説明

表面検査装置

【課題】検査時間を短縮した表面検査装置を提供する。
【解決手段】ウェハ10の端部近傍の状態を検出するエッジ検出器30〜50と、エッジ検出器30〜50からの出力に基づいてウェハ10の端部近傍の検査を行う演算処理部70と、エッジ検査器30〜50に対してウェハ10を相対回転させるウェハ保持部20とを備え、ウェハ保持部20による相対回転を行いながらエッジ検出器30〜50がウェハ10の端部近傍の状態を検出し、エッジ検出器30〜50からの出力に基づいて演算処理部70がウェハ10の端部近傍の検査を行う表面検査装置1において、ウェハ10の端部を検出するプリアライメントセンサ61〜63が設けられ、演算処理部70は、プリアライメントセンサ61〜63からの出力に基づいて、第1および第2エッジ検出器30,40の作動状態および、第3エッジ検出器50から演算処理部70への出力を補正するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェハや液晶ガラス基板等といった基板の端部を表面検査する表面検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
検査対象物の表面状態を検査する表面検査装置は種々考案されているが(例えば、特許文献1を参照)、近年、半導体ウェハに形成される回路素子パターンの集積度が高くなるのに伴い、ウェハの端部の検査が重要となってきている。ウェハの端部もしくは端部近傍に異物等の異常があると、後の工程で異物等がウェハの表面側に回り込んで悪影響を及ぼし、ウェハから作り出される回路素子の歩留まりに影響する。
【0003】
そこで、半導体ウェハ等の円盤状に形成された基板の端部近傍(例えば、アペックスや上下のベベル)を複数の方向から観察(検出)して、異物や膜の剥離、膜内の気泡、膜の回り込み等といった異常の有無を検査する表面検査装置が考案されている。このような表面検査装置には、基板を回転させながら基板の端部近傍の画像を連続的に撮像して異物等を検出する構成のものや、レーザ光等の照射により生じる散乱光を利用して異物等を検出する構成のもの等がある。
【特許文献1】特開2008−64656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような表面検査装置では、基板を全数検査するために、どれだけ短時間で基板全周の情報を検出できるかが重要な課題となっていた。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、検査時間を短縮した表面検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的達成のため、本発明に係る表面検査装置は、略円盤状に形成された基板の端部近傍の状態を検出するエッジ検出器と、前記エッジ検出器からの出力に基づいて前記基板の端部近傍の検査を行う検査部と、前記基板の回転対称軸を回転軸として前記エッジ検査器に対し前記基板を相対回転させる相対回転部とを備え、前記相対回転部による前記相対回転を行いながら前記エッジ検出器が前記基板の端部近傍の状態を検出し、前記検査部が前記エッジ検出器からの出力に基づいて前記基板の端部近傍の検査を行う表面検査装置において、前記基板の端部を検出するプリアライメントセンサと、前記プリアライメントセンサからの出力に基づいて、前記エッジ検出器の作動または前記エッジ検出器から前記検査部への出力のうち少なくとも一方を補正する補正部とを備えて構成される。
【0007】
なお、上述の発明において、前記エッジ検出器は、前記基板の端部近傍に斜光を照明する照明部と、前記基板の端部を覆うように半球状に配置された複数の光検出器を用いて、前記斜光が照明された前記基板の端部近傍からの光の分布を検出する検出部とを有し、前記検査部は、前記検出部から前記検査部へ出力された前記光の分布に基づいて前記基板の端部近傍の検査を行うことが好ましい。
【0008】
また、上述の発明において、前記エッジ検出器は、前記照明部が前記基板の表面または裏面における端部近傍に斜光を照明し、前記検出部が前記基板の表面または裏面における端部近傍からの光の分布を検出するように構成されており、前記照明部は、前記斜光の照明位置を変えることが可能な可変絞りを有し、前記補正部は、前記プリアライメントセンサからの出力に基づいて、前記基板の前記端部近傍に対する前記斜光の照明位置が一定となるように前記可変絞りを駆動制御する駆動制御部を有することが好ましい。
【0009】
また、上述の発明において、前記エッジ検出器は、前記照明部が前記基板の延在方向から前記基板の端部に斜光を照明し、前記検出部が前記基板の端部からの光の分布を検出するように構成されており、前記補正部は、前記プリアライメントセンサからの出力に基づいて、前記検出部により検出される前記光の分布の位置情報を補正する位置補正部を有することが好ましい。
【0010】
また、上述の発明において、前記エッジ検出器および前記プリアライメントセンサは、互いに前記基板の回転対称軸を回転軸として180度回転して離れた位置に配置されることが好ましい。
