cを使用したところ、24%の収率で、淡褐色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.76(bs,1H)、10.05(bs,1H)、8.07(s,1H)、7.83(bs,1H)、7.80-7.76(m,1H)、7.58-7.51(m,2H)、3.09(s,3H)。
【実施例】
【0065】
実施例1
4-tert-ブチル-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
4-tert-ブチルベンゾヒドラジド(100mg、309μmol)、2-イソニトロソアセトフェノン(46mg、309μmol)、2滴の氷酢酸及び無水エタノール(3mL)を、窒素で洗い流され、攪拌棒を具備した閉塞反応器中で混合した。反応混合物を、4時間磁気攪拌をしながら、85℃で加熱し、ついで一晩、フリーザーに保持した。形成された固形物を収集し、EtOH/水から再結晶させたところ、白色の結晶性固形物として、所望の生成物が22mg(22%)得られた。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.26(bs,1H)、12.70(bs,1H)、8.52(s,1H)、7.87-7.80(m,2H)、7.80-7.73(m,2H)、7.60-7.53(m,2H)、7.48-7.41(m,3H)、1.32(s,9H)。13C-NMR(100.5MHz、DMSO-d)δ163.4、155.3、145.2、141.5、136.3、130.0、129.3、128.5、127.4、127.1、125.7、34.8、30.9。
【0066】
実施例2
3-ブロモ-N'-(2-(メトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
3-ブロモ-N'-(2-(メトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド(10mg、28.9μmol)及びヨウ化メチル(21mg、144μmol)を、メタノール/ジクロロメタン(1:1、5mL)に溶解させ、氷浴にて冷却した。酸化銀(I)(7.4mg、32μmol)を添加し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。ヨウ化メチル(21mg、144μmol)を添加し、反応物を室温で16時間攪拌した。混合物を濾過し、濃縮し、クロマトグラフィーにより精製したところ、白色の結晶性固形物として、所望の生成物が6.3mg(61%)得られた。
H-NMR(400MHz、CDCN)δ13.16(bs,1H)、8.41(s,1H)、8.08(t,J=2Hz,1H)、7.90(d,J=9Hz,1H)、7.82-7.70(m,3H)、7.53-7.40(m,4H)、4.16(s,3H)。
【0067】
実施例3
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-3-メトキシベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、32%の単離収率で、白色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.05(s,1H)、12.60(s,1H)、8.51(s,1H)、7.77-7.76(m,2H)、7.51-7.41(m,6H)、7.23-7.20(m,1H)、3.85(s,3H)。
実施例4
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、45%の収率で、無色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.89(s,1H)、12.58(s,1H)、8.54(s,1H)、7.91(s,1H)、7.91-7.73(m,4H)、7.61(t,1H)、7.45(bs,3H)。
【0068】
実施例5
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)チオフェン-2-カルボヒドラジド
チオフェン-2-カルボヒドラジド(100mg、703μmol)、2-イソニトロソアセトフェノン(126mg、844μmol)、2滴の氷酢酸及び無水エタノール(4mL)を、窒素で洗い流され、攪拌棒を具備した密閉反応器中で混合した。反応混合物を85℃で16時間攪拌し、ついで一晩、フリーザーに保持した。生成された結晶性固形物を収集し、クロマトグラフィーにより精製したところ、白色結晶性固形物として、所望の生成物が27mg(14%の単離収率)得られた。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.35(bs,1H)、8.53(s,1H)、8.12-7.75(m,4H)、7.46(m,3H)、7.26(m,1H)。
【0069】
実施例6
4-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
4-クロロベンゼンヒドラジド(200.1mg、1.17mmol)を、反応器において、エタノール(4mL)に溶解させた。これに2-イソニトロソアセトフェノン(212mg、1.40mmol)と2滴の酢酸を添加した。磁気攪拌をしながら、反応器を82℃で加熱した。4時間後、反応を停止させ、反応混合物をフリーザーに入れた。冷却によって、沈殿物が生成した。これを濾過し、エタノールから再結晶させたところ、41%の収率(146.3mg、0.48mmol)で、所望の生成物が得られた。
H-NMR(270MHz、dmso-d)δ13.1(s,1H)、12.6(s,1H)、8.53(s,1H)、7.90(d,2H)、7.76(s,2H)、7.64(d,2H)、7.46(s,3H)。
【0070】
実施例7
2-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-フェノキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製4からの中間体を使用)し、23%の収率で、黄色の粉末として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.48(s,1H,少量の異性体)、12.34(s,1H)、12.21(s,1H,多量)、8.50(s,1H,少量)、8.49(s,1H,多量)、7.78-7.37(m,8H)、7.22-7.00(m,4H)、6.90(d,1H)。
実施例8
N'-(1-(2-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、15%の収率で、黄色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.6(s,1H)、12.43(s,1H)、8.41(s,1H)、7.90(d,2H)、7.62-7.39(m,7H)。
【0071】
実施例9
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-メトキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、9%の収率で、黄色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.1(s,1H)、12.59(s,1H)、8.50(s,1H)、7.88(d,2H)、7.78-7.70(m,2H)、7.66-7.52(m,3H)、7.01(d,2H)、3.81(s,3H)。
実施例10
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-ヒドロキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、16%の収率で、ベージュ色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.20(s,1H)、12.61(s,1H)、9.60(s,1H)、8.42(s,1H)、7.90(d,2H)、7.69-7.53(m,3H)、7.28-7.14(m,3H)、6.84(d,1H)。
【0072】
実施例11
N'-(1-(4-ブロモフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、35%の収率で、オフホワイトの粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.16(s,1H)、12.64(s,1H)、8.53(s,1H)、7.89(d,2H)、7.75-7.54(m,7H)。
実施例12
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、36%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.58(s,1H,少量)、12.46(s,1H)、12.27(s,1H,多量)、8.64(s,1H)、8.52(s,2H)、8.42-8.34(m,1H)、7.76-7.44(m,5H)。
【0073】
実施例13
2-ブロモ-N'-(1-(2-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製3からの中間体を使用)し、18%の収率で、オフホワイトの粉末として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.41(s,1H,少量)、12.35(s,1H,少量)、12.32(s,1H,多量)、12.12(s,1H,多量)、8.59(s,1H)、7.80-7.17(m,8H)。
実施例14
N'-(1-(3-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、36%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.21(s,1H)、12.63(s,1H)、8.57(s,1H)、7.90(d,2H)、8.82(s,1H)、7.75(d,1H)、7.70-7.46(m,5H)。
【0074】
実施例15
N'-(1-(3-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)-2-メチルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、19%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.43(s,2H)、8.53(s,1H)、7.77(d,1H)、7.55-7.28(m,7H)、2.42(s,3H)。
実施例16
3-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-フェノキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製4からの中間体を使用)し、59%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.79(s,1H)、12.57(s,1H)、8.53(s,1H)、8.05(s,1H)、7.86-7.76(m,4H)、7.51(t,1H)、7.43(t,2H)、7.19(t,1H)、7.07(t,4H)。
【0075】
実施例17
3-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-ヒドロキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、4%の収率で、無色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.90(s,1H)、12.58(s,1H)、9.61(s,1H)、8.46(s,1H)、8.05(s,1H)、7.84(d,2H)、7.52(t,1H)、7.24-7.15(m,3H)、6.85(d,1H)。
実施例18
3-ブロモ-N'-(1-(4-ブロモフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、46%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.82(s,1H)、12.59(s,1H)、8.55(s,1H)、8.03(d,1H)、7.86-7.81(m,2H)、7.78-7.63(m,4H)、7.54-7.45(m,1H)。
【0076】
実施例19
N'-(1-(3-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)-2-フルオロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、24%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.76(s,1H,主要な異性体)、12.53(s,1H)、12.42(s,1H,少量の異性体)、8.56(s,1H,少量の異性体)、8.51(s,1H,主要な異性体)、7.87-7.37(m,8H)。
実施例20
4-フェニル-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-フェノキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製4からの中間体を使用)し、47%の収率で、ベージュ色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.15(s,1H)、12.64(s,1H)、8.54(s,1H)、7.99(d,2H)、7.86-7.70(m,6H)、7.53(t,2H)、7.44(t,3H)、7.20(t,1H)、7.08(t,4H)。
【0077】
実施例21
3-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-メトキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、63%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.94(s,1H)、12.60(s,1H)、8.53(s,1H)、8.05(s,1H)、7.84(d,2H)、7.52(t,1H)、7.37-7.28(m,3H)、7.03(d,1H)、3.80(s,3H)。
実施例22