【0011】
さらに、上述の発明において、前記エッジ検出器および前記プリアライメントセンサはそれぞれ3組設けられて、互いに前記基板の回転対称軸を中心に所定の角度間隔で配置されており、前記3組の前記エッジ検出器のうち第1のエッジ検出器は、前記基板の表面側から前記基板の端部近傍の状態を検出し、前記3組の前記エッジ検出器のうち第2のエッジ検出器は、前記基板の裏面側から前記基板の端部近傍の状態を検出し、前記3組の前記エッジ検出器のうち第3のエッジ検出器は、前記基板の延在方向から前記基板の端部近傍の状態を検出することが好ましい。
【0012】
また、上述の発明において、前記プリアライメントセンサは、前記基板の表面または裏面側から前記基板の端部を検出するラインセンサであることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、検査時間をより短縮することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。本実施形態の表面検査装置を図1および図2に示しており、この表面検査装置1は、半導体ウェハ10(以下、ウェハ10と称する)の端部および端部近傍における異常(傷、異物の付着等)の有無を検査するためのものである。
【0015】
ウェハ10は薄い円盤状に形成されており、その表面には、ウェハ10から取り出される複数の半導体チップ(チップ領域)に対応した回路パターン(図示せず)を形成するために、絶縁膜、電極配線膜、半導体膜等の薄膜(図示せず)が多層にわたって形成される。図3に示すように、ウェハ10の表面(上面)における外周端部内側には、上ベベル部11がリング状に形成され、この上ベベル部11の内側に回路パターンが形成されることになる。また、ウェハ10の裏面(下面)における外周端部内側には、下ベベル部12がウェハ10を基準に上ベベル部11と表裏対称に形成される。そして、上ベベル部11と下ベベル部12とに繋がるウェハ端面がアペックス部13となる。
【0016】
ところで、表面検査装置1は、図1および図2に示すように、ウェハ10を回転可能に保持するウェハ保持部20と、ウェハ10の端部近傍の状態を検出する3つのエッジ検出器30,40,50と、ウェハ10の端部を検出する3つのプリアライメントセンサ61〜63と、各エッジ検出器30,40,50から入力された光検出信号に基づいて所定の演算処理を行う演算処理部70と、演算処理部70による処理結果等を表示するモニター75とを主体に構成される。
【0017】
ウェハ保持部20は、基台21と、基台21から上方へ垂直に延びて設けられた回転軸22と、回転軸22の上端部に略水平に取り付けられて上面側でウェハ10を支持するウェハホルダ23とを有して構成される。ウェハホルダ23の内部には真空吸着機構(図示せず)が設けられており、真空吸着機構による真空吸着を利用してウェハホルダ23上のウェハ10が吸着保持される。
【0018】
基台21の内部には、回転軸22を回転駆動させる回転駆動機構(図示せず)が設けられており、回転駆動機構により回転軸22を例えば上方から見て反時計回りに回転させることで、回転軸22に取り付けられたウェハホルダ23とともに、ウェハホルダ23上に吸着保持されたウェハ10がウェハホルダ23の中心(回転対称軸AX)を回転軸として回転駆動される。また、回転駆動機構は、基台21の内部に設けられたXYテーブル(図示せず)によって水平移動可能に支持されており、回転駆動機構により回転駆動されるウェハホルダ23の水平方向位置を調整できるようになっている。なお、ウェハホルダ23はウェハ10より径の小さい略円盤状に形成されており、ウェハホルダ23上にウェハ10が吸着保持された状態で、上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13を含むウェハ10の外周端部近傍がウェハホルダ23からはみ出るようになっている。
【0019】
第1エッジ検出器30は、ウェハ10の表面(上面)における端部近傍(すなわち、上ベベル部11)に斜光L1を照明する第1照明部31と、斜光L1が照明されたウェハ10の端部近傍(上ベベル部11)からの光の分布を検出する第1検出部36とを有して構成される。第1照明部31は、第1の光源32と、第1のコリメータレンズ33とを有し、その光軸がウェハ10の上ベベル部表面の法線に対して傾斜するように構成される。第1の光源32から射出された斜光L1は、第1のコリメータレンズ33により平行光となって第1検出部36に覆われたウェハ10の端部近傍(上ベベル部11)に照明される。また、第1の光源32と第1のコリメータレンズ33との間には、斜光L1の照明位置を変えることが可能な第1の可変絞り34が設けられている。
【0020】
第1検出部36は、ウェハ10の端部近傍を覆う第1の筐体部37と、第1の筐体部37の内側に取り付けられた複数の光検出器(図示せず)とを有して構成される。第1の筐体部37は、半球形をなしたドーム型に形成され、ウェハ10の端部近傍(上ベベル部11の近傍)を上方から(非接触で)覆うように配置される。このとき、第1の筐体部37の中心(回転対象軸)がウェハ10の端部の上方に位置するようにする。なお、第1の筐体部37には、第1照明部31からの斜光L1を第1の筐体部37(第1検出部36)の内側に通過させる開口38が形成されている。この開口38は、なるべく多くの光検出器を配置できるように、できるだけ小さくすることが好ましい。
【0021】
第2エッジ検出器40は、ウェハ10の裏面(下面)における端部近傍(すなわち、下ベベル部12)に斜光L2を照明する第2照明部41と、斜光L2が照明されたウェハ10の端部近傍(下ベベル部12)からの光の分布を検出する第2検出部46とを有して構成される。第2照明部41は、第2の光源42と、第2のコリメータレンズ43とを有し、その光軸がウェハ10の下ベベル部表面の法線に対して傾斜するように構成される。第2の光源42から射出された斜光L2は、第2のコリメータレンズ43により平行光となって第2検出部46に覆われたウェハ10の端部近傍(下ベベル部12)に照明される。また、第2の光源42と第2のコリメータレンズ43との間には、斜光L2の照明位置を変えることが可能な第2の可変絞り44が設けられている。
【0022】
第2検出部46は、ウェハ10の端部近傍を覆う第2の筐体部47と、第2の筐体部47の内側に取り付けられた複数の光検出器(図示せず)とを有して構成され、第1検出部36に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として(上方から見て)時計回りに45度回転して離れた位置に配置される。第2の筐体部47は、半球形をなしたドーム型に形成され、ウェハ10の端部近傍(下ベベル部12の近傍)を下方から(非接触で)覆うように配置される。このとき、第2の筐体部47の中心(回転対象軸)がウェハ10の端部の下方に位置するようにする。なお、第2の筐体部47には、第2照明部41からの斜光L2を第2の筐体部47(第2検出部46)の内側に通過させる開口48が形成されている。この開口48は、なるべく多くの光検出器を配置できるように、できるだけ小さくすることが好ましい。
【0023】
第3エッジ検出器50は、ウェハ10の延在方向からウェハ10の端部(すなわち、アペックス部13)に斜光L3を照明する第3照明部51と、斜光L3が照明されたウェハ10の端部近傍(アペックス部13)からの光の分布を検出する第3検出部56とを有して構成される。第3照明部51は、第3の光源52と、第3のコリメータレンズ53とを有し、その光軸が照明位置におけるウェハ10の外周端部の接線に対して傾斜するように構成される。第3の光源52から射出された斜光L3は、第3のコリメータレンズ53により平行光となって第3検出部56に覆われたウェハ10の端部近傍(アペックス部13)に照明される。
【0024】
第3検出部56は、ウェハ10の端部近傍を覆う第3の筐体部57と、第3の筐体部57の内側に取り付けられた複数の光検出器59(図4を参照)とを有して構成され、第2検出部46に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として(上方から見て)時計回りに45度回転して離れた位置に配置される。第3の筐体部57は、半球形をなしたドーム型に形成され、ウェハ10の端部近傍(アペックス部13の近傍)を側方(ウェハ10の延在方向)から(非接触で)覆うように配置される。このとき、第3の筐体部57の中心(回転対象軸)がウェハ10の半径方向(外周部から回転対称軸への方向)を向くようにする。なお、第3の筐体部57には、第3照明部51からの斜光L3を第3の筐体部57(第3検出部56)の内側に通過させる開口58が形成されている。この開口58は、なるべく多くの光検出器を配置できるように、できるだけ小さくすることが好ましい。
【0025】
第3の筐体部57の内側に取り付けられた複数の光検出器59は、例えば応答性の良いフォトダイオードが用いられ、図4(a)に示すように、第3の筐体部57の内周面を構成するように(すなわち、ドーム型に)連続的に並んで配置される。これにより、斜光L3が照明されたウェハ10の端部近傍(アペックス部13)で生じる正反射光、回折光、散乱光等の光の分布を検出することができる。光検出器59により検出された光検出信号は、それぞれ演算処理部70に出力される。なお、第1エッジ検出器30における第1の筐体部37の内側に取り付けられた複数の光検出器(図示せず)および、第2エッジ検出器40における第2の筐体部47の内側に取り付けられた複数の光検出器(図示せず)も、第3の筐体部57の内側に取り付けられた複数の光検出器59と同様の構成であり、各光検出器により検出された光検出信号は、それぞれ演算処理部70に出力される。
【0026】
図1および図2に示す第1プリアライメントセンサ61は、例えばCCDラインセンサを用いて構成され、ウェハ10の上方に配設されるとともに、ウェハ10の表面側からウェハ10の端部を検出する。また、第1プリアライメントセンサ61は、図1に示すように、第1エッジ検出器30の第1検出部36に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として180度回転して離れた位置に配置されるとともに、第1プリアライメントセンサ61の長手方向がウェハ10の半径方向を向くようになっている。