3-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-メトキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、78%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.80(s,1H)、12.53(s,1H)、8.51(s,1H)、8.04(s,1H)、7.83(d,2H)、7.73(d,2H)、7.51(t,1H)、7.00(d,2H)、3.81(s,3H)。
【0078】
実施例23
N'-(1-(2-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)-4-フェニルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製3からの中間体を使用)し、58%の収率で、無色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.79(s,1H)、12.51(s,1H)、8.44(d,1H)、8.00(d,2H)、7.84(d,2H)、7.76(d,2H)、7.59-7.41(m,5H)、7.33-7.27(m,2H)。
実施例24
4-tert-ブチル-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-フェノキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製4からの中間体を使用)し、52%の収率で、黄色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.18(s,1H)、12.62(s,1H)、8.52(s,1H)、7.86-7.79(m,4H)、7.57(d,2H)、7.44(t,2H)、7.20(t,1H)、7.10-7.04(m,4H)、1.33(s,9H)。
【0079】
実施例25
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-メトキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、45%の収率で、ピンク色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.28(s,1H)、12.60(s,1H)、8.52(s,1H)、7.90(d,2H)、7.66-7.55(m,3H)、7.40-7.31(m,3H)、7.02(d,1H)、3.81(s,3H)。
実施例26
3-ブロモ-N'-1-(4-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、75%の収率で、無色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.81(s,1H)、12.59(s,1H)、8.55(s,1H)、8.05(s,1H)、7.86-8.77(m,4H)、7.54-7.49(m,3H)。
【0080】
実施例27
4-tert-ブチル-N'-1-(2-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製3からの中間体を使用)し、29%の収率で、ピンク色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.83(s,1H)、12.50(s,1H)、8.38(d,1H)、7.84(d,2H)、7.58-7.48(m,4H)、7.33-7.26(m,2H)、1.33(s,9H)。
実施例28
N'-(1-(2-ブロモフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)-4-tert-ブチルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製5からの中間体を使用)し、18%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.62(s,1H)、12.43(s,1H)、8.37(s,1H)、7.83(d,2H)、7.70(d,1H)、7.55(d,2H)、7.48(d,2H)、7.44-7.35(m,1H)、1.33(s,9H)。
【0081】
実施例29
3-ブロモ-N'-(1-(2-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、41%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.36(s,1H)、12.24(s,1H)、8.55(s,1H)、8.09(s,1H)、7.86-7.80(m,2H)、7.61-7.44(m,5H)。
実施例30
3-クロロ-N'-(1-(2-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製3からの中間体を使用)し、40%の収率で、無色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.42(s,2H)、8.51(d,1H)、7.94(s,1H)、7.83(d,1H)、7.69(d,1H)、7.59-7.47(m,3H)、7.31-7.25(m,2H)。
【0082】
実施例31
N'-(1-(2-ブロモフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)-4-フェニルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製5からの中間体を使用)し、5%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.58(s,1H)、12.44(s,1H)、8.00(d,1H)、8.00(d,1H)、7.85-7.67(m,5H)、7.54-7.36(m,7H)。
実施例32
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-フェノキシフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製4からの中間体を使用)し、70%の収率で、ピンク色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.82(s,1H)、12.56(s,1H)、8.53(s,1H)、7.91(s,1H)、7.82-7.69(m,4H)、7.58(t,1H)、7.44(t,2H)、7.20(t,1H)、7.07(t,4H)。
【0083】
実施例33
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-3,4,5-トリメトキシベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、76%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.8(s,1H)、12.51(s,1H)、8.51(s,1H)、7.78-7.75(m,2H)、7.47-7.45(m,3H)、7.13(s,2H)、3.89(s,6H)、3.75(s,3H)。
実施例34
2-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、49%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.51(s,1H,主要な異性体)、12.41(s,1H)、12.27(s,1H,少量の異性体)、8.63(s,1H,主要な異性体)、8.59(s,1H,少量の異性体)、8.03(bs,1H)、7.84-7.40(m,7H)。
【0084】
実施例35
4-tert-ブチル-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、43%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.19(s,1H)、12.65(s,1H)、8.62(s,1H)、8.09-8.07(m,2H)、7.83(t,3H)、7.70(t,1H)、7.58(d,2H)、1.33(s,9H)。
実施例36
2,5-ジクロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、20%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.50(s,1H,主要な異性体)、12.44(s,1H,少量の異性体)、12.33(s,1H,主要な異性体)、12.18(s,1H,少量の異性体)、8.52(s,1H,主要な異性体)、8.50(s,1H,少量の異性体)、7.80-7.57(m,4H)、7.46-7.32(m,4H)。
【0085】
実施例37
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチリデン)-4-フェニルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、26%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.19(s,1H)、12.69(s,1H)、8.65(s,1H)、8.10-7.94(m,4H)、7.84-7.68(m,5H)、7.55-7.40(m,4H)。
実施例38
3-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(ピリジン-2-イル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、42%の収率で、黄色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.51(s,1H)、12.73(s,1H)、8.87(s,1H)、8.63(d,1H)、8.05-8.06(m,2H)、7.99-7.84(m,3H)、7.54(t,1H)、7.47(t,1H)、2.50(s,3H)。
【0086】
実施例39
3-ブロモ-N'-(1-(2-ブロモフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製5からの中間体を使用)し、8%の収率で、ベージュ色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.37(s,1H)、12.22(s,1H)、8.55(s,1H)、8.09-8.03(m,1H)、7.92-7.75(m,2H)、6.69(d,1H)、7.53-7.34(m,4H)。
実施例40
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、74%の収率で、白色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.09(s,1H)、12.58(s,1H)、8.54(s,1H)、8.08(d,2H)、7.91(d,2H)、7.78-7.75(m,2H)、7.50-7.40(m,3H)。
【0087】
実施例41
3-ヒドロキシ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、8%の収率で、ベージュ色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.1(s,1H)、12.60(s,1H)、9.83(s,1H)、8.50(s,1H)、7.78-7.75(m,2H)、7.38-7.35(m,3H)、7.33-7.25(m,3H)、7.03(dd,1H)。
実施例42
3-アミノ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、18%の収率で、ベージュ色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.15(s,1H)、12.60(s,1H)、8.51(s,1H)、7.54-7.52(m,2H)、7.47-7.44(m,3H)、7.38-7.25(m,3H)、7.05-7.02(m,1H)。
【0088】
実施例43
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-3-メチルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、53%の収率で、淡黄色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.12(s,1H)、12.63(s,1H)、8.52(s,1H)、7.78-7.67(m,4H)、7.46-7.44(m,5H)、2.43(s,3H)。
実施例44
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-ヒドロキシフェニル)エチリデン)-2-メチルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、26%の収率で、褐色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.65(s,1H)、12.55(s,1H)、9.85(s,1H)、8.58(s,1H)、7.75-7.30(m,7H)、7.05-7.02(m,1H)、2.68(s,3H)。
【0089】
実施例45
3-ブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-(メチルスルホンアミド)フェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用(調製6からの中間体を使用)し、66%の収率で、ベージュ色の結晶性固形物として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.8(s,1H)、12.66(s,1H)、9.93(s,1H)、8.54(s,1H)、8.11(s,1H)、7.92-7.90(m,2H)、7.63-7.36(m,5H)、3.07(s,3H)。
実施例46
3-ブロモ-N'-(1-(3-ブロモフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、72%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.8(s,1H)、12.66(s,1H)、8.57(s,1H)、8.05(t,1H)、7.92(s,1H)、7.84(d,2H)、7.77(d,1H)、7.64(d,1H)、7.52(t,1H)、7.41(t,1H)。