【0027】
第2プリアライメントセンサ62も、例えばCCDラインセンサを用いて構成され、ウェハ10の上方に配設されるとともに、ウェハ10の表面側からウェハ10の端部を検出する。また、第2プリアライメントセンサ62は、第2エッジ検出器40の第2検出部46に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として180度回転して離れた位置に配置されるとともに、第2プリアライメントセンサ62の長手方向がウェハ10の半径方向を向くようになっている。すなわち、第2プリアライメントセンサ62は、第1プリアライメントセンサ61に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として(上方から見て)時計回りに45度回転して離れた位置に配置される。なお、図2において、説明容易化のため、第2プリアライメントセンサ62の記載を省略している。
【0028】
第3プリアライメントセンサ63も、例えばCCDラインセンサを用いて構成され、ウェハ10の上方に配設されるとともに、ウェハ10の表面側からウェハ10の端部を検出する。また、第3プリアライメントセンサ63は、第3エッジ検出器50の第3検出部56に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として180度回転して離れた位置に配置されるとともに、第3プリアライメントセンサ63の長手方向がウェハ10の半径方向を向くようになっている。すなわち、第3プリアライメントセンサ63は、第2プリアライメントセンサ62に対しウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として(上方から見て)時計回りに45度回転して離れた位置に配置される。なお、第1〜第3プリアライメントセンサ61〜63により検出された光検出信号は、それぞれ演算処理部70に出力される。
【0029】
演算処理部70は、第1〜第3エッジ検出器30,40,50の光検出器からそれぞれ入力された光検出信号に基づいて所定の演算処理を行い、ウェハ10の端部近傍、すなわち、上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13における異常の有無をそれぞれ検査する。また、演算処理部70は、異常の種類に応じた光の分布の情報(後述の光強度分布の情報)を記憶したデータベース71を有している。
【0030】
このように構成される表面検査装置1において、暗視野観察を利用してウェハ10の端部近傍(上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13)における異常(傷や異物の付着等)の有無を検査するには、まず、図示しない搬送装置により検査対象となるウェハ10がウェハ保持部20のウェハホルダ23上に載置され、ウェハホルダ23は真空吸着を利用してウェハ10を吸着保持する。
【0031】
ウェハ保持部20がウェハ10を吸着保持すると、第1エッジ検出器30の第1照明部31がウェハ10の上ベベル部11近傍に斜光L1を照明し、第2エッジ検出器40の第2照明部41がウェハ10の下ベベル部12近傍に斜光L2を照明し、第3エッジ検出器50の第3照明部51がウェハ10のアペックス部13近傍に斜光L3を照明する。このとき、ドーム型の第3検出部56によってアペックス部13の近傍が覆われているため、アペックス部13の近傍に傷や異物(ゴミやほこり等)の付着がなければ、斜光L3が照明されたアペックス部13からの正反射光は、当該正反射光の到達位置に対応した第3検出部56の光検出器59によって検出される。
【0032】
同様に、ドーム型の第1検出部36によって上ベベル部11の近傍が覆われているため、上ベベル部11の近傍に傷や異物(ゴミやほこり等)の付着がなければ、斜光L1が照明された上ベベル部11からの正反射光は、当該正反射光の到達位置に対応した第1検出部36の光検出器(図示せず)によって検出される。また同様に、ドーム型の第2検出部46によって下ベベル部12の近傍が覆われているため、下ベベル部12の近傍に傷や異物(ゴミやほこり等)の付着がなければ、斜光L2が照明された下ベベル部12からの正反射光は、当該正反射光の到達位置に対応した第2検出部46の光検出器(図示せず)によって検出される。
【0033】
一方、図4(a)に示すように、ウェハ10のアペックス部13に例えば異物Dが存在した場合には、異物Dが存在する部分に照明された斜光L3がここで反射(もしくは回折)され、その反射光である散乱光(もしくは回折光)が第3検出部56のいずれかの光検出器59によって検出される。なお、図4(a)の右側において、半球状の第3の筐体部57の内面に到達する光の分布を例示しており、例えば、アペックス部13の近傍に傷や異物の付着がなければ、アペックス部13から正反射光R1が検出される。また例えば、斜光L3の進行方向に沿った前方散乱が強く生じる場合には第1の散乱光R2のような光が検出され、広い範囲で散乱が生じる場合には第2の散乱光R3のような光が検出され、斜光L3の進行方向とは反対側の後方散乱が強く生じる場合には第3の散乱光R4のような光が検出される。
【0034】
同様に、ウェハ10の上ベベル部11に異物が存在した場合には、異物が存在する部分に照明された斜光L1がここで反射(もしくは回折)され、その反射光である散乱光(もしくは回折光)が第1検出部36のいずれかの光検出器(図示せず)によって検出される。また同様に、ウェハ10の下ベベル部12に異物が存在した場合には、異物が存在する部分に照明された斜光L2がここで反射(もしくは回折)され、その反射光である散乱光(もしくは回折光)が第2検出部46のいずれかの光検出器(図示せず)によって検出される。
【0035】
またこのとき、ウェハ保持部20によりウェハ10を回転させながら、第1照明部31がウェハ10の上ベベル部11近傍に斜光L1を照明し、第1検出部36のいずれかの光検出器(図示せず)が上ベベル部11で生じる正反射光、回折光、散乱光等の光の分布を連続的に検出する。同様に、ウェハ保持部20によりウェハ10を回転させながら、第2照明部41がウェハ10の下ベベル部12近傍に斜光L2を照明し、第2検出部46のいずれかの光検出器(図示せず)が下ベベル部12で生じる正反射光、回折光、散乱光等の光の分布を連続的に検出する。また同様に、ウェハ保持部20によりウェハ10を回転させながら、第3照明部31がウェハ10のアペックス部13近傍に斜光L3を照明し、第3検出部56のいずれかの光検出器59がアペックス部13で生じる正反射光、回折光、散乱光等の光の分布を連続的に検出する。なお、各検出部について光の分布が検出されるときのウェハ10の回転角度も検出する。
【0036】
これにより、上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13について、ウェハ10の全周にわたる検査を効率的に行うことができる。また、光検出器59として応答性の良いフォトダイオードを用いることで、光の検出時間が短縮されることから、ウェハ10を比較的高速に回転させることが可能になり、短時間で検査を行うことができる。
【0037】
第3検出部56の光検出器59は、アペックス部13からの光を検出すると、光検出信号を演算処理部70に出力する。演算処理部70は、光検出器59から光検出信号が入力されると、入力された光検出信号に基づいて、積分処理等を行うことにより、斜光L3の照明方向(ウェハ10の外周端部における接線方向)に沿った1次元の光強度分布を生成する。なお、この光強度分布は正反射光が除かれており、光強度が強いほど異常(欠陥)の程度が大きくなる。
【0038】
また、この光強度分布は、異常の大きさ、形状、表面状態等によって異なる。そこで、データベース71には、異常の種類に応じた光強度分布の情報が記憶されており、演算処理部70は、光検出器59からの光検出信号に基づいて生成した光強度分布を、データベース71に記録されたアペックス部13の異常の種類に応じた光強度分布と比較して、生成した光強度分布がデータベース71に記録された光強度分布と同等である場合に異常があると判定し、該当する光強度分布の種類から検出した異常の種類を分類する。
【0039】
同様に、第1検出部36の光検出器(図示せず)は、上ベベル部11からの光を検出すると、光検出信号を演算処理部70に出力し、演算処理部70は、入力された光検出信号に基づいて、斜光L1の照明方向(ウェハ10の外周端部における接線方向)に沿った1次元の光強度分布を生成する。そして、生成した光強度分布を、データベース71に記録された上ベベル部11の異常の種類に応じた光強度分布と比較して、生成した光強度分布がデータベース71に記録された光強度分布と同等である場合に異常があると判定し、該当する光強度分布の種類から検出した異常の種類を分類する。
【0040】
また同様に、第2検出部46の光検出器(図示せず)は、下ベベル部12からの光を検出すると、光検出信号を演算処理部70に出力し、演算処理部70は、入力された光検出信号に基づいて、斜光L2の照明方向(ウェハ10の外周端部における接線方向)に沿った1次元の光強度分布を生成する。そして、生成した光強度分布を、データベース71に記録された下ベベル部12の異常の種類に応じた光強度分布と比較して、生成した光強度分布がデータベース71に記録された光強度分布と同等である場合に異常があると判定し、該当する光強度分布の種類から検出した異常の種類を分類する。
【0041】
なお、演算処理部70は、ウェハ10の上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13のいずれかにおいて異常があると判定すると、ウェハ10の端部近傍(上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13のいずれか)において異常を検出した旨および、そのときのウェハ10の回転角度(すなわち、異常の存在位置)をモニター75に表示させる。