【0090】
実施例47
3-ブロモ-N'-(1-(3-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、12%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.8(s,1H)、12.60(s,1H)、8.58(s,1H)、8.05(t,1H)、7.85(d,2H)、7.78(s,1H)、7.71(d,1H)、7.54-7.48(m,3H)。
実施例48
4-フルオロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、54%の収率で、黄色の粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.10(s,1H)、12.62(s,1H)、8.60(s,1H)、7.99-7.95(m,2H)、7.76(bs,2H)、7.52-7.25(m,5H)。
【0091】
実施例49
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-4-メトキシベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、25%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.8(s,1H)、12.62(s,1H)、8.51(s,1H)、7.89(d,2H)、7.78-7.75(m,2H)、7.52-7.44(m,3H)、7.08(d,2H)、3.86(s,3H)。
実施例50
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2-メトキシベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、20%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.96(s,1H,少量の異性体)、12.29(s,1H,少量の異性体)、11.81(s,1H,主要な異性体)、10.94(s,1H,主要な異性体)、8.41(s,1H,少量の異性体)、8.06(d,1H,少量の異性体)、8.03(s,1H,主要な異性体)、7.92-7.05(m,9H)、3.98(s,3H)。
【0092】
実施例51
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2-ニトロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、32%の収率で、無色の結晶性固形物として、表題の化合物の異性体の混合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.52(s,1H,主要な異性体)、12.43(s,1H,主要な異性体)、12.32(s,1H,少量の異性体)、12.40(s,1H,少量の異性体)、8.49(s,1H,主要な異性体)、8.48(s,1H,少量の異性体)、8.22-8.17(m,1H)、7.92-7.89(m,1H)、7.87-7.70(m,3H)、7.47-7.45(m,1H)、7.35-7.27(m,3H)。
実施例52
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-4-メチルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、18%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.2(s,1H)、12.64(s,1H)、8.52(s,1H)、7.78(d,2H)、7.77-7.73(m,2H)、7.47-7.45(m,3H)、7.37(d,2H)、2.41(s,3H)。
【0093】
実施例53
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2-フルオロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、27%の収率で、オフオワイトの綿として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.78(bs,1H)、12.50(s,1H)、8.48(s,1H)、7.88-7.35(m,9H)。
実施例54
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-4-ブロモベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、55%の収率で、黄色の結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.09(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.53(s,1H)、7.83(d,2H)、7.77-7.74(m,4H)、7.46-7.44(m,3H)。
【0094】
実施例55
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2-アミノベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、37%の収率で、黄色針状体として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.09(s,1H)、12.60(s,1H)、8.50(s,1H)、7.79-7.76(m,2H)、7.47-7.44(m,4H)、7.26(t,1H)、6.81(d,1H)、6.65(bs,2H)、6.61(t,1H)。
実施例56
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2-メチルベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、40%の収率で、オフオワイトの結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.47(s,1H)、12.41(s,1H)、8.49(s,1H)、7.77(bs,1H)、7.51-7.33(m,8H)、2.43(s,3H)。
【0095】
実施例57
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(2-メトキシフェニル)エチリデン)-3-ブロモベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、44%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.81(s,1H)、12.36(s,1H)、8.25(s,1H)、8.05(bs,1H)、7.84(d,2H)、7.54-7.35(m,3H)、7.11(d,1H)、7.02(t,1H)。
実施例58
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2,4-ジクロロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、58%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた(異性体比(A/B):1/1)。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.53(s,1H)、12.45(s,1H)、12.37(s,1H)、12.27(s,1H)、8.52(s,1H)、8.49(s,1H)、7.80-7.69(m,3H)、7.60-7.54(m,1H)、7.46-7.42(m,3H)、7.36-7.32(m,1H)。
【0096】
実施例59
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-3,4-ジメトキシベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、71%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.90(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.51(s,1H)、7.78-7.75(m,2H)、7.49-7.45(m,5H)、7.08(d,1H)、3.86(s,3H)、3.85(s,3H)。
実施例60
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-2,5-ジクロロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、24%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた(異性体比(A/B):1/1)。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.52(s,1H,A形態)、12.45(s,1H,B形態)、12.35(s,1H,A形態)、12.19(s,1H,B形態)、8.52(s,1H,A形態)、8.50(s,1H,B形態)、7.80(bs,1H,A又はB形態)、7.73-7.70(m,2H,A+B形態)、7.67(d,1H,A又はB形態)、7.63-7.57(m,4H,A+B形態)、7.47-7.42(m,5H,A+B形態)、7.36-7.30(m,3H,A+B形態)。
【0097】
実施例61
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-4-ニトロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、31%の収率で、黄色の結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.06(s,1H)、12.58(s,1H)、8.54(s,1H)、8.35(d,2H)、8.12(d,2H)、7.75(s,1H)、7.50-7.38(m,4H)。
実施例62
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-m-トリルエチリデン)-3-クロロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、41%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.58(s,1H)、8.52(s,1H)、7.92-7.88(m,2H)、7.81(d,1H)、7.72-7.51(m,4H)、7.38-7.24(m,1H)、2.36(s,3H)。
【0098】
実施例63
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-ニトロフェニル)エチリデン)-3-クロロベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、58%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.63(s,1H)、8.67(s,1H)、8.55(bs,1H)、8.32(t,1H)、8.20(d,1H)、7.94(s,1H)、7.90-7.88(m,1H)、7.83(d,1H)、7.79-7.69(m,2H)、7.62-7.52(m,1H)。
実施例64
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボヒドラジド
一般的手順Xを使用し、5%の収率で、無色の結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.05(s,1H)、13.01(s,1H)、12.55(s,1H)、8.40(s,1H)、7.75(dd,2H)、7.46-7.43(m,3H)、6.55(s,1H)、3.31(s,3H)。
【0099】
実施例65
6-メチルピリジン-2-カルボン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、13%の収率で、黄色の結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):13.74(s,1H)、12.50(s,1H)、8.45(s,1H)、7.98-7.92(m,2H)、7.82-7.80(m,2H)、7.55(dd,1H)、7.49-7.47(m,3H)、2.50(s,3H)。
実施例66
6-クロロニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、73%の収率で、白色粉末として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):12.92(s,1H)、12.58(s,1H)、8.89(bs,1H)、8.56(s,1H)、8.30-8.27(m,1H)、7.75-7.71(m,3H)、7.46(bs,3H)。
【0100】
実施例67
3-メトキシ安息香酸[2-ヒドロキシイミノ-1-(3-ニトロフェニル)エチリデン]ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、42%の収率で、オフホワイトの結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):12.99(s,1H)、12.67(s,1H)、8.63(s,1H)、8.57(bs,1H)、8.29(d,1H)、8.21(d,1H)、7.75(t,1H)、7.51-7.43(m,3H)、7.23(d,1H)、3.32(s,3H)。
実施例68
6-メチルニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、27%の収率で、白色の綿状結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):13.09(s,1H)、12.64(s,1H)、8.94(bs,1H)、8.53(s,1H)、8.14(dd,1H)、7.76(bs,2H)、7.45(bs,3H)、2.58(s,3H)。
【0101】
実施例69