【0042】
ところで、ウェハ保持部20によりウェハ10を回転させる際、3つのプリアライメントセンサ61〜63がそれぞれウェハ10の端部を検出し、その検出信号を演算処理部70に出力している。このとき、演算処理部70は、3つのプリアライメントセンサ61〜63から入力された検出信号に基づいて、各プリアライメントセンサ61〜63で検出されるウェハ10の3か所の外周端部の位置をそれぞれ求める。円盤状に形成されたウェハ10の外周端部の位置が3か所で求まれば、ウェハ10の中心(回転対称軸AX)の位置を求めることができるので、演算処理部70は、先に求めたウェハ10の3か所の外周端部の位置に基づいて、ウェハ10の中心の位置を求める。そして、演算処理部70は、ウェハホルダ23の回転中心に対するウェハ10の中心の偏心(偏心量および偏心方向)を求め、以下に述べるような補正を行っている。
【0043】
上ベベル部11の状態を検出する第1エッジ検出器30において、ウェハホルダ23の回転中心に対するウェハ10の中心(回転対称軸AX)の偏心が生じた場合、ウェハ10が回転するとウェハ10の見かけの位置が動いてしまうため、第1照明部31による斜光L1の照明範囲S1は、図5に示すように、ウェハ10の回転に伴って上ベベル部11に対し相対移動してしまうことになる。そこで、演算処理部70は、第1の可変絞り34に駆動信号を出力し、3つのプリアライメントセンサ61〜63からの出力と同期して、すなわち、ウェハ10の中心の偏心に応じて、上ベベル部11に対する斜光L1の上ベベル部11に対して照明具合が一定となる(例えば、ベベルの幅方向の中央部が照明の中央部と一致する)ように第1の可変絞り34を駆動制御(フィードバック制御)している。具体的には、照明範囲S1の外周側端部を固定とし、照明範囲S1の内周側端部を移動させて、上ベベル部11における照明範囲が一定となるように第1の可変絞り34を駆動制御する。これにより、ウェハ10の中心の偏心に拘わらず、上ベベル部11における斜光L1の照明範囲(照明位置および光量)がベベルに対して一定となるため、ウェハ10の全周にわたって同様の条件で検査を行うことが可能になる。
【0044】
また、下ベベル部12の状態を検出する第2エッジ検出器40において、第1エッジ検出器30の場合と同様に、演算処理部70は、第2の可変絞り44に駆動信号を出力し、3つのプリアライメントセンサ61〜63からの出力と同期して、すなわち、ウェハ10の中心(回転対称軸AX)の偏心に応じて、下ベベル部12に対する斜光L2の下ベベル部12に対して照明具合が一定となる(例えば、ベベルの幅方向の中央部が照明の中央部と一致する)ように第2の可変絞り44を駆動制御(フィードバック制御)している。具体的には、照明範囲S2の外周側端部を固定とし、照明範囲S2の内周側端部を移動させて、下ベベル部12における照明範囲がベベルに対して一定となるように第2の可変絞り44を駆動制御する。これにより、ウェハ10の中心の偏心に拘わらず、下ベベル部12における斜光L2の照明範囲(照明位置および光量)が一定となるため、ウェハ10の全周にわたって同様の条件で検査を行うことが可能になる。
【0045】
アペックス部13の状態を検出する第3エッジ検出器50において、ウェハホルダ23の回転中心に対するウェハ10の中心(回転対称軸AX)の偏心が生じた場合、ウェハ10が回転するとウェハ10の見かけの位置が動いてしまうため、第3照明部51による斜光L3の照明範囲S3は、図6に示すように、ウェハ10の回転に伴ってアペックス部13に対し相対移動してしまうことになる。特に、照明範囲S3が斜光L3の光軸方向に相対移動してしまうため、本来照明すべき位置とは別のウェハ10の周方向位置に斜光L3が照明されてしまう。このとき、図4(b)に示すように、正反射光R1を中心に第3検出部56で検出される光の分布も移動してしまう。
【0046】
そこで、演算処理部70は、3つのプリアライメントセンサ61〜63からの出力と同期して、すなわち、ウェハ10の中心の偏心に応じて、第3検出部56により検出される光の分布の位置情報を補正している。具体的には、ウェハ10の中心の偏心量および斜光L3の傾斜角度、並びに、第3検出部56により光の分布が検出されたときに実際に検出されたウェハ10の回転角度等から、斜光L3(照明範囲S3)が照明されたウェハ10の回転角度位置を算出する。これにより、アライメントを別途行わなくても、第3検出部56による検出データとそのときのウェハ10の回転角度位置との関係を正確に求めることが可能になる。
【0047】
なお、このようにして検査を行った後、同じウェハ10に対して他の種類の検査(例えば、ウェハ10の表面に対するマクロ検査等)を行う場合には、ウェハホルダ23の回転中心に対するウェハ10の中心の偏心(偏心量および偏心方向)に基づいて、ウェハ10の中心(回転対称軸AX)がウェハホルダ23の回転中心と一致するようにアライメントが行われる。
【0048】
この結果、本実施形態に係る表面検査装置1によれば、演算処理部70が、プリアライメントセンサ61〜63からの出力に基づいて、第1および第2エッジ検出器30,40の作動状態(可変絞り34,44の状態)および、第3エッジ検出器50から演算処理部70への出力(光の分布の位置情報)を補正するため、ウェハ10のプリアライメントと検査を同時に行うことができることから、検査時間をより短縮することが可能になる。
【0049】
また、複数の光検出器を有する検出部36,46,56によって検出された光の分布に基づいて、ウェハ10の端部近傍の検査を行うことで、各検出部36,46,56によって検出される光の情報が多いことから、検出した異常の分類が可能になる。また、光の検出範囲も広くなるので、ウェハ10の中心(回転対称軸AX)の偏心に伴う光の分布のずれに対応することができる。
【0050】
また、演算処理部70が、プリアライメントセンサ61〜63からの出力に基づいて、ウェハ10の上ベベル部11および下ベベル部12に対する斜光L1,L2の照明位置が一定となるように各可変絞り34,44を駆動制御することで、ウェハ10の中心(回転対称軸AX)の偏心に拘わらず、上ベベル部11および下ベベル部12における斜光L1,L2の照明範囲(照明位置および光量)が一定となるため、ウェハ10の全周にわたって同様の条件で検査を行うことが可能になる。
【0051】
また、演算処理部70が、プリアライメントセンサ61,62,63からの出力に基づいて、第3検出部56により検出される光の分布の位置情報を補正することで、アライメントを別途行わなくても、第3検出部56による検出データとそのときのウェハ10の回転角度位置との関係を正確に求めることが可能になる。
【0052】
また、エッジ検出器およびプリアライメントセンサを3組設けて、ウェハ10の上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13の状態をそれぞれ検出するようにすることで、ウェハ10の全周にわたる検査を効率的に行うことができる。
【0053】
また、プリアライメントセンサとしてラインセンサを用いることで、ウェハ10の端部の動きを高速かつ広範囲で検出することができる。
【0054】
なお、上述の実施形態において、各プリアライメントセンサ61〜63は、ウェハ10の上方に配設されて、ウェハ10の表面側からウェハ10の端部を検出しているが、これに限られるものではなく、ウェハ10の下方に配設されて、ウェハ10の裏面側からウェハ10の端部を検出するようにしてもよい。
【0055】
また、上述の実施形態において、エッジ検出器およびプリアライメントセンサを3組設けて、ウェハ10の上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13の状態をそれぞれ検出しているが、これに限られるものではなく、エッジ検出器およびプリアライメントセンサを1組設けて、上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13のうちいずれか1つの状態を検出するようにしてもよい。このとき、エッジ検出器およびプリアライメントセンサは、互いにウェハ10の回転対称軸AXを回転軸として180度回転して離れた位置に配置されることが好ましく、このようにすれば、ウェハ10の端部の位置を感度良く検出することができる。なお、エッジ検出器およびプリアライメントセンサを2組設けて、上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13のうちいずれか2つの状態を検出するようにしてもよい。
【0056】
また、上述の実施形態において、プリアライメントセンサ61〜63によりウェハ10の端部を検出しながら、第1および第2エッジ検出器30,40の作動状態および、第3エッジ検出器50から演算処理部70への出力を補正しているが、これに限られるものではなく、ウェハ10の1回転目でプリアライメントセンサ61〜63による検出を行ってから、ウェハ10の2回転目で第1および第2エッジ検出器30,40の作動状態および、第3エッジ検出器50から演算処理部70への出力を補正して、ウェハ10の検査を行うようにしてもよい。
【0057】
また、上述の実施形態において、プリアライメントセンサとしてラインセンサを用いているが、これに限られるものではなく、第1または第2検出部36,46を用いてウェハ10の端部を検出するようにしてもよい。例えば、複数の光検出器を有した第1検出部36を用いて、第1照明部31により斜光L1が照明された上ベベル部11からの正反射光の位置を検出することにより、ウェハ10の端部の位置を検出することが可能である。
【0058】
また、上述の実施形態において、ウェハ10の端部近傍(上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13)を検査しているが、これに限られるものではなく、例えば、ガラス基板の端部近傍を検査することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】表面検査装置の平面図である。
【図2】表面検査装置の側面図である。