5-ブロモニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、42%の収率で、オフホワイトのフレークとして、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):12.67(s,1H)、12.55(s,1H)、9.00(bs,1H)、8.95(bs,1H)、8.57(s,1H)、8.48(bs,1H)、7.73(bs,2H)、7.46(bs,3H)。
実施例70
3-メチル安息香酸[1-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン]ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、1.9%の収率で、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):13.09(0.7H,bs)、12.85(0.3H,bs)、12.66(1H,s)、8.56(1H,s)、7.93-7.35(8H,m)、2.43(2.1H,s)、2.36(0.9H,s)。
【0102】
実施例71
3-メトキシ安息香酸[1-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン]ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、2.3%の収率で、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):13.03-12.97(1H,m)、12.63(1H,s)、8.55(1H,s)、7.94-7.18(8H,m)、3.85(1.8H,s)、3.80(1.2H,s)。
実施例72
3-クロロ安息香酸[1-(3-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン]ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、15%の収率で、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):13.32(0.2H,bs)、12.91(0.8H,bs)、12.62(1H,s)、8.57(1H,s)、7.92-7.16(8H,m)。
【0103】
実施例73
3-フルオロ安息香酸[1-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン]ヒドラジド
一般的手順Xを使用し、2.8%の収率で、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):12.98(1H,bs)、12.65(1H,s)、8.57(1H,s)、7.93-7.46(8H,m)。
実施例74
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルプロピリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Xを使用し、表題の化合物が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d):12.21(bs,1H)、12.09(bs,1H)、7.82(s,1H)、7.75(d,J=7Hz,1H)、7.69(d,J=7Hz,1H)、7.62-7.52(m,3H)、7.51-7.43(m,3H)、1.97(s,3H)。
【0104】
実施例75
N'-(2-(ベンジルオキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
DMSO(5mL)に、安息香酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド(5.0mmol)とKOH(6mmol)が入った溶液に、臭化ベンジルを添加した。反応物を45℃で6日間攪拌した。水を添加し、混合物をCHClで抽出した。混合した抽出物をNaOH(2M)及び水で洗浄した。有機相を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮したところ、黄色の油が得られた。油を少量のEtOHに溶解させ、沈殿が生じるまで水を添加した。結晶を濾過し、再結晶(EtOH/HO)させたところ、4%の収率で、ベージュ色の粉末として、表題の化合物が70mg得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.59(bs,1H)、8.69(s,1H)、7.81(d,2H)、7.75(bs,2H)、7.63(t,1H)、7.54(t,2H)、7.44-7.32(m,8H)、5.36(s,2H)。
MS(M+H)m/z=358。
実施例76
N'-(2-(エトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
臭化ベンジルの代わりに、臭化エチルを使用し、実施例75に従い、表題の化合物を調製した。本手順により、無色の結晶として、表題の化合物(127mg、収率14%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.78(bs,1H)、8.60(s,1H)、7.89(d,2H)、7.77(bs,2H)、7.65(t,1H)、7.58(t,2H)、7.46(t,3H)、4.33(q,2H)、1.31(t,3H)。
MS(M+H)m/z=296。
【0105】
実施例77
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
2.3mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶の表題の化合物(410mg、収率48%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.80(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.64(s,2H)、8.05(bs,1H)、7.93(t,1H)、7.83-7.81(m,2H)、7.71-7.68(m,2H)、7.59(t,1H)。
MS(M+H)m/z=370。
実施例78
3-ニトロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、無色の粉末として、表題の化合物(237mg、収率68%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.85(bs,1H)、12.57(s,1H)、8.69(t,1H)、8.60(s,1H)、8.46(d,1H)、8.28(d,1H)、7.85(t,1H)、7.75-7.65(m,2H)、7.53-7.40(m,2H)。
MS(M+H)m/z=347。
【0106】
実施例79
4-ニトロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、黄色の粉末として、表題の化合物(254mg、収率73%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.03(bs,1H)、12.61(s,1H)、8.59(s,1H)、8.35(d,2H)、8.12(d,2H)、7.80(bs,1H)、7.73(bs,1H)、7.50-7.46(m,2H)。
MS(M+H)m/z=347。
実施例80
3-(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデンヒドラジノカルボニル)-N,N-ジメチルベンゼンスルホンアミド
2.1mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(320mg、収率41%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.84(bs,1H)、12.56(s,1H)、8.57(s,1H)、8.21(bs,1H)、8.15(d,1H)、8.00-7.71(m,4H)、7.51-7.43(m,3H)、2.65(bs,6H)。
MS(M+H)m/z=375。
【0107】
実施例81
3-(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-ブロモフェニル)エチリデンヒドラジノカルボニル)-N,N-ジメチルベンゼンスルホンアミド
2.1mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(150mg、収率16%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.92(bs,1H)、12.54(s,1H)、8.55(s,1H)、8.23(t,1H)、8.15(d,1H)、8.00-7.61(m,5H)、7.43(bs,1H)、2.65(bs,6H)。
MS(M+H)m/z=453。
実施例82
3-(トリフルオロメチル)-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
50mg(245μmol)の関連ヒドラジドを使用し、ここに記載した手順に従い表題の化合物を調製したところ、表題の化合物(13.4mg、16%)が得られた。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.89(bs,1H)、12.59(bs,1H)、8.56(s,1H)、8.22(m,1H)、8.15(d,J=8Hz,1H)、8.02(d,J=8Hz,1H)、7.82(d,J=8Hz,1H)、7.80-7.70(m,2H)、7.50-7.40(m,3H)。
MS(M+H)m/z=336。
【0108】
実施例83
1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド
42mg量(250μmol)の関連ヒドラジドを使用し、ここに記載した手順に従い表題の化合物を調製したところ、表題の化合物(31mg、42%)が得られた。
H-NMR(270MHz、DMSO-d)δ12.42(bs,1H)、12.40(bs,1H)、8.44(s,1H)、7.76-7.10(m,2H)、7.47-7.40(m,3H)、3.70(s,3H)、2.41(s,3H)、2.30(s,3H)。
MS(M+H)m/z=300。
実施例84
2-ニトロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(収率46%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.52(s,1H)、12.43(s,1H)、8.52(s,1H)、8.21(d,1H)、7.90(t,1H)、7.81-7.75(m,2H)、7.71(d,1H)、7.40(dt,1H)、7.35-7.28(m,2H)。
MS(M+H)m/z=347。
【0109】
実施例85
5-ブロモニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
2.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(39%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.62(s,1H)、12.58(s,1H)、8.97(d,2H)、8.61(s,1H)、8.49(t,1H)、7.77-7.70(m,2H)、7.53-7.48(m,2H)。
MS(M+H)m/z=381。
実施例86
3,4-ジクロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(57%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.68(bs,1H)、12.66(s,1H)、8.58(s,1H)、8.12(d,1H)、7.84-7.73(m,2H)、7.53-7.46(m,3H)。
MS(M+H)m/z=370。
【0110】
実施例87
3-ニトロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-ニトロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
2.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(66%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.79(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.70-8.69(m,2H)、8.55(bs,1H)、8.46(d,1H)、8.30(d,2H)、8.19(bs,1H)、7.87(t,1H)、7.75(t,1H)。
MS(M+H)m/z=358。
実施例88
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-シアノフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物が収率67%で得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.85(bs,1H)、12.62(s,1H)、8.63(s,1H)、8.16(bs,1H)、8.08(bs,1H)、7.94-7.90(m,2H)、7.82(d,1H)、7.73-7.57(m,3H)。
MS(M+H)m/z=327。
【0111】
実施例89
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-シアノフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(29%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.90(bs,1H)、12.64(s,1H)、8.61(s,1H)、7.97-7.86(m,4H)、7.82(d,1H)、7.72(d,1H)、7.59(d,2H)。
MS(M+H)m/z=327。
実施例90
3-(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデンヒドラジノカルボニル)-N-メチルベンゼンスルホンアミド
1.3mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(34%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.99(bs,1H)、12.56(s,1H)、8.55(s,1H)、8.31(s,1H)、8.09(d,1H)、8.01(d,1H)、7.81-7.77(m,1H)、7.40-7.50(m,5H)、2.45-2.40(m,4H)。