【図3】ウェハの外周端部近傍を示す側面図である。
【図4】(a)は第3検査部の断面図および底面図であり、(b)は(a)に対してウェハが移動した状態を示す図である。
【図5】第1および第2照明部による斜光の照明範囲とウェハとの位置関係を示す図である。
【図6】第3照明部による斜光の照明範囲とウェハとの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
1 表面検査装置 10 ウェハ
20 ウェハ保持部(相対回転部)
30 第1エッジ検出器
31 第1照明部 34 第1の可変絞り
36 第1検出部
40 第2エッジ検出器
41 第2照明部 44 第2の可変絞り
46 第2検出部
50 第3エッジ検出器
51 第3照明部
56 第3検出部 59 光検出器
61 第1プリアライメントセンサ 62 第2プリアライメントセンサ
63 第3プリアライメントセンサ
70 演算処理部(検査部および補正部)
L1 斜光 L2 斜光
L3 斜光 AX 回転対称軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円盤状に形成された基板の端部近傍の状態を検出するエッジ検出器と、前記エッジ検出器からの出力に基づいて前記基板の端部近傍の検査を行う検査部と、前記基板の回転対称軸を回転軸として前記エッジ検査器に対し前記基板を相対回転させる相対回転部とを備え、前記相対回転部による前記相対回転を行いながら前記エッジ検出器が前記基板の端部近傍の状態を検出し、前記検査部が前記エッジ検出器からの出力に基づいて前記基板の端部近傍の検査を行う表面検査装置において、
前記基板の端部を検出するプリアライメントセンサと、
前記プリアライメントセンサからの出力に基づいて、前記エッジ検出器の作動または前記エッジ検出器から前記検査部への出力のうち少なくとも一方を補正する補正部とを備えて構成されることを特徴とする表面検査装置。
【請求項2】
前記エッジ検出器は、前記基板の端部近傍に斜光を照明する照明部と、前記基板の端部を覆うように半球状に配置された複数の光検出器を用いて、前記斜光が照明された前記基板の端部近傍からの光の分布を検出する検出部とを有し、
前記検査部は、前記検出部から前記検査部へ出力された前記光の分布に基づいて前記基板の端部近傍の検査を行うことを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
【請求項3】
前記エッジ検出器は、前記照明部が前記基板の表面または裏面における端部近傍に斜光を照明し、前記検出部が前記基板の表面または裏面における端部近傍からの光の分布を検出するように構成されており、
前記照明部は、前記斜光の照明位置を変えることが可能な可変絞りを有し、
前記補正部は、前記プリアライメントセンサからの出力に基づいて、前記基板の前記端部近傍に対する前記斜光の照明位置が一定となるように前記可変絞りを駆動制御する駆動制御部を有することを特徴とする請求項2に記載の表面検査装置。
【請求項4】
前記エッジ検出器は、前記照明部が前記基板の延在方向から前記基板の端部に斜光を照明し、前記検出部が前記基板の端部からの光の分布を検出するように構成されており、
前記補正部は、前記プリアライメントセンサからの出力に基づいて、前記検出部により検出される前記光の分布の位置情報を補正する位置補正部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の表面検査装置。
【請求項5】
前記エッジ検出器および前記プリアライメントセンサは、互いに前記基板の回転対称軸を回転軸として180度回転して離れた位置に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表面検査装置。
【請求項6】
前記エッジ検出器および前記プリアライメントセンサはそれぞれ3組設けられて、互いに前記基板の回転対称軸を中心に所定の角度間隔で配置されており、
前記3組の前記エッジ検出器のうち第1のエッジ検出器は、前記基板の表面側から前記基板の端部近傍の状態を検出し、
前記3組の前記エッジ検出器のうち第2のエッジ検出器は、前記基板の裏面側から前記基板の端部近傍の状態を検出し、
前記3組の前記エッジ検出器のうち第3のエッジ検出器は、前記基板の延在方向から前記基板の端部近傍の状態を検出することを特徴とする請求項5に記載の表面検査装置。
【請求項7】
前記プリアライメントセンサは、前記基板の表面または裏面側から前記基板の端部を検出するラインセンサであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の表面検査装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−117323(P2010−117323A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−292580(P2008−292580)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】