MS(M+H)m/z=361。
【0112】
実施例91
3,5-ジクロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(80%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.53(s,1H)、12.40(s,1H)、8.59(s,1H)、7.88(bs,2H)、7.68(bs,1H)、7.62(bs,1H)、7.53-7.46(m,3H)。
MS(M+H)m/z=370。
実施例92
4-N,N-ジメチルアミノ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
2.8mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、黄色の結晶として、表題の化合物(収率18%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ13.1(bs,1H)、12.6(bs,1H)、8.53(s,1H)、7.82-7.73(m,4H)、6.78-6.76(m,2H)、7.47(d,2H)、3.03(s,6H)。
MS(M+H)m/z=345。
【0113】
実施例93
3,5-ジブロモ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.4mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(51%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ12.51(bs,1H)、12.32(bs,1H)、8.60(s,1H)、8.11(bs,1H)、8.04-8.01(m,2H)、7.77-7.68(m,2H)、7.53-7.47(m,2H)。
MS(M+H)m/z=458。
実施例94
3-N,N-ジメチルアミノ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.7mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(9%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ13.05(bs,1H)、12.60(bs,1H)、8.53(s,1H)、7.81(bs,1H)、7.74(d,1H)、7.53-7.46(m,2H)、7.39(t,1H)、7.28(bs,1H)、7.19(d,1H)、7.09(d,1H)、3.01(s,6H)。
MS(M+H)m/z=345。
【0114】
実施例95
3,4-ジクロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3,4-ジクロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.5mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(38%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ12.68(bs,1H)、12.59(s,1H)、8.60(s,1H)、8.12(s,1H)、7.90(bs,1H)、7.81-7.71(m,4H)。
MS(M+H)m/z=404。
実施例96
4-メチルニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
0.8mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、黄色の結晶として、表題の化合物(36%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ12.72(bs,1H)、12.65(bs,1H)、8.97(d,1H)、8.73-8.60(m,2H)、8.25(s,1H)、7.78-7.70(m,2H)、7.56-7.44(m,2H)、2.45(s,3H)。
MS(M+H)m/z=317。
【0115】
実施例97
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、黄色の結晶として、表題の化合物(18%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ12.79(bs,1H)、12.62(bs,1H)、8.59(s,1H)、7.92(t,1H)、7.83-7.45(m,6H)。
MS(M+H)m/z=354。
実施例98
ピラジン-2-カルボン酸(1-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン)ヒドラジド
3.3mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、黄色の結晶として、表題の化合物(6%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ13.93(s,1H)、12.75(s,1H)、9.31(s,1H)、8.97(d,1H)、8.77(s,1H)、8.50(s,1H)、7.87(bs,1H)、7.79(d,1H)、7.55-7.49(m,2H)。
MS(M+H)m/z=304。
【0116】
実施例99
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-ピリジル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用し、続いて再結晶(EtOHから)させたところ、淡褐色の結晶として、表題の化合物(31%、95mg)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.02(bs,0.4H)、12.73(s,1H)、8.77(d,2H)、8.67(s,1H)、7.95(m,3H)、7.83(d,1H)、7.74(dd,1H)、8.10(t,1H)。
MS(M+H)m/z=303。
実施例100
6-クロロピコリン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
1.5mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(収率6%)が得られた。
H NMR(DMSO-d)δ12.65(bs,1H)、12.59(bs,1H)、8.63(d,1H)、8.60(s,1H)、7.93(bs,1H)、7.80-7.70(m,3H)、7.55-7.49(m,2H)。
MS(M+H)m/z=337。
【0117】
実施例101
5-メチルニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(4%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.44(bs,1H)、12.37(bs,1H)、8.69-8.47(m,3H)、7.78-7.70(m,1H)、7.51-7.30(m,4H)、2.22(s,3H)。
MS(M+H)m/z=317。
実施例102
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、黄色の結晶として、表題の化合物(70%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.84(bs,1H)、12.51(bs,1H)、8.49(s,1H)、7.89(bs,1H)、7.79(d,1H)、7.69(bs,3H)、7.59(dd,1H)、6.99(d,2H)、3.75(t,4H)、3.21(bs,4H)。
MS(M+H)m/z=387。
【0118】
実施例103
3-クロロ-4-N,N-ジメチルアミノ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物が収率41%で得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.88(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.56(s,1H)、7.89(d,1H)、7.79-7.71(m,3H)、7.53-7.47(m,2H)、7.19(d,1H)、2.87(s,6H)。
MS(M+H)m/z=379。
実施例104
6-ヒドロキシニコチン酸[1-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン]ヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、無色の結晶として、表題の化合物(170mg、27%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d)δ12.55(s,1H)、12.52(bs,1H)、8.55(s,1H)、8.14(bs,1H)、8.84(dd,1H)、7.76(bs,1H)、6.68(d,1H)、7.51-7.43(m,3H)、6.41(d,1H)。
MS(M+H)m/z=319。
【0119】
実施例105
5-クロロ-2-N,N-ジメチルアミノ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、オフホワイトの粉末として、表題の化合物(137mg、36%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.51(s,1H)、12.27(s,1H)、8.41(s,1H)、7.80(m,1H)、7.74(m,2H)、7.51(m,3H)、7.31(d,1H)、2.74(s,6H)。
MS(M+H)m/z=379。
実施例106
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-ジメチルアミノフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、褐色の結晶として、表題の化合物(84mg、24%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.81(bs,1H)、12.48(s,1H)、8.47(s,1H)、7.88(m,1H)、7.79(dt,1H)、7.67(m,3H)、7.57(t,1H)、6.75(d,2H)、2.97(s,6H)。
MS(M+H)m/z=345。
【0120】
実施例107
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-ブロモフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、白色の結晶として、表題の化合物(275mg、72%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.83(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.57(s,1H)、7.96-7.39(m,8H)。
MS(M+H)m/z=380。
実施例108
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.2mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、白色の結晶として、表題の化合物(184mg、55%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.85(bs,1H)、12.60(s,1H)、8.57(s,1H)、7.92(s,1H)、7.81(bd,2H)、7.71(bd,2H)、7.62-7.45(m,3H)。
MS(M+H)m/z=336。
【0121】
実施例109
3-(トリフルオロメチル)-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、白色の結晶として、表題の化合物(144mg、39%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.82(bs,1H)、12.58(s,1H)、8.59(s,1H)、8.22(s,1H)、8.16(d,1H)、8.02(d,1H)、7.86-7.68(m,3H)、7.54-7.46(m,2H)。
MS(M+H)m/z=370。
実施例110
3-クロロ-N'-(2-(エトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド(300mg、1.0mmol;実施例4を参照)を、NaOH(2.4mL、0.4M)、トルエン(3mL)、テトラブチルアンモニウムブロミド(16mg、0.04mmol)及びブロモエタン(82μL、1.1mmol)に懸濁させた。反応物を一晩還流した。相分離させ、有機相を乾燥させ(NaSO)、溶媒を真空で除去した。残留物をEtOHに溶解させ、水を添加し、得られた沈殿物を濾過したところ、白色の固形物として、表題の化合物(23mg、7%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.62(bs,1H)、8.60(s,1H)、7.91(s,1H)、7.84(d,1H)、7.79-7.67(m,3H)、7.59(t,1H)、7.45(bs,3H)、4.32(q,2H)、1.30(t,3H)。
MS(M+H)m/z=330。
【0122】
実施例111
6-メチルピコリン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
1.0mmolのヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、淡黄色の固形物として、表題の化合物(201mg、63%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.78(s,1H)、12.55(s,1H)、8.47(s,1H)、7.96-7.92(m,2H)、7.86(d,1H)、7.77(dt,1H)、7.56-7.48(m,3H)、2.66(s,3H)。
MS(M+H)m/z=317。
実施例112
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
1.0mmolのヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用すると、グレイ/黄色の固形物が得られ、これを温トルエンで洗浄したところ、かなり不溶性のグレイ/黄色の固形物として、表題の生成物(203mg、59%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.87(bs,1H)、12.55(s,1H)、8.49(s,1H)、7.90(s,1H)、7.79(d,1H)、7.71-7.68(m,1H)、7.64-7.59(m,1H)、7.37-7.29(m,1H)、7.05-6.94(m,2H)、6.12-6.06(m,2H)。
MS(M+H)m/z=346。
【0123】
実施例113
2-メチルニコチン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
一般的手順Yを使用して生成物が得られ、これを再結晶(EtOH/HOから)させたところ、白色綿様の結晶として、表題の化合物が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.41(bs,1H)、12.34(bs,1H)、8.66-8.50(m,2H)、7.97-7.71(m,2H)、7.51-7.27(m,4H)、2.59(bs,2H)、2.46(bs,1H)。
MS(M+H)m/z=317。
実施例114
3-クロロ-N'-(2-(エトキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
室温で、DMFに3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジドを溶解させた溶液(実施例108を参照)に、ブロモエタンとKCOを添加した。混合物を15分攪拌したところ、黄色の懸濁液が得られた。EtOAcを添加し、有機相をNaOH(2M)とCaCl(飽和水溶液)、水とNaCl(飽和水溶液)で洗浄した。有機相を乾燥させ(NaSO)、溶媒を真空で除去すると、半固体状の残留物が得られた。再結晶(EtOH/HOから)させたところ、オフイエローの固形物として、表題の化合物(15mg、4%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.66(bs,1H)、8.65(s,1H)、7.92(t,1H)、7.85(d,1H)、7.80(s,1H)、7.72(d,2H)、7.61(t,1H)、7.55-7.51(m,1H)、7.49(t,1H)、4.32(q,2H)、1.31(t,3H)。
MS(M+H)m/z=364。
【0124】
実施例115
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(キノキサリン-2-イル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
0.25mmolの関連ヒドラジドを用い、一般的手順Yを使用したところ、オフグレイの結晶として、表題の化合物(62mg、72%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.02(bs,1H)、9.57(s,1H)、8.72(s,1H)、8.15-8.11(m,2H)、7.92-7.85(m,5H)、7.70(dd,1H)、7.55(t,1H)。
MS(M+H)m/z=354。
実施例116
N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(75%)が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.16(s,1H)、12.65(s,1H)、8.54(s,1H)、7.90(d,2H)、7.80(d,2H)、7.66(t,1H)、7.58(d,2H)、7.52(d,2H)。
MS(M+H)m/z=302。
【0125】
実施例117
3-ニトロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
一般的手順Yを使用したところ、白色結晶として、表題の化合物(79%)が得られた。
H-NMR(300MHz、DMSO-d)δ12.92(s,1H)、12.55(s,1H)、8.69(s,1H)、8.57(s,1H)、8.46(d,1H)、8.28(d,1H)、7.85(t,1H)、7.75(bs,2H)、7.46(bs,3H)。
MS(M+H)m/z=313。
実施例118
N'-(2-(2-メトキシエトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
関連オキシム(535mg、2mmol)及び2-ブロモエチルメチルエーテル(340μL、3.6mmol)を用い、一般的手順Zを使用したところ、白色粉末として、表題の化合物(64mg、10%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.69(bs,1H)、8.63(s,1H)、7.90(d,2H)、7.77(bs,2H)、7.65(t,1H)、7.57(t,2H)、7.46(t,3H)、4.41(t,2H)、3.65(t,2H)、3.25(s,3H)。
MS(M+H)m/z=326。
【0126】
実施例119
N'-(2-(イソペントキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
関連オキシム(535mg、2mmol)及び1-ブロモ-3-メチルブタン(431μL、3.6mmol)を用い、一般的手順Zを使用したところ、白色の結晶として、表題の化合物(401mg、59%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.76(bs,1H)、8.60(s,1H)、7.89(d,2H)、7.77(bs,2H)、7.65(t,1H)、7.57(t,2H)、7.46(t,3H)、4.32(t,2H)、1.79-1.66(m,1H)、1.59(q,2H)、0.89(d,6H)。
MS(M+H)m/z=338。
実施例120
N'-(2-(プロポキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
関連オキシム(535mg、2mmol)及び1-ブロモプロパン(330μL、3.6mmol)を用い、一般的手順Zを使用したところ、白色のフレークとして、表題の化合物(313mg、51%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.80(bs,1H)、8.61(s,1H)、7.89(d,2H)、7.77(d,2H)、7.65(t,1H)、7.57(t,2H)、7.46(t,3H)、4.24(t,2H)、1.76-1.67(m,2H)、0.94(t,3H)。
MS(M+H)m/z=310。
【0127】
実施例121
N'-(2-(イソブトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
関連オキシム(535mg、2mmol)及び1-ブロモ-2-メチルプロパン(395μL、3.6mmol)を用い、一般的手順Zを使用したところ、白色のフレークとして、表題の化合物(201mg、59%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.80(bs,1H)、8.63(s,1H)、7.88(d,2H)、7.77(bs,2H)、7.66(t,1H)、7.57(t,2H)、7.46(t,3H)、4.07(d,2H)、2.09-1.95(m,1H)、0.93(d,6H)。
MS(M+H)m/z=324。
実施例122
3-クロロ-N'-(2-(イソペントキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
関連オキシム(1.5g、5mmol:実施例4を参照)及び1-ブロモ-3-メチルブタン(1.07mL、9mmol)を用い、一般的手順Zを使用した。再結晶(EtOH/HOから)させたところ、黄色の結晶として、表題の化合物(793mg、43%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.65(bs,1H)、8.61(s,1H)、7.92(bs,1H)、7.84(d,1H)、7.79-7.69(m,3H)、7.59(t,1H)、7.47-7.43(m,3H)、4.31(t,2H)、1.79-1.66(m,1H)、1.59(q,2H)、0.90(d,6H)。
MS(M+H)m/z=372。
【0128】
実施例123
3-クロロ-N'-(2-(イソブトキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
関連オキシム(666mg、2mmol:実施例108を参照)及び1-ブロモ-2-メチルプロパン(395μL、3_6mmol)を用い、一般的手順Zを使用した。再結晶(EtOH/HOから)させたところ、黄色の固形物として、表題の化合物(187mg、23%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.68(bs,1H)、8.68(s,1H)、7.92(t,1H)、7.86-7.78(m,2H)、7.72(d,2H)、7.60(t,1H)、7.54-7.46(m,2H)、4.07(d,2H)、2.08-1.94(m,1H)、0.94(d,6H)。
MS(M+H)m/z=392。
実施例124
3-クロロ-N'-(2-(メトキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-フェニルエチリデン)ベンゾヒドラジド(150mg、0.5mmol:実施例4を参照)を、MeOH/CHCl(100mL、1:1)に溶解させ、その後、ヨウ化メチル(155μL、2.5mmol)及び酸化銀(I)(117mg、0.55mmol)を添加した。懸濁液を5時間攪拌し、その後、付加的なヨウ化メチル(155μL、2.5mmol)を添加した。反応物を室温で4時間攪拌した。セライト(登録商標)を通して混合物を濾過し、濃縮乾固した。EtOHに残留物を溶解させ、水を添加することによって沈殿させたところ、白色の結晶として、表題の化合物(59mg、37%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.63(bs,1H)、8.61(s,1H)、7.93(s,1H)、7.85(d,1H)、7.76-7.71(m,3H)、7.61(t,1H)、7.46(t,3H)、4.07(s,3H)。
MS(M+H)m/z=316。
【0129】
実施例125
3-クロロ-N'-(2-(プロポキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
DMF(20mL)に3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド(672mg、2.0mmol:実施例108を参照)が入った溶液に、ブロモプロパン(0.2mL、2.2mmol)と炭酸カリウム(180mg、1.3mmol)を室温で添加した。懸濁液を30分攪拌し、黄色の懸濁液を得た。EtOAcを添加し、有機相を3部のNaOH(2M)と2部のCaCl(飽和水溶液)、水とNaCl(飽和水溶液)で洗浄した。有機相を乾燥させ(NaSO)、溶媒を真空で除去した。残留物をEtOHに溶解させた。水の添加により沈殿物が得られ、これを収集し、再結晶(EtOH/HOから)させたところ、オフイエローの固形物として、表題の化合物(62mg、8%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.68(bs,1H)、8.65(s,1H)、7.91(bs,1H)、7.83(d,1H)、7.79(s,1H)、7.72(d,2H)、7.60(t,1H)、7.53-7.46(m,2H)、4.23(t,2H)、1.76-1.67(m,2H)、0.94(t,3H)。
MS(M+H)m/z=378。
実施例126
3-クロロ-N'-(2-(ヒドロキシイミノ)-1-(4-エチルフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
3-クロロベンズヒドラジド(170mg、1.0mmol)及び2-(4-エチルフェニル)-2-オキソアセトアルデヒドオキシム(177mg、1.0mmol)を用い、一般的手順Yを使用した。再結晶(EtOH/HOから)させたところ、オフホワイトの固形物として、表題の化合物(80mg、24%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.89(bs,1H)、12.56(s,1H)、8.51(s,1H)、7.90(s,1H)、7.80(d,1H)、7.69(bs,3H)、7.58(t,1H)、7.28(d,2H)、2.64(q,2H)、1.20(t,3H)。
MS(M+H)m/z=330。
【0130】
実施例127
3-メチルピコリン酸(2-ヒドロキシイミノ-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ヒドラジド
適切なヒドラジド(151mg、1.0mmol)及び2-(3-クロロフェニル)-2-オキソアセトアルデヒドオキシム(220mg、1.2mmol)を用い、一般的手順Yを使用した。反応物を1ヶ月攪拌した。沈殿物を濾過し、MeOHで洗浄したところ、淡黄色の固形物として、表題の化合物(111mg、35%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.88(s,1H)、12.58(s,1H)、8.55(d,1H)、8.47(s,1H)、7.87-7.83(m,2H)、7.76(td,1H)、7.58(dd,1H)、7.52-7.47(m,2H)、2.67(s,3H)。
MS(M+H)m/z=317。
実施例128
N'-(2-(エトキシイミノ)-1-(3-クロロフェニル)エチリデン)ベンゾヒドラジド
室温で、乾燥DMF(10mL)にN'-(1-(3-クロロフェニル)-2-(ヒドロキシイミノ)エチリデン)ベンゾヒドラジド(301mg、1.0mmol:実施例14を参照)が入った溶液に、ブロモエタン(82μL、1.1mmol)と炭酸カリウム(124mg、0.9mmol)を添加した。懸濁液を10分攪拌した。EtOAcを添加し、有機相を3部のNaOH(2M)と2部のCaCl(飽和)、水とNaCl(飽和)で洗浄した。有機相を乾燥させ(NaSO)、溶媒を真空で除去した。残留物をEtOHに溶解させ、水を添加し、沈殿物を得、これを分離したところ、淡黄色の固形物として、表題の化合物(27mg、8%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ12.79(s,1H)、8.63(s,1H)、7.89(d,2H)、7.82(s,1H)、7.74(d,1H)、7.66(t,1H)、7.58(t,2H)、7.53-7.47(m,2H)、4.34(q,2H)、1.31(t,3H)。
MS(M+H)m/z=330。
【0131】
実施例129
5-メチルピラジン-2-カルボン酸(1-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシイミノエチリデン)ヒドラジド
5-メチルピラジン-2-カルボン酸ヒドラジド(134mg、0.88mmol)及び2-(3-クロロフェニル)-2-オキソアセトアルデヒドオキシム(184mg、1mmol)を用い、一般的手順Yを使用した。反応物を1ヶ月攪拌した。沈殿物を分離し、再結晶(EtOH/HOから)させたところ、褐色の固形物として表題の化合物(58mg、20%)が得られた。
H-NMR(DMSO-d):δ13.83(s,1H)、12.73(s,1H)、9.17(s,1H)、8.62(s,1H)、8.48(s,1H)、7.86(bs,1H)、7.77(d,1H)、7.55-7.48(m,2H)、2.65(s,3H)。
MS(M+H)m/z=318。
実施例130
安息香酸(2-ヒドロキシイミノ-1-フェニルエチリデン)ヒドラジド
ここに記載した手順に従い、表題の化合物を調製した。
実施例131
実施例の表題の化合物を、上述した生物学的試験において試験したところ、10μM又はそれ以下の濃度で、15-リポキシゲナーゼを少なくとも50%阻害することが見出された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の式I:
【化1】

[上式中、
ジグザク線の結合は、任意にE又はZ幾何異性を表し;
及びRは独立して、アリール基又はヘテロアリール基を表し、その双方の基が:
、C1−8アルキル、アリール基及び複素環基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで
(A)そのC1−8アルキル基は、それ自体が一又は複数のZ置換基で置換されていてもよく;また
(B)そのC1−8アルキル、アリール及び複素環基は、それら自体が、X、C1−8アルキル(該基は、X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基及びZから選択される一又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい)、アリール基、及び複素環基(後者の2つの基は、X、C1−8アルキル、アリール基、及び複素環基から選択される一又は複数の置換基でさらに置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここで:
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A-Rを表し、ここで、
は、-C(Z)A、-N(R)A、-OA-、-S-又は-S(O)-から選択されるスペーサー基を表し、ここで、
は、単結合、-O-、-S-、-N(R)A-又は-C(Z)-を表し;
は、A、-C(Z)N(R)C(Z)N(R)-、-C(Z)N(R)C(Z)O-、-C(Z)N(R)S(O)N(R)-、-C(Z)S-、-S(O)-、-S(O)N(R)C(Z)N(R)-、-S(O)N(R)C(Z)O-、又は-S(O)N(R)S(O)N(R)-を表し;
は、A又は-S(O)-を表し;
は、単結合、-N(R)-又は-O-を表し;
は、上で使用されるその都度、単結合、-C(Z)-、-C(Z)O-、-C(Z)N(R)-、-S(O)N(R)-又は-S(O)O-を表し;また
Zは、上で使用されるその都度、=O、=S、=NR、=NN(R)(R)、=NOR、=NS(O)N(R)(R)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R)(R)から選択される、二重結合によって連結された置換基を表し;
及びRは独立して、上で使用されるその都度:
(a)水素;
(b)X、Q、C1−8アルキル(X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基、及びQから選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)、アリール基及び複素環基(後者の2つの基は、X、C1−8アルキル、アリール基、及び複素環基から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル;又は
(c)アリール基又は複素環基で、その双方がX、C1−8アルキル(X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基、及びQから選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)、アリール基及び複素環基(後者の2つの基は、X、C1−8アルキル、アリール基、及び複素環基から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
を表し;
及びRは、同じ原子又は隣接する原子上に存在する場合、それらの原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい5員ないし8員環を形成してもよく、該環はそれ自体、X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基(後者の3つの基は、上の(b)及び(c)にそれぞれ記載されているように置換されていてもよい)及びR及びRが共にその一部であってよい環が芳香族性ではない場合にはQから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A-Rを表し:
は、-C(Q)A、-N(R)A-、-OA10-、-S-又は-S(O)11-から選択されるスペーサー基を表し:
は、単結合、-O-、-S-、-N(R)-又は-C(Q)-を表し;
は、A12、-C(Q)N(R)C(Q)N(R)-、-C(Q)N(R)C(Q)O-、-C(Q)N(R)S(O)N(R)-、-C(Q)S-、-S(O)-、-S(O)N(R)C(Q)N(R)-、-S(O)N(R)C(Q)O-、又は-S(O)N(R)S(O)N(R)-を表し;
10は、A12又は-S(O)-を表し;
11は、単結合、-N(R)-又は-O-を表し;
12は、上で使用されるその都度、単結合、-C(Q)-、-C(Q)O-、-C(Q)N(R)-、-S(O)N(R)-又は-S(O)O-を表し;
Qは、上で使用されるその都度、=O、=S、=NR、=NN(R)(R)、=NOR、=NS(O)N(R)(R)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R)(R)から選択される、二重結合によって連結された置換基を表し;
及びRは独立して、ここで使用されるその都度:
(i)水素;
(ii)アリール基又は複素環基で、その双方が、X、C1−8アルキル、アリール基及び複素環基(後者の3つの基はそれら自体が、ハロ、ヒドロキシ、-R、-OR及び該基が芳香族性ではない場合には=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;又は
(iii)X及びWから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル ;
を表し;
及びRは、同じ原子又は隣接する原子上に存在する場合、それらの原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい5員ないし8員環を形成してもよく、該環はそれ自体、X、C1−8アルキル、アリール基、複素環基及びR及びRが共にその一部であってよい環が芳香族性ではない場合にはWから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A13-R10を表し:
13は、-C(W)A14、-N(R11)A15-、-OA16-、-S-又は-S(O)17-から選択されるスペーサー基を表し:
14は、単結合、-O-、-S-、-N(R11)-又は-C(W)-を表し;
15は、A18、-C(W)N(R11)C(W)N(R11)-、-C(W)N(R11)C(W)O-、-C(W)N(R11)S(O)N(R11)-、-C(W)S-、-S(O)-、-S(O)N(R11)C(W)N(R11)-、-S(O)N(R11)C(W)O-、又は-S(O)N(R11)S(O)N(R11)-を表し;
16は、A18又は-S(O)-を表し;
17は、単結合、-N(R11)-又は-O-を表し;
18は、上で使用されるその都度、単結合、-C(W)-、-C(W)O-、-C(W)N(R11)-、-S(O)N(R11)-又は-S(O)O-を表し;
は、上で使用されるその都度、一又は複数のフッ素原子で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し;
Wは、上で使用されるその都度、=O、=S、=NR10、=NN(R10)(R11)、=NOR10、=NS(O)N(R10)(R11)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R10)(R11)から選択される、二重結合によって連結された置換基を表し;
10及びR11は独立して、上で使用されるその都度:
(1)水素;
(2)アリール基又は複素環基で、その双方が、X、C1−8アルキル、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、及びジメチルメチレンジオキシから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;又は
(3)X、=O、=S、=NR12、=NN(R12)(R13)、=NOR12、=NS(O)N(R12)(R13)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R12)(R13)から選択される、一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル;
を表し;
10及びR11は、同じ原子又は隣接する原子上に存在する場合、それらの原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい5員ないし8員環を形成してもよく、該環はそれ自体、X及びR10とR11が共にその一部であってよい環が芳香族性ではない場合には、=O、=S、=NR12、=NN(R12)(R13)、=NOR12、=NS(O)N(R12)(R13)、=NCN、=C(H)NO、及び=C(R12)(R13)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は、上で使用されるその都度、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A19-R12を表し:
19は、-C(O)A20、-N(R13)A21-、-OA22-、-S-又は-S(O)23-から選択されるスペーサー基を表し:
20は、単結合、-O-、-S-、-N(R13)-又は-C(O)-を表し;
21は、A24、-C(O)N(R13)C(O)N(R13)-、-C(O)N(R13)C(O)O-、-C(O)N(R13)S(O)N(R13)-、-C(O)S-、-S(O)-、-S(O)N(R13)C(O)N(R13)-、-S(O)N(R13)C(O)O-、又は-S(O)N(R13)S(O)N(R13)-を表し;
22は、A24又は-S(O)-を表し;
23は、単結合、-N(R13)-又は-O-を表し;
24は、上で使用されるその都度、単結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)N(R13)-、-S(O)N(R13)-又は-S(O)O-を表し;
12及びR13は独立して、上で使用されるその都度:
(A)水素;又は
(B)ハロ、-N(R14)R15、-OR15及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル;
を表し;
nは上で使用されるその都度、1又は2を表し;
及びRは独立して、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、-NO、-ONO、-N(R14)R15、-OR15、=O、アリール及びヘテロアリールから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル又はHを表し;
14及びR15は独立して、上で使用されるその都度、H又はC1−4アルキルを表す]
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の、リポキシゲナーゼ、特に15-リポキシゲナーゼの活性の阻害が望まれ及び/又は必要とされる疾患を治療する医薬の製造のための使用。
【請求項2】
がフェニル基又はヘテロアリール基を表し、その双方が、X、アリール及びC1−6アルキルから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基はXから選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
がフェニル基又はヘテロアリール基を表し、その双方が、X、複素環基及びC1−3アルキルから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、そのアルキル基はXで置換されていてもよい、請求項1又は2に記載の使用。
【請求項4】
が、ハロ、-NO、-A-R又はシアノを表す、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の使用。
【請求項5】
が、-N(R)A-、-OA-、又は-S(O)-を表す、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
が、単結合、-O-、又は-N(R)A-を表す、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
が、A又は-S(O)-を表す、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
が、Aを表す、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
が、-N(R)-を表す、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
が、単結合を表す、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
nが2を表す、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の使用。
【請求項12】
が、H、C1−3アルキル又はフェニルを表す、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
が、H又はC1−3アルキルを表す、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の使用。
【請求項14】
が、H又はC1−3アルキルを表す、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の使用。
【請求項15】
が、H又はC1−3アルキルを表し、ここでアルキル基は、フェニル及び-OR15から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよい、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の使用。
【請求項16】
15が、C1−2アルキルを表す、請求項1ないし15のいずれか一項に記載の使用。
【請求項17】
及び/又はRが、置換されていてもよいピロリジニル、ピペリジニル、オキシインドリル、フェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、キノリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロマニル、ベンゾチエニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3-ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、テトラゾリル、ベンゾチアゾリル、及び/又はインダゾリル基を表す、請求項1ないし16のいずれか一項に記載の使用。
【請求項18】
及び/又はRが、置換されていてもよいピロリジニル、ピペリジニル、オキシインドリル、フェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、キノリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロマニル、ベンゾチエニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3-ベンゾジオキソリル、及び/又はベンゾジオキサニル基を表す、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
任意の置換基が、ハロ、-NO、シアノ、C1−6アルキル(アルキル基が直鎖状、分枝状、環状、部分的に環状、不飽和であり、及び/又は一又は複数のフルオロ基で置換されていてもよいもの)、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、-OR18、-N(R18)R19、-C(O)R18、-C(O)OR18、-C(O)N(R18)R19、-S(O)20、-S(O)N(R18)R19、及び/又は-N(R18)S(O)20から選択され、ここで、R18及びR19は独立して、H、フェニル又はC1−6アルキルを表し、R20がC1−4アルキルを表し、mが0、1又は2を表す、請求項17又は18に記載の使用。
【請求項20】
置換基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、-NO、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フェニル、フェノキシ、トリフルオロメチル、-N(H)SOCH、-SONH、-SON(CH)、-SON(H)CH、-N(CH)、及びモルホリニルから選択される、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
置換基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、-NO、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フェニル、フェノキシ、トリフルオロメチル、-N(H)SOCH、-SONH、及び-SON(CH)から選択される、請求項20に記載の使用。
【請求項22】
が、チエニル;ピラゾリル基が一又は複数のメチル基で置換されているか、又は未置換であるピラゾリル;ピリジル基がブロモ、クロロ、メチル及びヒドロキシルから選択される一又は複数の置換基で置換されているか、又は未置換であるピリジル;又はフェニル基がメチル、t-ブチル、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、-NO、-SONH、-SON(CH)、-SON(H)CH、及び-N(CH)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の使用。
【請求項23】
が、チエニル;未置換のピラゾリル;未置換のピリジル;又はメチル、t-ブチル、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、-NO、-SONH及び-SON(CH)から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
が、2-ピリジル、4-ピリジル、2-キノキサリニル、又はフェニル基が、メチル、フェノキシ、-N(H)SOCH、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、-NO、-SONH、-SON(CH)、シアノ、モルホリニル、-N(CH)及びエチルから選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいフェニルを表す、請求項1ないし23のいずれか一項に記載の使用。
【請求項25】
が、2-ピリジル、又はフェニル基が、メチル、フェノキシ、-N(H)SOCH、メトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、-NO、-SONH、及び-SON(CH)から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいフェニルを表す、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
がHを表し:
(A)RがHを表し:
(I)Rがフェニルを表す場合、Rは、2-フラニル、4-ピリジル、3-(5-メチルイソオキサゾリル)、フェニル、又は3-ニトロ-、2-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-3-メチル-、4-(フェニルチオ)-、2-ヒドロキシ-5-メチル-又は4-ヒドロキシフェニルを表さず;
(II)Rが4-クロロフェニルを表す場合、Rは、2-フラニル、4-ピリジル、フェニル、又は2-ヒドロキシ-5-メチル-、4-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-3-メチル-又は2-ヒドロキシフェニルを表さず;
(III)Rが4-メチルフェニルを表す場合、Rは、4-ピリジル、フェニル、又は3-ニトロ-、2-ヒドロキシ-5-メチル-、4-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-又は4-(フェニルチオ)フェニルを表さず;又は
(IV)Rが2-フラニル又は2-ベンゾフラニルを表す場合、Rは、4-ピリジル又は3-(5-メチルイソオキサゾリル)を表さず;
(B)Rがメチルを表し:
(1)Rがフェニルを表す場合、Rは、N-(4-ブロモフェニル)-2-アミノ-、N-(2-メトキシフェニル)-2-アミノ-、N-(2-エトキシフェニル)-2-アミノ-、N-(3-クロロフェニル)-2-アミノ-、N-(4-メチルフェニル)-2-アミノ-、N-(3-メチルフェニル)-2-アミノ-、N-(2-メチルフェニル)-2-アミノ-、又はN-(フェニル)-2-アミノフェニルを表さず;又は
(2)Rが4-クロロフェニルを表す場合、Rは、4-ピリジル、フェニル、又は3-ニトロ-、2-ヒドロキシ-5-メチル-、4-ヒドロキシ-、2-ヒドロキシ-又は2-ヒドロキシ-3-メチルフェニルを表さない、
医薬として使用される、請求項1ないし25のいずれか一項に記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩。
【請求項27】
さらにRがHを表し、RがHを表し、Rがフェニル又は4-メチルフェニルを表す場合、Rは4-(チエニル)フェニルを表さない、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
請求項26又は27記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む薬学的製剤。
【請求項29】
さらにRがHを表し、Rがフェニルを表し:
(a)RがHを表す場合、Rは、2-ピリジル、又は3-ブロモ-、3,4-ジメトキシ-、又は2-ヒドロキシ-5-ブロモフェニルを表さず;また
(b)Rがメチルを表す場合、Rは4-メトキシフェニルを表さない、
請求項26又は27に記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩。
【請求項30】
リポキシゲナーゼが15-リポキシゲナーゼである、請求項1ないし25のいずれか一項に記載の使用。
【請求項31】
疾患が炎症であり、及び/又は炎症要素を有する、請求項1ないし25又は30のいずれか一項に記載の使用。
【請求項32】
炎症性疾患が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症、アレルギー性疾患、鼻炎、炎症性腸疾患、潰瘍、炎症痛、発熱、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、血管炎、膵炎、関節炎、骨関節炎、関節リウマチ、結膜炎、虹彩炎、強膜炎、ブドウ膜炎、創傷治癒、皮膚炎、湿疹、乾癬、脳卒中、糖尿病、自己免疫疾患、アルツハイマー病、多発性硬化症、サルコイドーシス、ホジキン病、又は他の悪性腫瘍である、請求項31に記載の使用。
【請求項33】
リポキシゲナーゼの活性の阻害が望まれ及び/又は必要とされる疾患の治療方法において、請求項1ないし29のいずれか一項に記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩の治療的有効量を、そのような症状を患っているか又は罹りやすい患者に投与することを含む方法。
【請求項34】
(A)請求項1ないし29のいずれか一項に記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩と;
(B)炎症の治療に有用な他の治療剤、
を含む組み合わせ品であって、成分(A)及び(B)の各々が薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合されて製剤化されている組み合わせ品。
【請求項35】
請求項1ないし29のいずれか一項に記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩と、炎症の治療に有用な他の治療剤と、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体を含む薬学的製剤。
【請求項36】
(a)請求項1ないし29のいずれか一項に記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む薬学的製剤と;
(b)炎症の治療に有用な他の治療剤を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む薬学的製剤、
の成分を含むパーツのキットであって、成分(a)及び(b)がそれぞれ他方と併用して投与するのに適した形態で提供されるキット。
【請求項37】
(i)式II:
【化2】

[上式中、Rは請求項1に記載したもの、又はその酸付加塩である]
の化合物と、次の式III:
【化3】

[上式中、ジグザク線の結合、R、R及びRは請求項1に記載したものである]
の化合物との反応;
(ii)次の式IV:
【化4】

[上式中、Rは請求項1に記載したものである]
の化合物と、次の式V:
【化5】

[上式中、ジグザク線の結合、R、R及びRは請求項1に記載したものである]
の化合物との反応;
(iii)次の式VI:
【化6】

[上式中、Rは請求項1に記載したものである]
の化合物と、上述した式Vの化合物との反応;
(iv)次の式VII:
【化7】

[上式中、R、R、R及びRは請求項1に記載したものである]
の化合物の開環;
(v)次の式VIII:
【化8】

[上式中、ジグザク線の結合、R、R及びRは請求項1に記載したものである]
の化合物と、次の式IX:
ONH IX
[上式中、Rは請求項1に記載したもの、又はその酸付加塩である]
の化合物との反応;
(vi)Rが置換されていてもよいC1−6アルキルを表す式Iの化合物の場合には、RがHを表す式Iの対応化合物と、次の式X:
4a
[上式中、Lは適切な離脱基であり、R4aは、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、-NO、-ONO、-N(R14)R15、-OR15、=O、アリール又はヘテロアリールから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキルである]
の化合物との反応;又は
(vii)式XI:
XI
[上式中、Lは適切な離脱基であり、Rは請求項1に記載したものである]
の化合物と上述した式Vの化合物との、一酸化炭素又は他の適切なCO源の存在下での反応、
を含む、請求項29に記載の化合物の製造方法。

【公表番号】特表2007−526290(P2007−526290A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501342(P2007−501342)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【国際出願番号】PCT/GB2005/000780
【国際公開番号】WO2005/084656
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(505347558)バイオリポックス エービー (26)
【Fターム(参考)】